JP7293881B2 - 電子制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子部品が実装された回路基板を備える電子制御装置に関する。
従来より、例えば車両に搭載される電子制御装置にあっては、複数の筐体部材を組み合わせてなる筐体の内部空間に回路基板を収容したものが供されている(例えば特許文献1参照)。
この種の電子制御装置では、筐体の内部に、回路基板を保持するゴム部材を設けて、回路基板のがたつきの発生を抑制するようにしたものがある。このゴム部材は、例えば一方の筐体部材と他方の筐体部材との間にて、回路基板とともに挟持されるようにして組付けられることで、組付け公差をも吸収することができる。
特開2008-60465号公報
しかしながら、上記した電子制御装置では、使用時における外部からの振動や温度環境変化等に起因して、ゴム部材により回路基板を保持する機能が損なわれる虞がある。即ち、ゴム部材のような弾性部材は、その形状如何によっては、温度環境変化等の影響が大きく作用して当該ゴム部材を変形させることもある。この場合、ゴム部材と回路基板との間のずれが生じ、或いは回路のがたつきが発生する等、依然として課題を内在している。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、弾性部材により回路基板を安定して保持することができる電子制御装置を提供することにある。
請求項1記載の発明によれば、弾性部材(20,25,30,40,50)において、挿通部(19,60)を収容可能な中空部(21,26)を有するものとしても、これと軸方向に隣り合う中実部(22,27,27a,27b)によって中空部を補強することができる。これにより、電子制御装置(1)使用時の温度環境変化等に起因する弾性部材の変形が生じ難くなり、弾性部材により回路基板(3)を押圧する力の変動を抑制することができ、回路基板を安定して保持することができる。また、弾性部材の中空部に挿通部を挿通することで、筐体(2)に対する弾性部材のずれを防止することができ、総じて弾性部材により回路基板を好適に保持することができる。
第1実施形態における電子制御装置の全体を上側から見た斜視図 電子制御装置の全体を下側から見た斜視図 カバーの組付け前の状態における本体ケースと回路基板を示す底面図 図3のIV-IV線に沿う断面図 弾性部材の近傍部を拡大して示す断面図 弾性部材において中実部が無いとした場合における説明図 第2実施形態における弾性部材の近傍部を拡大して示す断面図 第3実施形態における弾性部材の近傍部を拡大して示す断面図 第4実施形態における弾性部材の近傍部を拡大して示す断面図 第5実施形態における弾性部材の近傍部を拡大して示す断面図 第6実施形態における弾性部材の近傍部を拡大して示す断面図
以下、本発明を具体化した複数の実施形態について、図面に基づき説明する。なお、各実施形態において実質的に同一の構成部位には同一の符号を付す等して説明を省略する。
<第1実施形態>
第1実施形態について図1~図6を参照しながら説明する。図1、図2に示す電子制御装置1は、例えば車両に搭載される電子装置である。電子制御装置1において外郭をなす筐体2は、全体として薄型の矩形箱状をなしており、その内部に回路基板3を収容している(図3、図4参照)。
回路基板3は、電気絶縁材料からなる基材に図示しない配線が形成された矩形板状のプリント基板である。回路基板3には、図3に示すコネクタ4の他、図示しない制御IC、スイッチング素子、抵抗素子、コンデンサ等の電子部品が実装されており、前記配線と電子部品とで回路が形成されている。また、回路基板3には、当該基板3の板厚方向に貫通する複数の取付孔5が設けられている。取付孔5は、例えば円形に形成された取付用の孔である(図4、図5参照)。以下では、図1において上下方向となる回路基板3の板厚方向をZ方向とする。また、回路基板3の平面方向において、当該基板3周辺部のうちの一辺部に沿う方向をX方向、X方向と直交する方向をY方向とする。
