JP2019521149A - 感染症の治療のための6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン化合物と6,7−ジヒドロ−4H−トリアゾロ[1,5−a]ピラジン化合物 - Google Patents

感染症の治療のための6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン化合物と6,7−ジヒドロ−4H−トリアゾロ[1,5−a]ピラジン化合物 Download PDF

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Abstract

本発明は、式(I)[式中、R1〜R4とQは、上記に記載の通りである]の化合物、又はその医薬的に許容される塩、エナンチオマー、又はジアステレオマーに関する。該化合物は、B型肝炎ウイルス感染の治療又は予防に有用であり得る。

Description

本発明は、哺乳動物における治療及び/又は予防に、そして特にB型肝炎ウイルス感染を治療するのに有用な有機化合物と、それらの医薬活性、製造、それらを含有する医薬組成物、及び医薬品としてのそれらの潜在的な使用に関する。
本発明は、式(I):
Figure 2019521149
[式中、R〜RとQは、下記に記載される通りである]
の化合物、又はその医薬的に許容される塩、エナンチオマー、又はジアステレオマーに関する。本発明の化合物は、B型肝炎ウイルス感染の治療又は予防に有用である。
B型肝炎ウイルス(HBV)感染は、世界全体の重大な公衆衛生問題であって、世界人口のほぼ30%が現在又は過去の感染の血清学的証拠を示す。このウイルスに対する安全で有効な予防用ワクチンが1980年代の初めに導入されたにも拘らず、世界全体で依然として2億4千万人を超える慢性HBVキャリアがいて、その高い比率が最終的には肝硬変又は肝細胞癌(HCC)を発症すると推定されている(WHO B型肝炎概況報告書:N°204)。2010年度の全世界疾病負荷(Global Burden of Disease)研究(R Lozano, et al. Lancet, 380 (2012), 2095-2128)において、HBV感染は、世界における健康の上位優先課題としてランク付けられて、第10位の死因であった(年間死亡件数:780,000)。最近の研究では、慢性HBV感染患者における肝硬変及びHCCへの進行が循環血液中のHBV DNAレベルと有意に関連していることが示されてきた。従って、HBVに対する抗ウイルス療法は、肝硬変への進行やHCCの発症を予防するのにきわめて重要なのである。
HBVは、ヘパドナウイルス科に属する、エンベロープのある小型ウイルスである。それは、ほぼ3200塩基対で一部二本鎖のDNAゲノムを含有する。HBVには、ヒト肝細胞に感染する強い選好性がある。その生活環は、HBVがそのエンベロープタンパク質を介して宿主細胞膜へ付着することから始まる。ウイルス侵入の正確な機序については、完全には解明されていない。ヌクレオキャプシドを含有するウイルスの弛緩型環状DNA(rcDNA)が細胞質へ放出されて、核へ輸送される。核内において、rcDNAは、ウイルスの酵素と細胞の酵素の両方によって修復されて、共有結合閉環状DNA(cccDNA)を形成する。それぞれの被感染細胞が1〜50個のcccDNA分子を独自のエピソーム微小染色体として含有するという証拠がある。サブゲノムRNA(sgRNA)とプレゲノムRNA(pgRNA)は、いずれも細胞の転写機構を使用して、このcccDNAより転写される。核内輸送の後で、pgRNAは、コアタンパク質とウイルスポリメラーゼへ翻訳される。sgRNAは、調節Xタンパク質と3種のエンベロープタンパク質へ翻訳される。RNA含有ウイルスヌクレオキャプシドの自己組織化は、コアタンパク質とポリメラーゼとのpgRNAの複合体形成を介して生じる。ヌクレオキャプシドの内側において、pgRNAは、マイナス鎖DNAへ逆転写される。次いで、このマイナス鎖DNAからのプラス鎖合成によって、rcDNAが産生される。ヌクレオキャプシドは、cccDNA増殖のために核へ再移送されるか、又はエンベロープ化されて小胞体(ER)を介して放出される。逆転写酵素には、プルーフリーディング活性が不足している;被感染個体においてウイルスゲノムの突然変異が頻発して遺伝学的に別個のウイルス種(類似種)の共存が生じるのは、そのためである。
現在、2種のインターフェロン(IFN)製剤(慣用のIFNとPEG−IFN)と5種のヌクレオシ(チ)ド類似体(NUC:ラミブジン、アデフォビルジピボキシル、エンテカビル、テルビブジン、及びテノフォビルジソプロキシル)を含めて、慢性B型肝炎(CHB)について7種の治療薬が承認されている。免疫調節剤とNUCの間の主たる違いは、PEG−IFNには一定の使用期間という利点があるのに対し、NUCの使用には限りが無いことである。PEG−IFNの重大な欠点は、その有害事象の高頻度である。インターフェロン療法に対して良好な反応を示さないウイルス遺伝子型もある。一方で、NUCの長期使用には、薬剤耐性のリスクを引き起こす。CHBへの抗ウイルス療法の最終目標は、HBVの根絶又は永続的なウイルス抑制を介して、肝硬変又はHCCへの進行を防ぐことである。現在治療されている患者の大多数で、この目標は達成されていない。上記に示したように、ヌクレオキャプシド組織化は、HBVゲノム複製にとって最も重要な工程である。ウイルスDNAの合成は、ヌクレオキャプシドの内部でのみ生じるので、ヌクレオキャプシドの組織化と瓦解は、ウイルスゲノムの正確なパッケージングと放出を確実にするために、正確に調節されなければならない。ヌクレオキャプシド組織化は、HBVの多様性を制限する、進化上の束縛プロセスであって、些細な分子障害に対してさえきわめて敏感である。ヌクレオキャプシドの組織化と瓦解のプロセスは、様々なHBV遺伝子型と薬剤耐性単離株に対する新たな抗ウイルス療法の開発にとって魅力的な治療標的となる。カプシドに関連した抗HBV化合物について、これまでにいくつか報告されてきた。例えば、Bay41−4109、Bay38−7690、及びBay39−5493と呼称される化合物が含まれるヘテロアリールジヒドロピリミジン類(HAP)(Deres K. et al. Science 2003, 893)と、AT−61とAT−130のようなフェニルプロぺンアミド誘導体(Feld J. et al. Antiviral Research 2007, 168-177)である。カプシドは、臨床開発段階にある数種の化合物にとって有望な薬物標的となってきた。B型肝炎ウイルス感染の予防と治療のために新たな治療薬を開発することへのニーズが依然として存在する。
発明の要旨
本発明は、式(I):
Figure 2019521149
[式中、
は、ジオキソオキサチアジナニル、ジオキソテトラヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,2−c][1,4]オキサジニル、ジオキソチアジアジナニル、ジオキソチアジアゾリジニル、ジオキソチアゼチジニル、ジオキソチアゾリジニル、オキソチアゾリジニル、又はトリオキソテトラヒドロピロロ[2,1−d][1,2,5]チアジアジニルであり、該ジオキソオキサチアジナニル、ジオキソテトラヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,2−c][1,4]オキサジニル、ジオキソチアジアジナニル、ジオキソチアジアゾリジニル、ジオキソチアゼチジニル、ジオキソチアゾリジニル、オキソチアゾリジニル、及びトリオキソテトラヒドロピロロ[2,1−d][1,2,5]チアジアジニルは、未置換であるか、又はヒドロキシ、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルカルボニル、ベンジルオキシカルボニル、カルボキシフェニル、カルボキシピロリジニル、及びピリミジニルオキシより独立して選択される置換基によって1回、2回、又は3回置換され;
は、H又はC1−6アルキルであり;
は、C1−6アルキルであり;
は、ベンゾチアゾリル、フェニルC1−6アルキル、フェニル、ピリジニル、チエニル、又はチエニルC1−6アルキルであり、該ベンゾチアゾリル、フェニルC1−6アルキル、フェニル、ピリジニル、チエニル、及びチエニルC1−6アルキルは、ハロゲン、シアノ、C1−6アルキル、及びハロC1−6アルキルより独立して選択される置換基によって1回、2回、又は3回置換され;
Qは、CH又はNである]の新規化合物、又はその医薬的に許容される塩、エナンチオマー、又はジアステレオマーに関する。
本発明の目的は、式(I)の新規化合物、それらの製造、本発明による化合物に基づいた医薬品とそれらの製法、並びに式(I)の化合物の、HBV阻害剤としての使用とHBV感染の治療又は予防への使用である。
定義
「C1−6アルキル」という用語は、1〜6個の炭素原子の一価で直鎖又は分岐鎖の飽和した炭化水素基を意味する。特別な態様において、C1−6アルキルは、1〜6個の炭素原子を有して、より特別な態様では、1〜4個の炭素原子を有する。C1−6アルキルの例には、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、又はtert−ブチルが含まれる。
「C1−6アルコキシ」という用語は、C1−6アルキル−O−を意味する。
「ピリミジニルオキシ」という用語は、ピリミジニル−O−を意味する。
「ハロ」又は「ハロゲン」という用語は、本明細書において交換可能的に使用されて、フルオロ、クロロ、ブロモ、又はヨードを意味する。
「ハロC1−6アルキル」という用語は、該C1−6アルキル基の水素原子の少なくとも1個が同じ又は異なるハロゲン原子、特にフルオロ原子に置き換わったC1−6アルキル基を意味する。ハロC1−6アルキルの例には、モノフルオロ、ジフルオロ、又はトリフルオロ−メチル、−エチル、又は−プロピル、例えば、3,3,3−トリフルオロプロピル、2−フルオロエチル、トリフルオロエチル、フルオロメチル、ジフルオロメチル、ジフルオロエチル、又はトリフルオロメチルが含まれる。
「オキソ」という用語は、2価の酸素原子、=Oを意味する。
「ヘテロシクリル」という用語は、N、O、及びSより選択される1〜5個の環ヘテロ原子を含んでなり、残る環原子が炭素である、3〜10個の環原子の一価で飽和又は一部不飽和の単環式又は二環式の環系を意味する。特別な態様では、ヘテロシクリルが、N、O、及びSより選択される1、2、又は3個の環ヘテロ原子を含んでなり、残る環原子が炭素である、4〜7個の環原子の一価で単環式の環系である。単環式ヘテロシクリルの例は、アジリジニル、オキシラニル、アゼチジニル、オキセタニル、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチエニル、ピラゾリジニル、イミダゾリジニル、オキサゾリジニル、イソオキサゾリジニル、チアゾリジニル、ピペリジニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、1,1−ジオキソ−チオモルホリン−4−イル、アゼパニル、ジアゼパニル、ホモピペラジニル、オキサゼパニル、ジオキソオキサチアジナニル、ジオキソテトラヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,2−c][1,4]オキサジニル、ジオキソチアジアジナニル、ジオキソチアジアゾリジニル、ジオキソチアゼチジニル、ジオキソチアゾリジニル、オキソチアゾリジニル、又はトリオキソテトラヒドロピロロ[2,1−d][1,2,5]チアジアジニルであり;単環式飽和ヘテロシクリルは、ベンジル、シアノ、ヒドロキシ、C1−6アルキル、ハロゲン、ハロC1−6アルキル、C1−6アルキルカルボニル、ベンジルオキシカルボニル、C1−6アルコキシ、カルボキシフェニル、カルボキシピロリジニル、又はピリミジニルオキシによってさらに置換され得る。置換された単環式ヘテロシクリルの例には、限定されないが、ヒドロキシジオキソチアジアジナニル、アセチルジオキソチアジアジナニル、ベンジルオキシカルボニルジオキソチアジアジナニル、メチルジオキソチアジアゾリジニル、ジメチルジオキソチアジアゾリジニル、メチルジオキソチアゼチジニル、ヒドロキシジオキソチアゾリジニル、ヒドロキシ(メチル)ジオキソチアゾリジニル、メトキシ(メチル)ジオキソチアゾリジニル、メチルジオキソチアゾリジニル、カルボキシフェニルジオキソチアゾリジニル、カルボキシピロリジニルジオキソチアゾリジニル、及びピリミジニルオキシ(メチル)ジオキソチアゾリジニルが含まれる。
「ジアステレオマー」という用語は、2個以上のキラル中心があって、その分子が互いの鏡像ではない、立体異性体を意味する。ジアステレオマーは、異なる物理特性(例、融点、沸点、分光特性、活性、及び反応性)を有する。
「エナンチオマー」という用語は、互いに重ね合わせることができない鏡像である、化合物の2つの立体異性体を意味する。
「医薬的に許容される塩」という用語は、生物学的にも他の点でも望ましくなくはない塩を意味する。医薬的に許容される塩には、酸付加塩と塩基付加塩がともに含まれる。
「医薬的に許容される酸付加塩」という用語は、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、炭酸、リン酸のような無機酸とともに、そしてギ酸、酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、グルコン酸、乳酸、ピルビン酸、シュウ酸、リンゴ酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、アスパラギン酸、アスコルビン酸、グルタミン酸、アントラニル酸、安息香酸、桂皮酸、マンデル酸、エンボン酸、フェニル酢酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、及びサリチル酸のような、脂肪族、脂環式、芳香族、芳香脂肪族、複素環式、カルボン酸、及びスルホン酸の有機酸群より選択される有機酸とともに生成される医薬的に許容される塩を意味する。
「医薬的に許容される塩基付加塩」という用語は、有機若しくは無機塩基とともに生成される医薬的に許容される塩を意味する。許容される無機塩基の例には、ナトリウム、カリウム、アンモニウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅、マンガン、及びアルミニウムの塩類が含まれる。医薬的に許容される無害な有機塩基より誘導される塩には、イソプロピルアミン、トリメチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、エタノールアミン、2−ジエチルアミノエタノール、トリメタミン、ジシクロヘキシルアミン、リジン、アルギニン、ヒスチジン、カフェイン、プロカイン、ヒドラバミン、コリン、ベタイン、エチレンジアミン、グルコサミン、メチルグルカミン、テオブロミン、プリン類、ピペリジン(piperizine)、ピペリジン(piperidine)、N−エチルピペリジン、及びポリアミン樹脂のような、一級、二級、及び三級アミン、天然に存在する置換アミンが含まれる置換アミン、環式アミン、及び塩基性イオン交換樹脂の塩類が含まれる。
1個又は数個のキラル中心を含有する一般式(I)の化合物は、ラセミ化合物、ジアステレオマー混合物、又は光学的に活性な単一の異性体のいずれでも存在し得る。ラセミ化合物は、既知の方法に従って、エナンチオマーへ分離させることができる。特に、結晶化によって分割され得るジアステレオマー塩は、ラセミ混合物より、D若しくはL−酒石酸、マンデル酸、リンゴ酸、乳酸、又はカンファースルホン酸のような光学活性酸との反応によって生成される。
HBVの阻害剤
本発明は、(i)一般式(I):
Figure 2019521149
[式中:
は、ジオキソオキサチアジナニル、ジオキソテトラヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,2−c][1,4]オキサジニル、ジオキソチアジアジナニル、ジオキソチアジアゾリジニル、ジオキソチアゼチジニル、ジオキソチアゾリジニル、オキソチアゾリジニル、又はトリオキソテトラヒドロピロロ[2,1−d][1,2,5]チアジアジニルであり、該ジオキソオキサチアジナニル、ジオキソテトラヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,2−c][1,4]オキサジニル、ジオキソチアジアジナニル、ジオキソチアジアゾリジニル、ジオキソチアゼチジニル、ジオキソチアゾリジニル、オキソチアゾリジニル、及びトリオキソテトラヒドロピロロ[2,1−d][1,2,5]チアジアジニルは、未置換であるか、又はヒドロキシ,C1−6アルキル、C1−6アルコキシ,C1−6アルキルカルボニル、ベンジルオキシカルボニル、カルボキシフェニル、カルボキシピロリジニル、及びピリミジニルオキシより独立して選択される置換基によって1回、2回、又は3回置換され;
は、H又はC1−6アルキルであり;
は、C1−6アルキルであり;
は、ベンゾチアゾリル、フェニルC1−6アルキル、フェニル、ピリジニル、チエニル、又はチエニルC1−6アルキルであり、該ベンゾチアゾリル、フェニルC1−6アルキル、フェニル、ピリジニル、チエニル、及びチエニルC1−6アルキルは、未置換であるか、又はハロゲン、シアノ、C1−6アルキル、及びハロC1−6アルキルより独立して選択される置換基によって1回、2回、又は3回置換され;
Qは、CH又はNである]を有する新規化合物、又はその医薬的に許容される塩,エナンチオマー、又はジアステレオマーを提供する。
本発明のさらなる態様は、(ii)Rが、ジオキソオキサチアジナニル;
ジオキソテトラヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,2−c][1,4]オキサジニル;
ジオキソチアジアジナニル、該ジオキソチアジアジナニルは、未置換であるか又はヒドロキシ,C1−6アルキルカルボニル、又はベンジルオキシカルボニルによって置換される;
ジオキソチアジアゾリジニル、該ジオキソチアジアゾリジニルは、未置換であるか又はC1−6アルキルによって1回又は2回置換される;
ジオキソチアゼチジニル、該ジオキソチアゼチジニルは、未置換であるか又はC1−6アルキルによって置換される;
ジオキソチアゾリジニル、該ジオキソチアジアゾリジニルは、未置換であるか、又はヒドロキシ,C1−6アルキル、C1−6アルコキシ,カルボキシフェニル、カルボキシピロリジニル、及びピリミジニルオキシより独立して選択される置換基によって1回又は2回置換される;
オキソチアゾリジニル;又は
トリオキソテトラヒドロピロロ[2,1−d][1,2,5]チアジアジニルであり;
は、Hであり;
は、C1−6アルキルであり;
は、ベンゾチアゾリル;
フェニルC1−6アルキル;
フェニル、該フェニルは、ハロゲン、シアノ、C1−6アルキル、及びハロC1−6アルキルより独立して選択される置換基によって1回、2回、又は3回置換される;
ピリジニル、該ピリジニルは、ハロゲン又はハロC1−6アルキルによって置換される;
チエニル;又は
チエニルC1−6アルキルであり;
Qは、CH又はNである、式(I)の化合物、又はその医薬的に許容される塩、エナンチオマー、又はジアステレオマーである。
本発明のさらなる態様は、(iii)Rが、ジオキソオキサチアジナニル、ジオキソテトラヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,2−c][1,4]オキサジニル、ジオキソチアジアジナニル、ヒドロキシジオキソチアジアジナニル、アセチルジオキソチアジアジナニル、ベンジルオキシカルボニルジオキソチアジアジナニル、ジオキソチアジアゾリジニル、メチルジオキソチアジアゾリジニル、ジメチルジオキソチアジアゾリジニル、ジオキソチアゼチジニル、メチルジオキソチアゼチジニル、ジオキソチアゾリジニル、ヒドロキシジオキソチアゾリジニル、ヒドロキシ(メチル)ジオキソチアゾリジニル、メトキシ(メチル)ジオキソチアゾリジニル、メチルジオキソチアゾリジニル、カルボキシフェニルジオキソチアゾリジニル、カルボキシピロリジニルジオキソチアゾリジニル、ピリミジニルオキシ(メチル)ジオキソチアゾリジニル、オキソチアゾリジニル、又は1,1−ジオキソ−3a,4,6,7−テトラヒドロ−3H−[1,2,5]チアジアゾロ[3,2−c][1,4]オキサジン−2−イルであり;
は、Hであり;
は、メチルであり;
は、ベンゾチアゾリル、ベンジル、フルオロフェニル、フルオロクロロフェニル、フルオロシアノフェニル、フルオロ(メチル)フェニル、フルオロ(トリフルオロメチル)フェニル、トリフルオロフェニル、クロロピリジニル、ジフルオロメチルピリジニル、チエニル、又はチエニルメチルであり;
Qは、CH又はNである、式(I)の化合物、又はその医薬的に許容される塩,エナンチオマー、又はジアステレオマーである。
本発明のさらなる態様は、(iv)QがCHである、式(I)の化合物である。
本発明のさらなる態様は、(v)Rがジオキソチアゾリジニルであり、該ジオキソチアジアゾリジニルは、未置換であるか、又はヒドロキシ、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、カルボキシフェニル、カルボキシピロリジニル、及びピリミジニルオキシより独立して選択される置換基によって1回又は2回置換される、式(I)の化合物である。
本発明のさらなる態様は、(vi)Rが、ジオキソチアゾリジニル、ヒドロキシジオキソチアゾリジニル、ヒドロキシ(メチル)ジオキソチアゾリジニル、メトキシ(メチル)ジオキソチアゾリジニル、メチルジオキソチアゾリジニル、カルボキシフェニルジオキソチアゾリジニル、カルボキシピロリジニルジオキソチアゾリジニル、又はピリミジニルオキシ(メチル)ジオキソチアゾリジニルである、式(I)の化合物である。
本発明の別の態様では、本発明の特別な化合物が(vii):
(6S)−3−(1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−6−メチル−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド;
(6S)−N−(2−クロロ−4−ピリジル)−3−(1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−6−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド;
(6S)−N−(4−クロロ−3−フルオロ−フェニル)−3−(1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−6−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド;
(6S)−3−(1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−N−(4−フルオロ−3−メチル−フェニル)−6−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド;
(6S)−N−(3−シアノ−4−フルオロ−フェニル)−3−(1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−6−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド;
(6S)−N−[2−(ジフルオロメチル)−4−ピリジル]−3−(1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−6−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド;
(6S)−3−(1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−N−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−6−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド;
(6S)−3−(1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−N−(2−フルオロフェニル)−6−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド;
(6S)−N−(1,3−ベンゾチアゾール−6−イル)−3−(1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−6−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド;
(6S)−3−(1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−6−メチル−N−(3−チエニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド;
(6S)−N−ベンジル−3−(1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−6−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド;
(6S)−3−(1,1−ジオキソ−3a,4,6,7−テトラヒドロ−3H−[1,2,5]チアジアゾロ[3,2−c][1,4]オキサジン−2−イル)−6−メチル−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド;
