JP2019207936A - 電子装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】筐体として相互に組み合わさる第1筐体部材と第2筐体部材との間のがたつきを抑制し、安定した取付け状態を得ることができる電子装置を提供する。【解決手段】電子装置は、取付け用の挿通孔13が設けられたカバーと、挿通孔13に対応する柱状のボス17が設けられた本体ケースとが筐体として組み合わされる。ボス17は、前記柱状をなす柱状部18と、その先端側に挿通孔13よりも大きい外形となるように熱かしめされた熱かしめ部とを有する。挿通孔13の内周面には、径方向内側へ突起するリブ20が、柱状部18の外周面と当接するように設けられている。【選択図】図3

Description

本発明は、電子部品が実装された回路基板を備える電子装置に関する。
従来より、例えば車両に搭載される電子装置にあっては、複数の筐体部材を組み合わせてなる筐体の内部空間に回路基板を収容したものが供されている。この種の電子装置では、筐体を構成する一対の筐体部材を組み合わせるとき、それら筐体部材を相互にねじで締結して固定するのが一般的である(例えば、特許文献1参照)。
特開2016−51786号公報
上記した電子装置の筐体では、ねじ部分が外部環境に曝されて腐食する虞がある。
そこで、熱可塑性樹脂を用いて筐体部材に形成したボスを、他方の筐体部材の取付け用の孔に挿通して、そのボスの先端部を熱かしめすることも考えられる。しかしながら、係るボス部分は、ねじに比して強度に劣り、又、ボスを挿通するための孔と当該ボスとの間に必要なクリアランスが、筐体部材のがたつきを招くことも想定される。このため、電子装置に外部から振動や衝撃が作用した際に、ボス部分の損傷を助長する虞があり、又、内部空間の電子部品を筐体部材でカバーする機能が損なわれる虞がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、筐体として相互に組み合わさる第1筐体部材と第2筐体部材との間のがたつきを抑制し、安定した取付け状態を得ることができる電子装置を提供することにある。
請求項1記載の発明によれば、熱かしめ部(19)により柱状部(18,31)の軸方向へのカバー(11)のがたつきを抑制しつつ、リブ(20,23,30,40)と柱状部(18,31)との当接により、前記軸方向と直交する平面方向のがたつきを抑制することができ、安定した取付け状態を得ることができる。
第1実施形態における電子装置の全体を示す分解斜視図 本体ケースにカバーを取付ける際の取付部分を拡大した斜視図であって、(a)及び(b)は、ボスを挿通孔へ挿通した状態及びそのボスの熱かしめした後の状態を示す説明図 (a)〜(c)及び(d)は、ボスを挿通孔へ挿通する前の状態及び後の状態を示す図 (a)は、図2(b)のIV-IV線に沿う断面図、(b)は、リブが無いとした場合における説明図 第2実施形態の挿通孔におけるリブ各々の方向ベクトルを示す平面図 第3実施形態における複数の挿通孔とリブの位置関係を示す断面図 第4実施形態における複数の挿通孔とリブの位置関係を示す断面図
以下、本発明を具体化した複数の実施形態について、図面に基づき説明する。なお、各実施形態において実質的に同一の構成部位には同一の符号を付す等して説明を省略する。
<第1実施形態>
第1実施形態について図1〜図4を参照しながら説明する。図1に示す電子装置1は、例えば車両に搭載される電子制御装置である。電子装置1において外郭をなす筐体2は、全体として薄型の矩形箱状をなしており、その内部に回路基板3を収容している。
回路基板3は、電気絶縁材料からなる基材に図示しない配線が形成された矩形板状のプリント基板の上に、図1に示すコネクタ3aの他、制御IC、スイッチング素子、抵抗素子、コンデンサ等の電子部品3bが実装されており、前記配線と電子部品3bとで回路が形成されている。また、回路基板3の4隅部には、当該基板3の板厚方向に貫通する挿通孔5(図1では4つの挿通孔5のうち3つを図示)が夫々設けられている。
