JP2019525944A - 潰瘍性大腸炎を治療するための方法 - Google Patents

潰瘍性大腸炎を治療するための方法 Download PDF

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Abstract

本開示は、治療を必要とする被検体の潰瘍性大腸炎を治療するための方法および治療計画を提供する。具体的には、本明細書において説明される方法は、生きた非病原性糞便細菌を含む薬学的組成物を少なくとも8週間にわたって、1週間当たり少なくとも3回投与する治療計画で、治療を必要とする被検体を治療することを含む。ある態様では、治療を必要とする被検体は、3点以下のMayo内視鏡スコアを示す。幾つかの態様では、治療を必要とする被検体は、コルチコステロイドの併用を当該方法実施中に行わず、当該方法を開始する直前のコルチコステロイド使用がない。

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2016年8月3日出願の米国仮特許出願第62/370,508号および2016年11月23日出願の米国特許出願第15/360,703号の利益を主張するものであり、これらの出願は、これらの全内容が参照により本明細書に組み込まれる。
本開示は、治療を必要とする被検体の潰瘍性大腸炎を治療するために好適な方法および投与計画に関する。
哺乳動物は、多様な微生物種を哺乳動物の消化管(GI)内に宿している。これらの微生物間および微生物と宿主、例えば宿主免疫系との間の相互作用が生じることにより微生物叢が形成される。健康な微生物叢は、広範囲の病原体に対するコロニー形成抵抗性、必須栄養素の生合成および吸収、ならびに健康な腸上皮および適切に制御された全身性免疫を維持する免疫刺激を含む複数の利点を宿主に提供する。不均衡な微生物叢(「dysbiosis(腸内毒素症)」または「disrupted symbiosis(混乱した共生)」とも呼ばれる)は、微生物叢の機能を失い、病原体に対する感受性の増加、代謝プロファイルの変化、または局所もしくは全身の炎症、または自己免疫につながる炎症性シグナルの誘導をもたらす。腸内細菌叢は、腸の病原性感染症のような多くの疾患の発症機序において重要な役割を果たしている。
潰瘍性大腸炎は、結腸としても知られている大腸の慢性疾患であり、結腸の内層が炎症を起こし、膿や粘膜を形成する小さな開いた傷口、または潰瘍を発症する。潰瘍性大腸炎は、15〜30歳の人に最も頻繁に発生するが、この疾患はあらゆる年齢の人を苦しめる可能性がある。潰瘍性大腸炎は男性および女性に等しく影響を及ぼし、幾つかの家族では潰瘍性大腸炎に感染しているように思われる。
潰瘍性大腸炎は、大腸の表層における炎症および微小潰瘍を特徴とする疾患である。炎症は普通、直腸および結腸の下部に発生するが、大腸全体に影響を与える可能性がある(全結腸炎)。潰瘍性大腸炎は、大腸の遠位部分の小腸に非常にまれにしか影響を及ぼさない(逆流性回腸炎)。
炎症は普通、下痢を伴い、下痢により大量に出血することがある。微小潰瘍は、炎症が腸の内側を覆う細胞を破壊した場所に生じ、これらの領域は出血して膿および粘膜を生成する。潰瘍性大腸炎は、特に軽症の場合、症状が他の腸疾患、最も顕著にはクローン病と呼ばれる他のタイプの過敏性腸疾患(IBD)、さらには過敏性腸症候群に似ているため、診断が困難となり得る。クローン病は、腸壁の厚さ全体にわたって炎症を引き起こし、深部潰瘍を生じるので、潰瘍性大腸炎とは異なる。クローン病は普通、小腸で発生するが、大腸、肛門、食道、胃、虫垂、および口腔でも発生し得る。クローン病が瘻孔を引き起こすのに対し、潰瘍性大腸炎は引き起こさない。クローン病および潰瘍性大腸炎の両方が同じ患者に同時に発生することがある。炎症および潰瘍形成の組み合わせは、腹部の不快感および頻繁な結腸の排出を引き起こし得る。潰瘍性大腸炎に関する既存の治療は、著しい副作用を伴う強くて長い併用薬物療法を含むか、または結腸の一部を除去するための手術を必要とすることさえある。さらに、かなりの割合の潰瘍性大腸炎患者が、標準的な薬物療法に抵抗がある。したがって、投与がより容易な潰瘍性大腸炎に対するより効果的な治療が必要になる。
病気の患者の腸内へのヒト結腸微生物叢の移植または投与は、糞便細菌療法としても広く知られている糞便微生物叢移植(FMT)と呼ばれている。FMTは、移植による増殖および生存に反する生態環境を作り出すことにより、主要な病原体を制御する多様な微生物群により腸を再増殖させると考えられる。FMTは正常な組成的および機能的腸内微生物群集の迅速な再構成を可能にする治療プロトコールを表している。
「fecal bacteriotherapy(糞便細菌療法)」としても知られる糞便微生物叢移植(FMT)は、正常な組成物および機能的腸内微生物群集の最速の再構成を可能にする1つの治療プロトコールを表している。何十年にもわたって、FMTは、典型的に、再発性Clostridium difficile(クロストリジウム・ディフィシル)感染症(CDI)の患者に対する最後の手段の選択肢として、セレクトセンターにより世界中で提供されている。FMTはまた、大腸菌およびバンコマイシン耐性腸球菌(Enterococci)(VRE)のような他の腸管感染症の治療にも提案されている。現在、FMTは、結腸鏡、浣腸を介して、または経鼻空腸チューブを介して、均質な便、均質な便抽出物、または培養便成分の形態のヒト微生物叢の注入を含む幾つかの経路により投与される。
米国仮特許出願第62/370,508号 米国特許出願第15/360,703号
本開示は、潰瘍性大腸炎を治療または予防するための方法および投与計画を提供する。
1つの態様では、本開示は、治療を必要とする被検体の潰瘍性大腸炎を治療するための方法を提供し、当該方法は、当該患者を、生きた非病原性糞便細菌を含む薬学的組成物の投与を少なくとも8週間にわたって、1週間当たり少なくとも3回行う治療計画で治療することを含む。
ある態様では、本開示は、治療を必要とし、3点以下のMayo内視鏡スコアを示す被検体の潰瘍性大腸炎(UC)を治療するための方法を提供し、当該方法は、当該被検体に、生きた非病原性糞便細菌を含む薬学的組成物を投与することを含む。
ある態様では、本開示は、治療を必要とする被検体の潰瘍性大腸炎を治療するための方法を提供し、当該方法は、被検体に、生きた非病原性糞便細菌を含む薬学的組成物を投与することを含み、被検体は、コルチコステロイドの併用を当該方法実施中に行わず、当該方法を開始する直前のコルチコステロイド使用がない。
1つの態様では、本開示は、治療を必要とする被検体の潰瘍性大腸炎(UC)を治療する治療計画を選択するための方法を提供し、当該方法は、当該被検体の腸内のフソバクテリウム(Fusobacterium)、サテレラ(Sutterella)、またはフソバクテリウムおよびサテレラの両方のレベルを判定することを含み、糞便細菌治療を、フソバクテリウム(Fusobacterium)、サテレラ(Sutterella)、またはフソバクテリウムおよびサテレラの両方の当該レベルが所定のレベルを上回る場合に推奨することを含む。
ある態様では、本開示は、治療を必要とする被検体の潰瘍性大腸炎(UC)を治療する治療計画を選択するための方法を提供し、当該方法は、当該被検体の腸内のバルネシエラ(Barnesiella)、パラバクテロイデス(Parabacteroides)、クロストリジウムIV(Clostridium IV)、ルミノコッカス(Ruminococcus)、ブラウチア(Blautia)、ドレア(Dorea)、ルミノコッカス2(Ruminococcus2)、およびクロストリジウムXVIII(Clostridium XVIII)からなる群から選択される1種類以上の細菌のレベルを判定することを含み、糞便細菌治療を、これらの細菌からなる群から選択される1種類以上の細菌の当該レベルが所定のレベルを上回る場合に推奨することを含む。
本開示の実施例1による治験患者CONSORT(ランダム化比較試験の報告を改善する)フロー図を示している。 本開示の実施例4による治験デザインの図式表現を示している。 本開示の実施例5によるステロイドフリーでの臨床的寛解および内視鏡的寛解または奏効の主要転帰を治療後8週目に達成するFMT治療群およびプラセボ治療群の患者の人数を示している。 本開示の実施例による治療後8週目にステロイドフリーでの臨床的寛解および臨床的奏効に至っている患者の人数を示している。 本開示の実施例による治療後にステロイドフリーでの内視鏡的奏効および完全な粘膜治癒に至っている患者の人数を示している。 本開示の実施例5による25cmの直腸S状結腸活動性大腸炎の例示的なベースライン内視鏡的外観を示している。 本開示の実施例5による8週目の盲検FMT治療の終了時における例示的な内視鏡的外観を示している。 本開示の実施例5による肝撓みに至る広範囲の大腸炎の例示的なベースライン内視鏡的外観を示している。 本開示の実施例5による8週目の非盲検FMTの完了時の例示的な内視鏡的外観を示している。 本開示の実施例5による治療効果が現れ始める速さを示している。 本開示の実施例6による1糞便サンプル当たりの操作上の分類単位(OTU)の数を示している。 本開示の実施例6による各糞便サンプル内の系統的多様性を示している。 本開示の実施例6による属分類レベルでの糞便サンプルの主成分分析を示している。 本開示の実施例6による主要転帰、個人ドナー、およびドナー集団に応じたFMT治療を受ける盲検治験患者のOTUの数を示している。 治療前の直腸の顕著なUC炎症の内視鏡画像(左1および2);20週目の便が直腸粘膜に付着した状態の炎症の劇的な低減(右1);治療前のS状結腸の顕著なUC炎症(左3および4);および20週目のS状結腸の炎症の顕著な低減(右2および3)を示している。右2は、便がS状結腸の炎症を起こした腸壁に付着していることを示している。右3は、炎症変化が点在して起こっていることを示している。 治療後8週目の横行結腸の炎症および有意な粘膜の肥厚の内視鏡画像(左7、8、9、および10);および20週目の炎症の改善(右6)を示している。右6では、横行結腸の炎症は改善されているが、まだ見えている。血管は見えない。
本組成物および方法を記載する前に、本開示は、記載される特定のプロセス、組成物、または方法は変わり得るので、これらのプロセス、組成物、または方法に限定されないことを理解されたい。また、説明に使用される専門用語は、特定のバージョンまたは実施形態を説明することのみを目的としており、添付の特許請求の範囲によってのみ限定される本発明の範囲を限定するものではないことを理解されたい。例えば、1つの実施形態に関して示される特徴は他の実施形態に組み込むことができ、特定の実施形態に関して示される特徴は当該実施形態から削除することができる。したがって、本開示は、本開示の幾つかの実施形態において、本明細書に記載の任意の特徴または特徴の組み合わせを除外または省略することができると考えられる。さらに、本明細書において示唆される様々な実施形態に対する多数の変形および追加は、当業者には、本開示から逸脱しない範囲で本開示を考慮すれば明らかになる。他の例では、本発明を不必要に不明瞭にすることがないように、周知の構造、インターフェース、およびプロセスは詳細には示されていない。本明細書のいかなる部分も、本発明の全範囲のうちのいかなる部分の否定をもたらすと解釈されてはならないことが意図される。したがって、以下の説明は、本開示の幾つかの特定の態様を例示することを意図しており、これらの態様の全ての置換、組合せ、および変形を網羅的に特定することを意図していない。
本明細書において別途定義されていない限り、用語は、関連技術分野の当業者による従来の用法に従って理解されるものとする。本明細書における本開示の説明に使用される専門用語は、特定の実施形態を説明することのみを目的としており、本開示を限定することを意図していない。
本明細書において引用される全ての刊行物、特許出願、特許、および他の参考文献は、これらの全内容が参照により、本明細書に組み込まれる。
文脈から別途明白に示されていない限り、本明細書に記載される本開示の様々な特徴は任意の組み合わせで使用され得ることが特に意図される。さらに、本開示はまた、本開示の幾つかの実施形態において、本明細書に記載の任意の特徴または特徴の組み合わせを除外または省略することができると考えられる。
本明細書において開示される方法は、説明される方法を達成する1つ以上のステップまたは処理を含むことができる。方法ステップおよび/または処理は、本発明の範囲から逸脱しない範囲で互いに入れ替えることができる。言い換えれば、ステップまたは処理の特定の順序が実施形態の適切な操作に必要とされない限り、特定のステップおよび/または処理の順序および/または使用は、本発明の範囲から逸脱しない範囲で変更することができる。
本開示の説明および添付の特許請求の範囲に使用されているように、単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈から別途明白に示されていない限り、複数形も含むものとする。
本明細書において使用されるように、「and/or(および/または)」は、関連する列挙アイテムのうちの1つ以上のアイテムのいずれか、および可能な全ての組み合わせ、ならびに、あるいは(「or(または)」)として解釈される場合の組み合わせの欠如を指しており、かつ含む。
本明細書において使用される「about(約)」および「approximately(およそ)」という用語は、百分率、密度、体積などのような測定可能な値を指している場合、指定された量の20%、10%、5%、1%、0.5%または0.1%をも含むことを意味する。
本明細書において使用されるように、「between X and Y(XとYとの間)」および「between about X and Y(約XとYとの間)」のような語句は、XおよびYを含むと解釈されるべきである。本明細書において使用されるように、「between about X and Y(約XとYとの間)」のような語句は「between about X and about Y(約Xと約Yとの間)」を意味し、「from about X to Y(約XからYまで)」のような語句は「from about X to about Y(約Xから約Yまで)」を意味する。
本明細書において使用される「substantially free(実質的にフリー」」という用語は、組成物中の物質の存在に言及する場合、当該物質が、体積換算または質量換算で、物質全体の1%未満、0.5%未満、0.1%未満または0.01%未満をも構成することを含むことを意味する。
本明細書において使用されるように、「treating(治療する)」という用語は、(i)疾患、障害、または症状を完全にまたは部分的に阻害すること、例えばその発症を阻止すること、(ii)疾患、障害、または症状を完全または部分的に軽減する、例えば疾患、障害、および/または症状の後退を引き起こすこと、または(iii)疾患、障害、および/または症状にかかりやすいが、まだそれに罹っていると診断されていない患者に発症する疾患、障害、または症状を完全にまたは部分的に予防することを指している。同様に、「treatment(治療)」とは、治療療法および予防対策または予防的対策の両方を指している。
本明細書において使用されるように、「therapeutically effective amount(治療有効量)」または「pharmaceutically active dose(薬学的に有効な用量)」とは、指定された疾患、障害、または症状を治療するのに有効である組成物の量を指している。
本明細書において使用されるように、「microbiota(微生物叢)」および「flora(フローラ:細菌叢)」とは、真核生物、古細菌、細菌、およびウイルス(細菌ウイルス(すなわち、ファージ)を含む)を持続的および一時的の両方で被検体の身体の中に、または体表に住んでいる微生物の群集を指している。非選択的糞便微生物叢(non−selective fecal microbiota)とは、選択なしのドナーの糞便サンプルに由来する糞便微生物の群集または混合物を指し、このような糞便サンプルに見られる微生物成分および微生物群集構造に実質的に類似している。
本明細書において使用されるように、「remission(寛解)」、「cure(治癒)」、または「resolution rate(解消率)」とは、所定の治療に応じて、治癒しているか、または症状の寛解または完全な解消が得られる患者の割合を指している。本明細書において使用されるように、「clinical remission sustaining rate(臨床的寛解維持率)」とは、治療の完了時に寛解を達成する全ての患者のうち、特定の治療期間後に臨床的寛解を維持する患者の割合を指している。定量的には、寛解、治癒、または解消は、患者のUCDAIスコアが、8週間の治療の後に評価される2点以下になると達成される。寛解、治癒、または解消は、内視鏡的治癒および粘膜治癒によりさらに確認することができる。
本明細書において使用されるように、「steroid−free(ステロイドフリー)」とは、ステロイドの使用が全くないことを、または実質的にないことを指している。
本明細書において使用されるように、「primary outcome rate(主要転帰率)」とは、当該治療または治療計画を受けている全ての患者のうち、特定の治療または治療計画の後に主要転帰を達成している患者の割合を指している。
本明細書において使用されるように、「response rate(奏効率)」とは、所定の治療で治癒の方向に向かう患者の割合を指している。定量的には、患者のUCDAI(潰瘍性大腸炎疾患活動性指数)スコアが8週目までにベースラインから少なくとも2減少すると、患者は治療で治癒の方向に向かっている。
本明細書において使用されるように、「Mayo Clinic score(Mayo臨床的スコア」または「Mayo score(Mayoスコア)」とは、潰瘍性大腸炎疾患の症状の重症度を評価するための指数系を指している。表1およびN Engl J Med 1987;317:1625〜9に掲載されたSchoederらによる論文を参照されたい。Mayo臨床的スコアは、サブスコアが0〜3の状態で0〜12の範囲であり、スコアが高いほど疾患がより重症であることを示している。幾つかの態様では、サブスコアは、排便頻度、直腸出血、内視鏡検査での粘膜の外観、および医師による総合評価(PGA)に関して評価することができる。
本明細書において使用されるように、「ulcerative colitis endoscopic index of severity(潰瘍性大腸炎内視鏡的重症度指数)」または「UCEIS」とは、内視鏡的疾患活動性を評価するための指数を指している。この指数で、血管パターン、出血、びらん、および潰瘍を含む3つの基準を評価する(表2)。Travisらによる「潰瘍性大腸炎の内視鏡的重症度を評価する機器の開発:潰瘍性大腸炎内視鏡的重症度指数(UCEIS)」を参照されたい。より高いスコアは疾患の重症度の増加を表している。
本明細書において使用されるように、「ulcerative colitis disease activity index(潰瘍性大腸炎疾患活動性指数)」または「UCDAI」とは、潰瘍性大腸炎患者の症状の重症度または奏効を評価するための指数系を指している。この指数で、排便頻度、出血の重症度、結腸粘膜の外観、および医師による疾患活動性の全般評価を含む4つの変数を評価する(表3)。Gastroenterology.1987;92:1894〜8に掲載されたSutherlandらによる「遠位潰瘍性大腸炎、直腸S状結腸炎、および直腸炎の治療における5−アミノサリチル酸浣腸」と題する論文を参照されたい。各変数は0〜3の範囲でスコアリングされるので、総指数スコアは0〜12の範囲となり、寛解が0〜2の範囲となり、軽症が3〜6の範囲となり、中等症が7〜10の範囲となり、重症の潰瘍性大腸炎が>10となる。
本明細書において使用されるように、「eukaryotic(真核生物)」とは、核および膜結合細胞小器官を含む細胞に属することを指している。
本明細書において使用されるように、「bacteria(バクテリア)」、「bacterium(バクテリウム)」、および「archaea(アーキア)」とは、膜結合核を欠き、細胞小器官を欠く単細胞原核生物を指している。
本明細書において使用されるように、「fecal bacteria(糞便細菌)」とは、糞便物質中に存在し得る細菌を指している。
本明細書において使用されるように、「viable(生存能力のある)」とは、増殖する能力を保有していることを意味している。
本明細書において使用されるように、「isolated(単離される)」または「purified(精製される)」とは、(1)最初に生成されたときに付随した(自然界において、または実験現場においてに関係なく)成分のうちの少なくとも幾つかの成分から分離された細菌または他の実体、もしくは物質を指している、ならびに/または(2)人の手で生成、調製、精製、および/もしくは製造された細菌、または他の実体もしくは物質を指している。単離または精製された細菌は、細菌に最初に付随した他の成分の少なくとも約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、またはそれ以上から分離することができる。
