JP2019510466A5 - - Google Patents

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  1. 食品用酵素組成物であって、sn2位でN−アシルホスファチジルエタノールアミンに作用するホスホリパーゼA2酵素、およびsn1位で極性脂質に作用する酵素を含む食品用酵素組成物。
  2. ドウを製造する方法であって、ドウ構成成分、sn2位でN−アシルホスファチジルエタノールアミンに作用するホスホリパーゼA2酵素、およびsn1位で極性脂質に作用する酵素を混合する工程を含む方法。
  3. ドウまたはベークド製品の製造における、sn2位でN−アシルホスファチジルエタノールアミンに作用するホスホリパーゼA2酵素、およびsn1位で極性脂質に作用する酵素の使用であって、ベークド製品の比体積;ドウの特性(ドウの形成;ドウの伸展性など)を改良するため;ベークド製品のクラストのクリスピー性を改良するため;クラム構造を改良する(ベークド製品のクラム孔径を改良するか、またはベークド製品のクラム孔の均質性を改良するなど)ため;柔らかさを改良する(ベークド製品の柔らかさを改良するなど)ため;ベークド製品のオーブンスプリングを改良するため;前記ドウおよび/またはベークド製品中のN−アシルリソホスファチジルエタノールアミンを増加させる(好ましくは14〜20個の炭素原子を含有する脂肪酸部分を備えるN−アシルリソホスファチジルエタノールアミンを増加させる、好ましくは14〜20個の炭素原子を含有する飽和脂肪酸部分を備えるN−アシルリソホスファチジルエタノールアミンを増加させる)ため;前記ドウおよび/またはベークド製品中のリソリン脂質を増加させるため;前記ドウおよび/またはベークド製品中のジガラクトシルモノグリセリドおよび/またはモノガラクトシルモノグリセリドを増加させるため;前記ドウおよび/またはベークド製品中のリソリン脂質、および/またはジガラクトシルモノグリセリド、および/またはモノガラクトシルモノグリセリドを増加させることと一緒にN−アシルリソホスファチジルエタノールアミンを増加させるための使用。
  4. 前記ホスホリパーゼA2酵素、および前記sn1位で極性脂質に作用する前記酵素は、同時または連続的のいずれかで混合または使用される、請求項2に記載の方法または請求項3に記載の使用。
  5. 前記ホスホリパーゼA2酵素は、N−アシルホスファチジルエタノールアミンをドウ条件下でN−アシルリソホスファチジルエタノールアミンに変換させるものであり、前記生成されたN−アシルリソホスファチジルエタノールアミンの前記脂肪酸部分は、14〜20個の炭素原子を含有する(好ましくは、前記生成されたN−アシルリソホスファチジルエタノールアミンの前記脂肪酸部分は、飽和しており、かつ14〜20個の炭素原子を含有し;より好ましくは、前記脂肪酸は、飽和しており、かつ16個の炭素原子を含有する)、請求項1に記載の組成物、または請求項2もしくは4に記載の方法、または請求項3もしくは4に記載の使用。
  6. 前記sn1位で極性脂質に作用する前記酵素は、ホスホリパーゼ活性、ガラクトリパーゼ活性またはそれらの組み合わせを有する酵素である、請求項1もしくは5に記載の組成物、または請求項2、4もしくは5のいずれか一項に記載の方法、または請求項3〜5のいずれか一項に記載の使用。
  7. 前記sn1位で極性脂質に作用する前記酵素は、ガラクト脂質に作用する、請求項1、5もしくは6のいずれか一項に記載の組成物、または請求項2もしくは4〜6のいずれか一項に記載の方法、または請求項3〜6のいずれか一項に記載の使用。
  8. 前記ホスホリパーゼA2酵素は、N−アシルリソホスファチジルエタノールアミンに作用することができないか、または実質的に作用することができない、請求項1もしくは5〜7のいずれか一項に記載の組成物、または請求項2もしくは4〜7のいずれか一項に記載の方法、または請求項3〜7のいずれか一項に記載の使用。
  9. 前記組成物は、レシチン、好ましくは大豆をベースとするレシチンをさらに含む、請求項1または5〜8のいずれか一項に記載の組成物。
  10. レシチンを添加する工程、好ましくは大豆をベースとするレシチンを添加する工程をさらに含む、請求項2もしくは4〜8のいずれか一項に記載の方法、または請求項3〜のいずれか一項に記載の使用。
