JP2020004275A - マニュアル管理装置、マニュアル管理システム、および制御プログラム - Google Patents

マニュアル管理装置、マニュアル管理システム、および制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】作業マニュアルの改善箇所を抽出することで、作業マニュアルの改善を効率的に行う。【解決手段】マニュアル管理システム1は、作業工程の1つ以上の作業手順を記録した1つ以上の作業マニュアル、およびユーザーの属性情報、を記憶する記憶部20と、前記ユーザーから、作業マニュアルに関する改善要望を受け付ける受付部112と、改善要望を受け付けたユーザーの属性情報を用いて、改善要望を複数の区分に分類し、作業マニュアルと関連付けて記憶部に記憶させる分類部113と、を備える。【選択図】図5

Description

本発明は、マニュアル管理装置、マニュアル管理システム、および制御プログラムに関する。
一般に、製品の生産現場の作業工程や、製品のメンテナンスや導入を行う際の作業工程では、作業手順を示す作業マニュアルを作成する。そして、初めて作業を行う作業者は、この作業マニュアルを参照しながら、作業手順を学習する。作業マニュアルを参照する作業者の習熟度は一定ではなく、ばらつきがある。
特許文献1には、携帯端末、ワードプロセッサ等の情報処理システムにおいて、利用者各人の能力レベルや使用頻度等を加味したヘルプ情報を提供することを目的とした、ヘルプ機能制御システムが開示されている。このヘルプ機能制御システムでは、表示部、入力部を介して、利用者と対話し、利用者からの回答により利用者の習熟度を推定し、推定した習熟度のレベルに応じたヘルプ情報を提供している。
特開2001−117688号公報
作業マニュアルは、一般に、作業の習熟度が高い、いわゆる熟練者が作成したり、この熟練者の監修の元で作成したりする。熟練者は、自分の知識や習熟度をベースとして、作業マニュアルを作成しがちであり、そのため、意識せずに行っている暗黙知が作業マニュアル内に含まれない場合がある。このような状況下では、習熟度の低い者にとっては、作業マニュアルに必要な情報が不足することになる。
特許文献1では、推定した利用者の習熟度に応じてヘルプ情報の提供内容を変更するものであり、作業マニュアルの改善については何ら考慮されていない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、作業マニュアルの改善箇所を抽出することで、作業マニュアルの改善を効率的に行うマニュアル管理システムを提供することを目的とする。
本発明の上記目的は、下記の手段によって達成される。
(1)作業工程の作業を示す1つ以上の作業マニュアル、および前記作業マニュアルのユーザーの属性情報、を記憶する記憶部と、
前記ユーザーから、前記作業マニュアルに関する改善要望を受け付ける受付部と、
前記改善要望を受け付けた前記ユーザーの前記属性情報を用いて、前記改善要望を複数の区分に分類し、前記作業マニュアルと関連付ける分類部と、
を備える、マニュアル管理システム。
(2)前記分類部は、分類した前記改善要望を前記作業マニュアルの前記作業工程に関連付ける、上記(1)に記載のマニュアル管理システム。
(3)前記分類部は、前記受付部が受け付けた改善要望の前記作業工程に関連する、同じ前記作業マニュアルの他の作業工程、または他の作業マニュアルの作業工程を抽出し、前記改善要望を、抽出した作業マニュアルの作業工程とも関連付ける、上記(2)に記載のマニュアル管理システム。
(4)前記分類部は、前記作業工程に対する前記改善要望の内容と、前記記憶部に記憶されている他の前記作業工程の内容を比較し、前記改善要望を反映した内容を含んだ前記他の作業工程があると判断した場合に、前記他の作業工程を示す情報を、前記改善要望に関連付ける、上記(2)または上記(3)に記載のマニュアル管理システム。
(5)通知先として、前記記憶部に記憶した通知先リストのユーザーに、前記改善要望を通知する通知部を備える、上記(2)から上記(4)のいずれかに記載のマニュアル管理システム。
(6)前記通知部は、前記通知先として、前記作業マニュアルの作成者、または管理者の少なくとも一方に対して、前記改善要望を通知する、上記(5)に記載のマニュアル管理システム。
(7)前記通知部は、改善要望を受け付けた前記ユーザーの前記区分に応じた改善要望を通知する、上記(5)または上記(6)に記載のマニュアル管理システム。
(8)前記通知部は、前記記憶部に記憶した、前記作業マニュアルに対する前記改善要望の件数、または、前記区分に応じた重み付け係数を乗じた件数の積算値が、所定値上となった場合に、通知先として、前記記憶部に記憶した通知先リストのユーザーに、前記改善要望を通知する、上記(5)から上記(7)のいずれかに記載のマニュアル管理システム。
(9)ユーザーによる要求に応じて、前記作業マニュアルを配信する配信部を、さらに備え、
前記受付部は、前記配信部により配信した前記作業マニュアルに対する前記ユーザーからの前記改善要望を受け付ける、上記(2)から上記(7)のいずれかに記載のマニュアル管理システム。
(10)前記記憶部に記憶した編集者リストに含まれるユーザーから、前記作業マニュアルの編集を受け付けることで、前記作業マニュアルを編集する編集部を、さらに備え、
前記作業工程に対する前記改善要望の件数、または、前記区分に応じた重み付け係数を乗じた前記件数の積算値が、所定値以上である場合に、前記編集部は、前記所定値以上となった前記作業工程に対して前記作業マニュアルを編集した部分を、他の部分と識別できるように異なる表示態様で表示させる前記作業マニュアルの表示用データを作成する、上記(9)に記載のマニュアル管理システム。
