JP2019196971A - 角度演算装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】始動スイッチがオフされた場合における角度演算装置の消費電力を低減することができる角度演算装置を提供する。【解決手段】角度演算装置30は、マイコン31と、回転監視部32とを備えている。マイコン31は、イグニッションスイッチ51がオンされている場合、モータの回転角度を演算するとともに、モータに供給される電力を制御する。マイコン31は、イグニッションスイッチ51がオフされている場合、その動作を停止する。回転監視部32は、イグニッションスイッチ51がオフされている場合、カウント値Cを間欠的に演算する。イグニッションスイッチ51がオンされた場合、マイコン31は、カウント値Cを用いて回転角度を演算する。【選択図】図2
Description
本発明は、角度演算装置に関する。
特許文献1の角度演算装置は、マイクロコンピュータ(以下、「マイコン」という。)を備え、マイコンは、主演算手段及び副演算手段として機能する。角度演算装置は、イグニッションスイッチがオンされた場合には、主演算手段によりモータの制御を実行し、イグニッションスイッチがオフされた場合には、主演算手段によるモータの制御を停止している。イグニッションスイッチがオンされた場合、主演算手段は、レゾルバにより検出されるモータ回転角度信号に基づいてモータの回転角度を演算するとともに、演算した回転角度に基づいてモータの制御を実行している。一方、イグニッションスイッチがオフされた場合においても、ステアリングホイールが回転操作されることがある。この場合、モータの回転角度は変化する。そこで、イグニッションスイッチがオフされた場合、主演算手段による回転角度の演算を停止する一方、副演算手段によりモータの回転角度の演算を継続している。これにより、特許文献1の角度演算装置は、イグニッションスイッチがオフされた場合において、モータの回転角度の変化を監視している。
角度演算装置が消費するバッテリの電力を低減することが求められている。特許文献1の角度演算装置では、イグニッションスイッチがオフされた場合であっても回転角度の演算を継続するべく、副演算手段を機能させることによってマイコンが動作していることから、角度演算装置の消費電力の低減において改善の余地がある。
上記課題を解決する角度演算装置は、モータの回転角度を検出する検出部からの検出信号に基づいて前記モータの回転角度を演算する第1の演算部と、前記検出部からの前記検出信号に基づいて前記回転角度を演算するために用いる情報として前記モータの多回転数を示す情報である回転数情報を演算する第2の演算部とを備え、車両の始動スイッチがオフされている場合、前記第1の演算部は停止するとともに、前記第2の演算部は前記回転数情報を演算し、前記始動スイッチがオンされた場合、前記第1の演算部は前記始動スイッチがオフされていた間に前記第2の演算部が演算した前記回転数情報を用いて前記回転角度を演算する。
上記構成によれば、回転数情報は、始動スイッチがオンされた場合に第1の演算部がモータの回転角度を演算する際に用いられる情報であり、第2の演算部は、モータの回転角度を演算するわけではなく、この回転数情報を演算している。したがって、第2の演算部による、モータの回転数情報の演算負荷を、モータの回転角度の演算負荷よりも小さくすることとし、それだけ、第2の演算部による消費電力を低減することが可能となる。これにより、始動スイッチがオフされた場合における角度演算装置の消費電力を低減することができるようになる。
上記の角度演算装置において、前記第2の演算部は、特定の入力に対して定められた出力をするASICであり、前記第1の演算部は、記憶部に記憶したプログラムを読み出して、当該プログラムに応じた演算を実行するマイクロコンピュータであることが好ましい。
始動スイッチがオフされた場合において動作することになるのは、特定の入力に対して定められた出力をするASICである。このASICは、マイクロコンピュータよりも簡素な構成によって実現される。このことから、始動スイッチがオフされた場合には、マイクロコンピュータがプログラムに応じた演算を実行する場合よりも、角度演算装置の消費電力を低減することが可能となる。
上記の角度演算装置において、前記第2の演算部は、前記始動スイッチがオフされている場合、前記モータの回転が検出されたときには、前記モータの回転が検出されないときよりも短い周期で間欠的に前記回転数情報を演算することが好ましい。
始動スイッチがオフされている間は、角度演算装置の消費電力の低減とモータの回転の監視とを両立させる必要がある。そこで、上記構成によれば、モータの回転が検出されないような、モータの回転数情報が変化する可能性の低い状況では、モータの回転が検出されるような、モータの回転数情報が変化する可能性の高い状況よりも、長い周期で間欠的に演算することにより、角度演算装置の消費電力を低減することができる。これにより、始動スイッチがオフされている間において、角度演算装置の消費電力の低減と、モータの回転の監視とを両立させることができる。
