JP2019196669A - 木質構造 - Google Patents

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【課題】コストをかけずに、脆性的な破壊を防止する。【解決手段】複数の第1木質板材を面同士が対向するように第1方向に積層して構成された木質構造部材と、木質構造部材に対して、第1方向と直交する第2方向に所定寸法の隙間部を有して設けられた木質壁であって、複数の第2木質板材を面同士が対向するように第1方向に積層して構成された木質壁と、一端が隣接する第1木質板材に挟まれ、他端が隣接する第2木質板材に挟まれて、隙間部を跨いで木質構造部材と木質壁とに接合された降伏部材と、を備え、降伏部材は、隙間部の或る位置で第2方向に対して垂直に切ったときの断面面積が、第1木質板材に挟まれた部位、及び、第2木質板材に挟まれた部位を第2方向に対して垂直に切ったときの断面面積よりも小さい。【選択図】図1

Description

本発明は、木質構造に関する。
木質の柱梁の架構内に木質の耐震壁を設けた木質構造が知られている。CLT等により耐震壁を構築する場合、耐震壁は周辺架構に金物(ガセットプレートとドリフトピンなど)で接合されることが多い。また、例えば、特許文献1では、耐力壁と架構の間の隙間に粘弾性体(接着剤など)を充填し変形吸収層を設けている。
特開2003−314083号公報
しかしながら、特許文献1の構成では、粘弾性体が高価であるため、コストが増大するおそれがあった。また、粘弾性体が可燃性であるので、火災の際に問題となるおそれがあった。
また、金物で耐震壁を周辺架構に接合する場合は、ビスなどのせん断破壊や木の圧潰など脆性的な破壊形状となることがあり、破壊後の耐力は期待できなくなっていた。このため、地震後に再利用することができず大規模な補修・補強が必要となるおそれがあった。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、コストをかけずに脆性的な破壊を防止することにある。
かかる目的を達成するため、本発明の木質構造は、複数の第1木質板材を面同士が対向するように第1方向に積層して構成された木質構造部材と、前記木質構造部材に対して、前記第1方向と直交する第2方向に所定寸法の隙間部を有して設けられた木質壁であって、複数の第2木質板材を面同士が対向するように前記第1方向に積層して構成された木質壁と、一端が隣接する前記第1木質板材に挟まれ、他端が隣接する前記第2木質板材に挟まれて、前記隙間部を跨いで前記木質構造部材と前記木質壁とに接合された降伏部材と、を備え、前記降伏部材は、前記隙間部の或る位置で前記第2方向に対して垂直に切ったときの断面面積が、前記第1木質板材に挟まれた部位、及び、前記第2木質板材に挟まれた部位を前記第2方向に対して垂直に切ったときの断面面積よりも小さい、ことを特徴とする。
このような木質構造によれば、コストをかけずに脆性的な破壊(ビスなどのせん断破壊や木の圧潰など)を防止することができる。また、地震後にも再利用することが可能である。
かかる木質構造であって、前記降伏部材は、前記或る位置における前記第1方向及び前記第2方向と直交する第3方向の断面係数が、前記第1木質板材に挟まれた部位、及び、前記第2木質板材に挟まれた部位における前記第3方向の断面係数よりも小さい、ことが望ましい。
このような木質構造によれば、降伏部材を隙間部で降伏させやすくできる。
かかる木質構造であって、外力が入力された場合に、前記降伏部材の前記或る位置を含む部位が最も先に降伏する、ことが望ましい。
このような木質構造によれば、降伏部材以外の部材の脆性的な破壊を防止できる。
かかる木質構造であって、前記降伏部材は、前記隙間部に断面欠損が設けられていてもよい。
このような木質構造によれば、降伏部材の耐力を低くすることができる。
かかる木質構造であって、前記降伏部材は、前記或る位置における前記第1方向の長さが、前記第1木質板材に挟まれた部位、及び、前記第2木質板材に挟まれた部位における前記第1方向の長さよりも短くてもよい。