本明細書において使用されるように、細菌または任意の他の生物もしくは実体を指す「pathogen(病原体)」および「pathogenic(病原性)」という用語は、当該生物または実体を含む宿主生物の疾患、障害、もしくは症状を引き起こし得る、または疾患、障害、もしくは症状に影響を及ぼし得る任意のこのような生物または実体を含む。
本明細書において使用されるように、「spore(胞子)」または「spores(胞子)」の群集は、一般的に生存能力があり、同じ細菌の栄養型よりも熱および殺菌剤のような環境影響に対してより耐性があり、典型的に、発芽および増殖が可能な細菌(または他の単細胞生物)を含む。「Spore−formers(胞子形成体)」または「capable of forming spores(胞子を形成することができる)」細菌は、好適な環境条件下で胞子を生成する遺伝子および他の必要な能力を含む細菌である。
本明細書において使用されるように、2種類以上の細菌の「combination(組み合わせ)」は、同じ材料中、もしくは生成物中のいずれか、または物理的に結合した生成物中の2種類の細菌の物理的共存、ならびに2種類の細菌の一時的な同時投与または同時局在化を含む。
本明細書において使用されるように、「subject(被検体)」とは、ヒト、実験動物(例えば、霊長類、ラット、マウス)、家畜(例えば、ウシ、ヒツジ、ヤギ、ブタ、シチメンチョウ、ニワトリ)、および家庭用ペット(例えば、犬、猫、げっ歯類など)を含む任意の動物被検体を指している。被検体または患者は、健康であるとすることができる、または消化管病原体による感染症に罹患している可能性がある、もしくは消化管病原体による感染症を発症するリスクがある、または他人に伝染するリスクがある。
本明細書において使用されるように、「Shannon Diversity Index(シャノン多様性指数)」とは、数式を用いて、所定の群集に存在する種の存在量および均一性を説明する多様性指数を指しており、
式中、Hは、Shannon Diversity Index(シャノン多様性指数)であり、Rは群集中の種の総数、pはi番目の種から構成されるRの割合である。値がより大きくなることは、群集が多様で均等に分布していることを示しており、値が0であることは、1つの種のみが所定の群集中に存在していることを示している。詳細については、イリノイ大学出版から刊行されているUrbana.117ppに掲載されたShannonおよびWeaverによる(1949)「The mathematical theory of communication」と題する論文を参照されたい。
本明細書において使用されるように、「operational taxonomic unit(操作分類単位)」または「OTU」とは、16Sまたは18SのrRNAマーカー遺伝子に基づいて決定される密接に関連した微生物種群を指している。
本明細書において使用されるように、「antibiotic(抗生物質)」とは、細菌感染を、細菌を殺滅することにより、細菌の増殖を阻害することにより、または細菌の生存能力を低減させることにより治療および/または予防するために使用される物質を指している。
本明細書において使用されるように、「intermittent dosing schedule(間欠的な投与スケジュール)」とは、治療用組成物が、所定の期間にわたって投与されることを意味しており、この所定の期間の後に、所定の期間(治療期間)が続き、この所定の期間では、このような治療用組成物による治療が差し控えられる(休息期間)。間欠的投与計画は、数日間または数週間の治療期間/数日間または数週間の休息期間として表すことができる。例えば、4/1間欠的な投与スケジュールとは、治療期間が4週間/4日間で休息期間が1週間/1日間である間欠的な投与スケジュールを指している。
本明細書において使用されるように、「continuous dosing schedule(連続的な投与スケジュール)」とは、治療用組成物が休息期間なしで治療期間中に投与される投与スケジュールを指している。連続的な投与スケジュールの治療期間全体を通じて、治療用組成物は、例えば毎日、または1日おきに、または3日おきに投与することができる。治療用組成物が投与される日には、治療用組成物は当日全体を通じて、単回投与または複数回投与で投与することができる。
本明細書において使用されるように、「dosing frequency(投与頻度)」とは、所定投与量の治療用組成物を所定時間内に投与する頻度を指している。投与頻度は、所定時間当たりの投与回数、例えば1日当たり1回、1週間当たり1回、または2週間に1回として表すことができる。
本明細書において使用されるように、「dosing interval(投与間隔)」とは、被検体に投与されている複数回の投与間に経過する時間の長さを指している。
異なるタイプの潰瘍性大腸炎がある。本明細書において使用されるように、「ulcerative proctitis(潰瘍性直腸炎)」とは、腸の炎症が直腸に限定される疾患病態を指している。潰瘍性直腸炎の範囲が限られているため(普通、直腸の6インチ(15.24cm)未満)、潰瘍性直腸炎は、潰瘍性大腸炎のより軽症の病態になる傾向がある。潰瘍性直腸炎は、非常に稀な合併症に付随して発症するので、より広範囲に蔓延する疾患よりも良好な見通しが得られる。潰瘍性大腸炎の全患者のおよそ30%にとって、病気は潰瘍性直腸炎として始まる。
本明細書において使用されるように、「proctosigmoiditis(直腸S状結腸炎)」とは、直腸およびS状結腸、直腸の真上に位置する結腸の下方部位に影響を及ぼす大腸炎の病態を指している。症状には、出血性下痢、けいれん、およびテネスムス(裏急後重)として知られる便意をもよおすときの継続する残便感がある。腹部の左下側に中等度の痛みが活動性疾患において発生することがある。
本明細書において使用されるように、「left−sided colitis(左側大腸炎)」とは、直腸から始まり、脾臓近くの脾湾曲部と呼ばれる結腸の湾曲部まで延びる連続的な炎症を指している。症状には、食欲不振、体重減少、下痢、腹部左側の激痛、出血がある。
本明細書において使用されるように、「pan−ulcerative(total)colitis(汎潰瘍性(総)大腸炎)」は結腸全体に影響を及ぼす。症状には下痢、激しい腹痛、けいれん、および極端な体重減少がある。重度になる可能性がある合併症には、大量の出血および結腸の急性拡張(有毒な巨大結腸)があり、これにより腸壁に穴が開くおそれがある。重度の合併症は手術を必要とする可能性がある。
潰瘍性大腸炎の原因について幾つかの理論が提案されている。身体の免疫系が、腸壁に炎症を起こす遺伝的に感受性の高い個人の環境、食事、または感染性病原体に反応することを示唆する幾つかの証拠がある。最新の推定原因物質は、日本の研究者らによって確認されたFusobacterium varium(フソバクテリウム・バリウム)により内層の感染を引き起こす可能性がある。潰瘍性大腸炎は、特定の食物または食品への感情的な苦痛または過敏性によって引き起こされる訳ではないが、これらの要因によって症状が幾人かに発症する可能性がある。潰瘍性大腸炎は、異常反応ではない可能性が高く、感染症である。
潰瘍性大腸炎の最も一般的な症状は、出血性下痢および腹痛である。患者はまた、発熱、直腸出血、疲労、貧血、食欲不振、体重減少、および体液ならびに栄養素の減少を体験して、栄養欠乏症を引き起こす可能性がある。これらの症状は、症状が治まる(寛解)までの期間中の断続的な発作として起こる。これらの無病期間は数ヶ月または数年さえ続くことがあり得る。普通、発作は、排便の衝動が強くなる、軽度の下腹部けいれんがある、および便中に血液ならびに粘膜がつくことから始まる。
潰瘍性大腸炎は、関節炎、眼の炎症、肝疾患(脂肪肝、肝炎、肝硬変、および原発性硬化性胆管炎)、骨粗鬆症、皮膚発疹、貧血、および腎臓結石のような長期的な問題を引き起こす可能性がある。これらの合併症は、免疫系が身体の他の部分で炎症を引き起こすときに起こり得る。これらの問題は、大腸炎が効果的に治療されると消えてしまう可能性がある。
潰瘍性大腸炎の治療は疾患の重症度によって異なる。ほとんどの人は医薬品で治療される。特定の食品によって引き起こされる症状を有する幾人かは、この症状を、高度に味付けした食品または乳製品のように、これらの人の腸を混乱させる食品を避けることにより抑制することができる。それぞれの人は、潰瘍性大腸炎を異なる形で経験する可能性があるので、治療は各個人に合わせて調整される。
軽症または中等症の疾患を有する多くの患者は、炎症を抑制するのを助ける薬物5−アミノサリチル酸およびスルファサラジンの組み合わせを含む5−ASA剤で最初に治療される。スルファサラジンは、これらの薬物の中で最も広く使用されている。スルファサラジンは必要な限り使用することができ、他の薬物と一緒に投与することができる。スルファサラジンが効かない患者は、より新しい5−ASA剤に奏効する可能性がある。5−ASA製剤の考えられる副作用としては、吐き気、嘔吐、胸やけ、下痢、および頭痛がある。
重症の疾患を有する人、および5−ASA製剤に奏効しない人は、コルチコステロイドを追加することにより治療することができる。プレドニゾンおよびブデソニド、ならびにヒドロコルチゾンは、炎症を低減するために使用されるコルチコステロイドである。これらのコルチコステロイドは、炎症の部位によって異なるが、経口的に、静脈内に、浣腸剤を介して、または坐薬として投与することができる。コルチコステロイドは、体重増加、にきび、顔の毛、高血圧、糖尿病、気分変動、および感染のリスクの増加のような副作用を引き起こし得るので、医者はこれらの医薬品を服用している患者を注意深く監視する。
アザチオプリン、6−メルカプトプリン(6−MP)、およびメトトレキサートのような免疫抑制薬が多くの場合、使用され、副作用がほとんどない低投与量で著しい改善が認められる。他の薬物を投与して、患者を弛緩させる、または疼痛、下痢、または感染を軽減することができる。時折、症状が十分重症になって、人が入院しなければならなくなる。例えば、ある人は脱水を引き起こす重度の出血をする、または重度の下痢をする可能性がある。このような場合、医者は下痢および出血、体液の浸出、ならびに無機塩の浸出を止めようとする。患者は、特別な食事療法、静脈を介した医薬品の供給、または場合によっては手術を必要とする可能性がある。
重症例では、患者は、疾患が認められる結腸を取り除くための手術を必要とする可能性がある。薬物治療が失敗する場合、またはコルチコステロイドまたは他の薬物の副作用が患者の健康を脅かす場合、医者は、結腸を取り除くことを推奨することになる場合がある。
1つの態様では、本開示は、治療を必要とする被検体のカルプロテクチンのレベルを低減させる方法を提供し、この方法は、当該患者を、生きた非病原性糞便細菌を含む薬学的組成物の投与を、少なくとも8週間にわたって、1週間当たり少なくとも3回行う治療計画で治療することを含む。別の態様では、本明細書において提供される任意の方法または治療計画をさらに使用して、治療を必要とする被検体のカルプロテクチンおよび炎症のレベルを低減させることができる。ある態様では、本開示は、治療を必要とする被検体のカルプロテクチンのレベルを、治療前のカルプロテクチンレベルと比較して少なくとも10%低減させる方法を提供する。別の態様では、カルプロテクチンのレベルは、少なくとも20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、または95%低減する。別の態様では、カルプロテクチンのレベルは、治療前のカルプロテクチンレベルと比較して、2〜10%、10〜20%、20〜30%、30〜40%、40〜50%、50〜60%、60〜70%、70〜80%、80〜85%、85〜90%、90〜95%、および95〜99%低減する。さらに別の態様では、カルプロテクチンのレベルは、100μg/g未満、90μg/g未満、80μg/g未満、70μg/g未満、60μg/g未満、65μg/g未満、55μg/g未満、50μg/g未満、45μg/g未満、40μg/g未満、または35μg/g未満に低減する。別の態様では、カルプロテクチンのレベルは、治療を必要とする被検体において、少なくとも8週間にわたって続く治療計画の後に低減する。別の態様では、カルプロテクチンのレベルは、治療を必要とする被検体において、治療計画の完了後8週目に低減する。さらに別の態様では、カルプロテクチンのレベルは、治療を必要とする被検体において、治療計画の完了後、1〜12週間、2〜12週間、3〜12週間、4〜12週間、5〜12週間、6〜12週間、7〜12週間、8〜12週間、9〜12週間、10〜12週間、1〜2週間、2〜3週間、3〜4週間、4〜5週間、5〜6週間、6〜7週間、7〜8週間、8〜9週間、9〜10週間、または10〜11週間に低減する。さらに別の態様では、カルプロテクチンのレベルは、治療を必要とする被検体において、治療計画の完了後、12〜30週間、12〜28週間、12〜20週間、14〜20週間、14〜26週間、12〜18週間、12〜16週間、20〜30週間、25〜30週間、および21〜27週間に低減する。別の態様では、カルプロテクチンのレベルは、治療を必要とする被検体において、治療計画の完了後、1週間以上、2週間以上、3週間以上、4週間以上、5週間以上、6週間以上、7週間以上、8週間以上、9週間以上、10週間以上、11週間以上、12週間以上、13週間以上、14週間以上、15週間以上、16週間以上、18週間以上、20週間以上、22週間以上、24週間以上、26週間以上、28週間以上、30週間以上、40週間以上、50週間以上後に低減する。
1つの態様では、本開示は、治療を必要とする被検体の潰瘍性大腸炎を治療するための方法を提供し、当該方法は、当該患者を、生きた非病原性糞便細菌を含む薬学的組成物の投与を、少なくとも8週間にわたって、1週間当たり少なくとも3回行う治療計画で治療することを含む。別の態様では、本明細書において提供される任意の方法または治療計画をさらに使用して、コラーゲン蓄積大腸炎、リンパ球性大腸炎、クローン性大腸炎、憩室炎、および嚢炎からなる群から選択される1種類以上の適応症を治療することができる。
ある態様では、本開示は、治療を必要とし、3点以下のMayo内視鏡スコアを示す被検体の潰瘍性大腸炎を治療するための方法を提供し、当該方法は、当該被検体に、生きた非病原性糞便細菌を含む薬学的組成物を投与することを含む。1つの態様では、この投与は、少なくとも8週間にわたって続く治療計画に従って行われる。ある態様では、この投与は、少なくとも8週間、および1週間当たり少なくとも3回の治療計画に従って行われる。1つの態様では、この投与は、少なくとも8週間、および1週間当たり少なくとも3回の治療計画に従って行われる。
ある態様では、本開示は、治療を必要とする被検体の潰瘍性大腸炎を治療するための方法を提供し、当該方法は、被検体に、生きた非病原性糞便細菌を含む薬学的組成物を投与することを含み、被検体は、コルチコステロイドの併用を当該方法実施中に行わず、当該方法を開始する直前のコルチコステロイド使用がない。1つの態様では、この投与は、少なくとも9週間にわたって続く治療計画に従って行われる。ある態様では、この投与は、少なくとも8週間および1週間当たり少なくとも3回の治療計画に従って行われる。
ある態様では、本開示の被検体は、4、5、6、7、8、9、10のMayoスコアのような治療前の少なくとも4のMayoスコアを示す。1つの態様では、本開示の被検体は、4〜9、5〜10、5〜8、または6〜8のような治療前の4〜10のMayoスコアを示す。
ある態様では、本開示の被検体は、4、5、6、7、8、9、10のUCEISスコアのような、治療前の少なくとも4のUCEISスコアを示す。1つの態様では、本開示の被検体は、4〜9、5〜10、5〜8、または6〜8のような、治療前の4〜10のUCEISスコアを示す。
1つの態様では、本開示の被検体は、主要転帰を治療計画の終了時に達成することができ、主要転帰は、治療計画終了時のステロイドフリーでの臨床的寛解および内視鏡的寛解または奏効として定義され、ステロイドフリーでの臨床的寛解は、総Mayoスコアが2点以下、かつサブスコアが1点以下として定義され、内視鏡的寛解または奏効は、内視鏡スコアのベースラインからの少なくとも1点の低減として定義される。別の態様では、本開示の被検体は、主要転帰を治療計画の終了時に達成することができ、主要転帰は、総Mayoスコアが2点以下、かつサブスコアが1点以下として定義されるステロイドフリーでの臨床的寛解として定義される。さらに別の態様では、本開示の被検体は、主要転帰を治療計画の終了時に達成することができ、主要転帰は、内視鏡スコアのベースラインからの少なくとも1点の低減として定義されるステロイドフリーでの内視鏡的寛解または奏効として定義される。
ある態様では、本開示の被検体は、本明細書において提供される方法を開始する前の少なくとも1週間以内のステロイド使用がない。別の態様では、本開示の被検体は、本明細書において提供される方法を開始する前の少なくとも2、3、4、または5週間以内のステロイド使用がない。さらに別の態様では、本開示の被検体は、本明細書において提供される方法を開始する前の少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、または14日以内のステロイド使用がない。1つの態様では、ステロイドは、プレドニゾン、ブデソニド、またはヒドロコルチゾンとすることができる。ある態様では、本開示の被検体は、本明細書において提供される方法を開始する前の少なくとも1週間以内のコルチコステロイド使用がない。1つの態様では、本開示の被検体は、本明細書において提供される方法を開始する前のコルチコステロイド使用がない。
幾つかの態様では、本開示の方法は、被検体のベースライン腸内細菌多様性を判定することをさらに含む。ある態様では、被検体のベースライン腸内細菌多様性は、治療ステップの前の被検体の糞便サンプルのシャノン多様性を分析することにより評価される。1つの態様では、被検体のベースライン糞便シャノン多様性は、細菌種レベルに基づいて0.5〜2.2である、例えば0.5〜2.0、1.0〜2.2、または1.0〜1.5である。ある態様では、被検体の糞便シャノン多様性は、治療前と比較して少なくとも50%、60%、70%、80%、90%、95%、98%、99%、99.5%、99.8%、または99.9%だけ増加する。1つの態様では、被検体の糞便シャノン多様性は、治療前と比較して少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、15、20、または30倍だけ増加する。1つの態様では、被検体の治療後の糞便シャノン多様性は、細菌種レベルに基づいて1.5〜6.0である、例えば1.5〜5.0、1.5〜4.5、1.5〜4.0、1.5〜3.5、1.5〜3.0、1.5〜2.5、1.5〜2.0、2.0〜4.5、2.5〜4.0、3.0〜3.5、2.0〜6.0、2.5〜6.0、3.0〜6.0、3.5〜6.0、4.0〜6.0、4.5〜6.0、5.0〜6.0、および5.5〜6.0である。
特定の態様では、本開示の方法は、被検体の腸内のフソバクテリウム(Fusobacterium)、サテレラ(Sutterella)、またはフソバクテリウムおよびサテレラの両方のレベルを判定することをさらに含む。幾つかの態様では、本開示の方法は、被検体の腸内のバルネシエラ(Barnesiella)、パラバクテロイデス(Parabacteroides)、クロストリジウムIV(Clostridium IV)、ルミノコッカス(Ruminococcus)、ブラウチア(Blautia)、ドレア(Dorea)、ルミノコッカス2(Ruminococcus2)、およびクロストリジウムXVIII(Clostridium XVIII)からなる群から選択される1種類以上の細菌のレベルを判定することをさらに含む。
ある態様では、本開示は、プラセボからの主要転帰率に対して、少なくとも2倍高い主要転帰率を達成することができる治療計画を提供し、主要転帰は、治療計画終了時のステロイドフリーでの臨床的寛解および内視鏡的寛解または奏効として定義され、臨床的寛解は、総Mayoスコアが2点以下、かつ全てのサブスコアが1点以下として定義され、内視鏡的寛解または奏効は、Mayo内視鏡スコアのベースラインからの少なくとも1点の低減として定義される。1つの態様では、本開示は、プラセボからの主要転帰率よりも高い主要転帰率を達成することができる治療計画を提供し、主要転帰は、治療計画終了時のステロイドフリーでの臨床的寛解および内視鏡的寛解または奏効として定義され、臨床的寛解は、総Mayoスコアが2点以下、かつ全てのサブスコアが1点以下として定義され、内視鏡的寛解または奏効は、Mayo内視鏡スコアのベースラインからの少なくとも1点の低減として定義される。
