JP2019187430A - 乳糖を含有するコーヒー飲料 - Google Patents

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Abstract

【課題】高温殺菌及び/又は加温状態での保存による風味の変質を抑制した、ドリンカビリティの高い乳糖含有コーヒー飲料の提供。【解決手段】コーヒー分に乳糖及びブドウ糖を配合して得られる調合液を高温殺菌して得られるミルク入りコーヒー飲料であって、(i)飲料中の乳糖含量(a)が、0.2〜0.9g/100g、(ii)飲料中の乳糖含量(a)とブドウ糖含量(b)の濃度比[(b)/(a)]が0.2〜15、(iii)乳固形分が3.0重量%未満を満たす前記飲料。【選択図】なし

Description

本発明は、加熱殺菌処理して得られる乳糖含有コーヒー飲料に関する。
ミルク入りのコーヒー飲料は、一年を通して飲用される嗜好性の高い飲料であり、長期にわたって常温保存可能な容器詰めミルク入りコーヒー飲料が多数流通されている。容器詰めミルク入りコーヒー飲料は、通常、コーヒー豆抽出液、インスタントコーヒー等のコーヒー原料(本明細書中、コーヒー分とも表記する)に、牛乳、濃縮乳、全脂乳又は全脂粉乳、脱脂乳又は脱脂粉乳、練乳、クリーム、或いは乳タンパク質等のミルク成分を含有する乳原料(本明細書中、乳分とも表記する)などを混合溶解して調合液を得、保存容器に充填される前、または充填された後のいずれかに、高温殺菌をして製造されている。このように高温殺菌を経て製造されるミルク入り飲料では、ミルク成分が熱変性し、乳加熱臭、具体的には、乳独特の劣化臭(すえ臭)や乳独特のむれっぽい味を発生させ、コク(クリーミー感)が消失して、ミルク入り飲料の品質を低下させることが知られている。
ミルク入り飲料の味変質の原因物質として、乳原料に含まれている乳糖が報告されている。乳糖が熱分解された結果、ギ酸が生じてミルク入り飲料の味変質を起こしていることから、ミルク入り飲料の製造において乳糖を低減した乳原料を用いることが提案されている(特許文献1)。また、糖分を含むコーヒー抽出液に、単糖およびアミノ酸からなる混合物ならびに乳成分を添加し、容器に充填後、レトルト殺菌することを特徴とする、加温状態でも長期間にわたり香味劣化のないミルク入りコーヒー飲料が提案されている(特許文献2)。
一般に、コーヒー飲料に配合される糖類としては、甘味度の温度依存性が小さいショ糖が使われ(非特許文献1)、ブドウ糖はレトルト加熱殺菌・高温保存中にpHの低下をきたすため、通常は缶コーヒーのような加熱殺菌処理を経て製造されるコーヒー飲料には使用しないと言われている(非特許文献2)。しかし、乳成分の分離を抑制することを目的として、ショ糖の一部をブドウ糖のような還元性単糖で置換してレトルト殺菌処理されたコーヒー飲料も開示されている(特許文献3)。
特開平11−113493号公報 特開平11−9190号公報 特開平9−205990号公報
生物工学会誌89巻8号,公益社団法人日本生物工学会,第486〜490頁,2011年8月25日発行 改訂新版 ソフト・ドリンクス,株式会社光琳,第421〜435頁,平成元年12月25日発行
乳糖は、ミルク入り飲料の乳風味を決定するのに重要な因子であり、特に乳風味とコーヒー風味のバランスの取れたミルク入りコーヒー飲料の製造においては必須の成分である。
本発明の目的は、高温殺菌及び/又は加温状態での保存による風味の変質を抑制したドリンカビリティの高い、乳糖を含有するコーヒー飲料(以下、「乳糖含有コーヒー飲料」と表記する)を提供することにある。
本発明者らは上記課題を解決するために鋭意検討を行った結果、驚くべきことに、乳固形分が3.0重量%未満のコーヒー飲料において、レトルト加熱殺菌に不向きと言われているブドウ糖を、還元糖であり熱変性しやすい乳糖に対して一定割合で配合させることにより、高温殺菌及び/又は加温状態での保存による風味の変質を抑制できることを見出し、本発明を完成するに至った。すなわち本発明は、以下に関する。
(1)コーヒー分に乳糖及びブドウ糖を配合して得られる調合液を高温殺菌して得られるコーヒー飲料であって、以下、
(i)飲料中の乳糖含量(a)が、0.2〜0.9g/100g
