JP2014063868A - 電子制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】カバーの固定用突条をケースのシール溝内の接着剤に対して適切な位置決めを行うことのできる電子制御装置を提供する。
【解決手段】回路基板1を収容するケース2の四隅に第1〜第4位置決め用孔13〜16を穿設する一方、カバー3に、各位置決め用孔に挿入される位置決めピン22〜26を設け、ケースの周壁2bに、内部に接着剤11が充填されるシール溝10を全周に亘って形成する一方、カバー3の取付片の下面20aにシール溝10に接着剤11内に押し込みながら係入する固定用突条21が突設され、前記第1位置決め用孔13を基準の最小径に形成すると共に、第2位置決め用孔14を横方向に長い長孔に形成し、第3、第4位置決め用孔15,16を比較的大きな内径に形成して、前記ピンの横方向や径方向の移動を許容する構成とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば自動車に搭載され、エンジンやブレーキ等の制御に供する電子制御装置に関する。
従来の電子制御装置としては、例えば以下の特許文献1に記載されたものが知られている。
概略を説明すれば、この電子制御装置では、ケースの接合面における対角の隅部に一対の位置決め用突起が突設されていて、当該一対の位置決め用突起にカバーの接合面に設けた位置決め用切欠部を係合させることによって、ケースに対するカバーの位置決めを行うことで、装置の組立性の向上を図っている。
特開2010−57345号公報
ここで、エンジンルーム内に配置されるなど、水分に晒されるおそれのある電子制御装置では、ケース接合面に設けたシール溝にシール材(接着剤)を充填し、このシール材が充填されたシール溝にカバー接合面に設けた突条部を係合させることによってケースとカバーとの間にシール材を介在させ、これによって、筐体内への水分の侵入を抑制するようになっている。
しかしながら、前記従来の電子制御装置に係る位置決めは、前記突条部を前記シール溝内に係合させることについて何ら考慮されていないため、前記突条部を前記係合溝に係合させる際に、該突条部によって前記シール溝内のシール材を掻き出してしまうおそれがあり、これによって、十分な防水が図れないという問題があった。
本発明は、かかる技術的課題に鑑みて案出されたものであり、位置決めピンと位置決め用孔により第1部材と第2部材を精度良く位置決めすることによって、前記一方側の部材に塗布された接着剤に対する他方側部材の対向部位の位置決めを正確に行うことができるので、前記接着剤のはみ出しなどを抑制し得る電子制御装置を提供することを目的としている。
本発明は、とりわけ、前記第1部材に複数の位置決め用孔を形成する一方、第2部材に、前記複数の位置決め用孔にそれぞれ挿通した状態で、各先端部に係止手段を施して前記両部材を結合する複数の位置決め用ピンを設け、
前記複数の位置決め用孔のうち、第1位置決め用孔を、基準となる丸孔形状に形成すると共に、第2位置決め用孔を、該孔に挿通される前記位置決めピンの径方向の位置ずれを許容する孔に形成し、
前記いずれか一方の対向部位に接着剤を塗布した状態で、前記各位置決めピンを対応する各位置決め用孔に挿通させて、基準となる丸孔に挿通する前記第1位置決めピンに対して第2位置決めピンを前記孔に沿って移動を許容するように構成して、前記両部材を接着剤と係止手段によって結合したことを特徴としている。
本願発明によれば、前記第1、第2位置決めピンとこれに対応する第1、第2位置決め用孔とによって、第1部材と第2部材を精度良く位置決めすることにより、接着剤と対向部位との正確な位置決めも行うことができるので、接着剤のはみ出しを抑制できる。
しかも、前記各位置決めピンの先端部に係止手段を施すことによって、該係止手段と接着剤との協働により前記第1,第2部材をさらに強固に固定することができる。
本発明に係る電子制御装置の第1実施形態を示す分解斜視図である。 本実施形態の電子制御装置を組み立てた状態を示す斜視図である。 本実施形態に供されるケースの平面図である。 本実施形態のケースにカバーを組み付ける状態を示す断面図である。 本実施形態に供される第1位置決め用孔に第1位置決めピンが挿入される前の状態を示す拡大断面図である。 本実施形態のケースにカバーが被嵌した状態を示す要部断面図である。 同ケースにカバーが被嵌した後に、位置決めピンの先端部を熱によってかしめた状態を示す要部断面図である。 本発明に係る電子制御装置の第2実施形態を示す分解斜視図である。 図8のA−A線断面図である。 本発明に係る電子制御装置の第3実施形態の分解斜視図である。 本実施形態の電子制御装置を底面側からみた分解斜視図である。 本発明に係る電子制御装置の第4実施形態の分解斜視図である。 本実施形態の要部拡大断面図である。 前記位置決め用孔の他例を示す要部拡大断面図である。 A、Bは前記位置決めピンの他例をそれぞれ示す斜視図である。 係止手段の他例としてのプッシュナットによって各位置決めピンを固定した状態を示す要部断面図である。
以下に、本発明に係る電子制御装置の実施形態を図面に基づいて詳述する。なお、以下に示す実施形態では、この電子制御装置を自動車のエンジン制御に適用したものを示している。
