JP2019203386A - 蒸発燃料漏れ検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】漏れ検出精度を維持しつつ、漏れ判定を実行する機会を広げることができる蒸発燃料漏れ検出装置を提供する。【解決手段】蒸発燃料漏れ検出装置10は、第1センサ11と、ポンプ12と、第2センサ13と、漏れ判定部21と、判定リセット部22とを備える。第1センサ11は、燃料タンク81からキャニスタ83までの経路に配置され、蒸発燃料濃度を計測する。ポンプ12は、キャニスタ83から大気連通路84までの経路に配置される。第2センサ13は、キャニスタ83からポンプ12までの経路に配置され、圧力を計測する。漏れ判定部21は、圧力の時間変化値に基づき、蒸発燃料処理システムにおける蒸発燃料の漏れの有無を判定する。判定リセット部22は、濃度の時間変化値および圧力の時間変化値に基づき、漏れ判定部21による漏れ判定をリセットする。【選択図】図1

Description

本発明は、蒸発燃料漏れ検出装置に関する。
従来、車両の燃料タンクで発生する蒸発燃料をキャニスタに貯めつつ、パージバルブを制御してキャニスタの蒸発燃料をエンジンに供給する蒸発燃料処理システムが知られている。特許文献1に開示されたエバポリークチェックシステムは、燃料タンクの内部と外部との間に圧力差を形成し、燃料タンク内部に連通する通路内の圧力に基づき、燃料タンクからの蒸発燃料の漏れの有無を判定する。
特開2004−28060号公報
特許文献1では、エンジンの運転が停止されて所定期間が経過したときに漏れ判定が開始される。この所定期間は、車両の温度が安定するために必要な期間であって、一般的に5時間程度に設定される。このように車両の温度が安定するまで待ってから漏れ判定を開始することで、漏れ検出精度を確保している。
しかし、例えばシェアリング車両等では長時間停止することが少なく、漏れ判定を実行する機会を確保することが難しい。
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、漏れ検出精度を維持しつつ、漏れ判定を実行する機会を広げることができる蒸発燃料漏れ検出装置を提供することである。
本発明による蒸発燃料漏れ検出装置は、第1センサ(11)と、ポンプ(12)と、第2センサ(13)と、漏れ判定部(21、213、214、215、216)と、判定リセット部(22、222)とを備える。第1センサは、燃料タンク(81)からキャニスタ(83)までの経路、または、キャニスタからパージバルブ(87)までの経路に配置され、その配置箇所のガスに関連する第1物理量を計測する。ポンプは、キャニスタから大気連通路(84)までの経路に配置される。第2センサは、キャニスタからポンプまでの経路に配置され、その配置箇所のガスに関連する第2物理量を計測する。
漏れ判定部は、第2物理量の時間変化値に基づき、蒸発燃料処理システムにおける蒸発燃料の漏れの有無を判定する。判定リセット部は、第1物理量の時間変化値および第2物理量の時間変化値に基づき、漏れ判定部による漏れ判定をリセットする。
「漏れ判定部による漏れ判定をリセットする」とは、例えば漏れ判定部による漏れ判定を中止させること、または、漏れ判定部による判定結果を取り消すこと等を意味する。このように第1物理量の時間変化値および第2物理量の時間変化値に基づき漏れ判定部による漏れ判定をリセットすることで、漏れ検出精度が確保できた判定結果のみを採用することができる。そのため、エンジンの運転停止後に所定期間待つことなく漏れ判定を実行することができる。したがって、本開示の蒸発燃料漏れ検出装置によれば、漏れ検出精度を維持しつつ、漏れ判定を実行する機会を広げることができる。
第1実施形態の蒸発燃料漏れ検出装置を示す概略構成図である。 第1実施形態における漏れ判定実行中の圧力および濃度の変化を示すタイムチャートである。 第1実施形態において用いられる第1リセット判定チャートである。 第1実施形態において用いられる第2リセット判定チャートである。 第1実施形態の電子制御装置が実行する処理を示すフローチャートである。 第1実施形態の電子制御装置が漏れ判定開始判定のために実行する処理を説明するサブフローチャートである。 第2実施形態の蒸発燃料漏れ検出装置を示す概略構成図である。 第2実施形態の電子制御装置が漏れ判定開始判定のために実行する処理を説明するサブフローチャートである。 第3実施形態の蒸発燃料漏れ検出装置を示す概略構成図である。 第3実施形態の電子制御装置が漏れ判定開始判定のために実行する処理を説明するサブフローチャートである。 第4実施形態の蒸発燃料漏れ検出装置を示す概略構成図である。 