JP3145326U - 米粉パン及び米粉パン用パン生地 - Google Patents

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千鶴 遠藤
月江 後藤
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学校法人四国大学
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Abstract

【課題】グルテンを添加しない生のうるち米の粉100%を用いて、特殊な技術や機械、器具、添加物などを必要とせずに、簡単に製造された米粉パンを得る。
【解決手段】小麦粉の代わりに混ぜ物のない100%米粉を使用して、水の配合割合と発酵時間を調整することにより米粉パンを得る。この米粉パンは、グルテンを添加しない100%米粉を使用するため、小麦アレルギーの人でも安心して食べることができる。この結果、米粉パンの普及を助長し、ひいては米の需要を増大させることができる。グルテンを添加しない生のうるち米の粉100%を用いて、特殊な技術や機械、器具、添加物などを必要とせずに、簡単に製造された米粉パンを得ることができる。
【選択図】図1

Description

本考案は、米粉パンに関するものであって、詳しくは生のうるち米の粉100%を使った米粉パンに関する。
現在のパンのほとんどは原料に小麦粉を使用して製造されている。小麦粉にはアレルギーを引き起こすタンパク質が含まれており、パンを食べるとアレルギー反応を起こすため、パンを食べることが出来ない人がいる。
小麦粉パンを食べるとアレルギー反応を起こす人のために、米粉パンが開発されているが、そのほとんどは、グルテン粉末を添加してパン生地を膨張させている。
グルテンを混ぜることにより従来と同じ方法でのパンの製造が可能になるが、グルテンは小麦から抽出したものが多く、アレルギー反応を起こさないとは限らない。しかし、米粉パンは独特の風味があるなどの理由から、米粉パンはその需要を広げつつある。
現在、米粉パンのほとんどが米粉にグルテンを添加して作られているため、グルテンを添加しない米粉パンが製造できるようになれば、米粉へのグルテン添加が不要になる。また、アレルギーに関しても更に安全性が高まる。
特開2005−245409号公報
本考案は、従来のこのような問題点を解決するためになされたものである。本考案の主な目的は、特殊な技術や機械、器具、添加物などを使用せずに、100%米粉を用いて簡単に製造できる米粉パンを提供することにある。
上記の目的を達成するために、本考案の第1の米粉パンは、小麦粉の代わりに混ぜ物のない100%米粉を使用して、水の配合割合と発酵時間を調整して製造されてなることを特徴とする。従来の小麦粉によるパンの製造方法において、小麦粉を100%米粉に置き換え、生地の水の配合割合を従来の小麦粉パン生地の基本とされている配合から変化させ、発酵時間を適正化することにより、米粉パンを製造できる。
本考案の第2の米粉パンは、米粉重量を100とした場合に、水の配合割合を90〜92とすることを特徴とする。
また、本考案の第3の米粉パンは、小麦粉を使用せず、米粉としてうるち米を粉砕し略80メッシュに調製し、米粉重量を100とした場合の水の配合割合を90〜92とし、イースト、砂糖、食塩、植物油を混合して、温度略35℃、湿度略80%に設定した恒温恒湿室で発酵させたパン生地を、略200℃で略35分焼成して製造されてなることを特徴とする。
本考案の米粉パンは、製造工程において特殊な技術や機械、器具、添加物などを必要としない。したがって簡単に米粉パンを得ることができる。また小麦グルテンを添加しない100%米粉を使用するため、小麦アレルギーの人でも安心して食べることができる。この結果、米粉パンの普及を助長し、ひいては米の需要を増大させることができる。
図1に実施の形態に係る米粉パン1の概略図を示す。混ぜ物のない100%米粉としては、生のうるち米を粉砕し80メッシュに調製したものを製菓卸業者より購入し用いた。ドライイーストはスーパーカメリア(日清製粉)、砂糖はスプーン印上白糖(台糖)、塩は食塩(財団法人塩事業センター)、油は豊年サラダ油(ホーネンコーポレーション)を使用した。配合比率を下表に示す。
Figure 0003145326