(ii)飲料中の乳糖含量(a)とブドウ糖含量(b)の濃度比[(b)/(a)]が、0.2〜15、(iii)乳固形分が3.0重量%未満を満たす前記飲料。
(2)ミルク入りコーヒー飲料である、(1)に記載の飲料。
(3)飲料中の乳糖含量(a)とブドウ糖含量(b)の濃度比[(b)/(a)]が1.7〜12である
、(1)又は(2)に記載の飲料。
本発明により、高温殺菌、長期間の保存および冬季の製品ウォーマーでの加熱にも香味の観点から品質的に耐えうる、乳糖(好ましくは、ミルク入り)コーヒー飲料が得られる。本発明の乳糖含有コーヒー飲料は、ミルク入り飲料のオフフレーバー(乳加熱臭や酸化臭)が低減され、かつ、コーヒー風味が増強されたドリンカビリティの高い飲料である。
[コーヒー飲料]
本明細書でいう「コーヒー飲料」とは、コーヒー分を原料として使用し、加熱殺菌工程を経て製造される飲料製品のことをいい、内容量100g中にコーヒー生豆換算で1g以上(好ましくは2.5g以上、より好ましくは5g以上)のコーヒー豆から抽出又は溶出したコーヒー分を含むものをいう。コーヒー分の上限は制限されないが、香味の観点からコーヒー生豆換算で10g以下、好ましくは9g以下程度である。特に、コーヒー固形分が飲料中に1.0〜2.0、好ましくは1.1〜1.8となるように配合された飲料は、本発明の好ましい態様の一例である。ここで、コーヒー固形分とは、コーヒー豆由来の可溶性固形分を表し、コーヒー飲料に含まれ得る可溶性固形分のうち、糖類などの甘味成分、乳分、pH調整剤、香料等のコーヒー豆に由来しない成分を除いた固形分で、コーヒー抽出液中のコーヒー固形分は糖度計を用いてBrix(%)を測定することにより求められる値である。
本発明におけるコーヒー分とは、コーヒー豆由来の成分を含有する溶液のことをいい、例えば、コーヒー抽出液、すなわち、焙煎、粉砕されたコーヒー豆を水や温水などを用いて抽出した溶液が挙げられる。また、コーヒー抽出液を濃縮したコーヒーエキス、コーヒー抽出液を乾燥したインスタントコーヒーなどを、水や温水などで適量に調整した溶液も、コーヒー分として挙げられる。特に、本発明のコーヒーの風味が顕著に発揮される観点から、L値13〜35の焙煎コーヒー豆より得られたコーヒー抽出液をコーヒー分として用いることが好ましい。なお、本明細書中、断りがない限り数値範囲はその端点を含むものとする。ここで、L値とは、焙煎コーヒー豆を粉砕したコーヒー顆粒の表面色を数値化したもので、明度の指標となる値である(0が黒、100が白)。コーヒー顆粒のL値は、例えば色彩色差計を用いて測定することができる。
本発明のコーヒー飲料は、乳糖に起因するミルク入り飲料のオフフレーバーが低減され、ミルクのコクが付与されるとともに、コーヒー風味が増強されるという効果を有する。より詳述すると、人間が感じる香りは、オルソネーザルアロマ(鼻先香、トップ香ともいう)とレトロネーザルアロマ(口中香、ラスト香ともいう)の2つに分けられると言われているが、本発明のコーヒー飲料は、オルソネーザルアロマのコーヒーの香気が増強され、レトロネーザルアロマのミルク風味及びコーヒー風味が増強された飲料となる。ここで、オルソネーザルアロマとは鼻先から鼻腔内に吸気に乗って入ってくる香りをいい、レトロネーザルアロマとは食べ物を口に入れた際に喉から鼻に抜ける香りをいう。
この好ましいレトロネーザルアロマの風味は、ビニルカテコールオリゴマーの存在により阻害されることがある。ビニルカテコールオリゴマーが多いと、強すぎる、残留性の大きい苦味となるためである。コーヒー豆は、深煎りにしていくにしたがってクロロゲン酸ラクトン類が減少し、代わりにビニルカテコールオリゴマーが増加することから、本発明のコーヒー飲料では、L値17〜26、好ましくは18〜25の焙煎コーヒー豆より得られたコーヒー抽出液をコーヒー分として用いることが特に好ましい。