第4実施形態の電子制御装置が漏れ判定開始判定のために実行する処理を説明するサブフローチャートである。 第5実施形態の蒸発燃料漏れ検出装置を示す概略構成図である。 第5実施形態の電子制御装置が漏れ判定開始判定のために実行する処理を説明するサブフローチャートである。 第6実施形態の蒸発燃料漏れ検出装置を示す概略構成図である。 第6実施形態の電子制御装置が漏れ判定開始判定のために実行する処理を説明するサブフローチャートである。 第7実施形態の蒸発燃料漏れ検出装置を示す概略構成図である。 第8実施形態の蒸発燃料漏れ検出装置を示す概略構成図である。 第8実施形態の電子制御装置が実行する処理を示すフローチャートである。 第9実施形態の蒸発燃料漏れ検出装置を示す概略構成図である。 第9実施形態の蒸発燃料漏れ検出装置を示す概略構成図であって、ポンプが逆回転している状態を示す。 第10実施形態の蒸発燃料漏れ検出装置を示す概略構成図である。 第10実施形態の蒸発燃料漏れ検出装置を示す概略構成図であって、燃料タンク内の蒸発燃料のパージを実行している状態を示す。 第10実施形態の蒸発燃料漏れ検出装置を示す概略構成図であって、キャニスタ内の蒸発燃料のパージを実行している状態を示す。
以下、複数の実施形態を図面に基づき説明する。実施形態同士で実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
[第1実施形態]
第1実施形態の蒸発燃料漏れ検出装置は、図1に示す蒸発燃料処理システムに適用されている。先ず、蒸発燃料処理システム80について説明する。蒸発燃料処理システム80は、車両の燃料タンク81に接続された燃料回収通路82と、燃料回収通路82を通じて燃料タンク81に接続されたキャニスタ83と、キャニスタ83を大気連通路84に接続している接続通路85と、キャニスタ83をエンジン90の吸気管91に接続しているパージ通路86と、パージ通路86に配置されたパージバルブ87とを備えている。
キャニスタ83は、図示しない吸着剤を有している。この吸着剤は、例えば活性炭などであり、燃料タンク81で発生した蒸発燃料を吸着する。パージバルブ87は、電子制御装置(以下、ECU)88により制御される。エンジン90が作動している間は吸気管91の負圧によってキャニスタ83内の空気が吸引され、外気が大気連通路84を通じてキャニスタ83に流入する。外気が通過することで、キャニスタ83の蒸発燃料は吸着剤から分離される。分離された蒸発燃料は、スロットル弁92を通過した吸気、およびインジェクタ93から噴射された燃料とともにエンジン90の燃焼室に送られて燃焼される。
(蒸発燃料漏れ検出装置)
次に、蒸発燃料漏れ検出装置10について説明する。蒸発燃料漏れ検出装置10は、第1センサ11と、ポンプ12と、第2センサ13と、オリフィス14と、経路切換弁15と、ECU88とを備えている。ECU88は、蒸発燃料処理システム80の制御部であるとともに、蒸発燃料漏れ検出装置10の制御部でもある。
第1センサ11は、燃料タンク81からキャニスタ83までの経路に対応する燃料回収通路82に配置されている。第1センサ11は、その第1センサ11の配置箇所のガスに関連する第1物理量として蒸発燃料濃度を計測する。つまり、第1センサ11は、燃料回収通路82の特定部位にあるガスに含まれる蒸発燃料の濃度を計測する濃度センサである。本実施形態では、第1センサ11は、キャニスタ83近傍に設けられている。以下、単に「濃度」と記載されている場合、それは第1物理量としての蒸発燃料濃度のことを意味する。
ポンプ12は、キャニスタ83から大気連通路84までの経路に対応する箇所、すなわち接続通路85と大気連通路84との間に配置されている。ポンプ12は、接続通路85に加え、接続通路85から分岐後に再び合流する絞り通路17によりキャニスタ83に接続されている。ポンプ12は、正回転することで燃料タンク81内部を減圧する。また、ポンプ12は、逆回転することで燃料タンク81内部を加圧する。
第2センサ13は、キャニスタ83からポンプ12までの経路に対応する接続通路85に配置されている。第2センサ13は、その第2センサ13の配置箇所のガスに関連する第2物理量として圧力を計測する。つまり、第2センサ13は、接続通路85の特定部位にあるガスの圧力を計測する圧力センサである。以下、単に「圧力」と記載されている場合、それは第2物理量としてのガス圧力のことを意味する。
オリフィス14は、絞り通路17に配置されている。経路切換弁15は、接続通路85と絞り通路との分岐箇所に配置されている。経路切換弁15は、接続通路85を通じてキャニスタ83をポンプ12に連通させる第1状態と、絞り通路17を通じてキャニスタ83をポンプ12に連通させる第2状態とを切り換える。第1状態では経路切換弁15がOFFとされる。第2状態では経路切換弁15がONとされる。
