JP2019508608A - 道路舗装用アスファルト組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】乾燥強度、水浸漬強度、及び石油浸漬強度に優れる、道路舗装用アスファルト組成物、その製造方法、及び道路舗装方法【解決手段】[1]アスファルト、ポリエステル樹脂、及び骨材を含有し、前記ポリエステル樹脂が、ビスフェノールAのアルキレンオキシド付加物を65モル%以上含むアルコール成分由来の構成単位と、テレフタル酸及びイソフタル酸からなる群から選ばれる1種以上を50モル%以上含むカルボン酸成分由来の構成単位とを有するポリエステルであって、軟化点が95℃以上130℃以下であり、かつ、水酸基価が20mgKOH/g以上50mgKOH/g以下であり、前記ポリエステル樹脂の比率が、アスファルト100質量部に対し5質量部以上50質量部以下である、道路舗装用アスファルト組成物、[2]アスファルト、ポリエステル樹脂、及び骨材を130℃以上200℃以下で、30秒以上混合する工程を有し、前記ポリエステル樹脂が、ビスフェノールAのアルキレンオキシド付加物を65モル%以上含むアルコール成分由来の構成単位と、テレフタル酸及びイソフタル酸からなる群から選ばれる1種以上を50モル%以上含むカルボン酸成分由来の構成単位とを有するポリエステルであって、軟化点が95℃以上130℃以下であり、かつ、水酸基価が20mgKOH/g以上50mgKOH/g以下であり、前記ポリエステル樹脂の比率が、アスファルト100質量部に対し5質量部以上50質量部以下で混合する、道路舗装用アスファルト組成物の製造方法、及び[3]前記[2]の製造方法により得られたアスファルト組成物を塗工し、アスファルト舗装材層を形成する工程を有する道路舗装方法。【選択図】なし

Description

本発明は、道路舗装用アスファルト組成物、その製造方法、及び道路舗装方法に関する。
自動車道や駐車場、貨物ヤード、歩道などの舗装には、敷設が比較的容易であり、舗装作業開始から交通開始までの時間が短くてすむことから、アスファルト組成物を用いるアスファルト舗装が行われている。
このアスファルト舗装は、骨材をアスファルトで結合したアスファルト組成物によって路面が形成されているので、舗装道路は良好な硬度や耐久性を有している。
しかしながら、アスファルトは、石油精製品であるため、同じ石油精製品であるガソリン、軽油、重油、灯油、エンジン用潤滑油などに溶解する性質を持っている。そのため、車両などから燃料や潤滑油が路面に漏れた場合、アスファルトが溶解し、アスファルト組成物が侵され、ポットホールなどの舗装破壊が生じていた。したがって、舗装の補修を行う必要が生じ、維持費用が増大するとともに、自動車の交通に大きな影響を与える結果となっていた。
特許文献1では、舗装体の表面層(トップコート層)を構成するために用いる道路舗装用組成物が記載されている。ここでは、充分な強度を有するとともに早期に強度が発現し、効率よく舗装体の形成又は補修を可能とする道路舗装用組成物として、酸価が3〜100KOHmg/gの樹脂(A)を塩基性化合物で中和した水分散体と、炭素数1〜5のアルコキシ基及びアミノ基を有するシランカップリング剤と、を含有し、道路の舗装における骨材の結合材又は舗装体の表面層を構成する道路舗装用組成物が記載されている。
特許文献2では、防水シート等として建築物の屋根等に施工されるアスファルトルーフィングシートに関して記載されている。ここでは、耐熱形態性、強度、伸度、耐水性を満足できる不織布及び該不織布含浸用の水系樹脂組成物及びこれらを用いたアスファルトルーフィングシートとして、(A)所定のポリウレタン樹脂、(B)OH基を有する水溶性高分子及び(C)所定の架橋剤を含有する不織布含浸用水系樹脂組成物であって、(A)/(B)の値(重量比)が1/99〜20/80及び((A)+(B))/(C)の値(重量比)が99.9/0.1〜70/30を満足している不織布含浸用水系樹脂組成物、及び前記不織布中にアスファルトが含浸されているアスファルトルーフィングシートが開示されている。
特許文献3では、低温でも施工可能であり、更に高温下でも安定性を保持した路面に走行車による轍の跡のつきにくい道路舗装用に適したアスファルト組成物として、アスファルト及びポリエステル系重合体を含有してなるアスファルト組成物が記載されている。
特開2005−126998号公報 特開平11−124498号公報 特開平04−008766号公報
本発明は、以下の[1]〜[3]に関する。
[1]アスファルト、ポリエステル樹脂、及び骨材を含有し、
前記ポリエステル樹脂が、ビスフェノールAのアルキレンオキシド付加物を65モル%以上含むアルコール成分由来の構成単位と、テレフタル酸及びイソフタル酸からなる群から選ばれる1種以上を50モル%以上含むカルボン酸成分由来の構成単位とを有するポリエステルであって、軟化点が95℃以上130℃以下であり、かつ、水酸基価が20mgKOH/g以上50mgKOH/g以下であり、
前記ポリエステル樹脂の比率が、アスファルト100質量部に対し5質量部以上50質量部以下である、道路舗装用アスファルト組成物。
[2]アスファルト、ポリエステル樹脂、及び骨材を130℃以上200℃以下で、30秒以上混合する工程を有し、
前記ポリエステル樹脂が、ビスフェノールAのアルキレンオキシド付加物を65モル%以上含むアルコール成分由来の構成単位と、テレフタル酸及びイソフタル酸からなる群から選ばれる1種以上を50モル%以上含むカルボン酸成分由来の構成単位とを有するポリエステルであって、軟化点が95℃以上130℃以下であり、かつ、水酸基価が20mgKOH/g以上50mgKOH/g以下であり、
前記ポリエステル樹脂の比率が、アスファルト100質量部に対し5質量部以上50質量部以下で混合する、道路舗装用アスファルト組成物の製造方法。
[3]前記[2]の製造方法により得られたアスファルト組成物を塗工し、アスファルト舗装材層を形成する工程を有する道路舗装方法。
雨天時、或いは、漏れたガソリンや油が浸漬しても高い強度を保ち、轍のつきにくいアスファルト組成物が求められていた。