コネクタ3aは、筐体2の開口部2aから外部に露出するようになっており、図示しない外部装置からのケーブルが接続されて、当該外部装置と回路基板3上の回路とを電気的に中継する。以下では、図1の回路基板3においてコネクタ3a開口側を上方とし、その反対側を下方とする。また、図1において上下方向となる回路基板3の板厚方向をZ方向とする。更に、回路基板3の平面方向において、当該基板3周辺部のうちの一辺部に沿う方向をX方向、X方向と直交する方向をY方向とする。
筐体2は、これを構成する本体ケース10とカバー11とをZ方向に組み合わせてなる2分割型のものであり、回路基板3とコネクタ3aの基端側とを収容する内部空間を有する。
このうち、カバー11は、回路基板3を上面側から覆う第1筐体部材であり、例えば金属材料としてのアルミ材から形成されている。カバー11は、上壁部11aと周壁部11bとを一体に有し、下方が開放された矩形箱状をなす。カバー11の上壁部11aには、回路基板3におけるX方向の一端側に配されたコネクタ3aに合わせて、その一端側でコネクタ3aを露出させる前記開口部2aが形成されている。また、上壁部11aには、開口部2aからX方向の他端側へ離間した位置に、同X方向に延びY方向へ並ぶ複数の放熱フィン11cが配設されている。
図1に示すように、カバー11の4隅部には、本体ケース10に対する被取付部12(同図では4つの被取付部12のうち3つを図示)が夫々設けられている。被取付部12は、カバー11におけるY方向の端部にて外側へ張出す矩形状の板片12aと、その板片12aの板厚方向に貫通する円形の挿通孔13とで構成されている。被取付部12の板片12aは、前記金属材料で、型成形によりカバー11と一体に形成されており、周壁部11bの下端縁に連なる。この板片12aの挿通孔13は、取付け用の孔であり、後述するボス17が挿通される。
本体ケース10は、回路基板3が取付けられる第2筐体部材であり、例えば熱可塑性樹脂としてのPBT、あるいはPPSから形成されている。本体ケース10は、図1に示すように底の浅い箱状をなしており、底壁部10aとその周縁の枠部10bとを一体に有する。本体ケース10は、その枠部10bとカバー11の周壁部11bとが合わさることで、カバー11の開放面を閉塞する。
本体ケース10の4隅部には、回路基板3用の取付部14とカバー11用の取付部15(図1では取付部14,15を3つずつ図示)が夫々設けられている。これら取付部14,15は、前記熱可塑性樹脂で、型成形により本体ケース10と一体に形成されている。
このうち、回路基板3用の取付部14は、枠部10bのコーナー部分の内側に位置する。取付部14は、回路基板3を支持する支持面部14aと、その支持面部14aに立設されたボス14bとを有する。詳しい図示は省略するが、ボス14bは、回路基板3の挿通孔5に挿通された後に当該ボス14bの先端にて熱かしめされ、支持面部14aは、回路基板3を下面側から支持する。
カバー11用の取付部15は、枠部10bのコーナー部分の外側に位置する。取付部15は、枠部10bの上端縁に連なり、被取付部12と同様に外側へ張出す矩形状の板片15aと、その板片15aに立設されたボス17とで構成されている。詳しくは後述するように、取付部15のボス17は、被取付部12の挿通孔13に挿通された後に熱かしめされる(図2参照)。
なお、図示は省略するが、本体ケース10には例えば、Y方向の一端側と他側とに夫々外側へ張出す一対の固定部が設けられており、電子装置1は、車両に対し当該固定部で各々ねじ止めされて、底壁部10aが略水平となる向きで搭載される(底壁部10aが略鉛直となる向きでもよい)。
続いて、上記したカバー11の被取付部12と本体ケース10の取付部15に係る構成ついて、図2〜図4も参照しながら詳述する。ここで、図2(a)及び(b)は、被取付部12と取付部15の部分を拡大した斜視図であり、ボス17の熱かしめ前及び熱かしめ後の状態を示している。図3(a)は、被取付部12における挿通孔13の平面図、図3(b)は、取付部15におけるボス17の平面図、図3(c)は、ボス17の軸方向に沿う断面図を示している。図3(d)は、ボス17を挿通孔13へ挿通した状態での当該挿通孔13部分における断面図を示しており、便宜上ボス17側のみハッチングを付している。図4(a)は、図2(b)のIV-IV線に沿う断面図を示しており、ボス17側(取付部15側)のハッチングを省略している。
