JP2015049042A - 回転角検出装置、電動パワーステアリング装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】車両のイグニッションがオフの状態において、少ない消費電力でステアリングシャフトの回転角を正確に求めることができる回転角検出装置、および電動パワーステアリング装置を提供する。【解決手段】電動パワーステアリング装置は、ステアリングシャフトに連動して回転するモータシャフトの変位量に応じた回転角信号を生成する回転角センサ33と、ステアリングシャフトの変位に基づきパルス信号Spを生成するパルスセンサ89と、回転角信号に基づいてステアリングシャフトの操舵角θsを演算するマイクロコンピュータ42と、を備える。マイクロコンピュータ42は、操舵角θsを演算する演算モードと、パルス信号Spの受信を待機する待機モードとを有し、車両のイグニッションがオンからオフに切り替えられたとき演算モードから待機モードに切り替わり、パルス信号Spを認識した場合に待機モードから演算モードに切り替わる。【選択図】図4
Description
本発明は、回転角検出装置、および電動パワーステアリング装置に関する。
車両の操舵系にモータの動力を付与することにより、ドライバーのステアリング操作を補助する電動パワーステアリング装置が知られている。電動パワーステアリング装置の制御装置は、ステアリングシャフトに設けられたトルクセンサの検出結果及び車速センサの検出結果に基づき操舵系に付与するアシスト力を算出し、当該アシスト力に基づいてモータに供給する電流を調整する。また、モータの回転角を取り込み、当該回転角をモータに供給する電流の演算に利用する制御装置も存在する。さらに、例えば特許文献1に記載されるように、モータがステアリングシャフトに連動することを利用して、モータの回転角からステアリングシャフトの回転角(操舵角)を演算する制御装置も存在する。求められた回転角は、アシスト力の調整やヘッドライトの角度調整などに利用される。
特許文献1の制御装置は、ステアリングシャフトに連動する従動歯車の回転角から当該従動歯車の回転数を演算し、これら従動歯車の回転数及び回転角に基づいてステアリングシャフトの回転角を演算する。この制御装置は、車両のイグニッションがオフの状態でも間欠起動して、起動する度にステアリングシャフトの回転角を演算する。
ところで、特許文献1の制御装置は、今回の起動で検出した回転角である今回値と前回の起動で検出した回転角である前回値との比較に基づいて従動歯車の回転数を演算する。このため、制御装置が起動していない間にステアリングシャフトが回転して従動歯車が1回転以上回転した場合、制御装置は、今回値と前回値との比較に基づいて算出した従動歯車の回転数が実際の回転数と異なるおそれがある。これは、制御装置が起動していない間隔を短くすること、すなわち、制御装置が頻繁に起動してその都度回転角を演算することにより解消することができる。しかしながら、頻繁に起動する分、起動している時間が長くなるので、その分消費電力が増える。
本発明は、こうした実状に鑑みてなされたものであり、その目的は、車両のイグニッションがオフの状態において、少ない消費電力でステアリングシャフトの回転角を正確に求めることができる回転角検出装置、および電動パワーステアリング装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、回転角検出装置は、車両の操舵系に連動して回転する回転軸の変位量に応じた回転角信号を生成する回転角センサと、前記操舵系の変位に基づきパルス信号を生成するパルスセンサと、前記回転角信号に基づいて前記操舵系を構成するステアリングシャフトの操舵角を演算する演算部と、を備え、前記演算部は、前記操舵角を演算可能な演算モードと、前記パルス信号の受信を待機する待機モードとを有し、車両のイグニッションがオンからオフに切り替えられたとき前記演算モードから前記待機モードに切り替わり、当該待機モードである状態において前記パルス信号を認識した場合に前記待機モードから前記演算モードに切り替わることを要旨とする。
この構成によれば、操舵の変位に基づき、回転角信号及びパルス信号の両方が生成される。このため、演算部は、車両のイグニッションがオフとされ待機モードであるときに操舵系が変位してもパルス信号を認識して待機モードから演算モードに切り替わることができる。よって、イグニッションがオフとされているときにステアリングシャフトが回転されることによる演算操舵角と実際の操舵角とのずれの発生を抑制することができる。演算モードの演算部は、回転角信号の受信、及び受信した回転角信号に基づいてステアリングシャフトの操舵角を演算するのに対し、待機モードの演算部は、活動を休止しているため、待機モードの演算部は、演算モードの演算部と比較して電力の消費が少ない。このように、当該構成の回転角検出装置によれば、イグニッションがオフの状態において、少ない消費電力でイグニッションがオフとされているときにステアリングシャフトが回転されることによる演算操舵角と実際の操舵角とのずれの発生を抑制することができる。
