JP2019186007A - 硫化物全固体電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】釘刺し試験のように、電池の外部から釘が刺さるような短絡モードにおいても、電池の温度の上昇を抑制できる硫化物全固体電池を提供する。【解決手段】正極集電体及び負極集電体の少なくとも一方が、FeNi基アモルファス合金又はNi基アモルファス合金を含む、硫化物全固体電池を提供する。この硫化物全固体電池によれば、FeNi基アモルファス合金又はNi基アモルファス合金は、固体電解質中の硫黄との反応し難いため、電池容量への影響が小さい。また、釘刺し試験のような短絡モードにおいても、正極集電体と負極集電体との接触抵抗が過剰に低下しないため、電池の温度の上昇を抑制することができる。【選択図】図6

Description

本開示は、硫化物全固体電池に関する。本開示は、特に、釘刺し試験等で正極集電体と負極集電体が短絡した場合でも、温度上昇が抑制されている硫化物全固体電池に関する。
小型で高いエネルギー密度を有する電池として、リチウムイオン電池が使用されている。リチウムイオン電池の用途は、一層拡大されている。また、リチウムイオン電池の高性能化も求められている。
リチウムイオン電池の中でも、電解液を固体電解質に置換した全固体電池は、特に注目されている。これは、全固体電池は、従来の電解液に代えて、固体電解質を用いているため、エネルギー密度をさらに高めることが期待できるからである。
全固体電池の中でも、固体電解質として硫化物固体電解質を用いた硫化物全固体電池は、性能が特に高く、種々の検討が行われている。
例えば、特許文献1には、正極集電体にアルミニウム、負極集電体に銅又は鉄を用いた硫化物全固体電池が開示されている。
特開2014−137869号公報
特許文献1に開示された硫化物全固体電池においては、釘刺し試験のように、電池の外部から釘が刺さるような短絡時には、電池の温度が上昇していた。
このことから、従来の硫化物全固体電池においては、釘刺し試験のように、電池の外部から釘が刺さるような短絡時には、電池の温度が上昇してしまう、という課題を本発明者は見出した。
本開示は、上記課題を解決するためになされたもので、釘刺し試験のように、電池の外部から釘が刺さるような短絡時においても、電池の温度の上昇を抑制できる硫化物全固体電池を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成すべく、鋭意検討を重ね、本開示の硫化物全固体電池を完成させた。その態様は、次のとおりである。
〈1〉正極集電体及び負極集電体の少なくとも一方が、FeNi基アモルファス合金又はNi基アモルファス合金を含む、硫化物全固体電池。
本開示の硫化物全固体電池によれば、FeNi基アモルファス合金又はNi基アモルファス合金が、固体電解質中の硫黄と反応し難いため、電池容量への影響が実用上ほとんどない。そして、正極集電体及び負極集電体の少なくとも一方に、FeNi基アモルファス合金又はNi基アモルファス合金を用いることにより、釘刺し試験のような短絡時でも、正極集電体と負極集電体との接触抵抗が過剰に低下しない。その結果、本開示の硫化物全固体電池によれば、電池容量に影響を与えることなく、釘刺し試験のような短絡モードにおいても、電池の温度の上昇を抑制することができる。
図1は、通常の金属又は合金とアモルファス合金の組織を模式的に示す図である。 図2は、FeNi基アモルファス合金とFe基アモルファス合金のCV(Cyclic Voltammetry)測定結果を示す図である。 図3は、硫化物全固体電池の試料の縦断面を示す模式図である。 図4は、図3に示した硫化物全固体電池の試料の構造を立体的に説明する模式図である。 図5は、釘刺し試験装置の概要を示す説明図である。 図6は、実施例1、比較例1、及び従来例1の硫化物全固体電池について、充電時及び放電時の容量を示す図である。 図7は、実施例1、比較例1、及び従来例1の硫化物全固体電池について、出力を示す図である。 図8は、実施例2、比較例2、及び従来例1〜2の正極集電体及び負極集電体の組合せについて、応力と接触抵抗の関係を示すグラフである。
以下、本開示の硫化物全固体電池の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態は、本開示の硫化物全固体電池を限定するものではない。
