JP2019523391A - 熱電デバイス及びシステム - Google Patents

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Abstract

本開示は、熱電デバイスを有する装着型電子デバイスを提供する。装着型電子デバイスは、ユーザに情報を表示するためのユーザインタフェースを備えてよい。熱電デバイスは、集熱ユニット、熱電素子、及び排熱ユニットを備えてよい。使用中、熱電素子は、集熱ユニットから熱電素子を通り排熱ユニットへ熱エネルギが流れる時に電力を生成してよい。【選択図】図1

Description

[0001] 本出願は、各々が参照によってその全体を本願に組み込まれる、2016年5月3日に出願された米国特許仮出願第62/331,404号、2016年10月13日に出願された米国特許仮出願第62/408,015号、及び2016年11月11日に出願された米国特許仮出願第62/421,120号に関連するものである。
[0002] 主要燃料源として石油を必要とする熱機関によって、世界中で毎年15テラワットを超える熱が周囲環境から失われている。これは、これらの機関が石油の化学エネルギの約30%〜40%しか有効作業に変換できないことが理由である。排熱の発生は、熱力学第2法則の不可避的結果である。
[0003] 「熱電効果」という用語は、ゼーベック効果、ペルチェ効果、及びトムソン効果を包含する。熱電効果に基づくソリッドステート冷却及び発電は一般に、発電及び熱ポンピングにゼーベック効果又はペルチェ効果を利用する。しかし、そのような従来の熱電デバイスの有用性は一般に、(冷凍アプリケーションに関する)低い動作係数(COP)又は(発電アプリケーションに関する)低効率によって制限される。
[0004] 熱電デバイス性能は、いわゆる熱電性能指数Z=Sσ/kによって求められてよく、式中、「S」はゼーベック係数であり、「σ」は導電率であり、「k」は熱伝導率である。Zは一般に、熱デバイスのCOP及び効率の指標として用いられ、すなわちCOPはZに対応して変化する。無次元性能指数ZTは、熱電デバイス性能を数値化するために用いられてよく、「T」は、デバイスの高温側面及び低温側面の平均温度であってよい。
[0005] 従来の半導体熱電冷却器のアプリケーションは、他の冷凍技術に優る多くの利点を提供するにもかかわらず、低い性能指数の結果、かなり限定される。冷却に関し、性能指数が小さい従来の熱電材料で作られた熱電デバイスの低効率により、それらのアプリケーションは、効率の良い熱電冷却をもたらす点において限定される。
[0006] 現在利用可能な熱電デバイスが存在するが、本明細書において、そのような熱電デバイスに関する様々な欠点が認識される。例えば現在利用可能ないくつかの熱電デバイスは可撓性ではなく、様々な形状の物体に一致することができないので、熱伝達のために表面積を最大化することが困難である。別の例として、現在利用可能ないくつかの熱電デバイスは非常に大きな厚みがあり、より小型の熱電デバイスを必要とする電子デバイスにおける使用に適さない。
[0007] 一態様において、装着型電子デバイスは、ユーザに情報を表示するためのユーザインタフェースを有する電子ディスプレイと、電子ディスプレイに動作可能に結合された電力管理ユニットとを備え、電力管理ユニットは、エネルギ蓄積デバイスと、エネルギ蓄積デバイスと電気的に連通する少なくとも1つの熱電デバイスとを備え、熱電デバイスは、(i)ユーザの身体表面に隣接して置かれ、ユーザの身体表面から熱エネルギを収集する集熱ユニットと、(ii)集熱ユニットと熱的に連通する熱電素子と、(iii)熱電素子と熱的に連通し、熱電素子から熱エネルギを排出する排熱ユニットと、を備え、使用中、熱電素子は、集熱ユニットから熱電素子を通り排熱ユニットへ熱エネルギが流れる時に電力を生成し、電力の少なくとも一部は、エネルギ蓄積デバイスに蓄積される。
[0008] いくつかの実施形態において、装着型電子デバイスは、電力管理ユニットに統合される。いくつかの実施形態において、電力管理ユニットは、装着型電子デバイスの電力要件の少なくとも約10%を提供する。いくつかの実施形態において、電力管理ユニットは、装着型電子デバイスの電力要件の少なくとも約20%を提供する。いくつかの実施形態において、電力管理ユニットは、装着型電子デバイスの電力要件の少なくとも約30%を提供する。いくつかの実施形態において、電力管理ユニットは、装着型電子デバイスの電力要件の少なくとも約40%を提供する。いくつかの実施形態において、電力管理ユニットは、装着型電子デバイスの電力要件の少なくとも約60%を提供する。いくつかの実施形態において、電力管理ユニットは、装着型電子デバイスの電力要件の少なくとも約80%を提供する。いくつかの実施形態において、電力管理ユニットは、エネルギ蓄積デバイスに充電するための外部電源を供給するための外部電源ユニットをさらに備える。
[0009] いくつかの実施形態において、装着型電子デバイスは、電子ディスプレイ及び電力管理ユニットを収容するケーシングをさらに備える。いくつかの実施形態において、排熱ユニットは、ケーシングの側部にある。いくつかの実施形態において、ケーシングは、集熱ユニットと熱的に連通する。いくつかの実施形態において、ケーシングは、排熱ユニットと熱的に連通する。いくつかの実施形態において、ケーシングは、集熱ユニット及び排熱ユニットの両方と熱的に連通する。いくつかの実施形態において、ケーシングは実質的に防水又は耐水である。
[0010] いくつかの実施形態において、ケーシングはラグを備える。いくつかの実施形態において、ラグは排熱ユニットと熱的に連通する。いくつかの実施形態において、ラグは熱を放散する。いくつかの実施形態において、ラグは熱を放散しない。
[0011] いくつかの実施形態において、ケーシングは、底面サブアセンブリをさらに備える。いくつかの実施形態において、底面サブアセンブリは伝導板を備える。いくつかの実施形態において、底面サブアセンブリは熱電素子を備える。いくつかの実施形態において、底面サブアセンブリは伝導裏板を備える。いくつかの実施形態において、使用中、伝導裏板は、ユーザの身体と熱的に連通する。いくつかの実施形態において、底面サブアセンブリはケーシングに嵌め込まれる。いくつかの実施形態において、底面サブアセンブリはネジ山を備え、ケーシングに螺入される。いくつかの実施形態において、ネジ山は熱伝導性である。
[0012] いくつかの実施形態において、排熱ユニットは、1又は複数の熱シンクを含む。いくつかの実施形態において、1又は複数の熱シンクは熱フィンである。いくつかの実施形態において、熱電素子と排熱ユニットとの間の熱的連通は、少なくとも1つの熱パイプによって提供される。いくつかの実施形態において、熱電素子と排熱ユニットとの間の熱的連通は、熱スプレッダ板によって提供される。
[0013] いくつかの実施形態において、装着型電子デバイスは、電子ディスプレイ及び電力管理ユニットに動作可能に結合された制御ユニットをさらに備え、制御ユニットは、ユーザインタフェースにおける情報の表示を統制する。いくつかの実施形態において、装着型電子デバイスは時計である。いくつかの実施形態において、ユーザインタフェースはグラフィカルユーザインタフェースである。いくつかの実施形態において、ユーザインタフェースはアナログユーザインタフェースである。いくつかの実施形態において、電力管理ユニットは、ユーザの身体表面に電子ディスプレイを固定するクラスプに含まれる。いくつかの実施形態において、装着型電子デバイスは、電子ディスプレイ及び電力管理ユニットに動作可能に結合され、電気的に連通するフレキシブル回路をさらに備える。いくつかの実施形態において、フレキシブル回路はフレキシブルプリント回路である。いくつかの実施形態において、フレキシブル回路はフレキシブルフラットケーブルである。
[0014] いくつかの実施形態において、装着型電子デバイスは、エネルギ蓄積デバイスと電気的に連通する1又は複数の発電ユニットをさらに備える。いくつかの実施形態において、1又は複数の発電ユニットは、太陽電池、誘導結合ユニット、無線周波結合ユニット、及びキネティック発電ユニットから成るグループから選択される。
[0015] 一態様において、装着型電子デバイスを使用するための方法は、装着型電子デバイスを作動させることであって、ここで装着型電子デバイスは、ユーザに情報を表示するためのユーザインタフェースを有する電子ディスプレイと、電子ディスプレイに動作可能に結合された電力管理ユニットと、を備え、電力管理ユニットは、エネルギ蓄積デバイスと、エネルギ蓄積デバイスと電気的に連通する少なくとも1つの熱電デバイスと、を備え、熱電デバイスは、(i)ユーザの身体表面に隣接して置かれ、ユーザの身体表面から熱エネルギを収集する集熱ユニットと、(ii)集熱ユニットと熱的に連通する熱電素子と、(iii)熱電素子と熱的に連通し、熱電素子から熱エネルギを排出する排熱ユニットと、を備えることと、熱電素子を用いて、集熱ユニットから熱電素子を通り排熱ユニットへ熱エネルギが流れる時に電力を生成することであって、電力の少なくとも一部はエネルギ蓄積デバイスに蓄積されることと、を含む。
[0016] いくつかの実施形態において、装着型電子デバイスは、電力管理ユニットに統合される。いくつかの実施形態において、電力管理ユニットは、装着型電子デバイスの電力要件の少なくとも約10%を提供する。いくつかの実施形態において、電力管理ユニットは、装着型電子デバイスの電力要件の少なくとも約20%を提供する。いくつかの実施形態において、電力管理ユニットは、装着型電子デバイスの電力要件の少なくとも約30%を提供する。いくつかの実施形態において、電力管理ユニットは、装着型電子デバイスの電力要件の少なくとも約40%を提供する。いくつかの実施形態において、電力管理ユニットは、装着型電子デバイスの電力要件の少なくとも約60%を提供する。いくつかの実施形態において、電力管理ユニットは、装着型電子デバイスの電力要件の少なくとも約80%を提供する。いくつかの実施形態において、電力管理ユニットは、エネルギ蓄積デバイスに充電するための外部電源を供給するための外部電源ユニットをさらに備える。
[0017] いくつかの実施形態において、装着型電子デバイスは、電子ディスプレイ及び電力管理ユニットを収容するケーシングをさらに備える。いくつかの実施形態において、排熱ユニットは、ケーシングの側部にある。いくつかの実施形態において、ケーシングは、集熱ユニットと熱的に連通する。いくつかの実施形態において、ケーシングは、排熱ユニットと熱的に連通する。いくつかの実施形態において、ケーシングは、集熱ユニット及び排熱ユニットの両方と熱的に連通する。いくつかの実施形態において、ケーシングは実質的に防水又は耐水である。
[0018] いくつかの実施形態において、ケーシングはラグを備える。いくつかの実施形態において、ラグは排熱ユニットと熱的に連通する。いくつかの実施形態において、ラグは熱を放散する。いくつかの実施形態において、ラグは熱を放散しない。
[0019] いくつかの実施形態において、ケーシングは、底面サブアセンブリをさらに備える。いくつかの実施形態において、底面サブアセンブリは伝導板を備える。いくつかの実施形態において、底面サブアセンブリは熱電素子を備える。いくつかの実施形態において、底面サブアセンブリは伝導裏板を備える。いくつかの実施形態において、使用中、伝導裏板は、ユーザの身体と熱的に連通する。いくつかの実施形態において、底面サブアセンブリはケーシングに嵌め込まれる。いくつかの実施形態において、底面サブアセンブリはネジ山を備え、ケーシングに螺入される。いくつかの実施形態において、ネジ山は熱伝導性である。
[0020] いくつかの実施形態において、排熱ユニットは、1又は複数の熱シンクを含む。いくつかの実施形態において、1又は複数の熱シンクは熱フィンである。いくつかの実施形態において、熱電素子と排熱ユニットとの間の熱的連通は、少なくとも1つの熱パイプによって提供される。いくつかの実施形態において、熱電素子と排熱ユニットとの間の熱的連通は、熱スプレッダ板によって提供される。
[0021] いくつかの実施形態において、装着型電子デバイスは、電子ディスプレイ及び電力管理ユニットに動作可能に結合された制御ユニットをさらに備え、制御ユニットは、ユーザインタフェースにおける情報の表示を統制する。いくつかの実施形態において、装着型電子デバイスは時計である。いくつかの実施形態において、ユーザインタフェースはグラフィカルユーザインタフェースである。いくつかの実施形態において、ユーザインタフェースはアナログユーザインタフェースである。いくつかの実施形態において、電力管理ユニットは、ユーザの身体表面に電子ディスプレイを固定するクラスプに含まれる。いくつかの実施形態において、装着型電子デバイスは、電子ディスプレイ及び電力管理ユニットに動作可能に結合され、電気的に連通するフレキシブル回路をさらに備える。いくつかの実施形態において、フレキシブル回路はフレキシブルプリント回路である。いくつかの実施形態において、フレキシブル回路はフレキシブルフラットケーブルである。
[0022] いくつかの実施形態において、装着型電子デバイスは、エネルギ蓄積デバイスと電気的に連通する1又は複数の発電ユニットをさらに備える。いくつかの実施形態において、1又は複数の発電ユニットは、太陽電池、誘導結合ユニット、無線周波結合ユニット、及びキネティック発電ユニットから成るグループから選択される。
[0023] 一態様において、装着型電子デバイスを製造するための方法は、(i)ユーザに情報を表示するためのユーザインタフェースを有する電子ディスプレイを組み立てることと、(ii)電力管理ユニットを組み立て、前記装着型電子デバイスを産出することとを備え、電力管理ユニットは、電子ディスプレイに動作可能に結合され、電力管理ユニットは、エネルギ蓄積デバイスと、エネルギ蓄積デバイスと電気的に連通する少なくとも1つの熱電デバイスとを備え、熱電デバイスは、(i)ユーザの身体表面に隣接して置かれ、ユーザの身体表面から熱エネルギを収集する集熱ユニットと、(ii)集熱ユニットと熱的に連通する熱電素子と、(iii)熱電素子と熱的に連通し、熱電素子から熱エネルギを排出する排熱ユニットと、を備え、装着型デバイスは、使用中、熱電素子が、集熱ユニットから熱電素子を通り排熱ユニットへ熱エネルギが流れる時に電力を生成するように構成され、電力の少なくとも一部は、エネルギ蓄積デバイスに蓄積される。
[0024] いくつかの実施形態において、装着型電子デバイスは、電子ディスプレイ及び電力管理ユニットを収容するケーシングを備える。いくつかの実施形態において、ケーシングは上面及び底面を備え、電子ディスプレイは、ケーシングの上面に隣接して配置される。いくつかの実施形態において、電子ディスプレイ及び電力管理ユニットは、ケーシングの上面からケーシング内に装填される。いくつかの実施形態において、電子ディスプレイ及び電力管理ユニットは、ケーシングの底面からケーシング内に装填される。
[0025] 本開示の追加の態様及び利点は、当業者には、本開示の例示的な実施形態のみが示され説明される以下の詳細な説明から容易に明らかになる。理解されるように、本開示は、他の様々な実施形態を受け入れ、そのいくつかの細部は、様々な明らかな点における変更を受け入れるものであり、それら全ては本開示から逸脱しない。従って図面及び説明は、本質的に例示的であるとみなすべきであり、限定的であるとみなすべきではない。
[0026] 本明細書において言及される全ての刊行物、特許、及び特許出願は、各個々の刊行物、特許、又は特許出願が個々に明確に参照によって組み込まれると示された場合と同じ範囲において、参照によって本願に組み込まれるものである。
[0027] 本発明の新規特徴は、添付の特許請求の範囲に具体的に記載される。本発明の特徴及び利点のより深い理解は、本発明の原理が利用され例示的な実施形態を記載する以下の詳細な説明、及び(本明細書において「図面」及び「図」とも称される)添付図面を参照することによって得られる。
[0028]本開示の実施形態に係る装着型デバイスの分解図を示す。 [0029]本開示の実施形態に係る、図1の装着型デバイスの断面図を示す。 [0030]図1の装着型デバイスのケーストップ熱シンクの上面図である。 図1の装着型デバイスのケーストップ熱シンクの等角図である。 図1の装着型デバイスのケーストップ熱シンクの右側面図である。 図1の装着型デバイスのケーストップ熱シンクの正面図である。 図1の装着型デバイスのケーストップ熱シンクの底面図である。 [0031]図1の装着型デバイスのケースバック導体の上面図である。 図1の装着型デバイスのケースバック導体の等角図である。 図1の装着型デバイスのケースバック導体の側面図である。 図1の装着型デバイスのケースバック導体の底面図である。 [0032]図1の装着型デバイスの上面図である。 図1の装着型デバイスの左側面図である。 図1の装着型デバイスの底面図である。 [0033]複数の素子を有する熱電デバイスを示す。 [0034]本開示の実施形態に係る、熱電素子の略斜視図である。 [0035]本開示の実施形態に係る、図7の熱電素子の略上面図である。 [0036]本開示の実施形態に係る、図7及び図8の熱電素子の略側面図である。 [0037]本開示の実施形態に係る、熱電素子の略斜視図である。 [0038]本開示の実施形態に係る、図10の熱電素子の略上面図である。 [0039]本開示の実施形態に係る、ワイヤアレイを有する素子を備える熱電デバイスの略斜視図である。 [0040]本開示の実施形態に係る、ホールアレイを有する素子を備える熱電デバイスの略斜視図である。 [0041]本開示の実施形態に係る、ベクトルVに対して垂直に配向されたホールアレイを有する素子を備える熱電デバイスの略斜視図である。 [0042]複数の熱電素子を備える可撓性熱電デバイスを製造するための方法を模式的に示す。 [0043]例えば本開示の熱電デバイスの形成を容易にする、本開示の方法及びシステムを実現するようにプログラム又は構成されたコンピュータシステムを示す。 [0044]本開示の実施形態に係る装着型デバイスの分解図を示す。 [0045]図17の装着型デバイスの上面図である。 図17の装着型デバイスの斜視図である。 図17の装着型デバイスの正面図である。 図17の装着型デバイスの側面図である。 [0046]図17の装着型デバイスの側面断面図である。 図17の装着型デバイスの正面図である。 [0047]熱シンクフィンを有する図17の装着型デバイスの斜視図である。 熱シンクフィンを有する図17の装着型デバイスの側面図である。 熱シンクフィンを有さない図17の装着型デバイスの側面図である。 [0048]本開示の実施形態に係る装着型デバイスの側面断面図である。 図21Aにおいて断面を示す装着型デバイスの正面図である。 [0049]図21Aの装着型デバイスの斜視図である。 [0050]図21Aの装着型デバイスの斜視図である。 図23Aに対応する詳細図である。 [0051]図21Aの装着型デバイスの拡大側面図である。 [0052]図21Aの装着型デバイスの斜視図である。 図21Aの装着型デバイスの側面図である。 [0053]図21Aの装着型デバイスの代替実施形態の斜視図である。 図21Aの装着型デバイスの代替実施形態の側面図である。 [0054]図1の装着型デバイスの代替実施形態の斜視図である。 図1の装着型デバイスの代替実施形態の背面図である。 図1の装着型デバイスの代替実施形態の上面図である。 図1の装着型デバイスの代替実施形態の左側面図である。 図1の装着型デバイスの代替実施形態の正面図である。 図1の装着型デバイスの代替実施形態の右側面図である。 図1の装着型デバイスの代替実施形態の底面図である。 [0055]典型的なトップローディング装着型デバイスの上面図である。 典型的なトップローディング装着型デバイスの部品の断面図である。 典型的なトップローディング装着型デバイスの分解図である。 [0056]トップローディング装着型デバイスの代替実施形態の上面図である。 トップローディング装着型デバイスの代替実施形態の部品の断面図である。 トップローディング装着型デバイスの代替実施形態の分解図である。 [0057]トップローディング装着型デバイスの代替実施形態の上面図である。 トップローディング装着型デバイスの代替実施形態の部品の断面図である。 トップローディング装着型デバイスの代替実施形態の分解図である。 [0058]典型的なボトムローディング装着型デバイスの上面図である。 典型的なボトムローディング装着型デバイスの部品の断面図である。 典型的なボトムローディング装着型デバイスの分解図である。 [0059]ボトムローディング装着型デバイスの代替実施形態の上面図である。 ボトムローディング装着型デバイスの代替実施形態の部品の断面図である。 ボトムローディング装着型デバイスの代替実施形態の分解図である。 ボトムローディング装着型デバイスの代替実施形態のエレクトロニクス及びディスプレイサブアセンブリの分解図である。 ボトムローディング装着型デバイスの代替実施形態のケース底面サブアセンブリの分解図である。 [0060]ボトムローディング装着型デバイスの代替実施形態の上面図である。 ボトムローディング装着型デバイスの代替実施形態の部品の断面図である。 ボトムローディング装着型デバイスの代替実施形態のフルアセンブリの分解図である。 ボトムローディング装着型デバイスの代替実施形態のエレクトロニクス及びディスプレイサブアセンブリの分解図である。 ボトムローディング装着型デバイスの代替実施形態のケース底面サブアセンブリの分解図である。
