JP2019502218A - リモート制御された調理機器のためのデータの集約及び個人化 - Google Patents

Abstract

接続された調理器、オンラインのレシピ、及び／又はモバイルアプリからの個別及び集計データを収集及び利用するシステム、方法及び商品である。調理指示は、入力として変更可能なリアルタイムの状態更新を使用するプロセッサ読み取り可能な調理プログラムとして保存され得る。そのようなプログラムは、ユーザコンピューティングデバイスを介して選択され得、また数値、テキスト又はカメラベースの入力によってパラメータ化され得る。ユーザがどの食品を調製しているか、またどの装置と技術が使用されるかを判定するために様々な方法が使用され得る。このデータは、何が調理されたか、調理前の視覚表現と比較して仕結果はどうであるか、及び満足度を検証するためにフィードバックで補足され得る。データは、過去の調理結果を再現し、今後のレシピを調整し、レシピ又は製品を提案し、又はユーザをユーザコミュニティに接続するために使用され得る。調理データは、ジャストインタイム問題の解決、製品、又は他のユーザへの接続を提示するために使用され得る。

Description

本開示は、一般に、食品調製（食品準備／調理／food preparation）に関する。

関連技術の説明

調理は、熱を使って消費するための食品を調理する技術である。ほとんどが長年にわたって知られている多くの調理方法がある。これらの方法には、幾つかの例を挙げるとベーキング、ロースト、フライ、グリル、バーベキュー、燻製、煮る、蒸す、蒸し煮などが含まれる。様々な方法は、異なるレベルの熱及び水分を使用し、調理時間が異なる。ある食品は他の食品よりも幾つかの方法に適しているため、選択された特定の方法は通常、結果に影響を及ぼす。

料理レシピは、食品の調理方法や作り方を説明する一連の指示である。レシピは、一般に、各成分の量及び割合、必要な機器、順序付きの手順や技術のリスト、１つ又は複数の調理時間、１つ又は複数の調理温度などの情報とともに、食品を調理するために必要な成分などの食品についての様々な情報を含み得る。

卵、肉及び野菜などの幾つかの食品を調理する場合、調理時間及び調理温度の変動は、得られる食感及び味に大きな影響を及ぼし得る。人によって好みが変わるので、調理された食品の食感、味、又は他の特性に関して、人によって様々な好みがある。食品を調理する人が、食品の所望の食感、硬さ、又は火の通り具合などの所望の結果を達成するために食品をいかに調理するかを正確に知ることは困難であることが多い。

プロセッサベースの食品調製ガイダンスシステムの動作方法は、
少なくとも１つのプロセッサによって、複数の調理機器による複数の調理プログラムの実行の表示を受信するステップと
前記少なくとも１つのプロセッサによって、前記複数の調理プログラムの各々について入力調理メータ又は出力調理パラメータを含む少なくとも１つの調理パラメータを受信するステップと、
前記少なくとも１つのプロセッサによって、前記受信された調理パラメータを前記少なくとも１つのプロセッサに結合された非一時的プロセッサ読み取り可能な記憶媒体に保存するステップと、
前記少なくとも１つのプロセッサによって、前記受信された調理パラメータを分析するステップと、
前記少なくとも１つのプロセッサによって、前記受信された調理パラメータの前記分析に少なくとも部分的に基づいてユーザに関連する少なくとも１つのユーザコンピューティングデバイスに分析結果データを提供するステップと、を含む方法と要約し得る。
複数の調理プログラムの実行の表示を受信するステップは、調理機器に送信される調理プログラムの少なくとも１つのユーザ選択を検出するステップを含み得る。複数の調理プログラムの実行の表示を受信するステップは、調理プログラムを描写する画像、調理プログラムを描写するビデオ、又は調理プログラムを記述するテキストの少なくとも１つの少なくとも１つのユーザ選択を検出するステップを含み得る。複数の調理プログラムの実行の表示を受信するステップは、少なくとも１つの選択可能な調理プログラムを提供するユーザコンピューティングデバイスのグラフィカルユーザインターフェースとのユーザ対話パターンを検出するステップを含み得る。

グラフィカルユーザインターフェースとのユーザ対話パターンを検出するステップは、前記グラフィカルユーザインターフェースを介して選択可能な調理プログラムの閲覧又はこれとの対話に費やされたアクティブ時間を推定するステップ、選択可能な調理プログラムに関連する情報の印刷を検出するステップ、又は別のユーザ又は別のユーザコンピューティングデバイスとの選択可能な調理プログラムの共有を検出するステップの少なくとも１つを含み得る。少なくとも１つの調理パラメータを受信するステップは、食品の所望の仕上がり特性を含む少なくとも１つの入力調理パラメータを受信するステップを含み得る。食品の所望の仕上がり特性を受信するステップは、食品の食感、硬さ、又は火の通り具合の少なくとも１つを受信するステップを含み得る。少なくとも１つの調理パラメータを受信するステップは、調理機器から取得されたリアルタイムの測定値を含む少なくとも１つの出力調理パラメータを受信するステップを含み得る。少なくとも１つの調理パラメータを受信するステップは、温度、予測調理時間、予測調理完了時間、食品の画像、又はユーザの満足度の指標の少なくとも１つを含む少なくとも１つの出力調理パラメータを受信するステップを含み得る。少なくとも１つの調理パラメータを受信するステップは、ユーザコンピューティングデバイス又は調理機器の少なくとも１つから少なくとも１つの調理パラメータを受信するステップを含み得る。前記受信された調理パラメータを分析するステップは、調理プログラムを変更するために前記受信された調理パラメータを分析するステップを含み、少なくとも１人のユーザに分析結果データを提供するステップは、ユーザコンピューティングデバイス又は調理機器の少なくとも１つに変更された調理プログラムを提供するステップを含み得る。前記受信された調理パラメータを分析するステップは、特定のユーザのために調理プログラムを変更するために前記受信された調理パラメータを分析するステップを含み、少なくとも１人のユーザに分析結果データを提供するステップは、前記特定のユーザに関連するユーザコンピューティングデバイス、又は前記特定のユーザに関連する調理機器の少なくとも１つに前記変更された調理プログラムを提供するステップを含み得る。分析結果データを提供するステップは、前記調理機器による調理プロセスの実行中に少なくとも１つの調理のヒントをユーザに提供するステップを含み得る。分析結果データを提供するステップは、製品の推奨又はサービスの推奨の少なくとも１つをユーザに関連するユーザコンピューティングデバイスに提供するステップを含み得る。分析結果データを提供するステップは、食品の調理プログラムの推奨、又は食品のレシピの推奨の少なくとも１つをユーザに関連するユーザコンピューティングデバイスに提供するステップを含み得る。分析結果データを提供するステップは、前記ユーザの前記ユーザコンピューティングデバイスによってアクセス可能なオンラインコミュニティに関する情報を前記ユーザに提供するステップを含み得る。

それぞれの複数の調理機器による複数の調理プログラムの実行の表示を受信するステップは、前記複数の調理機器のうちの少なくとも２つによる同じ調理プログラムの重複した実行の表示を受信するステップを含み、分析結果データを提供するステップは、前記同じ調理プログラムを実行するそれぞれの前記調理機器に関連する少なくとも２人のユーザのユーザコンピューティングデバイスに、前記少なくとも２人のユーザが前記同じ調理プログラムの実行中又は実行後に互いに通信し得るように、通信情報を提供するステップを含み得る。前記受信された調理パラメータを分析するステップは、前記受信された調理パラメータを分析して決められたユーザの一部の調理の好みを判定するステップを含み得る。前記受信された調理パラメータを分析して決められたユーザの一部の調理の好みを判定するステップは、前記受信された調理パラメータを分析して少なくとも１つの地理的領域についての調理の好みを判定するステップを含み得る。

少なくとも１つのプロセッサと、前記少なくとも１つのプロセッサに通信可能に結合され、プロセッサ実行可能命令又はデータの少なくとも一方を保存する、少なくとも１つの非一時的プロセッサ読み取り可能記憶媒体と、を備えるプロセッサベースの食品調製ガイダンスシステムであって、使用時に前記少なくとも１つのプロセッサは、複数の調理機器による複数の調理プログラムの実行の表示を受信し、前記複数の調理プログラムの各々について入力調理メータ又は出力調理パラメータを含む少なくとも１つの調理パラメータを受信し、前記受信された調理パラメータを分析し、前記受信された調理パラメータの前記分析に少なくとも部分的に基づいて、ユーザに関連する少なくとも１つのユーザコンピューティングデバイスに分析結果データを提供する、システムと要約し得る。前記少なくとも１つのプロセッサは、調理機器に送信される調理プログラムの少なくとも１つのユーザ選択を検出し得る。前記少なくとも１つのプロセッサは、調理プログラムを描写する画像、調理プログラムを描写するビデオ、又は調理プログラムを記述するテキストの少なくとも１つの少なくとも１つのユーザ選択を検出し得る。前記少なくとも１つのプロセッサは、少なくとも１つの選択可能な調理プログラムを提供するユーザコンピューティングデバイスのグラフィカルユーザインターフェースとのユーザ対話パターンを検出し得る。

前記少なくとも１つのプロセッサは、前記グラフィカルユーザインターフェースを介して選択可能な調理プログラムの閲覧又はこれとの対話に費やされたアクティブ時間を推定し、又は選択可能な調理プログラムに関連する情報の印刷を検出し、又は別のユーザ又は別ユーザコンピューティングデバイスとの選択可能な調理プログラムの共有を検出し得る。前記少なくとも１つのプロセッサは、食品の所望の仕上がり特性を含む少なくとも１つの入力調理パラメータを受信し得る。前記少なくとも１つのプロセッサは、食品の食感、硬さ、又は火の通り具合を有する少なくとも１つの調理パラメータを受信し得る。前記少なくとも１つのプロセッサは、調理機器から取得されたリアルタイムの測定値を含む少なくとも１つの出力調理パラメータを受信し得る。前記少なくとも１つのプロセッサは、温度、予測調理時間、予測調理完了時間、食品の画像、又はユーザの満足度の指標の少なくとも１つを含む少なくとも１つの出力調理パラメータを受信し得る。前記少なくとも１つのプロセッサは、ユーザコンピューティングデバイス又は調理機器の少なくとも１つから少なくとも１つの調理パラメータを受信し得る。前記少なくとも１つのプロセッサは、調理プログラムを変更するために受信された調理パラメータを分析し、前記変更された調理プログラムをユーザコンピューティングデバイス又は調理機器の少なくとも１つに提供し得る。前記少なくとも１つのプロセッサは、特定のユーザのための調理プログラムを変更するために前記受信された調理パラメータを分析し、前記特定のユーザに関連するユーザコンピューティングデバイス、又は前記特定のユーザに関連する調理機器の少なくとも１つに前記変更された調理プログラムを提供し得る。前記少なくとも１つのプロセッサは、ユーザに関連する調理機器による調理プロセスの実行中に前記ユーザに関連するユーザコンピューティングデバイスに少なくとも１つの調理のヒントを提示し得る。前記少なくとも１つのプロセッサは、製品の推奨又はサービスの推奨の少なくとも１つをユーザに関連するユーザコンピューティングデバイスに提供し得る。前記少なくとも１つのプロセッサは、食品の調理プログラムの推奨又は食品のレシピの推奨の少なくとも１つをユーザに関連するユーザコンピューティングデバイスに提供し得る。前記少なくとも１つのプロセッサは、前記ユーザの前記ユーザコンピューティングデバイスによってアクセス可能なオンラインコミュニティに関する情報を前記ユーザに提供し得る。前記少なくとも１つのプロセッサは、前記複数の調理機器のうちの少なくとも２つによる同じ調理プログラムの重複した実行の表示を受信し、前記同じ調理プログラムを実行するそれぞれの前記調理機器に関連する少なくとも２人のユーザのユーザコンピューティングデバイスに、前記少なくとも２人のユーザが前記同じ調理プログラムの実行中又は実行後に互いに通信し得るように、通信情報を提供し得る。前記少なくとも１つのプロセッサは、前記受信された調理パラメータを分析して決められたユーザの一部の調理の好みを判定し得る。前記少なくとも１つのプロセッサは、前記受信された調理パラメータを分析して少なくとも１つの地理的領域内のユーザの調理の好みを判定し得る。

図中、同一の参照番号は同様の要素又は動作を示す。図中の要素のサイズ及び相対位置は、必ずしも一定の縮尺で描かれていない。例えば、様々な要素の角度及び形状は一定の縮尺で描かれておらず、これらの要素の幾つかは、図面をより分かり易くするために任意に拡大され、かつ配置される。更に、描写された要素の特定の形状は、特定の要素の実際の形状に関する情報を伝えることを意図するものではなく、図面での理解を容易にするためにのみ選択されている。
少なくとも１つの例示的実施態様による、調理ガイダンスシステムが実施され得る環境の概略図である。 少なくとも１つの例示的実施態様による、図１の食品調製ガイダンスシステムの機能ブロック図である。 少なくとも１つの例示的な実施形態による、食品調製ガイダンスシステムにおけるプロセッサベースのデバイスの動作方法を示す流れ図である。 少なくとも１つの例示的な実施形態による、食品調製ガイダンスシステムにおけるプロセッサベースのデバイスの動作方法を示す流れ図である。 少なくとも１つの例示的な実施形態による、調理プロセス中の調理機器の液浴及び食品の中心部の温度を示すグラフである。 少なくとも１つの例示的実施態様による、加速された調理プロセス中の調理機器の液浴及び食品の中心部の温度を示すグラフである。 少なくとも１つの例示的実施形態による、図１の食品調製ガイダンスシステムで使用するためのプロセッサベースのデバイスによって提供されるグラフィカルユーザインターフェース（ＧＵＩ）のホーム画面のスクリーンプリント画面又はウィンドウである。 少なくとも１つの例示的実施形態による、ＧＵＩのホーム画面の別のスクリーンプリント画面又はウィンドウである。 少なくとも１つの例示的実施形態による、ＧＵＩの第１のステーキ調理設定画面のスクリーン印刷画面又はウィンドウである。 少なくとも１つの例示的実施態様による、ＧＵＩの第２のステーキ調理設定画面のスクリーンプリント画面又はウィンドウである。 少なくとも１つの例示的実施態様による、ＧＵＩの第１の調理プロセス画面のスクリーンプリント画面又はウィンドウである。 少なくとも１つの例示的実施態様による、ＧＵＩの第２の調理プロセス画面のスクリーンプリント画面又はウィンドウである。 少なくとも１つの例示的実施態様による、ＧＵＩの第３の調理プロセス画面のスクリーンプリント画面又はウィンドウである。 少なくとも１つの例示的実施態様による、ＧＵＩの第４の調理プロセス画面のスクリーンプリント画面又はウィンドウである。 少なくとも１つの例示的実施態様による、ＧＵＩの第５の調理プロセス画面のスクリーンプリント画面又はウィンドウである。 少なくとも１つの例示的実施態様による、ＧＵＩの第５の調理プロセス画面の調理ヒント画面のスクリーンプリント画面又はウィンドウである。 １つの例示的な実施形態による、ネットワーク接続された調理機器、オンラインレシピデータベース及び／又はモバイルアプリからのデータを収集及び利用するための調理ガイダンスシステムの動作方法を示す流れ図である。 図１６の方法を実行する際に使用され得る１つの例示的な実施形態による、調理プログラムのユーザ選択を検出するための調理ガイダンスシステムの動作方法を示す流れ図である。 図１６の方法を実行する際に使用され得る１つの例示的実施形態による、選択可能な調理プログラムを提示するＧＵＩを有するユーザ対話パターンを検出するための調理ガイダンスシステムの動作方法を示す流れ図である。 図１６の方法を実行する際に使用され得る１つの例示的な実施形態による、調理プログラムを変更するための調理ガイダンスシステムの動作方法を示す流れ図である。 図１６の方法を実行する際に使用され得る１つの例示的な実施形態による、ユーザに情報を提供するための調理ガイダンスシステムの動作方法を示す流れ図である。 図１６の方法を実施する際に使用され得る１つの例示的な実施形態による、食品を同時に調理しているユーザ間の通信を提供するための調理ガイダンスシステムの動作方法を示す流れ図である。 図１６の方法を実施する際に使用され得る１つの例示的実施形態による、システムのユーザの一部の調理の好みを判定するための調理ガイダンスシステムの動作方法を示す流れ図である。

以下の説明では、開示された様々な実施態様の完全な理解を提供するために、特定の詳細が記載されている。しかし、当業者は、これらの特定の詳細の１つ又は複数、又は他の方法、構成要素、材料などを使用せずに実施形態が実施され得ることを理解するであろう。他の例では、通信デバイス（例えば、スマートフォン、パーソナルコンピュータ、タブレットコンピュータ、携帯情報端末）、サーバコンピュータ、及び／又は通信ネットワークに関連する周知の構造は、実施形態の説明を不要に不明瞭にすることを避けるために詳細には図示又は記載されていない。

文脈上別段の解釈が要求されない限り、以下の明細書及び特許請求の範囲を通じて、「備える」という単語は「含む」と同義であり、包括的又は非限定的である（すなわち、追加の列挙されていない要素又は方法行為を排除するものではない）。

本明細書を通して、「一実施形態」又は「ある実施形態」とは、その実施形態に関連して記載される特定の特徴、構造又は特性が少なくとも１つの実施形態に含まれることを意味する。したがって、本明細を通した様々な箇所での「一実施形態における」又は「ある実施形態における」という語句が出てきても、必ずしも全てが同じ実施形態を指すとは限らない。更に、特定の特徴、構造、又は特性は、１つ又は複数の実施形態で任意の適切な方法で組み合わされ得る。

本明細書及び添付の特許請求の範囲で使用されるように、単数形「ａ」、「ａｎ」及び「ｔｈｅ」は、文脈上別段に明確に指示されない限り、複数の指示対象を含む。また、「又は」という用語は、一般に、文脈が明確に指示しない限り、最も広義に、すなわち「及び／又は」を意味するものとして使用されることに留意されたい。

本明細書で提示される開示の見出し及び概要は、便宜上のものにすぎず、実施形態の範囲又は意味を説明するものではない。

本開示の実施形態は、ネットワーク接続された調理機器、オンラインのレシピデータベース、及び／又はモバイルアプリからの個々のデータ及び／又は集約データを収集及び利用するためのシステム及び方法に向けられている。調理指示は、１つ又は複数の自動調理機器（例えば、低温調理器、オーブン）で実行可能な一意に識別された不変のプロセッサ読み取り可能調理プログラムとして記憶され得る。調理プログラムは、データ分析を容易にするために、潜在的に無制限の調理パラメータセットを有限数の調理プログラム又はレシピと照合することを可能にする、変更可能なリアルタイムの状態更新を入力として使用し得る。

これらの調理プログラムは、食品の所望の結果の画像、ビデオ、及び／又はテキスト記述を表示し得るユーザのプロセッサベースのシステム又はデバイス（例えば、スマートフォン、タブレット、ラップトップ）を介して選択され得る。そのような調理プログラムは更に、数値入力（例えば、温度、水位、食品の重さ）、テキスト入力（例えば、ミディアムレア、鶏の胸肉）又はカメラベースの入力（例えば、肉の種類又は食品のサイズを検出するための画像認識）によってパラメータ化され得る。

