JP2019523777A - シロドシンおよびその中間体の合成方法 - Google Patents

シロドシンおよびその中間体の合成方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、シロドシンおよびその中間体の合成方法を提供し、前記合成方法の工程は:塩化物2はインドリン3を得るために塩酸/酢酸により脱アセチル化され、インドリン3はイミド4を得るためにSN2置換反応が行われ、イミド4は安息香酸塩5を得るためにN−アルキル化反応が行われ、安息香酸塩5はインドリン6を得るために還元によりカルボニルが除去され、インドリン6はアルデヒド7を得るためにビルスマイヤー反応が行われ、アルデヒド7はニトリル8を得るためにオキシム化および脱水が行われ、ニトリル8はアミン9を得るためにヒドラジン水和物と反応し、アミン9はシロドシンの主要な中間体10を得るためにL−酒石酸により溶解され、前記主要な中間体10は化合物11を得るために塩基性条件下で縮合が行われ、前記化合物11は塩12を形成するためにL−リンゴ酸と結晶化され、その後に塩12はシロドシン1を得るために塩基性条件下で過酸化水素により加水分解される。本発明において、L−リンゴ酸は結晶化による塩の形成に用いられ、バイオポリマーのような除去が困難な不純物が効果的に除去され、高い変換効率が達成され、工業的な生産コストが効果的に低減し、危険な試薬の使用が避けられ、生産工程が単純化され、そして合成の安全性が上昇する。

Description

本発明は、医薬品化学の分野に関連し、特にシロドシンおよびその中間体の合成方法に関連する。
シロドシンは、日本のキッセイ薬品工業株式会社により発明されたα−アドレナリン受容体のアンタゴニストであって、良性前立腺肥大に関連した排尿機能障害に臨床上用いられる。シロドシンの化学名は:2,3−ジヒドロ−1−(3−ヒドロキシプロピル)−5−[(2R)−2−[2−[2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェノキシ]エチルアミノ]プロピル]−1H−インドール−7−カルボキサミドであり、その化学構造式は式1で示される。
Figure 2019523777
米国特許文献US5,387,603 は、シロドシンの化合物およびその基本的な合成経路(式2)を開示している。インドリンがアセチル基によって保護された後、保護されたインドリンおよびプロピオニルクロリドの間でフリーデル・クラフツ アシル化反応が行われ、その後、ハロゲン化ケトンを得るために濃硫酸/臭化水素酸によるハロゲン化が行われる。ハロゲン化ケトンのカルボニルは、トリエチルシラン/トリフルオロ酢酸系で還元され、得られたハロゲン化基質は、前記インドリンの7位にシアノ基を導入するために順次ニトロ化、還元、およびザンドマイヤー反応が行われ、前記シアノ基を含む化合物は、アジ化ナトリウムと反応し、その後、その生成物は、R配置のプロピルアミンを得るためにパラジウム/硫酸バリウムによる還元およびキラル分離が行われ、さらに2−[2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェノキシ]エチルメタンスルホン酸との縮合が行われる。得られた生成物であるアミノは、Bocにより保護され、その後、前記保護された生成物は、シロドシンを得るために脱アセチル化、酸化、加水分解、ベンゾイルオキシプロピル結合、ベンゾイルの脱保護、およびBocの脱保護が行われる。
Figure 2019523777
要約すると、従来の合成プロセスは、冗長な工程、多くの保護および脱保護工程、少ない全体収率、ニトロ化、アジ化、シアノ化等の危険な反応の要求等の欠陥を有することから、前記プロセスの条件を制御するのは困難である。シロドシンおよびその中間体の合成プロセスの改善、収率の増加、生産コストおよび安全上のリスク低減が必要である。
本発明の目的は、先行技術における上述の欠陥を克服し、新規なシロドシンおよびその中間体の合成方法を提供することであり、本発明に係る合成方法は、シロドシンおよびその中間体の合成プロセスを改善し、危険な試薬であるアジ化ナトリウムの使用を避け、生産リスクを低減し、そして生産量を増加させる。
具体的には、シロドシンの中間体10の合成方法は、以下の反応工程により行われる:
Figure 2019523777
その具体的な工程は、以下の通りである:
工程1;インドリン3を得るために、塩化物2は、塩酸および酢酸により脱アセチル化される、
工程2;イミド4を得るために、インドリン3およびフタルイミドカリウムは、炭酸カリウムの存在下において、有機溶媒中でSN2置換反応が行われる、
工程3;安息香酸塩5を得るために、イミド4と3−クロロプロピル安息香酸との間のN−アルキル化反応は、有機溶媒中、特定の反応温度により、相間移動触媒、炭酸カリウム、およびヨウ化カリウムの存在下で行われる、
