JP2020068355A - 電子装置 - Google Patents

電子装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2020068355A
JP2020068355A JP2018201852A JP2018201852A JP2020068355A JP 2020068355 A JP2020068355 A JP 2020068355A JP 2018201852 A JP2018201852 A JP 2018201852A JP 2018201852 A JP2018201852 A JP 2018201852A JP 2020068355 A JP2020068355 A JP 2020068355A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insertion hole
space
heat
columnar
boss
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018201852A
Other languages
English (en)
Inventor
遼一 篠田
Ryoichi Shinoda
遼一 篠田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2018201852A priority Critical patent/JP2020068355A/ja
Publication of JP2020068355A publication Critical patent/JP2020068355A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Casings For Electric Apparatus (AREA)
  • Mounting Of Printed Circuit Boards And The Like (AREA)

Abstract

【課題】筐体として相互に組み合わさる第1筐体部材と第2筐体部材とを、熱かしめにより好適に固定することができる電子装置を提供する。【解決手段】電子装置は、取付け用の挿通孔13が設けられたカバーと、挿通孔13に対応する柱状のボス17が設けられた本体ケースとが筐体として組み合わされる。ボス17は、前記柱状をなす柱状部18と、その先端側に挿通孔13よりも大きい外形となるように熱かしめされた熱かしめ部19とを有する。カバーは金属製のものであり本体ケースとの間の取付け部分に形成される空間として、挿通孔13の周囲に、当該周囲の少なくとも一部を薄肉化して熱容量を小さくする空間部21が設けられている。【選択図】図4

