JP7034133B2 - 感染性疾患の処置のためのカルボキシ 6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピラジン化合物 - Google Patents
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Description
R1は、カルボキシC1-6アルキルにより置換されたオキソオキサジアザビシクロ[3.3.1]ノナニルであるか;あるいはオキソピロリジニルであり、そのオキソピロリジニルは、カルボキシC1-6アルキル(C1-6アルキル)アミノ、カルボキシフェニル、カルボキシピリジニル、カルボキシフェニルアミノ、ハロカルボキシフェニルもしくはカルボキシピロリジニルにより1回置換されているか、またはカルボキシピロリジニルおよびC1-6アルキルにより2回置換されている;
R2は、HまたはC1-6アルキルである;
R3は、C1-6アルキルである;
R4は、フェニルであり、そのフェニルはハロゲンにより3回置換されている]
またはその医薬的に許容できる塩、鏡像異性体もしくはジアステレオマーに関する。
用語“C1-6アルキル”は、炭素原子1~6個の一価直鎖または分枝鎖炭化水素基を表わす。具体的態様において、C1-6アルキルは1~6個の炭素原子、より具体的態様において1~4個の炭素原子をもつ。C1-6アルキルの例には、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、sec-ブチルまたはtert-ブチルが含まれる。
本発明は、(i)一般式(I)を有する新規化合物
R1は、カルボキシC1-6アルキルにより置換されたオキソオキサジアザビシクロ[3.3.1]ノナニルであるか;あるいはオキソピロリジニルであり、そのオキソピロリジニルは、カルボキシC1-6アルキル(C1-6アルキル)アミノ、カルボキシフェニル、カルボキシピリジニル、カルボキシフェニルアミノ、ハロカルボキシフェニルもしくはカルボキシピロリジニルにより1回置換されているか、またはカルボキシピロリジニルおよびC1-6アルキルにより2回置換されている;
R2は、HまたはC1-6アルキルである;
R3は、C1-6アルキルである;
R4は、フェニルであり、そのフェニルはハロゲンにより3回置換されている]
またはその医薬的に許容できる塩、鏡像異性体もしくはジアステレオマーを提供する。
式中:
R1は、カルボキシC1-6アルキルにより置換されたオキソオキサジアザビシクロ[3.3.1]ノナニルであるか;あるいはオキソピロリジニルであり、そのオキソピロリジニルは、カルボキシC1-6アルキル(C1-6アルキル)アミノ、カルボキシフェニル、カルボキシフェニルアミノ、ハロカルボキシフェニルもしくはカルボキシピロリジニルにより1回置換されているか、またはカルボキシピロリジニルおよびC1-6アルキルにより2回置換されている;
R2は、HまたはC1-6アルキルである;
R3は、C1-6アルキルである;
R4は、フェニルであり、そのフェニルはハロゲンにより3回置換されている]
またはその医薬的に許容できる塩、鏡像異性体もしくはジアステレオマーである。
式中:
R1は、カルボキシメチル(メチル)アミノオキソピロリジニル、カルボキシピロリジニルオキソピロリジニル、カルボキシピロリジニル(メチル)オキソピロリジニル、カルボキシフェニルオキソピロリジニル、カルボキシピリジニルオキソピロリジニル、カルボキシフェニルアミノオキソピロリジニル、フルオロカルボキシフェニルオキソピロリジニルまたはカルボキシメチルオキソオキサジアザビシクロ[3.3.1]ノナニルである;
R2は、Hまたはメチルである;
R3は、メチルである;
R4は、トリフルオロフェニルである;
またはその医薬的に許容できる塩、鏡像異性体もしくはジアステレオマーである。
式中:
R1は、カルボキシメチル(メチル)アミノオキソピロリジニル、カルボキシピロリジニルオキソピロリジニル、カルボキシピロリジニル(メチル)オキソピロリジニル、カルボキシフェニルオキソピロリジニル、カルボキシフェニルアミノオキソピロリジニル、フルオロカルボキシフェニルオキソピロリジニルまたはカルボキシメチルオキソオキサジアザビシクロ[3.3.1]ノナニルである;
R2は、Hまたはメチルである;
R3は、メチルである;
R4は、トリフルオロフェニルである;
またはその医薬的に許容できる塩、鏡像異性体もしくはジアステレオマーである。
(2S)-1-[1-[(6S)-6-メチル-5-[(3,4,5-トリフルオロフェニル)カルバモイル]-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピラジン-3-イル]-5-オキソ-ピロリジン-3-イル]ピロリジン-2-カルボン酸;
(2S)-1-[(2S)-2-メチル-1-[(6S)-6-メチル-5-[(3,4,5-トリフルオロフェニル)カルバモイル]-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピラジン-3-イル]-5-オキソ-ピロリジン-3-イル]ピロリジン-2-カルボン酸;
2-[メチル-[1-[(6S)-6-メチル-5-[(3,4,5-トリフルオロフェニル)カルバモイル]-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピラジン-3-イル]-5-オキソ-ピロリジン-3-イル]アミノ]酢酸;
(2R)-1-[(2S)-2-メチル-1-[(6S)-6-メチル-5-[(3,4,5-トリフルオロフェニル)カルバモイル]-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピラジン-3-イル]-5-オキソ-ピロリジン-3-イル]ピロリジン-2-カルボン酸;
1-[1-[(6S)-6-メチル-5-[(3,4,5-トリフルオロフェニル)カルバモイル]-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピラジン-3-イル]-5-オキソ-ピロリジン-3-イル]ピロリジン-3-カルボン酸;
(2S)-1-[1-[(6S,7S)-6,7-ジメチル-5-[(3,4,5-トリフルオロフェニル)カルバモイル]-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピラジン-3-イル]-5-オキソ-ピロリジン-3-イル]ピロリジン-2-カルボン酸;
2-[1-[(6S)-6-メチル-5-[(3,4,5-トリフルオロフェニル)カルバモイル]-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピラジン-3-イル]-5-オキソ-ピロリジン-3-イル]安息香酸;
3-[1-[(6S)-6-メチル-5-[(3,4,5-トリフルオロフェニル)カルバモイル]-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピラジン-3-イル]-5-オキソ-ピロリジン-3-イル]安息香酸;
(2R)-1-[1-[(6S)-6-メチル-5-[(3,4,5-トリフルオロフェニル)カルバモイル]-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピラジン-3-イル]-5-オキソ-ピロリジン-3-イル]ピロリジン-2-カルボン酸;
3-フルオロ-2-[1-[(6S)-6-メチル-5-[(3,4,5-トリフルオロフェニル)カルバモイル]-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピラジン-3-イル]-5-オキソ-ピロリジン-3-イル]安息香酸;
2-フルオロ-6-[1-[(6S)-6-メチル-5-[(3,4,5-トリフルオロフェニル)カルバモイル]-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピラジン-3-イル]-5-オキソ-ピロリジン-3-イル]安息香酸;
2-[[1-[(6S)-6-メチル-5-[(3,4,5-トリフルオロフェニル)カルバモイル]-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピラジン-3-イル]-5-オキソ-ピロリジン-3-イル]アミノ]安息香酸;
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5-フルオロ-2-[1-[(6S)-6-メチル-5-[(3,4,5-トリフルオロフェニル)カルバモイル]-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピラジン-3-イル]-5-オキソ-ピロリジン-3-イル]安息香酸;
4-[1-[(6S)-6-メチル-5-[(3,4,5-トリフルオロフェニル)カルバモイル]-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピラジン-3-イル]-5-オキソ-ピロリジン-3-イル]安息香酸;
6-[1-[(6S)-6-メチル-5-[(3,4,5-トリフルオロフェニル)カルバモイル]-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピラジン-3-イル]-5-オキソ-ピロリジン-3-イル]ピリジン-2-カルボン酸;および
2-[1-[(6S)-6-メチル-5-[(3,4,5-トリフルオロフェニル)カルバモイル]-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピラジン-3-イル]-5-オキソ-ピロリジン-3-イル]ピリジン-3-カルボン酸。
本発明の化合物は、いずれかの一般的な手段で製造できる。これらの化合物およびそれらの出発物質を合成するのに適した方法を下記のスキームおよび実施例に提示する。すべての置換基、特にR1~R4は、別に指示しない限り前記に定めたとおりである。さらに、そうではないと明白に指示しない限り、すべての反応、反応条件、略号および記号は有機化学における当業者に周知の意味をもつ。
(a)式(V)の化合物