一斤用食パンケースを用いて米粉パンを焼成した。発酵には恒温恒湿室を、焼成には製パン用電気オーブンを利用した。恒温恒湿室は温度35℃湿度80%に設定し、発酵時間は決めず、生地が膨張により型の上面まで上がってきたときを発酵終了の見極めとした。一次発酵、二次発酵を行った生地を、200℃の製パン用電気オーブンで35分焼成した。その結果、クラムにも細かな気泡が均一に入った米粉パン一斤を焼成することができた。
水の配合割合について、米粉の生地を捏ねることができる80%より、82%、84%と2%ずつ94%まで追加し、膨張率を測定した結果を表2に示す。膨張率、気泡の状況などから、90%〜92%の配合割合が好ましい。
Figure 0003145326
水の配合割合を米粉重量の90%としたものを生地として、一次発酵、二次発酵それぞれ10分ごとに膨張率を測定した結果を表3に示す。一次発酵では50分で中央にくぼみが見られ、二次発酵では25分以降生地表面にひび割れが見え始めたことから、一次発酵は40分、二次発酵は20分が好ましい。
Figure 0003145326
本考案の米粉パンは、特殊な技術や機械、器具、添加物などを必要としない。したがって簡単に米粉パンを製造することが可能になる。これにより、米の消費や米粉パンの普及拡大につながると共に、小麦アレルギーを起こす人へ安全なパンを供給することができる。
実施の形態に係る米粉パンの概略図である。
符号の説明
1…米粉パン
本考案は、米粉パン及び米粉パン用パン生地に関するものであって、詳しくは生のうるち米の粉使った米粉パン及び米粉パン用パン生地に関する。
現在のパンのほとんどは原料に小麦粉を使用して製造されている。小麦粉にはアレルギーを引き起こすタンパク質が含まれており、パンを食べるとアレルギー反応を起こすため、パンを食べることが出来ない人がいる。
小麦粉パンを食べるとアレルギー反応を起こす人のために、米粉パンが開発されているが、そのほとんどは、グルテン粉末を添加してパン生地を膨張させている。
グルテンを混ぜることにより従来と同じ方法でのパンの製造が可能になるが、グルテンは小麦から抽出したものが多く、アレルギー反応を起こさないとは限らない。しかし、米粉パンは独特の風味があるなどの理由から、米粉パンはその需要を広げつつある。
現在、米粉パンのほとんどが米粉にグルテンを添加して作られているため、グルテンを添加しない米粉パンが製造できるようになれば、米粉へのグルテン添加が不要になる。また、アレルギーに関しても更に安全性が高まる。
特開2005−245409号公報
本考案は、従来のこのような問題点を解決するためになされたものである。本考案の主な目的は、特殊な技術や機械、器具、添加物などを使用せずに米粉を用いて簡単に製造できる米粉パン及び米粉パン用パン生地を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本考案の第1の米粉パンは、小麦グルテンを添加しない米粉からなることを特徴とする。従来の小麦粉によるパンおいて、小麦粉を100%米粉に置き換え、生地の水の配合割合を従来の小麦粉パン生地の基本とされている配合から変化させ、発酵時間を適正化することにより、米粉パンを製造できる。
本考案の第2の米粉パン用パン生地は、米粉重量を100とした場合に水の配合割合90〜92であり、小麦グルテンを添加しないことを特徴とする。
また、本考案の第3の米粉パン用パン生地は、米粉としてうるち米を使用し、かつイースト、砂糖、食塩、植物油を含み、小麦グルテンを添加しないことを特徴とする。
本考案の米粉パン及び米粉パン用パン生地は、製造工程において特殊な技術や機械、器具、添加物などを必要としない。したがって簡単に米粉パン及び米粉パン用パン生地を得ることができる。また小麦グルテンを添加しない100%米粉を使用するため、小麦アレルギーの人でも安心して食べることができる。この結果、米粉パンの普及を助長し、ひいては米の需要を増大させることができる。
図1に実施の形態に係る米粉パン1の概略図を示す。混ぜ物のない100%米粉としては、生のうるち米を粉砕し80メッシュに調製したものを製菓卸業者より購入し用いた。ドライイーストはスーパーカメリア(日清製粉)、砂糖はスプーン印上白糖(台糖)、塩は食塩(財団法人塩事業センター)、油は豊年サラダ油(ホーネンコーポレーション)を使用した。配合比率を下表に示す。