そこで、本発明は、乾燥強度、水浸漬強度、及び石油浸漬強度に優れる、道路舗装用アスファルト組成物、その製造方法、及び道路舗装方法に関する。
本発明は、以下の[1]〜[3]に関する。
[1]アスファルト、ポリエステル樹脂、及び骨材を含有し、
前記ポリエステル樹脂が、ビスフェノールAのアルキレンオキシド付加物を65モル%以上含むアルコール成分由来の構成単位と、テレフタル酸及びイソフタル酸からなる群から選ばれる1種以上を50モル%以上含むカルボン酸成分由来の構成単位とを有するポリエステルであって、軟化点が95℃以上130℃以下であり、かつ、水酸基価が20mgKOH/g以上50mgKOH/g以下であり、
前記ポリエステル樹脂の比率が、アスファルト100質量部に対し5質量部以上50質量部以下である、道路舗装用アスファルト組成物。
[2]アスファルト、ポリエステル樹脂、及び骨材を130℃以上200℃以下で、30秒以上混合する工程を有し、
前記ポリエステル樹脂が、ビスフェノールAのアルキレンオキシド付加物を65モル%以上含むアルコール成分由来の構成単位と、テレフタル酸及びイソフタル酸からなる群から選ばれる1種以上を50モル%以上含むカルボン酸成分由来の構成単位とを有するポリエステルであって、軟化点が95℃以上130℃以下であり、かつ、水酸基価が20mgKOH/g以上50mgKOH/g以下であり、
前記ポリエステル樹脂の比率が、アスファルト100質量部に対し5質量部以上50質量部以下で混合する、道路舗装用アスファルト組成物の製造方法。
[3]前記[2]の製造方法により得られたアスファルト組成物を塗工し、アスファルト舗装材層を形成する工程を有する道路舗装方法。
本発明によれば、乾燥強度、水浸漬強度、及び石油浸漬強度に優れる、道路舗装用アスファルト組成物、その製造方法、及び道路舗装方法を提供することができる。
[道路舗装用アスファルト組成物]
本発明の道路舗装用アスファルト組成物は、アスファルト、ポリエステル樹脂、及び骨材を含有する。
前記ポリエステル樹脂が、ビスフェノールAのアルキレンオキシド付加物を65モル%以上含むアルコール成分由来の構成単位と、テレフタル酸及びイソフタル酸からなる群から選ばれる1種以上を50モル%以上含むカルボン酸成分由来の構成単位とを有するポリエステルであって、軟化点が95℃以上130℃以下であり、かつ、水酸基価が20mgKOH/g以上50mgKOH/g以下である。
前記ポリエステル樹脂の比率は、アスファルト100質量部に対し5質量部以上50質量部以下である。
本発明の道路舗装用アスファルト組成物によれば、乾燥強度、水浸漬強度、及び石油浸漬強度に優れる。その理由は定かではないが以下のように考えられる。
道路舗装用アスファルト組成物は、ポリエステル樹脂が含まれることで、アスファルトに溶融分散し、骨材と接触した際骨材表面を覆い、骨材同士の接着強度を高めることで、通常時の強度を高める一方で、ガソリン等でアスファルトが溶解した場合でも、ポリエステル樹脂による接着で強度を維持するという効果が得られたと考えられる。
また、所定範囲の軟化点及びガラス転移点を有し、且つ所定構造のポリエステルを用いることで、アスファルト組成物中でのポリエステルは、塗工時にアスファルトに溶融又は分散しやすくなったと考えられる。
一方で、塗工後、所定範囲の水酸基価を有するポリエステルを含有することにより、当該ポリエステルが、骨材に対して高い吸着性を発揮して、水素結合が強固になるので、接着強度も向上したと考えられる。
〔アスファルト〕
本発明に用いるアスファルトとしては、例えば、種々のアスファルトが使用できる。例えば、舗装用石油アスファルトであるストレートアスファルトのほか、改質アスファルトが挙げられる。
ストレートアスファルトとは、原油を常圧蒸留装置,減圧蒸留装置などにかけて得られる残留瀝青物質のことである。
改質アスファルトとしては、ブローンアスファルト;熱可塑性エラストマー、熱可塑性樹脂など高分子材料で改質したアスファルト等が挙げられる。
前記熱可塑性エラストマーとしては、例えば、スチレン/ブタジエン/ブロック共重合体(SBS)、スチレン/イソプレン/ブロック共重合体(SIS)、エチレン/酢酸ビニル共重合体(EVA)等が挙げられる。
前記熱可塑性樹脂としては、例えば、エチレン/酢酸ビニル共重合体、エチレン/エチルアクリレート共重合体、ポリエチレン、ポリプロピレン等が挙げられる。
これらの中でも、ストレートアスファルトが好ましい。
アスファルト、中でもストレートアスファルトの針入度としては、好ましくは40超え、そして、好ましくは120以下、より好ましくは80以下、更に好ましくは60以下である。針入度の測定方法は、JIS K2207に規定された方法による。なお、JIS K2207に記載された試験条件の下で、規定の針が試料中に垂直に進入した長さ0.1mmを1として表す。
アスファルト組成物中のアスファルトの含有量は、好ましくは2質量%以上、より好ましくは3質量%以上であり、そして、好ましくは15質量%以下、より好ましくは10質量%以下、より好ましくは8質量%以下である。
〔ポリエステル樹脂〕
ポリエステル樹脂は、アルコール成分由来の構成単位とカルボン酸成分由来の構成単位と含むポリエステルである。
ここで、ポリエステル中、アルコール成分由来の構成単位とは、アルコール成分の水酸基から水素原子を除いた構造を意味し、カルボン酸成分由来の構成単位とは、カルボン酸成分のカルボキシル基から水酸基を除いた構造を意味する。
<アルコール成分>
アルコール成分としては、脂肪族ジオール、芳香族ジオール、3価以上の多価アルコール等が挙げられる。これらのアルコール成分は、単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
アルコール成分は、優れた乾燥強度を得る観点から、ビスフェノールAのアルキレンオキシド付加物を含み、好ましくは式(I):

(式中、OR1及びR1Oはアルキレンオキシドであり、R1は炭素数2又は3のアルキレン基、x及びyはアルキレンオキシドの平均付加モル数を示す正の数を示し、xとyの和は1以上、好ましくは1.5以上であり、そして、16以下、好ましくは8以下、より好ましくは4以下である)で表されるビスフェノールAのアルキレンオキシド付加物を含むことが好ましい。
