JP2019509516A - 改良された潤滑性を有するシリコーンヒドロゲルコンタクトレンズ - Google Patents

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Abstract

シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズは、眼科的に許容される濃度の界面活性剤を含むパッケージング溶液中においてパッケージされて、界面活性剤中においてパッケージされていない対照レンズと比較して、より低い摩擦係数を有するコンタクトレンズを提供する。該界面活性剤は、最大約6,000ダルトンまでの分子量を有するポリ(エチレンオキシド)(PEO)含有界面活性剤であり、もしくはアルキルアリール含有界面活性剤であり、または最大約6,000ダルトンまでの分子量を有する、アルキルアリールおよびPEO含有界面活性剤の両方である。シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズを製造する方法もまた記載される。

Description

本発明の分野は、シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズ、シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズを収納するパッケージ、およびシリコーンヒドロゲルコンタクトレンズを製造する方法に関する。
シリコーンヒドロゲル材料から作製されたコンタクトレンズは、他の材料から作製されたコンタクトレンズと比較して急速に人気を得ている。これは、該コンタクトレンズは、装用が快適であり、他のヒドロゲル材料とは異なり、高い酸素透過性を有するという別の利点を有し、この利点は、シリコーンを含まないヒドロゲルコンタクトレンズと比較して眼に対してより健全であると考えられるためである。シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズは、典型的には高潤滑性であり、最初に装用される場合快適であるが、装用時間が経過するにつれて快適でなくなることが多い。この快適性の減少は、一部はコンタクトレンズの表面の物理的特性の変化のためであり得る。例えば、多数の商業的なコンタクトレンズは、快適性ポリマーまたは湿潤剤を含むパッケージング溶液中にパッケージされている。しかし、装用の間にこれらの快適性作用剤(confort agent)は、装用者の涙で洗い流される。さらに、シリコーンヒドロゲルマトリックス中の疎水性基は、そのパッケージング溶液から取り出され、空気に曝露されると、レンズの表面に向かって移動して、レンズの非湿潤性の領域を生じる可能性がある。全レンズ装用時間を通して快適であり続けるシリコーンヒドロゲルコンタクトレンズが必要とされている。
背景技術の公報としては、米国特許出願公開第2008/0110770号、米国特許出願公開第2014/0102917号、米国特許第6,440,366号、米国特許第6,867,172号、および米国特許第8,647,658号が挙げられる。
一態様において、本発明は、パッケージング溶液中に浸漬され、パッケージに封入された未装用の無菌シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズであって、パッケージング溶液が、(パッケージング溶液の総質量に対して)約0.01質量%から最大約0.5質量%までの眼科的に許容される濃度のアルキルアリール含有界面活性剤を含む、無菌シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズを提供する。有利には、シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズは、一晩洗浄した後の摩擦係数が、対照レンズと比較してより低い。一例を挙げれば、アルキルアリール含有界面活性剤はチロキサポールである。特定の例において、コンタクトレンズは、対照レンズと比較して、コールドステージX線光電子分光法(XPS)によって測定されたケイ素表面濃度がより低い。
別の態様において、本発明は、パッケージング溶液中に浸漬され、パッケージに封入された未装用の無菌シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズであって、パッケージング溶液が、約0.01質量%から最大約0.5質量%までの眼科的に許容される濃度の、最大約6,000ダルトンまでの分子量を有するポリ(エチレンオキシド)(PEO)含有界面活性剤を含む、無菌シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズを提供する。シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズは、一晩洗浄した後の摩擦係数が、対照レンズと比較して有利にはより低い。
本発明の別の態様は、シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズを製造する方法であって、少なくとも1種のシリコーンモノマーおよび少なくとも1種の親水性モノマーを含む重合性組成物を硬化させて、ポリマーレンズ体を形成するステップと、ポリマーレンズ体を、界面活性剤を含むパッケージング溶液と共にパッケージするステップであり、界面活性剤が、最大約6,000ダルトンまでの分子量を有するポリ(エチレンオキシド)(PEO)含有界面活性剤であり、もしくはアルキルアリール含有界面活性剤であり、もしくはアルキルアリールおよびPEOの両方を含有する界面活性剤であり、またはこれらの組合せであるステップと、パッケージされたポリマーレンズ体を加熱して、未装用の、滅菌してパッケージされたシリコーンヒドロゲルコンタクトレンズを提供するステップとを含む、方法である。特定の例において、パッケージング溶液中の界面活性剤の濃度は、ポリマーレンズ体と接触させる前に、約0.01質量%から最大約0.5質量%までである。
本発明の別の態様は、パッケージング溶液およびコンタクトレンズを収容するためのキャビティを有するベース部材と、ベース部材のキャビティ中のシリコーンヒドロゲルコンタクトレンズと、約0.01質量%〜約0.1質量%のチロキサポールと、ベース部材のキャビティ中のパッケージング溶液とを含むコンタクトレンズパッケージである。該シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズは、約20〜25℃の温度において、12秒間の0.5gの一定の荷重で、0.5mm/秒の一定の滑り速度において、0.09未満の摩擦係数を有することができる。
潤滑性の高いシリコーンヒドロゲルコンタクトレンズおよびその製造方法が、本明細書に記載されている。該シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズは、長時間の装用、例えば最大8または10時間以上の連続的な装用の後、依然として潤滑性であって、より快適なコンタクトレンズの装用体験を提供する。該コンタクトレンズは、約0.01質量%から最大約0.5質量%までの眼科的に許容される濃度の界面活性剤であって、最大約6,000ダルトンまでの分子量を有するポリ(エチレンオキシド)(PEO)含有界面活性剤であり、もしくはアルキルアリール含有界面活性剤であり、もしくはアルキルアリールおよびPEOの両方を含有する界面活性剤であり、またはこれらの組合せである界面活性剤を含む水性パッケージング溶液中で提供される。本明細書で使用される場合、「質量パーセント」(質量%)という用語は、配合物に関係する個々の成分の質量パーセントを表すことを意図するものである。したがって、例えば、界面活性剤に対して質量%が示された場合、これは、界面活性剤を含有するパッケージング溶液の総質量に対するものであると理解される。