本明細書に開示されるシステム及び方法は、ユーザがユーザのキッチンでどのような食品を調理しているか、及びユーザがそのような食品を調理するためにどのような機器及び技術を使用しているかを判定するために様々な方策を用い得る。これらの方策は、例えば、ユーザコンピューティングデバイス（例えば、スマートフォン、タブレット）からネットワーク接続された調理機器に送信するためのユーザの調理プログラムの選択を検出することを含み得る。これらの方法はまた、オンラインのレシピデータベース又はモバイルアプリとのユーザ対話パターンを検出することを含み得る。ユーザ対話パターンは、例えば、ユーザがＧＵＩを介してレシピを閲覧し、対話するのに費やされるアクティブ時間の量を推定することを含み得る。別の例として、本明細書で開示される方法は、ユーザが、レシピに従って食品を調理しようとしていることを示し得る、オフライン使用のためのレシピを印刷したことを検出し得る。

このデータは、例えばどの食品（１つ又は複数）が調理されたかを検証し、調理に先立ってユーザに提供される視覚的表現と比較して、出来上がった食品がどうであるかを判定し、出来上がった食品に対するユーザの満足度を測定するためのユーザからのフィードバックで補足されてもよい。

収集されたデータは、個々のユーザが過去の調理結果を再現し、今後のレシピを調整してユーザの好みをより良く満たし、レシピ又は製品をユーザに提案し、又はユーザを共有の関心を持つユーザのコミュニティに接続するために使用され得る。リアルタイムの調理データは、「ジャストインタイム」問題の解決、又は調理のヒントを提示し、製品又はサービスを提供し、ユーザを、ユーザを同じ又は類似の食品を同時に調理している他のユーザに接続するために使用され得る。集約されたデータは、広範囲に、又は地理空間的に局所化された（又は区分化された）調理の好みや傾向の推定値を生成するために使用され得る。

最初に、図１〜４、５Ａ及び５Ｂを参照して、そのようなシステム及び方法のための環境について説明する。次に、図６〜図１５を参照して、調理機器を制御するためのシステム及び方法について説明する。最後に、図１６〜２２を参照して、接続された調理機器、オンラインのレシピデータベース、及び／又はモバイルアプリからの個別データ及び集約データを利用するためのシステム及び方法について説明する。

食品調製ガイダンスシステム
図１は、カスタマイズされた食品調製指示、ガイダンス及び／又は制御を提供する際に使用するためのネットワーク環境１００を示す。図１に示されるように、ネットワーク環境１００は、複数のユーザコンピューティングデバイス１０２（例えば、タブレットコンピュータ１０２Ａ、スマートフォン１０２Ｂ、ラップトップコンピュータ１０２Ｃ、ウェアラブルコンピューティングデバイス（例えば、時計））、調理機器１０４、及び例えば通信ネットワーク１１０（例えばＬＡＮ、ＷＡＮ、インターネット、ワールドワイドウェブ、セルラネットワーク、ＵＳＢ（登録商標）、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）Ｌｏｗ Ｅｎｅｒｇｙ、ＷｉＦｉ（登録商標）、ＮＦＣ）などの１つ又は複数の通信チャネルを介して通信可能に結合された食品調製ガイダンス（ＦＰＧ）システム１０８を含み得る。

図示された実施形態では、調理機器１０４は、器又は容器１１２と、例えば容器の端部に結合された熱浸漬サーキュレータ１１４とを含む真空調理器の形態をとる。幾つかの実施態様では、調理機器１０４は、オーブン（対流式及び／又は従来型）、誘導調理器などの他のタイプの調理機器であってもよい。容器１１２は、例えば浸漬サーキュレータ１１４を使用して加熱され、循環され得る（例えば、１０リットルの）液体１１６（例えば、水）を保持する。液体の他に、代用そして、又は追加として、他の流体（例えば、空気、油）も使用され得る。更に、幾つかの実施形態では、容器１１２は断熱されていてもよく、及び／又は選択的に取り外し可能なカバー又は蓋１１７を有してもよい。図示された例では、食品１１８は、液浴１１６に浸漬される真空密閉プラスチックバッグ又は袋１２０内に入れられる。幾つかの実施形態では、食品１１８は、再密封可能なプラスチックバッグ又は任意の他の適切な容器の内部に入れられてもよい。食品１１８は、肉、卵又は野菜などの他の異なる種類の食品のどれであってもよい。卵などの幾つかの食品は、プラスチックバッグ１２０又は他の容器を使用せずに液体槽１１６に直接入れられてもよい。更に、調理機器が液体ではない流体（例えば、空気）を利用する場合、食品を流体から分離する容器を使用せずに、食器又は調理チャンバの中に食品を入れてもよい。

熱浸漬サーキュレータ１１４は、液浴１１６を正確かつ安定した温度で循環させて加熱する電動機器であってもよい。熱浸漬サーキュレータ１１４は、液浴１１６内の液体を移動させるサーキュレータポンプ１２２（図２）と、液体を加熱するために液体中に浸漬される加熱素子１２４（図２）とを含み得る。熱浸漬サーキュレータ１１４は、プローブ又はセンサ１２６（図２）、例えば、液浴１１６の温度を検知する温度センサ、及び温度プローブによって測定された温度を所望の温度と比較し、液浴の温度を制御するために必要に応じて加熱素子に電力を供給する制御回路をも含み得る。調理機器１０４の様々な構成要素が図２に示されている。制御回路は、食品１１８が特定の調理指示又は決定された調理プログラムに従って調理され得るように、液浴１１６の温度を制御し得る。例えば、食品１１８が厚さ１インチのリブアイステーキである場合、制御回路は液浴１１６を６０℃の温度に加熱するようにプログラムされ得るのに対して、制御回路は、根菜を調理するには液浴を８５℃の温度に加熱するようにプログラムされ得る。

熱浸漬サーキュレータ１１４は、必要に応じて、１つ又は複数の入力（例えば、ボタン、タッチスクリーン、マイクロホン）、及び１つ又は複数の出力（例えば、スクリーン、ＬＥＤ、スピーカ）を含むユーザインターフェース１２８を含み得る。ユーザは、ユーザインターフェース１２８と対話して、１つ又は複数の調理プログラムを選択し、１つ又は複数の温度設定を選択し、又は１つ又は複数の調理時間を選択し得る。以下に説明するように、幾つかの実施形態では、ユーザインターフェース１２８は、調理プロセスの現在の状態又は推定される今後の状態に関する情報をユーザに提供し得る。幾つかの実施形態では、熱浸漬サーキュレータ１１４は、ユーザインターフェースを含まなくてもよく、ユーザは、調理機器１０４又は他のデバイス（例えばサーキュレータ１１４に通信可能に結合された１つ又は複数のユーザコンピューティングデバイス１０２）に組み込まれたユーザインターフェースと対話してもよい。

幾つかの実施形態では、制御回路は、決定された調理プログラム又はプロセスに従って液浴１１６の温度を正確に制御するために、比例積分微分（ＰＩＤ）制御方式を利用し得る。ＰＩＤコントローラは、測定された温度と所望の設定点温度間の差としてエラー値を計算する。ＰＩＤコントローラは、制御可能な加熱素子１２４を使用して温度を調整することによって誤差を最小化しようとする。一般に、ＰＩＤコントローラアルゴリズムは、３つの別個の定数パラメータ（例えば、「Ｐ」、「Ｉ」、「Ｄ」）を含む。これらのパラメータは、時間に関して解釈され得る：Ｐは現在の温度誤差に依存し、Ｉは過去の温度誤差の累積に依存し、Ｄは現在の変化率に基づく今後の温度誤差の推定値である。これらの３つの動作の加重合計は、制御可能な加熱素子１２４に供給される電力を制御することによって調理プロセスの温度制御を調整するために使用され得る。幾つかの実施形態では、ＰＩ制御、ＰＤ制御、Ｐ制御、Ｉ制御、又は他の線形又は非線形制御方式などの他の制御アルゴリズムが使用され得る。

幾つかの実施形態では、ユーザは、クライアントコンピューティングデバイス１０２のうちの１つ又は複数を利用して調理機器１０４と対話し得る。例えば、クライアントコンピューティングデバイス１０２は、命令又はデータの少なくとも１つを調理機器１０４に提供し、１つ又は複数の通信インターフェース（例えば、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）Ｌｏｗ Ｅｎｅｒｇｙ、ＵＳＢ（登録商標）、ＷＩＦＩ（登録商標））を介して調理機器から情報を受信するプログラム又は「アプリ」を実行し得る。幾つかの実施形態では、クライアントコンピューティングデバイス１０２、調理機器１０４及び／又はＦＰＧシステム１０８は、１つ以上の通信インターフェース（例えば、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）Ｌｏｗ Ｅｎｅｒｇｙ、ＵＳＢ（登録商標）、ＷＩＦｉ（登録商標））を介して通信することができ、また別の通信インターフェースが故障し、又は他の理由で使用できず、又は信頼性が低い場合には、通信インターフェースの１つを利用し得る。例えば、調理機器１０４は、最初に、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）Ｌｏｗ Ｅｎｅｒｇｙインターフェースを介してコンピューティングデバイス１０２と通信し得る。次いで、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）Ｌｏｗ Ｅｎｅｒｇｙインターフェースが信頼できず、利用できず、又は望ましくないと判断すると、調理機器１０４は、ＷｉＦｉ（登録商標）インターフェースを介してコンピューティングデバイス１０２と通信し得る。このような通信インターフェースの冗長使用は、システムの様々なデバイス間の通信の付加的な信頼性及び柔軟性をもたらす。

幾つかの実施形態では、複数のユーザコンピューティングデバイス１０２は、短距離接続（例えば、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）Ｌｏｗ Ｅｎｅｒｇｙ）を使用して、制御及び状態情報をより遠隔のデバイスに中継するためのメッシュネットワークを形成し得る。例えば、ラップトップコンピュータ１０２Ｃが、スマートフォン１０２Ｂと直接通信できるが、サーキュレータ１１４と直接通信できないように配置されている場合、データは、スマートフォンを介して間接的にサーキュレータとラップトップコンピュータ間で転送され得る。

更に、以下で更に詳細に説明するように、ユーザは、クライアントコンピューティングデバイス１０２を利用して、調製される食品の１つ又は複数のオーディオ／画像／ビデオ（「メディア」）描写を体験（例えば、視聴）し得る。１つ又は複数のメディア描写は、食品の食感、味覚、硬さ又は火の通り具合などの出来上がり特性の様々なグラデーション又はバリエーションで、調製される食品の音声又は視覚的描写を提示し得る。メディア描写により、ユーザは、様々な異なるグラデーシの食品の視覚画像、又は絵画表現に基づいて、調理される食品（例えば卵黄、卵白、ステーキ）の所望の結果の食感、硬さ、色合い、又は他のいずれかの静止画又は動画の視覚表示などの、調理される商品の１つ又は複数の好みのグラデーションを簡単に選択し得る。

ユーザは、クライアントコンピューティングデバイス１０２を利用して、通信ネットワーク１１０などの１つ又は複数の通信チャネルを介して、食品調製ガイダンス（ＦＰＧ）システム１０８に仕上がりの好み、又は開始条件などの１つ又は複数の入力パラメータを送信し得る。これに応答して、ＦＰＧシステム１０８は、通信ネットワーク１１０を介して調理機器１０４に出力食品調理パラメータ、出力調理パラメータ（例えば、時間、温度、圧力、速度など）及び／又は任意に複雑な調理プログラムを送信して、調理機器を自律的に制御し得る。ＦＰＧシステム１０８は、通信ネットワーク１１０を介して調理機器１０４と直接通信してもよく、又はクライアントコンピューティングデバイス１０２を介して調理機器と間接的に通信してもよい。幾つかの実施形態では、ユーザは、クライアントコンピューティングデバイス１０２又は調理機器１０４のうちの１つ又は複数のディスプレイ上に出力調理パラメータ又はプログラムを見ることができる。調理機器１０４は、次いで、受信された調理パラメータ又はプログラムに従って食品１１８を調製し得る。本明細書では「調理」という用語が使用されるが、本実施形態は、ピューレ、アイスクリーム、スムージー、生地、又は他の食品を調製するなど、必ずしも熱を必要としない食品の調製にも該当することを理解されたい。

ＦＰＧシステム１０８は、関連する非一時的プロセッサ読み取り可能記憶媒体又はデータストア１０８Ｂを有する１つ又は複数のサーバコンピュータシステム１０８Ａの形態を取ることができる。単一サーバコンピュータシステム１０８Ａ及び関連する非一時的記憶媒体１０８Ｂとして図示されているが、多くの実施形態は、２つ以上のサーバコンピュータシステム１０８Ａ及び／又は非一時的関連プロセッサ又はコンピュータ読み取り可能記憶媒体１０８Ｂを使用し得る。幾つかの実施形態又は実施例では、非一時的プロセッサ又はコンピュータ読み取り可能媒体１０８Ｂは、画像データ、ビデオデータ、音声データ、調理シミュレーションモデル、探索テーブル、調理調製アルゴリズム、顧客識別子、顧客アカウント識別子、顧客識別情報、金融口座情報（例えば、クレジット及び／又はデビット口座番号、有効期限、セキュリティコード）、顧客の調理履歴、調理プロセス中に取り込まれたデータ、及び／又は他のデータ又は統計のうちの１つ又は複数を保存するデータベース又は他のデータ構造を含み得る。図示された例では、非一時的プロセッサ読み取り可能記憶媒体１０８Ｂは、調理プログラム１０９Ａ、パラメータ１０９Ｂ、結果データ１０９Ｃ、ユーザプロファイル１０９Ｄ及び製品／サービスデータ１０９Ｅ（例えば、提案、広告）を含むデータ１０９Ｅを保存するものとして示されている。

ＦＰＧシステム１０８は、以下ではコンピューティングデバイス上で実行される指示を介して生成されるユーザインターフェースに関して一般的に説明されるが、幾つかの実施形態では、ＦＰＧシステム１０８は、ユーザインターフェースとして機能する、例えばウェブサーバ、サービングＨＴＭＬページ、又は提供ウェブサービスとして動作するユーザポータルとして機能し得る。したがって、幾つかの実施形態では、ＦＰＧシステム１０８は、様々なプロセッサベースのコンピューティングデバイス１０２を介して本明細書に開示される機能にユーザがアクセスすることを可能にする、例えばウェブベースのインターフェースなどのユーザインターフェースを提供するユーザポータルとして機能する。

コンピューティングデバイス１０２のディスプレイ上に表示されるユーザインターフェースは、様々なプルダウンメニュー、タブ、ユーザ選択可能アイコン、入力フィールド、スクロールバー、画像、ビデオ、音声、及びダイアログボックス、並びに他のユーザインターフェース構成要素を含み得る。ユーザインターフェースは、ユーザ又は顧客がコンピューティングデバイス１０２を使用してユーザアカウント又は顧客アカウントを作成することを可能にし得る。ユーザ又は顧客は、フルネーム、ハンドル名又はニックネーム、住所、及び／又は生年月日を入力し得る。ユーザ又は顧客は、例えば、口座番号、有効期限、及び課金又は引き落とし口座に関連する検証又はセキュリティコードなどの金融口座情報を必要に応じて入力し得る。これによって、ユーザ又は顧客による商品、製品又はサービスの購入時の自動課金又は引き落としが可能になる。

様々なシステム、サブシステム、及び／又はプロセッサベースのデバイスは、例えば、例えばインターネット、パケット交換通信ネットワーク、ワールドワイドウェブの一部、インターネット、インターネットのワードワイドウェブ部分、エクストラネット、イントラネット、及び／又は携帯電話及びデータネットワーク又はチャネル、及びシンプルな旧来の電話システム（ＰＯＴＳネットワーク）などの様々な他のタイプの電気通信ネットワークなどのパケット交換通信ネットワークであってよい、１つ又は複数のネットワーク１１０を介して通信し得る。通信インフラストラクチャのタイプは限定的であるとみなされるべきだはない。通信ネットワーク１１０は、多種多様な形態のいずれを取ってもよく、モデム（例えば、ＤＳＬモデム、ケーブルモデム）、ルータ、ネットワークスイッチ、及び／又はブリッジなどを含み得る。

１つの非一時的プロセッサ読み取り可能記憶媒体として示されることが多いが、多くの実施形態では、図示されている様々な非一時的コンピュータ読み取り可能記憶媒体又はプロセッサ読み取り可能記憶媒体はそれぞれ、複数の非一時記憶媒体を構成し得る。複数の非一時的記憶媒体は、共通の場所に共通に配置されてもよく、又は様々な遠隔地に分散されてもよい。データベース（１つ又は複数）は、別個のコンピュータ読み取り可能記憶媒体に別個に保存されてもよく、又は互いに同一のプロセッサ読み取り可能記憶媒体上に保存されてもよい。様々なコンピュータ又はプロセッサ読み取り可能記憶媒体は、例えば同じ部屋、建物又は施設内の対応するコンピュータシステムと同じ場所に配置されてもよい。あるいは、様々なコンピュータ又はプロセッサ読み取り可能記憶媒体は、例えば、異なる施設、都市、州又は国の対応するコンピュータシステム（例えば、サーバコンピュータシステム）から遠隔に配置されてもよい。電子又はデジタル情報、ファイル又は記録又は他の情報の集合は、非一時的なコンピュータ又はプロセッサ読み取り可能媒体の特定の場所に保存されてもよく、したがって、連続的であっても連続的でなくてもよい、そのような媒体の論理的にアドレス可能な部分である。

図１は、代表的なネットワーク環境１００を示しているが、一般的なネットワーク環境は、多くの追加のコンピュータシステム及びエンティティを含み得る。本明細書で教示される概念は、図１に例示された環境よりも密集したネットワーク環境と同様の方法で使用され得る。例えば、数千、更には数百万ではないとしても、数千のユーザ又は顧客、コンピューティングデバイス１０２及び調理機器１０４がある。例えば、異なる国又は国の地域に配置された複数のＦＰＧシステム１０８があり得る。更に、ＦＰＧシステム１０８の一部又は全部が、コンピューティングデバイス１０２及び／又は調理機器１０４内に実施されてもよい。

調理機器１０４が真空調理（スーヴィードクッキング／sous vide cooking）を実施する実施形態では、調理機器は、液浴１１６の温度を測定し、液体に伝達される熱量を測定又は推定し得る。調理機器１０４が別のタイプである実施形態の場合、調理機器は、適切なセンサを使用して食品１１８の表面温度を測定し、食品によって吸収される熱量を測定又は推定し得る。幾つかの実施形態では、調理機器１０４は、食品１１８の表面温度を測定し、食品の１つ又は複数の内部温度を測定する。

