JP2020010510A - 回転電機および回転子 - Google Patents

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Abstract

【課題】効率を低下させずに回転電機の冷却性能を確保する。【解決手段】回転電機は、ロータシャフトと回転子鉄心110と複数の回転子導体16とを有する回転子と、固定子鉄心と固定子巻線とを有する固定子と、2つの軸受とを備える。回転子鉄心110には、回転子導体16が軸方向に貫通する貫通孔導体収納部111aとその径方向内側の貫通孔軸方向通気部111bとを有する複数の環状配列貫通孔111が形成されるとともに、当該回転子鉄心110の外周に周方向に互いに間隔をおいて配されて環状配列貫通孔111から径方向外側に通じる複数の鉄心径方向通気孔112が軸方向に互いに間隔をおいて形成されている。複数の回転子導体16のそれぞれには、少なくとも鉄心径方向通気孔112が形成されている位置において、回転子導体16を径方向に貫通する導体通気孔が形成されている。【選択図】図5

Description

本発明は、回転電機およびその回転子に関する。
回転電機の回転子鉄心および固定子鉄心においては、運転中に生ずる渦電流等による鉄損が発熱の一因となり、効率の低下の要因となる。したがって、回転子鉄心および固定子鉄心それぞれの内部における渦電流の流れを低減することが、回転電機の効率確保の上で有効である。
このため、回転電機における回転子鉄心および固定子鉄心には、それぞれ、強磁性体製で中央に開口を有する円板状の電磁鋼板を軸方向に積層した積層構造を用いることが一般に行われている。電磁鋼板には、たとえば、透磁率が比較的高く低価格であるケイ素鋼板などが用いられている。
かご形誘導電動機の場合には、固定子巻線を流れる交流により生じた誘導起電力により、回転子内を貫通する回転子導体バー中に電流が流れる。同期回転電機の場合は、外部から供給される電力により回転子巻線に電流が流れる。また、空隙を介して、回転子鉄心の径方向の外側に回転子鉄心を囲むように配された固定子鉄心が設けられているが、この固定子鉄心を軸方向に貫通する固定子巻線には、外部から供給される電力により電流が流れる。
通常、回転子鉄心および固定子はフレーム内に収納されている。フレーム内では冷却用気体が循環し、回転子鉄心、回転子導体バーあるいは回転子巻線、固定子鉄心および固定子巻線等を冷却する。また、回転電機の多くには、通常、冷却器が設けられており、冷却用気体は冷却器において冷却され、冷却された冷却用気体が、回転子および固定子を冷却する。
特開2017−158398号公報 特開2017−184529号公報
回転子巻線は多くの部材と機械的に接触、あるいは結合している。が、電気的には、絶縁が維持されている必要がある。このため、回転子コイルや回転子導体バーおよびその周辺の部材には、多くの絶縁材が使用されている。
絶縁材料は、それぞれの材質等に応じて使用温度に耐熱性能上の制限がある。一方、近年の回転電機の単機容量の増大化とともに、回転子コイル内の電流密度は上昇する傾向にある。このため、回転子巻線をはじめとして回転子の各部の冷却が重要である。また、固定子についても同様に各部の冷却が重要である。
軸方向に回転子鉄心間の間隙であるダクトを設ける例がある。空気などの回転子の冷却用気体は、回転子鉄心とロータシャフトとの間に形成された軸方向の流路を流れ、方向を転換してダクト内を径方向外向きに流れる(特許文献1参照)。このような場合、冷却用気体の流れによる圧力損失の低減が重要である。回転子をダクトの形成により冷却する場合、軸方向にダクトを形成する数が増えるほど、軸方向に磁気抵抗の大きな空隙が増加するため電磁気的な性能上好ましくない。また、軸方向の長さの増加要因ともなる。