工程4;インドリン6を得るために、安息香酸塩5のカルボニルは、トリエチルシランおよびトリフルオロ酢酸により還元される、
工程5;アルデヒド7を得るために、インドリン6は、ジメチルホルムアミドおよびオキシ塩化リンの作用下でビルスマイヤー反応が行われる、
工程6;ニトリル8を得るために、アルデヒド7は、オキシム化および脱水が行われる、
工程7;ニトリル8は、フタロイル基を除去するために不活性ガスの保護下でヒドラジン水和物と反応し、得られたアミン9は、シロドシンの中間体10を得るためにL−酒石酸に溶解される。
好ましくは、工程1において、化合物2、塩酸および酢酸の電荷比(質量による)は、1:(5〜10):(5〜10)である。
好ましくは、工程2において、化合物3、フタルイミドカリウム、および炭酸カリウムのモル比は、1:(1.0〜2.0):(1.0〜2.0)である。
好ましくは、工程2において、化合物3、フタルイミドカリウム、および炭酸カリウムのモル比は、1:1.05:1.1である。
好ましくは、工程2において、前記有機溶媒は、アセトニトリル、トルエン、テトラヒドロフラン等から選択されることができ、より好ましくは、前記有機溶媒はアセトニトリルである。
好ましくは、工程3において、前記相間移動触媒は、臭化テトラブチルアンモニウム、塩化テトラブチルアンモニウム、ヨウ化テトラブチルアンモニウム、塩化ベンジルトリメチルアンモニウム、塩化ベンジルトリエチルアンモニウムから選択される。
好ましくは、工程3において、化合物4と、3−クロロプロピル安息香酸、炭酸カリウム、ヨウ化カリウム、および相間移動触媒のモル比は、1:(1.0〜2.0):(2.0〜4.0):(1.0〜2.0):(0.05〜0.1)である。
好ましくは、工程3において、化合物4と、3−クロロプロピル安息香酸、炭酸カリウム、ヨウ化カリウム、および相間移動触媒のモル比は、1:1.6:2.4:1.6:0.07である。
好ましくは、工程3において、前記反応温度は90〜100℃である。
好ましくは、工程3において、前記有機溶媒は、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、N−メチルピロリドンから選択され、より好ましくは、前記有機溶媒はジメチルホルムアミドである。
好ましくは、工程4において、化合物5、トリエチルシラン、およびトリフルオロ酢酸のモル比は、1:(2.0〜3.0):(2.0〜3.0)であり、好ましくは1:2.0:2.6である。工程4における前記有機溶媒は、ジクロロメタンおよびテトラヒドロフランから選択され得る。
好ましくは、工程5において、化合物6およびオキシ塩化リンのモル比は、1:(2.0〜3.0)であり、好ましくは1:2.0である。
好ましくは、工程6において、化合物7、塩酸ヒドロキシアミン、および炭酸カリウムのモル比は、1:(1.0〜2.0):(1.0〜2.0)であり、好ましくは1:1.0:1.0である。
本発明はまた、上述の中間体10を用いたシロドシンの合成方法を開示し、当該合成方法は以下の反応工程により行われる:
Figure 2019523777
その具体的な工程は、以下の通りである:
工程8;化合物11を与えるために、有機溶媒であるアセトニトリル中、炭酸カリウムの存在下でシロドシンの中間体10および2−[2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェノキシ]エチルメタンスルホン酸の縮合反応が行われる;好ましくは、化合物10、2−[2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェノキシ]エチルメタンスルホン酸、および炭酸カリウムのモル比は、1:(1.0〜1.5):(1.5〜2.5)であり、より好ましくは1:1.0:2.0である;
工程9;酢酸エチル/n−ヘキサンの混合溶媒中で、前記工程8で得られた化合物11およびL−リンゴ酸は、結晶化により塩12を形成する。好ましくは、化合物11およびL−リンゴ酸のモル比は、1:(1.0〜1.1)であり、より好ましくは1:1.05である。好ましくは、酢酸エチルおよびn−ヘキサンの体積比は1:1である;
工程10;塩基性条件下で、ニトリル13を与えるために化合物12のベンゾイル保護は除去される;
工程11;シロドシン1を得るために、有機溶媒であるDMSO中、炭酸カリウムにより供される塩基性条件下で、化合物12は過酸化水素により加水分解される、好ましくは、化合物13および過酸化水素のモル比は、1:(2.0〜5.0)であり、より好ましくは1:2.0である。
上述の工程9により生産される塩12は結晶フォームIであり、
Figure 2019523777