硫化物全固体電池において、通常使用時には、正極集電体は正極活物質と接触しており、負極集電体は負極活物質と接触している。一方、釘刺し試験のように、硫化物全固体電池に釘等の金属物体等が挿入されたときには、正極集電体及び/又は負極集電体は、硫化物全固体電池の内部に巻き込まれ、正極集電体と負極集電体が接触(短絡)する。そして、この接触により、ジュール熱が発生するため、硫化物全固体電池の温度が上昇する。
硫化物全固体電池においては、一般的に、正極集電体にアルミニウムを用い、負極集電体に銅を用いる。アルミニウム及び銅よりも高い抵抗を有するステンレス鋼を用いても、釘刺し試験時のジュール熱の発生量を抑制することができず、その上、硫化物全固体電池の通常使用時の性能が低下してしまうこともあった。
ところが、正極集電体及び負極集電体の少なくとも一方に、アモルファス合金を用いると、釘刺し試験時には、ジュール熱を著しく抑制することができることを、本発明者は知見した。
理論に拘束されないが、この理由について、図1を用いて、次のように説明できると考えている。
図1は、通常の金属又は合金とアモルファス合金の組織を模式的に示す図である。図1において、(a)は通常の金属又は合金の組織を示し、(b)はアモルファス合金の組織を示す。
通常の金属又は合金、並びにアモルファス合金のいずれも、酸化物等の表面被膜200を有する。この表面被膜200は、人工的に施す高抵抗の被膜とは異なり、ある程度の導電性を有する。この導電性によって、硫化物全固体電池の通常使用時には、表面被膜200の内部を電子が移動できる。
通常の金属又は合金は、結晶粒の集まりである。このことから、図1の(a)に示したように、通常の金属又は合金の表面被膜200には、結晶粒界220との交差部225が存在する。この交差部225では、表面被膜200の厚さが、局所的に減少している。
一方、図1の(b)に示したように、アモルファス合金の内部は、非晶質体230であるため、通常の金属又は合金のように、明確な結晶粒210及び結晶粒界220(図1の(a)を参照)が存在しない。このことから、アモルファス合金の表面被膜200は、図1の(b)に示したように、その厚さが比較的均一である。このように、通常の金属又は合金と、アモルファス合金とでは、表面被膜200の状態が異なる。
硫化物全固体電池の通常使用時においては、表面被膜200によって生じる抵抗が小さいほど、硫化物全固体電池の内部抵抗等を小さくでき、好ましい。一方、釘刺し試験時には、表面被膜200によって生じる抵抗が大きいほど、ジュール熱の発生量を抑制でき、好ましい。
硫化物全固体電池の集電体には、応力が負荷されている。その応力の大きさは、通常使用時には0.01〜40MPaであり、釘刺し試験時には100MPa以上である。
通常の金属又は合金においては、図1の(a)に示したように、交差部225がある。また、通常の金属又は合金のうち、アルミニウム及び銅においては、表面被膜200が全体的に薄い。そのため、集電体に負荷される応力が増加しても、表面被膜200の導電性は、それほど増加しない。しかし、集電体に負荷される応力が0.01〜40MPa(通常使用時に相当)でも、既に、その導電性は充分に大きく、かつ、交差部225が電子の経路となっている。そのため、集電体に負荷される応力によらず、表面被膜200によって生じる抵抗が小さい。これにより、集電体にアルミニウム及び銅を用いると、通常使用時には、硫化物全固体電池としての性能が良好であるが、釘刺し試験時には、ジュール熱の発生量を抑制することができない。
一方、通常の金属又は合金のうち、ステンレス鋼においては、表面被膜200が全体的に厚い。そのため、集電体に負荷される応力が0.01MPa程度では、表面被膜200の導電性は良好ではなく、かつ、交差部225もほとんど変形せず、交差部225が電子の経路となり難い。そのため、表面被膜200によって生じる抵抗は高いままである。しかし、集電体に負荷される応力が増加するにつれて、表面被膜200の厚さが減少して、その導電性は増加する。また、交差部225が変形することによって、交差部225が電子の経路となり、表面被膜200によって生じる抵抗が減少する。さらに、集電体に負荷される応力が、釘刺し試験時のように100MPa以上になると、表面被膜200によって生じる抵抗は、さらに減少し、集電体にアルミニウム及び銅を用いる場合と同等になる。このことから、集電体にステンレス鋼を用いると、釘刺し試験時に、ジュール熱の発生量を抑制することができない。