ECU88は、蒸発燃料処理システム80における蒸発燃料の漏れを検出するための機能部として、漏れ判定部21、および判定リセット部22を有している。
漏れ判定部21は、圧力の時間変化量に基づき、蒸発燃料処理システム80における蒸発燃料の漏れの有無を判定する。具体的には、漏れ判定部21は、(1)漏れ判定開始の判断、(2)大気圧計測、(3)基準圧計測、(4)システム圧計測、および、(5)漏れ有無の判定を行う。
漏れ判定部21は、車両の走行パラメータが所定範囲にあるか否かを判定し、走行パラメータが所定範囲にある場合に漏れ判定を開始する。走行パラメータには、走行時間、平均時速、および冷却水温などが設定される。第1実施形態では、走行時間が所定走行時間以上であり、平均時速が所定平均時速以上であり、且つ、冷却水温が所定冷却水温以上である場合に、漏れ判定が開始される。
漏れ判定部21は、漏れ判定開始直後、第2センサ13を用いて大気圧Paを計測する。このとき、ポンプ12および経路切換弁15はOFFとされる。図2の時刻t1〜t2の期間Taが大気圧計測期間である。
図1に戻って、漏れ判定部21は、大気圧計測後、第2センサ13を用いて基準圧Pbを計測する。漏れ判定部21は、経路切換弁15をONしつつポンプ12を正回転させて、圧力が一定に収束したとき、その圧力を基準圧Pbとして記憶する。基準圧計測完了後、ポンプ12および経路切換弁15はOFFとされ、圧力が大気圧Paに戻るまで待機される。図2の時刻t2〜t3の期間Tbが基準圧計測期間である。
図1に戻って、漏れ判定部21は、基準圧計測後、第2センサ13を用いてシステム圧Pcを計測する。漏れ判定部21は、経路切換弁15をOFFしつつポンプ12を正回転させて、所定の計測時間Tmが経過したときの圧力をシステム圧Pcとして記憶する。システム圧計測完了後、ポンプ12および経路切換弁15はOFFとされる。図2の時刻t3〜t4の期間Tcがシステム圧計測期間である。
図1に戻って、漏れ判定部21は、システム圧Pcが基準圧Pbよりも小さい場合、蒸発燃料の漏れは許容以下である、すなわち蒸発燃料の漏れが無いと判定する。「システム圧Pcが基準圧Pbよりも小さいこと」は、計測時間Tmにおける圧力の時間変化量が漏れ無し判定閾値THn以上であることに相当する。漏れ無し判定閾値THnは、大気圧Paから基準圧Pbを引いた値である。
漏れ判定部21は、システム圧Pcが基準圧Pb以上である場合、蒸発燃料の漏れは許容超過である、すなわち蒸発燃料の漏れが有ると判定する。「システム圧Pcが基準圧Pb以上であること」は、計測時間Tmにおける圧力の時間変化量が漏れ無し判定閾値THnよりも小さいことに相当する。漏れ判定部21は、圧力が大気圧Paに戻ったことを確認した後、第2センサ13をOFFして漏れ判定を終了する。図2の時刻t4〜t5の期間Tdが漏れ有無判定期間である。
図1に戻って、判定リセット部22は、濃度の時間変化量および圧力の時間変化量に基づき、漏れ判定部21による漏れ判定をリセットする。判定リセット部22は、システム圧Pcが基準圧Pbよりも小さいとき(すなわち、計測時間Tmにおける圧力の時間変化量が漏れ無し判定閾値THn以上であるとき)、図3に示す第1リセット判定チャートにしたがい、濃度の時間変化量に応じて次の(I)〜(III)の3通りの判定および処理を実行する。濃度の時間変化量は、計測時間Tmにおける濃度の変化量である。つまり、システム圧計測期間Tcの始めの濃度である始期濃度Csと、システム圧計測期間Tcの終わりの濃度である終期濃度Ceとの差の絶対値である。
(I)濃度の時間変化量が上限閾値THu以上である場合、第1センサ11の出力異常の可能性があると判断し、漏れ判定部21による漏れ無しとの判定結果を取り消す。
(II)濃度の時間変化量が上限閾値THuよりも小さく且つ下限閾値THlよりも大きい場合、正常に漏れ無しの検出が出来ていると判断し、漏れ判定部21による漏れ無しとの判定結果を維持する。
(III)濃度の時間変化量が下限閾値THl以下である場合、所定の大きさ以下の小穴がある可能性があると判断し、漏れ判定部21による漏れ無しとの判定結果を取り消す。
判定リセット部22は、システム圧Pcが基準圧Pb以上であるとき(すなわち、計測時間Tmにおける圧力の時間変化量が漏れ無し判定閾値THnよりも小さいとき)、図4に示す第2リセット判定チャートにしたがい、濃度の時間変化量に応じて次の(IV)〜(V)の2通りの判定および処理を実行する。図4では、上限閾値THuよりも小さく且つ下限閾値THlよりも大きい場合と、下限閾値THl以下である場合とが分かれているが、判定および処理の内容は同じである。
