JP2014236919A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、演出操作部の操作の誤検知等を簡易な構造で防止することが可能な遊技機を提供することを目的とする。
ここで、前記制限手段41,42,43,44,11a,12a,13a,14aは、前記押し部材10の押し操作された前記押し面11に対応して位置する前記検出部61により検出が行われ、押し操作された当該押し面11に対応しない他の当該検出部62〜64による検出が行われないように当該押し部材10の動きを制限することを特徴とすることができる。この場合には、誤検知等の防止を図ることが可能になる。
〔本実施の形態に係る遊技機の基本構成〕
図1は、本実施の形態に係るパチンコ遊技機100の概略正面図である。
同図に示す遊技機の一例としてのパチンコ遊技機100は、遊技者の指示操作により打ち出された遊技球が入賞すると賞球を払い出すように構成されたものである。このパチンコ遊技機100は、遊技球が打ち出される遊技盤110と、遊技盤110を囲む枠部材150とを備えている。遊技盤110は、枠部材150に着脱自在に取り付けられている。
本実施の形態では、遊技者により視認され易い遊技領域111の位置に、演出のための各種の画像を表示する画像表示部114が配設されている。この画像表示部114は、液晶ディスプレイ等による表示画面を備え、遊技者によるゲームの進行に伴い、例えば、図柄抽選結果(図柄変動結果)を遊技者に報知するための装飾図柄を表示したり、キャラクタの登場やアイテムの出現による演出画像を表示したりする。
また、遊技盤110の前面に、各種の演出に用いられる可動役物115および盤ランプ116を備えている。可動役物115は、遊技盤110上で動作することにより各種の演出を行い、また、盤ランプ116は、発光することで各種の演出を行う。
第2始動口122は、チューリップの花の形をした一対の羽根が電動ソレノイドにより開閉すると共に点灯する普通電動役物としての電動チューリップ123を備えている。電動チューリップ123は、羽根が閉じていると、遊技球が第2始動口122へ入り難い一方で、羽根が開くと第2始動口122の入口が拡大して遊技球が第2始動口122へ入り易くなるように構成されている。そして、電動チューリップ123は、普通図柄抽選に当選すると、点灯ないし点滅しながら羽根が規定時間(例えば6秒間)および規定回数(例えば3回)だけ開く。
なお、本実施の形態では、遊技領域111に第1始動口121および第2始動口122が配設されているが、いずれか一方のみを配設する構成例やさらに他の始動口を配設する構成例も考えられる。また、本実施の形態では、遊技領域111に大入賞口125が1つ配設されているが、大入賞口125を複数配設する構成例も考えられる。
本実施の形態では、遊技盤110の右下の位置に、抽選結果や保留数に関する表示を行う表示器130が配設されている。
なお、本実施の形態では、皿153を上下皿一体で構成しているが、上皿と下皿とを分離する構成例も考えられる。また、発射装置のハンドル151を所定条件下で発光させる構成例も考えられる。
また、枠部材150は、パチンコ遊技機100の遊技状態や状況を告知したり各種の演出を行ったりするスピーカ156および枠ランプ157を備えている。スピーカ156は、楽曲や音声、効果音による各種の演出を行い、また、枠ランプ157は、点灯点滅によるパターンや発光色の違い等で光による各種の演出を行う。なお、枠ランプ157については、光の照射方向を変更する演出を行うことを可能にする構成例が考えられる。
また、枠部材150は、遊技盤110を遊技者と隔てるための透明板(不図示)を備えている。
パチンコ遊技機100の表示器130は、図2の(a)に示すように、第1始動口121の入賞に対応して作動する第1特別図柄表示器221と、第2始動口122の入賞に対応して作動する第2特別図柄表示器222と、ゲート124の通過に対応して作動する普通図柄表示器223と、を備えている。第1特別図柄表示器221は、第1始動口121の入賞による特別図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。第2特別図柄表示器222は、第2始動口122の入賞による特別図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。普通図柄表示器223は、遊技球がゲート124を通過することにより普通図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。第1特別図柄表示器221、第2特別図柄表示器222および普通図柄表示器223の各々は、LED表示装置で構成され、その点灯態様によって各抽選結果を表す図柄が表示される。
