JP2019216915A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
Description
傾動操作が可能なスタートレバーと、押圧操作が可能なストップスイッチとを備えた遊技機であって、
前記スタートレバーを、非操作時の位置である初期位置から、操作が検出される位置である検出位置まで移動させるのに必要な操作荷重は、前記ストップボタンを前記初期位置から前記検出位置まで移動させるのに必要な操作荷重より大きいことを特徴とする。
傾動操作が可能なスタートレバーと、押圧操作が可能なストップスイッチとを備えた遊技機であって、
前記スタートレバーを、非操作時の位置である初期位置から、前記初期位置に対する操作量が最大となる位置である最大位置まで移動させるのに必要な操作荷重は、前記ストップボタンを前記初期位置から前記最大位置まで移動させるのに必要な操作荷重より大きいことを特徴とする。
なお、以下の説明においては、基本的に「前後」とは、スロットマシンの前側に遊技者が居る場合に、遊技者側が「前」で、スロットマシン側が「後」を意味し、「上下」とはスロットマシンの上面側が「上」で、下面側が「下」を意味し、「左右」とはスロットマシンを遊技する遊技者の左手側が「左」を意味し、右手側が「右」を意味する。
図1はスロットマシンMを示す正面図である。
このスロットマシンMは、筐体1を備えており、この筐体1は、底板、左右の側板、天板および背板を備え、当該筐体1の正面側に開口する正面開口部を有する箱形に形成されている。なお、底板の上面には、各部品に電力を供給するための電源装置を内蔵した電源ユニット、メダルを貯留するとともにメダルを払い出す払い出し装置としてのホッパーユニット等が設けられている。
前記筐体1内には、交換ユニットが着脱可能に設けられている。この交換ユニットは、略直方体状に組まれた金属枠である枠体と、枠体に支持されたリールユニットと、枠体に固定された基板ユニットとを備えている。
リールユニットは、枠体に設けられた3個のステッピングモータと、各々のステッピングモータの出力軸に固定された3個の回転リールとを備えている。また、基板ユニットは、CPU、ROM、RAM、I/O等の電子部品を備えた基板を、基板ケースに収納したものである。そして、基板ユニットは、スロットマシンMの遊技を制御するための遊技制御装置として機能する。
そして、3個の回転リールが停止したときに入賞有効ライン上に停止した図柄の組み合わせによって当選役が入賞したか否かが表示される。
また、上扉20の上部には、表示窓21より大きい表示窓22がほぼ鉛直に設けられている。この表示窓22は上扉20に設けられた表示ユニットの表示面を見るために設けられたものであり、この表示ユニットでは、その表示面に遊技機における演出用の画像が表示されるようになっている。
また、上扉20の表示窓22の上側中央部には、報知や演出などを行うための横長の照明装置41,42が設けられている。
また、表示窓22と表示窓21との間には報知や演出などを行うための横長の照明装置44,45,44が左右に隣接して設けられている。
さらに、上扉20の左右両側にはそれぞれ報知や演出などを行うための照明装置43が設けられている。
また、演出ボタン60は、例えば、ボーナスに当たったことや、遊技者にとって有利な状態に移行することが決定したこと等の、遊技者にとって喜ばしいことを遊技者に報知する場合や、遊技者にとっての勝負所等の所定のタイミングで、演出の態様を変化させるための押下操作が有効な状態となる。そして、当該押下操作が有効な状態で、演出ボタン60が押下されると、画像表示装置に表示される演出画像の態様が変化したり、可動役物が動いたりして、演出の態様が変化する。
図2は、スタートレバーユニット100の断面図である。
スタートレバーユニット100は、スタートレバー53、ハウジング101、ホルダ102、キャップ103、スリーブ104、ばね105、プッシュナット106、マスク107、およびセンサ108等を備えている。図2は、スタートレバー53の非操作時の状態を示している。
操作部91は、例えば、樹脂で形成されている。シャフト92は、例えば、ステンレスで形成されている。図2に示すように、シャフト92は、大径部93と小径部94とを備えており、大径部93と小径部94との境界となる部分には、段差部95が形成されている。段差部95は、シャフト92の軸方向と垂直な面となっている。
