JP6854844B2 - エッチング方法及びエッチング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、コバルト膜のエッチング方法及びエッチング装置に関する。
半導体デバイスの配線としてSi(シリコン)の上にCo(コバルト)膜を堆積させて加熱することでCoSi(コバルトシリサイド)層を形成する場合がある。このCoSi層の形成後、当該CoSi層が形成された基板である半導体ウエハ(以下、ウエハと記載する)は、例えば塩酸及び過酸化水素からなる薬液に浸されてウエットエッチングが行われ、余分なCo膜が全て除去されていた。
ところで、半導体デバイスの配線の微細化が進んだ現状では、これまで配線として用いられていたCu(銅)の代わりにCoを配線として用いることが検討されている。この理由としては、Cuを配線として用いた場合は当該配線を構成する金属原子が周囲の絶縁膜に拡散することを防ぐために、Cu配線の周囲にバリア膜を形成する必要があるが、Coを配線として用いた場合は配線自体がバリア膜としての機能を持つことにより、配線とは別途バリア膜を形成することが不要になるためである。
このように微細なCoの配線を形成しようとする背景から、Co膜のエッチングを高度に制御することが求められるようになってきている。具体的には、ウエハの面内においてエッチング量のばらつきが1nm以下に抑えられるようにCo膜をエッチングすること、エッチング後のCo膜の表面についてのラフネスについて制御すること、Co膜を選択的にエッチングすることなどについて検討されている。このような高度なエッチング制御を行うためには、上記のウエットエッチングでは困難であり、ガスによってCo膜をエッチングすることが検討されている。
例えば特許文献1には、基板上のCoにより構成された金属膜を、基板を200℃〜400℃に加熱した状態で、酸素ガスとβ−ジケトンであるヘキサフルオロアセチルアセトン(Hfac)ガスとを、Hfacガスに対する酸素(O)ガスの流量比が1%以下となるように同時に供給することでCo膜をエッチングすることが記載されている。OガスはCo膜を酸化する酸化ガスであり、Hfacガスは酸化したCo膜と比較的蒸気圧が低い錯体を形成することで、当該Co膜の酸化物を除去するエッチングガスである。特許文献2にはCoをHfacガスを用いてエッチングすること、及びその際にはHfacガスに酸素ガスを添加してもよいことが記載されている。また、特許文献3には基板表面の銅などの金属汚染物を、酸化雰囲気中のβ−ジケトンと反応させることで除去することが記載されている。
特開2015−12243(段落0030〜段落0035) 特開2015−19065号(段落0035、0036) 特許第2519625号(段落0035、0036)
本発明者の検証により、上記のOガスとHfacガスとを共に基板に供給して当該基板の表面に形成されたCo膜をエッチング処理する場合、比較的低い温度でもCo及び酸化したCoの持つ触媒効果とOガスの作用によってHfacが分解され、処理後の基板には炭素を主成分とする膜(以下、カーボン膜と記載する)が残留することが確認された。上記の特許文献1では、O2ガスとHfacガスとをウエハに同時に供給し、その際に基板を300℃〜400℃のような比較的高い温度に加熱してもよいことが示唆されている。このように処理を行った場合はカーボン膜が形成されてしまうことから、特許文献1ではHfacガスがカーボン膜を形成してしまうことに着眼されていない。従って当該特許文献1は、このようにカーボン膜が形成されてしまう問題を解決できるものでは無い。特許文献2、3についても、当該問題を解決する手法については記載されていない。
本発明はこのような事情の下になされたものであり、その目的は、コバルト膜を酸化する酸化ガスとβ−ジケトンからなるエッチングガスとを用いて被処理体表面のコバルト膜をエッチングするにあたり、被処理体にカーボン膜が形成されることを防ぐことができる技術を提供することである。
本発明のエッチング方法は、表面にコバルト膜が形成され、当該コバルト膜の下層にはTiN膜が積層された基板を250℃以下の温度に加熱しながらβ−ジケトンからなるエッチングガスと、前記コバルト膜を酸化するための酸化ガスとを、前記エッチングガスの流量に対する前記酸化ガスの流量の割合が0.5%〜50%となるように前記基板に供給して、前記エッチングガスの分解を抑えて当該基板におけるカーボン膜の形成が抑制されるように前記コバルト膜をエッチングする工程を含み、
前記酸化ガスは、一酸化窒素ガスまたはオゾンガスであることを特徴とする。
本発明の他のエッチング方法は、表面にコバルト膜が形成された被処理体に、前記コバルト膜を酸化するための酸化ガスを供給する第1のガス供給工程と、