(IV)濃度の時間変化量が上限閾値THu以上である場合、蒸発燃料処理システム80内が不安定であることに伴う漏れ検出精度低下の可能性があると判断し、漏れ判定部21による漏れ有りとの判定結果を取り消す。
(V)濃度の時間変化量が上限閾値THuよりも小さい場合、正常に漏れ有りの検出が出来ていると判断し、漏れ判定部21による漏れ有りとの判定結果を維持する。
ECU88が有する各機能部21、22は、専用の論理回路によるハードウェア処理により実現されてもよいし、コンピュータ読み出し可能非一時的有形記録媒体等のメモリに予め記憶されたプログラムをCPUで実行することによるソフトウェア処理により実現されてもよいし、あるいは、両者の組み合わせで実現されてもよい。各機能部21、22のうちどの部分をハードウェア処理により実現し、どの部分をソフトウェア処理により実現するかは、適宜選択可能である。
(ECUが実行する処理)
次に、ECU88が蒸発燃料の漏れを検出するために実行する処理について図5を参照して説明する。図5に示すルーチンは、車両が電源オンしてからオフするまでの間に繰り返し実行される。以降、「S」はステップを意味する。
図5のS10では、図6に示す漏れ判定開始判定のためのサブルーチンが呼び出されて実行される。図6のサブルーチンが開始されると、S11において、車両の走行パラメータが所定範囲にあるか否かが判定される。走行時間が所定走行時間以上であり、平均時速が所定平均時速以上であり、且つ、冷却水温が所定冷却水温以上である場合(S11:YES)、処理はS28に移行する。走行時間が所定走行時間より短い、平均時速が所定平均時速より遅い、または、冷却水温が所定冷却水温より低い場合(S11:NO)、処理はS29に移行する。
S28では、漏れ判定実行フラグがONにされる。S28の後、処理は図5のメインルーチンに戻る。
S29では、漏れ判定実行フラグがOFFにされる。S29の後、処理は図5のメインルーチンに戻る。
図5に戻って、S30では、漏れ判定実行フラグがONであるか否かが判定される。漏れ判定実行フラグがONである場合(S30:YES)、処理はS30に移行する。漏れ判定実行フラグがONではない、すなわちOFFである場合(S30:NO)、処理は図5のルーチンを抜ける。
S40では、第2センサ13が用いられて大気圧Paが計測される。S40の後、処理はS50に移行する。
S50では、第2センサ13が用いられて基準圧Pbが計測される。S50の後、処理はS60に移行する。
S60では、第2センサ13が用いられてシステム圧Pcが計測される。S60の後、処理はS70に移行する。
S70では、システム圧Pcが基準圧Pbよりも小さいか否かが判定される。システム圧Pcが基準圧Pbよりも小さい場合(S70:YES)、処理はS80に移行する。漏れ判定実行フラグがONはない、すなわちOFFである場合(S70:NO)、処理はS90に移行する。
S80では、図3に示す第1リセット判定チャートにしたがい、濃度の時間変化量に応じて前記(I)〜(III)の3通りの判定および処理を実行する。S80の後、処理は図5のルーチンを抜ける。
S90では、図4に示す第2リセット判定チャートにしたがい、濃度の時間変化量に応じて前記(IV)〜(V)の2通りの判定および処理を実行する。S90の後、処理は図5のルーチンを抜ける。
(効果)
以上説明したように、第1実施形態では、蒸発燃料漏れ検出装置10は、第1センサ11と、ポンプ12と、第2センサ13と、漏れ判定部21と、判定リセット部22とを備える。第1センサ11は、燃料タンク81からキャニスタ83までの経路に配置され、その配置箇所のガスに関連する第1物理量として蒸発燃料濃度を計測する。ポンプ12は、キャニスタ83から大気連通路84までの経路に配置される。第2センサ13は、キャニスタ83からポンプ12までの経路に配置され、その配置箇所のガスに関連する第2物理量として圧力を計測する。
漏れ判定部21は、圧力の時間変化値に基づき、蒸発燃料処理システムにおける蒸発燃料の漏れの有無を判定する。判定リセット部22は、濃度の時間変化値および圧力の時間変化値に基づき、漏れ判定部21による漏れ判定をリセットする。このように濃度の時間変化値および圧力の時間変化値に基づき漏れ判定部による漏れ判定をリセットすることで、漏れ検出精度が確保できた判定結果のみを採用することができる。そのため、エンジン90の運転停止後に所定期間待つことなく漏れ判定を実行することができる。したがって、蒸発燃料漏れ検出装置10によれば、漏れ検出精度を維持しつつ、漏れ判定を実行する機会を広げることができる。