ホルダ102は、円筒状に形成された部材であり、例えば、樹脂で形成されている。ホルダ102の一端側(前方側)にはハウジング101が取り付けられ、ホルダ102の(他端側(後方側)には後述するキャップ103が取り付けられている。ハウジング101およびキャップ103のホルダ102への取り付けは、例えば、爪嵌合である。
小径部94のうち、貫通孔101bから後方に突出している部分には、後述するスリーブ104、ばね105、およびプッシュナット106が挿し通されて取り付けられている。
ばね105は、スプリングであり、例えば、ステンレスで形成されている。
プッシュナット106は、ばね105の付勢力を受ける受け部材であり、例えば、樹脂で形成されている。
図3は、スタートレバー53を下方に傾動させた状態におけるスタートレバーユニット100の断面図を示している。
この状態では、スリーブ104における平面部104aの一方側(上方側)が底部101aの背面部101cに当接しているとともに、平面部104aの他方側(下方側)が底部101aの背面部101cから離れた状態となっており、かつ、ばね105が所定の長さだけ撓んだ状態となっている。また、スタートレバー53を傾動させる際における、ばね105を撓ませるのに要する力は、スタートレバー53を操作するのに必要な力となっている。換言すると、スタートレバー53の操作力は、ばね105の弾性力によって実現されている。
図4(a)に示すように、シャフト92の小径部94の端面は、反射面97となっている。反射面97は、後述するセンサ108から投光された光を反射可能な面となっている。キャップ103は、ホルダ102の後端側に取り付けられている蓋状の部材であり、樹脂で形成されている。キャップ103は、マスク107およびセンサ108等を保持した状態でホルダ102に取り付けられている。
センサ108は、初期位置のシャフト92と略同軸上となる位置に形成された投受光部(不図示)を備えている。センサ108は、例えば、制御部(不図示)からの信号に基づいて投受光部から光を投光するとともに、投光した光の反射光を受光したか否かに基づき、条件に該当する信号を出力するようになっている。
図5(a)は、スタートレバー53が初期位置にある状態を示している。
図5(b)は、スタートレバー53が検出位置にある状態を示している。検出位置とは、スタートレバー53の操作が検出される位置である。換言すると、検出位置とは、センサ108からON信号が出力された際のスタートレバー53の位置である。
図5(c)は、スタートレバー53が最大位置にある状態を示している。最大位置とは、スタートレバー53における操作部91の傾動距離または傾動角度が最大となる位置である。操作部91の傾動距離および傾動角度については後述する。スタートレバー53の傾動は、スタートレバー53の任意の箇所がハウジング101、ホルダ102等に形成されたメカエンドに当接することによって停止するようになっている。メカエンドの箇所は、1箇所であっても複数箇所であってもよい。スタートレバー53がメカエンドに当接したとき、操作部91の傾動距離または傾動角度は最大となる、すなわち、スタートレバー53の位置は最大位置となる。
図5(a)に示すように、操作部91におけるシャフト92連結側とは反対側の端部の頂点、すなわち、スタートレバー53の頂点を頂点Aとする。操作部91の傾動距離とは、スタートレバー53の頂点Aと基準軸Xとの間の最小距離である。図5(a)に示す初期位置では、操作部91の傾動距離は0mmとなっている。一方、図5(b)に示す検出位置では、操作部91の傾動距離は約4.0mmとなっている。
シャフト92の軸を軸Zとした場合、操作部91の傾動角度とは、操作部91側において、軸Zと基準軸Xとがなす角の角度である。図5(a)に示す初期位置では、基準軸Xと軸Zとが一致しているため操作部91の傾動角度は0°となっている。一方、図5(b)に示す検出位置では、操作部91の傾動角度は約3.9°となっている。
図6(a)に示すように、第2の機種では、シャフト92の支点から頂点Aまでの距離が60.2mmとなっている。また、シャフト92の支点から反射面97までの距離(距離S)が31.3mmとなっている。また、反射面97と、センサ108の投受光面側に配置されているマスク107との間の距離が4.2mmとなっている。なお、各寸法は中央値であり、それぞれが所定の公差を有している。