図1~図3に示すように、コネクタ4は、筐体2の開口部2aから外部に露出するようになっており、図示しない外部装置からのケーブルが接続されて、当該外部装置と回路基板3上の回路とを電気的に中継する。コネクタ4は、回路基板3に対してY方向の一端側に配置されたハウジング4bと、当該ハウジング4bに保持された多数の端子4aとを有する。多数の端子4aは、X方向に並ぶように配列されており、回路基板3のY方向一端側に挿入実装されている(図3参照)。なお、同図3に示すように、取付孔5は、回路基板3における端子4aの実装領域3c寄りの2箇所と他端側の2箇所との、4箇所の部位(略隅部となる部位)に設けられるものとする。
図1、図2に示す筐体2は、これを構成する本体ケース10とカバー11とを互いに組み合わせてなる2分割型のものであり、回路基板3とコネクタ4の基端側とを収容する内部空間を有する。本体ケース10及びカバー11は、例えばアルミダイキャストにより形成される筐体部材である。これら筐体部材は、鋼板のプレス成形や合成樹脂材料の射出成形等で形成してもよい。
このうち、カバー11は、回路基板3を一面3a側から覆う第2筐体部材である(図2、図4参照)。カバー11は、図2に示すように全体として略矩形板状をなしており、その主面部(以下「底壁11a」と称する)と、その周縁のフランジ部11bとを一体に有する。底壁11aは、回路基板3の全部とコネクタ4の基端側とをカバーする大きさに形成されている。フランジ部11bは、底壁11a周辺(コネクタ4が位置する一辺部を除く)から、外側へ張出すように延設されている。フランジ部11bの4隅部には、ねじ9用の孔(図示略)が設けられている。
本体ケース10は、回路基板3が配置される第1筐体部材であり、その回路基板3の一面3a側が開放された略矩形箱状をなしている(図4参照)。図1に示すように、本体ケース10は、段付き状をなす上壁12と、その周辺の周壁13とを一体に有する。
即ち、本体ケース10の周壁13のうちの一辺部には、コネクタ4の外形に合わせて枠状に拡開した前記開口部2aが形成されている。本体ケース10の上壁12は、開口部2aの上端と連なる高背部12aと、その余の低背部12bとで段付き状をなしている。上壁12の高背部12aは、回路基板3上の前記電子部品のうち背の高い部品(例えば前記コンデンサ等)が収まる高さ寸法に設定されている。上壁12の低背部12bには、Y方向に延びX方向へ並ぶ複数の放熱フィン14が形成されるとともに、呼吸フィルタ15が配設されている。
詳しい図示省略するが、呼吸フィルタ15は、筐体2の内部と外部とを通気させる通気孔の部分に設けられていて、その通気孔における液体の通過を阻止し、且つ気体のみを通過させる。なお、図1の本体ケース10において、開口部2aと高背部12aと放熱フィン14との夫々の上端が略面一(略水平)に揃うように設けられており、当該本体ケース10を上下反転させたとき(図4参照)、当該夫々の上端が下端となって回路基板3を水平に保持した状態となる。
本体ケース10の周壁13には、X方向の一端側と他端側とに夫々外側へ張出すフランジ部13aが設けられている。図3に示すように、フランジ部13aの4隅部には、ねじ穴9aが設けられている。本体ケース10は、カバー11のフランジ部11bの前記孔に挿通されたねじ9が(図2参照)、フランジ部13aのねじ穴9aに螺挿されるこで、カバー11と接合する。この場合、図1、図2に示すように、本体ケース10とカバー11とが、夫々のフランジ部13a,11bで互いに接合され、組み合わされることにより、本体ケース10の開放面をカバー11で閉塞する。
