JP2019532116A - 安定性ポリ(イミダゾリウム)ヒドロキシド - Google Patents

安定性ポリ(イミダゾリウム)ヒドロキシド Download PDF

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Abstract

本明細書で提供されるのは、ポリマー鎖中のイミダゾール部分の4位に立体障害を有するイミダゾリウムポリマーである。この立体的に保護された、N−メチル化イミダゾリウムポリマーは、100℃以上のような高温で、高濃度苛性溶液中で水酸化物安定性を示す。【選択図】図2D

Description

関連出願への相互参照
本出願は、米国仮出願第62/368,667号(2016年7月29日出願)の利益を主張し、その開示は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
背景
アルカリ水素燃料電池、アルカリ水電解装置、及びレドックス・フロー電池などのエネルギー変換デバイス用の、非常に安定したカチオン性膜及びイオノマーの製造は、それらの長期機能にとって極めて重要である。そのようなデバイスにおける試験のために、多数の材料が開発されてきたが、アルカリ性溶液に長時間暴露されたときに良好な分解耐性を有するカチオン性膜は実証されていない。
カチオン性高分子電解質は、ペンダント官能基として又は主鎖に不可欠なものとして、カチオン基を保有する。電気的中性は、アニオンの存在によって達成することができ、このアニオンは、溶媒和されたときに通常は移動性である。近年、水酸化物対イオンを保有するカチオン性ポリマーの研究が、注目されてきている。しかしながら、有機系ポリマーカチオンは、水酸化物イオンによる求核攻撃を受けやすく、これはアニオン交換容量及び水酸化物イオン伝導度を損なう可能性がある。高度に塩基性の媒体におけるカチオン性ポリマーの安定性を増加させることを目的に、多数のカチオン性ヘッド基が調査されてきた。例えば、コバルトセニウム含有ポリマーが、Gu, S. et al., Sci. Rep. 2015, 5, 11668(参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)に記載されており、非常に優れた安定性を示している。有機アンモニウムカチオンの安定性が、Marino, M. G.; Kreuer, K. D. ChemSusChem 2015, 8, 513(参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)に記載されており、ここで、脂肪族アンモニウムはおおむね、芳香族アンモニウムカチオンよりも安定であった。1MのKOD/DO中、80℃で、1800時間安定な、N−スピロ環式四級アンモニウムイオネンが、Pham, T. H. et al., J. Am. Chem. Soc. 2017, 139, 2888(参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)に記載されている。1MのKOH中、80℃で、22日に至るまで安定な、ホスホニウムカチオン、テトラキス(ジアルキルアミノ)ホスホニウムが、Noonan, K.J.T. et al., J. Am. Chem. Soc. 2012, 134, 18161(参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)に記載されている。良好なアルカリ安定性及びメタノールに対する耐性を示した金属−カチオンに基づくアニオン交換ポリマー膜が、Zha, Y. et al., J. Am. Chem. Soc. 2012, 134, 4493に記載されている。しかしながら、これらの進歩にもかかわらず、非常に苛性の溶液中で高温で(例えば、10MのKOH、100℃)安定なカチオン性ポリマーは、見つけにくいことが分かっている。
ベンズイミダゾリウム及びイミダゾリウム小分子モデル化合物の安定性は、カチオン性部分の近位の立体障害の程度と相関することが示されている。例えば、メシチレンが1,3−ジメチルベンズイミダゾリウムの2位で置換されている場合(MeB、スキーム1)、この小分子は、3Mの水酸化物中で、80℃で、436時間の半減期を有し、これは、同じ溶液中で<10分の半減期を有する1,3−ジメチル−2−フェニルベンズイミダゾリウム(HB、スキーム1)とは対照的である。
ベンズイミダゾリウム環のC2位の周りに立体障害を有するジアルキル化ポリ(ベンズイミダゾリウム)は、それらのより「立体的にオープンな」類似物よりも、安定性がはるかに向上していることが示されている。例えば、Thomas, O. D. et al., J. Am. Chem. Soc. 2012, 134, 10753; Wang, J. et al., , S. ACS Macro Lett. 2014, 3, 444; Wright, A. G et al., Angew. Chem. Int. Ed. 2016, 55, 4818; Wright, A. G. et al., S. Energy Environ. Sci. 2016, 9, 2130; Thomas, O. D. et al., S. Polym. Chem. 2011, 2, 1641;及びHenkensmeier, D. et al., Macromol. Mater. Eng. 2011, 296, 899(これらのそれぞれは、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)を参照されたい。Wright, A. G. et al., Energy Environ. Sci. 2016, 9, 2130(参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)には、嵩高いメシチル基によって保護されたベンズイミダゾリウム系ポリマーが、1Mの水酸化物溶液中、80℃で、長期間安定であるが、非常に苛性の、高温条件下では、はるかに素早く分解し、例えば、5MのNaOH中、80℃で、1週間の浸漬後に、60%の分解が観察されたことが記載されている。
それ故に、良好な水酸化物分解耐性を有するカチオン性膜が必要とされている。本開示は、これらの必要性を満たし、さらなる利点を提供することを目指している。
概要
この概要は、詳細な説明において以下にさらに説明される概念の選択を、簡略化された形で紹介するために提供される。この概要は、特許請求の範囲に記載の発明の内容の重要な特徴を特定することを意図するものではなく、特許請求の範囲に記載の発明の内容の範囲を決定する際の補助として使用されることを意図するものでもない。
一つの態様において、本開示は、式(I)の繰り返し単位を含むポリマーを特徴とする。
式中、
、R、R、及びRが、不在、アルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、アリール、及びアラルキルからそれぞれ独立して選択され;
但し、
及びRのうち少なくとも1つがアルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、アリール、及びアラルキルから選択され、
及びRのうち1つが不在である場合、不在のR又はRが結合するイミダゾリル基が中性であり;
及びRのうち少なくとも1つがアルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、アリール、及びアラルキルから選択され;
及びRのうち1つが不在である場合、不在のR又はRが結合するイミダゾリル基が中性であり;
及びRが、アルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、アリール、アラルキル、及びヘテロアリールからそれぞれ独立して選択され;
15が、アルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、及びハロから独立して選択される1、2、3、又は4の置換基でそれぞれ任意選択的に置換された、アルキレン、ペルフルオロアルキレン、ヘテロアルキレン、アリーレン、アラルキレン、及びヘテロアリーレンから選択され;
16が、結合、アリーレン、及びヘテロアリーレンから選択され、前記アリーレン及びヘテロアリーレンが、アルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、及びハロから独立して選択される1、2、3、又は4の置換基でそれぞれ任意選択的に置換されており;
、R10、R11、及びR14が、アルキル、ペルフルオロアルキル、及びヘテロアルキルからそれぞれ独立して選択され;
、R、R12、及びR13が、水素、アルキル、ペルフルオロアルキル、及びヘテロアルキルからそれぞれ独立して選択される。
別の態様において、本開示は、式(II)の繰り返し単位を含むポリマーを特徴とする。
式中、
、R、R、及びRが、不在、アルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、アリール、及びアラルキルからそれぞれ独立して選択され;
但し、
及びRのうち少なくとも1つがアルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、アリール、及びアラルキルから選択され、
及びRのうち1つが不在である場合、不在のR又はRが結合するイミダゾリル基が中性であり;
及びRのうち少なくとも1つがアルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、アリール、及びアラルキルから選択され;
及びRのうち1つが不在である場合、不在のR又はRが結合するイミダゾリル基が中性であり;
及びRが、アルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、アリール、アラルキル、及びヘテロアリールからそれぞれ独立して選択され;
、R10、R11、及びR14が、アルキル、ペルフルオロアルキル、及びヘテロアルキルからそれぞれ独立して選択され;
及びR12が、水素、アルキル、ペルフルオロアルキル、及びヘテロアルキルからそれぞれ独立して選択される。
さらに別の態様において、本開示は、式(III−A)の繰り返し単位を含むポリマーを特徴とする。
いくつかの実施形態において、式(III−A)の繰り返し単位を含むポリマーが、式(III−B)の繰り返し単位をさらに含む。
いくつかの実施形態において、式(III−A)及び/又は(III−B)の繰り返し単位を含むポリマーが、式(III−C)の繰り返し単位をさらに含む。
式中、
1d及びR4dのうち1つが不在であり、残りのR1d又はR4dがメチルであり;不在のR1d又はR4dが結合するイミダゾリル基が中性である。
さらなる態様において、本開示は、式(IV−A)、(IV−B)、及び(IV−C)の繰り返し単位を含む、ランダムポリマーを特徴とする。
式中、
1a及びR2aのうち1つが不在であり、残りのR1a又はR2aがアルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、アリール、及びアラルキルから選択され;
4a及びR5aのうち1つが不在であり、残りのR4a又はR5aがアルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、アリール、及びアラルキルから選択され;
1b、R2b、R4b、及びR5bのうち1つが不在であり、不在のR1b、R2b、R4b、又はR5bが結合するイミダゾリル基が中性であり、R1b、R2b、R4b、及びR5bのうち残りの3つが、アルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、アリール、及びアラルキルからそれぞれ独立して選択され;
1c、R2c、R4c、及びR5cが、アルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、アリール、及びアラルキルからそれぞれ独立して選択され;
3a、R6a、R3b、R6b、R3c、及びR6cが、アルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、アリール、アラルキル、及びヘテロアリールからそれぞれ独立して選択され;
7a、R10a、R11a、R14a、R7b、R10b、R11b、R14b、R7c、R10c、R11c、及びR14cが、アルキル、ペルフルオロアルキル、及びヘテロアルキルからそれぞれ独立して選択され;
8a、R12a、R8b、R12b、R8c、及びR12cが、水素、アルキル、ペルフルオロアルキル、及びヘテロアルキルからそれぞれ独立して選択され;
前記ポリマーが、mモルパーセントの式(IV−A)の繰り返し単位、nモルパーセントの式(IV−B)の繰り返し単位、及びpモルパーセントの式(IV−C)の繰り返し単位を含み、
mが0モルパーセント〜60モルパーセントであり、
n+pが40モルパーセント〜100モルパーセントであり、
m+n+p=100%である。
さらなる態様において、本開示は、上記のポリマーのいずれかを含むイオン膜を特徴とする。本開示はまた、上記のポリマーのいずれかを含むイオノマーを特徴とする。このイオノマーは、燃料電池の、電解装置の、又は他の電気化学デバイスの触媒層に組み込むことができる。
本開示の前述の態様及び付随する利点の多くは、添付の図面とあわせて以下の詳細な説明を参照することによってよりよく理解されるにつれて、より容易に理解されるようになるであろう。
図1Aは、80℃で70質量%のCDODをDO中に含有する3MのNaOD溶液に暴露した、0.02Mの濃度のイミダゾリウム小分子の実施形態(例えば、HIm、MeIm、及びPhIm)についての、H NMR分光法によって決定された、経時的なイミダゾリウム残存のパーセントを示すグラフである。
図1Bは、80℃で70質量%のCDODをDO中に含有する3MのNaOD溶液に、0.02Mの濃度で溶解したアンモニウム、ベンズイミダゾリウム、及びイミダゾリウムの実施形態の半減期(t1/2)のグラフである。
図1Cは、80℃で様々なCDOD:DO質量%濃度(c)の3MのNaODにおける、経時的な小分子の一実施形態(MeIm)の分解の程度を示すグラフである。
図1Dは、80℃で様々なCDOD:DO質量%濃度の3MのNaODにおける、240時間後の小分子の一実施形態(MeIm)の分解の程度を示すグラフである。
図1Eは、アンモニウム、ベンズイミダゾリウム、及びイミダゾリウムの実施形態の化学構造を示す。
図2Aは、本開示のポリマーの一実施形態(例えば、ポリ(アリーレン−イミダゾリウム)HMT−PMPI)の合成を示すスキームであり、ここで、ステップa及びbにおいて、化合物10は、メシトアルデヒドを臭素化して9を生成し(a、72%)、それに続いて、9と1,4−フェニレンジボロン酸との鈴木−宮浦カップリングを行って10を生成する(b、58%)ことによって調製した。ステップc及びdにおいて、過剰の酢酸アンモニウムの存在下でのモノマー10とビスベンジルとのマイクロ波重縮合により、ポリ(アリーレン−イミダゾール)HMT−PPIを生成し(c、98%)、これを脱プロトン化し、それに続いてメチル化して、ヨウ化物形態のポリ(アリーレン−イミダゾリウム)HMT−PMPIを生成した(d、95%)。
図2Bは、本開示のポリマーの一実施形態(HMT−PMPI)を含む円形キャスト膜の写真である。
図2Cは、図2Bの膜から切り取られたピースの写真である。
図2Dは、本開示のポリマーの一実施形態の化学構造である。
図3は、本開示のポリマーの一実施形態の、具体的にはDMSO−d6中の塩化物形態のHMT−PMPIの、HMT−PMPIを含有する膜を様々な濃度のKOH(aq)中に100℃で168時間浸漬した後の、H NMRスペクトルを示す。HMT−PMPIの化学的分解は起こらなかった。
図4Aは、密度汎関数理論(DFT)により計算された、イミダゾリウム小分子の実施形態の反応プロフィールを示す。試薬、遷移状態(TS)、中間状態(IS)、及び生成物(P)についての自由エネルギー(ΔG)を、C2位に対してオルト位に水素基、メチル基、又はフェニル基を有する3つのイミダゾリウムヒドロキシド(試薬として、それぞれ、HIm、MeIm、及びPhIm)について、脱メチル化経路又は開環経路に沿って最適化した。溶媒として水を使用し、298.15Kで最適化した。
図4Bは、50%確率レベルで示された、イミダゾリウム小分子の一実施形態(熱振動楕円体を有する共結晶化HO(水素は示されず)を有するヨウ化物形態のMeIm)の単結晶X線回折(XRD)構造である。
図5Aは、イミダゾリウム小分子の一実施形態(HIm)の分解生成物(例えば、脱メチル化分解生成物)の一実施形態の構造を示す。 図5Bは、イミダゾリウム小分子の一実施形態(MeIm)の分解生成物(例えば、脱メチル化分解生成物)の一実施形態の構造を示す。 図5Cは、イミダゾリウム小分子の一実施形態(PhIm)の分解生成物(例えば、脱メチル化分解生成物)の一実施形態の構造を示す。
図6は、本開示のポリマーの一実施形態の(DMSO−d中に溶解した塩化物形態のHMT−PMPIの、膜を様々な濃度のKOHaq中に80℃で168時間浸漬した後の)H NMRスペクトルを示しており、ここで、これらの過酷な条件下で、ポリマーの明らかな化学的分解は起こらなかった。
図7は、モデルイミダゾリウムヒドロキシドの実施形態についての、脱メチル化遷移状態の化学構造を示す。水酸化物による、HIm、MeIm、及びPhImの脱メチル化分解反応の遷移状態(TSSN2)は、水中、298.15KのB3LYP DFT計算を使用して最適化した。窒素及びヒドロキシル酸素の両方に対する脱メチル化炭素の距離(Å)が表示されている。