然る後、β−ジケトンからなるエッチングガスと、当該エッチングガスの分解を抑えるための分解抑制ガスとを供給して、酸化された前記コバルト膜をエッチングする第2のガス供給工程と、
を含むことを特徴とする。
本発明のエッチング装置は、処理容器内に設けられ、表面にコバルト膜が形成され、且つ当該コバルト膜の下層にはTiN膜が積層された基板を載置する載置台と、
前記載置台に載置された前記基板を加熱する加熱部と、
β−ジケトンからなるエッチングガスと、前記コバルト膜を酸化するための一酸化窒素ガスまたはオゾンガスである酸化ガスとを供給するガス供給部と、
前記エッチングガスの分解を抑えて前記基板におけるカーボン膜の形成が抑制されるように前記コバルト膜をエッチングするために前記基板を250℃以下の温度に加熱しながら前記エッチングガスの流量に対する前記酸化ガスの流量の割合が0.5%〜50%となるように当該エッチングガス及び酸化ガスを前記基板に供給するように制御信号を出力する制御部と、
を含むことを特徴とする。
本発明のエッチング装置は、処理容器内に設けられ、表面にコバルト膜が形成された被処理体を載置する載置台と、
前記コバルト膜を酸化するための酸化ガスを前記被処理体に供給する酸化ガス供給部と、
β−ジケトンからなるエッチングガスを前記被処理体に供給するエッチングガス供給部と、
当該エッチングガスの分解を抑えるための分解抑制ガスを前記被処理体に供給する分解抑制ガス供給部と、
前記酸化ガスを前記被処理体に供給する第1のステップと、次いで前記エッチングガス及び前記分解抑制ガスを被処理体に供給する第2のステップと、を行うように制御信号を出力する制御部と、
を含むことを特徴とする。
本発明によれば、コバルトによるエッチングガスの分解が抑えられるように被処理体の温度が250℃以下とされた状態で、十分なエッチング速度が得られるように互いの流量の割合が調整されたエッチングガスと酸化ガスとが当該被処理体に供給される。従って、エッチングガスの分解によるカーボン膜の形成を抑えつつ、被処理体表面のコバルト膜をエッチングすることができる。
本発明の他の発明によれば、コバルト膜の酸化後、エッチングガスとエッチングガスの分解抑制ガスを被処理体に供給することで、エッチングガスの分解が抑えられた状態でエッチングが行われる。従って、エッチングガスの分解によるカーボン膜の形成を抑えつつ、被処理体表面のコバルト膜をエッチングすることができる。
本発明の第1の実施形態に係るエッチング装置の縦断側面図である。 前記第1の実施形態に係るエッチング装置の縦断側面図である。 前記第1の実施形態に係るエッチング装置の縦断側面図である。 本発明の第2の実施形態に係るエッチング装置の縦断側面図である。 前記第2の実施形態に係るエッチング装置の縦断側面図である。 前記第2の実施形態に係るエッチング装置の縦断側面図である。 前記第2の実施形態に係るエッチング装置の縦断側面図である。 ガスの供給状態と供給停止状態とを示すタイミングチャートである。 ウエハの縦断側面図である。 ウエハの縦断側面図である。 ウエハの縦断側面図である。 評価試験の結果を示すグラフ図である。 評価試験の結果を示すグラフ図である。 評価試験の結果を示すスペクトル図である。 評価試験の結果を示すスペクトル図である。 評価試験の結果を示すスペクトル図である。 評価試験の結果を示すウエハの縦断側面模式図である。 評価試験の結果を示すスペクトル図である。 評価試験の結果を示すスペクトル図である。 評価試験の結果を示すスペクトル図である。 評価試験の結果を示すスペクトル図である。 評価試験の結果を示すスペクトル図である。 評価試験の結果を示すスペクトル図である。 評価試験の結果を示すスペクトル図である。 評価試験の結果を示すスペクトル図である。 評価試験の結果を示すグラフ図である。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係るエッチング方法を実施するエッチング装置1について図1を参照しながら説明する。このエッチング装置1で処理される被処理体であるウエハWの表面には、半導体デバイスの配線を形成するためのCo膜が形成されている。エッチング装置1は、横断面形状が概略円形の真空チャンバである処理容器11を備えている。図中12はウエハWの受け渡しを行うために処理容器11の側面に開口した搬入出口であり、ゲートバルブ13により開閉される。また、処理容器11には、その内面を所定の温度に加熱する図示しないヒーターが設けられている。