図1、図2(a)等に示すように、取付部15の板片15aは、被取付部12の板片12aが載置される平坦面を有する。取付部15と被取付部12は、両板片12a,15aの外形が揃い、且つ両板片12a,15aが回路基板3と平行をなしている。
取付部15のボス17は、その板片15a上における中央部に配置され(図1参照)、被取付部12の挿通孔13に対応する柱状のボスである。また、図4(a)に示すように、ボス17は、熱かしめが行われることにより、その柱状部18の先端側に設けられた熱かしめ部19を一体に有する。
ボス17の柱状部18は、挿通孔13に挿通可能な小円柱状をなしており、図3(a)(b)に示すように、挿通孔13の内径D0よりも小さい外径D1を有する(D0>D1)。柱状部18は、その中心軸線Oの方向(軸方向)がZ方向を指向するように板片15a上面から延伸している(図3(c)参照)。柱状部18は、図2(a)に示す熱かしめ前の状態で、熱かしめを行うのに必要な、被取付部12の板厚よりも大きい軸方向の寸法を有する。
熱かしめ部19は、上記の柱状部18が被取付部12の挿通孔13に挿通された図2(a)の状態で、その柱状部18先端側の熱かしめにより形成される(図2(b)参照)。即ち、熱かしめ部19は、柱状部18の先端側の熱かしめによる加熱に伴い溶融して円盤状に変形した部分であり、挿通孔13の内径D0よりも大きい外形を有する。これにより、ボス17は、熱かしめ部19にて挿通孔13を塞ぎ、被取付部12(カバー11)をZ方向へ移動させないように保持する。
一方、被取付部12は、図3(a)に示すように、挿通孔13の内周面にリブ20を備える。リブ20は、1つの挿通孔13に対して複数(例えば2つ)設けられている。本実施形態では、リブ20各々を区別するために符号「201」「202」で表すものとする。
図2(a)にも示すように、リブ201、202は、挿通孔13におけるZ方向の一端側から他端側まで挿通方向へ延在する。また、リブ201、202は、挿通孔13の周方向におけるリブ間距離で等間隔となるよう、当該挿通孔13内周面の周りに180度間隔で形成されている。また、リブ201、202は、挿通孔13の径方向内側へ各々突起する。
詳細には、図3(a)に示すように、ボス17の中心軸線O上にある挿通孔13の中心軸線の方向から見て、その軸線OをZ軸とし、当該軸線Oの位置を原点として前記平面方向におけるX軸(同図(a)で左右方向)及びY軸(同図(a)で上下方向)を規定する座標系を定義する。このとき、リブ201と202は、二等辺三角形の断面形状を有し、その底辺を挿通孔13内周面におけるX方向一方側と他方側(同図(b)で左側と右側)として、頂点21が対向するように径方向内側へ突起する。このリブ201、202各々の突起する方向は、挿通孔13が軸線Oを中心とした円形をなすため、挿通孔13内周面の法線方向を指向する。また、リブ201の挿通孔13内周面からの突起長L1と、リブ202の挿通孔13内周面からの突起長L2は同じ寸法に設定されている(L1=L2)。それ故、リブ201と202は、軸線Oを対称軸として互いに対称的に突起する。
従って、当該挿通孔13において、リブ201、202各々の径方向内側へ突起する方向ベクトルの総和が0となる。また、本体ケース10における、当該挿通孔13以外の3つの挿通孔13も、同じリブ構造を有するため、それら4つのボス17における全てのリブ201、202は、当該全てのリブ201、202各々の径方向内側へ突起する方向ベクトルの総和が0となる。係る方向ベクトルについて詳しくは後述する。
こうして、挿通孔13は、リブ201、202の径方向内側への突起により、その内径が狭まる部分において、柱状部18の外径D1よりも小さくなるように形成されている。ここで、図3(a)(b)の二点鎖線の円102は、リブ201、202各々の先端(頂点21)と接し、挿通孔13に包含される仮想内接円102である。仮想内接円102の直径D2は、柱状部18の外径D1よりも小さい(D2<D1)。このため、ボス17の柱状部18には、リブ201、202の形状と合致する形状の窪み部221、222が形成される。
即ち、電子装置1の組付け工程において、本体ケース10にカバー11を組み合わせるとき、4隅の取付部15の板片15aに被取付部12の板片12aを対向させて、その被取付部12の挿通孔13と、ボス17の柱状部18とが同心円状をなすように位置合わせを行う(図3(a)(b)の仮想内接円102参照)。この位置決め状態で、Z方向から被取付部12の板片12aを取付部15の板片15aに向かってカバー11を押し込むだけで、ボス17を圧入することができる。