[0061] 本発明の様々な実施形態が本明細書において示され説明されるが、当業者には、そのような実施形態が例として提供されたものにすぎないことが明らかである。本発明から逸脱することなく、数多の変形例、変更例、及び代替例が当業者には想起され得る。本明細書で説明される本発明の実施形態への様々な代替物が利用され得ることを理解すべきである。
[0062] 「ナノ構造」という用語は本明細書で用いられる場合、第1の軸に沿って約1マイクロメートル(「ミクロン」)未満の第1の寸法(例えば幅)を有するサイズの構造を一般に指す。第1の軸に直交する第2の軸に沿って、そのようなナノ構造は、数ナノメートル以下から数ミクロン、数ミリメートル、又はそれ以上の第2の寸法を有してよい。場合によっては、寸法(例えば幅)は、約1000ナノメートル(「nm」)未満、又は約500nm未満、又は約100nm未満、又は約50nm未満、又はそれより小さい。ナノ構造は、基板材料に形成されたホールを含んでよい。ホールは、ホールのアレイを有するメッシュを形成してよい。他の場合、ナノ構造は、例えばワイヤ、円柱、又は箱状の構造など、棒状の構造を含んでよい。棒状の構造は、円形、楕円形、三角形、正方形、長方形、五角形、六角形、七角形、八角形、九角形、又は他の断面を有してよい。
[0063] 「ナノホール」という用語は本明細書で用いられる場合、約1000ナノメートル(「nm」)以下、又は約500nm以下、又は約100nm以下、又は約50nm以下、又はそれより小さい幅又は径を有する、充填又は非充填ホールを一般に指す。金属、半導体、又は絶縁材料で充填されたナノホールは、「ナノインクルージョン」と称され得る。
[0064] 「ナノワイヤ」という用語は本明細書で用いられる場合、約100nm以下、又は約500nm以下、又は約100nm以下、又は約50nm以下、又はそれより小さい幅又は径を有するワイヤ又は他の細長構造を一般に指す。
[0065] 「n型」という用語は本明細書で用いられる場合、n型ドーパントを化学的ドープ(「ドープ」)された材料を一般に指す。例えばシリコンは、亜リン酸又はヒ素を用いてn型ドープされ得る。
[0066] 「p型」という用語は本明細書で用いられる場合、p型ドーパントをドープされた材料を一般に指す。例えばシリコンは、ホウ素又はアルミニウムを用いてp型ドープされ得る。
[0067] 「金属」という用語は本明細書で用いられる場合、金属特性を示す物質を一般に指す。金属材料は、1又は複数の元素金属を含んでよい。
[0068] 「単分散」という用語は本明細書で用いられる場合、互いに類似した形状、サイズ(例えば幅、断面積、体積)、又は分布(例えば最近接間隔、中心間隔)を有する特徴を一般に指す。いくつかの例において、単分散特徴(例えばホール、ワイヤ)は、最大約20%、15%、10%、5%、4%、3%、2%、1%、0.5%、又は0.1%だけ互いにずれた形状又はサイズを有する。場合によっては、単分散特徴は実質的単分散である。
[0069] 「エッチング材料」という用語は本明細書で用いられる場合、エッチング材料に隣接した基板(例えば半導体基板)のエッチングを容易にする材料を一般に指す。いくつかの例において、エッチング材料は、エッチング材料が酸化剤及び化学エッチング剤に触れると基板のエッチングに触媒作用を及ぼす。
[0070] 「エッチング層」という用語は本明細書で用いられる場合、エッチング材料を備える層を一般に指す。材料の例は、銀、白金、クロム、モリブデン、タングステン、オスミウム、イリジウム、ロジウム、ルテニウム、パラジウム、銅、ニッケル、及び他の材料(例えば貴金属)、又はこれらの任意の組み合わせ、又は、例えば銅、ニッケル、又はこれらの組み合わせなど、化学的酸化剤の分解に触媒作用を及ぼし得る任意の非貴金属を含む。
[0071] 「エッチング阻止材料」という用語は本明細書で用いられる場合、エッチング阻止材料に隣接した基板のエッチングを阻止又は妨害する材料を一般に指す。エッチング阻止材料は、エッチング材料に関連する基板エッチング速度に関して低減、場合によっては大幅に低減された基板エッチング速度を提供し得る。「エッチング阻止層」という用語は本明細書で用いられる場合、エッチング阻止材料を備える層を一般に指す。エッチング阻止材料は、エッチング材料のエッチング速度よりも低いエッチング速度を有してよい。
[0072] 「反応空間」という用語は本明細書で用いられる場合、熱電デバイス又は熱電デバイスの構成要素の形成に適した任意の環境を一般に指す。反応空間は、基板に隣接した材料膜又は薄膜の堆積、あるいは材料膜又は薄膜の物理特性の測定に適し得る。反応空間は、複数のチャンバを有するシステム内のチャンバであり得るチャンバを含んでよい。システムは、複数の流体的に分離(又は隔離)されたチャンバを含んでよい。システムは、各反応空間が他の反応空間から流体的に分離された、複数の反応空間を含んでよい。反応空間は、基板又は基板に隣接して形成された薄膜における測定を行うために適し得る。
[0073] 「電流密度」という用語は本明細書で用いられる場合、例えば基板の断面などの断面の単位面積ごとの電流を一般に指す。いくつかの例において、電流密度は、半導体基板の表面の単位面積ごとの電流である。
[0074] 「隣接した」又は「〜に隣接した」という用語は本明細書で用いられる場合、「次にある」、「隣の」、「接触した」、及び「近接した」を含む。いくつかの例において、隣接した構成要素は、1又は複数の介在層によって互いに分離される。1又は複数の介在層は、約10マイクロメートル(「ミクロン」)未満、約1ミクロン未満、約500ナノメートル(「nm」)未満、約100nm未満、約50nm未満、約10nm未満、約1nm未満、約0.5nm未満、又はそれより小さい厚さを有してよい。例えば、第2の層に隣接した第1の層は、第2の層と直接接触してよい。他の例として、第2の層に隣接した第1の層は、少なくとも第3の層によって第2の層から分離され得る。
熱電モジュールを有する装着型デバイス
[0075] 本開示の他の態様は、少なくとも1つの熱電モジュール又はユニットを有する装着型電子デバイス(例えば時計)を提供する。そのような熱電モジュール又はユニットは、装着型電子デバイスによって用いる電力の少なくとも一部又は全部を提供するために用いられ得る。電子デバイスは、例えばスマートウォッチなどの時計であってよい。熱電モジュール又はユニットは可撓性であってよい。
[0076] 装着型電子デバイスは、ユーザの様々な身体部位に装着可能であってよい。例えば装着型電子デバイスは、ユーザの腕、手、手首、足、足首、又は首、あるいはユーザによって着用する衣料品又は他の物体に装着可能であってよい。装着型電子デバイスは、実質的に防水又は耐水であってよい。場合によっては、装着型電子デバイスは、耐水であるが防水でなくてもよい。
[0077] 装着型電子デバイスは、1又は複数の熱電デバイス、及び場合によっては、例えば電池などのエネルギ蓄積デバイスを含む電力管理ユニットを含んでよい。電池は、固体電池(例えばリチウムイオン電池)であってよい。
[0078] 装着型電子デバイスは、ユーザインタフェースを含んでよい。ユーザインタフェースは、デジタル又はアナログユーザインタフェースであってよい。ユーザインタフェースは、グラフィカルユーザインタフェースであってよい。
[0079] 装着型電子デバイスは、1又は複数の熱電デバイスによって充電され得る。1又は複数の熱電デバイスは、装着型電子デバイスの電力要件の少なくとも約10%、少なくとも約20%、少なくとも約30%、少なくとも約40%、少なくとも約50%、少なくとも約60%、少なくとも約70%、少なくとも約80%、少なくとも約90%、又はそれ以上を提供してよい。装着型電子デバイスは、1又は複数の外部又は代替エネルギ源によって充電され得る。装着型電子デバイスは、熱電デバイス及び代替エネルギ源の両方によって充電され得る。装着型電子デバイスは、熱電デバイス及び外部エネルギ源の両方によって充電され得る。外部又は代替エネルギ源は、有線充電、誘導充電、無線周波(RF)充電、ソーラ充電、及びキネティック充電を含んでよい。装着型電子デバイスは、装着型電子デバイスの電力管理ユニットに直接取り付けられる充電コネクタを用いて少なくとも部分的に充電され得る。装着型電子デバイスは、電力管理ユニットと電気的に連通する誘導ユニットを用いて少なくとも部分的に充電され得る。誘導ユニットは、外部磁界と結合すると、電力管理ユニット及び/又はエネルギ蓄積デバイスのための電力を生成してよい。装着型電子デバイスは、電力管理ユニットと電気的に連通するRF充電ユニットを用いて少なくとも部分的に充電され得る。RF充電ユニットは、RF伝送器と結合すると、電力管理ユニット及び/又はエネルギ蓄積デバイスのための電力を生成してよい。装着型電子デバイスは、電力管理ユニットと電気的に連通する太陽電池を用いて少なくとも部分的に充電され得る。太陽電池は、光に触れると、電力管理ユニット及び/又はエネルギ蓄積デバイスのための電力を生成してよい。装着型電子デバイスは、電力管理ユニットと電気的に連通するキネティック発電ユニットを用いて少なくとも部分的に充電され得る。キネティック発電ユニットは、ユーザの身体が動くと、電力管理ユニット及び/又はエネルギ蓄積デバイスのための電力を生成してよい。
[0080] 装着型デバイスは、1又は複数の集熱ユニット、1又は複数の熱電素子、及び1又は複数の排熱ユニットを含んでよい。1又は複数の集熱ユニットは、装着型デバイスを身に着けた時にユーザの身体表面に隣接して置かれてよく、ケースバック導体、及び上体熱導体板、下体熱導体板、及び1又は複数の身体熱導体ノードを備えてよい。1又は複数の熱電素子は、1又は複数の集熱ユニットと熱的に連通してよい。1又は複数の熱電素子は、1又は複数の排熱ユニットとも熱的に連通してよい。熱電素子と排熱ユニットとの間の熱的連通は、熱パイプ、蒸気チャンバ、熱スプレッダ板、又はこれらの組み合わせによって提供され得る。1又は複数の排熱ユニットは、1又は複数の熱電素子から熱エネルギを排出してよく、ケーストップ熱シンク、上面熱シンク、底面熱シンク、及び1又は複数の外部熱シンクノードを備えてよい。
[0081] 以下、全体を通して同様の番号が同様の部品を示す図面が参照される。図面及び図内の特徴は必ずしも一定の縮尺ではないことが理解される。
[0082] 図1は、装着型デバイス100の分解図を示す。図示された例における装着型デバイス100は、時計である。装着型デバイス100は、トップガラス101、ディスプレイ保持具102、電子ディスプレイ103、主要プリント回路基板(PCB)104、電池105、保持リング106、1又は複数のスタンドオフ107、1又は複数のキャプティブナット108、ケーストップ熱シンク109、1又は複数のばね棒110、時計ボタン111、ボタンばね112、インシュレータスペーサ113、フレキシブルプリント回路114、1又は複数の熱電発電器(TEG)115、振動モータ(VIB)116、インシュレータリング117、1又は複数の化粧ネジ118、ケースバック導体119、及び1又は複数の組付けネジ120の1又は複数を含んでよい。TEG115は、本明細書で説明される任意の熱電モジュール又は熱電材料であってよい。
[0083] 1又は複数のTEG115は、熱伝導媒体を介してケーストップ熱シンク109と熱的に連通してよい。いくつかの例において、1又は複数のTEG115は、少なくとも1つの熱パイプ又は蒸気チャンバを介してケーストップ熱シンク109と熱的に連通してよい。熱パイプ又は蒸気チャンバは、バルク熱導体よりも効率的にTEG115から熱エネルギを排出するために機能してよい。
[0084] 装着型デバイス100は、例えばユーザの手などユーザの身体部位に連結され得る。使用中、熱エネルギは、装着型デバイス100の高温側面からTEG115を通って装着型デバイス100の低温側面へ流れてよい。熱エネルギが流れると、TEG115は、電池105に電気エネルギとして蓄積され、主要PCB104へ向けられ、及び/又は電子ディスプレイ103によって用いられ得る電力を生成してよい。
[0085] 主要PCB104は、1又は複数の中央処理ユニット(CPU)を含んでよい。CPUは、例えば時間、電子メール、又は通知などの情報をユーザに提示するための電子ディスプレイ103に結合され得る。
[0086] トップガラス101は、例えばレンズなど画像を拡大する材料で形成され得る。時計レンズは、ケーストップ熱シンク109の上部の凹溝に取り付けられ得る透明ガラス又はプラスチック部品であってよい。時計レンズは、アセンブリの上面を覆い、ケーストップの内側に内部部品を保持してよい。塗料、デカール、シルクスクリーン、パッド転写などを用いて、特定の内部部品を選択的に露出させ、又は覆い隠すマスクが作られ得る。
[0087] ディスプレイ保持具102は、ディスプレイ保持具102が電子ディスプレイ103の外周を相補的に受け入れることを可能にする切抜き部を有してよい。ディスプレイ保持具102の外周もまた、ケーストップ熱シンク109におけるキー特徴と合致することによって相補的に受け入れられるように切込みを有してよい。組立て時、これによってディスプレイ保持具102は、時計レンズ101の上面と平行な平面に電子ディスプレイ103を位置付け固定することができる。
[0088] 電子ディスプレイ103は、グラフィカルユーザインタフェースを表示する低電力スクリーンであってよい。電子ディスプレイ103は、容量式タッチスクリーン又は抵抗式タッチスクリーンであってよい。あるいは、電子ディスプレイ103はパッシブディスプレイであってよい。
[0089] 主要プリント回路基板(PCB)104は、電力管理、感知、表示、ボタン入力、診断、及び/又は振動出力のために必要な電気部品、配線、及びファームウェアの1又は複数を含んでよい。主要PCB104は、オンボードエネルギ蓄積デバイスを含んでよい。
[0090] 電池105は、電気システムのためのエネルギ蓄積を提供してよい。電池105は、TEG115によって生成される電気エネルギによって充電され得る。電池105は、例えばパワーグリッドからの電気エネルギなど、外部電源によって充電されてもよい。
[0091] 保持リング106は、時計ボタンの溝内に設置されるE型外側部取付けリングであってよい。保持リング106は、ケーストップに時計ボタン111を固定してよい。
[0092] 1又は複数のスタンドオフ107は、主要PCB104を時計本体部品から離すためのスペーサとして用いられ得る。またこれらのスタンドオフ107の上縁は、電子ディスプレイの底部を支持し、電子ディスプレイ103、主要PCB104、及びケーストップの間に特定の間隔を保ってもよい。図示した例において、4つのスタンドオフ107が存在するが、他の数のスタンドオフが用いられてもよい。
[0093] 1又は複数のキャプティブナット108は、ケーストップ熱シンクに埋め込まれてよい。キャプティブナット108は、組付けネジ120が定位置に挿通されることを可能にする挿入部を備えてよい。図示した例において、4つのキャプティブナット108が存在するが、他の数のキャプティブナットが用いられてもよい。
[0094] ケーストップ熱シンク109は、周囲空気に触れる高伝導体を含んでよい。滑らかで平坦な底面を有する熱接触面がTEG115の「低温側面」に押し付けられ得る。この熱接触面は、TEG「低温側面」と周囲空気との間の熱経路をもたらす。ケーストップは、熱シンクとして機能し、周囲空気とTEG「低温側面」との間の温度勾配を最小化してよい。外部リッジ及び溝特徴は、空気への熱伝達を高める露出面積を増加させる。またケーストップは、電子ディスプレイ103、主要PCB104、電池105、及び時計レンズの1又は複数を保持してもよい。ケーストップは、ばね棒110を介して時計ストラップの取付けを可能にするラグを含んでよい。ラグは、排熱ユニットと熱的に連通してよい。ラグは熱を放散してよい。代替又は追加として、ラグは熱を放散しなくてもよい。ケーストップは、時計ボタン111を配置しガイドするための特徴を含んでよい。ケーストップは、例えばアルミニウム又は銅合金など、高い熱伝導係数を有する材料で製造され得る。
[0095] 1又は複数のばね棒110は、様々な時計バンドをアセンブリに取付け又は取外しするために用いられ得る。図示した例において、2本のばね棒110が存在するが、他の数のばね棒が用いられてもよい。
[0096] 時計ボタン111は、主要PCB104上の縁部取付けSMTスイッチへユーザからのプッシュ入力を伝達してよい。時計ボタン111の押下は、ボタンばね112を圧縮する。時計ボタン111は、例えばアルミニウム又は銅合金など高い熱伝導係数を有する材料で製造されたインタフェース素子であってよい。時計ボタン111は、メニューナビゲーション、ユーザインタフェース操作、及びパワーサイクリングの1又は複数のために用いられ得る。
[0097] ボタンばね112は、時計ボタン111が延出し、及び/又はPCB104上のスイッチと直接接触しないように保つ与圧として機能してよく、それによって装着型デバイスのユーザによる不慮の押下を最小限にする。ボタンばね112は、時計ボタン111とケーストップ熱シンク109との間で定位置に保持され得る。
[0098] インシュレータスペーサ113は、TEG115、電池105、及び他の露出ワイヤ又は電子部品の1又は複数を取り囲むアセンブリ内の他の空所を充填し得る。インシュレータスペーサ113は、圧縮性ウレタンフォーム材で作られてよい。インシュレータスペーサ113は、ケースバック導体119とケーストップ熱シンク109との間の絶縁に役立ち得る。インシュレータスペーサ113は、TEG配線、振動モータ配線、及びTEG/VIBフレキシブルプリント回路(FPC)114の1又は複数における振動又は動きを最小限にするためにも役立ち得る。
[0099] TEG/VIB FPC114は、TEG115及び振動モータ116が主要PCB104に電気的に接続されることを可能にし得る。
[00100] 1又は複数のTEG115は、2つの対向面間の温度勾配を電気エネルギに変換する固体デバイスであってよい。2つの対向面は、「低温側面」及び「高温側面」と称され得る。低温側面は、高温側面よりも低い温度であってよい。装着型デバイスにおいて、TEG115の低温側面は、ケーストップ熱シンク109を備えてよい。TEG115の高温側面は、ケースバック導体119を備えてよい。
[00101] 振動モータ116は、ケースバック導体119に伝達された振動を介して触覚フィードバック及びユーザ通知を提供してよい。
[00102] インシュレータリング117は、ケースバックを保持し、組付けネジ120からケースバックを介してTEG115へ締め付け荷重を伝達してよい。インシュレータリング117は、低熱伝導性プラスチック材料で作られてよい。またインシュレータリング117は、ケースバック導体119をケーストップ熱シンク109から分離してよい。インシュレータリング117は、ケースバック導体119からケーストップ熱シンク109への不十分な熱経路をもたらすように低い熱伝導率を有してよい。断熱効果は、TEG115の高温及び低温側面にわたって生じる温度勾配を最大化する。
[00103] 1又は複数の化粧ネジ118は、組付けネジ120と同じ材料及び同じネジ型で作られてよい。化粧ネジ118は、ケースバック導体119を通って定位置に締め付けられ得る。化粧ネジ118は、時計アセンブリの底面における美的に優れた円形ボルトパターンをもたらすように定位置に追加され得る。図示した例において、4つの化粧ネジ118が存在するが、他の数の化粧ネジが用いられてもよい。
