JP2019513103A - ハンドルトルク情報の間接的再現を伴う補助ステアリングの操作方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、車両(2)用の補助ステアリング装置(1)を操作するための方法に関する。補助ステアリング装置(1)は、「ハンドルトルク」(T3)と呼ばれる操縦力を運転者が加えるハンドル(3)と、補助力(T12)を提供するように構成された補助モータ(12)とを備える。この方法は、ハンドルトルクを測定するための専用ハンドルトルクセンサ(14)を用いることなく、専用ハンドルトルクセンサ(14)の外部で集められる「外部データ」(θ3,θ12,θ’3,θ’12)と呼ばれるデータに基づいて、「推定ハンドルトルク」(T3_estim)と呼ばれるハンドルトルク(T3)を表す情報要素を再構成することにより、運転者によってハンドル(3)に実際に加えられているものとしてハンドルトルク(T3)を求めるハンドルトルク再現ステップ(a)を含む。外部データ(θ3,θ12,θ’3,θ’12)は、ハンドルの角度位置(θ3)と、補助モータ(12)のシャフトの角度位置(θ12)と、これらの角度位置の時間微分(θ’3,θ’12)とを含む。【選択図】図2

Description

本発明は、車両用、特に自動車用のパワーステアリング装置の操作方法に関する。
現在、多くのパワーステアリング装置において、所定の補助法則にしたがってサーボ制御される電動補助モータが用いられている。
そのようなサーボ制御は、実際上、「ハンドルトルク」と呼ばれて車両の運転者によりハンドルに加えられるトルクに補助モータによって供給される補助力が密接に依存する範囲において、当該ハンドルトルクの値が常にわかることを必要とする。
そのため、公知の電動ステアリング装置は、系統的に、ステアリングコラムに設けられ、上記ハンドルトルクを測定するための専用のハンドルトルクセンサを備える。
そのような構成の欠点の一つは、ハンドルトルクセンサの故障に比較的弱いことである。
確かに、ハンドルトルクセンサが実際の状況をもはや表さないハンドルトルク情報を返す場合、または当該ハンドルトルクセンサが単純に何らかのハンドルトルク情報の提供を停止した場合に、補助法則の適用が妨げられ、補助モータおよびしたがって車両の不安定な、さらには危険な挙動を引き起こすリスクがあることは、容易に理解される。
安全策として、公知の解決方法は、ハンドルトルクセンサの故障が検知された場合にステアリング補助を完全に中断するものである。
そのような状況では、運転者は、車両を手動で操作し続けることもできるが、ステアリング補助が与えられず、それにより当該運転者は追加的な力や注意を強いられる。
また、パワーステアリング装置の任意の他の部材と同様、ハンドルトルクセンサはそれ自体が重量および体積を有しており、それによりステアリング装置の、より広くは車両の重量および体積が増大する。
したがって、本発明の目的は、上述した欠点を克服すること、および軽量かつ廉価に実施できる一方でハンドルトルクを測定するための専用のセンサが故障しまたは存在しない場合にも動作可能な新しいパワーステアリングシステムを提供することである。
本発明の目的は、車両用のパワーステアリング装置を操作する方法であって、上記パワーステアリング装置は、ハンドルであって、該ハンドルに運転者が「ハンドルトルク」と呼ばれる力を加えることにより上記パワーステアリング装置を操縦することを可能とするハンドルと、補助力を提供して上記パワーステアリング装置の操縦を補助するように構成された補助モータとを備え、上記方法は、ハンドルトルク再現ステップ(a)であって、上記ハンドルトルクを測定するための専用ハンドルトルクセンサを用いずに、上記パワーステアリング装置内または上記車両内で集められる「外部データ」と呼ばれるデータから、「推定ハンドルトルク」と呼ばれる上記ハンドルトルクの表示情報を再現することによって、上記運転者により上記ハンドルに実際に加えられているものとして上記ハンドルトルクの値を求めるハンドルトルク再現ステップ(a)を含み、上記外部データは、上記ハンドルの角度位置を表す「ハンドル角度」と呼ばれる値と、上記補助モータのシャフトの角度位置を表す「モータ角度」と呼ばれる値と、上記ハンドル角度および上記モータ角度の時間微分とを含む方法によって達成される。
したがって、本発明は、ハンドルの角度位置と、補助モータのシャフトの角度位置と、これらのデータから計算される時間微分とからハンドルトルク値を推定するものであり、当該データは、有利には、一方で、ハンドルおよび補助モータの水準で通常の態様で既に存在する組込センサによって、他方で、もっぱらハンドルトルクを測定するための第3の別個のセンサを用いることを要せずに、獲得されてもよく、特に測定されてもよい。
有利には、ハンドルトルクセンサ以外の構成要素に由来する外部データから信頼性の高いハンドルトルク情報を再現することにより、本発明は、ハンドルトルクセンサを不要とし、また例えば当該ハンドルトルクセンサの故障により、当該ハンドルトルクセンサによって通常出される信号から利用可能な信号を回収不能であっても、確実かつ持続可能な態様でステアリング補助の継続的な提供を実現することができる。
さらには、そのような方法によると、専用ハンドルトルクセンサの物理的存在を純粋かつ単純に取り除き、別目的のためにパワーステアリング装置内に既に存在する第三者センサによってアクセス可能となる外部データを用いる一種の「仮想センサ」でそれを置き換えることが可能となる。
よって、本発明によると、ともかくも、基本的に元々はハンドルトルクの値を求めるためのものではなかった既存のセンサに機能を追加すること、および最終的に当該既存のセンサを追加的なハンドルトルクセンサの代わりに用いることが可能となる。
ハンドルトルク情報を再現する(非排他的な)目的を含む複数の目的のために既存のセンサを汎用的に用いることにより、有利には、専用ハンドルトルクセンサを不要として、パワーステアリング装置の構造をシンプル化および軽量化することが可能となる。
また、一方で、角度位置情報と、他方で、角速度情報とを連携的に用いることにより、本発明は、推定ハンドルトルクを精確に算出しつつ計算モデルの発散を回避することを可能とし、よってハンドルトルク計算アルゴリズム、より広くはステアリング補助の制御プロセスを安定させ得る。ここで、角度位置情報は、ハンドルとモータとの間の相対変位の計算を可能とし、当該相対変位からは、ハンドルと補助モータとの間のばね接続を模擬する剛性項の形態において第1ハンドルトルク成分を推定することができる。また、角速度情報は、ハンドルとモータとの間の相対速度の計算を可能とし、当該相対速度からは、粘性減衰式の接続を模擬する損失項の形態において第2ハンドルトルク成分を推定することができる。
本発明の別の目的、特徴、および利点は、純粋に説明的で非限定的な目的をもって提供される以下の説明を、添付の図面を参照して読むことによって詳細に明らかになるだろう。
図1は、本発明が適用されるステアリング装置の概略図である。 図2は、本発明に係るハンドルトルク再現ステップ(a)を示すブロック図である。 図3は、補助モータの開ループ制御法における本発明の実施例を示すブロック図である。 図4は、補助モータの閉ループ制御法における本発明の実施例を示すブロック図である。 図5は、車速に対する、使用される剛性係数の進展法則の例を示す図である。 図6は、車速に対する、使用される粘性係数の進展法則の例を示す図である。 図7は、車速に対する、本発明にしたがって計算される剛性項および/または損失項をフィルタ処理するのに使用されるローパスフィルタのカットオフ周波数の進展法則の例を示す図である。
本発明は、車両2用、特に乗客輸送に用いられる自動車2用のパワーステアリング装置1の操作方法に関する。