他の態様は、本発明の化合物、および治療上不活性なキャリヤー、希釈剤または賦形剤を含有する、医薬組成物または医薬、ならびにそのような組成物および医薬を調製するために本発明の化合物を使用する方法を提供する。一例において、式(I)の化合物は、周囲温度で適宜なpHにおいて、および希望する純度で、生理的に許容できるキャリヤー、すなわち投与剤形中に用いる用量および濃度でレシピエントに対して無毒性であるキャリヤーと混合することにより配合できる。配合物のpHは、主に化合物の具体的な用途および濃度に依存するが、好ましくは約3から約8までのいずれかの範囲である。一例において、式(I)の化合物をpH5の酢酸緩衝液中に配合する。他の態様において、式(I)の化合物は無菌である。本化合物は、たとえば固体もしくは非晶質組成物として、凍結乾燥配合物として、または水溶液として保存できる。
本発明の化合物は、HBVのDNA合成を阻害し、HBV DNAレベルを低減することができる。したがって、本発明の化合物はHBV感染症の治療または予防のために有用である。
CbzCl:クロロギ酸ベンジル
DCE: 1,2-ジクロロエチレン
DIAD: アゾジカルボン酸ジイソプロピル
DIPEA: N,N-ジイソプロピルエチルアミン
EAまたはEtOAc: 酢酸エチル
EC50: 半数効果濃度
HPLC: 高速液体クロマトグラフィー
LCMSC: 液体クロマトグラフィー-質量分析
MS: 質量分析
MsCl: メタンスルホニルクロリド
NIS: N-ヨードスクシンイミド
PE: 石油エーテル
prep-HPLC: 分取高速液体クロマトグラフィー
prep-TLC: 分取薄層クロマトグラフィー
psi: ポンド/平方インチ
SFC: 超臨界流体クロマトグラフィー
TEA: トリメチルアミン
t-BuXPhos: 2-ジ-tert-ブチルホスフィノ-2’,4’,6’-トリイソプロピルビフェニル
TMG: 1,1,3,3-テトラメチルグアニジン
Pd2(dba)3: トリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウム(0)
pgRNA: プレゲノムRNA
qPCR: 定量ポリメラーゼ連鎖反応
v/v: 体積比
中間体および最終化合物を、下記の機器のうち1つを用いるフラッシュクロマトグラフィーにより精製した:i)Biotage SP1システムおよびQuad 12/25Cartridgeモジュール。ii)ISCO combi-フラッシュクロマトグラフィー機器。シリカゲル商品名およびポアサイズ:i)KP-SIL 60Å、粒径:40~60μM;ii)CAS登録NO:Silica Gel:63231-67-4,粒径:47~60ミクロンシリカゲル;iii)ZCX,Qingdao Haiyang Chemical Co.,Ltdから,ポア:200~300または300~400。
酸性条件:A:H2O中の0.1%ギ酸;B:アセトニトリル中の0.1%ギ酸;
塩基性条件:A:H2O中の0.1% NH3・H2O;B:アセトニトリル;
中性条件:A:H2O;B:アセトニトリル;
質量スペクトル(MS):一般に親質量を示すイオンのみをレポートし、別に記載しない限り引用した質量イオンは正質量イオン(M+H)+である;
マイクロ波支援による反応は、Biotage Initiator SixtyまたはCEM Discoverで実施された。
下記の例を参照することによって本発明はより十分に理解されるであろう。ただし、それらは本発明の範囲を限定するものと解釈すべきではない。
1H-ピラゾール-5-カルボアルデヒド(化合物I-1a,54.0g,562.5mmol)の、MeOH(300mL)中における溶液に、(2S)-2-アミノプロパン-1-オール(41.2g,675mmol)を添加し、反応混合物を25℃で1時間撹拌した。NaBH4(25.9g,675.0mmol)を0℃で添加し、反応混合物をさらに1時間撹拌し、続いてH2O(300mL)およびBoc2O(147.1g,675.0mmol)を添加した。得られた混合物を室温で12時間撹拌し、EtOAc(600mL)で抽出した。有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(DCM中の0%-5% MeOHで溶離)により精製して、化合物I-1b(80g)を無色の油として得た。LCMS (M+H+): 334。
tert-ブチル N-[(1S)-2-ヒドロキシ-1-メチル-エチル]-N-(1H-ピラゾール-5-イルメチル)カルバメート(化合物I-1b,80.0g,117.2mmol)およびEt3N(100.5g,995.6mmol)の、DCM(800mL)中における混合物に、MsCl(57.3g,497.8mmol)を徐々に0℃で添加した。得られた混合物を室温で2時間撹拌し、次いで水(500mL)、ブライン(500mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させた。有機層を濃縮すると化合物I-1c(100g,粗製)が得られ、それをそのまま次の工程に用いた。
[(2S)-2-[tert-ブトキシカルボニル(1H-ピラゾール-5-イルメチル)アミノ]プロピル]メタンスルホネート(化合物I-1c,100.0g,313.4mmol)の、DMF(1000mL)中における溶液に、NaH(15.0g,376.2mmol)を少量ずつ0℃で添加した。反応混合物を次いで室温で12時間撹拌し、水(2000mL)に注入し、EtOAc(1000mL)で2回抽出した。有機層を合わせて濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中の10%-80% EtOAcで溶離)により精製して、化合物I-1d(18.0g)を無色の油として得た。LCMS (M+H+): 238。
tert-ブチル 6-メチル-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピラジン-5-カルボキシレート(化合物53c,3.3g,14.8mmol)の、CH3CN(40mL)中における溶液に、NIS(5.0g,22.1mmol)を徐々に添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌し、次いでEtOAc(50mL)で抽出し、ブライン(50mL)で洗浄した。有機層をNa2SO4で乾燥させ、濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中の10%-80% EtOAcで溶離)により精製して、中間体I-1(4.8g)を白色固体として得た。
SOCl2(7.26g,4.45mL,61mmol)の、DCM(50mL)中における溶液を、(2R,3R)-ブタン-2,3-ジオール(5g,55.5mmol)、イミダゾール(18.9g,277mmol)およびトリエチルアミン(19.6g,27.1mL,194mmol)の、DCM(200mL)中における撹拌混合物に、0℃で添加し、反応混合物を0℃で1時間撹拌した。反応混合物をH2Oで反応停止し、DCMで2回抽出した。有機層を合わせてH2Oで洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、濃縮すると残留物が得られた。この粗製残留物の、アセトニトリル(200mL)中における撹拌溶液に、0℃で過ヨウ素酸ナトリウム(17.8g,83.2mmol)、水(150mL)および塩化ロジウム(III)(1.16g,5.55mmol)を順に添加し、反応混合物を0℃で3時間撹拌した。2層を分離し、水層をEtOAcで3回抽出した。有機層を合わせて飽和NaHCO3水溶液およびブラインで洗浄し、次いでMgSO4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、化合物I-2bを無色の油(8g)として得た。
(4R,5R)-4,5-ジメチル-1,3,2-ジオキサチオラン 2,2-ジオキシド(化合物I-2b,8g,52.6mmol)、4-ブロモ-1H-ピラゾール(11.6g,78.9mmol)およびCs2CO3(34.3g,105mmol)の、DMF(50mL)中における混合物を、室温で16時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濃縮した。得られた残留物を400mLのTHF/50% H2SO4水溶液(v/v 1/2)に装入し、48時間、激しく撹拌した。反応混合物を次いで10M NaOH水溶液で慎重に塩基性にし、層を分離した。水層をDCMで2回抽出し、有機層を合わせてブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、化合物I-2cを無色の油(8g)として得た。LCMS (M+H+): 219。
(2R,3S)-3-(4-ブロモ-1H-ピラゾール-1-イル)ブタン-2-オール(化合物I-2c,8g,36.5mmol)、イソインドリン-1,3-ジオン(5.91g,40.2mmol)およびトリフェニルホスフィン(12.5g,47.5mmol)の、THF(75mL)中における混合物に、DIAD(11.1g,54.8mmol)を室温で滴加した。次いで反応混合物を室温で2時間撹拌し、真空中で濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル,ヘキサン中の0%-50% EtOAc)により精製して、化合物I-2dを白色固体(5g)として得た。LCMS (M+H+): 348。
2-((2S,3S)-3-(4-ブロモ-1H-ピラゾール-1-イル)ブタン-2-イル)イソインドリン-1,3-ジオン(化合物I-2d,5g,14.4mmol)およびヒドラジン水和物(7.19g,144mmol)の、MeOH(50mL)中における混合物を、80℃で15時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮した。残留物をDCMに溶解し、固体を濾去し、濾液を濃縮して、化合物I-2eをわずかに黄色の油(3g)として得た。LCMS (M+H+): 218。