2−[(6S)−6−メチル−5−[(3,4,5−トリフルオロフェニル)カルバモイル]−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−3−イル]−1,1−ジオキソ−1,2,5−チアジアジナン−5−カルボン酸ベンジル;
(6S)−6−メチル−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−3−(3,3,6−トリオキソ−4,7,8,8a−テトラヒドロ−1H−ピロロ[2,1−d][1,2,5]チアジアジン−2−イル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド;
(6S)−3−(5−アセチル−1,1−ジオキソ−1,2,5−チアジアジナン−2−イル)−6−メチル−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド;
(6S)−6−メチル−3−(3−メチル−1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド;
(6S)−6−メチル−3−(1−オキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド;
(6S)−3−(4−ヒドロキシ−1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−6−メチル−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド;
(6S)−3−(1,1−ジオキソ−1,2,5−チアジアゾリジン−2−イル)−6−メチル−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド;
(6S)−6−メチル−3−(5−メチル−1,1−ジオキソ−1,2,5−チアジアゾリジン−2−イル)−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド;
(6S)−6−メチル−3−[(3S)−3−メチル−1,1−ジオキソ−チアゼチジン−2−イル]−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド;
(6S)−6−メチル−3−[(3S)−3−メチル−1,1−ジオキソ−1,2,5−チアジアゾリジン−2−イル]−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド;
(6S)−3−[(3S)−3,4−ジメチル−1,1−ジオキソ−1,2,5−チアジアゾリジン−2−イル]−6−メチル−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド;
(6S)−3−(3,3−ジオキソ−1,3,4−オキサチアジナン−4−イル)−6−メチル−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド;
(6S)−3−(1,1−ジオキソチアゼチジン−2−イル)−6−メチル−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド;
(6S)−3−(4−ヒドロキシ−1,1−ジオキソ−1,2,6−チアジアジナン−2−イル)−6−メチル−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド;
(6S)−3−(1,1−ジオキソ−1,2,6−チアジアジナン−2−イル)−6−メチル−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド;
(6S)−3−(4−ヒドロキシ−3−メチル−1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−6−メチル−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド;
(6S)−3−(4−ヒドロキシ−3−メチル−1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−6−メチル−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド;
(6S)−N−[2−(ジフルオロメチル)−4−ピリジル]−3−(4−ヒドロキシ−3−メチル−1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−6−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド;
(6S)−6−メチル−3−(3−メチル−1,1−ジオキソ−4−ピリミジン−2−イルオキシ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド;
(6S)−3−(4−メトキシ−3−メチル−1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−6−メチル−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド;
(6S)−N−[2−(ジフルオロメチル)−4−ピリジル]−3−(4−メトキシ−3−メチル−1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−6−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド;
(6S)−N−[2−(ジフルオロメチル)−4−ピリジル]−3−(4−メトキシ−3−メチル−1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−6−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド;
3−(1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−6−メチル−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−トリアゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド;
3−(1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−6−メチル−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−トリアゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド;
(6S)−3−(1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−6−メチル−N−(3−チエニルメチル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド;
(2S)−1−[2−[(6S)−6−メチル−5−[(3,4,5−トリフルオロフェニル)カルバモイル]−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−3−イル]−1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−4−イル]ピロリジン−2−カルボン酸;及び
2−[2−[(6S)−6−メチル−5−[(3,4,5−トリフルオロフェニル)カルバモイル]−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−3−イル]−1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−4−イル]安息香酸より選択される。
本発明の別の態様では、本発明の特別な化合物が(viii):
(6S)−3−(1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−6−メチル−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド;
(6S)−3−(1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−N−(4−フルオロ−3−メチル−フェニル)−6−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド;
(6S)−6−メチル−3−(3−メチル−1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド;
(6S)−3−(4−ヒドロキシ−1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−6−メチル−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド;
(6S)−3−(1,1−ジオキソ−1,2,5−チアジアゾリジン−2−イル)−6−メチル−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド;
(6S)−3−(3,3−ジオキソ−1,3,4−オキサチアジナン−4−イル)−6−メチル−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド;
(6S)−6−メチル−3−(3−メチル−1,1−ジオキソ−4−ピリミジン−2−イルオキシ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド;
(6S)−3−(4−メトキシ−3−メチル−1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−6−メチル−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド;及び
(2S)−1−[2−[(6S)−6−メチル−5−[(3,4,5−トリフルオロフェニル)カルバモイル]−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−3−イル]−1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−4−イル]ピロリジン−2−カルボン酸より選択される。
合成
本発明の化合物は、どの慣用の手段によっても製造することができる。以下のスキームと実施例では、これらの化合物、並びにその出発材料を合成するのに適した方法を提供する。すべての置換基、特に、R〜RとQは、他に示さなければ、上記に定義される通りである。さらに、そして他に明確に述べなければ、すべての反応、反応条件、略語、及び記号は、有機化学分野の当業者によく知られた意味を有する。
スキーム1:本発明の化合物の一般的な合成経路
Figure 2019521149
式(VII)の化合物と式(X)の化合物は、スキーム1に従って製造することができる。二環(II)をN−ヨードスクシンイミドのようなヨウ素化試薬で処理してヨウ化物(III)を得て、これがCuIのような銅触媒の存在下にスルフィンアミド(IV)との銅触媒化カップリング反応を受けると、式(V)の化合物となる。EtOAc中のHClとのDCMのTFAのような酸性条件における中間体(V)の脱保護化に続くカルバミン酸フェニル(VI)との反応によって、式(VII)の最終化合物を得る。一方、ヨウ化物(III)とスルホンアミド(VIII)の間の銅触媒化カップリング反応により式(IX)の化合物を得て、これがEtOAc中のHClとのDCMのTFAのような酸性条件における脱保護化に続くカルバミン酸フェニル(VI)との反応を受けると、式(X)の最終化合物となる。
本発明はまた、以下の工程:
(a)式(V):
Figure 2019521149
の化合物の酸との反応に続く、カルバミン酸フェニル(VI)との反応;
(b)式(IX):
Figure 2019521149
の化合物の酸との反応に続く、カルバミン酸フェニル(VI)との反応;
のいずれか1つを含んでなる、式(I)、(VII)、又は(X)の化合物の製造についての方法に関する。工程(a)と工程(b)において、酸は、例えば、EtOAc中のHCl又はDCM中のTFAであり得る。
式(I)、(VII)、又は(X)の化合物は、上記の方法に従って製造される場合、本発明の目的でもある。
医薬組成物と投与
別の態様は、本発明の化合物と治療上不活性な担体、希釈剤、又は賦形剤を含有する医薬組成物又は医薬品、並びに、本発明の化合物を使用してそのような組成物及び医薬品を製造する方法を提供する。1つの例では、式(I)の化合物を、周囲温度で、適正なpHで、そして所望される度合いの純度で、生理学的に許容される担体(即ち、製剤投与形態へ利用される投与量及び濃度でレシピエントに対して無害である担体)と混合することによって製剤化することができる。製剤のpHは、化合物の特別な使用とその濃度に主に依存するが、好ましくは、約3〜約8のあらゆる範囲に及ぶ。1つの例では、式(I)の化合物を酢酸塩緩衝液においてpH5で製剤化する。別の態様において、式(I)の化合物は、無菌である。該化合物は、例えば、固体又は非晶性の組成物として、凍結乾燥製剤として、又は水溶液剤として保存し得る。
組成物は、良好な医療行為に一致したやり方で製剤化、投薬、及び投与される。この文脈において考慮すべき要因には、治療される特別な障害、治療される特別な哺乳動物、個々の患者の臨床状態、障害の原因、薬剤の送達部位、投与の方法、投与の計画、及び医療従事者に知られた他の要因が含まれる。投与される化合物の「有効量」は、そのような考慮事項によって支配されるものであって、血清HBV DNAレベルの抑制、又はHBeAgのHBeAbへの血清変換、又はHBsAgの消失、又はアラニンアミノトランスフェラーゼレベルの正常化と肝組織学の改善に必要な最少量である。例えば、そのような量は、正常細胞、又はその哺乳動物全体にとって有害である量未満であり得る。
1つの例において、非経口的に投与される本発明の化合物の投薬当たりの医薬有効量は、患者の体重1kgにつき、1日当たり約0.01〜100mg、あるいは約0.1〜20mgの範囲にあって、使用される化合物の典型的な初回範囲は、0.3〜15mg/kg/日であろう。別の態様では、錠剤及びカプセル剤のような経口の単位剤形は、本発明の化合物の約0.1〜約1000mgを含有する。
本発明の化合物は、経口、局所(頬内及び舌下が含まれる)、直腸、膣、経皮、非経口、皮下、腹腔内、肺内、皮内、髄腔内、及び硬膜外、及び鼻腔内と(局部治療が所望されるならば)病巣内の投与が含まれる、どの好適な手段によっても投与してよい。非経口注入には、筋肉内、静脈内、動脈内、腹腔内、又は皮下の投与が含まれる。
本発明の化合物は、例えば、錠剤、散剤、カプセル剤、溶液剤、分散液剤、懸濁液剤、シロップ剤、スプレー剤、坐剤、ゲル剤、乳液剤、パッチ剤、等といったどの簡便な投与形態でも投与してよい。そのような組成物は、医薬調製品に慣用の成分、例えば、希釈剤、担体、pH調整剤、甘味剤、増嵩剤、及びさらなる有効成分を含有してよい。
典型的な製剤は、本発明の化合物と担体又は賦形剤を混合することによって調製される。好適な担体及び賦形剤は、当業者によく知られていて、例えば、Ansel, Howard C., et al.「アンセルの医薬剤形と薬物送達系(Ansel's Pharmaceutical Dosage Forms and Drug Delivery Systems)」フィラデルフィア:リッピンコット、ウィリアムズ・アンド・ウィルキンス(2004);Gennaro, Alfonso R., et al.「レミントン:調剤の科学及び実践(Remington: The Science and Practice of Pharmacy)」フィラデルフィア:リッピンコット、ウィリアムズ・アンド・ウィルキンス(2000);及び、Rowe, Raymond C.「医薬賦形剤ハンドブック(Handbook of Pharmaceutical Excipients)」シカゴ、ファーマシューティカル・プレス(2005)に詳しく記載されている。この製剤には、薬物(即ち、本発明の化合物又はその医薬組成物)の洗練された提示を提供するか又はその製剤製品(即ち、医薬品)の製造に役立てるために、1以上の緩衝剤、安定化剤、界面活性剤、湿潤剤、滑沢剤、乳化剤、懸濁剤、保存剤、抗酸化剤、不透明化剤、流動促進剤、加工助剤、着色剤、甘味剤、芳香剤、香味剤、希釈剤、及び他の既知の添加剤も含まれる場合がある。
好適な経口剤形の例は、約0.1〜1000mgの本発明の化合物を約30mg〜90mgの無水乳糖、約5mg〜40mgのクロスカルメロースナトリウム、約5mg〜30mgのポリビニルピロリドン(PVP)K30、及び約1mg〜10mgのステアリン酸マグネシウムと複合して含有する錠剤である。最初に、粉末化した成分を一緒に混合して、次にPVPの溶液剤と混合する。生じる組成物は、慣用の機器を使用して、乾燥させ、造粒して、ステアリン酸マグネシウムと混合して、錠剤の形態へ圧縮することができる。本発明の化合物(例えば、5mg〜400mg)を好適な緩衝剤溶液(例、リン酸塩緩衝液)に溶かし、所望されるならば等張化剤(例、塩化ナトリウムのような塩)を加えることによって、エアゾール製剤の例を調製することができる。この溶液剤は、例えば、0.2ミクロンのフィルターを使用して濾過して、不純物や混在物を除去してよい。
故に、ある態様には、式(I)の化合物又はその立体異性体又は医薬的に許容される塩を含んでなる医薬組成物が含まれる。さらなる態様には、式(I)の化合物又はその立体異性体又は医薬的に許容される塩を医薬的に許容される担体又は賦形剤と一緒に含んでなる医薬組成物が含まれる。
適応症と治療の方法
本発明の化合物は、HBVのDNA合成を阻害して、HBV DNAレベルを低下させることができる。従って、本発明の化合物は、HBV感染の治療又は予防に有用である。
本発明は、式(I)の化合物の、HBV感染の治療又は予防への使用に関する。
式(I)の化合物の、HBV感染に関連した疾患の治療又は予防に有用な医薬品の製造への使用は、本発明の1つの目的である。
本発明は、式(I)の化合物の、HBV感染の治療又は予防用医薬品の製造への使用に特に関する。
別の態様には、HBV感染の治療又は予防のための方法が含まれ、ここで該方法は、式(I)の化合物、その立体異性体、互変異性体、プロドラッグ、又は医薬的に許容される塩の有効量を投与することを含む。
本発明は、以下の実施例を参照することによって、より完全に理解されよう。しかしながら、それらは、本発明の範囲を制限するものと解釈してはならない。
本明細書に使用される略語は、以下の通りである:
DCE: 1,2−ジクロロエチレン
DIPEA: N,N−ジイソプロピルエチルアミン
EA又はEtOAc: 酢酸エチル
EC50: 半数効果濃度
HATU: 1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム・3−オキシドフルオロリン酸塩
HPLC: 高速液体クロマトグラフィー
LCMS: 液体クロマトグラフィー質量分析法
min(s): 分(複数)
MS: 質量分析法
MsCl: 塩化メタンスルホニル
NIS: N−ヨードスクシンイミド
NMP: 1−メチルピロリジン−2−オン
MeMgBr: 臭化メチルマグネシウム
obsd.: 実測値
Pd(dppf)Cl [1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)
PE: 石油エーテル
prep−HPLC: 分取用液体クロマトグラフィー
prep−TLC: 分取用薄層クロマトグラフィー
psi: 重量ポンド毎平方インチ
SFC: 超臨界流体クロマトグラフィー
TEA: トリメチルアミン
TfO: トリフルオロメタンスルホン酸無水物
pgRNA: プレゲノムRNA
qPCR: 定量的ポリメラーゼ連鎖反応
v/v: 容量比
全般的な実験条件
中間体と最終化合物は、以下の機器の1つを使用して、フラッシュクロマトグラフィーによって精製した:i)Biotage SP1 システム及び Quad 12/25 Cartridge モジュール。ii)ISCO combi-フラッシュクロマトグラフィー機器。シリカゲルのブランド及び孔径:i)KP-SIL 60A(オングストローム)粒径:40〜60μm;ii)CAS登録番号:Silica Gel:63231-67-4,粒径:47〜60ミクロンシリカゲル;iii)ZCX(Qingdao Haiyang Chemical 株式会社製)、空孔:200〜300又は300〜400。
中間体と最終化合物は、XBridgeTMPrep C18(5μm,OBDTM 30x100mm)カラム又はSunFireTMPrep C18(5μm,OBDTM 30x100mm)カラムを使用する逆相カラムでの分取用HPLCによって精製した。Waters 自動精製システム(Auto Purification System)(カラム:XBridgeTMPrep−C18,30x100mm,Sample Manager 2767,Pump 2525,検出器:Micromass ZQ と UV 2487,溶媒系:アセトニトリルと水中0.1%水酸化アンモニウム)。化合物のLC/MSスペクトルは、LC/MS(WatersTMAlliance 2795−Micromass ZQ)を使用して入手し、LC/MS条件は、以下の通りであった(操作時間:6分):
酸性条件:A:HO中0.1%ギ酸;B:アセトニトリル中0.1%ギ酸;
塩基性条件:A:HO中0.1% NH・HO;B:アセトニトリル;
中性条件:A:HO;B:アセトニトリル。
質量スペクトル(MS):全般的には、親質量を示すイオンだけを報告して、他に述べなければ、引用される質量イオンは、陽性の質量イオン(M+H)である。
NMRスペクトルは、Bruker Avance 400 MHz を使用して入手した。
マイクロ波支援反応は、Biotage Initiator Sixty マイクロ波合成機において行った。
空気感受性の試薬が関わるすべての反応は、アルゴン又は窒素雰囲気下で実施した。他に述べなければ、試薬は、市販の供給業者より受け取ったままで、さらに精製せずに使用した。
以下の実施例は、本発明の意味を例解することを企図するが、本発明の意味の範囲内での制限を表すものでは決してない。
製造の実施例
本発明は、以下の実施例を参照にしてより完全に理解されよう。しかしながら、それらは、本発明の範囲を限定するものと解釈してはならない。
中間体I−1
(6S)−3−ヨード−6−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボン酸tert−ブチル
Figure 2019521149
中間体I−1は、以下のスキームに従って製造した:
Figure 2019521149
工程1:N−[(1S)−2−ヒドロキシ−1−メチル−エチル]−N−(1H−ピラゾール−5−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチル(化合物I−1b)の製造
1H−ピラゾール−5−カルバルデヒド(化合物I−1a,54.0g,562.5ミリモル)のMeOH(300mL)溶液へ(2S)−2−アミノプロパン−1−オール(41.2g,675ミリモル)を加えた。この反応混合物を25℃で1時間撹拌した。NaBH(25.9g,675ミリモル)を0℃で加えて、この反応混合物をさらなる時間撹拌して、HO(300mL)とBocO(147.1g,675ミリモル)の添加を続けた。生じる混合物を室温で12時間撹拌して、EtOAc(600mL)で抽出した。この有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過して濃縮した。この残渣をカラムクロマトグラフィー(DCM中0%〜5% MeOHで溶出させる)によって精製して、化合物I−1b(80g)を無色のオイルとして得た。MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 334.
工程2:[(2S)−2−[tert−ブトキシカルボニル(1H−ピラゾール−5−イルメチル)アミノ]プロピル]メタンスルホネート(化合物I−1c)の製造
N−[(1S)−2−ヒドロキシ−1−メチル−エチル]−N−(1H−ピラゾール−5−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチル(化合物I−1b,80g,117.2ミリモル)とEtN(100.5g,995.6ミリモル)のDCM(800mL)中の混合物へMsCl(57.3g,497.8ミリモル)を0℃でゆっくり加えた。生じる混合物を室温で2時間撹拌してから、水(500mL)、塩水(500mL)で洗浄して、無水NaSOで乾燥させた。この有機層を濃縮して化合物I−1c(100g,粗製)を得て、これを次の工程に直接使用した。
工程3:(6S)−6−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボン酸tert−ブチル(化合物I−1d)の製造
[(2S)−2−[tert−ブトキシカルボニル(1H−ピラゾール−5−イルメチル)アミノ]プロピル]メタンスルホネート(化合物I−1c,100g,313.4ミリモル)のDMF(1000mL)溶液へNaH(15g,376.2ミリモル)を0℃で少量ずつ加えた。次いで、この反応混合物を室温で12時間撹拌し、水(2000mL)中へ注いで、EtOAc(1000mL)で2回抽出した。合わせた有機層を濃縮して、残渣をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中10%〜80% EtOAcで溶出させる)によって精製して、化合物I−1d(18g)を無色のオイルとして得た。MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 238.