前記式(I)で表されるビスフェノールAのアルキレンオキシド付加物としては、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンのプロピレンオキシド付加物、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンのエチレンオキシド付加物等が挙げられる。これらの中でも、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンのプロピレンオキシド付加物及び2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンのエチレンオキシド付加物の組み合せが好ましい。
アルコール成分中、ビスフェノールAのアルキレンオキシド付加物の量は、アスファルトへの溶融分散性を高め、優れた乾燥強度を得る観点から、65モル%以上であり、より好ましくは75モル%以上、より好ましくは90モル%以上、更に好ましくは100モル%である。
ビスフェノールAのプロピレンオキシド付加物/ビスフェノールAのエチレンオキシド付加物のモル比率は、アスファルトへの溶融分散性をより高め、より優れた乾燥強度を得る観点、及び水浸漬強度を向上させる観点から、好ましくは10/90以上、より好ましくは20/80以上、更に好ましくは30/70以上であり、そして、アスファルトへの溶融分散性をより高め、より優れた乾燥強度を得る観点、及び石油浸漬強度を向上させる観点から、好ましくは70/30以下、より好ましくは60/40以下、より好ましくは50/50以下である。
<カルボン酸成分>
カルボン酸成分は、優れた乾燥強度を得る観点から、テレフタル酸及びイソフタル酸から選ばれる1種以上を含み、テレフタル酸を含むことがより好ましい。
カルボン酸成分中、テレフタル酸及びイソフタル酸から選ばれる1種以上の量は、アスファルトへの溶融分散性に優れ、乾燥強度を向上させる観点から、50モル%以上、好ましくは60モル%以上、好ましくは80モル%以上、より好ましくは100モル%である。
その他のカルボン酸成分としては、テレフタル酸及びイソフタル酸以外の芳香族ジカルボン酸(以下「その他芳香族ジカルボン酸」ともいう)、脂肪族ジカルボン酸、3価以上の多価カルボン酸、並びにそれらの酸無水物及びそれらのアルキル(炭素数1以上3以下)エステル等が挙げられる。これらのカルボン酸成分は、単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
脂肪族ジカルボン酸の主鎖の炭素数は、乾燥強度をより向上させる観点から、好ましくは4以上であり、そして、好ましくは10以下、より好ましくは8以下、より好ましくは6以下である。
具体例としては、シュウ酸、マロン酸、マレイン酸、フマル酸、シトラコン酸、イタコン酸、グルタコン酸、コハク酸、アジピン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカン二酸等が挙げられる。また、脂肪族ジカルボン酸の例には、ドデシルコハク酸、ドデセニルコハク酸、オクテニルコハク酸等の炭素数1以上20以下のアルキル基又は炭素数2以上20以下のアルケニル基で置換されたコハク酸も含まれる。これらの中でも、乾燥強度をより向上させる観点から、アジピン酸、フマル酸、ドデセニルコハク酸又はオクテニルコハク酸が好ましく、アジピン酸がより好ましい。
ポリエステル樹脂の原料モノマーであるカルボン酸成分中に、その他のジカルボン酸が含まれる場合、その他のジカルボン酸の含有量は、乾燥強度をより向上させる観点から、好ましくは0.1モル%以上、より好ましくは1モル%以上、より好ましくは5モル%以上であり、そして、好ましくは40モル%以下、より好ましくは35モル%以下、より好ましくは30モル%以下である。
3価以上の多価カルボン酸の例としては、トリメリット酸、2,5,7−ナフタレントリカルボン酸、ピロメリット酸、又はこれらの酸無水物等が挙げられ、乾燥強度をより向上させる観点から、トリメリット酸又はこの酸無水物が好ましい。
カルボン酸成分中の、3価以上の多価カルボン酸の含有量は、乾燥強度をより向上させる観点から、好ましくは1モル%以上、より好ましくは3モル%以上、より好ましくは5モル%以上であり、そして、好ましくは30モル%以下、より好ましくは20モル%以下、より好ましくは10モル%以下である。
〔アルコール成分由来の構成単位に対するカルボン酸成分由来の構成単位のモル比〕
アルコール成分由来の構成単位に対するカルボン酸成分由来の構成単位のモル比〔カルボン酸成分/アルコール成分〕は、水酸基価の調整の観点から、好ましくは0.7以上、より好ましくは0.8以上であり、そして、好ましくは1.5以下、より好ましくは1.3以下、より好ましくは1.1以下、より好ましくは1.0未満である。
ポリエステル樹脂中の2価アルコール由来の構成成分及び2価カルボン酸由来の構成成分の割合は、分散性を高め、乾燥強度を高める観点から、好ましくは95モル%以上、より好ましくは98モル%以上、より好ましくは100モル%である。
なお、物性調整の観点から、アルコール成分には1価のアルコールが適宜含有されていてもよく、カルボン酸成分には1価のカルボン酸化合物が適宜含有されていてもよい。
〔ポリエステル樹脂の物性〕
ポリエステル樹脂の酸価は、好ましくは2mgKOH/g以上、より好ましくは3mgKOH/g以上、より好ましくは3.5mgKOH/g以上であり、そして、好ましくは20mgKOH/g以下、より好ましくは15mgKOH/g以下、より好ましくは12mgKOH/g以下、より好ましくは10mgKOH/g以下である。
ポリエステル樹脂の水酸基価は、骨材に対して高い接着強度を示し、乾燥強度を向上させる観点から、20mgKOH/g以上であり、そして、乾燥強度及び水浸漬強度を向上させる観点から、50mgKOH/g以下であり、好ましくは45mgKOH/g以下である。
ポリエステル樹脂の軟化点は、骨材に対して高い接着強度を示し、乾燥強度を向上させる観点から、95℃以上であり、好ましくは100℃以上であり、そして、アスファルトへの溶融分散性に優れ、乾燥強度を向上させる観点から、130℃以下である。
