JP6806126B2 - 負極 - Google Patents

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Description

本開示は負極に関する。
特開2006−059704号公報(特許文献1)は、集電体の表面に、金属含有層と、該金属含有層の上に炭素材料層とを有する負極を開示している。
特開2006−059704号公報
珪素材料等の合金系負極活物質が検討されている。珪素材料は、従来の負極活物質(黒鉛材料)に比して大きい比容量を有し得る。負極活物質のうち、黒鉛材料の一部が珪素材料で置換されることにより、電池容量の増大が期待される。
ただし珪素材料は、充放電に伴う体積変化が大きい傾向がある。珪素材料の体積が大きく変化することにより、負極活物質層内の電子伝導パスが切れる可能性がある。電子伝導パスが切れることにより、サイクル特性が低下すると考えられる。そのため珪素材料の体積変化に追随し得る電子伝導パスを形成することが求められる。
例えばカーボンナノチューブ(CNT)が導電材として使用され得る。CNTは珪素材料の体積変化に追随し得る。CNTの使用によりサイクル特性の低下が抑制されることが期待される。
しかし本開示の新知見によると、CNTの使用により、負極のリチウム(Li)受入性が低下する場合がある。CNTがLiイオンの移動(イオン伝導)を阻害している可能性がある。
本開示の目的は、黒鉛材料および珪素材料を含む負極において、サイクル特性の低下を抑制しつつ、Li受入性を向上させることである。
以下本開示の技術的構成および作用効果が説明される。ただし本開示の作用メカニズムは推定を含んでいる。作用メカニズムの正否により、特許請求の範囲が限定されるべきではない。
負極は負極集電体および負極活物質層を含む。負極活物質層は第1主面および第2主面を有する。第1主面は負極集電体と接している。第2主面は第1主面の反対面である。
負極活物質層は第1層および第2層を含む。第2層は第1層に積層されている。第2層は第2主面を含む。
第1層は第1負極活物質および第1導電材を含む。第1負極活物質は黒鉛材料および珪素材料を含む。第1導電材はカーボンナノチューブを含む。第1導電材は、100質量部の第1負極活物質に対して、0.3質量部以上0.7質量部以下含まれている。
第2層は第2負極活物質および第2導電材を含む。第2負極活物質は黒鉛材料を含む。第2導電材は、100質量部の第2負極活物質に対して、0.05質量部以上0.15質量部以下含まれている。
図1は本開示の作用メカニズムを図解する断面概念図である。
本開示の負極活物質層220は2層構造を有する。第1層221(下層)は黒鉛材料(不図示)および珪素材料1を含む。第2層222(上層)は黒鉛材料を含む。導電材2は負極活物質220層の全域に含まれている。ただし第2層222(上層)における導電材2の質量比率は、第1層221(下層)における導電材2の質量比率よりも低くなっている。
第1層221(下層)の導電材2にはCNTが含まれている。第1層221(下層)には珪素材料1が含まれている。CNTは珪素材料1の体積変化に追随し得ると考えられる。これによりサイクル特性の低下が抑制されることが期待される。なお第2層222(上層)に含まれる導電材2はCNTでなくてもよいと考えられる。
充電時、リチウムイオン(Li+)は負極活物質層220の第2主面S2側(表面側)から負極活物質層220に供給され、第1主面S1側(集電体側)へと移動すると考えられる。他方、電子(e-)は負極集電体210から負極活物質層220に供給され、第1主面S1側(集電体側)から負極活物質層220の第2主面S2側(表面側)へ向かって移動すると考えられる。
第2層222(上層)において導電材2が少量であることにより、Li+が第2主面S2側から第1主面S1側へ移動しやすくなると考えられる。第1層221(下層)に導電材2(CNT)が豊富に含まれることにより、電子が第1主面S1側から第2主面S2側へと移動しやすくなると考えられる。これによりLi受入性の向上が期待される。
ただし第1層221(下層)において、導電材2は100質量部の負極活物質に対して0.3質量部以上0.7質量部以下である。第1層221(下層)において、導電材2が0.3質量部未満であると、サイクル特性が低下する可能性がある。導電材2が0.7質量部を超えると、Li受入性が低下する可能性がある。
第2層222(上層)において、導電材2は100質量部の負極活物質に対して0.05質量部以上0.15質量部以下である。第2層222(上層)において、導電材2が0.05質量部未満であると、Li受入性が低下する可能性がある。導電材2が0.15質量部を超えても、Li受入性が低下する可能性がある。