このような木質構造によれば、降伏部材の耐力を低くすることができる。
かかる木質構造であって、前記木質構造部材は梁であり、前記第2方向は鉛直方向である、ことが望ましい。
このような木質構造によれば、水平方向への変位による破壊を防止できる。
かかる木質構造であって、前記複数の第1木質板材、及び、前記複数の第2木質板材は、それぞれ、綴り材によって固定されている、ことが望ましい。
このような木質構造によれば、安価に施工できる。
かかる木質構造であって、前記木質構造部材、及び、前記木質壁は、接着剤を用いずに構成されている、ことが望ましい。
このような木質構造によれば、コストを低減できる。
かかる木質構造であって、前記降伏部材は、隣接する前記第1木質板材、及び、隣接する前記第2木質板材のそれぞれに隙間なく挟み込まれていることが望ましい。
このような木質構造によれば、ガタつきを抑制することができる。
本発明によれば、コストをかけずに脆性的な破壊を防止することができる。
本実施形態の木質構造の正面図である。 図1のA−A断面図である。 図3Aはガセットプレート40の正面図であり、図3Bは図3AのB−B断面図、図3Cは図3AのC−C断面図である。 ガセットプレート40の変形例を示す図である。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しつつ説明する。
===実施形態===
<<木質構造の構成について>>
図1は、本実施形態の木質構造の正面図であり、図2は、図1のA−A断面図である。また、図3Aはガセットプレート40の正面図であり、図3Bは図3AのB−B断面図、図3Cは図3AのC−C断面図である。
本実施形態では、図に示すように互いに直交する3方向(X方向、Y方向、Z方向)を設定する。Z方向は鉛直方向に沿った方向である。X方向は、Z方向に直交する水平方向のうち、梁20の長手方向に沿った方向である。Y方向は、Z方向及びX方向に直交する方向である。
図1及び図2に示すように、本実施形態の木質構造は、柱10と、梁20と、耐震壁30と、ガセットプレート40とを備えている。
柱10は、梁20や床(不図示)などの鉛直荷重を支える構造部材であり、Z方向(鉛直方向)に沿って立設されている。本実施形態の柱10は木質の部材である。
梁20(木質構造部材に相当)は、柱10同士を水平方向につなぐ構造部材であり、本実施形態では、耐震壁30の上方と下方において、X方向(第3方向に相当)に沿って配置されている。本実施形態の梁20は、木質の部材であり、図2に示すように、複数(ここでは一対)の木質板材21(第1木質板材に相当)を面同士が対向するようにY方向(第1方向に相当)に積層して構成されている。
木質板材21は、複数の貫通孔21aと凹部21bを有している。
貫通孔21aは、綴り材100を貫入させるための孔であり、木質板材21をY方向に貫通して形成されている。また、一対の木質板材21を積層した梁20において、各木質板材21の貫通孔21aの位置が重なっている。
凹部21bは、一対の木質板材21の対向する面に設けられており、厚さ方向(Y方向)に窪んだ部位である。一対の木質板材21を積層することで、凹部21b同士が重ね合されて、ガセットプレート40を配置する溝部が形成されることになる。
仮に、梁20を1つの木質部材で構成し、当該梁20に溝部を形成してガセットプレート40を配置した場合、ガセットプレート40と梁20との間にガタつきが生じるおそれがある。これに対し、本実施形態では、一対の木質板材21の対向する凹部21bの間にガセットプレート40を隙間なく挟み込むことができるので、ガタつきを抑制することができる。
なお、本実施形態では、一対の木質部材21にそれぞれ凹部21を設けているが、片方のみにガセットプレート40の厚さ分の凹部を設けるようにしてもよい。