〔第1実施形態〕
すなわち、本実施形態に係る電子制御装置は、車両のエンジンルームなどに配置され、図1及び図2に示すように、その表裏面に図外の電子部品が実装される回路基板1と、この回路基板1が収容固定される第1部材である金属製のケース2と、前記回路基板1を覆うように前記ケース2の上方から被嵌してケース2と共に筐体を構成する第2部材であるカバー3と、から主として構成されている。
前記回路基板1は、いわゆるプリント配線基板であり、例えばガラスエポキシ樹脂等からなる板材の表裏面、あるいはその内部に図外の配線回路パターンが形成され、この配線回路パターンに前記電子部品が半田等により電気的に接続されている。ここで、前記電子部品としては、例えばコンデンサやコイル、トランジスタやIC、MOS−FET等などである。
また、この回路基板1は、四隅に形成された4つの固定用孔1aを挿通したビス6が後述するケース2の上部外周側に有する周壁2bの内側に一体に形成されたビス孔2cに螺着してケース2に固定されている。なお、前記各固定用孔1aの近傍には、ケース2との位置決めに用いられる小孔1bが穿設されている。
さらに、前記回路基板1には、ケース2側の裏面の前端部に、図外の外部コネクタと接続されるコネクタ4が取り付けられている。このコネクタ4は、後端側の取付基部4aと前端側の接続口4bとを一体に有し、前記取付基部4aの下部が回路基板1に複数の端子7を介して半田付けにより固定されている。
そして、このコネクタ4は、図1及び図2に示すように、前記接続口4bが、カバー3の前端部の後述する膨出部19に開口された矩形状の窓部19aを介して外部へと臨むようになっていて、図外のコネクタと接続されるようになっている。
前記接続口4bには、図外の配線回路パターンに電気的に接続された複数の雄型端子4cが収容されており、これらの雄型端子4cが前記図外のコネクタに収容される複数の雌型端子と接続されることによって、該図外のコネクタ(雌型端子)に接続されるセンサー類やアクチュエータ等の所定の機器と電気的に接続されることになる。
また、前記コネクタ4の外周には、前記カバー3の前端側に一体に揺する後述の膨出部19に嵌合する逆台形状の突起片4dが一体に形成されていると共に、前記取付基部4aの前記突起片4dより内側外面に塗布された接着剤7によって前記膨出部19の内面に密閉状に固定されるようになっている。
前記ケース2は、図1及び図3に示すように、例えばアルミニウム等の放熱性に優れた金属材料によって箱状一体形成されたものであって、具体的には、ほぼ矩形状の底壁2aの外周側にカバー3の取り付け箇所となるほぼコ字形状の後端側の周壁2bとコネクタ4が配置される前端側の前端壁2b’が立設されている。前記周壁2bは、その高さが前端壁2b’よりも高く形成されている。
また、前記周壁2bと前端壁2b’の内周側の四隅には、前記回路基板1固定用の前記ビス6が螺着する雌ねじ孔2cを有するボス部2dが一体に形成されていると共に、該各ボス部2dの側部に前記回路基板1の位置決め用小孔1bに嵌入して該回路基板1を位置決めする凸部2eが上方に向かって突設されている。
さらに、前記ケース2の底壁2aの内側面には、回路基板1において電子部品(特に発熱性の高い電子部品)から発生した熱の放熱に供する一対の第1、第2放熱用台座8a,8bが突設されている。これら第1、第2放熱用台座8a、8bは、回路基板1の組み付け状態において、この回路基板1の裏面のうち、その反対側(表面)に前記各電子部品,が実装される所定領域と対向するように配置され、この所定領域が、それぞれ周知の第1、第2放熱シートを介して該各放熱用台座8a、8b上に当接配置されるようになっている。ここで、前記各放熱シートは、例えば放熱グリス等でもよく、いわゆる熱伝導材であれば、シート状のものに限定されるものではない。
また、前記底壁2aの外側面には、放熱の促進に供する複数の放熱フィン9が設けられている。これによって、前記各放熱用台座8a、8bが受熱した熱が効率よく放熱され、冷却効果を高めることが可能となっている。
また、前記ケース2の周壁2bの上面には、図1及び図2に示すように、凹溝条である第1シール溝10が全周に亘って切欠形成されていると共に、前端壁2b’の上面に浅い第2シール溝10’が形成されている。
この第1シール溝10は、図4〜図6に示すように、横断面ほぼU字形状に形成されて、上端が開口10a形成されている共に、内部にはシール材としての接着剤11が充填されている。すなわち、この第1シール溝10には、前記接着剤11が充填された状態でカバー3に設けられる後述する突条部21が係入されるようになっていて、主として該第1シール溝10と前記突条部21とが接着剤11を介して接着されることによって、ケース2とカバー3とが固定されることとなる。一方、前記第2シール溝10’は、横断面ほぼ矩形状に形成されていると共に、第1シール溝10と連続形成されて内部に同じ接着剤11が充填されて、上面に前記コネクタ4の取付端部4aの平坦な下面が接着されるようになっている。