Figure 0003145326
一斤用食パンケースを用いて米粉パンを焼成した。発酵には恒温恒湿室を、焼成には製パン用電気オーブンを利用した。恒温恒湿室は温度35℃湿度80%に設定し、発酵時間は決めず、生地が膨張により型の上面まで上がってきたときを発酵終了の見極めとした。一次発酵、二次発酵を行った生地を、200℃の製パン用電気オーブンで35分焼成した。その結果、クラムにも細かな気泡が均一に入った米粉パン一斤を焼成することができた。
水の配合割合について、米粉の生地を捏ねることができる80%より、82%、84%と2%ずつ94%まで追加し、膨張率を測定した結果を表2に示す。膨張率、気泡の状況などから、90%〜92%の配合割合が好ましい。
Figure 0003145326
水の配合割合を米粉重量の90%としたものを生地として、一次発酵、二次発酵それぞれ10分ごとに膨張率を測定した結果を表3に示す。一次発酵では50分で中央にくぼみが見られ、二次発酵では25分以降生地表面にひび割れが見え始めたことから、一次発酵は40分、二次発酵は20分が好ましい。
Figure 0003145326
本考案の米粉パン及び米粉パン用パン生地は、特殊な技術や機械、器具、添加物などを必要としない。したがって簡単に米粉パン及び米粉パン用パン生地を製造することが可能になる。これにより、米の消費や米粉パンの普及拡大につながると共に、小麦アレルギーを起こす人へ安全なパンを供給することができる。
実施の形態に係る米粉パンの概略図である。
符号の説明
1…米粉パン
上記の目的を達成するために、本考案の第1の米粉パンは、小麦粉を使用せず、米粉としてうるち米を粉砕し略80メッシュに調製し、該米粉重量を100とした場合の水の配合割合を略90〜92とし、イースト、砂糖、食塩、植物油を混合して、温度略35℃、湿度略80%に設定した恒温恒湿室で発酵させたパン生地を、略200℃で略35分焼成した、小麦グルテンを添加しない米粉からなることを特徴とする。従来の小麦粉によるパンおいて、小麦粉を100%米粉に置き換え、生地の水の配合割合を従来の小麦粉パン生地の基本とされている配合から変化させ、発酵時間を適正化することにより、米粉パンを製造できる。

Claims (3)

  1. 小麦粉の代わりに混ぜ物のない100%米粉を使用して、水の配合割合と発酵時間を調整して製造されてなることを特徴とする米粉パン。
  2. 米粉重量を100とした場合に、前記水の配合割合を90〜92とすることを特徴とする請求項1に記載の米粉パン。
  3. 小麦粉を使用せず、米粉としてうるち米を粉砕し略80メッシュに調製し、該米粉重量を100とした場合の水の配合割合を略90〜92とし、イースト、砂糖、食塩、植物油を混合して、温度略35℃、湿度略80%に設定した恒温恒湿室で発酵させたパン生地を、略200℃で略35分焼成して製造されてなることを特徴とする米粉パン。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017023043A (ja) * 2015-07-21 2017-02-02 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 グルテン及び増粘剤を含まない米粉パンの製造方法
JP2019115373A (ja) * 2019-05-07 2019-07-18 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 グルテン及び増粘剤を含まない米粉パンの製造方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017023043A (ja) * 2015-07-21 2017-02-02 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 グルテン及び増粘剤を含まない米粉パンの製造方法
JP2019115373A (ja) * 2019-05-07 2019-07-18 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 グルテン及び増粘剤を含まない米粉パンの製造方法

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