JP2020011361A - 制御装置、水平多関節ロボットおよびロボットシステム - Google Patents

制御装置、水平多関節ロボットおよびロボットシステム Download PDF

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Abstract

【課題】シャフトの先端部におけるシャフトの軸方向の振動を低減する制御装置、水平多関節ロボットおよびロボットシステムを提供すること。【解決手段】基台と、前記基台に設けられ前記基台に対して第1軸を中心に回動する第1アーム、前記第1アームに設けられ、前記第1アームに対して第2軸を中心に回動する第2アームと、前記第2アームに設けられ、第3軸の方向に直動するシャフトと、前記シャフトの直動を駆動するモーターと、前記モーターの位置を検出する位置検出器と、前記第2アームに設けられた慣性センサーと、を備える水平多関節ロボットを制御する制御装置であって、前記慣性センサーの出力を、前記モーターの制御にフィードバックして前記モーターを駆動する制御部を備える、制御装置。【選択図】図2

Description

本発明は、制御装置、水平多関節ロボットおよびロボットシステムに関するものである。
水平面内の位置と姿勢および、鉛直方向の位置を制御できる水平多関節ロボットに、慣性センサーを取り付け、振動を低減する制御装置が提案されている。
例えば、特許文献1に記載の水平多関節ロボットは、基台と、基台に対して第1軸を回転中心として回動可能に設けた第1アームと、第1アームに対して第2軸を回転中心として回動可能に設けた第2アームと、第2アームに対して直動するシャフトと、第2アームに設けられた慣性センサーと、を備え、慣性センサーの出力を、第1アームを駆動するモーターにフィードバックすることにより、アームの回動方向の振動を低減する技術が記載されている。
特開2012−171052号公報
しかし、特許文献1に記載の技術では、シャフトの先端部におけるシャフトの軸方向の振動を低減することは考慮されていない。この場合、振動が自然減衰するまで時間を要するため、振動収束を待つことによる作業能力の低下や、振動が収束する前に作業することによる作業品質の低下という課題があった。
上記課題を解決するために本発明の一態様は、基台と、前記基台に設けられ前記基台に対して第1軸を中心に回動する第1アームと、前記第1アームに設けられ、前記第1アームに対して第2軸を中心に回動する第2アームと、前記第2アームに設けられ、第3軸の方向に直動するシャフトと、前記シャフトの直動を駆動するモーターと、前記モーターの位置を検出する位置検出器と、前記第2アームに設けられた慣性センサーと、を備える水平多関節ロボットを制御する制御装置であって、前記慣性センサーの出力を、前記モーターの制御にフィードバックして前記モーターを駆動する制御部を備える、制御装置である。
また、本発明の他の態様は、前記制御装置によって制御される水平多関節ロボットである。
また、本発明の他の態様は、前記制御装置と、前記制御装置によって制御される水平多関節ロボットと、を備えるロボットシステムである。
第1実施形態に係るロボットシステムの全体構成を示す図である。 第1実施形態に係るロボットの構成を示す図である。 第1実施形態に係る慣性センサー情報を慣性センサー情報処理部Aで処理後に電流指令にフィードバックする制御ブロック図である。 第1実施形態に係る慣性センサー情報を慣性センサー情報処理部Bで処理後に電流指令にフィードバックする制御ブロック図である。 第2実施形態に係る慣性センサー情報を慣性センサー情報処理部Aで処理後に速度制御部の比例制御にフィードバックする制御ブロック図である。 第2実施形態に係る慣性センサー情報を慣性センサー情報処理部Bで処理後に速度制御部の比例制御にフィードバックする制御ブロック図である。 第3実施形態に係る慣性センサー情報を慣性センサー情報処理部Bで処理後に速度指令にフィードバックする制御ブロック図である。 第1実施形態に係る制御装置の振動低減効果を示すグラフである。 第4実施形態に係る第2アームの角度θ2と係数Rgjの関係を示すグラフである。 第5実施形態に係る、ワークの質量Wと係数Rgwの関係を示すグラフである。 第6実施形態に係る、シャフト位置Zと係数Rgzの関係を示すグラフである。 第7実施形態に係る、第2アームの角度θ2と係数Rfjの関係を示すグラフである。 第8実施形態に係る、ワークの質量Wと係数Rfwの関係を示すグラフである。 第9実施形態に係る、シャフト位置Zと係数Rfzの関係を示すグラフである。 コントローラがロボット、コンピューターおよびティーチングペンダントと接続された状態を示すブロック図である。
本発明の制御装置、水平多関節ロボットおよびロボットシステムを実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係るロボットシステムの全体構成を示す図である。図2は、図1に示すロボットの構成を示す図である。図3および、図4は、図1に示す制御装置の、慣性センサー情報を電流指令にフィードバックする制御ブロック図である。図8は、図1に示す制御装置の振動を低減する効果を示すグラフである。
図1に示すロボットシステム1は、ロボット2と、ロボット2を制御する制御装置3で構成される。ロボットシステム1の用途は限定されず、例えば電子部品の搬送、組立および、検査等の作業に用いることができる。
ロボット2は、水平多関節ロボットであり、基台21と、基台21に対して第1軸A1を回動中心として回動可能に設けられた第1アーム23と、前記第1アーム23に対して第2軸A2を回動中心として回動可能に設けられた第2アーム24と、前記第2アーム24に対して第3軸A3の方向への直動および、第4軸A4を回動中心として回動可能に設けられたシャフト31と、前記第2アーム24に設けられ、前記第2軸A2と前記第3軸A3で構成される平面に直交する角速度検出軸Asを回転軸とする角速度を検出する慣性センサー11と、を備えている。
前記基台21は、ボルト等により図示しないロボットの設置面に固定される。前記第1アーム23は、減速機71を介して第1モーター51により回動駆動され、第1軸A1を回動中心として回動する。前記第1モーター51には第1位置検出器61が設けられ、第1アーム23の回動の位置を検出する。
前記第2アーム24は、減速機72を介して第2モーター52により回動駆動され、第2軸A2を回動中心として回動する。前記第2モーター52には第2位置検出器62が設けられ、第2アーム24の回動の位置を検出する。
本実施形態では、シャフト31は直動と回動が可能なボールねじスプラインを使用し、ボールねじナット93の外輪および、スプライン外筒94の外輪が第2アーム24に固定され、シャフト支持部32が構成される。前記ボールねじナット93は、第1タイミングベルト83を介して第3モーター53により回動駆動され、シャフト31が第3軸A3の方向に直動する。前記第3モーター53には第3位置検出器63が設けられ、シャフト31の直動の位置を検出する。
前記スプライン外筒94は、第2タイミングベルト84を介して第4モーター54により回動駆動され、シャフト31が第4軸A4を回動中心として回動する。前記第4モーター54には第4位置検出器64が設けられ、シャフト31の回動の角度を検出する。