これに対し、アモルファス合金の表面被膜200は、図1の(b)に示したように、交差部225がなく、厚さが比較的均一で、緻密である。そのため、集電体にアモルファス合金を用いると、集電体に負荷される応力が、通常使用時の応力から、釘刺し試験時の応力に増加しても、表面被膜200によって生じる抵抗がほとんど変化しない。そして、その表面被膜200によって生じる抵抗は、硫化物全固体電池の通常使用時には実用上問題なく、釘刺し試験時にはジュール熱の発生量を抑制できる。
しかし、硫化物全固体電池の場合には、通常使用時の性能のうち、電池容量については、さらに検討が必要である。Fe基アモルファス合金は、固体電解質中の硫黄と反応し易い。これに対して、FeNi基アモルファス合金又はNi基アモルファス合金は、固体電解質中の硫黄と反応し難い。そのため、正極集電体及び負極集電体の少なくとも一方に、FeNi基アモルファス合金又はNi基アモルファス合金を用いると、硫化物全固体電池において、その電池容量を向上することができる。
図2は、FeNi基アモルファス合金とFe基アモルファス合金のCV(Cyclic Voltammetry)測定結果を示す図である。実線はFeNi基アモルファス合金についての測定結果を示し、破線はFe基アモルファス合金についての測定結果を示す。作用電極はFe基アモルファス合金又はFeNi基アモルファス合金とし、参照電極はIn-Li合金とした。CV試験はこれらの電極を硫化物固体電解質に挿入して行った。
図2から分かるように、FeNi基アモルファス合金の方が、Fe基アモルファス合金よりも硫黄との反応性が低い。Ni基アモルファス合金は、Feをほとんど含有しないため、Ni基アモルファス合金の硫黄との反応性は、FeNi基アモルファス合金よりも、さらに低いと考えられる。
これまで説明したように、硫化物全固体電池の場合、正極集電体及び負極集電体の少なくとも一方に、FeNi基アモルファス合金又はNi基アモルファス合金を用いると、電池容量の低下を抑制しつつ、釘刺し試験等の短絡時には、電池の温度上昇を抑制できる。なお、Fe基アモルファス合金とは、Feを主成分とするアモルファス合金を意味する。また、FeNi基アモルファス合金とは、FeとNiを主成分とするアモルファス合金を意味する。そして、Ni基アモルファス合金とは、Niを主成分とするアモルファス合金を意味する。ここで、「主成分」とは、その合金中で、含有量(原子%)が最も多い成分(元素)を意味する。例えば、Feを主成分とするアモルファス合金では、その合金中で、Feの含有量が最も多い。FeとNiを主成分とするアモルファス合金では、その合金中で、FeとNiの合計含有量が最も多い。Niを主成分とするアモルファス合金では、その合金中で、Niの含有量が最も多い。
これまで説明してきた知見等によって完成された、本開示の硫化物全固体電池の構成要件を、次に説明する。
《硫化物全固体電池》
本開示の硫化物全固体電池は、正極集電体及び負極集電体の少なくとも一方が、FeNi基アモルファス合金又はNi基アモルファス合金を含む。以下、本開示の硫化物全固体電池の正極集電体及び負極集電体について説明する。
〈正極集電体及び負極集電体〉
正極集電体については、そのすべてが、FeNi基アモルファス合金又はNi基アモルファス合金でなくてもよい。例えば、正極活物質層と接触する部分のみがFeNi基アモルファス合金又はNi基アモルファス合金であってもよく、タブ部は金属又は合金(アモルファス合金を除く)であってよい。負極集電体についても同様である。
FeNi基アモルファス合金又はNi基アモルファス合金は、全部が非晶質であってもよいし、少なくとも一部が非晶質であってもよい。FeNi基アモルファス合金中又はNi基アモルファス合金中、非晶質の含有量は50体積%以上が好ましい。非晶質の含有量が50体積%以上であれば、結晶粒界によって、表面被膜が局部的に薄くなることが少ないためである。この観点からは、非晶質の含有量は、65体積%以上がより好ましく、80体積%以上がより一層好ましい。一方、FeNi基アモルファス合金又はNi基アモルファス合金の全部が非晶質であることは、製造コストの著しい上昇等を招く。FeNi基アモルファス合金中又はNi基アモルファス合金中、非晶質の含有量は97体積%以下、95体積%以下、又は90体積%以下であっても、実用上、問題ない。
