JP2019184957A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】低コストで、かつ、トナーを除去する除去部材のいずれを交換すべきかを特定すること。【解決手段】制御手段は、第1画像形成手段と第2画像形成手段とによってシートにテストチャートを形成し、読取装置から出力されたテストチャートに関する読取データを取得し、読取データからスジ画像を検出し、スジ画像の検出結果に基づいて画像形成装置の異常箇所を判定する。制御手段は、テストチャートが形成される場合、第1画像形成手段と第2画像形成手段によりテストチャートが形成される前に、第1画像形成手段と第2画像形成手段によって第1色のパターン画像、第2色のパターン画像、及び第1色の現像剤と第2色の現像剤を用いて形成される他のパターン画像とを形成する。制御手段は、読取データからテストチャートが形成されていない領域に出現したスジ画像の色に基づいて第1の除去部材、第2の除去部材、又は他の除去部材のいずれが異常箇所であるかを判定する。【選択図】図10

Description

本発明は交換部品を特定可能な画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置は長時間にわたり使用されると、画像形成装置を形成する消耗部品の交換が必要となる。副走査方向または主走査方向に沿った「スジ画像」がシートに発生すると、消耗部品の交換や清掃が必要な時期であることが多い。特許文献1では、画像形成装置で画像を出力し、スキャナで画像を読み取り、読取結果に基づきスジの発生有無や位置/幅を検出することで故障部品を推定する技術が開示されている。特許文献2では、中間転写体上にテスト画像を形成し、中間転写体の主走査方向に移動するセンサでテスト画像に発生した白スジを検知する技術が開示されている。
特開2017−40758号公報 特開2014−134673号公報
特許文献1に記載の発明は、感光ドラムのクリーニング機構と、中間転写ベルトのクリーニング機構とのどちらを交換すべきかを区別することができない。特許文献2の発明では、中間転写体と感光体の数だけセンサが必要となるため、画像形成装置の製造コストが高くなってしまう。そこで、本発明は、低コストで、かつ、トナーを除去する除去部材のいずれを交換すべきかを特定することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に記載の画像形成装置は、
回転駆動される第1感光体を有し、当該第1感光体に第1色の現像剤を用いて第1画像を形成する第1画像形成手段と、
回転駆動される第2感光体を有し、当該第2感光体に前記第1色と異なる第2色の現像剤を用いて第2画像を形成する第2画像形成手段と、
前記第1感光体に形成された前記第1画像が第1の一次転写部にて転写されると共に、前記第2感光体に形成された前記第2画像が前記第1の一次転写部と異なる第2の一次転写部にて転写される中間転写体と、
前記第1の一次転写部において前記第1感光体から前記中間転写体へ転写されずに前記第1感光体に残留した現像剤を除去する第1の除去部材と、
前記第2の一次転写部において前記第2感光体から前記中間転写体へ転写されずに前記第2感光体に残留した現像剤を除去する第2の除去部材と、
前記中間転写体の画像がシートへ転写される二次転写部と、
前記二次転写部において前記中間転写体から前記シートへ転写されずに前記中間転写体に残留した現像剤を除去する他の除去部材と、
制御手段と、を備えた画像形成装置において、
前記制御手段は、前記第1画像形成手段と前記第2画像形成手段とによって前記シートにテストチャートを形成し、読取装置から出力された前記テストチャートに関する読取データを取得し、前記読取データからスジ画像を検出し、前記スジ画像の検出結果に基づいて前記画像形成装置の異常箇所を判定し、
前記制御手段は、前記テストチャートが形成される場合、前記第1画像形成手段と前記第2画像形成手段により前記テストチャートが形成される前に、前記第1画像形成手段と前記第2画像形成手段によって前記第1色のパターン画像、前記第2色のパターン画像、及び前記第1色の現像剤と前記第2色の現像剤を用いて形成される他のパターン画像とを形成し、
前記制御手段は、前記読取データから前記テストチャートが形成されていない領域に出現したスジ画像の色に基づいて、前記第1の除去部材、前記第2の除去部材、又は前記他の除去部材のいずれが異常箇所であるかを判定することを特徴とする。
本発明によれば、低コストで、かつ、トナーを除去する除去部材のいずれを交換すべきかを特定可能となる。
画像形成システムを示す図 画像形成装置の断面図 診断チャートとパターン画像とを示す図 画像診断処理を示すフローチャート 画像診断回路の機能を説明する図 診断チャートの印刷例を示す図 スジ画像の検出処理を説明する図 画像診断結果の一例を示す図 交換部品の特定処理を示すフローチャート 色判定処理を示すフローチャート 色判定の基準値と閾値の一例を示す図 診断チャートの印刷例を示す図 色判定処理を示すフローチャート 色判定処理を示すフローチャート 色判定の基準値と閾値の一例を示す図
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。
<第一の実施形態>
[印刷システム]
図1に示された画像形成システムは画像形成装置100とコンピュータ114を有している。画像形成装置100は複写機または複合機であり、プリンタ111とイメージスキャナ107を有している。画像形成装置100はC(シアン),M(マゼンタ),Y(イエロー),K(ブラック)の画像を形成するための画像形成部を備えたフルカラー画像形成装置である。CMYKの文字は参照符号の末尾に付与されることがあるが、以下の説明においては省略されることもある。