ポリエステル樹脂のガラス転移点は、乾燥強度を向上させる観点から、好ましくは50℃以上、より好ましくは55℃以上であり、そして、乾燥強度を向上させる観点から、好ましくは80℃以下、より好ましくは70℃以下である。
なお、酸価、水酸基価、軟化点及びガラス転移点は、原料モノマー組成、分子量、触媒量又は反応条件により調整することができる。
また、ポリエステル樹脂は、単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。2種以上併用する場合、軟化点はその混合物を実施例の方法によって求めた値である。
〔ポリエステル樹脂の製造方法〕
ポリエステル樹脂の製造方法は、特に限定されるものではないが、例えば、上述したアルコール成分及びカルボン酸成分を重縮合することにより製造することができる。
アルコール成分とカルボン酸の夫々の配合量は、アルコール成分由来の構成単位に対するカルボン酸成分由来の構成単位のモル比〔カルボン酸成分/アルコール成分〕が上述した数値範囲内になるような配合量である。
即ち、ポリエステル樹脂の製造方法は、例えば、上述したアルコール成分及びカルボン酸成分を、アルコール成分由来の構成単位に対するカルボン酸成分由来の構成単位のモル比〔カルボン酸成分/アルコール成分〕が上述した数値範囲内になるような配合量で重縮合することにより製造することができる。
重縮合反応の温度は、反応性の観点から、好ましくは160℃以上、より好ましくは190℃以上、より好ましくは220℃以上であり、そして、好ましくは260℃以下、より好ましくは250℃以下、より好ましくは240℃以下である。
重縮合反応に用いられるエステル化触媒としては、チタン化合物及びSn−C結合を有していない錫(II)化合物が挙げられ、これらは単独で又は2種以上を併せて使用することができる。
チタン化合物としては、Ti−O結合を有するチタン化合物が好ましく、総炭素数1以上28以下のアルコキシ基、アルケニルオキシ基又はアシルオキシ基を有するチタン化合物がより好ましい。
Sn−C結合を有していない錫(II)化合物としては、Sn−O結合を有する錫(II)化合物、Sn−X(Xはハロゲン原子を示す)結合を有する錫(II)化合物等が好ましく挙げられ、Sn−O結合を有する錫(II)化合物がより好ましく、中でも、反応性、分子量調整及び複合樹脂の物性調整の観点から、ジ(2−エチルヘキサン酸)錫(II)がより好ましい。
上記エステル化触媒の使用量は、反応性の観点から、アルコール成分とカルボン酸成分との総量100質量部に対して、好ましくは0.01質量部以上、より好ましくは0.1質量部以上、より好ましくは0.2質量部以上であり、そして、好ましくは1.5質量部以下、より好ましくは1.0質量部以下、より好ましくは0.6質量部以下である。
エステル化助触媒としては、ピロガロール化合物が好ましい。このピロガロール化合物は、互いに隣接する3個の水素原子が水酸基で置換されたベンゼン環を有するものであり、ピロガロール、没食子酸、没食子酸エステル、2,3,4−トリヒドロキシベンゾフェノン、2,2’,3,4−テトラヒドロキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン誘導体、エピガロカテキン、エピガロカテキンガレート等のカテキン誘導体等が挙げられ、反応性の観点から、没食子酸が好ましい。
エステル化助触媒の使用量は、反応性の観点から、アルコール成分とカルボン酸成分との総量100質量部に対して、好ましくは0.001質量部以上、より好ましくは0.005質量部以上、より好ましくは0.01質量部以上であり、そして、好ましくは0.15質量部以下、より好ましくは0.10質量部以下、より好ましくは0.05質量部以下である。
〔ポリエステル樹脂の比率〕
ポリエステル樹脂の比率は、乾燥強度を向上させる観点から、アスファルト100質量部に対して、5質量部以上であり、好ましくは8質量部以上、より好ましくは10質量部以上、より好ましくは15質量部以上であり、そして、50質量部以下であり、好ましくは40質量部以下、より好ましくは30質量部以下である。
〔ポリエステル樹脂の平均粒径〕
ポリエステル樹脂は、ポリエステル樹脂粒子であることが好ましい。
ポリエステル樹脂粒子の平均粒径は、樹脂の分散性を高めて、乾燥強度を向上させる観点から、好ましくは200μm以上、より好ましくは400μm以上、より好ましくは600μm以上であり、そして、樹脂の分散性を高めて、乾燥強度を向上させる観点から、好ましくは1700μm以下、より好ましくは1500μm以下、より好ましくは1200μm以下である。
なお、上記平均粒径は、JIS Z8815の規定に準じて測定した値である。具体的には、開口目開き2830μm、2000μm、1400μm、850μm、600μm、425μm、106μmの7つの篩を用いて、試料の篩分けを行う。各篩の目をその粒径として、各篩に残留した試料の重量により、算出された加重平均粒径を平均粒径とする。
ポリエステル樹脂粒子は、ポリエステル樹脂を粉砕又は水系溶媒中に分散することで得られる。これらの中でも好ましくは粉砕により得ることが好ましい。粉砕に使用する粉砕機としては、市販品として、株式会社三力製作所製「SF−1」等が挙げられる。
〔骨材〕
本発明のアスファルト組成物は、骨材を含有する。
骨材としては、例えば、砕石、玉石、砂利、砂、再生骨材、セラミックスなどを任意に選択して用いることができる。
骨材としては、粒径2.5mm以上の粗骨材、粒径2.5mm未満の細骨材のいずれも使用することができる。
粗骨材としては、例えば、粒径範囲2.5mm以上5mm以下の7号砕石、粒径範囲5mm以上13mm以下の6号砕石、粒径範囲13mm以上20mm以下の5号砕石、粒径範囲20mm以上30mm以下の4号砕石が挙げられる。
細骨材は、好ましくは粒径0.075mm以上2.5mm未満の細骨材である。細骨材としては、例えば、川砂、丘砂、山砂、海砂、砕砂、細砂、スクリーニングス、砕石ダスト、シリカサンド、人工砂、ガラスカレット、鋳物砂、再生骨材破砕砂が挙げられる。
上記の粒径はJIS 5001−1995に規定されるふるい呼び寸法である。