次に、パチンコ遊技機100での動作制御や信号処理を行う制御ユニットについて説明する。
図3は、制御ユニットの内部構成を示すブロック図である。同図に示すように、制御ユニットは、メイン制御手段として、内部抽選および当選の判定等といった払い出す賞球数に関する各種制御を行う遊技制御部200を備えている。また、サブ制御手段として、演出を統括的に制御する演出制御部300と、画像および音響を用いた演出を制御する画像/音響制御部310と、各種のランプおよび可動役物115を用いた演出を制御するランプ制御部320と、払出球の払い出し制御を行う払出制御部400と、を備えている。
遊技制御部200は、内部抽選および当選の判定等といった払い出し賞球数に関連する各種制御を行う際の演算処理を行うCPU201と、CPU201にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM202と、CPU201の作業用メモリ等として用いられるRAM203と、を備えている。
遊技制御部200は、第1始動口121または第2始動口122に遊技球が入賞すると特別図柄抽選を行い、特別図柄抽選での当選か否かの判定結果を演出制御部300に送る。また、特別図柄抽選時の当選確率の変動設定(例えば300分の1から30分の1への変動設定)、特別図柄抽選時の特別図柄変動時間の短縮設定、および普通図柄抽選時の普通図柄変動時間の短縮設定を行い、設定内容を演出制御部300に送る。
さらに、遊技制御部200は、電動チューリップ123の羽根の開時間の延長、および電動チューリップ123の羽根が開く回数の設定、さらには羽根が開く際の開閉動作間隔の設定を制御する。また、遊技球が連続的に第1始動口121または第2始動口122へ入賞したときの未抽選分の限度個数(例えば4個)までの保留や、遊技球が連続的にゲート124を通過したときの未抽選分の限度個数(例えば4個)までの保留を設定する。
また、遊技制御部200は、特別図柄抽選の結果に応じて、大入賞口125が所定条件(例えば30秒経過または遊技球10個の入賞)を満たすまで開状態を維持するラウンドを所定回数だけ繰り返すように制御する。さらには、大入賞口125が開く際の開閉動作間隔を制御する。
払出制御部400が遊技制御部200の指示に従って賞球の払い出しを行った場合には、遊技制御部200は、払い出した賞球の個数に関する情報を払出制御部400から取得する。それにより、払い出した賞球の個数を管理する。
さらに、遊技制御部200には、大入賞口125への遊技球の入賞を検出する大入賞口検出部(大入賞口スイッチ(SW))215と、大入賞口125を閉状態と突出傾斜した開状態とに設定する大入賞口開閉部216と、普通入賞口126への遊技球の入賞を検出する普通入賞口検出部(普通入賞口スイッチ(SW))217と、が接続されている。
さらに、遊技制御部200には、第1始動口121への遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選の結果を表示する第1特別図柄表示器221と、第2始動口122への遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選の結果を表示する第2特別図柄表示器222と、普通図柄抽選の結果を表示する普通図柄表示器223と、パチンコ遊技機100の状態を表示する状態表示器224と、が接続されている。
演出制御部300は、演出を制御する際の演算処理を行うCPU301と、CPU301にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM302と、CPU301の作業用メモリ等として用いられるRAM303と、日時を計測するリアルタイムクロック(RTC)304と、を備えている。