上記の角度演算装置において、前記第2の演算部は、前記検出部により検出された現在の検出信号の電圧値と前記検出部により検出された前回の検出信号の電圧値との偏差が閾値以上である場合、前記モータの回転を検出することが好ましい。
モータが回転している場合には、検出部により検出される検出信号の電圧値は変化する。そこで、上記構成によれば、第2の演算部は、検出信号の電圧値の変化を把握することで、モータの回転を検出することができる。電圧値の偏差が閾値以上であることに基づいてモータの回転を検出することから、実際にはモータが回転していないものの、微小な振動(ノイズ)によってモータが回転したものと判定されることが抑えられる。
上記の角度演算装置において、前記第2の演算部は、前記始動スイッチがオフされている場合、間欠的に前記回転数情報を演算するものであって、前記始動スイッチがオンされている場合よりも長い周期で間欠的に前記回転数情報を演算することが好ましい。
上記構成によれば、始動スイッチがオフされている場合には、始動スイッチがオンされている場合よりも、第2の演算部が回転数情報を演算する頻度を少なくすることができる。このことから、始動スイッチがオフされている間における第2の演算部の消費電力を低減することが可能となる。
本発明の角度演算装置によれば、始動スイッチがオフされた場合における角度演算装置の消費電力を低減することができる。
以下、電動パワーステアリング装置(以下、「EPS」という。)に搭載された角度演算装置の一実施形態について説明する。
図1に示すように、EPSは、運転者によるステアリングホイール10の操作に基づいて転舵輪15,15を転舵させる操舵機構1と、操舵機構1にステアリング操作を補助するための補助力を発生させるモータ20を有するアクチュエータ3と、モータ20の回転角度θを検出するとともにモータ20を制御する角度演算装置30とを備えている。
図1に示すように、EPSは、運転者によるステアリングホイール10の操作に基づいて転舵輪15,15を転舵させる操舵機構1と、操舵機構1にステアリング操作を補助するための補助力を発生させるモータ20を有するアクチュエータ3と、モータ20の回転角度θを検出するとともにモータ20を制御する角度演算装置30とを備えている。
操舵機構1は、ステアリングホイール10が連結されているステアリングシャフト11と、ステアリングシャフト11の回転に応じて軸方向に往復移動する転舵軸としてのラックシャフト12とを有している。ステアリングシャフト11は、ステアリングホイール10と連結されたコラムシャフト11aと、コラムシャフト11aの下端部に連結されたインターミディエイトシャフト11bと、インターミディエイトシャフト11bの下端部に連結されたピニオンシャフト11cとを有している。ラックシャフト12とピニオンシャフト11cとは、所定の交差角をもって配置されており、ラックシャフト12に形成されたラック歯とピニオンシャフト11cに形成されたピニオン歯とが噛合されることでラックアンドピニオン機構13が構成されている。また、ラックシャフト12の両端には、タイロッド14,14が連結されており、タイロッド14,14の先端は、転舵輪15,15が組み付けられた図示しないナックルに連結されている。したがって、EPSでは、ステアリング操作に伴うステアリングシャフト11の回転運動は、ラックアンドピニオン機構13を介してラックシャフト12の軸方向の往復直線運動に変換される。この軸方向の往復直線運動がタイロッド14,14を介してナックルに伝達されることにより、転舵輪15,15の転舵角、すなわち車両の進行方向が変更される。
アクチュエータ3は、モータ20及び減速機構21を備えている。モータ20の回転軸20aは、減速機構21を介してコラムシャフト11aに連結されている。モータ20の回転軸20aは、多回転することができる。減速機構21は、モータ20の回転を減速し、当該減速した回転力をコラムシャフト11aに伝達する。すなわち、ステアリングシャフト11にモータ20のトルクが補助力(アシスト力)として付与されることにより、運転者のステアリング操作が補助される。
角度演算装置30は、車両に設けられた各種のセンサの検出結果に基づいて、モータ20を制御する。各種のセンサとしては、例えばトルクセンサ40及び回転角度センサ41が設けられている。トルクセンサ40は、コラムシャフト11aに設けられている。回転角度センサ41は、モータ20に設けられている。トルクセンサ40は、運転者のステアリング操作に伴いステアリングシャフト11に付与される操舵トルクThを検出する。回転角度センサ41は、モータ20の回転軸20aの実際の回転角度θを演算するための検出信号を生成する。角度演算装置30は、回転角度センサ41により生成される検出信号に基づいて、モータ20の実際の回転角度θを演算する。回転角度センサ41には、モータ20の回転軸20aの回転に応じて変化する磁気を検出することによって検出信号を生成して電圧値として出力する磁気センサが採用される。磁気センサとしては、例えばMRセンサ(磁気抵抗効果センサ)が採用されている。回転角度センサ41は、2つの磁気センサ素子からなるブリッジ回路を有しており、これらの磁気センサ素子によりそれぞれ電気信号(電圧)を生成している。