JP2019220854A - 画像読取装置 - Google Patents

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江崎 康浩
Yasuhiro Ezaki
康浩 江崎
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Abstract

【課題】ブック原稿の読取画質の低下を抑えることができる画像読取装置を提供する。【解決手段】画像読取ユニット13は、原稿台に載置された原稿を光学的に読み取る。状態検出部53は、原稿台に載置された原稿がブック原稿である場合において、ブック原稿の開閉状態を検出する。画像処理部54は、画像読取ユニット13がブック原稿を読み取って得られた読取データに対して影を除去するための画像処理である影処理を行う。画像処理部54は、原稿台11に載置されたブック原稿が開状態であることを状態検出部53が検出した場合には、読取データに対する影処理は行わない。【選択図】図6

Description

本発明は、原稿の画像を読み取る画像読取装置に関する。
原稿台に載置された原稿に光を照射し、原稿からの反射光を受光素子で受光して原稿の読取データを取得する画像読取装置が知られている。
このような画像読取装置において、ブック原稿(本)の読み取りを行うことがある。ブック原稿を見開きの状態で原稿台に載置して読み取った場合、読取データにおいて、見開きページの中央部(のど)に対応する画像の中央部に影が生じる。
これに対し、ユーザによりブックモードが指定されると、ブック原稿の読取データに対して画像の中央部等の影を除去する技術が知られている(特許文献1参照)。
特開平10−307460号公報
ここで、ブック原稿を閉じた状態で原稿台に載置してブック原稿の表紙等を読み取った場合には、見開きページを読み取った場合に生じるような、読取データにおける画像の中央部の影は生じない。
しかし、ブック原稿を閉じた状態で読み取りを行う場合でも、ブックモードが指定されると、見開きの場合と同様に読取データにおける影を除去するための処理が行われる。この結果、影ではない画像の中央部が除去され、読取画質の低下を招く。
ところで、原稿台に載置された原稿がブック原稿であるか否かは、原稿台上の原稿を押さえる圧板が十分に閉じているか否かにより検出できる。そこで、圧板の開閉状態から原稿台に載置された原稿がブック原稿であることが検出された場合に、ユーザが指定することなく、ブックモードが自動設定されるようにすることが可能である。
このようにブックモードが自動設定される場合においても、ブック原稿を閉じた状態で原稿台に載置して読み取りを行う場合にも、ブックモードが自動設定され、読取データにおける影を除去するための処理が行われることがある。この結果、影ではない画像の中央部が除去され、読取画質の低下を招くことがある。
本発明は上記に鑑みてなされたもので、ブック原稿の読取画質の低下を抑えることができる画像読取装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の画像読取装置は、原稿台に載置された原稿を光学的に読み取る読取部と、前記原稿台にブック原稿が載置された場合において、当該ブック原稿の開閉状態を検出する検出部と、前記読取部がブック原稿を読み取って得られた読取データに対して、ブック原稿の一方向における中央部の影を少なくとも除去するための画像処理を行う画像処理部とを備え、前記画像処理部は、前記原稿台に載置されたブック原稿が閉状態であることを前記検出部が検出した場合、ブック原稿の前記一方向における中央部の影を除去するための画像処理は行わないことを特徴とする。
本発明の画像処理装置によれば、ブック原稿の読取画質の低下を抑えることができる。