演出制御部300は、例えば遊技制御部200から送られる特別図柄抽選での当選か否かの判定結果に基づいて、演出内容を設定する。その際、演出ボタン等(演出ボタン161および演出キー162)を用いたユーザからの操作入力を受けて、操作入力に応じた演出内容を設定する場合もある。その際、演出ボタン等を用いたユーザからの操作入力を受けて、操作入力に応じた演出内容を設定する場合もある。この場合、例えば演出ボタン等のコントローラ(不図示)から操作に応じた信号(操作信号)を受け付け、この操作信号により識別される操作内容を演出の設定に反映させる。また、遊技が所定期間中断された場合には、演出の一つとして客待ち用の画面表示の設定を指示する。
さらには、遊技制御部200が特別図柄抽選時の当選確率を変動させた場合、特別図柄抽選時の特別図柄変動時間を短縮させた場合、および普通図柄抽選時の普通図柄変動時間を短縮させた場合には、演出制御部300は設定された内容に対応させて演出内容を設定する。
また、演出制御部300は、設定した演出内容の実行を指示するコマンドを画像/音響制御部310およびランプ制御部320に送る。
画像/音響制御部310は、演出内容を表現する画像および音響を制御する際の演算処理を行うCPU311と、CPU311にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM312と、CPU311の作業用メモリ等として用いられるRAM313と、を備えている。
そして、画像/音響制御部310は、演出制御部300から送られたコマンドに基づいて、画像表示部114に表示する画像およびスピーカ156から出力する音響を制御する。
具体的には、画像/音響制御部310のROM312には、画像表示部114において遊技中に表示する図柄画像や背景画像、遊技者に抽選結果を報知するための装飾図柄、遊技者に予告演出を表示するためのキャラクタやアイテム等といった画像データが記憶されている。さらには、画像データと同期させて、または画像データとは独立にスピーカ156から出力させる楽曲や音声、さらにはジングル等の効果音等といった各種音響データが記憶されている。CPU311は、ROM312に記憶された画像データや音響データの中から、演出制御部300から送られたコマンドに対応したものを選択して読み出す。さらには、読み出した画像データを用いて背景画像表示、図柄画像表示、図柄画像変動、およびキャラクタ/アイテム表示等のための画像処理と、読み出した音響データを用いた音声処理とを行う。
そして、画像/音響制御部310は、画像処理された画像データにより画像表示部114での画面表示を制御する。また、音声処理された音響データによりスピーカ156から出力される音響を制御する。
ランプ制御部320は、盤ランプ116や枠ランプ157の発光、および可動役物115の動作を制御する際の演算処理を行うCPU321と、CPU321にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM322と、CPU321の作業用メモリ等として用いられるRAM323と、を備えている。
そして、ランプ制御部320は、演出制御部300から送られたコマンドに基づいて、盤ランプ116や枠ランプ157の点灯/点滅や発光色等を制御する。また、可動役物115の動作を制御する。
具体的には、ランプ制御部320のROM322には、演出制御部300にて設定される演出内容に応じた盤ランプ116や枠ランプ157での点灯/点滅パターンデータおよび発光色パターンデータ(発光パターンデータ)が記憶されている。CPU321は、ROM322に記憶された発光パターンデータの中から、演出制御部300から送られたコマンドに対応したものを選択して読み出す。そして、ランプ制御部320は、読み出した発光パターンデータにより盤ランプ116や枠ランプ157の発光を制御する。
また、ランプ制御部320のROM322には、演出制御部300にて設定される演出内容に応じた可動役物115の動作パターンデータが記憶されている。CPU321は、可動役物115に対しては、読み出した動作パターンデータによりその動作を制御する。
払出制御部400は、払出球の払い出しを制御する際の演算処理を行うCPU401と、CPU401にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM402と、CPU401の作業用メモリ等として用いられるRAM403と、を備えている。
そして、払出制御部400は、遊技制御部200から送られたコマンドに基づいて、払出球の払い出しを制御する。
