JP6319115B2 - 電子装置 - Google Patents

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Description

本発明は、基板と、基板に挿入実装されたコンデンサと、筐体と、を備える電子装置に関する。
従来、特許文献1に記載のように、配線基板と、電子部品と、ケースと、を備える電子装置が知られている。電子部品は、配線基板に半田付けされている。ケースは、電子部品を覆うように配線基板に固定されている。また、ケースは、配線基板と対向する上面壁を有している。電子部品における配線基板と反対の上面が、上面壁と対向している。上面は、接着用樹脂を介して上面壁に固定されている。
これによれば、電子装置が振動する場合であっても、電子部品が配線基板に対して動くことを抑制することができる。電子部品が動くことを抑制することにより、電子部品と配線基板との接合部分に応力が集中することを抑制することができる。
特開2004−111897号公報
ところで、上記構成において、電子部品として、配線基板に挿入実装されるコンデンサを採用することが考えられる。コンデンサは、本体部と、本体部の第1面から突出する端子と、本体部内の圧力を調整する弁と、を有する。弁は、本体部における第1面と反対の第2面に設けられている。配線基板は、端子が挿通されるスルーホールと、スルーホールの壁面に形成されたランドと、を有している。端子は、ランドに半田付けされている。
コンデンサがケースに固定された構成では、電子装置が振動する場合であっても、端子に応力が集中することを抑制することができる。しかしながら、上記構成のように、上面壁に第2面を固定すると、弁が閉塞される虞がある。一方、弁を塞がない構成として、端子を折り曲げ、コンデンサの側面を上面壁に固定する構成が考えられる。しかしながら、この構成では、配線基板の実装可能な面積が小さくなる虞がある。
そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、振動により端子に応力が集中することを抑制しつつ、弁が正常に機能しないことを抑制し、且つ、基板の実装可能な面積が小さくなることを抑制することができる電子装置を提供することを目的とする。
ここに開示される発明は、上記目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。なお、特許請求の範囲及びこの項に記載した括弧内の符号は、ひとつの態様として下記の実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、発明の技術的範囲を限定するものではない。
開示された発明のひとつは、本体部(24)と、本体部の第1面(24a)から突出する端子(26)と、第1面と反対の第2面(24b)に設けられ、本体部内の圧力を調整する弁(28)と、を有するコンデンサ(22)と、コンデンサを覆うように配置された筐体(40)と、端子が挿通されたスルーホール(12)と、スルーホールの壁面に形成されるとともに端子とはんだ接合されたランド(18)と、を有し、筐体に固定された基板(10)と、を備える電子装置であって、本体部のうち、第1面及び第2面を除く側面(24c)に配置された固定部材(70)をさらに備え、筐体は、本体部が配置された側の基板の面(10a)との対向面(48a)に凹部(54)を有し、凹部の壁面のうちの底壁面(56a)と第2面とが向き合うように、凹部内に本体部の少なくとも一部が配置され、凹部の底壁面と第2面との間に所定の隙間を有するように、本体部が、固定部材を介して凹部の壁面に固定されていることを特徴とする。
上記構成では、基板が、筐体に固定されている。また、本体部が、固定部材を介して凹部の壁面、すなわち筐体に固定されている。これらによれば、電子装置が振動する場合に、基板及びコンデンサが一体となって振動する。よって、基板に対して本体部が動くことを抑制することができる。したがって、電子装置が振動する場合であっても、端子に応力が集中することを抑制することができる。
また、上記構成において、凹部の底壁面と本体部の第2面との間に所定の隙間が形成されている。そのため、弁が塞がれることを抑制し、ひいては弁が正常に機能しないことを抑制することができる。
また、上記構成では、凹部の底壁面と本体部の第2面とが向き合うように、本体部が配置されている。これによれば、凹部の底壁面と本体部の側面とが向き合うように、コンデンサが配置される構成に較べて、基板の実装可能な面積が小さくなることを抑制することができる。