耐震壁30(木質壁に相当)は、地震や風などの水平荷重への抵抗力を高める(耐震性を高める)部材であり、柱10と梁20とにより形成される架構面内に設けられている。本実施形態では耐震壁30は、ガセットプレート40を介して梁20に取り付けられている。耐震壁30は、梁20に対して、Z方向(第2方向に相当)に所定寸法の隙間部Sを有して設けられており、また、耐震壁30は、柱10に対して、X方向に所定寸法(例えば隙間部Sと同じ寸法)の隙間部を有して設けられている。
本実施形態の耐震壁30は、図2に示すように、厚みのあるパネル状の複数(ここでは一対)の木質板材31(第2木質板材に相当)を面同士が対向するようにY方向(第1方向に相当)に積層して構成されている。なお、積層方式としては、繊維方向が互いに直交するように厚さ方向に重ねて積層するCLT(Cross Laminated Timber)、繊維方向を合わせて積層するLVL(Laminated Veneer Lumber)など何れであってもよい。また、本字実施形態の耐震壁30は、複数の木質板材31が綴り材100等によって接合されており、接着剤を用いずに構成されている。
木質板材31は、複数の貫通孔31aと凹部31bを有している。
貫通孔31aは、綴り材100を貫入させるための孔であり、木質板材31をY方向に貫通して形成されている。また、一対の木質板材31を積層した耐震壁30において、各木質板材31の貫通孔31aの位置が重なっている。
凹部31bは、一対の木質板材31の対向する面のうち、Z方向の端部(図2では上部)が厚さ方向(Y方向)に窪んだ部位である。一対の木質板材31を積層することで、凹部31b同士が重ね合されて、ガセットプレート40を配置する溝部が形成れることになる。
梁20の場合と同様に、仮に、耐震壁30を1つの木質部材で構成し、当該耐震壁30に溝部を形成して、ガセットプレート40を配置した場合、ガセットプレート40と耐震壁30との間にガタつきが生じるおそれがある。これに対し、本実施形態では、一対の木質板材31の対向する凹部31bの間にガセットプレート40を隙間なく挟み込むことができるので、ガタつきを抑制することができる。
なお、本実施形態では、一対の木質部材31にそれぞれ凹部31を設けているが、片方のみにガセットプレート40の厚さ分の凹部を設けるようにしてもよい。
ガセットプレート40(降伏部材に相当)は、金属製の板状部材(例えば鋼板)であり、隙間部Sを跨いで梁20と耐震壁30とに接合されている。例えば図2の場合、ガセットプレート40の上端は、梁20の隣接する木質板材21に挟まれ、下端は、耐震壁30の隣接する木質板材31に挟まれている。なお、図1の下側(耐震壁30より下方)の梁20と耐震壁30とに接合されたガセットプレート40では、上下関係が逆になっている。つまり、当該ガセットプレート40の上端は、耐震壁30の隣接する木質板材31に挟まれ、下端は、梁20の隣接する木質板材21に挟まれている。
本実施形態のガセットプレート40には、図3A示すように、複数の貫通孔40a及びスリット41が設けられている。
貫通孔40aは、綴り材100を貫入させるための孔であり、ガセットプレート40をY方向に貫通して形成されている。
貫通孔40aは、一対の木質板材21でガセットプレート40を挟んだ状態において、木質板材21の貫通孔21aと対応する位置(重なる位置)に設けられている。そして、ガセットプレート40の貫通孔40a及び一対の木質板材21の貫通孔21aに綴り材100が貫入されており、これにより一対の木質板材21とガセットプレート40が接合されている。また、図示していないが、一対の木質板材21のうちガセットプレート40を挟んでいない部位にも複数の貫通孔が設けられており、それぞれに綴り材100が貫入されている。そして、これらの綴り材100によって、一対の木質板材21が積層した状態で固定されている。これにより、安価に梁20を施工できる。