(2S,3S)-3-(4-ブロモ-1H-ピラゾール-1-イル)ブタン-2-アミン(化合物I-2e,3g,13.8mmol)およびベンズアルデヒド(1.61g,15.1mmol)の、MeOH(50mL)中における混合物を、室温で2時間撹拌した。次いで水素化ホウ素ナトリウム(624mg,16.5mmol)を0℃において30分で徐々に添加し、反応混合物を室温でさらに30分間撹拌した。反応混合物を100mLのH2Oに注入し、EtOAc(100mL)で2回抽出した。有機層を合わせてNa2SO4で乾燥させ、次いで真空中で濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル,ヘキサン中の0%-50% EtOAc)により精製して、化合物I-2fを淡黄色の油(4g)として得た。LCMS (M+H+): 308。
(2S,3S)-N-ベンジル-3-(4-ブロモ-1H-ピラゾール-1-イル)ブタン-2-アミン(化合物I-2f,4g,13mmol)の、アセトニトリル(50mL)中における撹拌溶液に、パラホルムアルデヒド(1.95g,64.9mmol)および2,2,2-トリフルオロ酢酸(296mg,2.6mmol)を添加し、反応混合物を70℃で6時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、残留物を次いでEtOAcに装入し、NaHCO3水溶液およびブラインで洗浄した。有機層を濃縮し、残留物をシリカゲルカラム(ヘプタン:EtOAc 1:0-9:1)で精製して、化合物I-2gを無色の油(2.3g)として得た。LCMS (M+H+): 320。
(6S,7S)-5-ベンジル-3-ブロモ-6,7-ジメチル-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[1,5-a]ピラジン(化合物I-2g,1.5g,4.68mmol)、二炭酸ジ-tert-ブチル(2.18mL,9.37mmol)およびPd(OH)2/C(329mg)の、MeOH(50mL)中における混合物を、50℃に加熱し、水素下で15時間撹拌した。次いで固体を濾去し、濾液を濃縮した。残留物をTHF/MeOH(v/v 5:1,50ml)に溶解し、二炭酸ジ-tert-ブチル(2.18ml,9.37mmol)およびNa2CO3(496mg,4.68mmol)を添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌し、次いでセライト(celite)により濾過し、濾液を濃縮し、粗製物質をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル,ヘキサン中の10%-50% EtOAc,EtOAcは10%のMeOHを含有)により精製した。LCMS (M+H+): 252。
(6S,7S)-tert-ブチル 6,7-ジメチル-6,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピラジン-5(4H)-カルボキシレート(化合物I-2h,1.2g,4.77mmol)の、MeCN(20mL)中における溶液に、NIS(1.61g,7.16mmol)を添加し、次いで室温で16時間撹拌した。反応混合物をNaHSO3水溶液で反応停止し、EtOAcで抽出し、乾燥させ、濃縮した。粗製物質をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル,ヘキサン中の0%-50% EtOAc)により精製して、中間体I-2を無色の油1.2gとして得た。LCMS (M+H+): 378。
(2S)-1-[1-[(6S)-6-メチル-5-[(3,4,5-トリフルオロフェニル)カルバモイル]-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピラジン-3-イル]-5-オキソ-ピロリジン-3-イル]ピロリジン-2-カルボン酸
ピロリジン-2,4-ジオン(化合物1a,200mg,2.02mmol)、(2S)-ピロリジン-2-カルボン酸メチル(334mg,2.02mmol)およびPd/C(100mg)の、MeOH(20mL)中における混合物を、室温で40時間、50psiのH2雰囲気下で撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を濃縮して、化合物1b(400mg,粗製)を褐色の油として得た。
メチル (2S)-1-(5-オキソピロリジン-3-イル)ピロリジン-2-カルボキシレート(化合物1b,400mg)、tert-ブチル (6S)-3-ヨード-6-メチル-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピラジン-5-カルボキシレート(中間体I-1,684mg,1.88mmol)、(1R,2R)-N1,N2-ジメチルシクロヘキサン-1,2-ジアミン(54mg,0.38mmol)、CuI(72mg,0.38mmol)およびK3PO4(800mg,3.78mmol)の、ジオキサン(20mL)中における混合物を、脱気し、N2を再充填し、110℃でN2下において16時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を濃縮し、粗生成物を分取HPLCにより精製して、化合物1c(200mg)を白色固体として得た。LCMS (M+H+): 448.3。
tert-ブチル (6S)-3-[4-[(2S)-2-メトキシカルボニルピロリジン-1-イル]-2-オキソ-ピロリジン-1-イル]-6-メチル-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピラジン-5-カルボキシレート(化合物1c,200mg,0.447mmol)の、MeOH(10mL)中における溶液に、MeOH中のHCl溶液(4M,5mL,20mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、次いで濃縮すると、粗製物質(0.18g)が褐色固体として得られた。その固体をDMF(4mL)に溶解し、それにDIPEA(0.16g,1.18mmol)およびN-(3,4,5-トリフルオロフェニル)カルバミン酸フェニル(中間体I-3,0.15g,0.56mmol)を添加した。反応混合物を30℃で12時間撹拌し、H2O(20mL)で希釈し、EtOAc(それぞれ20mL)で3回抽出した。有機相を合わせて濃縮し、得られた残留物を分取TLC(DCM/MeOH=10/1)により精製して、化合物1d(0.15g)を褐色固体として得た。LCMS (M+H+): 521.4。
メチル (2S)-1-[1-[(6S)-6-メチル-5-[(3,4,5-トリフルオロフェニル)カルバモイル]-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピラジン-3-イル]-5-オキソ-ピロリジン-3-イル]ピロリジン-2-カルボキシレート(化合物1d,150mg,0.28mmol)の、MeOH(2mL)およびH2O(1mL)中における混合物に、LiOH(28mg,1.15mmol)を添加し、反応混合物を室温で2時間撹拌し、次いで2M HCl水溶液でpH=5に酸性化し、濃縮した。得られた残留物を分取HPLCにより精製して、実施例1(30mg)を白色固体として得た。LCMS (M+H+): 507.2, 1H NMR (400MHz, METHANOL-d4) δ ppm 7.71 - 7.61 (m, 1H), 7.40 - 7.24 (m, 2H), 5.15 - 5.05 (m, 1H), 5.05 - 4.92 (m, 1H), 4.58 - 4.45 (m, 1H), 4.40 - 3.90 (m, 6H), 3.90 - 3.75 (m, 1H), 3.26 - 3.15 (m, 1H), 3.15 - 2.85 (m, 2H), 2.56 - 2.42 (m, 1H), 2.31 - 2.20 (m, 1H), 2.20 - 2.04 (m, 1H), 2.04 - 1.88 (m, 1H), 1.32 - 1.24 (m, 3H)。
(2S)-1-[(2S)-2-メチル-1-[(6S)-6-メチル-5-[(3,4,5-トリフルオロフェニル)カルバモイル]-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピラジン-3-イル]-5-オキソ-ピロリジン-3-イル]ピロリジン-2-カルボン酸
tert-ブチル (2S)-2-メチル-3,5-ジオキソ-ピロリジン-1-カルボキシレート(500mg,2.34mmol,それの合成についてはHosseini, M. et al Org. Letters 2006, 8, 2103を参照)の、DCE(10mL)中における混合物に、(2S)-ピロリジン-2-カルボン酸メチル(395mg,2.81mmol)およびAcOH(5滴)を添加し、反応混合物を40℃で5時間撹拌し、次いでNaCNBH3(294mg,4.68mmol)を添加した。反応混合物を40℃で12時間撹拌し、次いでEtOAc(100mL)で希釈し、濾過し、濾液を濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/1)により精製して、粗製化合物2b(1.2g,粗製)を無色の油として得た。
tert-ブチル (2S)-3-[(2S)-2-メトキシカルボニルピロリジン-1-イル]-2-メチル-5-オキソ-ピロリジン-1-カルボキシレート(化合物2b,1.2g,粗製)の、EtOAc(5mL)中における混合物に、HCl(20mL L,80mmol,ジオキサン中4M)を添加し、反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、残留物を分取HPLCにより精製して、化合物2c(186mg)を無色の油として得た。LCMS (M+H+): 227.0。