この圧入の際、挿通孔13にボス17を柱状部18の軸方向へ挿通することに伴い、挿通孔13におけるリブ201、202の先端側で、柱状部18の外周部が押し潰される(削られる)ことにより、その削られた跡が窪み部221、222となる(図2(a)、図3(d)参照)。
これにより、ボス17は、その窪み部221、222にてリブ201、202と当接することにより、挿通孔13内周面との間のクリアランスを無くし(図3(d)、図4(a)参照)、本体ケース10とカバー11とがXY方向へ相対的にずれないように保持する。
この後、挿通孔13に挿通されたボス17における柱状部18の先端側を熱かしめして、熱かしめ部19を形成することにより、本体ケース10にカバー11を取付け固定する(図2(b)参照)。
続いて、上記構成の作用について、図4(a)と(b)を対比しながら説明する。説明の便宜上、図4(b)は、本実施形態と異なりリブ201、202が無いとした場合における説明図として用いるものとし、柱状部18を挿通するために必要な挿通孔13内周面と当該柱状部18のクリアランスcを表すものとする。
例えば車両の走行時の振動等、外部から作用する振動や衝撃により、カバー11の取付部15部分には、せん断力や曲げモーメントといった振動ストレスが加わる。特に、リブ201、202が無い図4(b)の構成では、クリアランスcに起因して本体ケース10に対してカバー11がXY方向へがたつき、係る振動や衝撃如何によっては、柱状部18のせん断破壊が生じうる。
これに対し、図4(a)の構成では、リブ201、202が、柱状部18の基端側から熱かしめ部19にわたって窪み部221、222にて当接することで、カバー11のXY方向へのがたつきを抑制する。また、ボス17における、せん断強度は柱状部18の外周長さに比例するため、窪み部221、222を設けることで、かしめ強度が向上する。つまり、図4(a)の柱状部18における外周長さ(図3(d)のハッチング部分の周りの長さ)は、窪み部221、222が無い図4(b)の柱状部18の外周長さよりも大きくなる。それ故、柱状部18の窪み部221、222により、ボス17のせん断強度を高めることができる。
以上説明したように、本実施形態の電子装置1において、ボス17は柱状部18とその先端側に被取付部12の挿通孔13よりも大きい外形となるように熱かしめされた熱かしめ部19とを有し、挿通孔13の内周面には、当該挿通孔13の径方向内側へ突起するリブ201、202が、ボス17の柱状部18の外周面と当接するように設けられている。
これによれば、熱かしめ部19により柱状部18の軸方向へのカバー11のがたつきを抑制しつつ、リブ201、202と柱状部18との当接により、前記軸方向と直交する平面方向のがたつきを抑制することができ、安定した取付け状態を得ることができる。
ボス17の柱状部18には、リブ201、202の形状と合致する形状に窪み、当該リブ201、202と当接する窪み部221、222が形成されている。これによれば、リブ201、202が無い従来構成(図4(b)の構成)のものに比して、柱状部18における窪み部221、222を含めた外周長さを増大させることができ、ボス17のせん断強度を高めることができる。これにより、外部からの振動や衝撃によるボス17の損傷を抑制することができる。
また、上記した電子装置1の製造方法において、挿通孔13にボス17の柱状部18が挿通されることに伴い、リブ201、202の先端側で、柱状部18の外周部が削られることにより、その削られた跡が窪み部221、222となる。このため、リブ201、202と柱状部18とを、窪み部221、222で確実に当接させて、確実に平面方向のがたつきを無くすことが可能となる。
リブ201、202は、1つの挿通孔13に対して複数設けられており、当該挿通孔13の周方向におけるリブ間距離で等間隔となるように形成されている。これによれば、個々の挿通孔13にて、より安定した取付け状態を得ることができる。