本開示の硫化物全固体電池の集電体に用いられるFeNi基アモルファス合金は、FeとNiが主成分であり、かつ、その合金中の少なくとも一部が非晶質であれば、FeとNi以外の成分(元素)を含有していてもよい。FeNi基アモルファス合金の組成については、FeとNiの合計含有量は60原子%以上が好ましく、70原子%以上がより好ましい。
FeNi基アモルファス合金としては、例えば、25〜45原子%のFe、30〜50原子%のNi、10〜20原子%のBを含有し、残部が不可避的不純物である組成を有する合金が挙げられる。
FeNi基アモルファス合金としては、例えば、25〜45原子%のFe、30〜50原子%のNi、10〜20原子%のBを含有し、さらに、0〜5原子%のMo、0〜3原子%のCo、0〜3原子%のCr、0〜3原子%のMn、0〜3原子%から選ばれるNb、0〜2原子%のSi、及び0〜2原子%のCから選ばれる少なくとも1種以上を含有し、残部が不可避的不純物である組成を有する合金が挙げられる。このFeNi基アモルファス合金において、Moを選択した場合、この合金を、Ni−Fe−Mo−B系アモルファス合金と呼んでもよい。
これまで説明したFeNi基アモルファス合金の不可避的不純物としては、例えば、Al、Mn、Zn、Ti、Cuが挙げられる。不可避的不純物とは、原材料及び/又は製造工程中で不可避に含有する不純物のことをいう。不可避的不純物の含有量については、2原子%以下が好ましく、1原子%以下がより好ましい。
本開示の硫化物全固体電池の集電体に用いられるNi基アモルファス合金は、Niが主成分であり、かつ、その合金中の少なくとも一部が非晶質であれば、Ni以外の成分(元素)を含有していてもよい。Ni基アモルファス合金中のNiの含有量については、40原子%以上が好ましく、50原子%以上がより好ましく、60原子%以上がより一層好ましい。
Ni基アモルファス合金としては、例えば、60〜80原子%のNi、2〜15原子%のSi、及び5〜15原子%のBを含有し、残部が不可避的不純物である組成を有する合金が挙げられる。
Ni基アモルファス合金としては、例えば、60〜80原子%のNi、2〜15原子%のSi、及び5〜15原子%のBを含有し、さらに、2〜20原子%のCr、2〜5原子%のFe、2〜5原子%のW、15〜20原子%のCoから選ばれる1種以上を含有し、残部が不可避的不純物である組成を有する合金が挙げられる。
Ni基アモルファス合金としては、例えば、40〜70原子%のNi、15〜20原子%のB、及び10〜15原子%のCrを含有し、残部が不可避的不純物である組成を有する合金が挙げられる。
Ni基アモルファス合金としては、例えば、40〜70原子%のNi、15〜20原子%のB、及び10〜15原子%のCrを含有し、さらに、15〜20原子%のCo、2〜5原子%のFe、及び2〜5原子%のMoから選ばれる1種以上を含有し、残部が不可避的不純物である組成を有する合金が挙げられる。
Ni基アモルファス合金としては、60〜85原子%のNi、及び15〜20原子%のPを含有し、残部が不可避的不純物である組成を有する合金が挙げられる。
Ni基アモルファス合金としては、60〜85原子%のNi、及び15〜20原子%のPを含有し、さらに、15〜20原子%のCrを含有し、残部が不可避的不純物である組成を有する合金が挙げられる。
これまでに説明したNi基アモルファス合金の不可避的不純物としては、例えば、C、Al、Mn、Zn、Ti、Cuが挙げられる。不可避的不純物とは、原材料及び/又は製造工程中で不可避に含有する不純物のことをいう。不可避的不純物の含有量については、2原子%以下が好ましく、1原子%以下がより好ましい。
これまでに説明してきたFeNi基アモルファス合金又はNi基アモルファス合金には、軟磁性材料として用いられるFeNi基アモルファス合金又はNi基アモルファス合金が含まれる。本開示の硫化物全固体電池の正極集電体及び/又は負極集電体は、軟磁性材料である必要はない。しかし、軟磁性材料として用いられるFeNi基アモルファス合金又はNi基アモルファス合金は、非晶質の含有率が50体積%以上であることが多く、そのため、その表面被膜は比較的均一かつ緻密である。このことから、軟磁性材料として用いられるFeNi基アモルファス合金又はNi基アモルファス合金は、本開示の硫化物全固体電池に用いて好適である。また、このような軟磁性材料として用いられるFeNi基アモルファス合金又はNi基アモルファス合金に、その磁気特性を改善するための元素をさらに添加した合金を、本開示の硫化物全固体電池の集電体として使用することができる。磁気特性を改善する元素としては、例えば、希土類元素等が挙げられる。
