JP2019186508A - エッチング方法及びエッチング装置 - Google Patents
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Abstract
Description
続いて、前記金属膜を酸化する酸化ガスと、β−ジケトンからなるエッチングガスとを供給して、酸化された前記金属膜をエッチングする第2のガス供給工程と、を含む。
Co+2NO→CoO+N2O・・・式1
CoO+NO→CoO-NO+2H(hfac)→Co(hfac)2+H2O+NO・・・式2
続いてエッチング装置1を用いて行う第1の処理について、処理容器11内における状態を示す図3を参照しながら説明する。図3のグラフの横軸は、エッチング装置1において処理を開始してからの経過時間を示し、縦軸は処理容器11内の圧力を示している。そして圧力の推移を示すグラフの線とグラフの横軸との間の領域において、H2ガスが供給される時間帯にはハッチングを、NOガス及びHfacガスが供給される時間帯にはドットを、夫々付して示している。
続いて、エッチング装置1を用いた第2の処理について、図6のグラフを参照して、図3のグラフで説明した第1の処理との差異点を中心に説明する。図6のグラフについては図3のグラフと同様に、横軸に時間、縦軸に処理容器11内の圧力を夫々設定しており、グラフ中に付したハッチング、ドットにより、H2ガスが供給される期間、Hfacガス及びNOガスが供給される期間を夫々示している。
このようにエッチング量が大きくなることを考察すると、上記のように酸化時間が長いとCoO以外にもCo3O4が形成される。つまり、NOガスによる酸化処理中にCo3O4が生成する可能性がある。しかし、上記のように還元処理及びエッチング処理からなるサイクルを繰り返すことで、そのように生成したCo3O4が還元され、Coが増加する。そして、このCoから新たにCoOが生成されてNOと反応することによって、上記のようにエッチング量が増加することが考えられる。なお、この第2の処理において実施するサイクルの数は3回であることには限られず、2回であってもよいし、4回以上であってもよい。
なお、今回開示された実施形態は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。上記の実施形態は、添付の請求の範囲及びその趣旨を逸脱することなく、様々な形態で省略、置換、変更されてもよい。
以下、本開示に関連して行われた評価試験について説明する。
評価試験1
評価試験1−1として図3で説明した第1の処理を行い、処理後にCo膜41のエッチングレート(エッチング量/エッチング時間)を測定した。時刻t2〜t3間の還元処理が行われる時間は300秒、時刻t3〜t4間のエッチング時間は200秒に各々設定された。
また、評価試験1−2として図6で説明した第2の処理を行い、処理後にCo膜41のエッチングレートを測定した。この評価試験1−2において、エッチングが行われる期間B1、B2、B3は、各々67秒に設定された。つまりエッチング時間は、評価試験1−1のエッチング時間と同じ200秒になるように設定された。また、還元処理が行われる期間A1、A2、A3は、各々300秒に設定された。
上記の評価試験1−1、評価試験1−2及び比較試験1において、ウエハWの設定温度、処理容器11内の設定圧力、処理容器11内へ供給するHfacガスの流量は、夫々200〜250℃、1.33×103Pa〜1.33×104Pa、50〜500sccmとした。
評価試験2−1として、ウエハWの表面に厚さが50nmとなるようにCo膜41を形成し、その後、当該ウエハWを大気雰囲気に曝した。然る後、Co膜41についてX線光電子分光法(XPS)による分析を行った。
また、評価試験2−2として、評価試験2−1と同様にCo膜41を形成後、大気雰囲気に曝したウエハWについて、発明の実施の形態で説明したH2ガスによる還元処理を行った。その後、Co膜41についてXPSによる分析を行った。
従って、この評価試験2から還元処理によって、Co膜41の表面におけるCoO及びCo(OH)2に対するCoの割合が上昇したことが確認された。従って、発明の実施の形態で説明したように、この還元処理後にNOを供給することで、新たに多くのCoOを生成させ、Hfacガスによるエッチングを促進することができると考えられる。
上記の評価試験2−1のウエハWと同様に、Co膜41の形成後に大気雰囲気に曝されたウエハWについて、Co膜41の表面の画像を電子顕微鏡(SEM)により取得した。このように取得した画像を便宜上、未処理Co膜の画像とする。