リブ201、202は、挿通孔13の内周面からの突起長L1,L2がリブ相互間で同等である。これによれば、例えば上記のようにリブ201、202を等間隔としたとき、当該複数のリブ201、202により、柱状部18を挿通孔13の中心O側へ寄せる(前記同心状に保持する)均等な力で当接させることができるとともに、熱かしめ部19による軸方向の固定と相俟って、カバー11を全方向にがたつきなく固定することが可能となる。
また、リブ201、202は、挿通孔13の挿通方向へ延在するため、柱状部18の軸方向に沿ってボス17と当接させることができる。
更に、熱かしめによりカバー11を取付け固定するため、固定用のねじ等が不要となることは勿論、本体ケース10がボス17を含め熱可塑性樹脂により一体成形されているため、製造コストを低減することが可能となり、本体ケース10を金属材料で形成した場合に比して軽量化も図りうる。
<その他の実施形態>
図5〜図7は、本発明の第2〜第4実施形態を示している。以下では、既述した実施形態と実質的に異なる点について述べることとする。
図5に示す第2実施形態のリブ23は、第1実施形態のリブ20と次の点で相違する。即ち、リブ23は、1つの挿通孔13に対して例えば3つ設けられたリブ231,232,233を総称するものである。これらのリブ231〜233は、挿通孔13の周りに120度間隔で形成されている。当該挿通孔13においては、第1実施形態と同様、リブ231〜233各々の径方向内側へ突起する方向ベクトルの総和が0となるように形成されている。
ここで、「方向ベクトル」とは、リブの突起する方向と突起長を示す前記座標系上のベクトルであり、挿通孔13内周面を基点とする当該内周面の法線ベクトルに相応する。具体的には、図5において、リブ231の突起する方向に合わせたベクトルをa、リブ232の突起する方向に合わせたベクトルをb、リブ233の突起する方向に合わせたベクトルをcとし、同図ではベクトルa〜cに矢印を付けて表記する。
ベクトルa,b,cの大きさは、リブ231,232,233の突起長L1,L2,L3に対応しており、柱状部18表面の基点から終点に向かう各々の線分の長さ(図5の太線矢印各々の線分長)を同じくする。また、XY平面においてベクトルaとbのなす角、ベクトルbとcのなす角、ベクトルcとaのなす角は、何れも120度である。従って、リブ231〜233各々に対応するベクトルa〜cの総和は、次式(2)で与えられる。係るベクトルa〜cは、何れも挿通孔13の径方向内側を指向する「方向ベクトルa〜c」として把握される。
a+b+c=0 …(2)
また、上記したリブ231〜233は、本体ケース10にカバー11を組み合わせる際、挿通孔13にボス17を柱状部18の軸方向へ挿通することに伴い(図5ではボス17の図示略)、挿通孔13におけるリブ231〜233先端側で、柱状部18の外周部が削られることにより、その削られた跡が窪み部(図示略)となる。
以上説明したように、本第2実施形態のリブ231〜233も、1つの挿通孔13に対して複数設けられており、当該挿通孔13において当該複数のリブ231〜233各々の径方向内側へ突起する方向ベクトルの総和が0となる。従って、これらリブ201〜203と柱状部18外周面との当接により個々の挿通孔13において同心状に保持する安定した挿通状態を得ることができるとともに、熱かしめ部19による軸方向の固定と相俟って、カバー11を、個々のボス17で全方向にがたつきなく固定することが可能となる。
また、ボス17の柱状部18に、リブ231〜233の形状と合致する形状に窪み、当該リブ231〜233と当接する窪み部を形成することで、柱状部18の外周長さを増大させてせん断強度を高めることができる等、第1実施形態と同様の効果を奏する。
図6は、第3実施形態のカバー11の4隅部における被取付部12を、挿通孔13に挿通されたボス17とともに示す断面図であり、便宜上ボス17側のみハッチングを付している。同図に示すように、本第3実施形態のリブ30は、4つの挿通孔13に対して1つずつ設けられており、これらのリブ30各々を区別するために、符合「305,306,307,308」で表すものとする。
具体的には、リブ305〜308は、挿通孔13の周方向において、相互に最も離間した位置(図6の紙面で4隅の位置)を基端側とするように配置されている。ここで、図6において矢印を付けて表記する、リブ305の方向ベクトルをe、リブ306の方向ベクトルをf、リブ307の方向ベクトルをg、リブ308の方向ベクトルをhとする。