具体的には、払出制御部400は、遊技制御部200から、遊技球が入賞した場所(第1始動口121等)に応じた所定数の賞球を払い出すコマンドを取得する。そして、コマンドに指定された数だけの賞球を払い出すように払出駆動部411を制御する。ここでの払出駆動部411は、遊技球の貯留部から遊技球を送り出す駆動モータで構成される。
さらに、払出制御部400には、ホールに設置されたホストコンピュータに対して各種の情報を送信する枠用外部情報端子基板450が接続されている。そして、払出制御部400は、例えば払出駆動部411に対して払い出すように指示した賞球数に関する情報や払出球検出部412にて検出された実際に払い出された賞球数に関する情報等を枠用外部情報端子基板450を介してホストコンピュータに送信する。また、遊技制御部200に対しても、同様の情報を送信する。
続いて、演出キー162の構成について説明する。なお、本実施の形態における演出キー162は、十字キーとも呼ばれるものである。
図4、図5および図6は、演出キー162の構成を説明する図である。すなわち、図4は、演出キー162の主に外観を示す斜視図であり、図4の(a)は、演出キー162が操作されていない状態、(b)は、演出キー162が操作されている状態をそれぞれ示す。また、図5および図6は、演出キー162を構成する部品を示す分解斜視図であり、図5は、カバー158の表面側から見た状態であり、図6は、カバー158の裏面側から見た状態である。
図4の(a)に示すように、演出キー162は、枠部材150のカバー158から露出する露出面を持ち、平面視で十字状に形成された押し部材10を備えている。
付言すると、枠部材150のカバー158は、皿153(図2参照)を持つ皿ユニットの外面を構成するものである。また、演出キー162は、皿ユニットの内部に後述の基板60を備えている。なお、図4および図5のカバー158および基板60については、全体形状を省略して部分的に示している。
ここにいう押し部材10の露出面は、押し部材10の表面側に設けられ、押し操作される押し面11,12,13,14で構成される。これらの押し面11〜14は、カバー158の表面よりも突出して位置する。4つの押し面11〜14の各々は、互いに略90度間隔で配置されている。
そして、押し面11は、図4の(a)の左方向を指す矢印図形が印刷ないし刻印され、また、押し面12は、同図の(a)の奥行き方向を指す矢印図形が印刷ないし刻印されている。押し面13は、図4の(a)の右方向を指す矢印図形が印刷ないし刻印され、また、押し面14は、同図の(a)の手前方向を指す矢印図形が印刷ないし刻印されている。
より詳細には、押し部材10がカバー158に対して全体的に奥側に略平行移動するのではなく、押し操作された押し面11の方向に押し部材10が傾く。すなわち、押し面11が押されると、押し部材10はカバー158に対して傾き、押し面11が奥側に移動する。
なお、本実施の形態では、押し面11〜14のすべてを一緒に押す場合に別の機能を果たすようには構成されていないが、押し面11〜14のすべてを一緒に押すことで、中央キー(例えば選択決定キー)として機能するように構成する例も考えられる。
より具体的には、延在部21〜24は、一方向すなわち押し面11〜14から離れる方向(図4または図5における左方向)に延びている。また、延在部21〜24は、端面10aに対して略直角方向に延びており、延在部21〜24同士が互いに略平行に延びている。
また、図6に示すように、押し部材10は、略中央部分に位置し、端面10a(図6参照)から環状に突出する突出部25を有する。
なお、延在部21〜24および突出部25は、押し部材10に一体に形成されており、押し部材10に固着されている。このため、延在部21〜24および突出部25は、押し面11〜14に対して相対移動しない。
カバー158についてさらに説明する。図5に示すように、押し部材10の押し面11に対応するカバー158の位置には、長方形状に切り欠かれた切欠き部158aが形成されている。同じく、押し面12〜14の各々に対応するカバー158の位置に、長方形状の切欠き部158b,158c,158d(図5参照)が形成されている。
また、図6に示すように、カバー158の裏面側には、基板60に対応するボス91,92が形成されている。また、カバー158の裏面側には、ハウジング40の取り付け部53に対応するボス93と、ハウジング40の取り付け部54に対応するボス94と、が形成されている。なお、ボス93,94の裏面からの高さは、ボス91,92よりも低い。