処理容器11の内部には、ウエハWの載置部である円柱形状のステージ2が設けられている。図中21はステージ2に載置されるウエハWを支持する支持ピンであり、支持ピン21は、当該ウエハWをステージ2の上面から例えば0.3mm浮いた状態で支持するように、当該ステージ2の上面に複数設けられている。ステージ2の内部には加熱部をなすヒーター22が設けられており、ステージ2に載置されるウエハWが、設定温度になるように加熱される。
図中23はステージ2及び処理容器11の底面を貫通する貫通孔であり、貫通孔23には昇降機構24により、ステージ2の上面にて突没するように設けられたウエハWの受け渡し用の突き上げピン25が設けられている。図中26はベローズであり、突き上げピン25の下部側を覆い、処理容器11内の気密性を確保する。図中14は処理容器11の底面に開口する排気口であり、排気管15の一端が接続されている。排気管15の他端は、圧力調整バルブ16、開閉バルブ17をこの順に介して、真空排気機構である真空ポンプ18に接続されている。
処理容器11の上面に形成された開口部19を塞ぐように円形のガス供給部3が設けられている。図中31はガス供給部3を構成する円形の拡散板であり、ステージ2に載置されるウエハWと対向する。図中32は拡散板31を厚さ方向に貫通するガス供給孔であり、当該拡散板31はこのガス供給孔32が縦横に配列されたパンチングプレートとして構成されている。拡散板31の上方にはガス供給部3内においてウエハWに供給する各ガスを分散させるための分散室33が形成されている。図中34は、ガス供給部3を加熱するヒーターである。
図中41、42はガス供給管であり、各下流端が分散室33に開口している。ガス供給管41の上流端は、バルブV1、V2、流量調整部51をこの順に介して、β−ジケトンであるヘキサフルオロアセチルアセトン(Hfac)ガスの供給源61に接続されている。ガス供給管42の上流端は、バルブV3、V4、流量調整部52をこの順に介して酸素(O)ガスの供給源62に接続されている。
また、図中63は窒素(N)ガスの供給源であり、ガス供給管43の上流端が接続されている。ガス供給管43には下流側に向けて流量調整部53、バルブV5が順に介設され、その下流端は2つに分岐し、ガス供給管41のバルブV1、V2間と、ガス供給管42のバルブV3、V4間とに夫々接続されている。Oガスは、Co膜を酸化するための酸化ガスであり、Hfacガスは、酸化されたCo膜をエッチングするエッチングガスである。Nガスは、Hfacガス及びOガスを希釈するための希釈ガスである。
ガス供給管41のHfacガス供給源61と流量調整部51との間には、バイパス配管44の上流端が接続されており、バイパス配管44の下流端は、流量調整部54、バルブV6を順に介して、排気管15の圧力調整バルブ16と開閉バルブ17との間に接続されている。ガス供給管42のOガス供給源62と流量調整部52との間には、バイパス配管45の上流端が接続されており、バイパス配管45の下流端は、流量調整部55、バルブV7を順に介して、排気管15の圧力調整バルブ16と開閉バルブ17との間に接続されている。バイパス配管44、45は、後述のエッチング処理を行う際に、Hfacガス及びOガスを処理容器11内に供給しないときに排気管15へと供給することで、これらHfacガス及びOガスを処理容器11に供給するときに各ガスの流量を安定させるようにするための配管である。
さらにエッチング装置1は制御部10を備えている。この制御部10は例えばコンピュータからなり、プログラム、メモリ、CPUを備えている。プログラムは、後述の作用説明における一連の動作を実施するようにステップ群が組み込まれており、プログラムに従って、ウエハWの温度の調整、各バルブVの開閉、各ガスの流量の調整、処理容器11内の圧力の調整などを行う。このプログラムは、コンピュータ記憶媒体、例えばコンパクトディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、メモリーカード等に収納され制御部10にインストールされる。
上記のエッチング装置1は、ウエハWの表面のCo膜に酸化ガスであるOガス及びエッチングガスであるHfacガスを同時に供給する。そのように各ガスが供給されたCo膜は以下のような原理でエッチングされる。先ず、下記の式1に示すように、Co膜の表面が酸化される。下記CoOxはコバルトの酸化物である。そして、下記の式2で示すようにCoOxはHfacガスと反応して、錯体である固体のCo(Hfac)が生成する。この固体のCo(Hfac)は、比較的蒸気圧が低く、下記の式3で表すようにウエハWの熱によって昇華し、当該ウエハWから除去される。このように式1〜式3の反応が進行することで、Co膜がエッチングされる。
Co+O→CoOx・・・式1
CoOx+Hfac→Co(Hfac)+HO・・・式2
Co(Hfac)(固体)→Co(Hfac)(気体)・・・式3