方向ベクトルe,f,g、hの大きさは、リブ305,306,307,308の突起長L5,L6,L7,L8に対応しており、挿通孔13内周面の基点から終点に向かう各々の線分の長さ(図6の太線矢印各々の線分長)を同じくする。また、XY平面において、方向ベクトルeとfのなす角、方向ベクトルfとgのなす角、方向ベクトルgとhのなす角、方向ベクトルhとeのなす角は、何れも90度である。それ故、方向ベクトルeとgが相互に180度反対方向を向き、方向ベクトルfとhも180度反対方向を向いて、方向ベクトルe,f,g、hの総和が0となる(e+f+g+h=0)。
また、本第3実施形態のボス17の柱状部31は、窪み部を有さず、当該柱状部31の外周面でリブ305〜308の頂点32と当接する。換言すれば、リブ305〜308は、その突起長L5〜L8が挿通孔13内周面と柱状部31外周面との間のクリアランスに応じた寸法に設定されることにより、柱状部31外周面に対して頂点32で当接する。
このように、本第3実施形態において、4つの挿通孔13における全てのリブ305〜308は、当該全てのリブ305〜308各々の径方向内側へ突起する方向ベクトルの総和が0となるように形成されている。従って、これらリブ305〜308と柱状部31外周面との当接により安定した取付け状態を得ることができるとともに、カバー11を、全方向に対してがたつきなく固定することが可能となる。
また、これによれば、リブ305〜308を挿通孔13毎に1つずつ設けただけでも、係る安定した取付け状態を確保することができる。更には、リブ305〜308は、その頂点32側のみで柱状部31の外周面と当接するため、リブを挿通孔毎に複数設け、あるいはリブを柱状部外周面に面接触させる構成に比して、挿通孔13へのボス17の圧入を容易にすることができる。
図7に示す第4実施形態のリブ40は、第3実施形態のリブ30と次の点で相違する。即ち、リブ40は、1つの挿通孔13に対して例えば2つ設けられたリブ405,406を総称するものである。これらのリブ405,406は、4つの挿通孔13の夫々に形成されていて、夫々の挿通孔13における周方向の位置を同じくしている。
具体的には図7中、左上隅の挿通孔13において、その中心軸線(図示略)を原点とする座標系で、一方のリブ405は、Y方向一方側(同図で上側)の位置に配置され、同Y方向他方側(径方向内側)へ突起する。他方のリブ406は、同挿通孔13におけるX方向一方側(同図で左側)の位置に配置され、同X方向他方側(径方向内側)へ突起する。この挿通孔13において、リブ405,406の頂点41,41及び挿通孔13の内周面と各々接し且つその挿通孔13包含される仮想内接円104の直径D4が、柱状部31の外径D1と一致するように構成されている(D4=D1)。このため、柱状部31の外周面に対して、リブ405,406の頂点41,41が当接するとともに、挿通孔13の周方向において両リブ405,406からXY方向の他方側へ最も離間した位置が当接部42として当接する。
同様に、他の3つのボス17においても、一方のリブ405と他方のリブ406は、同図7の柱状部31における上側と左側の位置にて、各々径方向内側へ突起するように配置されている。また、他の3つのボス17においても、夫々の仮想内接円104の直径D4が柱状部31の外径D1と一致し、柱状部31の外周面に対して、リブ405,406の頂点41,41と挿通孔13内周面の当接部42とが当接する。
このように、リブ405,406は、4つの挿通孔13相互間で、挿通孔13の周方向において同じ位置となるように夫々の挿通孔13に形成されているため、カバー11を、全方向に対してがたつきなく固定することが可能となる等、上記した実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、本発明は上記し且つ図面に示した各実施形態に限定されるものではなく、上記した各実施形態あるいは変形例を組み合わせる等、適宜変更して実施し得るものである。