1つの態様では、本開示による治療計画は、少なくとも25%、例えば少なくとも20%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、または少なくとも99.9%の主要転帰率を達成することができる。ある態様では、治療計画は、20%〜40%、例えば20%〜35%、25%〜40%、25%〜35%、25%〜30%、または30%〜35%の主要転帰率を達成することができる。
1つの態様では、本開示による治療計画は、治療計画の完了後8週目に少なくとも40%の臨床的寛解維持率を達成することができる。ある態様では、治療計画は、治療計画の完了後8週目に、少なくとも45%、例えば少なくとも50%、少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、または少なくとも99.9%の臨床的寛解維持率を達成することができる。ある態様では、治療計画は、治療計画の完了後8週目に、35%〜60%、例えば35%〜55%、40%〜60%、40%〜55%、40%〜50%、45%〜55%、または45%〜50%の臨床的寛解維持率を達成することができる。
1つの態様では、本開示による治療計画は、プラセボからのステロイドフリーでの臨床的寛解率に対して、少なくとも2倍高いステロイドフリーでの臨床的寛解率を達成することができ、臨床的寛解は、直腸出血および排便頻度に関する1点以下の合計Mayoスコアとして定義される。ある態様では、本開示による治療計画は、プラセボからのステロイドフリーでの臨床的寛解率よりも高いステロイドフリーでの臨床的寛解率を達成することができ、臨床的寛解は、直腸出血および排便頻度に関する1点以下の合計Mayoスコアとして定義される。ある態様では、治療計画は、少なくとも40%、例えば少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、または少なくとも99.9%のステロイドフリーでの臨床的寛解率を達成することができる。1つの態様では、治療計画は、35%〜55%、例えば40%〜55%、35%〜50%、40%〜50%、40%〜45%、または45%〜50%のステロイドフリーでの臨床的寛解率を達成することができる。
ある態様では、本開示による治療計画は、プラセボからのステロイドフリーでの臨床的奏効率に対して、少なくとも2倍高いステロイドフリーでの臨床的奏効率を達成することができ、臨床的奏効は、3以上の総Mayoスコア減少、または直腸出血および排便頻度に関する合計スコアのベースラインからの50%以上の低減として定義される。1つの態様では、本開示による治療計画は、プラセボからのステロイドフリーでの臨床的奏効率よりも高いステロイドフリーでの臨床的奏効率を達成することができ、臨床的奏効は、3以上の総Mayoスコア減少、または直腸出血および排便頻度に関する合計スコアのベースラインからの50%以上の低減として定義される。1つの態様では、治療計画は、少なくとも50%、例えば少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、または少なくとも99.9%のステロイドフリーでの臨床的奏効率を達成することができる。ある態様では、本開示による治療計画は、45%〜65%、例えば45%〜60%、50%〜65%、50%〜60%、50%〜55%、または55%〜60%のステロイドフリーでの臨床的奏効率を達成することができる。
1つの態様では、本開示による治療計画は、プラセボからの内視鏡的奏効率に対して、少なくとも2倍高い内視鏡的奏効率を達成することができ、内視鏡的奏効は、ベースラインからの3以上の、または50%以上の総UCEISスコア低減として定義される。1つの態様では、本開示による治療計画は、プラセボからの内視鏡的奏効率よりも高い内視鏡的奏効率を達成することができ、内視鏡的奏効は、ベースラインからの3以上の、または50%以上の総UCEISスコア低減として定義される。ある態様では、治療計画は、少なくとも30%、例えば少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、または少なくとも99.9%の内視鏡的改善率を達成することができる。1つの態様では、治療計画は、30%〜45%、例えば30%〜40%、35%〜45%、または35%〜40%の内視鏡的奏効率を達成することができる。
1つの態様では、本開示は、治療を必要とする被検体の潰瘍性大腸炎を治療するための方法を提供し、当該方法は、被検体に、生きた非病原性糞便細菌を含む治療用組成物の薬理活性投与量を投与することを含む。別の態様では、本開示は、生きた非病原性糞便細菌を含む組成物の使用を可能にして、潰瘍性大腸炎を治療するための医薬品を製造することができる。
幾つかの態様では、本開示の方法は、潰瘍性直腸炎、直腸S状結腸炎、左側結腸炎、および汎潰瘍性大腸炎からなる群から選択される潰瘍性大腸炎の病態を治療する。ある態様では、本開示による薬学的組成物は、糞便微生物調製物を含む。1つの態様では、薬学的組成物は、単離された、または精製された生きた非病原性糞便細菌の群集を含む。ある態様では、薬学的組成物は、非選択的糞便微生物叢を含む。1つの態様では、薬学的組成物は、非選択的で実質的に完全な糞便微生物叢を含む。ある態様では、薬学的組成物は、フルスペクトルで同定される糞便微生物叢を含む。1つの態様では、方法は、5−アミノサリチル酸剤、コルチコステロイド、免疫抑制剤、またはこれらの物質の組み合わせを投与することをさらに含む。別の態様では、方法は、5−アミノサリチル酸または5−アミノサリチル酸の誘導体、スルファサラジンまたはスルファサラジンの誘導体、もしくはこれらの物質の組み合わせを投与することをさらに含む。
1つの態様では、本開示は、治療を必要とする被検体の潰瘍性大腸炎を治療するための方法を提供し、当該方法は、被検体の腸内のフソバクテリウム(Fusobacterium)、サテレラ(Sutterella)、またはフソバクテリウムおよびサテレラの両方のレベルを判定することと、フソバクテリウム(Fusobacterium)、サテレラ(Sutterella)、またはフソバクテリウムおよびサテレラの両方のレベルが所定のレベルを上回る場合に、糞便細菌療法を推奨することと、を含む。ある態様では、フソバクテリウム(Fusobacterium)、サテレラ(Sutterella)、またはフソバクテリウムおよびサテレラの両方のレベルは、所定のレベルを約8%上回る、例えば所定のレベルを約10%、約15%、約20%、約25%、約30%、約35%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、約100%、約150%、または約200%上回る。ある態様では、本開示は、治療を必要とする被検体の潰瘍性大腸炎を治療する治療計画を選択するための方法を提供し、当該方法は、当該被検体の腸内のフソバクテリウム(Fusobacterium)、サテレラ(Sutterella)、またはフソバクテリウムおよびサテレラの両方のレベルを判定することと、フソバクテリウム(Fusobacterium)、サテレラ(Sutterella)、またはフソバクテリウムおよびサテレラの両方の当該レベルが所定の範囲にある場合に、糞便細菌療法を推奨することと、を含む。1つの態様では、所定の範囲は、所定のレベルを上回る約8%〜約50%である、例えば所定のレベルを上回る約8%〜約40%、約10%〜50%、約15%〜約40%、約20%〜約35%、または約25%〜約30%である。ある態様では、所定の範囲は、所定のレベルを上回る約50%〜約200%である、例えば所定のレベルを上回る約50%〜約150%、約50%〜約100%、約100%〜150%、約80%〜約120%、約90%〜約110%、または約98%〜約100%である。幾つかの態様では、1種類以上の細菌のレベルは、被検体の糞便を分析することにより判定される。
ある態様では、本開示は、治療を必要とする被検体の潰瘍性大腸炎を治療する治療計画を選択するための方法を提供し、当該方法は、当該被検体の腸内のバルネシエラ(Barnesiella)、パラバクテロイデス(Parabacteroides)、クロストリジウムIV(Clostridium IV)、ルミノコッカス(Ruminococcus)、ブラウチア(Blautia)、ドレア(Dorea)、ルミノコッカス2(Ruminococcus2)、およびクロストリジウムXVIII(Clostridium XVIII)からなる群から選択される1種類以上の細菌のレベルを判定することと、選択される1種類以上の細菌のレベルが所定のレベルを上回る場合に、糞便細菌療法を推奨することと、を含む。ある態様では、選択される1種類以上の細菌のレベルは、所定のレベルを約8%上回る、例えば所定のレベルを約10%、約15%、約20%、約25%、約30%、約35%、約40、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、約100%、約150%、または約200%上回る。ある態様では、本開示は、治療を必要とする被検体の潰瘍性大腸炎を治療する治療計画を選択するための方法を提供し、当該方法は、当該被検体の腸内のバルネシエラ(Barnesiella)、パラバクテロイデス(Parabacteroides)、クロストリジウムIV(Clostridium IV)、ルミノコッカス(Ruminococcus)、ブラウチア(Blautia)、ドレア(Dorea)、ルミノコッカス2(Ruminococcus2)、およびクロストリジウムXVIII(Clostridium XVIII)からなる群から選択される1種類以上の細菌のレベルを判定することと、選択される1種類以上の細菌のレベルが所定の範囲にある場合に、糞便細菌療法を推奨することと、を含む。1つの態様では、所定の範囲は、所定のレベルを上回る約8%〜約50%である、例えば所定のレベルを上回る約8%〜約40%、約10%〜50%、約15%〜約40%、約20%〜約35%、または約25%〜約30%である。ある態様では、所定の範囲は、所定のレベルを上回る約50%〜約200%である、例えば所定のレベルを上回る約50%〜約150%、約50%〜約100%、約100%〜150%、約80%〜約120%、約90%〜約110%、または約98%〜約100%である。幾つかの態様では、1種類以上の細菌のレベルは、被検体の糞便を分析することにより判定される。
1つの態様では、所定のレベルは、健康な被検体において選択される1種類以上の細菌の対応するレベルにより設定される。ある態様では、所定のレベルは、被検体と同じ人口統計学的カテゴリーに属する健康な被検体において選択される1種類以上の細菌の対応するレベルにより設定される。1つの態様では、所定のレベルは、同じ被検体における総クロストリジウム(Clostridium)またはバクテロイデス(Bacteriodetes)属細菌群集の存在量により設定される。
1つの態様では、本開示は、下痢、けいれん、テネスムス、体重減少、出血、食欲不振、腹痛、発熱、疲労、貧血、炎症、および微小潰瘍からなる群から選択される1種類以上の潰瘍性大腸炎症状を取り除く、または低減する方法を提供する。
1つの態様では、本開示は、治療を必要とする被検体の潰瘍性大腸炎を治療するための方法を提供し、当該方法は、被検体に、生きた非病原性細菌を含む治療用組成物の薬理活性投与量を投与することを含む。1つの態様では、本開示は、治療を必要とする被検体の潰瘍性大腸炎を治療するための方法を提供し、当該方法は、被検体に、生きた非病原性糞便細菌を含む治療用組成物の薬理活性投与量を毎日投与することを含む。1つの態様では、治療用組成物を、治療を必要とする潰瘍性大腸炎患者に、少なくとも2日間連続して、毎日少なくとも1回投与する。1つの態様では、治療用組成物を、少なくとも3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、または15日間連続して、毎日少なくとも1回投与する。別の態様では、治療用組成物を、少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、または12週間連続して、毎日少なくとも1回投与する。1つの態様では、治療用組成物を、最大4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、または20日間連続して、もしくは最大4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、または20週間連続して、毎日少なくとも1回投与する。別の態様では、治療用組成物を、最大1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、または12週間連続して、もしくは最大1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、または12ヶ月間連続して、毎日少なくとも1回投与する。さらに別の態様では、治療用組成物を、少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、または12ヶ月間連続して、もしくは少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、または12年間連続して、毎日少なくとも1回、被検体の全寿命にわたって慢性的に投与するか、または無期限に投与する。
1つの態様では、治療用組成物を、治療を必要とする潰瘍性大腸炎患者に、少なくとも2日間連続して、毎日少なくとも2回投与する。1つの態様では、治療用組成物を、少なくとも3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、または15日間連続して、毎日少なくとも2回投与する。別の態様では、治療用組成物を、少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、または12週間連続して、毎日少なくとも2回投与する。1つの態様では、治療用組成物を、最大4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、または20日間連続して、もしくは最大4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、または20週間連続して、毎日少なくとも2回投与する。別の態様では、治療用組成物を、最大1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、または12週間連続して、もしくは最大1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、または12ヶ月間連続して、毎日少なくとも2回投与する。さらに別の態様では、治療用組成物を、少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、または12ヶ月間連続して、もしくは少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、または12年間連続して、毎日少なくとも2回、被検体の全寿命にわたって慢性的に投与するか、または無期限に投与する。
1つの態様では、治療用組成物を、治療を必要とする潰瘍性大腸炎患者に、少なくとも2日間連続して、毎日少なくとも3回投与する。1つの態様では、治療用組成物を、少なくとも3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、または15日間連続して、毎日少なくとも3回投与する。別の態様では、治療用組成物を、少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、または12週間連続して、毎日少なくとも3回投与する。1つの態様では、治療用組成物を、最大4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、または20日間連続して、もしくは最大4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、または20週間連続して、毎日少なくとも3回投与する。別の態様では、治療用組成物を、最大1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、または12週間連続して、もしくは最大1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、または12ヶ月間連続して、毎日少なくとも3回投与する。さらに別の態様では、治療用組成物を、少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、または12ヶ月間連続して、もしくは少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、または12年間連続して、毎日少なくとも3回、被検体の全寿命にわたって慢性的に投与するか、または無期限に投与する。
1つの態様では、本開示は、治療を必要とする被検体の潰瘍性大腸炎を治療するための方法を提供し、当該方法は、被検体に、非病原性の生きた合成細菌混合物、または非病原性の生きた精製もしくは抽出糞便微生物叢を含む治療用組成物の薬理活性投与量を経口投与することを含み、当該投与量は、少なくとも3日間または3週間連続して、毎日少なくとも1回または2回の投与スケジュールで投与される。別の態様では、投与量は、1〜12週間、2〜12週間、3〜12週間、4〜12週間、5〜12週間、6〜12週間、7〜12週間、8〜12週間、9〜12週間、10〜12週間、1〜2週間、2〜3週間、3〜4週間、4〜5週間、5〜6週間、6〜7週間、7〜8週間、8〜9週間、9〜10週間、または10〜11週間の期間にわたって、毎日少なくとも1回、2回、または3回投与される。
1つの態様では、本開示は、治療を必要とする被検体の潰瘍性大腸炎を治療するための方法を提供し、当該方法は、第1の投与計画と、第1の投与スケジュールに続く第2の投与スケジュールと、を含む。1つの態様では、第1の投与スケジュールは、治療投与または導入投与を含む。1つの態様では、第1の投与スケジュールは、連続的な投与スケジュールを含む。別の態様では、第2の投与スケジュールは、第1の投与スケジュールの薬理活性投与量以下の維持投与量を含む。別の態様では、第2の投与計画は、少なくとも約2、4、6、8、10、12、18、24、36、48、72、または96ヶ月間続く。1つの態様では、第2の投与スケジュールは、治療対象の被検体の全寿命にわたって、または無期限に永久に続く。1つの態様では、第2の投与スケジュールは、連続的な投与スケジュールである。別の態様では、第2の投与スケジュールは、間欠的な投与スケジュールである。さらに別の態様では、第2の投与スケジュールは、少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、または14日間の治療期間を含む間欠的な投与スケジュールであり、この治療期間の後に、少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、または14日間の休息期間が続く。別の態様では、第2の投与スケジュールは、1日おきに、2日おきに、または3、4、5、6、7、8日おきに2回目の投与量(例えば、維持投与量)を投与することを含む。別の態様では、維持投与量は、滴定を伴って、または伴わないで(または別様に、投与量もしくは投与スケジュールを変更しながら)長期間にわたって投与される。1つの態様では、第1の投与スケジュールと第2の投与スケジュールの間隔は、少なくとも約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、または12週間である。別の態様では、第2の投与スケジュール(例えば、維持投与)は、第1の投与スケジュール(例えば、初回治療用量)で使用される投与量より約2、5、10、50、100、200、400、800、1000、5000倍以上低い投与量を含む。別の態様では、第2の投与スケジュール(例えば、維持投与スケジュール)は、第1の投与スケジュール(例えば、初回治療投与スケジュール)と同じ、または第1の投与計画よりも少ない投与頻度を有する。別の態様では、第2の投与スケジュール(例えば、維持投与スケジュール)は第1の投与スケジュール(例えば、初回治療投与スケジュール)よりも長い投与間隔を有する。
1つの態様では、ある方法において使用される第1または第2の投与スケジュールは、週に1回、週に2回、または週に3回とすることができる。「once−a−week(週に1回)」という用語は、投与量が1週間のうちに1回、好ましくは各週の同じ曜日に投与されることを意味する。「Twice−a−week(週に2回)」とは、投与量が1週間のうちに2回、好ましくは各週期間の2つの同じ曜日に投与されることを意味する。「Thrice−a−week(週に3回)」とは、投与量が1週間のうちに3回、好ましくは各週期間の3つの同じ曜日に投与されることを意味する。