一方の磁気センサ素子により生成される電気信号の位相は、他方の磁気センサ素子により生成される電気信号の位相から90度ずれている。そこで、本実施形態では、一方の磁気センサ素子により生成される電気信号を正弦波信号Ssinとみなし、他方の磁気センサ素子により生成される電気信号を余弦波信号Scosとみなす。これらの正弦波信号Ssin及び余弦波信号Scosは、回転角度センサ41の検出信号である。角度演算装置30は、回転角度センサ41により検出された検出信号(正弦波信号Ssin及び余弦波信号Scos)に基づいて、モータ20の回転角度θを演算する。そして、角度演算装置30は、各センサの出力値に基づいて、操舵機構1に付与する目標のトルクを設定し、実際のモータ20のトルクが目標のトルクとなるように、モータ20に供給される電力を制御する。
角度演算装置30の構成について説明する。
図2に示すように、角度演算装置30は、マイコン31と、回転監視部32とを備えている。なお、マイコン31は、第1の演算部の一例であり、回転監視部32は、第2の演算部の一例である。また、回転角度センサ41は、検出部の一例である。
図2に示すように、角度演算装置30は、マイコン31と、回転監視部32とを備えている。なお、マイコン31は、第1の演算部の一例であり、回転監視部32は、第2の演算部の一例である。また、回転角度センサ41は、検出部の一例である。
マイコン31は、イグニッションスイッチ51がオンされている場合、モータ20の回転角度θを演算するとともに、モータ20に供給される電力を制御する。マイコン31は、所定の演算周期でモータ20の回転角度θを演算する。マイコン31の演算周期は、モータ20の回転軸20aが回転したことを迅速に検出できるような短い周期に設定されている。モータ20に供給される電力の電力源はバッテリ50である。マイコン31は、例えばマイクロプロセッシングユニット等からなる。マイコン31には、回転監視部32が接続されている。回転監視部32は、電子回路やフリップフロップ等を組み合わせた論理回路をパッケージ化して構成したものである。回転監視部32は、いわゆるASIC(application specific integrated circuit:特定用途向け集積回路)である。マイコン31は、その記憶部に記憶されているプログラムを読み出して、当該プログラムに応じた演算を実行する。回転監視部32は、特定の入力(ここでは、回転角度センサ41の検出信号)に対して定められた出力を行う。
回転監視部32には、バッテリ50から供給される電力である供給電圧を降圧して定電圧を供給する電源回路100が設けられている。バッテリ50と電源回路100との間には、バッテリ50から供給される電力の通電及び遮断を切り替える始動スイッチとしてのイグニッションスイッチ51が設けられている。運転者が車両に設けられたスイッチを操作することにより、イグニッションスイッチ51のオンオフが切り替えられる。イグニッションスイッチ51がオンされている場合、電源回路100にはオン信号が入力されるとともに、バッテリ50と電源回路100との間でイグニッションスイッチ51を通じて電力が通電される。イグニッションスイッチ51がオフされている場合、電源回路100にはオフ信号が入力されるとともに、バッテリ50と電源回路100との間でイグニッションスイッチ51を通じて電力が遮断される。
バッテリ50と電源回路100との間でイグニッションスイッチ51を通じて電力が通電される場合、マイコン31には電力が供給される。すなわち、イグニッションスイッチ51がオンされている場合、マイコン31には電力が供給され、マイコン31は動作する。一方、バッテリ50と電源回路100との間でイグニッションスイッチ51を通じて電力が遮断される場合、マイコン31には電力が供給されない。すなわち、イグニッションスイッチ51がオフされている場合、マイコン31には電力が供給されず、マイコン31は動作を停止する。
また、電源回路100には、バッテリ50が直結されている。すなわち、回転監視部32には、イグニッションスイッチ51のオン及びオフに関係なく、バッテリ50から電力が常時供給されている。回転監視部32には、回転角度センサ41が接続されている。また、マイコン31にも、回転角度センサ41が接続されている。
回転監視部32は、カウンタ回路101及び通信インターフェース102を備えている。カウンタ回路101には、イグニッションスイッチ51のオン及びオフに関係なく、バッテリ50から電力が供給される。通信インターフェース102には、イグニッションスイッチ51がオンされている場合、バッテリ50から電力が供給される。
カウンタ回路101は、回転角度センサ41により生成される検出信号(正弦波信号Ssin及び余弦波信号Scos)を取得する。カウンタ回路101は、検出信号に基づいて、モータ20の回転角度θを演算するために用いるカウント値Cを演算する。カウント値Cは、モータ20の多回転数を示す回転数情報である。本実施形態では、カウント値Cは、モータ20の回転軸20aの回転位置がその基準位置(中立位置)に対して何回転しているかを示す情報である。
カウンタ回路101は、増幅器103、コンパレータ104と、象限判定部105と、カウンタ106とを備えている。