実施の形態に係る画像読取装置の概略構成を模式的に示すブロック図である。 図1に示す画像読取装置の外観図である。 図1に示す画像読取装置の側面図である。 図1に示す画像読取装置のカバーオープンセンサにおける第1および第2角度センサの論理を説明するための図である。 図1に示す画像読取装置の画像読取ユニットおよび原稿長さセンサを示す平面図である。 図1に示す画像読取装置の特徴的な機能部を示すブロック図である。 図1に示す画像読取装置の動作を説明するためのフローチャートである。 開状態のブック原稿を天側または地側から見た図である。 天地方向が画像読取装置の前後方向に平行になる向きで原稿台に載置された開状態のブック原稿を上側から見た図である。 図9の向きで原稿台に載置された開状態のブック原稿による圧板の押圧部分を示す図である。 天地方向が画像読取装置の前後方向に直交する向きで原稿台に載置された開状態のブック原稿を上側から見た図である。 図11の向きで原稿台に載置された開状態のブック原稿による圧板の押圧部分を示す図である。 原稿台に載置された閉状態のブック原稿を上側から見た図である。 閉状態のブック原稿による圧板の押圧部分を示す図である。 影処理の対象領域の説明図である。 影処理の対象領域の説明図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。各図面を通じて同一もしくは同等の部位や構成要素には、同一もしくは同等の符号を付している。
以下に示す実施の形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置等を例示するものであって、この発明の技術的思想は、各構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。この発明の技術的思想は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
図1は、本発明の実施の形態に係る画像読取装置の概略構成を模式的に示すブロック図である。図2は、図1に示す画像読取装置の外観図である。図3は、図1に示す画像読取装置の側面図である。図4は、図1に示す画像読取装置のカバーオープンセンサにおける第1および第2角度センサの論理(オン、オフ)を説明するための図である。図5は、図1に示す画像読取装置の画像読取ユニットおよび原稿長さセンサを示す平面図である。図6は、図1に示す画像読取装置の特徴的な機能部を示すブロック図である。なお、以下の説明において、図2の矢印で示す上下左右前後を上下左右前後方向とする。
図1、図2に示すように、本実施の形態に係る画像読取装置1は、装置本体2と、原稿台カバー3と、操作パネル4とを備える。
装置本体2は、原稿台11、カバーオープンセンサ12、画像読取ユニット(読取部に相当)13、原稿長さセンサ14,15、および制御回路16を保持または収納している。
原稿台11は、読取対象の原稿が載置される台である。原稿台11は、透明なガラスからなる。原稿台11の表面(上面)に原稿が載置される。原稿台11は、平面視矩形状に形成されている。
ここで、本実施の形態において、主走査方向(前後方向)に平行な方向を、原稿の幅方向とする。すなわち、図5に示すように、原稿の主走査方向における長さを、原稿幅とする。また、主走査方向に直交する方向である副走査方向(左右方向)における原稿の長さを、原稿長さとする。原稿台11の主走査方向(前後方向)の長さは、画像読取装置1で読取可能な最大定型サイズの原稿の原稿幅よりも大きい。原稿台11の副走査方向(左右方向)の長さは、画像読取装置1で読取可能な最大定型サイズの原稿の原稿長さよりも大きい。
カバーオープンセンサ12は、後述する原稿台カバー3の圧板31の開閉状態を検出するためのものである。図3に示すように、カバーオープンセンサ12は、センサフラッグ21と、第1角度センサ22と、第2角度センサ23とを備える。
センサフラッグ21は、原稿台カバー3の開閉に応じて上下動する。センサフラッグ21は、原稿台カバー3の回動軸の前側近傍に配置されている。
第1角度センサ22および第2角度センサ23は、センサフラッグ21を検出する。第1角度センサ22の下方に第2角度センサ23が配置されている。図4に示すように、第1角度センサ22は、圧板31の開閉角度θが第1角度θ1より大きいときはオフ(センサフラッグ21を検出していない状態)となり、開閉角度θが第1角度θ1以下のときにオン(センサフラッグ21を検出している状態)となる。第2角度センサ23は、開閉角度θが第2角度θ2より大きいときはオフとなり、開閉角度θが第2角度θ2以下のときにオンとなる。ここで、圧板31の開閉角度θは、図3に示すように、水平面である原稿台11の表面と圧板31とがなす角度である。