これらの中でも、粗骨材と細骨材との組合せが好ましい。
なお、細骨材には、粒径0.075mm未満のフィラー(例えば、砂)が含まれていてもよい。フィラーの平均粒径の下限値は、例えば、0.001mm以上である。
フィラーの平均粒径は、乾燥強度向上の観点から、好ましくは0.001mm以上であり、そして、同様の観点から、好ましくは0.05mm以下、より好ましくは0.03mm以下、更に好ましくは0.02mm以下である。フィラーの平均粒径は、レーザー回折式粒度分布測定装置で測定することができる。ここで、平均粒径とは、体積累積50%の平均粒径を意味する。
〔フィラー平均粒径の測定方法〕
フィラーの平均粒径は、レーザー回折式粒度分布測定装置(堀場製作所製「LA−950」)を用い、以下に示す条件で測定した値である。
・測定方法:フロー法
・分散媒:エタノール
・試料調製:2mg/100mL
・分散方法:攪拌、内蔵超音波1分
フィラーとしては、砂、フライアッシュ、炭酸カルシウム、消石灰などが挙げられる。このうち、乾燥強度向上の観点から、炭酸カルシウムが好ましい。
粗骨材と細骨材との質量比率は、好ましくは10/100以上、より好ましくは20/100以上、より好ましくは30/100以上であり、そして、好ましくは90/100以下、より好ましくは80/100以下、より好ましくは70/100以下である。
骨材の含有量は、アスファルトとポリエステル樹脂の合計100質量部に対して、好ましくは1000質量部以上、より好ましくは1200質量部以上、より好ましくは1500質量部以上であり、そして、好ましくは3000質量部以下、より好ましくは2500質量部以下、更に好ましくは2000質量部以下である。
本発明のアスファルト組成物における好適な配合例は、以下のとおりである。
(1)一例のアスファルト組成物は、例えば、30容量%以上45容量%未満の粗骨材と、30容量%以上50容量%以下の細骨材と、5容量%以上10容量%以下のアスファルト及びポリエステル樹脂とを含む(細粒度アスファルト)。
(2)一例のアスファルト組成物は、例えば、45容量%以上70容量%未満の粗骨材と、20容量%以45容量%以下の細骨材と、3容量%以上10容量%以下のアスファルト及びポリエステル樹脂とを含む(密粒度アスファルト)。
(3)一例のアスファルト組成物は、例えば、70容量%以上80容量%以下の粗骨材と、10容量%以上20容量%以下の細骨材と、3容量%以上10容量%以下のアスファルト及びポリエステル樹脂とを含む(ポーラスアスファルト)。
本発明においては、さらに必要に応じて、その他の成分を配合することができる。
なお、従来の骨材とアスファルトを含むアスファルト組成物におけるアスファルトの配合割合については、通常、社団法人日本道路協会発行の「舗装設計施工指針」に記載されている「アスファルト組成物の配合設計」から求められる最適アスファルト量に準じて決定している。
本発明においては、上記の最適アスファルト量が、アスファルト及びポリエステル樹脂の合計量に相当する。したがって、通常、前記最適アスファルト量を、アスファルト及びポリエステル樹脂の合計配合量とすることが好ましい。
但し、「舗装設計施工指針」に記載の方法に限定する必要はなく、他の方法によって決定しても良い。
[アスファルト組成物の製造方法]
本発明のアスファルト組成物は、水を実質的に含まない加熱アスファルト組成物として使用してもよく、また、上記アスファルト組成物に乳化剤や水を配合してアスファルト乳剤とし、常温アスファルト組成物として使用してもよい。
特に、本発明のアスファルト組成物は、ポリエステル樹脂がアスファルト組成物中に均一に分散しやすい性質を有するため、加熱アスファルト組成物として使用すると、その特徴を有効に発揮することができる。
本発明のアスファルト組成物を加熱アスファルト組成物として使用する場合のアスファルト組成物の製造方法については、特に制限はなく、いかなる方法で製造してもよいが、通常、骨材とアスファルトとを含むアスファルト組成物の製造方法に準じて行えばよい。
本発明のアスファルト組成物の製造方法は、好ましくは、アスファルト、ポリエステル樹脂、及び骨材を130℃以上200℃以下で、30秒以上混合する工程(以下「工程1」ともいう)を有する。
工程1における混合温度は、ポリエステル樹脂の軟化点よりも高い温度が好ましく、具体的には、好ましくは140℃以上であり、そして、より好ましくは190℃以下、更に好ましくは180℃以下である。
工程1における混合時間の上限は、特に限定されないが例えば約30分程度である。
具体的な製造方法としては、従来のプラントミックス(プレミックス)方式といわれるアスファルト組成物の製造方法で、骨材とアスファルトを混合する工程に於いて、アスファルトとともに、ポリエステル樹脂をそれぞれ投入すればよい。但し、この場合、ポリエステル樹脂を溶融するために、骨材を通常より高温にしておくことが好ましい。
また、アスファルトとポリエステル樹脂を高温、例えば、130℃以上(好ましくは150℃以上)で事前に攪拌しながら混合して、その混合物を投入してもよい(プレミックス法)。
上記のように、ポリエステル樹脂を配合するアスファルト組成物の製造方法においては、ポリエステル樹脂は高温に曝されることになる。その高温の程度は、ポリエステル樹脂の配合割合が高いほど高くすることが必要である。したがって、ポリエステル樹脂の配合割合が高い場合は、アスファルト組成物はより高温になり、ポリエステル樹脂が熱劣化する場合がある。この現象は、ポリエステル樹脂の軟化点が高いほど、発生しやすい。
本発明では、比較的軟化点が低いポリエステル樹脂を使用すると共に、好ましくはポリエステル樹脂の配合割合を抑制したアスファルト組成物であることから、熱劣化の恐れがない良好な舗装を得ることができる。
[道路舗装方法]
本発明のアスファルト組成物は、道路舗装のために使用される。
本発明の道路舗装方法は、好ましくは、本発明のアスファルト組成物を塗工し、アスファルト舗装材層を形成する工程(以下「工程2」ともいう)を有する。