調理機器１０４は、上述のデータの一部又は全部を、固定又は可変の時間間隔で収集及び保存する。このデータの集合は、調理プログラムへの更新を提供するため、及び／又はクライアントコンピューティングデバイス１０２の１つ又は複数のディスプレイ、又は調理機器１０４のディスプレイなどのユーザインターフェースを介してユーザに提示可能な調理予測を提供するために処理され得る時系列データの集合を形成する。

上述のように、クライアントコンピューティングデバイス１０２は、通信ネットワーク１１０を介してＦＰＧシステム１０８及び調理機器１０４と通信し得る。クライアントコンピューティングデバイス１０２は、ユーザがユーザインターフェースを介して調理している食品１１８の最終的な結果を選択することを可能にし得る。例えば、ユーザは、１つ又は複数のクライアントコンピューティングデバイス１０２のユーザインターフェースのディスプレイ上に表示された所望の肉の焼き加減に対応する画像を選択し得る。別の例として、ユーザは、カスタードの所望の食感を示すビデオを選択し得る。

クライアントコンピューティングデバイス１０２はまた、ユーザがどの食品（１つ又は複数）を調製することを計画しているかを示す情報をユーザが提示することを可能にする。例えば、ユーザは、１つ又は複数の食品の複数のレシピから食品のレシピを提示又は選択し得る。ユーザによって提示される詳細の量は、食品が調理機器１０４によって調整される態様を変更し得る。例えば、食品をステーキとして単に示すと、食品が重さ１．３キロの４枚の最高級の、厚さ２センチのトップロインステーキであることを示すのとは異なる調理プログラムを生成することがある。

一例として、ユーザは、調製される食品に関する以下のうちのいずれか又は全てを入力し得る：肉、魚又は鳥肉の切身の種及び／又は筋肉、プラスチックパウチ中の１つ又は複数の成分（例えば、脂肪、風味のある液体）、食品の初期温度、食品の容積又は質量；食品の表面積；食品の産地又は供給源（例えば、ニュージーランド、ＸＹＺファーム）；又は生の食品が調製された方法（例えば、ブライン、熟成、マリネ、塩漬け、ブレンド、ひき肉、成形）。例えば、ステーキがニュージーランドの牧草飼育牛であるとユーザが指定すると、システムはその脂肪含量がより低いことを認識し、それに応じて調理プログラムを調整し得る。ユーザはまた、食品の特徴的な長さ又は幅、又は食品の説明（例えば、「厚切り」、「大きな卵」）など、食品の形状を入力してもよい。幾つかの実施形態では、ユーザは、クライアントコンピューティングデバイス１０２、ＦＰＧシステム１０８、及び／又は調理機器１０４によって使用可能な食品情報の１つ又は複数の写真又はビデオを入力又は選択して、食品１１８を調製するための調理プログラムを生成し得る。

幾つかの実施形態では、ユーザは、例えば、コンピューティングデバイス１０２、ＦＰＧシステム１０８、及び／又は調理機器１０４によって使用可能な情報を提供するレシピを選択して、食品１１８を調製するための調理プログラムを生成し得る。例えば、ユーザは、レシピが選択されると調製される食品に関する詳細をコンピューティングデバイス１０２、ＦＰＧシステム１０８、及び／又は調理機器１０４に自動的に提供するウェブサイト上のレシピを選択し得る。幾つかの実施形態では、ユーザは、選択されたレシピを、ユーザの特定の好みに合うように変更し得る。

調理機器１０４は、様々なデータ又は情報をクライアントコンピューティングデバイス１０２及び／又はＦＰＧシステム１０８に送信し得る。例えば、調理機器１０４は、時折、収集された時系列測定データの一部又は全部をクライアントコンピューティングデバイス１０２又はＦＰＧシステム１０８に送信し得る。幾つかの実施例では、調理機器１０４は、以前に成功した測定データの送信以降に得られた最新の測定値（１つ又は複数の）を含む収集された時系列データの一部だけをクライアントコンピューティングデバイス１０２に送信し得る。

調理機器１０４はまた、調理機器の現在の状態及び／又は調理機器の１つ又は複数の以前の状態に関する情報を送信し得る。そのような情報は、調理機器１０４が電源投入されているか、又は待機モードにあるか、現在及び以前の設定点温度、又は手動選択可能な温度設定点などの調理機器の任意の手動調節パラメータを含み得る。調理機器１０４はまた、停電、又は液浴１１６又の液体レベル低下などの非標準動作条件に関する情報をも送信し得る。調理機器１０４はまた、制御パラメータ設定、ファームウェアバージョン、メモリ使用量、サンプルレートなどのシステムパラメータをも送信し得る。調理機器１０４はまた、ＦＰＧシステム１０８から受信された情報又はデータをクライアントコンピューティングデバイス１０２に送信することができ、又はその逆も同様である。

クライアントコンピューティングデバイス１０２は、様々なデータ又は情報を調理機器１０４及び／又はＦＰＧシステム１０８に送信し得る。例えば、クライアントコンピューティングデバイス１０２は、調理プログラムを調理機器１０４に、又は新しいファームウェアを調理機器に送信し得る。

調理プログラムは、例えば、プログラムのタイプ、プログラム開始時間（例えば、即刻又は決定された今後の時間）、及びレシピ又は料理名（例えば、卵、ステーキ）を含み得る。また、調理プログラムは、真空調理器の液浴１１６の設定点温度（例えば、６０℃、７５℃）を指定し得る。また、調理プログラムは、開始イベントの後に始まる調理時間を指定し得る。開始イベントは、調理プログラムが調理機器１０４によって受信される時、又は液浴１１６が決められた温度（例えば、設定点温度）に加熱された時であってもよい。開始イベントはまた、食品１１８がその中に挿入されたことを調理機器１０４が感知した時、又は調理機器１０４に食品が挿入されたことをユーザが示した時であってもよい。開始イベントはまた、決められた時間、又は１つ又は複数のイベントから決められた遅延の後に起こってもよい。

調理プログラムはまた、食品１１８が液浴に挿入される前に液浴１１６が予熱されるべきかどうかを示し得る。例えば、調理プログラムは、食品を液浴に入れる前に、液浴１１６が少なくとも４０℃に加熱される必要があることを指定し得る。別の例として、調理プログラムは、液浴を予熱せずに、食品１１８を液浴１１６に入れる必要があることを示し得る。

幾つかの実施形態では、調理プログラムは、加速された調理プログラムを実施するために使用されるパラメータを含み得る。例えば、加速された調理プログラムは、ある期間の間、液浴１１６を設定点温度より高い第１の温度に加熱させ、次いで調理期間の残りの間、液浴の温度が設定点温度またはそれに近い第２の温度に低減され得る。以下に詳述するように、調理プログラムは、食品の特性（例えば、質量）、又は１つ又は複数の測定値（例えば温度、電力）を利用して、食品１１８を加熱するためにどれだけの追加の電力が必要であるかを決定し、その電力量が供給されるまで全電力給電を使用し得る。

調理プログラムはまた、調理機器１０４が調理プロセスの完了を示す食品１１８の準平衡状態を決定又は予測するために時系列データが使用されるべきかどうかを示し得る。

幾つかの実施形態では、調理プログラムは、食品１１８が設定点温度又は安全な保持温度に保たれるべき時間量を指示し得る。例えば、調理プログラムは、食品が決められた期間より高い温度に保たれた後に、設定点温度がより低い温度に低減されることを指示し得る。この特徴は、食品が比較的高温に長時間保たれた場合に起こり得る食品の望ましくない食感の変化を最小限に抑え、又は減少させ得る。

調理プログラムはまた、いつ調理プログラムが開始されるべきかに関する表示を含み得る。例えば、調理プログラムは、コマンドを待機し、一定時間待機し、調理機器１０４が予熱されるまで待機し、調理機器に食品が挿入されるまで待機し、食品（１つ又は複数）が調理機器から取り出されるまで待機し得る。

ＦＰＧシステム１０８は、調理機器１０４及び／又はクライアントコンピューティングデバイス１０２に様々な情報又はデータを送信し得る。例えば、ＦＰＧシステム１０８は、調理機器１０４に調理プログラムを送信して調理機器１０４の動作を制御し得る。ＦＰＧシステム１０８はまた、調理プログラムがいつ完了するかについての判定又は推定をクライアントコンピューティングデバイス１０２に送信し得る。例えば、ＦＰＧシステム１０８は、クライアントコンピューティングデバイス１０２に、食品の中心部が特定の時間（例えば、１０３分、午後６時）に設定点温度よりも１℃低い温度になることを示す通知を提供し得るため、ユーザはその時刻に調理機器１０４から食品を取り出すことを予定し得る。

ＦＰＧシステム１０８はまた、ユーザによって現在又は以前に調理された食品を基にして、クライアントコンピューティングデバイス１０２のユーザに提案を行い得る。例えば、ＦＰＧシステム１０８は、ユーザの過去の挙動から集められたフィードバックに基づいて、サイドディッシュ、特定のレシピ、製品又はサービス、又は食品の特定の日の通り具合を推奨し得る。そのようなフィードバックは、ユーザの直接的な問い合わせによって得られてもよく、又はユーザによって実行される選択又は行為に基づいて間接的に得られてもよい（例えば、特定の火の通り具合の選択、ある特定のクラスのレシピの選択）。後述するように、個々のユーザからのデータは、レシピや調理プログラムの改善、ユーザの好みの決定、ユーザどうしの連絡など、様々な機能を提供するために集約されてもよい。

幾つかの実施形態では、時系列データは、他のアルゴリズム又は方法で使用される前にフィルタリングされ得る。例えば、１つ又は複数のローパスフィルタ、全変動最小化法、移動平均、反復移動平均、最小化のための様々なノルム（例えば、Ｌ１又はＬ２）を使用する多項式又は有理数の指数関数あてはめなどを使用してノイズが時系列データから低減又は除去され得る。幾つかの実施形態では、スパイクや欠落しているデータポイントなどの局所的な障害が除去され得る。外れ値検出又は介入分析を用いて、予想外のユーザ介入又はその他の変更に調整し得る。幾つかの実施態様では、可変時系列データが補間によって固定時系列データに変更されもよく、固定時系列データが可変時系列データに変更されてもよい。

ＦＰＧシステム１０８は、時系列データ及び調理機器１０４の状態を用いて、１つ又は複数の液浴特性、食品特性、及び／又は液浴と食品の相互作用特性を測定又は判定し得る。液浴の特性は、それらに限定されないが、容積、質量、初期温度、容器を通した伝導による環境からの熱損失又は利得、放射線による環境からの熱損失又は利得、蒸発による環境への熱損失、又は蒸発による質量及び体積の変化などを含み得る。

食品の特性は、それらに限定されないが、表面積、質量、容積、形状、初期温度、状態（例えば、部分的に凍結、完全に凍結、半溶け、解凍）を含み得る。

液浴と食品との相互作用特性は、液体と食品間の熱伝達係数によって測定される、食品を加熱する液浴の効率を含み得る。液浴と食品との相互作用特性は、１つ又は複数の食品がいつ液浴に挿入されるかを含み、これは、液体が加熱を開始される前、液体が加熱されている間、又は液体が決められた温度に加熱された後に生じ得る。

時系列データ及び上述の１つ又は複数の特性を使用して、ＦＰＧシステム１０８は様々な機能を実行し得る。例えば、ＦＰＧシステム１０８は、液浴１１６が設定点温度に達するまでにどれくらいかかるかを判定又は推定し得る。別の例として、ＦＰＧシステム１０８は、食品１１８がいつ特定の温度に加熱されるかを判定又は推定し得る。食品１１８を特定の温度に加熱した後、ＦＰＧシステム１０８は、液浴１１６その温度に保つか、又は温度を安全保持温度に低下させ得る。

ＦＰＧシステム１０８はまた、図５Ａ及び５Ｂを参照して以下に説明するように、迅速な、又は加速された調理プログラムを生成し得る。加えて、停電などの障害が存在する場合、ＦＰＧシステム１０８は、食品が消費用にまだ安全であるかどうかを判断し得る。例えば、ＦＰＧシステム１０８は、食品が食品媒介性病原菌の成長を促進する範囲内にどれくらいの長さとどの温度にあったかを判定し得る。更に、ＦＰＧシステム１０８は、停電の認識後に、調理プログラムへの変更が必要かどうかを判定し、そのような変更を実施させ得る。

幾つかの実施態様では、調理機器１０４及び／又はサーキュレータ１１４が位置情報を取得することが望ましいことがある。例えば、一部の地域や国では、用語の意味が異なる場合がある（例えば、「ミディアムレア」の意味は地域によって異なる場合がある）。別の例として、調理機器１０４の位置は、液体の地域の沸点を判定するために用いられる場合があり、これは、例えば温度を地域の沸点未満に制限するために調理プログラムを調整するために使用され得る。調理機器１０４及び／又はサーキュレータ１１４は、地理的位置情報を（例えばＧＰＳを介して）自動的に、又は（例えばユーザ入力を介して）手動で受信し、地理的位置による用語の違いに対応し得る。幾つかの実施形態では、調理機器１０４及び／又はサーキュレータ１１４は、１つ又は複数のユーザコンピューティングデバイス１０２から位置情報を受信し、そのような位置情報を、調理機器及び／又はサーキュレータの位置の近似値として利用し得る。したがって、幾つかの実施形態では、調理機器１０４及び／又はサーキュレータ１１４は、物理的に近くに位置する他のコンピューティングデバイスの位置決定ハードウェアを利用することによって、専用の位置決定ハードウェア（例えば、ＧＰＳ受信機）を必要とすることなく、位置特定機能を含み得る。

図２以下の記述は、ＦＰＧシステム１０８、調理機器１０４、及びコンピューティングデバイス１０２（１つのみを図示）を含む様々な例示的実施形態が実施され得るネットワーク環境１００を形成する構成要素の簡単で一般的な説明を行う。ネットワーク化された環境１００は、例えば、図１を参照して直前に述べた様々な機能及び動作を実施し得る。必須ではないが、プログラムアプリケーションモジュール、オブジェクト、又はコンピュータによって実行されるマクロなどのコンピュータ実行可能命令又は論理の一般的な文脈で、実施形態の一部が説明される。関連する技術分野の当業者は、例示的実施形態並びに他の実施形態が、例えばウェブ対応の携帯電話又はＰＤＡ、マルチプロセッサシステム、マイクロプロセッサシステム、マイクロプロセッサベースの、又はプログラム可能な家電、パーソナルコンピュータ（「ＰＣ］）、ネットワークＰＣ、ミニコンピュータ、メインフレームコンピュータなどを含む他のデバイスなどの携帯機器含む他のコンピュータシステム又はプロセッサベースのデバイス構成で実施可能であることを理解するであろう。実施形態は、通信ネットワークを介してリンクされた遠隔処理デバイスによってタスク又はモジュールが実行される分散コンピューティング環境で実施可能である。分散コンピューティング環境では、プログラムモジュールは、ローカル及びリモートメモリ記憶デバイスの両方に配置され得る。

ＦＰＧシステム１０８は、従来のＰＣ、サーバ、又は論理又は他の機械実行可能命令を実行する他のコンピューティングシステムの形態を取り得る。ＦＰＧシステム１０８は、１つ又は複数のプロセッサ２０６と、システムメモリ２０８と、システムメモリ２０８を含む様々なシステム構成要素をプロセッサ２０６に結合するシステムバス２１０とを含む。ＦＰＧシステム１０８は本明細書で時には単数形で表現されることがあるが、特定の実施形態では、複数のＦＰＧシステム１０８又は他のネットワーク化されたコンピューティングデバイスが含まれるため、実施形態を単一のシステムに限定することを意図するものではない。市販されているシステムの非限定的な例には、それらに限定されないが米国インテル社の８０Ｘ８６又はＰｅｎｔｉｕｍ（登録商標）シリーズマイクロプロセッサ、ＩＢＭのＰｏｗｅｒＰＣマイクロプロセッサ、サンマイクロシステムズ社のＳｐａｒｃマイクロプロセッサ、ヒューレットパッカード社のＰＡ−ＲＩＳＣシリーズマイクロプロセッサ、又はモトローラ社の６８ｘｘｘシリーズマイクロプロセッサが挙げられる。

プロセッサ２０６は、１つ又は複数の中央処理ユニット（ＣＰＵ）、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ（ＤＳＰ）、特定用途向け集積回路（ＡＳＩＣ）、フィールドプログラマブルゲートアレイ（ＦＰＧＡ）などの任意の論理処理デバイスでよい。別段に記載されていない限り、図２に示される様々なブロックの構成及び動作は、従来の設計のものである。したがって、このようなブロックは、当業者によって理解されるように、本明細書で更に詳細に説明する必要はない。

システムバス２１０は、メモリコントローラを有するメモリバス、周辺バス、及びローカルバスを含む、任意の既知のバス構造又はアーキテクチャを使用し得る。システムメモリ２０８は、読み出し専用メモリ（「ＲＯＭ」）及びランダムアクセスメモリ（「ＲＡＭ」）を含む。ＲＯＭの少なくとも一部に組み込まれ得る基本入出力システム（「ＢＩＯＳ」）は、起動中などに、ＦＰＧシステム１０８内の要素間での情報の転送を助ける基本ルーチンを含む。幾つかの実施形態は、データ、指示及び電力のために別個のバスを使用し得る。

ＦＰＧシステム１０８のデータ記憶デバイス１０８Ｂはまた、ハードディスクに対する読み出し及び書込みのためのハードディスクドライブと、リムーバブル光ディスクに対して読み出し及び書き込みするための光ディスクドライブと磁気ディスクドライブとをそれぞれ含み得る。光ディスクはＣＤ又はＤＶＤであってよく、磁気ディスクは磁気フロッピー（登録商標）ディスク又はディスケットであってよい。ハードディスクドライブ、光ディスクドライブ、及び磁気ディスクドライブは、システムバス２１０を介してプロセッサ２０６と通信する。ハードディスクドライブ、光ディスクドライブ及び磁気ディスクドライブは、当業者には周知のように、そのようなドライブとシステムバス２１０間に結合されたインターフェース又はコントローラ（図示せず）を含み得る。ドライブ及び関連するコンピュータ読み取り可能媒体は、ＦＰＧシステム１０８のためのコンピュータ読み取り可能命令、データ構造、プログラムモジュール及び他のデータの不揮発性記憶を提供する。当業者は、磁気カセット、フラッシュメモリカード、ベルヌーイカートリッジ、ＲＡＭ、ＲＯＭ、スマートカードなどの他のタイプのコンピュータ読み取り可能媒体が、磁気カセットなどのコンピュータによってアクセス可能なデータを保存するために使用され得ることを理解するであろう。

プログラムモジュールは、オペレーティングシステム、１つ又は複数のアプリケーションプログラム、他のプログラム又はモジュール、及びプログラムデータなどのシステムメモリ２０８に保存可能である。