第1角度θ1は、原稿幅の検出の際に、画像読取ユニット13で圧板31の開状態における読取動作を行う角度として設定されたものである。第2角度θ2は、原稿幅の検出の際に、閉じられる圧板31が閉状態になったことを示す角度として設定されたものである。第2角度θ2は第1角度θ1より小さい。
画像読取ユニット13は、原稿台11に載置された原稿を光学的に読み取る。画像読取ユニット13は、原稿台11の裏面側(下方)に配置されている。画像読取ユニット13は、図示しないモータ等により、副走査方向(左右方向)に水平移動可能に構成されている。図5、図6に示すように、画像読取ユニット13は、2つの光源26と、ラインセンサ27とを備える。
光源26は、原稿台11の裏面側から原稿台11に向けて光を出射する。2つの光源26は、ラインセンサ27を挟んで左右方向に並列して配置されている。
ラインセンサ27は、主走査方向(前後方向)に沿って配置された複数の読取素子を有する。ラインセンサ27は、原稿台11側からの光を読取素子で受光し、読取データを生成する。ラインセンサ27の読取素子は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)からなる。
原稿長さセンサ14,15は、原稿台11上の原稿の原稿長さを検出するために用いられるセンサである。原稿長さセンサ14,15は、発光部および受光部を有する光学式の反射センサからなる。原稿長さセンサ14,15は、原稿の定型サイズに応じた位置に配置されている。
制御回路16は、画像読取装置1全体の動作を制御する。制御回路16の詳細は後述する。
原稿台カバー3は、原稿台11を覆うものである。原稿台カバー3は、原稿台11の後端より後方に配置された、副走査方向に平行な回動軸(図示せず)を中心に回動することで、原稿台11に対して開閉する。原稿台カバー3は、原稿台11に載置された原稿を押さえる圧板31を備える。圧板31は、原稿台11全体を覆う大きさの白色の板状に形成されている。圧板31は、原稿台カバー3の回動により、原稿台11の表面に対して開閉する。
圧板31には、圧板31のほぼ全面に広がるシート状の感圧センサ32が設けられている。感圧センサ32は、原稿台11に載置されたブック原稿を圧板31で押さえたときに、圧板31上のブック原稿による押圧部分を検出するためのものである。
操作パネル4は、各種の入力画面等を表示するとともに、ユーザによる入力操作を受け付ける。操作パネル4は、液晶表示パネル等からなる表示部と、各種の操作キー、タッチパネル等を有する入力部(いずれも図示せず)とを備える。操作パネル4は、画像読取装置1が接続される印刷装置に備えられたものでもよい。
次に、上述した制御回路16の構成を説明する。図6に示すように、制御回路16は、CPU41と、RAM42と、フラッシュメモリ43と、FeRAM44と、入出力I/F(インタフェース)45とを備える。
CPU41は、フラッシュメモリ43に格納されたプログラムに従って動作することにより、読取制御部51、原稿サイズ検出部52、状態検出部(検出部に相当)53、および画像処理部54を構築する。
読取制御部51は、原稿台11に載置された原稿の画像を読み取るよう画像読取ユニット13を制御する。また、読取制御部51は、原稿の読み取り開始前に、画像読取ユニット13による原稿幅の検出のための読取動作を実行する。
原稿サイズ検出部52は、画像読取ユニット13による原稿幅の検出のための読取動作で得られた読取データに基づき、原稿幅を検出する。また、原稿サイズ検出部52は、原稿台11への原稿載置のために開かれた圧板31が閉じられる際の、第1角度センサ22がオンになった時点における原稿長さセンサ14,15の論理(オン、オフ)に基づき、原稿台11上の原稿の原稿長さを検出する。ここで、原稿長さセンサ14,15の論理は、定型サイズにおける原稿長さと関連付けられている。このため、原稿サイズ検出部52は、原稿長さセンサ14,15の論理から原稿長さを検出できる。