また、貫通孔40aは、一対の木質板材31でガセットプレート40を挟んだ状態において、木質板材31の貫通孔31aと対応する位置(重なる位置)に設けられている。そして、ガセットプレート40の貫通孔40a及び一対の木質板材31の貫通孔31aに綴り材100が貫入されており、これにより一対の木質板材31とガセットプレート40が接合されている。また、図示していないが、梁20と同様に、一対の木質板材31のうちガセットプレート40を挟んでいない部位にも複数の貫通孔が設けられており、それぞれに綴り材100が貫入されている。そして、これらの綴り材100によって一対の木質板材31が積層した状態で固定されている。これにより、安価に耐震壁30を施工できる。このように、本実施形態では梁20および耐震壁30が接着剤を用いずに構成されている。これによりコストを低減できる。
なお、綴り材100としては、例えば、ドリフトピン、ボルト、構造用ビスなどを用いることができる。
スリット41(断面欠損に相当)は、X方向に細長く、Y方向に貫通する開口であり、ガセットプレート40のZ方向の略中央に設けられており、隙間部Sに配置されている。本実施形態においてスリット41は、X方向に2つ並んで設けられている。
仮に、ガセットプレート40にスリット41を設けていない場合、地震などの外力が入力されると、綴り材100のせん断破壊や、木質板材21や木質板材31の圧潰などの脆性的破壊が発生するおそれがある。このような破壊が発生すると、地震後に再利用することができず大規模な補修・補強が必要となるおそれがある。
これに対し、本実施形態では、ガセットプレート40にスリット41を設けているので、スッリット41形成部分のせん断断面積が小さくなり、これにより、ガセットプレート40のせん断耐力が低くなっている。例えば、図3Bに示すように、ガセットプレート40のスリット41の形成部位の断面(Z方向に垂直な断面)の断面面積は、図3Cの断面面積(木質板材21に挟み込まれる部位のうちの最小の面積)よりも小さくなっている。こうすることにより、ガセットプレート40のせん断耐力が、耐震壁30及び梁20の耐力や継手部分(綴り材100など)の耐力よりも低くなるように設定している。
さらに、本実施形態では、スリット41の形成部位におけるX方向の断面係数が、他の部位におけるX方向の断面係数よりも小さくなるようにしている。なお、断面係数とは、部材の断面性能を表す値であり、モーメントに対する強さ・抵抗力である。例えば、断面形状が長辺の長さh、短辺の長さbの長方形である場合、荷重のかかる方向が長辺方向のとき、断面係数はb×h2/6となる。一方、荷重のかかる方向が短辺方向のとき、断面係数は、b2×h/6となる。
このように本実施形態では、ガセットプレート40にスリット41を設けていることにより、ガセットプレート40(スリット41の形成された部位)が、最も先にせん断降伏するように設定している。これにより、ガセットプレート40以外の部材の脆性的破壊(綴り材100のせん断破壊や、木質板材21や木質板材31の圧潰など)を防止することができる。なお、ガセットプレート40にスリット41を設けるのは安価であり、コストがかからない。また、ガセットプレート40の降伏後も安定した履歴を示すため、地震後も再利用することが可能である。
===その他の実施形態について===
上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
<梁20について>
前述の実施形態では、梁20は、木質板材21を2枚積層することによって構成されていたが、これには限られず、3枚以上積層していてもよい。また、梁20の表面に耐火被覆を設けてもよい。
<耐震壁30について>
前述の実施形態では、耐震壁30は、木質板材31を2枚積層することによって構成されていたが、これには限られず、3枚以上積層していてもよい。また、耐震壁30の表面に耐火被覆を設けてもよい。
<ガセットプレート40について>
前述の実施形態では、梁20と耐震壁30の間にガセットプレート40を設けていたが、柱10と耐震壁30との間にもガセットプレート40を設けてもよい。この場合、柱10は、梁20と同様の構成(木質板材を積層したもの)とすることが望ましい。
また、前述の実施形態では、1つのガセットプレート40にスリット41が2つ形成されていたが、これには限られない。例えば、1つでもよいし、3つ以上であってもよい。なお、複数の場合、集中して配置してもよいし、分散して配置してもよい。