(11)前記分類部は、前記作業工程に対する前記改善要望の件数、または、前記区分に応じた重み付け係数を乗じた前記件数の積算値が、所定値以上である場合に、前記改善要望の内容を暗黙知に関する要望であると判断し、該暗黙知であることを示すタグを、前記改善要望に付与する、上記(2)から上記(7)のいずれかに記載のマニュアル管理システム。
(12)前記分類部は、前記改善要望が、新たな作業を追加する要望でない場合に、前記改善要望の内容を暗黙知に関する要望であると判断し、該暗黙知であることを示すタグを、前記改善要望に付与する、上記(2)から上記(8)のいずれかに記載のマニュアル管理システム。
(13)ユーザーによる要求に応じて、前記作業マニュアルを配信する配信部と、
前記記憶部に記憶した編集者リストに含まれるユーザーから、前記作業マニュアルの編集を受け付けることで、前記作業マニュアルを編集する編集部と、をさらに備え、
前記受付部は、前記配信部により配信した前記作業マニュアルに対する前記改善要望を受け付け、
前記編集部は、前記タグが付与された前記改善要望に関連付けられた前記作業工程に対して、前記作業マニュアルを編集した部分を、他の部分と識別できるように異なる表示態様で表示させる前記作業マニュアルの表示用データを作成する、上記(11)または上記(12)に記載のマニュアル管理システム。
(14)記憶部に記憶された、作業工程の作業を示す1つ以上の作業マニュアルに関する改善要望を、前記作業マニュアルのユーザーから受け付ける受付部と、
前記改善要望を受け付けた前記ユーザーの属性情報を取得し、前記属性情報を用いて、前記改善要望を複数の区分に分類し、前記作業マニュアルと関連付けて記憶させる分類部と、
を備える、マニュアル管理装置。
(15)通知先として、前記記憶部に記憶した通知先リストのユーザーに、前記改善要望を通知する通知部を備える、上記(14)に記載のマニュアル管理装置。
(16)作業工程の作業を示す1つ以上の作業マニュアル、およびユーザーの属性情報、を記憶する記憶部を備えるマニュアル管理システムを制御する制御プログラムであって、
前記ユーザーから、前記作業マニュアルに関する改善要望を受け付けるステップ(a)と、
前記改善要望を受け付けた前記ユーザーの前記属性情報を用いて、前記改善要望を複数の区分に分類し、前記作業マニュアルと関連付けて記憶させるステップ(b)と、
を含む処理をコンピューターに実行させるための制御プログラム。
(17)前記処理は、さらに、通知先として、前記記憶部に記憶した通知先リストのユーザーに、前記改善要望を通知するステップ(c)を含む、上記(16)に記載の制御プログラム。
本発明によれば、ユーザーから作業マニュアルに関する改善要望を受け付け、これをユーザーの属性情報を用いて複数の区分に分類し、作業マニュアルと関連付けて記憶部に記憶させる。作業マニュアルの編集者が、作業マニュアルを改善する際に、ユーザーの属性情報と改善要望との関係を把握でき、ひいては、適切に、かつ効果的に作業マニュアルを改善できる。
マニュアル管理システムの全体構成を示す図である。 マニュアル管理システムの概略構成を示すブロック図である。 記憶部に記憶されるユーザーリストの例を示す図である。 端末装置の概略構成を示すブロック図である。 マニュアル管理装置の機能を示す機能ブロック図である。 配信した作業マニュアルに対する改善要望を受け付ける受付画面を示す図である。 改善要望リストの例である。 要望区分リストの例である。 ユーザー属性に応じた適切な作業マニュアルの情報量を説明する図である。 記憶部に記憶された通知先リスト(編集者リスト)の例を示す図である。 第1の実施形態に係る作業マニュアルの改善処理の手順を示すフローチャートである。 作業マニュアルの関連付けリストの例である。 ステップS107による追記処理を説明する図である。 図9の後に行われる、編集処理の手順を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る作業マニュアルの改善処理の手順を示すフローチャートである。 追記された改善要望リストを示す図である。
以下、添付した図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
(全体構成)
図1は本実施形態に係るマニュアル管理システムの全体構成を示す図である。
図1に示すように、マニュアル管理システム1は、マニュアル管理装置10、および記憶部20を備える。これらは、有線や無線によって、LAN(Local Area Network)、電話網またはデータ通信網等のネットワーク40を介して、端末装置30a、30b、MFP(Multifunction Peripheral)50等の他の装置と相互に通信可能に接続される。端末装置30a、30bは、同様の構成であり、以下、これらを総称して単に、端末装置30という。ネットワーク40は、通信信号を中継するリピーター、ブリッジ、ルーターまたはクロスコネクト等の中継機を備えてもよい。
(マニュアル管理装置10)
図2は、マニュアル管理システム1の略構成を示すブロック図である。マニュアル管理システム1は、マニュアル管理装置10および記憶部20で構成される。マニュアル管理装置10は、いわゆるサーバーであり、制御部11、および通信部12を備え、これらはバスによって、相互に接続されている。
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、ならびにRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、およびHDD(Hard Disk Drive)のメモリから構成される。メモリに保存したプログラムにしたがって各部の制御および演算処理を行う。