図3、図4に示すように、本体ケース10における周壁13の内側部分には、その4隅部に位置させて、回路基板3を取付けるための取付部17が夫々設けられている。これら取付部17は、何れも回路基板3を支持する支持部18と、その支持部18に立設された挿通部19とを有する。支持部18及び挿通部19と本体ケース10とは、前記アルミダイキャストにより同じ材料で一体に形成されている。詳しくは後述するように、挿通部19には、回路基板3の取付孔5が挿通された後、弾性部材20が配置される。この弾性部材20は、本体ケース10とカバー11とで回路基板3とともに挟持されるようになっている(図5参照)。
なお、図1、図2に示すように、本体ケース10におけるフランジ部13aの張出した部分には、4つの固定部13bが設けられている。電子制御装置1は例えば、車両に対し当該固定部13bで各々ねじ止めされて、底壁11aが略水平となる向きで搭載される(底壁11aが略鉛直となる向きでもよい)。
続いて、上記した取付部17及び弾性部材20に係る構成ついて、図3~図5を参照しながら詳述する。ここで、図3は、カバー11の組付け前の状態における本体ケース10と内部の回路基板3を示す底面図である。図4は、図3のIV-IV線に沿う断面図、図5は、カバー11の組付け後の状態における取付部17近傍を拡大して示す断面図である。なお、図4、図5では、本体ケース10乃至電子制御装置1を上下反転させた状態で示しており、同図の上側からカバー11が組付けられるものとする。
図4に示すように、取付部17の支持部18は、本体ケース10における周壁13の内側に位置し、Z方向の厚みを持たせたブロック状をなす。図5に示すように、支持部18は、回路基板3における取付孔5の周縁部を、当該基板3の他面3b(前記一面3aとは反対側の面)側から支持する接触面18aを有する。なお、支持部18において挿通部19の周りに図5中、下側へ凹む窪み18bを設けているが、接触面18aは、窪み18bを無くした平坦面としてもよい(後述する図11の平坦面18c参照)。
図5に示すように、挿通部19は、支持部18における接触面18aの内側中央に位置させて、回路基板3の取付孔5に対応するように設けられている。挿通部19は、全体として柱状をなすボスであり、その中心軸線Oの方向(軸方向)がZ方向を指向するように支持部18から延伸している。挿通部19は、厳密には先端側19aの外径寸法Daが基端側19bの外径寸法Dbよりも若干小さく(Db>Da)、その径小部分と径大部分とで段差19cを有する小円柱状をなしている。
この場合、挿通部19は、図5に示すように回路基板3の取付孔5に挿通された状態で、先端側19aが回路基板3の一面3aからZ方向に突出し、その突出寸法Haは、弾性部材20の中空部21の軸方向寸法H1よりも小さくなるように設定されている(Ha<H1)。また、挿通部19の先端側19aの外径寸法Daは、弾性部材20の中空部21の内径寸法D1と略同じである(Da≒D1)。よって、挿通部19の先端側19aは、弾性部材20の中空部21に対して収容可能且つ嵌合可能である。また、挿通部19は、回路基板3の取付孔5を貫通するようにして弾性部材20側へ突起するものといえる。
なお、上記した挿通部19等の寸法は、これに限定するものではなく、挿通部19における段差19cを無くして、径寸法Da,Dbを一定としてもよい(Da=Db)。
弾性部材20は、例えばゴム材料からなり(シリコン等、他の弾性材料でもよい)、中空状の中空部21と中実状の中実部22とを有する。具体的には、弾性部材20は円柱状をなすとともに、その軸方向における一端側(図5で下側)が開放された中空部21とし、その余の部分つまり他端側から中央にわたる部分を中実部22としている。中空部21は、挿通部19先端側19aを収納可能な空間21aを有する円筒状部分21bを称するものである。中実部22は、その外形において円筒状部分21bと連なる円柱状部分であり、「円柱状部分22」とも称する。
これにより、弾性部材20は、円筒状部分21bと円柱状部分22とを一体に有し、軸方向に沿う断面が逆「凹」字状をなしている。また、弾性部材20は、その中心軸線と挿通部19の中心軸線Oとが一致するように、挿通部19に対して同軸状に配置される形態をなすものといえる。なお、詳しくは後述するように、弾性部材20は、その中空部21の軸方向寸法H1等を適宜変更してもよく、円筒状部分21bは筒状の部分、円柱状部分22は柱状の部分として形成されていればよい。