なお、本実施形態では、第3軸A3と、第4軸A4が同一軸上に配置されるボールねじスプラインを使用しているが、第3軸A3と第4軸A4が異なる配置の機構でもよい。また、本実施形態では、第2アーム24にシャフト31が設けられているが、第1アーム23と第2アーム24を含むアーム22にシャフト31が設けられていればよい。例えば、アーム22が第2アーム24に設けられた第3アームを備える場合は、第3アームにシャフト31が設けられてもよい。
前記慣性センサー11は、第2アーム24の、シャフト支持部32の近傍に設置することが好ましい。また、本実施形態では、第2アーム24に慣性センサー11が設けられているが、第1アーム23と第2アーム24を含むアーム22に、慣性センサー11が設けられていればよい。例えば、アーム22が第2アーム24に設けられた第3アームを備える場合は、第3アームに慣性センサー11が設けられてもよい。
本実施形態では、慣性センサー11は、角速度センサーであり、図2に示すように、第2軸A2と第3軸A3を含む平面に直交する角速度検出軸Asの周りの角速度Vsを検出するように配置する。
第1アーム23は、基台21に対して第1関節J1により片持ち支持され、第2アーム24は、前記第1アーム23に対して第2関節J2により片持ち支持されているため、前記シャフト支持部32は、図2に示すように、第1関節J1および第2関節J2のたわみ変形と、第1アーム23および第2アーム24の曲げと捻じり変形により、回転の成分を含むSの方向に変位する。前記Sの方向は、回転運動の成分をもつため、慣性センサー11は、シャフト支持部32の変位量Dの変化を、角速度検出軸Asの周りの角速度Vsとして検出することができる。
制御装置3は、ロボット2と電気的に接続され、ロボット2を制御する制御部3Aを有する。ロボット2と制御装置は、ケーブルで電気的に接続されている。また、制御装置3は、ロボット2にその一部または、全部が内蔵されていてもよい。
制御装置3は、例えば、ロボットを制御するための演算を処理するマイクロプロセッサーなどのプロセッサー、メモリ、記憶装置、で構成される演算装置と、モーターを駆動する電流を制御する電流アンプと、周辺機器と情報をやり取りするインターフェイス(I/F)とで構成されているコントローラ200を備える。また、制御装置3には、マン―マシーンインターフェイスとして用いるコンピューター201と、ロボットを教示するティーチングペンダント202を接続可能である(図15参照)。
なお、プロセッサーは、複数のプロセッサーによって構成されていてもよい。例えば、プロセッサーがコントローラ200だけでなく、コントローラ200とは異なるところ(例えば、コンピューター201や、ティーチングペンダント202や、LANなどのネットワーク環境を介して提供されるクラウドサービスで利用されるサーバーなど)にあり、これらのプロセッサーの一部又は全部を利用して、制御装置3を実現することが可能である。
制御装置3の制御部3Aは、プロセッサーを用いて、第1位置検出器61、第2位置検出器62、第3位置検出器63および、第4位置検出器64の位置情報に基づいて、第1モーター51、第2モーター52、第3モーター53および、第4モーター54を制御する。また、前記制御部3Aは、慣性センサー11が検出する角速度を、第3モーター53の制御にフィードバックして、シャフト支持部32の鉛直方向の振動を低減する。
図2に示すように、ハンド取り付けフランジ33がシャフト31の下端に設けられている。前記ハンド取り付けフランジ33には、ハンド41が取り付けられる。前記ハンド41は、ワーク42を把持し、ロボット2は、搬送や組立の作業を行う。
このような構成のロボット2において、シャフト31の直動の加減速や、シャフト31に鉛直方向の外力が作用すると、シャフト支持部32が鉛直方向に振動する。前記シャフト支持部32の鉛直方向の振動は、減衰時間が長い。
次に、図3と図4の制御ブロック図を用いて、慣性センサー11で検出した角速度情報を電流指令にフィードバックして、シャフト支持部32の振動を低減する制御方法を説明する。角速度情報のフィルタリング処理方法は、図3の慣性センサー情報処理部Aと、図4の慣性センサー情報処理部Bを使用する2種類がある。
図3の制御部3Aは、シャフト31を直動する第3モーター53を制御するための、位置指令生成部101と、位置制御部102と、速度制御部103と、電流制御部104および、慣性センサー11で検出した角速度情報をフィルタリング処理して電流指令にフィードバックする慣性センサー情報処理部A105で構成される。
前記位置指令生成部101は、シャフト31を直動する第3モーター53の位置指令を、制御周期間隔毎に生成する。前記位置制御部102は、前記位置指令生成部101が生成した位置指令と、第3位置検出器63が検出した第3モーター53の位置を一致させるように速度指令を生成する。前記速度制御部103は、その一例として比例積分制御で構成され、第3位置検出器で検出した位置から求めた速度を速度指令に一致させるように電流指令を生成する。前記電流制御部104は、第3モーター53を駆動する電流を電流指令に一致させるように電流を制御する。
前記慣性センサー情報処理部A105は、慣性センサー11と、LPF(ローパスフィルター)111と、DC除去部112および、フィードバックゲインKgp乗算処理部で構成される。
前記慣性センサー11は、本実施形態では角速度センサーを使用し、シャフト支持部32の鉛直方向の振動を角速度の変化として検出する。
前記LPF111は、慣性センサー11で検出した角速度情報に含まれる高周波域のセンサーノイズと、機械共振および、慣性センサー11が出力する離調ノイズを除去する。LPF111のカットオフ周波数は、シャフト支持部32の振動を検出するために必要な低周波域の角速度情報の品質を落とさず、制御を不安定化するノイズを高減衰率で除去するように、20Hz以上200Hz以下に設定することが好ましい。
前記DC除去部112は、角速度情報に含まれるオフセット成分を除去する。本実施形態では、オフセット成分は、ロボット2が停止時に、角速度情報の移動平均として検出する。前記角速度情報の移動平均によりオフセット成分を除去する方法は、角速度情報に含まれる直流成分のみを除去して、振動を低減するために利用する低周波域の角速度情報の品質が低下しないため、HPF(ハイパスフィルター)を用いる方法と比べると、鉛直方向の振動を低減する能力が高い。また、この処理は比較的簡単であるため、制御部3Aの演算処理の増加を防止することができる。
前記フィードバックゲインKgp乗算処理部は、慣性センサー11で検出した角速度情報をフィルタリング処理した後に、角速度フィードバックゲインKgpを乗じて、電流指令への入力を作成する。
このように構成された制御方法を、第3モーターを駆動する制御に適用すれば、シャフト支持部32の振動を低減することができる。
次に、図3に記載の制御方法を用いて、シャフト支持部32の振動を低減する働きを説明する。シャフト支持部32には、シャフト31が直動する反力が作用する。本発明は、前記反力を利用して、シャフト支持部32の振動を低減する。図2に記載のように、シャフト31の位置Zと、慣性センサー11が検出する角速度Vsおよび、シャフト支持部32の変位量Dの方向を定義する。図3に記載のように、慣性センサー情報処理部A105の出力を電流指令に加算すると、シャフト支持部32の角速度を減衰するようにシャフト31の加速度が調整されるため、シャフト支持部32の振動が低減する。本制御方法によれば、シャフト31を駆動するための電流指令を調整してシャフト支持部32の振動を低減するため、シャフト31を動作させながら、シャフト支持部32の振動を低減することができる。