1つの態様では、治療対象の被検体は、既に潰瘍性大腸炎を患っている被検体である。遺伝的に潰瘍性大腸炎にかかりやすいか、または罹患しやすい臨床的に無症候性のヒト被検体への開示対象の治療用組成物の投与は、潰瘍性大腸炎の臨床的症状の発症を予防するためにも有用である。遺伝的に潰瘍性大腸炎にかかりやすいか、または罹患しやすいヒト被検体は、潰瘍性大腸炎を示すか、または罹患している身近な家族、または親類を有するヒト被検体とすることができる。別の態様では、治療対象の被検体は、潰瘍性大腸炎を予防する必要がある被検体である。別の態様では、治療対象の被検体は、潰瘍性大腸炎にかかりやすいか、または潰瘍性大腸炎に罹患しやすい。別の態様では、治療対象の被検体は、潰瘍性大腸炎を有すると診断される被検体である。1つの態様では、治療対象の被検体は、治療を必要とする患者である。
1つの態様では、治療対象の被検体はヒト患者である。1つの態様では、患者は男性患者である。1つの態様では、患者は女性患者である。1つの態様では、患者は未熟児である。1つの態様では、患者は正期産児である。1つの態様では、患者は新生児である。1つの態様では、患者は乳児である。1つの態様では、患者は幼児である。1つの態様では、患者は低年齢小児である。1つの態様では、患者は子供である。1つの態様では、患者は青年期の人である。1つの態様では、患者は小児科患者である。1つの態様では、患者は老年患者である。1つの態様では、ヒト患者は、約18、15、12、10、8、6、4、3、2、または1歳以下の未成年患者である。別の態様では、ヒト患者は成人患者である。別の態様では、ヒト患者は高齢患者である。さらに別の態様では、ヒト患者は、約30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、または95歳を超える患者である。別の態様では、患者は、約1〜5歳、2〜10歳、3〜18歳、21〜50歳、21〜40歳、21〜30歳、50〜90歳、60〜90歳、70〜90歳、60〜80歳、または65〜75歳である。1つの態様では、患者は、若い高齢患者(65〜74歳)である。1つの態様では、患者は、中程度の高齢患者(75〜84歳)である。1つの態様では、患者は、非常に高齢の患者(>85歳)である。
1つの態様では、ある方法は、治療用組成物を経口的に投与する、浣腸剤で投与する、または直腸坐剤を利用して投与することを含む。1つの態様では、本明細書において投与される治療用組成物は、腸溶性(および/または、耐酸性)カプセルもしくはマイクロカプセルとして製剤化されるか、または食品、食品添加物、乳製品ベースの製品、大豆ベースの製品、またはこれらの食品の派生物、ゼリー、もしくはヨーグルトの一部として製剤化されるか、または食品、食品添加物、乳製品ベースの製品、大豆ベースの製品、またはこれらの食品の派生物、ゼリー、もしくはヨーグルトと一緒に投与される。別の態様では、本明細書において投与される治療用組成物は、耐酸腸溶性カプセルとして製剤化される。治療用組成物は、食品または飲料と組み合わせて、販売用の粉末として提供することができる。食品または飲料は、乳製品ベースの製品または大豆ベースの製品とすることができる。別の態様では、食品または栄養補助食品は、治療用組成物を含有する腸溶性および/または耐酸性のマイクロカプセルを含む。
ある態様では、治療用組成物は液体培養物を含む。別の態様では、治療用組成物は凍結乾燥され、粉砕され、粉末化される。次に、治療用組成物を注入することができ、例えば食塩水中に浣腸剤として溶解させることができる。あるいは、粉末は、経口投与用の腸溶性および/または耐酸性カプセルとしてカプセル化することができる。これらのカプセルは、腸溶性および/または耐酸性のマイクロカプセルの形態を採ることができる。粉末は、飲料を再構成するための、または食品添加物として再構成するための口当たりの良い形態で提供することができることが好ましい。さらに別の態様では、食品はヨーグルトである。1つの態様では、粉末を再構成して、経鼻十二指腸注入を利用して注入することができる。
別の態様では、本明細書において投与される治療用組成物は、液状である、凍結状である、凍結乾燥(freeze−dried)状である、噴霧乾燥状である、凍結乾燥(lyophilized)状である、または粉末状である。さらに別の態様では、本明細書において投与される治療用組成物は、遅延放出剤形または徐放性腸溶放出剤形として製剤化される。別の態様では、本明細書において投与される治療用組成物は、賦形剤、食塩水、緩衝剤、緩衝化剤、または流体−グルコース−セロビオース寒天(RGCA)培地を含む。別の態様では、本明細書において投与される治療用組成物は抗凍結剤を含む。1つの態様では、抗凍結剤は、ポリエチレングリコール、スキムミルク、エリトリトール、アラビトール、ソルビトール、グルコース、フルクトース、アラニン、グリシン、プロリン、スクロース、ラクトース、リボース、トレハロース、ジメチルスルホキシド(DMSO)、グリセロール、またはこれらの物質の組み合わせを含む。
1つの態様では、本明細書において投与される治療用組成物は、酸抑制剤、制酸剤、H2拮抗薬、プロトンポンプ阻害剤、またはこれらの物質の組み合わせをさらに含む。1つの態様では、本明細書において投与される治療用組成物は、無生物を実質的に含まない。別の態様では、本明細書において投与される治療用組成物は、残留繊維、DNA、抗ウイルスコート材料、および生存不可能な物質からなる群から選択される無細胞物質を実質的に含まない。
1つの態様では、治療用組成物はまた、ポリオール、フルクトオリゴ糖(FOS)、オリゴフルクトース、イヌリン、ガラクトオリゴ糖(GOS)、キシロオリゴ糖(XOS)、ポリデキストロース、単糖、タガトース、および/またはマンノオリゴ糖からなる群から選択されるプレバイオティクス栄養素を含む、またはプレバイオティクス栄養素で補充される。
1つの態様では、ある方法は、治療用細菌または微生物叢組成物を投与する前に、被検体を抗生物質組成物で前治療することをさらに含む。1つの態様では、本明細書において投与される抗生物質組成物は、リファブチン、クラリスロマイシン、クロファジミン、バンコマイシン、リファンピシン、ニトロイミダゾール、クロラムフェニコール、およびこれらの物質の組み合わせからなる群から選択される抗生物質を含む。別の態様では、本明細書において投与される抗生物質組成物は、リファキシミン、リファマイシン誘導体、リファンピシン、リファブチン、リファペンチン、リファラジル、ビコザマイシン、アミノグリコシド、ゲンタマイシン、ネオマイシン、ストレプトマイシン、パロモマイシン、ベルダムシン、ムタマイシン、シソマイシン、ネチルマイシン、レチマイシン、カナマイシン、アズトレオナム、アズトレオナムマクロライド、クラリスロマイシン、ジリスロマイシン、ロキシトロマイシン、テリスロマイシン、アジスロマイシン、サリチル酸ビスマス、バンコマイシン、ストレプトマイシン、フィダキソマイシン、アミカシン、アルベカシン、ネオマイシン、ネチルマイシン、パロモマイシン、ロドストレプトマイシン、トブラマイシン、アプラマイシン、およびこれらの物質の組み合わせからなる群から選択される抗生物質を含む。さらに別の態様では、ある方法は、治療用細菌または微生物叢組成物の投与の前に、被検体を抗炎症薬で前治療することをさらに含む。
1つの態様では、ある方法は、少なくとも約10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、97%、または99%の潰瘍性大腸炎の寛解率、治癒率、奏効率、または解消率を達成する。1つの態様では、治療方法は、8週間の治療後に、2、3、4、5、6、7、8、9、10、または11を超える潰瘍性大腸炎疾患活動性指数(UCDAI)の低減を達成する。別の態様では、治療方法は、治療の8週間後に、2、3、4、5、6、7、8、9、10、または11を超える潰瘍性大腸炎疾患活動性指数(UCDAI)の低減を、患者集団の少なくとも10%、20%、30%、50%、60%、70%、80%、または90%の患者において達成する。1つの態様では、治療方法は、ベースライン(例えば、治療直前)と比較して、治療の8週間後に潰瘍性大腸炎疾患活動性指数(UCDAI)の少なくとも10%、20%、30%、50%、60%、70%、80%、または90%の低減を達成する。1つの態様では、治療方法は、ベースライン(例えば、治療直前)と比較して、治療の8週間後に潰瘍性大腸炎疾患活動性指数(UCDAI)の少なくとも10%、20%、30%、50%、60%、70%、80%、または90%の低減を、少なくとも10%、20%、30%、50%、60%、70%、80%、または90%の患者において達成する。
さらに別の態様では、患者は、N Eng J「Med. 」1987;317:1625〜1629に掲載されたSchroederらによる論文で、軽度から中等度の活動性の潰瘍性大腸炎を腸溶性製剤による経口5−アミノサリチル酸療法で治療すると記載している通り、疾患活動性指数(DAI)またはMayoスコア系を使用して評価される。1つの態様では、治療方法は、ベースライン(例えば、治療直前)と比較して、治療の8週間後にMayoスコアの少なくとも10%、20%、30%、50%、60%、70%、80%、または90%の低減を達成する。1つの態様では、治療方法は、ベースライン(例えば、治療直前)と比較して、治療の8週間後にMayoスコアの少なくとも10%、20%、30%、50%、60%、70%、80%、または90%の低減を、少なくとも10%、20%、30%、50%、60%、70%、80%、または90%の患者において達成する。
1つの態様では、薬理活性投与量または治療有効投与量は、少なくとも約10、10、10、10、10、1010、1011、1012、または1013cfuを含む。別の態様では、薬理活性投与量または治療有効投与量は、最大約10、10、10、10、10、1010、1011、1012、または1013cfuを含む。さらに別の態様では、薬理活性投与量または治療有効投与量は、10cfu〜1014cfu、10cfu〜1013cfu、1010cfu〜1012cfu、10cfu〜1014cfu、10cfu〜1012cfu、10cfu〜1011cfu、10cfu〜1010cfu、1010cfu〜1014cfu、1010cfu〜1013cfu、1011cfu〜1014cfu、1011cfu〜1013cfu、1012cfu〜1014cfu、および1013cfu〜1014cfuからなる群から選択される。
1つの態様では、薬理活性投与量または治療有効投与量は、少なくとも約10、10、10、10、10、1010、1011、1012、または1013個の細胞または胞子を含む。別の態様では、薬理活性投与量または治療有効投与量は、最大で約10、10、10、10、10、1010、1011、1012、または1013個の総細胞または胞子を含む。さらに別の態様では、薬理活性投与量または治療有効投与量は、10〜1014、10〜1013、1010〜1012、10〜1014、10〜1012、10〜1011、10〜1010、1010〜1014、1010〜1013、1011〜1014、1011〜1013、1012〜1014及および1013〜1014個の細胞または胞子からなる群から選択される。ある態様では、薬理活性投与細胞数または治療有効投与細胞数は、生細胞に関するものである。
1つの態様では、本明細書において投与される治療用組成物は糞便細菌を含む。1つの態様では、本明細書において投与される治療用組成物は、クロストリジウム(Clostridium)、バチルス(Bacillus)、コリンセラ(Collinsella)、バクテロイデス(Bacteroides)、ユーバクテリウム(Eubacterium)、フソバクテリウム(Fusobacterium)、プロピオニバクテリウム(Propionibacterium)、ラクトバシラス(Lactobacillus)、ルミノコッカス(Ruminococcus)、エシェリヒア・コリ(Escherichia coli)、ジェムミガー(Gemmiger)、デススルホモナス(Desulfomonas)、ペプトストレプトコッカス(Peptostreptococcus)、ビフィドバクテリウム(Bifidobacterium)、コプロコッカス(Coprococcus)、ドレア(Dorea)、およびモニリア(Monilia)からなる群から選択される1種類以上、2種類以上、3種類以上、4種類以上、または5種類以上の単離微生物、精製微生物、または培養微生物を含む。
1つの態様では、本明細書において投与される治療用組成物は、バクテロイデス・フラギリス亜種ブルガタス(Bacteroides fragilis ssp.vulgatus)、コリンゼラ・アエロファシエンス(Collinsella aerofaciens)、バクテロイデス・フラギリス亜種テタイオタオミクロン(Bacteroides fragilis ssp.thetaiotaomicron)、ペプトストレプトコッカス・プロダクタスII(Peptostreptococcus productus II)、パラバクテロイデス・ディスタゾニス(Parabacteroides distasonis)、フソバクテリウム・プラウスニッツィ(Fusobacterium prausnitzii)、コプロコッカス・オイタクツス(Coprococcus eutactus)、コリンゼラ・アエロファシエンスIII(Collinsella aerofaciens III)、ペプトストレプトコッカス・プロダクツスI(Peptostreptococcus productus I)、ルミノコッカス・ブロミイ(Ruminococcus bromii)、ビフィドバクテリウム・アドレセンティス(Bifidobacterium adolescentis)、ゲンミゲル・フォルミシリス(Gemmiger formicilis)、ビフィドバクテリウム・ロンガム(Bifidobacterium longum)、ユーバクテリウム・シラエウム(Eubacterium siraeum)、ルミノコッカス・トルクエス(Ruminococcus torques)、ユーバクテリウム・レクタル(Eubacterium rectale )、ユーバクテリウム・エリゲンス(Eubacterium eligens)、バクテロイデス・エガーシイ(Bacteroides eggerthii)、クロストリジウム・レプタム(Clostridium leptum)、バクテロイデス・フラギリス亜種A(Bacteroides fragilis ssp.A)、ユーバクテリウム・バイフォーム(Eubacterium biforme)、ビフィドバクテリウム・インファンティス(Bifidobacterium infantis)、ユーバクテリウム・レクターレIII−F(Eubacterium rectale III−F)、コプロコッカス・コメス(Coprococcus comes)、シュードフラボニフラクター・カピローサス(Pseudoflavonifractor capillosus)、ルミノコッカス・アルバス(Ruminococcus albus)、ドレア・フォルミシゲネランス(Dorea formicigenerans)、ユーバクテリウム・ハリイ(Eubacterium hallii)、ユーバクテリウム・ヴェントリオスムI(Eubacterium ventriosum I)、フソバクテリウム・ルッシ(Fusobacterium russi)、ルミノコッカス・オベウム(Ruminococcus obeum)、ユウバクテリウム・レクターレ(Eubacterium rectale)、クロストリジウム・ラモーサム(Clostridium ramosum)、ラクトバチルス・ライヒマニ(Lactobacillus leichmannii)、ルミノコッカス・カリダス(Ruminococcus callidus)、ブチリビブリオ・クロッソタス(Butyrivibrio crossotus)、アシドアミノコッカス・ファーメンタンス(Acidaminococcus fermentans)、ユーバクテリウム・ヴェントリオスム(Eubacterium ventriosum)、バクテロイデス・フラギリス亜種フラギリス(Bacteroides fragilis ssp.Fragilis)、バクテロイデスAR(Bacteroides AR)、コプロコッカス・カツス(Coprococcus catus)、アナエロスチペス・ハドルス(Aerostipes hadrus)、ユーバクテリウム・シリンドロイデス(Eubacterium cylindroides)、ユーバクテリウム・ルミナンティウム(Eubacterium ruminantium)、ユーバクテリウムCH−1(Eubacterium CH−1)、表皮ブドウ球菌(Staphylococcus epidermidis)、ペプトストレプトコッカスBL(Peptostreptococcus BL)、ユウバクテリウム・リモサム(Eubacterium limosum)、ティセラ・プラエアキュータ(Tissirella praeacuta)、バクテロイデスL(Bacteroides L)、フゾバクテリウム・モルティフェルムI(Fusobacterium mortiferum I)、フゾバクテリウム・ナビフォルメ(Fusobacterium naviforme)、クロストリジウム・イノキューム(Clostridium innocuum)、クロストリジウム・ラモーサム(Clostridium ramosum)、プロピオニバクテリウム・アクネス(Propionibacterium acnes)、ルミノコッカス・フラベファシエンス(Ruminococcus flavefaciens)、ルミノコッカスAT(Ruminococcus AT)、ペプトコッカスAU−1(Peptococcus AU−1)、バクテロイデス・フラギリス亜種オバータス(Bacteroides fragilis ssp.ovatus)、亜種d、亜種f;バクテロイデスL−1、L−5(Bacteroides L−l,L−5);フゾバクテリウム・ヌクレアタム(Fusobacterium nucleatum)、フゾバクテリウム・モルティフェルム(Fusobacterium mortiferum)、エシェリキア・コリ(Escherichia coli)、ゲメラ・モルビロルム(Gemella morbillorum)、フィネゴルディア・マグヌス(Finegoldia magnus)、ペプトコッカスG、−AU−2(Peptococcus G,−AU−2);ストレプトコッカス・インターメディウス(Streptococcus intermedius)、ルミノコッカス・ラクタリス(Ruminococcus lactaris)、ルミノコッカスCOゲミガーX(Ruminococcus CO Gemmiger X)、コプロコッカスBH、−CC(Coprococcus BH,−CC);ユーバクテリウム・テヌエ(Eubacterium tenue)、ユーバクテリウム・ラムルス(Eubacterium ramulus)、バクテロイデス・クロストリジフォルミス亜種クロストリジフォルミス(Bacteroides clostridiiformis ssp.clostridliformis)、バクテロイデス・コアグランス(Bacteroides coagulans)、プレボテラ・オラリス(Prevotella oralis)、プレボテラ・ルミニコラ(Prevotella ruminicola)、オドリバクター・スプランクニカス(Odoribacter splanchnicus)、デスイフォモナス・ピグラ(Desuifomonas pigra)、ラクトバチルスG(Lactobacillus G)、サクシニビブリオA(Succinivibrio A)、およびこれらの物質の組み合わせからなる群から選択される少なくとも1種類、少なくとも2種類、少なくとも3種類、少なくとも4種類、少なくとも5種類、少なくとも6種類、または少なくとも7種類の糞便微生物を含む。