画像形成装置100は、CPU101、ROM102、RAM103、HDD104、表示デバイス105、操作デバイス106、イメージスキャナ107、画像処理回路108、画像診断回路110、プリンタ111、システムバス112を有す。なお、画像形成装置100は、さらに、ユーザまたはサービスマンのコンピュータ114と通信するためのネットワークI/F109を有しいてもよい。コンピュータ114にはディスプレイ113が接続されている。
CPU101は、画像形成装置100の全体を統括的に制御する中央演算処理装置である。CPU101は、ROM102に格納された制御プログラムにしたがって後述される画像処理を実行する。ROM102は、読み出し専用メモリであり、システム起動プログラムやイメージスキャナ107およびプリンタ111の制御を行うプログラム、文字データや文字コード情報等を記憶する。RAM103は、ランダムアクセスメモリであり、様々な処理毎にROM102に格納されているプログラムやデータがCPU101によりロードされる。RAM103は、イメージスキャナ107やネットワークI/F109から受信された画像ファイルを記憶する。HDD104は、たとえばハードディスクやソリッドステートドライブなどである。HDD104は、CPU101により実行された処理の結果やプログラム、各情報ファイル、印刷画像等を記憶する。HDD104は、CPU101が処理を実行する際の作業用領域としても利用される。表示デバイス105は、たとえば液晶表示装置などの出力装置である。表示デバイス105はユーザに対するガイダンスや画像形成装置100の設定状態などを表示する。ガイダンスとしては、診断チャートをイメージスキャナ107により読み取るよう促すメッセージがある。また、表示デバイス105は、診断チャートの読取結果から推定された交換部品を示す情報を表示する。操作デバイス106は、ユーザが設定の変更やリセット等の各種指令を入力する際に使用される入力装置である。CPU101は操作デバイス106を介して入力された各種指令をRAM103に格納して使用する。イメージスキャナ107は、原稿に光を照射し、原稿からの反射光をRGBのカラーフィルタを備えたCCDなどで電気信号に変換して、画像処理回路108に出力する。画像処理回路108はRGBの画像信号(画像データ)に対して、色空間変換(RGB→YMCKまたはLab)したり、階調補正を実行したりする。画像処理回路108は、ネットワークI/F109を経由してコンピュータ114から受信されたPDL(Page Description Language)データをビットマップデータに変換する。画像診断回路110は、イメージスキャナ107から出力された診断チャート(テストチャート)に関する読取データに基づき交換部品を推定する回路である。画像診断回路110の一部またはすべてはCPU101が制御プログラムを実行することで実現されてもよい。また、CPU101により実現される機能のすべてまたは一部はDSP(デジタルシグナルプロセッサ)やFPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)などのハードウエア回路により実現されてもよい。
プリンタ111は、画像処理回路108から出力されるCMYK形式の画像データを用いてシートに可視画像を形成する。プリンタ111は電子写真方式を使用してトナー画像を形成するが、トナーに代えてインクを使用してインク画像を形成してもよい。トナーやインクは色剤と呼ばれてもよい。システムバス112は、画像形成装置100を構成する様々な回路部品を接続して、回路部品間の情報の送受信に使用される通信路である。ディスプレイ113は画像診断回路110から出力された診断チャートの診断結果(例:交換部品を示す情報)を受け取り、サービスマン等に結果を表示する。コンピュータ114はネットワークI/F109を介して画像形成装置100と接続されている。コンピュータ114は、画像形成装置100から送信された画像や解析結果をディスプレイ113に表示する。つまり、ディスプレイ113は異常箇所を通知するための画面の一例である。この画面には、CPU101と画像診断回路110により判定された結果に基づく交換部品を示す情報が表示される。CPU101と画像診断回路110は画像形成手段および読取手段を制御する制御手段の一例である。なお、画像形成部10は像担持体にトナー画像を形成する画像形成手段の一例である。イメージスキャナ107はシート11に形成された画像を読み取る読取手段の一例である。
[画像形成装置]
図2に示された画像形成装置100は電子写真方式のカラー画像形成装置である。画像形成装置100は四つの画像形成部10を有している。四つの画像形成部10はそれぞれ異なる色のトナーを用いてトナー画像を形成する。図2が示すように、四つの画像形成部10はそれぞれ同一の部品を有している。