通信部12は、ネットワーク40を介して、他の装置と通信するためのインターフェース回路(例えばLANカード等)である。
(記憶部20)
記憶部20は、半導体メモリ、および/または磁気記録媒体メモリにより構成される。記憶部20は、データベースとして機能し、複数の作業マニュアル(作業マニュアル1〜n)、作業マニュアルに対する要望を管理するための要望管理リスト、ユーザーリスト、等の各種情報を記憶する。要望管理リストは、作業同士の関連性を記述した関連付けリスト、および要望区分リストを含む。これらについては後述する。このマニュアル管理装置10と記憶部20は、一体で同じ筐体内に配置されてもよく、分離して配置されてもよい。マニュアル管理装置10、および記憶部20の一方、または両方は、同じ建物内に設けられてもよく、遠隔地に設けられてネットワークを介して接続可能であってもよい。例えば、記憶部20は、インターネット等のネットワーク上に配置された複数のファイルサーバーによって仮想的に構築されるクラウドサーバーであってもよい。
ここで「作業マニュアル」とは、装置、部品、設備等の物品や事象に関する、組立方法、交換方法、操作方法、導入方法等の作業の手順または動作の手順を示す、ユーザーに教示、説明することを目的としたマニュアルである。作業工程の作業手順を記録したこの作業マニュアルは、この作業マニュアルは、テキストデータや静止画で構成されるだけでなく、さらに動画や音声を含ませてもよい。本実施形態では、この作業マニュアルは、例えば、MFPのメンテナンス作業や導入作業(ネットワーク設定、認証設定等を含む)の作業工程をサービスマンに説明するための動画データである。この動画データには音声データも一緒に記録されている。この作業マニュアルの動画データは、ビデオカメラにより、MFPのメンテナンス作業を行う指導者(後述する習熟度「高」の作業者)を撮影したものである。この作業マニュアルの動画データには、動画データへの編集作業により、説明を行うための字幕(キャプション)を追加してもよい。
図3は、ユーザーリストの例である。「ユーザーリスト」には、UserID、氏名、入社年数、継続年数、経験回数、保有資格、および習熟度(習熟度レベル)が含まれる。以下においては、入社年数、継続年数、経験回数、保有資格、および習熟度を属性情報ともいう。UserIDは、主キーであり、社員番号とも称され、それぞれのユーザーに付与されたユニークな英数字番号である。入社年数は、会社への入社からの年数を示す。経験年数は、ある技術分野の経験年数である。例えば、MFP50のサービスに関する技術分野の経験年数である。経験回数は、ある作業に関する経験回数である。例えばMFPが電子写真方式の画像形成部を備え、その感光体ドラムや定着装置に関するメンテナンス部品の交換を行う場合は、その交換回数である。これらは、保守交換のサービス業務を行う毎に、サービス内容毎にカウントアップされ、記憶部20に蓄積される。保有資格は、業務に関する資格を保有している場合に記録されるものである。図3の例は、MFP50のメンテナンスに関する社内資格を示している。習熟度は、業務に関する習熟度を示す指標であり、入社年数、継続年数、経験回数、および保有資格の少なくとも1つを加味して判定される。習熟度は、複数のレベル(層)に分けてもよい。本実施形態においては、例えば、入社年数に応じて3つのレベルに分けており、3年目以下を習熟度「低」、4〜7年目を習熟度「中」、8年目以上を習熟度「高」のレベルに自動的に分類している。なお、この分類の閾値は、管理者が適宜変更してもよい。また、ユーザー個人の習熟度のレベルは、適正等の個別事情を考慮して、管理者が適宜、変更するようにしてもよい。
(端末装置30)
図4は、端末装置30の概略構成を示すブロック図である。端末装置30は、いわゆるPC(Personal Computer)であり、制御部31、通信部32、表示部33、および入力部34を備える。制御部31、通信部32は、上述の制御部11、通信部12と同様であることから説明を省略する。表示部33は、例えば液晶で構成されたディスプレイであり、入力部34は、キーボード、テンキー、マウス、等で構成される。作業マニュアルの使用者は、端末装置30を通じて、作業マニュアルを参照したり、参照した作業マニュアルの改善要望を入力したりする。また、作業マニュアルの編集者(管理者)は、改善要望の通知(改善通知)を受けたり、表示部33に表示した改善要望の箇所の動画等の内容を参照しながら、入力部34を通じて作業マニュアルに対する編集作業を行ったりする。
ユーザーは、端末装置30からID、パスワード情報を入力することにより、または所持するIDカードのID情報を端末装置30の近距離無線方式の読取部(図示せず)によりスキャンさせることで、ログイン認証処理を行う。マニュアル管理装置10は、メールサーバーを介してログインしたユーザーに対してeメールによる作業マニュアルの改善要望等の通知を行う。また、ログインしたユーザーは、その権限に応じて、記憶部20に記憶している作業マニュアルを閲覧(配信)したり、編集(更新)したりする。これらの配信、編集については後述する。
図5は、マニュアル管理装置10の機能を示す機能ブロック図である。マニュアル管理装置10の制御部11は、配信部111、受付部112、分類部113、通知部114、および編集部115として機能する。このうち、配信部111、受付部112、通知部114、編集部115は、通信部12と協働することで実現される機能である。
(配信部111)