ところでHfacガス及びO2ガスを用いて、同様の反応を進行させることでCoでは無い他の材料の金属膜、例えばNi(ニッケル)からなる金属膜についてもエッチングすることができる。他の材料の金属膜をエッチングする場合、ウエハWに供給されるHfacガスの熱分解温度は350℃より若干高い温度である。そのためCo膜をエッチングする場合において上記の式1〜式3で表した反応を効率良く進行させるために、この熱分解温度よりも低い温度範囲内のうちの比較的高い温度でウエハWを処理することが有効であると考えられてきた。具体的には例えばウエハWを275℃〜350℃に加熱して、上記の式1〜式3の反応を進行させることが有効であると考えられる。
しかし、発明が解決しようとする課題の項目でも述べたように、本発明者はCo膜をエッチングする場合は、そのようにウエハWを275℃〜350℃に加熱すると共にHfacガス及びO2ガスを同時にウエハWに供給して処理を行うと、エッチング処理後のウエハWの表面にカーボン膜が形成されることを確認した。これはCo及びCoOxが触媒として作用することで、ウエハWの温度が275℃〜350℃である場合においてもO2ガスの作用によってHfacガスが分解しており、このHfacガスに含まれる炭素が堆積したことにより形成されたものと考えられる。上記のエッチング装置1は、このようなHfacガスの分解が抑えられるように、上記の式1〜式3で示した反応を進行させてCo膜のエッチングを行う。
続いて、エッチング装置1の動作について図2、図3を参照しながら説明する。図2、図3では各配管について、ガスが流通している箇所を、ガスの流通が停止している箇所よりも太い線で表示している。先ずウエハWがステージ2に載置され、ヒーター22により例えば200℃〜250℃になるように加熱される。そして、処理容器11が排気されて当該処理容器11内に真空雰囲気が形成されると共に、バルブV1、V3、V5が開かれ、Nガスが処理容器11に供給される。このN2ガスの供給に並行して、バルブV6、V7が開かれ、Hfacガス及びO2ガスが排気管15に供給される。図2は、そのように各ガスが供給された状態を示している。
続いて、バルブV6、V7が閉じられると共に、バルブV2、V4が開かれ、図3に示すように、処理容器11にHfacガス及びOガスがウエハWに供給される。このようにHfacガス及びO2ガスがウエハWに供給されているとき、処理容器11内の圧力は例えば10Pa〜100Paとされると共に、エッチングガスであるHfacガスの流量に対して酸化ガスであるO2ガスの流量は0.5%〜50%とされる。
ウエハWに供給されたO2ガス及びHfacガスにより、上記の式1、式2で説明したようにCo膜の表面で錯体の形成が起こり、式3で説明したようにウエハWの熱により当該錯体が昇華して当該Co膜の表面がエッチングされる。このようにエッチングが進行する間、ウエハWの温度が上記の比較的低い温度とされていることにより、ウエハWに供給されたHfacガスの分解が抑えられる。また、そのようにウエハWの温度が低くても、Hfacガスの流量に対するO2ガスの流量が上記のように設定されているため、Co膜のエッチングが速やかに進行する。このようにHfacガス及びO2ガスの流量を設定することで実用上、十分なエッチング速度が得られることは、本発明者の実験により確認されている。
Co膜の表面が所望の量だけエッチングされると、バルブV2、V4が閉じられると共に、バルブV6、V7が開かれ、図2に示すように処理容器11へのHfacガス及びOガスの供給が停止し、処理容器11に供給されるN2ガスにより処理容器11内に残留するHfacガス及びO2ガスがパージされ、Co膜のエッチング処理が終了する。
このエッチング装置1による処理では、上記のようにウエハWの温度を設定すると共にウエハWに供給するHfacガスとOガスとの流量比について上記のように設定することで、Hfacガスの分解を抑えてカーボン膜の形成を防ぎつつ、エッチング速度の低下が抑えられるようにCo膜のエッチングを行うことができる。
ところでCoを酸化してCoOxを生成させるために用いる酸化ガスは、Oガスであることに限られない。例えば、Oガスの代わりにNO(一酸化窒素)ガスを用いてもよいし、O(オゾン)ガスを用いてもよい。OガスまたはNOガスを用いることで、Oガスを用いた場合よりも高いエッチング速度が得られることを本発明者は確認している。酸化ガスとしてOガスまたはNOガスを用いる場合も、Hfacガスの流量に対するこれらの酸化ガスの流量は、上記の割合となるように処理が行われる。
(第2の実施形態)