それ自体公知の態様で、図1に示すように、上記パワーステアリング装置1は、ハンドル3であって、当該ハンドル3に「ハンドルトルク」T3と呼ばれる力を加えることにより運転者が当該パワーステアリング装置1を操縦することを可能とするハンドル3を備える。
上記ハンドル3は、好ましくは、車両2に回転可能に案内されるステアリングコラム4に取り付けられている。ステアリングコラム4は、ステアリングピニオン5を介してステアリングラック6に噛み合っている。ステアリングラック6自体は、当該車両2に固定されたステアリングケーシング7内で並進可能に案内される。
好ましくは、上記ステアリングラック6の各端部は、操舵輪10,11(左車輪10および右車輪11)のナックルに連結されたステアリングタイロッド8,9に接続されており、そのため、当該ラック6の並進的な長手方向の変位により、当該操舵輪のステアリング角度(ヨー角度)が変更され得る。
また、操舵輪10,11は、好ましくは、駆動輪であってもよい。
パワーステアリング装置1は、補助力T12、特に補助トルクT12を提供して当該パワーステアリング装置1の操縦を補助するように構成された補助モータ12を備える。
補助モータ12は、好ましくは、双方向駆動の電気モータであってもよく、より好ましくはブラシレス式の回転電気モータであってもよい。
補助モータ12は、必要に応じて、ギア減速式の減速機を介して、ステアリングコラム4それ自体に係合して「シングルピニオン」機構と呼ばれる機構を構成してもよいし、図1に示すように、例えばステアリングピニオン5とは別体でステアリングコラム4がラック6に噛み合うのを許容する第2ピニオン13を介して、ステアリングラック6に直接的に係合して「ダブルピニオン」機構と呼ばれる機構を構成してもよいし、または当該ステアリングピニオンと離れた位置で当該ラック6の対応するねじ山と協働するボールねじを介して当該ラック6に係合していてもよい。
本発明によると、図2に示すように、方法は、ハンドルトルク再現ステップ(a)を含む。ハンドルトルク再現ステップ(a)においては、当該ハンドルトルクを測定するための専用ハンドルトルクセンサ14を用いずに、ステアリング装置1内または車両2内で集められた「外部データ」と呼ばれるデータから、「推定ハンドルトルク」T3_estimと呼ばれる当該ハンドルトルクの表示情報を再現することによって、運転者によりハンドル3に実際に加えられているものとしてハンドルトルクT3の値が求められる。
換言すると、ハンドルトルクT3は、当該ハンドルトルクT3を測定するための専用ハンドルトルクセンサ14を用いることなく、または少なくとも用いることを必要とせず、そのような専用ハンドルトルクセンサ14以外から集められる「外部データ」と呼ばれるデータから、「推定ハンドルトルク」T3_estimと呼ばれる当該ハンドルトルクを表す情報を再現することによって求められる。
ハンドルトルクT3_estimを推定するために使用される外部データは、有利には、詳しくは後述するように、ハンドル3の角度位置を表す「ハンドル角度」θ3と呼ばれる値と、補助モータ12のシャフトの角度位置を表す「モータ角度」θ12と呼ばれる値と、当該ハンドル角度および当該モータ角度の時間微分(より具体的には、ハンドル角度およびモータ角度測定値から算出される微分)とを含む。
外部データから推定ハンドルトルクT3_estimを求めることを可能とする計算は、適当なハンドルトルク再現ユニット20によって実行される。
外部データは、例えば、車両2の車載ネットワークCAN(「Controller Area Netwark」)において、センサまたは関連のシステムにより、ハンドルトルク再現ユニット20により利用可能とされてもよい。
上述したように、ハンドルトルク再現ステップ(a)は、外部データのみを、すなわちパラメータ、特に測定パラメータのみを用いる。そのようなパラメータは、考慮される瞬間におけるステアリング装置1の状態および/または車両2の状態を表すが、専用トルクセンサ14の動作には依存せず、またパワーステアリング装置の他の部材または車両2が備える他のシステムに由来し、特に当該パワーステアリング装置1に既に存在する、および/または車両2が備える当該他のシステムに既に存在する他のセンサ23,24に由来する。
よって、本発明によると、有利には、あらゆる状況下で、ハンドルトルクT3の実際値に対する信頼性の高い情報を維持すると共に実質的にリアルタイムで更新することが可能となり、これには専用トルクセンサ14が故障した場合や、単純に専用トルクセンサ14が存在しない場合も含まれ、すなわち何らかのトルクセンサ14の存在および/または適切な動作に実際に左右されない。そのようなトルクセンサ14は、もっぱらハンドルトルクT3を測定することを意図され、このためにステアリングコラム4に設けられる。
有利には、本発明に係る方法は、推定ハンドルトルクT3_estimを求めるのに必要十分な外部データを、専用トルクセンサ14を介してではなく、第三者センサ23,24によって集めることを規定する。当該第三者センサ23,24は、パワーステアリング装置1に、あるいはより広く車両2に、ハンドルトルクT3の測定以外の目的をもって備えられ、すなわち、ハンドルトルク再現機能以外の少なくとも1つの機能(特に制御機能)の実現に寄与するものである(このことは、当該第三者センサの少なくとも二重の使用に相当しており、ハンドルトルクの推定のための使用および少なくとも1つの別の使用が含まれる)。
「専用ハンドルトルクセンサ」14とは、特にパワーステアリング装置1内、例えばステアリングコラム4に配置されてハンドルトルクT3を測定するセンサであって、当該ハンドルトルクセンサ14が用いる測定技術を問わず、主な目的、さらには排他的な目的としてハンドルトルクT3の測定を提供するセンサを意味する。
よって、そのような専用ハンドルトルクセンサ14は、一方で、弾性ねじれ変形部材15(「試験体」とも呼ばれる)、例えばトーションバー15と、他方で、少なくとも1つのセンサ部材とを含む任意のサブアセンブリによって構成されていてもよい。弾性ねじれ変形部材15は、軸方向において、ハンドル3を担持するステアリングコラム4の上流部4Aと、ステアリングピニオン5を担持するステアリングコラム4の下流部4Bとの間に設けられ、当該上流部4Aと当該下流部4Bとを軸方向に分離する。当該弾性ねじれ変形部材15は、ステアリングコラム4の上流部4Aおよび下流部4Bよりも、ねじれに対して意図的に低剛性に、すなわち、ねじれ方向においてより容易に弾性変形可能に構成されており、それにより、主に当該弾性変形部材15の領域における、容易に検出可能な十分に大きな弾性ねじれ変形が可能となる。少なくとも1つのセンサ部材は、弾性変形部材15のねじれ角変形の大きさを定量化する信号を十分に生成可能である。
より具体的に、またそれ自体公知の態様で、専用ハンドルトルクセンサ14は、ツーパート形式のセンサ部材、上流部4Aに設けられた第1部品と、下流部4Bに設けられた第2部品とを有していてもよく、それにより、2つの軸方向に離間した箇所に配置されかつ上流部4Aと下流部4Bとの間の分離されたいずれかの側に配置された測定結合のおかげで、下流部4Bに対する上流部4Aの相対的な角度変位、すなわち弾性変形部材15のねじれ変形を定量化することができる。
専用ハンドルトルクセンサ14、およびそのセンサ部材の異なる部品は、任意の適当な技術を用いるものであってもよい。
よって、例えば、トルクセンサ14は、交互の極を伴う一連の磁石で構成されて上流部4Aに固定された第1部品と、磁気フラックス集中部を構成して下流部4Bに固定された第2部品とを有する磁気フラックス変動センサであってもよく、当該フラックス集中部の出力部においてホール効果検出器で測定された磁気フラックスの極性および強度により、下流部4Bに対する上流部4Aの相対的な移動の方向および大きさが示される。
あるいは、センサ部材の第1部品は、上流部4Aの角度変位を測定するように構成されていてもよい一方、センサ部材の第2部品は、弾性変形部材15の他側においてステアリングコラムの下流部4Bの角度変位を測定し、これら2つの角度変位の間の差がねじれ変形に相当する。