図3に記載の制御方法によれば、角速度情報を電流指令にフィードバックして、シャフト支持部32の鉛直方向の振動を抑制する反力を直接制御するため、応答性が速く、振動の抑制能力が高い制御を実現することができる。また、シャフト31を動作させながら、シャフト支持部32の振動を低減することができる。さらに、DC除去部112は、角速度情報に含まれる直流成分のみを除去して低周波域の角速度情報に歪が発生しないため、位置決めの遅れが発生しない。また、DC除去部112の出力に直流成分が残留しても、速度制御部の積分制御により外乱としてキャンセルされるため、シャフト31の位置ずれは発生しない。
図8に記載のグラフは、制振制御ありAと、制振制御なしBの場合において、ワーク42を位置決めした時の、鉛直方向の振動の変化を記録したものである。制御装置3によれば、鉛直振動を低減する制御が無い場合Bに対して、制御がある場合Aは、振動が低減している。
次に、図4に記載の、慣性センサー情報処理部Bを用いた制御方法について説明する。図4に記載の制御部3Aは、図3と同様に、位置指令生成部101と、位置制御部102と、速度制御部103と、電流制御部104と、図3と異なる慣性センサー情報処理部B106で構成する。前記慣性センサー情報処理部B106は、慣性センサー11と、LPF(ローパスフィルター)111と、BEF(バンドエリミネーションフィルター)113(と、HPF(ハイパスフィルター)114および、フィードバックゲインKgp乗算処理部で構成される。
前記慣性センサー11は、本実施形態では角速度センサーを使用し、シャフト支持部32の鉛直方向の振動を角速度の変化として検出し、角速度情報を出力する。
前記LPF111は、慣性センサー11で検出した角速度情報に含まれる高周波域のセンサーノイズおよび、機械共振を除去する。LPF111のカットオフ周波数は、シャフト支持部32の鉛直方向の振動を検出するために必要な低周波域の角速度情報の品質を落とさず、発音や制御を不安定化する高周波域のセンサーノイズと機械共振を高減衰率で除去するように、20Hz以上200Hz以下に設定することが好ましい。
前記BEF113は、慣性センサー11が出力する離調ノイズを除去する。前記離調ノイズは、慣性センサー11の種類により周波数が異なるため、使用する慣性センサー11の特性に合わせて離調ノイズを除去する帯域を設定することができる。
前記HPF114は、角速度情報に含まれるオフセット成分を除去する。前記HPFは、適切なカットオフ周波数を設定すると、経時変化するオフセットを完全に除去することができる。前記HPFをカットオフ周波数は、20Hz以下に設定することが好ましい。
前記フィードバックゲインKgp乗算処理部は、慣性センサー11で検出した角速度情報から低周波域のノイズと、DC成分を除去した角速度情報に、角速度フィードバックゲインKgpを乗算して、電流指令への入力を作成する。
図4に記載の、慣性センサー情報処理部B106によれば、BEF113を用いて慣性センサー11の特性に合わせて離調ノイズを除去することができるため、特性の異なる慣性センサーを使用することができる。また、HPF114は角速度情報に含まれる直流成分を完全に除去することができるため、オフセットの変化が大きい慣性センサー11を使用することができる。
なお、本実施形態では、慣性センサー11は、角速度センサーを使用する一例を示したが、加速度センサーで検出した加速度を積分した速度情報を用いることもできる。
以上、ロボットシステム1において、制御部3Aが、慣性センサー11で検出した角速度情報を、電流指令にフィードバックする制御方法であることを特徴とする制御装置3の実施形態について説明した。本実施形態によれば、次の効果を得ることができる。
本発明の実施形態に係る制御装置は、基台と、前記基台に設けられ前記基台に対して第1軸を中心に回動する第1アーム、前記第1アームに設けられ、前記第1アームに対して第2軸を中心に回動する第2アームと、前記第2アームに設けられ、第3軸の方向に直動するシャフトと、前記シャフトの直動を駆動するモーターと、前記モーターの位置を検出する位置検出器と、前記第2アームに設けられた慣性センサーと、を備える水平多関節ロボットを制御する制御装置であって、前記慣性センサーの出力を、前記モーターの制御にフィードバックして前記モーターを駆動する制御部を備える。
従来の技術では、シャフト支持部の鉛直方向の振動が発生しないように、アームを支持する軸受のモーメント剛性を高め、アームの曲げおよび、ねじり剛性を高めることが必要であった。近年、ロボットの作業能力を向上するため、ロボットの可搬重量の増加や、ロボットの作業速度の向上が図られる中で、前述のようなロボットの機械要素の剛性を高める対応は、ロボットの形状の大型化や重量増加や、コストアップの課題が存在した。
本実施形態によれば、水平多関節ロボットの、第1アームおよび第2アームの支持部の倒れと、第1アームおよび第2アームの曲げと捻じりにより発生する、シャフト支持部の振動を低減することができる。アームの支持部およびアームの変形により発生するシャフト下端部の鉛直方向の振動は、自然減衰するまで時間を要するため、振動収束を待つことによる作業能力の低下や、振動が収束する前に作業することで作業対象にダメージを与え、作業位置のばらつきで作業品質が低下すること、ロボットの形状の大型化や重量増加、コストアップなどの、従来の水平多関節ロボットの課題を解決することができる。
本実施形態によれば、ロボットを高速化するためのシャフトを直動させる加速度の増加や、対応作業を拡大するためのワークの質量増加や、作業範囲を拡大するためのアーム長の延長による、シャフト支持部の振動の拡大を抑制し、ロボットの作業能力を向上することができる。
本発明の実施形態に係る制御部は、位置指令を生成する位置指令生成部と、前記位置指令に基づいて速度指令を生成する位置制御部と、前記速度指令に基づいて電流指令を生成する速度制御部と、前記モーターを駆動する電流を制御する電流制御部と、を有し、前記慣性センサーの出力を、前記電流指令にフィードバックする。
本実施形態によれば、慣性センサーの出力を、シャフトを直動するモーターを駆動する制御の電流指令にフィードバックするため、応答が速く、振動を抑制する能力が高く、慣性センサーの出力にオフセットが含まれていても位置ズレの発生がなく、シャフト支持部の鉛直方向の振動を低減することができる。
本発明の実施形態に係る制御部は、前記慣性センサーの出力に含まれるノイズを、ローパスフィルターで除去する。
本実施形態によれば、制御を不安定化する高周波域の機械共振や、慣性センサーの出力に含まれる離調ノイズを除去できるため、個体差や環境変化の影響を受けにくく、シャフト支持部の鉛直方向の振動を低減する制御が実現できる。
本発明の実施形態に係るローパスフィルターは、カットオフ周波数が20Hz以上200Hz以下である。
本実施形態によれば、シャフト支持部の鉛直方向の振動の抑制に必要な低周波域の情報の品質を低下することなく、制御を不安定化するノイズを除去することにより、シャフト支持部の鉛直方向の振動を抑制する効果が高い制御を実現することができる。
本発明の実施形態に係る制御部は、前記慣性センサーの出力に含まれる離調ノイズを、バンドエリミネーションフィルターで除去する。
