JP2019504653A - スチーム排出口がないエネルギー節約型安全鍋 - Google Patents
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Abstract
本発明は調理用鍋に係り、より詳細には、食材料の加熱で生成された高温蒸気(steam)の凝縮及び回収を通じて加熱調理時の熱と水分の損失を最小化しながらも、容器内での過多な圧力上昇を予め防止できるようにしたスチーム排出口がないエネルギー節約型安全鍋に関する。本発明によれば、一定量の食材料を詰めておくことができる収容空間が備えられた容器;前記容器に押し被せて前記容器の上端開口部を密閉し、加熱調理時に生成された蒸気の接触面積が拡大するように波形構造を持つ蓋;及び前記蓋に備えられて結合された状態で、前記容器内の圧力が許容値を超える場合、加熱蒸気が自動的に調節して排出できるようにする圧力排出部材;を含んで構成されたことを特徴とする。
【選択図】図1
【選択図】図1
Description
本発明は、調理用鍋に係り、さらに詳しくは、食材料の加熱によって生成された高温蒸気(steam)の凝縮及び回収により、加熱調理時の熱と水分の損失を最小化しながらも容器内の過多な圧力上昇を事前に防ぐことができるようにした、スチーム排出口がないエネルギー節約型安全鍋に関する。
食べ物を煮たりゆでるとき使う鍋(cooking pot)は、私たちの食生活においてもご飯や各種汁物、チゲまたはきしめんのように、汁が多い食べ物を調理するなど、毎日多様に使われている。
鍋の一般的構成は、食べ物を盛って加熱する容器と直径数mmと小さい蒸気排出口(steam hole)が形成された蓋で構成されているが、短時間で高温に温める必要がある加熱初期には高熱スチームの放出で加熱効率を落とす一方、沸いている時は加熱蒸気の排出が充分でないため汁が溢れるようになるので蓋をせずに調理する場合が多いが、このように蓋をしない開放条件で調理すればエネルギーの無駄使い(水分及び熱損失)が多い問題点があった。
ここで、韓国登録特許第10-0421189号には、圧力鍋の蓋に冷却手段を形成することで圧力鍋内の高温高圧を瞬間的に減少させて食べ物材料の本来の味を活かしながら、多様な食べ物を迅速に調理することができる多用途圧力鍋が開示されたことがあるが、前述の機能的特徴を達成するための圧力鍋の構造が非常に複雑であるため、実用化には至らなかった。
一方、最近は多様な調理用鍋が開発され、加熱調理時に容器内で生成された高温の蒸気が蓋に触れる瞬間、冷却凝縮によって水滴へと変化して容器内へ落下・回収されることにより、加熱調理時に別途の水分を添加したり供給することなく食材料に含まれた水分だけでも調理できる無加水調理、又は食べ物の表面に反復的に水を浴びせて食べ物が乾かないようにするセルフベイスティング(Self-basting)機能を有する鍋の開発が要求されているが、いまだにこれを満たす鍋を開発することはできない。
本発明の目的は、前記のような諸問題点を解決するためのことで、蓋の形をスチーム孔のない波形に形成し、加熱調理時に容器内で短時間で高温飽和の蒸気状態に至るようにするだけでなく、生成された高温蒸気との接触面積を拡大して容器内・外部の温度差による蒸気の凝縮が起きて、凝縮された水滴の落下によって食品の表面が乾かないように水分の再供給を通じて水分と熱損失を最小化することができる、スチーム排出口がないエネルギー節約型安全鍋を提供することにある。
本発明の他の目的は、加熱蒸気の選択的排出ができる圧力排出部材を蓋に備え、加熱調理時に容器内で生成された高温蒸気のような加熱蒸気の持続的増加によって容器の内部圧力が一定値を超える場合、前記加熱蒸気が外部へ自動調節して排出できるようにする、スチーム排出口がないエネルギー節約型安全鍋を提供することにある。
本発明の他の目的は、蓋の縁部を丸く形成し、前記蓋の縁部が上げられる容器の開口上端の縁部は内側に湾曲した形態を成すようにし、蓋の縁部の接触面積の拡大によって前記容器と蓋が相互当接する部位での隙間の発生を防ぐことができる、スチーム排出口がないエネルギー節約型安全鍋を提供することにある。
