JP2018050115A - 画像読取装置 - Google Patents

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雅彦 楠畑
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Abstract

【課題】原稿サイズの誤認識を低減できる画像読取装置を提供する。【解決手段】原稿形状判定部56は、今回原稿および前回原稿がブック原稿である場合において、原稿高さ検出部53で検出された今回原稿の原稿高さと前回原稿の原稿高さとの比較結果、および原稿長さ検出部54で検出された今回原稿の原稿長さと前回原稿の原稿長さとの比較結果に基づき、両原稿が同一形状の原稿か否かを判定する。原稿幅判定部57は、両原稿が同一形状の原稿であると判定された場合において、原稿幅検出部52で検出された今回原稿の原稿幅と前回原稿の原稿幅との差分に基づき、今回原稿の原稿幅または前回原稿の原稿幅が誤検出であるか否かを判定する。【選択図】図6

Description

本発明は、原稿の画像を光学的に読み取る画像読取装置に関する。
光源とラインセンサとを有する画像読取ユニットを備え、画像読取ユニットを移動させつつ原稿台上の原稿の画像を画像読取ユニットにより光学的に読み取る画像読取装置が知られている。
このような画像読取装置において、画像読取ユニットにより取得した画像データのうち原稿の画像に相当する部分を切り取るために、原稿サイズの判別を行っている。具体的には、原稿幅および原稿長さを検出している。ここで、原稿幅は、ラインセンサの読取素子の配列方向である主走査方向における原稿の長さである。原稿長さは、主走査方向に直交する副走査方向における原稿の長さである。
原稿幅の検出方法として、画像読取ユニットを用いる方法がある。その方法の1つとして、原稿を押さえる圧板が開いた状態で、所定の原稿サイズ検出位置に配置した画像読取ユニットの光源から光を出射し、ラインセンサで原稿台側からの光を受光して得られた読取データに基づき、原稿幅を検出する方法がある。
この方法は、圧板が開いた状態では、原稿台上の原稿の外側の部分(非原稿部)においては光源からの光が反射されないため、非原稿部の輝度が原稿部の輝度に比べて小さくなることを利用して、原稿幅を検出する方法である。以下、この方法を「黒部検出法」と称する。
しかしながら、この黒部検出法では、原稿の画像に高濃度の部分がある場合、その部分を非原稿部と誤検出することで、原稿幅を誤検出するおそれがある。
このような誤検出を回避できる方法として、特許文献1に開示されたものがある。特許文献1の方法は、圧板が閉じられる際に、圧板の開閉角度が異なる2つのタイミングにおいて、原稿サイズ検出位置に配置した画像読取ユニットによる読取動作を行い、得られた2つの読取データを比較して原稿幅を検出する方法である。以下、この方法を「圧板開閉差分法」と称する。
この圧板開閉差分法は、非原稿部では圧板の開閉角度の変化に応じて圧板からの反射光による輝度が変化する一方で、原稿からの反射光による輝度は変化しないことを利用して、上述の2つの読取データから原稿幅を検出する方法である。
特開2007−174221号公報
上述の圧板開閉差分法で原稿幅を検出するには、読取動作を行う2つのタイミングの間で、圧板からの反射光による輝度の変化量が十分に大きくなっている必要がある。
これに対し、読取対象の原稿がブック原稿(本)である場合、原稿の厚さが大きく、原稿を圧板で押さえた状態でも、原稿台に対して圧板が十分に閉じられないため、圧板からの反射光による輝度が小さい。このため、読取対象の原稿がブック原稿である場合、圧板開閉差分法では、読取動作を行う2つのタイミングの間における圧板からの反射光による輝度の変化量を十分に大きくとることが困難である。
そこで、読取対象の原稿がブック原稿である場合、上述した黒部検出法により原稿幅が検出される。しかしながら、黒部検出法では、上述のように、原稿の画像に濃度の高い部分がある場合に原稿幅の誤検出が発生するおそれがある。すなわち、画像読取装置が原稿サイズを誤認識するおそれがある。画像読取装置が原稿サイズを誤認識すると、原稿の読取動作により得られた画像データを誤ったサイズで切り取ることで、画像データの欠損を招く。
本発明は上記に鑑みてなされたもので、原稿サイズの誤認識を低減できる画像読取装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る画像読取装置の第1の特徴は、原稿が表面に載置される透明な原稿台と、前記原稿台に対して開閉し、前記原稿台上の原稿を押さえる圧板と、前記原稿台の裏面側から前記原稿台に向けて光を出射するとともに、前記原稿台側からの光を受光して読取データを生成する読取部と、前記圧板が開状態のときの前記読取部による読取データに基づき、原稿幅を検出する原稿幅検出部と、前記圧板が原稿を押さえた状態での前記読取部による読取データに基づき、原稿高さを検出する原稿高さ検出部と、前記原稿台上の原稿の幅方向に直交する方向の長さである原稿長さを検出する原稿長さ検出部と、今回の読取対象の原稿および前回の読取原稿がブック原稿である場合において、前記原稿高さ検出部で検出された今回の読取対象の原稿の原稿高さと前回の読取原稿の原稿高さとの比較結果、および前記原稿長さ検出部で検出された今回の読取対象の原稿の原稿長さと前回の読取原稿の原稿長さとの比較結果の少なくともいずれか一方に基づき、今回の読取対象の原稿と前回の読取原稿とが同一形状の原稿か否かを判定する原稿形状判定部と、前記原稿形状判定部により今回の読取対象の原稿と前回の読取原稿とが同一形状の原稿であると判定された場合において、前記原稿幅検出部で検出された今回の読取対象の原稿の原稿幅と前回の読取原稿の原稿幅との差分に基づき、今回の読取対象の原稿の原稿幅または前回の読取原稿の原稿幅が誤検出であるか否かを判定する原稿幅判定部とを備えることにある。
本発明に係る画像読取装置の第2の特徴は、前記原稿幅判定部は、前記原稿形状判定部により今回の読取対象の原稿と前回の読取原稿とが同一形状の原稿であると判定された場合において、前記原稿幅検出部で検出された今回の読取対象の原稿の原稿幅と前回の読取原稿の原稿幅との差分が閾値以上であって、前記原稿幅検出部で検出された今回の読取対象の原稿の原稿幅が前回の読取原稿の原稿幅より小さい場合、今回の読取対象の原稿の原稿幅が誤検出であると判定して、ユーザに指定された原稿幅を今回の読取対象の原稿の原稿幅として採用することにある。
本発明に係る画像読取装置の第3の特徴は、前記原稿幅判定部は、前記原稿形状判定部により今回の読取対象の原稿と前回の読取原稿とが同一形状の原稿であると判定された場合において、前記原稿幅検出部で検出された今回の読取対象の原稿の原稿幅と前回の読取原稿の原稿幅との差分が閾値以上であって、前記原稿幅検出部で検出された今回の読取対象の原稿の原稿幅が前回の読取原稿の原稿幅より小さい場合、今回の読取対象の原稿の原稿幅が誤検出であると判定して、前回の読取原稿の原稿幅を今回の読取対象の原稿の原稿幅として採用することにある。
本発明に係る画像読取装置の第4の特徴は、前記原稿幅判定部は、前記原稿形状判定部により今回の読取対象の原稿と前回の読取原稿とが同一形状の原稿であると判定された場合において、前記原稿幅検出部で検出された今回の読取対象の原稿の原稿幅と前回の読取原稿の原稿幅との差分が閾値以上であって、前記原稿幅検出部で検出された今回の読取対象の原稿の原稿幅が前回の読取原稿の原稿幅より大きい場合、前回の読取原稿の原稿幅が誤検出であると判定し、前回の読取原稿の原稿幅が誤検出であることをユーザに通知することにある。