工程4:(6S)−3−ヨード−6−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボン酸tert−ブチル(中間体I−1)の製造:
6−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボン酸tert−ブチル(化合物I−1d,3.3g,14.8ミリモル)のCHCN(40mL)溶液へNIS(5.0g,22.1ミリモル)をゆっくり加えた。この反応混合物を室温で16時間撹拌してからEtOAc(50mL)で抽出し、塩水(50mL)で洗浄した。この有機層をNaSOで乾燥させて濃縮して、残渣をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中10%〜80% EtOAcで溶出させる)によって精製して、中間体I−1(4.8g)を白色の固形物として得た。
中間体I−2
N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)カルバミン酸フェニル
Figure 2019521149
中間体I−2は、以下のスキームに従って製造した:
Figure 2019521149
3,4,5−トリフルオロアニリン(1.47g,10ミリモル)のDCM(30mL)溶液へDIPEA(2mL,12ミリモル)を加えて、クロロギ酸フェニル(1.4mL,11ミリモル)の0℃での滴下を続けた。添加後、この反応混合物を室温まで温めて、一晩撹拌した。この反応混合物をDCMで希釈し、水で洗浄した。有機相を分離させ、無水NaSOで乾燥させて濃縮した。この残渣をカラムによって精製して、中間体I−2(1.87g)を白色の固形物として得た。MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 268.
中間体I−3
N−[2−(ジフルオロメチル)−4−ピリジル]カルバミン酸フェニル
Figure 2019521149
中間体I−3は、以下のスキームに従って製造した:
Figure 2019521149
4−ブロモ−2−(ジフルオロメチル)ピリジン(化合物I−3a,416mg,2.0ミリモル)とジフェニルメタンイミン(725mg,4.0ミリモル)のトルエン(15mL)中の混合物へPd(dba)(92mg,0.1ミリモル)、t−BuXPhos(85mg,0.2ミリモル)、及びNaOt−Bu(577mg,6ミリモル)を加えた。この反応混合物を100℃で2時間加熱した。この反応混合物を冷却し、EtOAc(30mL)で希釈して、水で洗浄した。この有機層を分離させて濃縮して、粗製化合物I−3b(617mg)を得た。MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 309. 化合物I−3b(617mg,2ミリモル)をTHF(10mL)と塩酸(2mL,12M)に溶かした。生じる混合物を室温で2時間撹拌してから、濃縮した。この残渣をDCM(5mL)に溶かし、DIPEA(1mL,5.8ミリモル)とクロロギ酸フェニル(251μL,2.0ミリモル)の0℃での添加を続けた。生じる混合物を室温で2時間撹拌してから、水(20mL)中へ注いで、EtOAc(20mL)で2回抽出した。この有機層を合わせて濃縮して、残渣をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中0%〜20% EtOAcで溶出させる)によって精製して、中間体I−3(264mg)を白色の固形物として得た。MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 265.
中間体I−4
N−(2−クロロ−4−ピリジル)カルバミン酸フェニル
Figure 2019521149
中間体I−4は、3,4,5−トリフルオロアニリンの代わりに2−クロロピリジン−4−アミンを使用することによって、中間体I−2と同様に製造した。中間体I−4(1.74g)を白色の固形物として入手した。MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 249.
中間体I−5
N−(4−クロロ−3−フルオロ−フェニル)カルバミン酸フェニル
Figure 2019521149
中間体I−5は、以下のスキームに従って製造した:
Figure 2019521149
4−クロロ−3−フルオロアニリン(1.0g,6.87ミリモル)とクロロギ酸フェニル(1.0g,6.87ミリモル)のDCM(64mL)中の混合物へEtN(1.4g,13.74ミリモル)を加えた。この混合物を20℃で4時間撹拌してから、減圧下に濃縮した。この残渣をEtOAc(50mL)と水(50mL)の間で分配した。この有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮した。この残渣をシリカゲルでのクロマトグラフィーによって精製して、N−(4−クロロ−3−フルオロ−フェニル)カルバミン酸フェニル(中間体I−5,550mg)を白色の固形物として得た。MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 266.
中間体I−6
N−(4−フルオロ−3−メチル−フェニル)カルバミン酸フェニル
Figure 2019521149
中間体I−6は、以下のスキームに従って製造した:
Figure 2019521149
4−フルオロ−3−メチルアニリン(1.0g,8.0ミリモル)とクロロギ酸フェニル(1.25g,8.0ミリモル)のDCM(70mL)中の混合物へEtN(1.6g,16ミリモル)を加えた。この混合物を20℃で16時間撹拌してから、減圧下に濃縮した。この残渣をEtOAc(20mL)に溶かし、PE(20mL)の添加を続けた。生じる懸濁液を5分間撹拌してから、濾過した。この濾液を減圧下に濃縮して、残渣をEtOAcとPEで再結晶させて、N−(4−フルオロ−3−メチル−フェニル)カルバミン酸フェニル(中間体I−6,730mg)を白色の固形物として得た。MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 246.
中間体I−7
N−(3−シアノ−4−フルオロ−フェニル)カルバミン酸フェニル
Figure 2019521149
中間体I−7は、4−フルオロ−3−メチルアニリンの代わりに5−アミノ−2−フルオロ−ベンゾニトリルを使用することによって、中間体I−6と同様に製造した。中間体I−7(200mg)を白色の固形物として入手した。MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 257.
中間体I−8
N−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]カルバミン酸フェニル
Figure 2019521149
中間体I−8は、4−クロロ−3−フルオロアニリンの代わりに4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)アニリンを使用することによって、化合物I−5と同様に製造した。中間体I−8(100mg)を白色の固形物として入手した。MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 300.
中間体I−9
N−(2−フルオロフェニル)カルバミン酸フェニル
Figure 2019521149
中間体I−9は、4−クロロ−3−フルオロアニリンの代わりに2−フルオロアニリンを使用することによって、化合物I−5と同様に製造した。中間体I−9(100mg)を白色の固形物として入手した。MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 232.
中間体I−10
N−(1,3−ベンゾチアゾール−6−イル)カルバミン酸フェニル
Figure 2019521149
中間体I−10は、4−クロロ−3−フルオロアニリンの代わりに1,3−ベンゾチアゾール−6−アミンを使用することによって、化合物I−5と同様に製造した。中間体I−10(50mg)を白色の固形物として入手した。MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 271.
中間体I−11
N−(3−チエニル)カルバミン酸フェニル
Figure 2019521149
中間体I−11は、4−クロロ−3−フルオロアニリンの代わりにチオフェン−3−アミンを使用することによって、化合物I−5と同様に製造した。中間体I−11(150mg)を白色の固形物として入手した。MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 220.
中間体I−12
N−ベンジルカルバミン酸フェニル
Figure 2019521149
中間体I−12は、4−フルオロ−3−メチルアニリンの代わりにフェニルメタンアミンを使用することによって、化合物I−6と同様に製造した。中間体I−12(900mg)を白色の固形物として入手した。MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 228.
中間体I−13
3−メチル−1,2−チアゾリジン1,1−ジオキシド
Figure 2019521149
中間体I−13は、以下のスキームに従って製造した:
Figure 2019521149
工程1:N−(3−ヒドロキシブチルスルホニル)カルバミン酸tert−ブチル(化合物I−13bの製造
ジイソプロピルアミン(15.54g,163.66ミリモル)のTHF(150mL)溶液へn−BuLi(61.5mL,153.75ミリモル、ヘキサン中2.5M)を−78℃で加えた。この混合物を−78℃で20分間撹拌した。次いで、上記の混合物へメチルスルホニルカルバミン酸tert−ブチル(化合物I−13a,15.0g,76.8ミリモル)のTHF(150mL)溶液を20分の時間にわたり滴下した。この混合物を−50℃で30分間撹拌し、プロピレンオキシド(5.58g,96.03ミリモル、6.72mL)のTHF(90mL)溶液の−78℃で30分にわたる添加を続けた。この混合物をそのまま室温へ温めて、15時間撹拌した。この混合物をNHCl水溶液(210mL)中へ注いだ。生じる沈殿を採取して、水で溶かし、2M HClでpH=3への酸性化を続けた。生じる水性混合物をDCM(100mL)で5回抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮した。この残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、化合物I−13b(17g)を無色のオイルとして得た。MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 254.
工程2:N−(3−オキソブチルスルホニル)カルバミン酸tert−ブチル(化合物I−13c)の製造
N−(3−ヒドロキシブチルスルホニル)カルバミン酸tert−ブチル(化合物I−13b,17.0g,67.1ミリモル)とクロロクロム酸ピリジニウム(30.4g,140.9ミリモル)のDCM(500mL)中の混合物を15℃で16時間撹拌した。この反応混合物をセライトに通して濾過した。この濾液を減圧下に濃縮して、残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、粗製化合物I−13c(15g)を黒色の固形物として得た。MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 252
工程3:3−メチル−4,5−ジヒドロイソチアゾール1,1−ジオキシド(化合物I−13d)の製造
N−(3−オキソブチルスルホニル)カルバミン酸tert−ブチル(化合物I−13c,10.0g,39.8ミリモル)とTFA(15.4g,159.2ミリモル)のDCM(375mL)中の混合物を48時間還流させた。この混合物を減圧下に濃縮して、残渣をEtOH(50mL)に溶かした。この溶液を減圧下に濃縮して、25mLの混合物を残し、これを−20℃へ冷やした。この混合物を濾過した。その濾過ケークを冷EtOH(25mL,−20℃)で洗浄して減圧下に乾燥させて、化合物I−13d(3.7g)を白色の固形物として得た。MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 134
工程4:3−メチル−1,2−チアゾリジン1,1−ジオキシド(中間体I−13)の製造
3−メチル−4,5−ジヒドロイソチアゾール1,1−ジオキシド(3.7g.27.7ミリモル)のTHF(90mL)溶液へNaBH(1.2g,30.5ミリモル)を−20℃で少量ずつ加えた。この混合物をN雰囲気下に−20℃で20分間撹拌してから、飽和NaHCO溶液(500mL)中へ注いだ。生じる混合物をEtOAc(400mL)で5回抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮した。この残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、3−メチル−1,2−チアゾリジン1,1−ジオキシド(中間体I−13,2.5g)を無色のオイルとして得た。MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 136
中間体I−14
1,2−チアゾリジン1−オキシド
Figure 2019521149
中間体I−14は、以下のスキームに従って製造した:
Figure 2019521149
工程1:3−(3−アミノプロピルジスルファニル)プロパン−1−アミン(化合物I−14b)の製造
3−ブロモプロパン−1−アミン臭化水素酸塩(30g,137ミリモル)とNa・5HO(37.4g,151ミリモル)のMeOH/HO(200mL,V/V=1:1)溶液を撹拌しながら90℃で12時間加熱した。この還流溶液へMeOH(200mL)中のヨウ素(19.1g,75.4ミリモル)を滴下漏斗より10時間にわたってゆっくり加えた。この混合物を減圧下に濃縮した。この残渣を6N NaOH水溶液(100mL)に溶かして、生じる溶液をDCM(500mL)で2回抽出した。合わせた有機層を減圧下に濃縮した。この残渣をHClのEA溶液(100mL,4N)で処理してから濾過した。この濾過ケークを6N NaOH水溶液(100mL)に溶かして、この溶液をDCM(500mL)で2回抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮して、化合物I−14b(10.6g)を黄色のオイルとして得た。MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 181
工程2:1,2−チアゾリジン1−オキシド(中間体I−14)の製造
3−(3−アミノプロピルジスルファニル)プロパン−1−アミン(3.0g,16.6ミリモル)とNaIO(16g,75ミリモル)のHO(500mL)溶液へB(OH)/HO(0.2M)をpH=8まで加えた。この混合物を25℃で3日間撹拌してから、濾過した。この濾液をDCM(100mL)で3回抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮した。この残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、1,2−チアゾリジン1−オキシド(中間体I−14,60mg)を黄色のオイルとして得た。MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 106.
中間体I−15
1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−4−オール
Figure 2019521149
中間体I−15は、以下のスキームに従って製造した:
Figure 2019521149
工程1:2−クロロスルホニル酢酸メチル(化合物I−15b)の製造
2−メルカプト酢酸メチル(化合物I−15a,34g,320ミリモル)のDCM(50mL)溶液へHO(150mL)を加えた。この溶液が4時間にわたって薄緑色の着色を維持するまで、温度を5℃未満に維持しながらこの溶液に塩素ガスを穏やかに泡立てて通した。この溶液をDCM(100mL)で2回抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させて濃縮して、化合物I−15b(56.6g,粗製)を黄色のオイルとして得て、これをさらに精製せずに次の工程に直接使用した。
工程2:2−[ベンジル−(2−メトキシ−2−オキソ−エチル)スルホニル−アミノ]酢酸エチル(化合物I−15c)の製造
2−(ベンジルアミノ)酢酸エチル(30.9g,159.9ミリモル)、2−クロロスルホニル酢酸メチル(化合物I−15b,27.6g,159.9ミリモル)、及びトリエチルアミン(32.4g,319.8ミリモル)のDCM(300mL)中の混合物を18℃で12時間撹拌した。この混合物をDCM(500mL)で希釈して、1N塩酸(200mL)で2回洗浄した。この有機層を無水NaSOで乾燥させて、減圧下に濃縮した。この残渣をシリカゲルでのクロマトグラフィーによって精製して、化合物I−15c(25.1g)を黄色のオイルとして得た。MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 330.
工程3:2−ベンジル−1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−4−オン(化合物I−15d)の製造
Na(7.0g,303.6ミリモル)のMeOH(400mL)溶液へ2−[ベンジル−(2−メトキシ−2−オキソ−エチル)スルホニル−アミノ]酢酸エチル(化合物I−15c,20g,60.7ミリモル)のMeOH(100mL)溶液をゆっくり加えた。この反応混合物を18℃で4時間撹拌してから、HO(50mL)を加えることによってクエンチした。生じる混合物を濃HClでpH=3へ酸性化してから、18℃で4時間撹拌した。この混合物を減圧下に濃縮して、残渣をシリカゲルでのクロマトグラフィーによって精製して、化合物I−15d(1.8g)を黄色の固形物として得た。MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 226.
工程4:2−ベンジル−1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−4−オール(化合物I−15e)の製造
2−ベンジル−1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−4−オン(化合物I−15d,200mg,0.89ミリモル)の無水MeOH(3mL)中の混合物へNaBH(169mg,4.4ミリモル)を加えた。この反応混合物を15℃で1時間撹拌してから、HO(2mL)でクエンチした。生じる混合物を分取用HPLCによって精製して、化合物I−15e(170mg)を黄色のオイルとして得た。
工程5:1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−4−オール(中間体I−15)の製造
液体NH(5mL)へNa(14mg,3.5ミリモル)を−70℃で加えた。この混合物を−70℃で10分間撹拌し、2−ベンジル−1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−4−オール(化合物I−15e,80mg,0.35ミリモル)のTHF(1mL)溶液の添加を続けた。この反応混合物を−70℃で3時間撹拌してから、NHCl水溶液(5mL)を加えることによってクエンチした。この混合物を15℃まで温めてから濃縮し、THF(30mL)の添加を続けた。生じる混合物を20分間撹拌して、濾過した。この濾液を減圧下に濃縮して粗製の中間体I−15(50mg)を得て、これをさらに精製せずに使用した。MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 138.
中間体I−16
2−ベンジル−1,2,5−チアジアゾリジン1,1−ジオキシド
Figure 2019521149
中間体I−16は、以下のスキームに従って製造した:
Figure 2019521149
スルファミド(2.0g,20.8ミリモル)の無水ピリジン(60mL)中の還流溶液へN−ベンジルエタン−1,2−ジアミン(3.1g,20.8ミリモル)を2時間にわたり滴下した。生じる混合物をさらに10時間還流させた。この混合物を減圧下に濃縮して、残渣をシリカゲルでのクロマトグラフィーによって精製して、中間体I−16(2.2g)を黄色のオイルとして得た。MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 213.
中間体I−17
2−メチル−1,2,5−チアジアゾリジン1,1−ジオキシド
Figure 2019521149
中間体I−17は、以下のスキームに従って製造した:
Figure 2019521149
スルファミド(5g,52.1ミリモル)のピリジン(120mL)中の混合物へn−メチルエチレンジアミン(3.85g,52.1ミリモル)のピリジン(30mL)溶液を100℃で加えた。この混合物を100℃で16時間撹拌してから、減圧下に濃縮した。この残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、中間体I−17(2.7g)を無色のオイルとして得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 4.37 (brs, 1H), 4.45-4.58 (m, 2H), 3.34-3.42 (m, 2H), 2.76 (s, 3H).
中間体I−18
(3S)−3−メチルチアゼチジン1,1−ジオキシド
Figure 2019521149
中間体I−18は、以下のスキームに従って製造した:
Figure 2019521149
工程1:N−[(1S)−2−ヒドロキシ−1−メチル−エチル]カルバミン酸tert−ブチル(化合物I−18b)の製造
ジオキサン(100mL)と飽和NaHCO水溶液(100mL)中の(2S)−2−アミノプロパン−1−オール(化合物I−18a,10g,133ミリモル)の混合物にBocO(29.1g,133ミリモル)を20℃で加えた。この混合物を20℃で3時間撹拌してから、EtOAc(100mL)で3回抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過して濃縮して、化合物I−18b(18.5g)を黄色のオイルとして得た。
工程2:S−[(2S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)プロピル]エタンチオエート(化合物I−18c)の製造
N−[(1S)−2−ヒドロキシ−1−メチル−エチル]カルバミン酸tert−ブチル(化合物I−18b,10g,57.1ミリモル)とTEA(6.4g,62.8ミリモル)のDCM(100mL)中の混合物にMsCl(7.2g,62.8ミリモル)を0℃で加えた。添加後、この混合物を20℃で1時間撹拌してから、飽和NaHCO水溶液でクエンチした。この有機層を分離させて、水層をEtOAc(30mL)で3回抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過して濃縮した。この残渣(11g)をDMF(100mL)に溶かし、エタンチオンS酸(5g,65ミリモル)とCsCO(21.2g,65.1ミリモル)の添加を続けた。この混合物を20℃で16時間撹拌してから濾過して、この濾液を濃縮した。この残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、化合物I−18c(7.5g)を黄色のオイルとして得た。1H NMR (400MHz, クロロホルム-d) δ 4.56 (br s, 1H), 3.87 (br s, 1H), 3.04 (q, 2H), 2.37 (s, 3H), 1.45 (s, 8H), 1.60-1.37 (m, 1H), 1.18 (d, 3H).
工程3:N−[(1S)−1−メチル−2−スルファニル−エチル]カルバミン酸tert−ブチル(化合物I−18d)の製造
S−[(2S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)プロピル]エタンチオエート(化合物I−18c,7.5g,32ミリモル)のMeOH(100mL)中の混合物へNaOH(4g,100ミリモル)を加えた。この混合物を20℃で16時間撹拌してから減圧下に濃縮した。この残渣をHOで溶かして、pH=7へ調整した。生じる混合物をEtOAc(20mL)で3回抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過して濃縮した。この残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、化合物I−18d(5.3g)を黄色のオイルとして得た。1H NMR (400MHz, クロロホルム-d) δ 4.69 (br s, 1H), 3.87 (br s, 1H), 2.67 (br dd, 2H), 1.46 (s, 9H), 1.35-1.28 (m, 1H), 1.20 (d, 3H).
工程4:(2S)−2−アミノプロパン−1−チオール塩酸塩(化合物I−18e)の製造
N−[(1S)−1−メチル−2−スルファニル−エチル]カルバミン酸tert−ブチル(化合物I−18d,0.52g,2.7ミリモル)のHCl/EtOAc(5.0mL)中の混合物を25℃で時間2撹拌してから減圧下に濃縮して、化合物I−18e(0.5g,粗製)を白色の固形物として得た。MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 92.
工程5:(2S)−2−アミノプロパン−1−スルホニルクロリド塩酸塩(化合物I−18f)の製造
(2S)−2−アミノプロパン−1−チオール塩酸塩(化合物I−18e,340mg,2.7ミリモル)のメタノール(25mL)中の混合物へ塩素ガスを0℃で30分間吹き込んだ。この反応混合物を15℃で2時間撹拌してから、窒素でパージした。この混合物を濃縮して化合物I−18f(0.5g,粗製)を得て、これを精製せずに次の工程に使用した。MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 158.