前記目的を達成するための本発明は、食材料を盛ることができる収容空間が用意された容器;前記容器に押し被せて前記容器の上端開口部を密閉するが、別途のスチーム孔なしに加熱調理時に生成された蒸気の接触面積が拡大されるように波形構造を持つ蓋;及び、前記蓋に備えられて結合された状態で、前記容器内の圧力が許容値を超える場合、加熱蒸気が自動調節されて排出できるようにする圧力排出部材;を含んで構成される。
また、前記蓋は、蒸気の接触面積の拡大を通じる凝縮、及びその凝縮によって水滴に変化した状態への落下・回収による水分及び熱損失の最小化はもとより、凝縮と回収作用を繰り返すことによるセルフベイスティングのために、波形構造をなすように多数の溝が波形で交互に形成され、それぞれの溝が上側にふくらんでいる中央部と近接した部位から始めて縁の端まで相次ぐし、中央部を基準として放射形に配置される。
さらに、前記容器の開口の上端縁部には、当接する前記蓋の縁部を囲んで相互の間の接触面積が拡大されるように内側へと湾曲した形態を持つ安着部が内向に形成される。
また、前記つまみは、手でつかむことができる把持部と、前記把持部の組み立て結合とともに前記圧力排出部材を備えて結合するための結着ホルダーで構成されるが、前記把持部の一側の先端部の下側には、前記蓋の上面から前記把持部が一定間隔離隔されるようにし、加熱蒸気の排出の流れを誘導するホルダー部がさらに突出して形成され、前記ホルダー部には、加熱蒸気の排出を案内する誘導孔と、前記誘導孔に沿う加熱蒸気の最終排出案内のための吐出口が相次いで貫通形成されるし、前記誘導孔の内面には前記結着ホルダーのねじ式締結組み立てのための雌ねじ部が形成される。
さらに、前記圧力排出部材は、前記結着ホルダーにむりやりはめ込んで、組み立て結合された状態で前記容器内の圧力上昇による形態変形ができる伸縮性を持つ材質からなった円筒状構造をなすが、内部空間の中央部を横切って遮断する横隔板の形成によって、下側には前記結着ホルダーの内部と繋がる圧力孔が設けられ、上側には前記把持部の内部と繋がる排出孔が分けて設けられる。
また、前記結着ホルダーは、加熱蒸気が流通できる流入孔が長手方向に沿って貫通された円筒状構造であって、前記雌ねじ部にねじ式締結をなすようになった雄ねじ部が上側の外周面に形成され、下端部が拡張された直径を持って円盤状を成すことにより、ねじ締め付け方式による前記ホルダー部の組み立て結合の時、前記ホルダー部が前記蓋の上側にしっかり密着された状態が維持されるようにし、前記流入孔の内壁面には、前記圧力排出部材の堅固な組み立て結合のための一つ以上の挿入溝が内向に形成される。
さらに、前記横隔板の中央部には、前記容器内の加熱蒸気が前記圧力孔の中に流入され、その流入が持続されることによって前記圧力孔の内部圧力が上昇する時、加熱蒸気が排出できるようにするための通路となる切開部が十字型に切開形成される。
また、前記圧力排出部材の外周面には、前記挿入溝の中に嵌め込まれる一つ以上の挿入縁が中央部から突出して形成され、前記挿入縁と離隔された上側部には、前記結着ホルダーの上面に安着されることで前記圧力排出部材の追加挿入を防止するための安着縁が突出して形成される。
本発明のスチーム排出口がないエネルギー節約型安全鍋は、加熱調理時に容器内で生成された高温蒸気が蓋に触れる瞬間、冷却凝縮によって水滴に変化して容器内へ落下・回収することで、蒸発による水分及び熱損失の最小化は勿論、加熱調理時に別途水分を添加したり供給せずに、食材料に含有された水分だけでも調理できる無加水調理法を達成、そして前述のような蒸気の凝縮及び回収作用を繰り返して水を浴びせ、食べ物が乾かないようにするセルフベイスティング(Self-basting)機能までできる加熱調理で栄養の損失を抑制するなど、食べ物本来の味を活かすのに大きい長所を表す効果がある。
また、加熱調理による容器内部圧力の上昇要因となる加熱蒸気が圧力排出部材を通じて選択的に排出される自動圧力排出(Auto safety-venting)ができることによって、汁が溢れる問題を解消することをもちろん、加熱蒸気の増加によって上昇した容器の内部圧力に耐えられない現象を防止する効果がある。