図1は本開示の作用メカニズムを図解する断面概念図である。 図2は本実施例の電極群の構成を示す断面概略図である。 図3は本実施例の電池の構成を示す概略図である。
以下本開示の実施形態(本明細書では「本実施形態」とも記される)が説明される。ただし以下の説明は特許請求の範囲を限定するものではない。
<負極>
負極200(図1を参照のこと)はリチウムイオン電池用である。負極200はシート状の電池部品である。負極200は負極集電体210および負極活物質層220を含む。
《負極集電体》
負極集電体210は電子導電性の電極基材である。負極集電体210は例えば銅(Cu)箔等であってもよい。負極集電体210は例えば5μm以上20μm以下の厚さを有していてもよい。
《負極活物質層》
負極活物質層220は、負極集電体210の表面に配置されている。負極活物質層220は負極集電体210の片面のみに配置されていてもよい。負極活物質層220は負極集電体210の表裏両面に配置されていてもよい。
負極活物質層220は例えば10μm以上200μm以下の厚さを有していてもよい。負極活物質層220が厚くなる程、Li受入性は低下する傾向がある。本実施形態では、Li受入性の低下が抑制されるため、厚い負極活物質層220が形成され得る。負極活物質層220は例えば50μm以上100μm以下の厚さを有していてもよい。負極活物質層220は例えば65μm以上85μm以下の厚さを有していてもよい。
負極活物質層220は第1主面S1および第2主面S2を有する。第1主面S1は負極集電体210と接している。第2主面S2は第1主面S1の反対面である。負極活物質層220は2層構造を有する。すなわち負極活物質層220は第1層221および第2層222を含む。第2層222は第1層221に積層されている。
第1層221の厚さ(T1)と第2層222の厚さ(T2)とは、例えば「T1:T2=5:5〜9:1」の関係を満たしていてもよい。第1層221の厚さ(T1)と第2層222の厚さ(T2)とは、例えば「T1:T2=7:3〜9:1」の関係を満たしていてもよい。
(第1層)
第1層221は第2層222の下層である。第1層221は、第2層222と負極集電体210との間に配置されている。第1層221は負極集電体210の表面に直接配置されていてもよい。
第1層221は第1負極活物質および第1導電材を含む。第1層221は、第1負極活物質および第1導電材に加えて、第1バインダをさらに含んでいてもよい。
(第1負極活物質)
第1負極活物質は黒鉛材料および珪素材料を含む。黒鉛材料と珪素材料とは、例えば「黒鉛材料:珪素材料=50:50〜99:1(質量比)」の関係を満たしていてもよい。黒鉛材料と珪素材料とは、例えば「黒鉛材料:珪素材料=80:20〜99:1(質量比)」の関係を満たしていてもよい。例えば「黒鉛材料:珪素材料=80:20〜90:10(質量比)」の関係を満たしていてもよい。
本実施形態の「黒鉛材料」は、黒鉛結晶を含む炭素材料を示す。黒鉛結晶は、炭素六角網面が積層された構造を含む。本実施形態において炭素六角網面同士の間隔は特に限定されるべきではない。したがって黒鉛材料は、例えば黒鉛、易黒鉛化性炭素および難黒鉛化性炭素からなる群より選択される少なくとも1種を含んでいてもよい。黒鉛材料は黒鉛結晶を含む限り、例えば無定形炭素等をさらに含んでいてもよい。例えば黒鉛材料は、天然黒鉛(粒子)の表面が無定形炭素により被覆された複合材料であってもよい。本明細書では当該複合材料が「アモルファスコート黒鉛」とも記される。
黒鉛材料は典型的には粒子群である。黒鉛材料は例えば1μm以上30μm以下のd50を有していてもよい。本明細書の「d50」は、体積基準の粒子径分布において微粒側からの積算粒子体積が全粒子体積の50%になる粒子径を示す。d50は例えばレーザ回折式粒子径分布測定装置等により測定され得る。
本実施形態の「珪素材料」は、珪素を含み、かつリチウムと合金を形成し得る材料を示す。珪素材料は、例えば、珪素(単体)、酸化珪素および珪素基合金(例えばSi−Cu合金、Si−Sn合金、Si−Ni合金等)からなる群より選択される少なくとも1種を含んでいてもよい。
本実施形態の「酸化珪素」は例えば下記式(I):
SiOx ・・・(I)
(ただし式中xは0<x<2を満たす)
で表される化学組成を有していてもよい。xは例えば0.5≦x≦1.5を満たしてもよい。