上述したように、当該方法は、好ましくは、ステアリングラック6と噛み合うステアリングコラム4にハンドル3が取り付けられ、かつ当該ステアリングコラム4または当該ステアリングラック6に補助モータ12が係合しているパワーステアリング装置1を操作するために用いられてもよい。
そのような装置1において、ハンドルトルクT3の値を知ることは、当該ステアリング装置1の操作に、より具体的には補助モータ12のサーボ制御に必要である。
図1に対応する第1の実施形態によると、上記パワーステアリング装置1は、ステアリングコラム4に取り付けられ、通常動作においてハンドルトルクT3を直接的に測定するように構成された専用ハンドルトルクセンサ14を備える。
そして、ハンドルトルク再現ステップ(a)は、有利には、専用ハンドルトルクセンサ14が故障した場合に、一時的に、ハンドルトルクT3の直接測定を推定ハンドルトルクT3_estimで置き換えるために自動的に介入してもよい。
換言すると、本発明に係るハンドルトルク再現は、専用ハンドルトルクセンサ14の故障または信頼性の低下が検出された場合に、ハンドルトルク情報T3の供給の継続、したがってステアリング補助動作の継続を実現するための一時的な安全手段として、補助的な態様で用いられてもよい。
より具体的に、当該方法は、このために、専用ハンドルトルクセンサ14から生じる信号の存在、および必要に応じて信頼性を監視および評価する監視ステップと、当該ハンドルトルクセンサ14の故障が検出された場合に、特にハンドルトルクセンサ14から生じる1つまたはそれ以上の信号の欠如が検出された場合に、ハンドルトルクT3の取得モードを変更し、ハンドルトルクセンサ14による直接測定を放棄して本発明に係るハンドルトルク再現、すなわち他の外部データから推定ハンドルトルクT3_estimを提供するハンドルトルク再現に切り替える切替ステップとを含んでいてもよい。
ハンドルトルクの再現を担う補助回路(特に上述した再現ユニット20を含み、したがって以下では同じ符号20を付する)は、もちろん、自律的であって、またトルクセンサ14に関連付けられかつ当該専用トルクセンサ14に従属する主測定回路21から独立している。
したがって、上述の切替ステップによると、必要な場合に、上記主測定回路21を切り離し、よってステアリング補助と瑕疵あるトルクセンサ14との間の何らかの連結を解除し、当該主測定回路21を補助再現回路20で置き換えることが可能となる。補助再現回路20は、ハンドルトルクセンサ14または当該センサ14が出す(もしくは、もはや出すことのない)信号とは別個で全体として独立した情報源、特に第三者センサ23,24を用いる。
有利には、一方で、専用ハンドルトルクセンサ14を用いてハンドルトルクT3の直接測定を実現する主回路21と、他方で、他の(外部)データからなされる推定によりハンドルトルクの再現T3_estimを実現する補助回路20との二重の存在および利用によって、あらゆる状況下でハンドルトルクT3を正確に表す信頼性が高くて積極的に更新される情報を提供することが可能となり、それによりパワーステアリング装置1の動作安全性を著しく高めることができる。
別の(第2の)好ましい実施形態によると、ステアリングコラム4は、反対に、専用ハンドルトルクセンサ14を全く有しておらず、より具体的に、ハンドルトルクT3を測定するためのトーションバー15を有していない。
そのような構成は、図1の構成において、トルクセンサ14およびトーションバーの表示を単純に途切れていないステアリングコラム4で置き換え、かつ対応する測定回路21を除いたものに相当する。
そして、ハンドルトルク再現ステップ(a)(および、したがって再現ユニット20)は、通常動作において、常に、パワーステアリング装置1の操作に、より具体的には補助モータ12のサーボ制御に必要なハンドルトルク値(この例では、推定ハンドルトルク値T3_estim)を提供するために用いられてもよい。
換言すると、この第2の実施形態によると、ハンドルトルクセンサ14、および具体的には対応するトーションバー15(通常、ステアリングコラム4に設けられている)が、除去されかつ本発明に係る外部データに基づいたハンドルトルクT3_estimの推定を可能とするトルク再現回路20と置き換えられたパワーステアリング装置1が使用される。
有利には、ハンドルトルク再現ステップ(a)は、ハンドルトルクT3を実際に表す推定ハンドルトルク値T3_estimを計算することによって、当該ハンドルトルクT3の実際の値を求めるために、すなわち、ある程度まで、ハンドルトルクT3を間接的に「測定」し、とりわけ当該推定ハンドルトルク値T3_estimに基づいた補助モータ12のアクティブサーボ制御を可能とするために、デフォルトで、さらにはただ一つの手段として、主に使用されるのに十分な信頼性を有する。
この第2の実施形態によると、したがって、(外部の第三者データから同じハンドルトルク情報T3を再現することのできる仮想センサのおかげで)ハードウェアとしてのハンドルトルクセンサ14を構造的に節約すること、よって確実かつ効果的に、小型かつ軽量なパワーステアリング装置1を低コストに得ることができる。
結局のところ、本発明によると、パワーステアリング装置1において、たとえ当該装置1、より具体的には当該装置1のステアリングコラム4がハンドルトルクセンサ14(より具体的には、トーションバー15)を有していなくても、ハンドルトルクの値T3を知ることが可能となり、あるいは、専用ハンドルトルクセンサ14を有する一方で当該ハンドルトルクセンサ14を(一時的にまたは恒久的に)使用できない場合の装置1が改善されるだろう。
もちろん、外部データとして、専用ハンドルトルクセンサ14に由来しない一方で、ハンドルトルクT3を表す値T3_estimを再現するために適当な数学モデルにより利用可能な情報を含む任意のパラメータまたは任意に組み合わされた複数のパラメータが使用されてもよい。
ハンドルトルク再現ステップ(a)では、図2に示すように、それ自体が発明を構成し得る特に好ましい特徴であって、本発明に係る方法が瑕疵あるトルクセンサ14を置き換えるための予備システムとして一時的に使用される場合と、当該方法がハンドルトルクT3を測定するための主な、あるいは排他的な手段として常に使用される場合との両方に適用可能な特に好ましい特徴によって、一方で、ハンドル3の角度位置(ヨー角度)を表す「ハンドル角度」θ3と呼ばれる値と、他方で、補助モータ12のシャフトの角度位置を表す「モータ角度」θ12と呼ばれる値とが外部データとして集められ、「相対変位」Δθ=θ3−θ12と呼ばれる、ハンドル角度θ3とモータ角度θ12との間の差が算出され、そして相対変位Δθに所定の剛性係数Kが掛けられ、それにより「剛性項」T3_stiffと呼ばれる推定ハンドル角度の第1成分が得られる。すなわち、T3_stiff=K×Δθ=K×(θ3−θ12)である。
剛性係数Kは、ハンドルトルク再現ユニット20が有する剛性項計算ユニット22の不揮発性メモリに格納された剛性チャート(「地図」または「マップ」とも呼ばれる)により提供されてもよい。
上記剛性係数Kは、ハンドル3と補助モータ12のシャフトとの間における(トーション)ばね態様の弾性ねじれ変形挙動を表していてもよい。
好ましくは、ハウジング角度θ3(第1外部データ)は、ハンドル3に対応付けられたハンドル角度位置センサ23によって測定される。
ハンドル角度位置センサ23は、有利には、車両2の製造者によって、ハンドル3を担持しかつステアリングコラム4が接続されたサブアセンブリのレベルで、当該車両に当初から組み込まれた「製造者」センサに相当していてもよい。
したがって、このセンサ23は、デフォルトで車両2内に系統的に既に存在する。