なお、図5〜図7では後述する第1〜第4位置決めピン22〜25と第1位置決め用孔13〜16との関係を、代表的な第1位置決めピン22と第1位置決め用孔13について記載している。
また、前記第1シール溝10の上端開口10aの外側には、該第1シール溝10から溢れ出た接着剤11の逃げ溝10bが形成されている。
ここで、前記接着剤11については、流動性を有するシール材であれば良く、特に具体的な構成は限定されるものではなく、例えばエポキシ系やシリコーン系、アクリル系等、電子制御装置の仕様に応じて自由に選択することができる。また、かかる接着剤11は、シール溝10内一杯に充填されている必要はなく、後述するように、突条部21がシール溝10内へ進入した際に後述の隙間L内へと押し出されるに足りる量が充填されていればよい。なお、図1などに記載された接着剤11は、前記第1、第2シール溝10、10’内で事後的に固化した状態のものを取り出して示している。
また、前記ケース2における周壁2bの四隅の前後端には、図1、図2、図4に示すように、4つの舌片状の突起部12a〜12dが一体に形成されており、この各突起部12a〜12dのそれぞれ中央位置には、前記カバー2を組み付ける際の位置決めに用いられる4つの第1〜第4位置決め用孔13〜16が上下方向へ貫通形成されている。
この第1〜第4位置決め用孔13〜16は、内径や形状がそれぞれ異なって形成されている。すなわち、図1,図3中、手前右側の第1位置決め用孔13は、円形状に形成されて、内径が最小径に設定されて基準孔径になっていると共に、図5に示すように、内周面13aが上端開口13bでは上方に向かって拡径状に形成されているが、該上端開口13bより下から下端開口に沿って漸次縮径となるテーパ面状に形成されている。
図1,図3中、手前左側の第2位置決め用孔14は、幅長さが均一な横方向へ長い長円形状に形成されていると共に、この幅長さは前記第1位置決め用孔13の内径とほぼ同一に設定されており、この長孔形状によって、カバー3をケース2に組み付ける際に、後述する各位置決めピン22〜25の特に、図3に示す幅方向(X方向)の寸法誤差を吸収するようになっている。また、この第2位置決め用孔14も、内周面が上端開口から下端開口に沿って細径となるテーパ面に形成されている。なお、この実施形態では第2位置決め用孔14を長孔形状に形成したが、これに限らず、例えば楕円形状などであってもよい。
図1,図3中、後側左右の2つの第3、第4位置決め用孔15,16は、円形状に形成されていると共に、それぞれの内径はほぼ同一に設定されているが、これらの内径は第1位置決め用孔13の内径よりも僅かに大きく形成されて、第3位置決め用孔15は、カバー3の各位置決めピン22〜25との相対関係で図3に示すY方向と回転角度θの位置ずれと補正を許容するようになっている。一方、第4位置決め用孔16は、前記各位置決めピン22〜25との相対関係でX、Y方向と回転角度θの位置ずれと補正を許容するようになっている。
さらに、前記ケース2の周壁2b前端側の両側部には、電子制御装置の車体(図示外)への取付に供する一対の第1、第2ブラケット17,18が一体に設けられている。この第1、第2ブラケット17,18には、上下方向に貫通するボルト挿通孔17a、18aが設けられ、これらを挿通する図外のボルトによって前記車体へ取り付けられるようになっている。
前記カバー3は、図1、図3、図4に示すように、金属材料に比べて軽量な合成樹脂材によって前記ケース2と同様のいわゆる箱状に一体成形され、ほぼ矩形状の天井壁3aのコ字形の外周縁(各側辺)に前記ケース2の周壁2b上面に当接する第1〜第3側壁3b〜3dが設けられ、全体が下方へと開口するように構成されている共に、ケース2内に収容固定された回路基板1を覆うように被嵌されることによって該ケース2に組み付けられるようになっている。
また、カバー3の前記天井壁3aの2つの側壁3b、3d間に、前述した膨出部19が一体に形成されている。この膨出部19は、台形状に形成されて、内部に前記コネクタ4の取付基部4aの上部を被嵌しつつ前記接着剤7によってコネクタ4が固定されていると共に、前端開口19aから前記コネクタ4の接続口4bが突出している。
そして、このカバー3は、第1〜第3側壁3b〜3dの下部外周縁に、前記ケース2の周壁2b上面と対向するほぼコ字形状の取付片20がフランジ状に突設されていると共に、この取付片20よりも内側の前記各側壁3b〜3dの下端位置に、つまり、前記周壁2bのシール溝10と対向する下面に、図5にも示すように、ほぼコ字形状に配置された一連の突条部21が突出形成されている。
この突条部21は、ケース2に対するカバー3の組付時に、ケース2の前記第1シール溝10に上方から係合するかたちで接着剤11内に入り込んでケース2に固定されるようになっている。
この突条部21は、図5及び図6に示すように、その厚さ幅Wが第1シール溝10の溝幅W1に比べて十分に小さく設定され、この第1シール溝10との間に所定のほぼU字形状の隙間Cが確保されるようになっていて、該隙間Cをもって十分な量の接着剤11を介在させることが可能となっている。また、この突条部21は、その突出量Lについても第1シール溝10の溝深さDに比べて十分に小さく設定され、この第1シール溝10内において、接着剤11を切断してしまうことがないように構成されている。すなわち、突条部21の突出量Lは、突条部21の先端部21aが第1シール溝10の底部に当接することがないように設定され、突条部21の先端部21aとシール溝10の底部との間に十分な量の接着剤11を介在させることが可能となっている。