tert-ブチル (6S)-3-ヨード-6-メチル-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピラジン-5-カルボキシレート(中間体I-1,482mg,1.33mmol)の、ジオキサン(20mL)中における溶液に、メチル (2S)-1-[(2S)-2-メチル-5-オキソ-ピロリジン-3-イル]ピロリジン-2-カルボキシレート(349mg,1.54mmol)、(1R,2R)-N1,N2-ジメチルシクロヘキサン-1,2-ジアミン(39mg,0.27mmol)、K3PO4(565mg,2.66mmol)およびCuI(52mg,0.27mmol)を添加した。反応混合物を110℃で12時間、N2雰囲気下で撹拌し、次いでEtOAc(50mL)により希釈し、濾過し、濾液を濃縮し、残留物を分取HPLCにより精製して、化合物2d(0.25g)を褐色固体として得た。LCMS: (M+H+) 462.2。
tert-ブチル (6S)-3-[(2S)-3-[(2S)-2-メトキシカルボニルピロリジン-1-イル]-2-メチル-5-オキソ-ピロリジン-1-イル]-6-メチル-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピラジン-5-カルボキシレート(化合物2d,250mg,0.54mmol)の、EtOAc(5mL)中における溶液に、HCl(10mL,40mmol,EtOAc中4M)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、次いで濃縮すると、褐色の残留物(220mg)が得られた。その残留物(150mg)をDMF(2mL)に溶解し、それにDIPEA(128mg,0.95mmol)およびN-(3,4,5-トリフルオロフェニル)カルバミン酸フェニル(中間体I-3,113mg,0.42mmol)を添加した。反応混合物を室温で12時間撹拌し、H2O(20mL)で希釈し、EtOAcで3回抽出した。有機相を合わせて乾燥させ、濃縮して、化合物2e(249mg,粗製)を褐色固体として得た。LCMS: (M+H+) 535.2。
メチル (2S)-1-[(2S)-2-メチル-1-[(6S)-6-メチル-5-[(3,4,5-トリフルオロフェニル)カルバモイル]-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピラジン-3-イル]-5-オキソ-ピロリジン-3-イル]ピロリジン-2-カルボキシレート(化合物2e,249mg)の、THF/H2O(4mL,v/v 3/1)中における混合物に、LiOH・H2O(49mg,1.14mmol)を添加し、反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応物をpH=5に酸性化し、濃縮し、残留物を分取HPLCにより精製して、実施例2(77mg)を白色固体として得た。LCMS (M+H+): 520.9, 1H NMR (400MHz, METHANOL-d4) δ ppm 7.61 (s, 1H), 7.34 - 7.21 (m, 2H), 5.01 (d, J=16.9 Hz, 1H), 4.97 - 4.90 (m, 1H), 4.49 - 4.37 (m, 2H), 4.36 - 4.28 (m, 3H), 4.22 - 4.15 (m, 1H), 3.90 - 3.78 (m, 1H), 3.45-3.30 (m, 1H), 3.06 (dd, J=11.2, 16.1 Hz, 1H), 2.78 (dd, J=7.7, 16.1 Hz, 1H), 2.63 - 2.50 (m, 1H), 2.31 - 2.09 (m, 3H), 1.43 (d, J=6.5 Hz, 3H), 1.23 (d, J=6.8 Hz, 3H)。
2-[メチル-[1-[(6S)-6-メチル-5-[(3,4,5-トリフルオロフェニル)カルバモイル]-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピラジン-3-イル]-5-オキソ-ピロリジン-3-イル]アミノ]酢酸
(2R)-1-[(2S)-2-メチル-1-[(6S)-6-メチル-5-[(3,4,5-トリフルオロフェニル)カルバモイル]-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピラジン-3-イル]-5-オキソ-ピロリジン-3-イル]ピロリジン-2-カルボン酸
1-[1-[(6S)-6-メチル-5-[(3,4,5-トリフルオロフェニル)カルバモイル]-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピラジン-3-イル]-5-オキソ-ピロリジン-3-イル]ピロリジン-3-カルボン酸
(2S)-1-[1-[(6S,7S)-6,7-ジメチル-5-[(3,4,5-トリフルオロフェニル)カルバモイル]-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピラジン-3-イル]-5-オキソ-ピロリジン-3-イル]ピロリジン-2-カルボン酸
2-[1-[(6S)-6-メチル-5-[(3,4,5-トリフルオロフェニル)カルバモイル]-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピラジン-3-イル]-5-オキソ-ピロリジン-3-イル]安息香酸
(2-ヨードフェニル)メタノール(化合物7a,2.34g,10.0mmol)の、DCM(15mL)中における溶液に、イミダゾール(2.04g,30.0mmol)を添加し、続いてtert-ブチルクロロジメチルシラン(1.81g,12.0mmol)の、DCM(5mL)中における溶液を滴加した。得られた懸濁液を室温で2時間撹拌した。反応混合物を濃縮した。残留物をPE/EA(v/v=5/1)に溶解し、水で洗浄した。水相をPE/EA(v/v=5/1)で2回抽出した。有機相を合わせて濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、化合物7b(3.31g)を得た。LCMS (M+H+): 349。
tert-ブチル-[(2-ヨードフェニル)メトキシ]-ジメチル-シラン(化合物7b,6.0g,17.2mmol)、アクリル酸エチル(6.9g,7.34mL,68.9mmol)、TEA(7.0g,9.6mL,68.9mmol)、トリ-o-トリルホスフィン(524mg,1.72mmolの、アセトニトリル(20mL)中における溶液に、酢酸パラジウム(387mg,1.72mmol)を添加した。反応混合物をアルゴンで洗い流し、次いで90℃で一夜加熱した。反応混合物を冷却し、氷水で反応停止し、PE/EA(v/v=10/1)で2回抽出した。有機相を合わせて濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中の5% EtOAcで溶離)により精製して、化合物7c(5.2g)を得た。LCMS (M+H+): 321。
化合物エチル 3-[2-[[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシメチル]フェニル]プロパ-2-エノエート(化合物7c,3.20g,10.0mmol)の、ニトロメタン(20mL)中における溶液に、1,1,3,3-テトラメチルグアニジン(230.0mg,2.0mmol)を添加した。反応混合物を室温で30分間撹拌し、85℃で一夜加熱し、次いで濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中の5%-10% EtOAcで溶離)により精製して、化合物7d(1.80g)を得た。LCMS (M+H+): 382。
エチル 3-[2-[[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシメチル]フェニル]-4-ニトロ-ブタノエート(化合物7d,1.72g,4.5mmol)の、EtOAc(10mL)およびEtOH(10mL)中における溶液に、飽和塩化アンモニウム水溶液(10mL)および亜鉛(2.35g,36.0mmol)を添加した。反応混合物を90℃で一夜加熱し、次いで冷却し、濾過した。濾液を濃縮した。残留物を水で処理し、2.5M NaOH水溶液でpH8.0に塩基性化し、EtOAcで2回抽出した。有機相を合わせてNa2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮すると、化合物7e(1.37g,粗製)が得られ、それをそのまま次の工程に用いた。LCMS (M+H+): 306。
4-[2-[[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシメチル]フェニル]ピロリジン-2-オン(化合物7e,1.0g,3.30mmol)の、DMSO(15mL)中における溶液に、tert-ブチル (6S)-3-ヨード-6-メチル-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピラジン-5-カルボキシレート(中間体I-1,1.2g,3.30mmol)、K3PO4(1.4g,6.60mmol)、(1R,2R)-N1,N2-ジメチルシクロヘキサン-1,2-ジアミン(188.0mg,1.32mmol)およびCuI(126.0mg,661μmol)を添加した。反応混合物を窒素で洗い流し、シールし、マイクロ波下において110℃で2時間加熱した。反応混合物を冷却し、氷水で反応停止し、EtOAcで2回抽出した。有機層を合わせてNa2SO4で乾燥させ、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、化合物7f(1.4g)を得た。LCMS (M+H+): 541。
tert-ブチル (6S)-3-[4-[2-[[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシメチル]フェニル]-2-オキソ-ピロリジン-1-イル]-6-メチル-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピラジン-5-カルボキシレート(化合物7f,1.41g,2.6mmol)およびテトラブチルアンモニウムフルオリド溶液(THF中1.0M,3mL)の混合物を、室温で2時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、化合物7g(1.1g)を得た。LCMS (M+H+): 427。