なお、工程2では、本発明のアスファルト組成物は、通常のアスファルト組成物と同様の施工機械編成で、同様の方法によって締固め施工すればよい。加熱アスファルト組成物として使用する場合のアスファルト組成物の締固め温度は、ポリエステル樹脂の軟化点よりも高い温度が好ましく、好ましくは100℃以上、より好ましくは120℃以上、更に好ましくは130℃以上であり、そして、好ましくは200℃以下、より好ましくは180℃以下、より好ましくは170℃以下である。
上述した実施形態に関し、本発明はさらに以下の道路舗装用アスファルト組成物、及び、道路舗装方法を開示する。
<1> アスファルト、ポリエステル樹脂、及び骨材を含有し、
前記ポリエステル樹脂が、ビスフェノールAのアルキレンオキシド付加物を65モル%以上含むアルコール成分由来の構成単位と、テレフタル酸及びイソフタル酸からなる群から選ばれる1種以上を50モル%以上含むカルボン酸成分由来の構成単位とを有するポリエステルであって、軟化点が95℃以上130℃以下であり、かつ、水酸基価が20mgKOH/g以上50mgKOH/g以下であり、
前記ポリエステル樹脂の比率が、前記アスファルト100質量部に対し5質量部以上50質量部以下である、道路舗装用アスファルト組成物。
<2> アスファルトが、ストレートアスファルトである、<1>に記載の道路舗装用アスファルト組成物。
<3> アスファルトの針入度が、好ましくは40超え、そして、好ましくは120以下、より好ましくは80以下、更に好ましくは60以下である、<1>又は<2>に記載の道路舗装用アスファルト組成物。
<4> アスファルトの含有量が、アスファルト組成物中、好ましくは2質量%以上、より好ましくは3質量%以上であり、そして、好ましくは15質量%以下、より好ましくは10質量%以下、より好ましくは8質量%以下である、<1>〜<3>のいずれかに記載の道路舗装用アスファルト組成物。
<5> ポリエステル樹脂のアルコール成分が、ビスフェノールAのアルキレンオキシド付加物を含み、好ましくは式(I):

(式中、OR1及びR1Oはアルキレンオキシドであり、R1は炭素数2又は3のアルキレン基、x及びyはアルキレンオキシドの平均付加モル数を示す正の数を示し、xとyの和は1以上、好ましくは1.5以上であり、そして、16以下、好ましくは8以下、より好ましくは4以下である)で表されるビスフェノールAのアルキレンオキシド付加物を含む、<1>〜<4>のいずれかに記載の道路舗装用アスファルト組成物。
<6> ポリエステル樹脂のアルコール成分が、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンのプロピレンオキシド付加物及び2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンのエチレンオキシド付加物の組み合せである、<1>〜<5>のいずれかに記載の道路舗装用アスファルト組成物。
<7> ビスフェノールAのプロピレンオキシド付加物/ビスフェノールAのエチレンオキシド付加物のモル比率が、好ましくは10/90以上、より好ましくは20/80以上、更に好ましくは30/70以上であり、そして、好ましくは70/30以下、より好ましくは60/40以下、より好ましくは50/50以下である、<1>〜<6>のいずれかに記載の道路舗装用アスファルト組成物。
<8> ポリエステル樹脂のカルボン酸成分がテレフタル酸を含む、<1>〜<7>のいずれかに記載の道路舗装用アスファルト組成物。
<9> カルボン酸成分中、テレフタル酸及びイソフタル酸から選ばれる1種以上の量が、50モル%以上、好ましくは60モル%以上、好ましくは80モル%以上、より好ましくは100モル%である、<1>〜<8>のいずれかに記載の道路舗装用アスファルト組成物。
<10> ポリエステル樹脂の酸価が、好ましくは2mgKOH/g以上、より好ましくは3mgKOH/g以上、より好ましくは3.5mgKOH/g以上であり、そして、好ましくは15mgKOH/g以下、より好ましくは12mgKOH/g以下、より好ましくは10mgKOH/g以下である、<1>〜<9>のいずれかに記載の道路舗装用アスファルト組成物。
<11> ポリエステル樹脂の水酸基価が、20mgKOH/g以上であり、そして、50mgKOH/g以下であり、好ましくは45mgKOH/g以下である、<1>〜<10>のいずれかに記載の道路舗装用アスファルト組成物。
<12> ポリエステル樹脂の軟化点が、95℃以上であり、好ましくは100℃以上であり、そして、130℃以下である、<1>〜<11>のいずれかに記載の道路舗装用アスファルト組成物。
<13> ポリエステル樹脂のガラス転移点が、好ましくは50℃以上、より好ましくは55℃以上であり、そして、好ましくは80℃以下、より好ましくは70℃以下である、<1>〜<12>のいずれかに記載の道路舗装用アスファルト組成物。
<14> ポリエステル樹脂の比率が、アスファルト100質量部に対して、5質量部以上であり、好ましくは8質量部以上、より好ましくは10質量部以上、より好ましくは15質量部以上であり、そして、50質量部以下であり、好ましくは40質量部以下、より好ましくは30質量部以下である、<1>〜<13>のいずれかに記載の道路舗装用アスファルト組成物。
<15> ポリエステル樹脂が、平均粒径200μm以上1700μm以下のポリエステル樹脂粒子を配合してなるものである、<1>〜<14>のいずれかに記載の道路舗装用アスファルト組成物。
<16> ポリエステル樹脂粒子の平均粒径が、好ましくは200μm以上、より好ましくは400μm以上、より好ましくは600μm以上であり、そして、好ましくは1700μm以下、より好ましくは1500μm以下、より好ましくは1200μm以下である、<1>〜<15>のいずれかに記載の道路舗装用アスファルト組成物。
<17> 骨材が、粒径2.5mm以上の粗骨材と、粒径2.5mm未満の細骨材とを含む、<1>〜<16>のいずれかに記載の道路舗装用アスファルト組成物。
<18> 粗骨材と細骨材との質量比率が、好ましくは10/100以上、より好ましくは20/100以上、より好ましくは30/100以上であり、そして、好ましくは90/100以下、より好ましくは80/100以下、より好ましくは70/100以下である、<1>〜<17>のいずれかに記載の道路舗装用アスファルト組成物。