また、前記カバー3は、前記取付片20の四隅の下面に前記ケース2の第1〜第4位置決め用孔13〜16にそれぞれ挿通する第1〜第4位置決めピン22〜25が一体に垂設されている。
この第1〜第4位置決めピン22〜25は、カバー3を樹脂成形する際に該カバー3と一緒に型成形され、これらいずれのピンも外周面22a〜25が先端先細り状のテーパ面状に形成されていると共に、基端部22b〜25bの外径が前記ケース2の最小径の第1位置決め用孔13の上端内径よりも僅かに小さく形成されている。
したがって、第1位置決めピン22は、対応する第1位置決め用孔13に基端部22bまで挿通すると、その外周面22aと第1位置決め用孔13の内周面との間の隙間が微小であるのに対して、第2位置決めピン23は、対応する第2位置決め用孔14に挿通されると、外周面23aと第2位置決め用孔14の長孔状の内周面14aとの間は比較的大きな隙間になり、これによって前述したX方向の寸法誤差が吸収されるようになっている。
また、第3、第4位置決めピン24,25は、対応する第3、第4位置決め用孔15,16に挿通されると、各外周面24a、25aと第3、第4位置決め用孔15,16の各内周面15a、16aとの間は比較的大きな隙間になり、これによって前述したX,Y方向や回転角度θの寸法誤差が吸収されるようになっている。
さらに、前記各位置決めピン22〜25は、その軸方向の長さL1がほぼ同一に設定されて、ケース2に対してカバー3を組み付けた際に、つまり各位置決め用孔13〜16にそれぞれ完全に挿通した際に、各先端部22c〜25cが前記各位置決め用孔13〜16の下端開口から十分突出する長さに設定されている。
また、各位置決めピン22〜25の軸方向の長さL1は、図5にも示すように、前記突条部21の長さLよりも十分に長く設定されて、カバー3の組み付け時に、各位置決めピン22〜25の各先端面と各位置決め用孔13〜16の上端開口までの長さLXが、前記突条部21の先端面と前記シール溝10の上端開口10aまでの長さLYの長さ関係が、「LX<LY」になるように設定されている。
また、前記各位置決めピン22〜25が、図6に示すように、各位置決め用孔13〜16に各基端部22b〜25bまで挿通された状態で、該各基端部22b〜25bの外周面22a〜25aと各位置決め用孔13〜16の内周面との間のクリアランスC1と、斯かる状態において前記突条部21が第1シール溝10内に係入(係合)した前記クリアランスCの幅C2との関係が、「C1<C2」になるように設定されている。
これらは、組付時にカバー3をケース2の上部へ被嵌させるように下降移動させた際に、各位置決めピン22〜25が各位置決め用孔13〜15に挿入されて、各外周面22a〜25aと各位置決め用孔13〜15の内周面との間でカバー3全体の位置決めが精度良く行われた後に、前記突条部21が第1シール溝10の幅方向のほぼ中央に位置決め案内されるようにしたものである。
したがって、少なくとも前記「C1<C2」の関係が成り立つように、各位置決めピン22〜25とシール溝10との配置関係が設定されている。
また、カバー3は、前記突条部21が予め第1シール溝10に充填された接着剤11中へ進入するに伴って、第1シール溝10内の接着剤11が前記隙間C内で押し出されて、その一部から第1シール溝10の上端開口10aの側部に形成された前記逃げ溝10bとカバー3の取付片20の下面との間にも充填されるようになっている。
さらに、前記各位置決めピン22〜25は、図7に示すように、前記各位置決め用孔13〜15に挿通された後は、各先端部22c〜25cを所定の加熱治具によって加熱して溶解固化させて熱かしめが行われるようになっている。これによって、各位置決めピン22〜25によってカバー3をケース2に固定するようになっている。
〔本実施形態の作用効果〕
以下、本実施形態における電子制御装置の組立について説明すれば、まず、ケース2の前記各放熱用台座8a,8b上に前記各放熱シートを貼着して、回路基板1の端子孔から突出したコネクタ4の各端子を半田付けして該コネクタ4を回路基板1に予め取り付け固定しておく。また、前記コネクタ4の取付基部4aの上部外周面に同じ接着剤7を塗布する。
その後、この回路基板1を、ケース2の四隅にある各ボス部2dの上面上に載置する際、各小孔1bに位置決め用の各凸部2eを挿通して全体の位置決めを行いつつケース2上に載置し、続いて、各ビス6によってビス孔2cを介してケース2にビス止め固定する。
そして、この回路基板1が取り付けられたケース2の第1シール溝10と第2シール溝10’内に接着剤11を充填する。
その後、該ケース2とコネクタ4の上面にカバー3を上方から被嵌して組み付けるが、具体的には、図4及び図5に示すように、カバー3の前記各位置決めピン22〜25を、対応するケース2の各位置決め用孔13〜16の各上部開口から内部にそれぞれ挿通可能となるようにカバー3の向きを調整しながら、該カバー3を下方へ移動させ、各位置決めピン22〜25を先端部22c〜25cから各位置決め用孔13〜16内に徐々に挿入する。