本開示の硫化物全固体電池においては、正極集電体及び負極集電体の少なくとも一方がFeNi基アモルファス合金又はNi基アモルファス合金を含む。FeNi基アモルファス合金又はNi基アモルファス合金を含まない集電体は、硫化物全固体電池として周知に用いられる金属又は合金を適用することができる。
本開示の硫化物全固体電池においては、正極集電体にFeNi基アモルファス合金又はNi基アモルファス合金を用いることが好ましい。このようにすることで、通常使用時の出力が増加する。負極集電体にFeNi基アモルファス合金又はNi基アモルファス合金を用いる場合には、正極集電体に、各種金属、例えば、銀、銅、金、アルミニウム、ニッケル、鉄、ステンレス鋼、若しくはチタン等、又はこれらの合金を用いることができる。各種金属の中では、化学的安定性の観点から、アルミニウムを用いることが好ましい。正極集電体と負極集電体の両方に、FeNi基アモルファス合金又はNi基アモルファス合金を用いてもよい。あるいは、正極集電体に、FeNi基アモルファス合金又はNi基アモルファス合金、負極集電体に、FeNi基アモルファス合金又はNi基アモルファス合金以外のアモルファス合金を用いてもよい。
正極集電体にFeNi基アモルファス合金又はNi基アモルファス合金を用いる場合には、負極集電体に、各種金属、例えば、銀、銅、金、アルミニウム、ニッケル、鉄、ステンレス鋼、若しくはチタン等、又はこれらの合金を用いることができる。各種金属の中では、化学的安定性の観点から、銅を用いることが好ましい。
正極集電体及び負極集電体のいずれも、硫化物全固体電池の集電体として機能すれば、その形態は特に制限されず、周知の形態であってよい。例えば、薄板、薄片(リボン)、及び箔等が挙げられる。正極集電体及び負極集電体の少なくとも一方に用いられるFeNi基アモルファス合金又はNi基アモルファス合金は、典型的には、液体急冷法によって製造される。このことから、正極集電体及び/又は負極集電体の形態としては、薄片(リボン)及び箔等が好都合である。FeNi基アモルファス合金又はNi基アモルファス合金の製造方法については、後述する。
なお、CV測定等で、参照用に用いたFe基アモルファス合金の組成については、Feの含有量は、50原子%以上が好ましく、60原子%以上がより好ましく、70原子%以上がより一層好ましい。
Fe基アモルファス合金としては、例えば、2〜25原子%のSi、及び2〜25原子%のBを含有し、残部がFe及び不可避的不純物である組成を有する合金が挙げられる。Siの含有量の下限については、4原子%がより好ましく、8原子%がより一層好ましい。一方、Siの含有量の上限については、20原子%が好ましく、10原子%がより一層好ましい。また、Bの含有量の下限については、5原子%がより好ましく、10原子%がより一層好ましい。一方、Bの含有量の上限については、20原子%がより好ましく、15原子%以下がより一層好ましい。このFe基アモルファス合金は、Fe−Si−B系アモルファス合金と呼んでもよい。
上述のFe基アモルファス合金において、0.1〜8.0原子%のFeに代えて、C、Al、Cr、W、P、Mn、Zn、Ti、Nb、Ta、Mo、Cu、及び希土類元素から選ばれる1種以上を含有してもよい。Fe基アモルファス合金中に、これらの元素が0.1〜8.0原子%含有しても、本開示の二次電池の効果を損なわず、特定の特性、例えば、耐熱性及び耐食性等が向上する。これらの元素の含有量の下限は、0.5原子%、1.0原子%、又は3.0原子%であってよい。一方、これらの元素の含有量の上限は、6.0原子%、5.0原子%、又は4.0原子であってよい。
不可避的不純物とは、原材料及び/又は製造工程中で不可避に含有する不純物のことをいう。不可避的不純物の含有量については、2原子%以下が好ましく、1原子%以下がより好ましい。
本開示の硫化物全固体電池は、正極集電体、正極活物質層、固体電解質層、負極活物質層、及び負極集電体を、この順で具備している。正極集電体及び負極集電体については、上述したとおりであるが、正極活物質層、固体電解質層、及び負極電解質層は、硫化物全固体電池の周知の態様を適用できる。以下、正極活物質層、固体電解質層、及び負極活物質層について説明する。
〈正極活物質層〉
正極活物質層の原材料は、正極活物質、並びに随意に導電助剤、バインダー、及び固体電解質を含有している。これらは、次の材料を選択することができる。なお、固体電解質については、固体電解質層に関して挙げる材料を用いることができる。