工程6:(3S)−3−メチルチアゼチジン1,1−ジオキシド(中間体I−18)の製造
(2S)−2−アミノプロパン−1−スルホニルクロリド塩酸塩(化合物I−18f,0.4g,2.1ミリモル)のDCM(25mL)溶液へTEA(0.64g,6.3ミリモル)を加えた。この混合物を15℃で15時間撹拌してから、濃縮した。この残渣をEtOAc(30mL)中で摩砕してから、濾過した。この濾液を濃縮して、中間体I−18(0.25g)を黄色のオイルとして得た。MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 122.
中間体I−19
(4S)−2−[(4−メトキシフェニル)メチル]−4−メチル−1,2,5−チアジアゾリジン1,1−ジオキシド
Figure 2019521149
中間体I−19は、以下のスキームに従って製造した:
Figure 2019521149
工程1:(2S)−N1−[(4−メトキシフェニル)メチル]プロパン−1,2−ジアミン(化合物I−19b)の製造
N−[(1S)−1−メチル−2−オキソ−エチル]カルバミン酸tert−ブチル(化合物I−19a,3g,17.3ミリモル)のMeOH(30mL)溶液へ(4−メトキシフェニル)メタンアミン(4.8g,34.6ミリモル)を20℃で加えた。この混合物を20℃で1時間撹拌してから、NaBH(AcO)(5.5g,26ミリモル)を加えた。この反応混合物を20℃で1時間撹拌してから、飽和NaHCO水溶液(20mL)によってクエンチして、EtOAc(20mL)で3回抽出した。合わせた有機層を濃縮して、残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して黄色のオイルを得て、これをEtOAc(20mL)に溶かし、HCl/EtOAc(40mL)の添加を続けた。生じる混合物を20℃で2時間撹拌してから濃縮して、(2S)−N1−[(4−メトキシフェニル)メチル]プロパン−1,2−ジアミン(化合物I−19b,3.65g,粗製)を黄色の固形物として得て、これをさらに精製せずに次の工程に直接使用した。
工程2:(4S)−2−[(4−メトキシフェニル)メチル]−4−メチル−1,2,5−チアジアゾリジン1,1−ジオキシド(中間体I−19)の製造
スルファミド(1.1g,11.5ミリモル)のピリジン(20mL)溶液へ(2S)−N1−[(4−メトキシフェニル)メチル]プロパン−1,2−ジアミン(化合物I−19b,2.65g,11.5ミリモル)を120℃で加えた。この反応混合物を120℃で16時間撹拌してから、室温へ冷やして濃縮した。この残渣をHO(10mL)とEtOAc(10mL)の間で分配した。水層をEtOAcで2回抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させて濃縮した。この残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、(4S)−2−[(4−メトキシフェニル)メチル]−4−メチル−1,2,5−チアジアゾリジン1,1−ジオキシド(中間体I−19,400mg)を黄色のオイルとして得た。MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 279.
中間体I−20
(4S)−2−[(4−メトキシフェニル)メチル]−3,4−ジメチル−1,2,5−チアジアゾリジン1,1−ジオキシド
Figure 2019521149
中間体I−20は、以下のスキームに従って製造した:
Figure 2019521149
工程1:N−[(1S)−2−[メトキシ(メチル)アミノ]−1−メチル−2−オキソ−エチル]カルバミン酸tert−ブチル(化合物I−20b)の製造
(2S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)プロパン酸(化合物I−20a,10g,52.85ミリモル)のTHF(200mL)溶液へHATU(30.1g,79ミリモル)、TEA(13.4g,132ミリモル)、及びN−メトキシメタンアミン塩酸塩(7.7g,79ミリモル)を0℃で加えた。この反応混合物を窒素雰囲気下に20℃で15時間撹拌してから、EtOAc(200mL)で3回抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過して濃縮した。この残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、化合物I−20b(11.5g)を白色の固形物として得た。MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 233.
工程2:N−[(1S)−1−メチル−2−オキソ−プロピル]カルバミン酸tert−ブチル(化合物I−20c)の製造
N−[(1S)−2−[メトキシ(メチル)アミノ]−1−メチル−2−オキソ−エチル]カルバミン酸tert−ブチル(化合物I−20b,11.5g,49.5ミリモル)のTHF(200mL)溶液へMeMgBr(35mL,104ミリモル)を0℃で加えた。この反応混合物を20℃で18時間撹拌してから、NHCl水溶液(100mL)を加えることによってクエンチして、EtOAc(100mL)で3回抽出した。合わせた有機層を塩水によって洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過して濃縮した。この残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、化合物I−20c(6.8g)を黄色のオイルとして得た。MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 188.
工程3−4:(4S)−2−[(4−メトキシフェニル)メチル]−3,4−ジメチル−1,2,5−チアジアゾリジン1,1−ジオキシド(中間体I−20)の製造
中間体I−20は、N−[(1S)−1−メチル−2−オキソ−エチル]カルバミン酸tert−ブチル(化合物I−19a)の代わりにN−[(1S)−1−メチル−2−オキソ−プロピル]カルバミン酸tert−ブチル(化合物I−20c)を使用することによって、化合物I−19と同様に製造した。中間体I−20(3.8g)を無色のオイルとして入手した。MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 271.
中間体I−21
1,3,4−オキサチアジナン3,3−ジオキシド
Figure 2019521149
中間体I−21は、以下のスキームに従って製造した:
Figure 2019521149
工程1:N−ベンジル−1−クロロ−N−(2−ヒドロキシエチル)メタンスルホンアミド(化合物I−21b)の製造
2−(ベンジルアミノ)エタノール(1g,6.6ミリモル)とDIPEA(1.7g,13ミリモル)のTHF(20mL)溶液へクロロメタンスルホニルクロリド(1.1g,7.3ミリモル)を0℃で滴下した。この混合物を15℃で15時間撹拌してから、減圧下に濃縮した。この残渣を酢酸エチル(30mL)と水(20mL)の間で分配した。この有機層を水と塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて濃縮して、化合物I−21b(1.7g,粗製)を黄色のオイルとして得た。MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 263.
工程2:4−ベンジル−1,3,4−オキサチアジナン3,3−ジオキシド(化合物I−21c)の製造
N−ベンジル−1−クロロ−N−(2−ヒドロキシエチル)メタンスルホンアミド(化合物I−21b,1.7g,6.5ミリモル)のDMF(20mL)溶液へCsCO(4.2g,13ミリモル)を加えた。この混合物を80℃で15時間撹拌してから、減圧下に濃縮した。この残渣を酢酸エチル(30mL)と水(20mL)の間で分配した。この有機層を水と塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて濃縮した。この残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、化合物I−21c(1.1g)を黄色のオイルとして得た。MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 228.
工程3:1,3,4−オキサチアジナン3,3−ジオキシド(中間体I−21)の製造
THF(30.0mL)とEtOH(30.0mL)中の4−ベンジル−1,3,4−オキサチアジナン3,3−ジオキシド(化合物I−21c,0.45g,2.0ミリモル)の溶液へPd/C(0.1g)と濃HCl水溶液(1.0mL)を加えた。この混合物をH(50psi)下に45℃で24時間撹拌してから、濾過した。この濾液を濃縮して、中間体I−21(0.5g,粗製)を黄色の固形物として得た。MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 138.
中間体I−22
チアゼチジン1,1−ジオキシド
Figure 2019521149
中間体I−22は、以下のスキームに従って製造した:
Figure 2019521149
工程1:2−アミノエタンスルホニルクロリド塩酸塩(化合物I−22b)の製造
メタノール(25mL)と水(1.75g,97.4ミリモル)中の2−アミノエタンチオール(化合物I−22a,2.5g,32.5ミリモル)の混合物へ塩素を0℃で30分間吹き込んだ。生じる混合物を15℃で2時間撹拌してから、窒素でパージし、tert−ブチルメチルエーテル(80mL)の添加を続けた。沈殿した固形物を採取し、ジエチルエーテルで洗浄し、減圧下に乾燥させて、化合物I−22b(0.8g)を得た。MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 144.
工程1:チアゼチジン1,1−ジオキシド(中間体I−22)の製造
2−アミノエタンスルホニルクロリド塩酸塩(化合物I−22b,0.8g,4.5ミリモル)のDCM(25mL)溶液へTEA(1.36g,13.5ミリモル)を加えた。この混合物を15℃で5時間撹拌してから、濃縮した。この残渣をEtOAc(30.0mL)中で摩砕してから濾過した。この濾液を濃縮して、中間体I−22(0.3g)を白色の固形物として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 4.29 (t, 2H), 3.19-3.11 (m, 2H)
中間体I−23
1,1−ジオキソ−1,2,6−チアジアジナン−4−オール
Figure 2019521149
中間体I−23は、以下のスキームに従って製造した:
Figure 2019521149
スルファミド(1g,10.4ミリモル)のピリジン(5mL)溶液へ1,3−ジアミノプロパン−2−オール(0.94g,10.4ミリモル)を120℃で加えた。この反応混合物を120℃で16時間撹拌した。室温へ冷やした後で、この混合物を濃縮して、残渣をHO(3mL)に溶かした。生じる混合物をEtOAc(5mL)によって10回抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させて濃縮して、中間体I−23(0.3g,粗製)を黄色の固形物として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 6.65-6.54 (m, 1H), 5.05 (d, 1H), 3.45 (d, 1H), 3.31-3.22 (m, 2H), 3.15-3.04 (m, 2H).
中間体I−24
1,2,6−チアジアジナン1,1−ジオキシド
Figure 2019521149
中間体I−24は、以下のスキームに従って製造した:
Figure 2019521149
スルファミド(0.96g,10ミリモル)のピリジン(30mL)中の混合物へプロパン−1,3−ジアミン(0.74g,10ミリモル)を110℃で加えた。この反応混合物を110℃で16時間撹拌してから、濃縮した。この残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、中間体I−24(0.5g)を黄色の固形物として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 6.35 (br t, 2H), 3.31-3.20 (m, 4H), 1.49-1.33 (m, 2H).
中間体I−25
3−ヨード−6−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−トリアゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボン酸tert−ブチル
Figure 2019521149
中間体I−25は、以下のスキームに従って製造した:
Figure 2019521149
工程1:2−(ベンジルアミノ)プロパン−1−オール(化合物I−25b)の製造
2−アミノプロパン−1−オール(化合物I−25a,20g,266ミリモル)のトルエン(200mL)懸濁液へベンズアルデヒド(28g,266ミリモル)を加えた。この混合物を110℃で2時間撹拌してから、20℃へ冷却して濃縮した。この残渣をMeOH(200mL)に溶かし、NaBH(10g,266ミリモル)の0℃での添加を続けた。この反応混合物をそのまま20℃まで温めて、16時間撹拌してから濃縮した。この残渣を氷水(100mL)で希釈して、30分間撹拌した。生じる混合物を酢酸エチル(200mL)で5回抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過して濃縮した。この残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、化合物I−25b(18g)を黄色の固形物として得た。LCMS (M+H+): 166.
工程2:2−[ベンジル(プロプ−2−イニル)アミノ]プロパン−1−オール(化合物I−25c)の製造
2−(ベンジルアミノ)プロパン−1−オール(化合物I−25b,18g,109ミリモル)と3−ブロモプロプ−1−イン(15.6g,130ミリモル)のMeCN(20mL)溶液へKCO(22.6g,163ミリモル)を20℃で加えた。この混合物を80℃で16時間撹拌してから、20℃へ冷却して濾過した。この濾液を濃縮して、残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、化合物I−25c(19g)を黄色のオイルとして得た。LCMS (M+H+): 204.
工程3:N−ベンジル−1−クロロ−N−プロプ−2−イニル−プロパン−2−アミン(化合物I−25d)の製造
ピリジン(11.7g,148ミリモル)とSOCl(21g,177ミリモル)のDCM(200mL)溶液へ2−[ベンジル(プロプ−2−イニル)アミノ]プロパン−1−オール(化合物I−25c,20g,98ミリモル)を0℃で加えた。この反応混合物を20℃で3間撹拌してから、飽和NaHCO水溶液(300mL)で洗浄した。この有機層を水(100mL)で3回洗浄し、無水NaSOで乾燥させて、濃縮した。この残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、化合物I−25d(17.3g)を黄色のオイルとして得た。LCMS (M+H+): 222.
工程4:5−ベンジル−6−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−トリアゾロ[1,5−a]ピラジン(化合物I−25e)の製造
N−ベンジル−1−クロロ−N−プロプ−2−イニル−プロパン−2−アミン(化合物I−25d,18g,81ミリモル)のDMSO(200mL)溶液へNaN(5.28g,81ミリモル)を25℃でゆっくり加えた。この反応混合物を150℃で3時間撹拌した。室温へ冷却後、この反応混合物をEtOAc(800mL)と飽和NaCO水溶液(200mL)の間で分配した。この有機層を水(100mL)で3回洗浄し、無水NaSOで乾燥させて濃縮した。この残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、化合物I−25e(15g)を赤色のオイルとして得た。LCMS (M+H+): 229.
工程5:6−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−トリアゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボン酸tert−ブチル(化合物I−25f)の製造
5−ベンジル−6−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−トリアゾロ[1,5−a]ピラジン(化合物I−25e,15g,66ミリモル)のMeOH(200mL)溶液へBocO(17g,79ミリモル)とPd/C(1.20g)を加えた。この反応混合物をH(50psi)下に50℃で24時間撹拌した。次いで、濾過した。この濾液を減圧下に濃縮した。この残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して淡黄色のオイルを得て、これをさらにSFC(カラム:Chiralpak AD-3 100x4.6mm,内径:3μm,移動相:CO中の5%〜40%メタノール(0.05% DEA))によって精製して分離させて、化合物I−25f−1(1g)を黄色の固形物として、そして化合物I−25f−2(2g)を黄色のオイルとして得た。
化合物I−25f−1:1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 7.66 (s, 1H), 4.92 (d, 1H), 4.74 (br. s., 1H), 4.50-4.43 (m, 1H), 4.41-4.29 (m, 2H), 1.45 (s, 9H), 1.02 (d, 3H). LCMS (M+H+): 239.
化合物I−25f−2:1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 7.66 (s, 1H), 4.92 (d, 1H), 4.74 (br. s., 1H), 4.50-4.43 (m, 1H), 4.41-4.29 (m, 2H), 1.51-1.40 (m, 9H), 1.02 (d, 3H). LCMS (M+H+): 239.
工程6:3−ヨード−6−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−トリアゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボン酸tert−ブチル(中間体I−25)の製造
2,2,6,6−テトラメチルピペリジン(249mg,1.26ミリモル)のTHF(3mL)中の混合物へBuLi(0.6mL,1.5ミリモル)を0℃で加えた。次いで、この混合物を−70℃へ冷やして、化合物I−25f−2(300mg,1.26ミリモル)のTHF(3mL)溶液の添加を続けた。この混合物を−70℃で1時間撹拌してから、THF(6mL)中のI(1.6g,6.3ミリモル)を加えた。この反応混合物をそのまま15℃まで温めて、1時間撹拌した。この混合物をNHCl水溶液(2mL)とNaSO水溶液(4mL)でクエンチしてから、EtOAc(50mL)で抽出した。この有機層を塩水(30mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮した。この残渣をカラム(PE:EA=5:1)と分取用TLC(PE:EA=1:1)によって精製して、中間体I−25−2(60mg)を白色の粘稠な固形物として得た。LCMS (M+H+): 365.
中間体I−25−1は、化合物I−25f−2の代わりに化合物I−25f−1を使用することによって、化合物I−25−2と同様に製造した。中間体I−25−1(60mg)を白色の粘稠な固形物として入手した。LCMS (M+H+): 365.
中間体I−26
N−(3−チエニルメチル)カルバミン酸フェニル
Figure 2019521149
中間体I−26は、4−クロロ−3−フルオロアニリンの代わりに3−チエニルメタンアミンを使用することによって、化合物I−5と同様に製造した。中間体I−26(60mg)を黄色のオイルとして入手した。MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 234.
実施例1
(6S)−3−(1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−6−メチル−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド
Figure 2019521149
この表題化合物は、以下のスキームに従って製造した:
Figure 2019521149
工程1:(6S)−3−(1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−6−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボン酸tert−ブチル(化合物1b)の製造
(6S)−3−ヨード−6−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボン酸tert−ブチル(中間体I−1,100mg,0.28ミリモル)、1,2−チアゾリジン1,1−ジオキシド(化合物1a,50mg,0.41ミリモル)、trans−N,N’−ジメチルシクロヘキサン−1,2−ジアミン(8mg,0.055ミリモル)、及びCuI(10mg,0.055ミリモル)のDMSO(5mL)中の混合物へKCO(114mg,0.83ミリモル)を加えた。この反応混合物を100℃で12時間撹拌してから、減圧下に濃縮した。この残渣を分取用HPLCによって精製して、(6S)−3−(1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−6−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボン酸tert−ブチル(化合物1b,72mg)を黄色の固形物として得た。MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 357.
工程2:2−[(6S)−6−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−3−イル]−1,2−チアゾリジン1,1−ジオキシド(化合物1c)の製造
(6S)−3−(1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−6−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボン酸tert−ブチル(化合物1b,72mg,0.20ミリモル)のHCl/EtOAc(4N,10mL)中の混合物を20℃で2時間撹拌した。次いで、この反応混合物を減圧下に濃縮して、2−[(6S)−6−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−3−イル]−1,2−チアゾリジン1,1−ジオキシド(化合物1c,55mg,粗製)を茶褐色のオイルとして得た。MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 257.
工程3:(6S)−3−(1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−6−メチル−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミドの製造
2−[(6S)−6−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−3−イル]−1,2−チアゾリジン1,1−ジオキシド(化合物1c,55mg,粗製)とN−(3,4,5−トリフルオロフェニル)カルバミン酸フェニル(中間体I−2,57mg,0.21ミリモル)のDMF(5mL)中の混合物へEtN(65mg,0.64ミリモル)を加えた。この反応混合物を20℃で4時間撹拌してから、減圧下に濃縮した。この残渣を分取用HPLCによって精製して、(6S)−3−(1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−6−メチル−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド(実施例1,45mg)を白色の固形物として得た。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 7.59 (s, 1H), 7.13-7.25 (m, 2H), 7.01-7.13 (m, 1H), 5.10 (m, 1H), 5.00 (d, 1H), 4.52 (d, 1H), 4.27 (dd, 1H), 4.09 (d, 1H), 3.60-3.79 (m, 2H), 3.31-3.46 (m, 2H), 2.46-2.66 (m, 2H), 1.33 (d, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 430.
実施例2
(6S)−N−(2−クロロ−4−ピリジル)−3−(1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−6−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド
Figure 2019521149
この表題化合物は、以下のスキームに従って製造した:
Figure 2019521149
2−[(6S)−6−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−3−イル]−1,2−チアゾリジン1,1−ジオキシド(化合物1c,20mg,0.078ミリモル)のDMF(1.0mL)溶液へTEA(24.0mg,0.234ミリモル)とN−(2−クロロ−4−ピリジル)カルバミン酸フェニル(中間体I−4,29.0mg,0.117ミリモル)を加えた。この混合物を15℃で18時間撹拌してから、水(5.0mL)とEtOAc(10.0mL)の間で分配した。水層をEtOAcで2回抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮した。この残渣を分取用HPLCによって精製して、(6S)−N−(2−クロロ−4−ピリジル)−3−(1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−6−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド(実施例2,21mg)を白色の固形物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.17 (d, 1H), 7.56 (s, 1H), 7.55-7.47 (m, 2H), 7.29 (dd, 1H), 5.03-5.01(m, 2H), 4.52-4.48 (m, 1H), 4.31-4.18 (m, 1H), 4.07 (d, 1H), 3.76-3.58 (m, 2H), 3.36 (t, 2H), 2.61-2.46 (m, 2H), 1.30 (d, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 411.
実施例3
(6S)−N−(4−クロロ−3−フルオロ−フェニル)−3−(1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−6−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド
Figure 2019521149
この表題化合物は、N−(2−クロロ−4−ピリジル)カルバミン酸フェニル(中間体I−4)の代わりにN−(4−クロロ−3−フルオロ−フェニル)カルバミン酸フェニル(中間体I−5)を使用することによって、実施例2の製造と同様に製造した。実施例3(8.0mg)を白色の固形物として入手した。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.50 (s, 1H), 7.39 (dd, 1H), 7.15-7.24 (m, 1H), 6.99 (m, 1H), 6.78 (s, 1H), 4.97-5.05 (m, 1H), 4.92 (d, 1H), 4.45 (d, 1H), 4.19 (m, 1H), 4.01 (d, 1H), 3.54-3.67 (m, 2H), 3.26-3.33 (m, 2H), 2.42-2.51 (m, 2H), 1.24 (d, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+] : 428.