上記構成において、前記イグニッションがオンからオフに切り替えられたときに前記演算部を前記演算モードから前記待機モードに切り替え、前記演算部が前記待機モードにある状態において前記パルス信号を認識した場合に前記演算部を前記待機モードから前記演算モードに切り替える切替部を備えることが好ましい。
この構成によれば、イグニッションがオンからオフに切り替えられると演算部はすぐに演算モードから待機モードに切り替わるので、電力の消費が抑制される。
上記構成において、前記操舵系に連動して変位する磁性体を備え、前記パルスセンサは、前記磁性体の変位に基づく磁束密度の変化を検出してパルス信号を生成することが好ましい。
上記構成において、前記操舵系に連動して変位する磁性体を備え、前記パルスセンサは、前記磁性体の変位に基づく磁束密度の変化を検出してパルス信号を生成することが好ましい。
この構成によれば、操舵系に磁性体を設けるという簡易な構成により、パルスセンサは操舵系の変位に基づいてパルス信号を生成することができる。
上記構成において、前記磁性体は、前記ステアリングシャフトに設けられ、前記磁性体の変位量に基づいて前記ステアリングシャフトのトルクを検出するトルクセンサを備えることが好ましい。
上記構成において、前記磁性体は、前記ステアリングシャフトに設けられ、前記磁性体の変位量に基づいて前記ステアリングシャフトのトルクを検出するトルクセンサを備えることが好ましい。
この構成によれば、パルスセンサとトルクセンサは、共通の磁性体を利用するので、回転角検出装置の構成が簡素になる。また、ステアリングシャフトは、ドライバーが操作するステアリングホイールに取り付けられている。このため、この構成のパルスセンサは、ステアリングシャフトの撓み(歯車の噛み合い)等による動力伝達の遅れの影響が少ないため、ステアリングシャフト以外の操舵系に設けられる場合と比較してステアリングシャフトの変位に基づく磁束密度の変化を短時間で検出できる。
上記構成において、前記磁性体は、前記回転軸の端部に設けられ、前記回転角センサは、前記演算部が設けられる基板に取り付けられて前記磁性体の変位量に基づいて前記回転軸の回転角を検出し、前記パルスセンサは、前記基板に取り付けられて前記磁性体の変位に基づく磁束密度の変化を検出してパルス信号を生成することが好ましい。
この構成によれば、回転角センサとトルクセンサは、共通の磁性体を利用するので、回転角検出装置の構成が簡素になる。また、同じ基板に回転角センサとパルスセンサとの両方を設けることができる。すなわち、パルスセンサ用に別途スペース等を設ける必要がないので、パルスセンサの搭載が容易である。
上記構成において、前記演算部は、前記イグニッションがオフの状態において、前記操舵角の演算が終了したら、前記演算モードから前記待機モードに切り替わることが好ましい。
この構成によれば、車両のイグニッションがオフの状態における演算部は、ステアリングシャフトの操舵角に変化が生じたときのみ演算モードとなるので、バッテリの消費電力が抑制される。
電動パワーステアリング装置は、上記回転角検出装置と、前記回転角検出装置が求めた前記ステアリングシャフトの操舵角に基づいて前記モータを制御する制御部と、を備えることを要旨とする。
この構成によれば、回転角検出装置の演算部は、車両のイグニッションがオフの状態であっても少ない消費電力でステアリングシャフトの回転角を正確に演算することができる。これにより、制御部は、車両のイグニッションがオフからオンに切り替えられても、ステアリングシャフトの回転角に応じた適切なアシスト力を操舵系に付与することができる。
本発明の回転角検出装置、および電動パワーステアリング装置は、車両のイグニッションがオフの状態において、少ない消費電力でステアリングシャフトの回転角を正確に求めることができる。
[第1の実施形態]
以下、電動パワーステアリング装置の第1の実施形態について説明する。
<電動パワーステアリング装置の概要>
図1に示すように、電動パワーステアリング装置(EPS)10は、運転者のステアリング操作に基づいて転舵輪を転舵させる操舵機構20、および運転者のステアリング操作を補助する操舵補助機構30、および操舵補助機構30の作動を制御するECU(電子制御装置)40を備えている。
以下、電動パワーステアリング装置の第1の実施形態について説明する。
<電動パワーステアリング装置の概要>
図1に示すように、電動パワーステアリング装置(EPS)10は、運転者のステアリング操作に基づいて転舵輪を転舵させる操舵機構20、および運転者のステアリング操作を補助する操舵補助機構30、および操舵補助機構30の作動を制御するECU(電子制御装置)40を備えている。