正極活物質としては、マンガン、コバルト、ニッケル及びチタンから選ばれる少なくとも1種の遷移金属及びリチウムを含む金属酸化物、例えば、コバルト酸リチウム、ニッケル酸リチウム、マンガン酸リチウム、若しくはニッケルコバルトマンガン酸リチウム等、異種元素置換Li−Mnスピネル、チタン酸リチウム、リン酸金属リチウム、又はこれらの組合せから選択できる。
正極活物質は、リチウムイオン電導性能を有し、かつ活物質又はセパレート層と接触しても流動しない被覆層の形態を維持し得る物質で被覆されていてもよい。具体的には、正極活物質は、例えばLiNbO、LiTi12、LiPO等で被覆されていてもよい。
導電助剤としては、炭素材、例えば、VGCF(気相成長法炭素繊維、Vapor Grown Carbon Fiber)、アセチレンブラック、ケッチェンブラック(登録商標)、若しくはカーボンナノチューブ等、又はこれらの組合せから選択することができる。
バインダーとしては、ポリマー樹脂、例えば、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、ブタジエンゴム(BR)、若しくはスチレンブタジエンゴム(SBR)等、又はこれらの組合せから選択することができる。
〈固体電解質層〉
本開示の硫化物全固体電池の固体電解質層は、硫化物固体電解質を主成分とする。「硫化物固体電解質を主成分とする」とは、固体電解質層の中で最も多い成分が硫化物固体電解質であることを意味する。固体電解質層全体に対する硫化物固体電解質の含有量については、50質量%以上が好ましく、65質量%以上がより好ましく、85質量%以上がより一層好ましい。一方、固体電解質層の全部が硫化物固体電解質でなくても、実用上問題はなく、硫化物固体電解質の含有量は、97質量%以下、95質量%以下、又は90質量%以下であってよい。
硫化物固体電解質としては、例えば、硫化物系結晶質固体電解質、及び硫化物系非晶質固体電解質等が挙げられる。硫化物系結晶質固体電解質としては、例えば、Li11、Li3.250.75等のガラスセラミックス等が挙げられる。硫化物系非晶質固体電解質としては、例えば、LiS−P、LiO・LiS・P、LiS、P、LiS−SiS、LiI−LiS−SiS、LiI−LiS−P、LiI−LiS−P、LiI−LiPO−P、及びLiS−P等が挙げられる。
固体電解質層は、随意に、結晶質化合物若しくは結晶質酸化物、酸化物系非晶質固体電解質、及びthio−LiSiO系の結晶等を含有してもよい。結晶質化合物若しくは結晶質酸化物としては、例えば、LiI、LiN、LiLaTa12、LiLiZr12、LiBaLaTa12、及びLiPO(4−3/2w)(w<1)等が挙げられる。酸化物系非晶質固体電解質としては、例えば、LiO−B−P及びLiO−SiO等が挙げられる。thio−LiSiO系の結晶としては、例えば、Li3.240.24Ge0.76等が挙げられる。
〈負極活物質層〉
負極活物質層の原材料は、負極活物質、並びに随意に導電助剤、バインダー、及び固体電解質を含有している。これらは、次の材料を選択することができる。
負極活物質としては、金属イオン、例えば、リチウムイオン等を吸蔵・放出可能である物質から選択され、グラファイト、ハードカーボン等の炭素材料、若しくはSi、Si合金等のケイ素材料、又はこれらの組合せから選択できる。また、金属材料、例えば、インジウム、アルミニウム、若しくはすず、又はこれらの組合せから選択できる。
負極活物質として結晶性炭素材料であるグラファイト材料を用いる場合、グラファイトの表面にアモルファス被覆をしてもよい。
負極活物質層の導電助剤及びバインダーとしては、正極活物質層に関して挙げた材料を用いることができる。また、固体電解質としては、固体電解質層に関して挙げた材料を用いることができる。
《硫化物全固体電池の製造方法》
正極集電体及び負極集電体の少なくとも一方に、FeNi基アモルファス合金又はNi基アモルファス合金を用いれば、硫化物全固体電池の製造方法については、周知の方法を適用できる。
例えば、正極集電体、正極活物質層の原材料、固体電解質層の原材料、負極活物質層の原材料、及び負極集電体を、この順で金型に装入し、これを圧縮する。