そのようなセンサ23をハンドルトルクT3の再現による間接測定の(当該センサが初めに設けられた理由に加わる追加的な)目的のために使用することにより、有利には、単純に追加的な専用ハンドルトルクセンサ14を組み込まないことで、専用ハンドルトルクセンサ14を省略すること、および必要に応じて、パワーステアリング装置1の構造を軽量化することが可能となる。
ハンドル角度位置センサ23は、特に、磁気抵抗式センサ、さらにはホール効果センサであってもよい。
次に、好ましくは、モータ角度θ12は、補助モータ12に構造的に組み込まれた、例えばレゾルバ式の、モータ角度位置センサ24によって測定される。
ここでまた、デフォルトでパワーステアリング装置1に、ここでは補助モータ12に系統的に存在し、別の用途のために当初から設けられる組込センサ24を使用すること(より具体的には、用途を拡張すること)により、追加的なトルクセンサ14を省略することができる。
第1の近似として、より具体的に車両2が高速Vvehic、典型的には50km/h以上で移動している場合において、機能的観点から、推定ハンドルトルクT3_estimを上述の(単独)剛性項T3_stiffと同一視すること、すなわちT3_estim=T3_stiffと考えることが可能である。
実のところ、ハンドルトルク推定の精度および安定度は、そのような状況下で、実際に十分であると考えられる。
それでもなお、それ自体が発明を構成し得る好ましい特徴によると、図2に示すように、ハンドルトルク再現ステップ(a)において、ハンドル角度θ3の時間微分θ’3=d(θ3)/dtが計算されて「ハンドル速度」θ’3と呼ばれるハンドルの回転角速度が推定され、モータ角度θ12の時間微分θ’12=d(θ12)/dtが計算されて「モータ速度」θ’12と呼ばれる補助モータ12のシャフトの回転角速度が推定され、「相対速度」Δθ’と呼ばれる、ハンドル角度とモータ速度との間の差、すなわちΔθ’=θ’3−θ’12が算出され、そして相対速度Δ’θに所定の粘性係数Rが掛けられ、それにより「損失項」T3_viscと呼ばれる推定ハンドル角度の(第2)成分が得られる。すなわち、T3_visc=R×Δ’θ=R×(θ’3−θ’12)である。
この「損失項」T3_viscと呼ばれる推定ハンドル角度の第2成分は、推定ハンドルトルクT3_estimを求める際に介入し、より好ましくは、推定ハンドルトルクT3_estimを得るために剛性項T3_stiffに加えられる。すなわち、T3_estim=T3_stiff+T3_viscである。
換言すると、推定ハンドルトルクT3_estimは、好ましくは、剛性項T3_stiffと損失項T3_viscとの和として求められる。
有利には、損失項T3_viscを、この例で好ましくは剛性項T3_stiffに加えて、使用することにより、推定ハンドルトルクT3_estimの計算モデルの発散を実際に回避することができ、よって特に車両が低速、典型的には50km/h未満で移動している場合において、安定性を得ることができる。
損失係数Rは、ハンドルトルク再現ユニット20が有する損失項計算ユニット25の不揮発性メモリに格納された損失チャート(「地図」または「マップ」とも呼ばれる)により提供されてもよい。
上記損失係数Rは、ハンドル3と補助モータ12のシャフトとの間における減衰式ねじれ粘性挙動を表していてもよい。
よって、ハンドルトルク再現ステップ(a)は、結局のところ、ばね−ダンパ式のモデルを用いて推定ハンドルトルクT3_estim=T3_stiff+T3_viscを、上述した和により、算出してもよい。
留意すべきこととして、ハンドル角度θ3と同じ座標系でモータ角度θ12を表現(して相対変位Δθの同次の計算を可能と)するために、またハンドル速度θ’3と同じ座標系でモータ速度θ’12を表現(して相対速度Δ’θの同次の計算を可能と)するために、必要に応じて、補助モータ12をステアリングコラム4およびハンドル3に接続するそれぞれの運動学的接続部の速度伝達比、特に補助モータ12に対応付けられた減速機の減速比、またはラック6とピニオン5,13との間の速度伝達比を考慮に入れてもよい。
好ましくは、図2および図5に示すように、剛性係数Kは、車両2の縦速度Vvehicに応じて調節される。
とりわけ、そのような調節により、走行状態に応じて、ハンドルトルク再現の静的および動的な応答、より広くは、当該ハンドルトルク再現に起因する補助モータ12のサーボ制御の静的および動的な応答を(応答時間、精度、および安定性に関して)最適化することができる。
好ましくは、図5に示すように、剛性係数Kは、「剛性法則」LKと呼ばれる車速Vvehicに応じた進展法則にしたがう。それによると、剛性係数Kは、まずゼロ速度Vvehicに対応する初期(非ゼロ)値K0から、反転速度Vvehic_invと呼ばれる速度Vvehicに対応する最小値Kminに到達するまで(絶対値で)減少し、そして速度に伴って徐々に再び(絶対値で)増大し、初期値K0に再び到達して、閾値速度Vvehic_thresholdと呼ばれる速度Vvehic以上で当該初期値K0を超える。閾値速度Vvehic_thresholdは、DIで表示されかつ「低速域」と呼ばれる、ゼロから選択対象の閾値速度Vvehic_thresholdまで広がる第1速度区間と、DIIで表示されかつ「高速域」と呼ばれる、当該閾値速度Vvehic_threshold以上で車両の最大速度まで広がる(少なくとも)1つの第2速度区間との間の境界を示す。
閾値速度Vvehic_thresholdは、任意に、例えば経験的に選択されてもよいが、低速と高速との間の移行部を、より具体的には、駐車操縦に適する速度に対応する「駐車」モードと、道路、高速道路、またはサーキットにおいて車両が移動する際に通常到達する速度に対応する「走行」モードとの間の移行部を表してもよい。
よって、上記閾値速度Vvheic_thresholdは、好ましくは、50km/h以下に、より具体的には30〜35km/hに、また例えば図5に示すように約32km/hに選択されてもよい。
好ましくは、図5に示すように、剛性法則LKは、したがって低速値に対してくぼみ40を有しており、そのため、低速域DIにおいて、剛性係数Kは、高速域DIIで適用される値よりも低く保たれ、好ましくは剛性法則LKの全体の最小値(極小値)に相当する、最小値Kminを伴って当該低速域DIに入る。
図5に示すように、剛性最小値Kminは、好ましくは、10〜25km/hに含まれてもよく、また例えば実質的に16km/hであってもよい反転速度Vvehic_invにおいて到達される。
留意すべきこととして、実際のところ、上記反転速度Vvehic_invは、閾値速度Vvehic_thresholdの実質的に半分であってもよい。
好ましくは、剛性法則LKは、図5の曲線で示すように、第1部分、第2部分、および第3部分を含む。第1部分は、ゼロ速度値Vvehic(すなわち、駐車されまたは停止している車両)および初期剛性K0(非ゼロで、ここでは図5において24Nm/°である)に対応する開始点(0,K0)と、反転速度Vvehic_invおよびこれに到達したときの剛性最小値Kmin(ここでは、16Nm/°である)に対応する最小点(Vvehic_inv,Kmin)との間で、好ましくは凸状に、(もっぱら)減少している。第2部分は、当該最小点(Vvehic_inv,Kmin)と、閾値速度Vvehic_thresholdおよび初期剛性K0に近いまたはこれと等しい剛性値に対応する移行点(剛性法則LKを表す曲線の変曲点に相当していてもよい)との間で、好ましくは凸状に、(もっぱら)増大している。そして、第3部分は、好ましくは第2部分の(平均的な)傾きよりも小さな傾きで、また好ましくは凸状に、増大していて、速度Vvehicが最大車速に向かうにつれて、初期剛性値K0よりも大きな漸近剛性値(剛性最大値)Kmax(ここでは、25Nm/°である)に近づく。
好ましくは、剛性法則LKは、連続でありかつ連続的微分可能な、すなわちC1級の関数である。