操舵機構20は、運転者により操作されるステアリングホイール21、およびステアリングホイール21と一体回転するステアリングシャフト22を備えている。ステアリングシャフト22は、ステアリングホイール21の中心に連結されたコラムシャフト23の下端部に連結されたインターミディエイトシャフト24、およびインターミディエイトシャフト24の下端部に連結されたピニオンシャフト25からなる。ピニオンシャフト25の下端部は、ピニオンシャフト25に交わる方向へ延びるラック軸26(正確には、ラック歯が形成された部分26a)に噛合されている。したがって、ステアリングシャフト22の回転運動は、ピニオンシャフト25およびラック軸26からなるラックアンドピニオン機構27によりラック軸26の往復直線運動に変換される。当該往復直線運動が、ラック軸26の両端にそれぞれ連結されたタイロッド28を介して左右の転舵輪29にそれぞれ伝達されることにより、これら転舵輪29の転舵角θtaが変更される。転舵輪29の転舵角θtaが変更されることにより車両の進行方向が変更される。
操舵補助機構30は、操舵補助力の発生源であるモータ31を備えている。モータ31としては、ブラシレスモータなどの三相交流モータが採用される。モータ31は、ウォーム&ホイールからなる減速機構32を介してコラムシャフト23に連結されている。減速機構32は図示しないモータ回転軸の回転を減速し、モータトルクをコラムシャフト23に伝達する。すなわち、ステアリングシャフト22にモータトルクが操舵補助力(アシスト力)として付与されることにより、運転者のステアリング操作が補助される。モータ31には、モータ31の回転角θmを検出する回転角センサ33が内蔵されている。回転角センサ33としては、例えばホール効果を利用して回転角θmに応じて振幅値が変化する正弦波状の電気信号(回転角信号に相当する)を出力する磁気センサ等が採用される。なお、回転角センサ33には、後述する第1のレギュレータ13から5Vに調圧された直流が供給されることによりモータ31の回転角θmを示す電気信号を生成する。
ECU40は、車両に設けられる各種のセンサの検出結果を運転者の要求あるいは走行状態を示す情報として取得し、これら取得される各種の情報に応じて、モータ31を制御する。すなわち、ECU40は、制御部に相当する。各種のセンサとしては、たとえば車速センサ70、およびトルクセンサ80がある。車速センサ70は、車速(車両の走行速度)Vを検出する。トルクセンサ80は、コラムシャフト23に設けられて、ステアリングホイール21を介してステアリングシャフト22に印加される操舵トルクThを検出する。ECU40は、これらセンサを通じて取得される車速V、操舵トルクTh、及び回転角θmに基づき、モータ31を制御する。
なお、トルクセンサ80は、ステアリングシャフト22に操舵トルクが印加されたことを検出するパルスセンサ89を備えている。パルスセンサ89は、ステアリングシャフト22に操舵トルクが印加されたことを検出するとパルス信号Spを生成する。なお、トルクセンサ80の構成については後に詳述する。
また、図4に示すように、車両は、ECU40をはじめ車両の各部に電力を供給するバッテリ11を備えている。バッテリ11は、12Vの電圧を蓄電する。また車両は、第1及び第2のレギュレータ12,13を備えている。第1のレギュレータ12は、12Vの電圧を5Vに調圧する。第2のレギュレータ13は、12Vの電圧を0.5Vに調圧する。車両の各部は、第1及び第2のレギュレータ12,13によって調圧されたバッテリ11の電力を消費して駆動する。
<トルクセンサの構成>
次に、トルクセンサ80の構成について説明する。図2に示すように、トルクセンサ80が設けられるコラムシャフト23は、ステアリングホイール21に連結されるインプットシャフト61と、インターミディエイトシャフト24に連結されるアウトプットシャフト62とが、トーションバー63を介して同軸線上に連結された構造とされている。インプットシャフト61、及びアウトプットシャフト62は、それぞれ軸受(インプットシャフト61側の図示は省略、アウトプットシャフト62側のみ図示)を介してケース60に回転可能に支持されている。
次に、トルクセンサ80の構成について説明する。図2に示すように、トルクセンサ80が設けられるコラムシャフト23は、ステアリングホイール21に連結されるインプットシャフト61と、インターミディエイトシャフト24に連結されるアウトプットシャフト62とが、トーションバー63を介して同軸線上に連結された構造とされている。インプットシャフト61、及びアウトプットシャフト62は、それぞれ軸受(インプットシャフト61側の図示は省略、アウトプットシャフト62側のみ図示)を介してケース60に回転可能に支持されている。
トルクセンサ80は、インプットシャフト61の外周面に取り付けられた円筒磁石81と、同円筒磁石81を囲繞するように配置される第1及び第2のヨーク82,83、及びこれらヨーク82,83に発生する磁気をホールセンサ88に導く第1及び第2の集磁リング84,85を、備えている。なお、第1及び第2のヨーク82,83は、樹脂部材からなる第1の保持部材86にモールドされることにより保持されている。また、第1及び第2の集磁リング84,85は、樹脂部材からなる第2の保持部材87にモールドされることにより保持されている。