そして、各位置決めピン22〜25が、各位置決め用孔13〜16に案内されながら摺動しつつ軸方向のほぼ中央に達した時点で、前記突条部21の先端部21aが第1シール溝10内の接着剤11の上面に当接し、さらにカバー3を押し下げると、各位置決めピン22〜25が各位置決め用孔13〜16にさらに案内されながら摺動しつつ突条部21の先端部21aが接着剤11の内部に進入して押し込まれる。
なお、この実施形態では、位置決めピン22〜25のほぼ中央まで挿入された時点で、突条部21が第1シール溝10内の接着剤11の上面に当接するように構成しているが、突条部2の先端部21aが接着剤11の内部に進入する際に十分な位置決めがなされれば、位置決めピン22〜25と突条部21は前記以外の構成であってもよい。
その後、図6に示すように、各位置決めピン22〜25が各位置決め用孔13〜16が所定位置まで挿入されると、突条部21は先端部21aが第1シール溝10内にさらに進入して内部の接着剤11を上方にさらに押し上げ、この一部が取付片20の下面と周壁2b上面の逃げ溝10bとの間に入り込む。これによって、接着剤11によるケース2とカバー3間のシール幅、つまりシール面積が大きくなることからシール性能が向上する。なお、前記逃げ溝10bは必ずしも必要ではなく、存在しない構成とすることも可能である。
続いて、前記各位置決め用孔13〜16の下端開口から突出した各位置決めピン22〜25の先端部22c〜25cを、所定の加熱治具によって加熱して、図7に示すように、茸状に溶解変形させることにより熱かしめを行う。これによって、ケース2に対してカバー3を強固に固定することができる。本実施形態では、各先端部22c〜25cの前記熱によるかしめが、発明における係止手段として構成されている。
また、同時に前記カバー3の膨出部19の内部下面が、前記コネクタ4取付基部4aの上部外周に予め塗布された接着剤7に接着して、カバー3とコネクタ4が固定されると共に、接着剤7によって前記膨出部19とコネクタ4との間のシール性が確保される。
なお、前記ケース2にカバー3が固定されると共に、突条部21が接着剤11中に入り込んだ状態のまま保持されることで、所定時間の経過後に接着剤11、7が硬化し、ケース2とカバー3とがコネクタ4を含めて完全に固定されることとなり、これをもって、前記電子制御装置10の組立が完了する。
また、この実施形態では、複数の位置決めピン22〜25と複数の位置決め用孔13〜16を用いてケース2に対するカバー3の位置決めを行うようにし、特に、前述したように、前記各位置決めピン22〜25が、各位置決め用孔13〜16に挿入された際には、位置決め基準としての第1位置決めピン22が小径な第1位置決め用孔13内に挿入した際、第2位置決めピン23が長孔の第2位置決め用孔14でX方向の公差内での寸法誤差が吸収され、さらには第3位置決めピン24と第4位置決めピン25が第3、第4位置決め用孔15,16に挿入しつつX,Y方向のずれや回転角度θの公差内での位置ずれをも十分に吸収する。
このため、ケース2に対するカバー3の位置決め精度が高くなって、とりわけ、前記突条部21は、前記第1シール溝10の幅方向のほぼ中央位置に位置決めされながら接着剤11の幅方向のほぼ中央を押圧する。したがって、接着剤11は、シール溝10内で一方へ偏って該シール溝10の上端開口10aから掻き出されることなく、突条部21の両側にほぼ均一な量で分流保持される。
この結果、接着剤11のシール溝10に対する充填量を、少なくとも突条部21がシール溝10に入り込んだ体積分とすることができるので、充填量を必要最低限に抑えることができる。
なお、押し出された接着剤11の一部が、前記逃げ溝10bと取付片20の下面との間に流入してシール面積を拡大することは前述の通りである。
また、前記コネクタ4側の接着剤7の他、前記周壁2b側の接着剤11によって、ケース2に対してカバー3をさらに強固に固定することができると共に、前記第1シール溝10に対する突条部21の適正な配置による第1シール溝10内での接着剤7の偏りのない最適な位置及び量によってケース2とカバー3との間のシール性能が向上する。
さらに、前記各位置決めピン22〜25は、外周面22a〜25aが先端先細り状のテーパ面形状になっていることから、たとえ、各位置決めピン22〜25と各位置決め用孔13〜16に軸方向のずれがあっても、各位置決め用孔13〜16内へスムーズに挿入案内することができる。また、各位置決め用孔13〜16の各内周面もテーパ面状に形成されていることから、各位置決めピン22〜25に対するガイド性がさらに向上する。
また、前述した、少なくとも各位置決めピン22〜25と各位置決め用孔13〜15との間の隙間C1と突条部21とシール溝10との間の隙間C2の大きさの関係が、C1<C2になっていることから、カバー3をケース2に組み付ける際に、前述のように、カバー3を下降移動させると、まず各位置決めピン22〜25の先端部22c〜25cが各位置決め用孔13〜16の上端開口に入り込んで、各位置決めピン22〜25のほぼ中央まで挿入すると、この時点から突条部21の先端部21aが前記接着剤11の上面に当接してそのまま該接着剤11を押し込みながらシール溝10の内部に入る。そして、最終的には、図6に示すように、前記各位置決めピン22〜25の各基端部22b〜25bが各位置決め用孔13〜16の上端開口に嵌合してそれ以上の挿入が規制された位置で、突条部21の先端部21aがシール溝10の底面から所定距離の離間した位置に止まる。