状態検出部53は、原稿台11に載置された原稿がブック原稿である場合において、感圧センサ32の検出結果を用いて、当該ブック原稿の開閉状態、および当該ブック原稿が開状態である場合における当該ブック原稿の向きを検出する。ブック原稿の開状態は、ブック原稿を開き、見開きページを下にして原稿台11に載置した状態である。ブック原稿の閉状態は、ブック原稿を閉じたまま、表表紙または裏表紙を下にして原稿台11に載置した状態である。開状態のブック原稿の向きとしては、ブック原稿の天地方向が画像読取装置1における前後方向(主走査方向)に平行になる向きと、ブック原稿の小口方向(天地方向に直交する方向)が画像読取装置1における前後方向に平行になる向きとがある。
画像処理部54は、原稿台11に載置されたブック原稿が開状態であることを状態検出部53が検出した場合、画像読取ユニット13がブック原稿を読み取って得られた読取データに対して影を除去するための画像処理である影処理を行う。画像処理部54は、原稿台11に載置されたブック原稿が開状態であることを状態検出部53が検出した場合には、読取データに対する影処理は行わない。影処理の詳細は後述する。
RAM42は、一時的なデータの保存や演算時におけるCPU41のワークエリアとして使用されるものである。
フラッシュメモリ43は、各種のプログラム等を不揮発的に記憶する。
FeRAM44は、画像読取装置1の機体に固有の各種の調整値等を不揮発的に記憶する。
入出力I/F45は、制御回路16に操作パネル4を接続するものである。
次に、画像読取装置1の動作について説明する。
図7は、画像読取装置1の動作を説明するためのフローチャートである。図7のフローチャートの処理は、ユーザの操作により原稿台カバー3が開かれ、圧板31が開状態となったことにより開始となる。圧板31が開状態となったことは、カバーオープンセンサ12の第1角度センサ22がオフになったことにより検出される。圧板31が開状態となった後、ユーザの操作により原稿台11に原稿が載置され、原稿台カバー3(圧板31)が閉じられ始める。
図7のステップS1において、読取制御部51は、第1角度センサ22がオンになったか否かを判断する。ここで、原稿台11に原稿を載置したユーザが圧板31を閉じる際に、圧板31の開閉角度θが第1角度θ1になると、第1角度センサ22がオンになる。第1角度センサ22がオンになっていないと判断した場合(ステップS1:NO)、読取制御部51は、ステップS1を繰り返す。
第1角度センサ22がオンになったと判断した場合(ステップS1:YES)、ステップS2において、読取制御部51は、画像読取ユニット13を制御して、原稿幅検出のための読取動作を実行する。具体的には、読取制御部51は、光源26から原稿台11に向けて光を出射し、ラインセンサ27で原稿台11側からの光を受光して、圧板31の開閉角度θが第1角度θ1であるときの読取データである第1読取データを生成する。
ここで、読取制御部51は、画像読取ユニット13を待機位置から原稿サイズ検出位置へ移動させており、原稿サイズ検出位置に配置された画像読取ユニット13により、原稿幅検出のための読取動作を実行する。待機位置は、待機中の画像読取ユニット13の位置であり、原稿台11の左端より左方にある。原稿サイズ検出位置は、原稿幅の検出のための読取動作を行う位置であり、原稿台11の左端から所定距離だけ右側にある。
また、ステップS2において、原稿サイズ検出部52は、原稿長さセンサ14,15の論理(オン、オフ)を取得する。
次いで、ステップS3において、読取制御部51は、第2角度センサ23がオンになったか否かを判断する。
第2角度センサ23がオンになったと判断した場合(ステップS3:YES)、ステップS4において、読取制御部51は、画像読取ユニット13を制御して、原稿幅検出のための読取動作を実行し、第2読取データを生成する。第2読取データは、圧板31の開閉角度θが第2角度θ2であるときの読取データである。
次いで、ステップS5において、原稿サイズ検出部52は、原稿サイズ(原稿幅および原稿長さ)を検出する。
具体的には、原稿サイズ検出部52は、第1読取データと第2読取データとを比較して、原稿幅を検出する。