塩12の結晶フォームIのDCSサーモグラムにおいて、塩12の結晶フォームIは、71〜73℃の融点を有し、ピークは71.82℃に見られる。塩12の結晶フォームIの粉末X線回折パターンは、2θの角度により示される以下の特徴的なピークを有する:8.6°±0.2°,11.3°±0.2°,11.4°±0.2°,11.8°±0.2°,14.2°±0.2°,15.3°±0.2°,17.6°±0.2°,20.1°±0.2°,22.8°±0.2°,23.7°±0.2°,24.0°±0.2°,24.6°±0.2°,34.6°±0.2°,35.8°±0.2°。
本明細書において、室温は25℃を示し、冷飽和炭酸ナトリウム水溶液は5℃の飽和炭酸ナトリウム水溶液を示し、温度が緩やかに下降する場合または温度が緩やかに上昇する場合の、当該温度の変化速度は10℃/時間である。
本発明の有利な効果は、以下の通りである:
(1)本発明は変換工程を単純化し、各工程における反応の収量が高い。これらにより工業的な生産コストおよびリスクを効果的に低減することから、本発明は工業的な生産に適している。
(2)本発明において、化合物11およびL−リンゴ酸は結晶化により塩を形成し、これが、二量体のような除去が困難な関連不純物を効果的に除去するため、以降の工程において高品質なシロドシンを合成するのに有益であり、それによって収量が改善する。
本明細書の実施例において調製される化合物12の結晶フォームIの粉末X線回折パターンである。 本明細書の実施例において調製される化合物12の結晶フォームIのDSCサーモグラムである。
本発明のさらなる理解を提供するため、本発明は以下の一実施形態においてより詳細に説明される。しかし、本発明は実施例の範囲に限られない。以下の実施例において実験条件を特定しない実験方法については、従来の方法および条件、または製品仕様書に従って選択される。
化合物2は、中国特許文献CN102690223 に開示された方法に従って調製され、他の溶媒および試薬は、Nanjing Chemlin Chemical Industry Co., Ltdから全て購入される。
HNMRは、Brukeravance 400核磁気共鳴装置により計測される;HRMSは、Waters Xevo G2-XS QTof高分解能質量分析器により測定され、そのイオン源はESIである;融点は、Optimelt MPA100全自動融点測定器により測定される;HPLCは、Agilent 1260高速液体クロマトグラフにより測定される。
実施例1:化合物3の調製
Figure 2019523777
室温で、251gの化合物2、1500mLの30%塩酸、および1000mLの酢酸が反応容器に加えられた;次に、反応を行うために温度が緩やかに80〜90℃まで上昇され、前記反応が完了するまで(4〜10時間)、前記反応をモニタするために液体クロマトグラフが使用され、反応液は、減圧下で乾燥状態となるまで濃縮され、1500mLのジクロロメタンおよび2000mLの冷飽和炭酸ナトリウム水溶液が加えられ、そして混合液は、1時間攪拌された後に層状化された。得られた有機層は、飽和食塩水(saturated salt solution)により洗浄され、前記有機層は、回収された後に無水硫酸ナトリウムにより乾燥され、その後濾過され、その濾液は、203gの黄色の固体の化合物3を得るために、減圧下で乾燥状態となるまで濃縮され、収量:97%であった。融点:91〜93℃;HRMS m/z(ESI):C1113C1NO[M+H]理論値:210.0680,測定値:210.0689;H−NMR(400MHz、CDCl)δ:7.74(m、2H),6.55(d,J=8.4Hz,1H),5.22(q,J=6.4Hz,1H),4.38(br,1H),2.69(t,J=8.4Hz,2H),3.09(t,J=8.4Hz,2H),1.71(d,J=6.4Hz,3H)。13C−NMR(100MHz,CDCl)δ:191.73,156.82,131.14,129.13,125.86,124.17,107.06,52.82,47.18,28.63,20.50。
実施例2:化合物4の調製
Figure 2019523777
室温で、実施例1で得られた209gの化合物3、194gのフタルイミドカリウム、1000mLのアセトニトリル、および151gの炭酸カリウムが反応容器に加えられた。化合物3、フタルイミドカリウム、および炭酸カリウムのモル比は、1:1.05:1.1であった。