アプリケーションプログラム（１つ又は複数）は、直接又はユーザコンピューティングデバイス１０２を介して、カスタマイズされた調理ガイダンス又は指示を調理機器１０４に提供可能な論理を含み得る。例えば、ユーザ又は顧客が１つ又は複数の開始条件及び／又は仕上がりの好みを選択する場合は、ＦＰＧシステム１０８は、開始条件又は仕上がりの好みに基づいて１つ又は複数の食品調理パラメータを決定し得る。例えば、１つ又は複数の開始条件は、食品の種類、食品のサイズ、食品の重量、開始温度、高度、地理的位置などに関連し得る。仕上がりの好みは、温度、食感、「火の通り具合」、味などを含み得る。１つ又は複数のジオロケーションデバイス、例えば図２に示されていない全地球測位システム（ＧＰＳ）受信機及び１つ又は複数の位置検出デバイス（例えば、１つ又は複数の微小電気機械システム又は「ＭＥＭＳ」加速度計、ジャイロスコープなど）は、プロセッサに通信可能に接続され、地理的位置データ及び３次元位置データなどの追加機能をプロセッサに提供し得る。例えば、そのような情報は、運動決定プロセスからの構造を使用して食品のサイズ及び形状を決定するために、取り込まれた画像データと共に使用されてもよい。別の例として、幾つかの地域又は国では、用語の意味が異なる場合がある（例えば、「ミディアムレア」という意味は地理的位置によって異なる場合がある）。プロセッサは、地理的位置情報を（例えばＧＰＳを介して）自動的に、又は（例えばユーザ入力を介して）手動で受信し、地理的位置による用語の相違を説明し得る。アプリケーションプログラム（１つ又は複数）は、例えば１組又は複数組の論理、又は１組又は複数組の機械実行可能命令としてシステムメモリ２０８に保存され得る。

システムメモリ２０８は、ＦＰＧシステム１０８が調理機器１０４、他のコンピューティングデバイス１０２、外部コンピュータシステムなどの他のネットワークシステム又は構成要素にアクセスし、これとデータ交換することを可能にする通信プログラムを含み得る。

オペレーティングシステム、アプリケーションプログラム、他のプログラム／モジュール、プログラムデータ及び通信は、システムメモリ又は他のデータ記憶デバイスに保存され得る。

有資格者は、タッチスクリーン又はキーボードなどの入力デバイス、マウスなどのポインティングデバイス、及び／又はプッシュボタンに通信可能に結合された１つ又は複数の入力デバイスを含むユーザインターフェース２１２を使用して、コマンド（例えば、システムメインテナンス、アップグレードなど）及び情報（例えば、調理シミュレーションパラメータ、方程式、モデルなど）をＦＰＧシステム１０８に入力し得る。他の入力デバイスは、マイクロホン、ジョイスティック、ゲームパッド、タブレット、スキャナ、生体識別スキャン装置などを含み得る。これらの入力デバイス及び他の入力デバイスは、システムバス２１０に結合するユニバーサルシリアルバス（「ＵＳＢ」）インターフェースなどのインターフェースを介してプロセッサ２０６に接続されるが、パラレルポート、ゲームポート又は無線インターフェース又はシリアルポートなどの他のインターフェースも使用され得る。ユーザインターフェース２１２は、ビデオアダプタなどのビデオインターフェースを介してシステムバス２１０に結合されるモニタ又は他のディスプレイ装置を含み得る。少なくとも幾つかの例では、入力デバイスは、例えばシステムがシステムユーザの宅内に設置されている場合、ＦＰＧシステム１０８に近接して設置され得る。他の例では、入力デバイスは、例えばシステムがサービスプロバイダの構内に設置されている場合、ＦＰＧシステム１０８から遠隔に配設され得る。

幾つかの実施形態では、ＦＰＧシステム１０８は必要があれば、１つ又は複数の論理接続を使用して１つ又は複数の通信チャネル、例えば１つ又は複数のネットワーク１１０を介して１つ又は複数のリモートコンピュータ、サーバ及び／又は他のデバイスと通信する環境１００（図１）で動作する。これらの論理接続は、１つ又は複数のＬＡＮ及び／又はＷＡＮを介するなどしてコンピュータが通信することを可能にする任意の既知の方法を容易にし得る。そのようなネットワーキング環境は、有線及び無線の企業規模のコンピュータネットワーク、イントラネット、エクストラネット、及びインターネットで周知である。

幾つかの実施形態では、システムバス２１０に通信可能にリンクされたネットワークポート又は、インターフェース２５６は、通信ネットワーク１１０を介して通信を確立及び維持するために使用され得る。更に、システムバス２１０に通信可能にリンクされたデータベースインターフェース２５２は、ＦＰＧシステム１０８の一部であってもよく、又は少なくともそれと通信可能な非一時的プロセッサ読み取り可能記憶媒体又はデータストア１０８Ｂとの通信を確立するために使用されてもよい。例えば、データストア１０８Ｂは、調理プログラム、調理シミュレーションパラメータ、調理シミュレーションモデル、食品の仕上がりのグラデーション又は好みを示すメディアファイル（例えば、卵黄の食感及び／又は硬さ、及び／又は卵白の食感及び／又は硬さを描写する画像又はビデオ、ステーキの内部を描写するビデオ）に関する情報、エンドユーザのアカウント情報（例えばユーザの調理機器及びそのパラメータ、ユーザの好みなど）、エンドユーザのコンピューティングデバイスの情報、エンドユーザに１つ又は複数のカスタマイズされた食品調製指示をエンドユーザに与えることに関連するシステムユーザ特有の情報、又はそれらの組み合わせに関する情報を保存するリポジトリを含み得る。卵黄、ステーキの外観を描写する画像又はビデオ）、エンドユーザアカウント情報（例えば、ユーザ調理機器及びそのためのパラメータ、ユーザ選好など）、エンドユーザコンピューティングデバイス情報、エンドユーザに１つ又は複数のカスタマイズされた食品調製指示に関連するシステムユーザ固有の情報、又はそれらの組み合わせを保存するためのデポジトリを含み得る。幾つかの実施形態では、データベース２５２は、ネットワーク１１０を介してデータストア１０８Ｂと通信し得る。

ネットワーク環境１００（図１）では、プログラムモジュール、アプリケーションプログラム、又はデータ、又はその一部は、別のサーバコンピューティングシステム（図示せず）に保存され得る。当業者は、図２に示されるネットワーク接続は、コンピュータ間の通信を確立する方法の幾つかの例にすぎず、無線を含む他の接続が使用され得ることを理解するであろう。幾つかの実施形態では、プログラムモジュール、アプリケーションプログラム、又はデータ、又はその一部は、他のコンピュータシステム又は他のデバイス（図示せず）に保存されることすら可能である。

プロセッサ２０６、システムメモリ２０８、ネットワークポート２５６及びデータベースインターフェースは、システムバス２１０を介して互いに通信可能に結合され、それによって上記の構成要素間の接続性を提供する。代替実施形態では、上記の構成要素は、図２に示されたものとは異なる方法で通信可能に結合されてもよい。例えば、上記の構成要素のうちの１つ又は複数は、他の構成要素に直接結合されてもよく、又は中間の構成要（図示せず）を介して互いに結合されてもよい。幾つかの実施形態では、システムバス２１０は省かれ、構成要素は適宜な接続部品を使用して互いに直接結合される。

コンピューティングデバイス１０２は、少なくとも有線又は無線通信能力を有する任意のデバイス、システム、又はシステムとデバイスとの組み合わせを含み得る。ほとんどの場合、コンピューティングデバイス１０２は、グラフィックデータ表示能力を提供し得る追加のデバイス、システム、又はシステムとデバイスとの組み合わせを含む。そのようなコンピューティングデバイス１０２の例には、それらに限定されないが、携帯電話、スマートフォン、タブレットコンピュータ、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、超小型軽量、又はネットブックコンピュータ、携帯情報端末、携帯機器などが挙げられる。

コンピューティングデバイス１０２は、例えば、読み出し専用メモリ（ＲＯＭ）又はフラッシュメモリ及び／又は１つ又は複数の不揮発性メモリ２８４、及び／又はランダムアクセスメモリ（ＲＡＭ）などの１つ又は複数の揮発性メモリ２８６などの１つ又は複数のプロセッサ２８２、及び非一時的コンピュータ又はプロセッサ読み取り可能媒体又はメモリを含み得る。

コンピューティングデバイス１０２は、１つ又は複数のトランシーバ又は無線機２８８と、関連するアンテナ２９０とを含み得る。例えば、コンピューティングデバイス１０２は、関連するアンテナとともに、１つ又は複数のセルラトランシーバ又は無線、１つ又は複数のＷｉＦｉ（登録商標）トランシーバ又は無線機、１つ又は複数のＢｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）トランシーバ又は、及び１つ又は複数のＢｌｕｅｔｏｏｔｈ（商標登録）Ｌｏｗ Ｅｎｅｒｇｙとを含み得る。コンピューティングデバイス１０２は、例えばＦｉｒｅＷｉｒｅ（登録商標）、ユニバーサルシリアルバス（登録商標）（ＵＳＢ）、Ｔｈｕｎｄｅｒｂｏｌｔ（登録商標）、又はＧｉｇａｂｙｔｅ Ｅｔｈｅｒｎｅｔ（登録商標）の１つ又は複数を介して、高速通信が可能なパラレルケーブル、シリアルケーブル又は無線チャネルを利用する１つ又は複数の有線インターフェース（図示せず）を更に含み得る。

コンピューティングデバイス１０２は、例えば、タッチスクリーン又はタッチ感応式ディスプレイ装置２９２Ａ及び１つ又は複数のスピーカ２９２Ｂを含むユーザ入力／出力サブシステムを含み得る。タッチスクリーン又はタッチ感応式表示デバイス２９２Ａは、それらに限定されないが、抵抗性タッチスクリーン又は容量性タッチスクリーンを含む任意のタイプのタッチスクリーンを含み得る。タッチスクリーン又はタッチ感応性ディスプレイ装置２９２Ａは、例えば、選択のためのプロンプト及び／又はフィールドを含む幾つかの別個の画面又はウィンドウの形態のグラフィカルユーザインターフェースを提示し得る。タッチスクリーン又はタッチ感応式ディスプレイ装置２９２Ａは、例えば命令、コマンド、及び／又はデータを通信するために使用される仮想ボタン又はスライダ制御及び仮想キーボード又はキーパッドなどの個別のアイコン及び制御を提示又は表示し得る。図示されていないが、ユーザインターフェースは、追加として、又は代替として１つ又は複数の追加の入出力デバイス、例えばマイクロホン、（例えば、高度推定のための）気圧計、英数字キーパッド、ＱＷＥＲＴＹキーボード、ジョイスティック、スクロールホイール、タッチパッド又は同様の物理的又は仮想入力デバイスを含み得る。例えば、コンピューティングデバイス１０２は、コンピューティングデバイスの音声制御を可能にするマイクロホンを含み得る。

コンピューティングデバイス１０２は、１つ又は複数の画像取り込み装置２９４、例えば、適宜なレンズを有するカメラ、及びオプションとして、画像を取り込む視野を照明するための１つ又は複数のフラッシュ又はライトを含み得る。画像取り込み装置２９４は、静止デジタル画像又は動画又はビデオデジタル画像を取り込み得る。画像情報は、例えば、不揮発性メモリ２８４を介してファイルとして保存され得る。

コンピューティングデバイス１０２内の構成要素の一部又は全部は、コンピューティングデバイス１０２内で使用されるデバイス、システム、又は構成要素間でデータを転送、伝送、又は搬送するように適合された少なくとも１つのバス２９６又は同様の構造、又はコンピューティングデバイス１０２内の構成要素を使用して通信可能に結合され得る。バス２９６は、８ビット、１６ビット、３２ビット、又は６４ビットデータバスなどの１つ又は複数のシリアル通信リンク又はパラレル通信リンクを含み得る。幾つかの実施形態では、プライマリバス２９６の故障又は中断の場合にフェイルオーバー機能を提供するために、冗長バス（図示せず）があってもよい。

プロセッサ（１つ又は複数）２８２は、１つ又は複数の機械実行可能命令セットを実行するように適合された任意のタイプのプロセッサ（例えば、ＡＲＭ Ｃｏｒｔｅｘｔ−Ａ８、ＡＲＭ Ｃｏｒｔｅｘｔ−Ａ９、Ｓｎａｐｄｒａｇｏｎ６００、Ｓｎａｐｄｒａｇｏｎ８００、ＮＶｉｄｉａ Ｔｅｇｒａ４、ＮＶｉｄｉａ Ｔｅｇｒａ４ｉ、Ｉｎｔｅｌ Ａｔｏｍ Ｚ２５８０、Ｓａｍｓｏｎｇ Ｅｘｙｎｏｓ ５ Ｏｃｔａ、Ａｐｐｌｅ Ａ７ 、ＭｏｔｏｒｏｌａＸ８）、例えば、従来のマイクロプロセッサ、縮小命令セットコンピュータ（ＲＩＳＣ）ベースのプロセッサ、特定用途向け集積回路（ＡＳＩＣ）、デジタル信号プロセッサ（ＤＳＰ）、又は同様のものを含み得る。プロセッサ（１つ又は複数）２８２内で、不揮発性メモリは、電力が初期印加されるとプロセッサ２８２によって実行される基本入出力システム（ＢＩＯＳ）、ブートシーケンス、ファームウェア、起動ルーチン、及び通信デバイスオペレーティングシステム（例えば、ｉＯＳ（登録商標）、Ａｎｄｒｏｉｄ（登録商標）、Ｗｉｎｄｏｗｓ（登録商標）フォン、Ｗｉｎｄｏｗｓ（登録商標）８など）の一部又は全部を保存し得る。プロセッサ２８２（１つ又は複数）はまた、プロセッサ２８２への電力の初期印加の後に、揮発性メモリ２８６からロードされた１つ又は複数の論理セット又は１つ又は複数の機械実行可能命令セットを実行し得る。プロセッサ２８２はまた、システムクロック、カレンダー、又は同様の時間測定デバイスを含み得る。１つ又は複数の測位装置、例えば全地球測位システム（ＧＰＳ）受信機、及び１つ又は複数の位置検出装置（例えば１つ又は複数の微小電気機械システム、すなわち「ＭＥＭＳ］加速器、ジャイロスコープなど）（図２には図示せず）は、測位データ及び三次元位置データなどの追加機能をプロセッサ２８２に提供するようにプロセッサ２８２に通信可能に結合され得る。

トランシーバ又は無線機２８８は、電磁エネルギーを介して通信を送信及び受信可能な任意の装置を含み得る。

セルラ通信トランシーバ又は無線の非限定的な例には、ＣＤＭＡトランシーバ、ＧＳＭ（登録商標）トランシーバ、３Ｇトランシーバ、４Ｇトランシーバ、ＬＴＥトランシーバ、及び音声電話機能又はデータ交換機能の少なくとも１つを有する任意の同様の現在又は将来開発されたコンピューティングデバイストランシーバを含む。少なくとも幾つかの例では、セルラトランシーバ又は無線機２８８は、複数のインターフェースを含み得る。例えば、幾つかの例では、セルラトランシーバ又は無線機２８８は、少なくとも１つの専用、全二重又は半二重、音声通話インターフェース及び少なくとも１つの専用データインターフェースを含み得る。他の例では、セルラトランシーバ又は無線機２８８は、全二重音声通話及び半二重音声通話及びデータ転送の両方を同時に収容し得る少なくとも１つの統合インターフェースを含み得る。

ＷｉＦｉ（登録商標）トランシーバ又は無線機２８８の非限定的な例には、ＢＣＭ４３１４２、ＢＣＭ４３１３、ＢＣＭ９４３１２ＭＣ、ＢＣＭ４３１２、及びＡｔｍｅｌ、Ｍａｒｖｅｌｌ、又はｒｅｄｐｉｎｅから市販されているチップセットを含む、Ｂｒｏａｄｃｏｍから市販されている様々なチップセットが挙げられる。Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）トランシーバ又は無線機２８８の非限定的な例には、Ｎｏｒｄｉｃ Ｓｅｍｉｃｏｎｄｕｃｔｏｒ、ｔｅｘａｓ Ｉｎｓｔｒｕｍｅｎｔｓ、Ｃａｍｂｒｉｄｇｅ Ｓｉｌｉｃｏｎ Ｒａｄｉｏ、Ｂｒｏａｄｃｏｍ、及びＥＭ Ｍｉｃｒｏｅｌｅｃｔｒｏｎｉｃから市販されている様々なチップセットが挙げられる。

前述のように、非一時的コンピュータ又はプロセッサ読取可能媒体は、不揮発性記憶メモリを含むことができ、幾つかの実施形態では、揮発性メモリ２８４をも含み得る。メモリの少なくとも一部は、プロセッサ２８２による実行のための１つ又は複数のプロセッサ実行可能命令セットを保存するために使用される。幾つかの実施形態では、メモリの全部又は一部は、例えば、キャッシュ。幾つかの実施形態では、メモリには、セキュアデジタル（ＳＤ）カード、コンパクトフラッシュ（登録商標）（ＣＦ）カード、ユニバーサルシリアルバス（ＵＳＢ）メモリ「スティック」などを含む。

少なくとも幾つかの実施形態では、プロセッサ２８２によって実行可能なプログラムを提供する１つ又は複数の論理又は機械実行可能命令のセットが、メモリ２８４、２８６の少なくとも一部に全体として、又は一部分的に保存されてもよい。少なくとも幾つかの例では、アプリケーションは、例えばオンラインマーケットプレイスを使用して、エンドユーザによってダウンロードされるか、他の方法で取得され得る。幾つかの実施形態では、そのようなアプリケーションは、ユーザ又は消費者による対応するユーザ選択可能アイコンの選択に応じて起動し得る。アプリケーションは、調理機器１０４とＦＰＧシステム１０８又はコンピューティングデバイス１０２との間のデータリンクを、トランシーバ又は無線機２８８及び通信ネットワーク１１０を介して確立することを容易にし得る。

以下により詳細に説明するように、アプリケーション（１つ又は複数）は、ユーザ又は消費者がＦＰＧシステム１０８を介して食品調製指示、制御又はガイダンス得ることを可能にするプロンプト、フィールド、及び他のユーザインターフェース構造を有する幾つかのグラフィック画面又はウィンドウへのアクセスをエンドユーザに提供するための論理又は命令を含み得る。これは、例えば、様々な画面又はウィンドウのための論理又は機械実行可能命令を含み得る。

調理機器１０４は、開示された機能を実施するデバイス、システム、又はシステム及びデバイスの組み合わせを含み得る。幾つかの実施形態では、調理機器１０４は、有線又は無線通信機能を有し、グラフィックデータ表示機能を提供可能な追加のデバイス、システム、又はシステム及びデバイスの組み合わせを含む。そのような調理機器の例には、それらに限定されないが、熱浸漬サーキュレータ、及び器、ウオーターオーブン、ベーキングオーブン、誘導調理器などがある。

調理機器１０４は、例えば、読み出し専用メモリ（ＲＯＭ）又はフラッシュメモリなどの１つ又は複数の不揮発性メモリ２６２、及び／又はランダムアクセスメモリ（ＲＡＭ）などの不揮発性メモリ２６４のような１つ又は複数のプロセッサ２６０及び非一時的コンピュータ又はプロセッサ読み取り可能媒体を含み得る。