さらに、特定のクラスの成分(例えば、界面活性剤)の質量%への言及は、同じタイプのすべての成分の質量%の総計を表す。したがって例えば、0.1質量%の第1のタイプのアルキルアリール含有界面活性剤、および0.2質量%の第2のタイプのアルキルアリール含有界面活性剤を含むパッケージング溶液は、0.3質量%のアルキルアリール含有界面活性剤を含むと言われる。該コンタクトレンズは、一晩洗浄した後の摩擦係数が、対照レンズと比較して有利にはより低い。「摩擦係数」という用語は、例1または等価物に記載されている方法を用いて、CETR Universal Micro−Tribometer(UMT)または等価物を用いて測定されたコンタクトレンズの動(kinetic)(動(dynamic))摩擦係数(CoF)を表す。本明細書で使用される場合、「一晩洗浄する」は、レンズをそのパッケージング溶液から取り出し、4mLのPBS中に20℃〜25℃(即ち室温)においておよそ15時間浸すものである。一例を挙げれば、該コンタクトレンズは、対照レンズのものより少なくとも50%低い摩擦係数を有する。様々な例において、該コンタクトレンズは、対照レンズのものより少なくとも10%、25%、または50%および最大99%低い摩擦係数を有する。さらなる例において、対照レンズは、(一晩洗浄した後)少なくとも0.5の摩擦係数を有する。様々な例において、該対照レンズは、少なくとも0.25、0.5および最大約1.0、1.5、または1.8までの摩擦係数を有する。本明細書で使用される場合、「対照レンズ」は、界面活性剤と接触していないがその他の点では同じであるコンタクトレンズ配合物(本明細書では「重合性組成物」と称される)を用いて製造され、同じ製造工程にかけられ、CoF測定に先立って同じ一晩の洗浄の手順にかけられるという点において、比較される該コンタクトレンズ(即ち試験レンズ)と同一のコンタクトレンズを表す。
本明細書で使用される場合、アルキルアリール含有界面活性剤は、少なくとも1個のアリール基を含有する疎水性部分および少なくとも2個の炭素原子の、少なくとも1個の炭化水素鎖を含む界面活性剤を表す。アルキルおよびアリール基はそれぞれ、置換されていてもまたは非置換であってもよい。特定の例において、炭化水素鎖は少なくとも2または3個の炭素原子および最大約5、10、15または20個までの炭素原子を含む。いくつかの例において、アルキルアリール含有界面活性剤は、別のアルキルアリール含有界面活性剤のオリゴマーである。例えば、チロキサポール(CAS番号25301−02−04)は、アルキルアリール含有界面活性剤Triton X−100(CAS番号9002−93−1)のオリゴマーである。本明細書で使用される場合、PEO含有界面活性剤は、少なくとも1つの式[CH2CH2O]n(式中、nは少なくとも3の整数である)を有するポリ(エチレンオキシド)部分を含む界面活性剤を表す。様々な例において、PEO部分のnは、少なくとも3、5または10、および最大約25、75または100までの整数である。該界面活性剤は、非イオン性またはイオン性(即ちアニオン性、カチオン性、もしくは双性イオン性)であってもよい。特定の例において、該界面活性剤は非イオン性である。一例を挙げれば、該界面活性剤は、アルキルアリール含有およびポリエチレンオキシド含有の両方の界面活性剤である。特定の例において、アルキルアリール含有およびポリエチレンオキシド含有界面活性剤は、チロキサポール、もしくはトコフェリルポリエチレングリコールスクシナート(TPGS)(例えば、D−α−トコフェリルポリエチレングリコール1000スクシナート(CAS9002−96−4)、本明細書では「TPGS−1000」)と称される、またはこれらの組合せである。チロキサポールおよびTPGSのさらなる利点は、これらは、酸化防止活性を示すことであり、眼の健康に有利であり得る。
いずれの特定の理論に限定されるものではないが、本明細書に記載の界面活性剤は、カオトロピック活性を及ぼし得、これがシリコーンヒドロゲルマトリックスの分子構造を変化させて、レンズ表面上の疎水性のシリコーン基を対照レンズと比較してより少なくさせるものと考えられる。いくつかの例において、本発明のシリコーンヒドロゲルコンタクトレンズは、対照レンズと比較して少なくとも10%低いケイ素元素の表面濃度を有する。本明細書で使用される場合、ケイ素の表面濃度は、以下の例2または等価の方法において記載された方法を用いて、コールドステージX線光電子分光法(XPS)によって測定される。一例を挙げれば、該コンタクトレンズは、対照レンズのシリコーンの表面濃度より、少なくとも20%低い、少なくとも30%低い、または少なくとも40%低いケイ素の表面濃度を有する。
本明細書で使用される場合、「眼科的に許容される濃度」は、ISO10993−10に従って実施される眼球刺激性試験によって決定される細胞毒性を示さないパッケージング溶液(コンタクトレンズとの接触の前の)中の界面活性剤の濃度を意味する。本明細書で使用される界面活性剤の利点は、ケイ素の表面濃度を低減させるのに有効な濃度において、界面活性剤が非細胞毒性であり、したがって、最終パッケージされたコンタクトレンズに残留されてもよいことである。対照的に、シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズのシリコーンの表面濃度を低減させる他の方法は、最終パッケージをする前にコンタクトレンズから抽出しなければならない有毒化合物を使用する(米国特許出願公開第2014/0275434号を参照されたい)。したがって、先行技術の方法は、眼科的に許容されるコンタクトレンズを提供するために追加の処理ステップが必要であり、これが製造コストを増加させる。さらに製造現場において有害な薬品の使用を最小限に抑える要望が存在し、これは、先行技術と比較して本発明の別の利点である。特定の例において、コンタクトレンズと接触する前のパッケージング溶液中の界面活性剤の濃度は、約0.01質量%または0.02質量%から最大約0.05質量%、0.075質量%、または0.1質量%までである。本開示全体を通して、一連の下限値範囲および一連の上限値範囲が提供された場合、提供された範囲のすべての組合せが、それぞれの組合せが明確に列挙されているかのように企図される。例えば、界面活性剤濃度の上記の列挙において、6つの起こり得る濃度範囲のすべてが企図される(即ち、0.01質量%〜0.05質量%、0.01質量%〜0.1質量%等および0.02質量%〜0.1質量%)。また、本開示全体を通して、一連の値が最初の値に先行する修飾語と共に提示された場合、文脈が別の方法を指示しない限り、修飾語は、系列中の各値に黙示的に先行することが意図される。例えば、上に挙げた値に対して、修飾語「約 から」は0.02の値に黙示的に先行し、修飾語「最大約 まで」は、0.075および0.1のそれぞれの値に黙示的に先行することを意図するものである。特定の例において、パッケージング溶液は、約0.01質量%〜約0.1質量%のチロキサポールを含む。
界面活性剤に加えて、パッケージング溶液は、典型的にはリン酸緩衝−またはホウ酸緩衝生理食塩水等の緩衝生理食塩水を含む。パッケージング溶液は、快適性作用剤、親水性ポリマー、レンズの容器への固着を防止する添加剤、および/またはキレート化剤等の追加の成分を含んでいてもよい。いくつかの例において、パッケージング溶液は、多糖(例えばヒアルロン酸、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等)またはポリビニルピロリドン等の、他の高分子量ポリマーを実質的に含まず、これらのポリマーは、点眼液およびコンタクトレンズパッケージング溶液中の快適性ポリマーまたは増粘剤として一般的に使用される。本明細書で使用される場合、高分子量ポリマーは、少なくとも50,000ダルトンの平均分子量を有するポリマーを表す。