また、たとえば、オープンスロット形すなわち軸方向に連続して形成されたスロットを有する回転子において、回転子導体バーの径方向内側に軸方向の流路を設け、また、回転子導体バーに径方向の流路を設けることにより、冷却用気体による冷却効果を高める例が知られている(特許文献2参照)。オープンスロット形の場合、回転数が増加することによる回転子コイルや回転子導体バーにかかる遠心力が問題となる。また、回転子鉄心の外周面が完全な円筒表面ではない部分が生じることにより風損が増加し、効率低下の要因となる。
そこで、本発明は、回転電機の冷却性能を確保しながら効率を向上させることを目的とする。
上述の目的を達成するため、本発明は、軸方向に延びたロータシャフトと、前記ロータシャフトの径方向外側に取り付けられた回転子鉄心と、前記回転子鉄心内を貫通し互いに周方向に間隔をおいて配された複数の回転子導体とを有する回転子と、前記回転子鉄心の径方向外側に設けられた円筒状の固定子鉄心と、前記固定子鉄心内を軸方向に貫通する固定子巻線とを有する固定子と、前記回転子鉄心を挟んで前記ロータシャフトの軸方向の両側で前記ロータシャフトを回転可能に支持する2つの軸受と、を備える回転電機であって、前記回転子鉄心には、前記複数の回転子導体のそれぞれが軸方向に貫通する貫通孔導体収納部と前記貫通孔導体収納部の径方向内側の貫通孔軸方向通気部とを有する複数の環状配列貫通孔が形成されるとともに、当該回転子鉄心の外周に周方向に互いに間隔をおいて配されて前記環状配列貫通孔から径方向外側に通じる複数の鉄心径方向通気孔が軸方向に互いに間隔をおいて形成されており、前記複数の回転子導体のそれぞれには、少なくとも前記鉄心径方向通気孔が形成されている位置において、当該回転子導体を径方向に貫通する導体通気孔が形成されている、ことを特徴とする。
また、本発明は、円筒状の固定子鉄心および前記固定子鉄心内を軸方向に貫通する固定子巻線を有する固定子と、2つの軸受と、を備える回転電機の回転子であって、回転軸方向に延びて前記2つの軸受により回転可能に支持されたロータシャフトと、前記固定子鉄心の径方向内側に配されて、前記ロータシャフトの径方向外側に取り付けられた回転子鉄心と、前記回転子鉄心内を貫通し互いに周方向に間隔をおいて配された複数の回転子導体と、を有し、前記回転子鉄心には、前記複数の回転子導体のそれぞれが軸方向に貫通する貫通孔導体収納部と前記貫通孔導体収納部の径方向内側の貫通孔軸方向通気部とを有する複数の環状配列貫通孔が形成されるとともに、当該回転子鉄心の外周に周方向に互いに間隔をおいて配されて前記環状配列貫通孔から径方向外側に通じる複数の鉄心径方向通気孔が軸方向に互いに間隔をおいて形成されており、前記複数の回転子導体のそれぞれには、少なくとも前記鉄心径方向通気孔が形成されている位置において、当該回転子導体を径方向に貫通する導体通気孔が形成されている、ことを特徴とする。
本発明によれば、回転電機の冷却性能を確保しながら効率を向上させることができる。
第1の実施形態に係る回転電機の構成を示す立断面図である。 第1の実施形態に係る回転電機の回転子導体を示す斜視図である。 第1の実施形態に係る回転電機の回転子導体を示す図4のIII−III線矢視断面図である。 第1の実施形態に係る回転電機の回転子導体を示す図3のIV−IV線矢視断面図である。 第1の実施形態に係る回転電機の回転子鉄心を示す斜視図である。 第1の実施形態に係る回転電機の回転子鉄心を第1グループ鋼板の部分で回転軸方向に見た断面図である。 第1の実施形態に係る回転電機の回転子鉄心を第2グループ鋼板の部分で回転軸方向に見た断面図である。 第2の実施形態に係る回転電機の回転子導体を示す斜視図である。 第2の実施形態に係る回転電機の回転子鉄心を第1グループ鋼板の部分で回転軸方向に見た断面図である。 第2の実施形態に係る回転電機の回転子鉄心を第2グループ鋼板の部分で回転軸方向に見た断面図である。