1つの態様では、本明細書において投与される治療用組成物は、生存可能なバクテロイデス(Bacteroides)、フゾバクテリウム(Fusobacterium)、プロピオニバクテリウム(Propionibacterium)、ラクトバチルス(Lactobacillus)、ルミノコッカス(Ruminococcus)、エシェリキア・コリ(Escherichia coli)、ゲミガー(Gemmiger)、デスイフォモナス(Desulfomonas)、ペプトストレプトコッカス(Peptostreptococcus)、ビフィドバクテリウム(Bifidobacterium)、モニリア(Monilia)、またはこれらの物質の任意の組み合わせを含まない。別の態様では、本明細書において投与される治療用組成物は、生存可能なバクテロイデス・フラギリス亜種ブルガタス(Bacteroides fragilis ssp.vulgatus)、コリンセラ・アエロファシエンス(Collinsella aerofaciens)、バクテロイデス・フラギリス亜種テタイオタオミクロン(Bacteroides fragilis ssp.thetaiotaomicron)、ペプトストレプトコッカス・プロダクツスII(Peptostreptococcus productus II)、パラバクテロイデス・ディスタソニス(Parabacteroides distasonis)、フゾバクテリウム・プラウスニッツイ(Fusobacterium prausnitzii)、コプロコッカス・ユウタクタス(Coprococcus eutactus)、コリンセラ・アエロファシエンスIII(Collinsella aerofaciens III)、ペプトストレプトコッカス・プロダクツスI(Peptostreptococcus productus I)、ルミノコッカス・ブロミイ(Ruminococcus bromii)、ビフィドバクテリウム・アドレスセンティス(Bifidobacterium adolescentis)、ゲミガー・フォルミシリス(Eubacterium siraeum)、ビフィドバクテリアム・ロンガム(Bifidobacterium longum)、ユーバクテリウム・シラエウム(Eubacterium siraeum)、ルミノコッカス・トルキース(Ruminococcus torques)、ユーバクテリウム・レクターレ(Eubacterium rectale)、ユーバクテリウム・エリゲンス(Eubacterium eligens)、バクテロイデス・エガーシイ(Bacteroides eggerthii)、クロストリジウム・レプタム(Clostridium leptum)、バクテロイデス・フラギリス亜種A(Bacteroides fragilis ssp.A)、ユーバクテリウム・ビフォルメ(Eubacterium biforme)、ビフィドバクテリウム・インファンティス(Bifidobacterium infantis)、ユーバクテリウム・レクターレIII−F(Eubacterium rectale III−F)、コプロコッカス・コメス(Coprococcus comes)、シュードフラボニフラクター・カピローサス(Pseudoflavonifractor capillosus)、ルミノコッカス・アルブス(Ruminococcus albus)、ドレア・フォルミシゲネランス(Dorea formicigenerans)、ユーバクテリウム・ハリイ(Eubacterium hallii)、ユーバクテリウム・ヴェントリオスムI(Eubacterium ventriosum I)、フゾバクテリウム・ルッシ(Fusobacterium russi)、ルミノコッカス・オベウム(Ruminococcus obeum)、ユーバクテリウム・レクターレ(Eubacterium rectale)、クロストリジウム・ラモーサム(Clostridium ramosum)、ラクトバチルス・ライヒマンニイ(Lactobacillus leichmannii)、ルミノコッカス・カリダス(Ruminococcus callidus)、ブチリビブリオ・クロッソタス(Butyrivibrio crossotus)、アシダミノコッカス・フェルメンタンス(Acidaminococcus fermentans)、ユーバクテリウム・ヴェントリオスム(Eubacterium ventriosum)、バクテロイデス・フラギリス亜種フラギリス(Bacteroides fragilis ssp.fragilis)、バクテロイデスAR(Bacteroides AR)、コプロコッカス・カツス(Coprococcus catus)、アナエロスチペス・ハドルス(Aerostipes hadrus)、ユーバクテリウム・シリンドロイデス(Eubacterium cylindroides)、ユーバクテリウム・ルミナンチウム(Eubacterium ruminantium)、ユーバクテリウムCH−1(Eubacterium CH−1)、スタフィロコッカス・エピデルミディス(Staphylococcus epidermidis)、ペプトストレプトコッカスBL(Peptostreptococcus BL)、ユーバクテリウム・リモーサム(Eubacterium limosum)、ティセラ・プラエアキュータ(Tissirella praeacuta)、バクテロイデスL(Bacteroides L)、フゾバクテリウム・モルティフェルムI(Fusobacterium mortiferum I)、フゾバクテリウム・ナビフォルメ(Fusobacterium naviforme)、クロストリジウム・イノキューム(Clostridium innocuum)、クロストリジウム・ラモーサム(Clostridium ramosum)、プロピオニバクテリウム・アクネス(Propionibacterium acnes)、ルミノコッカス・フラベファシエンス(Ruminococcus flavefaciens)、ルミノコッカスAT(Ruminococcus AT)、ペプトコッカスAU−1(Peptococcus AU−1)、バクテロイデス・フラギリス亜種オバータス、亜種d、亜種f(Bacteroides fragilis ssp.ovatus,−ssp.d,−ssp.f);バクテロイデスL−l、L−5(Bacteroides L−1,L−5);フゾバクテリウム・ヌクレアタム(Fusobacterium nucleatum)、フゾバクテリウム・モルティフェルム(Fusobacterium mortiferum)、エシェリキア・コリ(Escherichia coli)、ゲメラ・モルビロルム(Gemella morbillorum)、フィネゴルディア・マグヌス(Finegoldia magnus)、ペプトコッカスG、−AU−2(Peptococcus G,−AU−2);ストレプトコッカス・インターメディウス(Streptococcus intermedius)、ルミノコッカス・ラクタリス(Ruminococcus lactaris)、ルミノコッカスCOゲミガーX(Ruminococcus CO Gemmiger X)、コプロコッカスBH、−CC(Coprococcus BH,−CC);ユーバクテリウム・テヌエ(Eubacterium tenue)、ユーバクテリウム・ラムルス(Eubacterium ramulus)、バクテロイデス・クロストリジフォルミス亜種クロストリジフォルミス(Bacteroides clostridiiformis ssp.clostridliformis)、バクテロイデス・コアグランス(Bacteroides coagulans)、プレボテラ・オラリス(Prevotella oralis)、プレボテラ・ルミニコラ(Prevotella ruminicola)、オドリバクター・スプランクニカス(Odoribacter splanchnicus)、デスイフォモナス・ピグラ(Desuifomonas pigra)、ラクトバチルスG(Lactobacillus G)、サクシニビブリオA(Succinivibrio A)、またはこれらの物質の組み合わせを含まない。
1つの態様では、本明細書において投与される治療用組成物は糞便微生物叢を含む。別の態様では、本明細書において使用される糞便微生物叢の調製は、エタノール処理、洗浄剤処理、熱処理、照射、および超音波処理からなる群から選択される処理を含む。別の態様では、本明細書において使用される糞便微生物叢の調製は、エタノール処理、洗浄剤処理、熱処理、照射、および超音波処理からなる群から選択される処理を含まない。1つの態様では、本明細書において使用される糞便微生物叢の調製は、密度勾配法、ろ過処理(例えば、ふるい、ナイロンメッシュ)、およびクロマトグラフィーからなる群から選択される分離工程を含む。別の態様では、本明細書において使用される糞便微生物叢の調製は、密度勾配法、ろ過処理(例えば、ふるい、ナイロンメッシュ)、およびクロマトグラフィーからなる群から選択される分離工程を含まない。別の態様では、本明細書において使用される糞便微生物叢は、ドナーの全糞便微生物叢を含む。別の態様では、本明細書において投与される治療用組成物は、糞便微生物叢のドナーに由来する真核細胞を実質的に含まない糞便微生物叢を含む。
別の態様では、本明細書において投与される治療用組成物は、糞便微生物をさらに補充した、植種した、または増強した糞便微生物叢を含む。1つの態様では、糞便微生物叢に、クロストリジウム(Clostridium)、コリンセラ(Collinsella)、ドレア(Dorea)、ルミノコッカス(Ruminococcus)、コプロコッカス(Coprococcus)、プレボテラ(Prevotella)、ベイヨネラ(Veillonella)、バクテロイデス(Bacteroides)、バチルス(Baccillus)、またはこれらの物質の組み合わせの非病原性(または、弱毒化病原性)細菌を補充する。別の態様では、本明細書において投与される治療用組成物は、便微生物叢は、ベイヨネラ種(Veillonellaceae)、フィルミクテス種(Firmicutes)、ガンマプロテオバクテリア種(Gammaproteobacteria)、バクテロイデス種(Bacteroidetes)、またはこれらの物質の組み合わせの種をさらに補充した、植種した、または補強した糞便微生物叢を含む。別の態様では、本明細書において投与される治療用組成物は、糞便細菌胞子をさらに補充した糞便微生物叢を含む。1つの態様では、糞便細菌胞子は、クロストリジウム(Clostridium)胞子、バチルス(Bacillus)胞子、またはクロストリジウム胞子およびバチルス胞子の両方である。
ある態様では、治療用組成物は、ヒト、ウシ、乳用子牛、反すう動物、ヒツジ、ヤギ、またはシカからなる群から選択される被検体に由来する糞便微生物叢を含む。別の態様では、治療用組成物は、ヒト、ウシ、乳用子牛、反すう動物、ヒツジ、ヤギ、またはシカからなる群から選択される被検体に投与することができる。ある態様では、治療用組成物は実質的に無臭であるか、またはほとんど無臭である。
ある態様では、本明細書において提供または投与される治療用組成物は、0.3以上、0.4以上、0.5以上、0.6以上、0.7以上、0.8以上、0.9以上、1.0以上、1.1以上、1.2以上、1.3以上、1.4以上、1.5以上、1.6以上、1.7以上、1.8以上、1.9以上、2.0以上、2.1以上、2.2以上、2.3以上、2.4以上、2.5以上、3.0以上、3.1以上、3.2以上、3.3以上、3.4以上、3.5以上、3.6以上、3.7以上、3.8以上、3.9以上、4.0以上、4.1以上、4.2以上、4.3以上、4.4以上、4.5以上、または5.0以上のシャノン多様性指数を有する糞便微生物叢を含む。別の態様では、治療用組成物は、0.1〜3.0、0.1〜2.5、0.1〜2.4、0.1〜2.3、0.1〜2.2、0.1〜2.1、0.1〜2.0、0.4〜2.5、0.4〜3.0、0.5〜5.0、0.7〜5.0、0.9〜5.0、1.1〜5.0、1.3〜5.0、1.5〜5.0、1.7〜5.0、1.9〜5.0、2.1〜5.0、2.3〜5.0、2.5〜5.0、2.7〜5.0、2.9〜5.0、3.1〜5.0、3.3〜5.0、3.5〜5.0、3.7〜5.0、31.9〜5.0、または4.1〜5.0のシャノン多様性指数を有する糞便微生物叢を含む。1つの態様では、シャノン多様性指数は、門レベルで計算される。別の態様では、シャノン多様性指数は、科レベルで計算される。1つの態様では、シャノン多様性指数は、属レベルで計算される。別の態様では、シャノン多様性指数は種レベルで計算される。さらに別の態様では、治療用組成物は、正常な健康なヒト糞便細菌叢に似た割合の含有量の細菌叢調製物を含む。
さらに別の態様では、治療用組成物は、少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、または10の異なる科に由来する糞便細菌を含む。さらに別の態様では、治療用組成物は、複数のドナーに由来する糞便細菌を含む。ある態様では、本明細書において提供または投与される治療用組成物は、重量割合で0.05%、0.1%、0.2%、0.3%、0.4%、0.5%、0.6%、0.7%、0.8%、0.9%、1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、または10%以下の非生体物質/重い生物学的物質を含む糞便微生物叢を含む。別の態様では、本明細書において提供または投与される治療用組成物は、重量割合で20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%,80%,85%,90%,または95%以下の非生体物質/重い生物学的物質を含む糞便微生物叢を含む。別の態様では、本明細書において提供または投与される治療用組成物は、2.0mm、1.0mm、0.5mm、0.25mm、0.212mm、0.180mm、0.150mm、0.125mm、0.106mm、0.090mm、0.075mm、0.063mm、0.053mm、0.045mm、0.038mm、0.032mm、0.025mm、0.020mm、0.01mm、または0.2mmのふるいサイズ、除外サイズ、または粒子ろ過サイズを有するふるい、カラム、または同様のろ過装置を通過する糞便サンプルの非生体物質の粒子および/または生物学的物質の粒子を含む、粒子により構成されるか、または粒子により基本的に構成される。「Non−living material(非生体物質)」は賦形剤、例えば処理対象の糞便材料に添加される抗凍結剤のような薬学的に不活性な物質を含まない。「Biological material(生物学的物質)」は、糞便材料中の生きた物質を指しており、細菌および古細菌のような原核細胞(例えば、胞子を形成して生きた原核細胞になることができる生きた原核細胞および胞子)、原虫および真菌、ならびにウイルスのような真核細胞を含む微生物を含む。1つの実施形態では、「biological material(生物学的物質)」とは、正常な健康なヒトの結腸に存在する生体物質、例えば微生物、真核細胞、およびウイルスを指している。ある態様では、本明細書において提供または投与される治療用組成物は、当該組成物が実質的に無臭であるヒト糞便の抽出物を含む。ある態様では、本明細書において提供または投与される治療用組成物は、凍結乾燥製剤、粗精製製剤、半精製製剤、または精製製剤中の糞便材料または糞便細菌叢調製物を含む。
ある態様では、治療用組成物中の糞便微生物叢は、高度に微調整または精製された糞便細菌叢、例えば糞便細菌叢材料以外の材料を実質的に含まない糞便細菌叢を含む。ある態様では、糞便微生物叢をさらに処理して、例えば篩分けの前に、後に、または前後に精密ろ過することができる。別の態様では、高度に精製された糞便微生物叢の代謝産物を限外ろ過して大きな分子を除去するが、治療用微生物叢、例えば細菌を保持する。
別の態様では、本明細書において使用される治療用組成物中の糞便微生物叢は、実質的に単離された、もしくは精製された糞便細菌叢または全(もしくは実質的に全ての)微生物叢を含むか、または基本的に糞便細菌叢または全微生物叢により構成され、全微生物叢は、糞便細菌叢の単離物であり(または、単離物を含み)、単離物は、糞便細菌叢材料以外の材料を少なくとも約90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%、99.6%、99.7%、99.8%、または99.9%単離して、または精製して得られる、もしくは約0.1%、0.2%、0.3%、0.4%、0.5%、0.6%、0.7%、0.8%、0.9%、または1.0%以下の糞便細菌叢材料以外の材料を有するか、それよりも多くの糞便細菌叢材料以外の材料を有する、もしくはSadowskyらによるWO2012/122478A1号パンフレット、またはBorodyらによるWO2012/016287A2号パンフレットに記載されているように、実質的に単離、精製された細菌叢であるか、または実質的に全ての細菌叢である。
ある態様では、治療用組成物中の糞便微生物叢は、ドナーの実質的に全ての、または非選択的な糞便微生物叢、再構成糞便材料、または合成糞便材料を含む。別の態様では、治療用組成物中の糞便微生物叢は抗生物質耐性群集を含まない。別の態様では、治療用組成物は糞便微生物叢を含み、異物(例えば、残留繊維、DNA、RNA、ウイルスコート材料、非生存材料のような無細胞物質を含む非生体物質、および糞便物質のドナーに由来する真核細胞のような生体物質)をほとんど含まない。
ある態様では、本明細書において使用される治療用組成物中の糞便微生物叢は、疾患スクリーニングされた新鮮な同種糞便または同等に凍結乾燥され、再構成された糞便に由来する。ある態様では、新鮮な同種糞便は抗生物質耐性群集を含まない。別の態様では、治療用組成物中の糞便微生物叢は合成糞便組成物に由来する。ある態様では、合成糞便組成物は、好ましくは比例含有量で、抗生物質耐性群集を含まない正常な健康なヒト糞便細菌叢に類似する生きた細菌叢の調製物を含む。好適な微生物は、以下から選択することができる:バクテロイデス(Bacteroides)、ユーバクテリウム(Eubacterium)、フソバクテリウム(Fusobacterium)、プロピオニバクテリウム(Propionibacterium)、ラクトバチルス(Lactobacillus)、ルミノコッカス(Ruminococcus)、エシェリヒア・コリ(Escherichia coli)、ジェミガー(Gemmiger)、クロストリジウム(Clostridium)、デススルホモナス(Desulfomonas)、ペプトストレプトコッカス(Peptostreptococcus)、ビフィドバクテリウム(Bifidobacterium)、コリンセラ(Collinsella)、コプロコッカス(Coprococcus)、ドレア(Dorea)、およびルミノコッカス(Ruminococcus)。
ある態様では、治療用組成物を制酸剤のような他のアジュバントと組み合わせて、胃内の細菌不活性化を抑制する。(例えば、Mylanta、Mucaine、Gastrogel)。別の態様では、胃内の酸分泌は、H2−拮抗薬またはプロトンポンプ阻害剤を使用して薬学的に抑制することもできる。H2−拮抗薬の例は、ラニチジンである。プロトンポンプ阻害剤の例は、オメプラゾールである。1つの態様では、酸抑制剤は、治療用組成物を投与する前に、または治療用組成物の投与と同時に投与される。
ある態様では、治療用組成物は、以下の形態である:適切な希釈剤で再構成することができる浣腸組成物、腸溶性カプセル、腸溶性マイクロカプセル、耐酸性錠剤、耐酸性カプセル、耐酸性マイクロカプセル、鼻腔内注入もしくは結腸鏡下注入に適する希釈剤で再構成される粉末、経口摂取に適する希釈剤、香味剤、および胃酸抑制剤で再構成される粉末、食品もしくは飲料で再構成される粉末、または組成物、粉末、ゼリー、もしくは液体の腸溶性および/もしくは耐酸性のマイクロカプセルを含む食品もしくは栄養補助食品。
ある態様では、治療方法は、潰瘍性大腸炎の症状の治癒、低減、または症状の割合の低減をもたらす。細菌叢の変化は、可能な限り「near−complete(ほぼ完全)」であることが好ましく、細菌叢は、残っている元の細菌叢が必ず密集することになる生きた微生物により置き換えられる。典型的に、腸内細菌叢中の変化は、胃腸系への一連の所定の細菌叢の導入を含み、したがって好ましい形態では、治療方法は、このような治療を必要とする患者の病原性腸内細菌叢を、実質的にまたは完全に置き換えることを含む。
別の態様では、治療用組成物を薬学的に許容される担体と一緒に投与することができる。本明細書において使用されるように、「pharmaceutically acceptable carrier(薬学的に許容される担体)」とは、薬学的組成物、例えば患者に投与することができる投与剤形の形成を可能にする、生きた細菌と混合される無毒性の溶媒、分散剤、賦形剤、アジュバント、または他の材料を指している。薬学的に許容される担体は、液体(例えば、生理食塩水)、ゲル、または固体の希釈剤、アジュバント、賦形剤、もしくは耐酸性の封入成分とすることができる。好適な希釈剤および賦形剤には、薬学的グレードの生理食塩水、デキストロース、グリセロール、マンニトール、ラクトース、デンプン、ステアリン酸マグネシウム、サッカリンナトリウム、セルロース、炭酸マグネシウムなど、およびこれらの組み合わせが含まれる。別の態様では、治療用組成物は、湿潤剤または乳化剤のような補助物質、安定化剤、またはpH緩衝剤を含有していてもよい。ある態様では、治療用組成物は、約1%〜5%、5%〜10%、10%〜15%、15〜20%、20%〜25%、25〜30%、30〜35%、40〜45%、50%〜55%、1%〜95%、2%〜95%、5%〜95%、10%〜95%、15%〜95%、20%〜95%、25%〜95%、30%〜95%、35%〜95%、40%〜95%、45%〜95%、50%〜95%、55%〜95%、60%〜95%、65%〜95%、70%〜95%、45%〜95%、80%〜95%、または85%〜95%の活性成分を含有する。ある態様では、治療用組成物は、約2%〜70%、5%〜60%、10%〜50%、15%〜40%、20%〜30%、25%〜60%、30%〜60%、または35%〜60%の活性成分を含有する。