本発明に係る画像読取装置の第5の特徴は、原稿が表面に載置される透明な原稿台と、前記原稿台に対して開閉し、前記原稿台上の原稿を押さえる圧板と、前記原稿台の裏面側から前記原稿台に向けて光を出射するとともに、前記原稿台側からの光を受光して読取データを生成する読取部と、前記圧板が原稿を押さえた状態での前記読取部による読取データに基づき、原稿高さを検出する原稿高さ検出部と、今回の読取対象の原稿がブック原稿である場合において、前記原稿高さ検出部で検出された今回の読取対象の原稿の原稿高さと前回の読取原稿の原稿高さとに基づき、原稿の置き換えがあったか否かを判定する原稿置換判定部と、前記原稿置換判定部により原稿の置き換えがあったと判定された場合、今回の読取対象の原稿の原稿サイズとしてユーザに指定された原稿サイズを採用し、原稿の置き換えがなかったと判定された場合、今回の読取対象の原稿の原稿サイズとして前回の読取原稿の原稿サイズを採用する原稿サイズ設定部とを備えることにある。
本発明に係る画像読取装置の第6の特徴は、前記原稿高さ検出部は、前記圧板が原稿を押さえた状態での前記読取部による読取データにおける、前記原稿台の最大定型サイズの原稿が載置される領域の外側の領域の読取データに基づき、原稿高さを検出することにある。
本発明に係る画像読取装置の第1の特徴によれば、原稿形状判定部は、今回の読取対象の原稿および前回の読取原稿がブック原稿である場合において、今回の読取対象の原稿と前回の読取原稿とが同一形状の原稿か否かを判定する。原稿幅判定部は、原稿形状判定部により今回の読取対象の原稿と前回の読取原稿とが同一形状の原稿であると判定された場合において、原稿幅検出部で検出された今回の読取対象の原稿の原稿幅と前回の読取原稿の原稿幅との差分に基づき、今回の読取対象の原稿の原稿幅または前回の読取原稿の原稿幅が誤検出であるか否かを判定する。これにより、画像読取装置において、ブック原稿に対する原稿幅の誤検出を把握できる。このため、原稿幅検出部で検出された今回の読取対象の原稿の原稿幅が誤検出である場合において、誤検出であることを把握し、誤検出に対処することが可能になる。この結果、画像読取装置における原稿サイズの誤認識を低減できる。
本発明に係る画像読取装置の第2の特徴によれば、原稿幅判定部は、原稿形状判定部により今回の読取対象の原稿と前回の読取原稿とが同一形状の原稿であると判定された場合において、原稿幅検出部で検出された今回の読取対象の原稿の原稿幅と前回の読取原稿の原稿幅との差分が閾値以上であって、原稿幅検出部で検出された今回の読取対象の原稿の原稿幅が前回の読取原稿の原稿幅より小さい場合、今回の読取対象の原稿の原稿幅が誤検出であると判定する。そして、原稿幅判定部は、ユーザに指定された原稿幅を今回の読取対象の原稿の原稿幅として採用する。これにより、画像読取装置において、今回の読取対象の原稿の原稿幅が誤検出であることを把握し、その原稿幅を修正できる。
本発明に係る画像読取装置の第3の特徴によれば、原稿幅判定部は、原稿形状判定部により今回の読取対象の原稿と前回の読取原稿とが同一形状の原稿であると判定された場合において、原稿幅検出部で検出された今回の読取対象の原稿の原稿幅と前回の読取原稿の原稿幅との差分が閾値以上であって、原稿幅検出部で検出された今回の読取対象の原稿の原稿幅が前回の読取原稿の原稿幅より小さい場合、今回の読取対象の原稿の原稿幅が誤検出であると判定する。そして、原稿幅判定部は、前回の読取原稿の原稿幅を今回の読取対象の原稿の原稿幅として採用する。これにより、画像読取装置において、今回の読取対象の原稿の原稿幅が誤検出であることを把握し、その原稿幅を自動的に修正できる。
本発明に係る画像読取装置の第4の特徴によれば、原稿幅判定部は、原稿形状判定部により今回の読取対象の原稿と前回の読取原稿とが同一形状の原稿であると判定された場合において、原稿幅検出部で検出された今回の読取対象の原稿の原稿幅と前回の読取原稿の原稿幅との差分が閾値以上であって、原稿幅検出部で検出された今回の読取対象の原稿の原稿幅が前回の読取原稿の原稿幅より大きい場合、前回の読取原稿の原稿幅が誤検出であると判定する。そして、原稿幅判定部は、前回の読取原稿の原稿幅が誤検出であることをユーザに通知する。これにより、画像読取装置において、前回の読取原稿の原稿幅が誤検出であることを把握し、それをユーザに確認させ、読み取りのやり直しを促すことができる。
本発明に係る画像読取装置の第5の特徴によれば、原稿置換判定部は、今回の読取対象の原稿がブック原稿である場合において、前回の読取原稿の読取後に原稿の置き換えがあったか否かを判定する。原稿サイズ設定部は、原稿置換判定部により原稿の置き換えがあったと判定された場合、今回の読取対象の原稿の原稿サイズとしてユーザに指定された原稿サイズを採用する。原稿の置き換えがなかったと判定された場合、原稿サイズ設定部は、今回の読取対象の原稿の原稿サイズとして前回の読取原稿の原稿サイズを採用する。これにより、ブック原稿の読み取りにおいて、最初の読取対象の見開きページの原稿サイズとしてユーザに指定された原稿サイズが採用され、その後の見開きページに対してもその原稿サイズが採用される。すなわち、ブック原稿に対しては、原稿サイズの検出を行わないため、原稿サイズの誤検出は発生しない。したがって、画像読取装置における原稿サイズの誤認識を低減できる。
本発明に係る画像読取装置の第6の特徴によれば、原稿高さ検出部は、圧板が原稿を押さえた状態での読取部による読取データにおける、原稿台の最大定型サイズの原稿が載置される領域の外側の領域の読取データに基づき、原稿高さを検出する。これにより、読取部を用いて原稿高さを検出できるので、専用の構成を設けることなく原稿高さを検出できる。
第1実施形態に係る画像読取装置の概略構成を模式的に示すブロック図である。 図1に示す画像読取装置の外観図である。 図1に示す画像読取装置の側面図である。 角度センサの論理を説明するための図である。 図1に示す画像読取装置の画像読取ユニットおよび原稿長さセンサを示す平面図である。 図1に示す画像読取装置の特徴的な機能部を示すブロック図である。 原稿高さを検出する方法を説明するための図である。 原稿高さと原稿高さ検出領域の輝度との関係を示す図である。 (a)は、ブック原稿の見開きページの読み取りが連続して行われる際の原稿高さの変動の例を示す図である。(b)は、ブック原稿の原稿高さを示す図である。 ブック原稿における原稿幅の誤検出を説明するための図である。 第1実施形態における画像読取装置の動作を説明するためのフローチャートである。 第1実施形態における画像読取装置の動作を説明するためのフローチャートである。 原稿形状検出処理のフローチャートである。 同一形状判定処理のフローチャートである。 原稿サイズ指定画面の一例を示す図である。 第2実施形態に係る画像読取装置の特徴的な機能部を示すブロック図である。 第2実施形態における画像読取装置の動作を説明するためのフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。各図面を通じて同一もしくは同等の部位や構成要素には、同一もしくは同等の符号を付している。
以下に示す実施の形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置等を例示するものであって、この発明の技術的思想は、各構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。この発明の技術的思想は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る画像読取装置の概略構成を模式的に示すブロック図である。図2は、図1に示す画像読取装置の外観図である。図3は、図1に示す画像読取装置の側面図である。図4は、角度センサの論理を説明するための図である。図5は、図1に示す画像読取装置の画像読取ユニットおよび原稿長さセンサを示す平面図である。図6は、図1に示す画像読取装置の特徴的な機能部を示すブロック図である。なお、以下の説明において、図2の矢印で示す上下左右前後を上下左右前後方向とする。