図8は、小分子イミダゾリウムヒドロキシドの実施形態の開環分解についての、最初の遷移状態の化学構造を示す。HIm、MeIm、及びPhImの開環反応の遷移状態(TSC2)は、水中、298.15KのB3LYP DFT計算を使用して最適化した。ヒドロキシル酸素原子に対するイミダゾリウムのC2位の距離(Å)及び水酸化物と立体保護基との間の距離が表示されている。
図9は、小分子イミダゾリウム化合物の実施形態の溶液二面角を示す。具体的には、HIm、MeIm、及びPhImの示される構造は、水中、298.15KのB3LYP DFT計算を使用して最適化した。C2位から隣接する立体保護基の最も近い原子までの距離(Å)及びイミダゾリウム面とC2位置にあるフェニル置換基との間の二面角が表示されている。
図10は、本開示のポリマーの一実施形態(HMT−PMPI)、具体的には、アノード/カソードにおいて0.5/0.5mgのPt・cm−2及び20μmの総膜厚を有する、寿命初期(BOL)の、HMT−PMPIに基づくAEMFCの、分極及び関連する出力密度データのグラフである。試験条件は、80℃、0.25/0.5slpm H/O、背圧ゼロであった。
詳細な説明
本明細書で提供されるのは、ポリマー鎖中のイミダゾール部分の4位に立体障害を有するイミダゾリウムポリマーである。この立体的に保護された、N−メチル化イミダゾリウムポリマーは、100℃以上のような高温で、高濃度苛性溶液中で水酸化物安定性を示す。
定義
本明細書の様々な箇所で、本開示の化合物の置換基が、群又は範囲で開示される。本開示が、そのような群及び範囲のメンバーのありとあらゆる個々のサブコンビネーションを含むことが特に意図される。例えば、用語「Cl−6アルキル」は、メチル、エチル、Cアルキル、Cアルキル、Cアルキル、及びCアルキルを個々に開示することが特に意図される。
本開示の化合物が安定性であることが、さらに意図される。本明細書で使用される場合、「安定性」は、反応混合物から有用な程度の純度への単離に耐えるのに十分に頑強な化合物を指す。
明確性のために別個の実施形態の文脈で説明されている、本開示のある特定の特徴を、単一の実施形態に組み合わせて提供することもできることが、さらに理解される。反対に、簡潔さのために単一の実施形態の文脈で説明されている本開示の様々な特徴を、別々に又は任意の適切なサブコンビネーションで提供することもできる。
「任意選択的に置換された」基は、例えば、追加の官能基により置換されていても非置換であってもよい官能基を指すことができる。例えば、基が非置換である場合、それは、基の名前、例えばアルキル又はアリールと呼ぶことができる。基が追加の官能基で置換されている場合、それはより一般的に、置換アルキル又は置換アリールと呼ばれ得る。
本明細書で使用される場合、用語「置換された」又は「置換」は、水素原子をH以外の置換基で置き換えることを指す。例えば、「N−置換されたピペリジン−4−イル」は、ピペリジニルのNH由来のH原子を、例えば、アルキルなどの非水素置換基で置き換えることを指す。
本明細書で使用される場合、用語「アルキル」は、直鎖又は分岐の炭化水素基を指す。いくつかの実施形態において、アルキルは、1−10の炭素原子(例えば、1−8の炭素原子、1−6の炭素原子、1−3の炭素原子、1又は2の炭素原子、又は1の炭素原子)を有する。代表的なアルキル基としては、メチル、エチル、プロピル(例えば、n−プロピル、イソプロピル)、ブチル(例えば、n−ブチル、sec−ブチル、及びtert−ブチル)、ペンチル(例えば、n−ペンチル、tert−ペンチル、ネオペンチル、イソペンチル、ペンタン−2−イル、ペンタン−3−イル)、及びヘキシル(例えば、n−ヘキシル及び異性体)基が含まれる。
本明細書で使用される場合、用語「アルキレン」は、連結アルキル基を指す。
本明細書で使用される場合、用語「シクロアルキル」は、環化アルキル、アルケニル、及びアルキニル基を含む非芳香族炭素環式化合物を指す。シクロアルキル基は、スピロ環を含む、単環式又は多環式(例えば、2、3又は4の縮合環を有する)環系を含むことができる。いくつかの実施形態において、シクロアルキル基は、3−約20の炭素原子、3−約14の炭素原子、3−約10の炭素原子、又は3−7の炭素原子を有することができる。シクロアルキル基はさらに、0、1、2、又は3の二重結合及び/又は0、1、又は2の三重結合を有することができる。シクロアルキルの定義には、シクロアルキル環に縮合した(すなわち、シクロアルキル環と共通の結合を有する)1又は複数の芳香環を有する部分、例えば、ペンタン、ペンテン、ヘキサンなどのベンゾ誘導体も含まれる。1又は複数の縮合芳香環を有するシクロアルキル基は、芳香族部分又は非芳香族部分のいずれかを介して結合することができる。シクロアルキル基の1又は複数の環形成炭素原子は、例えば、オキソ又はスルフィド置換基を有して酸化されることができる。シクロアルキル基の例としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、シクロヘキサジエニル、シクロヘプタトリエニル、ノルボミル(norbomyl)、ノルピニル、ノルカミル(norcamyl)、アダマンチルなどが含まれる。
本明細書で使用される場合、用語「シクロアルキレン」は、連結シクロアルキル基を指す。
本明細書で使用される場合、用語「ペルフルオロアルキル」は、直鎖又は分岐フッ化炭素鎖を指す。いくつかの実施形態において、ペルフルオロアルキルは、1−10の炭素原子(例えば、1−8の炭素原子、1−6の炭素原子、1−3の炭素原子、1又は2の炭素原子、又は1の炭素原子)を有する。代表的なアルキル基としては、トリフルオロメチル、ペンタフルオロエチル、などが含まれる。
本明細書で使用される場合、用語「ペルフルオロアルキレン」は、連結ペルフルオロアルキル基を指す。
本明細書で使用される場合、用語「ヘテロアルキル」は、炭素原子のうち1又は複数がO、N、又はSから選択されるヘテロ原子で置き換えられた直鎖又は分岐鎖アルキル基を指す。いくつかの実施形態において、ヘテロアルキルは、1−10の炭素原子(例えば、1−8の炭素原子、1−6の炭素原子、1−3の炭素原子、1又は2の炭素原子、又は1の炭素原子)を有する。
本明細書で使用される場合、用語「ヘテロアルキレン」は、連結ヘテロアルキル基を指す。
本明細書で使用される場合、用語「アルコキシ」は、酸素原子に結合した、本明細書に記載されるようなアルキル又はシクロアルキル基を指す。いくつかの実施形態において、アルコキシは、1−10の炭素原子(例えば、1−8の炭素原子、1−6の炭素原子、1−3の炭素原子、1又は2の炭素原子、又は1の炭素原子)を有する。代表的なアルコキシ基としては、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、及びイソプロポキシ基が含まれる。
本明細書で使用される場合、用語「ペルフルオロアルコキシ」は、酸素原子に結合した、本明細書に記載されるようなペルフルオロアルキル又は環式ペルフルオロアルキル基を指す。いくつかの実施形態において、ペルフルオロアルコキシは、1−10の炭素原子(例えば、1−8の炭素原子、1−6の炭素原子、1−3の炭素原子、1又は2の炭素原子、又は1の炭素原子)を有する。代表的なペルフルオロアルコキシ基としては、トリフルオロメトキシ、ペンタフルオロエトキシ、などが含まれる。
本明細書で使用される場合、用語「アリール」は、6−10の炭素原子を有する芳香族炭化水素基を指す。代表的なアリール基としては、フェニル基が含まれる。いくつかの実施形態において、用語「アリール」は、例えば、フェニル、ナフチル、アントラセニル、フェナントレニル、インダニル、及びインデニルなどの、単環式又は多環式(例えば、2、3、又は4の縮合環を有する)芳香族炭化水素を含む。
本明細書で使用される場合、用語「アリーレン」は、連結アリール基を指す。
本明細書で使用される場合、用語「アラルキル」は、アルキル水素原子のうちの1つが置換された本明細書で定義されたアリール基を有する、本明細書で定義されたアルキル又はシクロアルキル基を指す。代表的なアラルキル基はベンジル基である。
本明細書で使用される場合、用語「アラルキレン」は、連結アラルキル基を指す。
本明細書で使用される場合、用語「ヘテロアリール」は、O、S、及びNから選択される1−4のヘテロ原子を含む、5−10員の芳香族単環式又は二環式環を指す。代表的な5又は6員の芳香族単環式環基としては、ピリジン、ピリミジン、ピリダジン、フラン、チオフェン、チアゾール、オキサゾール、及びイソオキサゾールが含まれる。代表的な9又は10員の芳香族二環式環基としては、ベンゾフラン、ベンゾチオフェン、インドール、ピラノピロール、ベンゾピラン、キノリン、ベンゾシクロヘキシル、及びナフチリジンが含まれる。
本明細書で使用される場合、用語「ヘテロアリーレン」は、連結ヘテロアリール基を指す。
本明細書で使用される場合、用語「ハロゲン」又は「ハロ」は、フルオロ、クロロ、ブロモ、及びヨード基を指す。
本明細書で使用される場合、例えば、以下に図示されているように、イミダゾリウムが正に帯電している場合、
この図示される構造は、2つの位置のうちの1つに位置することができる二重結合を包含し、その結果として正電荷が2つのイミダゾリウム窒素原子のうちの1つに局在すると理解される。
本明細書で使用される場合、用語「嵩高い基」は、少なくともメチル基と同じ大きさのサイズを有することによって、立体的嵩高さを提供する基を指す。
本明細書で使用される場合、用語「コポリマー」は、2以上の異なるモノマーの重合の結果得られるポリマーを指す。各構成単位の数及び性質は、コポリマー中で別々に制御することができる。特に断りのない限り、構成単位は、純粋にランダム、交互ランダム、規則的交互、規則的ブロック、又はランダムブロックの構成で配置することができる。純粋にランダムの構成は、例えば、x−x−y−z−x−y−y−z−y−z−z−z...又はy−z−x−y−z−y−z−x−x...であり得る。交互ランダムの構成は、x−y−x−z−y−x−y−z−y−x−z...であり得、規則的交互の構成は、x−y−z−x−y−z−x−y−z...であり得る。規則的ブロックの構成(すなわち、ブロックコポリマー)は、以下の一般的構成:...x−x−x−y−y−y−z−z−z−x−x−x...を有し、ランダムブロックの構成は、一般的構成:...x−x−x−z−z−x−x−y−y−y−y−z−z−z−x−x−z−z−z−...を有する。
本明細書で使用される場合、用語「ランダムコポリマー」は、2以上の構成単位の制御されていない混合物を有するコポリマーである。ポリマー骨格(又は主鎖)全体にわたる構成単位の分布は、構成単位の統計的分布であるか、又は構成単位の統計的分布に近づくことができる。いくつかの実施形態において、構成単位の1又は複数の分布が好ましい。
本明細書で使用される場合、ポリマーの「構成単位」の用語は、鎖の部分を含み、そのペンダント原子又は原子団が存在する場合はそれらをともに含む、ポリマー中の原子又は原子団を指す。構成単位は、繰り返し単位を指すことができる。構成単位は、ポリマー鎖上の末端基を指すこともできる。例えば、ポリエチレングリコールの構成単位は、繰り返し単位に対応する−CHCHO−であるか、又は末端基に対応する−CHCHOHであることができる。
本明細書で使用される場合、用語「繰り返し単位」は最小構成単位に対応し、その繰り返しは規則的巨大分子(又はオリゴマー分子又はブロック)を構成する。
本明細書で使用される場合、用語「末端基」は、ポリマー鎖に対して結合を1つのみ有し、ポリマーの末端に位置する、構成単位を指す。例えば、モノマー単位が重合された後、末端基はポリマーの末端にあるモノマー単位に由来し得る。別の例として、末端基は、ポリマーを合成するのに用いられた連鎖移動剤又は開始剤の一部であることができる。
本明細書で使用される場合、ポリマーの「末端(terminus)」の用語は、ポリマー骨格の末端に位置する、ポリマーの構成単位を指す。
本明細書で使用される場合、用語「カチオン性」は、正に帯電した部分、又は生理的条件下で正に帯電した部分にイオン化可能な部分を指す。カチオン性部分の例としては、例えば、アミノ、アンモニウム、ピリジニウム、イミノ、スルホニウム、四級ホスホニウム基、などが含まれる。
本明細書で使用される場合、用語「アニオン性」は、負に帯電した官能基、又は生理的条件下で負に帯電した部分にイオン化可能な官能基を指す。アニオン性基の例としては、カルボン酸、硫酸、スルホン酸、リン酸、などが含まれる。
本明細書で使用される場合、「メチル化度」(dm)は、例えば、本開示のポリマーの一実施形態の、N−メチル化のパーセンテージを指す。したがって、ポリマーのイミダゾール部分中の全ての環形成窒素原子がメチル化されている場合は、メチル化度は100%である。ポリマーのイミダゾール部分中の環形成窒素原子の半分がメチル化されている場合は、メチル化度は50%である。
本明細書で使用される場合、用語「〜から本質的に成る(consisting essentially of)」又は「〜から本質的に成る(consists essentially of)」は、組成物であって、その組成物がある構成成分から本質的に成る場合の当該構成成分、及び他の構成成分を含み、但し、他の構成成分は組成物の本質的な特性に実質的に影響を及ぼさない、組成物を指す。典型的には、ある特定の構成成分から本質的に成る組成物は、95質量%以上のこれらの構成成分又は99質量%以上のこれらの構成成分を含むだろう。
別段の定義がない限り、本明細書で使用される全ての技術用語及び科学用語は、当業者によって一般に理解されるのと同じ意味を有する。好適な方法及び材料を以下に記載するが、本明細書に記載のものと類似又は同等の方法及び材料を、本開示の実施又は試験に用いることができる。本明細書で言及される全ての刊行物、特許出願、特許、及び他の参考文献は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。矛盾する場合、定義を含む本明細書が統制する。さらに、材料、方法、及び例は例示にすぎず、限定することを意図しない。
ポリマー
本開示は、式(I)の繰り返し単位を含む(又はから本質的に成る、又はから成る)ポリマーを特徴とする。
式中、
、R、R、及びRが、不在、アルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、アリール、及びアラルキルからそれぞれ独立して選択され;
但し、
及びRのうち少なくとも1つがアルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、アリール、及びアラルキルから選択され、
及びRのうち1つが不在である場合、不在のR又はRが結合するイミダゾリル基(すなわち、R又はRのうち1つを有するイミダゾリル基であり、もう一方のイミダゾリル基ではない)が中性であり;
及びRのうち少なくとも1つがアルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、アリール、及びアラルキルから選択され;
及びRのうち1つが不在である場合、不在のR又はRが結合するイミダゾリル基(すなわち、R又はRのうち1つを有するイミダゾリル基であり、もう一方のイミダゾリル基ではない)が中性であり;
及びRが、アルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、アリール、アラルキル、及びヘテロアリールからそれぞれ独立して選択され;
15が、アルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、及びハロから独立して選択される1、2、3、又は4の置換基でそれぞれ任意選択的に置換された、アルキレン、ペルフルオロアルキレン、ヘテロアルキレン、アリーレン、アラルキレン、及びヘテロアリーレンから選択され;
16が、結合、アリーレン、及びヘテロアリーレンから選択され、前記アリーレン及びヘテロアリーレンが、アルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、及びハロから独立して選択される1、2、3、又は4の置換基でそれぞれ任意選択的に置換されており;
、R10、R11、及びR14が、アルキル、ペルフルオロアルキル、及びヘテロアルキルからそれぞれ独立して選択され;
、R、R12、及びR13が、水素(H)、アルキル、ペルフルオロアルキル、及びヘテロアルキルからそれぞれ独立して選択される。
いくつかの実施形態において、式(I)の繰り返し単位を含む(又はから本質的に成る、又はから成る)ポリマーが、式(I−A)の繰り返し単位を含む。
式中、
、R、R、及びRが、不在、アルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、アリール、及びアラルキルからそれぞれ独立して選択され;
但し、
及びRのうち少なくとも1つがアルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、アリール、及びアラルキルから選択され、
及びRのうち1つが不在である場合、不在のR又はRが結合するイミダゾリル基(すなわち、R又はRのうち1つを有するイミダゾリル基であり、もう一方のイミダゾリル基ではない)が中性であり;
及びRのうち少なくとも1つがアルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、アリール、及びアラルキルから選択され;
及びRのうち1つが不在である場合、不在のR又はRが結合するイミダゾリル基(すなわち、R又はRのうち1つを有するイミダゾリル基であり、もう一方のイミダゾリル基ではない)が中性であり;
及びRが、アルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、アリール、アラルキル、及びヘテロアリールからそれぞれ独立して選択され;
15が、アルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、及びハロから独立して選択される1、2、3、又は4の置換基でそれぞれ任意選択的に置換された、アルキレン、ペルフルオロアルキレン、ヘテロアルキレン、アリーレン、アラルキレン、及びヘテロアリーレンから選択され;