PEO−またはアルキルアリール含有界面活性剤は、典型的には約6,000未満の分子量を有する。一例を挙げれば、PEO−またはアルキルアリール含有界面活性剤は、約5,000未満の分子量を有する。本明細書で使用される場合、「分子量」という用語は、1H NMR末端基分析によって測定された、界面活性剤の絶対数平均分子量(ダルトンの単位)を表す。特定の例において、界面活性剤は、約1,000〜約5,000の分子量を有する。他の例において、界面活性剤は、少なくとも500、750、または1,000から最大約4,000、5,000、または6,000までの分子量を有する。特定の例において、パッケージング溶液のすべての成分は、6,000ダルトン未満の分子量を有する。
様々な例において、PEO−またはアルキルアリール含有界面活性剤は、少なくとも10、11、または12、最大約14、15、または16までの親水性親油性バランス(HLB)値を有し、ここで、HLB値は、ポリシロキサンの総分子量によって除算された、ポリシロキサンの親水性部分の分子量の20倍として計算される。チロキサポールおよびTPGS−1000はいずれも、約13のHLB値を有する。
該コンタクトレンズは、未装用であり(即ち、患者によって以前に使用されていない、新品のコンタクトレンズである)、パッケージング溶液に浸漬され、パッケージに封入されて提供される。該パッケージは、ブリスターパッケージ、ガラスバイアル、または他の適切な容器であってもよい。パッケージは、パッケージング溶液および未装用のシリコーンヒドロゲルコンタクトレンズを収容するキャビティを有するベース部材を含む。封入されたパッケージを、高圧蒸気殺菌法によって、またはガンマ線照射、電子ビーム照射、紫外線等による等の、無菌化量の熱または水蒸気を含めた放射線によって滅菌してもよい。特定の例において、パッケージされたコンタクトレンズは、高圧蒸気殺菌法によって滅菌される。最終製品は、無菌の、パッケージされた眼科的に許容されるコンタクトレンズである。特定の例において、本発明は、パッケージング溶液およびコンタクトレンズを収容するキャビティを有するベース部材と、ベース部材のキャビティ中の未装用のシリコーンヒドロゲルコンタクトレンズと、ベース部材のキャビティ中のパッケージング溶液とを含むコンタクトレンズパッケージであって、パッケージング溶液が、約0.01質量%〜約0.1質量%のチロキサポールを含む、コンタクトレンズパッケージを提供する。
本発明の別の態様は、眼科的に許容されるシリコーンヒドロゲルコンタクトレンズを製造する方法である。該方法は、少なくとも1種のシリコーンモノマーおよび少なくとも1種の親水性モノマーまたは親水性ポリマーを含む重合性組成物を硬化させて、ポリマーレンズ体を形成するステップと、ポリマーレンズ体を界面活性剤を含むパッケージング溶液と共にパッケージするステップとを含み、界面活性剤は、最大約6,000ダルトンまでの分子量を有するポリ(エチレンオキシド)(PEO)含有界面活性剤であり、もしくはアルキルアリール含有界面活性剤であり、もしくはアルキルアリールおよびPEOの両方を含有する界面活性剤であり、またはこれらの組合せである。該パッケージング溶液は、ポリマーレンズ体と接触する前に、約0.01%〜約0.1%の界面活性剤の濃度を有する。該方法は、パッケージされたポリマーレンズ体を加熱して(例えば、高圧蒸気殺菌法)、一晩洗浄した後の摩擦係数が、界面活性剤と接触していないがその他の点では同一の対照レンズと比較して有利にはより低い、未装用の、滅菌してパッケージされたコンタクトレンズを提供するステップをさらに含む。
重合性組成物は、少なくとも1種のシロキサンモノマーおよび少なくとも1種の親水性モノマーもしくは少なくとも1種の親水性ポリマー、またはこれらの組合せを含む。本明細書で使用される場合、「シロキサンモノマー」という用語は、少なくとも1個のSi−O基および少なくとも1個の重合性基を含有する分子である。コンタクトレンズ組成物中で有用であるシロキサンモノマーは、当技術分野でよく周知されている(例えば、米国特許第8,658,747号および米国特許第6,867,245号を参照されたい)。いくつかの例において、重合性組成物は、少なくとも10質量%、20質量%、または30質量%から最大約40質量%、50質量%、60質量%、または70質量%までのシロキサンモノマーの総量を含む。本明細書で使用される場合、別の指定がなければ、重合性組成物の構成成分の所与の質量パーセント(質量%)は、重合性組成物中のすべての重合性成分およびIPNポリマー(さらに以下に記載するように)の総質量に対するものである。最終コンタクトレンズ製品中に取り込まれていない、希釈剤等の構成成分によって寄与される重合性組成物の質量は、質量%の計算には含まれない。
特定の例において、重合性組成物は、親水性ビニルモノマーを含む。本明細書で使用される場合、「親水性ビニルモノマー」は、アクリル基の一部ではない、その分子構造中に存在する重合性炭素−炭素二重結合(即ち、ビニル基)を有する、任意のシロキサンを含まない(即ち、Si−O基を含有しない)親水性モノマーであり、ここで、ビニル基の炭素−炭素二重結合は、フリーラジカル重合の下で、重合性メタクリラート基に存在する炭素−炭素二重結合より反応性が低い。本明細書で使用される場合、「アクリル基」という用語は、アクリラート、メタクリラート、アクリルアミド等に存在する重合性基を表す。したがって、炭素−炭素二重結合は、アクリラートおよびメタクリラート基に存在するが、本明細書で使用される場合、このような重合性基は、ビニル基であるとは考えない。さらに、本明細書で使用される場合、標準的なフラスコ振盪法を用いて目視で判定して、20℃の水1リットルに少なくとも50グラム(即ち、約5%の水溶性)のモノマーが完全に可溶である場合、モノマーは、「親水性」である。様々な例において、該親水性ビニルモノマーは、N−ビニル−N−メチルアセトアミド(VMA)、もしくはN−ビニルピロリドン(NVP)、もしくは1,4−ブタンジオールビニルエーテル(BVE)、もしくはエチレングリコールビニルエーテル(EGVE)、もしくはジエチレングリコールビニルエーテル(DEGVE)、またはこれらの任意の組合せである。一例を挙げれば、重合性組成物は、少なくとも10質量%、15質量%、20質量%、または25質量%から最大約45質量%、60質量%、または75質量%までの親水性ビニルモノマーを含む。本明細書で使用される場合、重合性組成物中の特定のクラスの構成成分(例えば、親水性ビニルモノマー、シロキサンモノマー等)の所与の質量パーセントは、組成物中のそのクラスの範囲に該当する各成分の質量%の総計に等しい。したがって、例えば、5質量%のBVEおよび25質量%のNVPを含み、他の親水性ビニルモノマーを含まない重合性組成物は、30質量%の親水性ビニルモノマーを含むと称される。一例を挙げれば、親水性ビニルモノマーは、ビニルアミドモノマーである。例示的な親水性ビニルアミドモノマーにはVMAおよびNVPがある。特定の例において、重合性組成物は、少なくとも25質量%のビニルアミドモノマーを含む。他の特定の例において、重合性組成物は、約25質量%から最大約75質量%までのVMAもしくはNVP、またはこれらの組合せを含む。重合性組成物に含まれてもよいさらなる親水性モノマーには、N,N−ジメチルアクリルアミド(DMA)、2−ヒドロキシエチルメタクリラート(HEMA)、エトキシエチルメタクリルアミド(EOEMA)、エチレングリコールメチルエーテルメタクリラート(EGMA)、およびこれらの組合せがある。
親水性モノマーに対してこれに加えてまたは別法として、重合性組成物は、非重合性親水性ポリマーを含んでもよく、非重合性親水性ポリマーは、非重合性親水性ポリマーがシリコーンヒドロゲルポリマーマトリックスと相互浸入して、相互浸入高分子網状組織(IPN)を含むポリマーレンズ体を生じさせる。この例では、非重合性親水性ポリマーは、IPNポリマーと称され、これは、コンタクトレンズ中の内部湿潤剤としての機能を果たす。これに対して、重合性組成物中に存在するモノマーの重合によって形成するシリコーンヒドロゲル網状組織内のポリマー鎖は、IPNポリマーとはみなされない。IPNポリマーは、例えば、約50,000〜約500,000ダルトンの高分子量親水性ポリマーであってもよい。特定の例において、IPNポリマーは、ポリビニルピロリドン(PVP)である。他の例において、重合性組成物は、ポリビニルピロリドンまたは他のIPNポリマーを実質的に含まない。