図1、図2に示すように、第1実施形態に係る画像読取装置1は、装置本体2と、原稿台カバー3と、操作パネル4とを備える。
装置本体2は、原稿台11、角度センサ12、画像読取ユニット(請求項の読取部に相当)13、原稿長さセンサ15,16、および制御回路17を保持または収納している。
原稿台11は、読取対象の原稿が載置される台である。原稿台11は、透明なガラスからなる。原稿台11の表面(上面)に原稿が載置される。原稿台11は、平面視矩形状に形成されている。
ここで、本実施形態において、主走査方向(前後方向)に平行な方向を、原稿の幅方向とする。すなわち、原稿の主走査方向における長さを、原稿幅とする。また、主走査方向に直交する方向である副走査方向(左右方向)における原稿の長さを、原稿長さとする。原稿台11の主走査方向(前後方向)の長さは、画像読取装置1で読取可能な最大定型サイズの原稿の原稿幅よりも大きい。原稿台11の副走査方向(左右方向)の長さは、画像読取装置1で読取可能な最大定型サイズの原稿の原稿長さよりも大きい。
原稿台11には、原稿台11の左側の後側の角を基準として原稿が載置される。すなわち、原稿は、主走査方向においては、その後側の辺を原稿台11の後側の辺に合わせ、副走査方向においては、その左側の辺を原稿台11の左側の辺に合わせるように、原稿台11に載置される。
角度センサ12は、後述する原稿台カバー3の圧板31の開閉角度θが規定角度θkより大きいか否かを検出する。圧板31の開閉角度θは、水平面である原稿台11の表面と圧板31とがなす角度である。図3に示すように、角度センサ12は、センサフラッグ21と、光学センサ22とを備える。
センサフラッグ21は、原稿台カバー3の開閉に応じて上下動する。センサフラッグ21は、原稿台カバー3の回動軸の前側近傍に配置されている。
光学センサ22は、センサフラッグ21を検出する。光学センサ22がオフ(センサフラッグ21を検出していない状態)のとき、圧板31の開閉角度θが規定角度θkより大きい。光学センサ22がオン(センサフラッグ21を検出している状態)のとき、圧板31の開閉角度θが規定角度θk以下である。すなわち、図4に示すように、圧板31の開閉角度θが規定角度θkより大きいとき、角度センサ12の論理はオフであり、開閉角度θが規定角度θk以下のとき角度センサ12の論理はオンである。規定角度θkは、原稿幅の検出の際に、画像読取ユニット13で圧板31の開状態における読取動作を行う角度として設定されたものである。
画像読取ユニット13は、原稿台11上の原稿に光を出射し、原稿による反射光を受光することにより画像を読み取る。画像読取ユニット13は、原稿台11の裏面側(下方)に配置されている。画像読取ユニット13は、図示しないモータ等により、副走査方向(左右方向)に水平移動可能に構成されている。図5、図6に示すように、画像読取ユニット13は、2つの光源26と、ラインセンサ27とを備える。
光源26は、原稿台11の裏面側から原稿台11に向けて光を出射する。2つの光源26は、ラインセンサ27を挟んで左右方向に並列して配置されている。
ラインセンサ27は、主走査方向(前後方向)に沿って配置された複数の読取素子を有する。ラインセンサ27は、原稿台11側からの光を読取素子で受光し、読取データを生成する。ラインセンサ27の読取素子は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)からなる。
原稿長さセンサ15,16は、原稿台11上の原稿の原稿長さを検出するために用いられるセンサである。原稿長さセンサ15,16は、発光部および受光部を有する光学式の反射センサからなる。原稿長さセンサ15,16は、原稿の定型サイズに応じた位置に配置されている。
制御回路17は、画像読取装置1全体の動作を制御する。制御回路17の詳細は後述する。
原稿台カバー3は、原稿台11を覆うものである。原稿台カバー3は、副走査方向の回動軸を中心に回動することで、原稿台11に対して開閉する。原稿台カバー3は、原稿台11に載置された原稿を押さえる圧板31を備える。圧板31は、原稿台11全体を覆う大きさの白色の板状に形成されている。圧板31は、原稿台カバー3の回動により、原稿台11の表面に対して開閉する。
操作パネル4は、各種の入力画面等を表示するとともに、ユーザによる入力操作を受け付ける。操作パネル4は、画像読取装置1が接続される印刷装置が備えるものでもよい。図6に示すように、操作パネル4は、表示部36と、入力部37とを備える。
表示部36は、各種の入力画面等を表示する。表示部36は、液晶表示パネル等を有する。
入力部37は、ユーザによる入力操作を受け付け、操作に応じた操作信号を出力する。入力部37は、各種の操作キー、タッチパネル等を有する。
次に、上述した制御回路17の構成を説明する。図6に示すように、制御回路17は、CPU41と、RAM42と、フラッシュメモリ43と、FeRAM44と、入出力I/F(インタフェース)45とを備える。
CPU41は、フラッシュメモリ43に格納されたプログラムに従って動作することにより、読取制御部51、原稿幅検出部52、原稿高さ検出部53、原稿長さ検出部54、ブック原稿判定部55、原稿形状判定部56、および原稿幅判定部57を構築する。
読取制御部51は、原稿台11に載置された原稿の画像を読み取るよう画像読取ユニット13を制御する。また、読取制御部51は、原稿の読み取り開始前に、原稿幅および原稿高さの検出のための画像読取ユニット13による読取動作を実行する。具体的には、読取制御部51は、原稿台11への原稿載置のために開かれた圧板31が閉じられる際に、角度センサ12がオン(光学センサ22がオン)になった時点、および角度センサ12がオンになった時点から規定時間が経過した時点において、原稿サイズ検出位置に配置された画像読取ユニット13の光源26から原稿台11に向けて光を出射し、ラインセンサ27で原稿台11側からの光を受光して読取データを取得する読取動作を実行する。
ここで、原稿サイズ検出位置は、原稿幅および原稿高さの検出のための読取動作を行う位置であり、原稿台11の左端から所定距離だけ右側にある。また、上述の規定時間は、角度センサ12がオンになってから圧板31が原稿台11上の原稿を押さえた状態となるまでの時間として設定された時間である。
原稿幅検出部52は、原稿サイズ検出位置に配置された画像読取ユニット13による読取データに基づき、原稿台11上の原稿の原稿幅を検出する。具体的には、原稿幅検出部52は、圧板31が閉じられる際に角度センサ12がオンになった時点における読取データである第1読取データに基づき、黒部検出法により原稿幅を検出する。原稿台11上の原稿がブック原稿である場合、この黒部検出法により検出された原稿幅が、原稿台11上の原稿の原稿幅の検出値となる。原稿台11上の原稿がブック原稿ではない場合は、原稿幅検出部52は、第1読取データ、および角度センサ12がオンになった時点から規定時間が経過した時点における読取データである第2読取データに基づき、圧板開閉差分法により、原稿幅を検出する。
原稿高さ検出部53は、第2読取データに基づき、原稿台11上の原稿の原稿高さを検出する。具体的には、原稿高さ検出部53は、第2読取データにおける原稿高さ検出領域Ahの読取データに基づき、原稿高さを検出する。原稿高さ検出領域Ahは、図5に示すように、原稿台11の最大定型サイズの原稿が載置される領域より前側の領域である。原稿高さは、原稿台11上に載置された原稿の最高点の、原稿台11の表面からの高さである。