レトロネーザルアロマのコーヒー風味の一つとして、クロロゲン酸類及び/又はクロロゲン酸ラクトン類の苦味が挙げられる。クロロゲン酸の苦味や収斂性のともなった酸味は、熱変性された乳糖(例えばギ酸)とあいまってミルク入り飲料の風味を相加的に悪くすることがあるが、本発明の乳糖のオフフレーバーが低減されたコーヒー飲料では、クロロゲン酸類の適度な苦味が、好ましいコーヒー風味として知覚される。クロロゲン酸類を30〜140mg/100g、好ましくは35〜120mg/100g、より好ましくは40〜100mg/100g含有するコーヒー飲料は、本発明の好適な態様である。ここで本明細書中、コーヒー飲料中のクロロゲン酸類の含量をいうときは、モノカフェオイルキナ酸成分(3−カフェオイルキナ酸、4−カフェオイルキナ酸、5−カフェオイルキナ酸)、フェルラキナ酸成分(3−フェルラキナ酸、4−フェルラキナ酸、5−フェルラキナ酸)及びジカフェオイルキナ酸成分(3,4−ジカフェオイルキナ酸、3,5−ジカフェオイルキナ酸、4,5−ジカフェオイルキナ酸)の三種の合計を意味する。コーヒー飲料中のクロロゲン酸類の含量は、当業者であれば、例えばHPLCを用いて、適宜測定することができる。
また、オルソネーザルアロマのコーヒーの香りとしては、2−フルフリルメチルジスルフィド、メチル(2−メチル−3−フリル)ジスルフィド、2−フルフリルメチルスルフィドおよびメチル(5−メチル−2−フリル)ジスルフィドを挙げることができる。2−フルフリルメチルジスルフィド、メチル(2−メチル−3−フリル)ジスルフィド、2−フルフリルメチルスルフィドおよびメチル(5−メチル−2−フリル)ジスルフィドからなる群から選択される一以上の香気成分を含むコーヒー飲料は、本発明の効果がより発現される好ましい態様である。
[乳糖含有コーヒー飲料]
本発明の「乳糖含有コーヒー飲料」とは、上記コーヒー分に乳糖又は乳糖を含有する乳分を配合して得られるコーヒー飲料をいう。飲料中の乳糖含有量(a)は、0.2〜0.9
g/100g、好ましくは0.3〜0.8g/100g程度である。乳糖が0.2g/100g未満の飲料ではオフフレーバーの存在があまり問題視されない。また、乳糖が0.9g/100gを超える飲料では、本発明の手段をもってしても改善効果が得られないことがある。
本発明のコーヒー飲料は、乳糖の熱分解に伴う風味変化が抑制されたもので、ミルク入りコーヒー飲料とした場合に、最大限の効果を発揮する。ミルク入りコーヒー飲料は、本
発明の好ましい態様である。本明細書でいう「ミルク入りコーヒー飲料」とは、上記コーヒー分に乳分を配合して得られるコーヒー飲料をいう。ここで、乳分とは、飲料にミルク風味やミルク感を付与するために添加する成分を指し、主に乳等省令に定義されている乳、牛乳及び乳製品のことをいう。例えば、生乳、牛乳、特別牛乳、脱脂乳、加工乳、乳飲料等が挙げられ、乳製品としては、クリーム、濃縮ホエイ、濃縮乳、脱脂濃縮乳、無糖練乳、加糖脱脂練乳、全粉乳、脱脂粉乳、クリームパウダー、ホエイパウダー、バターミルクパウダー、調整粉乳などが挙げられる。これら牛乳及び乳製品のうち、加熱処理が行われている乳分、例えば加熱処理濃縮乳、加熱処理脱脂濃縮乳やこれらを原料として得られる練乳、その他粉乳類(全粉乳、脱脂粉乳、クリームパウダー、ホエイパウダー、バターミルクパウダー、調整粉乳、脱カルシウム粉乳など)は、これら素材自体にクックドフレーバーと呼ばれる加熱臭を帯びていることが多い。この乳分自体の有するクックドフレーバーは、乳糖のレトルト加熱による分解に起因するオフフレーバーと相加的又は相乗的にコーヒー飲料の風味を悪くすることが予想されるが、本発明の乳糖に対してブドウ糖を特定割合で配合したコーヒー飲料は、原料由来のクックドフレーバーも低減される。したがって、本発明のコーヒー飲料では、加熱処理された乳分も好適に用いることができる。
本発明のミルク入り飲料における乳分の含有量は、飲料の安定性と本発明の顕著な効果が得られる観点とから、乳固形分が3.0重量%未満とする。ここで、乳固形分とは無脂乳固形分と乳脂肪分の総量をいい、乳分を一般的な乾燥法(凍結乾燥、蒸発乾固等)を用いて乾燥させて水分を除いた後の乾固物のことをいう。中でも、無脂乳固形分換算で0.2重量%以上3.0重量%未満とすることが好ましく、0.4重量%以上3.0重量%未満とすることがより好ましく、0.8重量%以上3.0重量%未満とすることがさらに好ましい。