ある態様では、治療用組成物を錠剤、飲薬、ボーラス、カプセル、またはプレミックスに配合することができる。このような投与剤形へのこれらの活性成分の製剤化は、薬学的製剤分野で周知の方法により達成することができる。例えば、米国特許第4,394、377号を参照されたい。ゼラチンカプセルに任意の所望の剤形の活性成分を充填すると、カプセルを容易に製造することができる。必要に応じて、これらの材料は、砂糖、デンプン、粉ミルク、精製結晶セルロースなどのような不活性粉末希釈剤で希釈することができ、カプセルに充填するのに便利なように容積を増やすことができる。
ある態様では、従来の製剤プロセスを使用して、治療用組成物を含有する錠剤を調製することができる。活性成分の他に、錠剤は、基剤、崩壊剤、吸収剤、結合剤、および滑沢剤を含むことができる。典型的な基剤として、ラクトース、砂糖、塩化ナトリウム、デンプン、およびマンニトールを挙げることができる。デンプンもアルギン酸と同様に優れた崩壊剤である。ラウリル硫酸ナトリウムおよびジオクチルスルホコハク酸ナトリウムのような界面活性剤もまた、使用される場合がある。広く使用される吸収剤は、デンプンおよびラクトースを含む。炭酸マグネシウムは、油性物質にも有用である。結合剤としては、例えばゼラチン、ガム、デンプン、デキストリン、ポリビニルピロリドン、および種々のセルロース誘導体を使用することができる。広く使用される滑沢剤の中でもとりわけ、ステアリン酸マグネシウム、タルク、パラフィンワックス、様々な金属石鹸、およびポリエチレングリコールがある。
ある態様では、錠剤のような固形組成物を調製する場合、活性成分を薬学的担体、例えばコーンスターチ、ラクトース、スクロース、ソルビトール、タルク、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、リン酸二カルシウム、もしくはガムのような従来の錠剤化成分と混合するか、または他の薬学的希釈剤、例えば水と混合して、本発明の組成物の均質混合物を含有する固形予備処方組成物を形成する。これらの予備処方組成物を均質であると記載する場合、活性成分が組成物全体に均一に分散されていて、組成物を錠剤、丸薬、およびカプセルのような等しく有効な単位投与剤形に容易に細分割することができることを意味している。次に、この固形予備処方組成物を、所望量(例えば、少なくとも約10、10、10、10、10、1010、1011、1012、または1013cfu)の活性成分を含有する上記のタイプの単位投与剤形に細分割する。本明細書において使用される治療用組成物には、風味を付けることができる。
ある態様では、治療用組成物は錠剤または丸薬とすることができる。1つの態様では、錠剤または丸薬にコーティングを施すか、または別様に、錠剤もしくは丸薬を配合して、長期作用の利点をもたらす投与剤形を形成することができる。例えば、錠剤または丸薬は、内部投与成分および外部投与成分を含むことができ、外部投与成分が内部投与成分を上から包み込む剤形である。2つの成分は、腸溶層で分離することができ、腸溶層は、胃内の崩壊に耐えて、内部成分が無傷で通過して十二指腸に達することができるか、または内部成分の放出を遅らせることができるように作用する。多種多様な材料をこのような腸溶層またはコーティングに使用することができ、このような材料には、複数種類のポリマー酸、およびポリマー酸と、シェラック、セチルアルコール、ならびに酢酸セルロースのような材料との複数種類の混合物が含まれる。
ある態様では、治療用組成物は飲薬とすることができる。1つの態様では、飲薬は、生理食塩水の懸濁液の形態の治療用組成物を選択することにより調製される。水溶性の形態の一方の成分は、懸濁液の一方の成分を水溶液の他方の成分と合わせて調製することにより、水不溶性の形態の他方の成分と合わせて使用することができる。水不溶性の形態のいずれの活性成分も、懸濁液として調製することができるか、またはポリエチレングリコールのような幾つかの生理学的に許容される溶媒中で調製することができる。水不溶性の形態のいずれの活性成分の懸濁液も、ピーナッツ油、コーン油、ゴマ油などのような油の中で調製することができる、プロピレングリコールまたはポリエチレングリコールのようなグリコールの中で調製することができるか、もしくは特定の活性成分の溶解度に応じて、水の中で調製することができる。活性成分を懸濁状態に保つためには、好適な生理学的に許容されるアジュバントが必要となる。アジュバントは、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、ゼラチン、およびアルギン酸塩のような増粘剤を含むことができ、増粘剤の中から選択することができる。界面活性剤は普通、活性成分、特に脂溶性プロピオン酸塩増強化合物を懸濁するように作用する。液体非溶媒中で懸濁液を作製するために最も有用なものが、アルキルフェノールポリエチレンオキシド付加物、ナフタレンスルホネート、アルキルベンゼンスルホネート、およびポリオキシエチレンソルビタンエステルである。さらに、液体の親水性、密度、および表面張力に影響を与える多くの物質が、懸濁液を個々の場合において作製し易くすることができる。例えば、シリコーン消泡剤、グリコール、ソルビトール、および糖は、有用な懸濁剤とすることができる。
ある態様では、治療用組成物は、クロストリジウム・アブソナム(Clostridium absonum)、クロストリジウム・アルゼンチネンス(Clostridium argentinense)、クロストリジウム・バラティ(Clostridium baratii)、クロストリジウム・ボツリヌス(Clostridium botulinum)、クロストリジウム・カダベリス(Clostridium cadaveris)、クロストリジウム・カーニス(Clostridium carnis)、クロストリジウム・セラータム(Clostridium celatum)、クロストリジウム・ショーボ(Clostridium chauvoei)、クロストリジウム・クロストリディオフォルメ(Clostridium clostridioforme)、クロストリジウム・コクレアリウム(Clostridium cochlearium)、クロストリジウム・ファラックス(Clostridium fallax)、クロストリジウム・フェルシネウム(Clostridium felsineum)、クロストリジウム・ゴニ(Clostridium ghonii)、クロストリジウム・グリコリカム(Clostridium glycolicum)、クロストリジウム・ヘモリチカム(Clostridium haemolyticum)、クロストリジウム・ハスティフォルメ(Clostridium hastiforme)、クロストリジウム・ヒストリチカム(Clostridium histolyticum)、クロストリジウム・インドリス(Clostridium indolis)、クロストリジウム・イレグレア(Clostridium irregulare)、クロストリジウム・リモーサム(Clostridium limosum)、クロストリジウム・マレノミナツム(Clostridium malenominatum)、クロストリジウム・ノビイ(Clostridium novyi)、クロストリジウム・オロティカム(Clostridium oroticum)、クロストリジウム・パラプトリフィカム(Clostridium paraputrificum)、クロストリジウム・パーフリンジェンス(Clostridium perfringens)、ティザー菌(Clostridium piliforme)、クロストリジウム・プトレファシエンス(Clostridium putrefaciens)、クロストリジウム・プトリフィカム(Clostridium putrificum)、クロストリジウム・サルディニエンス(Clostridium sardiniense)、クロストリジウム・サルタゴフォルメ(Clostridium sartagoforme)、クロストリジウム・シンデンス(Clostridium scindens)、クロストリジウム・セプチカム(Clostridium septicum)、クロストリジウム・ソルデリィイ(Clostridium sordellii)、クロストリジウム・スフェノイデス(Clostridium sphenoides)、クロストリジウム・スピロフォルム(Clostridium spiroforme)、クロストリジウム・スポロゲネス(Clostridium sporogenes)、クロストリジウム・サブターミナレ(Clostridium subterminale)、クロストリジウム・シンビオサム(Clostridium symbiosum,)、クロストリジウム・ターティウム(Clostridium tertium)、クロストリジウム・テタニ(Clostridium tetani)、ウェルシュ菌(Clostridium welchii)、およびフィリファクター・ビロサス(Clostridium villosum)からなる群から選択される1つ以上、2つ以上、3つ以上、または4つ以上のクロストリジウム種の非病原性胞子を含む。
ある態様では、治療用組成物は、精製、単離、または培養された生存可能な非病原性クロストリジウム(Clostridium)と、コリンゼラ(Collinsella)、コプロコッカス(Coprococcus)、ドレア(Dorea)、ユーバクテリウム(Eubacterium)、およびルミノコッカス(Ruminococcus)からなる群から選択される1つ以上の属に由来する複数種類の精製、単離、または培養された生存可能な非病原性微生物と、を含む。別の態様では、治療用組成物は、クロストリジウム(Clostridium)、コリンセラ(Collinsella)、コプロコッカス(Coprococcus)、ドレア(Dorea)、ユーバクテリウム(Eubacterium)、およびルミノコッカス(Ruminococcus)からなる群から選択される1つ以上の属に由来する複数種類の精製、単離、または培養された生存可能な非病原性微生物を含む。
ある態様では、治療用組成物は、コリンセラ(Collinsella)、コプロコッカス(Coprococcus)、ドレア(Dorea)、ユーバクテリウム(Eubacterium)、およびルミノコッカス(Ruminococcus)からなる群から選択される2つ以上の属を含む。別の態様では、治療用組成物は、コプロコッカス(Coprococcus)、ドレア(Dorea)、ユーバクテリウム(Eubacterium)、およびルミノコッカス(Ruminococcus)からなる群から選択される2つ以上の属を含む。さらに別の態様では、治療用組成物は、コプロコッカス・カタス(Coprococcus catus)、コプロコッカス・コメス(Coprococcus comes)、ドレア・ロンジカテナ(Dorea longicatena)、ユーバクテリウム・エリゲンス(Eubacterium eligens)、ユーバクテリウム・ハドルム(Eubacterium hadrum)、ユーバクテリウム・ハリイ(Eubacterium hallii)、ユーバクテリウム・レクターレ(Eubacterium rectale)、およびルミノコッカス・トルキース(Ruminococcus torques)からなる群から選択される1つ以上、2つ以上、3つ以上、4つ以上、または5つ以上の種を含む。
1つの態様では、治療用組成物は少なくとも約10、10、10、10、10、1010、1011、1012、または1013cfuを含む。別の態様では、治療用組成物は最大約10、10、10、10、10、1010、1011、1012、1013、または1014cfuを含む。
別の態様では、治療用組成物は少なくとも約10、10、10、10、10、1010、1011、1012、または1013個の細胞を含む。別の態様では、治療用組成物は最大約10、10、10、10、10、1010、1011、1012、1013、または1014個の細胞を含む。
これまでの説明から、本発明は、以下の実施形態を含むが以下の実施形態に限定されない様々な方法で具体化することができることが理解されよう。
1.治療を必要とする被検体の潰瘍性大腸炎(UC)を治療するための方法であって、被検体を、少なくとも8週間にわたって、1週間当たり少なくとも3回、生きた非病原性糞便細菌を含む薬学的組成物を投与する治療計画で治療することを含む、方法。
2.治療を必要とする被検体の症状を治療するための方法であって、被検体を、少なくとも8週間にわたって、1週間当たり少なくとも3回、生きた非病原性糞便細菌を含む薬学的組成物を投与する治療計画で治療することを含み、症状は、コラーゲン性大腸炎、リンパ球性大腸炎、クローン性大腸炎、憩室炎、およびパウチ炎からなる群から選択される、方法。
3.治療計画は、プラセからの主要転帰率に対して、少なくとも2倍高い主要転帰率を達成することができ、主要転帰は、治療計画終了時のステロイドフリーでの臨床的寛解および内視鏡的寛解または奏効として定義され、臨床的寛解は、総Mayoスコアが2点以下、かつ全てのサブスコアが1点以下として定義され、内視鏡的寛解または奏効は、Mayo内視鏡スコアのベースラインからの少なくとも1点の低減として定義される、実施形態1または2に記載の方法。
4.治療計画は、少なくとも25%の主要転帰率を達成することができる、実施形態3に記載の方法。
5.治療計画は、20%〜40%の主要転帰率を達成することができる、実施形態3に記載の方法。
6.治療計画は、治療計画の完了後8週目に、少なくとも40%の臨床的寛解維持率を達成することができる、実施形態3に記載の方法。
7.治療計画は、治療計画の完了後8週目に、35%〜60%の臨床的寛解維持率を達成することができる、実施形態3に記載の方法。
8.治療計画は、プラセボからのステロイドフリーでの臨床的寛解率に対して、少なくとも2倍高いステロイドフリーでの臨床的寛解率を達成することができ、臨床的寛解は直腸出血および排便頻度に関する1点以下の合計Mayoスコアとして定義される、実施形態1または2に記載の方法。
9.治療計画は、少なくとも40%のステロイドフリーでの臨床的寛解率を達成することができる、実施形態8に記載の方法。
10.治療計画は、35%〜55%のステロイドフリーでの臨床的寛解率を達成することができる、実施形態8に記載の方法。
11.治療計画は、プラセボからのステロイドフリーでの臨床的奏効率に対して、少なくとも2倍高いステロイドフリーでの臨床的奏効率を達成することができ、3以上の総Mayoスコアの減少、または臨床的奏効は直腸出血および排便頻度に関する合計スコアのベースラインからの50%以上の低減として定義される、実施形態1または2に記載の方法。
12.治療計画は、少なくとも50%のステロイドフリーでの臨床的奏効率を達成することができる、実施形態11に記載の方法。
13.治療計画は、45%〜65%のステロイドフリーでの臨床的奏効率を達成することができる、実施形態11に記載の方法。
14.治療計画は、プラセボからの内視鏡的奏効率に対して、少なくとも2倍高い内視鏡的奏効率を達成することができ、内視鏡的奏効は、総UCEISスコアの3以上の減少、またはベースラインからの50%以上の低減として定義される、実施形態1または2に記載の方法。
15.治療計画は、少なくとも30%の内視鏡的奏効率を達成することができる、実施形態14に記載の方法。
16.治療計画は、30%〜45%の内視鏡的奏効率を達成することができる、実施形態14に記載の方法。
17.方法は、被検体のベースライン腸内細菌多様性を判定することをさらに含む、実施形態1または2に記載の方法。
18.被検体のベースライン腸内細菌多様性は、治療ステップの前に、被検体の糞便サンプルのシャノン多様性を分析することにより評価される、実施形態17に記載の方法。
19.被検体の糞便のシャノン多様性は、細菌種レベルに応じて0.5〜2.2である、実施形態18に記載の方法。
20.方法は、被検体の腸内のフソバクテリウム(Fusobacterium)、ステッタレラ(Sutterella)、またはフソバクテリウム(Fusobacterium)およびステッタレラ(Sutterella)の両方のレベルを判定することをさらに含む、実施形態1または2に記載の方法。
21.方法は、被検体の腸内のバルネシエラ(Barnesiella)、パラバクテロイデス(Parabacteroides)、クロストリジウムIV(Clostridium IV)、ルミノコッカス(Ruminococcus)、ブラウチア(Blautia)、ドレア(Dorea)、ルミノコッカス2(Ruminococcus2)、およびクロストリジウムXVIII(Clostridium XVIII)からなる群から選択される1種類以上の細菌のレベルを判定することをさらに含む、実施形態1または2に記載の方法。
22.薬学的組成物は糞便微生物調製物を含む、実施形態1または2に記載の方法。
23.被検体は、治療ステップの前に、少なくとも4のMayoスコアを示す、実施形態1または2に記載の方法。
24.被検体は、治療ステップの前に、4〜10のMayoスコアを示す、実施形態1または2に記載の方法。
25.治療を必要とし、3点以下のMayo内視鏡スコアを示す被検体の潰瘍性大腸炎(UC)を治療するための方法であって、被検体に、生きた非病原性糞便細菌を含む薬学的組成物を投与することを含む、方法。
26.投与は、少なくとも8週間にわたって続く治療計画に従って行われる、実施形態25に記載の方法。
27.投与は、少なくとも8週間および1週間当たり少なくとも3回の治療計画に従って行われる、実施形態25に記載の方法。
28.被検体は、治療計画の終了時に主要転帰を達成することができ、主要転帰は、治療計画終了時のステロイドフリーでの臨床的寛解および内視鏡的寛解または奏効として定義され、ステロイドフリーでの臨床的寛解は、総Mayoスコアが2点以下、かつ全てのサブスコアが1点以下として定義され、内視鏡的寛解または奏効は、内視鏡スコアのベースラインからの少なくとも1点の低減として定義される、実施形態27に記載の方法。
29.投与ステップは、少なくとも8週間にわたって毎日という治療計画に従って行われる、実施形態25に記載の方法。
30.治療を必要とする被検体の潰瘍性大腸炎(UC)を治療するための方法であって、当該方法は、被検体に、生きた非病原性糞便細菌を含む薬学的組成物を投与することを含み、被検体は、コルチコステロイドの併用を当該方法実施中に行わず、方法を開始する直前のコルチコステロイド使用がない、方法。
31.被検体は、方法を開始する前の少なくとも1週間以内のステロイド使用がない、実施形態30に記載の方法。
32.被検体は、方法を開始する前の少なくとも1週間以内のコルチコステロイド使用がない、実施形態30に記載の方法。
33.被検体は、方法を開始する前のコルチコステロイド使用がない、実施形態30に記載の方法。
34.投与は、少なくとも8週間にわたって続く治療計画に従って行われる、実施形態30に記載の方法。
35.投与は、少なくとも8週間および1週間当たり少なくとも3回の治療計画に従って行われる、実施形態30に記載の方法。
36.被検体は、治療計画の終了時に主要転帰を達成することができ、主要転帰は、治療計画終了時のステロイドフリーでの臨床的寛解および内視鏡的寛解または奏効として定義され、ステロイドフリーでの臨床的寛解は、総Mayoスコアが2点以下、かつ全てのサブスコアが1点以下として定義され、内視鏡的寛解または奏効は、内視鏡スコアのベースラインからの少なくとも1点の低減として定義される、実施形態35に記載の方法。
37.治療を必要とする被検体の潰瘍性大腸炎(UC)を治療する治療計画を選択するための方法であって、当該方法は、被検体の腸内のフソバクテリウム(Fusobacterium)、ステッタレラ(Sutterella)、またはフソバクテリウム(Fusobacterium)およびステッタレラ(Sutterella)の両方のレベルを判定することと、フソバクテリウム(Fusobacterium)、ステッタレラ(Sutterella)、またはフソバクテリウム(Fusobacterium)およびステッタレラ(Sutterella)の両方のレベルが所定のレベルを下回っている場合に、糞便細菌療法を推奨することと、を含む、方法。
38.治療を必要とする被検体の潰瘍性大腸炎(UC)を治療する治療計画を選択するための方法であって、当該方法は、被検体の腸内のバルネシエラ(Barnesiella)、パラバクテロイデス(Parabacteroides)、クロストリジウムIV(Clostridium IV)、ルミノコッカス(Ruminococcus)、ブラウチア(Blautia)、ドレア(Dorea)、ルミノコッカス2(Ruminococcus2)、およびクロストリジウムXVIII(Clostridium XVIII)からなる群から選択される1種類以上の細菌のレベルを判定することと、上記細菌からなる群から選択される1種類以上の細菌のレベルが所定のレベルを上回る場合に、糞便細菌療法を推奨することと、を含む、方法。
39.1種類以上の細菌のレベルは、当該被検体の糞便を分析することにより判定される、実施形態37または38に記載の方法。
実施例1.患者選択基準.