ここで、図3に示すように、円筒磁石81は、周方向にN極及びS極の各磁極が交互に配置された多極磁石である。
ホールセンサ88は、ホール素子を中心に構成されている。ホールセンサ88は、ホール効果により自身に印加される磁束の強度に応じた電圧信号である操舵トルクThを出力する。
ホールセンサ88は、ホール素子を中心に構成されている。ホールセンサ88は、ホール効果により自身に印加される磁束の強度に応じた電圧信号である操舵トルクThを出力する。
また、図2に示すように、トルクセンサ80は、円筒磁石81の外周面に対向するパルスセンサ89を備えている。パルスセンサ89は、第2の保持部材87にモールドされることにより保持される。パルスセンサ89は、自身に印加される磁束の変化に対応したパルス信号Spを生成する。
これらホールセンサ88及びパルスセンサ89に印加される磁束は、円筒磁石81が回転することにより変化する。すなわち、これらホールセンサ88及びパルスセンサ89は、共通の磁石を利用している。なお、円筒磁石81は、磁性体に相当する。
なお、図4に示すように、トルクセンサ80には、第1のレギュレータ12から5Vに調圧された直流が供給される。トルクセンサ80は、電圧5Vの電圧を消費することにより駆動する。また、パルスセンサ89には、第2のレギュレータ13から0.5Vに調圧された直流が供給される。パルスセンサ89は、電圧0.5Vの直流を消費することにより駆動する。
<ECUの概略構成>
つぎに、ECUのハードウェア構成を説明する。
図4に示すように、ECU40は、インバータ回路41、マイクロコンピュータ42、および切替部54を備えている。
つぎに、ECUのハードウェア構成を説明する。
図4に示すように、ECU40は、インバータ回路41、マイクロコンピュータ42、および切替部54を備えている。
インバータ回路41は、マイクロコンピュータ42により生成されるモータ駆動信号に基づいて、バッテリなどの直流電源から供給される直流電圧を三相交流電圧に変換する。当該変換された三相交流電圧は、各相の給電経路44を介してモータ31に供給される。各相の給電経路44には電流センサ45が設けられている。これら電流センサ45は、各相の給電経路44に生ずる電流値Iを検出する。なお、図4では、説明の便宜上、各相の給電経路44および各相の電流センサ45をそれぞれ1つにまとめて図示する。
マイクロコンピュータ42は、車速V、操舵トルクTh、及び回転角θmをそれぞれ定められたサンプリング周期で取り込む。マイクロコンピュータ42は、これら取り込まれる各情報に基づきモータ駆動信号(PWM駆動信号)Smを生成する。
切替部54は、イグニッション(IG)のオンオフ、パルスセンサ89からのパルス信号Spに基づき切替信号Scを生成する。切替部54は、第2のレギュレータ13を介してバッテリ11と接続されている。切替部54は、0.5Vの電圧が常時供給されることにより駆動する。
切替部54は、イグニッションがオフからオンに切り替えられた場合には切替スイッチ14をオフからオンに切り替えるオン切替信号Sconを、イグニッションがオンからオフに切り替えられた場合には切替スイッチ14をオンからオフに切り替えるオフ切替信号Scoffを、それぞれ生成する。さらに、切替部54は、イグニッションがオフとされている場合においてパルス信号Spを認識した場合にはオン切替信号Sconを生成する。オン切替信号Sconが生成されることにより、マイクロコンピュータ42は、イグニッションがオフとされている場合でも後述する操舵角θsを生成する。また、切替部54は、イグニッションがオフとされている場合に操舵角θsを認識した場合にはオフ切替信号Scoffを生成する。
ECU40は、第1のレギュレータ12、及び切替スイッチ14を介してバッテリ11と接続されている。なお、切替スイッチ14は、切替部54が生成する切替信号Scに基づいて第1のレギュレータ12とECU40との間の接続の有無(オンオフ)を切り替える。
<マイクロコンピュータ>
つぎに、マイクロコンピュータの機能的な構成を説明する。
図4に示すように、マイクロコンピュータ42は、図示しない記憶装置に格納された制御プログラムを実行することによって実現される各種の処理部を有している。マイクロコンピュータ42は、これら処理部として、電流指令値演算部51と、モータ駆動信号生成部52と、操舵角演算部53と、切替部54と、を備えている。
つぎに、マイクロコンピュータの機能的な構成を説明する。
図4に示すように、マイクロコンピュータ42は、図示しない記憶装置に格納された制御プログラムを実行することによって実現される各種の処理部を有している。マイクロコンピュータ42は、これら処理部として、電流指令値演算部51と、モータ駆動信号生成部52と、操舵角演算部53と、切替部54と、を備えている。