図5に示す弾性部材20は、回路基板3とカバー11との間に配置された状態で、若干圧縮され、回路基板3を本体ケース10側へ押圧する。即ち、カバー11の組付け前における、弾性部材20全体の軸方向寸法をH0としたとき(後述の図8参照)、回路基板3の一面3aとカバー11の内面との間の距離L(図5参照)よりも、当該軸方向寸法H0が若干大きくなるように設定されている(H0>L)。
弾性部材20の組付けに際して、先ず本体ケース10は、その開放面が上側となるように上下反転させた状態とし(図4参照)、当該本体ケース10に対して、回路基板3を配置しておく。この場合、回路基板3の取付孔5に、挿通部19を基端側19bまで挿通し、回路基板3は、本体ケース10の支持部18上にあるものとする。この状態で、弾性部材20は、その中空部21の空間21aに挿通部19の先端側19aを挿通させるようにして取付けられる(図3~図5参照)。これにより、弾性部材20は、回路基板3上において挿通部19の先端側19aと嵌合する。
この後、図2に示すように、本体ケース10の開放面側にカバー11が配置され、前記ねじ9により固定される。これにより、回路基板3は、弾性部材20ごと本体ケース10とカバー11との間に収容され、回路基板3に予め組付けられたコネクタ4は、本体ケース10とカバー11との間の開口部2aから露出する。
また、弾性部材20は、本体ケース10とカバー11とで回路基板3とともに挟持されることにより、回路基板3を本体ケース10側へ押圧する。即ち、弾性部材20は、カバー11が取付けられることに伴い当該カバー11により圧縮された状態となる。このため、弾性部材20は、図5における円柱状部分22の上端側がカバー11と隙間無く密接し、円筒状部分21bの下端側が回路基板3と隙間なく密接して、回路基板3をずれないように保持することができる。
続いて、上記構成の作用について、図5と図6(a)~(c)とを対比しながら説明する。説明の便宜上、図6(a)~(c)は、本実施形態と異なり中実部22が無いとした場合における弾性部材20´の説明図として用いるものとし、弾性部材20´は、全体として円筒状をなす中空の構造とする。
電子制御装置1の使用時において、例えば車両の走行中の振動等、外部から振動や衝撃が作用したとしても、弾性部材20によって、回路基板3はその平面方向(X方向及びY方向)或いはZ軸方向にずれないように保持される(図5参照)。
この点、図6(a)の弾性部材20´にあっては、電子制御装置1使用時の温度環境変化により、回路基板3をZ方向に押圧する力、つまり当該押圧する力に抗して回路基板3にて当該弾性部材20´との接触部分に発生する反力Faが減殺される。具体的には、図6(b)に符号21a´で示す、弾性部材20´内部の空間は、同図の上側の開放端がカバー11で閉塞され、且つ下側の開放端が回路基板3で閉塞されていることから、高温時には、係る温度上昇により弾性部材20´内部21a´の空気が膨張することに伴い、当該弾性部材20´全体(特には軸方向中央部分)が径方向外側へ膨らむようにして変形する。このため、同図(b)に示す高温時の反力Fbは、図6(a)の常温時乃至通常時の反力Faよりも小さくなり(Fb<Fa)、弾性部材20´で回路基板3を保持する機能が損なわれる虞がある。
また、図6(c)に示すように、低温時には、係る温度低下により弾性部材20´内部21a´の空気が収縮することに伴い、当該弾性部材20´全体(特には軸方向中央部分)が径方向内側へ窄むようにして変形する。このため、図6(c)に示す低温時の反力Fcも、常温時乃至通常時の反力Faよりも小さくなり(Fc<Fa)、弾性部材20´で回路基板3を保持する機能が損なわれる虞がある。