調理機器１０４は、調理チャンバの内部の流体（例えば、水、空気）を加熱するように配置された１つ又は複数のヒータ１２４を有する調理チャンバ１１２（例えば、容器、器）を含み得る。調理チャンバ１１２は、断熱されていてもよく、選択的に閉鎖可能なカバー（例えば、蓋、ドア）を含んでもよい。調理機器１０４はまた、流体を攪拌する１つ又は複数のサーキュレータ又はサーキュレータポンプ１２２を含み得る。上述のように、調理機器１０４はまた、温度、圧力、電力、運き、流体流量、食品の有無などの１つ又は複数の特性を感知又は検出する１つ又は複数のセンサ又は検出器１２６も含み得る。サーキュレータ（１つ又は複数）１２２、ヒータ（１つ又は複数）１２４、及びセンサ（１つ又は複数）１２６は、１つ又は複数のプロセッサ２６０に動作可能に結合されてもよい。センサ１２６は、熱電対、サーミスタ、白金測温抵抗体（ＲＴＤ）、正温度係数（ＰＴＣ）ヒータ／素子、黒体／赤外線放射検出器、電圧センサ、電流センサ（例えば分路抵抗器、変流器、ホール効果センサ、磁力計／ＧＭＲ（巨大磁気抵抗））、抵抗センサ、（例えば高度推定用）気圧計などのうちの１つ又は複数を含み得る。

調理機器１０４は、１つ又は複数の送受信機、又は無線機２８８及び関連するアンテナ２６８を含み得る、調理機器１０４は、関連するアンテナとともに、１個の以上のセルラトランシーバ又は無線機、１つ又は複数のＷｉＦｉ（登録商標）トランシーバ又は無線機、１つ又は複数のＢｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）トランシーバ又は無線機、を含み得る。調理機器１０４は、１つ又は複数のＢｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）Ｌｏｗ Ｅｎｅｒｇｙトランシーバ又は無線機を含み得る。調理機器１０４は更に、例えば（ＦｉｒｅＷｉｒｅ（登録商標）、ユニバーサルシリアルバス（登録商標）（ＵＳＢ）、Ｔｈｕｎｄｅｒｂｏｌｔ（登録商標）、又はＧｉｇａｂｙｔｅ Ｅｔｈｅｒｎｅｔ（登録商標）のうちの１つを介して、例えば１つ又はパラレルケーブル、シリアルケーブル、又は高速通信可能な無線チャネルを利用する１つ又は複数の有線インターフェース（図示せず）を含み得る。

調理機器１０４は、例えば、タッチスクリーン又はタッチ感応式ディスプレイ装置及び１つ又は複数のスピーカを含む、ユーザ入力／出力サブシステム１２８を含み得る。タッチスクリーン又はタッチ感応式ディスプレイ装置は、それらに限定されないが、抵抗性タッチスクリーン又は容量性タッチスクリーンを含む任意のタイプのタッチスクリーンを含み得る。タッチスクリーン又はタッチ感応式ディスプレイ装置は、例えば、選択のためのプロンプト及び／又はフィールドを含む幾つかの別個の画面又はウィンドウの形態のグラフィカルユーザインターフェースを提示し得る。タッチスクリーン又はタッチ感応式ディスプレイ装置は、命令、コマンド、及び／又はデータを通信するために使用される、例えば仮想ボタン又はスライダコントロール及び仮想キーボード又はキーパッドなどの個々のアイコン及びコントロールを提示又は表示し得る。図示されていないが、追加として、又は代替として、ユーザインターフェースは、例えばマイクロホン、英数字キーパッド、ＱＷＥＲＴＹキーボード、ジョイスティック、スクロールホイール、タッチパッド又は同様の物理的又は仮想入力デバイスなどの１つ又は複数の追加の入力又は出力デバイスを含み得る。例えば、調理機器１０４は、調理機器の音声制御を可能にするマイクロホンを含み得る。

調理機器１０４内の構成要素の一部又は全部は、調理機器１０４内で使用されるデバイス、システム、又は構成要素間でデータを転送、伝送、又は搬送するように適合された少なくとも１つのバス２７０又は同様の構造を使用して通信可能に結合され得る。バス２７０は、８ビット、１６ビット、３２ビット、又は６４ビットデータバスなどの１つ又は複数のシリアル通信リンク又はパラレル通信リンクを含み得る。幾つかの実施形態では、プライマリバス２７０の障害又は中断の場合にフェイルオーバー機能を提供するために、冗長バス（図示せず）があってもよい。

プロセッサ２６０（１つ又は複数）は、例えば従来のマイクロプロセッサ、縮小命令セットコンピュータ（ＲＩＳＣ）ベースのプロセッサ、特定用途向け集積回路（ＡＳＩＣ）、デジタル信号プロセッサ（ＤＳＰ）、又は同様のものなど、１つ又は複数の機械実行可能命令セットを実行するように適合された任意のタイプのプロセッサ（例えば、ＡＲＭ Ｃｏｒｔｅｘｔ−ａ８、ａｒｍ ｃｏｒｔｅｘｔ−Ａ９、Ｓｎａｐｄｒａｇｏｎ ６００、Ｓｎａｐｄｒａｇｏｎ ８００、ＮＶｉｄｉａ Ｔｅｇｒａ ４、ＮＶｉｄｉａ Ｔｅｇｒａ ４Ｉ、Ｉｎｔｅｌ Ａｔｏｍ Ｚ２５８０、Ｓａｍｓｕｎｇ Ｅｘｙｎｏｓ ５ Ｏｃｔａ、Ａｐｐｌｅ Ａ７、Ｍｏｔｏｒｏｌａ Ｘ８）を含み得る。プロセッサ（１つ又は複数）２６０内で、不揮発性メモリは、電力が初期印加されるとプロセッサ２６０によって実行される基本入出力システム（ＢＩＯＳ）、ブートシーケンス、ファームウェア、起動ルーチン、及び通信デバイスオペレーティングシステム（例えば、ｉＯＳ（登録商標）、Ａｎｄｒｏｉｄ（登録商標）、Ｗｉｎｄｏｗｓ（登録商標）フォン、Ｗｉｎｄｏｗｓ（登録商標）８など）の一部又は全部を保存し得る。プロセッサ２６０（１つ又は複数）はまた、プロセッサ２６０への電力の初期印加の後に、揮発性メモリ２８６からロードされた１つ又は複数の論理セット又は１つ又は複数の機械実行可能命令セットを実行し得る。プロセッサ２６０はまた、システムクロック、カレンダー、又は同様の時間測定デバイスを含み得る。１つ又は複数の測位装置、例えば全地球測位システム（ＧＰＳ）受信機、及び１つ又は複数の位置検出装置（例えば１つ又は複数の微小電気機械システム、すなわち「ＭＥＭＳ］加速器、ジャイロスコープなど）（図２には図示せず）は、測位データ及び三次元位置データなどの追加機能をプロセッサ２６０に提供するようにプロセッサ２６０に通信可能に結合され得る。

トランシーバ又は無線機２６６は、電磁エネルギーを介して通信を送信及び受信し得る任意のデバイスを含み得る。

セルラ通信トランシーバ又は無線の非限定的な例には、ＣＤＭＡトランシーバ、ＧＳＭ（登録商標）トランシーバ、３Ｇトランシーバ、４Ｇトランシーバ、ＬＴＥトランシーバ、及び音声電話機能又はデータ交換機能の少なくとも１つを有する任意の同様の現在又は将来開発されたコンピューティングデバイストランシーバを含む。少なくとも幾つかの例では、セルラトランシーバ又は無線機２６６は、複数のインターフェースを含み得る。例えば、幾つかの例では、セルラトランシーバ又は無線機２６６は、少なくとも１つの専用、全二重又は半二重、音声通話インターフェース及び少なくとも１つの専用データインターフェースを含み得る。他の例では、セルラトランシーバ又は無線機２６６は、全二重音声通話及び半二重音声通話及びデータ転送の両方を同時に収容し得る少なくとも１つの統合インターフェースを含み得る。

ＷｉＦｉ（登録商標）トランシーバ又は無線機２６６の非限定的な例には、ＢＣＭ４３１４２、ＢＣＭ４３１３、ＢＣＭ９４３１２ＭＣ、ＢＣＭ４３１２、及びＡｔｍｅｌ、Ｍａｒｖｅｌｌ、又はＲｅｄｐｉｎｅから市販されているチップセットを含む、Ｂｒｏａｄｃｏｍから市販されている様々なチップセットが挙げられる。Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）トランシーバ又は無線機２６６の非限定的な例には、Ｎｏｒｄｉｃ Ｓｅｍｉｃｏｎｄｕｃｔｏｒ、ｔｅｘａｓ Ｉｎｓｔｒｕｍｅｎｔｓ、Ｃａｍｂｒｉｄｇｅ Ｓｉｌｉｃｏｎ Ｒａｄｉｏ、Ｂｒｏａｄｃｏｍ、及びＥＭ Ｍｉｃｒｏｅｌｅｃｔｒｏｎｉｃから市販されている様々なチップセットが挙げられる。

前述のように、非一時的コンピュータ又はプロセッサ読取可能媒体は、不揮発性記憶メモリを含むことができ、幾つかの実施形態では、揮発性メモリをも含み得る。メモリの少なくとも一部は、プロセッサ２６０による実行のための１つ又は複数のプロセッサ実行可能命令セットを保存するために使用される。幾つかの実施形態では、メモリの全部又は一部は、例えば、キャッシュの形態のプロセッサ２６０に配置され得る。幾つかの実施形態では、メモリには、セキュアデジタル（ＳＤ）カード、コンパクトフラッシュ（登録商標）（ＣＦ）カード、ユニバーサルシリアルバス（ＵＳＢ）メモリ「スティック」などの１つ又は複数のリムーバブルメモリデバイスの挿入を受容するように構成された１つ又は複数のスロットが補足されてもよい

少なくとも幾つかの実施形態では、プロセッサ２６０によって実行可能なプログラムを提供する１つ又は複数の論理又は機械実行可能命令のセットが、メモリ２６２、２６４の少なくとも一部に全体又は一部として保存されてもよい。少なくとも幾つかの例では、アプリケーションは、例えばオンラインマーケットプレイスを使用して、エンドユーザによってダウンロードされるか、別の方法で取得され得る。幾つかの実施形態では、そのようなアプリケーションは、ユーザ又は消費者による対応するユーザ選択可能アイコンの選択に応じて起動し得る。アプリケーションは、調理機器１０４とＦＰＧシステム１０８又はコンピューティングデバイス１０２の間のデータリンクを、トランシーバ又は無線機６６８及び通信ネットワーク１１０を介して確立することを容易にし得る。

幾つかの実施態様では、調理機器１０４の構成要素の幾つかは、図１に示す例のように、調理チャンバ１１２とは離間したコンピューティングデバイスに組み込まれてもよい。幾つかの実施例では、調理機器１０４は、前述の構成要素の一部又は全部を含む統合装置であってよい。更に、本明細書には特定の機能は、クライアントコンピューティングデバイス１０２、調理機器１０４、又はＦＰＧシステム１０８のうちの１つで実施されるものとして記載されているが、これらの機能の一部又は全部がこれらの装置の多くの組み合わせによって実施されてもよく、又は、上述したものとは異なる１つ又は複数のデバイスで実行されてもよい。言い換えると、本明細書に記載の機能は、高度に分散されて実施されてもよく、又は単一の内蔵装置であってもよい。

図３は、図１及び２のＦＰＧシステム１０８などの食品調製ガイダンス（ＦＰＧ）システムでの食品調製を制御するためのプロセッサベースのデバイスの動作方法３００を示す。
説明の目的のために、方法３００は真空調理プロセスに関して説明されるが、そのような調理プロセスに限定されない。例えば、方法３００は、ベーキングオーブン又は他の調理機器を使用して実施し得る。上述のように、真空調理法は、通常の調理に通常使用されるよりもはるかに低い正確に調整された温度で、通常の調理時間よりも長い間、液浴又は温度制御された蒸気環境で食品を調理する方法である。幾つかの例では、食品はプラスチックバッグに密封（例えば、液密、気密）されている。真空調理技術は、一般的に、肉の場合は５５℃〜８０℃、野菜の場合はそれ以上の温度を使用する。その意図は、食品を均等に調理して、外部を加熱し過ぎずに内部が適切に調理されることを確実にすることである。

方法３００は、３０２で開始する。例えば、方法３００は、特定のアプリケーションの起動、又はコンピューティングデバイスのディスプレイ上に表示されたアイコンの選択に応答して開始し得る。これに応答して、プロセッサベースのデバイスは、スプラッシュ画面又は紹介画面を表示又は提示させ得る。

３０４で、少なくとも１つのプロセッサは、調理プログラムを生成させる。例えば、ＦＰＧシステムの少なくとも１つのプロセッサが調理プログラムを生成し得る。調理プログラムは、食品の調理プロセスを実行するために調理機器によって使用可能な命令又はデータの少なくとも１つを含み得る。調理プログラムは、調理セッション前の任意の時点で、調理機器にダウンロードされるか、別の方法で提供され得る。

３０６で、少なくとも１つのプロセッサは、調理機器を制御して調理プログラムに従って調理プロセスを実行する。例えば、調理機器の少なくとも１つのプロセッサは、生成された調理プログラムに従って液浴を加熱するように加熱素子を制御し得る。

３０８で、調理機器の少なくとも１つのプロセッサは、調理機器から状態情報データを受信し得る。このような状態情報データは、例えば、設定点温度、現在の温度、水位、完了までの予定時間、調理機器の調理チャンバに食品を入れるべき予定時間などを含み得る。

３１０で、調理機器の少なくとも１つのプロセッサは、受信された状態情報データを、少なくとも１つのデータ通信チャネルを介して複数のユーザコンピューティングデバイスに送信し得る。例えば、調理機器の少なくとも１つのプロセッサは、状態情報データをユーザのラップトップコンピュータ、スマートフォン、及びタブレットコンピュータに送信することができ、ユーザは、そのようなデバイスのいずれか１つを使用してそのようなデータを受信し得る。別の例として、調理機器の少なくとも１つのプロセッサは、第１のユーザに関連する第１のユーザコンピューティングデバイスと、第２のユーザに関連する第２のユーザコンピューティングデバイスに状態情報データを送信し得る。

３１２で、少なくとも１つのプロセッサは、少なくとも１つのデータ通信チャネルを経て複数のユーザコンピューティングデバイスのうちの少なくとも１つからの調理プログラム（又は他の制御命令）に対する変更を受信し得る。３１４で、調理プログラムに対する変更の受信に応答して、少なくとも１つのプロセッサは、生成された調理プログラムを変更し得る。３１６で、少なくとも１つのプロセッサは、変更された調理プログラムに従って調理プロセスを実行するように調理機器を制御し得る。３１８で、少なくとも１つのプロセッサは、変更を示すデータを少なくとも１つのデータ通信チャネルを経て複数のユーザコンピューティングデバイスに送信し得る。

上述のように、幾つかの実施形態では、少なくとも１つのプロセッサは、第２のユーザコンピューティングデバイスを介して間接的に第１のユーザコンピューティングデバイスからの調理プログラム又は制御命令に対する変更を受信し得る。これは、第２のユーザコンピューティングデバイスが調理機器及び／又はＦＰＧシステムと直接通信することができない場合に有利であり得る。

上述のように、複数のユーザコンピューティングデバイスを使用して調理機器を遠隔操作し、かつ、そこからデータを受信し得る。複数のユーザコンピューティングデバイスは、調理セッションの過程で同時に、又は順次に調理機器と通信し得る。幾つかの実施形態では、調理機器は、システムの現在の状態の主なソースとして機能するが、その状態は複数のコンピューティングデバイス（例えば、ユーザコンピューティングデバイス、クラウドベースのサービス）上に複製されてもよい。幾つかの例では、調理機器の状態の変化は、時間の遅れを感じることを最小限に抑えるために、あたかも調理機器に変化が確実に生じたかのように楽観的にユーザコンピューティングデバイス上に表示され、後で一貫性のなさ又はエラーが解決されてもよい。

幾つかの実施形態では、単一のユーザコンピューティングデバイスが、複数の通信チャネル（例えば、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）、Ｌｏｗ Ｅｎｅｒｇｙ、及びＷｉＦｉ（登録商標））を介して調理機器に通信可能に接続され、一貫性のないコマンドを正しく解決し得る。調理機器は、１つ又は複数の制御デバイス又はウェブサービスに接続されてもよく、又は一時的に切断されてもよく、それでも尚、再接続時にクラウド内の正確で一貫性のある時系列データを再構成し得る。この時系列データは、特にシステム全体が予め設定された平衡温度に達するときに、システムの今後の状態を適応的に推定するために使用され得る。幾つかの例では、複数の制御デバイス及び／又は調理機器は、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）Ｌｏｗ Ｅｎｅｒｇｙなどの短距離接続を使用して、より遠隔の制御デバイス又は調理機器に制御及び状態データを中継するためのメッシュネットワークを形成してもよい。上述のように、内蔵型ＧＰＳを備えていない調理機器の地理空間の近似位置は、ＧＰＳ又は他の空間的測位技術を実施する制御デバイスに近接することによって判定され得る。

この方法は、例えば、調理セッションの完了時に３２０で終了する。

図４は、図１及び図２のＦＰＧシステム１０８などの食品調製ガイダンス（ＦＰＧ）システムにおける食品の調製を制御するプロセッサベースのデバイスを動作させる方法４００を示す。説明のために、方法４００は、真空調理プロセスの文脈で記載されるが、この方法はこのような調理プロセスに限定されない。例えば、方法４００は、ベーキングオーブン又は他の調理機器を使用して実施されてもよい。

とりわけ、本明細書に記載の手法は、調理機器からの１つ又は複数の測定値を取得し、取得された測定値に基づいて決定を下すことによって、調理プログラムの更新及び／又は調理プロセスに関する推定を行う。

方法４００は、ステップ４０２で開始する。例えば、方法４００は、特定のアプリケーションの起動、又はコンピューティングデバイスのディスプレイ上に表示されたアイコンの選択に応答して開始し得る。これに応答して、プロセッサベースのデバイスは、スプラッシュ画面又は紹介画面を表示又は提示させ得る。

４０４で、プロセッサベースのデバイスは、食品調製のための要求を受信し得る。例えば、プロセッサベースのデバイスは、通信ネットワークを介してユーザが操作するクライアントコンピューティングデバイスからステーキ調製の要求を受信し得る。ユーザは、レシピを選択してもよく、又はクライアントコンピューティングデバイス及び／又は調理機器を介してユーザインターフェースに手動で指示を入力してもよい。