続いて、本発明の第2の実施形態に係るエッチング方法を実施するエッチング装置7について、エッチング装置1との差異点を中心に図4を参照しながら説明する。このエッチング装置7には、下流端が分散室33に開口したガス供給管46が設けられ、ガス供給管46の上流端はバルブV8、V9、流量調整部56をこの順に介してHfacガスの分解を抑制するための水素(H)ガスの供給源64に接続されている。
また、ガス供給管46のHガス供給源64と流量調整部56との間には、バイパス配管47の上流端が接続されており、バイパス配管47の下流端は、流量調整部57、バルブV10を順に介して、排気管15の圧力調整バルブ16と開閉バルブ17との間に接続されている。バイパス配管47は、バイパス配管44、45と同様に、Hガスを処理容器11に供給しないときには、排気管15へと供給することで、Hガスを処理容器11に供給するときに当該Hガスの流量を安定させるようにするための配管である。また、上流端がNガス供給源63に接続されたガス供給管43の下流端は3つに分岐し、そのうちの2つはエッチング装置1と同様にガス供給管41、42に接続され、残る1つはガス供給管46においてバルブV8、V9の間に接続されている。
続いて、エッチング装置7の動作について、図2、図3と同様に各配管のガスの流れを示す図5〜図7を参照しながら説明する。また、図8はOガス、Hfacガス、Hガスの各々について、ウエハWへの供給が行われている状態(チャート中ONと表記)と供給が停止している状態(チャート中OFFとして表記)との切り替わりを示すタイミングチャートであり、このチャートも適宜参照する。さらに図9〜図11はウエハWの縦断側面図であり、これら図9〜図11も適宜参照する。図9はエッチング装置7で処理前のウエハWであり、図中71はウエハW表面に形成されたCo膜である。
先ず、上記の図9に示すウエハWがステージ2に載置され、ヒーター22により例えば250℃以上且つHfacガスの分解温度より低い温度、具体的には例えば250℃〜350℃になるように加熱される。そして、処理容器11が排気されて当該処理容器11内に真空雰囲気が形成されると共に、バルブV1、V3、V5、V8が開かれ、Nガスが処理容器11に供給される。このNガスの供給に並行して、バルブV6、V7、V10が開かれ、Hfacガス、O2ガス及びH2ガスが排気管15に供給される。図5は、そのように各ガスが供給された状態を示している。
続いて、バルブV7が閉じられると共にバルブV4が開かれ、例えば処理容器11内の圧力が10Pa〜100Paとされた状態で、ステップS1として図6に示すように処理容器11にOガスがウエハWに供給される(チャート中、時刻t1)。これによって、上記の式1で説明したようにCo膜の表面が酸化されCoOxの層72が形成される(図10)。
然る後、バルブV4、V6、V10が閉じられると共にバルブV2、V7、V9が開かれ、例えば処理容器11内の圧力が10Pa〜100Paとされた状態で、ステップS2として図7に示すように処理容器11にHfacガス及びHガスがウエハWに供給され(チャート中、時刻t2)、これらのガスにより処理容器11内のOガスはパージされる。このように処理容器11内へのOガスの供給が停止して当該処理容器11内におけるOガスの濃度が低下した状態で、Hfacガスが分解抑制ガスであるHガスと共に供給されることで、当該Hfacガスの分解は抑えられる。従って、カーボン層の形成が抑えられつつ、上記の式2、式3で説明した錯体の形成及び当該錯体の昇華が起こり、Co膜表面のCoOxの層72が除去される(図11)。
その後、バルブV2、V7、V9が閉じられると共にバルブV4、V6、V10が開かれ、処理容器11へのHfacガス及びHガスの供給が停止されると共に再度処理容器11にOガスがウエハWに供給されて、上記のステップS1が行われる(時刻t3)。つまり、Co膜の表面が酸化されてCoOxの層72が形成される。然る後、バルブV4、V6、V10が閉じられると共にバルブV2、V7、V8が開かれ、処理容器11へのOガスの供給が停止されると共に再度処理容器11にHfacガス及びHガスがウエハWに供給されて、上記のステップS2が行われる。つまり、錯体が形成されてCoOxの層72が除去される(時刻t4)。
ステップS1、S2が所定の回数繰り返され、Co膜の表面が所望の量だけエッチングされると、ステップS2が行われている状態からバルブV6、V10が開かれると共に、バルブV2、V9が閉じられて図5に示すように処理容器11にはNガスのみが供給される状態となる。当該N2ガスによって処理容器11に残留するHfacガス及びH2ガスがパージされて、Co膜のエッチング処理が終了する。
このエッチング装置7によれば、Co膜が表面に形成されたウエハWへO2ガスを供給した後にHfacガス及びH2ガスを供給している。それによってCo及びCoOxの触媒効果によるHfacガスのOガスによる分解が抑制され、ウエハWにカーボン膜が形成されることを防ぎつつ、Co膜のエッチングを行うことができる。