次に、反応を行うために温度が緩やかに80〜90℃まで上昇され、前記反応が完了するまで(4〜10時間)、前記反応をモニタするために液体クロマトグラフが使用され、反応液は、減圧下で乾燥状態となるまで濃縮され、1500mLのジクロロメタンおよび2000mLの冷飽和炭酸ナトリウム水溶液が加えられ、そして混合液は、1時間攪拌された後に層状化された。得られた有機層は、飽和食塩水により洗浄され、前記有機層は、回収された後に無水硫酸ナトリウムにより乾燥され、その後濾過され、その濾液は、295gの黄色の固体4を得るために、減圧下で乾燥状態となるまで濃縮され、収量:92%であった。融点:167〜169℃;HRMS m/z(ESI):C1917[M+H]理論値:321.1234,測定値:321.1240;H−NMR(400MHz、CDCl)δ:7.81(m,2H),7.68(m,2H),7.65(m,1H),7.57(m,1H),6.41(d,J=8.4Hz,1H),5.62(q,J=6.4Hz,1H),4.27(br,1H),3.62(t,J=8.4Hz,2H),3.01(t,J=8.4Hz,2H),1.72(d,J=6.4Hz,3H)。13C−NMR(100MHz,CDCl)δ:193.45,167.79,156.34,134.02,131.96,129.98,129.14,125.29,125.01,123.39,107.09,50.69,47.12,28.70,15.45。
実施例3:化合物5の調製
Figure 2019523777
室温で、実施例2で得られた32gの化合物4、32gの3−クロロプロピル安息香酸、26gのヨウ化カリウム、33gの炭酸カリウム、2.2gの臭化テトラブチルアンモニウム、および600mLのDMFが反応容器に加えられた。化合物4、3−クロロプロピル安息香酸、炭酸カリウム、ヨウ化カリウム、相間移動触媒である臭化テトラブチルアンモニウムのモル比は、1:1.6:2.4:1.6:0.07であった。
次に、反応を行うために温度が緩やかに90〜100℃まで上昇され、前記反応が完了するまで(18〜26時間)、前記反応をモニタするために液体クロマトグラフが使用され、反応液は、DMFを除去するために減圧下で蒸留され、前記蒸留の残渣は、ジクロロメタン(400mL)および5%塩酸水溶液(800mL)の混合液に緩やかに加えられ、そして混合液は、攪拌された後に層状化された。得られた有機層は、飽和重炭酸ナトリウム溶液および飽和食塩水により連続して洗浄され、前記有機層は、回収された後に無水硫酸ナトリウムにより乾燥され、その後濾過され、その濾液は、39.5gの黄色の液体5を得るために、減圧下で乾燥状態となるまで濃縮され、収量:82%であった。ESI−HRMS(m/z):C2927[M+H]理論値:483.1914,測定値:483.1919;H−NMR(400MHz、CDCl)δ:8.01(m,2H),7.81(m,2H),7.69(m,2H),7.61−7.43(m,5H),6.30(d,J=6.4Hz,1H),5.62(q,J=6.4Hz,1H),4.39(t,J=8.4Hz,2H),3.55(t,J=8.4Hz,2H),3.32(t,J=8.4Hz,2H),2.99(d,J=8.4Hz,2H),2.05(m,2H),3.32(d,J=6.4Hz,3H);13C−NMR(100MHz,CDCl)δ:192.99,167.80,166.47,156.17,133.99,133.12,132.01,130.45,130.06,129.83,129.51,128.47,124.97,123.90,123.38,104.31,62.50,52.43,50.63,44.33,27.56,26.58,15.51。
実施例4:化合物6の調製
Figure 2019523777
−5から0℃で、30gのトリフルオロ酢酸、実施例3で得られた48.2gの化合物5、300mLのジクロロメタンが、有機溶媒が満たされた反応容器に加えられ、24gのトリクロロシランを含む100mLのジクロロシランがこの温度により緩やかに滴下された。化合物5、トリエチルシラン、およびトリフルオロ酢酸のモル比は、1:2.0:2.6であった。
前記滴下の完了後、前記温度を保ったまま1時間の反応が行われ、その後に前記反応を行うため、前記温度は緩やかに室温まで上昇され、前記反応が完了するまで(8〜12時間)、前記反応をモニタするために液体クロマトグラフが使用され、反応液は氷水に注ぎ込まれ、得られた有機層は、重炭酸ナトリウム溶液(800mL)および飽和食塩水(800mL)により連続して洗浄され、前記有機層は、回収された後に無水硫酸ナトリウムにより乾燥され、その後濾過され、その濾液は、44.4gの薄い黄色の固体6を得るために、減圧下で乾燥状態となるまで濃縮され、収量:95%であった。融点:80〜82℃;ESI−HRMS(m/z):C2929[M+H]理論値:469.2122,測定値:469.2117;H−NMR(400MHz、CDCl)δ:8.05(m,2H),7.78(m,2H),7.65(m,2H),7.58(m,1H),7.44(m,2H),6.92(s,1H),6.87(d,J=8.0Hz,1H),6.32(d,J=8.0Hz,1H),4.58(m,1H),4.41(t,J=6.4Hz,2H),3.32(m,2H),3.15(m,3H),3.00(m,1H),2.85(m,2H),2.05(m,2H),1.47(d,J=6.4Hz,3H);13C−NMR(100MHz,CDCl)δ:168.48,166.57,151.11,133.69,132.97,132.00,130.33,130.30,129.55,128.41,127.79,127.77,125.19,122.98,106.85,62.93,53.51,49.00,46.45,39.41,28.53,26.92,18.07。