このように、最初は各位置決めピン22〜25が各位置決め用孔13〜16に入り込んでカバー3全体の位置ずれを修正しつつ、続いて突条部21が接着剤11を押し込みながらシール溝10内に挿通される。これによって、ケース2に対するカバー3の高精度な位置決めが可能になると共に、前記突条部21を第1シール溝10の幅方向の中央側へ精度良く位置決めすることが可能になる。
したがって、前記突条部21は、シール溝10内の接着剤11の幅方向のほぼ中央から該接着剤11を押圧することができるので、この点からも接着剤11のシール溝10内での幅方向の一方側への偏りが抑制されて、第1シール溝10の上端開口10aから多く掻き出されることなく、突条部21の両側にほぼ均一な量で分流させることがする。この結果、接着剤11のシール溝10に対する充填量を少なくすることができる。
〔第2実施形態〕
図8及び図9は第2実施形態を示し、第1実施形態の構成を前提として、コネクタ4の取付基部4aの一方の側部にほぼ角柱状のボス部4fが上下方向に沿って一体形成されていると共に、該ボス部4fの内部軸方向に第5位置決め用孔26が貫通形成されている。この第5位置決め用孔26は、この実施形態では内径がほぼ上下方向でほぼ均一に形成されている。
一方、前記カバー3の取付片20の前記ボス部4fに対応した位置にある前端部下面に、前記第5位置決め用孔26に挿通する第5位置決めピン27が一体に形成されている。この第5位置決めピン27は、丸棒状に形成されて、軸方向の長さが第5位置決め用孔26の長さよりも僅かに短く設定されていると共に、外周面27aが基端部27bから先端部27cに亘って先細り状のテーパ面状に形成されている。また、この第5位置決めピン27は、前記基端部27bの外径が前記第5位置決め用孔26の内径よりも僅かに小さく形成されて、該第5位置決め用孔26に完全挿入された際には、両者27b、26間に微小クリアランスが形成されるようになっている。
他の構成、つまり各位置決め用孔13〜16やこれらの形状、各位置決めピン22〜25やこれらの形状などの構成は、第1実施形態と同じである。
したがって、この実施形態によれば、カバー3をケース2に組み付ける際には、前記各位置決めピン22〜25と各位置決め用孔13〜16とによってカバー3の精度の高い位置決めができることは勿論のこと、各位置決めピン22〜25と同時に第5位置決めピン27を第5位置決め用孔26内に挿入させることによって、カバー3のコネクタ4に対する位置決め精度も高くなる。
よって、前記膨出部19とコネクタ4の取付基部4aとの位置あわせが容易になることから、かかる組み立て作業能率の向上が図れると共に、両者19,4aとの間の接着剤7の位置ずれも抑制できるので、該接着剤7による安定した接着力が得られる。
なお、第5位置決めピン27の外周面27aがテーパ状に形成されていることから、第5位置決め用孔26へ挿入した際に、前記外周面27aによるガイド機能が発揮されて、スムーズな挿通性が得られる。
〔第3実施形態〕
図10及び図11は第3実施形態を示し、カバー3の膨出部19に前記コネクタ4を一体に形成したものである。
すなわち、カバー3とコネクタ4とは同じ合成樹脂材であるから、カバー3の樹脂成形時にコネクタ4を同じ成形型内で一緒に成形し、前記膨出部19と取付基部4aを一体に結合したものである。なお、コネクタ4内部の雄型端子4cは、前記型成形時に一緒に結合されるか、後から組み付けられるようになっている。
そして、予め表裏の各電子部品が実装されている回路基板1は、図11に示すように、一体に成形されたカバー3とコネクタ4の裏面側に配置されて、複数の端子孔から突出した各端子7を半田付けしてコネクタ4に固定されていると共に、少なくともコネクタ4と反対側の両側に形成されたビス孔1aを介して図外のビスによってカバー3に固定されている。
他の構成である各位置決め用孔13〜16やこれらの形状、各位置決めピン22〜25やこれらの形状などの構成は、第1実施形態と同じである。
したがって、この実施形態によれば、前記各実施形態と同様な作用効果が得られると共に、カバー3とコネクタ4を一体に形成したことによって、カバー3に対するコネクタ4の組付作業や位置決め作業がなくなるので、全体の組付作業が容易になることは勿論のこと、カバー3とコネクタ4の一体化によって部品管理が容易になる。
〔第4実施形態〕
図12及び図13は第4実施形態を示し、特に、前記ケース2の周壁2b上面に塗布される接着剤11を平坦状に形成したものである。
具体的に説明すれば、回路基板1やケース2及びカバー3が横長に形成されていると共に、前記カバー3の前端部に有する膨出部19も横長に形成されている。