また、第1実施形態では、判定リセット部22は、圧力の時間変化値が漏れ無し判定閾値THn以上であり、濃度の時間変化値が上限閾値THu以上であるか又は下限閾値THl以下である場合、漏れ判定部21による判定結果を取り消す。また、判定リセット部22は、圧力の時間変化値が漏れ無し判定閾値THnよりも小さく、濃度の時間変化値が上限閾値THu以上である場合、漏れ判定部21による判定結果を取り消す。これにより、漏れ検出精度が確保できた判定結果のみを採用することができる。
また、第1実施形態では、第1物理量として蒸発燃料濃度が採用されている。これにより、漏れ判定結果の有用性を確認することができる。
また、第1実施形態では、蒸発燃料漏れ検出装置10は、絞り通路17に配置されるオリフィス14と、経路切換弁15とを備えている。経路切換弁15は、接続通路85を通じてキャニスタ83をポンプ12に連通させる状態と、絞り通路17を通じてキャニスタ83をポンプ12に連通させる状態とを切り換える。これにより、基準圧Pbを基にした漏れ判定を実行し、より漏れ検出精度を高めることができる。
[第2実施形態]
第2実施形態では、図7に示すように、ECU882の判定リセット部222は、漏れ判定部21による漏れ判定実行中に、濃度の時間変化値が判定中止閾値以上になった場合、漏れ判定部による漏れ判定を中止させる。第2実施形態では、判定中止閾値は、上限閾値THuと同じ値に設定される。また、判定リセット部222は、漏れ判定部21による漏れ判定実行中に、車両のエンジン回転数が所定回転数以上になるか、または、エンジン作動時間が所定時間以上になった場合、漏れ判定部21による漏れ判定を中止させる。上記の所定回転数および所定時間は、蒸発燃料処理システム80内が不安定であることに伴う漏れ検出精度低下の可能性がある値として、予め実験またはシミュレーション等で求められる。
(ECUが実行する処理)
次に、ECU882が蒸発燃料の漏れを検出するために実行する処理について図8を参照して説明する。図8のS60の後、S61では、計測時間Tmが経過したか否かが判定される。計測時間Tmが経過した場合(S61:YES)、処理はS70に移行する。計測時間Tmが経過していない場合(S61:NO)、処理はS62に移行する。
S62では、濃度の時間変化値が判定中止閾値(上限閾値THu)以上になったか否かが判定される。濃度の時間変化値が判定中止閾値以上になった場合、(S62:YES)、処理はS64に移行する。濃度の時間変化値が判定中止閾値より小さい場合、(S62:NO)、処理はS63に移行する。
S63では、エンジン作動が所定条件を満たすか否かが判定される。すなわち、車両のエンジン回転数が所定回転数以上になるか、または、エンジン作動時間が所定時間以上になるという条件を満たすか否かが判定される。エンジン作動が所定条件を満たす場合、(S63:YES)、処理はS64に移行する。エンジン作動が所定条件を満たさない場合、(S63:NO)、処理はS61に移行する。
S64では、ポンプ12およびセンサ11、13が停止され、漏れ判定が中止される。S64の後、処理は図8のルーチンを抜ける。
(効果)
第2実施形態では、濃度の時間変化値が判定中止閾値以上になった場合、および、エンジン作動が所定条件を満たす場合、漏れ判定部による漏れ判定が中止される。これにより、外乱による漏れ検出の誤判定を抑制することができる。また、第2実施形態は、上記以外の構成が第1実施形態と同様であり、第1実施形態と同様の効果を奏する。
[第3実施形態]
第3実施形態では、図9に示すように、ECU883の漏れ判定部213は、車両の走行中にエンジン90が停止しており、図示しない走行用モータのバッテリー残量が一定値以上である場合、漏れ判定を開始する。車両の走行中にエンジン90が停止するのは、例えば変速機のギアがニュートラルであって、走行用モータで車両が駆動されている時などである。
(ECUが実行する処理)
次に、ECU883が蒸発燃料の漏れを検出するために実行する処理について図10を参照して説明する。図5のS10で呼び出されて図10のサブルーチンが開始されると、S12において、車両の走行中にエンジン回転数が0rpmより大きいか否かが判定される。エンジン回転数が0rpmより大きい、すなわちエンジン90が停止していない場合(S12:YES)、処理はS29に移行する。エンジン回転数が0rpmである、すなわちエンジン90が停止している場合(S12:NO)、処理はS13に移行する。
S13では、走行用モータのバッテリー残量が一定値以上であるか否かが判定される。走行用モータのバッテリー残量が一定値以上である場合(S13:YES)、処理はS28に移行する。走行用モータのバッテリー残量が一定値よりも小さい場合(S13:NO)、処理はS29に移行する。
(効果)