実施例5:化合物7の調製
Figure 2019523777
窒素の保護下において、30gのオキシ塩化リンが、−5から0℃で、実施例4で得られた46.8gの化合物6のDMF(45mL)溶液に緩やかに滴下された。任意で、化合物6およびオキシ塩化リンのモル比は、1:(2.0〜3.0)であり、好ましくは1:2.0であった。その後、攪拌下で温度を室温まで上昇させることで反応が行われ、前記反応が完了するまで(18〜24時間)、前記反応をモニタするために液体クロマトグラフが使用され、反応液は、乾燥状態となるまで濃縮され、前記濃縮の残渣は、500mLの氷水に注ぎ込まれ、その後に300mLのジクロロメタンにより抽出され、得られた有機層は800mLの重炭酸ナトリウム溶液および800mLの飽和食塩水により連続して洗浄され、前記有機層は、回収された後に無水硫酸ナトリウムにより乾燥され、その後濾過され、その濾液は、45.1gの黄色の固体7を得るために、減圧下で乾燥状態となるまで濃縮され、収量:91%であった。融点:146〜148℃;ESI−HRMS(m/z):C3029[M+H]理論値:497.2071,測定値:497.2065;H−NMR(400MHz、CDCl)δ:9.79(s,1H),8.03(m,2H),7.76(m,2H),7.66(m,2H),7.57(m,1H),7.46(m,2H),7.18(s,1H),7.03(s,1H),4.58(m,1H),4.37(t,J=6.4Hz,2H),3.60(m,4H),3.21(m,1H),3.00(m,3H),2.05(m,2H),1.50(d,J=6.4Hz,3H);13C−NMR(100MHz,CDCl)δ:189.84,168.41,166.55,151.58,133.84,133.72,132.98,131.97,131.83,130.17,130.09,129.61,128.41,127.06,123.04,118.19,62.80,54.61,49.86,48.54,38.82,27.77,26.76,18.14。
実施例6:化合物8の調製
Figure 2019523777
実施例5で得られた49.6gの化合物7は、500mLのTHFに溶解され、13.8gの炭酸カリウムおよび7.0gの塩酸ヒドロキシルアミンが加えられた。任意で、化合物7、塩酸ヒドロキシルアミン、および炭酸カリウムのモル比は、1:(1.0〜2.0):(1.0〜2.0)であり、好ましくは1:1.0:1.0であった。温度が50℃まで緩やかに上昇され、前記混合物は1時間攪拌され、その後に25mLの無水酢酸が緩やかに滴下され、さらに、還流反応を行うために反応液の加熱が行われた。前記反応が完了するまで(18〜24時間)、前記反応をモニタするために液体クロマトグラフが使用され、前記反応液は、前記反応の終了後に濾過され、その濾液は、減圧下で乾燥状態となるまで濃縮され、500mLの水が前記濃縮の残渣に加えられ、その後に800mLのジクロロメタンにより抽出され、得られた有機層は、800mLの重炭酸ナトリウム溶液および800mLの飽和食塩水により連続して洗浄され、前記有機層は、回収された後に無水硫酸ナトリウムにより乾燥され、その後濾過され、その濾液は、43.9gの白色の固体8を得るために、減圧下で乾燥状態となるまで濃縮され、収量:89%であった。融点:138〜140℃;ESI−HRMS(m/z):C3028[M+H]理論値:494.2074,測定値:494.2079;H−NMR(400MHz、CDCl)δ:8.05(m,2H),7.78(m,2H),7.68(m,2H),7.57(m,1H),7.42(m,2H),6.98(s,1H),6.92(s,1H),4.52(m,1H),4.44(t,J=6.4Hz,2H),3.70(m,2H),3.54(t,J=8.4Hz,2H),3.15(m,1H),2.95(m,3H),2.11(m,2H),1.49(d,J=6.4Hz,3H);13C−NMR(100MHz,CDCl)δ:168.38,166.59,151.78,133.91,132.98,132.77,131.81,131.39,130.12,129.66,129.16,128.36,127.11,123.12,119.27,87.84,62.55,53.34,48.46,45.21,38.68,27.28,27.13,18.15。
実施例7:化合物9の調製
Figure 2019523777