電流指令値演算部51は、車速V、操舵トルクTh、及び後述する操舵角演算部53において演算された操舵角θsをそれぞれ取り込み、これら取り込まれる各種の情報に基づいて電流指令値I*を演算する。電流指令値演算部51は、操舵トルクThの絶対値が大きくなるほど、また車速Vが遅くなるほど、電流指令値I*の絶対値をより大きな値に設定する。また、電流指令値演算部51は、操舵トルクTh及び車速Vに基づいて設定された電流指令値I*を操舵角θsに応じて適当な値に補正する。
モータ駆動信号生成部52は、電流指令値I*、実際の電流値I、及びモータの回転角θmをそれぞれ取り込み、これら取り込まれる情報に基づき実際の電流値Iが電流指令値I*に追従するように電流のフィードバック制御を行う。モータ駆動信号生成部52は、電流指令値I*と実際の電流値Iとの偏差を求め、当該偏差を無くすようにモータ駆動信号Smを生成する。
操舵角演算部53は、モータの回転角θmを取り込み、この取り込まれる情報に基づき、ステアリングシャフトの操舵角θsを演算する。演算したステアリングシャフトの操舵角θsは、電流指令値演算部51、後述の切替部54、及び外部のECUに取り込まれる。
なお、これら電流指令値演算部51、モータ駆動信号生成部52、及び操舵角演算部53は、5Vの電圧が供給されることにより駆動する。
演算モードのマイクロコンピュータ42には、電流指令値演算部51、モータ駆動信号生成部52、及び操舵角演算部53を駆動させる5Vの電圧が供給される。一方で、待機モードのマイクロコンピュータ42には、電流指令値演算部51、モータ駆動信号生成部52、及びVの電圧操舵角演算部53を駆動させる5Vの電圧が供給されない。
演算モードのマイクロコンピュータ42には、電流指令値演算部51、モータ駆動信号生成部52、及び操舵角演算部53を駆動させる5Vの電圧が供給される。一方で、待機モードのマイクロコンピュータ42には、電流指令値演算部51、モータ駆動信号生成部52、及びVの電圧操舵角演算部53を駆動させる5Vの電圧が供給されない。
マイクロコンピュータ42が演算モードから待機モードに切り替えられた場合、バッテリ11は、マイクロコンピュータ42に供給する電圧が小さくなるので、その分、電力の消費が抑制される。
<切替部の作用>
次に、イグニッションがオフの場合における切替部54の作用について説明する。
切替部54は、イグニッションがオンからオフに切り替えられたことを検出すると、オフ切替信号Scoffを生成する。これにより、切替スイッチ14はオンからオフに切り替わる。従って、バッテリ11からECU40への5Vの電圧の供給が停止されるので、マイクロコンピュータ42は、演算モードから待機モードに切り替わる。これにより、イグニッションがオフとされているときのECU40における電力消費が抑制される。
次に、イグニッションがオフの場合における切替部54の作用について説明する。
切替部54は、イグニッションがオンからオフに切り替えられたことを検出すると、オフ切替信号Scoffを生成する。これにより、切替スイッチ14はオンからオフに切り替わる。従って、バッテリ11からECU40への5Vの電圧の供給が停止されるので、マイクロコンピュータ42は、演算モードから待機モードに切り替わる。これにより、イグニッションがオフとされているときのECU40における電力消費が抑制される。
マイクロコンピュータ42が待機モードとされているときに、ユーザがステアリングホイール21に触れるなどしてステアリングシャフト22が回転すると、これをパルスセンサ89が検出し、パルス信号Spを生成する。切替部54は、パルス信号Spを認識すると、オン切替信号Sconを生成する。これにより、切替スイッチ14はオフからオンに切り替わるので、ECU40には、バッテリ11から第1のレギュレータ12を介して5Vの電圧が供給される。従って、マイクロコンピュータ42は、待機モードから演算モードに切り替わる。これにより、操舵角演算部53は、回転角センサ33が検出したモータ31の回転角θmから操舵角θsを演算する。
切替部54は、操舵角θsを認識すると、オフ切替信号Scoffを生成する。これにより、切替スイッチ14はオンからオフに切り替わるので、ECU40への5Vの電圧の供給が停止する。従って、マイクロコンピュータ42は、演算モードから待機モードに切り替わる。
このように、マイクロコンピュータ42は、イグニッションがオフであっても、操舵角θsが変化する状況になると、待機モードから演算モードに切り替わり、操舵角θsを算出する。
以上詳述したように、本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)ECU40に、オン切替信号Scon及びオフ切替信号Scoffを生成する切替部54を設けた。これにより、切替部54は、バッテリ11の電圧を調圧する第1のレギュレータ12とECU40との間に設けられた切替スイッチ14のオンオフを切り替える。マイクロコンピュータ42は、ステアリングシャフト22に連動するモータの回転角θmからステアリングシャフト22の操舵角θsを演算する操舵角演算部53を備えている。マイクロコンピュータ42は、切替スイッチ14がオンのとき操舵角演算部53が駆動する、すなわち操舵角θsを演算する演算モードと、切替スイッチ14がオフのとき操舵角演算部53が駆動しない、すなわち操舵角θsを演算しない待機モードと、を有している。演算モードのマイクロコンピュータ42は、待機モードのマイクロコンピュータ42と比較して、演算しない分消費電力が少ない。従って、マイクロコンピュータ42が待機モードのとき、演算モードのときと比較してバッテリ11が供給する電力が少ない。