また、該膨出部19の下部に被嵌固定されるコネクタ4,4は、左右2つの一体型に形成されていると共に、該コネクタ4,4の連続した取付基部4aと2つの接続口4b、4bとの間に突起片4dが一体に設けられていると共に、前記取付基部4aの上面に接着剤7が塗布されている。
前記周壁2bは、コネクタ4、4の下面側の前端壁を含んだ横長の矩形枠状に形成され、全体に均一なその高さは比較的低く形成されている。
また、横長の前記ケース2の周壁2bの上面に、横断面ほぼ平坦矩形状のシール溝28がコネクタ4,4の下面側を含む全周に亘って形成されていると共に、該シール溝28に横断面ほぼ平板状の細長い平面接着剤29が塗布されている。
前記シール溝28は、深さdが比較的浅く形成されて、底面28aの幅方向の外端縁と内端縁に外側壁面28bがほぼ垂直方向に沿って形成され、内側壁面28cが接着剤29を保持するように断面湾曲面に形成されている。
また、この実施形態では、カバー3の取付片20に固定用突状21は設けられておらず、単に取付片20の平坦な下面20aが前記シール溝28に対向している。
したがって、この実施形態によれば、前述と同じく前記ケース2にカバー3を組み付ける際には、予め前記コネクタ4の取付基部4aの上部外面に接着剤7を塗布すると共に、前記シール溝28にも接着剤29を充填しておく。この際、前記底面28aに塗布された接着剤29は、内外壁面28b、28に保持されて外部への不用意な流出が規制されていると共に、シール溝28の深さdよりも僅かに高く盛り上がった状態に充填される。
続いて、前記各位置決めピン22〜25を、各位置決め用孔13〜16に案内挿通して最後まで挿通させると共に、カバー3の取付片20の下面20aやコネクタ4の取付基部4a下面を周壁2bの上面に当接させる。その後、各位置決め用孔13〜16から下方へ突出した各位置決めピン22〜25の先端部22c〜25cを加熱溶融して熱かしめを行う。これによって、カバー3は、図13に示すように、ケース2に対して位置決めされながら強固に固定されると共に、前記接着剤29の上面が前記取付片20の下面20aによって所定の軽圧で押圧されて接着される。
このため、前記接着剤29は、シール溝28内に適正に位置決めされながら僅かに変形しつつ保持されると共に、その一部がシール溝28内側の逃げ溝30に流れてここに保持される。
特に、前記接着剤29を、細長い平板状に形成したことにより幅方向の長さが長くなることから、前記取付片20の下面20aとの接触面積が大きくなって該接着剤29によるシール性能が大幅に向上し、防塵や防水性能が高くなる。
本実施形態では、前記ケース2の周壁2b上面にシール溝28を形成し、このシール溝28に接着剤29を塗布するようにしているが、これに限らず、前記周壁2b上面にシール溝28を形成せずに単に平坦状の上面とし、この平坦な上面に接着剤29を塗布し、この接着剤29の上面に、カバー3の取付片20の平坦な下面20aを当接させて、該下面20aと周壁上面との間に接着剤29を挟持状態で保持することも可能である。
本発明は、前記各実施形態の構成に限定されるものではなく、例えば図14に示すように、前記各位置決め用孔13〜16の上端開口13b〜16bは上方に向かって拡開テーパ状になっているが、内周面13a〜16aのテーパ面の方向を、逆に上端開口13bから下の下端開口まで縮径状ではなく拡開状に形成することも可能である。このように構成することによって、ケース2の型成形時の抜き方向を上方にした場合の型抜き性が良好になる。
また、例えば、各位置決めピン22〜25を、図15Aに示すように、横断面多角形状に形成することも可能であり、さらに、図15Bに示すように、横断面楕円状に形成することも可能である。この場合、対応する位置決め用孔13〜16も前記各位置決めピン22〜25の横断面形状に合わせて、横断面多角形状あるいは楕円形状に形成されている。
また、前記カバー3や各位置決めピン22〜25を合成樹脂材に代えて例えばアルミニウム合金材によって形成することも可能であり、この場合は、前記位置決めピン22〜25の先端部22c〜25cを一般的なプレスなどによってかしめる。
さらに、前記ケース2を合成樹脂材によって形成することも可能である。
また、前記位置決め用孔13〜16や位置決めピン22〜26を、形成位置によってはそれぞれ3つとすることも可能であり、また各ピン13〜16の軸方向長さをそれぞれ異ならせることも可能である。
さらにまた、前記各位置決めピン22〜26の全ての外径を、最小径の第1位置決め用孔13の内径に合わせて小径状に形成したが、第2〜第4の位置決めピン23〜26の特に基端部22b側を対応する各第2〜第4の位置決め用孔14〜16の内径に近い外径に形成することも可能である。
また、前記各実施形態では、基準となる前記第1位置決め用孔13を最小径に形成し、第2位置決め用孔14を長円形状に形成し、さらには第3、第4位置決め用孔15,16を比較的大きな内径に設定したが、全ての位置決め用孔13〜16の内径を、例えば前記最小径よりも僅かに大きな均一径に設定することも可能である。
この場合は、前記シール溝10に対する突条部21の幅方向の位置決めを前記隙間のC1<C2の関係のみで行うことも可能である。