以下、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が本発明を容易に実施できるほど本発明の望ましい実施例を添付図面を参照にして詳細に説明する。先ず、図面の構成要素に参照符号を加えることに対し、同じ構成要素に対しては、たとえ他の図面上に示されても可能な限り同じ符号にしている事に留意しなければならない。また、本発明を説明するにあたり、関連公知の構成または機能に対する具体的な説明が本発明の要旨を曖昧にすることがあると判断する場合、その詳細な説明は省略する。
添付の図面のうち、図1ないし図3は、本発明によるスチーム排出口がないエネルギー節約型安全鍋の内外部構造を示す斜視図と分解斜視図及び正断面図で、図4は本発明によるスチーム排出口がないエネルギー節約型安全鍋において蓋が置かれた状態を示す例示図で、図5a及び図5bは本発明によるスチーム排出口がないエネルギー節約型安全鍋において蓋の構造を示す要部平面図と図3のB-B拡大断面図で、図6は本発明によるスチーム排出口がないエネルギー節約型安全鍋において圧力排出部材の構成関係を示す要部拡大断面図で、図7は本発明によるスチーム排出口がないエネルギー節約型安全鍋において圧力排出部材の構造を示す拡大斜眼断面図である。
図1及び図2に示すように、本発明によるスチーム排出口がないエネルギー節約型安全鍋Aは、一定量の食材料を盛っておくことができる収容空間1aが備えられた容器1と、前記容器1に押し被せて容器1の上端の開口部を密閉し、加熱調理時に生成された高温蒸気(以下、「スチーム」という)の接触面が拡大されるように波形構造を持つ蓋2と、前記蓋2に備えられて結合された状態で、前記容器1内の圧力が許容値を超える場合、スチームなどのような加熱蒸気が自動調節されて排出できるようにする圧力排出部材3を含んで構成される。
容器1は、ガスレンジなどのような加熱調理器の火口に置いて前記収容空間1aに食材料を盛って沸かしたり煮るための調理用具で、図3に示すように、上端が開口されることで前記収容空間1aで食材料の投入と収容が容易である一方、開口上端の縁部には前記蓋2の縁部を囲んで相互の接触面積が拡大するように内側に湾曲した形態を持つ安着部11が内向に形成されている。
また、前記開口上端の縁部の外側には、使用者がつかめるようにして前記容器1を容易に持って移動できるようにするための一つ以上の把持部12が突出して形成されている。
蓋2は、前記容器1の開口上端を密閉して収容空間1aへの異物による汚染を防止し、さらに加熱調理時に発生したスチーム蒸発による水分及び熱損失を最小化するためのもので、図2及び図5aと図5bに示すように、スチームの接触面積の拡大を通じる冷却凝縮、及びこれによって形成された水滴の落下・回収による水分及び熱損失を最小化するだけでなく、凝縮と回収作用を繰り返すことによるセルフベイスティング(Self-basting)ができるよう、谷が交互に形成された波形(wave)の構造をなすことが望ましい。
また、上側にふくらんだ中央部には、使用者がつかんで前記容器1から蓋2を簡便に開いたり閉じるようにするためのつまみ21を組み立てて結合するための結着孔2aが貫通して形成されている。
一方、図4に示すように、食べ物の調理中に容器1内の食材料をかき回すしたり、あるいは調理が終わった食べ物を他の容器などに移すために前記容器1から出した後、流し台またはキッチンの調理台に蓋2を置く場合、前記容器1の安着部11と当接する前記蓋2のリム(rim/縁部)が流し台またはキッチン調理台の面に当たらないようにすることで清潔な衛生状態が保たれるよう、波形部の端が前記リムより外側へさらに突出して形成されることが望ましい。
前記つまみ21は、図6に示すように、手でつかめる把持部211と、前記把持部211の組み立て結合、及び結合状態を維持すると同時に前記圧力排出部材3に備えられて結合するための結着ホルダー212で構成されるが、蓋2の上面から前記把持部211が一定間隔離隔されるようにし、さらに加熱蒸気の排出の流れを誘導するホルダー部210が前記把持部211の一側先端部の下側に突出されるようにさらに延長して形成される。
前記ホルダー部210には、加熱蒸気の排出を案内する誘導孔210aと、前記誘導孔210aに沿う加熱蒸気の最終排出案内のための吐出口210bが相次いで貫通して形成されている。
また、前記誘導孔210aの内面には、前記結着ホルダー212のねじ式締結組み立てのためな雌ねじ部210-1が形成されている。