増幅器103は、回転角度センサ41により生成される検出信号(正弦波信号Ssin及び余弦波信号Scos)を電圧値として取得する。増幅器103は、回転角度センサ41から取得した検出信号を増幅し、コンパレータ104に出力する。
増幅器103は、回転角度センサ41により生成される検出信号(正弦波信号Ssin及び余弦波信号Scos)を電圧値として取得する。増幅器103は、回転角度センサ41から取得した検出信号を増幅し、コンパレータ104に出力する。
コンパレータ104は、回転角度センサ41により生成される電圧値(増幅器103で増幅された電圧値)が、設定された閾値よりも高い値であればHiレベル、低い値であればLoレベルの信号を生成する。この閾値は、例えば「0」に設定される。すなわち、コンパレータ104は、電圧値(増幅器103で増幅された電圧値)が正である場合にはHiレベル、負である場合にはLoレベルの信号を生成する。
象限判定部105は、コンパレータ104により生成されるHiレベルの信号とLoレベルの信号との組み合わせから、モータ20の回転軸20aの回転位置が考えられる4つの象限のうちのどの象限に位置しているかを判定する。モータ20の回転軸20aの基準位置は、例えばステアリングホイール10が中立位置にあるときのモータ20の回転軸20aの回転位置であり、このときの回転角度θは例えば「0」度である。
図3に示すように、Hiレベルの信号とLoレベルの信号との組み合わせ、すなわち検出信号の正負の組み合わせから、モータ20の回転軸20aの1回転を、90度ごとに4つの象限に分割している。4つの象限は、具体的にはつぎの通りである。
第1象限は、正弦波信号Ssin及び余弦波信号Scosの双方がHiレベルであるときの象限である。モータ20の回転軸20aの回転位置が第1象限内にある場合、モータ20の回転角度θは0〜90度の範囲にある。
第2象限は、正弦波信号SsinがHiレベルかつ余弦波信号ScosがLoレベルであるときの象限である。モータ20の回転軸20aの回転位置が第2象限内にある場合、モータ20の回転角度θは90〜180度の範囲にある。
第3象限は、正弦波信号Ssin及び余弦波信号Scosの双方がLoレベルであるときの象限である。モータ20の回転軸20aの回転位置が第3象限内にある場合、モータ20の回転角度θは180〜270度の範囲にある。
第4象限は、正弦波信号SsinがLoレベルかつ余弦波信号ScosがHiレベルであるときの象限である。モータ20の回転軸20aの回転位置が第4象限内にある場合、モータ20の回転角度θは270〜360度の範囲にある。
図2に示すように、象限判定部105は、コンパレータ104により生成されるHiレベルの信号とLoレベルの信号とに基づいて、左回転フラグFlあるいは右回転フラグFrを生成する。象限判定部105は、モータ20の回転軸20aの回転位置が存在する象限が隣接する象限に変化するたびに、単位回転量(90度)の回転がなされたものとする。また、モータ20の回転軸20aの回転位置がモータ20の回転の前に存在していた象限とモータ20の回転の後に存在している象限との関係から、モータ20の回転軸20aの回転方向を特定する。象限判定部105は、モータ20の回転軸20aの回転位置が存在する象限が例えば第1象限から第2象限へ変化する等の、象限が反時計回り方向へ変化している場合、左回転フラグFlを生成する。象限判定部105は、モータ20の回転軸20aの回転位置が存在する象限が例えば第1象限から第4象限へ変化する等の、象限が時計回り方向へ変化している場合、右回転フラグFrを生成する。
カウンタ106は、象限判定部105により取得される左回転フラグFlあるいは右回転フラグFrに基づいて、カウント値Cを演算する。カウンタ106は、フリップフロップ等を組み合わせた論理回路である。カウント値Cは、モータ20の回転軸20aの回転位置が、その基準位置に対して、単位回転量(90度)だけ回転した回数を示している。カウンタ106は、象限判定部105から左回転フラグFlを取得する度にインクリメント(カウント値Cを1加算)し、象限判定部105から右回転フラグFrを取得する度にデクリメント(カウント値Cを1減算)する。このように、カウンタ106は、回転角度センサ41から検出信号が生成される度にカウント値Cを演算し、そのカウント値Cを記憶している。
通信インターフェース102は、イグニッションスイッチ51がオンされている場合、カウンタ106に記憶されているカウント値Cをマイコン31に出力する。一方、通信インターフェース102は、イグニッションスイッチ51がオフされている場合、動作しない。
電源回路100は、入力されるオン信号あるいはオフ信号に基づいて、イグニッションスイッチ51のオンオフを把握する。電源回路100は、複数の周期(周期Toff及び周期Ton)を記憶している。電源回路100は、選択された周期ごとに回転角度センサ41及びカウンタ回路101に間欠的に通電する通電部を備えている。
電源回路100は、イグニッションスイッチ51がオンされている場合、バッテリ50から常時供給されている電力を用いて、回転角度センサ41及びカウンタ回路101に周期Tonで間欠的に通電する。これにより、電源回路100は、回転角度センサ41及びカウンタ回路101を周期Tonで間欠的に動作させる。