第3実施形態では、漏れ判定部213は、車両の走行中にエンジン90が停止しており、図示しない走行用モータのバッテリー残量が一定値以上である場合、漏れ判定を開始する。これにより、蒸発燃料処理システム80内が安定した状態で漏れ検出することで、漏れ検出精度を高めることができる、また、第3実施形態は、上記以外の構成が第1実施形態と同様であり、第1実施形態と同様の効果を奏する。
[第4実施形態]
第4実施形態では、図11に示すように、ECU884の漏れ判定部214は、車両の電源オフ直後に漏れ判定を開始する。ECU884が取得する信号には、車両電源のオンオフ信号も含まれる。
(ECUが実行する処理)
次に、ECU884が蒸発燃料の漏れを検出するために実行する処理について図12を参照して説明する。図5のS10で呼び出されて図12のサブルーチンが開始されると、S14において、車両電源がオフにされたか否かが判定される。車両電源がオフにされた場合(S14:YES)、処理はS28に移行する。車両電源がオフにされていない、すなわちオンのままである場合(S14:NO)、処理はS29に移行する。
(効果)
第4実施形態では、漏れ判定部214は、車両の電源オフ直後に漏れ判定を開始する。これにより、従来は5時間程度経過してから漏れ判定を実行していたのに対して、漏れ検出機会を大幅に増やすことができる。また、第4実施形態は、上記以外の構成が第1実施形態と同様であり、第1実施形態と同様の効果を奏する。
[第5実施形態]
第5実施形態では、図13に示すように、ECU885の漏れ判定部215は、車両の走行用モータのバッテリー充電中に漏れ判定を開始する。ECU884が取得する信号には、走行用モータのバッテリー充電信号も含まれる。
(ECUが実行する処理)
次に、ECU885が蒸発燃料の漏れを検出するために実行する処理について図14を参照して説明する。図5のS10で呼び出されて図14のサブルーチンが開始されると、S15において、走行用モータのバッテリー充電中であるか否かが判定される。バッテリー充電中である場合(S15:YES)、処理はS28に移行する。バッテリー充電中ではない場合(S15:NO)、処理はS29に移行する。
(効果)
第5実施形態では、漏れ判定部215は、車両の走行用モータのバッテリー充電中に漏れ判定を開始する。これにより、外部電力を用いて漏れ検出を実施することができるので、バッテリー電源を消費せずに済む。また、第5実施形態は、上記以外の構成が第1実施形態と同様であり、第1実施形態と同様の効果を奏する。
[第6実施形態]
第6実施形態では、図15に示すように、ECU886の漏れ判定部216は、クルーズコントロール信号またはカーナビゲーション情報に基づき車両が定常運転状態であるか否かを判定する。また、漏れ判定部216は、車両が定常運転状態であると判断された場合、漏れ判定を開始する。カーナビゲーション情報とは、例えば目的地、現在地、および通過予測道路などに関する情報である。漏れ判定部216は、例えば車両が高速道路を走行しているとき等に定常運転状態であると判断する。ECU886が取得する信号には、クルーズコントロール信号またはカーナビゲーション情報も含まれる。
(ECUが実行する処理)
次に、ECU886が蒸発燃料の漏れを検出するために実行する処理について図16を参照して説明する。図5のS10で呼び出されて図16のサブルーチンが開始されると、S16において、クルーズコントロール信号またはカーナビゲーション情報に基づき車両が定常運転状態であるか否かが判定される。車両が定常運転状態である場合(S16:YES)、処理はS28に移行する。車両が定常運転状態ではない場合(S16:NO)、処理はS29に移行する。
(効果)
第6実施形態では、漏れ判定部216は、車両が定常運転状態である場合に漏れ判定を開始する。これにより、蒸発燃料処理システム80内が安定した状態で漏れ検出することで、漏れ検出精度を高めることができる、また、第6実施形態は、上記以外の構成が第1実施形態と同様であり、第1実施形態と同様の効果を奏する。
[第7実施形態]
第7実施形態では、図17に示すように、燃料タンク81内部には内蓋31が設けられている。内蓋31は、燃料タンク81内の燃料の液面に接触するように、その液面の高さに応じて位置が変化する。このような内蓋31が設けられることで、車両振動等による液面揺れが抑制される。そのため、燃料タンク81内の濃度変動が抑制され、漏れ判定を実行する機会を広げることができる。
[第8実施形態]
第8実施形態では、図18に示すように、燃料タンク81に送風可能な送風ファン41が設けられている。ECU888は、タンク冷却部23を有する。タンク冷却部23は、濃度の時間変化量が冷却実行閾値THc以上である場合、送風ファン41を駆動させて燃料タンク81を冷却させる。