以下、図面を参照して、本発明に係る回転電機およびその回転子について説明する。ここで、互いに同一または類似の部分には、共通の符号を付して、重複説明は省略する。
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態に係る回転電機の構成を示す立断面図である。
回転電機200は、回転子10、固定子20、2つの軸受30、フレーム40、2つの軸受ブラケット45、および冷却器60を有する。
回転子10は、水平な回転軸方向に延びたロータシャフト11、回転子鉄心110、および複数の回転子導体16を有する。ロータシャフト11は、軸方向の両側を軸受30により回転可能に支持されている。
回転子鉄心110は、円筒状で、ロータシャフト11に取り付けられている。回転子鉄心110の径方向外側表面近傍には、周方向に互いに間隔をおいて、軸方向に貫通する複数の環状配列貫通孔111(図5)が形成されている。
複数の回転子導体16のそれぞれは、棒状で、環状配列貫通孔111(図5)の各貫通孔導体収納部111a(図5)を貫通し、回転子鉄心110の軸方向の両側に突出している。回転子鉄心110の軸方向の両外側のそれぞれには、短絡環15が配されている。それぞれの短絡環15は、すべての回転子導体16と接続しており、回転子導体16は、短絡環15により電気的に短絡している。
ロータシャフト11には、図1に示すように、一方の軸受30と回転子鉄心110との間に内扇18が設けられている。なお、内扇は、回転子鉄心110を挟んで反対側に設けられてもよい。あるいは、両側に設けられてもよい。なお、機内の冷却の上で、問題がなければ、内扇が設置されていない場合であってもよい。
固定子20は、固定子鉄心21および固定子巻線22を有する。固定子鉄心21は、円筒状であり、環状の空隙19を介して、回転子鉄心110の径方向外側に配されている。固定子鉄心21には、軸方向に互いに間隔をおいて、径方向外側への流路である複数の固定子ダクト21aが形成されている。固定子鉄心21の径方向の内表面には、周方向に互いに間隔をおいて軸方向に貫通する複数の溝状の固定子スロット(図示せず)が形成されている。固定子巻線22は、固定子スロット内を貫通し、固定子鉄心21の軸方向外側で、互いに接続し、あるいは外部の導体と接続する。
固定子20の径方向外側には、フレーム40が設けられており、フレーム40は、回転子鉄心110および固定子20を収納する。フレーム40の軸方向の両端には、軸受ブラケット45がそれぞれ接続され、軸受30を静止支持している。
フレーム40の上側には、冷却器60が設けられている。冷却器60は、少なくとも1本の冷却管61と、冷却管61を収納する冷却器カバー62を有する。冷却器カバー62は、フレーム40および軸受ブラケット45と相俟って、冷却用気体を内包する閉空間40aを形成する。冷却器カバー62内の空間と、フレーム40内の空間とは、冷却器入口開口63および冷却器出口開口64を介して連通している。
図2は、第1の実施形態に係る回転電機の回転子導体を示す斜視図である。回転子導体16は、断面が回転子鉄心110に形成されたそれぞれの環状配列貫通孔111の貫通孔導体収納部111aの形状に対応するほぼ四角形で、回転軸方向を長手方向にして延びている。なお、回転子導体16の断面形状は、他の多角形、あるいは、たとえば円形あるいは楕円形など、他の形状であってもよい。
回転子導体16には、長手方向に互いに間隔をあけて、径方向内側から径方向外側に通じる複数の導体通気孔16aが形成されている。複数の導体通気孔16aが形成されている位置は、回転子鉄心110に形成された後述する鉄心径方向通気孔112(図5)が形成されている軸方向の位置に対応している。なお、図2では、図示の都合上、互いに隣接する導体通気孔16a間の間隔を短く表示している。