原稿長さ検出部54は、原稿台11への原稿載置のために開かれた圧板31が閉じられる際の、角度センサ12がオンになった時点における原稿長さセンサ15,16の論理(オン、オフ)に基づき、原稿台11上の原稿の原稿長さを検出する。ここで、原稿長さセンサ15,16の論理は、定型サイズにおける原稿長さと関連付けられている。このため、原稿長さ検出部54は、原稿長さセンサ15,16の論理から原稿長さを検出できる。
ブック原稿判定部55は、原稿台11上の原稿の原稿高さに基づき、原稿台11上の原稿がブック原稿であるか否かを判定する。
原稿形状判定部56は、今回の読取対象の原稿(今回原稿)である原稿台11上の原稿および前回の読取原稿(前回原稿)がブック原稿である場合において、今回原稿と前回原稿とが同一形状の原稿か否かを判定する。具体的には、原稿形状判定部56は、原稿高さ検出部53で検出された今回原稿の原稿高さと前回原稿の原稿高さとの比較結果、および原稿長さ検出部54で検出された今回原稿の原稿長さと前回原稿の原稿長さとの比較結果に基づき、両原稿が同一形状の原稿か否かを判定する。
原稿幅判定部57は、原稿形状判定部56により今回原稿と前回原稿とが同一形状の原稿であると判定された場合において、原稿幅検出部52で検出された今回原稿の原稿幅と前回原稿の原稿幅との差分に基づき、今回原稿の原稿幅または前回原稿の原稿幅が誤検出であるか否かを判定する。
RAM42は、一時的なデータの保存や演算時におけるCPU41のワークエリアとして使用されるものである。
フラッシュメモリ43は、各種のプログラム、後述する原稿高さテーブル58、後述する原稿形状情報等を不揮発的に記憶する。
FeRAM44は、画像読取装置1の機体に固有の各種の調整値等を不揮発的に記憶する。
入出力I/F45は、制御回路17に操作パネル4を接続するものである。
次に、原稿高さ検出部53における原稿高さの検出方法について説明する。
前述のように、原稿高さは、第2読取データに基づき検出される。第2読取データは、角度センサ12がオンになった時点から規定時間が経過した時点における読取データであり、圧板31が原稿台11上の原稿を押さえた状態における読取データである。第2読取データは、光源26からの光の原稿による反射光と、圧板31による反射光を含む非原稿部からの光をラインセンサ27で受光して生成される。
ここで、図7に示すように、原稿台11に載置された原稿Gの厚さによっては、圧板31が原稿を押さえた状態でも、原稿台11から圧板31が浮いた状態となる。原稿台11から圧板31が浮いた状態では、圧板31による反射光が拡散されるため、圧板31が浮いていない状態に比べて、非原稿部の輝度が小さくなる。
そして、圧板31が浮いた状態において、圧板31と原稿台11との間隔(圧板31の浮きの度合い)が大きいほど、非原稿部の輝度は小さくなる。また、原稿高さが大きいほど、圧板31と原稿台11との間隔が大きくなる。したがって、原稿高さが大きいほど、非原稿部の輝度は小さくなる。このため、第2読取データにおける非原稿部の読取データから、原稿高さを検出することができる。
原稿高さ検出領域Ahは、原稿台11の最大定型サイズの原稿が載置される領域より外側にあるため、原稿サイズに関わらず非原稿部となる。そこで、原稿高さ検出部53は、第2読取データにおける原稿高さ検出領域Ahの読取データに基づき、原稿高さを検出する。
ここで、圧板31で原稿を押さえた状態における原稿高さと原稿高さ検出領域Ahの輝度との関係の一例を図8に示す。図8に示す原稿高さと原稿高さ検出領域Ahの輝度との関係は、実験により得られたものである。図8のような原稿高さと原稿高さ検出領域Ahの輝度との関係を示す原稿高さテーブル58が、フラッシュメモリ43に記憶されている。原稿高さ検出部53は、第2読取データにおける原稿高さ検出領域Ahの読取データに基づき、原稿高さテーブル58を参照して、原稿高さを検出する。
なお、原稿高さと原稿高さ検出領域Ahの輝度との関係を示す計算式を用意しておき、その計算式を用いて原稿高さを算出するようにしてもよい。
次に、原稿形状判定部56における原稿形状の判定方法について説明する。
原稿がブック原稿(本)である場合、ブック原稿を開いた状態で、見開きページが下向きになるように原稿台11に載置される。そして、ページをめくりつつ、同一のブック原稿の見開きページの読み取りが連続して行われることがある。
このように読み取りが行われる際のブック原稿の原稿高さHの変動の例を図9(a)に示す。ここで、ブック原稿の原稿高さHは、図9(b)に示すように、見開きページが下向きになるように原稿台11に載置されたブック原稿Kの最高点の、原稿台11の表面からの高さである。
図9(a)には、見開きページ総数が254ページの本であるサンプルA、および見開きページ総数が146ページの本であるサンプルBの、見開きページに応じた原稿高さHの変動を示している。図9(a)に示すように、サンプルAにおける原稿高さHの変動幅ΔHa、およびサンプルBにおける原稿高さHの変動幅ΔHbは、サンプルA,B間の原稿高さHの差と比較して小さい。
このように、同一のブック原稿の連続読取が行われている場合は、原稿高さHの変動は比較的小さいのに対し、ブック原稿の置き換えが行われると、原稿高さHが大きく変動することが多い。
また、同一のブック原稿の見開きページの連続読取が行われている場合は、原稿長さは変動しない。
これらのことから、原稿形状判定部56は、今回原稿および前回原稿がブック原稿である場合において、両原稿が同一のブック原稿であるか否かを判定するために、両原稿が同一形状であるか否かを判定する。
具体的には、原稿形状判定部56は、今回原稿の原稿高さと前回原稿の原稿高さとの差分が所定の高さ差分閾値未満であり、今回原稿の原稿長さと前回原稿の原稿長さとが同じである場合、両原稿が同一形状であると判定する。ここで、原稿形状判定部56は、今回原稿に対する原稿長さセンサ15,16の論理と、前回原稿に対する原稿長さセンサ15,16の論理とが同じである場合、今回原稿の原稿長さと前回原稿の原稿長さとが同じであると判定する。
次に、原稿幅判定部57における原稿幅の誤検出の判定方法について説明する。
図10に示すように、ブック原稿Kの見開きページにおいて、原稿サイズ検出位置に配置された画像読取ユニット13による読取対象位置に高濃度の部分がある場合、黒部検出法により、高濃度の部分が非原稿部と誤検出されることで、原稿幅が誤検出されることがある。このような原稿幅の誤検出は、見開きページに写真の画像が含まれている場合に生じやすい。原稿幅が誤検出されると、原稿サイズの誤認識により、ブック原稿Kの見開きページの読取動作で得られた画像データが誤ったサイズで切り取られ、画像データの欠損が生じる。
ところで、同一のブック原稿の連続読取の場合、今回原稿は、前回原稿と同一のブック原稿における次の見開きページである。したがって、今回原稿の原稿幅は、前回原稿の原稿幅と同じである。このため、今回原稿の原稿幅と前回原稿の原稿幅とが異なる場合、今回原稿の原稿幅または前回原稿の原稿幅が誤検出であると判定できる。
そこで、原稿幅判定部57は、原稿形状判定部56により今回原稿と前回原稿とが同一形状の原稿であると判定された場合において、今回原稿の原稿幅と前回原稿の原稿幅との差分が所定の幅差分閾値以上である場合、今回原稿の原稿幅または前回原稿の原稿幅が誤検出であると判定する。
次に、画像読取装置1の動作について説明する。
図11、図12は、画像読取装置1の動作を説明するためのフローチャートである。図11、図12のフローチャートの処理は、ユーザの操作により圧板31が開かれ、角度センサ12がオフになることにより開始となる。圧板31が開かれた後、ユーザの作業により原稿台11に原稿が載置され、圧板31が閉じられ始める。
図11のステップS1において、読取制御部51は、角度センサ12がオンになったか否かを判断する。角度センサ12がオフであると判断した場合(ステップS1:NO)、読取制御部51は、ステップS1を繰り返す。