配信部111は、ログインしたユーザーからの要求に応じて、記憶部20に記憶されている作業マニュアル(動画)を端末装置30等に配信する。ユーザーは、記憶部20に記憶されている複数の作業マニュアルから、所望の作業マニュアルを選択する。このユーザーは、技術享受者であり、作業マニュアルを閲覧することで、作業マニュアルで教示、説明される組立方法、交換方法、操作方法、導入方法等の手順を学習する。またこのユーザーは、一般に、習熟度「低」(または「中」)である。
(受付部112)
受付部112は、配信した作業マニュアルに対するユーザーからの改善要望を受け付ける。図6は、端末装置30の表示部33に配信し、表示した作業マニュアルに対するユーザーからの改善要望を受け付ける受付画面331を示す図である。
同図に示す作業マニュアルは、MFP50の画像形成部のトナー現像器の現像剤を交換する作業工程を説明するものである。例えば作業工程1(タイトル:現像器取り外し)はトナー現像器を装置本体から取り外す手順を説明する工程であり、作業工程2(タイトル:現像剤排出)は、古い現像剤をトナー現像器から排出する手順を説明する工程である。
図6の受付画面331において、欄a11には、閲覧を行っているユーザーのIDが表示されている。欄a12には、再生中の作業マニュアルの画像(動画)が表示される。欄a13には、作業マニュアル全体の概略を示す一覧マップ(タイムライン)を表示しており、この一覧マップには3段に渡って最上段の左上を先頭に、最下段の右下まで時系列に各作業工程の代表作業のサムネイル画像を一覧表示している。欄a14には、欄a12に表示している画像の内容を示している。同図の例では、作業マニュアル1の作業工程2の作業1が再生されていることを示している。また、現在の再生位置は、欄a13の一覧マップにおいて縦棒のアイコンi11によっても表示している。ユーザーは再生ボタンを操作することで、作業マニュアルを再生(閲覧)できる。
ユーザーは、入力ボタンb1を操作することで、改善要望が入力できるようになる。具体的には、改善要望入力欄a15が有効化され、欄a13の一覧マップで、作業工程の作業に対応するいずれかのサムネイル画像のアイコンを選択操作することで、改善要望を入力できる。同図の例では、サムネイル画像のアイコンi12を選択操作することで、ユーザーは、作業工程2の作業1に対しての改善要望を、入力部34を通じて入力できる。この入力は、キーボードから入力されたテキストデータを受け付けてもよく、音声を音声認識することでテキストに変換したテキストデータを受け付けてもよい。入力後に確定ボタンb2を操作することで、入力が確定する。
(分類部113)
分類部113は、受付部112が受付画面331を通じて受け付けた改善要望を、記憶部20に蓄積し、分類する。図7A、図7Bは、それぞれ記憶部20に記憶された改善要望リスト、および要望区分リストの例である。図7Aの改善要望リストには、受け付けた改善要望に関する、要望ID、UserID、習熟度、作業マニュアル情報、受付日時、改善要望が含まれる。この習熟度は、上述のようにUserIDに紐付けられている(図3参照)。図7Bの要望ID0101は、図6に対応する。
分類部113は、図7Aの改善要望リストから図7Aの「要望区分リスト」を作成する。「要望区分リスト」は、各作業マニュアルの作業工程毎に、ユーザーの属性情報を用いて改善要望を複数の区分に分類したものである。なお、図7Bにおいては、作業工程単位で分類しているが、作業工程の作業単位で分類してもよい。
また、図7Bにおいて、改善要望件数は、作業マニュアル毎、またはその作業工程毎の要望の合計数である。配信回数は、作業マニュアルをユーザーの要望により配信した回数である。なお、配信回数は、1ユーザーの複数回の閲覧をカウントする延べ回数を用いてもよく、1ユーザーの重複閲覧をカウントしない実回数を用いてもよい。
図7Cは、ユーザー属性に応じた適切な作業マニュアルの情報量を説明する図である。横軸は、習熟度レベル、縦軸は作業を行うのに必要な情報/技術の量である。縦矢印は、既に習得している技術を示す。入社年数が多い程、習得済みの技術量が多い。作業を行うのに必要な技術の不足を補うために、作業マニュアルから得る情報は、入社年数が少ない程、多くなる。図7Cに示すように入社年数が3年目の習熟度「低」のユーザーは、作業マニュアルの情報量が多い方を好む傾向がある。一方で、入社年数が9年目の習熟度「高」では、それまでの経験、知識から、少ない情報量でも理解できる場合が多い。このような場合には、3年目のユーザーが求める情報量では、不要な情報が多すぎて冗長に感じる。そのため、逆に情報量が少ない方を好む傾向がある。ここで情報量とは、テキストベース(pdf、ワードファイル等)の作業マニュアルでは、例えば、ページ数、テキスト文字数、図の数である。動画ベースの作業マニュアルでは、例えば、動画の長さ(再生時間)、字幕(キャプション)の文字数である。本実施形態においては、このような状況であることから、上述の図7Bに示すようにユーザーの属性情報を用いて改善要望を複数の区分に分類する。
また、分類部113は、さらに改善要望の内容が暗黙知に関する要望であるか否かを判断する。ここでいう「暗黙知」とは、言語化されていない、すなわち作業マニュアルに記述されていない主観的な知識である。これに対する概念として「形式知」がある。形式知とは、言語化された、すなわち作業マニュアルに記述された客観的な知識である。本実施形態においては、以下に説明するように分類部113が、暗黙知が含まれていないと判断した場合には、その作業工程に対する編集が行われた部分は、重要であるとして、表示態様を変えて、ユーザーに注意喚起する。
この分類部113による暗黙知に関する要望であるか否かの判断は、以下のように行える。
(1)作業マニュアルの各作業工程への改善要望の件数が所定値以上である場合、例えば、3件以上である場合に、改善要望の内容が暗黙知であると判断する(件数)。