４０６で、プロセッサベースのデバイスは、例えば、コンピューティングデバイスのディスプレイを介して、選択された食品の仕上がり条件、温度、好み又は特性のプロンプトを提供し得る。例えば、プロセッサベースのデバイスは、ユーザが異なる食感（例えば、トロトロ、普通、硬め）の卵白の画像を見たり、スクロールしたりできるようにする卵白の食感プロンプトを表示し、又は表示させ得る。マルチフィンガー入力、タップ及びスワイプを可能にするタッチスクリーンインターフェースに一般的に関連するものを含む、様々なユーザインターフェース要素が使用され得る。幾つかの実施形態では、少なくとも２つのグラフィカルプロンプトのセットは、ビデオセットに加えて、又はセットの代わりに静止画像のセットを含み得る。幾つかの実施形態では、各ビデオ又は画像はまた、ユーザが、調理された食品の特性（例えば、シャキシャキ感、バリバリ感など）に関する追加情報を観察することを可能にし得る音声を含み得る。幾つかの実施態様では、オーディオプロンプトがあり、ビジュアルプロンプトがないオーディオクリップのセットが提供される。オーディオプロンプトには、言語プロンプトや音響プロンプト（例えば、卵が割れる音）が含まれ得る。

プロセッサベースのデバイスは、食品の仕上がり条件又は好みを示す選択を受信し得る。例えば、プロセッサベースのデバイスは、タッチスクリーンディスプレイを介してスライドバーの入力又は選択を検出し得る。

４０８で、プロセッサベースのデバイスは、調製される食品及び／又は仕上がりの好みを示す受信された選択に少なくとも部分的に基づいて、調理プログラムを決定する。例えば、プロセッサベースのデバイスは、選択された食品及び仕上がりの好みを入力として利用して１つ又は複数のシミュレーションを実行し、選択された仕上がりの好み（例えば、食感、硬さ、日の通り具合）を達成するように食品を調理する調理時間及び調理温度を決定し得る。プロセッサベースのデバイスは、１つ又は複数のシミュレーション、モデリング、１つ又は複数の探索テーブル、１つ又は複数の分析的又は数値的に解くことができる数式などの任意の適切な方法を使用して、調理プログラムの１つ又は複数の一般的な食品調理パラメータを決定し得る。場合によっては、調理プログラム又はプロトコルは、時間の関数として変動し得る複数の温度（例えば第１の期間の第１の温度、第２の期間の第２の温度、及び第３の期間の第３の温度）の予定を含み得る。

４１０で、プロセッサベースのデバイスは、生成又は決定された調理プログラムを調理機器に送信する。例えば、図１のＦＰＧシステム１０８は、通信ネットワーク１１０を経て直接的、又はクライアントコンピューティングデバイス１０２を介して間接的に調理機器１０４に送信し得る。

４１２で、調理プログラムは、調理プログラムを実行する。例えば、調理プログラムは、調理機器に対して、液浴を６０℃に加熱し、液浴が６０℃に達すると食品を液浴に挿入するようにユーザに通知し、液浴の温度を３時間にわたって保つように指示し得る。

４１４で、調理機器は測定値を取得し、これらの測定値を時系列としてデータストアに保存する。上述のように、これらの測定値は、温度、電力、流体流量、食品の有無、液体レベル、停電などのうちの１つ又は複数を直接、又は間接的に測定するセンサ（図２）によって得られる。この時系列は、異なる時間に得られた測定値の記録である。時系列データは、時系列順に並べても、時系列とは逆の順に並べてもよい。測定間隔は一定であっても可変であってもよい。

４１６で、プロセッサベースのデバイスは、調理機器によって得られた測定値の一部又は全部を受信し得る。例えば、図１のＦＰＧシステム１０８は、通信ネットワーク１１０を介して直接に、又はクライアントコンピューティングデバイス１０２を経て間接的に調理機器１０４から測定値の一部又は全部を取得し得る。幾つかの実施形態では、調理機器は、最新の測定値、又は前回に成功した時系列データの送信以降に得られた測定値を含む時系列データの一部をクライアントコンピューティングデバイス又はＦＰＧシステムに送信し得る。

時系列データの受信に加えて、プロセッサベースのデバイスは、調理機器のタイプ、ユーザ情報、又はレシピ情報などのメタデータを受信し得る。データの送信が、調理プログラムを決定又は更新するためにＦＰＧシステムによって必要とされる全ての情報を含む場合は、送信は、「システム状態」送信と呼ばれてもよい。データの送信がＦＰＧシステムによって必要とされる全ての情報を含まないが、以前に送信された情報と組み合わせられると十分な情報である場合、送信は「システム状態更新」送信と呼ばれてもよい。

４１８で、プロセッサベースのデバイスは、調理機器のシステム状態に基づいて、調理プログラム及び／又は調理プロセスについて生成された１つ又は複数の予測を更新し得る。上述のように、システム状態は、幾つかのシステム状態更新の合成であってもよい。更新された調理プログラムは、実行されるために調理機器に送られてもよい。例えば、更新された調理プログラムは、調理機器の１つ又は複数の動作パラメータ（例えば、温度、時間、速度、湿度、圧力、ファン速度）の制御を変更し得る。１つ又は複数の生成された予測は、１つ又は複数のコンピューティングデバイスのユーザインターフェース及び／又は調理機器のユーザインターフェースなどの適切なインターフェースを介してユーザに提供され得る。

例えば、システム状態に基づいて、ＦＰＧシステムは、調理機器の液浴が設定点温度に達するのにどれくらいの時間がかかるかを決定し得る。別の例として、ＦＰＧシステムは、食品がいつ特定の温度に加熱されるのか、特定の温度に加熱された後、その温度で液浴を保持するか、又は温度を安全な保持温度に低下させるかを決定し得る。

ＦＰＧシステムはまた、食品が液浴の温度と食品の初期温度との間の特定の割合の差まで加熱された時点を判定し得る。例えば、ＦＰＧシステムは、食品が液浴の温度と食品の初期温度との間の差の９０％まで加熱された時点を判定し得る。食品をこの温度に加熱した後、液浴はその温度に保たれるか、又は安全保持温度に低下され得る。

プロセッサベースのデバイスは、上述のように、１つ又は複数のコンピューティングデバイス又は調理機器のディスプレイ上に判定されたより正確な調理プロセス予測を表示するか、又は表示させ得る。次いでユーザは、予定又は他の目的のために、提供された予測を利用し得る。

４２０で、プロセッサベースのデバイスは、方法４００を終了する。方法４００は、再び呼び出されるまで４２０で終了する。あるいは、方法４００は、例えば、４０４又は４１０への制御された復帰により反復し得る。あるいは、方法４００は、例えば、マルチスレッドプロセッサシステム上の複数のスレッドの１つとして、他の方法又はプロセスと並行して実行されてもよい。

幾つかの実施形態では、ＦＰＧシステムは、フィードバックを利用して、個々のユーザ、グループ、１人以上の個別ユーザの友人、地理的ロケール、又は全てのユーザのための１つ又は複数のパラメータ（例えば、食品調理パラメータ、プロンプト、推奨）を先験的に調整し得る。例えば、幾つかの実施形態では、ＦＰＧシステムは、ユーザから格付けを収集し、格付けを用いて１人又は複数のユーザへの１つ又は複数のパラメータ又は推奨を調整し得る。別の例として、ＦＰＧシステムは、１人又は複数のユーザのためのシステムの１つ又は複数のパラメータ、推奨、又は他の特徴を調整するために使用され得る情報をユーザから、又は第三者機関（例えば、ソーシャルネットワーク、小売ウェブサイトなど）から、手動又は自動で収集し得る。

上述のように、調理機器、コンピューティングデバイス、及び／又はＦＰＧシステムは、調理プログラム、調理プログラムの更新、及び／又は１つ又は複数の調理プロセスに関する予測を生成するために様々な入力を利用し得る。

そのような入力の１つは調理機器によって供給される電力である。電力は、直接又は間接的に測定されてもよく、又は１つ又は複数のパラメータを使用して導出されてもよい。例えば、実効電力は、調理機器によって引き出されるか、又は調理機器によって加熱素子に供給される電圧及び電流の一方又は両方を検知するセンサ（図２参照）を使用して測定され得る。

一般に、電力（Ｐ）は、電圧（Ｖ）、電流（Ｉ）及び抵抗（Ｒ）のいずれか２つを使用して計算され得る。具体的には、Ｐ＝ＶｘＩ＝Ｖ^２／Ｒ＝Ｉ^２ｘＲである。瞬時電力は、ほぼ同時に測定された任意の一対の測定値を使用して計算され得る。平均電力は、一連の瞬時電力計算を平均することによって計算され得る。平均電力は、次の方程式を用いても得られる。
Ｐ_ＡＶＧ＝Ｖ_ＲＭＳ×Ｉ_ＲＭＳ×ｃｏｓ（Θ）
但し、Ｖ_ＲＭＳ及びＩ_ＲＭＳはそれぞれ二乗平均根電圧及び電流であり、Θは電圧信号と電流信号間の位相角である。

電圧及び電流は、任意の適切な電圧測定器を用いて測定され得る。例えば、電流は分路抵抗、変流器、ホール効果センサなどを使用して測定され得る。抵抗は、既知の値の基準抵抗器に対して直接的に測定されるか、又は抵抗に対応する任意の他の測定値を介して間接的に測定され得る。

別の例として、電力は、ＰＩＤコントローラなどのコントローラからの電力百分比又は電力比に基づいて測定又は判定され得る。例えば、システムの最大電力が１、０００ワットであり、ＰＩＤコントローラが最大電力の５０％を規定している場合、現在の出力電力は１０００ワットの５０％、すなわち５００ワットであると判定され得る。幾つかの実施形態では、ＰＩＤコントローラの出力は、例えば出力が既にワットの単位であるように、予めスケーリングされてもよい。

幾つかの実施形態では、電力は、ヒータ／サーキュレータポンプ（図２を参照）、又は他の攪拌システムの入口（「低温側」）と出口（「高温側」）間で測定された温度の差に基づいて測定又は判定され得る。このような温度差は、搬送される作動媒体（例えば水）の比熱と搬送される作動媒体の質量とに比例し得る。幾つかの実施形態では、調理機器は、指定の電力（例えばワット単位）を給電するようにプログラムされてもよく、この電力は、既知の電力でも取得された電力でもよく、（電力測定値を取得する代わりに、又はそれに加えて）調理プログラムを更新するため、又は調理プロセスに関する予測を収集するためにＦＰＧシステムによって使用され得る。

ＦＰＧシステムによって使用され得る別の入力は温度である。例えば、調理機器は、サーキュレータポンプ又は撹拌システムの入口に配置された温度センサを備えていてもよい。温度センサは、熱電対、サーミスタ、白金抵抗温度検出器（ＲＴＤ）、正温度係数（ＰＴＣ）ヒータ／素子、又は黒体／赤外線放射検出器などの任意の適切なセンサであってよい。

ＦＰＧシステムによって使用され得る別の入力は、流体流量である。それらに限定されないが、ＰＴＣヒータ／要素、インペラーなどを含む調理機器内の流体流量を測定するために、任意の適切なデバイスが使用され得る。

ＦＰＧシステムによって使用され得る他の入力は、ユーザ入力を含む。そのようなユーザ入力は、食品が調理機器にいつ挿入されたか、特品の特性、又は調理機器に関する情報を含み得る。例えば、食品の特徴は、その質量又は重量、容積、表面積、タイプ、温度などを含み得る。調理機器に関する情報は、熱浸漬サーキュレータが挿入された器のタイプ、器に蓋がされたか、器のサイズ、液浴中の液体の容積、器が断熱されているか否かなどを含み得る。

ＦＰＧシステムはまた、電力供給を決定するために電圧、電流又は抵抗のいずれか１つ又は複数を測定する必要性を回避し得る調理機器について想定を行い得る。一例として、ＦＰＧシステムは、ＰＩＤコントローラからの出力を使用して、ヒータによって供給される電力を近似計算し得る。更に、ＦＰＧシステムは、食品の液体に対する表面熱伝達係数によって測定されるような、食品を加熱する液浴の効率について想定を行い得る。ＦＰＧはまた、調理機器の以前の使用中、又は類似の調理機器の以前の使用中に識別された調理機器の特性に基づいて、調理機器（例えば、器のサイズ）について想定し得る。調理機器の特徴付けは、同一又は類似の調理機器の経験的測定値に基づいて、又は物理計算に基づいて行い得る。一例として、加熱素子の抵抗対温度挙動などの調理機器の加熱素子の電気的特性に関して想定されてもよい。

別の例として、調理機器の加熱素子のオン時間対オフ時間の比（即ち、デューティサイクル）を用いて、想定又は測定されたピーク電力をスケーリングして平均電力の推定値を決定し得る。デューティサイクルの測定値は、それらに限定されないが、加熱素子の動作を制御するＰＩＤコントローラの出力を含む様々な供給源からの測定値であり得る。

ＦＰＧシステムはまた、電源の電圧に関して想定を行い得る。例えば、米国における１２０ボルトのＡＣラインは、１２０ボルトＡＣ＋／−Ｎ％であると想定されてもよく、但しは数値である。同様に、ＦＰＧシステムは、電源の力率に関する想定を行い得る。例えば、電源の力率は、電流が電圧と同相となるように、１に近いと想定され得る。

図５Ａは、調理機器の液浴５０２の温度と、通常の調理プロセス中に液浴に置かれた食品５０４の中心部の温度とを示すグラフ５００である。この図では、食品５０４は、厚さが５２ミリメートルで、重さ１．１キログラムのローストである。この例では、食品５０４は、中心部の温度が６０℃に調理される。調理プロセスの開始時（すなわち、ゼロ分）に、調理機器の加熱素子は、液浴５０２を約２２℃の初期温度から約６０℃の設定点温度まで加熱し始める。約４０分後、液浴５０２は６０℃の設定点温度に達した。液浴５０２が設定点温度に達した直後に、食品５０４は調理機器の液体槽５０２に挿入される。食品５０４の中心部の温度は、矢印５０６によって示されるように、約１４５分で６０℃より約１℃低い温度（すなわち、５９℃）に達するまでゆっくりと上昇する。そこでユーザは、食品生成物５０４を液浴から取り出してもよい。

図５Ｂは、調理機器の液浴５１２の温度と、調理プロセスの加速中に液浴に置かれた食品５１４の中心部の温度とを示すグラフ５１０である。食品５１４はこれも、図５Ａの食品５０４と同じサイズと重さのローストである。０分で、調理機器の加熱素子は、液浴５１２内の液体を約２２℃の初期温度から６０℃の所望の設定点温度より高い温度まで加熱する。図示の例では、加熱素子は、液浴５１２を約７５℃の高温に加熱する。

約４０分後、液体は６０℃に達した。液浴５１２が６０℃に達した直後に、液浴の温度は６０℃の設定点温度よりも約１５℃高い約７５℃まで上昇し続けている間に、食品５１４が調理機器の液浴５１２に挿入される。液浴の温度が７５℃に達すると、調理機器の温度制御によって、液浴５１２の温度は６０℃の設定点温度に低下することが可能になる。液浴５１２が高温であるため、食品５１４の中心部の温度は（通常の調理プロセスと比較して）比較的迅速に上昇する。所定時間の後、調理プログラムは、残りの調理プロセスのために、調理機器を制御して液浴５１２の温度を６０℃の設定点温度まで低下させる。図示された例では、調理プロセスの開始から約７０分後に液浴５１２の温度が７５℃から６０℃に低下される。幾つかの実施形態では、液浴５１２が高温に保たれる時間は、食品５１４がいつ設定点温度に達するかの判定、及び／又は液浴５１２が高温から設定点温度まで冷めるのにかかる時間の推定値に少なくとも部分的に依存する。一般に、液浴５１２の温度は、食品５１４の温度が設定点温度に達する時点、又はそれ以前の設定点温度、又はそれに近い温度である必要がある。

図示された例では、液浴５１２の温度は、矢印５１６で示されるように、食品５１４の中心部の温度が６０℃よりも約１℃低い温度（すなわち、５９℃）に達するのとほぼ同時に設定点温度に低下する。したがって、加速された調理プロセスを使用して、食品５１４は、１４５分ではなく１０４分で完全に調理される。加速された調理プロセスのための様々な調理パラメータは、食品のタイプ、所望の加速の程度、最終的な好みなどの様々な要因に依存して変化し得ることを理解されたい。

図６〜図１５は、温度制御された水浴中での食品の調理（すなわち、真空調理プロセス）を制御するＦＰＧシステムのための方法４００の実行の一部として表示され得る様々な例示的なスクリーンプリント画面又はウィンドウを示す。とりわけ、本明細書に記載の手法は、ユーザが調理済み食品の所望の仕上がりの好みを容易に選択できるように、食品の２つ以上の仕上がりの好みの選択肢を示すメディアベースのプロンプト（例えば、視覚及び／又は可聴プロンプト）をユーザに提示する。システム及び方法は、次いで、選択された所望の仕上がりの好み又は特性を達成するために、選択された食品を調理するため調理機器を正確に制御する。このような仕上がりの好み又は特性は、食感、硬さ、火の通り具合、シャキシャキ感などに関連し得る。

例えば、ユーザは、最初に、図１のユーザコンピューティングデバイス１０２のうちの１つ又は複数などのユーザコンピューティングデバイスのディスプレイ上に表示された特定のアプリケーション又はアイコンの選択を開き得る。これに応答して、プロセッサベースのディスプレイは、例えば図６のスクリーンプリント画面６００に示されているホーム画面などのホーム画面又は紹介画面を表示又は提示させ得る。ホーム画面は、ステーキ、サーモン及びチキンを描写するステーキアイコン６０２、サーモンアイコン６０４、及びチキンアイコン６０６をそれぞれ含む様々な食品のスクロール可能なアイコンのリストを含む。ホーム画面６００の右下コーナーには、様々な機能を実行するためにユーザによって選択され得る様々なデータを表示するために使用され得る多目的アイコン６０８も存在する。例えば、図７のホーム画面のスクリーン印刷画面７００は、ユーザコンピューティングデバイスが通信可能に結合されている調理機器の液浴の現在温度読み取り値を℃で示すものとして多目的アイコン６０８を描写している。

ホーム画面の食品アイコン６０２、６０４及び６０６のそれぞれは、特定の食品の調理プログラムが以前にユーザにダウンロードされたかどうかをユーザに通知するダウンロードインジケータ（例えば、インジケータ６１０、６１２）も含み得る。図示のように、アイコン６１０及び６１２の「チェックマーク」は、ステーキ及びサーモンのそれぞれの調理プログラムがユーザコンピューティングデバイスに既にダウンロードされたことを示し得る。一例として、アイコン６１０及び６１２は、調理プログラムがユーザコンピューティングデバイスにまだダウンロードされていないことを示す「Ｘ」又は矢印で示されてもよい。

幾つかの実施例では、食品アイコンは階層的に配置されてもよい。例えば、食品群（例えば、牛肉、鶏肉）はトップレベルに示されてもよく、各食品群の様々な切り方がより低いレベルで示されてもよい。非限定的な例として、ユーザが「牛肉」、次いで「ステーキ」、次いで「リブアイ」を順次選択できるようにし得る。