ここで、第1読取データは、圧板31の開閉角度θが第1角度θ1の状態、すなわち、圧板31が開状態で行われた読取動作により取得されたものである。また、第2読取データは、圧板31の開閉角度θが第2角度θ2の状態、すなわち、圧板31が閉状態で行われた読取動作により取得されたものである。圧板31が閉状態では、原稿台11上の原稿の外側の部分(非原稿部)においては、光源26の光の圧板31による反射光がラインセンサ27で受光される。これに対し、圧板31が開状態では、非原稿部における圧板31による反射光はほとんどラインセンサ27で受光されない。
このため、第1読取データと第2読取データとを比較すると、原稿部の輝度はほとんど変化しない一方で、非原稿部の輝度は大きく変化する。そこで、原稿サイズ検出部52は、第1読取データと第2読取データとの間の各画素の輝度の差分に基づき、原稿部を検出し、その幅を原稿幅として検出する。
また、原稿サイズ検出部52は、ステップS2で取得した、第1角度センサ22がオンになった時点における原稿長さセンサ14,15の論理(オン、オフ)に基づき、原稿長さを検出する。
次いで、ステップS6において、読取制御部51は、操作パネル4に対する操作により、原稿の読取開始が指示されたか否かを判断する。読取開始が指示されていないと判断した場合(ステップS6:NO)、読取制御部51は、ステップS6を繰り返す。
読取開始が指示されたと判断した場合(ステップS6:YES)、ステップS7において、読取制御部51は、画像読取ユニット13を制御して原稿の読取動作を実行する。具体的には、読取制御部51は、画像読取ユニット13を待機位置から右方向へ移動させつつ、光源26から原稿台11に向けて光を出射し、ラインセンサ27で原稿台11側からの光を受光して読取データを生成するよう制御する。読取制御部51は、生成した読取データを、ステップS5で検出された原稿サイズに応じて切り取り、原稿の読取データとする。これにより、一連の動作が終了となる。
ステップS3において、第2角度センサ23がオンになっていないと判断した場合(ステップS3:NO)、ステップS8において、読取制御部51は、操作パネル4に対する操作により、原稿の読取開始が指示されたか否かを判断する。読取開始が指示されていないと判断した場合(ステップS8:NO)、読取制御部51は、ステップS3に戻る。
読取開始が指示されたと判断した場合(ステップS8:YES)、ステップS9において、読取制御部51は、原稿台11に載置された読取対象の原稿がブック原稿であると判定する。
ここで、第1角度センサ22がオンになった後、第2角度センサ23がオンにならないまま読取開始が指示されたことは、ユーザが原稿を原稿台11に載置して原稿台カバー3を閉じる操作を行ったが、圧板31が閉状態にならないまま読取開始を指示したことを意味する。このような操作は、原稿台11に載置された原稿の厚さが大きく、圧板31を閉状態とすることができない場合に行われる。そこで、この場合、読取制御部51は、原稿台11に載置された読取対象の原稿がブック原稿(本)であると判定する。これにより、ブックモードが自動設定される。
次いで、ステップS10において、原稿サイズ検出部52は、原稿サイズを検出する。
ここで、ブック原稿の場合、第2読取データを取得できないため、上述したような、第1読取データと第2読取データとの比較により原稿幅を検出する方法は使用できない。そこで、ステップS10では、原稿サイズ検出部52は、第1読取データに基づき、原稿幅を検出する。
前述のように、圧板31が開状態では非原稿部における圧板31による反射光はほとんどラインセンサ27で受光されないため、第1読取データでは、非原稿部は原稿部に比べて輝度が小さくなる。そこで、ステップS10では、原稿サイズ検出部52は、第1読取データにおける各画素の輝度に基づき原稿部を検出し、その幅を原稿幅として検出する。
次いで、ステップS11において、状態検出部53は、感圧センサ32の検出結果を用いて、原稿台11に載置されたブック原稿の開閉状態、および当該ブック原稿が開状態である場合における当該ブック原稿の向きを検出する。
ここで、開状態のブック原稿を天側または地側から見た図を図8に示す。また、天地方向が画像読取装置1の前後方向に平行になる向きで原稿台11に載置された開状態のブック原稿を上側から見た図を図9に示す。