一方、電源回路100は、イグニッションスイッチ51がオフされている場合、バッテリ50から常時供給されている電力を用いて、回転角度センサ41及びカウンタ回路101に周期Tonよりも長い周期である周期Toffで間欠的に通電する。これにより、電源回路100は、回転角度センサ41及びカウンタ回路101を周期Toffで間欠的に動作させ、カウント値Cを間欠的に演算させる。
電源回路100は、回転角度センサ41により検出された検出信号を取得する。電源回路100は、今回の検出信号の電圧値と前回の(直前の演算周期で検出された)検出信号の電圧値との偏差が閾値以上である場合、モータ20の回転を検出している。この閾値は、ノイズ等の影響による偏差ではなく、モータ20が回転したことに起因する電圧値の偏差と考えられる程度の値に設定される。電源回路100は、回転角度センサ41により検出された検出信号の電圧値の変化をトリガとして、回転角度センサ41及びカウンタ回路101へ間欠的に通電する際の周期Toffを変更している。電源回路100は、モータ20の回転が検出されていない場合には第1の周期Toff1で、モータ20の回転が検出されている場合には第1の周期Toff1よりも短い周期である第2の周期Toff2で、回転角度センサ41及びカウンタ回路101へ間欠的に通電する。第1の周期Toff1及び第2の周期Toff2は、ともに周期Tonよりも長い周期である。マイコン31の演算周期は、周期Ton以上の周期に設定されている。また、電源回路100は、モータ20の回転が検出されてからの時間を計測する計時部を備えている。電源回路100は、今回の検出信号の電圧値と前回の検出信号の電圧値との偏差が閾値未満である場合、モータ20の回転が検出されていないものと判定する。電源回路100は、第1の周期Toff1から第2の周期Toff2に切り替えた後、所定時間、モータ20の回転が検出されていない場合、第2の周期Toff2から第1の周期Toff1に切り替え、回転角度センサ41及びカウンタ回路101へ第1の周期Toff1で間欠的に通電する。これにより、イグニッションスイッチ51がオフされている場合には、回転角度センサ41及びカウンタ回路101は、第1の周期Toff1あるいは第2の周期Toff2で間欠的に動作し、第1の周期Toff1あるいは第2の周期Toff2でカウント値Cが間欠的に演算されることになる。なお、周期Ton、第1の周期Toff1、及び第2の周期Toff2は、それぞれモータ20の回転軸20aが、単位回転量(90度)だけ回転したことを見逃さない程度の周期に設定されている。第2の周期Toff2を第1の周期Toff1よりも短い周期とするのは、モータ20の回転が検出された場合はモータ20の回転が検出されていない場合よりも、モータ20の回転軸20aが高速で回転しやすいためである。
マイコン31は、イグニッションスイッチ51がオンされた場合、回転監視部32により取得されるカウント値C及び回転角度センサ41により生成される検出信号に基づいて、モータ20の回転角度θを演算する。詳しくは、マイコン31は、回転角度センサ41により生成される2つの検出信号からアークタンジェントを求めることにより、回転角度θを算出する。また、マイコン31は、回転監視部32により取得されるカウント値Cに基づいて、モータ20の回転軸20aが1周(360度)単位で何周しているかを把握する。マイコン31は、回転角度θに対して、カウント値Cに基づいたモータ20の回転軸20aの多回転数に360度を乗算した値を加算することにより、モータ20の絶対回転角度を演算する。そして、マイコン31は、モータ20とステアリングシャフト11との間に介在される減速機構21の減速比等を考慮すれば、モータ20の絶対回転角度からステアリング絶対回転角度を演算することもできる。角度演算装置30は、このようにして求められたモータ20の絶対回転角度を用いることにより、モータ20に供給する電力を制御する。
角度演算装置30の動作状態を説明する。
図4に示すように、イグニッションスイッチ51がオンされている場合、マイコン31にはバッテリ50からの電力が供給される。これにより、マイコン31は動作し、モータ20の回転角度θを演算する。また、イグニッションスイッチ51がオンされている場合、回転角度センサ41及びカウンタ回路101にはバッテリ50からの電力が間欠的に供給されることにより、カウンタ回路101はカウント値Cを周期Tonで間欠的に演算する。なお、バッテリ50からの電力の電圧値であるバッテリ電圧は、マイコン31を動作させることのできる動作閾値を超えている。
図4に示すように、イグニッションスイッチ51がオンされている場合、マイコン31にはバッテリ50からの電力が供給される。これにより、マイコン31は動作し、モータ20の回転角度θを演算する。また、イグニッションスイッチ51がオンされている場合、回転角度センサ41及びカウンタ回路101にはバッテリ50からの電力が間欠的に供給されることにより、カウンタ回路101はカウント値Cを周期Tonで間欠的に演算する。なお、バッテリ50からの電力の電圧値であるバッテリ電圧は、マイコン31を動作させることのできる動作閾値を超えている。