図８は、ホーム画面に表示されたステーキアイコン６０２をユーザが選択したことに応答して、ユーザコンピューティングデバイス上に表示され得るステーキ調理設定画面（図６及び図７参照）のスクリーン印刷画面８００を示す。ステーキ調理設定画面は、タイトル、推定される調理／調製時間、及び説明などの様々な情報を含む情報セクション８０４（図では、３０−１２０分の表示と、「３０分で最高のステーキハウスの体験を家庭で」の説明が表示されている）を含み得る。ステーキの調理設定画面はまた、調理済みのステーキの背景画像又はビデオ８０２を含み得る。例えば、ステーキ調理設定画面は、ステーキをナイフで切断するユーザの背景映像を含み得る。ステーキの調理設定画面が表示されている間、ビデオが連続してループ再生されてもよい。

多目的アイコン６０８は、「次へ（NEXT）」というテキストを表示して、次のステーキ調理設定画面（図９）にナビゲートするためにアイコンを選択できることをユーザに知らせることができる。ステーキ調理設定画面はまた、ホーム画面にナビゲートするためのホームアイコン８１０と、選択されると、１つ又は複数のユーザ選択可能項目（例えば、アカウントプロファイル、通知設定、ユーザの好み）を含み得るメニューを開くメニューアイコン８１２とを含み得る。

ステーキ調理設定画面はまた、選択されると、幾つかの調理のヒント（図１５参照）をユーザに提示させるヒントアイコン（Tips）８０６を含み得る。調理のヒントは、テキスト、オーディオ、画像、及び／又はビデオのうちの１つ又は複数を含み得る。

ステーキ調理設定画面はまた、選択されると、１つ又は複数のサイドディッシュをユーザに提示させるサイドアイコン（Sides）８０８を含み得る。１つ又は複数のサイドディッシュは、ユーザによって選択された特定の食品に応じて決められてもよい。幾つかの実施例では、サイドアイコン８０８、レシピ、又はレシピへのリンクが選択されると、ユーザが、選択された食品に１つ又は複数のサイドディッシュを付け足すことを準備し得るように、１つ又は複数のサイドディッシュがユーザに提示され得る。

図９は、図８のスクリーン印刷画面８００に示された第１のステーキ調理設定画面で「次へ」の多目的アイコン６０８をユーザが選択したことに応答して、ユーザコンピューティングデバイス上に表示され得る第２のステーキ調理設定画面のスクリーン印刷画面９００を示す。図９の第２のステーキ調理設定画面は、それぞれ異なる温度（例えば、５２℃、５６℃、６０℃、６５℃）、調理時間、又は火の通り具合（例えばミディアムレア、ミディアム、ミディアムウエル）の説明に対応する複数のグラデーションアイコン（段階アイコン）９０２を含む。アイコン９０２のうちの１つが選択されると、選択された温度で調理されたときの食品を描写する背景画像又はビデオ９０４がユーザコンピューティングデバイスに表示される。例えば、ユーザが「５６℃」と標示されたアイコン９０２を選択すると、背景画像又はビデオ９０４は、５６℃に調理されたステーキを描写する。第２のステーキ調理設定画面はまた、選択されると、図８に示されるステーキ調理設定画面に戻るようにナビゲートする戻値ナビゲーションアイコン９０６を含み得る。

例示的実施形態では、少なくとも２つのグラフィカルプロンプトのセットは、調理されたステーキの種々の食感又は見かけをそれぞれ描写する複数のビデオ（又は動画）を含む。例えば、ユーザがアイコン９０２を左から右にスクロールして選択すると、コンピューティングデバイスのディスプレイ上に、レアからウェルダンまでの様々な温度で調理されたステーキを示すビデオが表示され得る。ビデオセット内の各ビデオは、テキスト記述及び／又は音声記述を伴ってもよい。音声記述は、ナラティブ記述であってもよく、及び／又は食品がカットされ、スライスされ、砕かれ、又は皿又は平鍋に置かれたときに生じる音を含んでもよい。幾つかの実施形態では、各ビデオは、持続時間が比較的短く（例えば、２秒、５秒、１０秒など）、浅皿に置かれたり、カットされたりする動作中に食品（例えば、ステーキ）を示す。そのビデオの１つを視聴しているユーザは、食品が浅皿に置かれたり、又は食品がカットされたときの動きを観察することができるため、ビデオ、絵、又は画像の特定の１つに示される食品の火の通り具合、食感、又は硬さが好ましいかどうかをユーザが判定するのに役立つ。幾つかの実施形態では、ビデオ、絵、又は画像は、ユーザが食品の外面部及び内部の両方を見ることを可能にする。

幾つかの実施形態では、少なくとも２つのグラフィカルプロンプト４０６のセットは、ビデオのセットに加えて、又はその代わりに１組の静止画像を含む。幾つかの実施形態では、各ビデオ又は画像はまた、ユーザが調理された食品の特性（例えば、シャキシャキ感、バリバリ感など）に関する追加の情報を観察することを可能にする音声を含むこともできる。幾つかの実施形態では、ビジュアルプロンプトのない音響クリップのセットが提供される。

幾つかの実施形態では、ユーザは、選択が微調整され得るように、ステーキ調理設定画面で提示されるデフォルトのグラデーション以外のグラデーション（例えば、温度、時間、硬さなど）を選択し得る。例えば、図示された例では、アイコン９０２は、５２℃及び５６℃の隣接する選択可能なアイコンを含む。幾つかの実施形態では、ユーザは、５２℃〜５６℃（例えば、５４℃、５５．５℃）の温度を選択し得る。一例として、ユーザはアイコン９０２の１つを選択し、選択されたアイコンに対してゆっくりと左又は右にスワイプして、温度設定（又は他のグラデーション）をそれぞれ減少又は増加させ得る。したがって、背景画像又はビデオ９０４は、可能な全てのグラデーションごとに利用可能ではないかもしれないが、それでもユーザは、対応する背景画像又はビデオ９０４を含むデフォルトのグラデーションの間や外側であり得る特定の所望のグラデーション（例えばミディアムレア又はミディアム）を選択することができる。

ユーザは、食品の仕上がりの好みを示すアイコン９０２のうちの１つを選択することができ、その選択は、ユーザコンピューティングデバイスの少なくとも１つのプロセッサによって検出される。

ユーザによるアイコン９０２のうちの１つの選択に応答して、ユーザコンピューティングデバイスは、図１０のスクリーンプリント画面１０００によって示されるように、第１の調理画面を表示し得る。第１の調理画面は、設定点温度（例えば５６℃）と、調理プロセスが開始されると推定される時間（例えば、「２秒で開始」）とを表示する情報セクションを含む。第１の調理画面はまた、多目的アイコン６０８の上方に配置されたテキスト「ＣＡＮＣＥＬ」１００４をも含み、これが選択されると調理プロセスをキャンセルし得る。

図１１は、第２の調理画面用のスクリーンプリント画面１１００を示しており、この画面は、比較的大きなフォントで設定点温度の設定を、比較的小さなフォントで所望の温度設定未満の調理機器の現在の温度を提示する温度表示アイコン１１０２を含む。マルチフィンガー入力、タッピング、及びスワイプを可能にするタッチスクリーンインターフェースに一般的に関連する要素を含む、他のユーザインターフェース要素も使用され得る。

図１１に示される第２の調理画面はまた、選択された食品を調理機器の調理チャンバにいつ追加するべきかをユーザに指示する通知セクション１１０４をも含む。図示された例では、通知セクション１１０４は、「１分で食品を追加する」ようにユーザに指示する。図１１に示される第２の調理画面はまた、選択されると１つ又は複数の調理のヒントをユーザに提示し得る「VIEW TIPS（ヒントを見る）」のアイコン１１０６をも含む。そのような調理のヒントは、テキスト、音声、画像、又はビデオのうちの１つ又は複数を含み得る。

図１２は、ユーザに通知セクション１１０４で「今すぐ食品を加える」ように指示する第３の調理画面のスクリーン印刷画面１２００を示す。通知は、視覚通知及び／又は可聴通知であってもよい。

図１３は、通知セクション１１０４で食品が調理されるまでの予測時間をユーザに提示す第４の調理画面のスクリーン印刷画面１３００を示す。この例では、通知セクション１１０４は、「１０分で準備完了」というメッセージを表示する。前述のように、このような推定時間はＦＰＧシステムによって生成され得る。

図１４は、食品が通知セクション１１０４で準備ができているという指示をユーザに提示する、第５の調理画面のスクリーン印刷画面１４００を示す。この例では、通知セクション１１０４は、「あなたの食事ができました」というメッセージを表示する。

図１５は、図８及び図１１のヒントアイコン８０６及び１１１４などのヒントアイコンのユーザによる選択に応答して表示され得る、ヒント画面のスクリーン印刷画面１５００を示す。図示されたこの例では、ヒント画面は、背景画像又はビデオ、及び背景画像１５０２、及び背景画像又はビデオの下に配置されたテキストセクション１５０４を含む。（図示の例では、「硬い部分を切り落とします すごく柔らかいニューヨークステーキのためのシェフの秘密です」が表示されている。）ヒント画面はまた、ユーザが複数の利用可能な調理のヒントにナビゲートされることを可能にする１つ又は複数のナビゲーションアイコン１５０６を含む。幾つかの実施形態では、テキストセクション１５０４は、行為（例えば、ステーキのトリミング）のための指示を提示し、また、対応する背景画像又はビデオ１５０２は、行為を描写し得る。

図１６は、接続された調理装置、オンラインのレシピデータベース、及び／又はモバイルアプリからの個々のデータ及び／又は集計データを収集及び利用するための食品調製及びガイダンスシステムの動作方法１６００を示す。方法１６００は、図１及び図２のＦＰＧシステム１０８などの任意の適宜なＦＰＧシステムによって実行され得る。説明の目的のために、方法１６００は、真空調理プロセスに関して説明されるが、方法はそのような調理プロセスに限定されない。例えば、方法１６００は、ベーキングオーブン又は他の調理機器を使用して実施され得る。

１６０２で、ＦＰＧシステムの少なくとも１つのプロセッサは、複数の調理機器による複数の調理プログラム実行の表示を受信し得る。上述のように、調理指示は、調理機器によって実行可能かつ、データ分析を容易にするために潜在的に無制限の調理パラメータセットを有限個のレシピに照合することを可能にする、変更可能なリアルタイム状態の更新を入力として用いる、一意に識別されるプロセッサ読み取り可能調理プログラムとして保存され得る。ＦＰＧシステムの各ユーザは、調理プログラムを実行するために１つ又は複数の調理機器を利用することができ、ＦＰＧシステムは多数のユーザによる使用を容易にし得る。

これらの調理プログラムは、上述のように、食品の所望の結果の画像、ビデオ、及び／又はテキスト記述を表示し得るユーザのプロセッサベースのシステム又はデバイス（例えば、スマートフォン、タブレット、ラップトップ）を介して選択され得る。そのような調理プログラムは、数値入力（例えば、温度、重さ、高度）、テキスト入力（例えば、ミディアムレア、リブアイ）、又はカメラベースの入力（例えば、検出された肉のタイプ、検出された食品のサイズ、検出された使用された調理機器のタイプ）によって更にパラメータ化され得る。

ＦＰＧシステムは、様々な方法を用いて、ユーザがどの食品を調理しているか、及びそのような食品を調製するためにユーザがどの機器及び技術を使用しているかを判定し得る。これらの方法は、例えば、ユーザのコンピューティングデバイス（１つ又は複数）に通信可能に結合された調理機器に調理プログラムを送信する、ユーザの選択を含み得る。これらの方法はまた、ＧＵＩを介するオンラインレシピデータベース又はモバイルアプリとのユーザの対話パターンを検出することも含み得る。対話パターンは、例えば、調理機器及び／又はユーザのコンピューティングデバイス（例えば、スマートフォン、タブレット、ラップトップ）を介してユーザに提示されるＧＵＩを介して、ユーザがレシピを閲覧したり、これと対話したりするのに費やされるアクティブ時間の量を推定することも含み得る。別の例として、ＦＰＧシステムは、ユーザがオフラインで使用するためにレシピを印刷したことを検出することができ、それによってユーザが印刷されたレシピに従って調理機器を使用して食品を調理する予定であることをＦＰＧシステムに伝達し得る。

１６０４で、少なくとも１つのプロセッサは、複数の調理プログラムのそれぞれについて少なくとも１つの調理パラメータを受信し得る。調理パラメータは、入力調理パラメータ又は出力調理パラメータを含み得る。例えば、少なくとも１つのプロセッサは、調理機器から、及び／又はユーザのコンピューティングデバイスから食品の所望の特性（例えば、食感、硬さ、火の通り具合）を含む少なくとも１つの入力調理パラメータを受信し得る。別の例として、ＦＰＧシステムの少なくとも１つのプロセッサは、調理機器から直接又は間接的に得られたリアルタイム測定値（例えば、温度、水の容積、調理時間）を含む少なくとも１つの出力調理パラメータを受信し得る。

このデータには、どの食品（１つ又は複数）が調理されたかを検証し、調理に先立ってユーザに提示される視覚的表現と比較して出来上がった食品がどうであるかを判定し、出来上がった食品へのユーザの満足度を測定するために、ユーザから提供されるフィードバックが補足されてもよい。例えば、ＦＰＧシステムは、ユーザのコンピューティングデバイスのＧＵＩを介して入力されたユーザからのフィードバックを受信し得る。

幾つかの実施形態では、ＦＰＧシステムの少なくとも１つのプロセッサは、調理機器及び／又はユーザコンピューティングデバイス（例えば、スマートフォン、タブレット、ラップトップ）から少なくとも１つの出力調理パラメータを受信し得る。そのような出力調理パラメータは、それらに限定されないが、温度、投影された調理時間、予測調理完了時間、食品の画像、又はユーザ満足度の指標を含み得る。

１６０６で、ＦＰＧシステムの少なくとも１つのプロセッサは、受信された調理パラメータを分析し得る。１６０８で、ＦＰＧシステムの少なくとも１つのプロセッサは、受信された調理パラメータの分析に少なくとも部分的に基づいて、ユーザに関連する少なくとも１つのユーザコンピューティングデバイスに分析結果データを提供し得る。

一例として、収集されたデータは、個別のユーザが過去の調理結果を再現するために使用されてもよい。そのような場合、後日にユーザは、以前に実行されたのと同じ又は同様の方法で調理機器を制御して食品を調理するために、そのようなデータを取得し得る。収集されたデータは、今後のレシピや調理プログラムをユーザの好みをよりよく満たすために調整するために使用されてもよい。収集されたデータはまた、レシピ、製品又はサービスをユーザに提案するため、又は興味を共有するユーザのコミュニティにユーザを接続するために使用されてもよい。

ジャストインタイムでの問題解決、製品、又は同時に食品調製している他のユーザとの接続を提示するために、リアルタイムの調理データが使用され得る。例えば、ＦＰＧシステムは、受信された調理データを分析して、特定の時間に食品が完全に調理されないことを判定し、それに応答して、ユーザのニーズを満たすように調理プログラムを変更することをユーザに提案し得る。幾つかの実施形態では、ＦＰＧシステムは、ユーザの指定された要求の１つ又は複数を満たすように調理プログラムを自律的に変更し得る。

ＦＰＧシステムは、多くのユーザから集められたデータを様々な目的で使用し得る。一例として、ＦＰＧシステムは、集計されたデータを使用して、大域的な、又は地理的に局所化、又は他の方法で区分された料理の好みやトレンドの推定値を生成し得る。ＦＰＧシステムはまた、受信されたリアルタイム調理データ及び／又はユーザにより供給されるフィードバックに基づいて調理プログラムを改善するために集められたデータを分析し得る。例えば、食品の調理プログラムは、７０℃の調理温度を指定し得る。ある期間にわたって、ＦＰＧシステムは、受信された調理データ及びユーザのフィードバックに基づいて、食品が６５℃で調理された場合に一般にユーザがその食品を好むと判断し得る。したがって、
ＦＰＧシステムは、６５℃の調理温度を指定するように調理プログラムを変更することができ、又は少なくとも調理温度が６５℃であるほうが好ましいという提案をユーザに提示し得る。

図１７は、１つの例示的実施態様による、食品調製及びガイダンスシステムの動作方法１７００を示す。方法１７００は、方法１６００（図１６）を実行する際に使用されてもよい。１７０２で、ＦＰＧシステムの少なくとも１つのプロセッサは、調理機器に送信されるべき調理プログラムのユーザによる少なくとも１つの選択を検出し得る。例えば、幾つかの実施例では、少なくとも１つのプロセッサは、調理プログラムを描写する画像、調理プログラムを描写するビデオ、及び／又は調理プログラムを記述するテキストのユーザによる選択を検出し得る。ユーザは、ユーザのコンピューティングデバイスのＧＵＩ及び／又は調理機器のＧＵＩを使用して、調理プログラムを選択し得る。

図１８は、例示的な一実施形態による食品調製及びガイダンスシステムの動作方法１８００を示す。方法１８００は、方法１６００（図１６）を実行する際に使用されてもよい。１８０２で、ＦＰＧシステムの少なくとも１つのプロセッサは、少なくとも１つの選択可能な調理プログラムを提供するユーザコンピューティングデバイスのＧＵＩとのユーザ対話パターンを検出し得る。例えば、幾つかの実施形態では、少なくとも１つのプロセッサは、グラフィカルユーザインターフェースを介して、選択的な調理プログラムの閲覧又はこれとの対話に費やされるアクティブ時間を推定し得る。ＦＰＧシステムは、調理プログラムに関連するＧＵＩと対話（例えばスクロール、選択、ポインティング）する、決定されたアクティブ時間の量（例えば１５分）を費やすユーザが調理プログラムを実施中である可能性が高いと推測し得る。ＦＰＧシステムはまた、選択可能な調理プログラムに関する情報（例えばレシピ）の印刷を検出することもでき、これはユーザが調理プログラムを実施するであろうことを示し得る。そのような場合、ユーザコンピューティングデバイス上で実行中のアプリケーション、ブラウザ又は印刷ドライバは、ユーザが情報を印刷したことを示す通知をＦＰＧシステムに送信し得る。別の例として、ＦＰＧシステムは、他のユーザ又は他のユーザコンピューティングデバイスとの選択可能な調理プログラムの共有を検出し得る。例えば、ユーザは、自分のスマートフォンから自分のコンピュータ又はタブレットコンピュータにレシピを送信して閲覧する場合があり、これは、ユーザがもうすぐ料理プログラムの実行を意図していることを示し得る。このような共有又はメッセージングの検出は、任意の適宜なアプリケーション又はモジュールを介して達成され得る。例えば、ユーザコンピューティングデバイスは、調理プログラムに関する情報が別のユーザ又は別のユーザコンピューティングデバイスにいつ送信されたのかを判定するために、ユーザのコンピューティングデバイス上で実行されるメッセージアプリケーションによって送信されるメッセージをモニタリングするモバイル調理アプリケーションを実施し得る。上述のように、そのような対話型パターンの検出は、ユーザが、特定の調理プログラムが実際に実施されたことを確認するために検証され得る。