重合性組成物は、少なくとも1種の架橋剤をさらに含んでもよい。本明細書で使用される場合、「架橋剤」は、少なくとも2個の重合性基を有する分子である。したがって、架橋剤は2個以上のポリマー鎖上の官能基と反応して、1つのポリマーと別のポリマーとを架橋することができる。該架橋剤は、アクリル基もしくはビニル基またはアクリル基およびビニル基の両方を含んでいてもよい。特定の例において、架橋剤はシロキサン部分を含まず、即ち非シロキサン架橋剤である。シリコーンヒドロゲル重合性組成物に使用するのに適した様々な架橋剤が、本分野で知られている(例えば、参照により本明細書に援用される米国特許第8,231,218号を参照されたい)。適した架橋剤の例には、限定することなく、トリエチレングリコールジメタクリラートおよびジエチレングリコールジメタクリラート等の低級アルキレングリコールジ(メタ)アクリラート;ポリ(低級アルキレン)グリコールジ(メタ)アクリラート;低級アルキレンジ(メタ)アクリラート;トリエチレングリコールジビニルエーテル、ジエチレングリコールジビニルエーテル、1,4−ブタンジオールジビニルエーテルおよび1,4−シクロヘキサンジメタノールジビニルエーテル等のジビニルエーテル;ジビニルスルホン;ジ−およびトリビニルベンゼン;トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリラート;ペンタエリトリトールテトラ(メタ)アクリラート;ビスフェノールAジ(メタ)アクリラート;メチレンビス(メタ)アクリルアミド;トリアリルフタラート;1,3−ビス(3−メタクリルオキシプロピル)テトラメチルジシロキサン;ジアリルフタラート;およびこれらの組合せが含まれる。
当業者には理解されることであるが、重合性組成物は、1種または複数の重合開始剤、UV吸収剤、着色剤、酸素捕捉剤、連鎖移動剤等のコンタクトレンズ配合物に通常使用される、追加の重合性または非重合性成分を含んでもよい。いくつかの例において、重合性組成物は、重合性組成物の親水性および疎水性の構成成分の間の相分離を防止するまたは最小限に抑えて、光学的に透明なレンズが得られるような量の有機希釈剤を含んでもよい。コンタクトレンズ配合物に一般に使用されている希釈剤には、ヘキサノール、エタノール、および/または他のアルコールが含まれる。他の例において、重合性組成物は、有機希釈剤を含まないまたは実質的に含まない(例えば、500ppm未満)。このような例において、ポリエチレンオキシド基、懸垂ヒドロキシル基、または他の親水性基等の親水性部分を含有するシロキサンモノマーの使用は、重合性組成物中に希釈剤を含むことを不必要にし得る。重合性組成物に含まれてもよいこれらの追加の成分の非限定的な例は、米国特許第8,231,218号に提供されている。
重合性組成物は、コンタクトレンズ型中に分注され、従来の方法(例えば熱硬化またはUV硬化)を用いて硬化されて、ポリマーレンズ体を提供する。ポリマーレンズ体を典型的には型から取り出し、典型的にはアルコールおよび/または水で洗浄して、未反応の構成成分を除去し、レンズを水和させる。次いで、レンズをPEO−またはアルキルアリール含有界面活性剤を含む一定容量のパッケージング溶液と共にパッケージに収納し、封入し、加熱した(例えば、高圧蒸気殺菌した)。最終製品のパッケージング溶液は、加熱ステップの前の界面活性剤の濃度より低い界面活性剤の濃度を有する。特定の例において、パッケージング溶液は、加熱ステップの前の界面活性剤の濃度より、少なくとも20%低い界面活性剤の濃度を有する。
以下の例は、本発明の特定の態様および利点を例示し、例は、それによって限定されないものと理解するべきである。
(例1)
界面活性剤のスクリーニング
以下の表1において「レンズ−1」と命名されたシリコーンヒドロゲルコンタクトレンズを、米国特許第8,614,261号の表Iに記載された組成物番号9と類似の重合性組成物から調製した。該重合性組成物は、約40質量%のNVPおよびVMAの組合せ、約55質量%のシリコーンモノマーの組合せ、ならびにメタクリラート含有モノマー、架橋剤、および重合開始剤を含んでいた。該重合性組成物を極性の型中でUV硬化させ、得られたレンズ体をエタノール中で抽出し、水ですすいだ。
以下の表1において「レンズ−2」と命名されたシリコーンヒドロゲルコンタクトレンズを、米国特許第9,164,298号の実施例2に記載された組成物と類似の重合性組成物から調製した。該重合性組成物は、約40質量%のVMA、約35質量%のシリコーンモノマーの組合せ、ならびにメタクリラート含有モノマー、架橋剤、および重合開始剤を含んでいた。該重合性組成物を非極性の型中で熱硬化させ、得られたレンズ体をエタノール中で抽出し、水ですすいだ。
コンタクトレンズを、以下の表1に示された市販の界面活性剤を含むまたは含まない3mLのPBS中に一晩浸した。0.5質量%の濃度で使用したココベタインおよびPEG−7グリセリルココアート以外は、すべての界面活性剤を0.1質量%の濃度で使用した。レンズを界面活性剤から取り出し、室温で一晩、4mLのPBSに浸した。
コンタクトレンズの動(kinetic)(動(dynamic))摩擦係数(CoF)を、ピン・オン・ディスク(pin-on-disk)試料マウントを備えたCETR Universal Micro−Tribometer(UMT)およびCETR UMT Multi−Specimen Testing Systemソフトウエアを用いて、周囲温度において測定した。裏面接着式の、2.5インチ円形ポリエチレンテレフタラートフィルムを回転ディスクに接着し、回転ディスクをUMTの載置環上に取り付けた。各コンタクトレンズをピンセットで取り上げ、試料ホルダー上に取り付けた。100μLのPBSをレンズホルダー下のPET支持体上に分配した。約20℃から25℃の間の温度において、ピンの先端部に接するレンズの中心を、0.5mm/秒の一定の滑り速度で移動するPBSで濡れたPET膜に対して0.5gの一定の負荷で12秒間押しつけた。CoF値をソフトウエアによって計算し、各レンズに対する平均値(n=3)を表1に示す。
Figure 2019509516
両方のレンズに対して得られたCoF値が低いため、チロキサポールおよびRLM−100を、可能性のあるパッケージング溶液の添加剤として使用するためにさらに評価した。漸増試験(titration study)により、0.02質量%の濃度のチロキサポールは、一晩洗浄した後シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズのCoFの低減に依然として有効であることが示された。PBS中の0.035%のチロキサポールの濃度を、ウサギにおける眼球刺激性試験(ISO10993−10)によって細胞毒性試験を行い、非細胞毒性であることが示された。対照的に、RLM−100は、0.01質量%の濃度において細胞毒性であり、この濃度では、シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズのCoFを低減させるのにはもはや有効でなかった。
(例2)
0.02質量%のチロキサポール中にパッケージされたコンタクトレンズのXPS表面分析
シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズを、米国特許第8,614,261号の表Iに記載された組成物と類似の重合性組成物から調製した。該重合性組成物は、約40質量%のNVPおよびVMAの組合せ、約55質量%のシリコーンモノマーの組合せ、ならびにメタクリラート含有モノマー、架橋剤、および重合開始剤を含んでいた。該重合性組成物を極性の型中でUV硬化させ、得られたレンズ体をエタノール中で抽出し、水ですすぎ、0.02質量%のチロキサポールを含むまたは含まない約1.8mlのPBSを含むブリスターパッケージ中に封入し、高圧蒸気殺菌した。