(2)または、区分に応じた重み付け係数を乗じた件数の積算値が、所定値以上である場合に、暗黙知であると判断する。例えば習熟度レベルが、「高」、「中」、「低」の重み付け係数をそれぞれ3、2、1とし、これを掛け合わせた上で積算する。例えば図7Bの作業マニュアル1の作業工程4では、積算値は、11点(=3×1+2×2+1×4)となる。例えば、積算値が3点以上の場合には、改善要望の内容が暗黙知であると判断する(重み付け件数)。特に、習熟度「高」の者が、行った改善要望は、重要である場合が多いことから、習熟度が高くなる程、重み付けの係数を大きくしている。
(3)改善要望が、新たな作業を追加する要望でない場合には、改善要望の内容を暗黙知である判断する。例えば、作業工程のネジを締める作業において、装置、または部品の位置に対するドライバーの挿入方向に対する改善要望であれば、暗黙知であると判断する(新たな作業の追加を伴わない改善要望)。
分類部113は、この(1)件数、(2)重み付け件数、(3)新たな作業の追加を伴わない改善要望のいずれかである場合に、改善要望が、暗黙知に関する要望であると判断する。この場合、分類部113は、当該改善要望(要望ID)に対してタグを付与する。
(通知部114)
通知部114は、分類部113が分類した要望区分リスト、および対応する改善要望リストを通知先に通知する。通知先は、作業マニュアル毎にリスト化されている。図8は、記憶部20に記憶されている、ある作業マニュアル(作業マニュアル1)の通知先リストの例を示す図である。この通知先リストには、作業マニュアルの管理者(作成者)、または習熟度レベルの高い者が含まれる。また、本実施形態では、この通知先リストを、編集者リストとしても用いる。すなわち、この通知先リストに記載されているユーザーは、作業マニュアルに対する編集権限を有する編集者でもある。このユーザー(編集者)は、技術提供者であり、作業マニュアルを通じて、組立方法、交換方法、操作方法、導入方法等の手順を技術享受者に教える。このユーザーは、一般に、習熟度「高」である。
通知部114は、この通知先リストのメールアドレスに、作業マニュアルに対しての改善要望を受け付けたことを通知する。なお、通知するタイミングは、定期的であってもよく、後述するように所定値以上の要望が蓄積されたことに応じて、通知するようにしてもよく、あるいは、ユーザーの要求に応じて行ってもよい。
(編集部115)
編集部115は、通知先のユーザー(編集者)から端末装置30等を通じて、記憶部20に記憶している作業マニュアルの編集を受け付け、受け付けた編集内容で作業マニュアルを更新する。また、上述のタグ付けされた改善要望に関連付けられた作業工程に対する編集である場合には、この編集部分を、これ以外の他の部分と識別できるように、異なる表示態様で表示させるように作業マニュアルの表示用データを作成する。例えば、タグ付けされた改善要望に対応付けられた作業工程に対して、指示が追加された場合には、その部分を色分けして表示するように表示用データを作成する。
(第1の実施形態における作業マニュアルの改善処理)
(改善要望の蓄積処理)
図9は、第1の実施形態に係るマニュアル管理システム1が実行する作業マニュアルの改善処理の手順を示すフローチャートである。図9では、改善要望の蓄積処理を行い、改善要望リスト、および要望区分リストを作成し、更新する。
(ステップS101)
制御部11(配信部111)は、端末装置30等を通じたユーザーからの要求に応じて作業マニュアルを配信する。
(ステップS102)
制御部11(受付部112)は、作業マニュアルの改善要望を受け付けた場合(YES)、処理をステップS103に進める。制御部11は、受け付けた改善要望を改善要望リスト(図7A参照)に追記する。
(ステップS103)
制御部11(分類部113)は、改善要望を受け付け、改善要望リストに追記する度に、ユーザーの属性情報から改善要望を分類する。上述のようユーザーの習熟度に応じて分類し、要望区分リスト(図7B参照)を更新する。
(ステップS104)
制御部11(分類部113)は、さらに改善要望を受け付けた作業工程に関連する他の作業工程を抽出する。例えば、ある作業工程に関する要望であれば、この作業工程の作業と、同じ作業を含む他の作業工程を抽出する。この抽出は、各作業工程の作業内容のリストがあれば、そのリストを突き合わせることで行える。作業内容のリストは、作業マニュアルの指示内容(字幕)や作業工程の内容を表すタイトルから作成してもよい。また、制御部11が、作業リストに含まれる指示やタイトルの類似度に応じて、予め各作業工程、または各作業工程の作業の関連性を記述した関連付けリストを作成しておいて、この関連付けリストから他の作業工程を抽出するようにしてもよい。また、この関連付けリストは、予めユーザーが作成しておいてもよい。
図10は、関連付けリストの例である。図10(a)の関連付けリストでは作業マニュアル1の作業工程1と、作業マニュアル2の作業工程1が関連すること、すなわち、共通する作業が含まれることを示している。図10(b)の関連付けリストでは、作業マニュアル1の作業工程4、作業マニュアル2の作業工程3、および作業マニュアルnの作業工程3が関連することを示している。
(ステップS105)
ステップS104で抽出した結果、同一、または関連する作業を含む他の作業工程が存在するのであれば(YES)、処理をステップS107に進め、存在しなければ(NO)、処理をステップS106に進める。
(ステップS106)
ステップS102で要望を受け付けた作業工程の改善要望を要望区分リスト(図7B参照)に追記する。
(ステップS107)