16が、結合、アリーレン、及びヘテロアリーレンから選択され、前記アリーレン及びヘテロアリーレンが、アルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、及びハロから独立して選択される1、2、3、又は4の置換基でそれぞれ任意選択的に置換されており;
、R10、R11、及びR14が、アルキル、ペルフルオロアルキル、及びヘテロアルキルからそれぞれ独立して選択され;
、R、R12、及びR13が、水素(H)、アルキル、ペルフルオロアルキル、及びヘテロアルキルからそれぞれ独立して選択される。
いくつかの実施形態において、式(I)の繰り返し単位を含む(又はから本質的に成る、又はから成る)ポリマーが、式(I−B)の繰り返し単位を含み、又は式(I−A)の繰り返し単位を含むポリマーが、式(I−B)の繰り返し単位をさらに含む。
式中、
、R、R、及びRが、不在、アルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、アリール、及びアラルキルからそれぞれ独立して選択され;
但し、
及びRのうち少なくとも1つがアルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、アリール、及びアラルキルから選択され、
及びRのうち1つが不在である場合、不在のR又はRが結合するイミダゾリル基(すなわち、R又はRのうち1つを有するイミダゾリル基であり、もう一方のイミダゾリル基ではない)が中性であり;
及びRのうち少なくとも1つがアルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、アリール、及びアラルキルから選択され;
及びRのうち1つが不在である場合、不在のR又はRが結合するイミダゾリル基(すなわち、R又はRのうち1つを有するイミダゾリル基であり、もう一方のイミダゾリル基ではない)が中性であり;
及びRが、アルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、アリール、アラルキル、及びヘテロアリールからそれぞれ独立して選択され;
15が、アルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、及びハロから独立して選択される1、2、3、又は4の置換基でそれぞれ任意選択的に置換された、アルキレン、ペルフルオロアルキレン、ヘテロアルキレン、アリーレン、アラルキレン、及びヘテロアリーレンから選択され;
16が、結合、アリーレン、及びヘテロアリーレンから選択され、前記アリーレン及びヘテロアリーレンが、アルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、及びハロから独立して選択される1、2、3、又は4の置換基でそれぞれ任意選択的に置換されており;
、R10、R11、及びR14が、アルキル、ペルフルオロアルキル、及びヘテロアルキルからそれぞれ独立して選択され;
、R、R12、及びR13が、水素(H)、アルキル、ペルフルオロアルキル、及びヘテロアルキルからそれぞれ独立して選択される。
いくつかの実施形態において、式(I)の繰り返し単位を含む(又はから本質的に成る、又はから成る)ポリマーが、式(I−C)の繰り返し単位を含み、又は式(I−A)及び/又は式(I−B)の繰り返し単位を含むポリマーが、式(I−C)の繰り返し単位をさらに含む。
式中、
、R、R、及びRが、不在、アルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、アリール、及びアラルキルからそれぞれ独立して選択され;
但し、
及びRのうち少なくとも1つがアルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、アリール、及びアラルキルから選択され、
及びRのうち1つが不在である場合、不在のR及びRが結合するイミダゾリル基(すなわち、R又はRのうち1つを有するイミダゾリル基であり、もう一方のイミダゾリル基ではない)が中性であり;
及びRのうち少なくとも1つがアルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、アリール、及びアラルキルから選択され;
及びRのうち1つが不在である場合、不在のR又はRが結合するイミダゾリル基(すなわち、R又はRのうち1つを有するイミダゾリル基であり、もう一方のイミダゾリル基ではない)が中性であり;
及びRが、アルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、アリール、アラルキル、及びヘテロアリールからそれぞれ独立して選択され;
15が、アルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、及びハロから独立して選択される1、2、3、又は4の置換基でそれぞれ任意選択的に置換された、アルキレン、ペルフルオロアルキレン、ヘテロアルキレン、アリーレン、アラルキレン、及びヘテロアリーレンから選択され;
16が、結合、アリーレン、及びヘテロアリーレンから選択され、前記アリーレン及びヘテロアリーレンが、アルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、及びハロから独立して選択される1、2、3、又は4の置換基でそれぞれ任意選択的に置換されており;
、R10、R11、及びR14が、アルキル、ペルフルオロアルキル、及びヘテロアルキルからそれぞれ独立して選択され;
、R、R12、及びR13が、水素(H)、アルキル、ペルフルオロアルキル、及びヘテロアルキルからそれぞれ独立して選択される。
いくつかの実施形態において、式(I)の繰り返し単位を含む(又はから本質的に成る、又はから成る)ポリマーが、式(I−D)の繰り返し単位を含み、又は式(I−A)、式(I−B)、及び/又は式(I−C)の繰り返し単位を含むポリマーが、式(I−D)の繰り返し単位をさらに含む。
式中、
、R、R、及びRが、不在、アルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、アリール、及びアラルキルからそれぞれ独立して選択され;
但し、
及びRのうち少なくとも1つがアルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、アリール、及びアラルキルから選択され、
及びRのうち1つが不在である場合、不在のR又はRが結合するイミダゾリル基(すなわち、R又はRのうち1つを有するイミダゾリル基であり、もう一方のイミダゾリル基ではない)が中性であり;
及びRのうち少なくとも1つがアルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、アリール、及びアラルキルから選択され;
及びRのうち1つが不在である場合、不在のR又はRが結合するイミダゾリル基(すなわち、R又はRのうち1つを有するイミダゾリル基であり、もう一方のイミダゾリル基ではない)が中性であり;
及びRが、アルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、アリール、アラルキル、及びヘテロアリールからそれぞれ独立して選択され;
15が、アルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、及びハロから独立して選択される1、2、3、又は4の置換基でそれぞれ任意選択的に置換された、アルキレン、ペルフルオロアルキレン、ヘテロアルキレン、アリーレン、アラルキレン、及びヘテロアリーレンから選択され;
16が、結合、アリーレン、及びヘテロアリーレンから選択され、前記アリーレン及びヘテロアリーレンが、アルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、及びハロから独立して選択される1、2、3、又は4の置換基でそれぞれ任意選択的に置換されており;
、R10、R11、及びR14が、アルキル、ペルフルオロアルキル、及びヘテロアルキルからそれぞれ独立して選択され;
、R、R12、及びR13が、水素(H)、アルキル、ペルフルオロアルキル、及びヘテロアルキルからそれぞれ独立して選択される。
式(I)のポリマーは、式(I−A)、(I−B)、(I−C)、及び/又は(I−D)の繰り返し単位の混合物を有することができる。例えば、ポリマーは、式(I−A)、(I−B)、(I−C)、及び(I−D);式(I−A)、(I−B)、及び(I−C);式(I−A)、(I−B)、及び(I−D);式(I−A)、(I−C)、及び(I−D);式(I−B)、(I−C)、(I−D);式(I−A)及び(I−B);式(I−A)及び(I−C);式(I−A)及び(I−D);式(I−B)及び(I−C);式(I−B)及び(I−D);式(I−C)及び(I−D);式(I−A);式(I−B);式(I−C);又は式(I−D)の繰り返し単位を含むことができる。
式(I)の繰り返し単位を含む(又はから本質的に成る、又はから成る)ポリマー;又は式(I−A)、(I−B)、(I−C)、及び/又は(I−D)の繰り返し単位を含むポリマーの上述の実施形態のうち任意のものにおいて、R、R、R、及びRは、不在、アルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、及びアリールからそれぞれ独立して選択されることができ;但し、R及びRのうち少なくとも1つが、アルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、及びアリールから選択され;R及びRのうち少なくとも1つが、アルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、及びアリールから選択される。例えば、R、R、R、及びRは、不在、アルキル、ペルフルオロアルキル、及びヘテロアルキルからそれぞれ独立して選択されることができ;但し、R及びRのうち少なくとも1つが、アルキル、ペルフルオロアルキル、及びヘテロアルキルから選択され;R及びRのうち少なくとも1つが、アルキル、ペルフルオロアルキル、及びヘテロアルキルから選択される。いくつかの実施形態において、R、R、R、及びRが、不在、メチル、及びトリフルオロメチルからそれぞれ独立して選択され;但し、R及びRのうち少なくとも1つが、メチル及びトリフルオロメチルから選択され;R及びRのうち少なくとも1つが、メチル及びトリフルオロメチルから選択される。
式(I)の繰り返し単位を含む(又はから本質的に成る、又はから成る)ポリマー;又は式(I−A)、(I−B)、(I−C)、及び/又は(I−D)の繰り返し単位を含むポリマーの上述の実施形態のうち任意のものにおいて、R及びRはそれぞれ独立してアリールであることができる。例えば、R及びRはそれぞれ独立してフェニルであることができる。いくつかの実施形態において、R及びRがそれぞれ独立してエチル又はメチルである。いくつかの実施形態において、R及びRがそれぞれ独立してメチルである。
式(I)の繰り返し単位を含む(又はから本質的に成る、又はから成る)ポリマー;又は式(I−A)、(I−B)、(I−C)、及び/又は(I−D)の繰り返し単位を含むポリマーの上述の実施形態のうち任意のものにおいて、R15及びR16は、アルキル及びハロから独立して選択される1、2、3、又は4の置換基でそれぞれ任意選択的に置換されたアリーレン及びヘテロアリーレンからそれぞれ独立して選択されることができる。例えば、R15及びR16は、それぞれ独立して、アルキル及びハロから独立して選択される1、2、3、又は4の置換基で任意選択的に置換されたアリーレンであることができる。例えば、R15及びR16はそれぞれ、アルキル及びハロから独立して選択される1、2、3、又は4の置換基で任意選択的に置換されたフェニレンであることができる。いくつかの実施形態において、R15及びR16がそれぞれフェニレンである。
式(I)の繰り返し単位を含む(又はから本質的に成る、又はから成る)ポリマー;又は式(I−A)、(I−B)、(I−C)、及び/又は(I−D)の繰り返し単位を含むポリマーの上述の実施形態のうち任意のものにおいて、R、R10、R11、及びR14は、それぞれ独立して、アルキルであることができる。例えば、R、R10、R11、及びR14は、それぞれ独立して、メチル又はエチルであることができる。例えば、R、R10、R11、及びR14は、それぞれ独立して、メチルであることができる。
式(I)の繰り返し単位を含む(又はから本質的に成る、又はから成る)ポリマー;又は式(I−A)、(I−B)、(I−C)、及び/又は(I−D)の繰り返し単位を含むポリマーの上述の実施形態のうち任意のものにおいて、ポリマーは、ヨウ化物、臭化物、塩化物、フッ化物、三ヨウ化物、水酸化物、炭酸、重炭酸、シアン化物、酢酸、硝酸、硫酸、リン酸、トリフレート、トシレート、テトラキス(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)ホウ酸、ビス(トリフルオロメタン)スルホンアミド、及びそれらの任意の組み合わせから選択される、1又は複数のアニオンXを含むことができ、1又は複数のアニオンXがポリマー中の1又は複数の正電荷を相殺する。いくつかの実施形態において、ポリマーが、ヨウ化物、臭化物、塩化物、フッ化物、三ヨウ化物、水酸化物、炭酸、重炭酸、硫酸、リン酸、トリフレート、トシレート、テトラキス(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)ホウ酸、ビス(トリフルオロメタン)スルホンアミド、及びそれらの任意の組み合わせから選択される1又は複数のアニオンXを含み、1又は複数のアニオンXがポリマー中の1又は複数の正電荷を相殺する。いくつかの実施形態において、ポリマーが、ヨウ化物、臭化物、塩化物、フッ化物、水酸化物、炭酸、重炭酸、及びそれらの任意の組み合わせから選択される1又は複数のアニオンXを含み、1又は複数のアニオンXがポリマー中の1又は複数の正電荷を相殺する。いくつかの実施形態において、ポリマーが、ヨウ化物、臭化物、塩化物、水酸化物、及びそれらの任意の組み合わせから選択される1又は複数のアニオンXを含み、1又は複数のアニオンXがポリマー中の1又は複数の正電荷を相殺する。いくつかの実施形態において、ポリマーが、ヨウ化物、水酸化物、及びそれらの任意の組み合わせから選択される1又は複数のアニオンXを含み、1又は複数のアニオンXがポリマー中の1又は複数の正電荷を相殺する。いくつかの実施形態において、ポリマーが、1又は複数の水酸化物を含み、1又は複数の水酸化物がポリマー中の1又は複数の正電荷を相殺する。
本開示はまた、式(II)の繰り返し単位を含む(又はから本質的に成る、又はから成る)ポリマーを提供する。
式中、
、R、R、及びRが、不在、アルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、アリール、及びアラルキルからそれぞれ独立して選択され;
但し、
及びRのうち少なくとも1つがアルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、アリール、及びアラルキルから選択され、
及びRのうち1つが不在である場合、不在のR又はRが結合するイミダゾリル基(すなわち、R又はRのうち1つを有するイミダゾリル基であり、もう一方のイミダゾリル基ではない)が中性であり;
及びRのうち少なくとも1つがアルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、アリール、及びアラルキルから選択され;
及びRのうち1つが不在である場合、不在のR又はRが結合するイミダゾリル基(すなわち、R又はRのうち1つを有するイミダゾリル基であり、もう一方のイミダゾリル基ではない)が中性であり;
及びRが、アルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、アリール、アラルキル、及びヘテロアリールからそれぞれ独立して選択され;
、R10、R11、及びR14が、アルキル、ペルフルオロアルキル、及びヘテロアルキルからそれぞれ独立して選択され;
及びR12が、水素(H)、アルキル、ペルフルオロアルキル、及びヘテロアルキルからそれぞれ独立して選択される。
いくつかの実施形態において、式(II)の繰り返し単位を含む(又はから本質的に成る、又はから成る)上記のポリマーについて、R、R、R、及びRが、不在、アルキル、ペルフルオロアルキル、及びヘテロアルキルからそれぞれ独立して選択され;但し、R及びRのうち少なくとも1つが、アルキル、ペルフルオロアルキル、及びヘテロアルキルから選択され、R及びRのうち少なくとも1つが、アルキル、ペルフルオロアルキル、及びヘテロアルキルから選択される。例えば、R、R、R、及びRは、不在、メチル、及びトリフルオロメチルからそれぞれ独立して選択されることができ;但し、R及びRのうち少なくとも1つが、メチル及びトリフルオロメチルから選択され、R及びRのうち少なくとも1つが、メチル及びトリフルオロメチルから選択される。
いくつかの実施形態において、式(II)の繰り返し単位を含む(又はから本質的に成る、又はから成る)ポリマーの上述の実施形態のうち任意のものについて、R及びRがそれぞれ独立してアリールである。例えば、R及びRはそれぞれ独立してフェニルであることができる。いくつかの実施形態において、R及びRがそれぞれ独立してメチル又はエチルである。いくつかの実施形態において、R及びRがそれぞれ独立してメチルである。
いくつかの実施形態において、式(II)の繰り返し単位を含む(又はから本質的に成る、又はから成る)ポリマーの上述の実施形態のうち任意のものについて、R、R、R10、R11、R12、及びR14がそれぞれ独立してアルキルである。例えば、R、R、R10、R11、R12、及びR14がそれぞれ独立してメチル又はエチルである。例えば、R、R、R10、R11、R12、及びR14がそれぞれ独立してメチルである。