角度センサ12がオンになったと読取制御部51が判断した場合(ステップS1:YES)、ステップS2において、制御回路17は、原稿形状検出処理を行う。
原稿形状検出処理について、図13のフローチャートを参照して説明する。
図13のステップS21において、原稿長さ検出部54は、角度センサ12がオンになった時点における原稿長さセンサ15,16の論理に基づき、原稿台11上の原稿である今回原稿の原稿長さを検出する。
次いで、ステップS22において、読取制御部51は、原稿サイズ検出位置に配置された画像読取ユニット13による読取動作を実行する。具体的には、読取制御部51は、原稿サイズ検出位置に配置された画像読取ユニット13の光源26から原稿台11に向けて光を出射し、ラインセンサ27で原稿台11側からの光を受光して第1読取データを生成するよう制御する。
ここで、読取制御部51は、圧板31が開かれた際に、画像読取ユニット13を待機位置から原稿サイズ検出位置へ移動させている。待機位置は、待機中の画像読取ユニット13の位置であり、原稿台11の左端より左方にある。
次いで、ステップS23において、原稿幅検出部52は、第1読取データに基づき、黒部検出法により、今回原稿の原稿幅を検出する。具体的には、原稿幅検出部52は、第1読取データにおける各画素の輝度を、前側の画素から所定の閾値と比較していき、はじめに輝度が閾値を上回った画素の位置を、主走査方向における原稿の前側の端として検出する。そして、原稿幅検出部52は、主走査方向における原稿の前側の端から原稿台11の後側の端までの距離を、原稿幅として検出する。
次いで、ステップS23において、読取制御部51は、角度センサ12がオンになってから規定時間が経過したか否かを判断する。角度センサ12がオンになってから規定時間が経過していないと判断した場合(ステップS24:NO)、読取制御部51は、ステップS24を繰り返す。
次いで、ステップS25において、読取制御部51は、原稿サイズ検出位置に配置された画像読取ユニット13による読取動作を実行し、第2読取データを生成するよう制御する。
次いで、ステップS26において、第2読取データに基づき、今回原稿の原稿高さを検出する。具体的には、原稿高さ検出部53は、第2読取データにおける原稿高さ検出領域Ahの読取データに基づき、原稿高さテーブル58を参照して、原稿高さを検出する。これにより、原稿形状検出処理が終了となる。
図11に戻り、ステップS3において、ブック原稿判定部55は、上述した原稿形状検出処理において図13のステップS26で検出された原稿高さに基づき、今回原稿がブック原稿であるか否かを判定する。ブック原稿判定部55は、原稿形状検出処理で検出された原稿高さが所定のブック判定閾値以上である場合、今回原稿がブック原稿であると判定する。
今回原稿がブック原稿であると判定した場合(ステップS3:YES)、ステップS4において、ブック原稿判定部55は、フラッシュメモリ43に記憶されている原稿形状情報に基づき、前回原稿がブック原稿であるか否かを判定する。原稿形状情報は、直近の画像読取動作により読み取られた原稿の形状を示す情報であり、原稿幅、原稿長さ(原稿長さセンサ15,16の論理)、および原稿高さを含む。ブック原稿判定部55は、フラッシュメモリ43に記憶されている原稿形状情報における原稿高さがブック判定閾値以上である場合、前回原稿がブック原稿であると判定する。
前回原稿はブック原稿ではないとブック原稿判定部55が判定した場合(ステップS4:NO)、後述する図12のステップS15に処理が進む。
前回原稿がブック原稿であるとブック原稿判定部55が判定した場合(ステップS4:YES)、ステップS5において、原稿形状判定部56は、同一形状判定処理を行う。
同一形状判定処理について、図14のフローチャートを参照して説明する。
図14のステップS31において、原稿形状判定部56は、今回原稿の原稿長さと前回原稿の原稿長さとを比較する。具体的には、原稿形状判定部56は、図13のステップS21で検出された原稿長さセンサ15,16の論理と、フラッシュメモリ43の原稿形状情報に含まれる原稿長さセンサ15,16の論理とを比較する。
次いで、ステップS32において、原稿形状判定部56は、今回原稿の原稿長さと前回原稿の原稿長さとが同じであるか否かを判定する。原稿形状判定部56は、図13のステップS21で検出された原稿長さセンサ15,16の論理と、フラッシュメモリ43の原稿形状情報に含まれる原稿長さセンサ15,16の論理とが同じである場合、今回原稿の原稿長さと前回原稿の原稿長さとが同じであると判定する。
今回原稿の原稿長さと前回原稿の原稿長さとが同じであると判断した場合(ステップS32:YES)、ステップS33において、原稿形状判定部56は、今回原稿の原稿高さと前回原稿の原稿高さとを比較する。具体的には、原稿形状判定部56は、図13のステップS26で検出された原稿高さと、フラッシュメモリ43の原稿形状情報に含まれる原稿高さとを比較し、それらの差分を算出する。
次いで、ステップS34において、原稿形状判定部56は、今回原稿の原稿高さと前回原稿の原稿高さとの差分が、高さ差分閾値未満であるか否かを判断する。
今回原稿の原稿高さと前回原稿の原稿高さとの差分が高さ差分閾値未満であると判断した場合(ステップS34:YES)、ステップS35において、原稿形状判定部56は、今回原稿と前回原稿とが同一形状であると判定し、同一形状判定処理を終了する。
ステップS32において今回原稿の原稿長さと前回原稿の原稿長さとが同じではないと判定した場合(ステップS32:NO)、およびステップS34において今回原稿の原稿高さと前回原稿の原稿高さとの差分が高さ差分閾値以上であると判断した場合(ステップS34:NO)、ステップS36において、原稿形状判定部56は、今回原稿と前回原稿とは同一形状ではないと判定し、同一形状判定処理を終了する。
ここで、今回原稿と前回原稿とが同一形状であることは、両原稿が同一のブック原稿であり、前回の原稿読取動作からブック原稿の置き換えは行われていないことを意味する。換言すれば、今回原稿と前回原稿とが同一形状ではないことは、前回の原稿読取動作後にブック原稿の置き換えが行われたことを意味する。
図11に戻り、ステップS6において、原稿形状判定部56は、同一形状判定処理の結果に基づき、今回原稿と前回原稿とが同一形状であるか否かを判定する。
今回原稿と前回原稿とは同一形状ではないと原稿形状判定部56が判定した場合(ステップS6:NO)、後述する図12のステップS15に処理が進む。
今回原稿と前回原稿とが同一形状であると原稿形状判定部56が判定した場合(ステップS6:YES)、ステップS7において、原稿幅判定部57は、今回原稿の原稿幅と前回原稿の原稿幅との差分を算出する。具体的には、原稿幅判定部57は、図13のステップS23で検出された原稿幅と、フラッシュメモリ43の原稿形状情報に含まれる原稿幅との差分を算出する。
次いで、ステップS8において、原稿幅判定部57は、今回原稿の原稿幅と前回原稿の原稿幅との差分が、幅差分閾値以上であるか否かを判断する。
今回原稿の原稿幅と前回原稿の原稿幅との差分が幅差分閾値未満であると原稿幅判定部57が判断した場合(ステップS8:NO)、後述する図12のステップS15に処理が進む。
今回原稿の原稿幅と前回原稿の原稿幅との差分が幅差分閾値以上であると判断した場合(ステップS8:YES)、ステップS9において、原稿幅判定部57は、今回原稿の原稿幅が前回原稿の原稿幅より大きいか否かを判断する。
今回原稿の原稿幅が前回原稿の原稿幅より大きいと判断した場合(ステップS9:YES)、ステップS10において、原稿幅判定部57は、前回原稿の原稿幅が誤検出であることをユーザに通知する。具体的には、原稿幅判定部57は、前回原稿の原稿幅が誤検出のため読取画像に欠損が生じていることをユーザに通知する画面(図示せず)を表示部36に表示させる。これにより、ユーザに前の見開きページの読み取りのやり直しを促すことができる。この後、後述する図12のステップS15に処理が進む。
