JP6885171B2 - 車両制御装置 - Google Patents
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Description
従来技術において、コンパレータの閾値は、正弦信号および余弦信号に対して1つだけ設定されている。当該閾値は、モータの回転角度が180°変化する毎に第1信号および第2信号を生成する観点で設定されている。正弦信号および余弦信号の正負の組み合わせ、すなわち第1信号および第2信号の組み合わせによって座標の象限が均等に4つに区分されている。すなわち、モータの回転角度が90°変化する毎に、モータの回転角度の位相が第1〜第4象限のいずれかに遷移したことを検知している。
図1に示すように、制御対象としてのEPS10は、操舵機構20、アシストトルク付与機構30、制御装置40、およびバッテリ80を備えている。
ECU41は、IGオフ時には、バッテリの消費電力の低減のために給電が停止される。そのため、ECU41は、IGオフ中において、ステアリングホイール21の絶対操舵角θsの変化を検出できない。すなわち、IGオフ中にステアリングホイール21の絶対操舵角θsに変化が生じている状態でIGオンとなった場合、ECU41は、本来、変化後の最新の絶対操舵角θsに基づきモータ31を制御しなければならないところ、IGオフとなる直前に記録した絶対操舵角θsに基づきモータ31を制御してしまうおそれがある。このため、IGオフ時においても回転角センサ52および補助回路53に給電し、絶対操舵角θsに関連する情報を補助回路53により検出することで、ステアリングホイール21の絶対操舵角θsの変化を監視する必要がある。
図2に示すように、補助回路53は、増幅器61と、カウンタユニット54と、通信インターフェース67とを有している。尚、IGオフ時に通信インターフェース67にはバッテリから給電されない。そのため、IGオフ時には、補助回路53からECU41には、絶対操舵角θsに関連する情報は送信されない。
カウンタユニット54は、回転角センサ52により生成される電気信号(Sin信号SおよびCos信号C)に基づきカウントを行う部分であり、大きく2つの機能部分を有している。第1機能部分は、回転角センサ52により生成される電気信号に基づきモータ31の回転方向を検出し、当該回転方向に応じてカウント値を更新する。第2の機能部分は、第1の機能部分における回転方向の異常およびカウント値の異常を検出する。
コンパレータ71は、回転角センサ52により生成されるSin信号SおよびCos信号Cの信号レベルが、設定された閾値以上となる場合は高レベルの信号Hiを、低くなる場合は低レベルの信号Loを生成する。
図4に示すように、コンパレータ71は、Sin信号Sに対して第1閾値としての閾値L1が、Cos信号Cに対して第2閾値としての閾値L2が設定されている。閾値L1は、閾値L2よりも大きく設定されている。コンパレータ71は、Sin信号Sが閾値L1以上の値となる場合、高レベルの信号Hiを、Sin信号Sが閾値L1より低くなる場合、低レベルの信号Loを生成する。コンパレータ71は、Cos信号Cが閾値L2以上の値となる場合、高レベルの信号Hiを、Cos信号Cが閾値L2よりも低くなる場合、低レベルの信号Loを生成する。尚、本実施の形態においては、閾値L1は、モータ31が180度回転する毎にSin信号Sに基づく高レベルの信号Hiおよび低レベルの信号Loが生成されるように設定されている。閾値L2は、モータ31が120度回転する毎にCos信号Cに基づく高レベルの信号Hiおよび低レベルの信号Loが生成されるように設定されている。
(A2)Sin信号Sが高レベルの信号Hi且つCos信号Cが低レベルの信号Loであるとき、またはSin信号Sが低レベルの信号Lo且つCos信号Cが低レベルの信号Loであるとき。すなわち、Cos信号Cが低レベルの信号Loであるとき、モータ31の回転角度θは、第2象限に該当すると判定される。
ここで、象限検出部72における象限の区分について説明する。
(a1)Sin信号SおよびCos信号Cの双方が高レベルの信号Hiであるとき、またはSin信号Sが低レベルの信号Lo且つCos信号Cが高レベルの信号Hiであるとき。すなわち、Cos信号Cが高レベルの信号Hiであるとき、モータ31の回転角度θは、第1象限に該当すると判定される。
(a3)Sin信号SおよびCos信号Cの双方が低レベルの信号Loであるとき、モータ31の回転角度θは、第3象限に該当すると判定される。
(b1)Sin信号SおよびCos信号Cの双方が高レベルの信号Hiであるとき、モータ31の回転角度θは、第1象限に該当すると判定される。
(b3)Sin信号SおよびCos信号Cの双方が低レベルの信号Loであるとき、またはSin信号Sが低レベルの信号Lo且つCos信号Cが高レベルの信号Hiであるとき。すなわち、Sin信号Sが低レベルの信号Loであるとき、モータ31の回転角度θは、第3象限に該当すると判定される。
(c1)Sin信号SおよびCos信号Cの双方が高レベルの信号Hiであるとき、またはSin信号Sが高レベルの信号Hi且つCos信号Cが低レベルの信号Loであるとき。すなわち、Sin信号Sが高レベルの信号Hiであるとき、モータ31の回転角度θは、第1象限に該当すると判定される。
(c3)Sin信号Sが低レベルの信号Lo且つCos信号Cが高レベルの信号Hiであるとき、モータ31の回転角度θは、第3象限に該当すると判定される。