このような仕切り固定部159により、押し面11〜14の押し操作をより確実に行うことが可能になる。
演出キー162は、図5に示すように、上述の押し部材10の突出部25と端部31で係合して押し部材10を支持する筒状部材30と、筒状部材30の端部32で筒状部材30と係合して保持するハウジング40と、を備えている。
なお、筒状部材30の端部31は、押し部材10側の端部(一端部)であり、また、端部32は、ハウジング40側の端部(一端部とは反対の他端部)である。筒状部材30は、円筒形状である。
ハウジング40の受け面41には、押し部材10の延在部21に対応する位置に延在部21の外形に対応する大きさの切欠き部40aが形成されている。同じく、受け面42〜44の各々には、延在部22〜24の各々に対応する位置に延在部22〜24の各々に対応する大きさの切欠き部40b,40c,40dが形成されている。
ハウジング40は、ハウジング40をカバー158に取り付けるための取り付け部53,54を有する。付言すると、ハウジング40が取り付け部53,54を介してカバー158に取り付けられると、押し部材10および筒状部材30がハウジング40とカバー158との間で保持される。
演出キー162についてさらに説明する。演出キー162は、スイッチ61,62,63,64が実装される上述の基板60と、基板60とハウジング40との間に位置するシート部材70と、を備えている。
基板60は、1枚で構成されているが、複数枚で構成することも考えられる。
基板60のスイッチ61は、ハウジング40の切欠き部40aに対応する表面60aの位置に搭載されている。同じく、スイッチ62〜64の各々は、ハウジング40の切欠き部40b〜40dに対応する表面60aの位置に搭載されている。
これらのスイッチ61〜64は、押し部材10の押し面11〜14のいずれか一が押し操作されたことを検知するためのものであり、押されることでONになる。スイッチ61〜64は、基板60の表面60aと直交する方向にストロークすることで検知するストロークのあるスイッチであり、本実施の形態では、タクトスイッチを用いている。このタクトスイッチは、押されると不図示の接点同士が通電状態になり(ON状態)、押されないと不図示のばねにより接点同士が非通電状態に戻るものである(OFF状態)。
なお、各スイッチ61〜64が基板60に設置される設置領域は、長方形状である(図5参照)。
シート部材70は、押し部材10の延在部21に対応する平面71を有する。また、シート部材70は、押し部材10の延在部22〜24に対応する平面72,73,74を有する。
このように、演出キー162は、カバー158、押し部材10、筒状部材30、ハウジング40、基板60およびシート部材70を構成部品として含んで構成されている。
以下、これら構成部品相互の関係についてより詳細に説明する。
図7は、ハウジング40を説明する斜視図であり、同図の(a)はハウジング40単体の斜視図であり、(b)は、筒状部材30がハウジング40に係合する状態を示す斜視図である。
図7の(a)に示すように、ハウジング40の窪み部52は、受け面41〜44と連続して形成される内周面52aと、内周面52aの奥まった位置に底として形成され、筒状部材30の端部32と係合可能な環状溝部52bと、環状溝部52bに囲まれて山形状に突出する山形状部52cと、を含んで構成されている。
そして、図7の(b)に示すように、ハウジング40の窪み部52に筒状部材30の端部32を挿入すると、端部32が窪み部52の内周面52aおよび環状溝部52b(図7の(a)参照)と係合することで、筒状部材30は、ハウジング40に対する位置が規正されて立設する。
なお、筒状部材30は、ハウジング40に立設した状態では、端部31がハウジング40の受け面41〜44(図7の(a)参照)よりも高く位置する。
図8は、カバー158を裏面側から見た斜視図であり、(a)は、カバー158および押し部材10の斜視図であり、(b)は、筒状部材30が押し部材10に係合する状態を示す斜視図である。
図8の(a)に示す状態では、カバー158の切欠き部158a〜158dに押し部材10が位置する。すなわち、上述したように、押し部材10の押し面11の部分が切欠き部158aに位置し、押し面12の部分が切欠き部158bに位置し、押し面13の部分が切欠き部158cに位置し、押し面14の部分が切欠き部158dに位置する。
また、上述したように、カバー158の裏面には、ボス91〜94が形成されている。