tert-ブチル (6S)-3-[4-[2-(ヒドロキシメチル)フェニル]-2-オキソ-ピロリジン-1-イル]-6-メチル-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピラジン-5-カルボキシレート(化合物7g,700.0mg,1.64mmol)の、アセトニトリル(5mL)および水(10mL)中における溶液に、2,2,6,6-テトラメチルピペリジン-N-オキシド(25.6mg,164μmol)および臭化カリウム(19.5mg,164μmol)を添加した。10分後、次亜塩素酸ナトリウム(14.5%,2.45mol/L,3.35mL,8.20mmol)を滴加した。次いで2N水酸化ナトリウム水溶液を添加してpH=8~10に調整した。反応混合物を室温で2時間、次いで50℃で3時間、撹拌した。さらに1バッチのNaClO(14.5%,3.35mL)を添加し、混合物を50℃でさらに3時間撹拌し、次いでエタノールで反応停止し、濃縮し、pH=4~5に酸性化し、EtOAcで2回抽出した。有機相を乾燥させ、濃縮して、粗製化合物7h(723.0mg,粗製)を得た。LCMS (M+H+): 441。
2-[1-[(6S)-5-tert-ブトキシカルボニル-6-メチル-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピラジン-3-イル]-5-オキソ-ピロリジン-3-イル]安息香酸(化合物7h,723.0mg,1.64mmol)、2,2,2-トリフルオロ酢酸(5.0mL)およびDCM(2.5mL)の混合物を、室温で30分間撹拌した。反応混合物を濃縮し、次いで共沸蒸留のためにトルエンを添加した。残留物をDCE(10mL)で溶解し、それにDIPEA(2.0mL)およびN-(3,4,5-トリフルオロフェニル)カルバミン酸フェニル(中間体I-3,658.0mg,2.46mmol)を添加した。反応混合物を40℃で3時間加熱し、次いで濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー、次いで分取HPLCにより精製して、実施例7(460mg)を得た。LCMS (M+H+): 514.2, 1H NMR (400MHz, METHANOL-d4) δ ppm 7.96 (d, J=7.6 Hz, 1H), 7.68 - 7.55 (m, 3H), 7.43 - 7.36 (m, 1H), 7.34 - 7.24 (m, 2H), 5.14 - 5.04 (m, 1H), 5.00 - 4.93 (m, 1H), 4.70 - 4.58 (m, 1H), 4.58 - 4.50 (m, 1H), 4.34 - 4.20 (m, 2H), 4.20 - 4.13 (m, 1H), 3.96 - 3.87 (m, 1H), 3.02 (dd, J=9.2, 17.2 Hz, 1H), 2.77 (dd, J=7.5, 17.2 Hz, 1H), 1.29 (d, J=7.0 Hz, 3H)。
実施例7-1, LCMS (M+H+): 514.4, 1H NMR (400MHz, METHANOL-d4) δ ppm 7.85 (d, J=7.3 Hz, 1H), 7.66 (s, 1H), 7.60 - 7.51 (m, 2H), 7.39 - 7.34 (m, 1H), 7.34 - 7.25 (m, 2H), 5.08 (d, J=17.0 Hz, 1H), 5.03 - 4.95 (m, 1H), 4.65 - 4.50 (m, 1H), 4.56 (d, J=16.9 Hz, 1H), 4.30 (dd, J=4.4, 12.8 Hz, 1H), 4.26 - 4.19 (m, 1H), 4.16 (dd, J=1.0, 12.7 Hz, 1H), 3.93 (dd, J=6.7, 9.6 Hz, 1H), 3.01 (dd, J=9.2, 17.2 Hz, 1H), 2.79 (dd, J=7.7, 17.1 Hz, 1H), 1.28 (d, J=6.8 Hz, 3H);
実施例7-2, LCMS (M+H+): 514.4, 1H NMR (400MHz, METHANOL-d4) δ = 7.91 (d, J=7.7 Hz, 1H), 7.66 (s, 1H), 7.61 - 7.53 (m, 2H), 7.41 - 7.35 (m, 1H), 7.34 - 7.25 (m, 2H), 5.09 (d, J=16.9 Hz, 1H), 5.00 - 4.94 (m, 1H), 4.65 - 4.57 (m, 1H), 4.54 (d, J=17.0 Hz, 1H), 4.36 - 4.23 (m, 2H), 4.19 - 4.13 (m, 1H), 3.90 (dd, J=6.4, 9.6 Hz, 1H), 3.02 (dd, J=9.2, 17.1 Hz, 1H), 2.79 (dd, J=7.5, 17.1 Hz, 1H), 1.28 (d, J=6.8 Hz, 3H)。
3-[1-[(6S)-6-メチル-5-[(3,4,5-トリフルオロフェニル)カルバモイル]-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピラジン-3-イル]-5-オキソ-ピロリジン-3-イル]安息香酸
化合物8eを、化合物7fと同様にして、3-ヨード安息香酸メチル(化合物8a)をtert-ブチル-[(2-ヨードフェニル)メトキシ]-ジメチル-シラン(化合物7b)の代わりに用いて製造した。化合物8eを固体(263mg)として得た。LCMS (M+H+): 455。
tert-ブチル (6S)-3-[4-(3-メトキシカルボニルフェニル)-2-オキソ-ピロリジン-1-イル]-6-メチル-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピラジン-5-カルボキシレート(化合物8e,260.0mg,572μmol)、2,2,2-トリフルオロ酢酸(2mL)およびDCM(1mL)の混合物を、室温で30分間撹拌した。反応混合物を濃縮し、次いで共沸蒸留のためにトルエンを添加した。残留物をDCM(3mL)に溶解し、次いでそれにDIPEA(1.0mL)およびN-(3,4,5-トリフルオロフェニル)カルバミン酸フェニル(中間体I-3,229mg,858μmol)を添加した。反応混合物を40℃で3時間加熱し、次いで濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中の50%-60% EtOAc(10%のMeOHを含有)で溶離)により精製して、化合物8f(287mg)を得た。LCMS (M+H+): 528。
メチル 3-[1-[(6S)-6-メチル-5-[(3,4,5-トリフルオロフェニル)カルバモイル]-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピラジン-3-イル]-5-オキソ-ピロリジン-3-イル]ベンゾエート(化合物8f,260mg,493μmol)の、THF(1.3mL)中における溶液に、水酸化リチウム水溶液(2M,1.3mL,2.6mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、pH=4~5に酸性化し、濃縮した。残留物を分取HPLCにより精製して、実施例8(120mg)を得た。LCMS (M+H+): 514. 1H NMR (400MHz, METHANOL-d4) δ = 8.11 - 8.04 (m, 1H), 8.00 - 7.94 (m, 1H), 7.72 - 7.63 (m, 2H), 7.55 - 7.49 (m, 1H), 7.33 - 7.25 (m, 2H), 5.16 - 5.06 (m, 1H), 5.03 - 4.94 (m, 1H), 4.63 - 4.52 (m, 1H), 4.35 - 4.15 (m, 3H), 3.99 - 3.89 (m, 2H), 3.08 - 2.98 (m, 1H), 2.82 - 2.71 (m, 1H), 1.33 - 1.24 (m, 3H)。
(2R)-1-[1-[(6S)-6-メチル-5-[(3,4,5-トリフルオロフェニル)カルバモイル]-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピラジン-3-イル]-5-オキソ-ピロリジン-3-イル]ピロリジン-2-カルボン酸
3-フルオロ-2-[1-[(6S)-6-メチル-5-[(3,4,5-トリフルオロフェニル)カルバモイル]-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピラジン-3-イル]-5-オキソ-ピロリジン-3-イル]安息香酸
実施例10-1(12mg)を白色固体として得た。LCMS (M+H)+: 532.2, 1H NMR (400MHz, METHANOL-d4) δ ppm 7.55 (s, 1H), 7.39 (d, J=7.0 Hz, 1H), 7.29 - 7.06 (m, 4H), 4.97 (d, J=16.9 Hz, 1H), 4.93 - 4.84 (m, 1H), 4.49-4.42 (m, 2H), 4.24 - 4.14 (m, 1H), 4.10 - 4.00 (m, 2H), 3.97 - 3.86 (m, 1H), 2.88 - 2.72 (m, 2H), 1.17 (d, J=6.8 Hz, 3H);
実施例10-2(8mg)を白色固体として得た。LCMS (M+H)+: 532.2, 1H NMR (400MHz, METHANOL-d4) δ ppm 7.67 (s, 1H), 7.57 (d, J=7.6 Hz, 1H), 7.45 - 7.20 (m, 4H), 5.14 (d, J=17.1 Hz, 1H), 5.03 - 4.95 (m, 1H), 4.64 (br d, J=8.2 Hz, 1H), 4.55 (d, J=17.0 Hz, 1H), 4.31 (dd, J=4.5, 12.5 Hz, 1H), 4.25 - 4.13 (m, 2H), 4.03 - 3.96 (m, 1H), 3.01 - 2.85 (m, 2H), 1.29 (d, J=7.0 Hz, 3H)。