ミルク入り飲料の保存時の劣化臭を抑制し、コクやミルク感を増強する方法として、ミルク入り飲料を製造する工程でカルシウム塩を添加する方法が知られている(特開平08-023878号公報)。しかし、本発明の特定量のブドウ糖を配合した乳糖含有コーヒー飲料で
は、飲料中のカルシウムが多いとブドウ糖の効果を阻害し、かえって風味が悪くなることが判明した。本発明のコーヒー飲料中のカルシウム含量は、26mg/100g以下、好ましくは20mg/100g以下、より好ましくは16mg/100g以下、さらに好ましくは15mg/100g以下、特に好ましくは14mg/100g以下とする。飲料中のカルシウム含量は、カルシウムを減じる処理がなされた乳分を用いることで実現できる。脱カルシウムの方法としては、特に限定されず、調温保持による沈殿法等の公知の方法を採ることができる。
本発明の効果は、乳糖の熱変性だけでなく、乳脂肪の熱や保存に伴う風味変化に対しても有効に作用するので、乳脂肪を含有するコーヒー飲料は、本発明の好ましい態様の一つである。ただし、本発明の効果を確実に発揮させるために、乳脂肪を含有させる場合にも、乳分としての飲料中の乳固形分が3.0重量%未満とすることが重要である。
[糖類]
本発明の乳糖含有飲料は、特定量のブドウ糖を配合することを特徴とする。ブドウ糖は、飲料中のブドウ糖含量(b)と、飲料中の乳糖含量(a)の濃度比[(b)/(a)]が0.2以上、好ましくは0.5以上、より好ましくは1.0以上、さらに好ましくは1.5以上、特に好ましくは1.7以上となるように配合する。(b)/(a)の上限は15以下、好ましくは12以下、より好ましくは10以下、さらに好ましくは7.5以下、特に好ましくは6以下である。
本発明は、熱に伴う風味変性の抑制に、熱変性成分として知られているブドウ糖を一定割合で配合させることにより、ミルク入りコーヒー飲料において、高温殺菌及び/又は加
温状態での保存による風味の変質が抑制されるという驚くべき知見に基づくものであるが、ブドウ糖含有量(b)が多過ぎると、ブドウ糖自身の熱変性に伴うpH低下による風味変
化が大きくなり、本発明の効果を損なうことがある。したがって、ブドウ糖含量は、飲料中0.1〜10%、好ましくは0.5〜7.0%程度となるように配合するのがよい。
上記のとおり、本発明のコーヒー飲料は、乳糖及びブドウ糖を必須成分として含むものであるが、所望により他の糖類(ショ糖、異性化糖、果糖、麦芽糖、オリゴ糖など)を添加してもよい。ただし、異性化糖、果糖、麦芽糖は、本発明のブドウ糖の効果を阻害することがあるから、配合する場合には、飲料中のブドウ糖含量(b)に対して、0.8以下、
好ましくは0.5以下となる量にするのがよい。後述する実施例に記載のとおり、本発明の効果は、飲料中の糖類濃度が1.0〜10.0g/100gの範囲で顕著に発現する。ここで、飲料中の糖類濃度とは、飲料中に存在するブドウ糖、乳糖、ショ糖、果糖、麦芽糖の総量をいう。
[容器詰め飲料]
本明細書でいう「容器詰め飲料」とは、シングルストレングス、すなわち容器詰飲料を開封後、常態として薄めずにそのまま飲めるものをいい、飲用時に薄めて飲むことが前提である濃縮コーヒーは本発明の範疇から明確に除かれる。
本発明のコーヒー飲料は、加熱殺菌して製造される容器詰めコーヒー飲料である。本明細書でいう高温殺菌とは、高温で短時間殺菌した後、無菌条件下で殺菌処理された保存容器に充填する方法(UHT殺菌法)と、調合液を缶等の保存容器に充填した後、レトルト処理を行うレトルト殺菌法とをいい、120℃で4分相当(致死値F0=3.1)以上の加熱殺菌をいう。本発明の効果は、加熱殺菌強度が強い方が顕著であるので、レトルト殺菌処理を行う缶入りのコーヒーに好適に適用される。缶入りのコーヒー飲料は、コーヒー分に乳分を配合し、さらにブドウ糖、所望によりその他原料を混合した液を均質処理して金属缶に充填後、食品衛生法に定められた殺菌条件でレトルト殺菌処理して製造することができる。すなわち、本発明の缶入りコーヒー飲料(好ましくは、2−フルフリルメチルジスルフィド、メチル(2−メチル−3−フリル)ジスルフィド、2−フルフリルメチルスルフィドおよびメチル(5−メチル−2−フリル)ジスルフィドからなる群から選択される一以上の香気成分を含む缶入りコーヒー飲料)は、以下の工程1〜3を経て製造される。
コーヒー分に乳糖及びブドウ糖を配合して調合液を得る工程1、