窒素の保護下において、30gのヒドラジン水和物が、実施例6で得られた49.3gの化合物8のTHF(45mL)溶液に、−5から0℃で緩やかに滴下され、その後に、攪拌下で還流するまで温度を上昇させることで反応を行わせ、前記反応が完了するまで(18〜24時間)、前記反応をモニタするために液体クロマトグラフが使用され、得られた反応液は、乾燥状態となるまで濃縮され、前記濃縮の残渣は、500mLの氷水に注ぎ込まれ、その後に500mLのジクロロメタンにより抽出され、得られた有機層は、800mLの重炭酸ナトリウム溶液および800mLの飽和食塩水により連続して洗浄され、前記有機層は、回収された後に無水硫酸ナトリウムにより乾燥され、その後濾過され、その濾液は、45.1gの油性物質9を得るために、減圧下で乾燥状態となるまで濃縮された。ESI−HRMS(m/z):C2226[M+H]理論値:364.2020,測定値:364.2016、前記油性物質は次の工程に直接用いられた。
実施例8:化合物10の調製
Figure 2019523777
前の工程で得られた45.1gの油性物質(実施例7で得られた化合物9)、6.9gのL−酒石酸、および500mLのテトラヒドロフランが反応容器に加えられ、温度が50〜60℃に上昇され、その混合物は溶解させるために攪拌され、その後に多量の結晶を得るために前記温度は室温(25℃)まで緩やかに下降され、これにより得られた結晶は濾過された。真空中で乾燥後、17.7gの白色の結晶10が得られ、収率:34%であった。
実施例9:化合物11の調製
Figure 2019523777
27.6gの炭酸カリウムが存在する反応容器に、実施例8で得られた51.3gの化合物10、68gの2−[2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェノキシ]エチルメタンスルホン酸、400mLのアセトニトリルが加えられた。任意で、化合物10、2−[2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェノキシ]エチルメタンスルホン酸、および炭酸カリウムのモル比は、1:(1.0〜1.5):(1.5〜2.5)であり、好ましくは1:1.0:2.0であった。
その後に、攪拌下で80〜90℃まで温度を上昇させることで反応を行わせ、前記反応が完了するまで(18〜24時間)、前記反応をモニタするために液体クロマトグラフが使用され、得られた反応液は乾燥状態となるまで濃縮され、前記濃縮の残渣は、800mLの水に注ぎ込まれ、その後に500mLの酢酸エチルにより抽出され、得られた有機層は、800mLの飽和食塩水により連続して洗浄され、前記有機層は、回収された後に無水硫酸ナトリウムにより乾燥され、その後濾過され、その濾液は、43.6gの油性物質11を得るために、減圧下で乾燥状態となるまで濃縮された。ESI−HRMS(m/z):C3235[M+H]理論値:582.2574,測定値:582.2578、収率:75%、前記油性物質は次の工程に直接用いられた。
実施例10:化合物12の調製
Figure 2019523777
実施例9で得られた43.6gの化合物11、10.1gのL−リンゴ酸、250mLの酢酸エチル、および250mLのn−ヘキサンが反応容器に加えられた。任意で、化合物11およびリンゴ酸のモル比は、1:(1.0〜1.1)であり、好ましくは1:1.05であった。任意で、酢酸エチルおよびn−ヘキサンの体積比は1:1であった。
温度を60〜70℃まで上昇させ、前記混合物は溶解させるために攪拌され、その後に、結晶化のために前記温度は−5から0℃まで緩やかに下降され、多量の白色の固体が沈殿された。得られた固体は濾過され、45.6gの白色の結晶12を与えるために真空中で乾燥され、収率:85%であった。得られた化合物12の結晶フォームはフォームIであり、その融点は71〜73℃であった。図2に示すように、DCSサーモグラムにおけるピークは71.82℃に見られた。図1に示すように、粉末X線回折パターンの主要ピークの2θは、8.6°±0.2°,11.3°±0.2°,11.4°±0.2°,11.8°±0.2°,14.2°±0.2°,15.3°±0.2°,17.6°±0.2°,20.1°±0.2°,22.8°±0.2°,23.7°±0.2°,24.0°±0.2°,24.6°±0.2°,34.6°±0.2°,35.8°±0.2°であった。
実施例11:化合物13の調製
Figure 2019523777