帯電器23は感光体22の表面を一様に帯電させる。感光体22は、もーたによって回転駆動され、静電潜像やトナー画像を担持するドラム状の像担持体である。感光体22は一定の周速度で反時計回りに回転する。露光器24は、画像処理回路108から出力される画像信号に応じてレーザ光を感光体22に照射し、静電潜像を形成する。現像器26はトナーを用いて静電潜像を現像してトナー画像を形成する。一次転写器27は、感光体22に担持されているトナー画像を中間転写体28へ転写する転写器である。一次転写器27は、時計周りに回転する。感光体22および一次転写器27のニップ位置は一次転写部と呼ばれる。露光器24Y、24M、24C、24Kはそれぞれのトナー画像の位置が中間転写体28上で整合するような書き出しタイミングでレーザ光の出力を開始する。たとえば、露光器24Yの書き出しタイミングと露光器24Mの書き出しタイミングとの時間差は、感光体22Yと感光体22Mとの間のトナー画像の搬送距離を中間転写体28の周速度で除算された時間である。搬送距離は感光体22Yの一次転写部から感光体22Mの一次転写部までの距離である。ドラムクリーナ40は感光体22に残ったトナーを除去する。ドラムクリーナ40は、感光体22の表面に当接する弾性材料からなるクリーニングブレードを有しているが、感光体22表面に接触してトナーを除去するファーブラシを有していてもよい。ドラムクリーナ40が清掃時期や交換時期に達すると、ドラムクリーナ40がトナーを綺麗に除去できなくなりうる。そのため、シート11に単色のスジ画像が出現することがある。たとえば、イエローのスジ画像が発生している場合、ドラムクリーナ40Yは清掃または交換されなければならない。
中間転写体28は、一定の周速度で回転する中間転写ベルトまたは円筒状の回転体である。中間転写体28はトナー画像を二次転写部へ搬送する。二次転写器29は、二次転写部において中間転写体28により担持されているトナー画像をシート11に転写する。給紙トレイ21はシート11を収容する収容庫である。シート11は給紙トレイ21から給紙されて二次転写部へ搬送される。二次転写器29は、シート11にトナー画像を転写している間、シート11に当接するが、転写が終了すると、中間転写体28から離間する。ベルトクリーナ30は中間転写体28に残ったトナーを除去する。これにより中間転写体28は次の画像を形成可能な状態となる。ベルトクリーナ30は、中間転写体28の表面に当接する弾性材料からなるクリーニングブレードを有しているが、中間転写体28の表面に接触してトナーを回収するファーブラシを有していてもよい。ベルトクリーナ30が清掃時期や交換時期に達すると、ベルトクリーナ30がトナーを綺麗に除去できなくなりうる。そのため、シート11に混色のスジ画像が生じることがある。混色のスジ画像が発生する場合、ベルトクリーナ30は清掃又は交換されるべきである。
定着器31は、定着ローラ32と加圧ローラ33を有し、シート11に転写されたトナー画像に熱と圧力を加えてシート11に定着させる。定着ローラ32と加圧ローラ33はそれぞれ中空状に形成され、それぞれヒータ34、35を有している。
図2によれば、ベルトクリーナ30は、二次転写部において中間転写体28からシート11へ転写されずに中間転写体28に残留した現像剤を除去する他の除去部材の一例である。ドラムクリーナ40Y、40M、40C、40Kは、一次転写部において感光体22から中間転写体28へ転写されずに感光体22に残留した現像剤を除去する除去部材の一例である。ドラムクリーナ40Yは第1の除去部材、ドラムクリーナ40Mは第2の除去部材、ドラムクリーナ40Cは第3の除去部材、ドラムクリーナ40Kは第4の除去部材の一例である。感光体22Y〜22Kは第1色の画像が形成される第1感光体、第2色の画像が形成される第2感光体、第3色の画像が形成される第3感光体、第4色の画像が形成される第4感光体である。CPU101は第1感光体に第1色の現像剤で第1画像を形成し、第2感光体に第2色の現像剤で第2画像を形成するよう画像形成部10を制御する。CPU101は第3感光体に第3色の現像剤で第3画像を形成し、第4感光体に第4色の現像剤で第4画像を形成するよう画像形成部10を制御する。
[画像診断]
図3は診断チャートTとスジ画像を顕在化させるためのパターン画像IY、IM、IC、IK、IXとの関係を示している。パターン画像IY、IM、IC、IK、IXはユーザ画像とは異なり、スジ画像を顕在化させるためにトナーをクリーニング機構に供給する画像である。診断チャートTは白地領域W、イエロー単色の帯画像Y、マゼンタ単色の帯画像M、シアン単色の帯画像C、ブランク単色の帯画像Kを有している。イエロー単色の帯画像Y、マゼンタ単色の帯画像M、シアン単色の帯画像C、ブランク単色の帯画像Kは、クリーニング機構以外の交換部品を特定するために利用されるテスト画像であるため、省略されてもよい。画像診断回路110は、白地領域Wに形成されたスジ画像の色に基づきドラムクリーナ40Y、40M、40C、40Kおよびベルトクリーナ30のうちどれを交換すべきかを特定する。
画像診断回路110は、感光体22に白地領域Wを形成するタイミングから感光体22が一回転するために要する時間tp2だけ遡ったタイミングに感光体22にパターン画像IY、IM、IC、IKを形成する。画像診断回路110はパターン画像IY、IM、IC、IKが中間転写体28に転写されないように一次転写器27の転写電圧を制御する。これによって、ドラムクリーナ40が感光体22上のパターン画像を除去する。ドラムクリーナ40が交換されるべき場合、パターン画像の現像剤がドラムクリーナ40の欠陥箇所をすり抜けるので、感光体22にはスジ画像が発生する(クリーニング不良)。画像診断回路110は白地領域Wに相当する感光体22の表面領域が一次転写器27を通過するタイミングで、一次転写電圧を一次転写器27に印加し、中間転写体28にスジ画像を転写させる。画像診断回路110は白地領域Wに相当する中間転写体28の表面領域が二次転写部を通過するタイミングで、二次転写器29をシート11に当接させ、かつ、二次転写器29に二次転写電圧を印加する。これにより、単色のスジ画像が白地領域Wに転写される。