図8に示すように、開状態のブック原稿Bは、背61が盛り上がった状態となる。このため、図9のようにブック原稿Bが原稿台11に載置されている場合、圧板31でブック原稿Bを押さえると、ブック原稿Bの背61が圧板31に強く押される。
このため、圧板31は、ブック原稿Bの背61に接する部分が強く押圧される。そして、図10に示すように、圧板31におけるブック原稿Bの背61に対応する部分が、感圧センサ32により、ブック原稿Bによる押圧部分として検出される。
このように、ブック原稿Bが開状態で、その向きが、天地方向が前後方向に平行になる向きである場合は、左右方向におけるブック原稿Bの中央部において、ブック原稿Bの背61による押圧部分が検出される。ここで、圧板31における押圧部分は、感圧センサ32により閾値以上の圧力が検出される部分である。
また、図11に示すように、開状態のブック原稿Bが、天地方向が前後方向に直交する向きで原稿台11に載置されたとする。この場合、圧板31でブック原稿Bを押さえると、図12に示すように、前後方向におけるブック原稿Bの中央部において、ブック原稿Bの背61による押圧部分が検出される。
また、図13に示すように、ブック原稿Bが閉状態で原稿台11に載置されたとする。ブック原稿Bの表表紙または裏表紙を読み取る場合に、ブック原稿Bが閉状態で原稿台11に載置される。この場合、圧板31でブック原稿Bを押さえると、ブック原稿Bの後側(原稿台カバー3の回動軸側)となる面の上側の端辺Beに圧板31が接した状態となる。そして、図14に示すように、圧板31におけるブック原稿Bの端辺Beに対応する部分が、感圧センサ32により、ブック原稿Bによる押圧部分として検出される。
上述のように、ブック原稿の開閉状態、および当該ブック原稿が開状態である場合における当該ブック原稿の向きにより、圧板31におけるブック原稿による押圧部分の、ブック原稿に対応する領域内における位置および形状が異なる。
このことから、状態検出部53は、感圧センサ32により検出される圧板31におけるブック原稿による押圧部分の、ブック原稿に対応する領域内における位置および形状から、ブック原稿の開閉状態、および開状態のブック原稿の向きを検出できる。ここで、ブック原稿に対応する領域は、原稿サイズ検出部52により検出された原稿サイズ(原稿幅および原稿長さ)から判断できる。
なお、見開きページの一方側と他方側とで厚さが大きく異なる場合では、ブック原稿の背以外の部分が圧板31に接し、その部分が、感圧センサ32により、ブック原稿Bによる押圧部分として検出されることがある。このような場合でも、圧板31におけるブック原稿による押圧部分の、ブック原稿に対応する領域内における位置および形状から、ブック原稿の開閉状態、および開状態のブック原稿の向きを検出することが可能である。
図7に戻り、ステップS12において、読取制御部51は、画像読取ユニット13を制御して原稿の読取動作を実行する。読取制御部51は、画像読取ユニット13がブック原稿を読み取って生成した読取データを、ステップS10で検出された原稿サイズに応じて切り取り、ブック原稿の読取データとする。
次いで、ステップS13において、画像処理部54は、ステップS10で検出されたブック原稿の開閉状態が、開状態であるか否かを判断する。ブック原稿が閉状態であると画像処理部54が判断した場合(ステップS13:NO)、そのまま一連の動作が終了となる。
ブック原稿が開状態であると判断した場合(ステップS13:YES)、ステップS14において、画像処理部54は、ブック原稿の読取データに対して後述の影処理を行う。これにより、一連の動作が終了となる。
次に、上述した図7のステップS14で行われる影処理について説明する。
図8のようにブック原稿Bを開状態で原稿台11に載置した場合、見開きページの中央部(のど)において、原稿台11から浮いた部分が生じる。このため、読取データにおいて、ブック原稿Bの小口方向における中央部(見開きページの中央部)に影が生じる。
また、図8のように、ブック原稿Bの小口62が、上側ほど外側に向かうように傾斜し、原稿台11から浮いた面になる。この部分が読み取られることで、読取データにおいて、ブック原稿Bの小口方向における端部に影が生じることがある。