有利には、(特に低速域DIと高速DIIとの間における)剛性法則LKの規則性、ならびに当該剛性法則LKが(くぼみ40の存在によって)低速域DIで呈する剛性Kの減少により、推定トルクT3_estimの計算に安定性および連続性が与えられ、よって駐車状態と走行状態との間における移行(あるいはその逆の移行)の操作を改善することができる。
実際に、発明者は、車両2の、したがってサーボ制御されるパワーステアリング装置1の静的および動的な挙動が、当該車両が駐車状態にあるか走行状態にあるかによって大きく異なることを見出した。
事実、低速では、より具体的に駐車時には、車輪9,10に装着されるタイヤの挙動は乾燥摩擦挙動に似ている一方、走行状態、したがって典型的には50km/h以上の、特に上述の閾値速度Vvehic_threshold以上の高速では(すなわち、上述の高速域DIIでは)、タイヤはその線形挙動領域でシンプルな剛体として振る舞う。
ステアリング装置1のサーボ制御の安定限界、より具体的に推定ハンドルトルクT3_estimの計算および使用のアルゴリズムの安定限界は、したがって駐車時と走行時とで異なる。
上記安定限界の定義に剛性Kが直接的に介入する範囲において、当該剛性を車両の状態に応じて変えること、より具体的には、車両が駐車状態(ゼロ速度)にあるか、走行状態(高速、特に上述した高速域DII)にあるか、または当該2つの状態の間の移行部(典型的には、上述のくぼみ40と、特に低速域DIにおける反転速度Vvehic_inv以上)にあるかに応じて当該剛性Kを変えること(したがって、様々な剛性値Kを与えること)は、サーボ制御の安定性を確保するために特に有用である。
車速に応じた剛性係数Kの調節に代えてまたは加えて、粘性係数Rが、好ましくは、車両2の縦速度Vvehicに応じて調節される。
ここでまた、そのような調節により、走行状態に応じて、ハンドルトルク再現の静的および動的な応答、より広くは、当該ハンドルトルク再現に起因する補助モータ12のサーボ制御の静的および動的な応答を(応答時間、精度、および安定性に関して)特に最適化することができる。
例として、粘性係数Rは、車速Vvehicが、低速(0〜50km/h)よりも安定性の要求が低い所定の速度閾値以上、例えば50km/h以上になった場合に、低減されてもよく、さらには取り消されてもよい。
より具体的に、図6に示すように、粘性係数Rは、「粘性法則」LRと呼ばれる車速Vvehicに応じて減少する進展法則にしたがってもよい。
好ましくは、この粘性法則LRによると、粘性係数Rは、速度Vvehicに応じて連続的に(絶対値で)減少してもよく、まず速度の減少関数の第1部分では、ゼロ速度に対応する初期値R0(非ゼロで、ここでは図6において1Nm/°/sである)から「移行速度」Vvehic_transと呼ばれる速度に対応する中間値R1まで、実質的に直線状にまたはやや凸状に大きく減少し、そして減少関数の第2部分では、第1部分よりも小さな平均的な傾きを伴って実質的に直線状にまたはやや凸状に緩やかに減少し、かつ好ましくは漸近的に、最小粘性値Rminに近づいていく。
移行速度Vvehic_transは、好ましくは、10〜25km/hに含まれていてもよく、また例えば実質的に16km/hであってもよい。特に好ましい態様では、移行速度Vvehic_transは、剛性法則LKの反転速度Vvehic_invと実質的に等しくてもよく、そのため、剛性最小値Kminが中間粘性R1に対応していてもよい。
中間粘性R1は、初期粘性R0の実質的に半分(すなわち、約50%)であってもよいし、最小粘性Rminは、当該初期粘性R0の30〜40%であってもよい。
また、剛性法則LKについて上述したように、粘性法則LRは、好ましくは、連続でありかつ連続的微分可能な、すなわちC1級の関数である。
さらに、図2に示すように、剛性項T3_stiff(「ばね」成分)は、好ましくは、(第1)ローパスフィルタ26によってフィルタ処理される。
ローパスフィルタ処理によると、有利には、ノイズを低減し、あるいは除去することができる。
好ましくは、上記第1ローパスフィルタ26のカットオフ周波数fc_26は、車両の縦速度Vvehicに応じて調節される。
有利には、カットオフ周波数fc_26の調節により、トルク再現およびそれに起因する補助モータ12のサーボ制御の静的および動的な応答を最適化することができる。
例として、図7に示すように、カットオフ周波数fc_26は、車速の増加関数にしたがって増大してもよく、それにより有利には、速度に関わらずハンドルトルク推定計算の安定性が確保される。
より具体的に、カットオフ周波数fc_26は、低速(典型的には、0〜25km/h、または0〜30km/h、より具体的には、上述した低速域DI)に対して低い値(典型的には、10Hz未満、または5Hz未満、例えば約1Hz)をとってもよい。
実際のところ、車両が駐車されているか走っているかによる車両2およびパワーステアリング装置1の挙動の違いと、そのような挙動の違いと安定性との関わり合いとから、低速で、第1ローパスフィルタ26のカットオフ周波数fc_26が高すぎる場合に、ハンドル3を介して運転者が感じるハンドルトルクの振動が誘発されるおそれがある。
そのような運転における不快感を回避するために、上記カットオフ周波数fc_26を低速で低減することが有用である。
これに対し、カットオフ周波数fc_26は、高速(典型的には、30km/h以上、より広くは高速域DII)に対して、低い値よりも高い値、典型的には10Hz以上、20Hz以上、または30Hz以上であってもよく、また60Hzに達してもよい。
実際のところ、カットオフ周波数の値が低すぎると、推定ハンドルトルクT3_estimの取得と、運転者によって加えられる実際のハンドルトルクT3との間に遅れ(位相シフト)が生じ、それにより運転者によるステアリング感覚に不都合が生じ、ステアリングに応答性が欠けているように感じられ、いくらかの「重さ」またはいくらかの「やわらかさ」が存在する。
これに対し、低速では、この遅れ現象は知覚しにくく、そのために運転者の快適性を損なうことなくカットオフ周波数fc_26を低くすることができる。
剛性項T3_stiffのフィルタ処理に代えてまたは加えて、粘性項T3_visc(「粘性ダンパ」成分)が、好ましくは、(第2)ローパスフィルタ27によってフィルタ処理される。第2ローパスフィルタ27のカットオフ周波数fc_27は、好ましくは、車両の縦速度Vvehicに応じて調節される。
ここでまた、ローパスフィルタ処理によると、有利には、ノイズを低減または除去することができる一方、カットオフ周波数fc_27の調節によると、トルク再現およびそれに起因する補助モータ12のサーボ制御の静的および動的な応答を最適化することができる。
留意すべきこととして、損失項T3_viscに対応する第2ローパスフィルタ27は、また、ハンドル3を介して運転者が推定する触覚的な感覚に影響する。
このように、留意すべきこととして、例えば、車速Vvehicが「低速」を特徴付ける閾値以下である、例えば50km/hの閾値以下である場合、特に上述した低速域DIにある場合には、特に運転者に重たい感覚を与えないために、すなわちハンドル3の操作中にパワーステアリングの粘性的な挙動の感覚を与えないために、カットオフ周波数fc_27を低くすることが考えられる。
より具体的に、カットオフ周波数fc_27は、図7を参照して上述したものと同じ進展法則にしたがってもよい。
第2ローパスフィルタのカットオフ周波数fc_27は、必要に応じて、第1ローパスフィルタのカットオフ周波数fc_26と等しくてもよい。
変形例によると、図3に示すように、当該方法は、トルク再現ステップ(a)の後に、補助モータ12に適用されるモータトルク設定値I12_setを求める補助モータ12の開ループ制御ステップ(b)を含む。