ここで、黒部検出法による原稿幅の検出では、前述のように高濃度の部分が非原稿部と誤検出されることで、原稿幅が誤検出される。これは、図10に示したように、原稿幅が実際よりも小さく検出される誤検出である。このため、図13のステップS23で検出された原稿幅である今回原稿の原稿幅が、前回原稿の原稿幅より大きい場合、前回原稿の原稿幅が誤検出であるといえる。一方、今回原稿の原稿幅が前回原稿の原稿幅より小さい場合は、今回原稿の原稿幅が誤検出であるといえる。
今回原稿の原稿幅が前回原稿の原稿幅以下であると判断した場合(ステップS9:NO)、図12のステップS11において、原稿幅判定部57は、今回原稿の原稿幅が誤検出であることをユーザに通知する。具体的には、原稿幅判定部57は、今回原稿の原稿幅が誤検出のため原稿サイズの指定が必要であることをユーザに通知する画面(図示せず)を表示部36に表示させる。
次いで、ステップS12において、原稿幅判定部57は、図15に示す原稿サイズ指定画面61を表示部36に表示させる。原稿サイズ指定画面61は、ユーザに原稿サイズを指定させるための画面である。
次いで、ステップS13において、原稿幅判定部57は、原稿サイズ指定画面61上でのユーザ操作により原稿サイズが指定されたか否かを判断する。原稿サイズが指定されていないと判断した場合(ステップS13:NO)、原稿幅判定部57は、ステップS13を繰り返す。原稿サイズが指定されたと原稿幅判定部57が判断した場合(ステップS13:YES)、後述のステップS15に処理が進む。
ここで、原稿幅判定部57は、原稿サイズが指定されると、その原稿サイズを、今回原稿の原稿サイズとして採用する。すなわち、誤検出された原稿幅にかわって、ユーザに指定された原稿サイズに応じた原稿幅が採用されることになる。
図11のステップS3において、今回原稿がブック原稿ではないとブック原稿判定部55が判定した場合(ステップS3:NO)、ステップS14において、原稿幅検出部52は、今回原稿の原稿幅を圧板開閉差分法により検出する。
具体的には、原稿幅検出部52は、図13のステップS22で取得された第1読取データと、ステップS25で取得された第2読取データとを比較して、今回原稿の原稿幅を検出する。
ここで、今回原稿がブック原稿ではない場合、圧板31が閉じられる際に、角度センサ12がオンになってから所定時間経過後には、圧板31が閉じられ、原稿台11から浮いていない状態になっている。すなわち、図13のステップS25における読取動作は、圧板31が原稿台11から浮いていない状態で行われる。この場合、非原稿部では、圧板31により光源26の光が反射され、その反射光がラインセンサ27で受光される。
一方、図13のステップS22における読取動作は、圧板31が開いた状態で行われる。この場合、非原稿部では、圧板31からの反射光はほとんどラインセンサ27で受光されない。
このため、第1読取データと第2読取データとを比較すると、原稿部の輝度はほとんど変化しない一方で、非原稿部の輝度は大きく変化する。そこで、原稿幅検出部52は、第1読取データと第2読取データとの間の各画素の輝度の差分に基づき、原稿部を検出し、その幅を原稿幅として検出する。この後、後述する図12のステップS15に処理が進む。
図12のステップS15では、読取制御部51は、入力部37に対する操作により、原稿の読取開始が指示されたか否かを判断する。
読取開始が指示されていないと判断した場合(ステップS15:NO)、ステップS16において、読取制御部51は、角度センサ12がオフであるか否かを判断する。角度センサ12がオンであると判断した場合(ステップS16:NO)、読取制御部51は、ステップS15へ戻る。
角度センサ12がオフであると判断した場合(ステップS16:YES)、読取制御部51は、図11のステップS1へ戻る。ここで、角度センサ12がオフである場合、圧板31が開かれているため、一連の動作のやり直しのためにステップS1へ戻る。
読取開始が指示されたと判断した場合(ステップS15:YES)、ステップS17において、読取制御部51は、画像読取ユニット13を制御して原稿の読み取りを実行する。具体的には、読取制御部51は、画像読取ユニット13を待機位置から右方向へ移動させつつ、光源26から原稿台11に向けて光を出射し、ラインセンサ27で原稿台11側からの光を受光して画像データを生成するよう制御する。
読取制御部51は、この読取動作で得られた画像データを、今回原稿の原稿幅および原稿長さに応じて切り取り、読み取った原稿の画像データとする。
ここで、今回原稿がブック原稿で、今回原稿の原稿幅は誤検出ではないと判定された場合、画像データを切り取る際の原稿幅は、原稿形状検出処理において図13のステップS23で検出されたものである。また、画像データを切り取る際の原稿長さは、原稿形状検出処理において図13のステップS21で検出されたものである。
また、今回原稿がブック原稿で、今回原稿の原稿幅が誤検出であると判定された場合、画像データを切り取る際の原稿幅および原稿長さは、原稿サイズ指定画面61上でユーザに指定された原稿サイズに応じたものである。
また、今回原稿がブック原稿ではないと判定された場合、画像データを切り取る際の原稿幅は、図11のステップS14で検出されたものである。また、画像データを切り取る際の原稿長さは、原稿形状検出処理において図13のステップS21で検出されたものである。
次いで、ステップS18において、読取制御部51は、フラッシュメモリ43に記憶されている原稿形状情報を更新する。具体的には、読取制御部51は、フラッシュメモリ43に記憶されている原稿形状情報における原稿幅および原稿長さ(原稿長さセンサ15,16の論理)を、今回原稿に対する読取動作で得られた画像データを切り取った際の原稿幅および原稿長さに更新する。また、読取制御部51は、フラッシュメモリ43に記憶されている原稿形状情報における原稿高さを、原稿形状検出処理において図13のステップS26で検出された原稿高さに更新する。これにより、一連の動作が終了となる。
以上説明したように、画像読取装置1では、原稿形状判定部56は、今回原稿および前回原稿がブック原稿である場合において、両原稿が同一形状の原稿か否かを判定する。原稿幅判定部57は、両原稿が同一形状の原稿であると判定された場合において、原稿幅検出部52で検出された今回原稿の原稿幅と前回原稿の原稿幅との差分に基づき、今回原稿の原稿幅または前回原稿の原稿幅が誤検出であるか否かを判定する。これにより、画像読取装置1では、ブック原稿に対する原稿幅の誤検出を把握できる。このため、原稿幅検出部52で検出された今回原稿の原稿幅が誤検出である場合において、誤検出であることを把握し、誤検出に対処することが可能になる。この結果、画像読取装置1における原稿サイズの誤認識を低減できる。
具体的には、原稿幅判定部57は、原稿形状判定部56により今回原稿と前回原稿とが同一形状の原稿であると判定された場合において、原稿幅検出部52で検出された今回原稿の原稿幅と前回原稿の原稿幅との差分が幅差分閾値以上であって、原稿幅検出部52で検出された今回原稿の原稿幅が前回原稿の原稿幅より小さい場合、今回原稿の原稿幅が誤検出であると判定する。そして、原稿幅判定部57は、ユーザに指定された原稿サイズに応じた原稿幅を今回原稿の原稿幅として採用する。これにより、画像読取装置1では、今回原稿の原稿幅が誤検出であることを把握し、その原稿幅を修正できる。