いくつかの実施形態において、式(II)の繰り返し単位を含む(又はから本質的に成る、又はから成る)ポリマーの上述の実施形態のうち任意のものについて、ポリマーが、ヨウ化物、臭化物、塩化物、フッ化物、三ヨウ化物、水酸化物、炭酸、重炭酸、シアン化物、酢酸、硝酸、硫酸、リン酸、トリフレート、トシレート、テトラキス(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)ホウ酸、ビス(トリフルオロメタン)スルホンアミド、及びそれらの任意の組み合わせから選択される、1又は複数のアニオンXを含み、1又は複数のアニオンXがポリマー中の1又は複数の正電荷を相殺する。例えば、1又は複数のアニオンXは、ヨウ化物、臭化物、塩化物、フッ化物、三ヨウ化物、水酸化物、炭酸、重炭酸、硫酸、リン酸、トリフレート、トシレート、テトラキス(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)ホウ酸、ビス(トリフルオロメタン)スルホンアミド、及びそれらの任意の組み合わせから選択されることができ、1又は複数のアニオンXがポリマー中の1又は複数の正電荷を相殺する。いくつかの実施形態において、1又は複数のアニオンXが、ヨウ化物、臭化物、塩化物、フッ化物、水酸化物、炭酸、重炭酸、及びそれらの任意の組み合わせから選択され、1又は複数のアニオンXがポリマー中の1又は複数の正電荷を相殺する。いくつかの実施形態において、ポリマーが、ヨウ化物、臭化物、塩化物、水酸化物、及びそれらの任意の組み合わせから選択される1又は複数のアニオンXを含み、1又は複数のアニオンXがポリマー中の1又は複数の正電荷を相殺する。いくつかの実施形態において、ポリマーが、ヨウ化物、水酸化物、及びそれらの任意の組み合わせから選択される1又は複数のアニオンXを含み、1又は複数のアニオンXがポリマー中の1又は複数の正電荷を相殺する。いくつかの実施形態において、ポリマーが、1又は複数の水酸化物を含み、1又は複数の水酸化物がポリマー中の1又は複数の正電荷を相殺する。
本開示はさらに、式(III−A)の繰り返し単位を含むポリマーを提供する。
いくつかの実施形態において、式(III−A)の繰り返し単位を含むポリマーが、式(III−B)の繰り返し単位をさらに含む。
いくつかの実施形態において、式(III−A)の繰り返し単位を含む、又は式(III−A)及び(III−B)の繰り返し単位を含むポリマーが、式(III−C)の繰り返し単位をさらに含む。
式中、
1d及びR4dのうち1つが不在であり、残りのR1d又はR4dがメチルであり;不在のR1d又はR4dが結合するイミダゾリル基(すなわち、そのR1d又はR4dのうち1つが不在であるイミダゾリル基)が中性である。
いくつかの実施形態において、式(III−A)、(III−B)、及び/又は(III−C)の繰り返し単位を含む(又はから本質的に成る、又はから成る)上記のポリマーのいずれかについて、ポリマーが、ヨウ化物、臭化物、塩化物、フッ化物、三ヨウ化物、水酸化物、炭酸、重炭酸、シアン化物、酢酸、硝酸、硫酸、リン酸、トリフレート、トシレート、テトラキス(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)ホウ酸、ビス(トリフルオロメタン)スルホンアミド、及びそれらの任意の組み合わせから選択される、1又は複数のアニオンXを含み、1又は複数のアニオンXがポリマー中の1又は複数の正電荷を相殺する。いくつかの実施形態において、1又は複数のアニオンXが、ヨウ化物、臭化物、塩化物、フッ化物、三ヨウ化物、水酸化物、炭酸、重炭酸、硫酸、リン酸、トリフレート、トシレート、テトラキス(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)ホウ酸、ビス(トリフルオロメタン)スルホンアミド、及びそれらの任意の組み合わせから選択され、1又は複数のアニオンXがポリマー中の1又は複数の正電荷を相殺する。例えば、1又は複数のアニオンXは、ヨウ化物、臭化物、塩化物、フッ化物、水酸化物、炭酸、重炭酸、及びそれらの任意の組み合わせから選択されることができ、1又は複数のアニオンXがポリマー中の1又は複数の正電荷を相殺する。いくつかの実施形態において、1又は複数のアニオンXが、ヨウ化物、臭化物、塩化物、水酸化物、及びそれらの任意の組み合わせから選択され、1又は複数のアニオンXがポリマー中の1又は複数の正電荷を相殺する。いくつかの実施形態において、1又は複数のアニオンXが、ヨウ化物、水酸化物、及びそれらの任意の組み合わせから選択され、1又は複数のアニオンXがポリマー中の1又は複数の正電荷を相殺する。例えば、式(III−A)、(III−B)、及び/又は(III−C)の繰り返し単位を含む上記のポリマーのいずれかについて、ポリマーは、1又は複数の水酸化物アニオンを含むことができ、1又は複数の水酸化物アニオンがポリマー中の1又は複数の正電荷を相殺する。
本開示はさらに、式(IV−A)、(IV−B)、及び(IV−C)の繰り返し単位を含む(又はから本質的に成る、又はから成る)ランダムポリマーを提供する。
式中、
1a及びR2aのうち1つが不在であり、残りのR1a又はR2aがアルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、アリール、及びアラルキルから選択され;
4a及びR5aのうち1つが不在であり、残りのR4a又はR5aがアルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、アリール、及びアラルキルから選択され;
1b、R2b、R4b、及びR5bのうち1つが不在であり、不在のR1b、R2b、R4b、又はR5bが結合するイミダゾリル基(すなわち、そのR1b、R2b、R4b、又はR5bのうち1つが不在であるイミダゾリル基)が中性であり、R1b、R2b、R4b、及びR5bのうち残りの3つが、アルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、アリール、及びアラルキルからそれぞれ独立して選択され;
1c、R2c、R4c、及びR5cが、アルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、アリール、及びアラルキルからそれぞれ独立して選択され;
3a、R6a、R3b、R6b、R3c、及びR6cが、アルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、アリール、アラルキル、及びヘテロアリールからそれぞれ独立して選択され;
7a、R10a、R11a、R14a、R7b、R10b、R11b、R14b、R7c、R10c、R11c、及びR14cが、アルキル、ペルフルオロアルキル、及びヘテロアルキルからそれぞれ独立して選択され;
8a、R12a、R8b、R12b、R8c、及びR12cが、水素(H)、アルキル、ペルフルオロアルキル、及びヘテロアルキルからそれぞれ独立して選択され;
前記ポリマーが、mモルパーセントの式(IV−A)の繰り返し単位、nモルパーセントの式(IV−B)の繰り返し単位、及びpモルパーセントの式(IV−C)の繰り返し単位を含み、
mが0モルパーセント〜60モルパーセントであり、
n+pが40モルパーセント〜100モルパーセントであり、
m+n+p=100%である。
いくつかの実施形態において、上述の式(IV−A)、(IV−B)、及び(IV−C)の繰り返し単位を含む(又はから本質的に成る、又はから成る)ランダムポリマーについて、R1a及びR2aのうち1つが不在であり、残りのR1a又はR2aが、メチル及びトリフルオロメチルから選択され;R4a及びR5aのうち1つが不在であり、残りのR4a又はR5aが、メチル及びトリフルオロメチルから選択される。
いくつかの実施形態において、式(IV−A)、(IV−B)、及び(IV−C)の繰り返し単位を含む(又はから本質的に成る、又はから成る)上記のランダムポリマーのうち任意のものについて、R1b、R2b、R4b、及びR5bのうち1つが不在であり、不在のR1b、R2b、R4b、又はR5bが結合するイミダゾリル基(すなわち、そのR1b、R2b、R4b、又はR5bのうち1つが不在であるイミダゾリル基)が中性であり、R1b、R2b、R4b、及びR5bのうち残りの3つが、アルキル、ペルフルオロアルキル、及びヘテロアルキルからそれぞれ独立して選択される。いくつかの実施形態において、R1b、R2b、R4b、及びR5bのうち1つが不在であり、不在のR1b、R2b、R4b、又はR5bが結合するイミダゾリル基(すなわち、そのR1b、R2b、R4b、又はR5bのうち1つが不在であるイミダゾリル基)が中性であり、R1b、R2b、R4b、及びR5bのうち残りの3つが、メチル、及びトリフルオロメチルからそれぞれ独立して選択される。
いくつかの実施形態において、式(IV−A)、(IV−B)、及び(IV−C)の繰り返し単位を含む(又はから本質的に成る、又はから成る)上記のランダムポリマーのうち任意のものについて、R1c、R2c、R4c、及びR5cが、アルキル、ペルフルオロアルキル、及びヘテロアルキルからそれぞれ独立して選択される。例えば、R1c、R2c、R4c、及びR5cはそれぞれ、メチル及びトリフルオロメチルから独立して選択されることができる。いくつかの実施形態において、R1c、R2c、R4c、及びR5cがそれぞれ独立してメチル又はエチルである。いくつかの実施形態において、R1c、R2c、R4c、及びR5cがそれぞれメチルである。
いくつかの実施形態において、式(IV−A)、(IV−B)、及び(IV−C)の繰り返し単位を含む(又はから本質的に成る、又はから成る)上記のランダムポリマーのうち任意のものについて、R3a、R6a、R3b、R6b、R3c、及びR6cがそれぞれ独立してアリールである。例えば、R3a、R6a、R3b、R6b、R3c、及びR6cは、それぞれ独立して、フェニルであることができる。
いくつかの実施形態において、式(IV−A)、(IV−B)、及び(IV−C)の繰り返し単位を含む(又はから本質的に成る、又はから成る)上記のランダムポリマーのうち任意のものについて、R7a、R10a、R11a、R14a、R7b、R10b、R11b、R14b、R7c、R10c、R11c、及びR14cがそれぞれ独立してアルキルである。例えば、R7a、R10a、R11a、R14a、R7b、R10b、R11b、R14b、R7c、R10c、R11c、及びR14cは、それぞれ独立して、メチル又はエチルであることができる。例えば、R7a、R10a、R11a、R14a、R7b、R10b、R11b、R14b、R7c、R10c、R11c、及びR14cは、それぞれ独立して、メチルであることができる。
いくつかの実施形態において、式(IV−A)、(IV−B)、及び(IV−C)の繰り返し単位を含む(又はから本質的に成る、又はから成る)上記のランダムポリマーのうち任意のものについて、R8a、R12a、R8b、R12b、R8c、及びR12cがそれぞれ独立してアルキルである。例えば、R8a、R12a、R8b、R12b、R8c、及びR12cはそれぞれ独立してメチル又はエチルであることができる。例えば、R8a、R12a、R8b、R12b、R8c、及びR12cはそれぞれ独立してメチルであることができる。
いくつかの実施形態において、式(IV−A)、(IV−B)、及び(IV−C)の繰り返し単位を含む(又はから本質的に成る、又はから成る)上記のランダムポリマーのうち任意のものについて、n及びpがそれぞれ、0パーセントよりも大きい。
いくつかの実施形態において、式(IV−A)、(IV−B)、及び(IV−C)の繰り返し単位を含む(又はから本質的に成る、又はから成る)上記のランダムポリマーのうち任意のものについて、ポリマーが、ヨウ化物、臭化物、塩化物、フッ化物、三ヨウ化物、水酸化物、炭酸、重炭酸、シアン化物、酢酸、硝酸、硫酸、リン酸、トリフレート、トシレート、テトラキス(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)ホウ酸、ビス(トリフルオロメタン)スルホンアミド、及びそれらの任意の組み合わせから選択される、1又は複数のアニオンXを含み、1又は複数のアニオンXがポリマー中の1又は複数の正電荷を相殺する。例えば、1又は複数のアニオンXは、ヨウ化物、臭化物、塩化物、フッ化物、水酸化物、炭酸、重炭酸、及びそれらの任意の組み合わせから選択されることができ、1又は複数のアニオンXがポリマー中の1又は複数の正電荷を相殺する。例えば、1又は複数のアニオンXは、ヨウ化物、臭化物、塩化物、水酸化物、及びそれらの任意の組み合わせから選択されることができ、1又は複数のアニオンXがポリマー中の1又は複数の正電荷を相殺する。別の例として、1又は複数のアニオンXは、ヨウ化物、水酸化物、及びそれらの任意の組み合わせから選択されることができ、1又は複数のアニオンXがポリマー中の1又は複数の正電荷を相殺する。いくつかの実施形態において、式(IV−A)、(IV−B)、及び(IV−C)の繰り返し単位を含む上述のランダムコポリマーのうち任意のものについて、ポリマーが1又は複数の水酸化物アニオンを含み、1又は複数の水酸化物アニオンがポリマー中の1又は複数の正電荷を相殺する。
いくつかの実施形態において、本開示は、上述のポリマーの実施形態のうち任意のものを含む、イオン膜を特徴とする。
ある実施形態において、本開示は、上述のポリマーの実施形態のうち任意のものを含む、イオノマーを特徴とする。イオノマーは、燃料電池の、電解装置の、又は他の電気化学デバイスの触媒層に組み込むことができる。
本開示のイミダゾリウムポリマーの一例が、以下の例1において提供される。このイミダゾリウムポリマーは、高濃度苛性溶液中で、高温で、著しい水酸化物安定性を示す。
例1.N−メチル化イミダゾリウムポリマーの合成及び特徴付け
高濃度苛性溶液中で、100℃で、水酸化物安定性を示す、立体的に保護された、N−メチル化イミダゾリウムポリマーが以下に提供される。
試薬及び器具
化学薬品は、Sigma Aldrich又はCombi-Blocks, Inc.から購入し、特に断りのない限り試薬又はACSグレードのものであった。氷酢酸及びヨウ化カリウムはCaledon Laboratories Ltd.から購入した。エタノール(無水)は、Commercial Alcoholsから購入した。水酸化カリウムは、Macron Fine Chemicalsから購入した。ジメチルスルホキシド(分光グレード)、炭酸カリウム、塩化カリウム、炭酸水素ナトリウム、及びヘキサンは、ACP Chemicals Inc.から購入した。塩化メチレン(安定化)、亜ジチオン酸ナトリウム、アセトン、及びメタノールは、Fisher Scientificから購入した。クロロホルム及び水酸化ナトリウムは、BDHから購入した。テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(99%)は、Strem Chemicalsから購入した。ジメチルスルホキシド−d(99.9%−D)、塩化メチレン−d(99.9%−D)、メタノール−d(99.8%−D)は、Cambridge Isotope Laboratories, Inc.から購入した。2,6−ジブロモベンズアルデヒド(3)は、Lulinski, S.; Serwatowski, J. J. Org. Chem. 2003, 68, 5384(参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)にしたがって調製した。1,4−ビス(フェニルエチニル)ベンゼンは、Sonogashira, K.; Tohda, Y.; Hagihara, N. Tetrahedron Lett. 1975, 16, 4467(参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)にしたがって調製した。1,4−ビス(ベンゾイルカルボニル)ベンゼン(ビスベンジル)は、Yusubov, M.S.; Filimonov, V.D. Synthesis 1991, 131(参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)にしたがって調製した。核磁気共鳴(NMR)スペクトルは、Top Spin 2.1の下でIconNMRを実行している400又は500MHz Bruker AVANCE IIIで得た。DMSO−d、CDCl、及びCDODについての残留H NMR溶媒ピークは、それぞれ2.50ppm、5.32ppm、及び3.31ppmに設定した。CDCl及びCDODについての残留13C NMR溶媒ピークは、それぞれ、54.00ppm及び49.00ppmに設定した。
2,4,5−トリフェニル−1H−イミダゾール(2)の合成
500mLの2口丸底フラスコに、ベンジル(12.6g、60mmol)、ベンズアルデヒド(6.3g、59mmol)、酢酸アンモニウム(45g、580mmol)、酢酸(60mL)、及びエタノール(300mL)を添加した。反応混合物を18時間加熱還流した。次いで反応混合物を室温に冷却し、ろ過によって固体を回収した。エタノール中で再結晶化した後、白色結晶として2(12.0g、69%)を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6, ppm) δ: 12.70 (s, 1H), 8.10 (d, J = 7.2 Hz, 2H), 7.67-7.07 (m, 13H). 13C NMR (100 MHz, DMSO-d6, ppm) δ: 145.47, 130.34, 128.65, 128.44, 128.21, 127.74, 127.06, 126.49, 125.17. HRMS (m/z): [M+H]+ calcd for C21H17N2 +, 297.1386; found, 297.1389.