そのような開ループサーボ制御は、それ自体公知で「ブースト曲線」によるサーボ制御とも呼ばれ、ハンドルトルクT3の既知の値から(ここでは、再現ユニット20に由来する推定ハンドルトルクT3_estimから)、モータトルク設定値I12_setを求めるものである。モータトルク設定値I12_setは、等価的かつ好ましい態様において、補助モータ12に適用されるモータ電流設定値I12_setの形式で表現されてもよい。
ここで、モータトルク設定値I12_setは、一方で、所定の補助法則(「ブースト曲線」)にしたがって推定ハンドルトルクT3_estimから求められるベース設定値I12_baseと、他方で、補助モータのシャフトの回転角速度θ’12(以下、「モータ速度」という。)に応じてそれ自体が発明を構成し得る所定の機能にしたがって算出され、かつベース設定値I12_baseを調節するための減衰設定値(または「減衰トルク」)I12_dampとを含む。
このために、上記減衰設定値I12_dampは、好ましくは、上記ベース設定値I12_baseに代数学的に加えられ、それによりモータトルク設定値I12_setは、ベース設定値と減衰設定値との代数和に相当する。
開ループサーボ制御の安定性を向上させることを狙い、かつしたがってモータトルク設定値I12_setに対する加減(低減)効果を潜在的に有する減衰設定値I12_dampの寄与において、シンプルな表記上の慣例により、ベース設定値I12_baseには正符号が対応付けられ、減衰設定値I12_dampには負符号が対応付けられ、そのため、上述の代数和は、減算の形式で記述される。すなわち、I12_set=I12_base−I12_dampである。
補助法則28は、チャートまたは「地図」(「マップ」)の形態で、パワーステアリング装置1の対応する計算ユニットの不揮発性メモリに格納されていてもよい。
それ自体公知の態様で、上記補助法則28は、増加関数にしたがって、モータトルクベース設定値I12_baseを各(推定)ハンドルトルク値T3_estimに対応させていてもよい。
また、上記補助法則28は、車速Vvehicに応じて調節されてもよく、典型的には、低速で補助を大きくし(例えば、車両の駐車操縦を促すため)、その逆に高速で、特に50km/h以上で、より具体的に上述の高速域DIIにおいて補助を小さくする(高速ではステアリング操作に対するステアリング抵抗は一般に小さい)。
そして、図3に示すように、減衰設定値I12_dampは、好ましくは、減衰ユニット30において、モータ速度θ’12から、特にモータ速度θ’12に比例して、モータ速度θ’12に減衰ゲインGdampを適用することによって算出されてもよい。モータ速度θ’12は、好ましくは、上述したモータ角度θ12の微分によって得られてもよい。
そのような構成の重要性は、以下に目を通すことによってより理解されるだろう。
パワーステアリング装置がハンドルトルクT3の(直接)測定に基づいて開ループサーボ制御される場合、ハンドルトルク微分フィードバックを用いる減衰によってサーボ制御を安定させることが実際に知られている。
しかしながら、そのような公知の方法は、ハンドルトルクセンサ14によってハンドルトルクT3を直接的に測定することを必要とし、それによりハンドルトルクT3の値に関する情報を利用可能とするのみでなく、ハンドルトルクの微分値を得るために対応するトルク信号を微分することで得られるその後の計算が不安定にならないように、十分に広い帯域幅(典型的には、少なくとも100Hz)にわたって当該信号が取得されるようにもする。
しかしながら、ここではハンドルトルクT3の直接測定は利用できず(トルクセンサ14の故障または不在のため)、また推定ハンドルトルクT3_estimの再現ユニット20が比較的狭い帯域幅(したがって、不安定性の発生を阻止するのに不十分、特に15〜25Hz)を有しており、公知の減衰方法を同様に適用することができない。
これに対し、発明者は、ハンドルトルクT3を表す推定モータトルク再現T3_estimが、本発明によると、(とりわけ)モータ角度θ12から実行されること、すなわちハンドルトルクT3とモータ角度θ12とを対応付ける関連性が存在することを見出すと共に、ひいては、これらの量の各微分値の間の典型的な関連性を確立すること、すなわちモータ角度の微分値、したがってモータ速度θ’12をトルク微分値と対応付ける関連性を確立することが可能であることを発見した。
したがって、発明者は、測定されたモータ角度θ12を微分して算出されるモータ速度θ’12(推定ハンドルトルクT3_estimの微分値ではなく)を、有効な減衰フィードバックを計算するための、すなわち適切かつ安定的な減衰設定値I12_dampを計算するためのベース信号として用いることが実際に可能であることを発見した。
有利には、モータ角度の微分、すなわちモータ速度θ’12は、ハンドルトルクT3の微分を(間接的に)表す一方、推定ハンドルトルクT3_estimを微分して算出されるハンドルトルク微分値とは違って、対象の周波数範囲で開ループサーボ制御の不安定性を誘発するほどに厳しい帯域幅制限を実質的に有しない。
そして、減衰ユニット30が求めてモータ速度θ’12に適用する減衰ゲインGdamp(または「微分ゲイン」)は、有利には、車速Vvehicに応じて調節されてもよい。
より具体的に、低速で(50km/h未満で、より具体的には上述の低速域DIで)減衰ゲインGdampを大きくする一方、高速で(典型的には高速域DIIで)当該減衰ゲインGdampを小さくすることが考えられ、それにより高速よりも低速において大きな減衰、したがってより高い安定性が得られる。
好ましくは、図3に示すように、減衰設定値I12_dampは、さらに、推定ハンドルトルクT3_estimの値に依存する少なくとも1つの第1重み係数P1によって重み付けされる。
この第1重み係数P1は、運転者がハンドル3を手で保持している「保持ハンドル」状態と呼ばれる状態を、運転者がハンドル3を解放した「解放ハンドル」状態と呼ばれる状態から区別するために、またそれに応じて減衰設定値I12_dampを適応させるために、第1重み付けユニット31によって規定される。
保持ハンドル状態にある場合、目的は、第1重み係数P1を小さくし、したがってモータトルク設定値I12_setの規定における減衰設定値I12_dampの寄与を小さくすることである。
そのような保持ハンドル状態は、ハンドルトルクT3、したがって比較的大きな(典型的には、2Nm以上)推定ハンドルトルクT3_estimによって特徴付けられる。
保持ハンドル状態において第1重み係数P1を(絶対値で)小さくすることにより、有利には、ハンドル3を介して、粘性的な触覚感覚やパワーステアリング装置の応答性の欠如を運転者に感じさせるのを回避できる。
逆に、第1重み係数P1は、解放ハンドル状態にある場合に(絶対値で)大きくされてもよい。解放ハンドル状態は、ハンドルトルクT3、したがって比較的小さな(典型的には、1Nm以下)推定ハンドルトルクT3_estimによって特徴付けられる。
これにより、ハンドル3の自由振動が、有利には、減衰され得、また特に、ハンドル3が、高速で振幅の大きな制御されない角度振動にさらされるのを阻止できる。そのような角度振動によると、例えば、運転者が当該ハンドル3を手にして反応できる前に、車両のヨーイングが生じるおそれがある。
例として、第1重み係数P1は、0から1の範囲で変化してもよく、1の値は、推定ハンドルトルクT3_estimが1Nm以下である場合に適用され、0の値は、推定ハンドルトルクT3_estimが2Nm以上である場合に適用され、そして、例えば線形の、適当な全体的な減少関数が、推定ハンドルトルクT3_estimに応じて当該第1重み係数P1を当該2つの値の間で変化させるために用いられる。
留意すべきこととして、第1重み係数P1は、また、車速Vvehicに伴って変化してもよい。
好ましくは、図3に示すように、減衰設定値I12_dampは、モータ角度θ12に依存する、および/または、それに代えてまたは加えて、好ましくはハンドル角度θ3に依存する第2重み係数P2によって(も)重み付けされる。