<19> 骨材の含有量が、アスファルトとポリエステル樹脂の合計100質量部に対して、好ましくは1000質量部以上、より好ましくは1200質量部以上、より好ましくは1500質量部以上であり、そして、好ましくは3000質量部以下、より好ましくは2500質量部以下、更に好ましくは2000質量部以下である、<1>〜<18>のいずれかに記載の道路舗装用アスファルト組成物。
<20> 30容量%以上45容量%未満の粗骨材と、30容量%以上50容量%以下の細骨材と、5容量%以上10容量%以下のアスファルト及びポリエステル樹脂とを含む、<1>〜<19>のいずれかに記載の道路舗装用アスファルト組成物。
<21> 45容量%以上70容量%未満の粗骨材と、20容量%以45容量%以下の細骨材と、3容量%以上10容量%以下のアスファルト及びポリエステル樹脂とを含む、<1>〜<19>のいずれかに記載の道路舗装用アスファルト組成物。
<22> 70容量%以上80容量%以下の粗骨材と、10容量%以上20容量%以下の細骨材と、3容量%以上10容量%以下のアスファルト及びポリエステル樹脂とを含む、<1>〜<19>のいずれかに記載の道路舗装用アスファルト組成物。
<23> アスファルト、ポリエステル樹脂、及び骨材を130℃以上200℃以下で、30秒以上混合して得られたものである、<1>〜<22>のいずれかに記載の道路舗装用アスファルト組成物。
<24> アスファルト、ポリエステル樹脂、及び骨材を130℃以上200℃以下で、30秒以上混合する工程1を有し、
前記ポリエステル樹脂が、ビスフェノールAのアルキレンオキシド付加物を60モル%以上含むアルコール成分由来の構成単位と、テレフタル酸及びイソフタル酸からなる群から選ばれる1種以上を50モル%以上含むカルボン酸成分由来の構成単位とを有するポリエステルであって、軟化点が95℃以上130℃以下であり、かつ、水酸基価が20mgKOH/g以上50mgKOH/g以下であり、
前記ポリエステル樹脂の比率が、アスファルト100質量部に対し5質量部以上50質量部以下で混合する、道路舗装用アスファルト組成物の製造方法。
<25> 工程1における混合温度は、ポリエステル樹脂の軟化点よりも高い温度が好ましく、好ましくは140℃以上であり、そして、より好ましくは190℃以下、更に好ましくは180℃以下である、<24>に記載の道路舗装用アスファルト組成物の製造方法。
<26> 工程1における混合時間が1時間以下である、<24>又は<25>に記載の道路舗装用アスファルト組成物の製造方法。
<27> 道路舗装用アスファルト組成物が<1>〜<23>のいずれかに記載の道路舗装用アスファルト組成物である、<24>〜<26>に記載の道路舗装用アスファルト組成物の製造方法。
<28> <24>〜<27>のいずれかの製造方法により得られたアスファルト組成物を塗工し、アスファルト舗装材層を形成する工程2を有する道路舗装方法。
<29> 塗工後、締固め施工を更に行う、<28>に記載の道路舗装方法。
<30> アスファルト組成物の締固め温度が、好ましくは100℃以上、より好ましくは120℃以上、更に好ましくは130℃以上であり、そして、好ましくは200℃以下、より好ましくは180℃以下、より好ましくは170℃以下である、<28>又は<29>に記載の道路舗装方法。
樹脂等の各物性値については次の方法により測定、評価した。
[ポリエステル樹脂の酸価、及び水酸基価]
ポリエステル樹脂の酸価、及び水酸基価は、JIS K 0070の方法に基づき測定した。但し、測定溶媒のみJIS K 0070の規定のエタノールとエーテルの混合溶媒から、アセトンとトルエンの混合溶媒(アセトン:トルエン=1:1(容量比))に変更した。
[ポリエステル樹脂の軟化点及びガラス転移点]
(1)軟化点
フローテスター「CFT−500D」(株式会社島津製作所製)を用い、1gの試料を昇温速度6℃/分で加熱しながら、プランジャーにより1.96MPaの荷重を与え、直径1mm、長さ1mmのノズルから押し出した。温度に対し、フローテスターのプランジャー降下量をプロットし、試料の半量が流出した温度を軟化点とした。
(2)吸熱の最大ピーク温度
示差走査熱量計「Q−100」(ティー エイ インスツルメント ジャパン株式会社製)を用いて、室温(20℃)から降温速度10℃/分で0℃まで冷却した試料をそのままの温度で1分間維持し、その後、昇温速度10℃/分で180℃まで昇温しながら測定した。観測される吸熱ピークのうち、最も高温側にあるピークの温度を吸熱の最大ピーク温度とした。
(3)ガラス転移点
示差走査熱量計「Q−100」(ティー エイ インスツルメント ジャパン株式会社製)を用いて、試料0.01〜0.02gをアルミパンに計量し、200℃まで昇温し、その温度から降温速度10℃/分で0℃まで冷却した。次に昇温速度10℃/分で150℃まで昇温しながら測定した。吸熱の最大ピーク温度以下のベースラインの延長線とピークの立ち上がり部分からピークの頂点までの最大傾斜を示す接線との交点の温度をガラス転移点とした。
[ポリエステル樹脂粒子の平均粒径の測定方法]
ポリエステル樹脂粒子の平均粒径は、JIS Z 8815篩分け法に準じて測定した。樹脂粒子100gについて、開口目開き2830μm、2000μm、1400μm、850μm、600μm、425μm、106μmの7つの篩をロータップ型振とう機(株式会社シー・エム・ティ製)を用いて篩分けを行い、平均粒径を求めた。
[ポリエステル樹脂粒子の水系分散体の固形分濃度]
赤外線水分計「FD-230」(株式会社ケツト科学研究所製)を用いて、試料5gを乾燥温度150℃、測定モード96(監視時間2.5分/変動幅0.05%)の条件にて乾燥させ、試料の水分(質量%)を測定した。固形分濃度は下記式に従って算出した。
固形分濃度(質量%)=100−試料の水分(質量%)
[乾燥強度]
後述の実施例、比較例で得られた成型品を24時間室温で保存し、25℃で2時間水に浸漬させ、その後、水浴から回収し、拭取り、直ちに、以下の機器で5.08mm/minで圧力をかけていき、どの荷重まで耐えられるかで算出した。
圧力はKiloNewton/表面積 で算出した。