2-フルオロ-6-[1-[(6S)-6-メチル-5-[(3,4,5-トリフルオロフェニル)カルバモイル]-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピラジン-3-イル]-5-オキソ-ピロリジン-3-イル]安息香酸
実施例11-1(22mg)を白色固体として得た。LCMS (M+H)+: 532.2, 1H NMR (400MHz, METHANOL-d4) δ ppm 7.55 (s, 1H), 7.39 - 7.29 (m, 1H), 7.26 - 7.14 (m, 3H), 6.97 (t, J=8.7 Hz, 1H), 4.95 (d, J=16.9 Hz, 1H), 4.91 - 4.83 (m, 1H), 4.46 (d, J=16.9 Hz, 1H), 4.26 - 4.14 (m, 1H), 4.12 - 4.01 (m, 2H), 3.99 - 3.81 (m, 2H), 2.93 - 2.80 (m, 1H), 2.76 - 2.65 (m, 1H), 1.16 (d, J=6.8 Hz, 3H);
実施例11-2(22mg)を白色固体として得た。LCMS (M+H)+: 532.2, 1H NMR (400MHz, METHANOL-d4) δ ppm 7.66 (s, 1H), 7.47 - 7.26 (m, 4H), 7.08 (t, J=8.4 Hz, 1H), 5.16 (d, J=16.9 Hz, 1H), 5.05 - 4.96 (m, 1H), 4.53 (d, J=16.9 Hz, 1H), 4.34 - 4.12 (m, 3H), 4.11 - 3.90 (m, 2H), 3.04 - 2.93 (m, 1H), 2.93 - 2.81 (m, 1H), 1.28 (d, J=6.8 Hz, 3H)。
2-[[1-[(6S)-6-メチル-5-[(3,4,5-トリフルオロフェニル)カルバモイル]-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピラジン-3-イル]-5-オキソ-ピロリジン-3-イル]アミノ]安息香酸
ピロリジン-2,4-ジオン(300mg,3.03mmol)および2-アミノ安息香酸メチル(0.43mL,3.33mmol)、AcOH(182mg,3.03mmol)の、DCE(10mL)中における混合物を、50℃で16時間撹拌した。反応混合物を濃縮すると、黄色固体が得られた。その固体をメタノール(10mL)に溶解し、それにPd/C(69mg,0.3mmol)を添加した。得られた混合物をH2(50psi)下において室温で16時間撹拌し、次いで濾過した。濾液を濃縮し、残留物を分取TLC(PE:EtOAc=1:1)により精製して、化合物12a(170mg)を無色の油として得た。LCMS (M+H+) 235.0。
メチル 2-[(5-オキソピロリジン-3-イル)アミノ]ベンゾエート(化合物12a,170mg,0.73mmol)、tert-ブチル (6S)-3-ヨード-6-メチル-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピラジン-5-カルボキシレート(中間体I-1,290mg,0.8mmol)、(1R,2R)-N1,N2-ジメチルシクロヘキサン-1,2-ジアミン(21mg,0.15mmol)、CuI(28mg,0.15mmol)およびK3PO4(308mg)の、1,4-ジオキサン(15mL)中における混合物を、110℃でN2下において32時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を濃縮した。残留物を分取TLC(PE:EtOAc,v/v=1/3)により精製して、化合物12b(30mg)を黄色の油として得た。LCMS (M+H+) 470.2。
tert-ブチル (6S)-3-[4-(2-メトキシカルボニルアニリノ)-2-オキソ-ピロリジン-1-イル]-6-メチル-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピラジン-5-カルボキシレート(化合物12b,30mg)の、THF(2mL)、メタノール(2mL)および水(2mL)中における溶液に、LiOH(6mg)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、次いで濃縮した。得られた残留物をEtOAc(2mL)に溶解し、それにEtOAc中のHCl溶液(4M,0.08mL)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、濃縮して、粗製化合物12c(21mg)を白色固体として得た。LCMS (M+H+) 356.1。
2-[[1-[(6S)-6-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[1,5-a]ピラジン-3-イル]-5-オキソ-ピロリジン-3-イル]アミノ]安息香酸(化合物12c,21mg)およびN-(3,4,5-トリフルオロフェニル)カルバミン酸フェニル(18mg)およびトリエチルアミン(0.02mL)の、DCM(3mL)中における混合物を、室温で3時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、残留物を分取HPLCにより精製して、実施例12を黄色の油として得た。LCMS (M+H+) 529.1, 1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.90 - 7.80 (m, 1H), 7.80 - 7.65 (m, 1H), 7.60 - 7.50 (m, 1H), 7.35 - 7.20 (m, 1H), 6.80 - 6.70 (m, 1H), 6.65 - 6.52 (m, 1H), 5.25 - 5.00 (m, 1H), 4.95 - 4.85 (m, 1H), 4.49 - 4.29 (m, 2H), 4.28 - 4.01 (m, 3H), 3.70 - 3.50 (m, 1H), 3.07 - 2.87 (m, 1H), 2.39- 2.23 (m, 1H), 1.20 - 1.10 (m, 3H)。
2-[7-[(6S)-6-メチル-5-[(3,4,5-トリフルオロフェニル)カルバモイル]-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピラジン-3-イル]-6-オキソ-3-オキサ-7,9-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-9-イル]酢酸
tert-ブチル 3-オキサ-7,9-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-7-カルボキシレート(400mg,1.75mmol)およびEt3N(0.49mL,3.5mmol)の、DCM(10mL)中における溶液に、CbzCl(448mg,2.63mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、次いで水(10.0mL)を添加し、混合物をEtOAc(それぞれ30mL)で3回抽出した。有機相を合わせてNa2SO4で乾燥させ、濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EtOAc,10:1から2:1まで)により精製して、白色固体(300mg)を得た。その固体をACN(8mL)および水(2mL)に溶解し、それにRuCl3(35mg,0.170mmol)およびNaIO4(532mg,2.48mmol)を添加した。反応混合物を室温で36時間撹拌し、水(10mL)を添加し、混合物をEtOAc(20mL)で3回抽出した。有機相を合わせてNa2SO4で乾燥させ、濃縮した。残留物をカラム(PE:EtOAc,10:1から1:1まで)により精製して、目的生成物13aを黄色の油(150mg)として得た。LCMS (M-100+H+) 277.1。
ベンジル 7-[(6S)-5-tert-ブトキシカルボニル-6-メチル-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピラジン-3-イル]-6-オキソ-3-オキサ-7,9-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-9-カルボキシレート(化合物13b,40mg,0.080mmol)およびPd/C(2mg,0.020mmol)の、MeOH(5mL)中における混合物を、H2下において室温で14時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濃縮した。残留物を分取TLC(DCM:MeOH=10:1)により精製して、tert-ブチル (6S)-6-メチル-3-(6-オキソ-3-オキサ-7,9-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-7-イル)-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピラジン-5-カルボキシレートを無色の油(18mg)として得た。この化合物をACN(10mL)に溶解し、それにK2CO3(14mg,0.10mmol)および2-ブロモ酢酸エチル(0.01mL,0.070mmol,1.5eq)を添加した。反応混合物を室温で14時間撹拌し、次いで濃縮して、粗製化合物13cを黄色の油(18mg)として得た。LCMS (M+H+) 464.1。