これに対し、図5に示す弾性部材20は、一端側の部分だけが中空部21で、その軸方向に隣り合う部分が円柱状部分22で非貫通となっている。このため、中空部21である円筒状部分21bにおいて、挿通部19の先端側19aとの間に間隙(同図5の空間21a)を有していても、円柱状部分22により、高温時の間隙の空気膨張に伴う径方向外側への当該円筒状部分21bの変形が抑制され、又、低温時の間隙の空気収縮に伴う径方向内側への当該円筒状部分21bの変形が抑制される。
このように、弾性部材20において、円柱状部分22である中実部22が補強構造として機能することから、その中実部22はもとより中空部21である円筒状部分21bについても、温度変化による変形が生じ難く、反力Faが落ち難い構成となっている。なお、弾性部材20は、挿通部19の先端側19aとの間隙を狭めるように中空部21の軸方向寸法H1を設定することで、より変形し難いものとすることができる。
以上説明したように、本実施形態の電子制御装置1において、弾性部材20は柱状をなすとともに、中実状の中実部22及び中空状の中空部21を有し、その中空部21は、当該弾性部材20の軸方向における一端側にて、挿通部19を収容可能に開放された取付用の第1中空部として形成され、中実部22は、前記軸方向において中空部21と隣り合うように形成されている。
これによれば、弾性部材20は、挿通部19を収容可能な中空部21を有するものとしても、これと軸方向に隣り合う中実部22によって中空部21を補強することができる。これにより、電子制御装置1使用時の温度環境変化等に起因する弾性部材20の変形が生じ難くなり、弾性部材20により回路基板3を押圧する力(前記反力Fa)の変動を抑制することができ、回路基板3を安定して保持することができる。また、弾性部材20の中空部21に挿通部19を挿通することで、筐体2に対する弾性部材20のずれを防止することができ、総じて弾性部材20により回路基板3を好適に保持することができる。
挿通部19は、本体ケース10に設けられるとともに、回路基板3に形成された取付孔5へ挿通され、弾性部材20は、取付孔5に挿通された挿通部19を、中空部21に収容するようにして配置されている。
これによれば、挿通部19を、回路基板3の取付孔5と弾性部材20の中空部21とに挿通することにより、両者3,20のずれを防止することができ、又、両者3,20の取付け構造の簡単化を図りうる。
<その他の実施形態>
図7~図11は、本発明の第2~第6実施形態を示している。以下では、既述した実施形態と実質的に異なる点について述べることとする。
図7に示す第2実施形態の弾性部材25は、第1実施形態の弾性部材20と次の点で相違する。即ち、弾性部材25は、軸方向の他端側を開放するように形成された中空部26(第2中空部)を有する。他端側の中空部26は、弾性部材25の中心Cを対称点として、一端側の中空部21と対称形状をなすように形成されている。それ故、他端側の中空部26は、その軸方向寸法H2が一端側の中空部21の軸方向寸法H1と同じで(H2=H1)、一端側の中空部21と同じ寸法形状の空間21aを有する円筒状部分21bとなっている。
これにより、弾性部材25は、一端側の中空部21と他端側の中空部26との夫々に対し、軸方向に隣り合う中実部27でもって、両中空部21,26を補強する構成とされている。また、弾性部材25の組付けの際、同図7の如く一端側の中空部21に挿通部19を挿通させるようにして配置することができる一方、上下に180度向きを変えて、他端側の中空部26に挿通部19を挿通させるようにして配置することもできる(図示略)。
このように、本第2実施形態の弾性部材25は、その軸方向の他端側に第2中空部として、挿通部19を収容可能に開放された取付用の中空部26を有する。これによれば、弾性部材25における両中空部21,26の何れの側からでも、その両側の向きを識別することなく挿通部19に挿通させることができ、組付け性を向上させることができる。また、弾性部材25の軸方向において中空部21,26各々と隣り合う中実部27により、当該弾性部材25の変形を抑制することができる等、第1実施形態と同様の効果を奏する。