上記の例では、分解抑制ガスとしてH2ガスをHfacガスと共にウエハWに供給しているが、Hfacガスに対して還元性を有するガスであれば、Hfacガスの酸化を抑えて分解を抑制するため、H2以外にそのような還元性を有するガスを分解抑制ガスとして用いることができる。例えばNH(アンモニア)ガス、HS(硫化水素)ガスなどのガスを分解抑制ガスとして用いてもよい。また、ステップS1、S2は繰り返し複数回行うことには限られず、Co膜のエッチング量が小さい場合には、ステップS1、S2を夫々1回のみ行うようにしてもよい。また、O2ガスの供給の停止とHfacガス及びH2ガスの供給開始とは同時であることに限られない。O2ガスの供給停止後、処理容器11内に残留するO2ガスをN2ガスによりパージしてから、Hfacガス及びH2ガスを供給してもよい。
第1の実施形態及び第2の実施形態において、上記のCoをエッチングするガスとしては、上記の式1〜式3で示すようにCoOxと反応して、CoOxよりも蒸気圧が低い錯体を形成できるβ−ジケトンのガスであればよく、例えばトリフルオロアセチルアセトン(1,1,1−トリフルオロ−2,4−ペンタンジオンとも呼ばれる)、アセチルアセトンなどのガスを、Hfac(1,1,1,5,5,5−ヘキサフルオロ−2,4−ペンタンジオンとも呼ばれる)ガスの代わりに用いることができる。
評価試験
以下、本発明に関連して行われた評価試験について説明する。
(評価試験1)
評価試験1−1として、表面にCo膜が形成された複数のウエハWについて、上記の第1の実施形態で説明したように各ガスを供給してCo膜のエッチング処理を行った。ただしHfacガス及びO2ガスを供給する際の各ウエハWの温度は、夫々250℃、275℃、300℃とした。そして、エッチング終了後、ウエハWの表面のカーボン膜の膜厚を測定した。
評価試験1−2として、評価試験1−1と同様に、Hfacガス及びO2ガスを供給する際に、複数の各ウエハWの温度を夫々250℃、275℃、300℃に設定してエッチング処理を行い、処理後に各ウエハW表面のカーボン膜の膜厚を測定した。ただし、この評価試験1−2では、ウエハWの表面にはCo膜の代わりに他の種類の金属膜、例えばNi膜が形成されており、Hfacガス及びO2ガスにより、当該他の種類の金属膜がエッチングされる。
図12は、評価試験1の結果を示すグラフである。グラフの横軸はHガス及びOガス供給時のウエハWの温度(単位:℃)であり、グラフの縦軸はカーボン膜の膜厚(単位:nm)である。評価試験1−2ではウエハWの温度が250℃、275℃、300℃のいずれであっても、カーボン膜の膜厚は0nmであった。つまりカーボン膜の形成は確認されなかった。しかし、評価試験1−1では、ウエハWの温度が250℃の場合はカーボン膜の膜厚は0nmであったが、275℃の場合は約5nm形成されており、300℃の場合約50nm形成されていた。なお、このように評価試験1−1で形成されたカーボン膜の膜厚は、ウエハWの面内でばらつきが比較的大きかった。
本発明者は、この評価試験1の結果によって、既述したようにCo膜をエッチングする際にはCo及びCoOxが触媒効果を有することで、Hfacガスが分解する温度が、Co以外の材料の膜をエッチングする場合のHfacガスが分解する温度より低くなってしまうという知見を得た。また、上記のように評価試験1−1でウエハWの温度が250℃である場合にはカーボン膜が形成されなかったことから、第1の実施形態の効果が確認された。
評価試験2
評価試験2−1として、第1の実施形態と同様にHfacガス及びOガスを同時にウエハWに対して、ウエハWの表面のCo膜のエッチング処理を行った。この評価試験2−1では、Hfacガス及びOガスの供給時における処理容器11内の圧力は20Torr(2.67×10Pa)に設定した。また、エッチング処理は複数枚のウエハWについて行い、互いに異なる温度になるように各ウエハWを加熱して処理を行った。エッチング処理後は、各ウエハWのCo膜のエッチングレート(単位:nm/分)を測定した。また、評価試験2−2として評価試験2−1と略同様にウエハWを処理し、Co膜のエッチングレートを測定した。評価試験2−2では評価試験2−1と異なり、Hfacガス及びOガスの供給時における処理容器11内の圧力は100Torr(1.33×10Pa)に設定した。