ここで、留意すべきこととして、上記第2重み係数P2を算出する目的で、ハンドル角度θ3およびモータ角度θ12は、実質的に等価の角度位置情報を提供してもよい。ただし、必要に応じて、補助モータ12をステアリングコラム4およびハンドル3に接続する異なる運動学的接続部の全速度伝達比が考慮される。
この第2重み係数P2は、第2重み付けユニット32によって規定されるものであって、ハンドル3の中央位置(車両が直線的に、または略直線的に移動する状況に対応する)に対するずれを考慮することを可能とする。
よって、上記第2重み係数P2は、モータ角度θ12および/またはハンドル角度θ3が小さい、さらにはゼロである場合、すなわちハンドル3がその中央位置の近くにある場合(すなわち、車両が直線に近い経路にしたがっている場合)に大きくなる一方、当該第2重み係数P2は、モータ角度θ12および/またはハンドル角度θ3が増大し、および/または所定の振幅閾値を超える場合に小さくなり、それによりステアリング操作後におけるハンドル3の自然な再センタリング動作が減衰によって妨げられない。
さらに、ここでまた、第2重み係数P2は、車速に応じて調節されてもよく、より具体的に当該車速の減少関数にしたがうことにより、すなわち車速Vvehicが増大する場合に当該第2重み係数P2を(絶対値で)小さくすることにより調節されてもよい。
最後に、減衰設定値I12_dampは、関数によって求められてもよい。その関数とは、I12_damp=P2×P1×Gdamp×θ’12である。
図4に示す別の変形例によると、当該方法は、トルク再現ステップ(a)の後に、補助モータ12に適用されるモータトルク設定値(または、等価的に、モータ電流設定値)T12_setを求める補助モータ12の閉ループ制御ステップ(c)を含む。
好ましくは、この閉ループ制御は、サーボ制御パラメータとしてハンドルトルクT3を用いる。
このように、方法は、ハンドルトルク設定値を規定するステップ(c1)を含んでもよい。このステップ(c1)では、到達すべきハンドルトルク値T3を表すハンドルトルク設定値T3_setが生成される。
ハンドルトルク設定値T3_setは、ハンドルトルク設定値生成ユニット33により、所定の補助法則にしたがってリアルタイムに生成されてもよい。当該補助法則は、典型的には地図または「マップ」の形式であってもよく、また車両2の各使用状態に紐付いており、考慮される瞬間にハンドル3において感じられるハンドルトルクT3に対応するハンドルトルク設定値T3_setについて、車両の当該使用状態が考慮に入れられる。
このために、ハンドルトルク設定値生成ユニット33は、入力として、一方で、考慮される瞬間における車両2の動的状態、例えば当該車両の縦速度Vvehic、当該車両の横加速度などを表す「車両データ」を、他方で、考慮される瞬間におけるパワーステアリング装置1の構成、例えばステアリング角度、ハンドル3の回転速度θ’3などを表す「ステアリングデータ」を使用し、これらのデータからハンドルトルク設定値T3_setを求める。
その後、方法は、ハンドルトルク誤差を求めるステップ(c2)を含む。このステップ(c2)では、「ハンドルトルク誤差」ΔT3と呼ばれるハンドルトルク設定値T3_setと、ここでは(専用センサ14による測定を介してではなく)ハンドルトルク再現ステップ(a)で得られる推定ハンドルトルク値T3_estimによってわかる、実際のハンドルトルク値との間の差が計算される。
換言すると、本発明のハンドルトルク再現ステップ(a)によると、サーボ制御量の、すなわちハンドルトルクT3の間接的な測定と等価なものを再現によって実現することで、サーボ制御ループを「閉じる」ことが可能となる。
その後、方法は、モータトルク設定値を求めるステップ(c3)を含む。このステップ(c3)では、補助モータ12に適用されることを意図されたモータトルク設定値T12_setが、モータトルク設定値決定ユニット34(または「トルク制御器」)によって生成され、それにより補助モータ12はハンドルトルク誤差ΔT3を小さくするように動作し得る。
換言すると、モータトルク設定値T12_setの適用において、補助モータ12は、実際のハンドルトルクT3を、ハンドルトルク設定値T3_setで構成される目標値へ向けて収束させ得る補助トルクT12を供給し、その結果、トルク誤差ΔT3が小さくなる(すなわち、トルク誤差ΔT3がゼロに近づく)。
さらに、実施可能な変形例によると、複数の補正成分、例えば予測成分および/または補償成分を、好ましくは代数的に、足し合わせて、補助モータ12に適用されるモータトルク設定値T12_setを最終的に形成することも可能である。
「予測成分」は、「事前位置決め成分」とも呼ばれるオフセット式の補正成分である。この予測成分は、ステアリングシステムが望むように正確に動作しないであろうことが予め、さらには補助モータ12にモータトルク設定値T12_setを適用する前にわかっている場合に、モータトルク設定値T12_setにまず導入され、典型的には当該モータトルク設定値T12_setを大きくする。
例として、その値が既知である非ゼロの静的誤差の発生が系統的に確認される場合、予測成分によると、当該静的誤差に対応する(オフセット)値によりモータトルク設定値T12_setを大きくすることができる。
例えば、次に、「補償成分」は、ステアリング機構の乾燥摩擦効果または慣性効果を補償することを意図されていてもよい。
乾燥摩擦の場合、任意の適当な手段によって当該摩擦の推定値を算出して、摩擦の当該推定値に対応する値の摩擦補償成分を適用することが可能である。
システムの応答の遅れを誘発する傾向にある慣性の場合、例えば、慣性を表すゲイン(「二次導関数ゲイン」と呼ばれる)と、ハンドルの角度位置θ3の二階微分(すなわち、ハンドルの角加速度)との積に等しい値の慣性補償成分を算出することが可能である。
もちろん、本発明は、本発明に係る方法を実行可能なパワーステアリングを操作するためのモジュール35それ自体に関する。
当該操作モジュール35、より具体的には、そのハンドルトルク再現ユニット20、剛性項計算ユニット22、損失項計算ユニット25、ローパスフィルタユニット26,27、減衰ユニット30、補助法則適用ユニット28、重み付けユニット31,32、ハンドルトルク設定値生成ユニット33、モータ設定値決定ユニット34、および/または主測定回路21の全部または一部の各々は、電子回路、電子基板、計算機(コンピュータ)、プログラマブルオートマトン、または任意のその他の等価な装置によって構成されていてもよい。
上記モジュールまたはユニットの各々は、その電子部品の配線に関連する物理的な制御構造、および/または、好ましくは、コンピュータプログラミングによって規定される仮想的な制御構造を有していてもよい。
もちろん、本発明は、上述した変形例のいずれかに限定されるものでは全くなく、当業者であれば、特に上述した特徴を任意に単離しもしくは自由に組み合わせ、またはそれらを等価物と置き換えることができるだろう。

Claims (13)

  1. 車両(2)用のパワーステアリング装置(1)を操作する方法であって、
    上記パワーステアリング装置(1)は、
    ハンドル(3)であって、該ハンドル(3)に運転者が「ハンドルトルク」(T3)と呼ばれる力を加えることにより上記パワーステアリング装置を操縦することを可能とするハンドル(3)と、
    補助力(T12)を提供して上記パワーステアリング装置(1)の操縦を補助するように構成された補助モータ(12)とを備え、
    上記方法は、
    ハンドルトルク再現ステップ(a)であって、上記ハンドルトルクを測定するための専用ハンドルトルクセンサ(14)を用いずに、上記パワーステアリング装置(1)内または上記車両(2)内で集められる「外部データ」(θ3,θ12,θ’3,θ’12)と呼ばれるデータから、「推定ハンドルトルク」(T3_estim)と呼ばれる上記ハンドルトルク(T3)の表示情報を再現することによって、上記運転者により上記ハンドル(3)に実際に加えられているものとして上記ハンドルトルク(T3)の値を求めるハンドルトルク再現ステップ(a)を含み、