珪素材料は典型的には粒子群である。珪素材料は例えば1μm以上30μm以下のd50を有していてもよい。珪素材料のd50は例えば黒鉛材料のd50よりも小さくてもよい。これにより例えば充填性の向上等が期待される。
(第1導電材)
第1導電材はカーボンナノチューブ(CNT)を含む。第1導電材は実質的にCNTのみからなっていてもよい。第1導電材はCNTを含む限り、その他の材料をさらに含んでいてもよい。その他の材料としては、例えばグラフェン、カーボンブラック等が考えられる。カーボンブラックは、例えばアセチレンブラック(AB)、ファーネスブラック等を含んでいてもよい。例えば第1導電材は、CNTおよびグラフェンを含んでいてもよい。グラフェンも、珪素材料の体積変化に追随することが期待される。
第1導電材は、100質量部の第1負極活物質に対して、0.3質量部以上0.7質量部以下含まれている。CNTが、100質量部の第1負極活物質に対して、0.3質量部以上0.7質量部以下含まれていてもよい。第1導電材が0.3質量部未満であると、サイクル特性が低下する可能性がある。第1導電材が0.7質量部を超えると、Li受入性が低下する可能性がある。
第1導電材は、例えば100質量部の第1負極活物質に対して、0.5質量部以上含まれていてもよい。第1導電材は、例えば100質量部の第1負極活物質に対して、0.5質量部以下含まれていてもよい。
(第1バインダ)
第1層221は第1バインダをさらに含んでいてもよい。例えば第1バインダが、100質量部の第1負極活物質に対して、0.1質量部以上10質量部以下含まれていてもよい。第1バインダは特に限定されるべきではない。第1バインダは、例えばカルボキシメチルセルロース(CMC)、ポリアクリル酸(PAA)およびスチレンブタジエンゴム(SBR)からなる群より選択される少なくとも1種を含んでいてもよい。
(第2層)
第2層222は第1層221に積層されている。第2層222は第2主面S2を含む。すなわち第2層222は負極活物質層220の表面を構成している。第2層222は第2負極活物質および第2導電材を含む。第2層222は第2負極活物質および第2導電材に加えて、第2バインダをさらに含んでいてもよい。
(第2負極活物質)
第2負極活物質は黒鉛材料を含む。第2負極活物質は実質的に黒鉛材料のみからなっていてもよい。第2負極活物質に含まれる黒鉛材料は、第1負極活物質に含まれる黒鉛材料と同一であってもよい。黒鉛材料である限り、第2負極活物質に含まれる黒鉛材料は、第1負極活物質に含まれる黒鉛材料と異なっていてもよい。
第2負極活物質は珪素材料を含んでいなくてもよい。第2負極活物質は珪素材料を含んでいてもよい。ただしその場合、第2層222に含まれる珪素材料の質量部は、第1層221に含まれる珪素材料の質量部よりも小さいものとされる。
(第2導電材)
第2導電材は、100質量部の第2負極活物質に対して、0.05質量部以上0.15質量部以下含まれている。第2導電材が0.05質量部未満であると、Li受入性が低下する可能性がある。第2導電材が0.15質量部を超えても、Li受入性が低下する可能性がある。
第2導電材は、例えば100質量部の第2負極活物質に対して、0.1質量部以下含まれていてもよい。第2導電材は、例えば100質量部の第2負極活物質に対して、0.1質量部以上含まれていてもよい。
第2導電材はCNTを含んでいなくてもよい。例えば第2導電材は、カーボンブラック、グラフェンおよびCNTからなる群より選択される少なくとも1種を含んでいてもよい。もちろん第2導電材はCNTを含んでいてもよい。第2導電材は実質的にCNTのみからなっていてもよい。すなわちCNTが100質量部の第2負極活物質に対して、0.05質量部以上0.15質量部以下含まれていてもよい。
(第2バインダ)
第2層222は第2バインダをさらに含んでいてもよい。例えば第2バインダが、100質量部の第2負極活物質に対して、0.1質量部以上10質量部以下含まれていてもよい。第2バインダは特に限定されるべきではない。第2バインダは、例えばCMC、PAAおよびSBRからなる群より選択される少なくとも1種を含んでいてもよい。第2バインダは、第1バインダと同一組成を有していてもよい。第2バインダは、第1バインダと異なる組成を有していてもよい。
以下、本開示の実施例(本明細書では「本実施例」と記される)が説明される。ただし以下の説明は特許請求の範囲を限定するものではない。
<負極および電池の製造>
《比較例1》
1.負極の製造
以下の材料が準備された。
第1負極活物質:黒鉛材料(アモルファスコート黒鉛)、珪素材料(SiO)
第1導電材:CNT