ここでは、ステップS106と同様に、ステップS102で要望を受け付けた作業工程の改善要望を要望区分リストに追記する。ステップS107ではさらに、ステップS104で抽出された他の作業工程に対しても、同じ改善要望を対応付けて改善要望リストに追記する。また、要望区分リストも追記する。例えば、ステップS102で作業マニュアル1の作業工程2への改善要望を受け付けた場合には、図10(a)の関連付けリストを用いて、作業マニュアル2の作業工程2に対しても紐付けられて、同じ改善要望が改善要望リストに追記される。
図11は、追記された改善要望リストを示す図である。同図の要望ID0105が、ステップS107の処理により、追記された改善要望である。なお、本実施形態では、このようにして追記した改善要望は、要望区分リスト(図7B)には含ませていないが、含ませるようにしてもよい。
(改善要望に応じた編集処理)
図12は、第1の実施形態に係るマニュアル管理システム1が実行する作業マニュアルの改善処理の手順を示すフローチャートである。図12は、図9の後に行われる。同図では、改善要望に応じて、ユーザー(編集者)が行う編集作業を受け付けることにより、作業マニュアルの編集処理を行う。
(ステップS121)
制御部11(通知部114)は、通知タイミングであるか否かを判断する。例えば上述したように、ある作業マニュアル(以下、「作業マニュアル1」として説明する)に対して、所定値以上の要望が蓄積されることに応じて、通知タイミングであると判断する(YES)。
(ステップS122)
制御部11は、記憶部20からステップS121で通知すると判断した作業マニュアル1の通知先リストを取得する(図8参照)。
(ステップS123)
制御部11は、記憶部から、作業マニュアル1の要望区分リストを取得する。また作業マニュアル1に関する改善要望リストを取得する。そして通知先のユーザーにこれらのリストとともに改善を促す通知を行う。
(ステップS124)
制御部11(編集部116)は、通知先のユーザー(編集者)から作業マニュアルの編集を受け付けたならば(YES)、処理をステップS125に進める。
(ステップS125)
制御部11(分類部113)は、ステップS124で編集された作業工程に対する改善要望が、暗黙知に関する要望であるか否かの分析を行う。これは、上述のように、(1)件数、(2)重み付け件数、(3)新たな作業の追加を伴わない改善要望のいずれかである場合に、暗黙知に関する要望であると判断する。なお、この判断は、改善要望を受け付けた時点で行い、判断に応じて、上述のように改善要望にタグを付与しておいてもよい。
(ステップS126)
制御部11(編集部115)は、ステップS125の分析結果により、編集箇所に暗黙知が含まれていない部分を含むと判断されたなら(YES)、処理をステップS127に進める。一方、含まれていないと判断されたなら(NO)、処理をステップS128に進める。
(ステップS127)
暗黙知が含まれていない部分に対する編集箇所(タグが付与された改善要望に対する編集箇所)を、これ以外の他の部分と識別できるように、異なる表示態様で表示させるように作業マニュアルの表示用データを作成する。例えば、当該部分を色分けして表示用データを作成する。
(ステップS128)
制御部11は、ステップS124で受け付けた編集作業に応じて、およびステップS127の処理に応じて、作業マニュアルを更新する。
このように本実施形態では、ユーザーから作業マニュアルに関する改善要望を受け付け、これをユーザーの属性情報を用いて複数の区分に分類し、作業マニュアルと関連付けて記憶部20に記憶させる。このようにすることで、作業マニュアルの編集者(作成者)が、作業マニュアルを改善する際に、ユーザーの属性情報と改善要望との関係を把握でき、ひいては、適切に、かつ効果的に作業マニュアルを改善できる。一般に、作業マニュアルの作成者等の習熟度が高いユーザーは、これよりも習熟度が低いユーザーがどのような点で作業マニュアルの理解に手間取るのかを把握するのが困難である。このような状況において、作業マニュアルの作成者等は、習熟度が相対的に低いユーザーであっても理解が容易になるように作業マニュアルを改善できる。
また、本実施形態では、受け付けた改善要望の作業工程に関連する他の作業工程を抽出し、改善要望を、抽出した作業マニュアルの作業工程とも関連付けて記憶部20の改善要望リストに追記して記憶させた。これにより、同様の改善事項が含まれる他の作業マニュアルに対しても改善を促すことができる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態においては、改善要望を受け付けた作業工程と、共通する作業が含まれる他の作業工程を抽出し、抽出した作業工程に対しても改善要望を関連付けた。これは、他の作業マニュアルも同時に改善要望への対応を図るものである。一方で、第2の実施形態では、他の作業マニュアルに、改善要望が反映されていない場合を考慮するものである。すなわち、以下に説明する第2の実施形態では、既に同じような改善要望に対応済みの作業マニュアルがあれば、改善要望への対応を反映しやすくなるように、その情報を編集者に通知するものである。
図13は、第2の実施形態に係るマニュアル管理システム1が実行する作業マニュアルの改善処理の手順を示すフローチャートである。図13に示す処理手順は、第1の実施形態における図9のステップS104に続いて実行される。図13に示す以外の構成は、第1の実施形態と同様であり説明を省略する。
(ステップS201)
ステップS104で抽出した結果、同一、または関連する作業を含む他の作業工程が存在するのであれば(YES)、処理をステップS203に進め、存在しなければ(NO)、処理をステップS202に進める。
(ステップS202)