    上記外部データは、
    上記ハンドル(3)の角度位置を表す「ハンドル角度」(θ3)と呼ばれる値と、
    上記補助モータ(12)のシャフトの角度位置を表す「モータ角度」(θ12)と呼ばれる値と、
    上記ハンドル角度および上記モータ角度の時間微分(θ’3,θ’12)とを含み、
    上記ハンドルトルク再現ステップ(a)において、
    一方で、上記ハンドル(3)の角度位置を表す「ハンドル角度」(θ3)と呼ばれる値と、他方で、上記補助モータ(12)のシャフトの角度位置を表す「モータ角度」(θ12)と呼ばれる値とを外部データとして集め、
    「相対変位」(Δθ)と呼ばれる、上記ハンドル角度と上記モータ角度との間の差を算出し、
    そして、上記相対変位(Δθ)に所定の剛性係数(K)を掛け、それにより「剛性項」(T3_tiff)と呼ばれる上記推定ハンドルトルクの第1成分を得る
    ことを特徴とする方法。
  2. 請求項1において、
    上記ハンドルトルク再現ステップ(a)において、
    上記ハンドル角度(θ3)の時間微分を計算して、「ハンドル速度」(θ’3)と呼ばれる上記ハンドルの回転角速度を推定し、
    上記モータ角度(θ12)の時間微分を計算して、「モータ速度」(θ’12)と呼ばれる上記補助モータのシャフトの回転角速度を推定し、
    「相対速度」(Δθ’)と呼ばれる、上記ハンドル速度(θ’3)と上記モータ速度(θ’12)との間の差を算出し、
    上記相対速度(Δθ’)に所定の粘性係数(R)を掛け、それにより「損失項」(T3_visc)と呼ばれる上記推定ハンドルトルクの第2成分を得て、
    そして、上記損失項(T3_visc)を上記剛性項(T3_stiff)に加えることで上記推定ハンドルトルク(T3_estim)を得る
    ことを特徴とする方法。
  3. 請求項1または2において、
    上記剛性項(T3_stiff)および/または上記損失項(T3_visc)を、ローパスフィルタ(26,27)によってフィルタ処理し、
    上記ローパスフィルタ(26,27)のカットオフ周波数(fc_26,fc_27)を、好ましくは上記車両の縦速度(Vvehic)に応じて調節する
    ことを特徴とする方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項において、
    上記剛性係数(K)および/または上記粘性係数(R)を、上記車両(2)の縦速度(Vvehic)に応じて調節する
    ことを特徴とする方法。
  5. 請求項4において、
    上記剛性係数(K)は、「剛性法則」(LK)と呼ばれる上記車両の速度(Vvehic)に応じた進展法則にしたがって、まずゼロ速度(Vvehic)に対応する初期値(K0)から、「反転速度」(Vvehic_inv)と呼ばれる速度に対応する最小値(Kmin)に到達するまで減少し、そして速度に伴って徐々に再び増大し、上記初期値(K0)に再び到達して、「閾値速度」(Vvehic_threshold)と呼ばれる速度以上で上記初期値(K0)を超え、
    上記閾値速度(Vvehic_threshold)は、「低速域」(DI)と呼ばれる第1速度区間と、「高速域」(DII)と呼ばれる第2速度区間との間の境界を示す
    ことを特徴とする方法。
  6. 請求項4または5において、
    上記粘性係数(R)は、「粘性法則」(LR)と呼ばれる上記車両の速度(Vvehic)に応じて減少する進展法則にしたがう
    ことを特徴とする方法。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項において、
    上記トルク再現ステップ(a)の後に、上記補助モータ(12)に適用されるモータトルク設定値(I12_set)を求める上記補助モータの開ループ制御ステップ(b)を含み、
    上記モータトルク設定値は、
    一方で、所定の補助法則(28)にしたがって上記推定ハンドルトルク(T3_estim)から求められるベース設定値(I12_base)と、
    他方で、「モータ速度」(θ’12)と呼ばれる上記補助モータのシャフトの回転角速度(θ’12)に応じて算出され、かつ上記ベース設定値(I12_base)を調節するための減衰設定値(I12_damp)であって、好ましくは上記ベース設定値(I12_base)に代数的に加えられる減衰設定値(I12_damp)とを含む
    ことを特徴とする方法。
  8. 請求項7において、
    上記減衰設定値(I12_damp)を、上記モータ速度(θ’12)に比例して、該モータ速度(θ’12)に減衰ゲイン(Gdamp)を適用することによって算出する
    ことを特徴とする方法。
  9. 請求項7または8において、
    上記減衰設定値(I12_damp)を、上記推定ハンドルトルク(T3_estim)の値に依存する少なくとも1つの第1重み係数(P1)によって重み付けする
    ことを特徴とする方法。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項において、
    上記ハンドル角度(θ3)を、上記ハンドルに対応付けられたハンドル角度位置センサ(23)によって測定する
    ことを特徴とする方法。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項において、
    上記モータ角度(θ12)を、上記補助モータ(12)に組み込まれた、例えばレゾルバ式の、モータ角度位置センサ(24)によって測定する
    ことを特徴とする方法。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項において、
    上記方法は、パワーステアリング装置(1)であって、上記ハンドル(3)が、ステアリングラック(6)に噛み合うステアリングコラム(4)に取り付けられており、上記補助モータ(12)が、上記ステアリングコラム(4)または上記ステアリングラック(6)に係合しているパワーステアリング装置(1)を操作するものであり、
    上記パワーステアリング装置(1)は、上記ステアリングコラム(4)に取り付けられ、通常動作において上記ハンドルトルク(T3)を直接的に測定するように構成された専用ハンドルトルクセンサ(14)を備え、
    上記ハンドルトルク再現ステップ(a)は、上記専用ハンドルトルクセンサ(14)が故障した場合に、上記ハンドルトルク(T3)の直接測定を上記推定ハンドルトルク(T3_estim)で置き換えるために自動的に介入する
    ことを特徴とする方法。
  13. 請求項1〜11のいずれか1項において、
    上記方法は、パワーステアリング装置(1)であって、上記ハンドル(3)が、ステアリングラック(6)に噛み合うステアリングコラム(4)に取り付けられており、上記補助モータ(12)が、上記ステアリングコラム(4)または上記ステアリングラック(6)に係合しているパワーステアリング装置(1)を操作するものであり、
    上記ステアリングコラム(4)は、専用ハンドルトルクセンサ(14)を有しておらず、より具体的に、上記ハンドルトルク(T3)を測定するためのトーションバー(15)を有しておらず、
    上記ハンドルトルク再現ステップ(a)を、通常動作において、上記パワーステアリング装置(1)の操作に、より具体的には上記補助モータ(12)のサーボ制御に必要な上記推定ハンドルトルクの値(T3_estim)を提供するために用いる
    ことを特徴とする方法。

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