回転子導体16の一方の端部近傍には、ストッパ16bが形成されている。回転子鉄心110が一体化された後に、回転子導体16を、軸方向の一方から回転子鉄心110に形成された環状配列貫通孔111の貫通孔導体収納部111aに挿入するが、ストッパ16bは、回転子導体16の軸方向の位置決めを行う。すなわち、複数の導体通気孔16aの位置が、回転子鉄心110に形成された鉄心径方向通気孔112が形成されている軸方向の位置に対応するような軸方向位置とするためのものである。なお、図2では、ストッパ16bが径方向の内側に突出している場合を示しているが、たとえば径方向外側など、他の方向に突出していてもよい。
図3は、第1の実施形態に係る回転電機の回転子導体を示す図4のIII−III線矢視断面図である。また、図4は、図3のIV−IV線矢視断面図である。
それぞれの導体通気孔16aには、入口側すなわち径方向内側の部分に入口テーパ部16cが形成されている。また、出口側すなわち径方向外側の部分に出口テーパ部16dが形成されている。この結果、鉄心軸方向通気孔12a(図5)を軸方向に流れる冷却用気体が、それぞれの導体通気孔16aに流入する際の圧力損失、およびそれぞれの導体通気孔16aから空隙19に流出する際の圧力損失が低減する。なお、この部分の圧力損失が問題にならない、あるいは、加工の負担を軽減するほうがよい場合は、入口テーパ部16cおよび出口テーパ部16dのいずれか一方のみを形成することでもよいし、いずれも形成しないことでもよい。
図5は、第1の実施形態に係る回転電機の回転子鉄心を示す斜視図である。回転子鉄心110は、円板状の複数の第1電磁鋼板120および円板状の複数の第2電磁鋼板130の2種類の電磁鋼板を有する。なお、回転子鉄心110の軸方向の端面においては、本来、回転子導体16が、軸方向の外側に突出しているが、図5においては図示の都合上、この部分を省略し回転子導体16の断面を表示している。
回転軸方向に積層された複数の第1電磁鋼板120は、1つの第1鋼板グループ120gを形成する。また、回転軸方向に積層された複数の第2電磁鋼板130は、1つの第2鋼板グループ130gを形成する。回転子鉄心110は、複数の第1鋼板グループ120gと複数の第2鋼板グループ130gを有し、それぞれの第1鋼板グループ120gと第2鋼板グループ130gは、交互に回転軸方向に積層されている。
回転子鉄心110に形成された環状配列貫通孔111は、前述の貫通孔導体収納部111aと、貫通孔導体収納部111aの径方向内側の溝状の貫通孔軸方向通気部111bとを有する。貫通孔軸方向通気部111bは、回転子導体16の径方向内側に形成された軸方向に貫通する流路となる。
図6は、回転子鉄心を第1グループ鋼板の部分で回転軸方向に見た断面図である。
第1電磁鋼板120の外周近傍では、周方向に互いに間隔をおいて、複数の第1鋼板環状配列開口121が形成されている。第1鋼板環状配列開口121は、第1電磁鋼板120が軸方向に積層されることにより、回転子鉄心110の環状配列貫通孔111を形成する。第1鋼板環状配列開口121は、回転子鉄心110の環状配列貫通孔111のうちの貫通孔導体収納部111aの断面形状に対応する第1鋼板開口導体収納部121aと、貫通孔軸方向通気部111bの断面形状に対応する第1鋼板開口軸方向通気部121bとを有する。
第1鋼板環状配列開口121の径方向外側には、第1鋼板環状配列開口121に続いて、外周の外側に連通する径方向通気用切り欠き122が形成されている。径方向通気用切り欠き122は、第1電磁鋼板120が軸方向に積層されることにより、鉄心径方向通気孔112(図5)を形成する。
図7は、回転子鉄心を第2グループ鋼板の部分で回転軸方向に見た断面図である。図7は、第2電磁鋼板130および回転子導体16を示している。