スタートレバー53を初期位置から検出位置まで傾動する際における、操作部91の傾動距離は約3.6mmであり、操作部91の傾動角度は約3.4°である。なお、このとき、スタートレバー53を初期位置から検出位置まで傾動する際における、反射面97における頂点Bの傾動距離は、約1.7mmとなっている。
スタートレバー53を初期位置から最大位置まで傾動する際における、操作部91の傾動距離は約8.4mmであり、操作部91の傾動角度は約8.0°である。なお、このとき、スタートレバー53を初期位置から最大位置まで傾動させる際における、反射面97における頂点Bの傾動距離は、約4.3mmとなっている。
第1の機種において、初期位置から検出位置までの操作部91の傾動距離(約4.0mm)は、初期位置から最大位置までの操作部91の傾動距離(約8.4mm)の50%以下の値となっている。
また、第1の機種において、初期位置から検出位置までの操作部91の傾動角度(約3.9°)は、初期位置から最大位置までの操作部91の傾動角度(約8.0°)の50%以下の値となっている。
ただし、初期位置から検出位置までの操作部91の傾動距離および傾動角度は、0を超える値となっているものとする。
また、第2の機種において、初期位置から検出位置までの操作部91の傾動角度(約3.4°)は、初期位置から最大位置までの操作部91の傾動角度(約8.0°)の50%以下の値となっている。
ただし、初期位置から検出位置までの操作部91の傾動距離および傾動角度は、0を超える値となっているものとする。
このため、スタートレバー53の操作部91を最大位置まで傾動操作するのに必要な操作量の50%以下の操作量で、スタートレバー53を操作したことが検出されるようになっている。これにより、スタートレバー53の操作が検出される感度を向上させることができる。また、スタートレバー53のレスポンスが向上した遊技機を提供することができる。また、本実施の形態に係る遊技機によれば、スタートレバー53を操作したにも拘わらず傾動不足により操作が検出されず、スタートレバー53を再操作しなければならないという煩わしさが解消される。このため、遊技機の遊技性を向上させることができる。
また、検出感度のさらなる向上という観点からは、初期位置から最大位置までの操作部91の傾動距離または傾動角度に対する、初期位置から検出位置までの操作部91の傾動距離または傾動角度は、50%未満の値が好ましく、48%未満の値がより好ましく、45%未満の値がさらに好ましい。
例えば、初期位置から検出位置までの操作部91の傾動距離および傾動角度を、初期位置から最大位置までの操作部91の傾動距離および傾動角度の25%〜50%の値とした場合、上述の効果に加え、スタートレバー53の操作の誤検知を抑制することができる。当該誤検知には、例えば、スロットマシンMにおけるスタートレバー53の周辺を叩くことによって発生する振動等に起因するものがある。
MAXベットボタン56は、上方から下方に向かって押し込まれるように操作されるボタンである。MAXベットボタン56は、押圧部81、ばね82、およびセンサ83等を備えている。押圧部81は、遊技者の指等によって操作される部品であり、例えば、樹脂で形成されている。ばね82は、押圧部81を上方に付勢するとともに、押圧部81が押し込み操作されると弾性変形し、撓むようになっている。センサ83は、例えば、フォトセンサである。センサ83は、例えば、押圧部81の押し込みによって動く検出物体によって、発光素子から受光素子に向かう光が変化したことを検知すると、ON信号を出力するようになっている。
ストップボタン54は、前方から後方に向かって押し込まれるように操作されるボタンである。ストップボタン54は、押圧部84、ばね85、およびセンサ86等を備えている。押圧部84、ばね85、およびセンサ86は、図8に示した押圧部81、ばね82、センサ83と同等の機能を有する構成であるため、重複する説明を省略する。