[00104] ケースバック導体119は、一方の側面においてユーザの身体(例えば手首)に触れ、他方の側面においてTEG115と直接接触し得る高伝導本体を備えてよい。ケースバックは、ユーザの身体から1又は複数のTEG115の各々の「高温側面」へ熱を伝導する熱経路をもたらし得る。ケースバックがTEG表面又は空気と接触していない場合常に、ケースバック本体はケーストップから絶縁される。ケースバック導体119は、例えばアルミニウム又は銅合金など、高い熱伝導係数を有する材料で製造され得る。
[00105] 1又は複数の組付けネジ120は集合的に時計筐体を引っ張ってよい。キャプティブナット108に挿通されると、組付けネジの頭は、インシュレータリング117をケースバック導体119の方へ引っ張り、TEG115をケースバック熱シンク109に押し付けてよい。組付けネジ120は、TEG115の「高温側面」及び「低温側面」がそれぞれケースバック及びケーストップに押し付けられることを確実にする。図示した例において、4つの組付けネジ120が存在するが、他の数の組付けネジが用いられてもよい。
[00106] 図2は、図1の装着型デバイスの断面図を示す。装着型デバイスは、ケースバック導体201、1又は複数の熱電発熱器(TEG)202、ケーストップ熱シンク203、電池204、インシュレータリング205、時計レンズ206、及び主要PCB207の1又は複数を含んでよい。
[00107] 装着型デバイスの動作中、ケースバック導体201は、ユーザの身体(例えば手首)からTEG202の(底面であってよい)「高温側面」へ効率的に体熱を奪ってよい。TEGの(上面であってよい)「低温側面」は、TEGから周囲空気へ効率的に熱を放散し得るケーストップ熱シンク203に連結され得る。TEGは、電気エネルギを生成するために、TEGの「高温側面」及び「低温側面」にわたるこの温度勾配を用いてよい。この電気エネルギは、電池204に蓄積され得る。インシュレータリング205は、ケースバック導体からケーストップ熱シンクへの不十分な熱経路をもたらしてよく、それによってTEGの「高温側面」及び「低温側面」にわたる温度勾配を最大化する。時計レンズ206は、装着型デバイスの内部部品をケーストップの内側に保持してよい。主要PCB207は、電力管理、感知、表示、ボタン入力、診断、及び振動出力のために必要な電気部品、配線、及びファームウェアを含んでよい。
[00108] 図3A〜図3Eは、図1の装着型デバイスのケーストップ熱シンクの様々な図を示す。図3Aは、装着型デバイスのケーストップ熱シンクの上面図である。図3Bは、装着型デバイスのケーストップ熱シンクの斜視図である。図3Cは、装着型デバイスのケーストップ熱シンクの右側面図である。図3Dは、装着型デバイスのケーストップ熱シンクの正面図である。図3Eは、装着型デバイスのケーストップ熱シンクの底面図である。装着型デバイスのケーストップ熱シンクは、切抜き部301、ボタンベアリング302、熱接触面303、リッジ及び溝のセット304、及び接触表面305の1又は複数を含んでよい。
[00109] 熱接触面303(図3Bに示す)は、TEGより上に位置し、TEGの「低温側面」と、周囲空気と接する露出表面エリアとの間の熱経路をもたらし得る材料であってよい。熱接触面は、これより厚い部品が熱接触面より下へ陥没することを可能にするスルーホールであってよい切抜き部301(図3Aに示す)を含んでよい。接触面305(図3Eに示す)は、TEGの「低温側面」とケーストップ熱シンクとの間の良好な熱接触を可能にする平坦かつ滑らかな接触エリアであってよい。この表面は、TEG表面接触の品質を向上させるために熱伝導性ペースト、パッド、又はエポキシで塗装され得る。リッジ及び溝のセット304(図3Dに示す)は、時計ケースの露出表面積を増加させる特徴を備えてよく、それによって周囲空気への全体熱伝達を増加させる。ボタンベアリング302(図3Cに示す)は、時計ボタンのための軸受面及びガイドとして機能してよい。
[00110] 図4A〜図4Dは、図1の装着型デバイスのケースバック導体の様々な図を示す。図4Aは、装着型デバイスのケースバック導体の上面図である。図4Bは、装着型デバイスのケースバック導体の斜視図である。図4Cは、装着型デバイスのケースバック導体の側面図である。図4Dは、装着型デバイスのケースバック導体の底面図である。装着型デバイスのケースバック導体は、TEG接触面401、振動モータ凹部402、及び1又は複数のタブ403を含んでよい。
[00111] TEG接触面401(図4Bに示す)は、TEGの「高温側面」とケースバックとの間の良好な熱接触を可能にし得る、平坦かつ滑らかな接触エリアであってよい。この表面は、TEG表面接触の品質を向上させるために熱伝導性ペースト、パッド、又はエポキシで塗装され得る。振動モータ凹部402(図4Aに示す)は、振動モータが取り付けられるポケットであってよく、振動モータは、可能な限り装着型デバイスのユーザの身体(例えば手首)に近いように設置され得る。1又は複数のタブ403(図4C〜図4Dに示す)は、インシュレータリングとのインタフェースとなってよい。1又は複数の組付けネジが締められ、それによってケースバックがTEGをケースバック熱シンクに固定する。図示した例において、2つのタブが存在するが、他の数のタブが用いられてもよい。
[00112] 図5A〜図5Cは、図1の装着型デバイスの様々な図を示す。図5Aは、装着型デバイスの上面図である。図5Bは、装着型デバイスの左側面図である。図5Cは、装着型デバイスの底面図である。
[00113] 装着型デバイスは、時計バンド501を含んでよい。時計バンド501は、装着型デバイスのユーザが時計ストラップを快適に締めることができ、装着型デバイスのケースバック導体がユーザの身体(例えば手首)にしっかりと押し付けられることを確実にし得る。ケースバック導体とユーザの身体(例えば手首)との間の緊密な熱的接続は、TEGによる電力生成のためのケースバック導体における十分な温度勾配を確実にし得る。時計バンドは、例えばシリコン又はTPEなどの可撓性材料で作られてよく、時計バンドの快適な締め付けを可能にするために個々の調節点を有する従来のバックルを有する。
[00114] 時計バンド501は、クラスプ502及び1又は複数のストラップの1又は複数を含んでよい。1又は複数のストラップは、上部ストラップ504及び下部ストラップ505を含んでよく、これらは安定した装着のために装着型デバイスのユーザの身体(例えば手首)の両側に巻き付けられ得る。上部ストラップは端部にクラスプを有してよい。下部ストラップは数個のホールの列を有してよい。クラスプは、装着型デバイスの1又は複数のストラップをユーザの身体(例えば手首)の周囲に固定するために用いられ得る。クラスプは、快適かつ安全な装着のためにユーザの身体のサイズに合わせられ得る。
[00115] 図5Aはさらに、装着型デバイスのケーストップ熱シンクを示す。図5Bはさらに、装着型デバイスのリッジ及び溝を示す。図5Cはさらに、装着型デバイスのケースバック導体を示す。
[00116] 装着型デバイスは、少なくとも約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、50、100、500、1000、又はそれ以上の熱電発電器を含んでよい。各熱電発電器は、複数の熱電素子を含んでよい。熱電素子の例は、本明細書のどこかに記載される。
[00117] 装着型デバイスの1又は複数の熱電発電器は、個々に又は集合的に、約1マイクロワット(μW)、10μW、100μW、1ミリワット(mW)、10mW、20mW、30mW、40mW、50mW、100mW、又は1ワット(W)以上、場合によっては1μW〜10mWの出力電力、及び約1ミリボルト(mV)、2mV、3mV、4mV、5mV、10mV、20mV、30mV、40mV、50mV、100mV、200mV、300mV、400mV、500mV、1ボルト(V)、2V、3V、4V、5V、又は10V以上、場合によっては約10mV〜10Vの電圧を提供する。いくつかの状況において、DCDCコンバータ及び関連する電力管理回路を用いて、低電圧が、約1V、2V、2.1V、2.2V、2.3V、2.35V、2.4V、2.45V、2.5V、3V、3.1V、3.2V、3.3V、3.4V、3.5V、3.6V、3.7V、3.8V、3.9V、4V、4.1V、4.2V、4.3V、4.4V、4.5V、又は5.0V以上に変換され得る。例えば電池などの補助電源は、間欠的な身体接触、電力出力の低下、又は電力消費の増加時に予備電力を提供するために装置に含まれてもよい。
[00118] 図17は、装着型デバイス1700の別の例を示す。装着型デバイスは、上部筐体1701及び下部筐体1702を含む。上部筐体1701は、上側TEG1711を収容し、上体熱導体板1709及び上面熱シンク1710が取り付けられるシャシとして機能してよい。上部筐体1701は、ばねバンド1704に機械的に接合され得る。この筐体は、ユーザの身体(例えば手首)のいずれかの背中側又は表側を跨いで位置してよい。処理回路の素子、センサ、エネルギハーベスト及び蓄積回路、ユーザインタフェース素子、又は通信システムを含むエレクトロニクスは、この筐体内に配置され得る。下部筐体1702は、下側TEG1712を収容し、下体熱導体板1707及び底面熱シンク1708が取り付けられるシャシとして機能してよい。下部筐体1702は、ばねバンド1704に機械的に接合され得る。この筐体は、ユーザの身体(例えば手首)のいずれかの掌側又は裏側を跨いで位置してよい。上部筐体1701と同様、様々なエレクトロニクスがこの筐体内に配置され、取り付けられてもよい。
[00119] 装着型デバイス1700はさらに、例えばフレキシブルプリント回路又はフレキシブルフラットケーブルなどのフレキシブル回路1703を含んでよい。フレキシブル回路1703は、(例えばユーザの手首の掌側に位置する)上部筐体1701内の部品を、(例えばユーザの手首の背中側に位置する)下部筐体1702内の部品と電気的に接続してよい。追加のTEG、センサ、又は回路素子が様々な位置でフレキシブル回路1703に接続され、部品がばねバンド1704内に位置する(すなわち、これらがユーザの身体と接触し得る)ことを可能にしてもよい。ばねバンド1704は、(例えばユーザの手首の掌側に位置する)上部筐体1701内の部品と(例えばユーザの手首の背中側に位置する)下部筐体1702内の部品との機械的接続として機能してよい。この板ばね状構造は、ユーザがデバイスを自身の身体(例えば手首)に付けることを可能にするために柔軟に開いてよい。この可撓性は、様々なサイズのユーザ(例えば様々な手首サイズを有するユーザ)が同じ製品を利用することも可能にし得る。ばねバンド1704及びフレキシブル回路1703は、ユーザのサイズ(例えばユーザの手首の厚み)におけるさらに大きな変動に対応するために様々なサイズで製造されてもよい。ばねバンドは、手首の表側及び裏側にわずかな加圧を維持し、体熱導体板1707及び1709の表面がユーザの皮膚と良好な熱接触状態であることを確実にしてよい。いくつかの状況において、装着型デバイス1700はさらに、電気システムのためのエネルギ蓄積を提供する電池1705、及び電力管理、感知、表示、ユーザ入力、診断、及びインタフェース出力のために必要な電気部品、配線、及びファームウェアを含む主要PCB1706を含む。
[00120] いくつかの状況において、下体熱導体板1707は、一方の側面がユーザの身体(例えば手首)に触れ反対の側面がTEGと直接接触する高伝導体を含む。体熱導体板は、ユーザの身体からTEGの各々の「高温側面」へ熱を伝導する熱経路をもたらし得る。導体板がTEG表面又は空気と接していない場合常に、導体板は、対向する熱シンク1708から絶縁され得る。下体熱導体板1707は、例えばアルミニウム又は銅合金など高い熱伝導係数を有する材料で製造され得る。いくつかの状況において、ユーザの身体(例えば手首)と接触する表面は、露出面とユーザの皮膚との熱接触を最適化するためにドーム型又は輪郭形状に形成され得る。上体熱導体板1709は、TEGの追加セットを通る第2の熱経路を可能にし得る。いくつかの状況において、装着型デバイス170の設計は、ユーザの身体(例えば手首)の周囲に追加の皮膚接点及び熱経路を加えるようにさらに分割されてもよい。
[00121] 底面熱シンク1708は、周囲空気に触れる高伝導体を含んでよい。滑らかで平坦な底面を有する熱接触面は、(間に熱ペーストを有して、又は有さずに)TEGの「低温側面」に押し付けられ得る。この熱接触面は、TEGの「低温側面」と周囲空気との間に熱経路を形成し得る。この構成において、底面熱シンク1708は、周囲空気とTEG「低温側面」との間の温度勾配を最小化するために機能する。上面熱シンク1710は、アセンブリの上面におけるTEGのための周囲空気への熱経路を完成させ得る。
[00122] 図18A〜図18Dは、装着型デバイス1700の様々な図を示す。図18Aは、装着型デバイスの上面図である。図18Bは、装着型デバイスの斜視図である。図18Cは、装着型デバイスの正面図である。図18Dは、装着型デバイスの側面図である。
[00123] 図19Aは、装着型デバイス1700の断面A〜A(図19B)における側面断面図である。装着型デバイスは、図19Aに示すように、上部筐体1701、下部筐体1702、フレキシブル回路1703、ばねバンド1704、電池1705、PCB1706、底面及び上面熱シンク1708及び1710、下側及び上側熱導体板1707及び1709、及びTEG1711及び1712を備えてよい。TEGは、2つの対向面間の温度勾配を電気エネルギに変換する固体デバイスであってよい。各デバイスは、1又は複数のTEG、例えば約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、12、14、16、18、20、又はそれ以上のTEGを備えてよい。周囲空気に触れる熱シンクの表面エリアは、熱が対流及び/又は放射によって周囲環境に伝達する際の熱抵抗を低くするためにサイズ変更、形状変更、及びさらに修正されてよい。例えば、溝、フィン、及びピン(図20A及び図20B)などの特徴は、露出表面積を増加させ、対流熱損失を増加させるために用いられてよく、放射を最大限にするために着色仕上げが用いられ得る。場合によっては、熱シンクは黒一色で、すなわち熱フィンなしで作られる(図20C)。
[00124] 図21Aは、断面B〜B(図21B)における側面断面図であり、装着型デバイス2100の他の例を示す。装着型デバイス2100は、装着型モジュール2110、1又は複数のヒンジ/ばね棒2120、ストラップ筐体2130、フレキシブル回路2140、1又は複数の体熱導体ノード2150、1又は複数のTEG2160、及び1又は複数の外部熱シンクノード2170を含む。
[00125] 装着型モジュール2110は、腕時計、フィットネストラッカ、又はユーザインタラクションのための焦点として機能し得る他のデバイスの形式であってよい。装着型モジュール2110は、例えば処理回路、1又は複数のワイヤレスモジュール、電力管理回路、1又は複数の電池、1又は複数のディスプレイ、1又は複数の振動モータなど追加のエレクトロニクスを収容してよい。
[00126] ヒンジ/ばね棒2120は、ストラップ2130と装着型モジュールとの間の取付け点として機能してよい。この例において、1つの側面(右側)において、ストラップ筐体はばね棒の周囲にピン止めされる(すなわち自由回転する)。またこの例において、ストラップ筐体2130は、ユーザがある程度の調整性を有して装着型デバイス2100を着脱することを可能にするための第2のヒンジ/ばね棒を取り巻く。
[00127] ストラップ筐体2130は、各導体ノード2150、TEG2160、及び外部熱シンクノード2170熱回路アセンブリのためのシャシとして機能してよい。ストラップ筐体は、各TEG2160が互いに及び装着型モジュール2110に電気的に接続されることを可能にするフレキシブル回路2140又は同様の配線も収容してよい。ストラップ筐体2130は、装着型デバイス2100を着脱する方法として機能してよく、様々なサイズのユーザ(例えば様々な手首サイズのユーザ)のある程度の調節性を可能にするクラスプ又は他の取付け方法を含んでよい。ストラップ筐体2130は、例えば織物、皮革、TPU、TPE、シリコンなどの耐久性かつ可撓性の材料で作られてよい。この例において、ストラップ筐体の一端が装着型モジュールの固定ヒンジ点にループ状に巻かれ、その頂部で折り返される「ミラノ式」ループ保持方法が利用される。ストラップ筐体の自由端はその後、磁石、ベルクロ、スナップなど(不図示)で定位置に保持され得る。
[00128] フレキシブル回路2140(フレキシブルプリント回路、フレキシブルフラットケーブルなどの形式であってよい)は、(例えばユーザの手首の背中側に位置し得る)装着型モジュール2110内の部品を(例えばユーザの手首の掌側に位置し得る)ストラップ筐体2130内の部品に電気的に接続してよい。TEG、センサ、又は回路素子は、様々な位置でフレキシブル回路2140に接続され、部品がユーザの身体に隣接して(例えばユーザの手首の周囲を取り巻いて)位置することを可能にし得る。フレキシブル回路2140は、基板実装コネクタ、はんだ接合、フライングリード、ばねピン、導体パッドなど(不図示)を介して装着型モジュール2110に接続してよい。
[00129] 各体熱導体ノード2150は、一方の側面がユーザの身体(例えば手首)に触れ、反対の側面がTEG2160と直接接触し得る高伝導体を備えてよい。体熱導体ノード2150は、ユーザの身体から各TEG2160の「高温側面」へ熱を伝導することができる熱経路を形成し得る。体熱導体ノードがTEG表面又は空気と接していない場合常に、体熱導体ノードは、対向する外部熱シンクノード2170から絶縁され得る。各体熱導体ノード2150は、例えばアルミニウム又は銅合金など高い熱伝導係数を有する材料で製造され得る。ユーザの身体(例えば手首)と接触することが意図された各体熱導体ノード2150の表面は、露出表面とユーザの皮膚との間の熱接触面積及び快適性を最適化するようにドーム型又は輪郭形状に形成され得る。図示した例において、様々な位置でユーザの身体(例えば手首)に接触し得る7つの体熱導体ノード1250が存在するが、他の数の体熱導体ノードが用いられてもよい。
[00130] 本明細書で説明するように、1又は複数のTEG2160は、2つの対向面間の温度勾配を電気エネルギに変換する固体デバイスである。2つの対向面は、「低温側面」及び「高温側面」と称され得る。1又は複数のTEG2160は、「高温側面」における1又は複数の体熱導体ノード2150と、「低温側面」における1又は複数の外部熱シンクノード2170との間に挟まれてよい。図示した例において、体熱導体ノード2150と外部熱シンクノード2170との間に挟まれ、ストラップ筐体2130に沿った様々な位置にある(すなわち、ユーザの手首の周囲を取り巻く様々な位置にある)7つのTEG2160が存在する。ユーザの身体(例えば手首)の周囲に沿ってTEG回路を配置する利点は、1又は複数のTEG2160が、例えば皮膚温度の上昇によって各TEGにわたる温度勾配の増加(すなわち、ユーザの皮膚、体熱導体モード、TEG、外部熱シンクノード、及び周囲空気の間の温度勾配の増加)の可能性がある手首の下側に配置され得ることである。
[00131] 各外部熱シンクノード2170は、周囲空気に触れ得る高伝導体を備えてよい。また、各外部熱シンクノード2170は、(間に熱ペースト又は他の伝導材料を有して、又は有さずに)各TEG2160の「低温側面」に押し付けられ得る滑らかで平坦な底面を有する熱接触面を備えてよい。この熱接触面は、TEG「低温側面」と周囲空気との間の熱経路を形成し得る。この構成において、各外部熱シンクノード2170は、周囲空気とTEG「低温側面」との間の温度勾配を最小にするために機能し得る。周囲空気に触れる各外部熱シンクノード2170の表面積は、熱が対流及び/又は放射によって周囲環境へ伝達される際の熱抵抗を低くするためにサイズ変更、形状変更、及び/又はさらに修正され得る。例えば、溝、フィン、及びピンなどの特徴は、各外部熱シンクノード2170の露出表面積を増加させ、対流熱損失を増加させるために用いられ得る。また、放射による各外部熱シンクノード2170から周囲環境への熱伝達を最大にするために、様々な仕上げが用いられ得る。