排便頻度、直腸出血、内視鏡検査での粘膜の外観、および医師による総合評価(PGA)を取り入れた4〜10の総Mayoスコアを有する臨床的および内視鏡的活動性潰瘍性大腸炎を有する18〜75歳の男性および女性を含む患者が含まれる。内視鏡スコアは1以上、PGAスコアは2点以下である必要がある。さらに、このような潰瘍性大腸炎は、3ヶ月よりも長い期間にわたって続いている必要がある。5cm未満の孤立性直腸炎を除き、いかなる程度の潰瘍性大腸炎も治療される。全ての包含基準に関する表4を参照されたい。
5−アミノサリチル酸、チオプリン、およびメトトレキサートの経口投与薬治療を受けている患者は、安定した投与量で投与される必要がある。経口投与薬プレドニソロンが患者に許可され、該当する投与量が投与される場合、isisoloneの投与が登録時に許可される。必須経口投与薬プレドニソロンを服用した患者は、1週間に最大2.5mgまで漸減するようにしてもよく、8週目までにステロイドフリーになる必要がある。
過去2週間のうちに直腸治療を受け、過去4週間のうちに抗生物質またはプロバイオティクスを受け、過去12週間のうちに生物学的治療を受けている患者は除外される。中毒性巨大結腸症の既往歴または病歴、ならびにこれらに限定されないが、過敏性腸症候群、憩室炎、および腫瘍を含む全ての他の重度の胃腸症状を示す患者も除外される。クローン病または未確定大腸炎と診断されている患者は除外される。瘻孔および既存の亀裂のような肛門周囲疾患のある患者は除外される。重度の貧血、白血球減少症、または顆粒球減少症の患者は除外される。治療前3ヵ月未満に虫垂切除術を受けた患者も除外される。著しい食物過敏症を有する患者は除外される。全ての除外基準に関する表5を参照されたい。
上記基準に基づいて、85人の患者がこの治験に募集されている。選択された患者が無作為に選ばれて、81人が治療を開始する(図1)。2つの群は疾患の重症度を除いて、良好に一致しており、最も軽症(Mayo1)の内視鏡的疾患を有する非常に多くの患者が無作為に選ばれてプラセボ治療を受ける。表6は、募集された患者のベースライン特性をまとめたものである。
実施例2.糞便ドナーの選択.
これらに限定されないが炎症性腸疾患および過敏性腸症候群を含む消化管疾患の病歴または現症状を有しない18〜65歳の男性および女性を含む糞便ドナーが含まれる。ドナーは、いかなる大きな活動性の医学的併存疾患を有していない必要がある。ドナーは、提供以前の3ヶ月のうちに、抗菌剤、プロバイオティクス、プロトンポンプ阻害剤を含まない薬物治療であって、便の活動を妨げる可能性のある医薬品による最小限の定期的な薬物治療を全く受けていない必要がある。全てのドナー包含基準に関する表7を参照されたい。
不健康なドナーを除外するために、潜在的なドナーの便が以下の検査項目の1つ以上を使用して評価される。クロストリジウム・ディフィシル(Clostridium difficile)毒素PCR、腸内病原体に対する通常の細菌培養による糞便顕微鏡検査/培養/感度、糞便ジアルジア抗原、糞便クリプトスポリジウム抗原、糞便卵/嚢胞/寄生虫(ブラストシスチス・ホミニス(Blastocystis hominis)およびディエンタモエバ・フラギリス(Dientamoeba fragilis)を含む)、およびノロウイルスEIA(Norovirus EIA)。潜在的なドナーの血液も、以下のうちの1つ以上について検査される:全血球計算値(CBC)、電解質、尿素、およびクレアチニン(EUC);肝機能検査(LFT);赤血球沈降速度(ESR);C反応性タンパク質(CRP);ヒト免疫不全ウイルス(HIV)1型および2型;A型肝炎ウイルスIgM;B型肝炎ウイルス表面抗原;B型肝炎ウイルスコア抗体(IgM+IgG);B型肝炎ウイルス表面抗体;C型肝炎ウイルス抗体;急速血漿レアギンおよび/または蛍光トレポネーマ抗体吸収;およびヒトT細胞リンパ球向性ウイルス(HTLV)1型および2型。
上記基準および検査に基づいて、14人のドナーが選択される。
実施例3.FMTおよびプラセボの調製ならびに保存.
FMT注入は、微生物の不均一性を高めるために、3〜7人のドナーの混合糞便で構成される。各患者は、全てのFMT注入物を同じドナー集団から受け入れて、注入される糞便微生物叢の一貫性および再現性を確保する。
プラセボ注入は等張食塩水を含む。臭気物質、褐色食品の2ナトリウム4,4’−2,4−ジヒドロキシ−5−ヒドロキシメチル−1,3−フェニレン−ビスアゾジ−1−ナフタレンスルホネート(糞便臭および色をそれぞれ再現するための)、およびグリセロール凍結防止剤(濃度10%)を150mlのプラセボ注入およびFMT注入に添加し、次に−80℃で保存する。
選択されたドナーのうちの3〜7人が、治験における21個のFMTバッチの各FMTバッチに影響を与える。複数人のドナーを全ての注入に対応して使用することが、この治験の特徴の1つである。
実施例4.治験デザイン.
3つの臨床センターでは、患者を、FMT:プラセボに対して1:1の二重盲検で、治験部位および付随するコルチコステロイド使用に層別化された4つの置換ブロックを使用してランダム化する。
腸調製を完了した後に、結腸鏡検査が回腸末端に対して行われ、最初の注入が施される。次に、患者は、8週間にわたって1週間当たり5回の浣腸を自身に施す。8週間後、粘膜炎症をS状結腸鏡検査で評価する。
最初の8週間の治験期間の後、プラセボ治療を受ける患者に、最初の結腸内視鏡注入なしで、非盲検下で8週間のFMT(糞便微生物叢移植)浣腸を1週間当たり5回施す。S状結腸鏡検査は、非盲検下のFMT(糞便微生物叢移植)の後に繰り返される。
図2は、この治験デザインの図式表示を示している。
実施例5.治験評価および評価項目.
患者は、FMT後8週目に最終レビューが行われる盲検および非盲検試験期間中、2週間毎にレビューされる。血液検査および糞便検査は、試験治療中は4週間毎に実施される。血液検査には、CBC、EUC、LFT、ESR、およびCRPが含まれる。糞便検査では、糞便中のカルプロテクチンを測定する。
Mayo内視鏡的サブスコアおよびUCEISスコアを使用する各内視鏡検査での最悪の炎症部位の評価は、5人のIBD専門胃腸科医による全内視鏡写真画像の盲検レビューおよびセントラルコンセンサススコアリングを用いて行われる。
主要複合転帰率は、8週目に内視鏡的寛解または奏効を伴うステロイドフリーでの臨床的寛解であり、このステロイドフリーでの臨床的寛解は、総Mayoスコアが2点以下であり、かつ全てのサブスコアが1点以下であり、内視鏡スコアのベースラインから低減が1点以上として定義される。
41人のFMT治療患者のうちの11人(27%)、および40人のプラセボ治療患者のうちの3人(8%)が、主要転帰を達成している(P=0.02、OR(オッズ比)4.5(95%CI 1.2〜17.7))(図3A、図4A〜図4D)。
図3Aは、ステロイドフリーでの臨床的寛解および内視鏡的寛解または奏効の主要転帰を8週目に達成したFMTおよびプラセボ治療群の患者数を示している(総Mayoスコアが2点以下であり、全てのサブスコアが1点以下であり、内視鏡的サブスコアのベースラインからの低減が1点以上)。総Mayoスコアは0〜12の範囲とすることができ、サブスコアは0〜3の範囲とすることができ、より高いスコアは、疾患がより重篤であることを示している。
図4Aおよび図4Bは、最善の経口局所5−ASA療法であるにもかかわらず、左側潰瘍性大腸炎および急性大腸炎(出血を伴う1日当たり6回の下痢)の4年間の病歴を有する37歳の女性患者におけるFMT療法の効果を示している。図4Aは、内視鏡的Mayoサブスコア2、および総Mayoスコア8を示す25cmの直腸S状結腸活性大腸炎の例示的なベースライン内視鏡的外観を示している。図4Bは、内視鏡検査Mayoサブスコア0、および総Mayoスコア0を示す8週間の盲検FMT療法の終了時の同じ患者における例示的な内視鏡的外観を示している。この患者は、臨床的寛解を、盲検FMT療法の完了後8週間の最終治験追跡調査時に維持している。
図4Cおよび図4Dは、広範囲の潰瘍性大腸炎の7年間の病歴を有する28歳の女性患者におけるFMT療法の効果を示している。この患者は、メサラミン、プロバイオティック、およびアダリムマブによる治療の失敗を経験している。したがって、患者はアザチオプリンおよびアロプリノールを服用し続けており、経口ブデソニド9mg/日でステロイド依存していた。治験参加時に、この患者は、出血および腹痛を伴って1日当たり8回下痢をしている。図4Cは、内視鏡的Mayoサブスコアが3点であり、かつ総Mayoスコアが10点である、肝撓みに至る広範囲の大腸炎の例示的なベースライン内視鏡的外観を示している。この患者は、一次治験中にプラセボ治療を受けているが、コルチコステロイドを漸減することはできず、したがって治療に失敗して主要転帰に至らなかった。図4Dは、内視鏡的Mayoサブスコア0および総Mayoスコア0を示す8週間の非盲検FMTの完了時の同じ患者における内視鏡的外観を示している。非盲検FMTの8週間後、この患者はコルチコステロイドから完全に離脱しており、臨床的および内視鏡的寛解にある。
副次的転帰には、ステロイドフリーでの臨床的寛解(直腸出血+排便頻度のMayoサブスコアに対応する1点以下の合計スコア)、臨床的奏効(直腸出血+排便頻度の合成Mayoサブスコアのベースラインからの3点以上の減少、および/または50%以上の低減)、内視鏡的奏効(ベースラインからの1点以上の低減を伴う1点以下のMayo内視鏡的サブスコア)、完全な粘膜治癒(Mayo内視鏡的サブスコア0)、IBDQ10および安全性を用いた生活の質が含まれる。
全ての内視鏡画像の盲検法中心値読み取りは、MayoおよびUCEISのスコアリングの両方を使用して行われる。UCEISスコアのベースラインからの3ポイント以上の減少、および/または50%以上の低減を使用したステロイドフリーでの内視鏡的転帰を評価すると、8週目のFMT治療群とプラセボ治療群との差は、37%対10%、p<0.01、OR(オッズ比)5.2、95%CI 1.5〜17.5の関係であった。UCEIS≦1の基準を使用する場合、FMT治療患者とプラセボ治療患者との差は、8週目に17%対8%、p=0.19、OR(オッズ比)2.5、95%CI 0.6〜10.6の関係であった。
有意差が、FMT治療群とプラセボ治療群との間で、8週目に、総Mayoスコアにおいて観察され、総Mayoスコアの減少において観察される(表9)。IBDQ FMTデータは31人の患者からのみ入手可能である。全ての欠損データには、全コホートの中で最悪の値が割り当てられる。全ての連続変数は中央値および四分位範囲として報告される。
図3Bは、8週目に、ステロイドフリーでの臨床的寛解(直腸出血+排便頻度Mayoサブスコアに対応する1点以下の合計スコア)および臨床的奏効(直腸出血+排便頻度Mayoサブスコアに対応する合計スコアのベースラインからの3点以上の減少、および/または50%以上の低減)になっている患者の数を示している。8週目のステロイドフリーでの臨床的寛解(44%対20%、P=0.02、または3.1、95%CI 1.2〜8.4)およびステロイドフリーでの臨床的奏効(54%対23%、P<0.01、OR(オッズ比)4.0、95%CI 1.5〜10.4)は、プラセボ治療患者よりもFMT患者において有意に、より大きい。
図3Cは、ステロイドフリーでの内視鏡的奏効(ベースラインからの1点以上の低減を伴う1点以下のMayo内視鏡的サブスコア)になっていて、完全に粘膜治癒(Mayo内視鏡的サブスコア0)している患者の数を示している。8週目では、ステロイドフリーでの内視鏡的奏効(32%対10%、P=0.02、OR(オッズ比)4.2、95%CI 1.2〜14.2)は、FMT治療患者において有意に、より大きい。完全な粘膜治癒(Mayo 0:12%対8%、P=0.48、OR(オッズ比)1.7、95%CI 0.4〜7.7)は、プラセボ治療群よりもFMT治療群において、より大きいが、この差は有意ではなかった。転帰は、UCEISのスコアリングと同様である(図5)。図5は、治療効果が現れ始める速さを示している。4週目の終了時には、臨床的奏効は、プラセボ治療患者[40人中5人(13%)]よりもFMT患者[41人中17人(41%)]において有意に大きい(p<0.01、OR(オッズ比)5.0、95%CI 1.6〜15.3]。臨床的寛解は、治療群間で有意な差はない[それぞれ41人中12人(29%)対40人中5人(13%)(P=0.06、OR(オッズ比)2.9、95%CI 0.91〜9.2)]。
IBDQスコアおよび炎症性マーカーは群間で有意な差がない(表9)。
37人の最初にプラセボ治療を受けた患者が、非盲検FMTに進む。非盲検FMT後、10人(27%)が主要評価項目を満たし、17人(46%)が臨床的寛解に至っており、8人(22%)が完全な粘膜治癒に至っている。
転帰と解剖学的疾患の程度との間の関係は観察されない(P=0.23)。内視鏡的炎症の重症度は、治療転帰に関連付けられ(p=0.01)、治験参加時には、Mayo内視鏡スコア3の患者は、主要転帰を達成していない。コルチコステロイド使用も治療転帰に関連付けられ(p=0.02)、コルチコステロイドに関する治験に参加している患者は、盲検治療の終了時に主要評価項目を達成していない。非盲検FMT参加時にコルチコステロイドを服用している1人の患者が、完了時に主要評価項目を満たしている。
63人の患者が、二重盲検または非盲検FMTの完了後の8週間の最終治験追跡調査に参加し、これらの患者のうちの28人が臨床的寛解に至っており、20人がUC治療の段階的拡大を必要としている。
盲検FMTを受けている9人の患者、およびプラセボを受けている11人(P=0.56)が、8週目の前に離脱したか、またはプロトコールに失敗している。盲検治療における離脱またはプロトコールの失敗の理由には、ステロイド離脱症が悪化する疾患(3人FMT、6人プラセボ)、持続する疾患またはステロイド離脱症なしの状態で悪化する疾患(5人FMT、3人プラセボ)、および服薬不履行(1人FMT、2人プラセボ)が含まれる。
非盲検FMTを開始する11人の患者は、離脱するか、またはプロトコールに失敗しているかのいずれか:5人はステロイド離脱症が悪化する疾患を有し、2人はステロイド離脱症なしの状態で持続する疾患、または悪化する疾患を有し、4人は服薬不履行である。
盲検治療中に、32人のFMT患者(78%)および33人のプラセボ治療患者(83%)が少なくとも1つの有害事象を経験し、有害事象の回数またはタイプに有意差はない(表10)。最も一般的な有害事象は、自己抑制的な消化管の病気(腹痛、膨満感、および鼓腸)である。6人に重篤な有害事象(SAE)が治験治療中に起こる:2人が盲検FMT、1人がプラセボ、3人が非盲検FMTである。盲検FMT時に難治性大腸炎を患っている1人の患者は、臨床的および内視鏡的(Mayo2〜3、UCEIS 5〜7)悪化により2週目に離脱して、結腸切除術を受けた。中等度から重度の大腸炎を患っている1人の患者は、盲検能動的治療の3週目に体調不良のままであり、離脱し、入院して静脈内コルチコステロイド治療を受けている。中等度から重度の大腸炎を患っている1人の患者は、プラセボ治療の3週目に離脱し、入院を必要としている。最初の3人のプラセボ治療患者は、非盲検FMTによる改善に失敗し、治療の段階的拡大のために入院した。
6人に重篤な有害事象が治験治療中に観察される:2人が盲検FMT、1人がプラセボ、3人が非盲検FMTである。盲検FMTで難治性UC(潰瘍性大腸炎)に罹患している1人の患者は、臨床的および内視鏡的悪化により離脱して、結腸切除術を受けた。最初の3人のプラセボ治療患者は、非盲検FMTによる改善に失敗し、入院して静脈内コルチコステロイド治療または抗TNF治療を受ける必要がある。
複数のドナーによるFMTをUC(潰瘍性大腸炎)に集中的に投与することは、短期的には安全であるように思われる。最も重篤な有害事象は、ステロイド離脱症状に耐えられないコルチコステロイド依存性または難治性の患者、または中等度から重度の大腸炎の患者のいずれかに発現する。FMTを受けながら結腸切除術を受ける患者は、UC患者の微小部位が、この治療で悪化する疾患に罹り易くなることを示している。
個人ドナーまたはドナー集団が主要転帰を有意に伴うことはないが、この特定の治験はこれを評価することを動機とはしていない。ドナーの1人に利益がもたらされ易くなり、患者の37%が、このドナーを利用して主要転帰を達成している患者であり、18%が、このドナーを利用しないで主要転帰を達成している患者である(P=0.054)。ドナー集団は、主要評価項目または重篤な有害事象には関連しない。
入手可能なデータおよび事例となる経験に基づいて、予測FMT寛解率は60%であり、プラセボ率は15%であり、ドロップアウト率は30%である。1群当たり40人の患者は、治療意図分析において0.05の両側アルファレベルとの差を示す80%の確率が必要とされる。
全ての分析は、少なくとも1回の治験投与を受けた全ての患者を含む人を治療することを意図している(ITT)。治療を増やした、治験プロトコールに違反した、8週目までにコルチコステロイドの中止に失敗した、または何らかの理由で治験を終わらせた患者は、治療の失敗とみなされる。不完全な欠損データには、統計分析対象のコホートの中で最悪値が割り当てられる。
記述統計量は全ての変数について計算される。正規分布する連続データは、平均および標準偏差として表され、対応のないt検定を使用して分析される。正規分布しないデータは、中央値および四分位範囲として表され、Wilcoxon順位和検定を使用して分析される。カテゴリカルデータは、カイ二乗検定およびフィッシャーの正確検定により評価される。結果は、95%信頼区間のオッズ比として表される。0.05未満のp値が有意であると見なされる。
統計分析は、SPSSバージョン23.0ソフトウェア(イリノイ州シカゴ)を用いて行われる。
実施例6.消化管微生物叢分析.