tert-ブチル (6S)-3-[9-(2-エトキシ-2-オキソ-エチル)-6-オキソ-3-オキサ-7,9-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-7-イル]-6-メチル-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピラジン-5-カルボキシレート(化合物13c,18mg,0.04mmol)の、水(1mL)、メタノール(1mL)およびTHF(1mL)中における混合物に、LiOH(4mg,0.08mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、次いで濃縮した。残留物を分取TLC(DCM:MeOH=10:1)により精製して、2-[7-[(6S)-5-tert-ブトキシカルボニル-6-メチル-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピラジン-3-イル]-6-オキソ-3-オキサ-7,9-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-9-イル]酢酸を黄色の油(12mg)として得た。この酸をEtOAc(5mL)に溶解し、それにEtOAc中のHCl溶液(10mL,0.03mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、濃縮して、粗製化合物13d(11mg)を黄色の油として得た。
2-[7-[(6S)-6-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[1,5-a]ピラジン-3-イル]-6-オキソ-3-オキサ-7,9-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-9-イル]酢酸(化合物13d,11mg,0.03mmol)およびDIPEA(0.01mL,0.070mmol)の、DMF(2mL)中における混合物に、N-(3,4,5-トリフルオロフェニル)カルバミン酸フェニル(中間体I-3,11mg,0.04mmol)を添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌し、次いで濃縮した。残留物をHPLCにより精製して、実施例13(3.5mg)を白色固体として得た。LCMS (M+H+) 509.1; 1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ ppm 9.30 - 9.20 (m, 1H), 7.66 (s, 0.5H), 7.65 (s, 0.5H), 7.50 - 7.38 (m, 1H), 4.91 - 4.73 (m, 2H), 4.43 (s, 1H), 4.32 (m, 1H), 4.27 - 4.12 (m, 3H), 4.07 - 3.85 (m, 3H), 3.78 - 3.62 (m, 5H), 1.20 - 1.10 (m, 3H)。
4-フルオロ-2-[1-[(6S)-6-メチル-5-[(3,4,5-トリフルオロフェニル)カルバモイル]-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピラジン-3-イル]-5-オキソ-ピロリジン-3-イル]安息香酸
2-ブロモ-4-フルオロ安息香酸メチル(化合物14a,1g,4.29mmol)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’-オクタメチル-2,2’-ビ(1,3,2-ジオキサボロラン)(1.63g,6.44mmol)、PdCl2(DPPF)(350mg,429μmol)および酢酸カリウム(632mg,6.44mmol)の、ジオキサン(30mL)中における混合物を、90℃に加熱し、窒素下で2時間撹拌した。粗製反応混合物を真空中で濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル,40g,石油エーテル中の0%-10% EtOAc)により精製して、化合物14bを無色の油(1g)として得た。LCMS (M+H+): 281。
メチル 4-フルオロ-2-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ベンゾエート(化合物14b,951mg,3.4mmol)、tert-ブチル 2-オキソ-4-(トシルオキシ)-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-カルボキシレート(0.8g,2.26mmol,それの合成については、J. Org. Chem. 2002,67,4702を参照)、PdCl2(DPPF)(162mg,226μmol)およびK2CO3(626mg,4.53mmol)の、ジオキサン/H2O(10:1)(20mL)中における混合物を、90℃に加熱し、窒素下で2時間撹拌した。反応混合物をセライトにより濾過した。濾液を真空中で濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル,40g,石油エーテル中の0%-100% EtOAc,EtOAcは10%のMeOHを含有)により精製して、化合物14c(150mg)を淡黄色の油として得た。LCMS (M+H+): 236。
メチル 4-フルオロ-2-(5-オキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-3-イル)ベンゾエート(化合物14c,100mg,425μmol)およびPd-C(50mg)の、MeOH(20mL)中における混合物を、55℃に加熱し、水素バルーン下で20時間撹拌した。反応混合物をセライトにより濾過し、濾液を濃縮して、化合物14dを白色固体(40mg)として得た。LCMS (M+H+): 238。
10mLのマイクロ波バイアルに、DMSO(5mL)中の(S)-tert-ブチル 3-ヨード-6-メチル-6,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピラジン-5(4H)-カルボキシレート(中間体I-1,100mg,275μmol)、(1R,2R)-N1,N2-ジメチルシクロヘキサン-1,2-ジアミン(15.7mg,110μmol)、メチル 4-フルオロ-2-(5-オキソピロリジン-3-イル)ベンゾエート(化合物14d,40mg,169μmol)、ヨウ化銅(I)(10.5mg,55.1μmol)およびリン酸カリウム(117mg,551μmol)を添加した。バイアルに蓋をし、反応混合物を120℃でマイクロ波加熱し、4時間撹拌した。室温に冷却した後、反応混合物を20mLのEtOAcに注入し、H2O(20mL)およびブライン(20mL)で洗浄した。有機層をNa2SO4で乾燥させ、真空中で濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル,12g,石油エーテル中の0%-100% EtOAc,EtOAcは10%のMeOHを含有)により精製して、化合物14eを淡黄色の油(40mg)として得た。LCMS (M+H+): 473。
(6S)-tert-ブチル 3-(4-(5-フルオロ-2-(メトキシカルボニル)フェニル)-2-オキソピロリジン-1-イル)-6-メチル-6,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピラジン-5(4H)-カルボキシレート(化合物14e,40mg,84.7μmol)の、DCM/TFA(1:1,4mL)中における混合物を、20℃で1時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、残留物をDMF(2mL)に溶解し、次いでN-エチル-N-イソプロピルプロパン-2-アミン(109mg,847μmol)および(3,4,5-トリフルオロフェニル)カルバミン酸フェニル(中間体I-3,33.9mg,127μmol)を添加した。反応混合物を70℃で1時間撹拌し、次いで反応混合物をEtOAcで希釈し、水およびブラインで洗浄した。有機層を濃縮して、化合物14fを淡黄色の油(40mg)として得た。LCMS (M+H+): 546。
メチル 4-フルオロ-2-[1-[(6S)-6-メチル-5-[(3,4,5-トリフルオロフェニル)カルバモイル]-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピラジン-3-イル]-5-オキソ-ピロリジン-3-イル]ベンゾエート(化合物14f,30mg,55μmol)およびNaOH(550μl,1M)の、MeOH(5mL)中における混合物を、20℃で1時間撹拌し、次いで混合物をpH=6に調整し、次いでその溶液を分取HPLCにより精製して、実施例14(4mg)を白色固体として得た。LCMS (M+H+): 532.2, 1H NMR (400MHz, METHANOL-d4) δ ppm 7.86 - 7.82 (m, 1H), 7.54 (s, 1H), 7.29 - 7.10 (m, 3H), 7.02 - 6.99 (m, 1H), 4.97 (dd, J=7.0, 16.9 Hz, 1H), 4.91 - 4.83 (m, 1H), 4.65 - 4.48 (m, 1H), 4.43 (dd, J=5.9, 16.9 Hz, 1H), 4.27 - 3.95 (m, 3H), 3.82 - 3.78 (m, 1H), 2.92 - 2.85 (m, 1H), 2.70 - 2.63 (m, 1H), 1.17 (d, J=6.8 Hz, 1.5H), 1.15 (d, J=6.8 Hz, 1.5H)。
5-フルオロ-2-[1-[(6S)-6-メチル-5-[(3,4,5-トリフルオロフェニル)カルバモイル]-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピラジン-3-イル]-5-オキソ-ピロリジン-3-イル]安息香酸
4-[1-[(6S)-6-メチル-5-[(3,4,5-トリフルオロフェニル)カルバモイル]-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピラジン-3-イル]-5-オキソ-ピロリジン-3-イル]安息香酸
6-[1-[(6S)-6-メチル-5-[(3,4,5-トリフルオロフェニル)カルバモイル]-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピラジン-3-イル]-5-オキソ-ピロリジン-3-イル]ピリジン-2-カルボン酸