スタートレバー53を、非操作時の位置である初期位置から、操作が検出される位置である検出位置まで移動させるのに必要な操作荷重(スタートレバー53の検出荷重:約1.5N)は、ストップボタン54を初期位置から検出位置まで移動させるのに必要な操作荷重(ストップボタン54の検出荷重:約0.7N)より大きい値となっている。
演出ボタン60は、ストップボタン54およびMAXベットボタン56よりも操作の頻度が低い。また、演出ボタン60は、遊技者にとって喜ばしいことを遊技者に報知する場合、遊技者にとって勝負所である場合等に、演出の態様を変化させるための押下操作が有効な状態となるので、気分が高揚した状態の遊技者によって強い力で操作される傾向がある。したがって、演出ボタン60の操作荷重が、ストップボタン54の操作荷重より大きく、かつMAXベットボタン56の操作荷重以上となるように設定されていることで、遊技者は重くてずっしりとした操作フィーリングを得ることができ、遊技性が向上する。
また、図示は省略するが、演出ボタン60は上方から下方に押し込まれるように形成されているボタン(上下方向演出ボタン)であってもよい。上下方向演出ボタンは、例えば、図1におけるスロット操作部50に設けられている。上下方向演出ボタンは、操作方向が同じであるMAXベットボタン56より操作荷重(検出荷重および最大荷重)が小さく設定されており、当該操作荷重は、ストップボタン54と同等であるか、あるいはストップボタン54より小さい値となっている。上下方向演出ボタンは、例えば、検出荷重が約0.6Nで、最大荷重が約1.2Nである。上下方向演出ボタンは、興趣を向上させる契機となる場合に、遊技者によって連打操作されることがあるため、連打が容易となるように操作荷重が小さく設定されている。また、上下方向に対する操作の方が前後方向に比べて連打が容易であるため、上下方向に対して操作されるようになっている。
また、誤検知抑制の観点から、初期位置から検出位置までの操作部91の傾動距離および傾動角度を、初期位置から最大位置までの操作部91の傾動距離および傾動角度の25%〜50%の値とし、スタートレバー53の検出荷重を最大荷重の25%〜50%の値とすることがより望ましい。また、検出感度をさらに向上させたい場合、初期位置から最大位置までの操作部91の傾動距離および傾動角度に対する、初期位置から検出位置までの操作部91の傾動距離および傾動角度や、スタートレバー53の最大荷重に対する検出荷重を、25%〜48%の値としてもよく、さらには25%〜45%の値としてもよい。
また、誤検知抑制の観点から、ストップボタン54のONストロークをフルストロークの25%〜50%の値とし、ストップボタン54の検出荷重を最大荷重の25〜50%の値とすることがより望ましい。また、検出感度をさらに向上させたい場合、ストップボタン54のフルストロークに対するONストロークや、ストップボタン54の最大荷重に対する検出荷重を、25%〜48%の値としてもよく、さらには25%〜45%の値としてもよい。また、誤検知抑制の観点から、MAXベットボタン56のONストロークをフルストロークの25〜50%の値とし、MAXベットボタン56の検出荷重を最大荷重の25〜50%の値とすることがより望ましい。また、検出感度をさらに向上させたい場合、MAXベットボタン56のフルストロークに対するONストロークや、MAXベットボタン56の最大荷重に対する検出荷重を、25%〜48%の値としてもよく、さらには25%〜45%の値としてもよい。
54 ストップボタン
Claims (2)
- 傾動操作が可能なスタートレバーと、押圧操作が可能なストップスイッチとを備えた遊技機であって、
前記スタートレバーを、非操作時の位置である初期位置から、操作が検出される位置である検出位置まで移動させるのに必要な操作荷重は、前記ストップボタンを前記初期位置から前記検出位置まで移動させるのに必要な操作荷重より大きいことを特徴とする遊技機。 - 傾動操作が可能なスタートレバーと、押圧操作が可能なストップスイッチとを備えた遊技機であって、
前記スタートレバーを、非操作時の位置である初期位置から、前記初期位置に対する操作量が最大となる位置である最大位置まで移動させるのに必要な操作荷重は、前記ストップボタンを前記初期位置から前記最大位置まで移動させるのに必要な操作荷重より大きいことを特徴とする遊技機。
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