第1実施形態に係る電子装置の概略構成を示す断面図である。 図1の破線で示した領域IIの拡大断面図である。 コンデンサ及び固定部材の詳細構造を示す平面図である。 第1筐体の詳細構造を示す平面図である。 取付工程を説明するための拡大断面図である。 第1固定工程を説明するための拡大断面図である。 第1固定工程を説明するための拡大断面図である。 第2実施形態に係る電子装置の詳細構造を示す拡大断面図である。 第3実施形態に係る電子装置の詳細構造を示す拡大断面図である。 電子装置の詳細構造を示す拡大断面図である。 第1変形例を示す電子装置の詳細構造を示す拡大断面図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。なお、以下に示す各実施形態において、共通乃至関連する要素には同一の符号を付与するものとする。基板の厚さ方向をZ方向、Z方向に直交する特定の方向をX方向、Z方向及びX方向に直交する方向をY方向と示す。X方向及びY方向により規定される平面をXY平面と示す。XY平面に沿う形状を平面形状と示す。
(第1実施形態)
先ず、図1〜図4に基づき、電子装置100の概略構成について説明する。
図1及び図2に示すように、電子装置100は、基板10と、電子部品20と、筐体40と、ねじ60と、固定部材70と、接着材80と、を備えている。電子装置100としては、例えば車両用のECUを採用することができる。本実施形態の電子装置100は、エンジンECUとして構成されており、図示しないエンジンに搭載されている。エンジンに対して電子装置100は、ねじ締結により固定されている。
基板10は、プリント基板であって、スルーホール12とランド14とを有している。図2に示すように、スルーホール12は、基板10の一面10aから、一面10aと反対の裏面10bにわたって形成されている。
ランド14は、電子部品20と電気的に接続される基板10の電極である。ランド14は、金属材料を用いて形成されている。基板10は、ランド14として、表面実装型の電子部品20に対応して形成された第1ランド16と、挿入実装型の電子部品20に対応して形成された第2ランド18と、を有している。第1ランド16は、両面10a,10bに形成されている。
第2ランド18は、スルーホール12に対応して形成されている。第2ランド18は、特許請求の範囲に記載のランドに相当する。第2ランド18は、壁面部18aと、一面部18bと、裏面部18cと、を有している。壁面部18aは、スルーホール12の壁面に形成されている。一面部18bは、一面10aに形成されるとともに、壁面部18aと連結されている。裏面部18cは、裏面10bに形成されるとともに、壁面部18aと連結されている。一面部18b及び裏面部18cの平面形状は、スルーホール12を囲む略円環形状とされている。
電子部品20は、基板10とともに電子回路を構成している。電子装置100は、表面実装型の電子部品20と、挿入実装型の電子部品20と、を有している。表面実装型の電子部品20は、第1ランド16に対して、はんだ接合されている。表面実装型の電子部品20は、両面10a,10bに実装されている。電子装置100は、挿入実装型の電子部品20として、コンデンサ22を有している。
コンデンサ22は、他の電子部品20よりも背が高い高背部品である。コンデンサ22は、本体部24と、端子26と、弁28と、を有する。本実施形態では、コンデンサ22として、アルミ電解コンデンサを採用する。本体部24は、一面10a側に配置されている。本体部24は、ケース部30と、素子部32と、封止体34と、を有している。ケース部30は、金属材料を用いて形成されている。ケース部30は、Z方向における一方側の一面が開口する箱状をなしている。ケース部30の開口する一面が、一面10aと対向している。ケース部30が囲む空間に素子部32が配置されている。
素子部32は、図示しない陽極箔、陰極箔、及びセパレータ紙を有している。陽極箔、陰極箔、及びセパレータ紙が巻回されて素子部32が形成されている。封止体34は、ケース部30の開口を閉塞する部材である。封止体34は、ゴム等の弾性部材とされている。封止体34は、端子26が挿通されるための孔を有している。
コンデンサ22は、2つの端子26を有している。一方の端子26が陽極箔に接続され、他方の端子26が陰極箔に接続されている。図2では、一方の端子26のみを示している。端子26は、本体部24の第1面24aからZ方向に突出している。詳しくは、端子26が、Z方向のうちの素子部32から基板10へ向かう方向に延設され、封止体34の孔及びスルーホール12を挿通している。端子26は、第2ランド18に対してはんだ接合されている。
第1面24aは、封止体34における一面10aとの対向面である。第1面24aは、XY平面に沿う平面とされている。端子26における素子部32と反対の一端は、裏面10b側に位置している。