図１９は、１つの例示的実施形態による、食品調製及びガイダンスシステムを操作する方法１９００を示す。方法１９００は、方法１６００（図１６）を実行する際に使用されてもよい。１９０２で、ＦＰＧシステムの少なくとも１つのプロセッサは、上述のように、受信された調理パラメータを分析して調理プログラムを変更し得る。１９０４で、少なくとも１つのプロセッサは、変更された調理プログラムを、ユーザコンピューティングデバイス又は調理機器の少なくとも１つに提供し得る。

幾つかの実施形態では、ＦＰＧシステムの少なくとも１つのプロセッサは、受信された調理パラメータを分析して、特定のユーザの調理プログラムを変更し、次いで、変更された調理プログラムを特定のユーザに関連するユーザコンピューティングデバイス、又は特定のユーザに関連する調理器具に提供し得る。幾つかの実施形態では、ＦＰＧシステムの少なくとも１つのプロセッサは、受信された調理パラメータを分析し、複数のユーザのために調理プログラムを変更し得る。

図２０は、１つの例示的実施形態による、食品調製及びガイダンスシステムの動作方法２０００を示す。方法２０００は、方法１６００（図１６）を実行する際に使用されてもよい。２００２で、ＦＰＧシステムの少なくとも１つのプロセッサは、ユーザに関連する調理機器による調理プロセスの実行中に、そのユーザに関連するユーザコンピューティングデバイスに少なくとも１つの調理のヒントを提供し得る。例えば、少なくとも１つのプロセッサは、調理プロセスの実行中又は実行後に、製品の推奨又はサービスの推奨のうちの少なくとも１つをユーザに関連するユーザコンピューティングデバイスに提供し得る。別の例として、ＦＢＧシステムの少なくとも１つのプロセッサは、食品の調理プログラムの推奨、又は食品のレシピの推奨の少なくとも１つを、ユーザに関連するユーザコンピューティングデバイスに提供し得る。

図２１は、１つの例示的実施例による食品調製及びガイダンスシステムの動作方法２１００を示す。方法２１００は、方法１６００（図１６）を実行する際に使用されてもよい。２１０２で、ＦＰＧシステムの少なくとも１つのプロセッサは、複数の調理機器のうちの少なくとも２つによる同じ調理プログラムの重複した実行の表示を受信し得る。２１０４で、同じ調理プログラムの重複した実行の表示の受信に応答して、少なくとも１つのプロセッサは、同じ調理プログラムを実行するそれぞれの調理機器に関連する少なくとも２人のユーザのユーザコンピューティングデバイスに通信情報を提供し、それにより、少なくとも２人のユーザが、同じ調理プログラムの実行中又は実行後に、互いに通信し得るようにする。幾つかの実施形態では、少なくとも１つのプロセッサは、ユーザのユーザコンピューティングデバイスによってアクセス可能なオンラインコミュニティに関する情報をユーザに提供し得る。

例えばＦＰＧシステムは、同じ又は類似するタイプの食品を同時に、又は並行して調理していると決定されたユーザにアクセス可能なフォーラム、又は「フィード」を提供しる。このようなユーザは、フォーラムを通して互いに通信して、調理プログラムに関するコメント、画像、ビデオなどを提供し得る。

図２２は、１つの例示的実施形態による、食品調製及びガイダンスシステムの動作方法２２００を示す。方法２２００は、方法１６００（図１６）を実行する際に使用され得る。２２０２で、ＦＰＧシステムの少なくとも１つのプロセッサは、受信された調理パラメータを分析して、決定されたユーザの一部の調理の好みを判定し得る。例えば、少なくとも１つのプロセッサは、受信された調理パラメータを分析して、少なくとも１つの地理的領域（例えば、都市、州、区、国）内のユーザの調理の好みを判定し得る。別の例として、ＦＰＧシステムの少なくとも１つのプロセッサは、受信された調理パラメータを分析して、ユーザとシステムとの対話に基づいてユーザの調理の好みを判定し得る。例えば、ＦＰＧシステムは、第１の調理プログラムを好むユーザが第２の異なる調理プログラムを好む傾向があると判定し得る。このように判定された情報を用いて、ＦＰＧシステムは、第１の調理プログラムを選択したユーザに第２の調理プログラムを推奨し得る。

前述の詳細な説明では、ブロック図、概略図、及び実施例を用いて、デバイス及び／又はプロセスの様々な実施形態を示してきた。そのようなブロック図、概略図、及び実施例が１つ又は複数の機能及び／又は動作を含む限り、当業者には、そのようなブロック図、フローチャート、又は実施例の中の各機能及び／又は動作を、多様なハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又は実質的にそれらの任意の組み合わせによって、個別に、及び／又は集合的に実施可能であることが理解されよう。一実施形態では、本主題は、特定用途向け集積回路（ＡＳＩＣ）を介して実施され得る。しかし、本明細書に開示された実施形態の全体又は一部が、１つ又は複数のコンピュータで実行される１つ又は複数のコンピュータプログラムとして（例えば１つ又は複数のコンピュータシステムで実行される１つ又は複数のプログラムとして）、１つ又は複数のコントローラ（例えばマイクロコントローラ）で実行される１つ又は複数のプログラムとして、１つ又は複数のプロセッサ（例えばマイクロプル）で実行される１つ又は複数のプログラムとして、ファームウェアとして、又は実質的にそれらの任意の組み合わせとして標準集積回路で等しく実施可能であり、またソフトウェア又はファームウェア用の回路の設計及び／又はコードの書き込みは、本開示に照らして十分に当業者の技能の範囲内にあることを当業者は理解するであろう。

当業者は、本明細書に記載の方法又はアルゴリズムの多くは、追加の行為を使用してもよく、幾つかの行為を省略してもよく、及び／又は指定された順序と異なる順序で行為を実行してもよいことを理解するであろう。

更に、当業者は、本明細書で教示される機構は、様々な形態のプログラム製品として配布可能であり、例示的実施形態は、配布を実際に遂行するために使用される特定のタイプの非一時的な信号担持媒体に関わりなく等しく適用されることを理解するであろう。非一時的信号担持媒体の例には、それらに限定されないが、以下の媒体、すなわちフロッピー（登録商標）ディスク、ハードディスクドライブ、ＣＤ ＲＯＭ、デジタルテープ、及びコンピュータメモリなどの記録可能型媒体が挙げられる。

上述の様々な実施形態を組み合わせて、更なる実施形態を提供し得る。２０１４年７月７日に出願された米国仮特許出願第６２／０２１、５３０号、２０１４年１２月２２日に出願された米国仮特許出願第６２／０９５、６６９号、２０１５年１月３０日に出願された米国仮特許出願第６２／１１０２２８号、２０１５年７月１日に出願された米国仮出願第１４／７８９、４１４号、２０１５年７月１日に出願されたＰＣＴ出願ＰＣＴ／ＵＳ２０１５／０３８８５８号、２０１５年６月２１日に出願された米国仮特許出願第６２／１９５、１９９号、２１１５号、２０１５年１０月１６日に出願された米国仮特許出願第６２／２４２、８６４号、２０１５年１０月１６日に出願された米国意匠特許出願第２９／ ５４２、７３１号、及び２０１５年１１月１６日に出願された米国仮特許出願第６２／２５５、６２２号は、全体として参照により本明細書に組み込まれる。実施形態の態様は必要に応じて、更なる実施形態を提供するために様々な特許、出願及び刊行物のシステム、回路及び概念を使用するように変更可能である。

これらの変更及び他の変更は、上記の詳細な説明に照らした実施形態に対して行うことができる。一般に、以下の特許請求の範囲において、使用される用語は、特許請求の範囲を明細書及び特許請求の範囲に開示された特定の実施形態に限定するものと解釈されるべきではなく、このような特許請求の範囲が認められる同等物の全範囲とともに可能な全ての実施態様を含むと解釈されるべきである。したがって、特許請求の範囲は、本開示によって限定されない。

Claims (38)

1. プロセッサベースの食品調製ガイダンスシステムの動作方法であって、
   少なくとも１つのプロセッサによって、複数の調理機器による複数の調理プログラムの実行の表示を受信するステップと
   前記少なくとも１つのプロセッサによって、前記複数の調理プログラムの各々について入力調理メータ又は出力調理パラメータを含む少なくとも１つの調理パラメータを受信するステップと、
   前記少なくとも１つのプロセッサによって、前記受信された調理パラメータを前記少なくとも１つのプロセッサに結合された非一時的プロセッサ読み取り可能な記憶媒体に保存するステップと、
   前記少なくとも１つのプロセッサによって、前記受信された調理パラメータを分析するステップと、
   前記少なくとも１つのプロセッサによって、前記受信された調理パラメータの前記分析に少なくとも部分的に基づいてユーザに関連する少なくとも１つのユーザコンピューティングデバイスに分析結果データを提供するステップと、を含む方法。
2. 複数の調理プログラムの実行の表示を受信するステップは、調理機器に送信される調理プログラムの少なくとも１つのユーザ選択を検出するステップを含む、請求項１に記載の方法。
3. 複数の調理プログラムの実行の表示を受信するステップは、調理プログラムを描写する画像、調理プログラムを描写するビデオ、又は調理プログラムを記述するテキストの少なくとも１つの少なくとも１つのユーザ選択を検出するステップを含む、請求項１に記載の方法。
4. 複数の調理プログラムの実行の表示を受信するステップは、少なくとも１つの選択可能な調理プログラムを提供するユーザコンピューティングデバイスのグラフィカルユーザインターフェースとのユーザ対話パターンを検出するステップを含む、請求項１に記載の方法。
5. グラフィカルユーザインターフェースとのユーザ対話パターンを検出するステップは、
   前記グラフィカルユーザインターフェースを介して選択可能な調理プログラムの閲覧又はこれとの対話に費やされたアクティブ時間を推定するステップ、
   選択可能な調理プログラムに関連する情報の印刷を検出するステップ、又は
   別のユーザ又は別のユーザコンピューティングデバイスとの選択可能な調理プログラムの共有を検出するステップの少なくとも１つを含む、請求項４に記載の方法。
6. 少なくとも１つの調理パラメータを受信するステップは、食品の所望の仕上がり特性を含む少なくとも１つの入力調理パラメータを受信するステップを含む、請求項１に記載の方法。
7. 食品の所望の仕上がり特性を受信するステップは、食品の食感、硬さ、又は火の通り具合の少なくとも１つを受信するステップを含む、請求項６に記載の方法。
8. 少なくとも１つの調理パラメータを受信するステップは、調理機器から取得されたリアルタイムの測定値を含む少なくとも１つの出力調理パラメータを受信するステップを含む、請求項１に記載の方法。
9. 少なくとも１つの調理パラメータを受信するステップは、温度、予測調理時間、予測調理完了時間、食品の画像、又はユーザの満足度の指標の少なくとも１つを含む少なくとも１つの出力調理パラメータを受信するステップを含む、請求項１に記載の方法。
10. 少なくとも１つの調理パラメータを受信するステップは、ユーザコンピューティングデバイス又は調理機器の少なくとも１つから少なくとも１つの調理パラメータを受信するステップを含む、請求項１に記載の方法。
11. 前記受信された調理パラメータを分析するステップは、調理プログラムを変更するために前記受信された調理パラメータを分析するステップを含み、少なくとも１人のユーザに分析結果データを提供するステップは、ユーザコンピューティングデバイス又は調理機器の少なくとも１つに変更された調理プログラムを提供するステップを含む、請求項１に記載の方法。
12. 前記受信された調理パラメータを分析するステップは、特定のユーザのために調理プログラムを変更するために前記受信された調理パラメータを分析するステップを含み、少なくとも１人のユーザに分析結果データを提供するステップは、前記特定のユーザに関連するユーザコンピューティングデバイス、又は前記特定のユーザに関連する調理機器の少なくとも１つに前記変更された調理プログラムを提供するステップを含む、請求項１に記載の方法。
13. 分析結果データを提供するステップは、前記調理機器による調理プロセスの実行中に少なくとも１つの調理のヒントをユーザに提供するステップを含む、請求項１に記載の方法。
14. 分析結果データを提供するステップは、製品の推奨又はサービスの推奨の少なくとも１つをユーザに関連するユーザコンピューティングデバイスに提供するステップを含む、請求項１に記載の方法。
15. 分析結果データを提供するステップは、食品の調理プログラムの推奨、又は食品のレシピの推奨の少なくとも１つをユーザに関連するユーザコンピューティングデバイスに提供するステップを含む、請求項１に記載の方法。
16. 分析結果データを提供するステップは、前記ユーザの前記ユーザコンピューティングデバイスによってアクセス可能なオンラインコミュニティに関する情報を前記ユーザに提供するステップを含む、請求項１に記載の方法。
17. それぞれの複数の調理機器による複数の調理プログラムの実行の表示を受信するステップは、前記複数の調理機器のうちの少なくとも２つによる同じ調理プログラムの重複した実行の表示を受信するステップを含み、分析結果データを提供するステップは、前記同じ調理プログラムを実行するそれぞれの前記調理機器に関連する少なくとも２人のユーザのユーザコンピューティングデバイスに、前記少なくとも２人のユーザが前記同じ調理プログラムの実行中又は実行後に互いに通信し得るように、通信情報を提供するステップを含む、請求項１に記載の方法
18. 前記受信された調理パラメータを分析するステップは、前記受信された調理パラメータを分析して決められたユーザの一部の調理の好みを判定するステップを含む、請求項１に記載の方法。
19. 前記受信された調理パラメータを分析して決められたユーザの一部の調理の好みを判定するステップは、前記受信された調理パラメータを分析して少なくとも１つの地理的領域についての調理の好みを判定するステップを含む、請求項１８に記載の方法。
20. 少なくとも１つのプロセッサと、
    前記少なくとも１つのプロセッサに通信可能に結合され、プロセッサ実行可能命令又はデータの少なくとも一方を保存する、少なくとも１つの非一時的プロセッサ読み取り可能記憶媒体と、を備えるプロセッサベースの食品調製ガイダンスシステムであって、使用時に前記少なくとも１つのプロセッサは、
    複数の調理機器による複数の調理プログラムの実行の表示を受信し、
    前記複数の調理プログラムの各々について入力調理メータ又は出力調理パラメータを含む少なくとも１つの調理パラメータを受信し、
    前記受信された調理パラメータを分析し、
    前記受信された調理パラメータの前記分析に少なくとも部分的に基づいて、ユーザに関連する少なくとも１つのユーザコンピューティングデバイスに分析結果データを提供する、システム。
21. 前記少なくとも１つのプロセッサは、
    調理機器に送信される調理プログラムの少なくとも１つのユーザ選択を検出する、請求項２０に記載のシステム。
22. 前記少なくとも１つのプロセッサは、
    調理プログラムを描写する画像、調理プログラムを描写するビデオ、又は調理プログラムを記述するテキストの少なくとも１つの少なくとも１つのユーザ選択を検出する、請求項２０に記載のシステム。
23. 前記少なくとも１つのプロセッサは、
    少なくとも１つの選択可能な調理プログラムを提供するユーザコンピューティングデバイスのグラフィカルユーザインターフェースとのユーザ対話パターンを検出する、請求項２０に記載のシステム。
24. 前記少なくとも１つのプロセッサは、
    前記グラフィカルユーザインターフェースを介して選択可能な調理プログラムの閲覧又はこれとの対話に費やされたアクティブ時間を推定し、又は
    選択可能な調理プログラムに関連する情報の印刷を検出し、又は
    別のユーザ又は別ユーザコンピューティングデバイスとの選択可能な調理プログラムの共有を検出する、請求項２３に記載のシステム。
25. 前記少なくとも１つのプロセッサは、
    食品の所望の仕上がり特性を含む少なくとも１つの入力調理パラメータを受信する、
    請求項２０に記載のシステム。
26. 前記少なくとも１つのプロセッサは、食品の食感、硬さ、又は火の通り具合の少なくとも１つを受信する、請求項２５に記載のシステム。
27. 前記少なくとも１つのプロセッサは、
    調理機器から取得されたリアルタイムの測定値を含む少なくとも１つの出力調理パラメータを受信する、請求項２０に記載のシステム。
28. 前記少なくとも１つのプロセッサは、
    温度、予測調理時間、予測調理完了時間、食品の画像、又はユーザの満足度の指標の少なくとも１つを含む少なくとも１つの出力調理パラメータを受信する、請求項２０に記載のシステム。
29. 前記少なくとも１つのプロセッサは、
    ユーザコンピューティングデバイス又は調理機器の少なくとも１つから少なくとも１つの調理パラメータを受信する、請求項２０に記載のシステム。
30. 前記少なくとも１つのプロセッサは、
    調理プログラムを変更するために受信された調理パラメータを分析し、
    前記変更された調理プログラムをユーザコンピューティングデバイス又は調理機器の少なくとも１つに提供する、請求項２０に記載のシステム。
31. 前記少なくとも１つのプロセッサは、
    特定のユーザのための調理プログラムを変更するために前記受信された調理パラメータを分析し、
    前記特定のユーザに関連するユーザコンピューティングデバイス、又は前記特定のユーザに関連する調理機器の少なくとも１つに前記変更された調理プログラムを提供する、請求項２０に記載のシステム。
32. 前記少なくとも１つのプロセッサは、
    ユーザに関連する調理機器による調理プロセスの実行中に前記ユーザに関連するユーザコンピューティングデバイスに少なくとも１つの調理のヒントを提示する、請求項２０に記載のシステム。
33. 前記少なくとも１つのプロセッサは、
    製品の推奨又はサービスの推奨の少なくとも１つをユーザに関連するユーザコンピューティングデバイスに提供する、請求項２０に記載のシステム。
34. 前記少なくとも１つのプロセッサは、
    食品の調理プログラムの推奨又は食品のレシピの推奨の少なくとも１つをユーザに関連するユーザコンピューティングデバイスに提供する、請求項２０に記載のシステム。
35. 前記少なくとも１つのプロセッサは、
    前記ユーザの前記ユーザコンピューティングデバイスによってアクセス可能なオンラインコミュニティに関する情報を前記ユーザに提供する、請求項２０に記載のシステム。
36. 前記少なくとも１つのプロセッサは、
    前記複数の調理機器のうちの少なくとも２つによる同じ調理プログラムの重複した実行の表示を受信し、
    前記同じ調理プログラムを実行するそれぞれの前記調理機器に関連する少なくとも２人のユーザのユーザコンピューティングデバイスに、前記少なくとも２人のユーザが前記同じ調理プログラムの実行中又は実行後に互いに通信し得るように、通信情報を提供する、請求項２０に記載のシステム。
37. 前記少なくとも１つのプロセッサは、
    前記受信された調理パラメータを分析して決められたユーザの一部の調理の好みを判定する、請求項２０に記載のシステム。
38. 前記少なくとも１つのプロセッサは、
    前記受信された調理パラメータを分析して少なくとも１つの地理的領域内のユーザーの調理の好みを判定する、請求項３７に記載のシステム。

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