本実施形態によれば、慣性センサーの出力に含まれるローパスフィルターでは除去できない離調ノイズを、慣性センサーの特性に合わせて除去することにより、異なる離調ノイズの特性をもつ慣性センサーを使用して、シャフト支持部の鉛直方向の振動を抑制することができる。
本発明の実施形態に係る制御部は、前記慣性センサーの出力に含まれるオフセット成分を移動平均により求め、前記オフセット成分を前記慣性センサーの出力から除去する。
本実施形態によれば、慣性センサーに含まれるオフセットを、簡単な演算で実現することができる移動平均で求めて、オフセットをキャンセルするため、振動抑制に必要な慣性センサーの出力の低周波域の情報が歪むことがないことにより位置決めが遅れず、制御処理の演算量の増加を抑えて、シャフト支持部の鉛直方向の振動を抑制することができる。
本発明の適用例に係る制御部は、前記慣性センサーの出力に含まれるオフセット成分をハイパスフィルターで除去する。
本実施形態によれば、慣性センサーに含まれるオフセットを、ハイパスフィルターで完全に除去できるため、オフセットの変化が大きい慣性センサー11を使用して、シャフト支持部の鉛直方向の振動を抑制することができる。
本発明の実施形態に係る慣性センサーは、前記第2軸と前記第3軸を含む平面に対して直交する角速度検出軸周りの角速度を検出する角速度センサーである。
本実施形態によれば、角速度センサーを第2軸と第3軸を含む平面に対して直交する角速度検出軸の周りの角速度を検出するように配置することにより、シャフト支持部の鉛直方向の振動と等価な角速度を、高感度に検出することができる。
本発明の実施形態に係る水平多関節ロボットは、上記制御装置によって制御される水平多関節ロボットである。
本実施形態によれば、シャフト支持部の鉛直方向の振動を抑制する水平多関節ロボットを実現することができる。
本発明の実施形態に係るロボットシステムは、上記制御装置と、上記制御装置によって制御される水平多関節ロボットと、を備える。
本実施形態によれば、シャフト支持部の鉛直方向の振動を抑制する水平多関節ロボットと制御装置で構成されるロボットシステムを実現することができる。
<第2実施形態>
図5および、図6は、本発明の第2実施形態に係る図1に示す制御装置の、慣性センサー情報を速度制御部の比例制御にフィードバックする制御ブロック図である。
本実施形態に係るロボットシステム1は、制御装置3の制御部3Aの制御方法が異なること以外は、前述した第1実施形態のロボットシステム1と同様である。なお、以下の説明では、第2実施形態のロボットシステム1に関し、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項に関しては、その説明を省略する。
次に、図5と図6の制御ブロック図を用いて、慣性センサー11で検出した角速度情報を速度制御部の比例制御にフィードバックして、シャフト支持部32の振動を低減する制御方法を説明する。角速度情報のフィルタリング処理方法は、図5の慣性センサー情報処理部Aと、図6の慣性センサー情報処理部Bを使用する2種類がある。
図5の制御部3Aは、シャフト31を直動する第3モーター53を制御するための、位置指令生成部101と、位置制御部102と、速度制御部103と、電流制御部104および、慣性センサー11で検出した角速度情報をフィルタリング処理して、速度制御部の比例制御にフィードバックする慣性センサー情報処理部A105で構成する。
前記慣性センサー情報処理部A105は、慣性センサー11と、LPF(ローパスフィルター)111と、DC除去部112および、フィードバックゲインKgp乗算処理部で構成する。
前記慣性センサー11は、本実施形態では角速度センサーを使用し、シャフト支持部32の鉛直方向の振動を角速度の変化として検出する。
このように構成された制御方法を、第3モーターを駆動する制御に適用すれば、シャフト支持部32の鉛直方向の振動を低減することができる。
次に、図5に記載の制御方法により、シャフト支持部32の鉛直方向の振動を低減する働きを、図2を用いて説明する。
シャフト支持部32が、変位量Dの座標に対して+方向の速度で、図2の上方向に変位する場合、慣性センサー11は、+方向の角速度Vsを検出する。図5に記載の制御方法において、前記角速度Vsは、LPFとDC除去部でのフィルタリング処理後、角速度フィードバックゲインKgpを乗算し、速度制御部の比例制御に加算され、第3モーター53の速度を+方向に増やす速度指令が生成される。このため、シャフト31が、図2に記載のZ座標+方向に加速すると、シャフト支持部32にはD−方向の反力が作用し、シャフト支持部32のD+方向の変位を抑制する。
前記シャフト31を駆動する反力がシャフト支持部32に作用することにより、シャフト支持部32の角速度が減衰されるため、シャフト支持部32の振動を低減することができる。
また、前記反力は、シャフト31を位置指令と一致させて駆動する制御と合わせて処理されるため、シャフト31の位置制御と同時に、シャフト支持部32の振動を低減することができる。
図5に記載の制御方法によれば、角速度情報を速度制御部の比例制御部にフィードバックして、シャフト支持部32の鉛直方向の振動を抑制する反力を、速度指令を変化させて得るため、制御の安定性が高く、環境変化や外乱に対してロバストな制御を実現することができる。また、シャフト31の位置を制御しながら、シャフト支持部32の振動を低減することができる。さらに、DC除去部112は、角速度情報に含まれるオフセット成分のみを除去して、シャフト支持部32の振動を低減するために必要な低周波域の角速度情報の品質が低下しないため、振動抑制効果が高い制御を実現することができる。また、DC除去部112から出力される角速度情報にオフセット成分が残留しても、速度制御部の積分制御により外乱としてキャンセルされるため、シャフト31の位置ずれは発生しない。
次に、本発明の第2実施形態において、慣性センサー情報処理部Bを用いた実施形態について説明する。
図6は、慣性センサー情報を、LPF111、BEF113、HPF114および、フィードバックゲインKgp乗算処理部で構成される慣性センサー情報処理部Bで、フィルタリング処理することを特徴とする。
前記慣性センサー11は、本実施形態では角速度センサーを使用し、シャフト支持部32の鉛直方向の振動を角速度の変化として検出し、角速度情報を出力する。
このように構成された制御方法を、第3モーターを駆動する制御に適用すれば、シャフト支持部32の鉛直方向の振動を低減することができる。
図6に記載の制御方法による、シャフト支持部32の鉛直方向の振動を低減する働きは、慣性センサー情報処理部Aを用いる制御方法と同様であるため、省略する。
図6に記載の、慣性センサー情報処理部B106によれば、BEF113を用いて慣性センサー11の特性に合わせて離調ノイズを除去することができるため、特性の異なる慣性センサーを使用することができる。また、HPF114を用いて角速度情報に含まれる時変動するオフセット成分を除去することができるため、オフセットの変化が大きい慣性センサー11を使用することができる。
なお、本実施形態では、慣性センサー11は、角速度センサーを使用する一例を示したが、加速度センサーで検出した加速度を積分した速度情報を用いることもできる。
以上、ロボットシステム1において、制御部3Aが、慣性センサー11で検出した角速度情報を、速度制御部の比例制御にフィードバックする制御方法であることを特徴とする制御装置3の実施形態について説明した。本実施形態によれば、次の効果を得ることができる。