弁28は、本体部24内の圧力を調整するものである。弁28は、本体部24において、Z方向における第1面24aと反対の第2面24bに形成されている。弁28は、ケース部30において厚さが薄くされた部分である。コンデンサ22が高温になると、本体部24内の圧力が上昇する。本体部24内の圧力が所定値以上になると、弁28が開く。本体部24の側面24cは、軸方向がZ方向に沿う円筒形状をなしている。図3に示すように、側面24cの平面形状は、略真円形状とされている。以下、XY平面において、側面24cの中心を、中心Oと示す。
筐体40は、基板10、電子部品20、ねじ60、固定部材70、接着材80を収容する。すなわち、筐体40は、電子装置100における他の部材を収容する。筐体40は、第1筐体42と第2筐体44とを有している。第1筐体42及び第2筐体44は、Z方向に開口する箱状をなしている。第1筐体42の開口する一面は、一面10aと対向している。第1筐体42は、コンデンサ22を覆うように配置されている。第2筐体44の開口する一面は、裏面10bと対向している。
第1筐体42及び第2筐体44の各開口が互いに閉塞され、他の部材を収容する内部空間46が形成されている。第1筐体42及び第2筐体44は、図示しない箇所でねじ締結等により互いに固定されている。第1筐体42及び第2筐体44は、アルミニウム等の金属材料を用いて形成されている。
図1及び図4に示すように、第1筐体42は、底部48と、側壁部50と、突出部52と、を有している。底部48は、厚さ方向がZ方向に沿う平板状をなし、一面10aとの対向面48aを有している。側壁部50は、底部48を取り囲むように底部48の外周端に形成され、Z方向のうちの底部48から第2筐体44へ向かう方向に延設されている。本実施形態において、底部48の平面形状は矩形状とされている。また、側壁部50の平面形状は、内周端及び外周端が矩形とされた環状をなしている。
突出部52は、対向面48aから突出している。本実施形態において、突出部52は、側壁部50と一体に形成されている。4つの突出部52が、側壁部50の内周端の各角部に形成されている。各突出部52の平面形状は、矩形状とされている。なお、図4では、突出部52の平面形状を明確にするために、突出部52と側壁部50との境界を破線で示している。
突出部52は、XY平面に沿う突出先端面52aを有している。突出先端面52aと一面10aとが互いに接触するように、突出部52に対して基板10が配置されている。突出部52に対して、基板10が、ねじ60により締結されている。Z方向における底部48と基板10との間に、空間が形成されている。この空間に、一面10aに実装された電子部品20が配置されている。
突出部52の突出高さに応じて、Z方向における第1筐体42と基板10及び電子部品20との相対位置が決定される。突出部52の突出高さは、底壁面56aと第2面24bとの間に形成された隙間の大きさが所定の大きさとなるように設計されている。
第1筐体42は、対向面48aに凹部54を有している。凹部54内には、コンデンサ22の一部及び固定部材70が配置されている。凹部54の詳細構造については、下記で説明する。固定部材70は、凹部54の壁面、すなわち筐体40に対し、コンデンサ22を固定するための部材である。固定部材70は、側面24cに接触するように配置されている。接着材80は、固定部材70を凹部54の壁面に固定するための部材である。
次に、図2及び図3に基づき、凹部54及び固定部材70の詳細構造について説明する。
凹部54は、コンデンサ22の本体部24に対応して形成されている。凹部54は、対向面48aからZ方向に所定深さを有して凹んでいる。本実施形態において、凹部54は、第1凹部56と第2凹部58とを有し、階段形状をなしている。
第1凹部56内には、本体部24の少なくとも一部が配置されている。第1凹部56は、壁面として、底壁面56aと側壁面56bとを有している。底壁面56aは、Z方向と直交する平面である。側壁面56bは、軸方向がZ方向に沿う円筒形状をなしている。側壁面56bの平面形状は、略真円形状とされている。XY平面において、側壁面56bの中心は、中心Oとほぼ一致している。XY平面において、側壁面56bの径は、側面24cの径よりも大きくされている。以下、XY平面における第1凹部56及び第2凹部58の径を、凹部54の幅とも称する。
底壁面56aと第2面24bとの間には、Z方向において所定の隙間が形成されている。底壁面56aと第2面24bとの間に形成された隙間の大きさは、弁28が開くことが可能な大きさとされている。本実施形態において、底壁面56aと第2面24bとの間に形成された隙間の大きさは、4mm程度とされている。
側壁面56bと側面24cとの間には、所定の隙間が形成されている。本実施形態において、底壁面56aと第2面24bとの間に形成された隙間の大きさは、2mm程度とされている。