第1バインダ:CMC(粉末状)、PAA(粉末状)、SBR(水分散体)
分散媒:水
アモルファスコート黒鉛、SiO、CNT、CMCおよびPAAが混合されることにより、粉体混合物が調製された。粉体混合物に水が追加された。粉体混合物および水が混合されることにより、分散液が調製された。分散液にSBRが混合された。以上より第1負極塗料が調製された。
以下の材料が準備された。
第2負極活物質:黒鉛材料(アモルファスコート黒鉛)
第2導電材:CNT
第2バインダ:CMC(粉末状)、PAA(粉末状)、SBR(水分散体)
分散媒:水
アモルファスコート黒鉛、CNT、CMCおよびPAAが混合されることにより、粉体混合物が調製された。粉体混合物に水が追加された。粉体混合物および水が混合されることにより、分散液が調製された。分散液にSBRが混合された。以上より第2負極塗料が調製された。
負極集電体210としてCu箔が準備された。Cu箔の表面(表裏両面)に第1負極塗料および第2負極塗料がこの順序で塗布され、乾燥されることにより、負極活物質層220が形成された。負極活物質層220は第1層221(下層)および第2層222(上層)を含む。第1層221は第1負極塗料により形成されている。第2層222は第2負極塗料により形成されている。負極活物質層220が圧縮された。以上より負極200が製造された。第1層221および第2層222の組成は下記表1に示される。本実施例において、第1層221の厚さ(T1)と第2層222の厚さ(T2)とは、「T1:T2=8:2」の関係を満たす。
図2は本実施例の電極群の構成を示す断面概略図である。
図3は本実施例の電池の構成を示す概略図である。
以下のように負極200を含む電池1000が製造された。
2.正極の製造
以下の材料が準備された。
正極活物質:ニッケルコバルトマンガン酸リチウム(NCM)
導電材:アセチレンブラック(AB)
バインダ:ポリフッ化ビニリデン(PVdF)
分散媒:N−メチル−2−ピロリドン(NMP)
正極集電体:アルミニウム箔
NCM、AB、PVdFおよびNMPが混合されることにより、正極塗料が調製された。固形分の配合比は「NCM/AB/PVdF=98/1/1(質量比)」である。正極塗料が正極集電体110の表面(表裏両面)に塗布され、乾燥されることにより、正極活物質層120が形成された(図2を参照のこと)。正極活物質層120が圧縮された。以上より正極100が製造された。
3.組み立て
正極100と負極200との間にセパレータ300が挟まれつつ、正極100と負極200とが交互に積層されることにより、電極群500が形成された(図2を参照のこと)。
ケース900が準備された(図3を参照のこと)。ケース900は角形である。ケース900に電極群500が収納された。電極群500が外部端子と接続された。
ケース900に電解液が注入された。電解液は以下の成分からなる。
支持塩:LiPF6(濃度=1mоl/L)
溶媒:EC/DMC/EMC=3/4/3(体積比)
なお「EC」はエチレンカーボネートを示す。「DMC」はジメチルカーボネートを示す。「EMC」はエチルメチルカーボネートを示す。
ケース900が密閉された。以上より電池1000(角形リチウムイオン電池)が製造された。本実施例の電池は40Ahの定格容量を有するように設計されている。
《実施例1〜3、比較例2》
下記表1に示されるように、第2層において第2導電材の質量部が変更されることを除いては、比較例1と同様に負極が製造された。さらに負極を含む電池が製造された。
《比較例3、実施例4〜6、比較例4》
下記表1に示されるように、第1層において第1導電材の質量部が変更されることを除いては、比較例1と同様に負極が製造された。さらに負極を含む電池が製造された。
《比較例5》
下記表1に示されるように、第2層において第2導電材の質量部が変更されることを除いては、比較例1と同様に負極が製造された。さらに負極を含む電池が製造された。
《比較例6》
単層構造を有する負極活物質層が形成されることを除いては、比較例1と同様に負極が製造された。さらに負極を含む電池が製造された。下記表1では、便宜上、第1層の組成と第2層の組成とが同一とされている。
<評価>
《Li受入性》
急速充電試験により、Li受入性が評価された。
25℃の温度環境下において、充放電サイクルが25サイクル繰り返された。1サイクルは、以下の定電流方式(CC)充電と、CC放電との一巡を示す。
CC充電:電流レート=2C、カットオフ電圧=4.2V
CC放電:電流レート=0.2C、カットオフ電圧=2.5V