なお、以下では複数の中空部21,26を区別するために、中空部21を「第1中空部21」、中空部26を「第2中空部26」とも称する。
図8に示す第3実施形態の弾性部材30は、第2実施形態の弾性部材25と次の点で相違する。即ち、弾性部材30の中実部27には、軸方向たるZ方向に貫通する貫通孔31が設けられている。貫通孔31は、比較的径寸法が小さい小孔であり、中実部27の中央にあって、中心軸線Oに沿うように延びている。
これにより、貫通孔31は、弾性部材30において第1中空部21と第2中空部26とを連通させる。このため、弾性部材30の組付けの際、その円筒状部分21b内周面が挿通部19外周面に対して隙間なく嵌合するものとしても、当該円筒状部分21b内に挿通部19が挿通されることに伴い、当該円筒状部分21bと挿通部19との間の空気(同図8の先端側19a空間21aの空気)は、貫通孔31を通して他端側の中空部26に排出される。なお、図8では、係る空気の排出方向を矢印33で表しており、弾性部材30の組付け後に被せられるカバー11の図示を省略している。
このように、本第3実施形態の弾性部材30において、中実部27を軸方向へ貫通する貫通孔31を設け、一端側の第1中空部21を貫通孔31を介して他端側(つまり第2中空部26側)へ連通させた構成としている。これによれば、弾性部材30を組付ける際、その第1中空部21と挿通部19との間の空気を貫通孔31を通して排気することができ、弾性部材30を回路基板3に確実に接触させることができる。よって、弾性部材30によって、より確実に回路基板3を保持することができる。
なお、図示は省略するが、第1実施形態の弾性部材20において、中実部22を軸方向に貫通する貫通孔を設け、一端側の第1中空部21を当該貫通孔を介して他端側へ連通させるように構成してもよい。当該貫通孔によっても、第3実施形態の貫通孔31と同様、排気孔として機能させることができる。
図9に示す第4実施形態の弾性部材40は、第2実施形態の弾性部材25と次の点で相違する。即ち、弾性部材40には、第1中空部21と第2中空部26との間に位置させて、中空部41(「第3中空部41」とも称する)が設けられている。第3中空部41内には、他の中空部21,26内の空間21aと同じ径寸法に設定された空間41aを有する。また、図9では、第3中空部41の軸方向寸法H3を、他の中空部21,26の軸方向寸法H1,H2と異ならせているが、少なくとも各中空部21,26,41の軸方向寸法H1,H2,H3のうち両端側の軸方向寸法H1,H2が、挿通部19の先端側19aを収納可能な大きさに設定されていればよい。
第3中空部41は、これの軸方向両側に位置する第1中実部27aと第2中実部27bとによって閉塞され、仕切られている。これにより、弾性部材40は、一端側(図9で下側)から順に第1中空部21、第1中実部27a、第3中空部41、第2中実部27b、第2中空部26が軸方向に並び、各中空部21,26,41を、一対の中実部27a,27bによって補強する構成としている。
このように、本第4実施形態の弾性部材40では、一端側の第1中空部21と他端側の第2中空部26との間に位置させて、第3中空部41を設ける構成とした。これによれば、弾性部材40の使用材料(上記したゴム材料等)を少なくして材料費を低減でき、又、複数の中実部27a,27bにより各中空部21,26,41の変形を抑制することができる。
図10に示す第5実施形態の弾性部材50は、第1中実部27aに第1貫通孔31aを設けるとともに、第2中実部27bに第2貫通孔31bを設けた点で、第4実施形態の弾性部材40と相違する。この場合、第1貫通孔31aは、図8の貫通孔31と同様、比較的径寸法が小さい小孔であり、第1中実部27aの中央を軸方向に貫通する。同様に、第2貫通孔31bは、第2中実部27bの中央を軸方向に貫通する小孔である。