画像診断回路110は、感光体22に白地領域Wを形成するタイミングから中間転写体28が一回転するために要する時間tp1だけ遡ったタイミングに感光体22にパターン画像IXのためのトナー画像を形成する。それぞれ色の異なる複数のトナー画像を位置合わせして中間転写体28上で重畳させることで、パターン画像IXが形成される。パターン画像IXの色は、YMCKとは区別可能な色であれば良く、たとえば、YMCKのうち二つ以上のトナーを用いて形成された混色である。画像診断回路110はパターン画像IXが二次転写部を通過する際に二次転写器29を離間状態に維持する。これによって、ベルトクリーナ30が中間転写体28上のパターン画像IXを除去する。ベルトクリーナ30が交換されるべき場合、パターン画像の現像剤がベルトクリーナ30の欠陥箇所をすり抜けるので、中間転写体28にはスジ画像が発生する(クリーニング不良)。画像診断回路110は白地領域Wに相当する中間転写体28の表面領域が二次転写部を通過するタイミングで、二次転写電圧を二次転写器29に印加し、シート11にスジ画像を転写させる。シート11が二次転写部を通過している間、二次転写器29は当接状態に維持される。これにより、混色のスジ画像が白地領域Wに転写される。
このように、画像診断回路110は画像形成手段を制御してシートにトナー画像が形成されない所定の白地領域Wを形成することで交換部品を特定するための診断チャートTを形成する。画像診断回路110は、感光体22に白地領域Wを形成する第一タイミングから感光体22が一回転するのに要する時間だけ遡った第二タイミングに画像形成部10を制御して感光体22にパターン画像を形成する。パターン画像IY、IM、IC、IKは単色のパターン画像の一例である。たとえば、感光体22Yにパターン画像IYに対応する潜像をレーザ光により書き始めるタイミングは第二タイミングの一例である。感光体22Yに白地領域Wに対応した潜像の形成を開始するタイミングは第一タイミングの一例である。白地領域Wはトナーが付着しない領域であるので、レーザ光は照射されない。このように、第二タイミングから第一タイミングまでの時間差は感光体22が一回転するのに要する時間である。画像診断回路110は、第1色のトナーを用いて形成された単色のパターン画像を中間転写体28には転写せずに、前記単色のパターン画像を第1の除去部材に除去させる。画像診断回路110はトナー画像を感光体22から中間転写体28に転写するときは一次転写器27に第一極性の一次転写電圧を印加する。一方。画像診断回路110はトナー画像を感光体22から中間転写体28に転写しないときは一次転写器27に第二極性の一次転写電圧を印加する。第一極性と第二極性とは異なっている。画像診断回路110は、第一タイミングから中間転写体28が一回転するのに要する時間だけ遡った第三タイミングに画像形成部10を制御して感光体22に第二トナー画像を形成し、中間転写体28に転写する。パターン画像IXは混色のパターン画像の一例である。画像診断回路110は、他の除去部材により混色のパターン画像を除去させた後に、画像形成部10によって診断チャートTを形成する。単色のパターン画像の色と混色のパターン画像の色とは異なっている。画像診断回路110は感光体22Yに白地領域を形成するタイミングから感光体22Yが一回転するのに要する時間だけ遡ったタイミングに画像形成部10を制御して感光体22Yにイエローのパターン画像IYを形成し、イエローのパターン画像IYを中間転写体28には転写せずにドラムクリーナ40Yによりイエローのパターン画像IYを除去させる。画像診断回路110は感光体22Mに白地領域を形成するタイミングから感光体22Mが一回転するのに要する時間だけ遡ったタイミングに画像形成部10Mを制御して感光体22Mにマゼンタのパターン画像IMを形成し、マゼンタのパターン画像IMを中間転写体28には転写せずにドラムクリーナ40Mによりマゼンタのパターン画像IMを除去させる。画像診断回路110は感光体22Cに白地領域を形成するタイミングから感光体22Cが一回転するのに要する時間だけ遡ったタイミングに画像形成部10Cを制御して感光体22Cにシアンのパターン画像ICを形成し、シアンのパターン画像ICを中間転写体28には転写せずにドラムクリーナ40Cによりシアンのパターン画像ICを除去させる。画像診断回路110は感光体22Kに白地領域を形成するタイミングから感光体22Kが一回転するのに要する時間だけ遡ったタイミングに画像形成部10Kを制御して感光体22Kにブラックのパターン画像IKを形成し、ブラックのパターン画像IKを中間転写体28には転写せずにドラムクリーナ40Kによりブラックのパターン画像IKを除去させる。画像診断回路110は第一感光体に白地領域を形成するタイミングから中間転写体28が一回転するのに要する時間だけ遡ったタイミングに画像形成手段を制御して第一感光体に第一色のトナー画像を形成し、第一色のトナー画像を中間転写体に転写し、第二感光体に白地領域Wを形成するタイミングから中間転写体が一回転するのに要する時間だけ遡ったタイミングに画像形成手段を制御して第二感光体に第二色のトナー画像を形成し、第二色のトナー画像を中間転写体に転写し、当該第一色のトナー画像と当該第一色のトナー画像とを重畳して形成された混色のトナー画像を第五クリーナに清掃させ、診断チャートを形成する。画像診断回路110は読取手段に診断チャートを読み取らせ、診断チャートの読取結果に基づき第一クリーナ、第二クリーナ、第三クリーナ、第四クリーナ、および、第五クリーナのいずれかを交換部品として特定する。