なお「C」は電流レートの単位である。例えば「1C」の電流レートでは、電池の定格容量が1時間で放電される。例えば「2C」の電流レートでは、電池の定格容量が0.5時間で放電される。
25サイクル後、電池が解体されることにより、負極が回収された。負極の表面において、Li析出の有無が目視にて確認された。結果は下記表1に示される。「A:Li析出無し」はLi受入性の向上を示している。
《サイクル特性》
サイクル試験により、サイクル特性が評価された。
25℃の温度環境下において、充放電サイクルが25サイクル繰り返された。1サイクルは、以下の定電流−定電圧方式(CCCV)充電とCC放電との一巡を示す。
CCCV充電:電流レート=0.5C、CV電圧=4.2V、カットオフ電流=0.05C
CC放電:電流レート=0.5C、カットオフ電圧=2.5V
25サイクル時の放電容量が1サイクル時の放電容量で除されることにより、容量維持率が算出された。結果は下記表1に示される。「A:95%以上」はサイクル特性の低下が抑制されていることを示している。
Figure 0006806126
<結果>
上記表1に示されるように、実施例1〜6は、サイクル特性の低下が抑制されており、かつLi受入性が向上している。実施例1〜6では、第1導電材が0.3質量部以上0.7質量部以下であり、かつ第2導電材が0.05質量部以上0.15質量部以下である。
実施例1〜6の構成においてCNTの一部がグラフェンで置換された場合にも同様の結果が得られた。
比較例1および5はLi受入性が十分ではない。比較例1および5では、第2導電材が0.05質量部未満である。第2層(上層)において導電材が過度に少ないため、負極集電体から負極活物質層の表面(第2主面)に至るまで、電子が十分供給されていないと考えられる。
比較例2および6はLi受入性が十分ではない。比較例2および6では、第2導電材が0.15質量部を超えている。第2層(上層)において導電材が過度に多いため、上層においてLiイオンの移動が阻害されていると考えられる。
比較例3はサイクル特性が低下している。比較例3では、第1導電材が0.3質量部未満である。第1層(下層)において、導電材(CNT)が過度に少ないため、充放電の繰り返しにより(すなわち珪素材料の体積変化により)、電子伝導パスが切れていると考えられる。
比較例4はLi受入性が十分ではない。比較例4では、第1導電材が0.7質量部を超えている。第1層(下層)において導電材(CNT)が過度に多いため、負極活物質層の表面(第2主面)から負極集電体に至るまで、Liイオンが円滑に移動できないと考えられる。
本開示の実施形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではない。特許請求の範囲の記載によって確定される技術的範囲は、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含む。
1 珪素材料、2 導電材、100 正極、110 正極集電体、120 正極活物質層、200 負極、210 負極集電体、220 負極活物質層、221 第1層、222 第2層、300 セパレータ、500 電極群、900 ケース、1000 電池、S1 第1主面、S2 第2主面。

Claims (1)

  1. 負極集電体および負極活物質層を含み、
    前記負極活物質層は第1主面および第2主面を有し、
    前記第1主面は前記負極集電体と接しており、
    前記第2主面は前記第1主面の反対面であり、
    前記負極活物質層は第1層および第2層を含み、
    前記第2層は前記第1層に積層されており、
    前記第2層は前記第2主面を含み、
    前記第1層は第1負極活物質および第1導電材を含み、
    前記第1負極活物質は黒鉛材料および珪素材料を含み、
    前記第1導電材はカーボンナノチューブを含み、
    前記第1導電材は、100質量部の前記第1負極活物質に対して、0.3質量部以上
    0.7質量部以下含まれており、
    前記第2層は第2負極活物質および第2導電材を含み、
    前記第2負極活物質は黒鉛材料を含み、
    前記第2導電材は、100質量部の前記第2負極活物質に対して、0.05質量部以
    上0.15質量部以下含まれており、
    前記第2負極活物質が珪素材料をさらに含む場合には、前記第2層に含まれる珪素材料の質量部が前記第1層に含まれる珪素材料の質量部よりも小さい、
    負極。
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