第2凹部58内には、固定部材70の少なくとも一部が配置されている。第2凹部58は、第1凹部56の周辺に形成されている。詳しくは、Z方向の投影視において、第2凹部58が第1凹部56の周囲に形成されている。本実施形態では、Z方向の投影視において、第2凹部58が第1凹部56の全周に形成されている。第2凹部58は、第1凹部56と異なる深さを有して形成されている。これにより、凹部54が、階段形状とされている。本実施形態において、第2凹部58の深さは、第1凹部56の深さよりも浅くされている。
第2凹部58は、壁面として、底壁面58aと側壁面58bとを有している。底壁面58aは、Z方向と直交する平面である。側壁面58bは、軸方向がZ方向に沿う円筒形状をなしている。側壁面58bの平面形状は、略真円形状とされている。XY平面において、側壁面58bの中心は、中心Oとほぼ一致している。XY平面において、側壁面58bの径は、側壁面56bの径よりも大きくされている。なお、底壁面56a及び底壁面58aは、凹部54の底壁面である。また、側壁面56b及び側壁面58bは、凹部54の側壁面である。
固定部材70は、リング形状をなしている。詳しくは、固定部材70の平面形状が、円環形状をなしている。固定部材70は、側面24cと対向する内周面70aと、側壁面58bと対向する外周面70bと、底壁面56a及び底壁面58aと対向する底面70cと、を有している。なお、本実施形態において、固定部材70は、樹脂材料を用いて形成されている。
内周面70aは、軸方向がZ方向に沿う円筒形状をなしている。内周面70aの平面形状は、略真円形状とされている。XY平面において、内周面70aの中心は、中心Oとほぼ一致している。XY平面において、内周面70aの径は、側面24cの径とほぼ一致している。内周面70a全体が、側面24cと接触している。
外周面70bは、軸方向がZ方向に沿う円筒形状をなしている。外周面70bの平面形状は、略真円形状とされている。XY平面において、外周面70bの中心は、中心Oとほぼ一致している。XY平面において、外周面70bの径は、側壁面56bの径よりも大きく、側壁面58bの径よりも小さくされている。外周面70bは側壁面58bと接触していない。すなわち、外周面70bと側壁面58bとの間には、隙間が形成されている。本実施形態において、外周面70bと側壁面58bとの間に形成された隙間の大きさは、1mm程度とされている。
底面70cは、Z方向と直交する平面である。底面70cは、接着材80を介して底壁面58aに固定されている。接着材80は、Z方向において底壁面58aと底面70cとの間に配置されている。接着材80としては、耐熱性に優れたものを採用する。
次に、図5〜図7に基づき、電子装置100の組付け方法について説明する。
先ず、基板10、電子部品20、筐体40、ねじ60、固定部材70、接着材80を準備する準備工程を実施する。準備工程では、電子部品20が実装された基板10を準備する。また、第1筐体42は、第2筐体44に対して固定されていない。
準備工程実施後、図5に示すように、固定部材70を本体部24に対して取り付ける取付工程を実施する。内周面70aと側面24cとが接触するように固定部材70を取り付ける。本体部24に対して基板10と反対側から、Z方向のうちの基板10に向かう方向へ固定部材70を移動させる。図5の白矢印は、固定部材70を移動させる方向を示している。
上記したように、内周面70aの平面形状が側面24cの平面形状とほぼ一致している。このため、外力の印加により、本体部24に対して固定部材70をZ方向に移動させることができる。言い換えると、固定部材70に対して本体部24をZ方向に移動させることができる。外力の印加がない場合、固定部材70は本体部24に対してZ方向に移動しない。なお、取付工程では、本体部24に対する固定部材70の位置を、電子装置100が組み付けられた状態における固定部材70の位置よりも、第2面24bの近くにする。
取付工程実施後、図6及び図7に示すように、本体部24及び基板10を第1筐体42に固定する第1固定工程を実施する。第1固定工程では、先ず、底壁面58a及び底面70cの少なくとも一方に接着材80を塗布する。本実施形態では、図6に示すように、底壁面58aにのみ接着材80を塗布する。
そして、凹部54に対して本体部24及び固定部材70を挿入する。挿入するときは、一面10aを対向面48aと互いに対向させるとともに、XY平面において、中心Oを側壁面56bの中心と一致させる。本実施形態では、基板10及び電子部品20をZ方向のうちの第1筐体42へ向かう方向へ移動させる。図6及び図7の白矢印は、基板10及び電子部品20の移動方向を示している。