時間T1に示すように、イグニッションスイッチ51がオフされた場合、マイコン31へのバッテリ50からの電力の供給は停止される。このため、マイコン31はモータ20の回転角度θを演算しない。一方、カウンタ回路101には、イグニッションスイッチ51がオフされている場合においても通電が継続される。回転監視部32は、マイコン31が動作を停止するタイミングで、周期Tonから第1の周期Toff1に切り替えて、カウント値Cを第1の周期Toff1で間欠的に演算する。
時間T2に示すように、イグニッションスイッチ51がオフされている場合においても、モータ20は回転することがある。例えばステアリングホイール10が操作されることによりモータ20は回転する。回転監視部32の電源回路100は、今回の検出信号の電圧値と前回の検出信号の電圧値との偏差が閾値以上である場合、モータ20の回転を検出している。回転監視部32は、イグニッションスイッチ51がオフされている場合にモータ20の回転を検出すると、第1の周期Toff1から第2の周期Toff2に切り替えて、カウント値Cを第2の周期Toff2で間欠的に演算する。この場合に、回転角度センサ41により生成される検出信号に基づいて、モータ20の回転軸20aの回転位置が存在する象限が変化する旨判定されると、カウンタ106に記憶されているカウント値Cはインクリメントあるいはデクリメントされることになる。
時間T3に示すように、回転監視部32は、第1の周期Toff1から第2の周期Toff2に切り替えた後、所定時間、モータ20の回転が検出されていない場合、第2の周期Toff2から第1の周期Toff1に切り替えて、カウント値Cを第1の周期Toff1で間欠的に演算する。
時間T4に示すように、イグニッションスイッチ51がオンされた場合、通信インターフェース102及びマイコン31へバッテリ50からの電力の供給が開始される。マイコン31は、イグニッションスイッチ51がオフされていた期間に回転監視部32(カウンタ回路101)が演算したカウント値Cを取得する。マイコン31は、このカウント値Cを用いてモータ20の回転角度θを演算する。また、回転監視部32は、第1の周期Toff1(あるいは第2の周期Toff2)から周期Tonに切り替えて、カウント値Cを周期Tonで間欠的に演算する。
本実施形態の作用及び効果を説明する。
(1)カウント値Cは、イグニッションスイッチ51がオンされた場合にマイコン31がモータ20の回転角度θを演算する際に用いられる情報である。回転監視部32(カウンタ回路101)は、モータ20の回転角度θを演算するわけではなく、このカウント値Cを演算している。したがって、回転監視部32による、カウント値Cの演算負荷を、モータ20の回転角度θの演算負荷よりも小さくすることとし、それだけ、イグニッションスイッチ51がオフされた場合における角度演算装置30の消費電力を低減することができるようになる。
(1)カウント値Cは、イグニッションスイッチ51がオンされた場合にマイコン31がモータ20の回転角度θを演算する際に用いられる情報である。回転監視部32(カウンタ回路101)は、モータ20の回転角度θを演算するわけではなく、このカウント値Cを演算している。したがって、回転監視部32による、カウント値Cの演算負荷を、モータ20の回転角度θの演算負荷よりも小さくすることとし、それだけ、イグニッションスイッチ51がオフされた場合における角度演算装置30の消費電力を低減することができるようになる。
(2)イグニッションスイッチ51がオフされた場合において動作することになるのは、特定の入力に対して予め定めた出力をする回転監視部32である。この回転監視部32は、マイコン31よりも簡素な構成によって実現されるASICである。マイコン31は例えばROM(Read Only Memory)やRAM(Randam Access Memory)等の記憶媒体からの演算式等を読み込んで各種の演算を行うものである一方、ASICは設計時に定められた演算式のみを実行するものである。このことから、イグニッションスイッチ51がオフされた場合には、マイコン31がプログラムに応じた演算を実行する場合よりも、角度演算装置30の消費電力を低減することが可能となる。
(3)イグニッションスイッチ51がオフされている間は、角度演算装置30の消費電力の低減とモータ20の回転の監視とを両立させる必要がある。そこで、本実施形態では、モータ20の回転が検出されないような、モータ20の回転軸20aの回転位置の象限が変化する可能性の低い状況では、回転監視部32はカウント値Cを第2の周期Toff2よりも長い周期である第1の周期Toff1で間欠的に演算することにより、角度演算装置30の消費電力を低減することができる。これにより、イグニッションスイッチ51がオフされている間において、角度演算装置30の消費電力の低減と、モータ20の回転の監視とを両立させることができる。