(1)ECU40に、オン切替信号Scon及びオフ切替信号Scoffを生成する切替部54を設けた。これにより、切替部54は、バッテリ11の電圧を調圧する第1のレギュレータ12とECU40との間に設けられた切替スイッチ14のオンオフを切り替える。マイクロコンピュータ42は、ステアリングシャフト22に連動するモータの回転角θmからステアリングシャフト22の操舵角θsを演算する操舵角演算部53を備えている。マイクロコンピュータ42は、切替スイッチ14がオンのとき操舵角演算部53が駆動する、すなわち操舵角θsを演算する演算モードと、切替スイッチ14がオフのとき操舵角演算部53が駆動しない、すなわち操舵角θsを演算しない待機モードと、を有している。演算モードのマイクロコンピュータ42は、待機モードのマイクロコンピュータ42と比較して、演算しない分消費電力が少ない。従って、マイクロコンピュータ42が待機モードのとき、演算モードのときと比較してバッテリ11が供給する電力が少ない。
切替部54は、イグニッションがオンからオフに切り替えられたときオフ切替信号Scoffを、イグニッションがオフからオンに切り替えられたときオン切替信号Sconを、それぞれ生成する。また、切替部54は、イグニッションがオフであってもステアリングシャフト22が回転したときに生成されるパルス信号Spを認識した場合にはオン切替信号Sconを生成する。これにより、切替スイッチ14がオフからオンに切り替わる。すなわち、マイクロコンピュータ42は、待機モードから演算モードに切り替わる。パルス信号Spが生成されるのは、ステアリングシャフト22が回転するとき、すなわち、操舵角θsが変更されるときである。このとき、マイクロコンピュータ42は、演算モードであるので、操舵角θsを演算することができる。
このように、本実施形態のマイクロコンピュータ42は、イグニッションがオフの状態であっても少ない消費電力でステアリングシャフト22の操舵角θsを正確に演算することができる。
(2)また、イグニッションがオフの状態のとき、切替部54は、オフ切替信号Scoffを生成後、操舵角θsを認識すると、オン切替信号Sconを生成する。これにより、切替スイッチ14はオンからオフに切り替わるので、バッテリ11からECU40への電力の供給が停止する。このように、バッテリ11は、マイクロコンピュータ42が操舵角θsを演算する必要なときだけECU40へ電力を供給するので、イグニッションがオフの状態のときにおける電力の消費が抑制される。
(3)ステアリングシャフト22と一体回転する円筒磁石81が生成する磁界を受けて操舵トルクThに応じた電気信号を生成するホールセンサ88と円筒磁石81を共用するようにパルスセンサ89を配置した。すなわち、パルスセンサ89に専用の磁石を必要としない分、電動パワーステアリング装置10の構成が簡素となる。
(4)また、ステアリングシャフト22は、ドライバーが操作するステアリングホイール21取り付けられている。このため、パルスセンサ89は、ステアリングシャフト22以外の操舵系に設けられる場合と比較してステアリングホイール21が操作されてからパルス信号Spを生成するまでの時間が短い。
(5)イグニッションがオフの状態にあるとき、切替部54は、操舵角θsを認識すると、オフ切替信号Scoffを生成するようにした。これにより、イグニッションがオフの状態にあるとき、マイクロコンピュータ42が演算モードとなるのは操舵角θsが変化するときのみとなるので、その分、マイクロコンピュータ42における電力の消費が抑制される。
[第2の実施形態]
次に、電動パワーステアリング装置の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態と上記第1の実施形態との相違点は、パルスセンサの搭載箇所である。従って、第1の実施形態と同様の構成については、その説明を割愛する。
次に、電動パワーステアリング装置の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態と上記第1の実施形態との相違点は、パルスセンサの搭載箇所である。従って、第1の実施形態と同様の構成については、その説明を割愛する。
まず、モータ31に設けられる回転角センサ33について詳細に説明する。図5に示すように、回転角センサ33は、モータ軸91の一方の端面に取り付けられた円盤状の磁石92と、モータ31のケース93に取り付けられた基板94に設けられ磁石92と対向する磁気センサ95と、を備えている。磁石92は、N極及びS極の各磁極が径方向に分割されている。磁気センサ95は、自身に印加される磁束の変化に応じた電圧信号である回転角θmを出力する。また、磁石92が磁性体に相当する。