実施例4
(6S)−3−(1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−N−(4−フルオロ−3−メチル−フェニル)−6−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド
Figure 2019521149
この表題化合物は、N−(2−クロロ−4−ピリジル)カルバミン酸フェニル(中間体I−4)の代わりにN−(4−フルオロ−3−メチル−フェニル)カルバミン酸フェニル(中間体I−6)を使用することによって、実施例2の製造と同様に製造した。実施例4(10.7mg)を白色の固形物として入手した。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 7.58 (s, 1H), 7.23-7.27 (m, 1H), 7.08-7.16 (m, 1H), 6.93 (t, 1H), 6.60 (s, 1H), 5.04-5.14 (m, 1H), 4.98 (d, 1H), 4.55 (d, 1H), 4.28 (dd, 1H), 4.10 (d, 1H), 3.62-3.74 (m, 2H), 3.31-3.41 (m, 2H), 2.54 (quin, 2H), 2.26 (s, 3H), 1.28 (d, 3H). MS obsd (ESI) [(M+H) +]: 408.
実施例5
(6S)−N−(3−シアノ−4−フルオロ−フェニル)−3−(1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−6−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド
Figure 2019521149
この表題化合物は、N−(2−クロロ−4−ピリジル)カルバミン酸フェニル(中間体I−4)の代わりにN−(3−シアノ−4−フルオロ−フェニル)カルバミン酸フェニル(中間体I−7)を使用することによって、実施例2の製造と同様に製造した。実施例5(11mg)を白色の固形物として入手した。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.73 (m, 1H), 7.64 (m, 1H), 7.57 (s, 1H), 7.21-7.05 (m, 2H), 5.14-4.91 (m, 2H), 4.50 (d, 1H), 4.25 (dd, 1H), 4.06 (d, 1H), 3.81-3.58 (m, 2H), 3.37 (t, 2H), 2.65-2.44 (m, 2H), 1.32 (d, 3H), MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 419.
実施例6
(6S)−N−[2−(ジフルオロメチル)−4−ピリジル]−3−(1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−6−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド
Figure 2019521149
DCM(1mL)とTFA(1mL)中の(6S)−3−(1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−6−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボン酸tert−ブチル(化合物1b,100mg,0.28ミリモル)の混合物を室温で30分間撹拌した。この反応混合物を濃縮して、残渣をDMF(2.5mL)に溶かし、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(181mg,1.4ミリモル)と(2−(ジフルオロメチル)ピリジン−4−イル)カルバミン酸フェニル(中間体I−3,89mg,0.34ミリモル)の添加を続けた。この反応混合物を70℃で1時間撹拌して、分取用HPLCによって精製して、実施例6(45mg)を白色の固形物として得た。1H NMR (400MHz, メタノール-d4) δ ppm 8.50 (d, J=6.1 Hz, 1H), 8.02 (d, J=2.2 Hz, 1H), 7.83 (dd, J=2.3, 6.1 Hz, 1H), 7.66 (s, 1H), 6.83 (t, J=54.8 Hz, 1H), 5.18 (d, J=17.0 Hz, 1H), 5.07-4.96 (m, 1H), 4.63 (d, J=17.1 Hz, 1H), 4.34 (dd, J=4.4, 12.8 Hz, 1H), 4.18 (dd, J=1.0, 12.8 Hz, 1H), 3.70 (t, J=6.7 Hz, 2H), 3.45-3.36 (m, 2H), 2.58-2.43 (m, 2H), 1.28 (d, J=6.8 Hz, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 427.
実施例7
(6S)−3−(1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−N−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−6−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド
Figure 2019521149
この表題化合物は、N−(2−クロロ−4−ピリジル)カルバミン酸フェニル(中間体I−4)の代わりにN−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]カルバミン酸フェニル(中間体I−8)を使用することによって、実施例2の製造と同様に製造した。実施例7(17mg)を白色の固形物として入手した。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.70 (dd, 1H), 7.54-7.62 (m, 2H), 7.13 (t, 1H), 6.93 (s, 1H), 5.06-5.16 (m, 1H), 5.01 (d, 1H), 4.54 (d, 1H), 4.27 (dd, 1H), 4.10 (d, 1H), 3.61-3.77 (m, 2H), 3.38 (t, 2H), 2.49-2.62 (m, 2H), 1.31 (d, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+] : 462.
実施例8
(6S)−3−(1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−N−(2−フルオロフェニル)−6−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド
Figure 2019521149
この表題化合物は、N−(2−クロロ−4−ピリジル)カルバミン酸フェニル(中間体I−4)の代わりにN−(2−フルオロフェニル)カルバミン酸フェニル(中間体I−9)を使用することによって、実施例2の製造と同様に製造した。実施例8(18mg)を白色の固形物として入手した。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.06-7.98 (m, 1H), 7.59 (s, 1H), 7.16-6.97 (m, 3H), 6.65 (br. s., 1H), 5.10-4.95 (m, 2H), 4.66 (s, 1H), 4.31 (dd, 1H), 4.20-4.10 (m, 1H), 3.66 (dt, 2H), 3.35 (t, 2H), 2.58-2.47 (m, 2H), 1.27 (d, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 394.
実施例9
(6S)−N−(1,3−ベンゾチアゾール−6−イル)−3−(1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−6−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド
Figure 2019521149
この表題化合物は、N−(2−クロロ−4−ピリジル)カルバミン酸フェニル(中間体I−4)の代わりにN−(1,3−ベンゾチアゾール−6−イル)カルバミン酸フェニル(中間体I−10)を使用することによって、実施例2の製造と同様に製造した。実施例9(4.7mg)を白色の固形物として入手した。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.88 (s, 1H), 8.28 (d, 1H), 8.02 (d, 1H), 7.58 (s, 1H), 7.37 (dd, 1H), 6.99 (s, 1H), 5.13 (quin, 1H), 5.05 (d, 1H), 4.66-4.53 (m, 1H), 4.34-4.24 (m, 1H), 4.11 (d, 1H), 3.76-3.61 (m, 2H), 3.37 (t, 2H), 2.62-2.48 (m, 2H), 1.31 (d, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 433.
実施例10
(6S)−3−(1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−6−メチル−N−(3−チエニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド
Figure 2019521149
この表題化合物は、N−(2−クロロ−4−ピリジル)カルバミン酸フェニル(中間体I−4)の代わりにN−(3−チエニル)カルバミン酸フェニル(中間体I−11)を使用することによって、実施例2の製造と同様に製造した。実施例10(3.5mg)を白色の固形物として入手した。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.57 (s, 1H), 7.31 (d, 1H), 7.21 (dd, 1H), 7.03 (d, 1H), 7.00-6.94 (m, 1H), 5.15-5.02 (m, 1H), 4.94 (d, 1H), 4.54 (d, 1H), 4.27 (dd, 1H), 4.10 (d, 1H), 3.75-3.60 (m, 2H), 3.41-3.30 (m, 2H), 2.61-2.46 (m, 2H), 1.27 (d, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 382.
実施例11
(6S)−N−ベンジル−3−(1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−6−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド
Figure 2019521149
この表題化合物は、N−(2−クロロ−4−ピリジル)カルバミン酸フェニル(中間体I−4)の代わりにN−ベンジルカルバミン酸フェニル(中間体I−12)を使用することによって、実施例2の製造と同様に製造した。実施例11(6.4mg)を白色の固形物として入手した。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.49 (s, 1H), 7.30-7.20 (m, 5H), 5.09-4.97 (m, 1H), 4.96-4.87 (m, 1H), 4.73 (d, 1H), 4.45-4.31 (m, 3H), 4.15 (dd, 1H), 3.99 (d, 1H), 3.62-3.49 (m, 2H), 3.22 (t, 2H), 2.48-2.31 (m, 2H), 1.11 (d, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 390.
実施例12
(6S)−3−(1,1−ジオキソ−3a,4,6,7−テトラヒドロ−3H−[1,2,5]チアジアゾロ[3,2−c][1,4]オキサジン−2−イル)−6−メチル−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド
Figure 2019521149
この表題化合物は、以下のスキームに従って製造した:
Figure 2019521149
工程1:3−[(スルファモイルアミノ)メチル]モルホリン−4−カルボン酸tert−ブチル(化合物12b)の製造
3−(アミノメチル)モルホリン−4−カルボン酸tert−ブチル塩酸塩(化合物12a,388mg,1.54ミリモル)のDCE(5.0mL)溶液へTEA(777mg,7.68ミリモル)、DMAP(94mg,0.77ミリモル)、及び塩化スルファモイル(355mg,3.07ミリモル)を0℃で加えた。この反応混合物を室温までゆっくり温めて1時間撹拌してから、氷水を加えることによってクエンチした。生じる混合物をDCMで抽出した。この有機層を濃縮した。この残渣をカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中8%〜10%メタノールで溶出させる)によって精製して、化合物12b(227mg)を得た。MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 296.
工程2:2,3,3a,4,6,7−ヘキサヒドロ−[1,2,5]チアジアゾロ[3,2−c][1,4]オキサジン1,1−ジオキシド(化合物12c)の製造
3−[(スルファモイルアミノ)メチル]モルホリン−4−カルボン酸tert−ブチル(化合物12b,200mg,0.68ミリモル)の1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(8.0mL)溶液を密封管においてマイクロ波下に140℃で2時間加熱した。この反応混合物を濃縮して、粗製化合物12c(121mg)を得た。MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 179.
工程3:(6S)−3−(1,1−ジオキソ−3a,4,6,7−テトラヒドロ−3H−[1,2,5]チアジアゾロ[3,2−c][1,4]オキサジン−2−イル)−6−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボン酸tert−ブチル(化合物12d)の製造
(6S)−3−ヨード−6−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボン酸tert−ブチル(中間体I−1,100mg,0.28ミリモル)、KPO(117mg,0.55ミリモル)、CuI(10.5mg,55マイクロモル)、(1R,2R)−N1,N2−ジメチルシクロヘキサン−1,2−ジアミン(7.8mg,55マイクロモル)、及び2,3,3a,4,6,7−ヘキサヒドロ−[1,2,5]チアジアゾロ[3,2−c][1,4]オキサジン1,1−ジオキシド(化合物12c,59mg,0.33ミリモル)のDMSO(6.0ml)中の混合物を120℃で120時間加熱した。この反応混合物を冷却し、氷水を加えることによってクエンチして、EtOAcで2回抽出した。合わせた有機層を濃縮して、残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、化合物12d(45mg)を得た。MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 414.
工程4:(6S)−3−(1,1−ジオキソ−3a,4,6,7−テトラヒドロ−3H−[1,2,5]チアジアゾロ[3,2−c][1,4]オキサジン−2−イル)−6−メチル−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド(実施例12)の製造
(6S)−3−(1,1−ジオキソ−3a,4,6,7−テトラヒドロ−3H−[1,2,5]チアジアゾロ[3,2−c][1,4]オキサジン−2−イル)−6−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボン酸tert−ブチル(化合物12d,45mg,109マイクロモル)、2,2,2−トリフルオロ酢酸(2mL)、及びDCM(1mL)の混合物を室温で1時間撹拌した。この反応混合物を濃縮して、残渣をDCE(3.0mL)に溶かし、DIPEA(0.5mL)と(3,4,5−トリフルオロフェニル)カルバミン酸フェニル(中間体I−2,44mg,163マイクロモル)の添加を続けた。この反応混合物を45℃で2時間撹拌してから、氷水で洗浄した。この水溶液をEtOAcで3回抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮した。この残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、実施例12(22mg)を得た。1H NMR (400MHz, メタノール-d4) δ 7.57 (s, 1H), 7.22-7.11 (m, 2H), 4.99 (d, 1H), 4.89-4.80 (m, 1H), 4.46 (d, 1H), 4.20 (dd, 1H), 4.05 (dd, 1H), 3.92 (dd, 1H), 3.81 (td, 1H), 3.69-3.59 (m, 3H), 3.55-3.47 (m, 2H), 3.30-3.25 (m, 1H), 3.04-2.95 (m, 1H), 1.12 (d, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 487.
実施例13
2−[(6S)−6−メチル−5−[(3,4,5−トリフルオロフェニル)カルバモイル]−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−3−イル]−1,1−ジオキソ−1,2,5−チアジアジナン−5−カルボン酸ベンジル
Figure 2019521149
この表題化合物は、以下のスキームに従って製造した:
Figure 2019521149
工程1:(6S)−3−[2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)エチルアミノ]−6−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボン酸tert−ブチル(化合物13b)の製造
(6S)−3−ヨード−6−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボン酸tert−ブチル(中間体I−1,1.09g,3.0ミリモル)、KPO(1.27g,6.0ミリモル)、CuI(114mg,0.6ミリモル)、及び2−((2,6−ジメチルフェニル)アミノ)−2−オキソ酢酸(232mg,1.2ミリモル)のDMSO(15.0mL)中の混合物へ(2−アミノエチル)カルバミン酸ベンジル(化合物13a,874mg,4.5ミリモル)をアルゴン下に加えた。この混合物をマイクロ波下に120℃で2時間加熱した。この反応混合物を氷水で希釈してからEtOAcで2回抽出した。合わせた有機層を分離させて濃縮した。この残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、化合物13b(450mg)を得た。MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 430.
工程2:(6S)−3−[2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)エチル−(ブロモメチルスルホニル)アミノ]−6−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボン酸tert−ブチル(化合物13c)の製造
(6S)−3−[2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)エチルアミノ]−6−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボン酸tert−ブチル(化合物13b,450mg,1.05ミリモル)のTHF(10.0mL)溶液へTEA(0.44mL,3.14ミリモル)を加えた。この反応混合物を0℃へ冷やして、塩化ブロモメタンスルホニル(507mg,2.62ミリモル)の滴下を続けた。この反応混合物を室温までゆっくり温めて2時間撹拌してから、氷水を加えることによってクエンチした。生じる混合物をEtOAcで2回抽出して、合わせた有機層を分離させて濃縮した。この残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、化合物13c(540mg)を得た。S obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 587.
工程3:2−[(6S)−5−tert−ブトキシカルボニル−6−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−3−イル]−1,1−ジオキソ−1,2,5−チアジアジナン−5−カルボン酸ベンジル(化合物13d)の製造
(6S)−3−[2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)エチル−(ブロモメチルスルホニル)アミノ]−6−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボン酸tert−ブチル(化合物13c,540mg,0.92ミリモル)のDMF(8.0mL)溶液へ水素化ナトリウム(92mg,2.3ミリモル)を0℃で加えた。この反応混合物を0℃で1時間撹拌してから室温まで温めて、2時間撹拌した。この反応混合物を、氷水を加えることによってクエンチしてから、EtOAcで2回抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過して濃縮した。この残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、化合物13d(300mg,粗製)を得た。MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 506.
工程4:2−[(6S)−6−メチル−5−[(3,4,5−トリフルオロフェニル)カルバモイル]−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−3−イル]−1,1−ジオキソ−1,2,5−チアジアジナン−5−カルボン酸ベンジル(実施例13)の製造
2,2,2−トリフルオロ酢酸(2.0mL)とDCM(1.0mL)中の2−[(6S)−5−tert−ブトキシカルボニル−6−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−3−イル]−1,1−ジオキソ−1,2,5−チアジアジナン−5−カルボン酸ベンジル(化合物13d,123mg,0.24ミリモル)の混合物を室温で1時間撹拌してから、濃縮した。この残渣をDCE(3.0mL)に溶かし、DIPEA(0.5mL)と(3,4,5−トリフルオロフェニル)カルバミン酸フェニル(中間体I−2,78mg,0.29ミリモル)の添加を続けた。この反応混合物を45℃で2時間撹拌してから、EtOAcで希釈した。この混合物を水で洗浄して、水層をEtOAcで3回抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮した。この残渣を分取用HPLCによって精製して、実施例13(70mg)を得た。1H NMR (400MHz, メタノール-d4) δ 7.63 (br s, 1H), 7.33-7.13 (m, 7H), 5.14 (br s, 2H), 4.97-4.81 (m, 4H), 4.42 (d, J=17.0 Hz, 1H), 4.17 (dd, J=4.3, 12.9 Hz, 1H), 4.06-3.99 (m, 1H), 3.87-3.62 (m, 4H), 1.10 (d, J=6.8 Hz, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 579.
実施例14
(6S)−6−メチル−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−3−(3,3,6−トリオキソ−4,7,8,8a−テトラヒドロ−1H−ピロロ[2,1−d][1,2,5]チアジアジン−2−イル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド
Figure 2019521149
この表題化合物は、以下のスキームに従って製造した:
Figure 2019521149
この表題化合物は、N−(2−アミノエチル)カルバミン酸ベンジル(化合物13a)の代わりに5−(アミノメチル)ピロリジン−2−オン(化合物14a)を使用することによって、実施例13と同様に製造した。実施例14(11.1mg)を固形物として入手した。H NMR (400MHz, メタノール-d4) δ 7.70 (s, 0.5H), 7.65 (s, 0.5H), 7.23-7.13 (m, 2H), 5.19-5.09 (m, 1H), 4.99-4.90 (m, 1H), 4.90-4.82 (m, 1H), 4.48-4.36 (m, 2H), 4.31-4.11 (m, 2H), 4.09-3.89 (m, 2H), 3.59-3.42 (m, 1H), 2.59-2.38 (m, 2H), 2.31-2.18 (m, 1H), 1.75-1.63 (m, 1H), 1.11 (d, J=6.8 Hz, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 499.
実施例15
(6S)−3−(5−アセチル−1,1−ジオキソ−1,2,5−チアジアジナン−2−イル)−6−メチル−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド
Figure 2019521149
この表題化合物は、以下のスキームに従って製造した:
Figure 2019521149
この表題化合物は、N−(2−アミノエチル)カルバミン酸ベンジル(化合物13a)の代わりにN−(2−アミノエチル)アセトアミド(化合物15a)を使用することによって、実施例13と同様に製造した。実施例15(15.0mg)を固形物として入手した。1H NMR (400MHz, メタノール-d4) δ 7.65-7.62 (m, 1H), 7.22-7.13 (m, 2H), 5.02-4.92 (m, 3H), 4.91-4.78 (m, 1H), 4.43 (d, J=17.0 Hz, 1H), 4.18 (dd, J=4.1, 12.7 Hz, 1H), 4.08-4.01 (m, 1H), 3.92-3.80 (m, 2H), 3.74-3.69 (m, 1H), 3.66-3.61 (m, 1H), 2.18-2.12 (m, 3H), 1.11 (d, J=7.0 Hz, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 487.
実施例16
(6S)−6−メチル−3−(3−メチル−1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド
Figure 2019521149
この表題化合物は、以下のスキームに従って製造した:
Figure 2019521149
工程1:(6S)−6−メチル−3−(3−メチル−1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボン酸tert−ブチル(化合物16a)の製造
(6S)−3−ヨード−6−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボン酸tert−ブチル(中間体I−1,100.0mg,0.275ミリモル)のNMP(5.0mL)溶液へCuI(10.0mg,0.055ミリモル)、KPO(175.0mg,0.825ミリモル)、N,N’−ジメチル−1,2−シクロヘキサンジアミン(8.0mg,0.055ミリモル)、及び3−メチル−1,2−チアゾリジン1,1−ジオキシド(中間体I−13,56.0mg,0.413ミリモル)を加えた。次いで、この混合物をマイクロ波下に撹拌しながら140℃で3時間加熱した。この反応を同じスケールで並行して10回行った。この反応混合物をHO(80.0mL)とEA(80.0mL)の間で分配した。この水性部分をEA(80.0mL)で2回抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮した。この残渣をカラムクロマトグラフィーと分取用HPLCによって精製して、(6S)−6−メチル−3−(3−メチル−1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボン酸tert−ブチル(化合物16a,100.0mg)を黄色のオイルとして得た。MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 371.