該調合液を容器に充填する工程2、および
レトルト殺菌処理する工程3
上記の製造方法の工程1において、乳糖(a)に対するブドウ糖(b)の割合(重量比)が0.2以上、好ましくは0.5以上、より好ましくは1.0以上、さらに好ましくは1.5以上、特に好ましくは1.7以上となるように配合する。この上限は15以下、好ましくは12以下、より好ましくは10以下、さらに好ましくは7.5以下、特に好ましくは6以下となるように配合すると、高温殺菌処理後も、飲料中の乳糖とブドウ糖の含有割合がこの範囲内に納まりやすい。
また、工程1の調合液に、特定量のカフェインを含有させることで、高温殺菌及び/又は加温状態での保存による風味の変質抑制という本発明の効果を、より一層強く発現させることができる。好ましい調合液中のカフェイン含量は、30〜95mg/100g、好
ましくは45〜85mg/100g程度である。調合液中のカフェイン含量は、コーヒー
分由来のカフェイン含量を測定し、不足する場合には食品添加物で指定されているカフェイン等を適宜添加して用いることができる。コーヒー飲料中のカフェインの含量は、当業者であれば、例えばHPLCを用いて、適宜測定することができる。
さらに、工程1の調合液は、pH調整剤によりpH5.5〜8.0程度に調整されていることが好ましい。pHが低いと工程3のレトルト殺菌に伴う加熱臭や雑味による後味の苦味や雑味が顕著となり、本発明の効果を阻害することがある。加熱殺菌した後の内容物のpHが5.5〜7.0、好ましくはpH6.0〜7.0程度となるように、調合液のpHを調整する。pH調整剤としては、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、リン酸水素ニナトリウム、炭酸カリウム等が挙げられるが、本発明の効果の観点からアルカリ性ナトリウム塩又はアルカリ性カリウム塩が好ましく、特に炭酸水素ナトリウムが最も好ましい。pHが中性領域に調整されたミルク入り飲料では、コーヒー分が本来有するほのかな酸味等の風味や味わいが失われやすい、焙煎コーヒー特有の焙煎香気(ロースト感)が知覚しにくいという問題があるが、本発明のブドウ糖を配合したミルク入り飲料では、コーヒー分が本来有するコーヒー風味が増強され、ミルク風味とコーヒー風味がバランスよく調和したコーヒー飲料となる。
その他、本発明のコーヒー飲料には、所望によりその他原料を配合することができる。その他原料としては、カゼインナトリウム等の安定剤、抗酸化剤、乳化剤、香料等が挙げられる。
以下、実施例に基づいて本発明を説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。また、本明細書において特記しない限り、濃度等は重量基準であり、数値範囲はその端点を含むものとして記載される。また、実施例における各種成分濃度は、以下の方法で測定した。
(糖類濃度の測定)
飲料中のブドウ糖濃度及び乳糖濃度は、HPLC糖分析装置(LC-20AD株式会社 島津
製作所社製)を以下の条件で操作し、検量線法により定量して測定した。
・カラム:Inertsil NH2,φ3mm×150mm[ジーエルサイエンス株式会社]
・カラム温度:室温
・移動相:アセトニトリル:水=8:2
・流量:0.7ml/min
・注入量:5μL
・検出:示差屈折計 RID-10A [株式会社 島津製作所]
(カフェイン濃度の測定)
飲料中のカフェイン濃度は、コーヒー飲料を移動相Aで10倍希釈(w/w)した後、メ
ンブランフィルター(ADVANTEC製 Cellulose Acetate 0.45μm)で濾過し
、HPLCに注入して定量した。HPLCの測定条件は以下のとおり。
・カラム:TSK-gel ODS-80TsQA(4.6mmφx150mm、東ソー株式会社)
・移動相:A:水:トリフルオロ酢酸=1000:0.5
B:アセトニトリル:トリフルオロ酢酸=1000:0.5
・流速:1.0ml/min
・カラム温度:40℃
・グラディエント条件;分析開始から5分後まではA液100%保持、
5分から10分まででB液7.5%、
10分から20分まででB液10.5%、
20分から32分までB液10.5%保持、