図3においてパターン画像IY、IM、IC、IK、IXの副走査方向における長さは白地領域Wの副走査方向における長さよりも短くなっているが、これらはほぼ同じでもよい。パターン画像IY、IM、IC、IK、IXを長くすることで、より多くのトナーをクリーニング機構に搬送することができるため、スジ画像が顕在化しやすくなる。図3においてパターン画像IY、IM、IC、IKは重なっていない。仮に中間転写体28に転写されたときにはパターン画像IY、IM、IC、IKが中間転写体28上で重なるようにパターン画像IY、IM、IC、IKについての各潜像の位置は調整されてもよい。これは、パターン画像IY、IM、IC、IKを長くする上で役に立つ。
[画像診断フロー]
図4は画像診断回路110が実行する画像診断処理を示している。図5は画像診断回路110の機能を示している。ユーザは、異常画像を発見すると、操作デバイス106を操作して、画像診断処理を開始するようCPU101に指示する。CPU101は指示にしたがって画像診断回路110を起動して画像診断処理を実行させる。あるいは、ユーザがサービスセンターに電話し、サービスセンターのサービスマンがコンピュータ114を操作して、CPU101に画像診断処理の実行を指示してもよい。
S1で画像診断回路110はベルトクリーナ30にトナーを補給するためのパターン画像IXを中間転写体28に形成する。チャート形成部51は、四つの画像形成部10Y〜10Kのうち二以上の画像形成部を制御して混色のトナー画像を中間転写体28に形成する。ここでパターン画像IXの色は、たとえば、レッド、グリーン、ブルー(混色トナー)のいずれかなど、単色のトナー画像と区別可能な色であれば良い。感光体22に診断チャートTのための白地領域Wを形成するタイミングから中間転写体28の一回転に要する時間tp1だけ前のタイミングにパターン画像IXを形成するためのトナー画像が感光体22に形成される。ベルトクリーナ30が交換される必要がる場合、診断チャートTの白地領域Wに、パターン画像IXの色と同じ色のスジ画像が転写される。画像診断回路110は第一トナー色、第二トナー色、第三トナー色、および、第四トナー色のうち二つ以上を用いてパターン画像IXを形成するよう画像形成部10を制御してもよい。
S2で画像診断回路110はドラムクリーナ40にトナーを補給するためのパターン画像を感光体22に形成する。チャート形成部51は、四つの画像形成部10Y〜10Kをそれぞれ制御して単色のパターン画像IY〜IKを感光体22Y〜22Kに形成する。チャート形成部51は、感光体22上に白地領域Wを形成するタイミングから時間tp2だけ前のタイミングに感光体22上にパターン画像IY〜IKを形成する。ドラムクリーナ40が交換される必要がる場合、診断チャートTの白地領域Wに、パターン画像IY〜IKの色と同じ色のスジ画像が転写される。
S3で画像診断回路110はプリンタ111を制御し、診断チャートTを形成する。チャート形成部51は、HDD104から診断チャートT(テストチャート)を形成するためのテスト画像データを読み出し、プリンタ111に出力する。プリンタ111はテスト画像データに基づいて診断チャートTを形成する。感光体22Yではパターン画像IYを形成したタイミングから時間tp2が経過したタイミングに白地領域Wが形成される。感光体22M〜22Kとも同様である。また、中間転写体28にはパターン画像IXが形成されたタイミングから時間tp1が経過したタイミングに白地領域Wが形成される。
S4で画像診断回路110のチャート読取部52はイメージスキャナ107を制御し、診断チャートTを読み取る。診断チャートTの読取結果(RGB形式の読取データ)はRAM103またはHDD104に記憶さされてもよい。このとき、ドラムクリーナ40Y〜40Kがそれぞれ正常であれば、パターン画像IY〜IKは清掃される。そのため、スジ画像が診断チャートTに現れない。ドラムクリーナ40Y〜40Kのいずれかが正常でなければ、正常でないドラムクリーナ40に対応した色のスジ画像が白地領域Wなどに発生する。ベルトクリーナ30が正常でなければ、パターン画像IXの色と同じ色のスジ画像が白地領域Wなどに発生する。
図6は診断チャートTの印刷例を示している。副走査方向とは診断シートTの搬送方向と平行な方向である。主走査方向とは副走査方向と直交した方向である。この例では、白地領域Wにスジ画像806が発生している。帯画像Yにはスジ画像807が発生している。帯画像Y〜Kにはそれぞれスジ画像808が発生している。スジ画像806はパターン画像IY、IM、IC、IK、IXのいれずれを正常にクリーニングできないことで発生した単色または混色のスジ画像である。スジ画像807の主走査方向における幅は相対的に広い。スジ画像807の濃度は相対的に濃い。スジ画像808の主走査方向における幅は相対的に狭い。スジ画像808の濃度は相対的に薄い。スジ画像806、807の長手方向は副走査方向と平行である。
S5で画像診断回路110は診断チャートTの読取結果から特定エリアを切り出す。切り出し部53は、診断チャートTの読取結果から、白地領域Wに相当する読取データや、帯画像Y〜Kのそれぞれに相当する読取データを切り出す。切り出される領域の座標は固定であってもよいし、動的に決定されてもよい。たとえば、切り出し部53は、帯画像Y、M、C、Kとその周囲の白地部との輝度差を利用して、帯画像Y、M、C、Kに相当する読取データを切り出してもよい。また、切り出し部53は、帯画像Y、M、C、Kの座標から白地領域Wの座標を特定し、白地領域Wの読取データを切り出してもよい。なお、切り出し部53は、診断チャートTの読取結果における帯画像Y、M、C、Kや白地領域Wの座標データをHDD104に記憶してもよい。
図7(A)は白地領域Wの切り出し結果を示している。同様に、帯画像Y、M、C、Kの切り出し結果もHDD104に記憶される。