[00132] 図22は、ストラップ筐体2130を有さない図21Aの装着型デバイス2100の斜視図を示す。図示したように、装着型モジュール2210は、ディスプレイ2180を備えてよい。ディスプレイ2180は、例えばレンズなど、画像を拡大する材料で形成され得る。ディスプレイは、装着型モジュール2210の上面における凹溝に取り付けられ得る透明ガラス又はプラスチック部品であってよい。ディスプレイは、装着型モジュール2210を覆い、装着型モジュールの内側に内部部品を保持してよい。塗料、デカール、シルクスクリーン、パッド転写などを用いて、特定の内部部品を選択的に露出させ、又は覆い隠すためのマスクがもたらされ得る。ディスプレイ2180は、電子ディスプレイであってよい。ディスプレイ2180は、グラフィカルユーザインタフェースを表示する低電力スクリーンであってよい。ディスプレイ2180は、容量式タッチスクリーン又は抵抗式タッチスクリーンであってよい。あるいは、ディスプレイ2180はパッシブディスプレイであってよい。
[00133] 図23Aは、図21Aの装着型デバイスの斜視図である。図23Bは、図23Aの細部Cに対応する詳細図である。体熱導体ノード2150、TEG2160、及び外部熱シンクノード2170の配置例が図23Bにおいて提供される。本明細書で説明され図示するように、体熱導体ノード2150は、装着型デバイス2100をユーザが身に着けるとユーザの皮膚と接触するような位置にある。ユーザの快適性のために、体熱導体ノード2150は、(図示したような)丸みのある面取り縁、面取り縁、傾斜縁、又はユーザの快適性を促し得る任意の縁部構成を備えてよい。
[00134] 図24は、図21Aの装着型デバイスの拡大側面図であり、フレキシブル回路2140に沿った体熱導体ノード2150、TEG2160、及び外部熱シンクノード2170の配置例を示す。
[00135] 図25Aは、図21Aの装着型デバイスの斜視図である。図25Bは、図21Aの装着型デバイスの側面図である。本明細書で説明するように、体熱導体ノード2170は、露出表面積を増加させて対流熱損失を増加させるために、例えば溝、フィン(図示)、及びピンなどの特徴を備えてよい。
[00136] 図26Aは、図21Aの装着型デバイスの代替実施形態の斜視図である。図26Bは、図21Aの装着型デバイスの代替実施形態の側面図である。この代替実施形態に示すように、体熱導体ノード2170は、黒一色の伝導材料で(すなわちフィンを有さずに)作られてもよい。
熱電モジュールを有する装着型デバイスの使用及び製造方法
[00137] 本開示の他の態様は、少なくとも1つの熱電モジュール又はユニットを有する装着型電子デバイス(例えば時計)を使用するための方法を提供する。装着型電子デバイスは、ユーザインタフェースを有する電子ディスプレイ及び電力管理ユニットを含んでよい。電力管理ユニットは、電子ディスプレイに結合又は統合され得る。電力管理ユニットは、電気的に連通するエネルギ蓄積デバイス及び熱電デバイスを含んでよい。熱電デバイスは、集熱ユニット、1又は複数の熱電素子、及び排熱ユニットを含んでよい。集熱ユニットは、熱電素子と熱的に連通してよい。装着型電子デバイスを使用することは、装着型電子デバイスを作動させることを含んでよい。装着型電子デバイスを使用することは、熱電デバイスを用いて電力を生成することを含んでよい。電力は、熱電素子を通る集熱ユニットから排熱ユニットへの熱の流れによって生成され得る。生成された電力は、電子ディスプレイに給電するために用いられ得る。生成された電力の一部は、エネルギ蓄積デバイスに蓄積され得る。
[00138] 装着型デバイスを作動させることは、装着型デバイスの集熱ユニットを熱源に隣接して配置することを含んでよい。熱源は、ユーザの身体表面であってよい。装着型デバイスの集熱ユニットを熱源に隣接して配置することによって、電力生成が開始してよい。装着型デバイスを作動させることは、装着型デバイスを物理的に作動させるためにボタンを押下することを含んでよい。ボタンは、単一のボタン又は複数のボタンであってよい。ボタンは、ボタンを物理的に作動させるボタンばねを備えてよい。ボタンの押下は、ユーザからの入力を装着型電子デバイスのPCB基板へ伝達し、装着型電子デバイスを作動させ得る。装着型電子デバイスの作動は、ユーザインタフェースの作動を含んでよい。ユーザインタフェースは、タッチスクリーンを含んでよい。タッチスクリーンは、容量式タッチスクリーンであってよい。タッチスクリーンは、抵抗式タッチスクリーンであってよい。ユーザインタフェースに圧力又は接触を加えることは、ユーザからの入力を装着型電子デバイスのPCB基板へ伝達し、装着型電子デバイスを作動させ得る。
[00139] 装着型電子デバイスは、スマートウッチ、フィットネストラッカ、ポータブル電子デバイス、又はこれらの任意の組み合わせを含んでよい。一例において、装着型電子デバイスは時計である。時計は、実質的に防水又は耐水であってよい。場合によっては、時計は耐水であるが防水でなくてもよい。時計はユーザインタフェースを含んでよい。ユーザインタフェースは、ユーザが時計の様々な機能にアクセスすることを可能にし得る。ユーザインタフェースは、ボタンによって作動してよい。ユーザインタフェースは、タッチスクリーンの使用によって作動してよい。ユーザインタフェースは、ボタン及びタッチスクリーンの両方によって作動してよい。タッチスクリーンは容量式タッチスクリーンであってよい。タッチスクリーンは抵抗式タッチスクリーンであってよい。
[00140] 時計は、熱電デバイスに加えて電力管理ユニットと電気的に連通する1又は複数の発電ユニットを含んでよい。発電ユニットは、太陽電池、誘導結合ユニット、RF結合ユニット、及びキネティック発電ユニットを含んでよい。時計は、1又は複数の太陽電池を含んでよい。太陽電池は、時計本体又は時計バンドに統合され得る。太陽電池は、露光中に電力を生成してよい。時計は、時計の本体及び/又はバンドに統合された少なくとも約1、2、3、4、5、6、8、10、15、20、又はそれ以上の太陽電池を有してよい。誘導結合ユニットは、時計の電力管理ユニットに統合され得る。誘導結合ユニットは、誘導的に電力を生成してよい。RF結合ユニットは、時計の電力管理ユニットに統合され得る。RF結合ユニットは、RF波から電力を生成してよい。キネティック発電ユニットは、時計の電力管理ユニットに統合され得る。キネティック発電ユニットは、ユーザの身体の動きによって電力を生成してよい。
[00141] 図27A〜図27Gは、時計である装着型電子デバイスの図である。図27Aは、時計及びバンド例の斜視図である。図27Bは、時計及びバンド例の背面図である。図27Cは、時計及びバンド例の上面図である。図27Dは、時計及びバンド例の左側面図である。図27Eは、時計及びバンド例の正面図である。図27Fは、時計及びバンド例の右側面図である。図27Gは、時計及びバンド例の底面図である。時計の集熱ユニットは、時計背面を含んでよい。時計背面は、時計バンドによってユーザの皮膚に押し当てられ得る。時計背面は、ユーザの熱を収集し、熱を熱電ユニットへ向けてよい。時計のケーシングは、ケーストップ熱シンクを含んでよい。ケーストップ熱シンクは、排熱ユニットの一部であってよい。ケーストップ熱シンクは、熱電素子から熱を奪い、装着型デバイスから熱を排出してよい。一例において、ケーストップ熱シンクは、装着型デバイスの上面及び底面における穴を備えてよい。場合によっては、装着型デバイスは、少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、又は20の穴を含んでよい。1又は複数の穴は、様々な形状及び/又はサイズを有してよい。1又は複数の穴は、それぞれ円形、三角形、正方形、長方形、又は部分形状、又はこれらの組み合わせであってよい。1又は複数の穴は、例えば上面、底面、左側面、右側面、背面、又は正面など、装着型デバイスの本体の様々な位置にあってよい。1又は複数の穴は、装着型デバイスの内部部分からの、又は内部部分への熱エネルギの流れを可能にし、熱伝達を可能にし得る。
[00142] 図28A〜図28Cは、時計である装着型デバイスの代替実施形態を示す。図28Aは、時計のフェイスの図である。時計のフェイスは、化粧文字盤、締付けネジ、ラグ、及びボタン及びノブを含んでよい。図28Bは、時計の中心の断面図を示す。時計の中心は、図28Aにおける直線A〜Aによって定められる。時計は、トップガラス101、密封ベゼル2810、ケーストップ導体109、インシュレータリング117、TEG115、及びケースバック導体119を含んでよい。図28Cは、時計の部品の分解図である。時計は、トップガラス101、締付けネジ120、ガラス密封ガスケット2820、ケーストップ熱導体109、化粧文字盤2830、電子ディスプレイ103、インシュレータスペーサ113、PCB104、ボタンFPCアセンブリ2840、ラグ付き絶縁リング2860、Oリング2850、TEG115、及びケースバック導体119を含んでよい。ケーストップは、1片のケーストップであってよい。1片のケーストップは、ケーストップ導体を含んでよい。ラグは、インシュレータリングに取り付けられ得る。ラグは、排熱ユニットからの熱を放散しなくてよい。
[00143] 本開示の別の態様は、少なくとも1つの熱電モジュール又はユニットを有する装着型電子デバイス(例えば時計)を製造する方法を提供する。方法は、装着型電子デバイスを生産するためにユーザインタフェースを有する電子ディスプレイ及び電力管理ユニットを組み立てることを含んでよい。電力管理ユニットは、電子ディスプレイに動作可能に結合され得る。電力管理ユニットは、エネルギ蓄積デバイス、及びエネルギ蓄積デバイスと電気的に連通する熱電デバイスを含んでよい。熱電デバイスは、集熱ユニット、熱電素子、及び排熱ユニットを含んでよい。集熱ユニットは、熱電素子と熱的に連通してよい。熱電素子は、排熱ユニットと熱的に連通してよい。装着型電子デバイスの使用中、熱電ユニットは、集熱ユニットから熱電素子を通って排熱ユニットへ熱エネルギが流れる時に電力を生成してよい。生成された電力は、電子ディスプレイ及びユーザインタフェースに給電するために用いられ得る。電力の一部は、エネルギ蓄積デバイスに蓄積され得る。
[00144] 装着型電子デバイスは、時計であってよい。時計は、電子ディスプレイ及び電力管理ユニットを収容するケースを含んでよい。ケースは、複数の部品から組み立てられ得る。電子ディスプレイは、時計ケースの上面に隣接して配置され得る。時計ケースの上面は透明材料を含んでよく、電子ディスプレイは、時計ケースの上面を通して可視であってよい。時計の部品は、上側、底側、又は両側から時計ケース内に組み立てられ得る。
[00145] 図29A〜図29Cは、ケースの上側から組み立てられる時計の例を示す。図29Aは、時計のフェイスの図である。時計のフェイスは、化粧文字盤、締付けネジ、ラグ、及びボタン及びノブを含んでよい。図29Bは、時計の中心の断面図を示す。時計の中心は、図29Aにおける直線A〜Aによって定められる。時計の上面は、トップガラス101及び密封ベゼル2810を含んでよい。時計の中心部分は、ケーストップ熱導体109を含んでよい。ユーザの身体表面と接触する部分であり得る時計の底部分は、インシュレータリング117、1又は複数のTEG115、及びケースバック導体119を含んでよい。図29Cは、ケースの上側から組み立てられる時計の例の部品の分解図である。部品は、トップガラス101、ガラス密封ガスケット2820、締付けネジ120、密封ベゼル2810、Oリング2850、化粧文字盤2830、エレクトロニクス及びディスプレイサブアセンブリ2910、フレキシブルプリント回路114、ケーストップ導体109、Oリング2850、ラグ付きインシュレータリング2860、TEG115、及びケースバック導体119を含んでよい。ケースバック導体119は、ユーザの身体表面から熱を収集してよい。熱は、TEG115を通って排熱ユニットへ向けられ得る。排熱ユニットは、ケーストップ導体109であってよい。ケーストップ導体109は、熱放散を増加させるための伝導フィンを含んでよい。代替又は追加として、ケーストップ導体109は、熱放散を増加させるための穴を含んでよい。ラグは、インシュレータリング2860にあってよい。ラグは、熱の放散を助けなくてよい。ケースは、上側及び底側において密封され得る。ケースは、密封ガスケット2820及び密封ベゼル2810によって上側において密封され得る。密封ケースは、時計が水及び他の液体による損傷に耐えることを可能にし得る。密封ケースは、実質的に防水又は耐水であってよい。場合によっては、密封ケースは、耐水であるが防水でなくてもよい。
[00146] 図30A〜図30Cは、ケースの上側から組み立てられる時計の代替例を示す。図30Aは、時計のフェイスの図である。時計のフェイスは、化粧文字盤、締付けネジ、ラグ、及びボタン及びノブを含んでよい。図30Bは、時計の中心の断面図を示す。時計の中心は、図30Aにおける直線A〜Aによって定められる。時計の上面は、トップガラス101及び密封ベゼル2810を含んでよい。時計の中心部分は、ケーストップ熱導体109を含んでよい。ユーザの身体表面と接触する部分であり得る時計の底部分は、インシュレータリング117、1又は複数のTEG115、及びケースバック導体119を含んでよい。図30Cは、ケースの上側から組み立てられる時計の代替例の部品の分解図である。部品は、トップガラス101、ガラス密封ガスケット2820、締付けネジ120、密封ベゼル2810、Oリング2850、化粧文字盤2830、エレクトロニクス及びディスプレイサブアセンブリ2910、フレキシブルプリント回路114、ラグ付きケーストップ導体3010、インシュレータリング117、及びケースバック導体119を含んでよい。ケースバック導体119は、ユーザの身体表面から熱を収集してよい。熱は、TEG115を通って排熱ユニットへ向けられ得る。排熱ユニットは、ケーストップ導体3010であってよい。ケーストップ導体3010は、熱放散を増加させるための伝導フィン及びラグを含んでよい。代替又は追加として、ケーストップ導体3010は、熱放散を増加させるための穴を含んでよい。ラグは、熱の放散を助け得る。ケースは、上側及び底側において密封され得る。ケースは、密封ガスケット2820及び密封ベゼル2810によって上側において密封され得る。密封ケースは、時計が水及び他の液体からの損傷に耐えることを可能にし得る。密封ケースは、実質的に防水又は耐水であってよい。
[00147] 図31A〜図31Cは、ケースの底側から組み立てられる時計の例を示す。図31Aは、時計のフェイスの図である。時計のフェイスは、化粧文字盤、締付けネジ、ラグ、及びボタン及びノブを含んでよい。図31Bは、時計の中心の断面図を示す。時計の中心は、図31Aにおける直線A〜Aによって定められる。時計の上面は、トップガラス101を含んでよく、時計の中央部分は、ケーストップ熱導体109を含んでよい。ユーザの身体表面と接触する部分であり得る時計の底部分は、熱スプレッダ板3110、1又は複数のTEG115、及びケースバック導体119を含んでよい。図31Cは、ケースの底側から組み立てられる時計の例の部品の分解図である。部品は、トップガラス101、ガラス密封ガスケット2820、化粧ネジ118、エレクトロニクス及びディスプレイサブアセンブリ2910、フレキシブルプリント回路114、ケーストップ導体109、熱スプレッダ板3110、締付けネジ120、Oリング2850、ラグ付きインシュレータリング2860、TEG115、及びケースバック導体119を含んでよい。ケースバック導体119は、ユーザの身体表面から熱を収集してよい。熱は、TEG115を通って排熱ユニットへ向けられ得る。排熱ユニットは、ケーストップ導体109であってよい。ケーストップ導体109は、熱放散を増加させるための伝導フィンを含んでよい。代替又は追加として、ケーストップ導体109は、熱放散を増加させるための穴を含んでよい。ラグは、インシュレータリング2860に配置され得る。ラグは、熱の放散を助けなくてよい。ケースは、上側及び底側において密封され得る。ケースは、Oリング2850及び締付けネジ120によって底側において密封され得る。底側から組み立てられる時計は、上側から組み立てられる時計よりも水及び液体からの損傷に対し高い耐性を持つことを可能にし得る。密封ケースは、実質的に防水又は耐水であってよい。
[00148] 図32A〜図32Eは、ケースの底側から組み立てられ、個別のねじ込み底面サブアセンブリを含む時計の代替例を示す。図32Aは、時計のフェイスの図である。時計のフェイスは、化粧文字盤、化粧ネジ、ラグ、及びボタン及びノブを含んでよい。図32Bは、時計の中心の断面図を示す。時計の中心は、図32Aにおける直線A〜Aによって定められる。時計の上面は、トップガラス101を含んでよく、時計の中心部分は、ネジ式ケーストップ導体3210を含んでよい。ユーザの身体表面と接触する部分であり得る時計の底部分は、ネジ式熱スプレッダ板3220、ラグ付きインシュレータリング2860、1又は複数のTEG115、及びケースバック導体119を含んでよい。図32Cは、ケースの底側から組み立てられる時計の代替例の部品の分解図である。部品は、トップガラス101、ガラス密封ガスケット2820、化粧ネジ118、ネジ式ケーストップ導体3210、化粧文字盤2830、エレクトロニクス及びディスプレイサブアセンブリ2910、ラグ付きインシュレータリング2860、及びネジ式ケース底面サブアセンブリ3230を含んでよい。ネジ式ケース底面サブアセンブリ3230は、集熱ユニット及び熱電素子を備えてよい。絶縁リング2860は、ラグを備えてよい。ラグは、熱の放散を助けなくてもよい。
[00149] 図32Dは、ケースの底側から組み立てられる時計に関するエレクトロニクス及びディスプレイサブアセンブリ2910の分解図である。部品は、主要PCB104、FPC114、ディスプレイ保持器102、電子ディスプレイ103、及び光導体3320を含んでよい。
[00150] 図32Eは、ケースの底側から組み立てられる時計に関するネジ式ケース底面サブアセンブリ3230の例の分解図である。部品は、締付けネジ120、フレキシブルプリント回路114、インシュレータスペーサ113、ネジ式熱スプレッダ板3210、TEG115、Oリング2850、インシュレータリング117、及びケースバック導体119を含んでよい。ネジ式ケース底面サブアセンブリ3230は、ネジ式ケーストップ導体3210のネジ山と噛み合ってよい。ネジ式ケース底面サブアセンブリ3230のネジ山は、熱の放散を助け得る。ネジ式ケース底面サブアセンブリ3230をネジ式ケーストップ導体3210に螺入することにより、時計が密封され得る。時計は、水及び他の液体による損傷に耐え得る。時計は、実質的に防水又は耐性であってよい。
[00151] 図33A〜図33Eは、ケースの底側から組み立てられ、個別のスナップイン底面サブアセンブリを含む時計の代替例を示す。図33Aは、時計のフェイスの図である。時計のフェイスは、化粧文字盤、化粧ネジ、ラグ、及びボタン及びノブを含んでよい。図33Bは、時計の中心の断面図を示す。時計の中心は、図33Aにおける直線A〜Aによって定められる。時計の上面は、トップガラス101を含んでよく、時計の中心部分は、スナップインケーストップ導体3310を含んでよい。ユーザの身体表面と接触する部分であり得る時計の底部分は、ラグ付きスナップイン熱スプレッダ板3320、インシュレータリング117、1又は複数のTEG115、及びケースバック導体119を含んでよい。図33Cは、ケースの底側から組み立てられる時計の代替例の部品の分解図である。部品は、化粧ネジ118、トップガラス101、ガラス密封ガスケット2820、スナップインケーストップ導体3310、化粧文字盤2830、エレクトロニクス及びディスプレイサブアセンブリ2910、Oリング2850、及びスナップインケース底面サブアセンブリ3330を含んでよい。スナップインケース底面サブアセンブリ3330は、集熱ユニット及び熱電素子を備えてよい。スナップインケース底面サブアセンブリ3330は、追加としてラグを備えてよい。ラグは、熱の放散を助け得る。
[00152] 図32Dは、ケースの底側から組み立てられる時計に関するエレクトロニクス及びディスプレイサブアセンブリ2910の分解図である。部品は、主要PCB104、FPC114、ディスプレイ保持器102、電子ディスプレイ103、及び光導体3320を含んでよい。
[00153] 図32Eは、ケースの底側から組み立てられる時計に関するスナップインケース底面サブアセンブリ3330の例の分解図である。部品は、締付けネジ120、フレキシブルプリント回路114、インシュレータスペーサ113、スナップイン熱スプレッダ板3310、TEG115、Oリング2850、インシュレータリング117、及びケースバック導体119を含んでよい。スナップインケース底面サブアセンブリは、スナップインケーストップ導体3310の対応する特徴と噛み合ってよい。スナップインケース底面サブアセンブリ3330をスナップインケーストップ導体3310に嵌め込むことによって、時計が密封され得る。時計は、水及び他の液体による損傷に耐え得る。時計は、実質的に防水又は耐水であってよい。