工程2:3−メチル−2−[(6S)−6−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−3−イル]−1,2−チアゾリジン1,1−ジオキシド(化合物16b)の製造
(6S)−6−メチル−3−(3−メチル−1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボン酸tert−ブチル(化合物16a,50mg,0.135ミリモル)のEtOAc(2.0mL)溶液へHClのEtOAc溶液(5.0mL,20.0ミリモル)を加えた。この混合物を15℃で4時間撹拌してから減圧下に濃縮して、3−メチル−2−[(6S)−6−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−3−イル]−1,2−チアゾリジン1,1−ジオキシド(化合物16b,60mg,粗製)を黄色の固形物として得た。MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 271.
工程3:(6S)−6−メチル−3−(3−メチル−1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミドの製造
3−メチル−2−[(6S)−6−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−3−イル]−1,2−チアゾリジン1,1−ジオキシド(60.0mg,0.222ミリモル)のDMF(5mL)中の混合物へEtN(67.4mg,0.666ミリモル)とN−(3,4,5−トリフルオロフェニル)カルバミン酸フェニル(59.3mg,0.222ミリモル)を加えた。この混合物を15℃で15時間撹拌してから、EA(100mL)と水(30mL)の間で分配した。この有機層を塩水(30mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮した。この残渣を分取用HPLCによって精製して、(6S)−6−メチル−3−(3−メチル−1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド(実施例16,11.5mg)を白色の固形物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.58-7.51 (m, 1H), 7.21-7.08 (m, 2H), 7.02 (s, 1H), 5.05 (m, 1H), 5.00-4.82 (m, 1H), 4.56-4.35 (m, 1H), 4.31-4.19 (m, 1H), 4.14-4.02 (m, 1H), 3.89-3.69 (m, 1H), 3.50-3.27 (m, 2H), 2.66-2.55 (m, 1H), 2.16 (m, 1H), 1.35-1.26 (m, 3H), 1.26-1.17 (m, 3H), MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 444.
実施例17
(6S)−6−メチル−3−(1−オキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド
Figure 2019521149
この表題化合物は、以下のスキームに従って製造した:
Figure 2019521149
この表題化合物は、1,2−チアゾリジン1,1−ジオキシド(化合物1a)の代わりに1,2−チアゾリジン1−オキシド(中間体I−14)を、そしてtrans−N,N’−ジメチル−1,2−シクロヘキサンジアミンの代わりにN,N’−ジメチル−1,2−シクロヘキサンジアミンを使用することによって、実施例1と同様に製造した。実施例17(11mg)を白色の固形物として入手した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.56-8.05 (m, 1H), 7.41-7.46 (d, 1H), 7.22-7.27 (m, 2H), 4.87-5.23 (m, 2H), 4.66-4.35 (m, 1H), 4.02-4.27 (m, 2H), 3.66-3.72 (m, 2H), 3.17-3.22 (m, 2H), 2.82 (m, 1H), 1.25-1.37 (m, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 414.
実施例18
(6S)−3−(4−ヒドロキシ−1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−6−メチル−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド
Figure 2019521149
この表題化合物は、以下のスキームに従って製造した:
Figure 2019521149
この表題化合物は、3−メチル−1,2−チアゾリジン1,1−ジオキシド(中間体I−13)の代わりに1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−4−オール(中間体I−15)を使用することによって、実施例16と同様に製造した。実施例18(4mg)を白色の固形物として入手した。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.62 (d, 1H), 7.19-7.22 (m, 2H), 7.02-7.08 (m, 1H), 5.11 (m, 1H), 5.01-5.06 (m, 1H), 4.99 (s, 1H), 4.52-4.56 (m, 1H), 4.27 (m, 1H), 4.10-4.13 (m, 1H), 4.01 (m, 1H), 3.66-3.70 (m, 2H), 3.47 (m, 1H), 1.31-1.33 (d, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 446.
実施例19
(6S)−3−(1,1−ジオキソ−1,2,5−チアジアゾリジン−2−イル)−6−メチル−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド
Figure 2019521149
この表題化合物は、以下のスキームに従って製造した:
Figure 2019521149
工程1:(6S)−3−(5−ベンジル−1,1−ジオキソ−1,2,5−チアジアゾリジン−2−イル)−6−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボン酸tert−ブチル(化合物19a)の製造
(6S)−3−ヨード−6−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボン酸tert−ブチル(中間体I−1,100mg,0.275ミリモル)、2−ベンジル−1,2,5−チアジアゾリジン1,1−ジオキシド(中間体I−16,117mg,0.413ミリモル)、N,N’−ジメチル−1,2−シクロヘキサンジアミン(8mg,0.055ミリモル)、及びCuI(10mg,0.055ミリモル)のDMSO(5mL)溶液へKCO(114mg,0.825ミリモル)を加えた。この反応混合物を110℃で12時間撹拌した。室温へ冷やした後で、この混合物を濾過して、この濾液を分取用HPLCによって精製して、化合物19a(90mg)を黄色の固形物質として得た。MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 448.
工程2:(6S)−3−(1,1−ジオキソ−1,2,5−チアジアゾリジン−2−イル)−6−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボン酸tert−ブチル(化合物19b)の製造
(6S)−3−(5−ベンジル−1,1−ジオキソ−1,2,5−チアジアゾリジン−2−イル)−6−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボン酸tert−ブチル(化合物19a,90mg,0.20ミリモル)のMeOH(20mL)溶液へPd(OH)/C(10mg)を加えた。この反応混合物をH(50psi)下に40℃で12時間撹拌してから、H(50psi)下に60℃で12時間撹拌した。この反応混合物を濾過して、この濾液を減圧下に濃縮して、化合物19b(65mg,粗製)を黄色のオイルとして得た。MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 358.
工程3:2−[(6S)−6−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−3−イル]−1,2,5−チアジアゾリジン1,1−ジオキシド(化合物19c)の製造
(6S)−3−(1,1−ジオキソ−1,2,5−チアジアゾリジン−2−イル)−6−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボン酸tert−ブチル(化合物19b,65mg,0.18ミリモル)のHCl/EA(10mL,4N)溶液を20℃で2時間撹拌してから減圧下に濃縮して、化合物19c(50mg,粗製)を茶褐色のオイルとして得た。MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 258.
工程4:(6S)−3−(1,1−ジオキソ−1,2,5−チアジアゾリジン−2−イル)−6−メチル−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド(実施例19)の製造
2−[(6S)−6−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−3−イル]−1,2,5−チアジアゾリジン1,1−ジオキシド(化合物19c,47mg,0.183ミリモル)とN−(3,4,5−トリフルオロフェニル)カルバミン酸フェニル(中間体I−2,49mg,0.183ミリモル)のDMF(5mL)中の混合物へEtN(56mg,0.549ミリモル)を加えた。この混合物を20℃で4時間撹拌してから、減圧下に濃縮した。この残渣を分取用HPLCによって精製して、実施例19(33mg)を白色の固形物として得た。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 7.62 (s, 1H), 7.15 (dd, 2H), 6.83 (s, 1H), 5.04-5.13 (m, 1H), 4.99 (d, 1H), 4.49-4.63 (m, 2H), 4.28 (dd, 1H), 4.10 (d, 1H), 3.78-3.94 (m, 2H), 3.72 (q, 2H), 1.24-1.39 (m, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 431.
実施例20
(6S)−6−メチル−3−(5−メチル−1,1−ジオキソ−1,2,5−チアジアゾリジン−2−イル)−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド
Figure 2019521149
この表題化合物は、以下のスキームに従って製造した:
Figure 2019521149
この表題化合物は、1,2−チアゾリジン1,1−ジオキシド(化合物1a)の代わりに2−メチル−1,2,5−チアジアゾリジン1,1−ジオキシド(中間体I−17)を、trans−N,N’−ジメチル−1,2−シクロヘキサンジアミンの代わりにN,N’−ジメチル−1,2−シクロヘキサンジアミンを、そしてKCOの代わりにCsCOを使用することによって、実施例1と同様に製造した。実施例20(12mg)を白色の固形物として入手した。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ7.61 (s, 1H) 7.15 (dd, 2H) 6.78 (s, 1H) 5.06-5.16 (m, 1H) 4.99 (d, 1H) 4.53 (d, 1H) 4.27 (dd, 1H) 4.10 (d, 1H) 3.67-3.84 (m, 2H) 3.46-3.55 (m, 2H) 2.88 (s, 3H) 1.32 (d, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 445.
実施例21
(6S)−6−メチル−3−[(3S)−3−メチル−1,1−ジオキソ−チアゼチジン−2−イル]−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド
Figure 2019521149
この表題化合物は、以下のスキームに従って製造した:
Figure 2019521149
この表題化合物は、1,2−チアゾリジン1,1−ジオキシド(化合物1a)の代わりに(3S)−3−メチルチアゼチジン1,1−ジオキシド(中間体I−18)を、KCOの代わりにKPOを、(工程1において)DMSOの代わりにジオキサンを、そして(工程3において)EtNの代わりにDIPEAを使用することによって、実施例1と同様に製造した。実施例21(36mg)を白色の固形物として入手した。1H NMR (400MHz, メタノール-d4) 7.68 (s, 1H), 7.29 (dd, 2H), 5.12 (d, 1H), 5.02-4.92 (m, 1H), 4.58 (d, 1H), 4.39 (dd, 1H), 4.31 (dd, 1H), 4.17 (dd, 1H), 4.03-3.90 (m, 2H), 1.46 (d, 3H), 1.23 (d, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 430.
実施例22
(6S)−6−メチル−3−[(3S)−3−メチル−1,1−ジオキソ−1,2,5−チアジアゾリジン−2−イル]−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド
Figure 2019521149
この表題化合物は、以下のスキームに従って製造した:
Figure 2019521149
工程1:(6S)−3−[(3S)−5−[(4−メトキシフェニル)メチル]−3−メチル−1,1−ジオキソ−1,2,5−チアジアゾリジン−2−イル]−6−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボン酸tert−ブチル(化合物22a)の製造
trans−N,N’−ジメチル−1,2−シクロヘキサンジアミン(28.4mg,0.2ミリモル)、KPO(413.9mg,1.95ミリモル)、CuI(38.1mg,0.02ミリモル)、及び(4S)−2−[(4−メトキシフェニル)メチル]−4−メチル−1,2,5−チアジアゾリジン1,1−ジオキシド(中間体I−19,250.0mg,0.98ミリモル)のNMP(15.0mL)中の混合物へ(6S)−3−ヨード−6−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボン酸tert−ブチル(中間体I−1,355.9mg,0.98ミリモル)を加えた。この混合物を120℃で16時間撹拌した。室温へ冷やした後で、この混合物を濾過した。この濾液を濃縮して、残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、化合物22a(45.0mg)を黄色のオイルとして得た。MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 492.
工程2:(6S)−6−メチル−3−[(3S)−3−メチル−1,1−ジオキソ−1,2,5−チアジアゾリジン−2−イル]−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボン酸tert−ブチル(化合物22b)の製造
化合物22a(20.0mg,0.04ミリモル)のAcOH(5.0mL)溶液へPd(OH)(2.0mg)を20℃で加えた。この混合物をH(50psi)下に80℃で64時間撹拌してから、濾過した。この濾液を濃縮して、化合物22b(30.0mg,粗製)を無色のオイルとして得た。MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 372.
工程3:(3S)−3−メチル−2−[(6S)−6−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−3−イル]−1,2,5−チアジアゾリジン1,1−ジオキシド(化合物22c)の製造
(6S)−6−メチル−3−[(3S)−3−メチル−1,1−ジオキソ−1,2,5−チアジアゾリジン−2−イル]−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボン酸tert−ブチル(化合物22b,30.0mg,0.08ミリモル)のEtOAc(1.0mL)溶液へHCl/EtOAc(3.0mL)を20℃で加えた。この反応混合物を20℃で2時間撹拌してから濃縮して、化合物22c(25.0mg,粗製)を黄色の固形物として得た。MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 272.
工程4:(6S)−6−メチル−3−[(3S)−3−メチル−1,1−ジオキソ−1,2,5−チアジアゾリジン−2−イル]−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド(実施例22)の製造
(3S)−3−メチル−2−[(6S)−6−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−3−イル]−1,2,5−チアジアゾリジン1,1−ジオキシド(化合物22c,25.0mg,0.08ミリモル)とDIPEA(20.7mg,0.16ミリモル)のDMF(1.0mL)溶液へN−(3,4,5−トリフルオロフェニル)カルバミン酸フェニル(中間体I−2,21.4mg,0.08ミリモル)を20℃で加えた。この反応混合物を20℃で2時間撹拌してから、EtOAc(5.0mL)と塩水(3.0mL)の間で分配した。この有機層を無水NaSOで乾燥させて濃縮した。この残渣を分取用HPLCによって精製して、実施例22を無色のオイルとして得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 9.57 (s, 1H), 7.62-7.56 (m, 2H), 7.54 (s, 1H), 5.13-5.05 (m, 1H), 5.03-4.95 (m, 1H), 4.41-4.32 (m, 1H), 4.30-4.23 (m, 1H), 4.13 (d, 1H), 3.93 (q, 1H), 3.64-3.56 (m, 1H), 3.03 (td, 1H), 1.12-1.07 (m, 6H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 445.
実施例23
(6S)−3−[(3S)−3,4−ジメチル−1,1−ジオキソ−1,2,5−チアジアゾリジン−2−イル]−6−メチル−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド
Figure 2019521149
この表題化合物は、以下のスキームに従って製造した:
Figure 2019521149
この表題化合物は、(4S)−2−[(4−メトキシフェニル)メチル]−4−メチル−1,2,5−チアジアゾリジン1,1−ジオキシド(中間体I−19)の代わりに(4S)−2−[(4−メトキシフェニル)メチル]−3,4−ジメチル−1,2,5−チアジアゾリジン1,1−ジオキシド(中間体I−20)を使用することによって、実施例22と同様に製造した。実施例23(8.7mg)を無色のオイルとして入手した。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 9.21-9.06 (m, 1H), 7.57 (t, 1H), 7.43 (br dd, 1H), 5.05-4.92 (m, 1H), 4.85 (br s, 1H), 4.34 (br d, 1H), 4.26 (br d, 1H), 4.16 (br d, 1H), 3.90 (br s, 1H), 3.57-3.41 (m, 2H), 1.31-1.19 (m, 4H), 1.16-1.03 (m, 5H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 459.
実施例24
(6S)−3−(3,3−ジオキソ−1,3,4−オキサチアジナン−4−イル)−6−メチル−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド
Figure 2019521149
この表題化合物は、以下のスキームに従って製造した:
Figure 2019521149
この表題化合物は、1,2−チアゾリジン1,1−ジオキシド(化合物1a)の代わりに1,3,4−オキサチアジナン3,3−ジオキシド(中間体I−21)を、KCOの代わりにKPOを、(工程1において)DMSOの代わりにジオキサンを、そして(工程3において)EtNの代わりにDIPEAを使用することによって、実施例1と同様に製造した。実施例24(9.3mg)を白色の固形物として入手した。1H NMR (400MHz, メタノール-d4) δ 7.62 (s, 1H), 7.18 (dd, 2H), 4.97 (d, 1H), 4.89-4.83 (m, 1H), 4.76-4.75 (m, 2H), 4.44 (d, 1H), 4.23-4.13 (m, 1H), 4.09-3.92 (m, 3H), 3.79-3.70 (m, 2H), 1.11 (d, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 446.
実施例25
(6S)−3−(1,1−ジオキソチアゼチジン−2−イル)−6−メチル−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド
Figure 2019521149
この表題化合物は、以下のスキームに従って製造した:
Figure 2019521149
この表題化合物は、1,2−チアゾリジン1,1−ジオキシド(化合物1a)の代わりにチアゼチジン1,1−ジオキシド(中間体I−22)を、KCOの代わりにKPOを、(工程1において)DMSOの代わりにジオキサンを、そして(工程3において)EtNの代わりにDIPEAを使用することによって、実施例1と同様に製造した。実施例25(8.5mg)を白色の固形物として入手した。1H NMR (400MHz, メタノール-d4) δ 7.68 (s, 1H), 7.30 (dd, 2H), 5.13 (d, 1H), 4.96 (t, 1H), 4.56 (d, 1H), 4.38-4.26 (m, 3H), 4.19-4.13 (m, 1H), 3.69 (dt, 2H), 1.24 (d, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 416.
実施例26
(6S)−3−(4−ヒドロキシ−1,1−ジオキソ−1,2,6−チアジアジナン−2−イル)−6−メチル−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド
Figure 2019521149
この表題化合物は、以下のスキームに従って製造した:
Figure 2019521149
この表題化合物は、1,2−チアゾリジン1,1−ジオキシド(化合物1a)の代わりに1,1−ジオキソ−1,2,6−チアジアジナン−4−オール(中間体I−23)を、KCOの代わりにKPOを、(工程1において)DMSOの代わりにジオキサンを、そして(工程3において)EtNの代わりにDIPEAを使用することによって、実施例1と同様に製造した。実施例26(3.4mg)を白色の固形物として入手した。1H NMR (400MHz, クロロホルム-d) δ 7.60 (d, 1H), 7.10-7.00 (m, 2H), 5.01-4.82 (m, 2H), 4.51-4.35 (m, 1H), 4.25-4.14 (m, 1H), 4.11-3.89 (m, 3H), 3.81 (d, 1H), 3.52-3.39 (m, 2H), 1.22 (d, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 461.
実施例27
(6S)−3−(1,1−ジオキソ−1,2,6−チアジアジナン−2−イル)−6−メチル−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド
Figure 2019521149
この表題化合物は、以下のスキームに従って製造した:
Figure 2019521149
この表題化合物は、1,2−チアゾリジン1,1−ジオキシド(化合物1a)の代わりに1,2,6−チアジアジナン1,1−ジオキシド(中間体I−24)を、KCOの代わりにKPOを、(工程1において)DMSOの代わりにジオキサンを、そして(工程3において)EtNの代わりにDIPEAを使用することによって、実施例1と同様に製造した。実施例27(8.8mg)を白色の固形物として入手した。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 9.17 (s, 1H), 7.63 (s, 1H), 7.50-7.34 (m, 2H), 7.21 (br t, 1H), 5.00 (d, 1H), 4.90-4.77 (m, 1H), 4.33 (d, 1H), 4.26-4.18 (m, 1H), 4.17-4.07 (m, 1H), 3.60-3.55 (m, 2H), 3.38 (br d, 2H), 1.78 (br s, 2H), 1.11 (d, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 445.
実施例28
(6S)−3−(4−ヒドロキシ−3−メチル−1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−6−メチル−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド
Figure 2019521149
この表題化合物は、以下のスキームに従って製造した:
Figure 2019521149
工程1:(6S)−3−[[(1S)−2−メトキシ−1−メチル−2−オキソ−エチル]アミノ]−6−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボン酸tert−ブチル(化合物28b)の製造
オーブン乾燥させた再密封可能なシュレンク(Schlenk)管に3−ヨード−6−メチル−6,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5(4H)−カルボン酸(S)−tert−ブチル(中間体I−1,1g,2.75ミリモル)、KPO(1.46g,6.88ミリモル)、CuI(105mg,0.55ミリモル)、及び2−((2,6−ジメチルフェニル)アミノ)−2−オキソ酢酸(213mg,1.10ミリモル)を入れてから、真空にしてアルゴンを再充填して、DMSO(10.0mL)中の2−アミノプロパン酸(S)−メチル塩酸塩(化合物28a,423mg,3.03ミリモル)の添加を続けた。この混合物をマイクロ波下に110℃で2時間撹拌してから、飽和NHCl水溶液でクエンチして、EtOAcで希釈した。この有機層を分離させて飽和NHCl水溶液と塩水で洗浄して、NaSOで乾燥させて濃縮した。この残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、化合物28b(323mg)を得た。LCMS (M+H+): 339.
工程2:(6S)−3−[[(1S)−2−メトキシ−1−メチル−2−オキソ−エチル]−(2−メトキシ−2−オキソ−エチル)スルホニル−アミノ]−6−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボン酸tert−ブチル(化合物28c)の製造
(6S)−3−[[(1S)−2−メトキシ−1−メチル−2−オキソ−エチル]アミノ]−6−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボン酸tert−ブチル(化合物28b,323mg,0.954ミリモル)とDIPEA(370mg,2.86ミリモル)の混合物のDCM(10mL)溶液へ2−(クロロスルホニル)酢酸メチル(181mg,1.05ミリモル)を加えた。この混合物を室温で一晩撹拌して濃縮した。この残渣をフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、化合物28c(319mg)を得た。LCMS (M+H+): 475.