前記結着ホルダー212は、加熱蒸気の流通ができる流入孔212aが長手方向に沿って貫通された円筒状の構造であるが、前記雌ねじ部210-1にねじ式締結ができるようになった雄ねじ部212-1が上側の外周面に形成され、下端部が円盤型に拡張された直径を持つことで、締め付け方式による前記ホルダー部210の組み立て結合の際に、前記ホルダー部210が蓋2の上側にかたく密着した状態が維持されるようにする。
さらに、前記流入孔212aの内壁面には、前記圧力排出部材3の組み立て結合の際にはめ込み状態を堅固にするために、後述する前記圧力排出部材3の挿入縁が対応して挿入されるようにした一つ以上の挿入溝212a-1が内向に形成される。
圧力排出部材3は、前記結着ホルダー212の流入孔212aにむりやり差し込み式に組み立てて結合することが容易でありながらも、前記流入孔212aの中に加熱蒸気の持続的流入による容器内の圧力上昇の際に、その圧力による形態変形を成すことができる伸縮性を持つ材質からなることが望ましい。
また、図7及び図8に示すように、内部が空となった円筒状をなし、内部空間の中央部を横切って遮断する横隔板31の形成によって、下側には前記結着ホルダー212の流入孔212aと繋がる圧力孔3aが備えられ、上側には前記把持部211の誘導孔210aと繋がる排出孔3bが分けて備えられる。
前記横隔板31の中央部には、前記容器1内の加熱蒸気が前記圧力孔3aの中に流入され、その持続的流入によって前記圧力孔3aの内部圧力が上昇する時に加熱蒸気を排出させるための通路となる切開部311が十字型に切開して形成される。
また、その外周面には、前記結着ホルダー212の流入孔212aの内壁面に内向きに形成された前記挿入溝212a-1の中に嵌め込まれる一つ以上の挿入縁32が中央部から突出して形成され、前記挿入縁32と離隔された上側部には、前記結着ホルダー212の上面に安着されることで圧力排出部材3の追加挿入が防止されるように安着縁33が突出して形成される。
これと共に、図8は本発明によるスチーム排出口がないエネルギー節約型安全鍋の他の実施例を示す正断面図であって、前記つまみ21が省略された形態で蓋2の構造が変わっても前記圧力排出部材3の組み立て結合ができたので、このために、蓋2のある一部位に前記結着孔2aを穿孔した後、その結着孔2aに前記圧力排出部材3をむりやりはめ込んで組み立て結合することができるし、これによって前記圧力排出部材3の挿入縁32の上面と安着縁33の下面が前記蓋2の上下面にそれぞれ密着した状態を維持するようになることで組み立て結合状態が維持できる。
同時に、図9は本発明によるスチーム排出口がないエネルギー節約型安全鍋において、蓋の他の実施例を示す要部平面図であって、前記蓋2に反復的に形成された山と谷の進行方向を異にすることでスチームの接触面積をより拡大することができるので、このために、前記つまみ21が組み立てて結合された中央部から谷の進行方向が曲線(curve)を描きながら縁部まで繋がるようにすることで接触面積がより拡大される。
前記のような構成からなる本発明によるエネルギー節約型安全鍋Aの作用を具体的に説明すれば次のとおりである。
先に、調理しようとする食べ物の材料を前記容器1の収容空間1aに一定量を詰めた後、前記容器1に蓋2を押し被せて前記収容空間1aが密閉されるようにした状態で本発明の鍋1を加熱調理器の火口の上に置いて加熱調理を始める。
このとき、前記蓋2の縁部位が容器1開口上端の縁部位に形成された安着部11に密着される、特に、前記安着部11が湾曲された曲線型構造をなすことによって、前記蓋2の縁部のどこにでも効果的に密着できるようにすることで、蓋と本体が当接する部位、つまり前記容器1の開口上端の縁部の如何なる部位にも隙間が発生しない完全密閉状態を成すことができる。
この状態で前述した加熱調理を始めることによる容器1の加熱で前記容器1の収容空間1aに詰めておいた食材料を沸かす、ゆでる、煮つめる、蒸す、炒める、焼く、油で揚げる等、加熱調理が勧められる。