S6で画像診断回路110のスジ検出部54は診断チャートTから各領域の読取データを選択し、各領域の読取データの解析結果に基づいてスジ画像を検出する。図7(A)が示すように、スジ画像は副走査方向と平行に発生する。そこで、スジ検出部54は副走査方向と平行に並んだ複数の画素(副走査ライン)の各画素値を読取データから取得する。一つの画素はRGBに対応した三つの輝度値(画素値)を有している。スジ検出部54は、RGB形式の画素値を濃度に変換するか、スジ検出部54は副走査ラインごとに濃度の平均値を演算する。
図7(B)は主走査位置(副走査ライン)ごとの平均濃度L1を示している。横軸は主走査位置を示している。縦軸は濃度を示している。スジ画像806が存在する主走査位置では平均濃度Lが相対的に大きくなっている。
スジ検出部54は平均濃度L1を補正してもよい。たとえば、スジ検出部54は主走査位置ごとの平均濃度L1に対して移動平均を実行することで、平均濃度L1に含まれているノイズを低減してもよい。
スジ検出部54は、注目位置piごとに平均濃度値Liを演算する。平均濃度Liは図7(B)が示す注目位置piを中心として主走査方向において所定範囲内の複数の主走査位置の平均濃度Lから得られる。この例では、主走査位置pi+1から主走査位置pi+jまでの範囲が対象となっている。このようにj個の平均濃度Lの平均値が平均濃度Liである。スジ検出部54は、注目位置piごとに平均濃度L'iを演算する。図7(B)が示すように、平均濃度L'iは、主走査位置pi−jから主走査位置pi−1までの平均濃度Lの平均値である。スジ検出部54は、平均濃度Liと平均濃度L'iとの差分(以下、差分データと呼ぶ)を演算し、HDD104に予め保存されている閾値と比較することでスジの有無を判定する。
図7(C)が示すようにスジ検出部54は、ある主走査位置xの差分データが閾値thを超えていれば、主走査位置xにスジがあると判定する。スジ検出部54は、ある主走査位置xの差分データが閾値thを超えていなければ、主走査位置xにスジがないと判定する。これにより、白地領域Wにおけるすべての主走査位置についてスジ画像の有無が判定される。なお、スジ検出部54は、「スジ画像が検出された」複数の主走査位置におけるRGBの画素値を取得し、RGBそれぞれ平均値を算出してもよい。この平均値はスジ信号値と呼ばれてもよい。スジ検出部54の特徴量取得部55は、スジ画像の開始位置を示す位置データと終了位置を示す位置データ、開始位置から終了位置までの距離を示す幅データ、スジ信号値を特徴量として取得してHDD104に保存する。スジ検出処理は白地領域Wだけでなく帯領域Y〜Kでも実行されてもよい。特徴量取得部55は診断チャートTに形成された白地領域Wの読取結果から特徴量を抽出する。
S7で画像診断回路110はスジ画像の検出結果に基づき交換部品を特定する。S8で画像診断回路110は交換部品などの情報を含む診断結果を表示デバイス105やディスプレイ113に出力する。このように、画像診断回路110は読取手段に診断チャートTを読み取らせ、診断チャートTの読取結果に基づき第一清掃手段と第二清掃手段とのいずれかを交換部品として特定する特定手段を含む。
[診断結果]
図8は画像診断結果の一例を示す。画像診断回路110は画像診断結果901を作成し、表示デバイス105に表示する。交換部品情報902は、スジ画像の検出結果に基づき特定された交換部品の識別情報(名称など)を含む。特定精度情報903は、特定精度を示す尺度である。スジ検出部54はスジ画像を検出する際に使用した情報を用いて特定精度情報903を決定する。特定精度情報903はパーセンテージなどの数値で示されてもよいし、高・中・低などのレベルで示されてもよい。
ユーザは画像診断結果をサービスマン(メンテナンス担当者)に通知してもよい。サービスマンは画像診断結果に基づき、交換部品の有無や特定精度を把握できる。つまり、サービスマンは、画像形成装置100の設置場所に行くことなく、交換部品の有無や特定精度を把握できる。これにより、サービスマンは、交換部品を用意して設置場所に向かうことができるため、サービス効率が向上する。画像診断回路110はネットワークI/F109を通じてディスプレイ113に画像診断結果を表示してもよい。この場合、ユーザが診断結果をサービスマンに通知する手間を省ける。画像診断結果901にはスジの詳細情報などが含まれてもよい。
[交換部品の特定]
図9は故障部品の特定処理(S7)の詳細を示している。以下の処理は画像診断回路110の交換部品特定部58により実行される。交換部品特定部58はスジ判定部56と色判定部57を有している。交換部品特定部58は白地領域Wの読取結果から抽出された特徴量、パターン画像IY〜IKについての第一特徴量およびパターン画像IXについての第二特徴量に基づき交換部品を特定するように構成されている。色判定部57は白地領域Wの読取結果から抽出された特徴量、第一特徴量および第二特徴量に基づき白地領域Wに形成されたスジ画像の色を判別する。交換部品特定部58は判別された色に基づき交換部品を特定する。
スジ判定部56は診断チャートからスジが検出されているか否かを、スジ検出部54の検出結果に基づいて判定する(S11)。スジ検出部54が診断チャートTからスジを検出していなければ、画像診断回路110は異常箇所がないと判定する(S26)。これによって、交換部品特定部58は交換部品なしを判定し、交換部品を特定する処理が終了する。