一面10aが突出先端面52aと接触するまで、基板10及び電子部品20を移動させる。この移動では、一面10aが突出先端面52aに接触する前に、図7に示すように、底面70cが接着材80に接触する。これにより、固定部材70が接着材80を介して第1筐体42に固定され、ひいては本体部24が第1筐体42に固定される。この方法により固定部材70を第1筐体42に固定することで、固定部材70を本体部24に対して正確に位置合わせする必要がない。さらに、Z方向のうちの一面10aが突出先端面52aに近づく方向に、基板10及び電子部品20を移動させる。
上記したように、外力の印加により、固定部材70に対して本体部24を移動させることができる。そのため、固定部材70が第1筐体42に固定された状態であっても、基板10及び電子部品20を移動させることができる。一面10aが突出先端面52aと接触することで、底壁面56aと第2面24bとの間に形成された隙間を、所定の大きさとすることができる。一面10aを突出先端面52aに接触させた後、基板10を第1筐体42に対してねじ締結する。これにより、基板10を第1筐体42に固定することができる。
第1固定工程実施後、第1筐体42及び第2筐体44を互いに固定する第2固定工程を実施する。本実施形態では、第1筐体42と第2筐体44とを互いにねじ締結する。以上により、図1〜図4に示す電子装置100を組み付けることができる。
次に、上記した電子装置100の効果について説明する。
本実施形態では、基板10が、筐体40に固定されている。また、本体部24が、固定部材70を介して凹部54の壁面、すなわち筐体40に固定されている。これらによれば、本体部24が筐体40を介して基板10に固定されている。そのため、電子装置100が振動する場合に、基板10及びコンデンサ22が一体となって振動する。よって、基板10に対して本体部24が動くことを抑制することができる。したがって、電子装置100が振動する場合であっても、端子26に応力が集中することを抑制することができる。
また、本実施形態において、凹部54の底壁面56aと本体部24の第2面24bとの間に所定の隙間が形成されている。そのため、弁28が塞がれることを抑制し、ひいては弁28が正常に機能しないことを抑制することができる。
また、本実施形態では、凹部54の底壁面56aと本体部24の第2面24bとが向き合うように、本体部24が配置されている。これによれば、凹部54の底壁面56a,58aと本体部24の側面24cとが向き合うように、コンデンサ22が配置される構成に較べて、基板10の実装可能な面積が小さくなることを抑制することができる。
なお、基板10に対して本体部24が動くことを抑制する構成として、基板10の一面10aにおける第2ランド18とは別の箇所に対し本体部24が固定される例が考えられる。この構成に較べて、本実施形態では、基板10の実装可能な面積が小さくなることを抑制することができる。
以上により、振動により端子26に応力が集中することを抑制しつつ、弁28が正常に機能しないことを抑制し、且つ、基板10の実装可能な面積が小さくなることを抑制することができる。
さらに、本実施形態では、凹部54が、第1凹部56と第2凹部58とを有し、階段形状をなしている。これによれば、Z方向において、本体部24に対する固定部材70の位置を、凹部54が階段形状とされない構成とした場合における固定部材70と異なる位置にすることができる。したがって、Z方向における固定部材70の幅、及び、本体部24に対する固定部材70の配置自由度を向上することができる。
なお、本実施形態では、底面70cを底壁面58aに固定することで、固定部材70を凹部54の壁面に固定する例を示したが、これに限定するものではない。例えば、外周面70bが接着材80を介して側壁面58bに固定される例を採用することもできる。
また、内周面70aが接着材80を介して側面24cに固定される例を採用することもできる。この構成では、取付工程において、本体部24に対する固定部材70の位置を、電子装置100の組付け状態における固定部材70の位置と同じ位置に配置する。
(第2実施形態)
本実施形態において、第1実施形態に示した電子装置100と共通する部分についての説明は割愛する。
本実施形態では、固定部材70が弾性を有している。詳しくは、ゴムを構成材料とする固定部材70を採用している。図8に示すように、外周面70bは、側壁面58bと接触している。また、第1実施形態と同様に、内周面70aは、側面24cと接触している。固定部材70は、電子装置100の組付け状態において、弾性変形している。固定部材70は、側壁面58bと側面24cとに対し、弾性変形による反力を付与している。なお、本実施形態において、第1筐体42に対する固定部材70の固定について、接着材80は設けられていない。