チロキサポール含有パッケージング溶液中で高圧蒸気殺菌されている2種のコンタクトレンズ(試験−1、および試験−2)、および対照レンズ(チロキサポールを含まないPBS中にパッケージされた)をXPSによって試験した。各コンタクトレンズ試料を、2分間、10分間、次いで2分間の3回超純水中ですすぎ、各すすぎサイクルの後、水の体積を置換した。各試料をドーム形の据付台上に全体を取り付け、PHI 5802 Multitechnique XPSシステムのイントロチャンバーに収納した。凍結する前にレンズの中心に超純水の液滴を置いた。次いで試料をイントロチャンバー中で(液体窒素を用いて)凍結してから、最初のポンプダウンを行った(窒素ガス流により)。イントロチャンバーをポンプダウンしながら氷を昇華させて、表面の水和状態を保持した。氷が昇華した後、試料を計測器の分析チャンバーに導入した。試料台を液体窒素によって絶えず冷却しながら、スペクトルの取得を行った。XPS分析のための分析パラメーターを表2に示す。
Figure 2019509516
分析の深さは、約50Å〜約100Åの範囲であった。検出された元素の原子濃度を表3に示す。濃度値を、検出された元素の100%に正規化する(XPSはHを検出しない)。
Figure 2019509516
(例3)
0.02%のチロキサポール中で高圧蒸気殺菌された商業的なレンズの摩擦係数の低下
商業的なコンタクトレンズをその元のブリスターから取り出し、例1に記載されている方法を用いてCoFを測定した。次いで、レンズを20mLのPBS中で3回ボルテックスし、20mLのPBSに一晩浸し、1.8mlの、PBS(対照)または0.02質量%のチロキサポールを含むPBS中にパッケージしなおし、高圧蒸気殺菌した。高圧蒸気殺菌後、パッケージしなおしたコンタクトレンズのCof値を測定した。この結果を表4に示す。
Figure 2019509516
本明細書における開示は、特定の例示的な例を表し、これらの例は、例として提示されたものであり、限定するものではないと理解すべきである。前述の詳細な説明の目的は、例示的な例を論じているが、追加の開示によって定義されたように、本発明の精神および範囲内に含まれ得るものとして、例のすべての変更形態、代替形態、および均等形態を包含するものと解釈すべきである。
本開示におけるすべての引用文献が本開示と矛盾しない限り、その内容全体が参照により本明細書に援用される。
本発明の他の実施形態は、本明細書の考察および本明細書に開示された本発明の実行から、当業者には明らかであろう。本明細書および例は例示的であるにすぎず、本発明の真の範囲および精神は、以下の特許請求の範囲およびその等価物によって示されることが意図される。
本発明は、以下の態様/実施形態/特徴を、任意の順序でおよび/または任意の組合せで含む。
1.パッケージング溶液中に浸漬され、パッケージに封入された未装用の無菌シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズであって、パッケージング溶液が、約0.01質量%から最大約0.5質量%までの眼科的に許容される濃度の界面活性剤を含み(パッケージング溶液の総質量に対して)、界面活性剤が、アルキルアリール含有界面活性剤であり、または最大約6,000ダルトンまでの分子量を有するポリ(エチレンオキシド)(PEO)含有界面活性剤である、コンタクトレンズ。
2.界面活性剤がアルキルアリール含有界面活性剤である、1に記載のコンタクトレンズ。
3.界面活性剤が、最大約6,000ダルトンまでの分子量を有する、PEO含有界面活性剤である、1に記載のコンタクトレンズ。
4.一晩洗浄した後の摩擦係数が、対照レンズと比較してより低い、1から3のいずれか1項に記載のコンタクトレンズ。
5.界面活性剤がアルキルアリールポリエチレンオキシドである、1から4のいずれか1項に記載のコンタクトレンズ。
6.界面活性剤が、チロキサポール、もしくはトコフェリルポリエチレングリコールスクシナート、またはこれらの組合せである、1から4のいずれか1項に記載のコンタクトレンズ。
7.界面活性剤の濃度が、約0.01質量%〜約0.1質量%、または約0.01質量%〜約0.05質量%である、1から6のいずれか1項に記載のコンタクトレンズ。
8.パッケージング溶液が、高分子量のポリマーを含まない、1から7のいずれか1項に記載のコンタクトレンズ。
9.パッケージング溶液中のすべての成分が、6,000ダルトン未満の分子量を有する、1から8のいずれか1項に記載のコンタクトレンズ。
10.界面活性剤が16未満のHLB値を有する、1から9のいずれか1項に記載のコンタクトレンズ。
11.対照レンズと比較してケイ素の表面濃度がより低く、ケイ素の表面濃度がコールドステージX線光電子分光法(XPS)によって測定される、1から10のいずれか1項に記載のコンタクトレンズ。
12.ケイ素の表面濃度が、対照レンズより少なくとも20%低い、1から11のいずれか1項に記載のコンタクトレンズ。
13.界面活性剤が非イオン性である、1から4のいずれか1項に記載のコンタクトレンズ。
14.界面活性剤がイオン性である、1から4のいずれか1項に記載のコンタクトレンズ。
15.1から14のいずれか1項に記載のコンタクトレンズを製造する方法であって、少なくとも1種のシリコーンモノマーおよび少なくとも1種の親水性モノマーを含む重合性組成物を硬化させて、ポリマーレンズ体を形成するステップと、ポリマーレンズ体を界面活性剤を含むパッケージング溶液と共にパッケージするステップと、パッケージされたポリマーレンズ体を加熱して、未装用の、滅菌してパッケージされたコンタクトレンズを提供するステップとを含む、方法。
16.パッケージング溶液が、ポリマーレンズ体と接触する前に、約0.01質量%から最大約0.5質量%までの界面活性剤の濃度を有する、15に記載の方法。
17.界面活性剤の濃度が、ポリマーレンズ体と接触する前に、約0.01%から最大約0.1%までである、15または16に記載の方法。
18.シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズが、親水性ビニルモノマーを含む組成物の反応生成物を含む、15から17のいずれか1項に記載の方法。
19.親水性ビニルモノマーが、N−ビニル−N−メチルアセトアミド(VMA)、もしくはN−ビニルピロリドン(NVP)、もしくは1,4−ブタンジオールビニルエーテル(BVE)、もしくはエチレングリコールビニルエーテル(EGVE)、もしくはジエチレングリコールビニルエーテル(DEGVE)、またはこれらの組合せから選択される、18に記載の方法。
20.重合性組成物が少なくとも25質量%のビニルアミドモノマーを含む、15から19のいずれか1項に記載の方法。
21.重合性組成物が、ポリビニルピロリドンを含まない、15から20のいずれか1項に記載の方法。
22.加熱ステップの後、パッケージング溶液が、ポリマーレンズ体と接触する前の界面活性剤の濃度より少なくとも20%低い界面活性剤の濃度を有する、15から21のいずれか1項に記載の方法。
23.パッケージング溶液およびコンタクトレンズを収容するキャビティを有するベース部材と、ベース部材のキャビティ中のシリコーンヒドロゲルコンタクトレンズ;およびベース部材のキャビティ中の界面活性剤を含むパッケージング溶液とを含むコンタクトレンズパッケージであって、界面活性剤が、アルキルアリール含有界面活性剤であり、または最大約6,000ダルトンまでの分子量を有するポリ(エチレンオキシド)(PEO)含有界面活性剤である、コンタクトレンズパッケージ。
24.コンタクトレンズおよび/またはパッケージング溶液が、上記1から14に記載の1つまたは複数のコンタクトレンズの特徴を有する、23に記載のコンタクトレンズパッケージ。