また、ブック原稿Bの読み取り時には、圧板31が閉状態ではないため、ブック原稿Bの天側の端辺の外側や地側の端辺の外側を含む、ブック原稿Bの周囲に影が生じることがある。また、ブック原稿Bの載置位置が正常な位置からずれていたり、ブック原稿Bが傾いていたりした場合には、ブック原稿Bの周囲の影が大きくなることがある。ブック原稿Bを開状態で原稿台11に載置して圧板31で押さえる場合、ブック原稿Bの位置ずれや傾きが生じやすい。
影処理は、上述のような読取データに生じる影を除去するための処理である。具体的には、画像処理部54は、図15、図16に示すような、ブック原稿の読取データBDにおける中央領域71内および周縁領域72内の画像を除去する。図15、図16において斜線ハッチングで示す中央領域71および周縁領域72が、影処理の対象領域である。
中央領域71は、開状態のブック原稿の一方向である小口方向における読取データBDの中央部に設定された、天地方向の全長にわたって延びる領域である。中央領域71の幅は、予め設定された固定値でもよいし、ユーザが設定可能であってもよい。
周縁領域72は、読取データBDの画像の外周に沿った領域である。周縁領域72の幅は、予め設定された固定値でもよいし、ユーザが設定可能であってもよい。また、周縁領域72における小口側の部分、天側の部分、および地側の部分のそれぞれについて、異なる幅を設定可能としてもよい。
原稿台11に載置されたブック原稿の向きが、天地方向が主走査方向(前後方向)に平行になる向きである場合、画像処理部54は、図15のように、読取データBDの副走査方向における中央部に中央領域71を設定する。すなわち、画像処理部54は、読取データBDの副走査方向における中央部が、見開きページの中央部の領域であると判断する。
原稿台11に載置されたブック原稿の向きが、天地方向が主走査方向(前後方向)に直交する向きである場合は、画像処理部54は、図16のように、読取データBDの主走査方向における中央部に中央領域71を設定する。すなわち、画像処理部54は、読取データBDの主走査方向における中央部が、見開きページの中央部の領域であると判断する。
なお、影処理は、中央領域71内および周縁領域72内の画像を除去する処理に限らず、例えば、中央領域71内および周縁領域72内の画像の濃度を閾値以下にまで低減する処理でもよい。
ここで、ブック原稿を閉状態で読み取った場合は、読取データにおいて、閉状態のブック原稿の小口方向または天地方向である一方向における中央部に影は生じない。このため、ブック原稿を閉状態で読み取った場合は、中央領域71内の画像を除去する処理は行うべきではない。また、ブック原稿を閉状態で読み取った場合は、上述したような、開状態のブック原稿の傾斜した小口が読み取られることで影が生じることはない。また、ブック原稿を閉状態で原稿台11に載置する場合は、開状態の場合に比べて、大きな位置ずれや傾きは生じにくい。このため、ブック原稿を閉状態で読み取った場合は、周縁領域72内の画像を除去する処理の必要性は比較的小さい。そこで、画像読取装置1では、原稿台11に載置されたブック原稿が閉状態である場合は(図7のステップS13:NO)、影処理を行わない。
以上説明したように、画像読取装置1では、状態検出部53は、感圧センサ32の検出結果を用いて、原稿台11に載置されたブック原稿の開閉状態を検出する。画像処理部54は、原稿台11に載置されたブック原稿が開状態であることを状態検出部53が検出した場合、ブック原稿の読取データに対して影処理を行う。原稿台11に載置されたブック原稿が開状態であることを状態検出部53が検出した場合には、画像処理部54は、読取データに対する影処理は行わない。これにより、閉状態のブック原稿を読み取って得られた読取データに対して、不要な影処理を行うことを回避できる。具体的には、読取データにおける影ではないブック原稿の画像の一方向(小口方向または天地方向)の中央部を除去することを回避できる。この結果、ブック原稿の読取画質の低下を抑えることができる。
また、画像読取装置1では、状態検出部53は、原稿台11に載置されたブック原稿が開状態である場合に当該ブック原稿の向きを検出する。画像処理部54は、ブック原稿の向きに基づき影処理の対象領域を判断する。これにより、原稿台11に開状態でブック原稿を載置する際のブック原稿の向きが決められていなくても、ブック原稿の向きに応じて適切な影処理を行うことができる。