1,3−ジメチル−2,4,5−トリフェニル−1H−イミダゾリウム(HIm)ヨージドの合成
200mLの丸底フラスコに、粉末水酸化カリウム(1.78g、32mmol)を添加し、続いてジメチルスルホキシド(60mL)を添加した。キャップをして、室温で30分間、混合物を撹拌した。次いで、ジメチルスルホキシド(60mL)中の2(5.00g、16.9mmol)の溶液を、塩基性溶液に添加し、45分間室温で撹拌した。次いで、ヨードメタン(1.12mL、18.0mmol)を添加し、45分間撹拌した。次いで、混合物を、水酸化カリウム(4.0g)を含有する水(800mL)に注いだ。得られた沈殿物をジエチルエーテルに溶解し、有機物を回収して、水、塩水、及び水で洗浄した。次いで、有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、50℃で動的真空を使用して蒸発させた結果、モノメチル化イミダゾールを白色粉末として得た(4.62g、88%)。この粉末の一部のみ(2.00g、6.44mmol)をさらにメチル化し、これを50mLの丸底フラスコに移して、ジクロロメタン(15mL)に溶解した。ヨードメタン(1.6mL、26mmol)を添加し、キャップをした混合物を18時間30℃で撹拌した。次いで、40℃で動的真空を使用して溶媒を蒸発させた。得られた固体を温ジエチルエーテル中で摩砕し、真空下で100℃で乾燥して、オフホワイトの粉末としてヨウ化物形態のHImを得た(2.23g、77%)(全収率68%)。 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6, ppm) δ: 7.98-7.92 (m, 2H), 7.84-7.75 (m, 3H), 7.54-7.45 (m, 10H), 3.54 (s, 6H). 13C NMR (125 MHz, DMSO-d6, ppm) δ: 144.08, 132.48, 131.25, 130.80, 130.66, 130.07, 129.53, 129.02, 125.53, 121.90, 34.51. HRMS (m/z): [M]+ calcd for C23H21N2 +, 325.1699; found, 325.1708.
2−メシチル−4,5−ジフェニル−1H−イミダゾール(4)の合成
50mLの2口丸底フラスコに、ベンジル(2.1g、10mmol)、メシトアルデヒド(1.48mL、10.0mmol)、酢酸アンモニウム(1.70g、22.1mmol)、及びリン酸一ナトリウム(0.52g、4.3mmol)を添加した。次いで、反応混合物を130℃で1時間撹拌した(反応をTLCによってモニターした)。完了後、混合物を室温に冷却し、メタノールを添加した。混合物をろ過して不溶物を除去し、ろ液を減圧下で蒸発させた。粗生成物を水及びヘキサンで洗浄した。固体をアセトニトリルから2回再結晶化し、80℃で真空乾燥して、綿状繊維として4を得た(1.2g、36%)。1H NMR (400 MHz, CD3OD, ppm) δ: 7.48 (d, J = 7.3 Hz, 4H), 7.38-7.21 (m, 6H), 6.98 (s, 2H), 2.32 (s, 3H), 2.22 (s, 6H). 13C NMR (100 MHz, CD3OD, ppm) δ: 147.41, 140.32, 139.56, 129.53, 129.10, 129.07, 128.26, 21.29, 20.20. HRMS (m/z): [M+H]+ calcd for C24H23N2 +, 339.1856; found, 339.1862.
2−メシチル−1,3−ジメチル−4,5−ジフェニル−1H−イミダゾリウム(MeIm)ヨージドの合成
粉末水酸化カリウム(0.1122g、2.00mmol)を25mLの丸底フラスコに添加した。ジメチルスルホキシド(5mL)を添加し、混合物を30分間激しく撹拌した。別の容器において、4(0.338g、1.0mmol)をジメチルスルホキシド(5mL)に溶解した。次いで、4の溶液を塩基性溶液に添加し、混合物を、1時間密閉して室温で撹拌した。ヨードメタン(65μL、1.04mmol)を添加し、混合物を1時間撹拌した。この混合物を、水酸化カリウム(0.2g)を含有する水(80mL)の撹拌溶液に注いだ。ジエチルエーテル(30mL)を添加し、両方の層が透明になるまで撹拌した。有機層をデカントし、追加のジエチルエーテル(2×15mL)を用いて同じプロセスを繰り返した。合わせた有機層を、水、塩水、水で洗浄した。次いで、有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、動的真空下で蒸発させた。ジクロロメタン(5mL)を生成物に添加し、完全に溶解するまで撹拌した。ヨードメタン(260μL、4.2mmol)を添加し、混合物を30℃で18時間撹拌した。動的真空によって溶媒を蒸発させ、ジエチルエーテル(20mL)を添加した。固体をろ過によって回収し、ジエチルエーテルで洗浄し、80℃で真空乾燥して、オフホワイトのフレークとして、ヨウ化物形態のMeImを得た(0.31g、63%)。1H NMR (400 MHz, CD3OD, ppm) δ: 7.57-7.43 (m, 10H), 7.26 (s, 2H), 3.53 (s, 6H), 2.44 (s, 3H), 2.24 (s, 6H). 13C NMR (100 MHz, CD3OD, ppm) δ: 145.19, 140.51, 133.92, 132.09, 131.56, 130.61, 130.25, 126.67, 34.02, 21.46, 19.51. HRMS (m/z): [M]+ calcd for C26H27N2 +, 367.2169; found, 367.2173.
2−(2,6−ジブロモフェニル)−4,5−ジフェニル−1H−イミダゾール(6)の合成
1Lの2口丸底フラスコに、ベンジル(10.05g、48mmol)、2,6−ジブロモベンズアルデヒド(13.2g、50mmol)、酢酸アンモニウム(38.5g、500mmol)、酢酸(50mL)、及びエタノール(400mL)を添加した。この反応混合物を18時間加熱還流した。次いで、反応物を室温に冷却し、水に注いだ。沈殿物をエタノール/水(250mL:150mL)中で再結晶化し、白色結晶として6を得た(18.8g、86%)。1H NMR (400 MHz, CD3OD, ppm) δ: 7.76 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 7.59-7.41 (m, 4H), 7.40-7.21 (m, 7H). 13C NMR (100 MHz, CD3OD, ppm) δ: 144.48, 133.91, 132.08, 131.59, 128.17, 127.74, 125.68. HRMS (m/z): [M+H]+ calcd for C21H15Br2N2 +, 452.9597; found, 452.9603.
2−(2,6−ジブロモフェニル)−1−メチル−4,5−ジフェニル−1H−イミダゾール(7)の合成
共栓付きの丸底フラスコに水酸化カリウム(0.4062g、7.24mmol)及びジメチルスルホキシド(24mL)を添加した。この混合物を室温で30分間撹拌した。次いで、化合物6(0.90g、2.0mmol)を、追加のジメチルスルホキシド(4.0mL)と同様に添加した。この混合物を室温で45分間撹拌した。ヨードメタン(160μL、2.6mmol)を添加し、混合物を室温でさらに45分間撹拌した。反応物を水にゆっくりと注いだ。沈殿物をろ過によって回収し、真空乾燥して、白色粉末として7を得た(0.8581g、92%)。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6, ppm) δ: 7.87 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 7.59-7.49 (m, 3H), 7.49-7.39 (m, 5H), 7.21 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 7.14 (t, J = 7.3 Hz, 1H), 3.17 (s, 3H). 13C NMR (125 MHz, DMSO-d6, ppm) δ: 144.95, 136.14, 134.50, 133.15, 133.03, 131.94, 130.63, 130.35, 129.26, 128.92, 128.81, 128.10, 126.23, 126.01, 125.81, 31.13. HRMS (m/z): [M+H]+ calcd for C22H17Br2N2 +, 466.9753; found, 466.9756.
2−([1,1':3',1''−テルフェニル]−2'−イル)−1−メチル−4,5−ジフェニル−1H−イミダゾール(8)の合成
250mLの丸底フラスコに、7(4.0002g、8.54mmol)、ベンゼンボロン酸(3.1225g、25.6mmol)、1,4−ジオキサン(120mL)、及び2MのKCO3(aq.)(40mL)を添加した。この混合物をアルゴンで5分間バブリングし、次いでテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(104mg、0.090mmol)を添加した。この混合物を104℃に18時間加熱した。得られた混合物を、溶液が黒色になるまで空気で15分間バブリングし、撹拌しながら混合物を室温に冷却した。酢酸エチルを添加し、有機相を水及び塩水で洗浄した。硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を動的真空下で蒸発させた。得られた物質をジクロロメタンに溶解し、ジクロロメタン及び酢酸エチルを含むセライト/シリカパッドを通して流した。ろ液を蒸発させ、固体をヘキサンで洗浄した。固体を酢酸エチル/ヘキサンで2回再結晶化し、ヘキサンで洗浄し、100℃で真空乾燥して、白色粉末として8を得た(1.44g、36%)。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6, ppm) δ: 7.76-7.68 (m, 1H), 7.59 (d, J = 7.7 Hz, 2H), 7.46-7.39 (m, 3H), 7.36-7.25 (m, 6H), 7.25-7.18 (m, 3H), 7.19-7.13 (m, 2H), 7.10 (t, J = 7.4 Hz, 2H), 7.07-7.02 (m, 1H), 6.99 (dd, J = 7.4, 2.0 Hz, 2H), 2.60 (s, 3H). 13C NMR (125 MHz, DMSO-d6, ppm) δ: 144.50, 143.19, 140.41, 135.76, 134.90, 130.74, 130.31, 130.02, 129.03, 128.99, 128.60, 128.57, 128.16, 127.95, 127.87, 126.97, 125.89, 125.81, 30.91. HRMS (m/z): [M+H]+ calcd for C34H27N2 +, 463.2169; found, 463.2176.
2−([1,1':3',1''−テルフェニル]−2'−イル)−1,3−ジメチル−4,5−ジフェニル−1H−イミダゾリウム(PhIm)ヨージドの合成
25mLの丸底フラスコに、8(0.8009g、1.73mmol)及びジクロロメタン(8.0mL)を添加した。完全に溶解した後、ヨードメタン(0.54mL、8.67mmol)を添加し、キャップをした混合物を30℃で18時間加熱した。溶媒を40℃で動的真空下で除去し、得られた固体をジエチルエーテルで洗浄した。固体を80℃で真空下で乾燥すると、オフホワイトの粉末としてヨウ化物形態のPhImが得られた(0.94g、90%)。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6, ppm) δ: 8.07 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.89 (d, J = 7.8 Hz, 2H), 7.59-7.49 (m, 6H), 7.49-7.39 (m, 6H), 7.33-7.24 (m, 4H), 7.11-7.03 (m, 4H), 3.04 (s, 6H). 13C NMR (125 MHz, DMSO-d6, ppm) δ: 144.15, 143.38, 138.05, 133.97, 131.63, 130.41, 130.32, 129.95, 129.11, 129.09, 128.59, 128.26, 124.41, 118.30, 33.63. HRMS (m/z): [M]+ calcd for C35H29N2 +, 477.2325; found, 477.2334.
以下のスキーム2は、HIm、MeIm、及びPhImを作製するための反応を要約している。最初の反応は、過剰の酢酸アンモニウムの存在下でのアルデヒドとベンジルの縮合であり、イミダゾール誘導体(36−86%)を生じる。2及び4の脱プロトン化及びメチル化は、それぞれHIm(68%)及びMeIm(63%)を生成した。7(92%)を生成するための6の部分的なメチル化は、7とフェニルボロン酸の鈴木−宮浦カップリングを可能にし、8(36%)を生成した。8のメチル化は、モデル化合物PhIm(90%)を生じた。
3−ブロモ−2,4,6−トリメチルベンズアルデヒド(9)の合成
メシトアルデヒド(14.8g、0.10mol)を200mLの氷酢酸に溶解した。次いで、臭素(16.0g、0.10mol)を60mLの氷酢酸中に含有する別の溶液を添加し、得られた混合物を2時間50℃で撹拌した。次いで、溶液を1.5Lの撹拌蒸留水にゆっくりと注ぎ、2時間撹拌した。沈殿物をろ過し、水で2回洗浄した。粗生成物をエタノール/水(140mL:60mL)中で2回再結晶化した。結晶を回収し、60℃で一晩真空乾燥し、白色粉末として9を得た(16.4g、72%)。 1H NMR (400 MHz, CD3OD, ppm) δ: 10.48 (s, 1H), 7.08 (s, 1H), 2.64 (s, 3H), 2.47 (s, 3H), 2.41 (s, 3H). 13C NMR (100 MHz, CD3OD, ppm) δ: 194.88, 144.80, 141.11, 140.65, 133.86, 132.80, 127.96, 24.78, 20.10, 19.90. HRMS (m/z): [M+H]+ calcd for C10H12BrO+, 227.0066; found, 227.0056.
2,2'',4,4'',6,6''−ヘキサメチル−p−テルフェニル−3,3''−ジカルバルデヒド(10)の合成
スターラーバー及び凝縮器を備えた、アルゴンでパージした100mLの丸底フラスコに、9(2.26g、10mmol)、1,4−フェニレンジボロン酸(0.83g、5mmol)、1,4−ジオキサン(50mL)、2MのKCO(16mL)、及びアリコート336(1滴)を添加した。この混合物をアルゴンで20分間バブリングし、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.02g、0.2mol%)を添加した。22時間アルゴン下での還流の後、溶液を80℃に冷却し、55℃のエタノール(80mL)−水(100mL)の撹拌溶液に注いだ。この混合物を室温にゆっくりと冷却し、得られた沈殿物をろ過した。固体を、クロロホルムを溶出液として使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製した。回収された固体を80℃で真空乾燥し、白色粉末として10を得た(5.15g、58%)。1H NMR (400 MHz, CD2Cl2, ppm) δ: 10.63 (d, J = 1.0 Hz, 2H), 7.19 (s, 4H), 7.07 (s, 2H), 2.60 (s, 6H), 2.34 (s, 3H), 2.32 (s, 3H), 2.09 (s, 3H), 2.07 (s, 3H). 13C NMR (100 MHz, CD2Cl2, ppm) δ: 194.34, 142.57, 142.54, 141.75, 140.23, 140.21, 139.48, 139.45, 139.43, 131.67, 131.47, 131.46, 130.17, 21.88, 21.82, 20.88, 20.86, 17.80, 17.77. HRMS (m/z): [M+H]+ calcd for C26H27O2 +, 371.2006; found, 371.2006.