その調理過程において、図5bに示すように、汁が沸いたりまたは食材料に含有された水分が蒸発して前記収容空間1aの上に高温蒸気が集まって上昇するところ、容器内での発熱温度に比べて相対的に低い外部温度(常温)の影響を受けて、低い温度分布を維持する蓋2の底面に高温蒸気(スチーム)がぶつかると、内外部の温度偏差によって水滴の形で冷却凝結される。
ここで、前記蓋2が波形構造を成すことによる蒸気の接触面積の拡大により、前述した凝結現象が効果的であり、これによって大概のスチームが冷却凝結されて水滴に変化した状態で加熱調理されている食材料の上に落下・回収され、スチーム蒸発による熱損失が最小化されることは勿論、食べ物が乾くことを防ぐベイスティング(basting)の作用が自動的に進められる。
同時に、加熱調理する過程で前記容器1と蓋2の間、つまり食べ物の上側にある余裕空間(Head space)で加熱蒸気が生成されるし、そのように生成された加熱蒸気が徐々に増加することで、容器1の収容空間1aの圧力が上昇するようになるが、前記収容空間1aの圧力が適正範囲を超えると前記圧力排出部材3を通じて一定量の加熱蒸気が外部へ自動的に調節して排出することで安全事故の発生を予め防ぐことができる。
より具体的に、加熱調理による膨脹圧力発生及び増加によって前記容器1の収容空間1aの圧力が上昇することになれば、その内部圧力の増加によって加熱蒸気が前記つまみ21のホルダー部210に備えられて結合された結着ホルダー212の流入孔212aを経て前記圧力排出部材3の下側に備えられた圧力孔3a内に進入し、その過程が持続されることで前記圧力孔3aの内部圧力が同時に増加するようになると、前記切開部311がその圧力に耐えきれず、開かれた開放状態が維持されることで加熱蒸気の排出が可能になる。
すなわち、前記切開部311の開放状態が維持されることで、前記収容空間1aに留まっていた加熱蒸気が前記圧力孔3aを経て切開部311を通過した後、前記排出孔3b及び誘導孔210aを経て吐出で210bを通じて最終的に外部へ排出されることであり、この過程で前記容器1の内部圧力が一定値まで落ちるようになれば、前記切開部311が再び元の状態に復元される作用を引き起こすことで容器1の収容空間1aが再度外部から密閉された状態を維持することになる。
これにより、容器1の内部圧力が上昇する時、前述したような過程を繰り返すことによって加熱蒸気を選択的に外部へ排出できることは勿論、加熱蒸気を外部へ排出することによる容器内の水分及び熱損失を抑制することができることで、加熱調理が円滑になれる。
纏めてみると、前記蓋2が波形構造をなすことで、蒸気の冷却凝縮による水滴の形への回収(落下)で水分及び熱損失を抑制し、セルフベイスティング作用が誘発されるようにすることで、加熱調理時に食べ物本来の味を活かすために役立つ効果を得られる。
これと共に、加熱調理によって鍋の内部圧力の上昇要因となる加熱蒸気が前記蓋2の流通部22を通じて選択的に外部へ排出できるようにすることで、前記容器1の収容空間1aでの加熱蒸気生成及び増加によって発生され得る蓋2の跳ね上がり及び爆発などのような安全事故の発生を予め防ぐ効果を得られる。
以上の説明は、本発明の技術思想を例示的に説明したことに過ぎず、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者であれば、本発明の本質的特性から脱しない範囲内で多様な修正、変更及び置換が可能である。よって、本発明に開示された実施例及び添付図面は本発明の技術思想を限定するためではなく説明するためのことで、このような実施例及び添付図面によって本発明の技術思想の範囲が限定されることはない。本発明の保護範囲は、下記特許請求の範囲によって解釈されるべきであり、それと同等な範囲内の全ての技術思想は、本発明の権利範囲に含まれると解釈しなければならない。
A 安全鍋
1 容器
1a 収容空間
2 蓋
2a 結着孔
3 圧力排出部材
3a 圧力孔
3b 排出孔
11 安着部
12 把持部
21 つまみ
31 横隔板
32 挿入縁
33 安着縁
210 ホルダー部
210a 誘導孔
210b 吐出口
210-1 雌ねじ部
211 把持部
212 結着ホルダー
212a 流入孔
212a-1 挿入溝
212-1 雄ねじ部
311 切開部
1 容器
1a 収容空間
2 蓋
2a 結着孔
3 圧力排出部材
3a 圧力孔
3b 排出孔
11 安着部
12 把持部