機器:Resistance assessment press (Mecanica Cientifica, S.A., model Ref. 41.000)
[水浸漬強度]
後述の実施例、比較例で得られた成型品を60℃で24時間水に浸漬させ、更に25℃で2時間水に浸漬させた後、水浴から回収し、拭取り、乾燥させてから強度を測定した。
[石油浸漬強度]
後述の実施例、比較例で得られた成型品をガソリン(Varsol 60, petroleum heavy nafta hydrodesulfurized, boiling range 90℃-230℃)に24時間浸漬した後、水で洗い流し、更に25℃で水に2時間浸漬した後、水浴から回収し、拭取り、乾燥させた後で強度を測定した。
製造例1〜14(ポリエステル樹脂a1〜a14)
表1に示すポリエステル樹脂のアルコール成分と、カルボン酸成分と、ジ(2−エチルヘキサン酸)錫(II)50g、及び没食子酸2gを添加し、温度計、ステンレス製撹拌棒、脱水管、流下式コンデンサー、及び窒素導入管を装備した10リットル容の四つ口フラスコに入れ、窒素雰囲気にてマントルヒーター中で、235℃で8時間反応させた。その後8KPaにて1時間反応させ目的のポリエステル樹脂a1〜a14を得た。
得られたポリエステル樹脂について、粉砕機「SF‐1」(株式会社三力製作所製)を用いて粉砕した。スクリーン目開き、並びに回転数調整により所望の粒径の樹脂を得た。その平均粒径は、表1に示した。
実施例1(アスファルト組成物)
ストレートアスファルト80g、ポリエステル樹脂20g、2.5〜13mmの砕石(粗骨材)600g、2.5mm未満の砂(細骨材)1200gのうち、ストレートアスファルト以外の材料をアスファルト用混合機に入れ160℃にて1分間混合した。次いでストレートアスファルトを加え2分間(アスファルト機械混合器Mecanica Cientifica, S.A., model Ref. 25.0000)混合した。得られた混合物をその温度で、内径101.6mm、外径114.3mm、高さ177.8mmの円筒状成形機に入れ、加圧器(Compaction hydraulic press)(Mecanica Cientifica , S.A., model Ref. 10.2196)を用いて3分かけて21MPaまで上げて成型を行った、2分間21MPaを維持した後、脱圧し、室温まで24時間かけて冷却し、アスファルトブロックが脱型された。各種評価試験を行い、その結果を表2に示した。
実施例2〜12、比較例1〜7(アスファルト組成物)
表2に示した配合としたこと以外、実施例1と同様にして、アスファルト組成物を調製した。各種評価試験を行い、その結果を表2に示した。
以上、実施例のアスファルト組成物によれば、比較例のものと比較して、乾燥強度、水浸漬強度、及び石油浸漬強度に優れることが理解できる。

Claims (11)

  1. アスファルト、ポリエステル樹脂、及び骨材を含有し、
    前記ポリエステル樹脂が、ビスフェノールAのアルキレンオキシド付加物を65モル%以上含むアルコール成分由来の構成単位と、テレフタル酸及びイソフタル酸からなる群から選ばれる1種以上を50モル%以上含むカルボン酸成分由来の構成単位とを有するポリエステルであって、軟化点が95℃以上130℃以下であり、かつ、水酸基価が20mgKOH/g以上50mgKOH/g以下であり、
    前記ポリエステル樹脂の比率が、前記アスファルト100質量部に対し5質量部以上50質量部以下である、道路舗装用アスファルト組成物。
  2. 前記ポリエステル樹脂のガラス転移点が50℃以上80℃以下である、請求項1に記載の道路舗装用アスファルト組成物。
  3. 前記ポリエステル樹脂が、平均粒径200μm以上1700μm以下のポリエステル樹脂粒子を配合してなるものである、請求項1又は2に記載の道路舗装用アスファルト組成物。
  4. 前記ポリエステル樹脂の酸価が、2mgKOH/g以上15mgKOH/g以下である、請求項1〜3のいずれかに記載の道路舗装用アスファルト組成物。
  5. 前記ビスフェノールAのアルキレンオキシド付加物は、ビスフェノールAのプロピレンオキシド付加物及びビスフェノールAのエチレンオキシド付加物の混合物であり、ビスフェノールAのプロピレンオキシド付加物/ビスフェノールAのエチレンオキシド付加物のモル比率が、10/90以上70/30以下である、請求項1〜4のいずれかに記載の道路舗装用アスファルト組成物。
  6. 前記ポリエステル樹脂中の2価アルコール由来の構成成分及び2価カルボン酸由来の構成成分の割合が95モル%以上である、請求項1〜5のいずれかに記載の道路舗装用アスファルト組成物。
  7. 前記アスファルト、前記ポリエステル樹脂、及び前記骨材を130℃以上200℃以下で、30秒以上混合して得られたものである、請求項1〜6のいずれかに記載の道路舗装用アスファルト組成物。
  8. アスファルト、ポリエステル樹脂、及び骨材を130℃以上200℃以下で、30秒以上混合する工程を有し、
    前記ポリエステル樹脂が、ビスフェノールAのアルキレンオキシド付加物を65モル%以上含むアルコール成分由来の構成単位と、テレフタル酸及びイソフタル酸からなる群から選ばれる1種以上を50モル%以上含むカルボン酸成分由来の構成単位とを有するポリエステルであって、軟化点が95℃以上130℃以下であり、かつ、水酸基価が20mgKOH/g以上50mgKOH/g以下であり、
    前記ポリエステル樹脂の比率が、アスファルト100質量部に対し5質量部以上50質量部以下で混合する、道路舗装用アスファルト組成物の製造方法。
  9. 前記アスファルトがストレートアスファルトである、請求項8に記載の道路舗装用アスファルト組成物の製造方法。
  10. 前記ポリエステル樹脂が、平均粒径200μm以上1700μm以下のポリエステル樹脂粒子である、請求項8又は9に記載の道路舗装用アスファルト組成物の製造方法。
  11. 請求項8〜10のいずれかの製造方法により得られたアスファルト組成物を塗工し、アスファルト舗装材層を形成する工程を有する道路舗装方法。
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