Description

本発明は、電子部品が実装された回路基板を備える電子装置に関する。
従来より、例えば車両に搭載される電子装置にあっては、複数の筐体部材を組み合わせてなる筐体の内部に回路基板を収容したものが供されている。この種の電子装置では、筐体を構成する一対の筐体部材を組み合わせるとき、それら筐体部材を相互にねじで締結して固定するのが一般的である(例えば、特許文献1参照)。
特開2016−51786号公報
上記した電子装置の筐体では、ねじ部分が外部環境に曝されて腐食する虞がある。
そこで、熱可塑性樹脂を用いて筐体部材に形成したボスを、他方の筐体部材の取付け用の孔に挿通して、そのボスの先端部を熱かしめすることも考えられる。係るボス部分については、ねじに比して強度に劣ることから、電子装置に外部から振動や衝撃が作用した際に、内部の電子部品を筐体部材でカバーする機能が損なわれることがないように強度(熱かしめ強度と称す)を確保することが不可欠である。
しかしながら、ボス部分を熱変形させて熱かしめを行うとき、例えば熱かしめされる筐体部材の材料等に見合った熱量をボス部分に印可できていないと、その印加する熱量が不足する等して、熱かしめ強度を低下させる虞がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、筐体として相互に組み合わさる第1筐体部材と第2筐体部材とを、熱かしめにより好適に固定することができる電子装置を提供することにある。
請求項1記載の発明によれば、金属製の第2筐体部材(11)における、挿通孔(13)の周囲を薄肉化する空間部(21)を設けたことにより、熱かしめ部(19)を形成するときの熱損失を減少させて、柱状部(18)の先端側をレスポンスよく溶融させることが可能となる。これにより、熱かしめ時の熱量不足等に起因する熱かしめ不良を抑制して、熱かしめ強度を確保することができ、外部からの振動や衝撃によるボス(17)の損傷を抑制することができる。
第1実施形態における電子装置の全体を示す分解斜視図 (a)〜(c)は、本体ケースにおけるカバーの取付け部分を拡大した斜視図により、ボスを挿通孔へ挿通する前後の状態及びそのボスの熱かしめした後の状態を示す説明図 (a)及び(b)は、カバーにおける挿通孔近傍の平面図、及びB−B線に沿う断面図 図2(c)のA−A線に沿う断面図 第2実施形態のカバーの取付け部分を示すものであり、(a)(b)及び(c)は、挿通孔近傍の平面図、C−C線に沿う断面図及びD−D線に沿う断面図 第3実施形態におけるボスと挿通孔近傍の構成を示す断面図 第4実施形態におけるボスと挿通孔近傍の構成を示す断面図 第5実施形態におけるボスと挿通孔近傍の構成を示す断面図
以下、本発明を具体化した複数の実施形態について、図面に基づき説明する。なお、各実施形態において実質的に同一の構成部位には同一の符号を付す等して説明を省略する。
<第1実施形態>
第1実施形態について図1〜図4を参照しながら説明する。図1に示す電子装置1は、例えば車両に搭載される電子制御装置である。電子装置1において外郭をなす筐体2は、全体として薄型の矩形箱状をなしており、その内部に回路基板3を収容している。
回路基板3は、電気絶縁材料からなる基材に図示しない配線が形成された矩形板状のプリント基板の上に、図1に示すコネクタ3aの他、制御IC、スイッチング素子、抵抗素子、コンデンサ等の電子部品3bが実装されており、前記配線と電子部品3bとで回路が形成されている。また、回路基板3の4隅部には、当該基板3の板厚方向に貫通する挿通孔5(図1では4つの挿通孔5のうち3つを図示)が夫々設けられている。
コネクタ3aは、筐体2の開口部2aから外部に露出するようになっており、図示しない外部装置からのケーブルが接続されて、当該外部装置と回路基板3上の回路とを電気的に中継する。以下では、図1の回路基板3においてコネクタ3a開口側を上方とし、その反対側を下方とする。また、図1において上下方向となる回路基板3の板厚方向をZ方向とする。更に、回路基板3の平面方向において、当該基板3周辺部のうちの一辺部に沿う方向をX方向、X方向と直交する方向をY方向とする。
筐体2は、これを構成する本体ケース10とカバー11とをZ方向に組み合わせてなる2分割型のものであり、回路基板3とコネクタ3aの基端側とを収容する内部空間を有する。
このうち、カバー11は、回路基板3を上面側から覆う第2筐体部材であり、例えば金属材料としてのアルミ材から形成された金属製のものである。カバー11は、上壁部11aと周壁部11bとを一体に有し、下方が開放された矩形箱状をなす。カバー11の上壁部11aには、回路基板3におけるX方向の一端側に配されたコネクタ3aに合わせて、その一端側でコネクタ3aを露出させる前記開口部2aが形成されている。また、上壁部11aには、開口部2aからX方向の他端側へ離間した位置に、同X方向に延びY方向へ並ぶ複数の放熱フィン11cが配設されている。
図1に示すように、カバー11の4隅部には、本体ケース10に対する被取付部12(同図では4つの被取付部12のうち3つを図示)が夫々設けられている。被取付部12は、カバー11におけるY方向の端部にて外側へ張出す矩形状の板片12aと、その板片12aの板厚方向に貫通する円形の挿通孔13とで構成されている。被取付部12の板片12aは、前記金属材料で、型成形によりカバー11と一体に形成されており、周壁部11bの下端縁に連なる。この板片12aの挿通孔13は、取付け用の孔であり、後述するボス17が挿通される。
本体ケース10は、回路基板3が取付けられる第1筐体部材であり、例えば熱可塑性樹脂としてのPBT、あるいはPPSから形成されている。本体ケース10は、図1に示すように底の浅い箱状をなしており、底壁部10aとその周縁の枠部10bとを一体に有する。本体ケース10は、その枠部10bとカバー11の周壁部11bとが合わさることで、カバー11の開放面を閉塞する。