(ECUが実行する処理)
次に、ECU888が蒸発燃料の漏れを検出するために実行する処理について図19を参照して説明する。図19のS60の後で実行されるS61では、濃度の時間変化量が冷却実行閾値THc以上であるか否かが判定される。濃度の時間変化量が冷却実行閾値THc以上である場合(S61:YES)、処理はS62に移行する。濃度の時間変化量が冷却実行閾値THc以上ではない場合(S61:NO)、処理はS70に移行する。
S62では、送風ファン41がONされる。そして、一定時間経過後、送風ファン41がOFFされ、再度漏れ判定を行うために一旦図19のルーチンを抜ける。
(効果)
第8実施形態では、タンク冷却部23は、濃度の時間変化量が冷却実行閾値THc以上である場合、送風ファン41を駆動させて燃料タンク81を冷却させる。燃料タンク81の温度を下げることで蒸発燃料処理システム80を安定させ、漏れ判定を実行する機会を広げることができる。また、第8実施形態は、上記以外の構成が第1実施形態と同様であり、第1実施形態と同様の効果を奏する。
[第9実施形態]
第9実施形態では、図20に示すように、ECU889は、濃度計測部24およびバルブ制御量決定部25を有する。濃度計測部24は、濃度の時間変化量がパージ実行閾値THp以上である場合、図21に示すようにキャニスタ83内の圧力が上昇するようにポンプ12を逆回転させてキャニスタ83内の蒸発燃料濃度を計測する。バルブ制御量決定部25は、キャニスタ83内の蒸発燃料濃度に応じてパージバルブ87の制御量を決定し、蒸発燃料処理システム80に指示する。蒸発燃料処理システム80は、指示された制御量に応じてパージバルブ87を制御してパージ実行する。
このようにしてパージ実行させることで燃料タンク81内の状態を安定させ、漏れ判定を実行する機会を広げることができる。その際、キャニスタ83内の蒸発燃料濃度をパージ制御に用いることで効率良くパージ実行することができる。
[第10実施形態]
第10実施形態では、図22に示すように、パージバルブ87が配置されるパージ通路861は、キャニスタ83を介さず燃料回収通路82に接続されている。第1センサ11は、燃料回収通路82に配置されている。他の実施形態では、第1センサ11は、パージ通路861のうちパージバルブ87に対して燃料回収通路82側に配置されてもよい。このようにパージ通路861および第1センサ11が設けられることで、濃度計測部24によりキャニスタ83内の蒸発燃料濃度が計測される際に、蒸発燃料濃度を精度良く計測することができる。
また、第10実施形態では、図23に示すタンク側パージと、図24に示すキャニスタパージとを適宜選択して実行することができる。図23では、エンジン90作動中に経路切換弁15が閉じられ、パージバルブ87が開けられることで、吸気管91の負圧により燃料タンク81内の蒸発燃料が吸引される。図24では、エンジン90作動中に経路切換弁15が開けられ、パージバルブ87が開けられることで、吸気管91の負圧によりキャニスタ83内の蒸発燃料が吸引される。
[他の実施形態]
他の実施形態では、第1物理量は、蒸発燃料濃度に限らず、例えば蒸発燃料量または蒸発燃料流量などであってもよい。他の実施形態では、第1〜第10実施形態を適宜組み合わせて実施されてもよい。
他の実施形態では、絞り通路、オリフィス、および経路切換弁が設けられなくてもよい。その場合、基準圧測定は実施されず、また、漏れ無し判定閾値には予め設定された値が用いられる。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施可能である。
10:蒸発燃料漏れ検出装置 11:第1センサ
12:ポンプ 13:第2センサ
21、213、214、215、216:漏れ判定部
22、222:判定リセット部
80:蒸発燃料処理システム 81:燃料タンク
83:キャニスタ 84:大気連通路
87:パージバルブ 90:エンジン

Claims (14)

  1. 車両の燃料タンク(81)で発生する蒸発燃料をキャニスタ(83)に貯めつつ、パージバルブ(87)を制御して前記キャニスタの蒸発燃料をエンジン(90)に供給する蒸発燃料処理システム(80)において、蒸発燃料の漏れを検出する蒸発燃料漏れ検出装置であって、
    前記燃料タンクから前記キャニスタまでの経路(82)、または、前記キャニスタから前記パージバルブまでの経路(86)に配置され、その配置箇所のガスに関連する第1物理量を計測する第1センサ(11)と、
    前記キャニスタから大気連通路(84)までの経路(85)に配置されるポンプ(12)と、
    前記キャニスタから前記ポンプまでの経路(85)に配置され、その配置箇所のガスに関連する第2物理量を計測する第2センサ(13)と、