なお、図8の(b)に示すように、押し部材10において、当て面11a,12a,13a,14aが端面10aに連続して形成されている。付言すると、当て面11aは、押し面11(図5参照)の反対側に位置し、ハウジング40に当たるように形成された面であり、また、延在部21が形成されている面ということができる。同じく、当て面12a〜14aの各々は、押し面12〜14(図5参照)の反対側の面に位置し、ハウジング40に当たるように形成された面であり、延在部22〜24が形成されている面ということができる。
図9は、ハウジング40が取り付けられたカバー158を裏面側から見た斜視図である。
同図に示すように、押し部材10の延在部21は、ハウジング40の切欠き部158aから飛び出ており、延在部21の先端21aは、ハウジング40の外側に位置する。同じく、延在部22〜24の各々は、切欠き部158b〜158dから飛び出ており、先端21b,21c,21dは、ハウジング40の外側に位置する。
図10は、図4の線X-Xによる断面図であり、演出キー162の縦断面図である。
図10に示すように、演出キー162の押し部材10において、延在部22の長さは、延在部24と互いに異なる。また、延在部22の先端22aおよび延在部24の先端24aは、斜面状に形成されている。
押し部材10の延在部21〜24(図6参照)についてより詳細に説明すると、延在部21〜24は、一定の長さではない。すなわち、延在部21の長さは、延在部22〜24と互いに異なり、延在部21,23の長さは互いに同じである。また、延在部21〜24の先端21a〜24aは、延在部21〜24が延びる方向に対して略直角ではなく傾斜し、かつ、その傾斜角度は互いに同じである。このような延在部21〜24の形状は、カバー158と基板60とが互いに略平行でなく仮想延長線が交差する関係であることに起因するものである。
なお、延在部21〜24の先端21a〜24aの傾斜角度を、互いに異なるように形成することも考えられる。
なお、シート部材70の平面71〜74は、延在部21〜24の先端21a〜24aの傾斜に対応して斜面になっている。シート部材70の平面71〜74の勾配は、互いに同じであるが、互いに異なるように形成することも考えられる。
図10に示すように、基板60のスイッチ62は、シート部材70の平面72に隣接しており、平面72を隔てて延在部22の先端22aが位置する。また、スイッチ64は、シート部材70の平面74に隣接しており、平面74を隔てて延在部24の先端24aが位置する。
同様に、基板60のスイッチ61,63(図5参照)の各々は、シート部材70の平面71,73(図5参照)に隣接し、かつ、平面71,73を隔てて延在部21,23の先端21a,23a(図6参照)が位置する。
これにより、押し部材10によるスイッチ61〜64の押し動作(ON動作)がより確実に行われるようになる。
また、筒状部材30に保持される押し部材10は、押し面11〜14のいずれか一が押し操作されるとハウジング40に対して傾き、基板60の対応するスイッチ61〜64がシート部材70の平面71〜74を介して押し部材10の延在部21〜24により押圧され、ONになる。
すなわち、押し部材10の延在部22は、他の延在部21,23,24に比べて突出部25に近接して位置する(図6または図8参照)。かかる位置関係のために、ハウジング40において切欠き部40a,40c,40dは、窪み部52の内周面52aに及ばない一方で、切欠き部40bは、内周面52aに及ぶように形成されている。
次に、押し部材10に対する遊技者の動作をより正確に検出するための構造(誤検知防止構造)について説明する。
図11は、押し部材10を示す図である。同図の(a)は、押し部材10の押し面11〜14のいずれかも押し操作されていない状態を縦断面図および斜視図で部分的に示し、(b)は、押し部材10の押し面11が押し操作された状態を縦断面図および斜視図で部分的に示す。なお、図11の(a)および(b)に示す状態は、筒状部材30がハウジング40の窪み部52に保持され、かつ、筒状部材30が押し部材10を保持している。
なお、本実施の形態では、ハウジング40の板厚を変えることで受け面41の斜面形状を構成しているが、一定の板厚で受け面41の斜面形状を構成する変形例も考えられる。
このように、複数の受け面41〜44は斜面形状であり、これら受け面41〜44によって、ハウジング40の底面には、中央寄り(窪み部52)に向けて高くなる丘陵形状が形成されている。