例えば、図3(b)に示すボス17の柱状部18の外径D1を、仮想内接円102の直径D2よりも大きくしたが(D2<D1)、仮想内接円102の直径D2と同じ大きさにしてもよい(D2=D1)。この場合、ボス17の窪み部221、222を省略した構成となるが、ボス17の外周面に対して、リブ201、202各々の頂点21が当接するため、カバー11のX方向のがたつきを抑制することができる。それ故、柱状部18の外径D1と仮想内接円102の直径D2とが、D2≦D1を満たす構成とすることで、上記した実施形態と同様の効果を奏するものといえる。
ボス17及び挿通孔13は、上記したように4つずつ設ける構成に限るものではなく、夫々少なくとも1つ以上設ける構成であればよい。例えば、ボス17及び挿通孔13を1つずつ設けた場合でも、上記したリブ20,23,40の何れかを当該1つのボス17に形成することにより、そのリブと柱状部18の外周面とが当接することで、カバー11の平面方向のがたつきを防止することができる。
ボス17の柱状部18は、小円柱状のものに限らず、Z方向に直交する断面が多角形の多角柱状とする等、柱状のものであればよい。
リブ20,23,30,40の個数や形状は適宜変更してもよい。例えば図6のリブ30を、1つの挿通孔13に対して、その周方向におけるリブ間距離で等間隔となる120度間隔で形成した、3条のリブにしてもよい。
本開示は、実施例(実施形態)に準拠して記述されたが、本開示は当該実施例や構造に限定されるものではないと理解される。本開示は、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態、更には、それらに一要素のみ、それ以上、あるいはそれ以下、を含む他の組み合わせや形態をも、本開示の範疇や思想範囲に入るものである。
図面中、1…電子装置、2…筐体、3…回路基板、3b…電子部品、10…本体ケース(第2筐体部材)、11…カバー(第1筐体部材)、13…挿通孔、17…ボス、18,31…柱状部、19…熱かしめ部、20,23,30,40…リブ、22…窪み部。

Claims (8)

  1. 電子部品(3b)が実装された回路基板(3)と、
    内部に前記回路基板を収容する筐体(2)として相互に組み合わされる一対の筐体部材であって、少なくとも1つ以上の取付け用の挿通孔(13)が設けられた第1筐体部材(11)、並びに前記挿通孔に対応する少なくとも1つ以上の柱状のボス(17)が設けられた第2筐体部材(10)と、を備え、
    前記ボスは、前記柱状をなして前記挿通孔に挿通される柱状部(18,31)と、その先端側に前記挿通孔よりも大きい外形となるように熱かしめされた熱かしめ部(19)とを有し、
    前記挿通孔の内周面には、当該挿通孔の径方向内側へ突起するリブ(20,23,30,40)が、前記ボスの柱状部の外周面と当接するように設けられている電子装置(1)。
  2. 前記ボスの柱状部には、前記リブの形状と合致する形状に窪み、当該リブと当接する窪み部(22)が形成されている請求項1記載の電子装置。
  3. 前記リブは、1つの前記挿通孔に対して複数設けられており、当該挿通孔の周方向におけるリブ間距離で等間隔となるように形成されている請求項1又は2記載の電子装置。
  4. 前記リブは、1つの前記挿通孔に対して複数設けられており、当該挿通孔のリブ相互間で当該挿通孔の内周面からの突起長が同等である請求項1から又は2記載の電子装置。
  5. 前記リブは、1つの前記挿通孔に対して複数設けられており、当該挿通孔において当該複数のリブ各々の前記径方向内側へ突起する方向ベクトルの総和が0となるように形成されている請求項1記載の電子装置。
  6. 前記第1筐体部材には、複数の前記挿通孔が設けられており、
    当該複数の挿通孔における全てのリブは、当該全てのリブ各々の前記径方向内側へ突起する方向ベクトルの総和が0となるように形成されている請求項1記載の電子装置。
  7. 前記第1筐体部材には、複数の前記挿通孔が設けられており、
    前記リブは、当該複数の挿通孔相互間で、夫々の挿通孔の周方向において同じ位置となるように形成されている請求項1記載の電子装置。
  8. 前記リブは、前記挿通孔の挿通方向へ延在する1条または複数条のリブである請求項1から7の何れか一項記載の電子装置。
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