本実施形態では、接着材80を用いることなく、固定部材70を凹部54の壁面に固定することができる。したがって、接着材80のコストを抑制することができる。また、電子装置100を組み付ける際、接着材80を塗布する工程を簡略化することができる。
なお、本実施形態では、接着材80が設けられていない例を示したが、これに限定するものではない。第1実施形態と同様に、接着材80を介して底面70cが底壁面58aに固定されていてもよい。接着材80を介して固定部材70を凹部54の壁面に固定することにより、固定部材70をより強固に固定することができる。
(第3実施形態)
本実施形態において、第1実施形態に示した電子装置100と共通する部分についての説明は割愛する。
固定部材70の熱膨張率は、筐体40の熱膨張率よりも大きい。第1実施形態と同様に、固定部材70は樹脂材料を用いて形成され、筐体40は金属材料を用いて形成されている。
本実施形態では、図9に示すように、外周面70bが側壁面58bと接触しないように電子装置100を組付ける。電子装置100を組み付けた後、電子装置100をエンジンに固定する。車両のイグニッションスイッチをオンにすると、電子装置100及びエンジンが駆動する。すなわち、エンジンの駆動状態では、電子装置100、すなわち基板10及び電子部品20が構成する電子回路も駆動する。
電子装置100は、駆動により発熱する。これにより、電子装置100から固定部材70及び筐体40へ伝熱され、筐体40及び固定部材70が熱膨張する。また、エンジンが駆動すると、エンジンの発熱により、電子装置100の周囲の温度が上昇する。言い換えると、エンジンから電子装置100へ伝熱される。エンジンからの熱により、固定部材70及び筐体40は、より大きく熱膨張する。
固定部材70の熱膨張率が筐体40の熱膨張率よりも大きいため、固定部材70は、筐体40より大きく膨張する。これによれば、電子装置100の駆動状態において、図10に示すように、外周面70bが側壁面58bに接触する。膨張した固定部材70は、側壁面58b及び側面24cに対し、Z方向に直交する方向に応力を付与する。これにより、本体部24が所定位置に固定される。すなわち、本体部24は、膨張した固定部材70を介して筐体40に固定される。なお、本実施形態において、第1筐体42に対する固定部材70の固定について、接着材80は設けられていない。
本実施形態では、電子装置100を駆動することにより、本体部24を筐体40に固定することができる。よって、接着材80を用いることなく、固定部材70を凹部54の壁面に固定することができる。したがって、接着材80のコストを抑制することができ、接着材80を塗布する工程を簡略化することができる。
また、本実施形態では、エンジンの駆動状態において、電子装置100が駆動し、エンジンから固定部材70へ伝熱される。これによれば、エンジンの駆動状態において、本体部24が、側壁面58bに固定される。
なお、本実施形態では、固定部材70が側壁面58bと接触しないように、電子装置100を組付ける例を示したが、これに限定するものではない。第2実施形態と同様に固定部材70が弾性を有する構成では、電子装置100の組付け時に、外周面70bを側壁面58bと接触させる例を採用することができる。この例では、電子装置100の駆動により固定部材70を膨張させることで、筐体40に対して本体部24をより強固に固定することができる。
また、本実施形態では、電子装置100の駆動状態において、エンジンから電子装置100へ伝熱される例を示したが、これに限定するものではない。電子装置100の駆動状態において、エンジンから電子装置100へ伝熱されない例を採用することもできる。例えば、電子装置100が、エンジンに搭載されていない構成でもよい。
また、本実施形態では、接着材80が設けられていない例を示したが、これに限定するものではない。第1実施形態と同様に、接着材80を介して底面70cが底壁面58aに固定されていてもよい。接着材80を介して固定部材70を凹部54の壁面に固定することにより、固定部材70をより強固に固定することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態になんら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々変形して実施することが可能である。
上記実施形態では、凹部54が第1凹部56と第2凹部58とを有して階段形状をなす例を示したが、これに限定するものではない。図11の第1変形例に示すように、凹部54が階段形状とされていない例を採用することができる。
上記実施形態では、基板10が第1筐体42に固定された例を示したが、これに限定するものではない。基板10が第2筐体44に対してねじ締結等により固定された例を採用することもできる。