ステップS106と同様の処理を行う。制御部11は、ステップS102で要望を受け付けた作業工程の改善要望を要望区分リスト(図7B参照)に追記する。
(ステップS203)
制御部11(分類部113)は、ステップS201で抽出した同一、または関連する作業工程に関する作業マニュアルの内容を検索し、この作業マニュアルにおいて改善要望の内容が反映されているかを判断する。
ここでは、改善要望の内容と、作業工程の指示とを比較する。この比較は、例えば、改善内容のテキストデータと、作業マニュアル(動画)に含まれる指示内容の字幕、または音声をテキスト変換したテキストデータとの比較により行う。また、過去に編集作業(ステップS123、S124)により、作業マニュアルが更新されていた場合には、その際の変更内容と、改善要望の内容を比較してもよい。
また、他の手法として、抽出した同一、または関連する作業工程に対して、過去に改善要望がないことにより、改善内容が反映されていると判断してもよい。例えば、配信回数(図7B参照)が、所定以上(例えば、10回以上)であるのに関わらず、一度も、改善要望を受けていなければ、改善内容が反映されている(当初から含まれている)と判断する。例えば、図10(b)、図7Bを参照すると、作業マニュアル1の作業工程4と、作業マニュアル2の作業工程3は関連する作業工程であるが、作業マニュアル2の作業工程3は、改善要望の回数がゼロである。このことにより制御部11は、作業マニュアル1の作業工程4に対する改善要望が、作業マニュアル2の作業工程3に反映されていると判断できる。
改善要望の内容が反映されている作業工程があれば(YES)、処理をステップS204に進め、反映されている作業工程がなければ(NO)、処理をステップS202に進める。
(ステップS204)
制御部11は、改善要望リストに他の作業工程の情報を追記する。図14は、追記された改善要望リストを示す図である。同図の要望ID0102が、ステップS204の処理により、関連する参考となる他の作業工程を特定する情報が、追記された改善要望である。
以降は、図12の処理により、ユーザーに改善要望を通知するとともに、ユーザー(編集者)が行う編集作業を受け付けることにより、作業マニュアルの編集処理を行う。
このように第2実施形態では、ユーザーから作業マニュアルに関する改善要望を受け付け、これをユーザーの属性情報を用いて複数の区分に分類し、作業マニュアルと関連付けて記憶部20に記憶させる。また、受け付けた改善要望の内容を反映した内容を含んだ他の作業工程がある場合に、他の作業工程を示す情報を、改善要望に関連付けて記憶部20に記憶する。ユーザー(編集者)は、これを参照することで、改善要望が反映された他の作業工程があれば、その作業工程の作業マニュアルの内容を参照することで、容易に作業マニュアルの編集作業をすることができる。
以上に説明したマニュアル管理装置10、およびこれを備えたマニュアル管理システム1の構成は、上記の実施形態の特徴を説明するにあたって主要構成を説明したのであって、上記の構成に限られず、特許請求の範囲内において、以下に説明するように種々改変することができる。また、一般的なマニュアル管理装置10、またはマニュアル管理システム1が備える構成を排除するものではない。
上述の実施形態においては、記憶部20に記憶した要望区分リスト(図7B)では、分類した改善要望を作業マニュアルの作業工程に関連付けた。しかしながら、これに限られず、分類した改善要望を作業マニュアルに関連付けて記憶させてもよい。
また、上述の図7Cで説明示したように、ユーザーの区分(属性情報(習熟度))に応じて、好まれる作業マニュアルの情報量が異なることから、通知部114は、改善要望を行ったユーザーの区分に応じた改善通知を行うようにしてもよい。例えば、習熟度「高」のユーザーの改善要望に応じた改善通知に対応する際は、比較的少ない画像のみの追加を要望し、習熟度「低」のユーザーの改善要望に応じた改善通知に対応する際はより具体的な作業内容の説明文の追加を要望する。
また、動画の作業マニュアルに含まれる指示として、テキストデータによる字幕の例を説明したが、これに限られず、音声データ、または、重要な位置、もしくは部品に関して注意を促す矩形等のアノテーションマークであってもよい。
上述した各実施形態および各変形例に係る制御システムにおける各種処理を行う手段および方法は、専用のハードウェア回路、またはプログラムされたコンピューターのいずれによっても実現することが可能である。上記プログラムは、例えば、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)等のコンピューター読み取り可能な記録媒体によって提供されてもよいし、インターネット等のネットワークを介してオンラインで提供されてもよい。この場合、コンピューター読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムは、通常、ハードディスク等の記憶部に転送され記憶される。また、上記プログラムは、単独のアプリケーションソフトとして提供されてもよいし、点字デバイス連携システムの一機能としてその装置のソフトウエアに組み込まれてもよい。
1 マニュアル管理システム
10 マニュアル管理装置
11 制御部
111 配信部
112 受付部
113 分類部
114 通知部
115 編集部
12 通信部
20 記憶部(データベース)
30 端末装置
40 ネットワーク
50 MFP

Claims (17)

  1. 作業工程の作業を示す1つ以上の作業マニュアル、および前記作業マニュアルのユーザーの属性情報、を記憶する記憶部と、
    前記ユーザーから、前記作業マニュアルに関する改善要望を受け付ける受付部と、