(4)モータ20が回転している場合には、回転角度センサ41により検出される検出信号の電圧値は変化する。そこで、本実施形態では、回転監視部32の電源回路100は、今回の検出信号の電圧値と前回の検出信号の電圧値との偏差に基づいて、検出信号の電圧値の変化を把握することで、モータ20の回転を検出することができる。電圧値の偏差が閾値以上であることに基づいてモータ20の回転を検出することから、実際にはモータ20が回転していないものの、微小な振動(ノイズ)によってモータ20が回転したと判定されることが抑えられる。
(5)モータ20の回転軸20aが回転し始めてから、モータ20の回転速度は徐々に高速になるため、モータ20の回転が検出されている場合には、モータ20の回転軸20aの回転位置の象限が変化しやすい。そこで、モータ20の回転が検出されるような、モータ20の回転軸20aの回転位置の象限が変化する可能性の高い状況では、回転監視部32はカウント値Cを第1の周期Toff1よりも短い周期である第2の周期Toff2で間欠的に演算している。これにより、回転監視部32は、回転監視部32の消費電力を低減するなかで、モータ20の回転軸20aが単位回転量だけ回転したことを見逃すことなくカウント値Cを演算することができる。
(6)電源回路100は、イグニッションスイッチ51がオフされている場合、回転角度センサ41及びカウンタ回路101に周期Tonよりも長い周期である周期Toffで間欠的に通電している。このことから、イグニッションスイッチ51がオフされている場合には、イグニッションスイッチ51がオンされている場合よりも、回転監視部32がカウント値Cを演算する頻度を少なくすることができる。これにより、イグニッションスイッチ51がオフされている場合における回転監視部32の消費電力を低減することが可能となる。
なお、本実施形態は次のように変更してもよい。また、以下の他の実施形態は、技術的に矛盾しない範囲において、互いに組み合わせることができる。
・本実施形態では、電源回路100は、今回の検出信号の電圧値と前回の検出信号の電圧値との偏差に基づいてモータ20の回転を検出したが、これに限らない。例えば、電源回路100は、象限判定部105により生成された右回転フラグFrあるいは左回転フラグFlを取得する。電源回路100は、イグニッションスイッチ51がオフされている場合、右回転フラグFrあるいは左回転フラグFlが入力されていることをトリガとして、モータ20の回転を検出するようにしてもよい。
・本実施形態では、電源回路100は、今回の検出信号の電圧値と前回の検出信号の電圧値との偏差に基づいてモータ20の回転を検出したが、これに限らない。例えば、電源回路100は、象限判定部105により生成された右回転フラグFrあるいは左回転フラグFlを取得する。電源回路100は、イグニッションスイッチ51がオフされている場合、右回転フラグFrあるいは左回転フラグFlが入力されていることをトリガとして、モータ20の回転を検出するようにしてもよい。
・電源回路100は、モータ20の回転が検出されていない場合には第1の周期Toff1で、モータ20の回転が検出されている場合には第1の周期Toff1よりも短い周期である第2の周期Toff2で、回転角度センサ41及びカウンタ回路101へ間欠的に通電したが、これに限らない。電源回路100は、モータ20の回転が検出されていないときも、モータ20の回転が検出されたときにも、回転角度センサ41及びカウンタ回路101へ同じ周期(例えば周期Toff2)で間欠的に通電してもよい。この場合、電源回路100は、モータ20が回転しているか否かを検出する必要はない。
・電源回路100は、イグニッションスイッチ51がオフされている場合、回転角度センサ41及びカウンタ回路101に周期Tonよりも長い周期である周期Toffで間欠的に通電したが、これに限らない。例えば、電源回路100は、イグニッションスイッチ51がオフされている場合もオンされている場合も、回転角度センサ41及びカウンタ回路101へ同じ周期(例えば周期Toff2)で間欠的に通電してもよい。
・本実施形態では、回転監視部32は、特定の入力に対して定められた演算を実行するASICであったが、これに限らない。例えば回転監視部32は、マイクロプロセッシングユニット等からなるマイコンによって実現してもよい。また、回転監視部32は、その記憶部に記憶されているプログラムを読み出して当該プログラムに応じた演算を実行するものであってもよい。これらの場合であっても、回転角度θの演算負荷よりも演算負荷の小さいカウント値Cを演算することになる分、回転監視部32の構成はマイコン31の構成よりも簡素な構成とすることができる。
・回転角度センサ41は、MRセンサであったが、例えばホール素子を用いたセンサであってもよいし、レゾルバを用いたセンサであってもよい。
・回転角度センサ41は、例えばステアリングシャフト11の回転角度を検出するようにしてもよい。ステアリングシャフト11の回転角度は、モータ20とステアリングシャフト11との間に介在される減速機構21の減速比等を考慮すれば、モータ20の回転角度θに換算することができる。
・回転角度センサ41は、例えばステアリングシャフト11の回転角度を検出するようにしてもよい。ステアリングシャフト11の回転角度は、モータ20とステアリングシャフト11との間に介在される減速機構21の減速比等を考慮すれば、モータ20の回転角度θに換算することができる。