上記実施形態では、筐体40が第1筐体42と第2筐体44とを有する例を示したが、これに限定するものではない。筐体40が、本体部24を覆うように配置された第1筐体42のみを有する例を採用することもできる。この構成では、上記実施形態の第1筐体42が、筐体40とされる。
上記実施形態では、第1筐体42及び第2筐体44が、金属材料を用いて形成された例を示したが、これに限定するものではない。第1筐体42及び第2筐体44の少なくとも一方が、樹脂材料を用いて形成された例を採用することもできる。
上記実施形態では、固定部材70を本体部24に対して取り付ける取付工程の実施後、第1固定工程において、固定部材70を凹部54の壁面に固定する例を示したが、これに限定するものではない。固定部材70のみを凹部54に挿入して、固定部材70を凹部54の壁面に固定した後、コンデンサ22を凹部54に挿入して、固定部材70を凹部54の壁面に固定する例を作用することもできる。
10…基板、10a…一面、10b…裏面、12…スルーホール、14…ランド、16…第1ランド、18…第2ランド、20…電子部品、22…コンデンサ、24…本体部、24a…第1面、24b…第2面、24c…側面、26…端子、28…弁、30…ケース部、32…素子部、34…封止体、40…筐体、42…第1筐体、44…第2筐体、46…内部空間、48…底部、48a…対向面、50…側壁部、52…突出部、52a…突出先端面、54…凹部、56…第1凹部、56a…底壁面、56b…側壁面、58…第2凹部、58a…底壁面、58b…側壁面、70…固定部材、70a…内周面、70b…外周面、70c…底面、80…接着材、100…電子装置

Claims (7)

  1. 本体部(24)と、前記本体部の第1面(24a)から突出する端子(26)と、前記第1面と反対の第2面(24b)に設けられ、前記本体部内の圧力を調整する弁(28)と、を有するコンデンサ(22)と、
    前記コンデンサを覆うように配置された筐体(40)と、
    前記端子が挿通されたスルーホール(12)と、前記スルーホールの壁面に形成されるとともに前記端子とはんだ接合されたランド(18)と、を有し、前記筐体に固定された基板(10)と、を備える電子装置であって、
    前記本体部のうち、前記第1面及び前記第2面を除く側面(24c)に配置された固定部材(70)をさらに備え、
    前記筐体は、前記本体部が配置された側の前記基板の面(10a)との対向面(48a)に凹部(54)を有し、
    前記凹部の壁面のうちの底壁面(56a)と前記第2面とが向き合うように、前記凹部内に前記本体部の少なくとも一部が配置され、
    前記凹部の底壁面と前記第2面との間に所定の隙間を有するように、前記本体部が、前記固定部材を介して前記凹部の壁面に固定されていることを特徴とする電子装置。
  2. 前記凹部は、前記本体部の少なくとも一部が配置された第1凹部(56)と、前記第1凹部の周辺において前記第1凹部と異なる深さを有して形成された第2凹部(58)と、を有して階段形状をなし、
    前記第1凹部の壁面のうちの底壁面と前記第2面との間に所定の隙間を有するように、前記本体部が、前記固定部材を介して前記第2凹部の壁面に固定されていることを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
  3. 前記第2凹部の深さは、前記第1凹部の深さよりも浅いことを特徴とする請求項2に記載の電子装置。
  4. 前記固定部材は、弾性を有し、前記凹部の壁面のうちの側壁面(58b)と前記側面とに対し、弾性変形による反力を付与していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の電子装置。
  5. 前記固定部材の熱膨張率は、前記筐体の熱膨張率よりも大きく、
    前記基板及び前記コンデンサは、電子回路を構成し、
    前記電子回路の駆動状態において、前記固定部材が膨張し、前記本体部は、膨張した前記固定部材により前記凹部の壁面のうちの側壁面に固定されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の電子装置。
  6. エンジンに搭載される電子装置であって、
    前記エンジンの駆動状態において、前記電子回路が駆動し、
    前記電子回路の駆動状態において、前記エンジンから前記固定部材へ伝熱されることを特徴とする請求項5に記載の電子装置。
  7. 前記固定部材は、接着材(80)を介して、前記凹部の底壁面に接着されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の電子装置。
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