また、上記の第1の処理を行ったウエハWについて、エッチング後のCo膜41の表面の画像をSEMにより取得した。このように取得した画像を便宜上、H2処理Co膜の画像とする。
さらに、H2ガスを供給する代わりにHfacガスを供給することで自然酸化膜42のエッチングを行ったことを除いては、第1の処理と同様の処理をウエハWに行った。つまりHfacガスを単独でウエハWに供給した後にHfacガス及びNOガスの混合ガスをウエハWに供給する、特許文献2に記載のエッチング処理と同様のエッチング処理を行った。そして、エッチング後のCo膜41の表面の画像をSEMにより取得した。このように取得した画像を便宜上、Hfac処理Co膜の画像とする。
評価試験4−1として、図3で説明した第1の処理を行いウエハWの表面のCo膜41をエッチングし、その後、ウエハWの表面に残るCo膜41を撮像した。さらに当該Co膜41の複数の各部におけるエッチング量を測定し、その平均値及び標準偏差(σ)について算出した。この評価試験4−1では、第1の処理におけるウエハWの設定温度を、200℃より高く250℃以下とした。また、エッチング時間は200秒、エッチング中のNOガスの供給量は0.5〜35sccmに夫々設定した。
1 エッチング装置
11 処理容器
12 ステージ
24 H2ガス供給源
26 Hfacガス供給源
28 NOガス供給源
Claims (13)
- 金属膜が形成された被処理体に還元ガスを供給して、当該金属膜の表面を還元する第1のガス供給工程と、
続いて、前記金属膜を酸化する酸化ガスと、β−ジケトンからなるエッチングガスとを供給して、酸化された前記金属膜をエッチングする第2のガス供給工程と、
を含むエッチング方法。 - 前記第1のガス供給工程は、表面が酸化された前記金属膜に還元ガスを供給する工程を含む請求項1記載のエッチング方法。
- 前記金属膜は、コバルト、ニッケル、銅、マンガンのうちのいずれかにより構成される請求項1または2記載のエッチング方法。
- 前記金属膜は、コバルトにより構成される請求項3記載のエッチング方法。
- 前記還元ガスは、前記金属膜に対して非エッチング性であり、水素原子を含むガスである請求項1ないし4のいずれか一つに記載のエッチング方法。
- 前記還元ガスは、H2ガス、NH3ガス及びH2Sガスのうちのいずれかを含む請求項5記載のエッチング方法。
- 前記被処理体に、前記還元ガスを供給する前記第1のガス供給工程と、前記酸化ガス及びエッチングガスを供給する前記第2のガス供給工程とからなるサイクルを繰り返し行う工程を含む請求項1ないし6のいずれか一つに記載のエッチング方法。
- 前記酸化ガスは、一酸化窒素ガスまたは一酸化炭素ガスを含む請求項1ないし7のいずれか一つに記載のエッチング方法。
- 前記酸化ガスは、前記一酸化窒素ガスを含み、
前記第2のガス供給工程は、前記被処理体を格納する処理容器内に、一酸化窒素ガスの流量/エッチングガスの流量=0.001〜0.7となるように前記一酸化窒素ガス及びエッチングガスを供給する請求項8記載のエッチング方法。 - 前記第1のガス供給工程及び前記第2のガス供給工程は、処理容器内に格納された被処理体に対して行われ、
前記第1のガス供給工程を行うときに前記被処理体を格納する前記処理容器と、前記第2のガス供給工程を行うときに前記被処理体を格納する前記処理容器とは同じ処理容器である請求項1ないし9のいずれか一つに記載のエッチング方法。 - 前記還元ガス、前記酸化ガス及び前記エッチングガスは、150℃〜250℃に加熱された被処理体に供給される請求項1ないし10のいずれか一つに記載のエッチング方法。
- 処理容器内に設けられ、金属膜が形成された被処理体を載置する載置部と、
前記金属膜の表面を還元する還元ガスを前記被処理体に供給する還元ガス供給部と、
前記金属膜を酸化する酸化ガスを前記被処理体に供給する酸化ガス供給部と、
前記酸化ガスにより酸化された前記金属膜をエッチングするためのβ−ジケトンからなるエッチングガスを前記被処理体に供給するエッチングガス供給部と、
前記還元ガスを前記被処理体に供給する第1のステップと、続いて前記酸化ガス及び前記エッチングガスを前記被処理体に供給する第2のステップと、が行われるように制御信号を出力する制御部と、
を含むエッチング装置。 - 前記制御部は前記第1のステップと前記第2のステップとからなるサイクルが繰り返し行われて、前記被処理体に前記還元ガスの供給と、前記酸化ガス及びエッチングガスの供給とが繰り返し行われるように制御信号を出力する請求項12記載のエッチング装置。
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