・回転監視部32は、電源回路100を備えていたが、これに限らない。電源回路100は、角度演算装置30の内部かつ回転監視部32の外部に設けるようにしてもよい。
・回転監視部32は、イグニッションスイッチ51がオンされている場合においても、カウント値Cを間欠的に演算したが、イグニッションスイッチ51がオンされている場合には、カウント値Cを演算しないようにしてもよい。この場合、イグニッションスイッチ51がオンからオフへと切り替わると、例えばマイコン31は現在の回転角度θを記憶し、回転監視部32は動作を開始してからカウント値Cを間欠的に演算して記憶する。そして、イグニッションスイッチ51がオフからオンに切り替わると、マイコン31は、イグニッションスイッチ51がオフされていた期間に回転監視部32が演算したカウント値C及び記憶した回転角度θを読み出し、モータ20の回転角度θを演算する。
・回転監視部32は、イグニッションスイッチ51がオンされている場合においても、カウント値Cを間欠的に演算したが、イグニッションスイッチ51がオンされている場合には、カウント値Cを演算しないようにしてもよい。この場合、イグニッションスイッチ51がオンからオフへと切り替わると、例えばマイコン31は現在の回転角度θを記憶し、回転監視部32は動作を開始してからカウント値Cを間欠的に演算して記憶する。そして、イグニッションスイッチ51がオフからオンに切り替わると、マイコン31は、イグニッションスイッチ51がオフされていた期間に回転監視部32が演算したカウント値C及び記憶した回転角度θを読み出し、モータ20の回転角度θを演算する。
・マイコン31は、回転監視部32(カウンタ回路101及び通信インターフェース102)を介して、回転角度センサ41の検出信号を取り込んでもよい。この場合、回転角度センサ41は、イグニッションスイッチ51がオンされている間、マイコン31と同様に常時通電される。
・本実施形態のEPSは、モータ20の回転軸20aとラックシャフト12の軸線とが平行なEPSに具体化してもよいし、回転軸20aとラックシャフト12とが同軸に存在するEPSに適用してもよい。また、EPSに限らず、例えばステアバイワイヤ式のステアリング装置に具体化してもよい。
・本実施形態のEPSが搭載される車両は、駆動源にエンジンを採用するいわゆる内燃機関を有する車両であってもよいし、駆動源にモータを採用するいわゆる電動車両であってもよい。なお、電動車両の場合、始動スイッチは、駆動源としてのモータを始動するスイッチである。
1…操舵機構、3…アクチュエータ、10…ステアリングホイール、11…ステアリングシャフト、12…ラックシャフト、15…転舵輪、20…モータ、20a…回転軸、21…減速機構、30…角度演算装置、31…マイコン、32…回転監視部、40…トルクセンサ、41…回転角度センサ、50…バッテリ、51…イグニッションスイッチ、100…電源回路、101…カウンタ回路、102…通信インターフェース、103…増幅器、104…コンパレータ、105…象限判定部、106…カウンタ、θ…回転角度、C…カウント値、Fl…左回転フラグ、Fr…右回転フラグ、Ssin…正弦波信号、Scos…余弦波信号、Th…操舵トルク、Ton,Toff…周期、Toff1…第1の周期、Toff2…第2の周期。
Claims (5)
- モータの回転角度を検出する検出部からの検出信号に基づいて前記モータの回転角度を演算する第1の演算部と、前記検出部からの前記検出信号に基づいて前記回転角度を演算するために用いる情報として前記モータの多回転数を示す情報である回転数情報を演算する第2の演算部とを備え、
車両の始動スイッチがオフされている場合、前記第1の演算部は停止するとともに、前記第2の演算部は前記回転数情報を演算し、
前記始動スイッチがオンされた場合、前記第1の演算部は前記始動スイッチがオフされていた間に前記第2の演算部が演算した前記回転数情報を用いて前記回転角度を演算する角度演算装置。 - 前記第2の演算部は、特定の入力に対して定められた出力をするASICであり、
前記第1の演算部は、記憶部に記憶したプログラムを読み出して、当該プログラムに応じた演算を実行するマイクロコンピュータである請求項1に記載の角度演算装置。 - 前記第2の演算部は、前記始動スイッチがオフされている場合、前記モータの回転が検出されたときには、前記モータの回転が検出されないときよりも短い周期で間欠的に前記回転数情報を演算する請求項1または2に記載の角度演算装置。
- 前記第2の演算部は、前記検出部により検出された現在の検出信号の電圧値と前記検出部により検出された前回の検出信号の電圧値との偏差が閾値以上である場合、前記モータの回転を検出する請求項3に記載の角度演算装置。
- 前記第2の演算部は、前記始動スイッチがオフされている場合、間欠的に前記回転数情報を演算するものであって、
前記始動スイッチがオンされている場合よりも長い周期で間欠的に前記回転数情報を演算する請求項1〜4のいずれか一項に記載の角度演算装置。
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