本体ケース10の4隅部には、回路基板3用の取付部14とカバー11用の取付部15(図1では取付部14,15を3つずつ図示)が夫々設けられている。これら取付部14,15は、前記熱可塑性樹脂で、型成形により本体ケース10と一体に形成されている。
このうち、回路基板3用の取付部14は、枠部10bのコーナー部分の内側に位置する。取付部14は、回路基板3を支持する支持面部14aと、その支持面部14aに立設されたボス14bとを有する。詳しい図示は省略するが、ボス14bは、回路基板3の挿通孔5に挿通された後に当該ボス14bの先端にて熱かしめされ、支持面部14aは、回路基板3を下面側から支持する。
カバー11用の取付部15は、枠部10bのコーナー部分の外側に位置する。取付部15は、枠部10bの上端縁に連なり、被取付部12と同様に外側へ張出す矩形状の板片15aと、その板片15aに立設されたボス17とで構成されている。詳しくは後述するように、取付部15のボス17は、被取付部12の挿通孔13に挿通された後に熱かしめされる(図2参照)。
なお、図示は省略するが、本体ケース10には例えば、Y方向の一端側と他側とに夫々外側へ張出す一対の固定部が設けられており、電子装置1は、車両に対し当該固定部で各々ねじ止めされて、底壁部10aが略水平となる向きで搭載される(底壁部10aが略鉛直となる向きでもよい)。
続いて、上記したカバー11の被取付部12と本体ケース10の取付部15に係る構成ついて、図2〜図4も参照しながら詳述する。ここで、図2(a)〜(c)は、被取付部12と取付部15の部分を拡大した斜視図であり、カバー11の組付けに係る工程を示している。図3(a)は、被取付部12における挿通孔13の平面図、図3(b)は、同図(a)のB−B線に沿う断面図を示している。図4は、ボス17を挿通孔13へ挿通した状態での当該挿通孔13部分における断面図であって、図2(c)のA-A線に沿う断面図を示しており、ボス17側(取付部15側)のハッチングを省略している。
図1、図2(a)等に示すように、取付部15の板片15aは、被取付部12の板片12aが載置される平坦面を有する。取付部15と被取付部12は、両板片12a,15aの外形が揃い、且つ両板片12a,15aが回路基板3と平行をなしている。
取付部15のボス17は、その板片15a上における中央部に配置され(図1参照)、被取付部12の挿通孔13に対応する柱状のボスである。また、図4に示すように、ボス17は、熱かしめが行われることにより、その柱状部18の先端側に設けられた熱かしめ部19を一体に有する。
図2(a)(b)に示すように、ボス17の柱状部18は、挿通孔13に挿通可能な小円柱状をなしており、図3(a)に示す挿通孔13の内径D1よりも小さい外径D0を有する(D1>D0)。柱状部18は、その中心軸線Oの方向(軸方向)がZ方向を指向するように板片15a上面から延伸している。柱状部18は、図2(a)に示す熱かしめ前の状態で、熱かしめを行うのに必要な、被取付部12の板厚よりも大きい軸方向の寸法を有する。
熱かしめ部19は、上記の柱状部18が被取付部12の挿通孔13に挿通された図2(b)の状態で、その柱状部18先端側の熱かしめにより形成される(図2(c)参照)。即ち、熱かしめ部19は、柱状部18の先端側の熱かしめによる加熱に伴い溶融して円盤状に変形した部分であり、その円盤部分の外形は、挿通孔13の内径D1よりも大きい外径D3に設定されている(D3>D1)。
詳しい図示は省略するが、熱かしめ加工を行う熱かしめ装置においては、加熱機構を有する押圧ヘッドH(図2(b)の2点鎖線参照)で、柱状部18を加圧するとともに当該柱状部18に熱を印加し、溶融させる。これにより、ボス17は、熱かしめ部19にて挿通孔13を塞ぎ、被取付部12(カバー11)をZ方向へ移動させないように保持し、以って本体ケース10にカバー11を取付け固定することができる(図2(c)参照)。
そして、本実施形態のカバー11において、本体ケース10に対する取付け部分となる被取付部12には、挿通孔13の周囲に位置させて空間部21が設けられている。空間部21は、図3(b)に示すように被取付部12の下面側を窪ませるような空間を形成している。
具体的には、被取付部12の下面側には、挿通孔13と同心状をなす円柱形状の窪みを設けることにより、空間部21が形成されている。この場合、図3(a)の平面視において、空間部21は、その中心O2と挿通孔13の中心O1とが一致し、挿通孔13の内径D1よりも大きい径寸法D2に設定されている(D2>D1)。また、空間部21の径寸法D2は、例えば熱かしめ部19の外径D3と略同じ寸法に設定され(D2≒D3)、柱状部18の軸方向から見て熱かしめ部19と対応する大きさとなっている。
これにより、被取付部12における挿通孔13の周囲は、図3(b)に示す空間部21の板厚方向の寸法の分(つまり円柱形状の窪みの深さ分)薄肉化されている。ここで、被取付部12の板厚をt0、空間部21の板厚方向の寸法をL1としたとき、その空間部21上方に位置する薄肉部20の板厚t1は、「t1=t0−L1」で表される。
また、図4に示すように、空間部21は、ボス17の柱状部18が被取付部12の挿通孔13に挿通された状態で、その柱状部18の根元側に位置する。そして、係る空間部21によって、挿通孔13の周囲つまり柱状部18の周りを全周にわたり薄肉部20とする環状の空間を形成している。また、空間部21によって、柱状部18の挿通孔13への挿通方向手前側に、当該挿通孔13を広げるように拡開した段付き状の空間を形成しているといえる。
続いて、上記構成の作用について説明する。