本発明の実施形態に係る制御部は、位置指令を生成する位置指令生成部と、前記位置指令に基づいて速度指令を生成する位置制御部と、前記速度指令に基づいて電流指令を生成する速度制御部と、前記モーターを駆動する電流を制御する電流制御部と、を有し、前記慣性センサーの出力を、前記速度制御部の比例制御にフィードバックする。
本実施形態によれば、慣性センサーの出力を、シャフトを直動するモーターを駆動する制御の速度制御部の比例制御にフィードバックするため、環境変化の影響を受けにくく、慣性センサーの出力にオフセットが含まれていても位置ズレの発生がなく、シャフト支持部の鉛直方向の振動を低減することができる。
<第3実施形態>
図7は、本発明の第3実施形態に係る図1に示す制御装置3において、慣性センサー情報を速度指令にフィードバックする制御ブロック図である。
本実施形態に係るロボットシステム1は、制御装置3の制御部3Aの制御方法が異なること以外は、前述した第1実施形態のロボットシステム1と同様である。なお、以下の説明にでは、第3実施形態のロボットシステム1に関し、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項に関しては、その説明を省略する。
慣性センサー11で検出した慣性センサー情報を速度指令にフィードバックして、シャフト支持部32の鉛直方向の振動を低減する制御部3Aの制御方法を、図7の制御ブロック図に基づいて説明する。
図7の制御部3Aは、シャフト31を直動する第3モーター53を制御するための、位置指令生成部101と、位置制御部102と、速度制御部103と、電流制御部104と、慣性センサー11で検出した角速度情報をフィルタリング処理して、速度指令にフィードバックする慣性センサー情報処理部B106で構成されている。
本発明は、慣性センサー情報を、LPF111、BEF113、HPF114および、フィードバックゲインKgp乗算処理部で構成される慣性センサー情報処理部Bで、フィルタリング処理した角速度情報を速度指令にフィードバックすることを特徴とする。
前記慣性センサー11は、本実施形態では角速度センサーを使用し、シャフト支持部32の鉛直方向の振動を角速度の変化として検出し、角速度情報を出力する。
このように構成された制御方法を、第3モーターを駆動する制御に適用すれば、シャフト支持部32の鉛直方向の振動を低減することができる。
図7に記載の制御方法による、シャフト支持部32の鉛直方向の振動を低減する働きは、第2実施形態の制御方法と同様であるため、省略する。
図7に記載の、慣性センサー情報処理部B106によれば、BEF113を用いて慣性センサー11の特性に合わせて離調ノイズを除去することができるため、制御の安定性を高めることができる。また、HPF114を用いて角速度情報に含まれる時変動するオフセット成分を完全に除去することができるため、オフセットの変化が大きい慣性センサー11を使用することができる。
なお、本実施形態では、慣性センサー11は、角速度センサーを使用する一例を示したが、加速度センサーで検出した加速度を積分した速度情報を用いることもできる。
以上、ロボットシステム1において、制御部3Aが、慣性センサー11で検出した角速度情報を、速度指令にフィードバックする制御方法であることを特徴とする制御装置3の実施形態について説明した。本実施形態によれば、次の効果を得ることができる。
本発明の実施形態に係る制御部は、位置指令を生成する位置指令生成部と、前記位置指令に基づいて速度指令を生成する位置制御部と、前記速度指令に基づいて電流指令を生成する速度制御部と、前記モーターを駆動する電流を制御する電流制御部と、を有し、前記慣性センサーの出力を、前記速度指令にフィードバックする。
本実施形態によれば、慣性センサーの出力を、シャフトを直動するモーターを駆動する制御の速度指令にフィードバックするため、条件変化の影響を受けにくく、シャフト支持部の鉛直方向の振動を低減することができる。
<第4実施形態>
本発明の第4実施形態に係る制御装置3は、角速度フィードバックゲインKgpを、第2アーム24の角度θ2に基づいて調整する。
本実施形態に係る図1に記載のロボットシステム1の制御装置3は、シャフト支持部32の鉛直方向の振動を低減する効果を向上し、制御を安定化する機能を有する。なお、以下の説明では、第1実施形態から第3実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項に関しては、その説明を省略する。
本実施形態に係るロボットシステム1は、図3から図7に示すように、制御部3Aは、角速度フィードバックゲインKgpを、第1アーム23に対する第2アーム24の角度θ2に基づいて変更するKgp調整部122を有する。角度θ2が変化すると、シャフト支持部32の基台21に対する鉛直方向の剛性および、第1アーム23と第2アーム24を合わせたシャフト支持部32周りの慣性が変化する。具体的には、第2アームを曲げて角度θ2が増加すると、前記剛性が低下し、前記慣性が減少する。このため、角度θ2に関係なく、角速度フィードバックゲインKgpを固定してしまうと、制御の不安定化や、十分な制振効果が得られない場合がある。そこで、本実施形態の制御装置3は、角度θ2に応じて角速度フィードバックゲインKgpを調整するように構成され、上述した問題を解決している。
このような制御方法の一例として、図9に、第2アームの角度θ2と係数Rgjとの関係のグラフを示す。図9のグラフの縦軸は、第2アームの角度θ2によりKgpを調整する係数Rgjである。また、Rgjの下限値をRgjminとしている。また、第2アームの角度θ2に対するRgjの傾きを、θ2=0°を対称にして、±Kgjで定義している。図9に基づくRgjの調整方法によれば、傾きKgjおよび下限値Rgjminの2種類のパラメーターで、角度θ2に対する角速度フィードバックゲインKgpを調整することができる。
角速度フィードバックゲインKgpは、Kgpの基準値Kgpbに、図9から求めた係数Rgjを乗じる(1)式で求める。
Figure 2020011361
前述したように、第2アーム24を第1アーム23に対して伸ばした姿勢(θ2=0)の付近では、第1アーム23と第2アーム24で構成されるシャフト支持部32周りの慣性は大きく、基台21に対するシャフト支持部32の鉛直方向の剛性は高いため、制御系が安定化する傾向がある。この場合には、Rgjを大きくして、鉛直方向の振動を低減する効果を高めることができる。
一方、第2アーム24を第1アーム23に対して曲げた姿勢では、第1アーム23と第2アーム24で構成される慣性が減少し、基台21に対するシャフト支持部32の剛性が下がり、制御が不安定化する傾向がある。この場合には、Rgjを小さくして、制御の安定性を高めることができる。
本発明の実施形態に係る制御部は、前記慣性センサーの出力を、前記モーターの制御にフィードバックするゲインを、前記第2アームの角度に基づいて調整する。
本実施形態によれば、第2アームの角度の変化による、シャフト支持部における鉛直方向の剛性および、シャフト支持部周りの慣性の変化に合わせて、慣性センサーの出力のフィードバックゲインを調整することにより、シャフト支持部の鉛直方向の振動を抑制する制御の不安定化を防止することができる。
<第5実施形態>
本発明の第5実施形態に係る制御装置3は、角速度フィードバックゲインKgpを、ワークの質量Wに基づいて調整する。