32分から45分まででB液26.3%、
45分から46分まででB液75.0%、
46分から51分までB液75.0%保持、
51分から52分まででB液0%
52分から58分までB液0%保持、
・注入量:5.0μl
・検出波長:280nm
・リテンションタイム:19.3分
・標準物質:カフェイン(無水) (ナカライテスク株式会社)
(クロロゲン酸濃度の測定)
飲料中のクロロゲン酸濃度は、コーヒー飲料を移動相Aで10倍希釈(w/w)した後、
メンブランフィルター(ADVANTEC製 Cellulose Acetate 0.45μm)で濾過
し、HPLCに注入して定量した。HPLCの測定条件は以下のとおり。
・カラム:ガードカラムInertsil ODS-3(4.0mmφx20mm)+Inertsil ODS-2(4.6mmφx250mm)(GLサイエンス株式会社)
・移動相:A:0.05M 酢酸、0.1mM 1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸、3(V/V)%アセトニトリル溶液
B:0.05M 酢酸、0.1mM 1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸、97(V/V)%アセトニトリル溶液
・流速:1.0ml/min
・カラム温度:35℃
・グラディエント条件;分析開始から1分後まではA液100%保持、
1分から20分まででB液13%、
20分から25分まででB液13%保持、
25分から27分まででB液15%、
27分から45分までB液15%保持、
45分から55分まででB液20%、
55分から60分まででB液100%
60分から70分までB液100%保持、
70分から75分までA液100%、
75分から100分までA液100%保持
・注入量:10.0μl
・検出波長:325nm
・標準物質:クロロゲン酸0.5水和物(含量99%)(和光一級)
(実施例1)
コーヒー分として、コロンビア産のコーヒー豆から製造された既存のコーヒーエキスを用いた。コーヒーエキスに牛乳113mL/Lを配合し、さらにコーヒー固形分が1.55%となるように水で希釈して、500メッシュで濾過して不溶性固形分を除き、使用した(以下、コーヒー調合液という)。
このコーヒー調合液(乳糖:0.5g/100g、カフェイン:53mg/100g含有)に、ブドウ糖とショ糖が総量56.0g/Lとなるように種々の割合で配合し、pH調整剤(炭酸水素ナトリウム)を用いてpHを6.7に調整し、この液を190mLずつ缶に充填してレトルト殺菌処理を行った(サンプルNo.2〜7)。また、対照として、ブドウ糖を配合せずにショ糖のみを用いること以外は同様にして缶入りコーヒー飲料を調製した(サンプルNo.1)。
得られた容器詰めコーヒー飲料(乳固形分:1.49g/100g、糖類濃度:6.0g/100g、pH6.3)について、専門パネルによる官能評価を行った。評価は、トップの香ばしい香り(トップ香)の強さ、後味に感じる香ばしい香り(ラスト香)の強さについて、No.1を対照(3点)として、5点:対照よりもとても強い(好ましい)、4点
:対照よりも強い(好ましい)、3点:対照と同程度、2点:対照よりも弱い(好ましくない)、1点:対照よりもとても弱い(好ましくない)で各人が評価した結果から平均点を算出した。また、乳劣化臭の強さについて、No.1を対照(3点)として、5点:対照よりもとても弱い(好ましい)、4点:対照よりも弱い(好ましい)、3点:対照と同程度、2点:対照よりも強い(好ましくない)、1点:対照よりもとても強い(好ましくない)で各人が評価した結果から平均点を算出した。さらに、総合的な好ましさについても同様に評価した。
結果を表1に示す。乳糖(a)に対するブドウ糖(b)の割合[(b)/(a)]が、0.2以上、
好ましくは0.3以上となるようにブドウ糖を配合することによって、高温殺菌に伴う乳劣化臭が抑制されることが明らかとなった。また、特定量のブドウ糖を配合することによってコーヒー風味も増強され、良好な乳風味とコーヒー風味のバランスの取れたドリンカビリティの高いミルク入りコーヒー飲料となった。ここで、本明細書でいうドリンカビリティとは、毎日摂取可能な嗜好性(ドリンカビリティ;飲料の性質を指し、ある飲料を一定量飲用した後も、なおおいしく飲み続けられる場合には、その飲料はドリンカビリティがあるといえる。ドリンカビリティは「飲みたいかどうか」と表現されることもある。)を表わす。