電子装置1の組付け工程において、本体ケース10にカバー11を組み合わせるとき、4隅の取付部15の板片15aに被取付部12の板片12aを対向させて、その被取付部12の挿通孔13と、ボス17の柱状部18とが同心円状をなすように位置合わせを行う。この位置決め状態で、Z方向から被取付部12の板片12aを取付部15の板片15aに向けてカバー11を合わせるようにして、ボス17の柱状部18を挿通孔13へ挿通する。
このとき、柱状部18の挿通孔13への挿通方向手前側となる位置に空間部21が形成されているため、挿通孔13内周面と柱状部18のクリアランスc(図4参照)を比較的小さく設定しても、空間部21からスムーズ挿入することができる。
この後、前記熱かしめ装置において、被取付部12の挿通孔13に挿通された柱状部18先端側を、図2(b)の押圧ヘッドHで加圧し且つ熱を印加することにより溶融させて、熱かしめ部19を形成する。このとき、被取付部12においては、熱かしめ部19と対応する位置(熱かしめ部19との接触面側)が薄肉部20とされていることから、熱かしめ時の熱損失が減少する。
つまり、挿通孔13の近傍を薄肉部20として、断面積を減少させて熱容量を構造的に小さくすることにより、熱かしめ装置における、押圧ヘッドHでレスポンスよく溶融させる制御を行うことが可能となり、溶融に係る加熱温度や時間の制御を精度よくすることができる。また、加熱時間の短縮を図りうるだけでなく、押圧ヘッドHで加熱された熱が柱状部18中心側まで充分に伝わらないこと等に起因する、熱かしめ不良を抑制して、熱かしめ強度を確保することができる。
それ故、例えば車両の走行時の振動等、外部から作用する振動や衝撃により、カバー11の取付部15部分に振動ストレスが加わったとしても、柱状部18の損傷を抑制することができ、内部の回路基板3を筐体2でカバーする機能を保持することができる。
以上説明したように、本実施形態の電子装置1において、ボス17は、柱状部18とその先端側に被取付部12の挿通孔13よりも大きい外形となるように熱かしめされた熱かしめ部19とを有し、カバー11は金属製のものであり、本体ケース10との間の取付け部分12に形成される空間として、挿通孔13の周囲に、当該周囲の少なくとも一部を薄肉化して熱容量を小さくする空間部21が設けられている。
これによれば、金属製のカバー11における、挿通孔13の周囲を薄肉化する空間部21を設けたことにより、熱かしめ部19を形成するときの熱損失を減少させて、柱状部18の先端側をレスポンスよく溶融させることが可能となる。これにより、熱かしめ時の熱量不足等に起因する熱かしめ不良を抑制して、熱かしめ強度を確保することができ、外部からの振動や衝撃によるボス17の損傷を抑制することができる。
空間部21は、柱状部18の根元側に位置して形成された空間である。これによれば、挿通孔13の周囲において、柱状部18の先端側を熱かしめ部19と接触(接合)する薄肉部20とし、柱状部18の根元側を空間部21で熱容量を小さくする空間として確保することができる。
空間部21は、柱状部18の軸方向から見て熱かしめ部19の外形と対応する大きさの空間である。これによれば、熱かしめ部19と対応する大きさの空間部21を形成することで、熱かしめを行うときの挿通孔13周囲の熱損失を極力抑えることができる。
また、空間部21は、挿通孔13の周囲を全周にわたり薄肉にして形成された環状の空間21であるため、挿通孔13の全周にわたって熱容量の小さい領域とすることができる。
この環状の空間21は、挿通孔13と同心の円柱形状の窪みを設けることにより形成されているため、挿通孔13に合わせて所定厚みの薄肉部20を形成することができ、又、ボス17の柱状部18を挿通しやすい空間21を形成することができる。
更に、熱かしめによりカバー11を取付け固定するため、固定用のねじ等が不要となることは勿論、本体ケース10がボス17を含め熱可塑性樹脂により一体成形されているため、製造コストを低減することが可能となり、本体ケース10を金属材料で形成した場合に比して軽量化も図りうる。
<その他の実施形態>
図5〜図8は、本発明の第2〜第5実施形態を示している。以下では、既述した実施形態と実質的に異なる点について述べることとする。
図5は、第2実施形態のカバー11の被取付部12を示すものであり、同図の(a)(b)及び(c)は、被取付部12の平面図、C−C線に沿う断面図、及びD−D線に沿う断面図を表している。同図に示すように、第2実施形態の空間部22は、第1実施形態の空間部21と次の点で相違する。
即ち、空間部22は、1つの挿通孔13に対して、その挿通孔13の周りに例えば4つ設けられた空間221,222,223,224を総称するものである。これらの空間221〜224は、何れも図5(a)の平面視にて扇状をなし、相互に同じ寸法形状に形成されている。空間221〜224は、挿通孔13の周りに90度間隔で形成されている。これにより、空間221〜224は、挿通孔13の中心O1を通る軸線Oを対称軸として、相互に対称となり或いは等間隔となるように構成されている。
こうして、空間221〜224は、図5(a)に示すように挿通孔13の中心O1から放射状に広がる空間を形成しており、その外周縁にわたる径寸法は、第1実施形態の空間部21と同じ径寸法D2(図5(b)のD2参照)に設定されている。また、空間221〜224は、何れも第1実施形態の空間部21と同じ板厚方向の寸法L1に設定されている(図5(b)参照)。よって、空間221に対応する薄肉部231,空間222に対応する薄肉部232,空間223に対応する薄肉部233,空間224に対応する薄肉部234について、板厚は何れもt1となる(図5(a)(b)参照)。
他方、図5(a)(c)において符号「24」を付した部分は、空間221〜224が無い部分として挿通孔13の周りを補強する、複数の補強部分24乃至補強リブ24として機能する。
以上説明したように、本第2実施形態の空間部22は、1つの挿通孔13に対して、その挿通孔13の周りに複数の薄肉部231〜234を形成する、環状に配列された複数の空間221〜224からなる。