また、前記各実施形態では、係止手段として、各位置決めピン22〜25の各先端部22c〜25cを熱かしめによって構成したが、この他に、図16に示すように、各位置決め用孔13〜16への挿通後に、各先端部22c〜25cに固着されるいわゆるプッシュナット40によって構成することも可能である。
このプッシュナット40は、金属製の薄板円盤状のワッシャ形状に形成され、内周側に各位置決めピン22〜25の先端部22c〜25cに挿通される円形孔40aが形成され、該円形孔40aの孔縁から放射状に複数の切り込みが形成されて、切り込み間の部位が径方向へ傾斜状に加工されて弾性変形可能な複数の抜け止め片40bとして構成されている。そして、前記円形孔40aを介して各先端部22c〜25cに挿入されると前記各抜け止め片40bの先端縁が先端部22c〜25cの外周面に係止して固着されるようなものも係止手段として用いることが可能である。
前記実施形態から把握される前記請求項以外の発明の技術的思想について以下に説明する。
〔請求項a〕前記第1部材の対向部位に、内部に接着剤を充填する凹溝条を形成する一方、前記第2部材の対向部位に、前記凹溝条内に係入して前記接着剤により接着される突条を一体に設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の電子制御装置。
〔請求項b〕前記挿通案内用テーパ部を、前記位置決めピンの外周面に先端先細り状に形成されたテーパ面によって構成したことを特徴とする請求項3に記載の電子制御装置。
〔請求項c〕前記挿通案内用テーパ部を、前記位置決め用孔の内周面に前記位置決めピンの挿入側開口から挿入方向へ先細り状に形成されたテーパ面によって構成したことを特徴とする請求項3に記載の電子制御装置。
〔請求項d〕前記位置決めピンと位置決め用孔を、第1部材と第2部材の外周側の4隅部にそれぞれ設けたことを特徴とする請求項1〜cのいずれか一項に記載の電子制御装置。
〔請求項e〕前記位置決めピンと位置決め用孔を、それぞれ横断面多角形状に形成したことを特徴とする請求項1〜dのいずれか一項に記載の電子制御装置。
〔請求項f〕前記位置決めピンと位置決め用孔を、それぞれ横断面長円形状に形成したことを特徴とする請求項1〜dのいずれか一項に記載の電子制御装置。
〔請求項g〕前記第2部材に設けられた位置決めピンの長さを、前記突条の長さよりも長く形成する一方、第1部材に形成された位置決め用孔の挿入側開口端と凹溝条の開口端の位置をほぼ同一平面上に形成し、
前記第1部材に対して第2部材を組み付ける際に、前記位置決めピンが前記位置決め用孔に挿入側開口端から内部に所定長さまで挿入された後に、前記突条が前記凹溝条の開口端から内部に係入するように形成したことを特徴とする請求項a〜eのいずれか一項に記載の電子制御装置。
1…回路基板
2…ケース(第1部材)
3…カバー(第2部材)
4…コネクタ
7…接着剤
10…第1シール溝(凹溝条)
11…接着剤
13…第1位置決め用孔(最小径の丸孔)
14…第2位置決め用孔(長孔)
15,・16…第3・第4位置決め用孔(大径丸孔)
13a〜16a…内周面
21…突条部
22〜25…位置決めピン
22a〜25a…外周面
22c〜25c…先端部(かしめ部)
28…シール溝
29…接着剤
40…プッシュナット(係止手段)

Claims (4)

  1. 電子部品を実装した回路基板を内部に収容する筺体を少なくとも2つの第1、第2部材によって構成し、該第1、第2部材の対向部位間を接着剤によって固定してなる電子制御装置であって、
    前記第1部材に複数の位置決め用孔を形成する一方、第2部材に、前記複数の位置決め用孔にそれぞれ挿通した状態で、各先端部に係止手段を施して前記両部材を結合する複数の位置決め用ピンを設け、
    前記複数の位置決め用孔のうち、第1位置決め用孔を、基準となる丸孔形状に形成すると共に、第2位置決め用孔を、該孔に挿通される前記位置決めピンの径方向の位置ずれを許容する孔に形成し、
    前記いずれか一方の対向部位に接着剤を塗布した状態で、前記各位置決めピンを対応する各位置決め用孔に挿通させて、基準となる丸孔に挿通する前記第1位置決めピンに対して第2位置決めピンを前記孔に沿って移動を許容するように構成して、前記両部材を接着剤と係止手段によって結合したことを特徴とする電子制御装置。
  2. 前記第1、第2位置決め用孔以外の第3の位置決め用孔の内径を、前記第1位置決め用孔よりも大きな丸孔に形成して、前記第3の位置決め用孔に挿入された第3の位置決めピンの径方向の移動を許容するように構成したことを特徴とする請求項1に記載の電子制御装置。
  3. 前記位置決めピンの外周面と位置決め用孔の内周面の少なくともいずれか一方を、挿通案内用のテーパ部に形成したことを特徴とする請求項1または2に記載の電子制御装置。
  4. 前記第1、第2部材のいずれか一方を合成樹脂材によって一体に形成すると共に、該合成樹脂材の一方の部材側に前記位置決めピンを一体に設け、前記他方の部材に形成された位置決め用孔に前記位置決めピンを挿通した状態で、該位置決めピンの先端部を熱変形によりかしめて係止手段を施したことを特徴とする請求項1または2に記載の電子制御装置。
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