熱電素子、デバイス、及びシステム
[00154] 本開示は、例えば加熱及び/又は冷却アプリケーション、発電、消費者アプリケーション、及び産業アプリケーションなどの様々なアプリケーションにおける使用に利用され得る熱電素子、デバイス、及びシステムを提供する。そのような熱電素子は、例えば時計など本開示の装着型デバイスとともに使用され得る。いくつかの例において、熱電材料は、消費者電子デバイス(例えばスマートウォッチ、ポータブル電子デバイス、及びヘルス/フィットネストラッキングデバイス)において使用される。別の例として、本開示の熱電材料は、例えば熱損失が存在する場所で、産業環境において使用され得る。そのような場合、熱は熱電デバイスによって捕捉され、電力を生成するために用いられ得る。
[00155] 本開示の熱電デバイスは、そのようなデバイスにわたる温度勾配の適用時に電力を生成するために用いられ得る。そのような電力は、例えば消費者電子デバイスなど様々な種類のデバイスに電気エネルギを供給するために用いられ得る。
[00156] 本開示の熱電デバイスは、様々な非限定的利点及び利益を有し得る。場合によっては、熱電デバイスは、大幅に高いアスペクト比、ホール又はワイヤの均一性、及び最適な熱電デバイス性能のために適切であり得る性能指数、ZTを有することができる。性能指数に関して、Zは、動作係数(COP)及び熱電デバイスの効率の指標であってよく、Tは、熱電デバイスの高温及び低温側面の平均温度であってよい。いくつかの実施形態において、熱電素子又は熱電デバイスの性能指数(ZT)は、25℃で少なくとも約0.01、0.02、0.03、0.04、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.15、0.2、0.25、0.3、0.35、0.4、0.45、0.5、0.55、0.6、0.65、0.7、0.75、0.8、0.85、0.9、0.95、1.0、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2.0、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、又は3.0である。場合によっては、性能指数は、25℃で約0.01〜3、0.1〜2.5、0.5〜2.0、又は0.5〜1.5である。
[00157] 性能指数(ZT)は、温度の関数であってよい。場合によっては、ZTは温度に伴い増加する。例えば25℃で0.5のZTを有する熱電は、100℃でより大きいZTを有し得る。
[00158] 本開示の熱電デバイスは、ナノ構造(例えばホール又はワイヤ)のアレイを各々が備える電極を有してよい。ナノ構造のアレイは、複数のホール又は例えばワイヤ(例えばナノワイヤ)などの細長構造を含んでよい。ホール又はワイヤは秩序があり、均一なサイズ及び分布を有してよい。あるいは、ホール又はワイヤは秩序がなく、均一な分布を有さなくてもよい。いくつかの例において、ホール又はワイヤに関する長距離秩序は存在しない。場合によっては、ホール又はワイヤは、ランダムな方向に互いに交差してよい。パターン化された又は無秩序なパターンのナノ構造(例えばホール又はワイヤ)を形成する方法は、本明細書のどこかに記載される。
[00159] 本開示は、可撓性又は実質的に可撓性である熱電素子を提供する。可撓性材料は、塑性変形を伴わずに形状に合わせ、捻り、曲げることができる材料であってよい。これによって、例えば熱源又は熱シンクとの接触面積が重要である環境などの様々な環境において熱電素子が使用されることができる。例えば可撓性熱電素子は、例えば熱電素子を熱源又は熱シンクに巻き付けることによって、熱源又は熱シンクとの効率的な接触をもたらし得る。
[00160] 熱電デバイスは、1又は複数の熱電素子を含んでよい。熱電素子は可撓性であってよい。個々の熱電素子は、可撓性であり得る少なくとも1つの半導体基板を含んでよい。場合によっては、熱電素子の個々の半導体基板は、互いに隣接して配置された時に可撓性熱電素子をもたらすように、剛性であるが非常に薄い(例えば500nm〜1mm又は1マイクロメートル〜0.5mm)。同様に、熱電デバイスの個々の熱電素子は、互いに隣接して配置された時に可撓性熱電デバイスをもたらすように、剛性であるが非常に薄くあってよい。
[00161] 図6は、本開示のいくつかの実施形態に係る熱電デバイス600を示す。熱電デバイス600は、熱電デバイス600の第1の電極セット603と第2の電極セット604との間に配置されたn型601及びp型602素子を含む。第1の電極セット603は、図示したように、隣接するn型601及びp型素子を連結する。
[00162] 電極603及び604は、それぞれ高温側面材料605及び低温側面材料606と接触する。いくつかの実施形態において、高温側面材料605及び低温側面材料606は、電気的に絶縁されるが熱的に伝導性である。電極603及び604への電位の印加は電流をもたらし、熱電デバイス600にわたる温度勾配(ΔT)を発生させる。温度勾配(ΔT)は、高温側面材料605における第1の温度(平均)T1から、低温側面材料606における第2の温度(平均)T2に及び、T1>T2である。温度勾配は、加熱及び冷却目的で使用され得る。
[00163] 熱電デバイス600のn型601及びp型602素子は、例えばナノ構造など、数ナノメートルから数マイクロメートルの寸法を有する構造で形成され得る。いくつかの例において、ナノ構造は、ホールのアレイ(すなわちメッシュ)として提供され得るホール又は介在物である。他の状況において、ナノ構造は、例えばナノワイヤなどの棒状構造である。場合によっては、棒状構造は、横方向に互いに分離される。
[00164] 場合によっては、n型601及び/又はp型602素子は、温度勾配の方向に沿って配向されたワイヤ又はホールのアレイで形成される。ワイヤは、第1の電極セット603から第2の電極セット604へ伸長してよい。他の場合、n型601及び/又はp型602素子は、温度勾配に対して約0°〜90°の角度を付けられた方向に沿って配向されたホールのアレイで形成される。一例において、ホールアレイは、温度勾配に直交する。場合によっては、ホール又はワイヤは、およそ数ナノメートル〜数マイクロメートルの寸法を有する。場合によっては、ホールはナノメッシュを画定してよい。
[00165] 図7は、本開示の実施形態に係る、ホールアレイ701(円で囲んだホールを指す)を有する熱電素子700の略斜視図である。ホールアレイは、本明細書において「ナノメッシュ」と称され得る。図8及び図9は、熱電素子700の透視上面図及び側面図である。素子700は、本明細書のどこかで説明するようなn型又はp型素子であってよい。ホールアレイ701は、数ナノメートル又はそれ以下から最大数ミクロン、数ミリメートル、又はそれ以上の幅を有し得る個々のホール701aを含む。いくつかの実施形態において、ホールは、約1nm〜500nm、又は5nm〜100nm、又は10nm〜30nmの幅(又は円形の場合、径)(「d」)を有する。ホールは、約数ナノメートル又はそれ以下から最大数ミクロン、数ミリメートル、又はそれ以上の長さ(「L」)を有してよい。いくつかの実施形態において、ホールは、約0.5ミクロン〜1センチメートル、又は1ミクロン〜500ミリメートル、又は10ミクロン〜1ミリメートルの長さを有する。
[00166] ホール701aは、基板700aに形成される。場合によっては、基板700aは、例えばカーボン(例えばグラファイト又はグラフェン)、シリコン、ゲルマニウム、ガリウムヒ素、アルミニウムガリウムヒ素、シリサイド、シリコンゲルマニウム、テルル化ビスマス、テルル化鉛、酸化物(例えばSiO、「x」はゼロより大きい数)、窒化ガリウム、テルル銀ゲルマニウムアンチモン(TAGS)含有合金などの固体材料である。例えば基板700aは、IV族材料(例えばシリコン又はゲルマニウム)又はIII‐V族材料(例えばガリウムヒ素)であってよい。基板700aは、1又は複数の半導体を備える半導体材料で形成され得る。半導体材料は、n型又はp型素子の場合それぞれn型又はp型ドープされ得る。
[00167] 場合によっては、ホール701aは、例えばHe、Ne、Ar、N、H、CO、O、又はこれらの組み合わせなどのガスで充填される。他の場合、ホール701aは真空状態である。あるいはホールは、半導体材料、絶縁(又は誘電)材料、又はガス(例えばHe、Ar、H、N、CO)で充填(例えば部分的に充填又は全体的に充填)され得る。
[00168] 素子700の第1の端部702及び第2の端部703は、例えばシリコン又はシリサイドなどの半導体含有材料を有する基板と接触していてよい。基板は、各端部702及び703における電極との電気的コンタクトの提供を助け得る。あるいは基板は排除されてよく、第1の端部702及び第2の端部703は、それぞれ第1の電極(不図示)及び第2の電極(不図示)と接触してよい。
[00169] いくつかの実施形態において、ホール701aは、実質的に単分散である。単分散ホールは、実質的に同じサイズ、形状、及び/又は分布(例えば断面分布)を有してよい。他の実施形態において、ホール701aは、ホール701aが必ずしも単分散ではないように様々なサイズのホールの領域に分散する。例えばホール701aは、多分散であってよい。多分散ホールは、少なくとも約0.1%、0.5%、1%、2%、3%、4%、5%、10%、15%、20%、30%、40%、又は50%互いにずれた形状、サイズ、及び/又は配向を有してよい。いくつかの状況において、デバイス700は、第1の径を有する第1のホールセット及び第2の径を有する第2のホールセットを含む。第1の径は第2の径よりも大きい。他の場合、デバイス700は、様々な径を有する2つ以上のホールセットを含む。
[00170] ホール701aは、様々なパッキング配列を有してよい。場合によっては、ホール701aは、上面から見た時(図8を参照)、六角形の密なパッキング配列を有する。
[00171] いくつかの実施形態において、ホールアレイ701内のホール701aは、約1nm〜500nm、又は5nm〜100nm、又は10nm〜30nmの中心間隔を有する。場合によっては、中心間隔は等しく、これは単分散ホール701aの場合であってよい。他の場合、中心間隔は、様々な径及び/又は配列を有するホールグループごとに様々であってよい。
[00172] ホール701の寸法(長さ、幅)及びパッキング配列、及び素子700の材料及びドーピング構成(例えばドーピング濃度)は、素子700及び素子700を有する熱電デバイスの所定の導電率及び熱伝導率をもたらすように選択され得る。例えば、ホール701の径及びパッキング構成は、熱伝導率を最小にするために選択されてよく、ドーピング濃度は、素子700の導電率を最大にするために選択され得る。
[00173] 基板700aのドーピング濃度は、少なくとも約1018cm−3、1019cm−3、1020cm−3、又は1021cm−3であってよい。いくつかの例において、ドーピング濃度は、約1018〜1021cm−3、又は1019〜1020cm−3である。ドーピング濃度は、熱電素子としての使用に適した抵抗率を提供するように選択され得る。基板700aの抵抗率は、少なくとも約0.001ohm‐cm、0.01ohm‐cm、又は0.1ohm‐cmであってよく、場合によっては約1ohm‐cm、0.5ohm‐cm、0.1ohm‐cm以下であってよい。いくつかの例において、基板700aの抵抗率は、約0.001ohm‐cm〜1ohm‐cm、0.001ohm‐cm〜0.5ohm‐cm、又は0.001ohm‐cm〜0.1ohm‐cmである。
[00174] ホールアレイ701は、少なくとも約1.5:1、又は2:1、又は5:1、又は10:1、又は20:1、又は50:1、又は100:1、又は1000:1、又は5,000:1、又は10,000:1、又は100,000:1、又は1,000,000:1、又は10,000,000:1、又は100,000,000:1、又はそれ以上のアスペクト比(例えば個々のホール701aの幅で割った素子700の長さ)を有してよい。
[00175] ホール701は、秩序があり、均一なサイズ及び分布を有してよい。あるいはホール701は、秩序がなく、均一な分布を有さなくてもよい。例えばホール701は、ホール701のパターンに関する長距離秩序が存在しないように、無秩序であってよい。
[00176] いくつかの実施形態において、熱電素子は、ワイヤアレイを含んでよい。ワイヤアレイは、例えば棒状構造である個々のワイヤを含んでよい。
[00177] 素子700のホールアレイの代替例として、ホールは、秩序がなく、均一な分布を有さなくてよい。いくつかの例において、ホールに関して長距離秩序は存在しない。場合によっては、ホールは、ランダムな方向に互いに交差してよい。ホールは、例えば様々な方向にホールから突出する2次ホールなどの交差ホールを含んでよい。2次ホールは、追加の2次ホールを有してよい。ホールは、様々なサイズを有してよく、均一ではなくランダムであってよい様々な方向に並べられ得る。
[00178] 図10は、本開示の実施形態に係る熱電素子1000の略透視上面図である。図11は、熱電素子1000の略透視上面図である。熱電素子1000は、本明細書において提供されるデバイス、システム、及び方法とともに使用され得る。素子1000は、個々のワイヤ1001aを有するワイヤアレイ1001を含む。いくつかの実施形態において、ワイヤは、約1nm〜500nm、又は5nm〜100nm、又は10nm〜30nmの幅(又は円形の場合、径)(「d」)を有する。ワイヤは、約数ナノメートル又はそれ以下から数ミクロン、数ミリメートル、又はそれ以上の長さ(「L」)を有してよい。いくつかの実施形態において、ワイヤは、約0.5ミクロン〜1センチメートル、又は1ミクロン〜500ミリメートル、又は10ミクロン〜1ミリメートルの長さを有する。
[00179] いくつかの実施形態において、ワイヤ1001aは、実質的に単分散である。単分散ワイヤは、実質的に同じサイズ、形状、及び/又は分布(例えば断面分布)を有してよい。他の実施形態において、ワイヤ1001aは、ワイヤ1001aが必ずしも単分散ではないように、様々なサイズのワイヤの領域に分散する。例えば、ワイヤ1001aは多分散であってよい。多分散ワイヤは、少なくとも約0.1%、0.5%、1%、2%、3%、4%、5%、10%、15%、20%、30%、40%、又は50%互いにずれた形状、サイズ、及び/又は配向を有してよい。
[00180] いくつかの実施形態において、ワイヤアレイ1001内のワイヤ1001aは、約1nm〜500nm、又は5nm〜100nm、又は10nm〜30nmの中心間隔を有する。場合によっては、中心間隔は等しく、これは単分散ワイヤ1001の場合であってよい。他の場合、中心間隔は、様々な径及び/又は配列を有するワイヤグループごとに様々であってよい。
[00181] いくつかの実施形態において、ワイヤ1001aは、例えばシリコン、ゲルマニウム、ガリウムヒ素、アルミニウムガリウムヒ素、シリサイド合金、シリコンゲルマニウム合金、テルル化ビスマス、テルル化鉛、酸化物(例えばSiO、「x」はゼロより大きい数)、窒化ガリウム、及びテルル銀ゲルマニウムアンチモン(TAGS)含有合金といった半導体材料などの固体材料で形成される。ワイヤ1001aは、本明細書で開示されるもの以外の材料で形成されてよい。ワイヤ1001aは、n型ドーパント又はp型ドーパントでドープされ得る。半導体材料のドーピング濃度は、少なくとも約1018cm−3、1019cm−3、1020cm−3、又は1021cm−3であってよい。いくつかの例において、ドーピング濃度は、約1018〜1021cm−3、又は1019〜1020cm−3である。半導体材料のドーピング濃度は、熱電素子としての使用に適した抵抗率を提供するように選択され得る。半導体材料の抵抗率は、少なくとも約0.001ohm‐cm、0.01ohm‐cm、又は0.1ohm‐cmであってよく、場合によっては約1ohm‐cm、0.5ohm‐cm、0.1ohm‐cm以下であってよい。いくつかの例において、半導体材料の抵抗率は、約0.001ohm‐cm〜1ohm‐cm、0.001ohm‐cm〜0.5ohm‐cm、又は0.001ohm‐cm〜0.1ohm‐cmである。
[00182] いくつかの実施形態において、ワイヤ1001aは、素子1000の第1の端部1002及び第2の端部1003において半導体基板に取り付けられる。半導体基板は、個々のワイヤ1001aのn型又はp型ドーピング構成を有してよい。他の実施形態において、第1の端部1002及び第2の端部1003におけるワイヤ1001aは、半導体基板に取り付けられず、電極に取り付けられ得る。例えば、第1の電極(不図示)は、第1の端部1002と電気的に接触し、第2の電極は、第2の端部1003と電気的に接触してよい。
[00183] 図11を参照すると、ワイヤ1001a間の間隔1004は、真空又は様々な材料で充填され得る。いくつかの実施形態において、ワイヤは、例えば化学蒸着又は原子層蒸着などの気相堆積を用いて堆積された、例えば二酸化ケイ素、二酸化ゲルマニウム、酸化ガリウムヒ素、スピンオンガラス、及び他の絶縁体などの電気絶縁材料によって互いに横方向に分離される。他の実施形態において、ワイヤは、例えばH、N、A、N、H、CO、O、又はこれらの組み合わせなどのガス又は真空によって互いに横方向に分離される。
[00184] ワイヤアレイ1001は、少なくとも約1.5:1、又は2:1、又は5:1、又は10:1、又は20:1、又は50:1、又は100:1、又は1000:1、又は5,000:1、又は10,000:1、又は100,000:1、又は1,000,000:1、又は10,000,000:1、又は100,000,000:1、又はそれ以上のアスペクト比(個々のワイヤ1001aの幅で割った素子1000の長さ)を有してよい。場合によっては、素子1000の長さ及び個々のワイヤ1001aの長さは実質的に同じである。
[00185] 本明細書に提供される熱電素子は、冷却及び/又は加熱、及び場合によっては発電に使用するために熱電デバイスに組み込まれ得る。いくつかの例において、デバイス600は、発電デバイスとして使用され得る。一例において、デバイス600は、デバイス600の熱電素子及び電極にわたる温度勾配をもたらすことによって発電のために使用される。
[00186] 素子1000のワイヤアレイの代替例として、ワイヤは、秩序がなく、均一な分布を有さなくてよい。いくつかの例において、ワイヤに関して長距離秩序は存在しない。場合によっては、ワイヤは、ランダムな方向に互いに交差してよい。ワイヤは、様々なサイズを有してよく、均一ではなくランダムであってよい様々な方向に並べられ得る。
[00187] 図12は、本開示の実施形態に係る、n型素子1201及びp型素子1202を有する熱電デバイス1200を示す。n型素子1201及びp型素子1202の各々は、例えばナノワイヤなどのワイヤアレイを含む。ワイヤアレイは、複数のワイヤを含んでよい。n型素子1201は、n型(又はnドープ)ワイヤを含み、p型素子1202は、p型ワイヤを含む。ワイヤは、ナノワイヤ又は他の棒状構造であってよい。
[00188] 隣接するn型素子1201及びp型素子1202は、電極1203及び1204を用いてそれらの端部において互いに電気的に接続される。デバイス1200は、第1の熱伝導性電気絶縁層1205及び第2の熱伝導性電気絶縁層1206を素子1201及び1202の両端部に含む。
[00189] デバイス1200は、電極1203及び1204と電気的に連通する端子1207及び1208を含む。端子1207及び1208へ電位を印加すると、それぞれn型及びp型素子1201及び1202にホール及び電子の流れが発生し、それによって素子1201及び1202にわたる温度勾配が生じる。第1の熱伝導性電気絶縁層1205は、デバイス1200の低温側面であり、第2の熱伝導性電気絶縁層1206は、デバイス1200の高温側面である。低温側面は、高温側面よりも低温である(すなわち低い動作温度を有する)。