第2電磁鋼板130の外周近傍では、周方向に互いに間隔をおいて、複数の第2鋼板環状配列開口131が形成されている。第2鋼板環状配列開口131は、第2電磁鋼板130が軸方向に積層されることにより、回転子鉄心110の環状配列貫通孔111を形成する。第2鋼板環状配列開口131は、第1電磁鋼板120に形成された第1鋼板環状配列開口121と同一の形状、寸法であり、かつ、軸方向に投影して同一位置に形成されている。
第2鋼板環状配列開口131は、第1鋼板環状配列開口121と同様に、回転子鉄心110の環状配列貫通孔111のうちの貫通孔導体収納部111aの断面形状に対応する第2鋼板開口導体収納部131aと、貫通孔軸方向通気部111bの断面形状に対応する第2鋼板開口軸方向通気部131bとを有する。
なお、第2電磁鋼板130には、第1電磁鋼板120に形成されている径方向通気用切り欠き122は、形成されていない。
図5を引用しながら説明したように、複数の第1電磁鋼板120により形成された第1鋼板グループ120gと、複数の第2電磁鋼板130により形成された第2鋼板グループ130gは、軸方向に交互に積層されている。
第1鋼板グループ120gと第2鋼板グループ130gが回転軸方向に交互に積層されたことにより形成される貫通孔導体収納部111aおよび貫通孔軸方向通気部111bは、それぞれ軸方向に同一断面となるように形成されている。回転子導体16は、それぞれの第1鋼板環状配列開口121を貫通する。
図5に示すように、第1電磁鋼板120が積層されている軸方向の領域、すなわち第1鋼板グループ120gにおいては、回転子鉄心の外周面に、周方向に幅を持つ複数の鉄心径方向通気孔112が、周方向に互いに間隔をおいて形成されている。また、第2電磁鋼板130が積層されている軸方向の領域、すなわち第2鋼板グループ130gにおいては、このような孔は形成されておらず、いわゆるクローズドスロットと同様の形態となっている。
したがって、鉄心径方向通気孔112の軸方向の長さは、軸方向の両側を第2電磁鋼板130に挟まれた第1電磁鋼板120の積層された軸方向の長さ、すなわち第1鋼板グループ120gの軸方向の厚みとなる。
以上のように構成された本実施形態に係る回転電機は、以下のような作用、効果を有する。
第1に、回転子鉄心110内の回転子導体16の径方向内側部分に形成された軸方向に貫通する貫通孔軸方向通気部111bと、回転子導体16に軸方向に互いに間隔をおいて形成された複数の導体通気孔16aと、回転子鉄心110内の回転子導体16の径方向外側部分に軸方向に互いに間隔をおいて形成された複数の鉄心径方向通気孔112とから構成された回転子鉄心110内の流路を設けることにより、冷却用気体による回転子鉄心110の冷却効果を確保できる。
第2に、第2電磁鋼板130が設けられている範囲は、回転子鉄心110の外周に切り欠き部がなく、クローズドスロット形と同様の構成であるため、回転電機200の回転数が高い場合でも、回転子導体16にかかる遠心力は、回転子鉄心110における回転子導体16の径方向外側の部分が受けることができる。したがって、遠心力に起因する構造上の懸念は生じない。
第3に、鉄心径方向通気孔112が形成されているのは、回転子鉄心110の外周の一部のみであることから、回転子鉄心110の外周面は円筒表面に近く、オープンスロット形の場合に比べて風損による効率低下は小さく抑えられる。
以上のように、本実施形態によれば、性能を維持しながら回転電機の冷却性能を確保することができる。
[第2の実施形態]
本第2の実施形態は、第1の実施形態の変形である。本第2の実施形態においては、第1の実施形態における回転子導体16に代えて、これと同様の外形寸法を有する回転子導体17が設けられている。その他の点においては、第1の実施形態と同様である。
図8は、第2の実施形態に係る回転電機の回転子導体を示す斜視図である。
本実施形態においても、複数の第1電磁鋼板120により形成された第1鋼板グループ120gと、複数の第2電磁鋼板130により形成された第2鋼板グループ130gは、軸方向に交互に積層されている。