これによれば、挿通孔13の周囲における薄肉部231〜234により、熱かしめ部19を形成するときの熱損失を減少させることができる。また、挿通孔13の周囲において、薄肉部231〜234で無い部分は補強リブ24として機能するため、剛性を確保することができる。更に、熱かしめ不良を抑制することができる等、第1実施形態と同様の効果を奏する。
図6は、第3実施形態のカバー11における被取付部12を、挿通孔13に挿通されたボス17とともに示す断面図である。同図に示すように、本第3実施形態の空間部30は、挿通孔13の周囲を全周にわたり薄肉部31とする環状の空間30を形成している。
この環状の空間30は、挿通孔13と同心の球欠形状の窪みを設けることにより形成されている。つまり、空間30は、半径Rの球を被取付部12下面12dで切った球欠の形状をなす、R状の窪みで形成されており、前記中心軸線Oの方向から見て当該球の中心と挿通孔13の中心O1とが一致する。
また、空間部30の径寸法D4は、例えば熱かしめ部19の外径D3よりも小さい値(D3>D4)に設定されている。この空間部30により、薄肉部31は、D4の範囲にわたって薄肉化され、その径方向外側へ向かうに従いR状部分に沿って板厚t3を増大させる。
このように、本第3実施形態において、環状の空間30は、挿通孔13と同心の球欠形状の窪みを設けることにより形成されている。これによれば、剛性を確保しつつ熱損失を減少させる薄肉部31を得ることができる。また、柱状部18を空間30側から挿通孔13へ挿通するとき、R状部分で柱状部18をガイドさせてスムーズに挿通孔13へ案内することができる。更に、熱かしめ不良を抑制することができる等、第1実施形態と同様の効果を奏する。
図7に示す第4実施形態の空間部40は、第3実施形態の空間部30と次の点で相違する。
即ち、空間部40は、半径Rの球を2つの平行な平面(同図の被取付部12下面12dと薄肉部41下面41d)で切った球台形状をなす窪みを設けることにより形成されている。この空間部40により、薄肉部41は、径方向外側へ向かうに従いR状部分に沿って板厚t3を増大させる外周寄りの部位と、図7中「t1」で示す板厚の内周寄りの部位とで構成される。
このように、本第4実施形態の空間部40は、挿通孔13の周囲を全周にわたり薄肉部41とする環状の空間であって、挿通孔13と同心の球台形状の窪みを設けることにより形成されている。このため、薄肉部41において剛性を確保しつつ熱損失を減少させることが可能となる等、上記した実施形態と同様の効果を得ることができる。
図8に示す第5実施形態の空間部50は、上記した第4実施形態の空間部40と以下の点で相違する。
即ち、空間部50は、円錐を2つの平行な平面(同図の被取付部12下面12dと薄肉部51下面51d)で切った円錐台形状の窪みを設けることにより形成されている。この空間部50により、薄肉部51は、径方向外側へ向かうに従い板厚t5を増大させる外周寄りの部位(図8中「ハ」字状に拡開する部位)と、同図中「t1」で示す板厚の内周寄りの部位とで構成される。
このように、本第5実施形態の空間部50は、挿通孔13の周囲を全周にわたり薄肉部51とする環状の空間であって、挿通孔13と同心の円錐台形状の窪みを設けることにより形成されている。このため、柱状部18を空間50側から挿通孔13へ挿通するとき、その空間50周りのテーパ部分(「ハ」字状の部分)で柱状部18をガイドさせてスムーズに挿通孔13へ案内することができる。また、薄肉部51において熱損失を減少させることが可能となる等、上記した実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、本発明は上記し且つ図面に示した各実施形態に限定されるものではなく、上記した各実施形態あるいは変形例を組み合わせる等、適宜変更して実施し得るものである。
ボス17及び挿通孔13は、上記したように4つずつ設ける構成に限るものではなく、夫々少なくとも1つ以上設ける構成であればよい。また、ボス17の柱状部18は、円柱状のものに限らず、Z方向に直交する断面が多角形の多角柱状とする等、柱状のものであればよい。
空間部は、挿通孔の周囲の少なくとも一部を薄肉化して熱容量を小さくする空間であればよく、その寸法形状等を適宜変更してもよい。例えば図6の空間部30は、1つの挿通孔13に対して、その挿通孔13の周りに複数の薄肉部を形成する、環状に配列された複数の空間となるよう、第2実施形態と同様の補強部分24(図5参照)で分断する構成にしてもよい。
同様に、図7の空間部40や図8の空間部50についても夫々、挿通孔13の周りに環状に配列された複数の空間に仕切る補強部分を設けるようにしてもよい。このように、空間部が挿通孔13の周囲を全周にわたり薄肉にするものでなくても、挿通孔13近傍の断面積を減少させる構成であれば、上記した実施形態と同様の効果を得ることができる。係る断面積を減少させる構成については、本体ケース10及びカバー11の夫々の材質、前記加熱温度や時間といった熱かしめ条件に依るものであり、上記した各実施形態の薄肉部の板厚や径方向の寸法を適宜調整してもよい。
本開示は、実施例(実施形態)に準拠して記述されたが、本開示は当該実施例や構造に限定されるものではないと理解される。本開示は、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態、更には、それらに一要素のみ、それ以上、あるいはそれ以下、を含む他の組み合わせや形態をも、本開示の範疇や思想範囲に入るものである。
図面中、1…電子装置、2…筐体、3…回路基板、10…本体ケース(第1筐体部材)、11…カバー(第2筐体部材)、13…挿通孔、17…ボス、18…柱状部、19…熱かしめ部、21,22,30,40,50…空間部(空間)、221〜224…複数の空間、231〜234…複数の薄肉部。