21 つまみ
31 横隔板
32 挿入縁
33 安着縁
210 ホルダー部
210a 誘導孔
210b 吐出口
210-1 雌ねじ部
211 把持部
212 結着ホルダー
212a 流入孔
212a-1 挿入溝
212-1 雄ねじ部
311 切開部
Claims (6)
- 食材料を盛ることができる収容空間1aが備えられた容器1;
前記容器1に押し被せて前記容器1の上端開口部を密閉し、別途スチーム孔なしに加熱調理時に生成された蒸気の接触面積が拡大されるように波形構造を持つ蓋2;及び
前記蓋2の中央部に備えられて結合された状態で、前記容器1内の圧力が許容値を超える場合、加熱蒸気が自動的に調節して排出されるようにする圧力排出部材3;を含み、
前記容器1の開口上端の縁部には、当接する前記蓋2の縁部を囲んで相互接触面積が拡大されるように内側に湾曲した形態を持つ安着部11が内向きに形成され、
前記圧力排出部材3は、結着ホルダー212にむりやりはめ込んで組み立て結合された状態で、前記容器1内の圧力上昇による形態変形ができる伸縮性を持つ材質からなった円筒状の構造をなし、
内部空間の中央部を横切って遮断する横隔板31の形成によって、下側には前記結着ホルダー212の内部と繋がる圧力孔3aが備えられ、上側には把持部211の内部と繋がる排出孔3bが分けて備えられることを特徴とする、スチーム排出口がないエネルギー節約型安全鍋。 - 前記蓋2は、蒸気の接触面積を拡大するために波形構造を成すように多数の谷が交互に形成され、それぞれの谷が上側にふくらんでいる中央部と近接した部位から始めて縁の端まで相次ぐし、中央部を基準として放射形で配置されることを特徴とする、請求項1に記載のスチーム排出口がないエネルギー節約型安全鍋。
- 前記蓋2のうち、上側にふくらんでいる中央部につまみ21が備えられ、
前記つまみ21は、手で掴める把持部211と、前記把持部211の組み立て結合と共に前記圧力排出部材3が備えられて結合されるための結着ホルダー212から構成されるが、
前記把持部211の一側先端部の下側には、前記蓋2の上面から前記把持部211が一定間隔離隔されることに加えて加熱蒸気の排出の流れを誘導するホルダー部210がさらに突出して形成され、
前記ホルダー部210には、加熱蒸気の排出を案内する誘導孔210aと、前記誘導孔210aに沿う加熱蒸気の最終排出を案内するための吐出口210bが相次いで貫通して形成され、
前記誘導孔210aの内面には、前記結着ホルダー212のねじ式締結組み立てのための雌ねじ部210-1が形成されることを特徴とする、請求項1に記載のスチーム排出口がないエネルギー節約型安全鍋。 - 前記結着ホルダー212は、加熱蒸気の流通ができる流入孔212aが長手方向に沿って貫通された円筒状の構造で、
前記雌ねじ部210-1にねじ式締結を成すようになった雄ねじ部212-1が上側外周面に形成され、
下端部が拡張された直径を持つ円盤形態をなすことで、ねじ締め付け方式による前記ホルダー部210の組み立て結合時に前記ホルダー部210が前記蓋2の上側に堅く密着された状態が維持されるようにし、
前記流入孔212aの内壁面には、前記圧力排出部材3の堅固な組み立て結合のための一つ以上の挿入溝212a-1が内向きに形成されることを特徴とする、請求項3に記載のスチーム排出口がないエネルギー節約型安全鍋。 - 前記横隔板31の中央部には、前記容器1内の加熱蒸気が前記圧力孔3aの中に流入され、その流入が持続されることによって前記圧力孔3aの内部圧力が上昇する時、加熱蒸気が排出できるようにするための通路となる切開部311が十字型に切開形成されることを特徴とする、請求項1に記載のスチーム排出口がないエネルギー節約型安全鍋。
- 前記圧力排出部材3の外周面には、前記挿入溝212a-1の中に嵌め込まれる一つ以上の挿入縁32が中央部から突出して形成され、
前記挿入縁32と離隔された上側部には、前記結着ホルダー212の上面に安着されることで、前記圧力排出部材3の追加挿入が防止されるように安着縁33が突出して形成されることを特徴とする、請求項4に記載のスチーム排出口がないエネルギー節約型安全鍋。
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