ポリマー合成
HMT−PPI(図2A参照)を、例えばChauveau, E. et al., Polymer 2008, 49, 5209、及びChauveau, E. et al.; Polymer 2014, 55, 6435(これらのそれぞれは、その全体が本明細書に組み込まれる)において説明される、修正し一般化したマイクロ波アシスト重合法を使用して調製した。具体的には、ビスベンジル(0.34g、1.0mmol)、10(0.37g、1.0mmol)、酢酸アンモニウム(1.54g、20.0mmol)、氷酢酸(3.0mL)、及び1,4−ジオキサン(9.0mL)を高圧ガラス反応装置に添加し、120℃で35分間マイクロ波照射した。反応混合物を室温に冷却した後、それをクロロホルムに注ぎ、ポリマーを沈殿させた。このポリマーを回収し、より小さいピースに砕いた。この固体をジメチルスルホキシドに溶解し、クロロホルム中に再沈殿させた。回収した固体をアセトン及び水で洗浄し、80℃で真空乾燥して、淡黄色繊維としてHMT−PPIを得た(0.66g、98%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6, ppm) δ: 7.68-7.54 (m, 4H), 7.34 (s, 4H), 7.21 (s, 4H), 7.16 7.04 (m, 4H), 7.00-6.82 (m, 4H), 2.21 (s, 6H), 2.12-1.73 (m, 12H).HMT−PPIのH NMRスペクトルは、HMT−PPIを、2滴の40質量%NaOD(DO中)を含むDMSO−d中で、完全に溶解するまで加熱することによって得た。
ポリマー官能化
スターラーバー及びガラス共栓を備える50mLの丸底フラスコに、HMT−PPI(0.336g、0.5mmol)、5MのKOHaq(0.3mL)、及びジメチルスルホキシド(8mL)を添加した。この混合物を空気中で70℃に加熱した。追加のジメチルスルホキシド(2mL)を添加し、続いて5MのKOHaq(0.2mL)を70℃で添加した。30分後、この混合物を室温に冷却した。溶液を激しく撹拌しながら、ヨードメタン(68μL、1.1mmol)を素早く添加し、30分間撹拌した結果、沈殿物が生じた。この混合物を150mLの撹拌水に注ぎ、固体を回収し水で洗浄した。この固体を、ヨウ化カリウム(0.5g)を含有する150mLの水中で、室温で2時間撹拌した。この固体を回収し、水で2回洗浄した。この固体を80℃で真空乾燥した。次いで、このポリマーを、スターラーバー及びガラス共栓を備える25mLの丸底フラスコに移し、次いでジクロロメタン(10mL)を加えて、部分的にメチル化されたポリマーを溶解した。過剰のヨードメタン(200μL、3.2mmol)を添加し、混合物を30℃に20時間加熱した。溶媒を減圧下で蒸発させ、ポリマーを80℃で真空乾燥して、硬い黄色がかった繊維状の固体として、ヨウ化物形態のHMT−PMPI(図2A参照)を得た(0.47g、95%)。GPC分析、M=49,900g mol−1、M=66,900g mol−1、M/M=1.39。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6, ppm) δ: 7.67 (s, 4H), 7.58-7.22 (m, 16H), 3.55 (d, J = 12.7 Hz, 12H), 2.25 (s, 6H), 2.15 (s, 6H), 1.93 (s, 6H).HMT−PMPIのH NMRスペクトルは、キャスティング及び水での洗浄後に得た。
サイズ排除クロマトグラフィー
サイズ排除クロマトグラフィー分析は、HPLCグレードのDMF(0.10MのLiBr含有)を溶出液として用いて、Water HPLC HR5、HR4及びHR3カラムを使用して得た。ポリスチレンサンプルを、Waters Associates Inc.から購入し、キャリブレーションの標準として使用した。
キャスティング手順
ヨウ化物形態のHMT−PMPIポリマーを5mLの熱ジメチルスルホキシド中で溶解し、平らなペトリ皿にろ過し、86℃で少なくとも24時間空気中でゆっくりと乾燥させた。フィルムをガラスから剥がし、脱イオン水に移し、イオン交換ステップの前に少なくとも24時間置いた。この方法によって生成されたフィルムは透明な黄色であり、およそ25マイクロメートル厚であった。
溶液分解試験
HIm、MeIm、PhIm、及びテトラメチルアンモニウム(TMA)の安定性を、Wright, A. G. et al., Angew. Chem. Int. Ed. 2016, 55, 4818(参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)において説明される分解試験を使用して評価した。モデル化合物(ヨウ化物形態)を、CDOD/DO(別段の定めがない限り、質量で7:3のCDOD:DO)を用いた3MのNaOD中に溶解することによって、モデル化合物の溶液(0.02M)を調製した。CDODはここでは、試薬及び生成物の良溶媒として使用され、したがってNMR分光分析を実行することを可能にする。密閉PTFEバイアル中で240時間に至るまで、混合物を80℃に加熱した。特定の時点で、H NMR分光分析のためにサンプルを抽出した。
MeIm及びPhImの分解は、式1を使用して定量化した。
PhImについては、xは、時間tにおける8.10−6.70ppmの全芳香族領域の積分(yとして表される)に対する、7.73−7.66ppm領域についての積分値(脱メチル化PhIm分解生成物の1Hを表す)である(x及びyは、それぞれ、時間0時間でのx及びyである)。MeImについては、xは、時間tにおける7.70−6.90ppmの全芳香族領域の積分(yとして表される)に対する、6.98−6.94ppm領域についての積分値(脱メチル化MeIm分解生成物の2Hを表す)である。nは、y領域とx領域との相対的プロトン比を表す(すなわち、PhIm及びMeImについて、nはそれぞれ23/1及び12/2である)。
HImの分解は、式2を使用して定量化した。
式中、wは、時間tにおける8.11−7.02ppmの全芳香族領域の積分(zとして表される)に対する、7.92−7.83ppm領域についての積分値(出発物HImの2Hを表す)である(w及びzは、それぞれ、時間0時間でのw及びzである)。
ベンジルトリメチルアンモニウム(BTMA)の分解は、式3を使用して定量化した。
式中、xは、時間tにおける7.65−7.18ppmの全芳香族領域の積分(yとして表される)に対する、7.65−7.45ppm領域についての積分値(出発物BTMAの5Hを表す)である(x及びyは、それぞれ、時間0時間でのx及びyである)。
セチルトリメチルアンモニウム(CTAB)の分解は、式4を使用して定量化した。
式中、xは、3Hとして設定される、時間tにおける0.88−0.77ppmの積分に対する、3.38−3.32ppm領域についての積分値(出発物HImの2Hを表す)である(xは、時間0時間でのxである)。
テトラメチルアンモニウム(TMA)の分解は、式5を使用して定量化した。
式中、Mは、3.28−3.24ppm領域についての積分値(出発物TMAの12Hを表す)であり、Mは、3.24−3.20ppm領域についての積分値(重水素交換された出発物TMAの2Hを表す)である。Nは、2.20−2.17ppm領域についての積分値(分解生成物トリメチルアミンの9Hを表す)であり、Nは、2.17−2.15ppm領域についての積分値(重水素交換された分解生成物トリメチルアミンの2Hを表す)である。
前述の240時間の分解試験の後、溶液を室温に冷却した。次いで、以下の方法を用いて有機分解生成物を単離した。混合物をビーカーに注ぎ、水を使用して残った溶液をビーカーに洗い流した。希塩酸水溶液でpHが中性になるまで混合物を酸性化した。ジエチルエーテルを添加し、有機層を水で3回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、40℃で動的真空を使用して蒸発させた。次いで、得られた残留物を質量分析法で分析した。MeImの様々なCDOD:DO分解試験について、溶媒における変化から生じる相対的ピークシフトに適合するようにH NMR積分エリアを適宜調整した。
粉末分解試験
化合物MeImについて、3、5、7、及び10MのNaOD/DOにおいて、分解試験を実施した。モデル化合物(0.02M)をPTFE容器内の塩基溶液に分散させ、次いでオーブン中で80℃で240時間加熱した。その後、サンプルをろ過し、4mLのDOで洗浄し、H NMR分光分析のためにCDODに直接溶解した。スペクトルは全て、MestReNovaに見られる「フルオート(多項式フィット)」機能を使用してベースライン補正した。
膜分解試験
最初に、HMT−PMPI膜を1MのNaClaqに48時間浸すこと(途中で溶液を新しい1MのNaClと交換すること)によって、この膜をキャストしたままのヨウ化物形態から塩化物形態に変換し、次いで脱イオン水で、複数回新しいものに交換しながら48時間洗浄した。次いで、膜をそれぞれ、密閉ガラス容器中で、80、90、及び100℃で7日間、1、2、5、7、及び10MのNaOHaqに供した。次いで、前述のように1MのNaClaq浸漬(48時間)及び水洗浄(48時間)を繰り返すことによって、膜を塩化物形態に交換し戻した。膜を乾燥した後、それらをH NMR分光分析のためにDMSO−dに溶解した。
イオン伝導度
最初に、HMT−PMPIの膜のピースを1MのNaOHaqに48時間室温で(途中で1回新しいものに交換して)浸し、続いて脱イオン水で48時間、複数回新しいものに交換しながら室温で空気中で洗浄した。膜の水酸化物/重炭酸/炭酸の混合イオン抵抗を、面内方向で2点プローブを使用して電気化学的インピーダンス分光法によって測定した。その塩化物形態のHMT−PMPIは、代わりに1MのNaClaqに浸すことによる同じ方法によって得た。具体的には、Solartron SI 1260インピーダンス/ゲイン−位相アナライザを使用して、室温及び水中で、100−10Hzの周波数範囲にわたり、AC電位を印加した。測定されたNyquistプロットに対する標準Randles回路の最良適合から決定された、膜電荷移動抵抗(R)を使用して、式6によりイオン伝導度(σ)を計算した。
式中、lは2つの電極間の距離であり、Aは膜の断面積である。
吸水量
前のイオン伝導度セクションで説明したように、膜を、水酸化物/重炭酸/炭酸の混合形態及び塩化物形態に交換した。次いで、水和膜を脱イオン水溶液から取り出し、キムワイプに挟んでプレスして表面の過剰の水を除去し、直ちに秤量した(W)。次いで、湿った膜を、40℃で不変の乾燥重量が得られるまで(W)真空乾燥した。吸水量(W)は、式7を用いる、3つのサンプルについてのものであり、標準偏差を誤差として使用した。
機械的強度
標準的なASTM D638-4カッターを使用して、膜をバーベル形状に打ち抜いた。5mm min−1のクロスヘッドスピードを使用して、シングルコラムシステム(Instron 3344シリーズ)で、周囲条件下で膜の機械的特性を測定した。決定された引張強度及び破断伸度を3つのサンプルにわたって平均した。報告された誤差は標準偏差である。
DFT計算
HIm、MeIm、及びPhImの分解経路に沿った構造解析は、例えばFrisch, M. J. et al. Gaussian~09 Revision D.01 (Gaussian Inc. Wallingford CT, 2009)(これは、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)に記載されているように、Gaussian G09の下で、B3LYP密度汎関数理論(DFT)を使用して行った。G09に実装されている分極連続体モデル(PCM)は、溶媒として水を使用する積分方程式表式化(Integral Equation Formalism(IEFPCM))を使用した(ε=78.36)。全ての構造は、6-31G(d)基底関数系を使用して予め最適化し、6-311++G(2d,2p)基底関数系、厳格な収束の判定基準及び対称性なしで精緻化した。試薬、中間体(IS)及び生成物(P)を、最小エネルギーに最適化した。虚振動が1つある遷移状態(TS)を、Bernyアルゴリズムを使用して最適化し、固有反応座標(IRC)を計算することによって確認した。298.15Kについての振動解析を実施して、反応自由エネルギー(ΔG)及び活性化の反応自由エネルギー(ΔG)を得た。値は、試薬自由エネルギーの合計:開環反応についてはイミダゾリウムカチオン+2OH及び脱メチル化反応についてはイミダゾリウムカチオン+OHに関して与えられる。支援情報(Supporting Information)は、試薬の座標及び分解反応経路に沿って決定された全ての遷移状態構造を含む。
単結晶X線回折(XRD)
結晶から5.0cmの距離に固定されたAPEX II CCDエリア検出器及びCu Kαファインフォーカス密閉管(1.54178Å)を備え、1.5kW(50kV、30mA)で動作し、グラファイトモノクロメータでフィルタリングされる、Bruker Smart機器上で、X線データを収集した。データは周囲条件で収集した。全ての回折データは、Bruker Apex IIソフトウェアスイートを用いて処理した。構造は、直接法(SIR92)を用いて解明し、その後の精緻化を、例えば、Hubschle, C. B. et al., B. J. Appl. Crystallogr. 2011, 44, 1281(参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)に記載されているように、ShelXleを使用して実施した。MeImは水からヨウ化物形態で結晶化した。
AEMFCへの組み込み
MeOH中のヨウ化物形態HMT−PMPIの5質量%分散液を、水−メタノール溶液中のPt/C触媒の素早く撹拌されているスラリーに滴下することによって、触媒インクを形成した。最終触媒インクにおいて、溶媒比は3:1 MeOH:HOであり、固体は1質量%を構成し、イオノマーは固体の15質量%を構成し、Pt/C電気触媒が残部を構成していた。ホモポリマー直接成膜電池のための電気触媒として、市販の10質量% Pt/Cを使用した。触媒インクを、加熱した基材(70℃、Sigracet 24BCガス拡散層)上に、超音波スプレーコーター(Sono-Tek Exactacoat SC)によって、0.5mg Pt/cmの量にコーティングし、ガス拡散電極(GDE)を形成した。直接成膜(direct membrane deposition、DMD)型燃料電池を形成するために、Vierrath, S. et al., Power Sources, 2016, 326, 170-175(これは参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)に記載されているのと類似の方法で、MeOH中のヨウ化物形態HMT−PMPIの2.5質量%溶液を、10μmの質量厚さ(すなわち、構築された場合の総膜厚は20μm)になるまで、GDE上にスプレーした。これらのFC構築物の徹底的な比較は、Klingele, M. et al., Electrochem. Comm., 2016, 70, 65-68(これは参照により本明細書に組み込まれる)で得られる。全ての構成要素を、24−48時間、6MのKOHに浸した。
AEMFCとしての動作
GDLの20−30%圧縮を保証するために、結果として得られたDMDをガスケット化し、燃料電池ハードウェアにおいて3.4N・m(30in・lbs)に圧縮して、AEMFCを形成した。膜/イオノマー抵抗(iR)の連続測定のために、加熱加湿器及び回路遮断システムを備えるテストステーションを採用した(Teledyne Medusa RD 890CL, Scribner Associates)。FCを所与の温度に加熱し、単一の緩やかな電流ランプによって調整して、安定な電位が達成されるまで、0.4−0.5Vを維持した。
AEMFCの電気化学的分析
膜のIn situ水酸化物伝導度(σOH−)を、膜厚L(cm)、膜の断面積A(cm)、及びオーミック領域において測定された膜/イオノマー抵抗から、式8を使用して決定した。
誤差分析は、iRデータ及び膜厚の両方を説明した。これは、我々のグループにおける標準的な方法であり、保守的であり、例えば、Skalski, T.J.G.; Britton, B.; Peckham, T.J.; Holdcroft, S. J. Am. Chem. Soc., 2015, 137, 12223-12226及びAdamski, M. et al., Angew. Chem. Intl. Ed., 2017, 56(これらのそれぞれは、その全体が本明細書に組み込まれる)に記載されているような、Nafion211及び212などの標準的な参照膜と一致している。
安定性及び分解特性
苛性溶液中で分解の程度を定量化し、C2−フェニルに結合したオルト−水素(HIm)、メチル(MeIm)、及びフェニル(PhIm)基を保有していた3つのイミダゾリウムカチオンについて、分解経路を同定した(図1Eに示される化学構造)。これらのモデル化合物を、上で論じられるように、中間体化合物1−8を介して合成した。80℃で3MのNaOD/CDOD/DO(質量で7:3 CDOD:DO)中に残存する各モデル化合物のパーセンテージを、時間の関数として図1Aに示す。80℃で240時間後、それぞれ、88%、98%、及び93%のHIm、MeIm、及びPhImが溶液中に残存した。H NMR分光法及び質量分析法によれば、MeIm及びPhImカチオンは、N−メチル基の脱メチル化を介して分解した(図5B及び5C)。HImの分解経路はより複雑であり、開環に起因して追加の生成物が観察された(図5A)。疑似一次分解を表す指数関数に分解の速度を当てはめることによって、化合物の半減期(t1/2)を計算した。比較のために、様々なt−アルキルアンモニウムカチオン、及びベンズイミダゾリウムカチオン(Wright, A. G. et al., S. Angew. Chem. Int. Ed. 2016, 55, 4818(これは参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)を参照されたい)もまた、同じ条件下で評価した(図1B)。これらのモデル化合物の中で最も安定していたのはMeImであり、>5000時間のt1/2を示した。これは、ベンチマークのt−アルキルアンモニウムTMA及びBTMAカチオン(2069時間及び180時間)、及びベンズイミダゾリウムカチオンMeB及びPhB(436時間及び3240時間)よりもはるかに高かった。
図1C及び1Dに示されるように、分解の速度がDO中のCDODの質量分率(χCDOD)に依存することが観察された。重水素化メタノールの量が減ると、MeImの分解速度が減少した。理論に縛られることを望むものではないが、メタノールは、試薬及び生成物の溶媒であり、したがってNMR分光分析を実施することを可能にするため、「水性の」分解実験においてしばしば使用されると考えられる。しかしながら、メタノールは分解経路を変える可能性があるため、メタノールを水性の分解研究において使用することは、誤解を招く恐れがある。それ故に、MeImを、3、5、7、及び10MのNaODの水溶液中で、80℃及び100℃で240時間加熱した。NMR分光法によって分解は観察されなかった(<1%の実験誤差)。