回転子導体17には、1つの導体通気孔17aが形成されている。導体通気孔17aは、径方向内側から径方向外側に貫通しており、長手方向に連続して延びるように形成されている。このため、軸方向の位置決めが厳密になされなくとも、回転子鉄心110に形成された鉄心径方向通気孔112が形成されている軸方向の箇所においては、回転子導体17の径方向内側から径方向外側への流路が存在することになる。
この結果、第1の実施形態における回転子導体16が有するストッパ16bのような軸方向の位置決めのための部位は不要である。
図9は、回転子鉄心を第1グループ鋼板の部分で回転軸方向に見た断面図である。また、図10は、回転子鉄心を第2グループ鋼板の部分で回転軸方向に見た断面図である。
図9および図10に示すように、径方向通気用切り欠き122が形成されていない範囲、すなわち、鉄心径方向通気孔112が形成されていない軸方向の部分においても、回転子導体17に導体通気孔17aが形成されている。
以上のように、本実施形態においては、回転子導体17への導体通気孔17aの形成に際しては、軸方向の位置決めを厳密に行う必要がなく、加工および組立時の負担が軽減される。また、第1の実施形態における入口テーパ部16cおよび出口テーパ部16dを個別に形成しなくとも、導体通気孔17aにおける冷却用気体の方向転換の程度が小さく、また、縮流および拡流がほとんど生じないという利点がある。さらに、鉄心径方向通気孔112が形成されていない軸方向の部分においても、回転子導体17に導体通気孔17aが形成されていることから、回転子導体17の冷却効果がさらに得られる。
なお、本実施形態の変形として、導体通気孔17aが1つではなく、鉄心径方向通気孔112が形成されている範囲を複数含む範囲で長手方向に連続して形成された導体通気孔が、軸方向に互いに間隔をおいて複数が形成されていることでもよい。また、長手方向に、導体通気孔の幅を変化させてもよい。
[その他の実施形態]
以上、本発明の実施形態を説明したが、実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。たとえば、実施形態では、ロータシャフトが水平に延びた場合を例にとって示したが、これに限定されない。たとえば、ロータシャフトが鉛直方向に延びた場合であってもよい。
さらに、実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10…回転子、11…ロータシャフト、15…短絡環、16…回転子導体、16a…導体通気孔、16b…ストッパ、16c…入口テーパ部、16d…出口テーパ部、17…回転子導体、17a…導体通気孔、18…内扇、19…空隙、20…固定子、21…固定子鉄心、21a…固定子ダクト、22…固定子巻線、30…軸受、40…フレーム、40a…閉空間、45…軸受ブラケット、60…冷却器、61…冷却管、62…冷却器カバー、63…冷却器入口開口、64…冷却器出口開口、110…回転子鉄心、111…環状配列貫通孔、111a…貫通孔導体収納部、111b…貫通孔軸方向通気部、112…鉄心径方向通気孔、120…第1電磁鋼板、120g…第1鋼板グループ、121…第1鋼板環状配列開口、121a…第1鋼板開口導体収納部、121b…第1鋼板開口軸方向通気部、122…径方向通気用切り欠き、130…第2電磁鋼板、130g…第2鋼板グループ、131…第2鋼板環状配列開口、131a…第2鋼板開口導体収納部、131b…第2鋼板開口軸方向通気部、200…回転電機

Claims (6)

  1. 軸方向に延びたロータシャフトと、前記ロータシャフトの径方向外側に取り付けられた回転子鉄心と、前記回転子鉄心内を貫通し互いに周方向に間隔をおいて配された複数の回転子導体とを有する回転子と、
    前記回転子鉄心の径方向外側に設けられた円筒状の固定子鉄心と、前記固定子鉄心内を軸方向に貫通する固定子巻線とを有する固定子と、