2-[1-[(6S)-6-メチル-5-[(3,4,5-トリフルオロフェニル)カルバモイル]-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピラジン-3-イル]-5-オキソ-ピロリジン-3-イル]ピリジン-3-カルボン酸
細胞株および培養条件:
HepG2.2.15は、HBVゲノムを含む安定トランスフェクションした細胞株である。それは肝芽細胞腫細胞株Hep G2(American Type Culture Collection,ATCC(登録商標) HB-8065(商標))から、下記の参考文献に記載の公開された方法により誘導される: MA Selles et al. Proc. Natl. Acad. Sci. USA 1987, 84, 1005-1009。この細胞株を、下記を補足したダルベッコの改変イーグル培地および栄養素混合物F-12(DMEM/F-12,Gibco,Cat.#:11320-033)中に維持した:10%のウシ胎仔血清(Gibco,Cat.#:10099-141)、100U/mLのペニシリン、100μg/mLのストレプトマイシン(Gibco,Cat.#:15140-122)、および0.3mg/mLのG418 Sulfate(Gibco,Cat.#:10131-027)。
HepG2.2.15細胞を96ウェルプレートにウェル当たり3×104個の密度で、2.5%のウシ胎仔血清、100U/mLのペニシリン、100μg/mLのストレプトマイシンを補足した100μLのDMEM/F-12培地中に播種し、37℃で一夜培養した。被験化合物をDMSO中に半対数系列希釈し、次いで培地中に100倍希釈した。希釈した化合物を含有する100μLの培地を、各ウェルにおいて0.5%の最終DMSO濃度に達するようにプレートに添加した。化合物処理の5日後に培養上清をさらなる分析のために採集した。
Claims (10)
- 式(I)の化合物
R1は、カルボキシC1-6アルキルにより置換されたオキソオキサジアザビシクロ[3.3.1]ノナニルであるか;またはオキソピロリジニルであり、該オキソピロリジニルは、カルボキシC1-6アルキル(C1-6アルキル)アミノ、カルボキシフェニル、カルボキシピリジニル、カルボキシフェニルアミノ、ハロカルボキシフェニルもしくはカルボキシピロリジニルにより1回置換されているか、またはカルボキシピロリジニルおよびC1-6アルキルにより2回置換されており;
R2は、HまたはC1-6アルキルであり;
R3は、C1-6アルキルであり;
R4は、フェニルであり、該フェニルはハロゲンにより3回置換されている]
またはその医薬的に許容できる塩、鏡像異性体もしくはジアステレオマー。 - R1は、カルボキシメチル(メチル)アミノオキソピロリジニル、カルボキシピロリジニルオキソピロリジニル、カルボキシピロリジニル(メチル)オキソピロリジニル、カルボキシフェニルオキソピロリジニル、カルボキシピリジニルオキソピロリジニル、カルボキシフェニルアミノオキソピロリジニル、フルオロカルボキシフェニルオキソピロリジニルまたはカルボキシメチルオキソオキサジアザビシクロ[3.3.1]ノナニルであり;
R2は、Hまたはメチルであり;
R3は、メチルであり;
R4は、トリフルオロフェニルである;
請求項1に記載の式(I)の化合物、またはその医薬的に許容できる塩、鏡像異性体もしくはジアステレオマー。 - 下記から選択される化合物:
(2S)-1-[1-[(6S)-6-メチル-5-[(3,4,5-トリフルオロフェニル)カルバモイル]-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピラジン-3-イル]-5-オキソ-ピロリジン-3-イル]ピロリジン-2-カルボン酸;
(2S)-1-[(2S)-2-メチル-1-[(6S)-6-メチル-5-[(3,4,5-トリフルオロフェニル)カルバモイル]-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピラジン-3-イル]-5-オキソ-ピロリジン-3-イル]ピロリジン-2-カルボン酸;
2-[メチル-[1-[(6S)-6-メチル-5-[(3,4,5-トリフルオロフェニル)カルバモイル]-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピラジン-3-イル]-5-オキソ-ピロリジン-3-イル]アミノ]酢酸;
(2R)-1-[(2S)-2-メチル-1-[(6S)-6-メチル-5-[(3,4,5-トリフルオロフェニル)カルバモイル]-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピラジン-3-イル]-5-オキソ-ピロリジン-3-イル]ピロリジン-2-カルボン酸;
1-[1-[(6S)-6-メチル-5-[(3,4,5-トリフルオロフェニル)カルバモイル]-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピラジン-3-イル]-5-オキソ-ピロリジン-3-イル]ピロリジン-3-カルボン酸;
(2S)-1-[1-[(6S,7S)-6,7-ジメチル-5-[(3,4,5-トリフルオロフェニル)カルバモイル]-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピラジン-3-イル]-5-オキソ-ピロリジン-3-イル]ピロリジン-2-カルボン酸;
2-[1-[(6S)-6-メチル-5-[(3,4,5-トリフルオロフェニル)カルバモイル]-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピラジン-3-イル]-5-オキソ-ピロリジン-3-イル]安息香酸;
3-[1-[(6S)-6-メチル-5-[(3,4,5-トリフルオロフェニル)カルバモイル]-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピラジン-3-イル]-5-オキソ-ピロリジン-3-イル]安息香酸;
(2R)-1-[1-[(6S)-6-メチル-5-[(3,4,5-トリフルオロフェニル)カルバモイル]-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピラジン-3-イル]-5-オキソ-ピロリジン-3-イル]ピロリジン-2-カルボン酸;
3-フルオロ-2-[1-[(6S)-6-メチル-5-[(3,4,5-トリフルオロフェニル)カルバモイル]-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピラジン-3-イル]-5-オキソ-ピロリジン-3-イル]安息香酸;
2-フルオロ-6-[1-[(6S)-6-メチル-5-[(3,4,5-トリフルオロフェニル)カルバモイル]-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピラジン
-3-イル]-5-オキソ-ピロリジン-3-イル]安息香酸;
2-[[1-[(6S)-6-メチル-5-[(3,4,5-トリフルオロフェニル)カルバモイル]-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピラジン-3-イル]-5-オキソ-ピロリジン-3-イル]アミノ]安息香酸;
2-[7-[(6S)-6-メチル-5-[(3,4,5-トリフルオロフェニル)カルバモイル]-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピラジン-3-イル]-6-オキソ-3-オキサ-7,9-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン-9-イル]酢酸;
4-フルオロ-2-[1-[(6S)-6-メチル-5-[(3,4,5-トリフルオロフェニル)カルバモイル]-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピラジン-3-イル]-5-オキソ-ピロリジン-3-イル]安息香酸;
5-フルオロ-2-[1-[(6S)-6-メチル-5-[(3,4,5-トリフルオロフェニル)カルバモイル]-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピラジン-3-イル]-5-オキソ-ピロリジン-3-イル]安息香酸;
4-[1-[(6S)-6-メチル-5-[(3,4,5-トリフルオロフェニル)カルバモイル]-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピラジン-3-イル]-5-オキソ-ピロリジン-3-イル]安息香酸;
6-[1-[(6S)-6-メチル-5-[(3,4,5-トリフルオロフェニル)カルバモイル]-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピラジン-3-イル]-5-オキソ-ピロリジン-3-イル]ピリジン-2-カルボン酸;および
2-[1-[(6S)-6-メチル-5-[(3,4,5-トリフルオロフェニル)カルバモイル]-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[1,5-a]ピラジン-3-イル]-5-オキソ-ピロリジン-3-イル]ピリジン-3-カルボン酸。 - 治療活性物質として使用するための、請求項1~3のいずれか1項に記載の化合物、または医薬的に許容できる塩、鏡像異性体もしくはジアステレオマー。
- 請求項1~3のいずれか1項に記載の化合物および治療上不活性なキャリヤーを含む、医薬組成物。
- B型肝炎ウイルス感染症の治療または予防のための、請求項6に記載の医薬組成物。
- B型肝炎ウイルス感染症の治療または予防のための医薬を調製するための、請求項1~3のいずれか1項に記載の化合物の使用。
- B型肝炎ウイルス感染症の治療または予防のための、請求項1~3のいずれか1項に記載の化合物、または医薬的に許容できる塩、鏡像異性体もしくはジアステレオマー。
- 人を除く哺乳動物のB型肝炎ウイルス感染症の治療または予防のための方法であって、治療有効量の請求項1~3のいずれか1項に記載の化合物を投与することを含む、前記方法。
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