なお、上述した実施の形態では、中央領域71および周縁領域72を影処理の対象領域としたが、中央領域71のみを影処理の対象領域としてもよい。開状態のブック原稿の読取データに対して行う影処理は、少なくとも見開きページの中央部(ブック原稿の一方向の中央部)の影を除去する処理であればよい。
また、原稿台11に載置されたブック原稿が閉状態である場合において、周縁領域72の影を除去する処理は行うようにしてもよい。これにより、閉状態のブック原稿を読み取った場合に、読取データにおけるブック原稿の周囲に影が生じても、その影を除去できる。
また、上述した実施の形態では、ブック原稿の開閉状態を検出するために感圧センサ32を設けたが、他の構成によりブック原稿の開閉状態を検出するようにしてもよい。例えば、原稿台11上のブック原稿の形状を検出可能な光学式のセンサを設け、そのセンサにより検出されたブック原稿の形状から、ブック原稿の開閉状態を検出するようにしてもよい。
また、上述した実施の形態では、圧板31の開閉状態から、原稿台11に載置された原稿がブック原稿であると判断するとブックモードを自動設定したが、ブックモードは、ユーザによる操作パネル4の操作に応じて設定するものであってもよい。
本発明は上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
[付記]
本出願は、以下の発明を開示する。
(付記1)
原稿台に載置された原稿を光学的に読み取る読取部と、
前記原稿台にブック原稿が載置された場合において、当該ブック原稿の開閉状態を検出する検出部と、
前記読取部がブック原稿を読み取って得られた読取データに対して、ブック原稿の一方向における中央部の影を少なくとも除去するための画像処理を行う画像処理部とを備え、
前記画像処理部は、前記原稿台に載置されたブック原稿が閉状態であることを前記検出部が検出した場合、ブック原稿の前記一方向における中央部の影を除去するための画像処理は行わないことを特徴とする画像読取装置。
(付記2)
前記検出部は、前記原稿台に載置されたブック原稿が開状態である場合にブック原稿の向きを検出し、
前記画像処理部は、前記検出部が検出したブック原稿の向きに基づき、ブック原稿の前記一方向における中央部の領域を判断することを特徴とする付記1に記載の画像読取装置。
1 画像読取装置
2 装置本体
3 原稿台カバー
4 操作パネル
11 原稿台
12 カバーオープンセンサ
13 画像読取ユニット
14,15 原稿長さセンサ
16 制御回路
31 圧板
32 感圧センサ
41 CPU
42 RAM
43 フラッシュメモリ
44 FeRAM
45 入出力I/F
51 読取制御部
52 原稿サイズ検出部
53 状態検出部
54 画像処理部
71 中央領域
72 周縁領域

Claims (2)

  1. 原稿台に載置された原稿を光学的に読み取る読取部と、
    前記原稿台にブック原稿が載置された場合において、当該ブック原稿の開閉状態を検出する検出部と、
    前記読取部がブック原稿を読み取って得られた読取データに対して、ブック原稿の一方向における中央部の影を少なくとも除去するための画像処理を行う画像処理部とを備え、
    前記画像処理部は、前記原稿台に載置されたブック原稿が閉状態であることを前記検出部が検出した場合、ブック原稿の前記一方向における中央部の影を除去するための画像処理は行わないことを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記検出部は、前記原稿台に載置されたブック原稿が開状態である場合にブック原稿の向きを検出し、
    前記画像処理部は、前記検出部が検出したブック原稿の向きに基づき、ブック原稿の前記一方向における中央部の領域を判断することを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
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