また、ガセットプレート40にスリット41が無くてもよい。
図4は、ガセットプレート40の変形例を示す図である。なお、図4において、前述の実施形態(図2)と同じ構成の部分には同一符号を付し、説明を省略する。
この変形例のガセットプレート40´は、隙間部Sに配置される部位の厚さ(Y方向の長さ)が、他の部位の厚さ(Y方向の長さ)よりも薄く(短く)なっている。こうすることにより、地震発生時、ガセットプレート40´の隙間部Sに配置された部位が最初に降伏するように設定している。この場合においても、ガセットプレート40´以外の部材の脆性的な破壊を防止できる。
10 柱
20 梁(木質構造部材)
21 木質板材(第1木質板材)
21a 貫通孔
21b 凹部
30 耐震壁(木質壁)
31 木質板材(第2木質板材)
31a 貫通孔
31b 凹部
40 ガセットプレート(降伏部材)
40a 貫通孔
41 スリット(断面欠損)
S 隙間部

Claims (9)

  1. 複数の第1木質板材を面同士が対向するように第1方向に積層して構成された木質構造部材と、
    前記木質構造部材に対して、前記第1方向と直交する第2方向に所定寸法の隙間部を有して設けられた木質壁であって、複数の第2木質板材を面同士が対向するように前記第1方向に積層して構成された木質壁と、
    一端が隣接する前記第1木質板材に挟まれ、他端が隣接する前記第2木質板材に挟まれて、前記隙間部を跨いで前記木質構造部材と前記木質壁とに接合された降伏部材と、
    を備え、
    前記降伏部材は、前記隙間部の或る位置で前記第2方向に対して垂直に切ったときの断面面積が、前記第1木質板材に挟まれた部位、及び、前記第2木質板材に挟まれた部位を前記第2方向に対して垂直に切ったときの断面面積よりも小さい、
    ことを特徴とする木質構造。
  2. 請求項1に記載の木質構造であって、
    前記降伏部材は、前記或る位置における前記第1方向及び前記第2方向と直交する第3方向の断面係数が、前記第1木質板材に挟まれた部位、及び、前記第2木質板材に挟まれた部位における前記第3方向の断面係数よりも小さい、
    ことを特徴とする木質構造。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の木質構造であって、
    外力が入力された場合に、前記降伏部材の前記或る位置を含む部位が最も先に降伏する、
    ことを特徴とする木質構造。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れかに記載の木質構造であって、
    前記降伏部材は、前記隙間部に断面欠損が設けられている、
    ことを特徴とする木質構造。
  5. 請求項1乃至請求項3の何れかに記載の木質構造であって、
    前記降伏部材は、前記或る位置における前記第1方向の長さが、前記第1木質板材に挟まれた部位、及び、前記第2木質板材に挟まれた部位における前記第1方向の長さよりも短い、
    ことを特徴する木質構造。
  6. 請求項1乃至請求項5の何れかに記載の木質構造であって、
    前記木質構造部材は梁であり、
    前記第2方向は鉛直方向である、
    ことを特徴とする木質構造。
  7. 請求項1乃至請求項6の何れかに記載の木質構造であって、
    前記複数の第1木質板材、及び、前記複数の第2木質板材は、それぞれ、綴り材によって固定されている、
    ことを特徴とする木質構造。
  8. 請求項1乃至請求項7の何れかに記載の木質構造であって、
    前記木質構造部材、及び、前記木質壁は、接着剤を用いずに構成されている、
    ことを特徴とする木質構造。
  9. 請求項1乃至請求項8の何れかに記載の木質構造であって、
    前記降伏部材は、隣接する前記第1木質板材、及び、隣接する前記第2木質板材に、それぞれ、隙間なく挟み込まれている、
    ことを特徴とする木質構造。
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