MeImが非常に苛性の溶液中で最も高い安定性を示すことが見出されたため、図2Aに示されるように、同じo−メチル構造を組み込むポリ(アリーレン−イミダゾリウム)HMT−PMPIを設計した。ポリマー骨格ポリ(アリーレン−イミダゾール)HMT−PPIは、ジアルデヒド10とビスベンジルとのマイクロ波アシスト重縮合によって調製した。後続の脱プロトン化及びアルキル化は、67kg mol−1Mw及び1.39 PDIを有する所望のメチル保護ポリ(アリーレン−イミダゾリウム)(HMT−PMPI)を生成し、これをDMSOからキャストして、43.5±1.4MPaの引張強度及び44.3±9.6%の破断伸度を有する、強靭で柔軟な透明黄色フィルムにした(図2B及び2C)。膜をその水酸化物形態に変換した後、HMT−PMPIは2.61meq g−1のイオン交換容量(IEC)を有していた。その完全に水和した状態では、それは25℃で14mS cm−1の空気平衡イオン伝導度及び82±5質量%の吸水量を示し、後者はイオン対あたり18のHOを表している。空気平衡化された、OH形態の高分子電解質膜は、25℃で水に不溶性であったが、80℃を超える純水にゆっくりと溶解した。このポリマーは、HMT−PMBIについてこれまでに示されているように、IECを低下させることによって不溶性にすることができる。例えば、Wright, A. G. Holdcroft, S. ACS Macro Lett. 2014, 3, 444; Wright, A. G et al., Energy Environ. Sci. 2016, 9, 2130;及びThomas, O. D. et al.; Polym. Chem. 2011, 2, 1641;及びWeissbach, et al.,T.; Wright, A.G.; Peckham, T.J.; Alavijeh, A.S.; Pan, V.; Kjeang, E.; Holdcroft, S. Chem. Mater. 2016, 28, 8060.21. Li, N.; Lengを参照されたい。
ポリマーは、pH13を超える塩基性溶液中で80℃で不溶性であった。苛性溶液に対するAEMの安定性は、典型的には、それらを水酸化物水溶液中に高温で長期間浸漬することによって測定される。この手順は通常、実験の不均一性に起因して非一次分解速度をもたらし、ここで、分解は実験開始時に素早く起こる(約100時間以内)。HMT−PMPIの薄いフィルム(25μm)を、80、90、及び100℃に加熱した1、2、5、7、及び10MのKOHaqに7日間(168時間)浸漬した場合に、例えば、図3及び6に示されるように、H NMR分光法によってポリマーの分解は観察されなかった。寿命を計算することができる範囲で、HMT−PMPIは、10MのKOHaq中100℃で半減期>5000時間を示す。
調べた化学構造間の安定性の違いを説明するために、Long, H.; Pivovar, B. J. Phys. Chem. C 2014, 118, 9880(これは参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)によって報告されたプロトコルにしたがって、密度汎関数理論(DFT)を使用して、2つの分解経路:脱メチル化及び開環(図4A)に沿った状態の自由エネルギーを決定した。HIm(27.1kcal mol−1)、MeIm(26.9kcal mol−1)、及びPhIm(27.3kcal mol−1)の脱メチル化を介した分解について計算された自由エネルギー(ΔG SN2)は、非常に類似しており(構造については図7を参照されたい)、これは、o−メチル立体保護基が脱メチル化の速度に影響を及ぼさないことを示している。対照的に、ISC2を形成するためのC2位でのOHの付加を伴う、開環分解のための最初の遷移状態の自由エネルギー(ΔG C2、構造については図8を参照されたい)は、14.6kcal mol−1(HIm)から27.7kcal mol−1(MeIm)へ、そして30.2kcal mol−1(PhIm)へ増加する。分解のメカニズムは、TSSN2とTSC2との間の活性化の自由エネルギーの違いに依存する。例えば、HImのTSC2はΔG SN2よりも12.5kcal mol−1低く、これは、開環を介した分解が分解経路であることを示唆している。反対に、MeIm及びPhImのΔG C2は両方共ΔG SN2より大きく、これは、脱メチル化が主な分解メカニズムであることを示唆している。分解メカニズムの変化は、C2位を立体的に保護した結果であり、実験データとよく一致する。加えて、MeIm及びPhImの計算された構造は、イミダゾリウム平面とC2結合フェニルとの間の二面角が、HImについて観察されるものよりも大きいことを明らかにしており(図9)、二面角は、HImの59°から、MeImの79°、PhImの69°に増加した。二面角は、分子安定性に関連しているようである。この研究で試験した3つのモデル化合物のうち、HImは最も低い安定性を示しているにもかかわらず、文献に報告されている他の2−フェニルイミダゾリウムと比較して、HImは高い安定性を示した(3MのNaOD中80℃でt1/2 1370時間)。1,3−ジメチル−2−フェニルイミダゾリウム(57°の二面角を有する)は、80℃で1MのNaOHのより穏やかなアルカリ性条件下で、107時間のt1/2を示すことが見出された。Price, S. C., Williams, K. S.; Beyer, F. L. ACS Macro Lett. 2014, 3, 160(参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)を参照されたい。3−エチル−1−メチル−2−フェニルイミダゾリウムは、2MのKOHaq中80℃で168時間後に26%分解した。Lin, B.; Dong, H.; Li, Y.; Si, Z.; Gu, F.; Yan, F. Chem. Mater. 2013, 25, 1858(参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)を参照されたい。したがって、安定性の向上は、HImの4,5−ジフェニル置換基に起因することが確認される。加えて、ヨウ化物形態のMeImの単結晶XRD構造(図4B)は、固体二面角のうちの1つが90°であったことを明らかにした。これは、C2位の側面に位置するメチル基を有効なC2保護基にする。HMT−PMPIは、C2位の近位にある同じ立体障害基と、イミダゾリウム基に対して90°の角度を有すると予想されるメシチレン基とを有し、これは、強烈な苛性条件下におけるこのアニオン交換ポリマーの安定性を説明する。
OHの水和レベルは、カチオン基の安定性に重大な影響を及ぼす。これは、カチオン基のアルカリ安定性を測定するために使用される、現在採用されている水系アルカリex−situ法が、燃料電池用途の特定の場合においてカチオンの安定性を過小評価する可能性があることを示唆しているが、この主張は、苛性液体へのカチオン性膜の暴露が維持される他の用途、例えばアルカリ膜電解装置、金属空気電池、又は電気透析には当てはまらない。0.5/0.5mgのPt・cm−2及び20μmの膜厚を有し、80℃で動作するアルカリ交換膜型燃料電池(AEMFC)は、背圧ゼロ下で、1.8A・cm−2の電流密度で、818mWの出力密度を達成した(図10)。アノード/カソードにおける条件は、0.5/0.25 slpm H/O及び70%/100% RHであった。これは、背圧ゼロ下でAEMFCにおいて達成された最も高い出力密度のうちの1つである。さらに、高周波抵抗から推定されるin−situ水酸化物伝導度は280±80mS・cmであった。この値は、ex−situ伝導度測定よりも1桁を超えて大きい。AEMFCの性能は、これらの温度での膜の過度の膨張及びその部分的な溶解のために、10時間の全動作期間にわたって低下し、これは完全にメチル化されたHMT−PMPIが水に100℃で溶解したという観察と一致した。
例示的な実施形態を例示し説明してきたが、本開示の精神及び範囲から逸脱することなく様々な変更を加えることができるということを理解されたい。

Claims (58)

  1. 式(I)の繰り返し単位を含むポリマーであって、
    式中、
    、R、R、及びRが、不在、アルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、アリール、及びアラルキルからそれぞれ独立して選択され;
    但し、
    及びRのうち少なくとも1つがアルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、アリール、及びアラルキルから選択され、
    及びRのうち1つが不在である場合、不在のR又はRが結合するイミダゾリル基が中性であり;
    及びRのうち少なくとも1つがアルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、アリール、及びアラルキルから選択され;
    及びRのうち1つが不在である場合、不在のR又はRが結合するイミダゾリル基が中性であり;
    及びRが、アルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、アリール、アラルキル、及びヘテロアリールからそれぞれ独立して選択され;
    15が、アルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、及びハロから独立して選択される1、2、3、又は4の置換基でそれぞれ任意選択的に置換された、アルキレン、ペルフルオロアルキレン、ヘテロアルキレン、アリーレン、アラルキレン、及びヘテロアリーレンから選択され;
    16が、結合、アリーレン、及びヘテロアリーレンから選択され、前記アリーレン及びヘテロアリーレンが、アルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、及びハロから独立して選択される1、2、3、又は4の置換基でそれぞれ任意選択的に置換されており;
    、R10、R11、及びR14が、アルキル、ペルフルオロアルキル、及びヘテロアルキルからそれぞれ独立して選択され;
    、R、R12、及びR13が、水素、アルキル、ペルフルオロアルキル、及びヘテロアルキルからそれぞれ独立して選択される、
    ポリマー。
  2. 請求項1に記載のポリマーであって、前記ポリマーが、式(I−A)の繰り返し単位を含み、
    式中、
    、R、R、及びRが、不在、アルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、アリール、及びアラルキルからそれぞれ独立して選択され;
    但し、
    及びRのうち少なくとも1つがアルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、アリール、及びアラルキルから選択され、
    及びRのうち1つが不在である場合、不在のR又はRが結合するイミダゾリル基が中性であり;
    及びRのうち少なくとも1つがアルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、アリール、及びアラルキルから選択され;
    及びRのうち1つが不在である場合、不在のR又はRが結合するイミダゾリル基が中性であり;
    及びRが、アルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、アリール、アラルキル、及びヘテロアリールからそれぞれ独立して選択され;
    15が、アルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、及びハロから独立して選択される1、2、3、又は4の置換基でそれぞれ任意選択的に置換された、アルキレン、ペルフルオロアルキレン、ヘテロアルキレン、アリーレン、アラルキレン、及びヘテロアリーレンから選択され;
    16が、結合、アリーレン、及びヘテロアリーレンから選択され、前記アリーレン及びヘテロアリーレンが、アルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、及びハロから独立して選択される1、2、3、又は4の置換基でそれぞれ任意選択的に置換されており;
    、R10、R11、及びR14が、アルキル、ペルフルオロアルキル、及びヘテロアルキルからそれぞれ独立して選択され;
    、R、R12、及びR13が、水素、アルキル、ペルフルオロアルキル、及びヘテロアルキルからそれぞれ独立して選択される、
    ポリマー。
  3. 請求項1に記載のポリマーであって、前記ポリマーが、式(I−B)の繰り返し単位を含み、
    式中、
    、R、R、及びRが、不在、アルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、アリール、及びアラルキルからそれぞれ独立して選択され;
    但し、
    及びRのうち少なくとも1つがアルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、アリール、及びアラルキルから選択され、
    及びRのうち1つが不在である場合、不在のR又はRが結合するイミダゾリル基が中性であり;
    及びRのうち少なくとも1つがアルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、アリール、及びアラルキルから選択され;
    及びRのうち1つが不在である場合、不在のR又はRが結合するイミダゾリル基が中性であり;
    及びRが、アルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、アリール、アラルキル、及びヘテロアリールからそれぞれ独立して選択され;
    15が、アルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、及びハロから独立して選択される1、2、3、又は4の置換基でそれぞれ任意選択的に置換された、アルキレン、ペルフルオロアルキレン、ヘテロアルキレン、アリーレン、アラルキレン、及びヘテロアリーレンから選択され;
    16が、結合、アリーレン、及びヘテロアリーレンから選択され、前記アリーレン及びヘテロアリーレンが、アルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、及びハロから独立して選択される1、2、3、又は4の置換基でそれぞれ任意選択的に置換されており;
    、R10、R11、及びR14が、アルキル、ペルフルオロアルキル、及びヘテロアルキルからそれぞれ独立して選択され;
    、R、R12、及びR13が、水素、アルキル、ペルフルオロアルキル、及びヘテロアルキルからそれぞれ独立して選択される、
    ポリマー。
  4. 請求項1に記載のポリマーであって、前記ポリマーが、式(I−C)の繰り返し単位を含み、
    式中、
    、R、R、及びRが、不在、アルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、アリール、及びアラルキルからそれぞれ独立して選択され;
    但し、
    及びRのうち少なくとも1つがアルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、アリール、及びアラルキルから選択され、
    及びRのうち1つが不在である場合、不在のR及びRが結合するイミダゾリル基が中性であり;
    及びRのうち少なくとも1つがアルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、アリール、及びアラルキルから選択され;
    及びRのうち1つが不在である場合、不在のR又はRが結合するイミダゾリル基が中性であり;
    及びRが、アルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、アリール、アラルキル、及びヘテロアリールからそれぞれ独立して選択され;
    15が、アルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、及びハロから独立して選択される1、2、3、又は4の置換基でそれぞれ任意選択的に置換された、アルキレン、ペルフルオロアルキレン、ヘテロアルキレン、アリーレン、アラルキレン、及びヘテロアリーレンから選択され;
    16が、結合、アリーレン、及びヘテロアリーレンから選択され、前記アリーレン及びヘテロアリーレンが、アルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、及びハロから独立して選択される1、2、3、又は4の置換基でそれぞれ任意選択的に置換されており;
    、R10、R11、及びR14が、アルキル、ペルフルオロアルキル、及びヘテロアルキルからそれぞれ独立して選択され;
    、R、R12、及びR13が、水素、アルキル、ペルフルオロアルキル、及びヘテロアルキルからそれぞれ独立して選択される、
    ポリマー。
  5. 請求項1に記載のポリマーであって、前記ポリマーが、式(I−D)の繰り返し単位を含み、
    式中、
    、R、R、及びRが、不在、アルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、アリール、及びアラルキルからそれぞれ独立して選択され;
    但し、
    及びRのうち少なくとも1つがアルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、アリール、及びアラルキルから選択され、
    及びRのうち1つが不在である場合、不在のR又はRが結合するイミダゾリル基が中性であり;
    及びRのうち少なくとも1つがアルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、アリール、及びアラルキルから選択され;
    及びRのうち1つが不在である場合、不在のR又はRが結合するイミダゾリル基が中性であり;
    及びRが、アルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、アリール、アラルキル、及びヘテロアリールからそれぞれ独立して選択され;
    15が、アルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、及びハロから独立して選択される1、2、3、又は4の置換基でそれぞれ任意選択的に置換された、アルキレン、ペルフルオロアルキレン、ヘテロアルキレン、アリーレン、アラルキレン、及びヘテロアリーレンから選択され;