工程3:(6S)−6−メチル−3−(3−メチル−1,1,4−トリオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボン酸tert−ブチル(化合物28d)の製造
(6S)−3−[[(1S)−2−メトキシ−1−メチル−2−オキソ−エチル]−(2−メトキシ−2−オキソ−エチル)スルホニル−アミノ]−6−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボン酸tert−ブチル(化合物28c,319mg,672マイクロモル)のMeOH(10mL)溶液へナトリウムメタノラート(182mg,3.36ミリモル)を加えた。この混合物を室温で24時間撹拌した。この混合物を濃縮して、残渣を塩酸でpH=4へ酸性化した。生じる混合物を酢酸エチルで抽出した。この有機相を無水NaSOで乾燥させて濃縮した。この残渣をカラムクロマトグラフィーで精製して、化合物28d(80mg)を得た。LCMS (M+H+): 385.
工程4:(6S)−3−(4−ヒドロキシ−3−メチル−1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−6−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボン酸tert−ブチル(化合物28e)の製造
(6S)−6−メチル−3−(3−メチル−1,1,4−トリオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボン酸tert−ブチル(化合物28d,76mg,198マイクロモル)のMeOH(10mL)溶液へNaBH(11.2mg,297マイクロモル)を加えた。この混合物を室温で1時間撹拌してから、濃縮した。この残渣を水と酢酸エチルの間で分配した。この有機層を無水NaSOで乾燥させて濃縮して化合物28e(69mg,粗製)を得て、これをさらに精製せずに次の工程に使用した。LCMS (M+H+): 387.
工程5:3−メチル−2−[(6S)−6−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−3−イル]−1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−4−オール(化合物28f)の製造
(6S)−3−(4−ヒドロキシ−3−メチル−1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−6−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボン酸tert−ブチル(化合物28e,69mg,623マイクロモル)と2,2,2−トリフルオロ酢酸(2.0mL)のDCM(5.0mL)中の混合物を室温で30分間撹拌した。この反応混合物を濃縮して、粗製化合物28f(105mg)を得た。LCMS (M+H+): 287.
工程6:(6S)−3−(4−ヒドロキシ−3−メチル−1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−6−メチル−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミドの製造
3−メチル−2−[(6S)−6−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−3−イル]−1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−4−オール(化合物28f,105mg,粗製)のDCM(3.0mL)溶液へDIPEA(0.5mL)とN−(3,4,5−トリフルオロフェニル)カルバミン酸フェニル(中間体I−2,57.2mg,214マイクロモル)を加えた。この反応混合物を50℃で3時間撹拌してから、氷水とDCMの間で分配した。水層をDCMで抽出した。合わせた有機層を濃縮した。この残渣を分取用HPLCによって精製して、実施例28−1(35mg)と実施例28−2(6mg)を得た。
実施例28−1:1H NMR (400MHz, メタノール-d4) δ 7.63 (d, 1H), 7.30 (br dd, 2H), 5.07 (dd, 1H), 5.01-4.94 (m, 1H), 4.59 (br d, 1H), 4.33 (td, 1H), 4.22-4.13 (m, 2H), 3.99-3.92 (m, 1H), 3.74 (dd, 1H), 3.49-3.42 (m, 1H), 1.32 (t, 3H), 1.27-1.21 (m, 3H). LCMS (M+H+): 460.
実施例28−2:1H NMR (400MHz, メタノール-d4) δ 7.66-7.61 (m, 1H), 7.29 (dd, 2H), 5.05 (d, 1H), 5.00-4.94 (m, 1H), 4.58-4.50 (m, 1H), 4.32-4.26 (m, 1H), 4.20-4.14 (m, 2H), 3.83-3.76 (m, 1H), 3.66-3.61 (m, 1H), 1.30-1.19 (m, 6H). LCMS (M+H+): 460.
実施例29
(6S)−N−[2−(ジフルオロメチル)−4−ピリジル]−3−(4−ヒドロキシ−3−メチル−1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−6−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド
Figure 2019521149
この表題化合物は、以下のスキームに従って製造した:
Figure 2019521149
3−メチル−2−[(6S)−6−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−3−イル]−1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−4−オール(化合物28f,53mg,粗製)のDCM(3.0mL)溶液へDIPEA(0.5mL)とN−[2−(ジフルオロメチル)−4−ピリジル]カルバミン酸フェニル(中間体I−3,28mg,106マイクロモル)を加えた。この反応混合物を50℃で1時間撹拌してから、氷水とDCMの間で分配した。水層をDCMで抽出した。合わせた有機層を濃縮した。この残渣を分取用HPLCによって精製して、実施例29(7.6mg)を得た。1H NMR (400MHz, メタノール-d4) δ 8.35 (d, 1H), 7.80 (d, 1H), 7.61 (br d, 1H), 7.56 (d, 1H), 6.75-6.43 (m, 1H), 5.04 (dd, 1H), 4.96-4.89 (m, 1H), 4.51 (dd, 1H), 4.31-4.17 (m, 2H), 4.11 (dd, 1H), 3.72 (dd, 1H), 3.56 (dt, 1H), 3.21-3.15 (m, 1H), 1.20-1.13 (m, 6H). LCMS (M+H+): 457.
実施例30
(6S)−6−メチル−3−(3−メチル−1,1−ジオキソ−4−ピリミジン−2−イルオキシ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド
Figure 2019521149
この表題化合物は、以下のスキームに従って製造した:
Figure 2019521149
工程1:(6S)−6−メチル−3−(3−メチル−1,1−ジオキソ−4−ピリミジン−2−イルオキシ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボン酸tert−ブチル(化合物30a)の製造
CO(32.2mg,233マイクロモル)と(6S)−3−(4−ヒドロキシ−3−メチル−1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−6−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボン酸tert−ブチル(化合物28e,30mg,77.6マイクロモル)のジオキサン(10mL)中の混合物へ2−(メチルスルフィニル)ピリミジン(22.1mg,155マイクロモル)を加えた。この混合物を室温で一晩撹拌してから、濃縮した。この残渣を水と酢酸エチルの間で分配した。この有機層を無水NaSOで乾燥させて濃縮した。この残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、化合物30a(29mg)を得た。LCMS (M+H+): 465.
工程2:3−メチル−2−[(6S)−6−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−3−イル]−4−ピリミジン−2−イルオキシ−1,2−チアゾリジン1,1−ジオキシド(化合物30b)の製造
(6S)−6−メチル−3−(3−メチル−1,1−ジオキソ−4−ピリミジン−2−イルオキシ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボン酸tert−ブチル(化合物30a,25mg,53.8マイクロモル)と2,2,2−トリフルオロ酢酸(2.0mL)のDCM(5.0mL)中の混合物を室温で30分間撹拌した。この反応混合物を濃縮して、化合物30b(30mg,粗製)を得た。LCMS (M+H+): 365.
工程3:(6S)−6−メチル−3−(3−メチル−1,1−ジオキソ−4−ピリミジン−2−イルオキシ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド(実施例30)の製造
3−メチル−2−[(6S)−6−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−3−イル]−4−ピリミジン−2−イルオキシ−1,2−チアゾリジン1,1−ジオキシド(化合物30b,30mg,粗製)のDCM(3.0mL)溶液へDIPEA(0.5mL)とN−(3,4,5−トリフルオロフェニル)カルバミン酸フェニル(中間体I−2,20mg,75.2マイクロモル)を加えた。この反応混合物を50℃で1時間撹拌してから、氷水とDCMの間で分配した。水層をDCMで抽出した。合わせた有機層を濃縮した。この残渣を分取用HPLCによって精製して、実施例30(7.5mg)を得た。1H NMR (400MHz, メタノール-d4) δ 8.65 (t, 2H), 7.70 (d, 1H), 7.31 (ddd, 2H), 7.22 (dt, 1H), 5.61-5.52 (m, 1H), 5.10 (dd, 1H), 5.04-4.95 (m, 1H), 4.60 (dd, 1H), 4.34 (dd, 1H), 4.22-4.03 (m, 3H), 3.63 (ddd, 1H), 1.42 (d, 3H), 1.24 (t, 3H). LCMS (M+H+): 538.
実施例31
(6S)−3−(4−メトキシ−3−メチル−1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−6−メチル−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド
Figure 2019521149
この表題化合物は、以下のスキームに従って製造した:
Figure 2019521149
工程1:(6S)−3−(4−メトキシ−3−メチル−1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−6−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボン酸tert−ブチル(化合物31a)の製造
(6S)−3−(4−ヒドロキシ−3−メチル−1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−6−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボン酸tert−ブチル(化合物28e,50mg,129マイクロモル)のTHF(10mL)溶液へNaH(オイル中60%,10mg,259マイクロモル)を0℃で加えた。この混合物を0℃で5分間撹拌してから、ヨードメタン(55mg,388マイクロモル)をその中に加えた。この反応混合物を室温で一晩撹拌してから、濃縮した。この残渣を水と酢酸エチルの間で分配した。この有機層を無水NaSOで乾燥させて濃縮した。この残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、化合物31a(42mg,粗製)を得た。LCMS (M+H+): 401.
工程2:4−メトキシ−3−メチル−2−[(6S)−6−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−3−イル]−1,2−チアゾリジン1,1−ジオキシド(化合物31b)の製造
(6S)−3−(4−メトキシ−3−メチル−1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−6−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボン酸tert−ブチル(化合物31a,25mg,粗製)と2,2,2−トリフルオロ酢酸(2.0mL)のDCM(5.0mL)中の混合物を室温で30分間撹拌した。この反応混合物を濃縮して、化合物31b(25mg)を得た。LCMS (M+H+): 301.
工程3:(6S)−3−(4−メトキシ−3−メチル−1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−6−メチル−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド(実施例31)の製造
4−メトキシ−3−メチル−2−[(6S)−6−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−3−イル]−1,2−チアゾリジン1,1−ジオキシド(化合物31b,25mg,粗製)のDCM(3.0mL)溶液へDIPEA(0.5mL)とN−(3,4,5−トリフルオロフェニル)カルバミン酸フェニル(中間体I−2,16mg,60マイクロモル)を加えた。この反応混合物を50℃で1時間撹拌してから、氷水とDCMの間で分配した。水層をDCMで抽出した。合わせた有機層を濃縮した。この残渣を分取用HPLCによって精製して、実施例31(8.2mg)を得た。1H NMR (400MHz, メタノール-d4) δ 7.64 (d, 1H), 7.29 (dd, 2H), 5.05 (dd, 1H), 5.00-4.93 (m, 1H), 4.53 (d, 1H), 4.33 (td, 1H), 4.17 (dd, 1H), 4.03 (td, 1H), 3.82 (m, 1H), 3.72 (dt, 1H), 3.50-3.46 (m, 3H), 3.41 (ddd, 1H), 1.29 (dd, 3H), 1.26-1.21 (m, 3H). LCMS (M+H+): 474.
実施例32
(6S)−N−[2−(ジフルオロメチル)−4−ピリジル]−3−(4−メトキシ−3−メチル−1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−6−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド
Figure 2019521149
この表題化合物は、以下のスキームに従って製造した:
Figure 2019521149
4−メトキシ−3−メチル−2−[(6S)−6−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−3−イル]−1,2−チアゾリジン1,1−ジオキシド(化合物31b,25mg,粗製)のDCM(3.0mL)溶液へDIPEA(0.5mL)とN−[2−(ジフルオロメチル)−4−ピリジル]カルバミン酸フェニル(中間体I−3,16mg,60マイクロモル)を加えた。この反応混合物を50℃で1時間撹拌してから、氷水とDCMの間で分配した。水層をDCMで抽出した。合わせた有機層を濃縮した。この残渣を分取用HPLCによって精製して、実施例32−1(8.4mg)と実施例32−2(1.9mg)を得た。
実施例32−1:1H NMR (400MHz, メタノール-d4) δ 8.53 (br s, 1H), 8.02 (s, 1H), 7.83 (br d, 1H), 7.68 (br s, 1H), 7.00-6.66 (m, 1H), 5.13 (dd, 1H), 5.01 (br dd, 1H), 4.59 (d, 1H), 4.35 (br s, 1H), 4.21 (br d, 1H), 4.07-4.00 (m, 1H), 3.87-3.79 (m, 1H), 3.75-3.69 (m, 1H), 3.47 (d, 3H), 3.41 (ddd, 1H), 1.28 (dt, 6H). LCMS (M+H+): 471.
実施例32−2:1H NMR (400MHz, メタノール-d4) δ 8.31 (d, 1H), 7.77 (d, 1H), 7.57 (br d, 1H), 7.53-7.49 (m, 1H), 6.75-6.39 (m, 1H), 5.04-4.96 (m, 1H), 4.95-4.87 (m, 1H), 4.52-4.43 (m, 1H), 4.28-4.20 (m, 1H), 4.15 (q, 1H), 4.07 (br d, 1H), 3.93 (dd, 1H), 3.55 (d, 2H), 3.35 (s, 3H), 1.16-1.06 (m, 6H). LCMS (M+H+): 471.
実施例33
3−(1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−6−メチル−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−トリアゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド
Figure 2019521149
この表題化合物は、以下のスキームに従って製造した:
Figure 2019521149
この表題化合物は、(6S)−3−ヨード−6−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボン酸tert−ブチル(中間体I−1)の代わりに3−ヨード−6−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−トリアゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボン酸tert−ブチル(中間体I−25)を、そして工程1においてtrans−N,N’−ジメチル−1,2−シクロヘキサンジアミンの代わりにN,N’−ジメチル−1,2−シクロヘキサンジアミンを使用することによって、実施例1と同様に製造した。
実施例33−1(4.2mg,中間体I−25−1より)を白色の固形物として入手した。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 7.16 (dd, 2H), 6.95 (s, 1H), 5.21 (m, 1H), 5.02 (d, 1H), 4.61 (d, 1H), 4.37-4.47 (m, 2H), 4.16 (dt, 1H), 4.06 (dt, 1H), 3.31-3.45 (m, 2H), 2.68 (quin, 2H), 1.27 (d, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 431.
実施例33−2(5mg,中間体I−25−2より)を白色の固形物として入手した。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 7.08-7.21 (m, 2H), 6.89 (br. s., 1H), 5.21 (br. s., 1H), 5.02 (d, 1H), 4.61 (d, 1H), 4.43 (br. s., 2H), 4.12-4.23 (m, 1H), 4.01-4.11 (m, 1H), 3.38 (d, 2H), 2.68 (t, 2H), 1.27 (d, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 431.
実施例34
(6S)−3−(1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−6−メチル−N−(3−チエニルメチル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド
Figure 2019521149
この表題化合物は、N−(2−クロロ−4−ピリジル)カルバミン酸フェニル(中間体I−4)の代わりにN−(3−チエニルメチル)カルバミン酸フェニル(中間体I−26)を使用することによって、実施例2の製造と同様に製造した。実施例34(24mg)を白色の固形物として入手した。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.52 (s, 1H), 7.28-7.24 (m, 1H), 7.14 (d, 1H), 7.04 (dd, 1H), 5.04-4.87 (m, 1H), 4.76 (d, 1H), 4.46-4.33 (m, 3H), 4.19 (dd, 1H), 4.03 (d, 1H), 3.66-3.55 (m, 2H), 3.41 (s, 1H), 3.29 (t, 2H), 2.53-2.40 (m, 2H), 1.14 (d, 3H). (ESI+) [(M+H)+]: 396.
実施例35
(2S)−1−[2−[(6S)−6−メチル−5−[(3,4,5−トリフルオロフェニル)カルバモイル]−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−3−イル]−1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−4−イル]ピロリジン−2−カルボン酸
Figure 2019521149
この表題化合物は、以下のスキームに従って製造した:
Figure 2019521149
工程1:(2S)−1−(2−ベンジル−1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−4−イル)ピロリジン−2−カルボン酸メチル(化合物35a)の製造
2−ベンジル−1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−4−オン(化合物I−15d,500mg,2.2ミリモル)のMeOH(10mL)溶液へ(2S)−ピロリジン−2−カルボン酸メチル(860mg,6.66ミリモル)とNaBH(OAc)(1411mg,6.66ミリモル)を加えた。生じる混合物を20℃で18時間撹拌してから、NaBHCN(418mg,6.66ミリモル)を加えた。生じる混合物を20℃でさらに18時間撹拌した。この混合物を濾過して、この濾液を分取用HPLCによって精製して、化合物35a(500mg)を無色のオイルとして得た.MS obsd (ESI) [(M+H) +]: 337.
工程2:(2S)−1−(1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−4−イル)ピロリジン−2−カルボン酸メチル(化合物35b)の製造
(2S)−1−(2−ベンジル−1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−4−イル)ピロリジン−2−カルボン酸メチル(化合物35a,100mg,0.3ミリモル)のMeOH(5mL)溶液へPd/C(300mg)を加えた。この反応混合物をH(50psi)下に60℃で1時間撹拌してから、濾過した。この濾液を減圧下に濃縮した。この残渣をクロマトグラフィーによって精製して、化合物35b(30mg)を無色のオイルとして得た。MS obsd (ESI) [(M+H) +]: 249.
工程3:(6S)−3−[4−[(2S)−2−メトキシカルボニルピロリジン−1−イル]−1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル]−6−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボン酸tert−ブチル(化合物35c)の製造
(2S)−1−(1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−4−イル)ピロリジン−2−カルボン酸メチル(化合物35b,130mg,0.52ミリモル)のDMSO(1mL)溶液へKPO(330mg,1.56ミリモル)、N,N’−ジメチル−1,2−シクロヘキサンジアミン(15mg,0.1ミリモル)、(6S)−3−ヨード−6−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボン酸tert−ブチル(中間体I−1,380mg)、及びCuI(20mg,0.1ミリモル)を加えた。生じる混合物をN下に110℃で15時間撹拌した。この混合物を分取用HPLCによって精製して、化合物35c(30mg)を白色の固形物として得た。MS obsd (ESI) [(M+H) +]: 484.
工程4:(2S)−1−[2−[(6S)−6−メチル−5−[(3,4,5−トリフルオロフェニル)カルバモイル]−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−3−イル]−1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−4−イル]ピロリジン−2−カルボン酸メチル(化合物35d)の製造
(6S)−3−[4−[(2S)−2−メトキシカルボニルピロリジン−1−イル]−1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル]−6−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボン酸tert−ブチル(化合物35c,30mg,0.06ミリモル)のEtOAc(5mL)溶液へHCl/EtOAc(2mL)を加えた。生じる混合物を20℃で2時間撹拌してから、減圧下に濃縮した。この残渣をDMF(1mL)に溶かし、EtN(13mg,0.13ミリモル)とN−(3,4,5−トリフルオロフェニル)カルバミン酸フェニル(中間体I−2,21mg,0.08ミリモル)の添加を続けた。生じる混合物を20℃で15時間撹拌してから、水(10mL)とEtOAc(10mL)の間で分配した。水層をEtOAcで2回抽出した。合わせた有機層を水(20mL)と塩水(20mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮して、粗製化合物35d(40mg)を黄色のオイルとして得て、これを精製せずに次の工程に直接使用した。MS obsd (ESI) [(M+H) +]: 557.
工程5:(2S)−1−[2−[(6S)−6−メチル−5−[(3,4,5−トリフルオロフェニル)カルバモイル]−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−3−イル]−1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−4−イル]ピロリジン−2−カルボン酸(実施例35)の製造
THF(3mL)と水(1mL)中の(2S)−1−[2−[(6S)−6−メチル−5−[(3,4,5−トリフルオロフェニル)カルバモイル]−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−3−イル]−1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−4−イル]ピロリジン−2−カルボン酸メチル(化合物35d,40mg,0.07ミリモル)の混合物へLiOH・HO(9mg,0.22ミリモル)を加えた。生じる混合物を20℃で2時間撹拌してから、1N HClでpH=1へ酸性化した。この混合物をEtOAc(20mL)で3回抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮した。この残渣を分取用HPLCによって精製して、実施例35(20mg)を白色の固形物として得た。1H NMR (400MHz, MeOD) δ 7.66 (d, 1H), 7.39-7.24 (m, 2H), 5.21-5.02 (m, 1H), 5.00-4.94 (m, 1H), 4.56 (dd, 1H), 4.35-4.04 (m, 3H), 3.92-3.81 (m, 1H), 3.81-3.56 (m, 3H), 3.60 (br dd, 1H), 3.36 (br s, 1H), 3.43 (br s, 1H), 2.99-2.79 (m, 1H), 2.38-2.23 (m, 1H), 2.10 (br s, 1H), 2.01-1.83 (m, 2H), 1.22 (br d, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 543.