25.パッケージング溶液が、約0.01質量%〜約0.1質量%のチロキサポールを含む、23または24に記載のコンタクトレンズパッケージ。
26.シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズが、約20〜25℃の温度において、12秒間の0.5gの一定の荷重で、0.5mm/秒の一定の滑り速度において、0.09未満の摩擦係数を有する、23から25のいずれか1項に記載のコンタクトレンズパッケージ。
21.重合性組成物が、ポリビニルピロリドンを含まない、15から20のいずれか1項に記載の方法。
22.加熱ステップの後、パッケージング溶液が、ポリマーレンズ体と接触する前の界面活性剤の濃度より少なくとも20%低い界面活性剤の濃度を有する、15から21のいずれか1項に記載の方法。
23.パッケージング溶液およびコンタクトレンズを収容するキャビティを有するベース部材と、ベース部材のキャビティ中のシリコーンヒドロゲルコンタクトレンズ;およびベース部材のキャビティ中の界面活性剤を含むパッケージング溶液とを含むコンタクトレンズパッケージであって、界面活性剤が、アルキルアリール含有界面活性剤であり、または最大約6,000ダルトンまでの分子量を有するポリ(エチレンオキシド)(PEO)含有界面活性剤である、コンタクトレンズパッケージ。
24.コンタクトレンズおよび/またはパッケージング溶液が、上記1から14に記載の1つまたは複数のコンタクトレンズの特徴を有する、23に記載のコンタクトレンズパッケージ。
25.パッケージング溶液が、約0.01質量%〜約0.1質量%のチロキサポールを含む、23または24に記載のコンタクトレンズパッケージ。
26.シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズが、約20〜25℃の温度において、12秒間の0.5gの一定の荷重で、0.5mm/秒の一定の滑り速度において、0.09未満の摩擦係数を有する、23から25のいずれか1項に記載のコンタクトレンズパッケージ。
本発明のまた別の態様は、以下のとおりであってもよい。
〔1〕パッケージング溶液中に浸漬され、パッケージに封入された未装用の無菌シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズであって、前記パッケージング溶液が、約0.01質量%から最大約0.5質量%までの眼科的に許容される濃度のアルキルアリール含有界面活性剤を含み、一晩洗浄した後の前記コンタクトレンズの摩擦係数が、アルキルアリール含有界面活性剤とは接触していないがその他の点では同一の対照レンズと比較してより低い、コンタクトレンズ。
〔2〕アルキルアリール含有界面活性剤が、ポリエチレンオキシドを含む、前記〔1〕に記載のコンタクトレンズ。
〔3〕アルキルアリール含有界面活性剤が、最大約6,000ダルトンまでの分子量を有する、前記〔1〕または前記〔2〕に記載のコンタクトレンズ。
〔4〕アルキルアリール含有界面活性剤が、16未満のHLB値を有する、前記〔1〕から〔3〕までのいずれか1項に記載のコンタクトレンズ。
〔5〕アルキルアリール含有界面活性剤が、チロキサポール、もしくはトコフェリルポリエチレングリコールスクシナート、またはこれらの組合せである、前記〔1〕から〔4〕までのいずれか1項に記載のコンタクトレンズ。
〔6〕アルキルアリール含有界面活性剤の濃度が、約0.01質量%〜約0.1質量%である、前記〔1〕から〔5〕までのいずれか1項に記載のコンタクトレンズ。
〔7〕対照レンズと比較してケイ素の表面濃度がより低く、前記ケイ素の表面濃度がコールドステージX線光電子分光法(XPS)によって測定される、前記〔1〕から〔6〕までのいずれか1項に記載のコンタクトレンズ。
〔8〕ケイ素の表面濃度が、対照レンズより少なくとも20%低い、前記〔1〕から〔7〕までのいずれか1項に記載のコンタクトレンズ。
〔9〕パッケージング溶液中に浸漬され、パッケージに封入された未装用の無菌シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズであって、前記パッケージング溶液が約0.01質量%〜約0.1質量%チロキサポールを含み、一晩洗浄した後の前記コンタクトレンズの摩擦係数が、チロキサポールとは接触していないがその他の点では同一の対照レンズと比較してより低い、コンタクトレンズ。
〔10〕パッケージング溶液およびコンタクトレンズを収容するためのキャビティを有するベース部材と、
ベース部材のキャビティ中の未装用のシリコーンヒドロゲルコンタクトレンズと、
ベース部材のキャビティ中の、約0.01質量%〜約0.1質量%チロキサポールを含むパッケージング溶液と
を含むコンタクトレンズパッケージ。
〔11〕シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズが、親水性ビニルモノマーを含む組成物の反応生成物を含む、前記〔10〕に記載のコンタクトレンズパッケージ。
〔12〕親水性ビニルモノマーが、N−ビニル−N−メチルアセトアミド(VMA)、もしくはN−ビニルピロリドン(NVP)、もしくは1,4−ブタンジオールビニルエーテル(BVE)、もしくはエチレングリコールビニルエーテル(EGVE)、もしくはジエチレングリコールビニルエーテル(DEGVE)、またはこれらの組合せから選択される、前記〔10〕に記載のコンタクトレンズパッケージ。
〔13〕シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズが、少なくとも25質量%のビニルアミドモノマーを含む重合性組成物の反応生成物を含む、前記〔10〕に記載のコンタクトレンズパッケージ。
〔14〕シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズが、ポリビニルピロリドンを含まない重合性組成物の反応生成物を含む、前記〔10〕から〔13〕までのいずれか1項に記載のコンタクトレンズパッケージ。
〔15〕パッケージング溶液が、高分子量ポリマーを含まない、前記〔10〕から〔14〕までのいずれか1項に記載のコンタクトレンズパッケージ。
〔16〕シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズが、約20〜25℃の温度において、12秒間の0.5gの一定の荷重で、0.5mm/秒の一定の滑り速度において、0.09未満の摩擦係数を有する、前記〔10〕から〔15〕までのいずれか1項に記載のコンタクトレンズパッケージ。
〔17〕パッケージング溶液中に浸漬され、パッケージに封入された未装用の無菌シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズであって、前記パッケージング溶液が、約0.01質量%から最大約0.5質量%までの眼科的に許容される濃度の最大約6,000ダルトンまでの分子量を有するポリ(エチレンオキシド)(PEO)含有界面活性剤を含み、一晩洗浄した後の前記コンタクトレンズの摩擦係数が、PEO含有界面活性剤とは接触していないがその他の点では同一の対照レンズと比較してより低い、コンタクトレンズ。
〔18〕PEO含有界面活性剤が、アルキルアリールポリエチレンオキシドである、前記〔17〕に記載のコンタクトレンズ。
〔19〕PEO含有界面活性剤が、チロキサポール、もしくはトコフェリルポリエチレングリコールスクシナート、またはこれらの組合せである、前記〔17〕または前記〔18〕に記載のコンタクトレンズ。
〔20〕PEO含有界面活性剤の濃度が、約0.01質量%〜約0.1質量%である、前記〔17〕から〔19〕までのいずれか1項に記載のコンタクトレンズ。
〔21〕PEO含有界面活性剤の濃度が、約0.01質量%〜約0.05質量%である、前記〔17〕から〔20〕までのいずれか1項に記載のコンタクトレンズ。