Claims (5)

  1. 一対の筐体部材(10,11)を組み合わせてなる筐体(2)の内部に回路基板(3)を収容した電子装置(1)であって、
    少なくとも1つ以上の柱状のボス(17)が設けられた第1筐体部材(10)と、
    前記ボスに対応する少なくとも1つ以上の取付け用の挿通孔(13)が設けられ、前記第1筐体部材と相互に組み合わさる第2筐体部材(11)と、を備え、
    前記ボスは、前記柱状をなして前記挿通孔に挿通される柱状部(18)と、その先端側に前記挿通孔よりも大きい外形となるように熱かしめされた熱かしめ部(19)とを有し、
    前記第2筐体部材は金属製のものであり、前記第1筐体部材との間の取付け部分に形成される空間として、前記挿通孔の周囲に、当該周囲の少なくとも一部を薄肉化して熱容量を小さくする空間部(21,22,30,40,50)が設けられている電子装置。
  2. 前記空間部は、前記柱状部の根元側に位置して形成されている請求項1記載の電子装置。
  3. 前記空間部は、前記柱状部の軸方向から見て前記熱かしめ部の外形と対応する大きさに形成されている請求項1又は2記載の電子装置。
  4. 前記空間部(21,30,40,50)は、前記挿通孔の周囲を全周にわたり薄肉にして形成された環状の空間である請求項1から3の何れか一項記載の電子装置。
  5. 前記空間部(22)は、1つの前記挿通孔に対して、その挿通孔の周りに複数の薄肉部(231〜234)を形成する、環状に配列された複数の空間(221〜224)からなる請求項1から3の何れか一項記載の電子装置。
JP2018201852A 2018-10-26 2018-10-26 電子装置 Pending JP2020068355A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018201852A JP2020068355A (ja) 2018-10-26 2018-10-26 電子装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018201852A JP2020068355A (ja) 2018-10-26 2018-10-26 電子装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020068355A true JP2020068355A (ja) 2020-04-30