本実施形態に係る図1に記載のロボットシステム1の制御装置3は、シャフト支持部32の鉛直方向の振動を低減する効果を向上し、制御を安定化する機能を有する。なお、以下の説明では、第1実施形態から第3実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項に関しては、その説明を省略する。
本実施形態のロボットシステム1は、図3から図7に示すように、制御部3Aは、角速度フィードバックゲインKgpを、ワークの質量Wに基づいて変更するKgp調整部122を有する。ワークの質量Wが変化すると、シャフト31の駆動によってシャフト支持部32に作用する反力の大きさが変化する。具体的には、ワークの質量Wが大きい場合、シャフト31の駆動による反力が大きくなるため、角速度フィードバックゲインKgpを上げるのと同様の影響がある。このため、ワークの質量Wに関係なく、角速度フィードバックゲインKgpを固定してしまうと、制御の不安定化や、十分な制振効果が得られない場合がある。そこで、本実施形態の制御装置3は、ワークの質量Wに応じて角速度フィードバックゲインKgpを調整するように構成され、上述した問題を解決している。
このような制御方法の一例として、図10に、正規化したワークの質量Wと係数Rgwとの関係を示すグラフを示す。図10のグラフの縦軸は、ワークの質量WによりKgpを調整する係数Rgwである。また、Rgwの下限値をRgwmin、Rgwの上限値をRgwmaxとしている。また、グラフの横軸は、正規化したワークの質量Wとしている。また、ワークの質量Wが1より小さいときのグラフの傾きをKgw1に、ワークの質量Wが1より大きいときのグラフの傾きをKgw2で定義している。図10に基づくRgwの調整方法によれば、傾きKgw1と、Kgw2と、RgwmaxとRgwminの4種類のパラメーターで、ワークの質量Wに対する角速度フィードバックゲインKgpを調整することができる。
前述したように、ロボットシステム1では、ワークの質量Wが大きいほど、シャフト31を駆動する反力が増加するため、角速度フィードバックゲインKgpを上げたのと同等の影響があるため、図10に示すように、ワークの質量Wが1より大きい領域では、傾きKgw2でRgwを減少させて、制御の安定性を一定に保つことができる。また、ワークの質量Wが1より小さい領域では、傾きKgw1でRgwを増加させて、制振効果を高めることができる。
角速度フィードバックゲインKgpは、Kgpの基準値Kgpbに、図10から求めた係数Rgwを乗じる(2)式で求める。
Figure 2020011361
前述したように、ロボットシステム1では、ワークの質量Wが大きくなるほど、反力が増加するため、制御が不安定化する傾向がある。この場合には、図10に示すように、Rgwを下げて、制御の安定性を高めることができる。
以上のように、本発明の実施形態に係る制御部は、前記慣性センサーの出力を、前記モーターの制御にフィードバックするゲインを、前記シャフトに付加されるワークの質量に基づいて調整する。
本実施形態によれば、ワークの質量の変化に合わせて、慣性センサーの出力のフィードバックゲインを調整することにより、シャフト支持部の鉛直方向の振動を抑制する制御の不安定化を防止することができる。
<第6実施形態>
本発明の第6実施形態に係る制御装置3は、角速度フィードバックゲインKgpを、シャフトの位置Zに基づいて調整する。
本実施形態に係る図1に記載のロボットシステム1の制御装置3は、シャフト支持部32の鉛直方向の振動を低減する効果を向上し、制御を安定化する機能を有する。なお、以下の説明では、第1実施形態から第3実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項に関しては、その説明を省略する。
本実施形態のロボットシステム1は、図3から図7に示すように、制御部3Aは、角速度フィードバックゲインKgpを、シャフト位置Zに基づいて変更するKgp調整部122を有する。シャフト位置Zが変化すると、シャフト31の曲げモードの共振周波数が変化する。具体的には、シャフト31を下げると、シャフト31の曲げモードの共振周波数が下がり、鉛直方向の振動を低減する制御と干渉して制御が不安定化する場合がある。そこで、本実施形態の制御装置3は、シャフト位置Zに応じて角速度フィードバックゲインKgpを変更するように構成され、上述した問題を解決している。
このような制御方法の一例として、図11に、シャフト位置Zと係数Rgzとの関係のグラフを示す。図11のグラフの縦軸は、係数Rgzであり、最大値が1で、最小値をRgzminとしている。また、グラフの横軸は、シャフト位置Zを示している。また、Z位置に対する係数Rgzの傾きは、Kgzで示している。図11に基づくRgzの調整方法によれば、最小値Rgzminと、係数Rgzの2種類のパラメーターで、シャフト位置Zに対する角速度フィードバックゲインKgpを調整することができる。
角速度フィードバックゲインKgpは、Kgpの基準値Kgpbに、図11から求めた係数Rgzを乗じる(3)式で求める。
Figure 2020011361
前述したように、ロボットシステム1では、シャフト位置Zが下がるほど、シャフトの曲げモードの共振周波数が下がり、制御が不安定化する傾向がある。この場合には、図11に示すように、Rgzを下げて、制御の安定性を高めることができる。
以上のように、本発明の実施形態に係る制御部は、前記慣性センサーの出力を、前記モーターの制御にフィードバックするゲインを、前記直動の位置に基づいて調整する。
本実施形態によれば、シャフトの直動の位置に合わせて、慣性センサーの出力のフィードバックゲインを調整し、シャフト支持部の鉛直方向の振動を抑制する制御の不安定化を防止することができる。
<第7実施形態>
本発明の第7実施形態に係る制御装置3は、LPFカットオフ周波数Flpfを、第2アーム24の角度θ2に基づいて調整する。
本実施形態に係る図1に記載のロボットシステム1の制御装置3において、シャフト支持部32の鉛直方向の振動を低減する効果を向上し、制御を安定化する機能を有する。なお、以下の説明では、第1実施形態から第3実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項に関しては、その説明を省略する。
本実施形態のロボットシステム1は、図3から図7に示すように、制御部3Aは、LPFカットオフ周波数Flpfを、第1アーム23に対する第2アーム24の角度θ2に基づいて変更するFlpf調整部121を有する。角度θ2が変化すると、シャフト支持部32の基台21に対する鉛直方向の剛性および、第1アーム23と第2アーム24を合わせたシャフト支持部32周りの慣性が変化する。具体的には、第2アームを曲げて角度θ2が増加すると、前記剛性が低下し、前記慣性が減少する。このため、角度θ2に関係なく、LPFカットオフ周波数Flpfを固定してしまうと、制御の不安定化や、十分な制振効果が得られない場合がある。そこで、本実施形態の制御装置3は、角度θ2に応じてLPFカットオフ周波数Flpfを調整するように構成され、上述した問題を解決している。
このような制御方法の一例として、図12に、第2アームの角度θ2と係数Rfjとの関係のグラフを示す。図9のグラフの縦軸は、θ2によりFlpfを調整する係数Rfjである。また、Rfjの下限値をRfjminとしている。また、第2アームの角度θ2に対するRfjの傾きを、θ2=0°を対称にして、±Kfjで定義している。図12に基づくRfjの調整方法によれば、傾きKfjおよび下限値Rfjminの2種類のパラメーターで、角度θ2に対してLPFカットオフ周波数Flpfを調整することができる。