実施例10で得られた35.8gの化合物12、200gの水酸化ナトリウム水溶液(10%)、および100mLのエタノールが反応容器に加えられ、その後に攪拌下、室温で反応が行われ、前記反応が完了するまで(5〜10時間)、前記反応をモニタするために液体クロマトグラフが使用され、エタノールが前記反応液から除去され、得られた残渣は、500mLの水に注ぎ込まれ、その後に500mLのジクロロメタンにより抽出され、得られた有機層は、900mLの重炭酸ナトリウム溶液および900mLの飽和食塩水により連続して洗浄され、前記有機層は、回収された後に無水硫酸ナトリウムにより乾燥され、その後濾過され、その濾液は、22.7gの白色の固体13を得るために、減圧下で乾燥状態となるまで濃縮された。ESI−HRMS(m/z):C2531[M+H]理論値:478.2312,測定値:478.2307、収率:95%。
実施例12:化合物1の調製
Figure 2019523777
実施例11で得られた47.8gの化合物13、13.7gの炭酸カリウム、および500mLのDMSOが反応容器に加えられ、13.7gの過酸化水素(30%)が18〜20℃で緩やかに滴下され、任意で、化合物13と過酸化水素のモル比は、1:(2.0〜5.0)であり、好ましくは1:2.0であった。
前記反応は、その後、攪拌下で前記と同じ温度により行われ、前記反応が完了するまで(4〜8時間)、前記反応をモニタするために液体クロマトグラフが使用され、前記反応液は、600mLの酢酸エチルにより抽出され、得られた有機層は一つにされ、そして前記有機層は1mol/LのHCl水溶液により洗浄され、飽和重炭酸ナトリウム溶液により洗浄され、無水硫酸ナトリウムにより乾燥され、減圧下で濃縮され、その後に酢酸エチルに溶解され、その後に自然冷却され、45.5gのシロドシン1を得るために結晶化、濾過、および乾燥された。ESI−HRMS(m/z):C2533[M+H]理論値:496.2418,測定値:496.2414、収率:92%、純度>99%。
本発明の一実施例を上述の通り詳細に説明したが、これらは本発明の好ましい実施形態にすぎない。技術的視点から、本発明の合成経路を基に、上述の通り説明された実施工程における様々な反応条件の最適化、および本発明に係る中間体を得るための本発明の方法の改善についても、本発明の保護範囲に含まれてよい。このように、本発明は上述の通り説明される一実施例に限定されない。本発明の分野の当業者における、本発明へのいかなる等価な変更および置換も、本発明の範囲内である。
塩12の結晶フォームIのDSCサーモグラムにおいて、塩12の結晶フォームIは、71〜73℃の融点を有し、ピークは71.82℃に見られる。塩12の結晶フォームIの粉末X線回折パターンは、2θの角度により示される以下の特徴的なピークを有する:8.6°±0.2°,11.3°±0.2°,11.4°±0.2°,11.8°±0.2°,14.2°±0.2°,15.3°±0.2°,17.6°±0.2°,20.1°±0.2°,22.8°±0.2°,23.7°±0.2°,24.0°±0.2°,24.6°±0.2°,34.6°±0.2°,35.8°±0.2°。
その後に、攪拌下で80〜90℃まで温度を上昇させることで反応を行わせ、前記反応が完了するまで(18〜24時間)、前記反応をモニタするために液体クロマトグラフが使用され、得られた反応液は乾燥状態となるまで濃縮され、前記濃縮の残渣は、800mLの水に注ぎ込まれ、その後に500mLの酢酸エチルにより抽出され、得られた有機層は、800mLの飽和食塩水により洗浄され、前記有機層は、回収された後に無水硫酸ナトリウムにより乾燥され、その後濾過され、その濾液は、43.6gの油性物質11を得るために、減圧化で乾燥状態となるまで濃縮された。ESI−HRMS(m/z):C3235[M+H]理論値:582.2574,測定値:582.2578、収率:75%、前記油性物質は次の工程に直接用いられた。
温度を60〜70℃まで上昇させ、前記混合物は溶解させるために攪拌され、その後に、結晶化のために前記温度は−5から0℃まで緩やかに下降され、多量の白色の固体が沈殿された。得られた固体は濾過され、45.6gの白色の結晶12を与えるために真空中で乾燥され、収率:85%であった。得られた化合物12の結晶フォームはフォームIであり、その融点は71〜73℃であった。図2に示すように、DSCサーモグラムにおけるピークは71.82℃に見られた。図1に示すように、粉末X線回折パターンの主要ピークの2θは、8.6°±0.2°,11.3°±0.2°,11.4°±0.2°,11.8°±0.2°,14.2°±0.2°,15.3°±0.2°,17.6°±0.2°,20.1°±0.2°,22.8°±0.2°,23.7°±0.2°,24.0°±0.2°,24.6°±0.2°,34.6°±0.2°,35.8°±0.2°であった。

Claims (12)

  1. 以下の合成工程により行われることを特徴とする、シロドシンの中間体10の合成方法:
    Figure 2019523777

    その具体的な工程は、以下の通りである:
    工程1;インドリン3を得るために、塩化物2は、塩酸および酢酸により脱アセチル化される、