(B2)左回転検出フラグがオフ、右回転検出フラグがオンの場合にカウント値の今回値と前回値との間に所定の数値差があるとき、且つ今回値が前回値よりも小さいとき。
(B4)左回転検出フラグおよび右回転検出フラグの双方がオンのとき。
(1)通電制御部70により回転角センサ52の間欠駆動の駆動周期を、モータが120°回転する周期に設定されている。そのため、回転角センサ52が間欠駆動することにより象限検出部72によりモータ31の回転角度θの位相が直交座標系におけるどの象限に位置しているかを適切に判断することができる。例えば、モータ31が左回転したとすると、各象限(第1〜第3象限)がそれぞれ120°となるように設定しているため、回転角センサ52が間欠駆動しても、象限検出部72では、モータ31の回転角度θの位相が変化しても各象限を1つずつ経由していることを検出することができる。すなわち、モータ31の回転方向を示す左回転検出フラグおよび右回転検出フラグも正しく生成され、ひいてはカウンタ64における演算も適切に実施される。したがって、より適切に絶対操舵角の変化を監視することができる。
(2)図7に示すように、従来技術において、コンパレータの閾値L1は、Sin信号およびCos信号に対して1つだけ設定されている。閾値L1は、モータの回転角度が180°変化するごとに高レベルの信号および低レベルの信号を生成する観点で設定されている。
・本実施の形態において、象限検出部72では、高レベルの信号Hiと低レベルの信号Loとの組み合わせによって、座標の象限が120°毎に均等に区分されていたが、これに限らない。例えば、全ての象限が90°より大きくなるように高レベルの信号Hiと低レベルの信号Loの組み合わせとしていれば、本実施形態の効果(2)と同様の効果が得られる。これは、全ての象限が90°よりも大きくすることにより、従来技術と比較して、回転角センサ52の間欠駆動の駆動周期を長く設定することができることに加え、象限検出部72によりモータ31の回転角度θの位相が遷移したことを検知する頻度が少なくなり、ひいてはカウント方向判断部73およびカウンタ64による演算頻度も少なくなるためである。ただし、本実施の形態におけるコンパレータ71の閾値L1,L2の設定では、図6(a)〜(c)に示すように、全ての象限が90°より大きくならない。そのため、コンパレータ71の閾値L1,L2を、モータ31の回転角度θが90°変化する期間よりも長い期間で高レベルの信号Hiおよび低レベルの信号Loが生成される範囲内でずらす。その理由を説明する。
Claims (2)
- イグニッションオフ時に間欠駆動することでステアリングホイールの絶対操舵角に関連する情報を監視し、イグニッションオン時に前記情報に基づいて演算される絶対操舵角を使用して制御対象を制御する車両制御装置において、
モータの回転角度に応じた前記情報の1つとしての正弦信号および余弦信号を出力する位置検出器と、前記正弦信号および前記余弦信号に対する閾値を有し、前記正弦信号および前記余弦信号が前記閾値以上となる場合に第1信号を、前記閾値より低くなる場合に第2信号を生成するコンパレータと、前記第1信号および前記第2信号の組み合わせに基づき前記正弦信号および前記余弦信号の直交座標系における座標の象限について、いずれも90°よりも大きく設定されている3つに区分したいずれの象限に該当するかを監視することで、前記モータの回転角度の位相を検出する象限検出部と、前記象限検出部により検出された前記該当している象限の変化を監視して象限変化の有無と前記回転角度の位相に基づき前記モータの回転方向を判断する回転方向判断部と、前記回転方向判断部により判断された前記モータの回転方向に応じて前記情報の1つとしてのカウント値を増減するカウンタとを有し、
前記車両制御装置における前記間欠駆動の駆動周期は、前記象限検出部が前記モータの回転角度の位相が変化しても各象限を1つずつ経由していることを検出することができる期間に設定されている車両制御装置。 - 前記閾値は、前記正弦信号に対する第1閾値と、前記余弦信号に対する第2閾値とが設定され、
前記第1信号および前記第2信号の組み合わせに基づき、3つの前記象限のそれぞれが120°に設定されている請求項1に記載の車両制御装置。
Priority Applications (1)
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Applications Claiming Priority (1)
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JP2017079675A JP6885171B2 (ja) | 2017-04-13 | 2017-04-13 | 車両制御装置 |
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Family Applications (1)
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JP2017079675A Active JP6885171B2 (ja) | 2017-04-13 | 2017-04-13 | 車両制御装置 |
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