また、原稿幅判定部57は、原稿形状判定部56により今回原稿と前回原稿とが同一形状の原稿であると判定された場合において、原稿幅検出部52で検出された今回原稿の原稿幅と前回原稿の原稿幅との差分が幅差分閾値以上であって、原稿幅検出部52で検出された今回原稿の原稿幅が前回原稿の原稿幅より大きい場合、前回原稿の原稿幅が誤検出であると判定する。そして、原稿幅判定部57は、前回原稿の原稿幅が誤検出であることをユーザに通知する。これにより、画像読取装置1では、前回原稿の原稿幅が誤検出であることを把握し、それをユーザに確認させ、読み取りのやり直しを促すことができる。
また、画像読取装置1では、原稿高さ検出部53は、第2読取データにおける原稿高さ検出領域Ahの読取データに基づき、原稿高さを検出する。これにより、画像読取ユニット13を用いて原稿高さを検出できるので、専用の構成を設けることなく原稿高さを検出できる。
(第2実施形態)
次に、上述した第1実施形態の一部を変更した第2実施形態について説明する。図16は、第2実施形態に係る画像読取装置の特徴的な機能部を示すブロック図である。
図16に示すように、第2実施形態に係る画像読取装置1Aは、第1実施形態における原稿形状判定部56および原稿幅判定部57を、原稿置換判定部66および原稿サイズ設定部67に置き換えた構成である。
原稿置換判定部66は、今回原稿がブック原稿である場合において、今回原稿の原稿高さと前回原稿の原稿高さとに基づき、前回原稿の読取後に原稿の置き換えがあったか否かを判定する。
原稿サイズ設定部67は、今回原稿がブック原稿である場合において、原稿置換判定部66により原稿の置き換えがあったと判定された場合、今回原稿の原稿サイズとしてユーザに指定された原稿サイズを採用する。原稿の置き換えがなかったと判定された場合、原稿サイズ設定部67は、今回原稿の原稿サイズとして前回原稿の原稿サイズを採用する。
次に、画像読取装置1Aの動作について説明する。
図17は、画像読取装置1の動作を説明するためのフローチャートである。図17のフローチャートの処理は、ユーザの操作により圧板31が開かれ、角度センサ12がオフになることにより開始となる。圧板31が開かれた後、ユーザの作業により原稿台11に原稿が載置され、圧板31が閉じられ始める。
図17のステップS41〜S43の処理は、前述した図11のステップS1〜S3の処理と同様である。
今回原稿がブック原稿であるとブック原稿判定部55が判定した場合(ステップS43:YES)、ステップS44において、原稿置換判定部66は、今回原稿の原稿高さと前回原稿の原稿高さとに基づき、原稿の置き換えがあったか否かを判定する。
具体的には、原稿置換判定部66は、原稿形状検出処理において図13のステップS26で検出された今回原稿の原稿高さと、フラッシュメモリ43に記憶されている原稿形状情報における原稿高さである前回原稿の原稿高さとの差分を算出する。そして、原稿置換判定部66は、今回原稿の原稿高さと前回原稿の原稿高さとの差分が、高さ差分閾値以上である場合、原稿の置き換えがあったと判定する。
原稿の置き換えがあったと判定した場合(ステップS44:YES)、ステップS45において、原稿置換判定部66は、図15の原稿サイズ指定画面61を表示部36に表示させる。
次いで、ステップS46において、原稿置換判定部66は、原稿サイズ指定画面61上でのユーザ操作により原稿サイズが指定されたか否かを判定する。原稿サイズが指定されていないと判定した場合(ステップS46:NO)、原稿置換判定部66は、ステップS46を繰り返す。
原稿サイズが指定されたと原稿置換判定部66が判定した場合(ステップS46:YES)、ステップS48において、原稿サイズ設定部67は、今回原稿の原稿サイズとして、ユーザに指定された原稿サイズを採用する。この後、後述のステップS50に処理が進む。
ステップS44において、原稿の置き換えはなかったと原稿置換判定部66が判定した場合(ステップS44:NO)、ステップS48において、原稿サイズ設定部67は、今回原稿の原稿サイズとして、前回原稿の原稿サイズを採用する。前回原稿の原稿サイズ(原稿高さおよび原稿長さ)は、フラッシュメモリ43に記憶されている原稿形状情報に含まれている。この後、後述のステップS50に処理が進む。
ステップS43において、今回原稿がブック原稿ではないとブック原稿判定部55が判定した場合(ステップS43:NO)、ステップS49において、原稿幅検出部52は、今回原稿の原稿幅を圧板開閉差分法により検出する。ステップS49で原稿幅を検出する処理の内容は、前述した図11のステップS14と同様である。この後、後述のステップS50に処理が進む。
ステップS50では、読取制御部51は、入力部37に対する操作により、原稿の読取開始が指示されたか否かを判断する。
読取開始が指示されていないと判断した場合(ステップS50:NO)、ステップS51において、読取制御部51は、角度センサ12がオフであるか否かを判断する。角度センサ12がオンであると判断した場合(ステップS51:NO)、読取制御部51は、ステップS50へ戻る。
角度センサ12がオフであると判断した場合(ステップS51:YES)、読取制御部51は、ステップS41へ戻る。
読取開始が指示されたと判断した場合(ステップS50:YES)、ステップS52において、読取制御部51は、画像読取ユニット13を制御して原稿の読み取りを実行する。
読取制御部51は、この読取動作で得られた画像データを、今回原稿の原稿サイズ(原稿幅および原稿長さ)に応じて切り取り、読み取った原稿の画像データとする。
ここで、今回原稿がブック原稿で、前回原稿の読取後に原稿の置き換えがあったと判定された場合、画像データを切り取る際の原稿サイズは、原稿サイズ指定画面61上でユーザに指定されて図17のステップS47で採用された原稿サイズである。
今回原稿がブック原稿で、前回原稿の読取後に原稿の置き換えはなかったと判定された場合、画像データを切り取る際の原稿サイズは、ステップS48で採用された、前回原稿の原稿サイズである。
また、今回原稿がブック原稿ではないと判定された場合、画像データを切り取る際の原稿サイズにおける原稿幅は、図17のステップS49で検出されたものである。また、画像データを切り取る際の原稿サイズにおける原稿長さは、原稿形状検出処理において図13のステップS21で検出されたものである。
次いで、ステップS53において、読取制御部51は、フラッシュメモリ43に記憶されている原稿形状情報を更新する。具体的には、読取制御部51は、フラッシュメモリ43に記憶されている原稿形状情報における原稿幅および原稿長さ(原稿長さセンサ15,16の論理)を、今回原稿に対する読取動作で得られた画像データを切り取った際の原稿幅および原稿長さに更新する。また、読取制御部51は、フラッシュメモリ43に記憶されている原稿形状情報における原稿高さを、原稿形状検出処理において図13のステップS26で検出された原稿高さに更新する。これにより、一連の動作が終了となる。
以上説明したように、第2実施形態では、原稿置換判定部66は、今回原稿がブック原稿である場合において、前回原稿の読取後に原稿の置き換えがあったか否かを判定する。原稿サイズ設定部67は、今回原稿がブック原稿である場合において、原稿の置き換えがあったと判定された場合、今回原稿の原稿サイズとしてユーザに指定された原稿サイズを採用する。原稿の置き換えがなかったと判定された場合、原稿サイズ設定部67は、今回原稿の原稿サイズとして前回原稿の原稿サイズを採用する。
これにより、ブック原稿の読み取りにおいて、最初の読取対象の見開きページの原稿サイズとしてユーザに指定された原稿サイズが採用され、その後の見開きページに対してもその原稿サイズが採用される。すなわち、ブック原稿に対しては、原稿サイズの検出を行わないため、原稿サイズの誤検出は発生しない。したがって、画像読取装置1Aにおける原稿サイズの誤認識を低減できる。
(その他の実施形態)