正極集電体及び/又は負極集電体に用いるFeNi基アモルファス合金又はNi基アモルファス合金は、周知の方法で製造することができる。FeNi基アモルファス合金又はNi基アモルファス合金の製造方法としては、例えば、単ロール法及び双ロール法等が挙げられる。単ロール法又は双ロール法で薄片(リボン)を鋳造する際、鋳造制御のために、単ロール又は双ロールから排出された薄片(リボン)を、連続的に圧延してもよい。正極集電体及び/又は負極集電体に、FeNi基アモルファス合金又はNi基アモルファス合金以外のアモルファス合金を用いる場合には、その製造方法は、FeNi基アモルファス合金又はNi基アモルファス合金の製造方法に準拠することができる。
以下、本開示の硫化物全固体電池を実施例及び比較例により、さらに具体的に説明する。なお、本開示の硫化物全固体電池は、これらに限定されるものではない。
(試料の作製)
試料として、中型(0.24Ah)の硫化物全固体電池を作製した。図3は、硫化物全固体電池の試料の縦断面を示す模式図である。硫化物全固体電池100の試料は、正極集電体10、正極活物質層20、固体電解質層30、負極活物質層40、及び負極集電体50を、この順で備える。正極集電体10、正極活物質層20の原材料、固体電解質層30の原材料、負極活物質層40の原材料、及び負極集電体50を、この順で金型に装入し、これを圧縮して、硫化物全固体電池100の試料を作製した。正極活物質層20の原材料、固体電解質層30の原材料、負極活物質層40の原材料については、正極活物質層20、固体電解質層30、及び負極活物質層40それぞれが、50.3μm、39.8μm、及び30.0μmの厚さを有するように、それぞれの原材料の必要量を金型に装入した。
図4は、図3に示した硫化物全固体電池100の試料の構造を立体的に説明する模式図である。図4では、硫化物全固体電池100の構造が分かり易いように、正極集電体10、正極活物質層20、固体電解質層30、負極活物質層40、及び負極集電体50それぞれを、便宜的に分離して示している。また、正極集電体10、正極活物質層20、固体電解質層30、負極活物質層40、及び負極集電体50それぞれを、便宜的に左右方向に移動して示している。図3に示したように、正極集電体10及び負極集電体50は、それぞれ、タブ部12、52を有する。
正極集電体10と負極集電体50を構成する材料の組み合わせを、表1に示す。表1には、それぞれの集電体の厚さを併記した。表1のFe基アモルファス合金箔として、日立金属株式会社製Metglas(登録商標)2605S3Aを用いた。この合金は、単ロール法で製造されたFe−Si−B系アモルファス合金である。また、表1のNi基アモルファス合金箔として、日立金属株式会社製Metglas(登録商標)2826MBを用いた。この合金は、単ロール法で製造されたNi−Fe−Mo−B系アモルファス合金である。
Figure 2019186007
正極活物質層は、ニッケルコバルトマンガン酸リチウムを84.7質量%、硫化物系非晶質固体電解質を13.4質量%、バインダーを0.6質量%、VGCFを1.3質量%配合して作製した。正極活物質層において、活物質は75体積%、固体電解質は25体積%であった。
固体電解質層は、硫化物系非晶質固体電解質を99.6質量%、バインダーを0.4質量%配合して作製した。
負極活物質層は、Siを54.5質量%、硫化物系非晶質固体電解質を42.3質量%、バインダーを1.1質量%、VGCFを2.1質量%配合して作製した。負極活物質層において、活物質は55体積%、固体電解質は45体積%であった。
〈評価〉
実施例1、比較例1、及び従来例1の試料について、釘刺し試験を行った。また、実施例1、比較例1、及び従来例1の試料について、充電時及び放電時の容量(mAh/g)並びに出力(mW/cm)を測定した。そして、表1に示した正極集電体及び負極集電体の組合せのうち、実施例2、比較例2、及び従来例1〜2の組合せについて、表面抵抗を測定した。
釘刺し試験については、短絡箇所に供試体二次電池以外の二次電池から流入する電流を加味して行った。図5は、釘刺し試験装置の概要を示す説明図である。供試体二次電池60を第一容器70に格納し、電子供給用二次電池85を第二容器80に格納する。供試体二次電池60は、2個の単電池を積層した。電子供給用二次電池85は、36個の単電池を積層した。供試体二次電池60と電子供給用二次電池85は並列接続され、これらの間には、電流計90が接続されている。試験は、第一容器70及び第二容器80の内部の温度が25℃、供試体二次電池60のSOC(State of Charge)が100%の状態で行った。供試体二次電池60の中央付近の釘刺し位置72に、0.5mm/秒の速度で、直径8mm及び先端角60度の釘95を挿入して試験した。