    前記第2物理量の時間変化値に基づき、前記蒸発燃料処理システムにおける蒸発燃料の漏れの有無を判定する漏れ判定部(21、213、214、215、216)と、
    前記第1物理量の時間変化値および前記第2物理量の時間変化値に基づき、前記漏れ判定部による漏れ判定をリセットする判定リセット部(22、222)と、
    を備える蒸発燃料漏れ検出装置。
  2. 前記判定リセット部(222)は、前記漏れ判定部による漏れ判定実行中に、前記第1物理量の時間変化値が判定中止閾値以上になった場合、前記漏れ判定部による漏れ判定を中止させる請求項1に記載の蒸発燃料漏れ検出装置。
  3. 前記判定リセット部(222)は、前記漏れ判定部による漏れ判定実行中に、前記車両のエンジン回転数が所定回転数以上になるか、または、前記車両のエンジン作動時間が所定時間以上になった場合、前記漏れ判定部による漏れ判定を中止させる請求項2に記載の蒸発燃料漏れ検出装置。
  4. 前記判定リセット部は、
    前記第2物理量の時間変化値が漏れ無し判定閾値(THn)以上であり、前記第1物理量の時間変化値が上限閾値(THu)以上であるか又は下限閾値(THl)以下である場合、前記漏れ判定部による判定結果を取り消し、
    前記第2物理量の時間変化値が前記漏れ無し判定閾値よりも小さく、前記第1物理量の時間変化値が前記上限閾値以上である場合、前記漏れ判定部による判定結果を取り消す、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の蒸発燃料漏れ検出装置。
  5. 前記第1物理量は、蒸発燃料濃度、蒸発燃料量、または蒸発燃料流量である請求項1〜4のいずれか一項に記載の蒸発燃料漏れ検出装置。
  6. 前記ポンプは、接続通路(85)と、当該接続通路から分岐後に再び合流する絞り通路(17)とにより前記キャニスタに接続されており、
    前記絞り通路に配置されるオリフィス(14)と、
    前記接続通路を通じて前記キャニスタを前記ポンプに連通させる状態と、前記絞り通路を通じて前記キャニスタを前記ポンプに連通させる状態とを切り換える経路切換弁(15)と、
    をさらに備える請求項1〜5のいずれか一項に記載の蒸発燃料漏れ検出装置。
  7. 前記漏れ判定部(213)は、前記車両の走行中に前記エンジンが停止しており、前記車両の走行用モータのバッテリー残量が一定値以上である場合、漏れ判定を開始する請求項1〜6のいずれか一項に記載の蒸発燃料漏れ検出装置。
  8. 前記漏れ判定部(214)は、前記車両の電源オフ直後に漏れ判定を開始する請求項1〜7のいずれか一項に記載の蒸発燃料漏れ検出装置。
  9. 前記漏れ判定部(215)は、前記車両の走行用モータのバッテリー充電中に漏れ判定を開始する請求項1〜8のいずれか一項に記載の蒸発燃料漏れ検出装置。
  10. 前記漏れ判定部(216)は、クルーズコントロール信号またはカーナビゲーション情報に基づき前記車両が定常運転状態であると判断された場合、漏れ判定を開始する請求項1〜9のいずれか一項に記載の蒸発燃料漏れ検出装置。
  11. 前記燃料タンク内の燃料の液面に接触するように、その液面の高さに応じて位置が変化する内蓋(31)をさらに備える請求項1〜10のいずれか一項に記載の蒸発燃料漏れ検出装置。
  12. 前記燃料タンクに送風可能な送風ファン(41)と、
    前記第1物理量の時間変化値が冷却実行閾値以上である場合、前記送風ファンを駆動させて前記燃料タンクを冷却させるタンク冷却部(23)と、
    をさらに備える請求項1〜11のいずれか一項に記載の蒸発燃料漏れ検出装置。
  13. 前記第1物理量の時間変化値がパージ実行閾値以上である場合、前記キャニスタ内の圧力が上昇するように前記ポンプを回転させて前記キャニスタ内の蒸発燃料濃度を計測する濃度計測部(24)と、
    前記キャニスタ内の蒸発燃料濃度に応じて前記パージバルブの制御量を決定し、前記蒸発燃料処理システムに指示するバルブ制御量決定部(25)と、
    をさらに備える請求項1〜12のいずれか一項に記載の蒸発燃料漏れ検出装置。
  14. 前記燃料タンクは、燃料回収通路(82)を通じて前記キャニスタに接続されており、
    前記パージバルブが配置されるパージ通路(861)は、前記キャニスタを介さず前記燃料回収通路に接続されており、
    前記第1センサは、前記燃料回収通路、または、前記パージ通路のうち前記パージバルブに対して前記燃料回収通路側に配置されている請求項1〜13のいずれか一項に記載の蒸発燃料漏れ検出装置。
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