また、図5に示すように、回転角センサ33は、基板94に設けられたパルスセンサ96を備えている。パルスセンサ96は、磁気センサ95と隣接するように設けられ、磁石92と対向する。パルスセンサ89は、自身に印加される磁界の変化に対応したパルス信号Spを生成する。
これら磁気センサ95及びパルスセンサ96に印加される磁界は、モータ軸91の回転に伴い磁石92が回転することにより変化する。すなわち、これら磁気センサ95及びパルスセンサ96は、共通の磁石92を利用している。
以上詳述したように、本実施形態によれば、上記第1の実施形態の(1)、(2)、(4)、及び(5)の効果に加えて以下に示す効果が得られるようになる。
(6)モータ軸91と一体回転する磁石92が生成する磁界を受けて回転角θmに応じた電気信号を生成する磁気センサ95と磁石92を共用するようにパルスセンサ96を配置した。すなわち、パルスセンサ96に専用の磁石を必要としない分、電動パワーステアリング装置10の構成が簡素となる。
(6)モータ軸91と一体回転する磁石92が生成する磁界を受けて回転角θmに応じた電気信号を生成する磁気センサ95と磁石92を共用するようにパルスセンサ96を配置した。すなわち、パルスセンサ96に専用の磁石を必要としない分、電動パワーステアリング装置10の構成が簡素となる。
(7)磁気センサ95及びパルスセンサ96を同じ基板94に設けた。すなわち、パルスセンサ96用に別途スペース等を設ける必要がないので、パルスセンサ96の搭載が容易である。
なお、上記各実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記各実施形態において、パルスセンサ89は、トルクセンサ80のホールセンサ88と円筒磁石81を、パルスセンサ96は、回転角センサ33の磁気センサ95と磁石92を、それぞれ共用するようにしたが、共用しなくてもよい。すなわち、パルスセンサは、トルクセンサ80や回転角センサ33と別個に設けられてもよい。例えば、ステアリングシャフト22やラック軸26に磁石を取り付け、パルスセンサは、当該磁石の変位に基づく磁束密度の変化を検出してパルス信号を生成すればよい。
・上記各実施形態において、パルスセンサ89は、トルクセンサ80のホールセンサ88と円筒磁石81を、パルスセンサ96は、回転角センサ33の磁気センサ95と磁石92を、それぞれ共用するようにしたが、共用しなくてもよい。すなわち、パルスセンサは、トルクセンサ80や回転角センサ33と別個に設けられてもよい。例えば、ステアリングシャフト22やラック軸26に磁石を取り付け、パルスセンサは、当該磁石の変位に基づく磁束密度の変化を検出してパルス信号を生成すればよい。
・上記各実施形態では、操舵角演算部53において演算された操舵角θsは、モータ31の制御に利用されたが、外部ECUにおける利用としては、例えばヘッドライトの角度調整などがある。
・上記各実施形態において、操舵角演算部53において演算された操舵角θsは、必ずしもモータ31の制御に利用されなくてもよい。
・上記各実施形態において、切替部54は操舵角θsを認識するとオフ切替信号Scoffを生成して、マイクロコンピュータ42を演算モードから待機モードに切り替えたが、切り替えなくてもよい。また、切替部54がオフ切替信号Scoffを生成するトリガは、操舵角θsに限らない。例えば、時間(パルス信号Spを認識してからの経過時間)であってもよい。
・上記各実施形態において、切替部54は操舵角θsを認識するとオフ切替信号Scoffを生成して、マイクロコンピュータ42を演算モードから待機モードに切り替えたが、切り替えなくてもよい。また、切替部54がオフ切替信号Scoffを生成するトリガは、操舵角θsに限らない。例えば、時間(パルス信号Spを認識してからの経過時間)であってもよい。
・上記各実施形態において、マイクロコンピュータ42はモータ31を制御するモータ駆動信号を生成する機能と、操舵角θsを演算する機能と、を備えていたが、モータ駆動信号を生成する機能は省略してもよい。
・上記各実施形態において、切替部54は、ECU40に設けられたが、ECU40と別に設けてもよい。
・上記第1の実施形態において、第2のレギュレータ13と回転角センサ33との間にこれら両者間のオンオフを切り替えるスイッチを設けてもよい。この場合、当該スイッチのオンオフを切替部54からの切替信号により切り替えるようにする。そして、切替部54は、イグニッションがオフのとき先の両者間がオフとなるように、オフ切替信号Scoffを生成し、パルス信号Spを認識した場合にはオン切替信号Sconを生成するようにする。このように構成すれば、上記第1の実施形態の効果を得ることができるとともに、回転角センサ33に電力を供給しない分、イグニッションがオフの状態におけるバッテリ11の消費電力を低減することができる。