    工程2;イミド4を得るために、インドリン3およびフタルイミドカリウムは、炭酸カリウムの存在下において、有機溶媒中でSN2置換反応が行われる、
    工程3;安息香酸塩5を得るために、イミド4と3−クロロプロピル安息香酸との間のN−アルキル化反応は、有機溶媒中、特定の反応温度により、相間移動触媒、炭酸カリウム、およびヨウ化カリウムの存在下で行われる、
    工程4;インドリン6を得るために、安息香酸塩5のカルボニルは、トリエチルシランおよびトリフルオロ酢酸により還元される、
    工程5;アルデヒド7を得るために、インドリン6は、ジメチルホルムアミドおよびオキシ塩化リンの作用下でビルスマイヤー反応が行われる、
    工程6;ニトリル8を得るために、アルデヒド7は、オキシム化および脱水が行われる、
    工程7;ニトリル8は、フタロイル基を除去するために不活性ガスの保護下でヒドラジン水和物と反応し、得られたアミン9は、シロドシンの中間体10を得るためにL−酒石酸に溶解される。
  2. 前記工程2において、インドリン3、フタルイミドカリウム、および炭酸カリウムのモル比は、1:(1.0〜2.0):(1.0〜2.0)であることを特徴とする、請求項1に記載のシロドシンの中間体10の合成方法。
  3. 前記工程2において、インドリン3、フタルイミドカリウム、および炭酸カリウムのモル比は、1:1.05:1.1であることを特徴とする、請求項2に記載のシロドシンの中間体10の合成方法。
  4. 前記工程3において、前記相間移動触媒は、臭化テトラブチルアンモニウム、塩化テトラブチルアンモニウム、ヨウ化テトラブチルアンモニウム、塩化ベンジルトリメチルアンモニウム、塩化ベンジルトリエチルアンモニウムから選択されることを特徴とする、請求項1〜3の何れか1項に記載のシロドシンの中間体10の合成方法。
  5. 前記工程3において、イミド4と、3−クロロプロピル安息香酸、炭酸カリウム、ヨウ化カリウム、および相間移動触媒のモル比は、1:(1.0〜2.0):(2.0〜4.0):(1.0〜2.0):(0.05〜0.1)であることを特徴とする、請求項4に記載のシロドシンの中間体10の合成方法。
  6. 前記工程3において、イミド4と、3−クロロプロピル安息香酸、炭酸カリウム、ヨウ化カリウム、および相間移動触媒のモル比は、1:1.6:2.4:1.6:0.07であることを特徴とする、請求項5に記載のシロドシンの中間体10の合成方法。
  7. 前記工程3において、前記反応温度は90〜100℃であることを特徴とする、請求項1に記載のシロドシンの中間体10の合成方法。
  8. 前記工程3において、前記有機溶媒は、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、N−メチルピロリドンから選択されることを特徴とする、請求項5または6に記載のシロドシンの中間体10の合成方法。
  9. 上述の何れか一つの請求項に記載の方法により得られた中間体10を用いたシロドシンの合成方法であって、以下の反応工程により行われることを特徴とする、シロドシンの合成方法:
    有機溶媒中で、化合物11を与えるために、塩基性条件下で、シロドシンの中間体10および2−[2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェノキシ]エチルメタンスルホン酸の縮合反応が行われ、得られた前記化合物11は、塩12を与えるためにL−リンゴ酸と結晶化され、塩12は、シロドシンを得るために、塩基性条件下でベンゾイル保護を除去し、その後に有機溶媒中、塩基性条件下で過酸化水素により加水分解される。
    Figure 2019523777
  10. 請求項9に記載の方法により生産される塩12の結晶フォームIは、
    Figure 2019523777

    塩12のDCSサーモグラムにおいて、塩12は71〜73℃の融点を有し、ピークは71.82℃に見られる。
  11. 請求項9に記載の方法により生産される塩12の結晶フォームIにおいて、塩12の結晶フォームIの粉末X線回折パターンは、2θの角度により示される以下の特徴的なピークを有する:8.6°±0.2°,11.3°±0.2°,11.4°±0.2°,11.8°±0.2°,14.2°±0.2°,22.8°±0.2°,および24.6°±0.2°。
  12. 請求項11に記載の塩12の結晶フォームIにおいて、塩12の結晶フォームIの粉末X線回折パターンはさらに、2θの角度により示される以下の特徴的なピークを有する:15.3°±0.2°,17.6°±0.2°,20.1°±0.2°,23.7°±0.2°,24.0°±0.2°,34.6°±0.2°,35.8°±0.2°。
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