このように、本第5実施形態の弾性部材50において、中実部27a,27bを軸方向へ貫通する貫通孔は、第1中空部21と第3中空部41とを連通させる第1貫通孔31aと、第3中空部41と第2中空部26とを連通させる第2貫通孔31bとで構成されている。
これによれば、例えば弾性部材50における第1中空部21の側から、挿通部19に挿通させるとき、その第1中空部21と挿通部19との間の空気を各貫通孔31a,31bを通して排気することができる。なお、図10では、係る空気の排出方向を矢印53で表しており、弾性部材50の組付け後に被せられるカバー11の図示を省略している。また、弾性部材50における第2中空部26の側からも、挿通部19に挿通させることができ、この場合も、第2中空部26と挿通部19との間の空気を各貫通孔31b,31aを通して排気することができる。
上記した筐体2においては、本体ケース10とカバー11との何れか一方に、弾性部材側へ突起する挿通部が設けられていればよく、図11に示す第6実施形態では、カバー11に挿通部60を設けるものとする。また、本第6実施形態では、本体ケース10において回路基板3を支持する支持部18を、挿通部19を省略した平坦面18cとし、同図11に例示するように、第1実施形態の弾性部材20を用いて回路基板3を保持するものとする。
具体的には、本体ケース10の支持部18には、回路基板3の他面3bを支持する平坦面18cが形成されており、回路基板3には取付孔5が設けられていない。一方、カバー11における、支持部18の平坦面18cと対応する位置には、その平坦面18cに向けてZ方向に突起する挿通部60を一体に有する。
挿通部60は、図5等で示した挿通部19と同様、弾性部材20の中空部21に嵌合する円柱状をなしているが、先端側と基端側とで径寸法を同じくしている(図5の段差19cが無いものとしている)。なお、挿通部60は、弾性部材20の中空部21に収容可能な寸法形状であればよく、中空部21である円筒状部分21b内周面と、当該挿通部60外周面との間に間隙を設けるようにしてもよい(図示略)。
このように、本第6実施形態の挿通部60はカバー11設けられ、弾性部材20は、その挿通部60を中空部21に収容するようにして配置されている。
これによれば、弾性部材20の中空部21にカバー11の挿通部60が挿通されるため、カバー11に対する弾性部材20のずれ、ひいては回路基板3に対する弾性部材20のずれを防止することができる。また、中実部22により、弾性部材20の変形を抑制することができる等、第1実施形態と同様の効果を奏する。
本発明は上記し且つ図面に示した各実施形態に限定されるものではなく、上記した各実施形態あるいは変形例を組み合わせたり、構成の一部を省略する等、適宜変更して実施し得るものである。
図11に示した第6実施形態のカバー11の挿通部60に対して、弾性部材20に代えて、他の弾性部材25,30,40,50の何れかを配置するようにしてもよい。例えば、図7の弾性部材25を用いた場合、カバー11の挿通部60に対して、両中空部21,26の何れの側からでも、その両側の向きを識別することなく挿通させることができる等、上記した実施形態と同様の効果を奏する。
本開示は、実施例(実施形態)に準拠して記述されたが、本開示は当該実施例や構造に限定されるものではないと理解される。本開示は、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態、更には、それらに一要素のみ、それ以上、あるいはそれ以下、を含む他の組み合わせや形態をも、本開示の範疇や思想範囲に入るものである。
図面中、1…電子制御装置、2…筐体、3…回路基板、5…取付孔、10…本体ケース(第1筐体部材)、11…カバー(第2筐体部材)、19…挿通部、20…弾性部材、21…中空部(第1中空部)、22…中実部、25…弾性部材、26…中空部(第2中空部)、27,27a,27b…中実部、30…弾性部材、31,31a,31b…貫通孔、40…弾性部材、50…弾性部材、60…挿通部。

Claims (4)