Family

ID=70390572

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018201852A Pending JP2020068355A (ja) 2018-10-26 2018-10-26 電子装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020068355A (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5064878U (ja) * 1973-10-15 1975-06-12
JPH0643311U (ja) * 1992-11-18 1994-06-07 矢崎総業株式会社 樹脂突起と取付板との溶着構造
JP2016141078A (ja) * 2015-02-03 2016-08-08 三菱電機株式会社 溶着構造
JP2017087423A (ja) * 2015-11-02 2017-05-25 タイコエレクトロニクスジャパン合同会社 固定構造
JP2018137317A (ja) * 2017-02-21 2018-08-30 株式会社デンソー 電子装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5064878U (ja) * 1973-10-15 1975-06-12
JPH0643311U (ja) * 1992-11-18 1994-06-07 矢崎総業株式会社 樹脂突起と取付板との溶着構造
JP2016141078A (ja) * 2015-02-03 2016-08-08 三菱電機株式会社 溶着構造
JP2017087423A (ja) * 2015-11-02 2017-05-25 タイコエレクトロニクスジャパン合同会社 固定構造
JP2018137317A (ja) * 2017-02-21 2018-08-30 株式会社デンソー 電子装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN109983660B (zh) 马达和电动助力转向装置
US20140285985A1 (en) Electronic control device and method of manufacturing electronic control device
JP5878101B2 (ja) 電子制御装置
KR20200027492A (ko) 광학 모듈에 이용되는 용접 구조 및 이의 응용
WO2014002797A1 (ja) ドアミラー
JP2014063868A (ja) 電子制御装置
US20120160543A1 (en) Circuit board to be attached to support through thermoplastic staking
JP6048427B2 (ja) 電子装置
JP2020068355A (ja) 電子装置
KR20170108668A (ko) 렌즈 배럴 어셈블리 및 이를 포함하는 렌즈 모듈
JP2019110018A (ja) コネクタ構造
JP7263700B2 (ja) 電子装置
JP2011222741A (ja) リアクトル構造
CN111052572B (zh) 马达
JP7238273B2 (ja) 電子装置
JP7293881B2 (ja) 電子制御装置
JP7200481B2 (ja) 電子装置
JP7054893B2 (ja) 防水コネクタ及び機器ケースの防水構造
JP7263699B2 (ja) 電子装置
JP2018137317A (ja) 電子装置
JP2020017649A (ja) カバー、該カバーを備えた回路基板ユニット、及び、前記カバーの製造方法
US20210254742A1 (en) Electric Valve
JP6798434B2 (ja) コイル部品
JPWO2019198514A1 (ja) モータ、およびポンプ装置
JP2017084927A (ja) コイル組立体および電気接続箱

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210413

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220315

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220317

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220509

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220906

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221101

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20230221