[00190] 図13は、本開示の実施形態に係る、n型素子1301及びp型素子1302を有する熱電デバイス1300を示す。n型素子1301及びp型素子1302は、それぞれn型及びp型半導体基板に形成される。各基板は、例えばナノホールなどのホールのアレイを含んでよい。ホールアレイは、複数のホールを含んでよい。個々のホールは、n型又はp型素子の長さに広がってよい。ホールは単分散であってよく、その場合、ホール寸法及び中心間隔は実質的に一定であってよい。場合によっては、ホールアレイは、様々な中心間隔及びホール寸法(例えば幅又は径)を有するホールを含む。そのような場合、ホールは、単分散でなくてよい。
[00191] 抜粋したn型素子1301及びp型素子1302は、それらの端部において電極1303及び1304によって互いに電気的に接続される。デバイス1300は、第1の熱伝導性電気絶縁層(「第1層」)1305及び第2の熱伝導性電気絶縁層(「第2層」)1306を素子1301及び1302の両端部に含む。
[00192] デバイス1300は、電極1303及び1304と電気的に連通する端子1307及び1308を含む。端子1307及び1308へ電位を印加すると、それぞれn型及びp型素子1301及び1302にホール及び電子の流れが発生し、それによって素子1301及び1302にわたる温度勾配が生じる。第1の熱伝導性電気絶縁層1305はデバイス1300の低温側面であり、第2の熱伝導性電気絶縁層1306はデバイス1300の高温側面である。低温側面は、高温側面よりも低温である(すなわち低い動作温度を有する)。
[00193] 熱電デバイス1300は、第3の熱導電性電気絶縁層1306から第1の熱導電性電気絶縁層1305への温度勾配を有する。場合によっては、ホールは、第1層1305から第2層1306へ方向付けられたベクトルに平行に配置される。他の場合、ホールは、ベクトルに対し0°よりも大きい角度を有して配置される。例えばホールは、ベクトルに対し少なくとも約1°、10°、20°、30°、40°、50°、60°、70°、80°、又は90°の角度で配置され得る。
[00194] 図14は、n型及びp型素子の基板に形成されたホールを有するn型素子1401及びp型素子1402を有する熱電デバイス1400を示す。ホールは、デバイス1400の電極1403及び1404に直交するベクトル(「V」)に垂直に方向付けられる。
[00195] 本明細書において提供される熱電素子のワイヤ又はホールは、基板に形成され、例えば電極などの支持構造に実質的に反平行に配向され得る。いくつかの例において、ワイヤ又はホールは、支持構造に対し0°、又は10°、又は20°、又は30°、又は40°、又は50°、又は60°、又は70°、又は80°、又は85°よりも大きい角度で配向される。例において、ワイヤ又はホールは、支持構造に対し約90°の角度で配向される。電極は、熱電デバイスの電極であってよい。場合によっては、ワイヤ又はホールは、電極に実質的に平行に配向され得る。
[00196] 図12〜図14のデバイスの代替例として、熱電デバイスは、個々のホール又はワイヤが様々なサイズ及び/又は分布を有し得るホール又はワイヤのアレイを有する熱電素子を有してよい。ホール又はワイヤのアレイは、秩序がなく、均一な分布を有さなくてよい。いくつかの例において、ホール又はワイヤに関して長距離秩序は存在しない。場合によっては、ホール又はワイヤは、ランダムな方向に互いに交差してよい。ホール又はワイヤは、例えば他のホール又はワイヤから様々な方向に突出する2次ホール又はワイヤなどの交差ホール又はワイヤを含んでよい。ホール又はワイヤは様々なサイズを有してよく、均一ではなくランダムであってよい様々な方向に並べられ得る。他の代替例として、熱電デバイスは、ホール又はワイヤの秩序アレイを有する少なくとも1つの熱電素子(p又はn型)、及びホール又はワイヤの無秩序アレイを有する少なくとも1つの熱電素子(p又はn型)を含んでよい。ホール又はワイヤの無秩序アレイは、秩序がなく均一な分布を有さないホール又はアレイを含んでよい。
[00197] 本開示のホール又はワイヤは、最適化された熱電デバイス性能に適した表面粗さを有してよい。場合によっては、ホール又はワイヤの二乗平均粗さは、約0.1nm〜50nm、又は1nm〜20nm、又は1nm〜10nmである。粗さは、透過型電子顕微鏡(TEM)、又は例えば原子間力顕微鏡(AFM)又は走査型トンネル顕微鏡(STM)など他の表面分析技術によって決定され得る。表面粗さは、表面波形によって特徴付けられ得る。
熱電素子を形成するための方法
[00198] 本開示は、熱電素子を形成するための様々な方法を提供する。熱電素子は、電気化学エッチングを用いて形成され得る。場合によっては、熱電素子は、場合によっては触媒を使用せず、カソード又はアノードエッチングによって形成される。熱電素子は、金属触媒を使用せずに形成され得る。熱電素子は、エッチングされる基板の表面に金属被膜を加えずに形成され得る。これは、完全電気化学アノードエッチング及び適切なエッチ溶液及び電解液を用いて実行することもできる。あるいは熱電は、各々が参照によって本明細書に全体を組み込まれる、2012年7月17日に出願されたPCT/US2012/047021号、2013年1月17日に出願されたPCT/US2013/021900号、2013年8月16日に出願されたPCT/US2013/055462号、2013年10月29日に出願されたPCT/US2013/067346号において説明されるような、適切なエッチ溶液及び電解液内での金属触媒電気化学エッチングを用いて形成され得る。
[00199] 熱電素子を形成するために触媒を使用しないことに関する様々な利益が本明細書において認識される。例において、非金属触媒エッチングは、金属(又は金属性)触媒の必要性を排除することによって、エッチング後に熱電素子から金属触媒を除去する洗浄ステップを含む処理ステップを少なくすることができる。また、金属触媒は高価であり得るため、製造コストの低減ももたらされ得る。金属触媒は、貴重及び/又は高価な金属材料(例えば金、銀、白金、又はパラジウム)を含んでよく、金属触媒の使用を排除することは、熱電素子を形成するコストを有利に低減することができる。また、非触媒プロセスは、より高い再現性及び制御性を有し得る。場合によっては、本明細書で説明される非触媒プロセスは、熱電素子の比較的小さい製造規模から熱電素子の比較的大きい製造規模まで拡大縮小することができる。
[00200] 本開示は、例えば消費者又は産業アプリケーションなど様々なアプリケーションにおける使用のための熱電材料を形成するための方法を提供する。いくつかの例において、熱電材料は、消費者電子デバイス(例えばスマートウォッチ、ポータブル電子デバイス、及びヘルス/フィットネストラッキングデバイス)において用いられる。他の例として、本開示の熱電材料は、熱が捕捉され電力を生成するために用いられ得る、熱損失が存在する場所などで、産業環境において使用され得る。
[00201] 本開示は、可撓性又は実質的可撓性熱電材料を形成するための方法を提供する。可撓性材料は、塑性変形又は破砕を伴わずに測定面に対して少なくとも約1°、5°、10°、15°、20°、25°、30°、35°、40°、45°、50°、60°、70°、80°、90°、100°、120°、130°、140°、150°、160°、170°、又は180°の角度に曲がる材料であってよい。可撓性材料は、可撓性材料の所与のエリアに加わる力(すなわち圧力)によって曲がり得る。塑性変形は、例えば3点試験(例えばインストロン伸長試験)又は引張試験によって測定され得る。代替又は追加として、可撓性材料は、3点試験(例えばインストロン伸長)又は引張試験によって測定された約20%、15%、10%、5%、1%、又は0.1%以下の塑性変形において測定面に対し少なくとも約1°、5°、10°、15°、20°、25°、30°、35°、40°、45°、50°、60°、70°、80°、90°、100°、120°、130°、140°、150°、160°、170°、又は180°の角度に曲がる材料であってよい。可撓性材料は、実質的に柔軟な材料であってよい。可撓性材料は、表面に一致し、又は沿うことができる材料であってよい。そのような材料は、例えば消費者及び産業環境など様々な環境における使用のために利用され得る。本明細書の方法に従って形成された熱電素子は、様々な形状及び構成に形成され得る。そのような形状は、例えば所与の物体に一致するように、ユーザによる所望に応じて変更され得る。熱電素子は第1の形状を有し、形状又は構成が形成された後、熱電素子は第2の形状を有してよい。熱電素子は、第2の形状から初期形状へ変形することができる。
[00202] 本開示の態様において、熱電デバイス(又は材料)は、アノードエッチングを用いて形成される。アノードエッチングは、エッチングされる基板との電気的接続を提供する電気化学エッチセル、基板と接触するエッチ溶液又は電解液を保持する1又は複数の貯蔵器、及びエッチングプロセスの分析測定又は監視のためのアクセスにおいて実行され得る。エッチ溶液及び/又は電解液は、水溶液を備えてよい。エッチ(又はエッチング)溶液及び/又は電解液は、塩基性、中性、又は酸性水溶液であってよい。エッチング溶液の例は、例えばフッ化水素酸(HF)、塩酸(HCI)、臭化水素酸(HBr)、ヨウ化水素(HI)、又はこれらの組み合わせなどの酸を含む。エッチ溶液及び/又は電解液は、導電性溶液であってよい。例において、エッチセルは、電解液を備える溶液が入った上部貯蔵器を含む。上部貯蔵器は、エッチングされる基板に隣接して(例えばその上面に)位置してよい。エッチングされる基板は、触媒材料であり得る1又は複数の金属材料を実質的に有さなくてよい。エッチングされる基板は、金属被膜を有さなくてよい。いくつかの例において、エッチングされる基板は、x線光電子分光法(XPS)によって測定されるように、(例えば基板の表面において)約25%、20%、15%、10%、5%、1%、0.1%、0.01%、0.001%、0.0001%、0.00001%、又は0.000001%未満の金属含有率を有する。
[00203] エッチング溶液は、(重量で)約70%、60%、50%、40%、30%、20%、又は10%以下、場合によっては約1%、10%、20%、又は30%以上の酸(例えばHF)又は(重量百分率として示される)酸の濃度を含んでよい。いくつかの例において、(重量による)濃度は、約1%〜60%、又は10%〜50%、又は20%〜45%である。エッチング溶液のバランスは、溶媒(例えば水)、及び例えばアルコール、カルボン酸、ケトン、及び/又はアルデヒドなどの添加物を含んでよい。いくつかの例において、添加物は、例えばメタノール、エタノール、イソプロパノール、又はこれらの組み合わせなどのアルコールである。添加物は、例えば無秩序パターンを有するホールの実質的に均一な分布など、本開示の熱電素子における使用に適した特性を有するナノ構造(例えばホール)を形成する際、より低い電流密度の使用を可能にし得る。添加物は、2つ以上のホールの間隔の制御性の向上など、本開示の熱電素子における使用に適した特性を有するナノ構造(例えばホール)を形成する際、より低い電流密度の使用を可能にし得る。添加物は、最大約5nmである2つ以上のホールの間隔など、本開示の熱電素子における使用に適した特性を有するナノ構造(例えばホール)を形成する際、より低い電流密度の使用を可能にし得る。添加物は、例えば最大約20nmの2つ以上のホールの間隔など、本開示の熱電素子における使用に適した特性を有するナノ構造(例えばホール)を形成する際、より低い電流密度の使用を可能にし得る。添加物は、例えば最大約100nmの2つ以上のホールの間隔など、本開示の熱電素子における使用に適した特性を有するナノ構造(例えばホール)を形成する際、より低い電流密度の使用を可能にし得る。
[00204] 電流は、エッジ又は背面コンタクトを用いて基板へ及び/又は基板を通って、溶液/電解液を介し、対電極へ供給され得る。対電極は、上部貯蔵器と電気的に連通してよく、場合によっては上部貯蔵器内に位置してよい。場合によっては、対電極は、基板の上面に隣接又は接触する。エッチセルの本体は、エッチ溶液又は電解液(例えばPTFE、PFA、ポリプロピレン、HDPE)に不活性の材料から製造され得る。エッジ又は背面コンタクトは、基板上の金属コンタクトを含んでよく、あるいは適切な電解液を用いた液体コンタクトであってよい。対電極は、適切な電極材料で構成されたワイヤ又はメッシュを含んでよい。エッチセルは、溶液の流動を維持するための機械パドル又は超音波撹拌器を含んでよく、あるいはセル全体が回され、回転され、又は振り動かされてもよい。いくつかの例において、エッチング中又はエッチング前に溶液を撹拌することは、エッチング均一性の向上をもたらし得る。これは、エッチング中に電解液が循環することを可能にし得る。他の例において、エッチセルは、1又は複数の溶液/電解液を有する1又は複数の再循環貯蔵器及びエッチチャンバを含んでよい。
[00205] 例において、パターン化されていない基板は、最大5又はそれ以上の電極接続が設けられた反応空間内に装填される。1つの電極は、基板背面とオーミック接触しており(作用電極)、エッチング電解液から隔離される。1つの電極は、基板背面とオーミック接触してよく(作用電極)、エッチング電解液と接触していなくてよい。別の電極(対電極)は、電解液に浸漬されるが基板と直接接触せず、電解液を通って基板作用電極へ電流を流すために用いられ得る。別の電極(参照電極)は、電解液に浸漬され、場合によってはフリットを用いて作用電極及び対電極の両方から隔離され、既知又は所定の参照標準を用いてエッチセルの作動電位を感知するために用いられる。他の2つ以上の電極は、外部電界を確立するために反応空間の外側に配置され得る。場合によっては、少なくとも2つの電極(作用電極及び対電極)が必要である。
[00206] 反応空間は、様々な方法で用いられ得る。1つのアプローチにおいて、反応空間は、基板背面を介してアノード電流を適切な電解質に通すことによって2電極構成において用いられ得る。電解質は例えば、例えば水などの希釈剤を含む液体混合物、又は例えばフッ化水素酸などのフッ化物含有試薬、又は例えば過酸化水素などの酸化剤であってよい。電解質は、界面活性剤及び/又は変性剤を含んでよい。作用電位は、3電極構成における対電極を用いて陽極酸化中に感知され得る。陽極酸化は、反応空間の外側に位置する電極を用いてDC又はAC外部場が存在する場合に実行され得る。
[00207] アノードエッチングにおいて、半導体の電圧/電流支援エッチングは、電圧/電流に依存する速度での半導体のエッチングをもたらし得る。エッチングレート、エッチング深さ、エッチング形態、孔密度、孔構造、内部表面積及び表面粗さは、電圧/電流、エッチ溶液/電解液組成、及び他の添加物、圧力/温度、正面/背面照明、及びかきまぜ/撹拌によって制御され得る。これらは、半導体の結晶配向性、ドーパント型、抵抗率(ドーピング濃度)、及び成長過程(例えばフロートゾーン又はチョクラルスキー)によっても制御され得る。半導体の抵抗率は、少なくとも約0.001ohm‐cm、0.01ohm‐cm、又は0.1ohm‐cmであってよく、場合によっては約1ohm‐cm、0.5ohm‐cm、0.1ohm‐cm以下であってよい。いくつかの例において、半導体の抵抗率は、約0.001ohm‐cm〜1ohm‐cm、0.001ohm‐cm〜0.5ohm‐cm、又は0.001ohm‐cm〜0.1ohm‐cmである。
[00208] 電圧/電流制御を用いた半導体基板のエッチング中、基礎をなす電極を用いて基板に電位又はバイアス(例えば直流バイアス)が印加される。その結果、半導体基板がエッチングされ得る。アノードエッチングの結果として、半導体の熱伝導性は著しく低下し得る。いくつかの例において、印加バイアスを用いることにより、多孔性(質量損失)が制御及び調整され、その結果、熱及び電気特性が制御され得る。他の例において、特定のエッチ溶液/電解液組成及び/又は添加物を用いることにより、多孔性が制御され得る。また他の例において、上述したあらゆる変数を用いることにより、多孔性が制御され得る。
[00209] 場合によっては、半導体基板はパターン化されておらず、場合によってはパターン化されている。パターン化されていないエッチングにおいて、基板はセル内で直接エッチングされる。パターン化されたエッチングにおいて、エッチングを妨げる阻止層が最初に半導体の上に設けられ、次に特定の場所に移動される。この層は、任意の適切な方法(例えば化学蒸着、回転塗布、酸化)で形成され、適切なマスク(例えばフォトリソグラフィ)を用いて所望の位置における次のステップ(例えばプラズマエッチング、反応イオンエッチング、スパッタリング)において除去され得る。あるいは阻止層は、直接堆積(例えばディップペンリソグラフィ、インクジェットプリント、ステンシルを介したスプレー塗布)され得る。その後、阻止層におけるパターンのネガティブレプリカは、アノードエッチング中に基板に移される。
[00210] エッチングは、適切なエッチ溶液/電解液が存在する場合に、半導体基板に電気電位(「電位」)を印加することによって実行され得る。電位は例えば、例えばグラウンドなどの基準に対して少なくとも約+0.01V、+0.02V、+0.03V、+0.04V、+0.05V、+0.06V、+0.07V、+0.08V、+0.09V、+0.1V、+0.2V、+0.3V、+0.4V、+0.5V、+0.6V、+0.7V、+0.8V、+0.9V、+1.0V、+2.0V、+3.0V、+4.0V、+5.0V、+10V、+20V、+30V、+40V、又は+50Vであってよい。いくつかの例において、電位は、基準に対して約+0.01V〜+20V、+0.1V〜10V、又は+0.5V〜5Vである。いくつかの例において、電位は、約+0.01V〜0.05V、+0.06V〜0.1V、+0.2V〜0.5V、+0.6V〜1.0V、+2.0V〜5.0V、+10V〜20V、+20V〜30V、+30V〜40V、又は+40V〜50Vの範囲であってよい。いくつかの例において、電位は、約+0.5V〜5V又は約+1V〜5Vである。
[00211] エッチングは、場合によっては適切なエッチ溶液/電解液がある場合に、電気電流(「電流」)を半導体基板に印加し、又は流すことによって実行され得る。電流は、基板に電位を印加すると基板に印加され得る。電流は、例えば1平方センチメートル当たり少なくとも約+0.01ミリアンペア(mA/cm)、+0.1mA/cm、+0.2mA/cm、+0.3mA/cm、+0.4mA/cm、+0.5mA/cm、+0.6mA/cm、+0.7mA/cm、+0.8mA/cm、+0.9mA/cm、+1.0mA/cm、+2.0mA/cm、+3.0mA/cm、+4.0mA/cm、+5.0mA/cm、+6.0mA/cm、+7.0mA/cm、+8.0mA/cm、+9.0mA/cm、+10mA/cm、+20mA/cm、+30mA/cm、+40mA/cm、+50mA/cm、+60mA/cm、+70mA/cm、+80mA/cm、+90mA/cm、+100mA/cm、+200mA/cm、+300mA/cm、+400mA/cm、+500mA/cm、+600mA/cm、+700mA/cm、+800mA/cm、+900mA/cm、+1000mA/cm、又はそれ以上の電流密度を有してよい。いくつかの例において、電流密度は、約0.01mA/cm〜20mA/cm、0.05mA/cm〜10mA/cm、又は0.01mA/cm〜5mA/cmの範囲である。いくつかの例において、電流密度は、約+0.1mA/cm〜+0.5mA/cm、+0.6mA/cm〜+1.0mA/cm、+1.0mA/cm〜+5.0mA/cm、+5.0mA/cm〜+10mA/cm、+10mA/cm〜+20mA/cm、+20mA/cm〜+30mA/cm、+30mA/cm〜+40mA/cm、+40mA/cm〜+50mA/cm、+50mA/cm〜+60mA/cm、+60mA/cm〜+70mA/cm、+70mA/cm〜+80mA/cm、+80mA/cm〜+90mA/cm、+90mA/cm〜+100mA/cm、+10mA/cm〜+200mA/cm、+20mA/cm〜+300mA/cm、+300mA/cm〜+400mA/cm、+40mA/cm〜+500mA/cm、+500mA/cm〜+600mA/cm、+600mA/cm〜+700mA/cm、+700mA/cm〜+800mA/cm、+800mA/cm〜+900mA/cm、+900mA/cm〜+1000mA/cmの範囲である。いくつかの例において、電流密度は、約1mA/cm〜30mA/cm、5mA/cm〜25mA/cm、又は10mA/cm〜20mA/cmである。そのような電流密度は、例えば約+0.5V〜+5V又は約+1V〜+5Vの電位など、本明細書に記載される電位によって実現され得る。
