JP4288208B2 - 電源コードの格納装置 - Google Patents

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浩平 西山
洋典 枡本
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Description

この発明は、使用時に発熱するために筐体内に放熱用のファンが設けられた電気機器における、電源コードの格納装置に関するものである。
パーソナルコンピューター、プロジェクタ、IH調理具などの使用時に発熱する電気機器においては、筐体内に放熱用のファンが取り付けられている。
また、電気機器に付随する電源コードは、電気機器の筐体内に巻き込んで格納するようにすることが好ましいが、筐体内に電源コード巻き取り用のコードリールを取り付けるスペースがない場合は、コードを筐体内に巻き取って格納することができず、電気機器本体とは別に保管したり、持ち運ぶ必要がある。
そのために、携帯性を重視して筐体を小型化すると電源コードを巻き取ることができず、電源コードは別に持ち運ばなければならないこととなり、筐体の小型化が必ずしも携帯性の向上につながっていない。
この発明は、筐体内に独立したスペースを確保する必要なく、筐体内に電源コードを格納でき、電気機器の携帯性を向上させることを課題とするものである。
この発明は、放熱用ファンを有する電気機器において、前記放熱用ファンを囲んで電源コードのコードリールを設けて電源コードの格納装置を構成するものである。
前記コードリールの形状・構造に限定はない。例えば、通気口を有する筒体(請求項2)や、放熱用のファンを囲んで多数の柱を立設する構成が考えられる。
前記コードリールの装着部から電気機器筐体の外側との間には連通溝を形成することが好ましい(請求項3)。この連通溝は電源コードの配設の他に、放熱用ファンからの排気及び吸気に用いられる。したがって、この連通溝は複数設けることが好ましい。
電気機器の構造によっては、前記コードリールを電気機器の筐体から出入り可能に取り付ける(請求項4)ことにより、コードリールの取り扱いの利便性が向上する。
なお、電源コードがコードリールに残ったままで電気機器を使用すると、所期の放熱効果が得られないおそれがある。そこで、電源コードがコードリールから完全に引き出されたときにのみ電気機器の主スイッチがONとなるように、補助スイッチを設けることが好ましい。
補助スイッチの構成としては、コードリールの内側に電源コードが完全に引き出されたときにのみ露出する接点を設け、コードリールの外側に設置されたバネ接点が電源コード引き出し時に前記接点に接触してONとなる構成や、コードリールの回転数をカウントしてスイッチをONとする構成などが考えられる。
また、簡便な方法としては、補助スイッチに代えて電源コードの基部に目印を付けておくこともできる。
この発明によれば、放熱用ファンを囲んでコードリールを設けたので、格別のスペースを確保することなく、電源コードを筐体内に格納することができる。そして、使用時には電源コードは引き出されるので、放熱ファンによる放熱は支障なく行われる。特に、請求項4の発明においてはコードリールと筐体外部との間の連通溝により空気の流通が促進されるので、一層効果的な放熱が行われる。
図1ないし図3はIH調理器における実施形態であり、筐体1の上部にIHヒーター2が設置してあり、その下方に放熱用ファン3が取り付けてある。この放熱用ファン3を囲んで電源コード4のコードリール5が設置してある。
前記コードリール5は円筒状であって周壁及び底壁に多数の通気孔6が設けてある。また、電源コードの自動巻き取りが出きるように、バネ力により回転するようにしてある。
前記筐体1の底面には、前記コードリール5に沿って環状溝7が設けてあり、環状溝7と筐体外部とを連通する2本の連通溝8,9が反対向きに設けてある。前記連通溝8,9の一方は排気路、他方は流入路として機能すると共に、一方は電源コード4の配設溝として機能する。また、電源コードの配設溝となる連通溝の幅は、電源コードのプラグが収納できるものとしてある。
なお、コードリールの通気孔6を僅かに円周方向に傾斜させることにより、電源コードの配設される連通溝は外気の流入路として機能するようにすることが、電源コードの加熱が防止できるので好ましい。
前記筐体1の下部には小突起10が設けてあり、筐体1と接地面との間に空隙が形成され、この空隙から空気が流通できるようにしてある。
この実施形態において、調理器を収納するときには、コードリール5に電源コード4を巻き取り、プラグを含めてケーシング内にコンパクトに収納することができる。したがって、調理器の携帯も容易となる。
調理器を使用するときには、電源コード4からコードリール5から完全に引き出す。完全に引き出したことが分かるように、電源コードの基部に目印を付けておくことが好ましい。
電源コードが完全に引き出されると、コードリール5の通気孔6が露出するので、コードリール内外は自由に空気が出入りすることができる。
上記実施形態においては、コードリール下方に環状溝7を設け、外部との連通溝8,9を設けたので、外気は連通溝から環状溝を経て一層効率よく冷却ファン部分に導入され、排気も連通溝から効率よく排出されるので、高い冷却効率を得ることができる。
なお、連通溝と小突起の双方を設けることが空気の流通を容易にする点で好ましいが、連通溝のみ、小突起のみ(このときは小突起の高さを電源コード通過可能な高さとする)又はコードリールが配設される連通溝と小突起の組み合わせとすることもできる。
図4、図5はコードリール5を軸方向に移動可能に取り付けたものであり、電源コードの巻き取り時にコードリールが筐体から突出することにより、電源コードの巻き付け作業が容易となる。
図4はプロジェクタの例であり、コードリールと放熱ファンとが共に筐体から突出できるようにしてある。使用時には放熱ファンの格納スペースが露出する程度まで筐体から飛び出させる。そして、不使用時にはコードリールに電源コードを巻き付け、筐体1内へ収納する。
このような構成とする場合は、空気の流通用の溝などは不要である。
図5はノート型パソコンの例である。ノート型パソコンのように筐体が薄い器機においては、電源コードの収納スペースがそのまま空冷スペースとなる。
この発明は、電気機器の筐体内に、独立したスペースを必要とせずに電源コードを格納することができものであり、産業上の利用可能性を有するものである。
この発明の実施形態の断面図 同じく空気流路を示す平面図 同じくコードリールの拡大斜視図 同じくプロジェクタへの適用例を示す斜視図 同じくノート型パソコンへの適用例を示す斜視図
符号の説明
1 筐体
2 IHヒーター
3 ファン
4 電源コード
5 コードリール
6 通気孔
7 環状溝
8 連通溝
9 連通溝
10 小突起

Claims (4)

  1. 放熱用ファンを有する電気機器において、前記放熱用ファンを囲んで電源コードのコードリールを設けた、電源コードの格納装置
  2. コードリールは、通気口を有する筒体とした、請求項1記載の電源コードの格納装置
  3. コードリールの装着部から電気機器筐体の外側との間に連通溝が形成された、請求項1記載の電源コードの格納装置
  4. コードリールは、電気機器の筐体から突出可能に取り付けられた、請求項1記載の電源コードの格納装置
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