〔22〕パッケージング溶液が、高分子量ポリマーを含まない、前記〔17〕から〔21〕までのいずれか1項に記載のコンタクトレンズ。
〔23〕パッケージング溶液中のすべての成分が、6,000ダルトン未満の分子量を有する、前記〔17〕から〔22〕までのいずれか1項に記載のコンタクトレンズ。
〔24〕PEO含有界面活性剤が、16未満のHLB値を有する、前記〔17〕から〔23〕までのいずれか1項に記載のコンタクトレンズ。
〔25〕対照レンズと比較してケイ素の表面濃度がより低く、前記ケイ素の表面濃度がコールドステージX線光電子分光法(XPS)によって測定される、前記〔17〕から〔24〕までのいずれか1項に記載のコンタクトレンズ。
〔26〕ケイ素の表面濃度が、対照レンズより少なくとも20%低い、前記〔25〕に記載のコンタクトレンズ。
〔27〕眼科的に許容されるシリコーンヒドロゲルコンタクトレンズを製造する方法であって、
a)少なくとも1種のシリコーンモノマーおよび少なくとも1種の親水性モノマーを含む重合性組成物を硬化させて、ポリマーレンズ体を形成するステップと、
b)ポリマーレンズ体をアルキルアリール含有界面活性剤を含むパッケージング溶液と共にパッケージするステップであり、前記パッケージング溶液が、ポリマーレンズ体と接触する前に、約0.01質量%から最大約0.5質量%までのアルキルアリール含有界面活性剤の濃度を有するステップと、
c)パッケージされたポリマーレンズ体を加熱して、未装用の、滅菌してパッケージされたコンタクトレンズを提供するステップと
を含み、
一晩洗浄した後のコンタクトレンズの摩擦係数が、アルキルアリール含有界面活性剤と接触していないがその他の点では同一の対照レンズと比較してより低い、方法。
〔28〕アルキルアリール含有界面活性剤が、ポリエチレンオキシドを含む、前記〔27〕に記載の方法。
〔29〕アルキルアリール含有界面活性剤が、最大約6,000ダルトンまでの分子量を有する、前記〔27〕または〔28〕に記載の方法。
〔30〕アルキルアリール含有界面活性剤が、16未満のHLB値を有する、前記〔27〕から〔29〕までのいずれか1項に記載の方法。
〔31〕アルキルアリール含有界面活性剤が、チロキサポール、もしくはトコフェリルポリエチレングリコールスクシナート、またはこれらの組合せである、前記〔27〕から〔30〕までのいずれか1項に記載の方法。
〔32〕眼科的に許容されるシリコーンヒドロゲルコンタクトレンズを製造する方法であって、
a)少なくとも1種のシリコーンモノマーおよび少なくとも1種の親水性モノマーを含む重合性組成物を硬化させて、ポリマーレンズ体を形成するステップと、
b)ポリマーレンズ体を最大約6,000ダルトンまでの分子量を有するポリ(エチレンオキシド)(PEO)含有界面活性剤を含むパッケージング溶液と共にパッケージするステップであり、前記パッケージング溶液が、ポリマーレンズ体と接触する前に、約0.01質量%から最大約0.5質量%までのPEO含有界面活性剤の濃度を有するステップと、
c)パッケージされたポリマーレンズ体を加熱して、未装用の、滅菌してパッケージされたコンタクトレンズを提供するステップと
を含み、
一晩洗浄した後の前記コンタクトレンズの摩擦係数が、PEO含有界面活性剤と接触していないがその他の点では同一の対照レンズと比較してより低い、方法。
〔33〕PEO含有界面活性剤の濃度が、ポリマーレンズ体と接触する前に、約0.01質量%から最大約0.1質量%までである、前記〔32〕に記載の方法。
〔34〕パッケージング溶液中のすべての成分が、6,000ダルトン未満の分子量を有する、前記〔32〕または〔33〕に記載の方法。
〔35〕PEO含有界面活性剤が、16未満のHLB値を有する、前記〔32〕から〔34〕までのいずれか1項に記載の方法。
〔36〕重合性組成物が、N−ビニル−N−メチルアセトアミド(VMA)、もしくはN−ビニルピロリドン(NVP)、またはこれらの組合せを含む、前記〔32〕から〔35〕までのいずれか1項に記載の方法。
〔37〕重合性組成物が、少なくとも25質量%のビニルアミドモノマーを含む、前記〔32〕から〔36〕までのいずれか1項に記載の方法。
〔38〕重合性組成物がポリビニルピロリドンを含まない、前記〔32〕から〔37〕までのいずれか1項に記載の方法。
〔39〕加熱ステップの後、パッケージング溶液が、ポリマーレンズ体と接触する前のPEO含有界面活性剤の濃度より少なくとも20%低いPEO含有界面活性剤の濃度を有する、前記〔32〕から〔38〕までのいずれか1項に記載の方法。
〔40〕PEO含有界面活性剤がチロキサポールである、前記〔32〕から〔39〕までのいずれか1項に記載の方法。
〔41〕コンタクトレンズが、PEO含有界面活性剤と接触されてないが他の点では同一である対照レンズと比較して、より低いケイ素の表面濃度を有し、前記ケイ素の表面濃度がX線光電子分光法(XPS)で測定される、前記〔32〕から〔40〕までのいずれか1項に記載の方法。

Claims (41)

  1. パッケージング溶液中に浸漬され、パッケージに封入された未装用の無菌シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズであって、前記パッケージング溶液が、約0.01質量%から最大約0.5質量%までの眼科的に許容される濃度のアルキルアリール含有界面活性剤を含み、一晩洗浄した後の前記コンタクトレンズの摩擦係数が、アルキルアリール含有界面活性剤とは接触していないがその他の点では同一の対照レンズと比較してより低い、コンタクトレンズ。
  2. アルキルアリール含有界面活性剤が、ポリエチレンオキシドを含む、請求項1に記載のコンタクトレンズ。
  3. アルキルアリール含有界面活性剤が、最大約6,000ダルトンまでの分子量を有する、請求項1または請求項2に記載のコンタクトレンズ。
  4. アルキルアリール含有界面活性剤が、16未満のHLB値を有する、請求項1から3までのいずれか1項に記載のコンタクトレンズ。
  5. アルキルアリール含有界面活性剤が、チロキサポール、もしくはトコフェリルポリエチレングリコールスクシナート、またはこれらの組合せである、請求項1から4までのいずれか1項に記載のコンタクトレンズ。
  6. アルキルアリール含有界面活性剤の濃度が、約0.01質量%〜約0.1質量%である、請求項1から5までのいずれか1項に記載のコンタクトレンズ。
  7. 対照レンズと比較してケイ素の表面濃度がより低く、前記ケイ素の表面濃度がコールドステージX線光電子分光法(XPS)によって測定される、請求項1から6までのいずれか1項に記載のコンタクトレンズ。
  8. ケイ素の表面濃度が、対照レンズより少なくとも20%低い、請求項1から7までのいずれか1項に記載のコンタクトレンズ。
  9. パッケージング溶液中に浸漬され、パッケージに封入された未装用の無菌シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズであって、前記パッケージング溶液が約0.01質量%〜約0.1質量%チロキサポールを含み、一晩洗浄した後の前記コンタクトレンズの摩擦係数が、チロキサポールとは接触していないがその他の点では同一の対照レンズと比較してより低い、コンタクトレンズ。
  10. パッケージング溶液およびコンタクトレンズを収容するためのキャビティを有するベース部材と、
    ベース部材のキャビティ中の未装用のシリコーンヒドロゲルコンタクトレンズと、
    ベース部材のキャビティ中の、約0.01質量%〜約0.1質量%チロキサポールを含むパッケージング溶液と
    を含むコンタクトレンズパッケージ。
  11. シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズが、親水性ビニルモノマーを含む組成物の反応生成物を含む、請求項10に記載のコンタクトレンズパッケージ。