  11. 前記レシチンは、酵素的に修飾されたレシチンである、請求項9に記載の組成物、または請求項10に記載の使用、または請求項10に記載の方法。
  12. 前記レシチンは、ホスホリパーゼA2活性を備える酵素によって酵素的に修飾されている(好ましくは、前記レシチンは、前記sn2位でN−アシルホスファチジルエタノールアミンに作用するホスホリパーゼA2によって酵素的に修飾されている)、請求項9もしくは11に記載の組成物、または請求項10もしくは11に記載の方法、または請求項10もしくは11に記載の使用。
  13. 製品、例えばベークド製品、または蒸し製品、または茹で製品、または揚げ製品を生成するために、前記ドウを調理する、例えば焼成するかまたは蒸す、茹でるかまたは揚げる工程をさらに含む、請求項2、4〜8もしくは10〜12のいずれか一項に記載の方法、または請求項3〜8もしくは10〜12のいずれか一項に記載の使用。
  14. 前記ドウは、パンドウ、パスタドウ、ヌードルドウ、ケーキドウ、ペストリードウまたはバッターからなる群から選択されるドウである、請求項2、4〜8もしくは10〜13のいずれか一項に記載の方法、または請求項3〜8もしくは10〜13のいずれか一項に記載の使用。
  15. 前記ホスホリパーゼA2酵素、および極性脂質に作用する前記酵素は、前記ドウから製造されるベークド製品、または蒸し製品、または茹で製品、または揚げ製品の、前記特許請求される酵素の添加を除く同一条件下で製造されたベークド製品、または蒸し製品、または茹で製品、または揚げ製品と比較して少なくとも10%である比体積の増加を生じさせる有効量で前記ドウ構成成分に混合される、請求項2、4〜8もしくは10〜13のいずれか一項に記載の方法、または請求項3〜8もしくは10〜13のいずれか一項に記載の使用。
  16. 前記ホスホリパーゼA2酵素は、50〜7500ePLU/kg(粉)、好ましくは150〜2000ePLU/kg(粉)、より好ましくは500〜1000ePLU/kg(粉)の濃度で存在する、請求項1もしくは5〜9のいずれか一項に記載の組成物、または請求項2、4〜8もしくは10〜15のいずれか一項に記載の方法、または請求項3〜8もしくは10〜15のいずれか一項に記載の使用。
  17. 前記sn1位で極性脂質に作用する酵素は、100〜2000ePLU/kg(粉)の濃度で存在する、請求項1、5〜9もしくは16のいずれか一項に記載の組成物、または請求項2、4〜8もしくは10〜16のいずれか一項に記載の方法、または請求項3〜8もしくは10〜16のいずれか一項に記載の使用。
  18. さらなる酵素は、前記組成物またはドウに添加される、請求項1、5〜9もしくは17のいずれか一項に記載の組成物、または請求項2、4〜8もしくは10〜17のいずれか一項に記載の方法、または請求項3〜8もしくは10〜17のいずれか一項に記載の使用。
  19. 前記さらなる酵素は、リパーゼ、デンプン分解酵素(例えば、アミラーゼまたはアミログルコシダーゼ)、ヘミセルラーゼ(例えば、キシラナーゼ)、セルラーゼ、オキシドレダクターゼ(例えば、グルコースオキシダーゼまたはヘキソースオキシダーゼ)、脂質アシルトランスフェラーゼ、脱分枝酵素(例えば、プルラナーゼ)、ラクターゼおよびプロテアーゼからなる群から選択される1種以上である、請求項18に記載の方法、または請求項18に記載の組成物、または請求項18に記載の使用。
  20. 前記ドウ中のC16:0 NALPEの量は、酵素を添加していないドウと比較して少なくとも1.5倍だけ増加する、請求項2、4〜8もしくは10〜19のいずれか一項に記載の方法、または請求項3〜8もしくは10〜19のいずれか一項に記載の使用。
  21. スポンジアンドドウ法において、NAPEに作用することができる前記ホスホリパーゼA2酵素は、スポンジに添加され、および前記sn1位で極性脂質に作用する前記酵素は、前記ドウに添加される、請求項2、4〜8もしくは10〜20のいずれか一項に記載の方法、または請求項3〜8もしくは10〜20のいずれか一項に記載の使用。
  22. キットであって、sn2位でN−アシルホスファチジルエタノールアミンに作用することができるホスホリパーゼA2酵素、sn1位で極性脂質に作用する酵素、および使用指示の組を含むキット。
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