LPFカットオフ周波数Flpfは、Flpfの基準値Flpfbに、図12から求めた係数Rfjを乗じる(4)式で求める。
Figure 2020011361
前述したように、第2アーム24を第1アーム23に対して伸ばした姿勢(θ2=0)の付近では、第1アーム23と第2アーム24で構成されるシャフト支持部32周りの慣性は大きく、基台21に対するシャフト支持部32の鉛直方向の剛性は高いため、制御系が安定化する傾向がある。この場合には、Flpfを大きくして、鉛直方向の振動を低減する効果を高めることができる。
一方、第2アーム24を第1アーム23に対して曲げた姿勢では、第1アーム23と第2アーム24で構成される慣性が減少し、基台21に対するシャフト支持32の剛性が下がり、制御が不安定化する傾向がある。この場合には、Flpfを小さくして、制御の安定性を高めることができる。
以上のように、本発明の実施形態に係る制御部は、前記ローパスフィルターのカットオフ周波数を、前記第2アームの角度に基づいて調整する。
本実施形態によれば、第2アームの角度に合わせて、ローパスフィルターのカットオフ周波数を調整することにより、シャフト支持部の鉛直方向の振動を抑制する制御の不安定化を防止することができる。
<第8実施形態>
図13は、本発明の第8実施形態に係る制御装置3は、LPFカットオフ周波数Flpfを、ワークの質量Wに基づいて調整する。
本実施形態に係る図1に記載のロボットシステム1の制御装置3は、シャフト支持部32の鉛直方向の振動を低減する効果を向上し、制御を安定化する機能を有する。なお、以下の説明では、第1実施形態から第3実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項に関しては、その説明を省略する。
本実施形態のロボットシステム1は、図3から図7に示すように、制御部3Aは、LPFカットオフ周波数Flpfを、ワークの質量Wに基づいて変更するFlpf調整部121を有する。ワークの質量Wが変化すると、シャフト31の曲げモードの共振周波数が変化し、シャフト支持部32の鉛直方向の振動を低減する制御と干渉する場合がある。このため、ワークの質量Wに関係なく、LPFカットオフ周波数Flpfを固定してしまうと、制御の不安定化や、十分な制振効果が得られない場合がある。そこで、本実施形態の制御装置3は、ワークの質量Wに応じてLPFカットオフ周波数Flpfを変更するように構成され、上述した問題を解決している。
このような制御方法の一例として、図13に、正規化したワークの質量Wと係数Rfwとの関係を示すグラフを示す。図13のグラフの縦軸は、ワークの質量WによりFlpfを調整する係数Rfwである。また、Rfwの下限値をRfwmin、Rfwの上限値をRfwmaxとしている。また、グラフの横軸は、ワークの質量Wとしている。また、ワークの質量Wが1より小さいときのグラフの傾きをKfw1に、ワークの質量Wが1より大きいときのグラフの傾きをKfw2で定義している。図13に基づくRfwの調整方法によれば、傾きKfw1と、Kfw2と、RfwmaxとRfwminの4種類のパラメーターで、ワークの質量Wに対すてLPFカットオフ周波数Flpfを調整することができる。
前述したように、ロボットシステム1では、ワークの質量Wが大きいほど、シャフト31の曲げモードの共振周波数が下がり、鉛直方向の振動を低減する制御と干渉して制御が不安定化する場合があるため、図13に示すように、ワークの質量Wが1より大きい領域では、Kfw2でRfwを減少させて、制御の安定性を一定に保つことができる。また、ワークの質量Wが1より小さい領域では、傾きKfw1でFjwを増加させて、制振効果を高めることができる。
LPFカットオフ周波数Flpfは、Flpfの基準値Flpfbに、図13から求めた係数Rfwを乗じる(5)式で求める。
Figure 2020011361
前述したように、ワークの質量Wが大きいほど、シャフト31の曲げモードの共振周波数が下がり、鉛直方向の振動を低減する制御が不安定化する場合がある。この場合には、Flpfを下げて、制御を安定化することができる。
以上のように、本発明の実施形態に係る制御部は、前記ローパスフィルターのカットオフ周波数を、前記シャフトに付加されるワークの質量に基づいて調整する。
本実施形態によれば、ワークの質量に合わせて、ローパスフィルターのカットオフ周波数を調整することにより、シャフト支持部の鉛直方向の振動を抑制する制御の不安定化を防止することができる。
<第9実施形態>
本発明の第9実施形態に係る制御装置3は、LPFカットオフ周波数Flpfを、シャフトの位置Zに基づいて調整する。
本実施形態に係る図1に記載のロボットシステム1の制御装置3において、シャフト支持部32の鉛直方向の振動を低減する効果を向上し、制御を安定化する機能を有する。なお、以下の説明では、第1実施形態から第3実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項に関しては、その説明を省略する。
本実施形態のロボットシステム1は、図3から図7に示すように、制御部30は、LPFカットオフ周波数Flpfを、シャフト位置Zに基づいて変更するFlpf調整部121を有する。シャフト位置Zが変化すると、シャフト31の曲げモードの共振周波数が変化する。具体的には、シャフト31を下げると、前記曲げモードの共振周波数が下がり、鉛直方向の振動を低減する制御と干渉して制御が不安定化する場合がある。そこで、本実施形態の制御装置3は、シャフト位置Zに応じてLPFカットオフ周波数Flpfを変更するように構成され、上述した問題を解決している。
このような制御方法の一例として、図14に、シャフト位置Zと、シャフト位置ZによりFlpfを調整する係数Rfzとの関係のグラフを示す。図14のグラフの縦軸は、係数Rfzであり、最大値が1で、最小値をRfzminとしている。また、グラフの横軸は、シャフト位置Zを示している。また、Z位置に対する係数Rfzの傾きは、Kfzで示されている。図14に基づくRfzの調整方法によれば、最小値Rfzminと、傾きKfzの2種類のパラメーターで、シャフト位置Zに対するLPFカットオフ周波数Flpfを調整することができる。
LPFカットオフ周波数Flpfは、Flpfの基準値Flpfbに、図14から求めた係数Rfzを乗じる(6)式で求める。
Figure 2020011361
前述したように、ロボットシステム1では、シャフト位置Zが下がるほど、シャフトの曲げモードの共振周波数が下がり、制御が不安定化する傾向がある。この場合には、図14に示すように、Rfzを下げて、制御の安定性を高めることができる。
以上のように、本発明の実施形態に係る制御部は、前記ローパスフィルターのカットオフ周波数を、前記直動の位置に基づいて調整する。
本実施形態によれば、直動の位置に合わせて、ローパスフィルターのカットオフ周波数を調整することにより、シャフト支持部の鉛直方向の振動を抑制する制御の不安定化を防止することができる。