[00212] 電位(又は電圧)は、例えば電圧計を用いて測定され得る。電圧計は、基板と並列であってよい。例えば電圧計は、基板の両側面間の電位、又は溶液内の作動電極と対電極との間の電位を測定してよい。電流密度は、電流計を用いて測定され得る。電流計は、電源及び基板と直列であってよい。例えば電流計は、基板の背面と結合され得る。
[00213] 本開示の熱電素子は、ナノ構造(例えばホール又はワイヤ)のアレイを提供するように選択されたエッチング時間で形成され得る。エッチング時間は、1秒〜2日、1分〜1日、1分〜12時間、10分〜6時間、又は30分〜3時間の範囲であってよい。いくつかの例において、エッチング時間は、30分〜6時間、又は1時間〜6時間である。場合によっては、エッチング時間は、少なくとも約1秒、10秒、30秒、1分、2分、3分、4分、5分、10分、30分、1時間、2時間、3時間、4時間、5時間、6時間、12時間、1日、又はそれ以上であってよい。そのようなエッチング時間は、本開示の印加電圧及び/又は電流と組み合わせて用いられ得る。
[00214] 場合によっては、半導体基板に印加されたバイアスは、半導体基板におけるナノ構造の密度及び位置を含む、半導体基板のエッチング速度、エッチング深さ、エッチング形態、孔密度、孔構造、内部表面積、及び表面粗さを調整するためにエッチング中に変更され得る。別の場合、エッチ溶液/電解液組成及び/又は添加物がエッチング中に変更され得る。さらに他の場合、圧力/温度又は照明又はかきまぜ/撹拌が変更され得る。あるいは、所望のエッチング特性を得るために、これらの変数の複数が同時に変更され得る。
[00215] 基板がエッチングされている期間中、電位は一定、様々、又はパルスであってよい。一例において、電位はエッチング期間中、一定である。別の例において、電位はエッチング期間中、パルスオン及びオフされ、あるいは正から負へパルスされる。別の例において、電位はエッチング期間中、例えば第1の値から、第1の値よりも小さい又は大きくてよい第2の値へ徐々に変化するように、変化する。電位はその後、第2の値から第1の値へ変化してよく、以下同様である。さらに別の例において、バイアス/電流は、正弦/三角/任意波形に従って変動してよい。場合によっては、バイアス/電流は、少なくとも約1Hz、10Hz、1000Hz、5000Hz、10000Hz、50000Hz、又は100000Hzの周波数でパルスされ得る。
[00216] バイアス及び/又は電流はDC又はAC、あるいはDC及びACの組み合わせであってよい。DCオフセットを有するACバイアス及び/又は電流を用いることにより、DCバイアス/電流を用いるエッチング速度への制御、及びACバイアス/電流を用いるイオンへの制御がもたらされ得る。ACバイアス/電流は、交互にエッチング速度を向上及び遅延させ、多孔性/表面粗さを増加/減少させ、又は周期的又は非周期的に形態及び構造を変化させ得る。ACバイアス/電流の振幅及び周波数は、エッチング速度、エッチング深さ、エッチング形態、孔密度、孔構造、内部表面積、及び表面粗さを調整するために用いられ得る。
[00217] いくつかの状況において、エッチング中の半導体基板に電位を印加することは、所与のエッチング速度をもたらし得る。いくつかの例において、基板は、25℃で少なくとも約0.1ナノメートル(nm)/秒(s)、0.5nm/s、1nm/s、2nm/s、3nm/s、4nm/s、5nm/s、6nm/s、7nm/s、8nm/s、9nm/s、10nm/s、20nm/s、30nm/s、40nm/s、50nm/s、60nm/s、70nm/s、80nm/s、90nm/s、100nm/s、200nm/s、300nm/s、400nm/s、500nm/s、600nm/s、700nm/s、800nm/s、900nm/s、1000nm/s、又は10,000nm/sの速度でエッチングされ得る。他の場合、エッチング速度は、圧力/温度、溶液/電解液組成及び/又は添加物、照明、かきまぜ/撹拌の変化によって増減してよい。
[00218] 印加電位又は電流密度を用いるエッチング中の半導体基板の多孔性は、様々なアプリケーションに適した熱電素子を提供し得る多孔性(質量損失)を有する基板をもたらし得る。いくつかの例において、多孔性は少なくとも約0.01%、0.1%、1%、5%、10%、20%、30%、40%、50%、60%、又はそれ以上である。多孔性は、約0.01%〜99.99%、0.1%〜60%、又は1%〜50%であってよい。
[00219] 基板は、様々なアプリケーションに適した熱電素子を産出するために選択された厚さを有してよい。厚さは、少なくとも約100ナノメートル(nm)、500nm、1マイクロメートル(ミクロン)、5ミクロン、10ミクロン、100ミクロン、500ミクロン、1ミリメートル(mm)、又は10mmであってよい。いくつかの例において、厚さは約500nm〜1mm、1ミクロン〜0.5mm、又は10ミクロン〜0.5mmである。
[00220] エッチングは、基板の全体厚さにわたって完成するように実行されてよく、あるいは任意の深さで中断されてもよい。完全なエッチングは、基礎をなすエッチングされていない基板を有さない自己支持ナノ構造材料をもたらす。不完全なエッチングは、基礎をなすエッチングされていない基板の上のナノ構造材料の層をもたらす。ナノ構造層は、少なくとも約10ナノメートル(nm)、20nm、30nm、40nm、50nm、60nm、70nm、80nm、90nm、100nm、200nm、300nm、400nm、500nm、600nm、700nm、800nm、900nm、1マイクロメートル(μm)、2μm、3μm、4μm、5μm、6μm、7μm、8μm、9μm、10μm、20μm、30μm、40μm、50μm、60μm、70μm、80μm、90μm、100μm、200μm、300μm、400μm、500μm、600μm、700μm、800μm、900μm、1ミリメートル(mm)、2ミリメートル(mm)、3ミリメートル(mm)、4ミリメートル(mm)、5ミリメートル(mm)、6ミリメートル(mm)、7ミリメートル(mm)、8ミリメートル(mm)、9ミリメートル(mm)、10ミリメートル(mm)、又はそれ以上の厚さを有してよい。
[00221] ナノ構造層は、基板上に残されてよく、あるいは数々の方法で基板から分離されてもよい。層は、基板から機械的に分離(例えばダイヤモンドソーの使用、スクライブ及び劈開、レーザ切断、剥離)され得る。あるいは層は、層の基部におけるエッチング前部に電解研磨状態をもたらすことによって基板から分離され得る。これらの状態は、圧力の変化、温度の変化、溶液組成の変化、電解液組成の変化、添加物の使用、照明、かきまぜ、及び/又は撹拌によって、又は十分な持続期間(例えば約1日より多く)待機することによって実現され得る。場合によっては、層が基板に弱く付着した状態であるように、部分的又は不完全な分離が所望され得る。これは、通常のエッチング状態と電解研磨とをばらつかせることによって実現され得る。完全な分離はその後、後続するステップにおいて実現され得る。
[00222] エッチング後、材料は、機能活性面又は非活性面をもたらすように化学修飾され得る。例えば材料は、化学非活性面、電子非活性面、又は生理非活性面、又は熱安定面、又はこれらの組み合わせをもたらすように修飾され得る。これは、様々な方法、例えば熱酸化、熱シラン化、熱炭化、ヒドロシリル化、グリニャール試薬、エレクトログラフティングを用いて実現され得る。場合によっては、所望又は所定の特性の組み合わせを有する表面を得るために、上記方法の1又は複数が用いられ得る。
[00223] 修飾後、材料内の空所は、充填材料によって完全又は部分的に満たされてもよい。例えば充填材料は、導電性、又は断熱性、機械的増強性、又はこれらの組み合わせであってよい。適切な充填材料は、断熱材、半導体、半金属、金属、ポリマ、ガス、又は真空のグループの1又は複数を含んでよい。充填は、様々な方法、例えば原子層堆積、化学蒸着、化学漕又は重合漕による堆積、電気化学堆積、ドロップキャスティング又は回転塗布又は浸漬とその後の溶媒和充填材料の蒸発を用いて実現され得る。場合によっては、所望の特性の組み合わせを有する充填材料を得るために、上記方法の1又は複数が用いられ得る。
[00224] 充填後、材料はキャッピング材料によって密封されてもよい。例えばキャッピング材料は、ガス、又は液体、又はその両方に対し不透過性であってよい。適切な充填材料は、絶縁材、半導体、半金属、金属、又はポリマのグループの1又は複数を含んでよい。キャッピングは、様々な方法、例えば原子層堆積、化学蒸着、化学漕又は重合漕による堆積、電気化学堆積、ドロップキャスティング又は回転塗布又は浸漬とその後の溶媒和充填材料の蒸発を用いて実現され得る。場合によっては、所望又は所定の特定の組み合わせを有するキャッピング材料を得るために、上記方法の1又は複数が用いられ得る。
[00225] エッチング後、材料は、適切な洗浄液(例えば水、メタノール、エタノール、イソプロパノール、トルエン、ヘキサンなど)によって洗浄され、乾燥(例えば送風乾燥、蒸発乾燥、オーブン/炉乾燥、真空乾燥、臨界点乾燥、又は空気乾燥)され得る。洗浄液は、乾燥モードに依存して選択され得る。
[00226] アノードエッチング後、半導体の熱及び電気特性は、熱及び時間の適用を通して半導体ナノ構造(孔又はホール形態、密度、構造、内部表面積、及び表面粗さ)を粗粒化又はアニーリングすることによってさらに制御又は調整され得る。約50℃〜1500℃、又は100℃〜1300℃の温度が約1秒〜1週間の期間、半導体の熱及び電気特性を制御するために利用され得る。場合によっては、期間は少なくとも約1秒、10秒、30秒、1分、2分、3分、4分、5分、10分、30分、1時間、2時間、3時間、4時間、5時間、6時間、12時間、1日、又はそれ以上である。アニーリングは、真空(例えば約1x10−10トル〜760トル未満の圧力)で、又は適切なガス(例えばヘリウム、ネオン、アルゴン、キセノン、水素、窒素、フォーミングガス、一酸化炭素、二酸化炭素、酸素、水蒸気、空気、メタン、エタン、プロパン、六フッ化硫黄、及びこれらの混合物)がある状態で実行され得る。ガスは、不活性ガスであってよい。アニーリングは、部分的又は完全にエッチングされた基板、エッチングされていない基板上の完全分離エッチング層、エッチングされていない基板上の部分分離エッチング層、又はエッチングされていない基板上の未分離エッチング層において実行され得る。場合によっては、エッチングされていない基板上の層がアニールされると、半導体粗粒化は、エッチングされていない基板から層を分離するような形式で進行し得る。これは、層分離を実現するために好都合であり得る。
[00227] 電気的コンタクトは、標準的な堆積技術(例えばシルクスクリーニング、インクジェット堆積、塗装、スプレー塗装、ディップ塗装、はんだ付け、金属スパッタリング、金属蒸発)を用いてナノ構造材料に、又はナノ構造材料に隣接して配置され得る。電気的コンタクトは、適切な接着層(例えばチタン、クロム、ニッケル、又はこれらの組み合わせ)を有する/有さない金属コンタクト(例えば金、銀、銅、アルミニウム、インジウム、ガリウム、鉛含有はんだ、無鉛はんだ、又はこれらの組み合わせ)であってよい。あるいは電気的コンタクトは、シリサイドコンタクト(例えばチタンシリサイド、コバルトシリサイド、ニッケルシリサイド、パラジウムシリサイド、プラチナシリサイド、タングステンシリサイド、モリブデンシリサイドなど)であってよい。バリア層(例えば白金、パラジウム、タングステン、窒化物、窒化チタン、窒化モリブデンなど)は、シリコンとコンタクトとの間、又はコンタクト層間、又は全ての層間に相互拡散を防止するために挿入され得る。他の例において、電気的コンタクトは、金属及びシリサイドコンタクトの両方の組み合わせであってよい。シリサイドコンタクトは、金属コンタクトと基板との間の接触抵抗を低減するために提供され得る。シリサイドの例は、タングステンシリサイド、二珪化チタン、及びニッケルシリサイドを含む。後続するアニーリングステップは、コンタクトを形成し、その特性を改善するために用いられ得る。例えばアニーリングは、接触抵抗を低減し、オーミック接触をもたらし得る。
[00228] 電気的コンタクトが形成された後、材料は、p型及びn型熱電素子(又はレッグ)を備える熱電デバイスに組み立てられ得る。熱電デバイスは、互いに電気的に直列かつ熱的に並列に接続されたp型及びn型レッグを含んでよい。熱電デバイスは、金属相互接続(例えば銅、アルミニウム、金、銀など)によって提供されたレッグ間の電気接続を有する、電気的絶縁性かつ熱伝導性の剛性板(例えば窒化アルミニウム、酸化アルミニウム、炭化シリコン、窒化シリコンなど)に形成され得る。別の例において、熱電材料は、可撓性絶縁材料(例えばポリイミド、ポリエチレン、ポリカーボネートなど)上に組み立てられ得る。レッグ間の電気接続は、可撓性材料に一体化された金属相互接続を介して提供される。その結果生じる熱電は、シート状、ロール状、又はテープ状であってよい。所望のサイズの熱電材料がシート、ロール、又はテープから切り取られ、デバイスに組み立てられ得る。
[00229] 本明細書に記載される処理条件(例えば印加電圧及び電流密度)は、例えば25℃で約0.01〜3、0.1〜2.5、0.5〜2.0、又は0.5〜1.5のZTを有する熱電素子など、向上又は改善した特性を有する本開示の熱電素子及びデバイスを提供する配向及び構成を有するナノ構造(例えばホール)の形成など、様々な予想外の利益をもたらす。そのような処理条件は、基板におけるナノ構造のアレイの形成を提供し得る。ナノ構造のアレイは、無秩序パターンを有してよい。そのような処理条件は、可撓性熱電素子又はデバイスの形成を提供し得る。
[00230] 図15は、複数の熱電素子を備える可撓性熱電デバイスを製造するための方法を模式的に示す。例えば本明細書のどこかで説明された非触媒アプローチ(例えばアノードエッチング)を用いて処理されたp型又はn型シリコン基板は、例えばチタン、ニッケル、クロム、タングステン、アルミニウム、金、白金、パラジウム、又はこれらの任意の組み合わせなどの適切なコンタクト材料で両面を塗装される。基板はその後、少なくとも約250℃、300℃、350℃、400℃、450℃、500℃、550℃、600℃、650℃、700℃、750℃、800℃、850℃、900℃、950℃、又は1000℃の温度に加熱され、例えばダイアモンドカッタ、ワイヤソー、又はレーザカッタを用いて複数片に切断される。
[00231] 次に、金属化操作において、切断基板の個片は、約30センチメートル(cm)の幅を有する底面及び上面テープに配置される。テープは、例えばポリイミド、ポリカーボネート、ポリエチレンなどのポリマ材料で形成され得る。
[00232] 次に、個片は、所与のテープにわたって個片に直列接続を形成するためにはんだ塗装される。テープはその後、1又は複数のローラ(図内では2つのローラ)を通して結合される。テープ間の個片の密封を促すためにテーブルの周囲に熱伝導性接着剤が提供され得る。
[00233] 本明細書に記載された方法に従って形成される熱電素子、デバイス、及びシステムは、様々な物理特性を有してよい。本開示の熱電デバイスの性能は、熱電素子のホール及び/又はワイヤの特性及び特徴に関連してよい。場合によっては、最適デバイス性能は、透過型電子顕微鏡(TEM)によって測定されるように個々のホール又はワイヤが約0.1nm〜50nm、又は1nm〜20nm、又は1nm〜10nmの表面粗さを有するホール又はワイヤを有する素子の場合に実現され得る。場合によっては、熱電素子は、x線光電子分光法(XPS)によって測定されるように約0.000001%、0.00001%、0.0001%、0.001%、0.01%、0.1%、1%、5%、10%、15%、20%、又は25%以下の残存金属含有率を有してよい。
[00234] 本開示の熱電素子は、最適化された熱電デバイス性能に適した表面粗さを有してよい。場合によっては、ホール又はワイヤの二乗平均粗さは約0.1nm〜50nm、又は1nm〜20nm、又は1nm〜10nmである。粗さは、透過型電子顕微鏡(TEM)、又は例えば原子間力顕微鏡(AFM)又は走査型トンネル顕微鏡(STM)など他の表面分析技術によって決定され得る。表面粗さは、表面波形によって特徴付けられ得る。
[00235] 本開示の熱電素子、デバイス、及びシステムは、様々な環境での使用又は様々な用途に利用され得る。環境は、限定ではなく、ヘルスケア、消費者、及び産業環境を含んでよい。そのような用途は、限定ではなく、可撓性熱シンクを有する可撓性熱電テープ、体熱によって動かされる装着型熱電デバイス、電力を生成するための排熱回収ユニット(例えば車両又は化学プラント内の排熱回収ユニット)を含んでよい。
[00236] 熱シンクは、熱の収集又は放散を助け得る。熱シンクは、熱伝達面積の増加をもたらすようなサイズ及び配列であってよい。
コンピュータ制御システム
[00237] 本開示は、本開示の様々なデバイス、方法、及びシステムを実現するようにプログラム又は構成されたコンピュータ制御システムを提供する。図16は、本開示の熱電デバイスの形成を容易にするようにプログラム又は構成された(本明細書において「システム」とも称される)コンピュータシステム1601を示す。システム1601は、本明細書で説明された方法を実行するようにプログラム又は構成され得る。システム1601は、シングルコア又はマルチコアプロセッサ、又は並列処理のための複数のプロセッサであってよい(CPU、本明細書において「プロセッサ」及び「コンピュータプロセッサ」とも称される)中央処理ユニット1605を含む。システム1601は、メモリ1610(例えばランダムアクセスメモリ、読取専用メモリ、フラッシュメモリ)、電子ストレージユニット1615(例えばハードディスク)、1又は複数のシステムと通信するための通信インタフェース1620(例えばネットワークアダプタ)、例えばキャッシュ、他のメモリ、データストレージ、及び/又は電子ディスプレイアダプタなどの周辺デバイス1625も含む。メモリ1610、ストレージユニット1615、インタフェース1620、及び周辺デバイス1625は、例えばマザーボードなどの通信バス(実線)を介してCPU1605と通信する。ストレージユニット1615は、データを格納するためのデータストレージユニット(又はデータリポジトリ)であってよい。システム1601は、通信インタフェース1620を用いてコンピュータネットワーク(「ネットワーク」)1630と動作可能に結合される。ネットワーク1630は、インターネット、インターネット及び/又はエクストラネット、インターネットと通信するイントラネット及び/又はエクストラネットであってよい。ネットワーク1630は場合によっては、テレコミュニケーション及び/又はデータネットワークである。ネットワーク1630は、例えばクラウドコンピューティングなどの分散型コンピューティングを可能にし得る1又は複数のコンピュータサーバを含んでよい。ネットワーク1630は場合によっては、システム1601を用いて、システム1601に結合されたデバイスがクライアント又はサーバとして挙動することを可能にし得るピアツーピアネットワークを実現してよい。
[00238] システム1601は、本開示の熱電素子及びデバイスを形成するための処理システム1635と通信してよい。処理システム1635は、例えば熱電素子の形成及び熱電素子からの熱電デバイス(例えば熱電テープ)の形成など、本明細書に記載された熱電デバイスを形成するための様々な動作を実行するように構成され得る。処理システム1635は、ネットワーク1630を介して又は直接(例えば有線、無線)接続によってシステム1601と通信してよい。一例において、処理システム1635は電気化学エッチングシステムである。他の例において、処理システム1635は乾燥箱である。
[00239] 処理システム1635は、基板1640から熱電素子を形成するための反応空間を含んでよい。反応空間は電解質で満たされ、エッチング(例えばカソード又はアノードエッチング)のための電極を含んでよい。
[00240] 本明細書で説明される方法は、例えばメモリ1610又は電子ストレージユニット1615などシステム1601の電子記憶位置に格納された機械(又はコンピュータプロセッサ)実行可能コード(又はソフトウェア)によって実行され得る。使用中、コードは、プロセッサ1605によって実行され得る。いくつかの例において、コードは、ストレージユニット1615から取り出され、プロセッサ1605による容易なアクセスのためにメモリ1610に格納され得る。いくつかの状況において、電子ストレージユニット1615は排除されてよく、機械実行可能命令はメモリ1610に格納される。