    前記回転子鉄心を挟んで前記ロータシャフトの軸方向の両側で前記ロータシャフトを回転可能に支持する2つの軸受と、
    を備える回転電機であって、
    前記回転子鉄心には、前記複数の回転子導体のそれぞれが軸方向に貫通する貫通孔導体収納部と前記貫通孔導体収納部の径方向内側の貫通孔軸方向通気部とを有する複数の環状配列貫通孔が形成されるとともに、当該回転子鉄心の外周に周方向に互いに間隔をおいて配されて前記環状配列貫通孔から径方向外側に通じる複数の鉄心径方向通気孔が軸方向に互いに間隔をおいて形成されており、
    前記複数の回転子導体のそれぞれには、少なくとも前記鉄心径方向通気孔が形成されている位置において、当該回転子導体を径方向に貫通する導体通気孔が形成されている、
    ことを特徴とする回転電機。
  2. 前記回転子鉄心は、
    軸方向に積層されて、前記貫通孔導体収納部を形成する第1鋼板開口導体収納部と前記貫通孔軸方向通気部を形成する第1鋼板開口軸方向通気部とを有する複数の第1鋼板環状配列開口と、前記鉄心径方向通気孔を形成する径方向通気用切り欠きと、が形成された円板状の複数の第1電磁鋼板と、
    軸方向に積層されて、前記貫通孔導体収納部を形成する第2鋼板開口導体収納部と前記貫通孔軸方向通気部を形成する第2鋼板開口軸方向通気部とを有する複数の第2鋼板環状配列開口が形成された円板状の複数の第2電磁鋼板と、
    を具備し、
    軸方向に積層された前記複数の第1電磁鋼板を有する第1鋼板グループと軸方向に積層された前記複数の第2電磁鋼板を有する第2鋼板グループが、軸方向に交互に配されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記複数の回転子導体のそれぞれにおける前記導体通気孔は、前記鉄心径方向通気孔が形成されている範囲に対応した軸方向位置に形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の回転電機。
  4. 前記複数の回転子導体のそれぞれには、前記導体通気孔が、前記鉄心径方向通気孔の軸方向位置となるように位置決めするためのストッパが形成されていることを特徴とする請求項3に記載の回転電機。
  5. 前記複数の回転子導体のそれぞれにおける前記導体通気孔は、前記鉄心径方向通気孔が形成されている範囲を複数含む範囲で長手方向に連続して形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の回転電機。
  6. 円筒状の固定子鉄心および前記固定子鉄心内を軸方向に貫通する固定子巻線を有する固定子と、2つの軸受と、を備える回転電機の回転子であって、
    回転軸方向に延びて前記2つの軸受により回転可能に支持されたロータシャフトと、
    前記固定子鉄心の径方向内側に配されて、前記ロータシャフトの径方向外側に取り付けられた回転子鉄心と、
    前記回転子鉄心内を貫通し互いに周方向に間隔をおいて配された複数の回転子導体と、
    を有し、
    前記回転子鉄心には、前記複数の回転子導体のそれぞれが軸方向に貫通する貫通孔導体収納部と前記貫通孔導体収納部の径方向内側の貫通孔軸方向通気部とを有する複数の環状配列貫通孔が形成されるとともに、当該回転子鉄心の外周に周方向に互いに間隔をおいて配されて前記環状配列貫通孔から径方向外側に通じる複数の鉄心径方向通気孔が軸方向に互いに間隔をおいて形成されており、
    前記複数の回転子導体のそれぞれには、少なくとも前記鉄心径方向通気孔が形成されている位置において、当該回転子導体を径方向に貫通する導体通気孔が形成されている、
    ことを特徴とする回転子。
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