図13の片対数グラフはこの評価試験2の結果を示しており、グラフの横軸はHfacガス及びOガス供給時のウエハWの温度(単位:℃)であり、グラフの縦軸はエッチングレート(単位:nm/分)である。このグラフに示すように評価試験2−1、2−2夫々において、250℃〜330℃の範囲でウエハWの温度が高いほど、エッチングレートが高くなっている。従って、エッチングレートには温度依存性が有ることが分かる。また、評価試験2−1、2−2でウエハWの温度が同じ場合には評価試験2−2の方が、エッチングレートが高い。アレニウスプロットにより上記の式2のCo(Hfac)を生成させる反応が進行するための活性化エネルギーを求めると、処理容器11内の圧力が20Torrの場合で1.39eV、100Torrの場合で0.63eVであり、評価試験2−2の方が評価試験2−1よりも式2の反応が進行しやすく、錯体が形成されやすい。
この評価試験2に示すようにHfacガス及びH2ガス供給時のウエハWの周囲の圧力を調整することで、エッチングレートを制御することができることが分かる。従って、ウエハWの温度が比較的低くても、実用上十分な速度でウエハWのエッチングを行うことができることが可能であることが推定される。なお、発明者は、実験によって、上記の錯体を形成するための式2の反応を進行させるために必要な活性化エネルギーは、エッチングガスの流量に対する前記酸化ガスの流量の割合を調整することによっても変化すると推定している。
(評価試験3)
評価試験3として、ウエハWに形成されたCo膜の表面について、X線光電子分光法(XPS)によってC1sについてのスペクトルを取得した。そして、このウエハWについて、第1の実施形態と同様にHfacガス及びO2ガスを同時に供給して、ウエハWの表面のCo膜のエッチング処理を行った。ただし、これらのガスが供給される際のウエハWの温度は、第1の実施形態で示した温度とは異なる300℃とした。エッチング処理後に、XPSによってウエハW表面のC1sについてのスペクトルを取得した。
図14、図15のグラフは、夫々エッチング前、エッチング後に取得されたスペクトルを示している。グラフの横軸の数値は元素の結合エネルギー(単位:eV)を示し、縦軸の数値は検出される光電子の強度を示している。図14のエッチング前のスペクトルからは、炭素原子と炭素原子との二重結合、炭素原子と炭素原子との単結合、及び炭素原子と酸素原子との単結合についての存在が確認されたが、エッチング後のスペクトルからはそれらの結合に加えて、−COO−及び−OCOO−からなる基が存在することが示された。また、エッチング後に取得されたスペクトルからはC原子濃度が90%以上であることが確認され、且つCoが検出されなかった。このXPSによって取得されたスペクトルから、エッチングによってウエハWの表面の状態が変化しており、カーボン層が形成されていることが推定される。
図15のスペクトルが取得されたエッチング後のウエハWの表面について、ラマン分光法を行うことで図16に示すスペクトルを取得した。図16のスペクトルの横軸はラマンシフト(単位:cm−1)、縦軸は強度を示している。この図16のスペクトルにおいて、1600cm−1付近のG−band、1340cm−1付近のD−bandに、夫々カーボンに由来すると推察されるピークが確認された。G−bandのピークは結晶カーボンの存在を、D−bandのピークはアモルファスカーボンの存在を示唆するため、このウエハWの表面ではアモルファスカーボン中に結晶カーボンが混入したカーボン層が形成されている可能性がある。このように、ラマン分光法によってもカーボン層の存在が示唆された。
図16のスペクトルが取得されたエッチング後のウエハWについて、透過型電子顕微鏡(TEM)による撮像を行った。図17は、取得された画像の模式図であり、ウエハWの縦断側面を示している。SiO2膜、TiN膜の順に上方に向けて各膜が積層されており、エッチング前にはTiN膜上に膜厚100nmのCo膜が形成されていた。画像からはこのCo膜は完全に除去されていること、及び当該TiN膜上には膜厚が70nmのカーボン膜が形成されていることが確認された。このように評価試験2から、ウエハWを300℃としてHfacガス及びO2ガスを当該ウエハWに同時に供給すると、カーボン膜(カーボン層)が形成されることが示された。このような知見を得たことで本発明者は本発明に至った
(評価試験4)
評価試験4として、ウエハWに形成されたCo膜の表面について、第1の実施形態と同様にHfacガス及びO2ガスを同時に供給して、複数のウエハWの表面のCo膜のエッチング処理を行った。ただし、これらのガスが供給される際のウエハWの温度は、ウエハW毎に異なるように設定した。200℃以上250℃未満に加熱した試験を評価試験4−1、250℃で加熱した試験を評価試験4−2、275℃で加熱した試験を評価試験4−3、300℃で加熱した試験を評価試験4−4とする。エッチング処理後に、各評価試験4−1〜4−4のウエハWの表面について、XPSによりスペクトルを取得した。