一方、S11においてスジ検出部54が診断チャートTからスジを検出していれば、スジ判定部56は白地領域にスジが発生したか否かを判定する(S12)。ステップS12においてスジ判定部56は白地領域Wにおいてスジ画像が発生しているかを、HDD104に記憶された特徴量に基づいて判定する。たとえば、スジ判定部56は位置データからスジが白地領域Wの内部であれば、白地領域Wにおいてスジ画像が発生していると判定する。ステップS12において白地領域Wにおいてスジ画像が発生している場合、スジ判定部56は色判定処理(S13)を実行する。ステップS13において、色判定部57は白地領域Wで発生しているスジ画像の特徴量に基づきスジ画像の色を判定する。特徴量のうちスジ信号値がスジの色を判定するために使用される。色判定部57はスジの色を「単色」、「混色」、「色不明」のいずれかに分類する。
交換部品特定部58は、色判定処理が実行された後、白地領域Wから単色のスジが検出されたか否かを判定する(S14)。色判定処理においてスジの色が単色(イエロー、マゼンタ、シアン、又はブラック)と判定された場合、交換部品特定部58は、前記判定された単色に対応する画像形成部のドラムクリーナ40を交換部品として特定する(S15)。例えば、白地領域Wにおいて検出されたスジの色がイエローであると判定された場合、交換部品特定部58は、イエローのドラムクリーナ40Yを交換部品として特定する。また、例えば、白地領域Wにおいて検出された複数のスジの色がマゼンタとブラックとであると判定された場合、交換部品特定部58はマゼンタのドラムクリーナ40Mとブラックのドラムクリーナ40Kとを交換部品として特定する。
次いで、交換部品特定部58は、色判定処理が実行された後、白地領域Wから混色のスジが検出されたか否かを判定する(S16)。色判定処理においてスジの色が混色(本実施形態に記載の混色はレッドである)と判定された場合、交換部品特定部58は、ベルトクリーナ30を交換部品として特定する(S17)。さらに、交換部品特定部58は、色判定処理が実行された後、白地領域Wから色不明のスジが検出されたか否かを判定する(S18)。色判定処理においてスジの色が不明であると判定された場合、スジ判定部56は当該スジの濃度が高濃度であるか否かを判定する(S19)。ステップS19において、色が不明なスジの明度が閾値thLより小さければ、交換部品特定部58はドラムクリーナ40、及びベルトクリーナ30を交換部品として特定すると共に、特定精度を高レベルに設定する(S20)。そして、交換部品特定部58は、処理をステップS22へ移行させる。
一方、ステップS19において、色が不明なスジの明度が閾値thL以上ならば、交換部品特定部58はドラムクリーナ40、及びベルトクリーナ30を交換部品として特定すると共に、特定精度を低レベルに設定する(S21)。スジの濃度が薄いので、クリーニング機構以外の部品もスジ画像に関与している可能性がある。従って、交換部品特定部58は特定精度を低レベルに設定している。そして、交換部品特定部58は、処理をステップS22へ移行させる。
スジ判定部56は、帯画像Y〜Kの同一の主走査位置にスジ画像808が検出されたか否かを判定する(S22)。ステップS22において、たとえば、スジ判定部56は特徴量を参照し、帯画像Y〜Kの全てにおいて同一の主走査位置で同一幅のスジ画像が検出されたか否かを判定する。全ての帯画像Y〜Kで同一の主走査位置にスジ画像808が検出された場合、交換部品特定部58は定着器31および中間転写体28を交換部品として特定する。定着器31および中間転写体28はすべてのトナー色に対して共通部品だからである(S23)。そして、交換部品特定部58は処理をステップS24へ移行させる。また、全ての帯画像Y〜Kで同一の主走査位置にスジ画像が検出されない場合も、交換部品特定部58は処理をステップS24へ移行させる。たとえば、帯画像Yではスジ画像807が発生しているが、帯画像M、C、Kではスジ画像が発生していない場合、交換部品特定部58は処理をS24へ移行させる。
スジ判定部56は、帯画像Y〜Kのなかからスジが発生した帯画像があるか否かを判定する(S24)。ステップS24において交換部品特定部58はスジ画像が発生した帯画像の色に対応するプロセスユニット(ドラムクリーナ40、感光体22、帯電器23、露光器24および現像器26を含む)を交換部品として特定する。例えば、帯画像Yにおいてスジ画像807が検出された場合、交換部品特定部58は、イエローのプロセスユニットを交換部品として特定する。交換部品が特定された後、画像診断回路110は交換部品を特定する処理を終了する。また、スジが発生した帯画像がない場合も、画像診断回路110は交換部品を特定する処理を終了する。
<色判定処理>
図10は色判定処理(S13)の詳細を示している。色判定処理が開始された場合、先ず、色判定部57はスジの色とレッドとの色差が閾値th以下であるか否かを判定する(S31)。所定色(レッド)を示す基準値(L*a*b*値)はHDD104に予め記憶されている。色差を求めるために、色判定部57は特徴量のうちスジ信号値(RGB値)をL*a*b*値に色変換する。ステップS31において、スジの色とレッドとの色差が閾値th以下ならば、色判定部57はスジの色を混色(レッド)と判定する(S32)。そして、全てのスジの色を判定するため、色判定部57は処理をステップS33へ移行する。
また、ステップS31において、スジの色とレッドとの色差が閾値thより大きければ、色判定部57はスジの色と単色(イエロー、マゼンタ、シアン、又はブラック)との色差が閾値th以下であるか否かを判定する(S33)。図11(A)および図11(B)はL*a*b*表色系におけるイエロー、マゼンタ、シアン、及びブラックの各々が示す基準値とレッドが示す基準値とを示している。YMCKやレッドは基準色と呼ばれてもよい。これらの基準値もL*a*b*値で表現される。色差は、スジ画像のL*a*b*値と基準値との間のユークリッド距離である。色差ΔEabは、たとえば、国際照明委員会(CIE)により定められCIE 1994及び2000の計算式が使用されてもよい。色判定部57は基準値ごとに色差を求め、色差が閾値以下どうかを判定する。スジ画像の色がいずれかの基準色に近い場合、つまり、色差が閾値以下である場合、色判定部57はスジの色を色差が近い基準色であると判定する。