上述のように、本発明は第1および第2実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述および図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例および運用技術が明らかとなろう。
上述した第1実施形態では、原稿形状判定部56は、今回原稿の原稿高さと前回原稿の原稿高さとの比較結果、および原稿長さ検出部54で検出された今回原稿の原稿長さと前回原稿の原稿長さとの比較結果に基づき、両原稿が同一形状の原稿か否かを判定した。
しかし、今回原稿および前回原稿がブック原稿の場合、両原稿間の原稿高さの差が小さければ、原稿の置き換えが行われた可能性は低く、両原稿が同一のブック原稿である可能性が高い。また、今回原稿および前回原稿がブック原稿の場合、両原稿の原稿長さが同じであれば、原稿の置き換えが行われた可能性は低く、両原稿が同一のブック原稿である可能性が高い。
このため、今回原稿の原稿高さと前回原稿の原稿高さとの比較結果、および原稿長さ検出部54で検出された今回原稿の原稿長さと前回原稿の原稿長さとの比較結果のいずれか一方に基づき、両原稿が同一形状の原稿か否かを判定するようにしてもよい。
上述した第1実施形態では、原稿幅判定部57は、今回原稿の原稿幅が誤検出であると判定した場合、ユーザに指定された原稿サイズに応じた原稿幅を今回原稿の原稿幅として採用した。しかし、原稿幅判定部57は、今回原稿の原稿幅が誤検出であると判定した場合、前回原稿の原稿幅を今回原稿の原稿幅として採用してもよい。
検出された今回原稿の原稿幅が前回原稿の原稿幅より小さく、今回原稿の原稿幅が誤検出である場合、前回原稿の原稿幅が実際の原稿幅である。このため、前回原稿の原稿幅を今回原稿の原稿幅として採用することで、誤検出された今回原稿の原稿幅を自動的に修正できる。
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施形態等を含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
1,1A 画像読取装置
2 装置本体
3 原稿台カバー
4 操作パネル
11 原稿台
12 角度センサ
13 画像読取ユニット
15,16 原稿長さセンサ
17 制御回路
26 光源
27 ラインセンサ
31 圧板
41 CPU
42 RAM
43 フラッシュメモリ
44 FeRAM
45 入出力I/F
51 読取制御部
52 原稿幅検出部
53 原稿高さ検出部
54 原稿長さ検出部
55 ブック原稿判定部
56 原稿形状判定部
57 原稿幅判定部
58 原稿高さテーブル
61 原稿サイズ指定画面
66 原稿置換判定部
67 原稿サイズ設定部
Ah 原稿高さ検出領域

Claims (6)

  1. 原稿が表面に載置される透明な原稿台と、
    前記原稿台に対して開閉し、前記原稿台上の原稿を押さえる圧板と、
    前記原稿台の裏面側から前記原稿台に向けて光を出射するとともに、前記原稿台側からの光を受光して読取データを生成する読取部と、
    前記圧板が開状態のときの前記読取部による読取データに基づき、原稿幅を検出する原稿幅検出部と、
    前記圧板が原稿を押さえた状態での前記読取部による読取データに基づき、原稿高さを検出する原稿高さ検出部と、
    前記原稿台上の原稿の幅方向に直交する方向の長さである原稿長さを検出する原稿長さ検出部と、
    今回の読取対象の原稿および前回の読取原稿がブック原稿である場合において、前記原稿高さ検出部で検出された今回の読取対象の原稿の原稿高さと前回の読取原稿の原稿高さとの比較結果、および前記原稿長さ検出部で検出された今回の読取対象の原稿の原稿長さと前回の読取原稿の原稿長さとの比較結果の少なくともいずれか一方に基づき、今回の読取対象の原稿と前回の読取原稿とが同一形状の原稿か否かを判定する原稿形状判定部と、
    前記原稿形状判定部により今回の読取対象の原稿と前回の読取原稿とが同一形状の原稿であると判定された場合において、前記原稿幅検出部で検出された今回の読取対象の原稿の原稿幅と前回の読取原稿の原稿幅との差分に基づき、今回の読取対象の原稿の原稿幅または前回の読取原稿の原稿幅が誤検出であるか否かを判定する原稿幅判定部と
    を備えることを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記原稿幅判定部は、前記原稿形状判定部により今回の読取対象の原稿と前回の読取原稿とが同一形状の原稿であると判定された場合において、前記原稿幅検出部で検出された今回の読取対象の原稿の原稿幅と前回の読取原稿の原稿幅との差分が閾値以上であって、前記原稿幅検出部で検出された今回の読取対象の原稿の原稿幅が前回の読取原稿の原稿幅より小さい場合、今回の読取対象の原稿の原稿幅が誤検出であると判定して、ユーザに指定された原稿幅を今回の読取対象の原稿の原稿幅として採用することを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記原稿幅判定部は、前記原稿形状判定部により今回の読取対象の原稿と前回の読取原稿とが同一形状の原稿であると判定された場合において、前記原稿幅検出部で検出された今回の読取対象の原稿の原稿幅と前回の読取原稿の原稿幅との差分が閾値以上であって、前記原稿幅検出部で検出された今回の読取対象の原稿の原稿幅が前回の読取原稿の原稿幅より小さい場合、今回の読取対象の原稿の原稿幅が誤検出であると判定して、前回の読取原稿の原稿幅を今回の読取対象の原稿の原稿幅として採用することを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  4. 前記原稿幅判定部は、前記原稿形状判定部により今回の読取対象の原稿と前回の読取原稿とが同一形状の原稿であると判定された場合において、前記原稿幅検出部で検出された今回の読取対象の原稿の原稿幅と前回の読取原稿の原稿幅との差分が閾値以上であって、前記原稿幅検出部で検出された今回の読取対象の原稿の原稿幅が前回の読取原稿の原稿幅より大きい場合、前回の読取原稿の原稿幅が誤検出であると判定し、前回の読取原稿の原稿幅が誤検出であることをユーザに通知することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  5. 原稿が表面に載置される透明な原稿台と、
    前記原稿台に対して開閉し、前記原稿台上の原稿を押さえる圧板と、
    前記原稿台の裏面側から前記原稿台に向けて光を出射するとともに、前記原稿台側からの光を受光して読取データを生成する読取部と、
    前記圧板が原稿を押さえた状態での前記読取部による読取データに基づき、原稿高さを検出する原稿高さ検出部と、
    今回の読取対象の原稿がブック原稿である場合において、前記原稿高さ検出部で検出された今回の読取対象の原稿の原稿高さと前回の読取原稿の原稿高さとに基づき、原稿の置き換えがあったか否かを判定する原稿置換判定部と、
    前記原稿置換判定部により原稿の置き換えがあったと判定された場合、今回の読取対象の原稿の原稿サイズとしてユーザに指定された原稿サイズを採用し、原稿の置き換えがなかったと判定された場合、今回の読取対象の原稿の原稿サイズとして前回の読取原稿の原稿サイズを採用する原稿サイズ設定部と
    を備えることを特徴とする画像読取装置。
  6. 前記原稿高さ検出部は、前記圧板が原稿を押さえた状態での前記読取部による読取データにおける、前記原稿台の最大定型サイズの原稿が載置される領域の外側の領域の読取データに基づき、原稿高さを検出することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像読取装置。
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