    16が、結合、アリーレン、及びヘテロアリーレンから選択され、前記アリーレン及びヘテロアリーレンが、アルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、及びハロから独立して選択される1、2、3、又は4の置換基でそれぞれ任意選択的に置換されており;
    、R10、R11、及びR14が、アルキル、ペルフルオロアルキル、及びヘテロアルキルからそれぞれ独立して選択され;
    、R、R12、及びR13が、水素、アルキル、ペルフルオロアルキル、及びヘテロアルキルからそれぞれ独立して選択される、
    ポリマー。
  6. 請求項1−5のいずれか一項に記載のポリマーであって、R、R、R、及びRが、不在、アルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、及びアリールからそれぞれ独立して選択され;但し、
    及びRのうち少なくとも1つが、アルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、及びアリールから選択され;
    及びRのうち少なくとも1つが、アルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、及びアリールから選択される、
    ポリマー。
  7. 請求項1−5のいずれか一項に記載のポリマーであって、R、R、R、及びRが、不在、アルキル、ペルフルオロアルキル、及びヘテロアルキルからそれぞれ独立して選択され;但し、
    及びRのうち少なくとも1つが、アルキル、ペルフルオロアルキル、及びヘテロアルキルから選択され;
    及びRのうち少なくとも1つが、アルキル、ペルフルオロアルキル、及びヘテロアルキルから選択される、ポリマー。
  8. 請求項1−5のいずれか一項に記載のポリマーであって、R、R、R、及びRが、不在、メチル、及びトリフルオロメチルからそれぞれ独立して選択され;但し、
    及びRのうち少なくとも1つが、メチル及びトリフルオロメチルから選択され;
    及びRのうち少なくとも1つが、メチル及びトリフルオロメチルから選択される、ポリマー。
  9. 請求項1−8のいずれか一項に記載のポリマーであって、R及びRがそれぞれ独立してアリールである、ポリマー。
  10. 請求項1−8のいずれか一項に記載のポリマーであって、R及びRがそれぞれ独立してフェニルである、ポリマー。
  11. 請求項1−8のいずれか一項に記載のポリマーであって、R及びRがそれぞれ独立してメチルである、ポリマー。
  12. 請求項1−11のいずれか一項に記載のポリマーであって、R15及びR16が、アルキル及びハロから独立して選択される1、2、3、又は4の置換基でそれぞれ任意選択的に置換された、アリーレン及びヘテロアリーレンからそれぞれ独立して選択される、ポリマー。
  13. 請求項1−11のいずれか一項に記載のポリマーであって、R15及びR16が、それぞれ独立して、アルキル及びハロから独立して選択される1、2、3、又は4の置換基で任意選択的に置換されたアリーレンである、ポリマー。
  14. 請求項1−11のいずれか一項に記載のポリマーであって、R15及びR16がそれぞれ、アルキル及びハロから独立して選択される1、2、3、又は4の置換基で任意選択的に置換された、フェニレンである、ポリマー。
  15. 請求項1−11のいずれか一項に記載のポリマーであって、R15及びR16がそれぞれフェニレンである、ポリマー。
  16. 請求項1−15のいずれか一項に記載のポリマーであって、R、R10、R11、及びR14がそれぞれ独立してアルキルである、ポリマー。
  17. 請求項1−15のいずれか一項に記載のポリマーであって、R、R10、R11、及びR14がそれぞれ独立してメチルである、ポリマー。
  18. 請求項1−17のいずれか一項に記載のポリマーであって、ヨウ化物、臭化物、塩化物、フッ化物、三ヨウ化物、水酸化物、炭酸、重炭酸、シアン化物、酢酸、硝酸、硫酸、リン酸、トリフレート、トシレート、テトラキス(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)ホウ酸、ビス(トリフルオロメタン)スルホンアミド、及びそれらの任意の組み合わせから選択される、1又は複数のアニオンXをさらに含み、前記1又は複数のアニオンXが前記ポリマー中の1又は複数の正電荷を相殺する、ポリマー。
  19. 請求項1−17のいずれか一項に記載のポリマーであって、ヨウ化物、臭化物、塩化物、フッ化物、三ヨウ化物、水酸化物、炭酸、重炭酸、硫酸、リン酸、トリフレート、トシレート、テトラキス(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)ホウ酸、ビス(トリフルオロメタン)スルホンアミド、及びそれらの任意の組み合わせから選択される1又は複数のアニオンXをさらに含み、前記1又は複数のアニオンXが前記ポリマー中の1又は複数の正電荷を相殺する、ポリマー。
  20. 請求項1−17のいずれか一項に記載のポリマーであって、ヨウ化物、臭化物、塩化物、フッ化物、水酸化物、炭酸、重炭酸、及びそれらの任意の組み合わせから選択される1又は複数のアニオンXをさらに含み、前記1又は複数のアニオンXが前記ポリマー中の1又は複数の正電荷を相殺する、ポリマー。
  21. 式(II)の繰り返し単位を含むポリマーであって、
    式中、
    、R、R、及びRが、不在、アルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、アリール、及びアラルキルからそれぞれ独立して選択され;
    但し、
    及びRのうち少なくとも1つがアルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、アリール、及びアラルキルから選択され、
    及びRのうち1つが不在である場合、不在のR又はRが結合するイミダゾリル基が中性であり;
    及びRのうち少なくとも1つがアルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、アリール、及びアラルキルから選択され;
    及びRのうち1つが不在である場合、不在のR又はRが結合するイミダゾリル基が中性であり;
    及びRが、アルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、アリール、アラルキル、及びヘテロアリールからそれぞれ独立して選択され;
    、R10、R11、及びR14が、アルキル、ペルフルオロアルキル、及びヘテロアルキルからそれぞれ独立して選択され;
    及びR12が、水素、アルキル、ペルフルオロアルキル、及びヘテロアルキルからそれぞれ独立して選択される、
    ポリマー。
  22. 請求項21に記載のポリマーであって、R、R、R、及びRが、不在、アルキル、ペルフルオロアルキル、及びヘテロアルキルからそれぞれ独立して選択され;
    但し、
    及びRのうち少なくとも1つが、アルキル、ペルフルオロアルキル、及びヘテロアルキルから選択され、
    及びRのうち少なくとも1つが、アルキル、ペルフルオロアルキル、及びヘテロアルキルから選択される、ポリマー。
  23. 請求項21に記載のポリマーであって、R、R、R、及びRが、不在、メチル、及びトリフルオロメチルからそれぞれ独立して選択され;
    但し、
    及びRのうち少なくとも1つが、メチル及びトリフルオロメチルから選択され、
    及びRのうち少なくとも1つが、メチル及びトリフルオロメチルから選択される、ポリマー。
  24. 請求項21−23のいずれか一項に記載のポリマーであって、R及びRがそれぞれ独立してアリールである、ポリマー。
  25. 請求項21−23のいずれか一項に記載のポリマーであって、R及びRがそれぞれ独立してフェニルである、ポリマー。
  26. 請求項21−23のいずれか一項に記載のポリマーであって、R及びRがそれぞれ独立してメチルである、ポリマー。
  27. 請求項21−26のいずれか一項に記載のポリマーであって、R、R、R10、R11、R12、及びR14がそれぞれ独立してアルキルである、ポリマー。
  28. 請求項21−26のいずれか一項に記載のポリマーであって、R、R、R10、R11、R12、及びR14がそれぞれ独立してメチルである、ポリマー。
  29. 請求項21−28のいずれか一項に記載のポリマーであって、ヨウ化物、臭化物、塩化物、フッ化物、三ヨウ化物、水酸化物、炭酸、重炭酸、シアン化物、酢酸、硝酸、硫酸、リン酸、トリフレート、トシレート、テトラキス(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)ホウ酸、ビス(トリフルオロメタン)スルホンアミド、及びそれらの任意の組み合わせから選択される、1又は複数のアニオンXをさらに含み、前記1又は複数のアニオンXが前記ポリマー中の1又は複数の正電荷を相殺する、ポリマー。
  30. 請求項21−28のいずれか一項に記載のポリマーであって、ヨウ化物、臭化物、塩化物、フッ化物、三ヨウ化物、水酸化物、炭酸、重炭酸、硫酸、リン酸、トリフレート、トシレート、テトラキス(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)ホウ酸、ビス(トリフルオロメタン)スルホンアミド、及びそれらの任意の組み合わせから選択される1又は複数のアニオンXをさらに含み、前記1又は複数のアニオンXが前記ポリマー中の1又は複数の正電荷を相殺する、ポリマー。
  31. 請求項21−28のいずれか一項に記載のポリマーであって、ヨウ化物、臭化物、塩化物、フッ化物、水酸化物、炭酸、重炭酸、及びそれらの任意の組み合わせから選択される1又は複数のアニオンXをさらに含み、前記1又は複数のアニオンXが前記ポリマー中の1又は複数の正電荷を相殺する、ポリマー。
  32. 式(III−A)の繰り返し単位を含むポリマー。
  33. 請求項32に記載のポリマーであって、式(III−B)の繰り返し単位をさらに含む、ポリマー。
  34. 請求項32又は請求項33に記載のポリマーであって、式(III−C)の繰り返し単位をさらに含み、
    式中、
    1d及びR4dのうち1つが不在であり、残りのR1d又はR4dがメチルであり;不在のR1d又はR4dが結合するイミダゾリル基が中性である、
    ポリマー。
  35. 請求項32−34のいずれか一項に記載のポリマーであって、ヨウ化物、臭化物、塩化物、フッ化物、三ヨウ化物、水酸化物、炭酸、重炭酸、シアン化物、酢酸、硝酸、硫酸、リン酸、トリフレート、トシレート、テトラキス(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)ホウ酸、ビス(トリフルオロメタン)スルホンアミド、及びそれらの任意の組み合わせから選択される、1又は複数のアニオンXをさらに含み、前記1又は複数のアニオンXが前記ポリマー中の1又は複数の正電荷を相殺する、ポリマー。
  36. 請求項32−34のいずれか一項に記載のポリマーであって、ヨウ化物、臭化物、塩化物、フッ化物、三ヨウ化物、水酸化物、炭酸、重炭酸、硫酸、リン酸、トリフレート、トシレート、テトラキス(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)ホウ酸、ビス(トリフルオロメタン)スルホンアミド、及びそれらの任意の組み合わせから選択される1又は複数のアニオンXをさらに含み、前記1又は複数のアニオンXが前記ポリマー中の1又は複数の正電荷を相殺する、ポリマー。
  37. 請求項32−34のいずれか一項に記載のポリマーであって、ヨウ化物、臭化物、塩化物、フッ化物、水酸化物、炭酸、重炭酸、及びそれらの任意の組み合わせから選択される1又は複数のアニオンXをさらに含み、前記1又は複数のアニオンXが前記ポリマー中の1又は複数の正電荷を相殺する、ポリマー。
  38. 請求項32−34のいずれか一項に記載のポリマーであって、1又は複数の水酸化物アニオンをさらに含み、前記1又は複数の水酸化物アニオンが前記ポリマー中の1又は複数の正電荷を相殺する、ポリマー。
  39. 式(IV−A)、(IV−B)、及び(IV−C)の繰り返し単位を含む、ランダムポリマーであって、
    式中、
    1a及びR2aのうち1つが不在であり、残りのR1a又はR2aがアルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、アリール、及びアラルキルから選択され;
    4a及びR5aのうち1つが不在であり、残りのR4a又はR5aがアルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、アリール、及びアラルキルから選択され;
    1b、R2b、R4b、及びR5bのうち1つが不在であり、不在のR1b、R2b、R4b、又はR5bが結合するイミダゾリル基が中性であり、R1b、R2b、R4b、及びR5bのうち残りの3つが、アルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、アリール、及びアラルキルからそれぞれ独立して選択され;
    1c、R2c、R4c、及びR5cが、アルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、アリール、及びアラルキルからそれぞれ独立して選択され;
    3a、R6a、R3b、R6b、R3c、及びR6cが、アルキル、ペルフルオロアルキル、ヘテロアルキル、アリール、アラルキル、及びヘテロアリールからそれぞれ独立して選択され;
    7a、R10a、R11a、R14a、R7b、R10b、R11b、R14b、R7c、R10c、R11c、及びR14cが、アルキル、ペルフルオロアルキル、及びヘテロアルキルからそれぞれ独立して選択され;
    8a、R12a、R8b、R12b、R8c、及びR12cが、水素、アルキル、ペルフルオロアルキル、及びヘテロアルキルからそれぞれ独立して選択され;
    前記ポリマーが、mモルパーセントの式(IV−A)の繰り返し単位、nモルパーセントの式(IV−B)の繰り返し単位、及びpモルパーセントの式(IV−C)の繰り返し単位を含み、
    mが0モルパーセント〜60モルパーセントであり、
    n+pが40モルパーセント〜100モルパーセントであり、
    m+n+p=100%である、
    ポリマー。
  40. 請求項39に記載のポリマーであって、R1a及びR2aのうち1つが不在であり、残りのR1a又はR2aが、メチル及びトリフルオロメチルから選択され;R4a及びR5aのうち1つが不在であり、残りのR4a又はR5aが、メチル及びトリフルオロメチルから選択される、ポリマー。
  41. 請求項39又は請求項40に記載のポリマーであって、R1b、R2b、R4b、及びR5bのうち1つが不在であり、不在のR1b、R2b、R4b、又はR5bが結合するイミダゾリル基が中性であり、R1b、R2b、R4b、及びR5bのうち残りの3つが、アルキル、ペルフルオロアルキル、及びヘテロアルキルからそれぞれ独立して選択される、ポリマー。
  42. 請求項39又は請求項40に記載のポリマーであって、R1b、R2b、R4b、及びR5bのうち1つが不在であり、不在のR1b、R2b、R4b、又はR5bが結合するイミダゾリル基が中性であり、R1b、R2b、R4b、及びR5bのうち残りの3つが、メチル、及びトリフルオロメチルからそれぞれ独立して選択される、ポリマー。
  43. 請求項39−42のいずれか一項に記載のポリマーであって、R1c、R2c、R4c、及びR5cが、アルキル、ペルフルオロアルキル、及びヘテロアルキルからそれぞれ独立して選択される、ポリマー。
  44. 請求項39−42のいずれか一項に記載のポリマーであって、R1c、R2c、R4c、及びR5cが、メチル及びトリフルオロメチルからそれぞれ独立して選択される、ポリマー。
  45. 請求項39−42のいずれか一項に記載のポリマーであって、R1c、R2c、R4c、及びR5cがそれぞれメチルである、ポリマー。
  46. 請求項39−45のいずれか一項に記載のポリマーであって、R3a、R6a、R3b、R6b、R3c、及びR6cがそれぞれ独立してアリールである、ポリマー。
  47. 請求項39−45のいずれか一項に記載のポリマーであって、R3a、R6a、R3b、R6b、R3c、及びR6cがそれぞれ独立してフェニルである、ポリマー。
  48. 請求項39−47のいずれか一項に記載のポリマーであって、R7a、R10a、R11a、R14a、R7b、R10b、R11b、R14b、R7c、R10c、R11c、及びR14cがそれぞれ独立してアルキルである、ポリマー。
  49. 請求項39−47のいずれか一項に記載のポリマーであって、R7a、R10a、R11a、R14a、R7b、R10b、R11b、R14b、R7c、R10c、R11c、及びR14cがそれぞれ独立してメチルである、ポリマー。
  50. 請求項39−49のいずれか一項に記載のポリマーであって、R8a、R12a、R8b、R12b、R8c、及びR12cがそれぞれ独立してアルキルである、ポリマー。
  51. 請求項39−49のいずれか一項に記載のポリマーであって、R8a、R12a、R8b、R12b、R8c、及びR12cがそれぞれ独立してメチルである、ポリマー。
  52. 請求項39−51のいずれか一項に記載のポリマーであって、n及びpがそれぞれ、0パーセントよりも大きい、ポリマー。
  53. 請求項39−52のいずれか一項に記載のポリマーであって、ヨウ化物、臭化物、塩化物、フッ化物、三ヨウ化物、水酸化物、炭酸、重炭酸、シアン化物、酢酸、硝酸、硫酸、リン酸、トリフレート、トシレート、テトラキス(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)ホウ酸、ビス(トリフルオロメタン)スルホンアミド、及びそれらの任意の組み合わせから選択される、1又は複数のアニオンXをさらに含み、前記1又は複数のアニオンXが前記ポリマー中の1又は複数の正電荷を相殺する、ポリマー。
  54. 請求項39−52のいずれか一項に記載のポリマーであって、ヨウ化物、臭化物、塩化物、フッ化物、水酸化物、炭酸、重炭酸、及びそれらの任意の組み合わせから選択される1又は複数のアニオンXをさらに含み、前記1又は複数のアニオンXが前記ポリマー中の1又は複数の正電荷を相殺する、ポリマー。
  55. 請求項39−52のいずれか一項に記載のポリマーであって、1又は複数の水酸化物アニオンをさらに含み、前記1又は複数の水酸化物アニオンが前記ポリマー中の1又は複数の正電荷を相殺する、ポリマー。
  56. 請求項1−55のいずれか一項に記載のポリマーを含む、イオン膜。
  57. 請求項1−55のいずれか一項に記載のポリマーを含む、イオノマー。
  58. 燃料電池の、電解装置の、又は他の電気化学デバイスの触媒層に組み込まれた、請求項57に記載のイオノマー。
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