〈評価結果〉
釘刺し試験に関しては、従来例1の電池については、釘刺し後に、電池の温度が急激に上昇したのに対して、実施例1の電池については、温度の上昇が充分に抑制されていた。実施例1の電池の温度上昇は、従来例1の電池の温度上昇の約10%であった。このことから、比較例1の電池の温度上昇が、従来例1の電池の温度上昇の約17%であったことと比較しても、実施例1の電池の温度上昇は、さらに約7%抑制されていることを確認できた。
図6は、実施例1、比較例1、及び従来例1の電池について、充電時及び放電時の容量を示す図である。各電池について、左側が充電時の容量、左側が放電時の容量を示す。図6においては、従来例1の電池における容量を100として規格化してある。
図7は、実施例1、比較例1、及び従来例1の電池について、出力を示す図である。図7においては、各電池について、従来例1の電池の出力を100として規格化してある。
図6から分かるように、実施例1の電池は、従来例1と比べて、容量に与える影響が最も小さいことが確認できた。また、図7から分かるように、実施例1の電池は、従来例1と比べて、出力も増加していることを確認できた。
図8は、実施例2、比較例2、及び従来例1〜2の正極集電体及び負極集電体の組合せについて、応力と接触抵抗の関係を示すグラフである。
硫化物全固体電池において、通常使用時の性能と釘刺し試験時の温度上昇抑制の両方を満足する正極集電体と負極集電体の組合せは、集電体に負荷される応力と、正極集電体と負極集電体の接触抵抗との関係で評価できる。
硫化物全固体電池の通常使用時においては、正極集電体は正極活物質に接触しており、負極集電体は負極活物質に接触しているため、正極集電体と負極集電体とが接触していない。それにもかかわらず、通常使用時の性能を満足する正極集電体と負極集電体の組合せを、集電体に負荷される応力と、正極集電体と負極集電体の表面抵抗との関係で評価できる理由は、次のとおりであると考えられる。
表面被膜200によって生じる抵抗は、通常使用時の性能にも大きな影響を与え、表面被膜200によって生じる抵抗は、表面被膜200に負荷される応力によって変化する。そして、表面被膜200に負荷される応力は、正極活物質及び負極圧物質の有無にかかわらず、同じように変化するためである。
図8において、破線は、二次電池の通常使用時の応力範囲と、その際の接触抵抗の許容範囲を示し、一点鎖線は、釘刺し試験等の短絡時での応力範囲と、その際の接触抵抗の許容範囲を示す。「接触抵抗の許容範囲」とは、通常使用時においては、電池としての性能を維持できる範囲を意味し、釘刺し試験等の短絡時においては、電池の温度の上昇を抑制することができる範囲を意味する。
図8から、正極集電体及び負極集電体の少なくとも一方にアモルファス合金を用いると、釘刺し試験等の短絡時でも表面抵抗が過剰に低下せず、電池の温度の上昇が抑制できることを理解できる。そして、釘刺し試験等の短絡時でも表面抵抗が過剰に低下しないことは、上述したように、アモルファス合金の表面被膜の性状によると考えられる。したがって、釘刺し試験等の短絡時の温度上昇の抑制は、電池の種類によらず、正極集電体又は負極集電体のアモルファス合金の種類によらない。したがって、硫化物全固体電池において、正極集電体及び負極集電体の少なくも一方が、FeNi基アモルファス合金又はNi基アモルファス合金でも、釘刺し試験等の短絡時の温度の上昇を抑制できることが理解できる。そして、アモルファス合金が、FeNi基アモルファス合金又はNi基アモルファス合金であることにより、硫化物系固体電解質中の硫黄との反応性が低いため、電池容量の低下も抑制できる。
以上の結果から、本開示の硫化物全固体電池の効果を確認できた。
10 正極集電体
12 タブ部
20 正極活物質層
30 固体電解質層
40 負極活物質層
50 負極集電体
52 タブ部
60 供試体二次電池
70 第一容器
72 釘刺し位置
80 第二容器
85 電子供給用二次電池
90 電流計
95 釘
100 硫化物全固体電池
200 表面被膜
210 結晶粒
220 結晶粒界
225 交差部
230 非晶質体

Claims (1)

  1. 正極集電体及び負極集電体の少なくとも一方が、FeNi基アモルファス合金又はNi基アモルファス合金を含む、硫化物全固体電池。
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