1、1A…ロボットシステム、2…ロボット、3…制御装置、3A…制御部、11…慣性センサー、21…基台、22…アーム、23…第1アーム、24…第2アーム、31…シャフト、32…シャフト支持部、33…ハンド取り付けフランジ、41…ハンド、42…ワーク、51…第1モーター、52…第2モーター、53…第3モーター、54…第4モーター、61…第1位置検出器、62…第2位置検出器、63…第3位置検出器、64…第4位置検出器、71…第1減速機、72…第2減速機、83…第1タイミングベルト、84…第2タイミングベルト、93…ボールねじナット、94…スプライン外筒、100…制御ブロック図、101…位置指令生成部、102…位置制御部、103…速度制御部、104…電流制御部、105…慣性センサー情報処理部A、106…慣性センサー情報処理部B、111…LPF(ローパスフィルター)、112…DC除去部、113…BEF(バンドエリミネーションフィルター)、114…HPF(ハイパスフィルター)、121…LPFカットオフ周波数調整部、122…Kgp調整部、A1…第1回動軸、A2…第2回動軸、A3…第3直動軸、A4…第4回動軸、As…角速度検出軸、Vs…角速度、J1…第1関節、J2…第2関節、θ1…第1アーム角度、θ2…第2アームの角度、Z…シャフト直動位置、U…シャフト回動角度、D…変位量、S…シャフト支持部変位方向、Kvp…速度ループ比例ゲイン、Kvi…速度ループ積分ゲイン、Kgp…角速度フィードバックゲイン、Flpf…LPFカットオフ周波数、s…微分演算子、1/s…積分演算子、Rgj…係数、Kgj…Kgp第2アーム角度補正係数傾き、Rgjmin…Kgp第2アーム角度補正係数下限値、Rgw…係数、Kgw1…第1Kgpワーク質量補正係数傾き、Kgw2…第2Kgpワーク質量補正係数傾き、Rgwmin…Kgpワーク質量補正係数下限値、Rgwmax…Kgpワーク質量補正係数上限値、Rgz…係数、Kgz…Kgp直動位置補正係数傾き、Rgzmin…Kgp直動位置補正係数下限値、Rfj…係数、Kfj…Flpf第2アーム角度補正係数傾き、Rfjmin…Flpf第2アーム角度補正係数下限値、Rfw…係数、Kfw1…第1Flpfワーク質量補正係数傾き、Kfw2…第2Flpfワーク質量補正係数傾き、Rfwmin…Flpfワーク質量補正係数下限値、Rfwmax…Flpfワーク質量補正係数上限値、Rfz…係数、Kfz…Flpf直動位置補正係数傾き、Rfzmin…Flpf直動位置補正係数下限値

Claims (18)

  1. 基台と、前記基台に設けられ前記基台に対して第1軸を中心に回動する第1アームと、前記第1アームに設けられ、前記第1アームに対して第2軸を中心に回動する第2アームと、前記第2アームに設けられ、第3軸の方向に直動するシャフトと、前記シャフトの直動を駆動するモーターと、前記モーターの位置を検出する位置検出器と、前記第2アームに設けられた慣性センサーと、を備える水平多関節ロボットを制御する制御装置であって、
    前記慣性センサーの出力を、前記モーターの制御にフィードバックして前記モーターを駆動する制御部を備える、
    制御装置。
  2. 前記制御部は、位置指令を生成する位置指令生成部と、前記位置指令に基づいて速度指令を生成する位置制御部と、前記速度指令に基づいて電流指令を生成する速度制御部と、前記モーターを駆動する電流を制御する電流制御部と、を有し、前記慣性センサーの出力を、前記電流指令にフィードバックすることを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記制御部は、位置指令を生成する位置指令生成部と、前記位置指令に基づいて速度指令を生成する位置制御部と、前記速度指令に基づいて電流指令を生成する速度制御部と、前記モーターを駆動する電流を制御する電流制御部と、を有し、前記慣性センサーの出力を、前記速度制御部の比例制御にフィードバックすることを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  4. 前記制御部は、位置指令を生成する位置指令生成部と、前記位置指令に基づいて速度指令を生成する位置制御部と、前記速度指令に基づいて電流指令を生成する速度制御部と、前記モーターを駆動する電流を制御する電流制御部と、を有し、前記慣性センサーの出力を、前記速度指令にフィードバックすることを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  5. 前記制御部は、前記慣性センサーの出力に含まれるノイズを、ローパスフィルターで除去することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の制御装置。
  6. 前記ローパスフィルターは、カットオフ周波数が20Hz以上200Hz以下である請求項5に記載の制御装置。
  7. 前記制御部は、前記慣性センサーの出力に含まれる離調ノイズを、バンドエリミネーションフィルターで除去することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の制御装置。
  8. 前記制御部は、前記慣性センサーの出力に含まれるオフセット成分を移動平均により求め、前記オフセット成分を前記慣性センサーの出力から除去することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の制御装置。
  9. 前記制御部は、前記慣性センサーの出力に含まれるオフセット成分をハイパスフィルターで除去することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の制御装置。
  10. 前記制御部は、前記慣性センサーの出力を、前記モーターの制御にフィードバックするゲインを、前記第2アームの角度に基づいて調整することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の制御装置。
  11. 前記制御部は、前記慣性センサーの出力を、前記モーターの制御にフィードバックするゲインを、前記シャフトに付加されるワークの質量に基づいて調整することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の制御装置。
  12. 前記制御部は、前記慣性センサーの出力を、前記モーターの制御にフィードバックするゲインを、前記直動の位置に基づいて調整することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の制御装置。
  13. 前記制御部は、前記ローパスフィルターのカットオフ周波数を、前記第2アームの角度に基づいて調整することを特徴とする請求項5または6に記載の制御装置。
  14. 前記制御部は、前記ローパスフィルターのカットオフ周波数を、前記シャフトに付加されるワークの質量に基づいて調整することを特徴とする請求項5または6に記載の制御装置。
  15. 前記制御部は、前記ローパスフィルターのカットオフ周波数を、前記直動の位置に基づいて調整することを特徴とする請求項5または6に記載の制御装置。
  16. 前記慣性センサーは、前記第2軸と前記第3軸を含む平面に対して直交する角速度検出軸周りの角速度を検出する角速度センサーである、請求項1から15のいずれか一項に記載の制御装置。
  17. 請求項1から16のいずれか一項に記載の制御装置によって制御される、
    水平多関節ロボット。
  18. 請求項1から16のいずれか一項に記載の制御装置と、
    前記制御装置によって制御される水平多関節ロボットと、を備える、
    ロボットシステム。
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