(実施例2)
牛乳を遠心分離して脂肪分の多いクリームと脂肪分の少ない脱脂乳に分離した。この脱脂乳をイオン交換樹脂を充填した筒に通過させてカルシウムイオンを除去した後、これを遠心分離して得られたクリーム分と混合し、この液を乾燥させて、脱カルシウム粉乳を得た。
実施例1における乳分を、表2に示す割合の牛乳と脱カルシウム粉乳の併用に変えること以外は、実施例1のNo.5の飲料と同様にして缶入りのレトルト殺菌コーヒー飲料を製造した。
得られた缶入りコーヒー飲料(乳固形分:1.49g/100g、糖類濃度:6.0g/100g、pH6.3)について、実施例1と同様に評価した。結果を表3に示す。いずれもコーヒー風味も増強され、良好な乳風味とコーヒー風味のバランスの取れたドリンカビリティの高いミルク入りコーヒー飲料であったが、表3より明らかなように、乳糖が
同量のコーヒー飲料において、飲料中のカルシウム濃度が低くなるにしたがって乳劣化臭がより低減でき、コーヒーの香りが増強されることが示唆された。
(実施例3)
ブラジル産コーヒー豆(L値20程度)を粉砕機(日本グラニュレーター社製)で粉砕し、94℃の熱水でドリップしてBrix2.9のコーヒー抽出液を得、500メッシュで濾過して不溶性固形分を除いた。このコーヒー抽出液500g/Lに、ブドウ糖とショ糖を総量59.0〜74.0g/L(加熱による分解を見越した量)となるように種々の割合で配合し、さらに乳分(牛乳55mL/L)を配合して、全量が1Lとなるように水を添加した後、pH調整剤(炭酸水素ナトリウム)を用いてpHを6.7に調整し、この
液を190mLずつ缶に充填してレトルト殺菌処理を行った(サンプルNo.11〜15
)。また、対照として、ブドウ糖を配合せずにショ糖のみを用いること以外は同様にして缶入りコーヒー飲料を調製した(サンプルNo.10)。
得られた缶入りコーヒー飲料(クロロゲン酸類:63mg/100g、乳固形分:0.72g/100g、糖類濃度:6.0g/100g、pH6.3)について、実施例1と同様に対照と比べた官能評価を行った。結果を表4に示す。
(実施例4)
実施例3のコーヒー抽出液に、ブドウ糖とショ糖が総量56.0〜70.0g/L(加熱による分解を見越した量)となるように種々の割合で配合し、さらに乳分(牛乳135mL/L)とする以外は、実施例3と同様にして缶入りコーヒー飲料を製造した。得られた缶入りコーヒー飲料(クロロゲン酸類:63mg/100g、乳固形分:1.78g/
100g、糖類濃度:6.0g/100g、pH6.3)について、実施例3と同様に官能評価を行った。結果を表5に示す。
(実施例5)
実施例3のコーヒー抽出液に、ブドウ糖とショ糖が総量52.0〜65.0g/L(加熱による分解を見越した量)となるように種々の割合で配合し、さらに乳分(牛乳185mL/L)とする以外は、実施例3と同様にして缶入りコーヒー飲料を製造した。得られた缶入りコーヒー飲料(クロロゲン酸類:63mg/100g、乳固形分:2.81g/
100g、糖類濃度:6.0g/100g、pH6.3)について、実施例3と同様に官能評価を行った。結果を表6に示す。表4〜6より、飲料中のブドウ糖含量(b)と、飲料
中の乳糖含量(a)の濃度比[(b)/(a)]が0.2以上となるようにブドウ糖を配合すると
、トップ香、ラスト香、乳劣化臭の評価項目全てにおいて、ブドウ糖を配合しなかった場合と比較して改善する傾向がみられ、乳糖由来のオフフレーバーが低減され、コーヒー風味が増強されたドリンカビリティの高いミルク入りコーヒー飲料となった。特に、(b)/(a)が1.7以上となるようにブドウ糖を配合すると、評価点が全て4点を超え、対照と比べて顕著に改善されていると専門パネル全員が評価した。一方、(b)/(a)が30以上となるものは、トップ香、ラスト香、乳劣化臭の評価では改善がみられるものの、濃厚感(ボディ感ともいう)が著しく不足し、総合評価では劣る結果となった。これより、(b)/(a)は0.2〜15とすることが示唆された。