[00241] コードはプリコンパイルされ、コードを実行するように適合されたプロセッサを有する機械による使用のために構成されてよく、あるいはランタイム中にコンパイルされ得る。コードは、プリコンパイル又はアズコンパイル形式でコードが実行することを可能にするように選択され得るプログラミング言語で供給され得る。
[00242] 本明細書に記載された、例えばシステム1601などのシステム及び方法の態様は、プログラミングにおいて具体化され得る。本技術の様々な態様は、一般に機械(又はプロセッサ)実行可能コード、及び/又は機械可読媒体の種類において実行又は具体化される関連データの形式の「製品」又は「製造品」と考えられ得る。機械実行可能コードは、例えばメモリ(例えば読取専用メモリ、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ)又はハードディスクなどの電子ストレージユニットに格納され得る。「ストレージ」型媒体は、コンピュータ、プロセッサなどの有形メモリ、又はソフトウェアプログラミングのために任意の時間に非一時的格納を提供し得る、例えば様々な半導体メモリ、テープドライブ、ディスクドライブなどそれらの関連モジュールのいずれか又は全てを含んでよい。ソフトウェアの一部又は全部は、時折、インターネット又は様々な他のテレコミュニケーションネットワークを介して通信され得る。そのような通信は例えば、1つのコンピュータ又はプロセッサから別のコンピュータ又はプロセッサへ、例えば管理サーバ又はホストコンピュータからアプリケーションサーバのコンピュータプラットフォームへのソフトウェアのローディングを可能にし得る。従って、ソフトウェア要素を持ち得る他の種類の媒体は、例えば有線及び光固定ネットワーク及び様々なエアリンクを介してローカルデバイス間の物理インタフェースにわたり用いられるような光波、電波、及び電磁波を含む。例えば有線又は無線リンク、光リンクなど、そのような波を搬送する物理要素もまた、ソフトウェアを持つ媒体と考えられ得る。本明細書で用いられる場合、非一時的有形「ストレージ」媒体に限定されない限り、例えばコンピュータ又は機械「可読媒体」などの用語は、実行するための命令をプロセッサに提供することに関与する任意の媒体を指す。
[00243] 従って、例えばコンピュータ実行可能コードなどの機械可読媒体は、有形記憶媒体、搬送波媒体、又は物理伝送媒体を含むがこれに限定されない多くの形式であってよい。不揮発性記憶媒体は例えば、例えば図に示すデータベースを実装するために用いられ得るような、例えば任意のコンピュータ(複数も可)におけるストレージデバイスのいずれかなどの光又は磁気ディスクを含む。揮発性記憶媒体は、例えばそのようなコンピュータプラットフォームの主要メモリなどの動的メモリを含む。有形伝送媒体は、コンピュータシステム内のバスを備えるワイヤを含む、同軸ケーブル、銅線、及び光ファイバを含む。搬送波伝送媒体は、電気又は電磁信号、又は例えば無線周波数(RF)よび赤外(IR)データ通信中に生じるような音響波又は光波の形式であってよい。従ってコンピュータ可読媒体の共通形式は、例えばフロッピーディスク(登録商標)、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ、他の任意の磁気媒体、CD‐ROM、DVD又はDVD‐ROM、他の任意の光媒体、パンチカード紙テープ、ホールパターンを有する他の任意の物理記憶媒体、RAM、ROM、PROM及びEPROM、FRASH‐EPROM、他の任意のメモリチップ又はカートリッジ、搬送波輸送データ又は命令、そのような搬送波を輸送するケーブル又はリンク、又はコンピュータがプログラミングコード及び/又はデータを読み取り得る他の任意の媒体を含む。これらの形式のコンピュータ可読媒体の多くは、実行するための1又は複数の命令の1又は複数のシーケンスをプロセッサへ搬送することに関与してよい。
[00244] 本明細書で説明される方法は、本明細書に記載される方法を実行する機械実行可能コードを備えた記憶位置及び機械実行可能コードを実行するためのプロセッサを有するコンピュータシステムを用いて自動化され得る。
[00245] 本明細書に記載されたデバイス、システム、及び方法は、例えばその各々が参照によって全体を本明細書に組み込まれる、Zhang氏他の米国特許第7,309,830号、Fukutani氏他の米国特許公開第2006/0032526号、Boukai氏他の米国特許公開第2009/0020148号、Boukai氏他の米国特許公開第2013/0019918号、米国特許公開第2015/0280099号、米国特許公開第2016/0197259号、2012年7月17日に出願されたPCT/US2012/047021号、2013年1月17日に出願されたPCT/US2013/021900号、2013年8月25日に出願されたPCT/US2013/055462号、2013年10月29日に出願されたPCT/US2013/067346号、及び2016年12月1日に出願されたPCT/US16/64501号において説明されたデバイス、システム、及び/又は方法など他のデバイス、システム、及び方法と組み合わせられ、又はそれらによって変更され得る。
[00246] 本発明の好適な実施形態が本明細書において示され説明されたが、そのような実施形態は例として提供されたにすぎないことが当業者には明らかである。本発明は、本明細書に記載された特定の例に限定されることは意図されない。本発明は上記明細書を参照して説明されたが、本明細書における実施形態の説明及び例示は、限定的な意味で解釈されることが意図されない。本発明から逸脱することなく数々の変形例、変更例、及び代替例が当業者には想起される。また、本発明の全ての態様は、様々な条件及び変数に依存する本明細書に記載された特定の描写、構成、又は相対的割合に限定されないことを理解すべきである。本明細書で説明された本発明の実施形態への様々な代替例が、本発明を実施する際に利用され得ることを理解すべきである。従って、本発明は、そのような任意の代替例、修正例、変形例、又は均等物も包含することが考えられる。以下のクレームは本発明の範囲を定義すること、及びそれによってこれらのクレームの範囲内の方法及び構造及びそれらの均等物が包含されることが意図される。

Claims (87)

  1. ユーザに情報を表示するためのユーザインタフェースを有する電子ディスプレイと、
    前記電子ディスプレイに動作可能に結合された電力管理ユニットと、を備え、
    前記電力管理ユニットは、エネルギ蓄積デバイス及び前記エネルギ蓄積デバイスと電気的に連通する少なくとも1つの熱電デバイスを備え、前記熱電デバイスは、(i)前記ユーザの身体表面に隣接して置かれ、前記ユーザの前記身体表面から熱エネルギを収集する集熱ユニットと、(ii)前記集熱ユニットと熱的に連通する熱電素子と、(iii)前記熱電素子と熱的に連通し、前記熱電素子から熱エネルギを排出する排熱ユニットと、を備え、
    使用中、前記熱電素子は、前記集熱ユニットから前記熱電素子を通り前記排熱ユニットへ熱エネルギが流れる時に電力を生成し、前記電力の少なくとも一部は前記エネルギ蓄積デバイスに蓄積される、装着型電子デバイス。
  2. 前記電力管理ユニットと統合される、請求項1に記載の装着型電子デバイス。
  3. 前記電力管理ユニットは、前記装着型電子デバイスの電力要件の少なくとも約10%を提供する、請求項1に記載の装着型電子デバイス。
  4. 前記電力管理ユニットは、前記装着型電子デバイスの電力要件の少なくとも約20%を提供する、請求項1に記載の装着型電子デバイス。
  5. 前記電力管理ユニットは、前記装着型電子デバイスの電力要件の少なくとも約30%を提供する、請求項1に記載の装着型電子デバイス。
  6. 前記電力管理ユニットは、前記装着型電子デバイスの電力要件の少なくとも約40%を提供する、請求項1に記載の装着型電子デバイス。
  7. 前記電力管理ユニットは、前記装着型電子デバイスの電力要件の少なくとも約60%を提供する、請求項1に記載の装着型電子デバイス。
  8. 前記電力管理ユニットは、前記装着型電子デバイスの電力要件の少なくとも約80%を提供する、請求項1に記載の装着型電子デバイス。
  9. 前記電力管理ユニットは、前記エネルギ蓄積デバイスに充電するための外部電源を供給するための外部電源ユニットをさらに備える、請求項1に記載の装着型電子デバイス。
  10. 前記電子ディスプレイ及び前記電力管理ユニットを収容するケーシングをさらに備える、請求項1に記載の装着型電子デバイス。
  11. 前記排熱ユニットは、前記ケーシングの側部にある、請求項10に記載の装着型電子デバイス。
  12. 前記ケーシングは、前記集熱ユニットと熱的に連通する、請求項10に記載の装着型電子デバイス。
  13. 前記ケーシングは、前記排熱ユニットと熱的に連通する、請求項10に記載の装着型電子デバイス。
  14. 前記ケーシングは、前記集熱ユニット及び前記排熱ユニットの両方と熱的に連通する、請求項10に記載の装着型電子デバイス。
  15. 前記ケーシングは、実質的に防水又は耐水である、請求項10に記載の装着型電子デバイス。
  16. 前記ケーシングはラグを備える、請求項10に記載の装着型電子デバイス。
  17. 前記ラグは、前記排熱ユニットと熱的に連通する、請求項16に記載の装着型電子デバイス。
  18. 前記ラグは熱を放散する、請求項16に記載の装着型電子デバイス。
  19. 前記ラグは熱を放散しない、請求項16に記載の装着型電子デバイス。
  20. 前記ケーシングは、底面サブアセンブリをさらに備える、請求項10に記載の装着型電子デバイス。
  21. 前記底面サブアセンブリは、伝導板を備える、請求項20に記載の装着型電子デバイス。
  22. 前記底面サブアセンブリは、前記熱電素子を備える、請求項20に記載の装着型電子デバイス。
  23. 前記底面サブアセンブリは、伝導裏板を備える、請求項20に記載の装着型電子デバイス。
  24. 使用中、前記伝導裏板は、前記ユーザの前記身体と熱的に連通する、請求項23に記載の装着型電子デバイス。
  25. 前記底面サブアセンブリは、前記ケーシングに嵌め込まれる、請求項20に記載の装着型電子デバイス。
  26. 前記底面サブアセンブリはネジ山を備え、前記底面アセンブリは前記ケーシングに螺入される、請求項20に記載の装着型電子デバイス。
  27. 前記ネジ山は熱伝導性である、請求項26に記載の装着型電子デバイス。
  28. 前記排熱ユニットは、1又は複数の熱シンクを含む、請求項1に記載の装着型電子デバイス。
  29. 前記1又は複数の熱シンクは熱フィンである、請求項28に記載の装着型電子デバイス。
  30. 前記熱電素子と前記排熱ユニットとの間の熱的連通は、少なくとも1つの熱パイプによって提供される、請求項1に記載の装着型電子デバイス。
  31. 前記熱電素子と前記排熱ユニットとの間の熱的連通は、熱スプレッダ板によって提供される、請求項1に記載の装着型電子デバイス。
  32. 前記電子ディスプレイ及び前記電力管理ユニットに動作可能に結合された制御ユニットをさらに備え、前記制御ユニットは、前記ユーザインタフェースにおける前記情報の表示を統制する、請求項1に記載の装着型電子デバイス。
  33. 時計である、請求項1に記載の装着型電子デバイス。
  34. 前記ユーザインタフェースはグラフィカルユーザインタフェースである、請求項1に記載の装着型電子デバイス。
  35. 前記ユーザインタフェースはアナログユーザインタフェースである、請求項1に記載の装着型電子デバイス。
  36. 前記電力管理ユニットは、前記ユーザの前記身体表面に前記電子ディスプレイを固定するクラスプに含まれる、請求項1に記載の装着型電子デバイス。
  37. 前記電子ディスプレイ及び前記電力管理ユニットに動作可能に結合され、電気的に連通するフレキシブル回路をさらに備える、請求項1に記載の装着型電子デバイス。
  38. 前記フレキシブル回路はフレキシブルプリント回路である、請求項37に記載の装着型電子デバイス。
  39. 前記フレキシブル回路はフレキシブルフラットケーブルである、請求項37に記載の装着型電子デバイス。
  40. 前記エネルギ蓄積デバイスと電気的に連通する1又は複数の発電ユニットをさらに備える、請求項1に記載の装着型電子デバイス。
  41. 前記1又は複数の発電ユニットは、太陽電池、誘導結合ユニット、無線周波結合ユニット、及びキネティック発電ユニットから成るグループから選択される、請求項40に記載の装着型電子デバイス。
  42. 装着型電子デバイスを使用するための方法であって、
    (a)a.ユーザに情報を表示するためのユーザインタフェースを有する電子ディスプレイと、
    b.前記電子ディスプレイと動作可能に結合され、エネルギ蓄積デバイス及び前記エネルギ蓄積デバイスと電気的に連通する少なくとも1つの熱電デバイスを備える電力管理ユニットであって、前記熱電デバイスは(i)前記ユーザの身体表面に隣接して置かれ、前記ユーザの前記身体表面から熱エネルギを収集する集熱ユニットと、(ii)前記集熱ユニットと熱的に連通する熱電素子と、(iii)前記熱電素子と熱的に連通し、前記熱電素子から熱エネルギを排出する排熱ユニットとを備える、電力管理ユニットと、を備える装着型電子デバイスを作動させることと、
    (b)前記熱電素子を用いて、前記集熱ユニットから前記熱電素子を通り前記排熱ユニットへ熱エネルギが流れる時に電力を生成することであって、前記電力の少なくとも一部は、前記エネルギ蓄積デバイスに蓄積されることと、を含む方法。
  43. 前記装着型電子デバイスは、前記電力管理ユニットと統合される、請求項42に記載の方法。
  44. 前記電力管理ユニットは、前記装着型電子デバイスの電力要件の少なくとも約10%を提供する、請求項42に記載の方法。
  45. 前記電力管理ユニットは、前記装着型電子デバイスの電力要件の少なくとも約20%を提供する、請求項42に記載の方法。
  46. 前記電力管理ユニットは、前記装着型電子デバイスの電力要件の少なくとも約30%を提供する、請求項42に記載の方法。
  47. 前記電力管理ユニットは、前記装着型電子デバイスの電力要件の少なくとも約40%を提供する、請求項42に記載の方法。
  48. 前記電力管理ユニットは、前記装着型電子デバイスの電力要件の少なくとも約60%を提供する、請求項42に記載の方法。
  49. 前記電力管理ユニットは、前記装着型電子デバイスの電力要件の少なくとも約80%を提供する、請求項42に記載の方法。
  50. 前記電力管理ユニットは、前記エネルギ蓄積デバイスに充電するための外部電源を供給するための外部電源ユニットをさらに備える、請求項42に記載の方法。
  51. 前記装着型電子デバイスは、前記電子ディスプレイ及び前記電力管理ユニットを収容するケーシングを備える、請求項42に記載の方法。
  52. 前記排熱ユニットは、前記ケーシングの側部にある、請求項51に記載の方法。
  53. 前記ケーシングは、前記集熱ユニットと熱的に連通する、請求項51に記載の方法。
  54. 前記ケーシングは、前記排熱ユニットと熱的に連通する、請求項51に記載の方法。
  55. 前記ケーシングは、前記集熱ユニット及び前記排熱ユニットの両方と熱的に連通する、請求項51に記載の方法。
  56. 前記ケーシングは、実質的に防水又は耐水である、請求項51に記載の方法。
  57. 前記ケーシングはラグを備える、請求項51に記載の方法。
  58. 前記ラグは、前記排熱ユニットと熱的に連通する、請求項57に記載の方法。
  59. 前記ラグは熱を放散する、請求項57に記載の方法。
  60. 前記ラグは熱を放散しない、請求項57に記載の方法。
  61. 前記ケーシングは、底面サブアセンブリをさらに備える、請求項51に記載の方法。
  62. 前記底面サブアセンブリは、伝導板を備える、請求項61に記載の方法。
  63. 前記底面サブアセンブリは、前記熱電素子を備える、請求項61に記載の方法。
  64. 前記底面サブアセンブリは、伝導裏板を備える、請求項61に記載の方法。
  65. 使用中、前記伝導裏板は、前記ユーザの前記身体と熱的に連通する、請求項62に記載の方法。
  66. 前記底面サブアセンブリは、前記ケーシングに嵌め込まれる、請求項61に記載の方法。
  67. 前記底面サブアセンブリはネジ山を備え、前記底面アセンブリは前記ケーシングに螺入される、請求項61に記載の方法。
  68. 前記ネジ山は熱伝導性である、請求項67に記載の方法。
  69. 前記排熱ユニットは、1又は複数の熱シンクを含む、請求項42に記載の方法。
  70. 前記1又は複数の熱シンクは熱フィンである、請求項69に記載の方法。
  71. 前記熱電素子と前記排熱ユニットとの間の熱的連通は、少なくとも1つの熱パイプによって提供される、請求項42に記載の方法。
  72. 前記熱電素子と前記排熱ユニットとの間の熱的連通は、熱スプレッダ板によって提供される、請求項42に記載の方法。
  73. 前記装着型電子デバイスは、前記電子ディスプレイ及び前記電力管理ユニットに動作可能に結合された制御ユニットを備え、前記制御ユニットは、前記ユーザインタフェースにおける前記情報の表示を統制する、請求項42に記載の方法。
  74. 前記装着型電子デバイスは時計である、請求項42に記載の方法。
  75. 前記ユーザインタフェースはグラフィカルユーザインタフェースである、請求項42に記載の方法。
  76. 前記ユーザインタフェースはアナログユーザインタフェースである、請求項42に記載の方法。
  77. 前記電力管理ユニットは、前記ユーザの前記身体表面に前記電子ディスプレイを固定するクラスプに含まれる、請求項42に記載の方法。
  78. 前記装着型電子デバイスは、前記電子ディスプレイ及び前記電力管理ユニットに動作可能に結合され、電気的に連通するフレキシブル回路を備える、請求項42に記載の方法。
  79. 前記フレキシブル回路はフレキシブルプリント回路である、請求項78に記載の方法。
  80. 前記フレキシブル回路はフレキシブルフラットケーブルである、請求項78に記載の方法。
  81. 前記装着型電子デバイスは、前記エネルギ蓄積デバイスと電気的に連通する1又は複数の発電ユニットをさらに備える、請求項42に記載の方法。
  82. 前記1又は複数の発電ユニットは、太陽電池、誘導結合ユニット、無線周波結合ユニット、及びキネティック発電ユニットから成るグループから選択される、請求項81に記載の方法。
  83. 装着型電子デバイスを製造するための方法であって、(i)ユーザに情報を表示するためのユーザインタフェースを有する電子ディスプレイを組み立てることと、(ii)前記電力管理ユニットを組み立て、前記装着型電子デバイスを産出することと、を含み、
    前記電力管理ユニットは、前記電子ディスプレイに動作可能に結合され、前記電力管理ユニットは、エネルギ蓄積デバイスと、前記エネルギ蓄積デバイスと電気的に連通する少なくとも1つの熱電デバイスと、を備え、前記熱電デバイスは、(i)前記ユーザの身体表面に隣接して置かれ、前記ユーザの前記身体表面から熱エネルギを収集する集熱ユニットと、(ii)前記集熱ユニットと熱的に連通する熱電素子と、(iii)前記熱電素子と熱的に連通し、前記熱電素子から熱エネルギを排出する排熱ユニットと、を備え、
    前記装着型デバイスは、使用中、前記熱電素子が、前記集熱ユニットから前記熱電素子を通り前記排熱ユニットへ熱エネルギが流れる時に電力を生成するように構成され、前記電力の少なくとも一部は前記エネルギ蓄積デバイスに蓄積される、方法。
  84. 前記装着型電子デバイスは、前記電子ディスプレイ及び前記電力管理ユニットを収容するケーシングを備える、請求項83に記載の方法。
  85. 前記ケーシングは上面及び底面を備え、前記電子ディスプレイは、前記ケーシングの前記上面に隣接して配置される、請求項84に記載の方法。
  86. 前記電子ディスプレイ及び前記電力管理ユニットは、前記ケーシングの前記上面から前記ケーシング内に装填される、請求項84に記載の方法。
  87. 前記電子ディスプレイ及び前記電力管理ユニットは、前記ケーシングの前記底面から前記ケーシング内に装填される、請求項84に記載の方法。
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