  12. 親水性ビニルモノマーが、N−ビニル−N−メチルアセトアミド(VMA)、もしくはN−ビニルピロリドン(NVP)、もしくは1,4−ブタンジオールビニルエーテル(BVE)、もしくはエチレングリコールビニルエーテル(EGVE)、もしくはジエチレングリコールビニルエーテル(DEGVE)、またはこれらの組合せから選択される、請求項10に記載のコンタクトレンズパッケージ。
  13. シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズが、少なくとも25質量%のビニルアミドモノマーを含む重合性組成物の反応生成物を含む、請求項10に記載のコンタクトレンズパッケージ。
  14. シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズが、ポリビニルピロリドンを含まない重合性組成物の反応生成物を含む、請求項10から13までのいずれか1項に記載のコンタクトレンズパッケージ。
  15. パッケージング溶液が、高分子量ポリマーを含まない、請求項10から14までのいずれか1項に記載のコンタクトレンズパッケージ。
  16. シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズが、約20〜25℃の温度において、12秒間の0.5gの一定の荷重で、0.5mm/秒の一定の滑り速度において、0.09未満の摩擦係数を有する、請求項10から15までのいずれか1項に記載のコンタクトレンズパッケージ。
  17. パッケージング溶液中に浸漬され、パッケージに封入された未装用の無菌シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズであって、前記パッケージング溶液が、約0.01質量%から最大約0.5質量%までの眼科的に許容される濃度の最大約6,000ダルトンまでの分子量を有するポリ(エチレンオキシド)(PEO)含有界面活性剤を含み、一晩洗浄した後の前記コンタクトレンズの摩擦係数が、PEO含有界面活性剤とは接触していないがその他の点では同一の対照レンズと比較してより低い、コンタクトレンズ。
  18. PEO含有界面活性剤が、アルキルアリールポリエチレンオキシドである、請求項17に記載のコンタクトレンズ。
  19. PEO含有界面活性剤が、チロキサポール、もしくはトコフェリルポリエチレングリコールスクシナート、またはこれらの組合せである、請求項17または請求項18に記載のコンタクトレンズ。
  20. PEO含有界面活性剤の濃度が、約0.01質量%〜約0.1質量%である、請求項17から19までのいずれか1項に記載のコンタクトレンズ。
  21. PEO含有界面活性剤の濃度が、約0.01質量%〜約0.05質量%である、請求項17から20までのいずれか1項に記載のコンタクトレンズ。
  22. パッケージング溶液が、高分子量ポリマーを含まない、請求項17から21までのいずれか1項に記載のコンタクトレンズ。
  23. パッケージング溶液中のすべての成分が、6,000ダルトン未満の分子量を有する、請求項17から22までのいずれか1項に記載のコンタクトレンズ。
  24. PEO含有界面活性剤が、16未満のHLB値を有する、請求項17から23までのいずれか1項に記載のコンタクトレンズ。
  25. 対照レンズと比較してケイ素の表面濃度がより低く、前記ケイ素の表面濃度がコールドステージX線光電子分光法(XPS)によって測定される、請求項17から24までのいずれか1項に記載のコンタクトレンズ。
  26. ケイ素の表面濃度が、対照レンズより少なくとも20%低い、請求項25に記載のコンタクトレンズ。
  27. 眼科的に許容されるシリコーンヒドロゲルコンタクトレンズを製造する方法であって、
    a)少なくとも1種のシリコーンモノマーおよび少なくとも1種の親水性モノマーを含む重合性組成物を硬化させて、ポリマーレンズ体を形成するステップと、
    b)ポリマーレンズ体をアルキルアリール含有界面活性剤を含むパッケージング溶液と共にパッケージするステップであり、前記パッケージング溶液が、ポリマーレンズ体と接触する前に、約0.01質量%から最大約0.5質量%までのアルキルアリール含有界面活性剤の濃度を有するステップと、
    c)パッケージされたポリマーレンズ体を加熱して、未装用の、滅菌してパッケージされたコンタクトレンズを提供するステップと
    を含み、
    一晩洗浄した後のコンタクトレンズの摩擦係数が、アルキルアリール含有界面活性剤と接触していないがその他の点では同一の対照レンズと比較してより低い、方法。
  28. アルキルアリール含有界面活性剤が、ポリエチレンオキシドを含む、請求項27に記載の方法。
  29. アルキルアリール含有界面活性剤が、最大約6,000ダルトンまでの分子量を有する、請求項27または28に記載の方法。
  30. アルキルアリール含有界面活性剤が、16未満のHLB値を有する、請求項27から29までのいずれか1項に記載の方法。
  31. アルキルアリール含有界面活性剤が、チロキサポール、もしくはトコフェリルポリエチレングリコールスクシナート、またはこれらの組合せである、請求項27から30までのいずれか1項に記載の方法。
  32. 眼科的に許容されるシリコーンヒドロゲルコンタクトレンズを製造する方法であって、
    a)少なくとも1種のシリコーンモノマーおよび少なくとも1種の親水性モノマーを含む重合性組成物を硬化させて、ポリマーレンズ体を形成するステップと、
    b)ポリマーレンズ体を最大約6,000ダルトンまでの分子量を有するポリ(エチレンオキシド)(PEO)含有界面活性剤を含むパッケージング溶液と共にパッケージするステップであり、前記パッケージング溶液が、ポリマーレンズ体と接触する前に、約0.01質量%から最大約0.5質量%までのPEO含有界面活性剤の濃度を有するステップと、
    c)パッケージされたポリマーレンズ体を加熱して、未装用の、滅菌してパッケージされたコンタクトレンズを提供するステップと
    を含み、
    一晩洗浄した後の前記コンタクトレンズの摩擦係数が、PEO含有界面活性剤と接触していないがその他の点では同一の対照レンズと比較してより低い、方法。
  33. PEO含有界面活性剤の濃度が、ポリマーレンズ体と接触する前に、約0.01質量%から最大約0.1質量%までである、請求項32に記載の方法。
  34. パッケージング溶液中のすべての成分が、6,000ダルトン未満の分子量を有する、請求項32または33に記載の方法。
  35. PEO含有界面活性剤が、16未満のHLB値を有する、請求項32から34までのいずれか1項に記載の方法。
  36. 重合性組成物が、N−ビニル−N−メチルアセトアミド(VMA)、もしくはN−ビニルピロリドン(NVP)、またはこれらの組合せを含む、請求項32から35までのいずれか1項に記載の方法。
  37. 重合性組成物が、少なくとも25質量%のビニルアミドモノマーを含む、請求項32から36までのいずれか1項に記載の方法。
  38. 重合性組成物がポリビニルピロリドンを含まない、請求項32から37までのいずれか1項に記載の方法。
  39. 加熱ステップの後、パッケージング溶液が、ポリマーレンズ体と接触する前のPEO含有界面活性剤の濃度より少なくとも20%低いPEO含有界面活性剤の濃度を有する、請求項32から38までのいずれか1項に記載の方法。
  40. PEO含有界面活性剤がチロキサポールである、請求項32から39までのいずれか1項に記載の方法。
  41. コンタクトレンズが、PEO含有界面活性剤と接触されてないが他の点では同一である対照レンズと比較して、より低いケイ素の表面濃度を有し、前記ケイ素の表面濃度がX線光電子分光法(XPS)で測定される、請求項32から40までのいずれか1項に記載の方法。
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