    前記改善要望を受け付けた前記ユーザーの前記属性情報を用いて、前記改善要望を複数の区分に分類し、前記作業マニュアルと関連付ける分類部と、
    を備える、マニュアル管理システム。
  2. 前記分類部は、分類した前記改善要望を前記作業マニュアルの前記作業工程に関連付ける、請求項1に記載のマニュアル管理システム。
  3. 前記分類部は、前記受付部が受け付けた改善要望の前記作業工程に関連する、同じ前記作業マニュアルの他の作業工程、または他の作業マニュアルの作業工程を抽出し、前記改善要望を、抽出した作業マニュアルの作業工程とも関連付ける、請求項2に記載のマニュアル管理システム。
  4. 前記分類部は、前記作業工程に対する前記改善要望の内容と、前記記憶部に記憶されている他の前記作業工程の内容を比較し、前記改善要望を反映した内容を含んだ前記他の作業工程があると判断した場合に、前記他の作業工程を示す情報を、前記改善要望に関連付ける、請求項2または請求項3に記載のマニュアル管理システム。
  5. 通知先として、前記記憶部に記憶した通知先リストのユーザーに、前記改善要望を通知する通知部を備える、請求項2から請求項4のいずれかに記載のマニュアル管理システム。
  6. 前記通知部は、前記通知先として、前記作業マニュアルの作成者、または管理者の少なくとも一方に対して、前記改善要望を通知する、請求項5に記載のマニュアル管理システム。
  7. 前記通知部は、改善要望を受け付けた前記ユーザーの前記区分に応じた改善要望を通知する、請求項5または請求項6に記載のマニュアル管理システム。
  8. 前記通知部は、前記記憶部に記憶した、前記作業マニュアルに対する前記改善要望の件数、または、前記区分に応じた重み付け係数を乗じた件数の積算値が、所定値上となった場合に、通知先として、前記記憶部に記憶した通知先リストのユーザーに、前記改善要望を通知する、請求項5から請求項7のいずれかに記載のマニュアル管理システム。
  9. ユーザーによる要求に応じて、前記作業マニュアルを配信する配信部を、さらに備え、
    前記受付部は、前記配信部により配信した前記作業マニュアルに対する前記ユーザーからの前記改善要望を受け付ける、請求項2から請求項7のいずれかに記載のマニュアル管理システム。
  10. 前記記憶部に記憶した編集者リストに含まれるユーザーから、前記作業マニュアルの編集を受け付けることで、前記作業マニュアルを編集する編集部を、さらに備え、
    前記作業工程に対する前記改善要望の件数、または、前記区分に応じた重み付け係数を乗じた前記件数の積算値が、所定値以上である場合に、前記編集部は、前記所定値以上となった前記作業工程に対して前記作業マニュアルを編集した部分を、他の部分と識別できるように異なる表示態様で表示させる前記作業マニュアルの表示用データを作成する、請求項9に記載のマニュアル管理システム。
  11. 前記分類部は、前記作業工程に対する前記改善要望の件数、または、前記区分に応じた重み付け係数を乗じた前記件数の積算値が、所定値以上である場合に、前記改善要望の内容を暗黙知に関する要望であると判断し、該暗黙知であることを示すタグを、前記改善要望に付与する、請求項2から請求項7のいずれかに記載のマニュアル管理システム。
  12. 前記分類部は、前記改善要望が、新たな作業を追加する要望でない場合に、前記改善要望の内容を暗黙知に関する要望であると判断し、該暗黙知であることを示すタグを、前記改善要望に付与する、請求項2から請求項8のいずれかに記載のマニュアル管理システム。
  13. ユーザーによる要求に応じて、前記作業マニュアルを配信する配信部と、
    前記記憶部に記憶した編集者リストに含まれるユーザーから、前記作業マニュアルの編集を受け付けることで、前記作業マニュアルを編集する編集部と、をさらに備え、
    前記受付部は、前記配信部により配信した前記作業マニュアルに対する前記改善要望を受け付け、
    前記編集部は、前記タグが付与された前記改善要望に関連付けられた前記作業工程に対して、前記作業マニュアルを編集した部分を、他の部分と識別できるように異なる表示態様で表示させる前記作業マニュアルの表示用データを作成する、請求項11または請求項12に記載のマニュアル管理システム。
  14. 記憶部に記憶された、作業工程の作業を示す1つ以上の作業マニュアルに関する改善要望を、前記作業マニュアルのユーザーから受け付ける受付部と、
    前記改善要望を受け付けた前記ユーザーの属性情報を取得し、前記属性情報を用いて、前記改善要望を複数の区分に分類し、前記作業マニュアルと関連付けて記憶させる分類部と、
    を備える、マニュアル管理装置。
  15. 通知先として、前記記憶部に記憶した通知先リストのユーザーに、前記改善要望を通知する通知部を備える、請求項14に記載のマニュアル管理装置。
  16. 作業工程の作業を示す1つ以上の作業マニュアル、およびユーザーの属性情報、を記憶する記憶部を備えるマニュアル管理システムを制御する制御プログラムであって、
    前記ユーザーから、前記作業マニュアルに関する改善要望を受け付けるステップ(a)と、
    前記改善要望を受け付けた前記ユーザーの前記属性情報を用いて、前記改善要望を複数の区分に分類し、前記作業マニュアルと関連付けて記憶させるステップ(b)と、
    を含む処理をコンピューターに実行させるための制御プログラム。
  17. 前記処理は、さらに、通知先として、前記記憶部に記憶した通知先リストのユーザーに、前記改善要望を通知するステップ(c)を含む、請求項16に記載の制御プログラム。

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