実施例36
2−[2−[(6S)−6−メチル−5−[(3,4,5−トリフルオロフェニル)カルバモイル]−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−3−イル]−1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−4−イル]安息香酸
Figure 2019521149
この表題化合物は、以下のスキームに従って製造した:
Figure 2019521149
工程1:(2−ベンジル−1,1−ジオキソ−3H−イソチアゾール−4−イル)トリフルオロメタンスルホネート(化合物36a)の製造
2−ベンジル−1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−4−オン(化合物I−15d,5g,22ミリモル)のDCM(100mL)溶液へTEA(4.6mL,33ミリモル)を加えた。この溶液を−78℃へ冷やしてから、TfO(7.5g,26.6ミリモル)をN下に5分間にわたり滴下した。この反応混合物を−78℃で1時間撹拌してから、水(50mL)を加えることによってクエンチした。生じる混合物をDCM(500mL)で希釈した。この有機層を分離させて水と1N塩酸で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて、減圧下に濃縮した。この残渣をカラムクロマトグラフィー(PE:EA=20:1〜5:1)によって精製して、化合物36a(2.8g)を白色の固形物として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.36-7.44 (m, 5 H), 6.78 (s, 1H), 4.40 (s, 2H), 3.90 (s, 2H).
工程2:2−(2−ベンジル−1,1−ジオキソ−3H−イソチアゾール−4−イル)安息香酸メチル(化合物36b)の製造
1,4−ジオキサン(10mL)と水(2mL)中の(2−ベンジル−1,1−ジオキソ−3H−イソチアゾール−4−イル)トリフルオロメタンスルホネート(化合物36a,500mg,1.4ミリモル)の溶液へ2−メトキシカルボニルフェニルボロン酸(252mg,1.4ミリモル)、Pd(dppf)Cl(114mg)、及びKPO(594mg,2.8ミリモル)を加えた。この反応混合物をN下に100℃で4時間撹拌してから、減圧下に濃縮した。この残渣をカラムクロマトグラフィー(PE:EA=10:1〜3:1)によって精製して、化合物32b(420mg)を茶褐色の固形物として得た。MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 344.
工程3:2−(1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−4−イル)安息香酸メチル(化合物36c)の製造
2−(2−ベンジル−1,1−ジオキソ−3H−イソチアゾール−4−イル)安息香酸メチル(化合物36b,100mg,0.29ミリモル)のメタノール(5mL)溶液へPd/C(40mg)を加えた。この混合物をH(50psi)下に60℃で18時間撹拌した。この反応は、同じスケールで全部で2回行った。この反応混合物を合わせて濾過した。この濾液を減圧下に濃縮した。この残渣をクロマトグラフィーによって精製して、化合物36c(60mg)を無色のオイルとして得た。
工程4:2−[2−[(6S)−5−tert−ブトキシカルボニル−6−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−3−イル]−1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−4−イル]安息香酸(化合物36d)の製造
2−(1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−4−イル)安息香酸メチル(化合物36c,60mg,0.24ミリモル)のDMSO(2mL)溶液へCuI(9mg,0.05ミリモル)、(6S)−3−ヨード−6−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボン酸tert−ブチル(中間体I−1,171mg,0.47ミリモル)、KPO(150mg,0.71ミリモル)、及びN,N’−ジメチル−1,2−シクロヘキサンジアミン(7mg,0.05ミリモル)を加えた。この混合物をN下に110℃で15時間撹拌してから室温へ冷却して、分取用HPLCによって精製して、化合物36d(30mg)を黄色のオイルとして得た。MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 477.
工程5:2−[2−[(6S)−6−メチル−5−[(3,4,5−トリフルオロフェニル)カルバモイル]−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−3−イル]−1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−4−イル]安息香酸(実施例36)の製造
2−[2−[(6S)−5−tert−ブトキシカルボニル−6−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−3−イル]−1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−4−イル]安息香酸(化合物36d,25mg,0.05ミリモル)のEtOAc(5mL)溶液へEtOAc/HCl(2mL)を加えた。生じる混合物を25℃で2時間撹拌してから減圧下に濃縮して、残渣をDMF(0.5mL)に溶かした。生じる溶液へTEA(55mg,0.55ミリモル)とN−(3,4,5−トリフルオロフェニル)カルバミン酸フェニル(中間体I−2,17mg,0.06ミリモル)を加えた。この混合物を25℃で18時間撹拌してから分取用HPLCによって精製して、実施例36(18.4mg)を白色の固形物として得た。1H NMR (400MHz, MeOD) δ 7.88 (d, 1H), 7.74-7.67 (m, 2H), 7.65-7.56 (m, 1H), 7.43-7.35 (m, 1H), 7.34-7.22 (m, 2H), 5.19-5.09 (m, 1H), 5.01-4.95 (m, 2H), 4.65-4.51 (m, 1H), 4.35-4.23 (m, 1H), 4.20-4.08 (m, 1H), 4.05-3.94 (m, 1H), 3.90-3.72 (m, 2H), 3.66-3.53 (m, 1H), 1.23 (dd, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 550.
実施例37:HBV阻害アッセイ
細胞系と培養条件:
HepG2.2.15は、HBVゲノムを含有する、安定的にトランスフェクトされた細胞系である。それは、肝芽腫細胞系のHep G2(American Type Culture Collection,ATCC(登録商標)HB−8065TM)より参考文献:MA Selles et al. Proc. Natl. Acad. Sci. USA 1987, 84, 1005-1009 に記載される公知の手順によって誘導される。10%胎仔ウシ血清(Gibco,カタログ番号:10099−141)、100U/mLのペニシリン、100μg/mLのストレプトマイシン(Gibco,カタログ番号:15140−122)、及び0.3mg/mLのG418硫酸塩(Gibco,カタログ番号:10131−027)を補充したダルベッコ改良イーグル培地と混合栄養素F−12(DMEM/F−12,Gibco,カタログ番号:11320−033)においてこの細胞系を維持した。
試験管内(in vitro)抗HBV活性:
HepG2.2.15細胞を2.5%胎仔ウシ血清、100U/mLのペニシリン、100μg/mLのストレプトマイシンを補充した100μL DMEM/F−12の培養基においてウェルあたり3x10個の細胞の密度で96ウェルプレート中へ播いて、37℃で一晩培養した。試験化合物は、DMSOにおいて連続的に半対数希釈してから、培養基で100倍希釈した。各ウェルにおいてDMSOの最終濃度が0.5%に達するように、希釈された化合物を含有する100μLの培養基を先のプレート中へ加えた。化合物処理から5日後、さらなる分析のために培養上清を採取した。
細胞外HBV DNAの定量的PCR検出のために、50℃で1時間の500μg/mLのプロテイナーゼK(シグマ、カタログ番号:P2308)消化によって培養上清を処理した。この酵素の95℃で15分間の加熱不活性化の後で、その試料をqPCRによるHBV DNA定量へ処した。HBV複製が50%阻害されるのに有効な化合物濃度(EC50)を決定した。
本発明の実施例について、本明細書に記載したような上記アッセイにおいて検定して、下記の表1に示すように、HepG2.2.15アッセイにおいてEC50が1μM未満であることを見出した。
表1.HepG2.2.15アッセイにおける本発明の化合物の活性
Figure 2019521149

Claims (16)

  1. 式(I):
    Figure 2019521149
    [式中:
    は、ジオキソオキサチアジナニル、ジオキソテトラヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,2−c][1,4]オキサジニル、ジオキソチアジアジナニル、ジオキソチアジアゾリジニル、ジオキソチアゼチジニル、ジオキソチアゾリジニル、オキソチアゾリジニル、又はトリオキソテトラヒドロピロロ[2,1−d][1,2,5]チアジアジニルであり、該ジオキソオキサチアジナニル、ジオキソテトラヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,2−c][1,4]オキサジニル、ジオキソチアジアジナニル、ジオキソチアジアゾリジニル、ジオキソチアゼチジニル、ジオキソチアゾリジニル、オキソチアゾリジニル、及びトリオキソテトラヒドロピロロ[2,1−d][1,2,5]チアジアジニルは、未置換であるか、又はヒドロキシ、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルカルボニル、ベンジルオキシカルボニル、カルボキシフェニル、カルボキシピロリジニル、及びピリミジニルオキシより独立して選択される置換基によって1回、2回、又は3回置換され;
    は、H又はC1−6アルキルであり;
    は、C1−6アルキルであり;
    は、ベンゾチアゾリル、フェニルC1−6アルキル、フェニル、ピリジニル、チエニル、又はチエニルC1−6アルキルであり、該ベンゾチアゾリル、フェニルC1−6アルキル、フェニル、ピリジニル、チエニル、及びチエニルC1−6アルキルは、未置換であるか、又はハロゲン、シアノ、C1−6アルキル、及びハロC1−6アルキルより独立して選択される置換基によって1回、2回、又は3回置換され;
    Qは、CH又はNである]
    の化合物、又はその医薬的に許容される塩、エナンチオマー、又はジアステレオマー。
  2. が、ジオキソオキサチアジナニル;
    ジオキソテトラヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,2−c][1,4]オキサジニル;
    ジオキソチアジアジナニル、該ジオキソチアジアジナニルは、未置換であるか又はヒドロキシ、C1−6アルキルカルボニル、又はベンジルオキシカルボニルによって置換される;
    ジオキソチアジアゾリジニル、該ジオキソチアジアゾリジニルは、未置換であるか又はC1−6アルキルによって1回又は2回置換される;
    ジオキソチアゼチジニル、該ジオキソチアゼチジニルは、未置換であるか又はC1−6アルキルによって置換される;
    ジオキソチアゾリジニル、該ジオキソチアジアゾリジニルは、未置換であるか又はヒドロキシ、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、カルボキシフェニル、カルボキシピロリジニル、及びピリミジニルオキシより独立して選択される置換基によって1回又は2回置換される;
    オキソチアゾリジニル;又は
    トリオキソテトラヒドロピロロ[2,1−d][1,2,5]チアジアジニルであり;
    は、Hであり;
    は、C1−6アルキルであり;
    は、ベンゾチアゾリル;
    フェニルC1−6アルキル;
    フェニル、該フェニルは、ハロゲン、シアノ、C1−6アルキル、及びハロC1−6アルキルより独立して選択される置換基によって1回、2回、又は3回置換される;
    ピリジニル、該ピリジニルは、ハロゲン又はハロC1−6アルキルによって置換される;
    チエニル;又は
    チエニルC1−6アルキルであり;
    Qは、CH又はNである、
    請求項1に記載の式(I)の化合物、又はその医薬的に許容される塩、エナンチオマー、又はジアステレオマー。
  3. が、ジオキソオキサチアジナニル、ジオキソテトラヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,2−c][1,4]オキサジニル、ジオキソチアジアジナニル、ヒドロキシジオキソチアジアジナニル、アセチルジオキソチアジアジナニル、ベンジルオキシカルボニルジオキソチアジアジナニル、ジオキソチアジアゾリジニル、メチルジオキソチアジアゾリジニル、ジメチルジオキソチアジアゾリジニル、ジオキソチアゼチジニル、メチルジオキソチアゼチジニル、ジオキソチアゾリジニル、ヒドロキシジオキソチアゾリジニル、ヒドロキシ(メチル)ジオキソチアゾリジニル、メトキシ(メチル)ジオキソチアゾリジニル、メチルジオキソチアゾリジニル、カルボキシフェニルジオキソチアゾリジニル、カルボキシピロリジニルジオキソチアゾリジニル、ピリミジニルオキシ(メチル)ジオキソチアゾリジニル、オキソチアゾリジニル、又は1,1−ジオキソ−3a,4,6,7−テトラヒドロ−3H−[1,2,5]チアジアゾロ[3,2−c][1,4]オキサジン−2−イルであり;
    は、Hであり;
    は、メチルであり;
    は、ベンゾチアゾリル、ベンジル、フルオロフェニル、フルオロクロロフェニル、フルオロシアノフェニル、フルオロ(メチル)フェニル、フルオロ(トリフルオロメチル)フェニル、トリフルオロフェニル、クロロピリジニル、ジフルオロメチルピリジニル、チエニル、又はチエニルメチルであり;
    Qは、CH又はNである、
    請求項2に記載の式(I)の化合物、又はその医薬的に許容される塩、エナンチオマー、又はジアステレオマー。
  4. QがCHである、請求項2又は請求項3に記載の化合物。
  5. がジオキソチアゾリジニルであり、該ジオキソチアジアゾリジニルは、未置換であるか又はヒドロキシ、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、カルボキシフェニル、カルボキシピロリジニル、及びピリミジニルオキシより独立して選択される置換基によって1回又は2回置換される、請求項4に記載の化合物。
  6. が、ジオキソチアゾリジニル、ヒドロキシジオキソチアゾリジニル、ヒドロキシ(メチル)ジオキソチアゾリジニル、メトキシ(メチル)ジオキソチアゾリジニル、メチルジオキソチアゾリジニル、カルボキシフェニルジオキソチアゾリジニル、カルボキシピロリジニルジオキソチアゾリジニル、又はピリミジニルオキシ(メチル)ジオキソチアゾリジニルである、請求項5に記載の化合物。
  7. (6S)−3−(1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−6−メチル−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド;
    (6S)−N−(2−クロロ−4−ピリジル)−3−(1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−6−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド;
    (6S)−N−(4−クロロ−3−フルオロ−フェニル)−3−(1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−6−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド;
    (6S)−3−(1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−N−(4−フルオロ−3−メチル−フェニル)−6−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド;
    (6S)−N−(3−シアノ−4−フルオロ−フェニル)−3−(1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−6−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド;
    (6S)−N−[2−(ジフルオロメチル)−4−ピリジル]−3−(1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−6−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド;
    (6S)−3−(1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−N−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−6−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド;
    (6S)−3−(1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−N−(2−フルオロフェニル)−6−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド;
    (6S)−N−(1,3−ベンゾチアゾール−6−イル)−3−(1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−6−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド;
    (6S)−3−(1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−6−メチル−N−(3−チエニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド;
    (6S)−N−ベンジル−3−(1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−6−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド;
    (6S)−3−(1,1−ジオキソ−3a,4,6,7−テトラヒドロ−3H−[1,2,5]チアジアゾロ[3,2−c][1,4]オキサジン−2−イル)−6−メチル−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド;
    2−[(6S)−6−メチル−5−[(3,4,5−トリフルオロフェニル)カルバモイル]−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−3−イル]−1,1−ジオキソ−1,2,5−チアジアジナン−5−カルボン酸ベンジル;
    (6S)−6−メチル−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−3−(3,3,6−トリオキソ−4,7,8,8a−テトラヒドロ−1H−ピロロ[2,1−d][1,2,5]チアジアジン−2−イル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド;
    (6S)−3−(5−アセチル−1,1−ジオキソ−1,2,5−チアジアジナン−2−イル)−6−メチル−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド;
    (6S)−6−メチル−3−(3−メチル−1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド;
    (6S)−6−メチル−3−(1−オキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド;
    (6S)−3−(4−ヒドロキシ−1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−6−メチル−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド;
    (6S)−3−(1,1−ジオキソ−1,2,5−チアジアゾリジン−2−イル)−6−メチル−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド;
    (6S)−6−メチル−3−(5−メチル−1,1−ジオキソ−1,2,5−チアジアゾリジン−2−イル)−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド;
    (6S)−6−メチル−3−[(3S)−3−メチル−1,1−ジオキソ−チアゼチジン−2−イル]−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド;
    (6S)−6−メチル−3−[(3S)−3−メチル−1,1−ジオキソ−1,2,5−チアジアゾリジン−2−イル]−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド;
    (6S)−3−[(3S)−3,4−ジメチル−1,1−ジオキソ−1,2,5−チアジアゾリジン−2−イル]−6−メチル−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド;
    (6S)−3−(3,3−ジオキソ−1,3,4−オキサチアジナン−4−イル)−6−メチル−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド;
    (6S)−3−(1,1−ジオキソチアゼチジン−2−イル)−6−メチル−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド;
    (6S)−3−(4−ヒドロキシ−1,1−ジオキソ−1,2,6−チアジアジナン−2−イル)−6−メチル−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド;
    (6S)−3−(1,1−ジオキソ−1,2,6−チアジアジナン−2−イル)−6−メチル−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド;
    (6S)−3−(4−ヒドロキシ−3−メチル−1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−6−メチル−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド;
    (6S)−3−(4−ヒドロキシ−3−メチル−1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−6−メチル−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド;
    (6S)−N−[2−(ジフルオロメチル)−4−ピリジル]−3−(4−ヒドロキシ−3−メチル−1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−6−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド;
    (6S)−6−メチル−3−(3−メチル−1,1−ジオキソ−4−ピリミジン−2−イルオキシ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド;
    (6S)−3−(4−メトキシ−3−メチル−1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−6−メチル−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド;
    (6S)−N−[2−(ジフルオロメチル)−4−ピリジル]−3−(4−メトキシ−3−メチル−1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−6−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド;
    (6S)−N−[2−(ジフルオロメチル)−4−ピリジル]−3−(4−メトキシ−3−メチル−1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−6−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド;
    3−(1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−6−メチル−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−トリアゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド;
    3−(1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−6−メチル−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−トリアゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド;
    (6S)−3−(1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−6−メチル−N−(3−チエニルメチル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド;
    (2S)−1−[2−[(6S)−6−メチル−5−[(3,4,5−トリフルオロフェニル)カルバモイル]−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−3−イル]−1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−4−イル]ピロリジン−2−カルボン酸;及び
    2−[2−[(6S)−6−メチル−5−[(3,4,5−トリフルオロフェニル)カルバモイル]−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−3−イル]−1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−4−イル]安息香酸
    より選択される化合物。
  8. (6S)−3−(1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−6−メチル−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド;
    (6S)−3−(1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−N−(4−フルオロ−3−メチル−フェニル)−6−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド;
    (6S)−6−メチル−3−(3−メチル−1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド;
    (6S)−3−(4−ヒドロキシ−1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−6−メチル−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド;
    (6S)−3−(1,1−ジオキソ−1,2,5−チアジアゾリジン−2−イル)−6−メチル−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド;
    (6S)−3−(3,3−ジオキソ−1,3,4−オキサチアジナン−4−イル)−6−メチル−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド;
    (6S)−6−メチル−3−(3−メチル−1,1−ジオキソ−4−ピリミジン−2−イルオキシ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド;
    (6S)−3−(4−メトキシ−3−メチル−1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−2−イル)−6−メチル−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−カルボキサミド;及び
    (2S)−1−[2−[(6S)−6−メチル−5−[(3,4,5−トリフルオロフェニル)カルバモイル]−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−3−イル]−1,1−ジオキソ−1,2−チアゾリジン−4−イル]ピロリジン−2−カルボン酸
    より選択される化合物。
  9. 以下の工程:
    (c)式(V):
    Figure 2019521149
    の化合物の酸との反応に続く、カルバミン酸フェニル(VI)との反応:
    (d)ヨウ化物(IX):
    Figure 2019521149
    の酸との反応に続く、カルバミン酸フェニル(VI)との反応
    [式中、RとRは、請求項1〜8のいずれか1項に定義される通りであり;RとRは、それらが付く窒素原子及びイオウ原子と一緒に4〜10員のヘテロシクリルを形成する]
    のいずれか1つを含んでなる、請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物の製造のための方法。
  10. 治療活性物質としての使用のための、請求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩、エナンチオマー、又はジアステレオマー。
  11. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物と治療上不活性な担体を含んでなる医薬組成物。
  12. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物の、B型肝炎ウイルス感染の治療又は予防のための使用。
  13. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物の、B型肝炎ウイルス感染の治療又は予防用医薬品の製造への使用。
  14. B型肝炎ウイルス感染の治療又は予防のための、請求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩、エナンチオマー、又はジアステレオマー。
  15. 請求項9の方法に従って製造される場合の、請求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩、エナンチオマー、又はジアステレオマー。
  16. B型肝炎ウイルス感染の治療又は予防のための方法であって、請求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物の治療有効量を投与することを含む、前記方法。
JP2019501696A 2016-07-14 2017-07-11 感染症の治療のための6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピラジン化合物と6,7-ジヒドロ-4H-トリアゾロ[1,5-a]ピラジン化合物 Active JP7051804B2 (ja)

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