  1. 電子部品が実装された回路基板(3)と、
    内部に前記回路基板を収容する筐体(2)として相互に組み合わされる一対の筐体部材であって、前記回路基板が配置される第1筐体部材(10)、及び前記回路基板を覆うようにして前記第1筺体部材と組み合わされる第2筐体部材(11)と、
    前記回路基板と前記第2筺体部材との間に配置され、前記第1筺体部材と前記第2筺体部材とで前記回路基板とともに挟持されることにより、前記回路基板を前記第1筺体部材側へ押圧する弾性部材(20,250)と、を備え、
    前記第1筐体部材に、前記弾性部材側へ突起するとともに前記回路基板に形成された取付孔(5)へ挿通される挿通部(19)が設けられ、
    前記弾性部材は柱状をなすとともに、中実状の中実部(22,27,27a,27b)及び中空状の中空部(21,26,41)を有し、
    前記中空部は、当該弾性部材の軸方向における一端側にて、前記取付孔に挿通された前記挿通部を収容して嵌合させるように開放され当該嵌合により前記回路基板ごと保持する取付用の第1中空部(21)として形成され、前記中実部は、前記軸方向において前記中空部と隣り合うように形成されている電子制御装置。
  2. 電子部品が実装された回路基板(3)と、
    内部に前記回路基板を収容する筐体(2)として相互に組み合わされる一対の筐体部材であって、前記回路基板が配置される第1筐体部材(10)、及び前記回路基板を覆うようにして前記第1筺体部材と組み合わされる第2筐体部材(11)と、
    前記回路基板と前記第2筺体部材との間に配置され、前記第1筺体部材と前記第2筺体部材とで前記回路基板とともに挟持されることにより、前記回路基板を前記第1筺体部材側へ押圧する弾性部材(20)と、を備え、
    記第2筺体部材に、前記弾性部材側へ突起する挿通部(60)が設けられ、
    前記弾性部材は柱状をなすとともに、中実状の中実部(22)及び中空状の中空部(21)を有し、
    前記中空部は、当該弾性部材の軸方向における一端側にて、前記挿通部を収容可能に開放された取付用の第1中空部(21)として形成され、前記中実部は、前記軸方向において前記中空部と隣り合い且つ他端側の面まで柱状に形成されて前記回路基板と面接触する電子制御装置。
  3. 前記弾性部材における軸方向の他端側に、前記挿通部を収容して嵌合させることが可能に開放され、前記第1中空部と同じ大きさの取付用の第2中空部(26)を有する請求項記載の電子制御装置。
  4. 電子部品が実装された回路基板(3)と、
    内部に前記回路基板を収容する筐体(2)として相互に組み合わされる一対の筐体部材であって、前記回路基板が配置される第1筐体部材(10)、及び前記回路基板を覆うようにして前記第1筺体部材と組み合わされる第2筐体部材(11)と、
    前記回路基板と前記第2筺体部材との間に配置され、前記第1筺体部材と前記第2筺体部材とで前記回路基板とともに挟持されることにより、前記回路基板を前記第1筺体部材側へ押圧する弾性部材(20,250)と、を備え、
    前記第1筐体部材と前記第2筺体部材との何れか一方に、前記弾性部材側へ突起する挿通部(19,60)が設けられ、
    前記弾性部材は柱状をなすとともに、中実状の中実部(22,27,27a,27b)及び中空状の中空部(21,26,41)を有し、
    前記中空部は、当該弾性部材の軸方向における一端側にて、前記挿通部を収容可能に開放された取付用の第1中空部(21)として形成され、前記中実部は、前記軸方向において前記中空部と隣り合うように形成されており、
    前記弾性部材における軸方向の他端側に、前記挿通部を収容可能に開放された取付用の第2中空部(26)を有し、前記一端側の前記1中空部と前記他端側の前記第2中空部との間に位置させて、第3中空部(41)を有する電子制御装置。
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