(実施例6)
実施例3のコーヒー抽出液に、ブドウ糖40g/L、ショ糖63g/Lを配合し、さらに乳分(牛乳135mL/L)とする以外は、実施例3と同様にして缶入りコーヒー飲料を製造した(サンプルNo.29)。また、対照として、ブドウ糖を配合せずにショ糖95g/Lを配合した缶入りコーヒー飲料を製造した(サンプルNo.28)。得られた缶入りコーヒー飲料(クロロゲン酸類:63mg/100g、乳固形分:1.78g/10
0g、糖類濃度:9.7g/100g、pH6.3)について、対照と比較した官能評価を行った。結果を表7に示す。
(実施例7)
ブドウ糖及びショ糖の配合量を4g/L、7g/Lとし、さらに乳分(牛乳130mL/L)とする以外は、実施例6と同様にして缶入りコーヒー飲料を製造した(サンプルNo.31)。また、対照として、ブドウ糖を配合せずにショ糖10g/Lを配合した缶入りコーヒー飲料を製造した(サンプルNo.30)。得られた缶入りコーヒー飲料(クロロゲン酸類:63mg/100g、乳固形分:1.71g/100g、糖類濃度:1.5
g/100g、pH6.3)について、対照と比較した官能評価を行った。結果を表8に示す。表7及び8から、糖類濃度にかかわらず、飲料中の乳糖含量(a)の濃度比[(b)/(a)]が0.2〜15となるようにブドウ糖を配合したコーヒー飲料は、ブドウ糖を配合し
ていないものと比較して、トップ香、ラスト香、乳劣化臭のいずれの評価項目においても上回り、パネル全員が対照と比較して好ましい、ドリンカビリティの高い飲料であると評価した。
(実施例8)
実施例5のNo.23のブドウ糖を0.19g/100gとし、乳分として脱脂粉乳及び実施例2で調製した脱カルシウム粉乳の配合割合を変えること以外は、実施例5と同様にして缶入りコーヒー飲料を製造した。得られた缶入りコーヒー飲料(クロロゲン酸類:63mg/100g、乳固形分:2.05〜2.81g/100g、糖類濃度:5.9g
/100g、pH6.3)について、ブドウ糖を配合していない対照(サンプルNo.22)と比較した官能評価を行った。
結果を表9に示す。飲料中の乳糖含量(a)の濃度比[(b)/(a)]が0.2以上となるコ
ーヒー飲料は、トップ香、ラスト香、乳劣化臭のいずれの評価項目においても改善が見られ、ドリンカビリティの高い飲料となったが、特に、ブドウ糖及び乳糖含量が同じ、すなわち(b)/(a)が同じ場合には、カルシウム濃度が少ないほど乳劣化臭がより低減でき、コーヒーの香りが増強された。
(実施例9)
市販のミルク入り飲料(無糖タイプ、甘味料(アセスルファムカリウム)配合)を用い、これにブドウ糖5.5g/Lの濃度で配合して0.53g/100gを配合して得られる液(サンプルNo.37)を、市販のミルク入り飲料を対照(サンプルNo.36)として官能評価を行った。結果を表10に示す。ブドウ糖を配合した飲料では、好ましいコーヒーの風味が増強され、一層ドリンカビリティの高い飲料となった。
(比較例)
実施例1のNo.6の飲料について、ブドウ糖を果糖又は還元麦芽糖に変えて、同様に容器詰めコーヒー飲料を製造した(No.38,39)。評価結果を表11に示す。果糖の添加で乳劣化臭は抑制できる傾向にあったが、コーヒーのトップ香やラスト香が損なわれ、乳風味とコーヒー風味のバランスを欠く飲料となった。還元麦芽糖の添加では、乳劣化臭、コーヒー風味の増強ともに効果はなかった。

Claims (3)

  1. コーヒー分に乳糖及びブドウ糖を配合して得られる調合液を高温殺菌して得られるコーヒー飲料であって、以下
    (i)飲料中の乳糖含量(a)が、0.2〜0.9g/100g
    (ii)飲料中の乳糖含量(a)とブドウ糖含量(b)の濃度比[(b)/(a)]が、0.2〜15
    (iii)乳固形分が3.0重量%未満
    を満たす前記飲料。
  2. ミルク入りコーヒー飲料である、請求項1に記載の飲料。
  3. 飲料中の乳糖含量(a)とブドウ糖含量(b)の濃度比[(b)/(a)]が1.7〜12である、請
    求項1又は2に記載の飲料。
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