図18及び図19、図20及び図21、図22及び図23、図24及び図25は、夫々評価試験4−1、4−2、4−3、4−4から取得されたスペクトルを示すグラフである。図14、図15と同様にグラフの横軸、縦軸は夫々結合エネルギー(単位:eV)、検出される光電子の強度を示している。図18、図20、図22及び図24は770eV〜810evのスペクトルを示しており、図19、図21、図23、図25は275eV付近〜295ev付近のスペクトルを示している。図18、図20では、Co2pを示すピークが、778eV付近及び795eV付近に出現している。また、図19、図21ではC1sを示すピークが285eV付近に出現しているが、そのピークが小さい。図22、図24ではCo2pを示すピークが778eV付近及び795eV付近に観察されない。また、図23、図25では285eV付近にC1sを示すピークが、図19、図21のピークよりも大きく出現している。
この結果から評価試験4−1、4−2ではウエハW表面にカーボン膜が形成されておらず、Co膜が露出した状態となっているが、評価試験4−3、4−4では、Co膜を被覆するようにカーボン膜が形成されていることが推定される。つまり、Hfacガス及びO2ガスを同時に供給するにあたり、ウエハWを275℃以上にしていると、カーボン膜が形成されてしまうことが分かる。また、評価試験4−1、4−2ではカーボン膜が形成されていないことから、第1の実施形態の効果が確認された。
評価試験5
評価試験5として、第1の実施形態で説明した手法によって、複数のウエハWのCo膜に対してエッチング処理を行った。ただし、この評価試験5のエッチング処理では、ウエハW毎に、互いに異なるCoを酸化するための酸化ガスを用いて処理を行った。酸化ガスとしては、Oガス、Oガス、NOガス、NO(亜酸化窒素)ガス、H(過酸化水素)ガスを夫々用いた。図26は、評価試験5の結果を示すグラフである。縦軸は所定の時間における1回のエッチング処理あたりのCoのエッチング量(nm/cycleと表記)、即ちエッチング速度を示している。グラフに示されるように、上記の酸化ガスのうち、いずれの酸化ガスを用いた場合でもエッチングを行うことができることが確認された。グラフから明らかなように、O3ガスを用いた場合及びNOガスを用いた場合には、O2ガスを用いた場合よりもエッチング量が大きい。従って、この評価試験5から酸化ガスとして、これらO3ガスまたはNOガスを用いることが、特に有効であることが確認された。
W ウエハ
1 エッチング装置
10 制御部
11 処理容器
2 ステージ
22 ヒーター
3 ガス供給部
61 Hfacガス供給源
62 O2ガス供給源
64 H2ガス供給源

Claims (4)

  1. 表面にコバルト膜が形成され、当該コバルト膜の下層にはTiN膜が積層された基板を250℃以下の温度に加熱しながらβ−ジケトンからなるエッチングガスと、前記コバルト膜を酸化するための酸化ガスとを、前記エッチングガスの流量に対する前記酸化ガスの流量の割合が0.5%〜50%となるように前記基板に供給して、前記エッチングガスの分解を抑えて当該基板におけるカーボン膜の形成が抑制されるように前記コバルト膜をエッチングする工程を含み、
    前記酸化ガスは、一酸化窒素ガスまたはオゾンガスであることを特徴とするエッチング方法。
  2. 前記エッチング工程は、前記基板を格納する処理容器内の圧力を10Pa以上で100Paより低くした状態で、当該処理容器内に前記エッチングガス及び前記酸化ガスを供給する工程を含むことを特徴とする請求項記載のエッチング方法。
  3. 前記エッチング工程は、
    前記基板を格納する処理容器内に、前記酸化ガスの供給と前記エッチングガスの供給とを交互に繰り返し行う工程と、
    を含むことを特徴とする請求項1または2記載のエッチング方法。
  4. 処理容器内に設けられ、表面にコバルト膜が形成され、且つ当該コバルト膜の下層にはTiN膜が積層された基板を載置する載置台と、
    前記載置台に載置された前記基板を加熱する加熱部と、
    β−ジケトンからなるエッチングガスと、前記コバルト膜を酸化するための一酸化窒素ガスまたはオゾンガスである酸化ガスとを供給するガス供給部と、
    前記エッチングガスの分解を抑えて前記基板におけるカーボン膜の形成が抑制されるように前記コバルト膜をエッチングするために前記基板を250℃以下の温度に加熱しながら前記エッチングガスの流量に対する前記酸化ガスの流量の割合が0.5%〜50%となるように当該エッチングガス及び酸化ガスを前記基板に供給するように制御信号を出力する制御部と、
    を含むことを特徴とするエッチング装置。
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