こうして、押し部材10に対する遊技者の動作を確実に検出することができ、誤検知を防止することが可能である。
図12は、図4の線Y-Yによる断面図であり、演出キー162の縦断面図である。なお、図12では、カバー158、シート部材70および基板60(図5参照)の図示を省略している。
図12に示すように、押し部材10の押し面11が押し下げられ、これにより、押し部材10の当て面11aがハウジング40の受け面41に接触すると、面接触によって押し部材10のハウジング40に対する動きが制限される。
すなわち、当て面11aと受け面41との面接触が行われると、ガタツキ等のような押し部材10の挙動が抑制され、押し面11が延びる方向と交差する方向に延びる例えば押し面14の当て面14aと受け面44との間が離れる離間状態が保持される。
しかしながら、当て面11a〜14aと受け面41〜44とが面接触でないと、押し面11〜14の押し操作によっては、スイッチ61がONにならずに例えば押し面14に対応するスイッチ64がONになってしまうという誤検知や、スイッチ61がONになったりスイッチ64がONになったりするという誤検知ないし不検知が発生するおそれがある。このような誤検知等の発生は、演出キー162の操作性を損ねて、遊技者の遊技に悪影響を及ぼしたり製品品質を低下させたりするおそれがある。
本実施の形態では、面接触が行われるような簡易な構成を採用することによって、より正確な検知を低コストで効果的に実現することが可能である。
本実施の形態について種々の変形例が考えられる。
図13は、変形例を説明する図であり、図11に対応するものである。すなわち、図13の(a)は、押し部材10の押し面11〜14のいずれかも押し操作されていない状態を縦断面図および斜視図で部分的に示し、(b)は、押し部材10の押し面11が押し操作された状態を縦断面図および斜視図で部分的に示す。
図13に示す変形例では、同図の(a)における縦断面図に示すように、押し部材10の当て面11aが傾斜し、ハウジング40の受け面41が傾斜しておらず、平たんである。この点で、かかる変形例は、当て面11aが平たんな面で受け面41が傾斜面である上述の本実施の形態(図11参照)とは異なる。
なお、かかる変形例の場合には、押し部材10の当て面12a〜14aは、当て面11aと同じく傾斜し、ハウジング40の受け面42〜44は、受け面41と同じく平たんである。
また、別の変形例として、押し部材10がハウジング40と複数の点で接触するように構成し、面接触の場合と同様の動き抑制効果を果たす構成例を挙げることができる。
また、さらに別の変形例として、押し部材10を保持する筒状部材30の端部31の形状より押し部材10のハウジング40に対する挙動を抑制する構成例を挙げることができる。
押し部材10(図4、図5、図6、図10、図11、図12または図13参照)は、押し部材の一例であり、押し面11,12,13,14(図4、図5、図10、図11、図12または図13参照)は、押し面の一例である。
スイッチ61,62,63,64(図5または図10参照)は、検出部の一例である。
ハウジング40の受け面41,42,43,44(図5、図7、図10または図12参照)および押し部材10の当て面11a,12a,13a,14a(図8の(b)、図11、図12または図13参照)は、制限手段の一例である。
Claims (2)
- 押し操作される押し面を複数持ち、複数の当該押し面の各々が露出するように支持され、当該押し面のいずれか一が押されると傾いて遊技機本体の奥側に移動する押し部材と、
前記押し部材の前記押し面の各々に対応して位置し、当該押し部材の前記遊技機本体の奥側への移動を検出するための検出部と、
前記押し部材と前記検出部との間に位置し、当該押し部材の前記押し面が押し操作されて傾いた当該押し部材の動きを制限する制限手段と、
を備えることを特徴とする遊技機。 - 前記制限手段は、前記押し部材の押し操作された前記押し面に対応して位置する前記検出部により検出が行われ、押し操作された当該押し面に対応しない他の当該検出部による検出が行われないように当該押し部材の動きを制限することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
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