微生物学的分析は、患者、個人ドナー、およびFMT集団糞便サンプルに対して行われる。サンプルを−80℃で保存する。糞便細菌DNAを抽出する。16S rRNA遺伝子フラグメントをF27および519Rプライマーを使用して増幅し、次にIllumina MiSeqプラットフォーム(2x300bp化学)でハイスループットシークエンシングに供して、微生物叢の多様性および存在量を確保する。生配列は、MOTHUR(SchlossらによるAppl.Environ.Microbiol.2009;75:7537〜41)を用いて分析される。 統計的検定は、計数および相対存在量に対して行われる。
多様性(α−および系統発生)分析、および主成分分析(PCA)、SIMPROF検定を用いたCLUSTER、順列MANOVA(PERMANOVA)、およびPERMDISPを含む統計分析が、読み取り値に対して、MOTHURおよびPrimer−E(Clarke.J.of Ecology 1993;18(1):117〜43)を使用して行われる。線形判別分析効果サイズ(LEfSe)分析(SegataらによるGenome Biol.2011;12:R60)は、Galaxyウェブアプリケーション(GoecksらによるGenome Biol.2010;11:R86)を使用して行われる。
糞便サンプルは70人の患者から収集される。314人の患者および113人のドナーの糞便サンプル(55人の個人ドナーおよび58人の集団サンプル)を分析する。1サンプル当たりに行われる清浄化シーケンスの回数は、26976±540であり、希薄化曲線は、サンプリングが飽和していることを示唆している。
操作上の分類単位(OTU)の数および系統発生的多様性は、個人ドナーよりもドナー集団において有意に増加する(図6Aおよび図6B)。OTUの数およびドナーサンプル(集団および個人)の系統発生的多様性は、ベースラインの患者サンプルよりも有意に増加する(図6Aおよび図6B)。***図6Aおよび図6Bでは、P<0.0001の関係を示している。
OTUの数および系統発生的多様性は、4週目および8週目に、全てのFMT治療患者のベースラインに対して有意に増加し(p<0.0001)、FMT後8週間持続する(p<0.0001)(図6Aおよび図6B)。同様のパターンが、種の豊富さ、およびシャノン多様性に対応して観察される。
微生物プロファイルの有意差および低減された分散レベルが、FMT後のOTUからクラス分類レベルまで観察される。PCA(主成分分析)では、FMTを受けている患者の微生物プロファイルの変化が確認される(図6C)。患者プロファイルは、優勢なバクテロイデス(Bacteroides)からプレボテラ(Prevotella)にシフトする(図6C)。FMTを受けている患者の微生物プロファイルのドナーへのシフトは、OTUレベルで最も顕著である。
患者のベースラインサンプルをFMT後の4週目、8週目、8週間と比較してFMTにより変更される分類群を特定し、ドナーサンプルと比較してドナー集団に関連するOTUおよび患者に関連するOTUを特定する。全ての分類レベルにわたる295の微生物分類群が、FMTで移植を受けた場合のものであり、295の微生物分類群のうちの78人が強い関連性を示している(LDAスコア>3)。臨床的転帰とは無関係に、FMTを行う場合の患者のバクテロイデス(Bacteroides)(例えば、OTU8、15、69)の減少があり、ドナーのプレボテラ(Prevotella)(例えば、OTU2)およびドナーのバクテロイデス(Bacteroides)(例えば、OTU12、26、56)の顕著な増加がある。このパターンは、OTUを、より高い解像度で選択する場合に、より明らかになる。
主要転帰を達成している盲検FMT治療患者は、達成していない患者よりも高いベースラインアルファ多様性を有する傾向がある(P=0.1、図6D)。盲検FMT治療は、全ての患者において有意に増加する多様性に関連している。しかしながら、主要転帰を達成している患者は、FMT中およびFMT後8週間の間に、より大きな多様性を有し、ドナー集団よりは低いが個人ドナーよりも高いレベルを達成している(図6D)。α多様性の増加はFMTに特有である。プラセボの主要転帰を満たす3人の患者は多様性の変化を示していない。
FMTの主要転帰に関連する微生物分類群を特定するために、LEfSe分析を、盲検FMTを受ける場合について行い、非盲検FMT患者を層別化する。87分類群は、盲検患者の主要転帰に、46分類群は、非盲検FMT患者の主要転帰に有意に関連付けられる。一連の微生物分類群は、盲検FMT患者(例えば、バルネシエラ(Barnesiella)、パラバクテロイデス(Parabacteroides)、クロストリジウムIV(Clostridium IV)、およびルミノコッカス(Ruminococcus)ならびに非盲検FMT患者(例えば、ブラウチア(Blautia)、ドレア(Dorea)、ルミノコッカス2(Ruminococcus 2)、およびクロストリジウムXVIII(Clostridium XVIII))の寛解に関連付けられる。フソバクテリウム(Fusobacterium)およびサテレラ(Sutterella)は共に、盲検FMT患者および非盲検FMT患者の両方の寛解の欠如に矛盾なく関連付けられる。フソバクテリウム(Fusobacterium)の場合、これは、寛解を達成していない患者の病気の根絶の欠如、寛解に至っていない患者への移植、または寛解を達成している患者の病気の根絶のいずれかを含む。
実施例7.治療未経験の潰瘍性大腸炎患者に対する経口糞便微生物治療による治療.
44歳の治療未経験の男性患者(患者DM)は、下痢、血便および粘膜便、けいれん/腹痛、および体重減少の1年間の病歴を提示している。患者は、排便時の激しい痛み、運転中の失禁、食欲不振、吐き気、辛い食べ物および魚を食べられないこと、ブレインフォグ(脳に霧がかかったような状態)、および16ポンド(7257グラム)の体重減少を経験している。患者はまた、便の硬さが7(ブリストル)の状態の重度の鼓腸、重度の腹部不快感、および深刻な衝動を伴う1日当たり10〜12回の排便を経験している。患者は重症の全結腸炎と診断される。凍結乾燥されたドナー由来の非選択糞便微生物叢を含有する耐酸性/遅延放出二重カプセル化経口カプセル剤を含む治療計画を用いる。簡単に言うと、ドナー糞便を収集して凍結保護剤と均質化し、得られたスラリーを凍結乾燥して、約1.6×1011の生細胞/カプセルを含むDRcaps(登録商標)カプセルに封入する。患者は、13週間の導入期間にわたって総404カプセルで治療される。この期間中に、症状の質問票を回収し、便を、病原体の培養を目的として培養してLFSM治療の有効性を評価する。
患者のUC症状は改善を示している(表11参照)。治療後8週目までに、血液および粘膜は便中にほとんど見ることができず、10週目までにはなくなる。患者の失禁は止まり、排便は、2〜3回/日に減少し、便の硬さが4(ブリストル)になる。治療を継続すると、カルプロテクチンレベルは、22週目の600μg/g〜26週目の344μg/gに減少する。これにより、進行中の炎症の低減が確認され、図7の内視鏡検査によっても示される。患者は、治療の忍容性に関する副作用を全く報告していない。この症例は、経口糞便微生物治療による潰瘍性大腸炎(UC)の治療が成功したことを表している。患者のUC症状の改善に由来する生活の質(QoL)の向上の他に、エネルギーレベルの大幅な増加をさらにもたらして、失禁の低減による毎日の運動が可能になり、仕事再開の自信が持てるようになる。患者は、1日当たり4個のカプセル薬による維持療法を良好に継続する。経口糞便微生物治療は、全結腸炎に罹患している治療未経験のUC患者を治療する場合に有効であり、QOLが全体的に向上する。
実施例8.潰瘍性大腸炎患者に対する経口糞便微生物治療による治療.
31歳の患者(患者TD)を糞便微生物治療で治療する。凍結乾燥されたドナー由来の非選択糞便微生物叢を含有する耐酸性/遅延放出二重カプセル化経口カプセル剤を含む治療計画を用いる。患者の症状には、便の硬さ2の1日当たり4回の排便、中等度の膨満感、中等度の腹部不快感、軽度の衝動、および脚のピン治療ならびに針治療の感覚、および疲労が含まれる。患者は、導入期間中、1週間当たり1回の結腸鏡検査における糞便微生物治療液注入および1〜2回の直腸内への浣腸液注入を行う6週間の治療プロトコールを受ける。患者は維持期間中、4週間にわたって1日当たり4カプセルを服用する。患者の鼓脹の症状は減弱し、腹部の不快感および衝動の症状は消える。患者は、便の硬さ3の1日当たり1回の排便を経験する。患者はまた、軽度の鼓腸および全身倦怠感を経験する。カプセル治療後2週目では、患者は、243μg/gのカルプロテクチン測定値を有する。最初のカルプロテクチン検査から3週目では、および最初のカプセル服用から4週目では、患者のカルプロテクチンレベルは88μg/gに減少する。
様々な変更を、本開示の範囲から逸脱しない範囲で、本明細書において説明され、例示される構造および方法に加えることができることから、これまでの説明に含まれる全ての主題は、限定ではなく、例示として解釈されるべきである。本開示の広さ、および範囲は、上記の例示的な実施形態のいずれによっても限定されるべきではなく、以下の添付の特許請求の範囲およびその均等物に従ってのみ定義されるべきである。本明細書において引用される全ての特許文献および非特許文献は、これらの全内容が参照により本明細書に組み込まれる。

Claims (20)

  1. 治療を必要とする被検体の潰瘍性大腸炎(UC)を治療するための方法であって、生きた非病原性糞便細菌を含む薬学的組成物を少なくとも4週間にわたって、1週間当たり少なくとも1回投与することを含む治療計画で、前記被検体を治療することを含み、前記治療計画は、プラセボからの主要転帰率に対して、少なくとも2倍高い主要転帰率を達成することができ、前記主要転帰は、前記治療計画終了時のステロイドフリーでの臨床的寛解および内視鏡的寛解または奏効として定義され、前記臨床的寛解は、総Mayoスコアが2点以下、かつ全てのサブスコアが1点以下として定義され、前記内視鏡的寛解または奏効は、Mayo内視鏡スコアのベースラインからの少なくとも1点の低減として定義される、方法。
  2. 前記治療計画は、少なくとも8週間にわたって1週間当たり少なくとも3回、生きた非病原性糞便細菌を含む薬学的組成物を投与することを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記治療計画は、少なくとも25%の主要転帰率を達成することができる、請求項2に記載の方法。
  4. 前記治療計画は、前記治療計画の完了後の8週目に、少なくとも40%の臨床的寛解維持率を達成することができる、請求項2に記載の方法。
  5. 前記治療計画は、プラセボからのステロイドフリーでの臨床的寛解率に対して、少なくとも2倍高いステロイドフリーでの臨床的寛解率を達成することができ、前記臨床的寛解は、直腸出血および排便頻度に関する合計Mayoスコアが1点以下として定義される、請求項1に記載の方法。
  6. 前記治療計画は、少なくとも40%のステロイドフリーでの臨床的寛解率を達成することができる、請求項5に記載の方法。
  7. 前記治療計画は、プラセボからのステロイドフリーでの臨床的奏効率に対して、少なくとも2倍高いステロイドフリーでの臨床的奏効率を達成することができ、前記臨床的奏効は、3点以上の総Mayoスコア減少、または直腸出血および排便頻度に関する合計スコアのベースラインからの50%以上の低減として定義される、請求項1に記載の方法。
  8. 前記治療計画は、少なくとも50%のステロイドフリーでの臨床的奏効率を達成することができる、請求項7に記載の方法。
  9. 前記治療計画は、プラセボからの内視鏡的奏効率に対して、少なくとも2倍高い内視鏡的奏効率を達成することができ、前記内視鏡的奏効は、ベースラインからの3点以上の総UCEISスコア減少、または50%以上の総UCEISスコア低減として定義される、請求項1に記載の方法。
  10. 前記治療計画は、少なくとも30%の内視鏡的奏効率を達成することができる、請求項9に記載の方法。
  11. 前記方法は、前記被検体のベースラインの腸内細菌多様性を判定することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  12. 前記方法は、前記被検体の腸内のフソバクテリウム(Fusobacterium)、サテレラ(Sutterella)、バルネシエラ(Barnesiella)、パラバクテロイデス(Parabacteroides)、クロストリジウムIV(Clostridium IV)、ルミノコッカス(Ruminococcus)、ブラウチア(Blautia)、ドレア(Dorea)、ルミノコッカス2(Ruminococcus2)、およびクロストリジウムXVIII(Clostridium XVIII)からなる群から選択される1種類以上の細菌のレベルを判定することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  13. 前記薬学的組成物は、糞便微生物調製物を含む、請求項1に記載の方法。
  14. 前記被検体は、前記治療前に少なくとも4点のMayoスコアを示す、請求項1に記載の方法。
  15. 治療を必要とし、3点以下のMayo内視鏡スコアを示す被検体の潰瘍性大腸炎(UC)を治療するための方法であって、前記方法は、前記被検体に、生きた非病原性糞便細菌を含む薬学的組成物を投与することを含む、方法。
  16. 前記投与は、毎日、1週間当たり少なくとも1回、1週間当たり少なくとも2回、および1週間当たり少なくとも3回からなる群から選択される頻度で、少なくとも8週間の治療計画に従って行われる、請求項15に記載の方法。
  17. 前記被検体は、主要転帰を前記治療計画の終了時に達成することができ、前記主要転帰は、前記治療計画終了時のステロイドフリーでの臨床的寛解および内視鏡的寛解または奏効として定義され、前記ステロイドフリーでの臨床的寛解は、総Mayoスコアが2点以下、かつ全てのサブスコアが1点以下として定義され、前記内視鏡的寛解または奏効は、内視鏡スコアのベースラインからの少なくとも1点の低減として定義される、請求項16に記載の方法。
  18. 治療を必要とする被検体の潰瘍性大腸炎(UC)を治療するための方法であって、前記方法は、前記被検体に、生きた非病原性糞便細菌を含む薬学的組成物を投与することを含み、前記被検体は、コルチコステロイドの併用を前記方法実施中に行わず、前記方法を開始する直前のコルチコステロイド使用がない、方法。
  19. 前記投与は、少なくとも8週間および1週間当たり少なくとも3回の治療計画に従う、請求項18に記載の方法。
  20. 前記被検体は、主要転帰を前記治療計画の終了時に達成することができ、前記主要転帰は、前記治療計画終了時のステロイドフリーでの臨床的寛解および内視鏡的寛解または奏効として定義され、前記ステロイドフリーでの臨床的寛解は、総Mayoスコアが2点以下、かつ全てのサブスコアが1点以下として定義され、前記内視鏡的寛解または奏効は、内視鏡スコアのベースラインからの少なくとも1点の低減として定義される、請求項19に記載の方法。
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