・上記第1の実施形態において、第2のレギュレータ13と回転角センサ33との間にこれら両者間のオンオフを切り替えるスイッチを設けてもよい。この場合、当該スイッチのオンオフを切替部54からの切替信号により切り替えるようにする。そして、切替部54は、イグニッションがオフのとき先の両者間がオフとなるように、オフ切替信号Scoffを生成し、パルス信号Spを認識した場合にはオン切替信号Sconを生成するようにする。このように構成すれば、上記第1の実施形態の効果を得ることができるとともに、回転角センサ33に電力を供給しない分、イグニッションがオフの状態におけるバッテリ11の消費電力を低減することができる。
・上記第1の実施形態における円筒磁石81は、磁界の向きが異なる磁性体が円筒状に連なる構成であってもよい。また、第2の実施形態において、磁石92は、磁気を帯びている磁性体であればよい。
・上記各実施形態では、コラムシャフト23に操舵補助力を付与する電動パワーステアリング装置10に具体化したが、たとえばインターミディエイトシャフト24、ピニオンシャフト25、あるいはラック軸26に操舵補助力を付与するタイプの電動パワーステアリング装置に具体化してもよい。
10…電動パワーステアリング装置、20…操舵機構、31…モータ、33…回転角センサ、40…ECU(モータ制御装置)、42…マイクロコンピュータ、51…電流指令値演算部、52…モータ駆動信号生成部、53…操舵角演算部、54…切替部、80…トルクセンサ、81,92…磁石(磁性体)、89,96…パルスセンサ。
Claims (7)
- 車両の操舵系に連動して回転する回転軸の変位量に応じた回転角信号を生成する回転角センサと、
前記操舵系の変位に基づきパルス信号を生成するパルスセンサと、
前記回転角信号に基づいて前記操舵系を構成するステアリングシャフトの操舵角を演算する演算部と、を備え、
前記演算部は、前記操舵角を演算可能な演算モードと、前記パルス信号の受信を待機する待機モードとを有し、車両のイグニッションがオンからオフに切り替えられたとき前記演算モードから前記待機モードに切り替わり、当該待機モードである状態において前記パルス信号を認識した場合に前記待機モードから前記演算モードに切り替わる回転角検出装置。 - 請求項1に記載の回転角検出装置において、
前記イグニッションがオンからオフに切り替えられたときに前記演算部を前記演算モードから前記待機モードに切り替え、前記演算部が前記待機モードにある状態において前記パルス信号を認識した場合に前記演算部を前記待機モードから前記演算モードに切り替える切替部を備える回転角検出装置。 - 請求項1又は2に記載の回転角検出装置において、
前記操舵系に連動して変位する磁性体を備え、
前記パルスセンサは、前記磁性体の変位に基づく磁束密度の変化を検出してパルス信号を生成する回転角検出装置。 - 請求項3に記載の回転角検出装置において、
前記磁性体は、前記ステアリングシャフトに設けられ、
前記磁性体の変位量に基づいて前記ステアリングシャフトのトルクを検出するトルクセンサを備える回転角検出装置。 - 請求項3に記載の回転角検出装置において、
前記磁性体は、前記回転軸の端部に設けられ、
前記回転角センサは、前記演算部が設けられる基板に取り付けられて前記磁性体の変位量に基づいて前記回転軸の回転角を検出し、
前記パルスセンサは、前記基板に取り付けられて前記磁性体の変位に基づく磁束密度の変化を検出してパルス信号を生成する回転角検出装置。 - 請求項1〜5のうちいずれか一項に記載の回転角検出装置において、
前記演算部は、前記イグニッションがオフの状態において、前記操舵角の演算が終了したら、前記演算モードから前記待機モードに切り替わる回転角検出装置。 - 車両の操舵系に付与するアシスト力を生成するモータと、
請求項1〜6のうちいずれか一項に記載の回転角検出装置と、
前記回転角検出装置が求めた前記ステアリングシャフトの操舵角に基づいて前記モータを制御する制御部と、を備える電動パワーステアリング装置。
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JP2013178489A JP2015049042A (ja) | 2013-08-29 | 2013-08-29 | 回転角検出装置、電動パワーステアリング装置 |
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JP2013178489A Pending JP2015049042A (ja) | 2013-08-29 | 2013-08-29 | 回転角検出装置、電動パワーステアリング装置 |
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-
2013
- 2013-08-29 JP JP2013178489A patent/JP2015049042A/ja active Pending
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