たとえば、図11(A)に示すL:*a*b*の3次元空間のa*b*平面において、イエローの基準値は(88, −5, 90)である。閾値thYは色差の閾値である。たとえば、閾値thYは2である。つまり、3次元空間においてスジ画像の色がイエローの基準値を中心とした半径が閾値thYである円の内部に存在すれば、スジ画像の色はイエローと判定される(S34)。なお、ステップS33の処理は他の基準色についても同様にスジ画像の色と比較される。ステップS34において、最も近い単色が判定される。
色判定部57はすべての基準色とスジ画像の色とが比較された後、処理をステップS35へ移行する。色判定部57はスジの色が、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック、及びレッドのなかから特定されたか否かを判定する(S35)。スジの色が特定された場合、色判定部57は色判定処理を終了する。一方、ステップS35において、スジの色が特定されていない場合、色判定部57はスジの色を色不明とし(S36)、色判定処理を終了する。
このように第一の実施形態によれば、イメージスキャナ107により診断チャートTを読み取るので、感光体22や中間転写体28にイメージセンサを設けなくてよい。つまり、画像形成装置100の低コスト化が実現される。また、白地領域Wから検出されたスジ画像の色に基づいて感光体22毎に設けられたドラムクリーナ40と中間転写体28に設けられたベルトクリーナ30とを含むクリーニング機構のなかから交換部品を特定することが可能となる。交換部品特定部58は、例えば、スジ画像の色とイエロー(第1色)との色差が閾値以下であれば、イエローの感光体(第1感光体)に残留した現像剤を除去するドラムクリーナ40(第1の除去部材)を交換部品として特定する。また、交換部品特定部58は、例えば、スジ画像の色とマゼンタ(第2色)との色差が閾値以下であれば、マゼンタの感光体(第2感光体)に残留した現像剤を除去するドラムクリーナ40(第2の除去部材)を交換部品として特定する。さらに、交換部品特定部58は、例えば、スジ画像の色とレッド(所定色)との色差が閾値以下であれば、中間転写体28に残留した現像剤を除去するベルトクリーナ30(他の除去部材)を交換部品として特定する。
<第二の実施形態>
第一の実施形態では、診断チャートTを作成する前にパターン画像IY〜IKによりドラムクリーナ40にトナーが供給され、パターン画像IXによりベルトクリーナ30にトナーが供給されている。これによりスジ画像を診断チャートT上で顕在化させて、ドラムクリーナ40とベルトクリーナ30とのいずれかが交換部品として特定されている。
しかし、第一の実施形態では、同時に複数のドラムクリーナ40が交換時期を迎えると混色のスジ画像が発生し、かつ、スジ画像の色がパターン画像IXの色と一致してしまう可能性がある。たとえば、ドラムクリーナ40Yとドラムクリーナ40Mがトナーを十分に除去できなくなると、スジ画像の色は、イエローとマゼンタとを混色したレッドとなる。よって、スジ画像の色がパターン画像IXの色と一致してしまうので、誤ってベルトクリーナ30が交換部品として特定されてしまうだろう。そこで、第二の実施形態の診断チャートは、複数のドラムクリーナ40が交換時期を迎えている場合においても正しく交換部品を特定するために、ドラムクリーナ40の異常が原因のスジが発生する白地部W1とベルトクリーナ30の異常が原因のスジが発生する白地部W2との各々を有する。なお、第二の実施形態において、第一の実施形態と共通する説明は省略される。第二の実施形態では、第一の実施形態における診断チャートTとステップS1、S2、S5が変更される。
<診断チャート>
図12は第二の実施形態で使用される診断チャートTを示している。白地領域Wは第一白地部W1と第二白地部W2とを有する。第一の実施形態ではドラムクリーナ40に起因したスジ画像と、ベルトクリーナ30に起因したスジ画像とが白地領域Wに転写されるようなタイミングで、パターン画像IY〜IK、IXが形成されていた。第二の実施形態ではドラムクリーナ40に起因したスジ画像1203が第一白地部W1に発生するようなタイミングでパターン画像IY〜IKが形成される。また、ベルトクリーナ30に起因したスジ画像1204が第二白地部W2に発生するようなタイミングでパターン画像IXが形成される。切り出し部53は、ドラムクリーナ40に起因したスジ画像1203を抽出するために、診断チャートTの読取結果から第一白地部W1を切り出す。切り出し部53は、ベルトクリーナ30に起因したスジ画像1204を抽出するために、診断チャートTの読取結果から第二白地部W2を切り出す。
[交換部品の特定]
S1で画像診断回路110はベルトクリーナ30にトナーを供給するためのパターン画像IXを中間転写体28に形成する。チャート形成部51は、四つの画像形成部10Y〜10Kのうち二以上の画像形成部10を制御して混色のトナー画像を中間転写体28に形成する。中間転写体28上に診断チャートTのための第二白地部W2を形成するタイミングから中間転写体28の一回転に要する時間tp1だけ前のタイミングにパターン画像IXが中間転写体28に形成される。レッドのパターン画像IXが形成される場合、イエロートナー画像が感光体22Yに形成されたタイミングから中間転写体28が1回転するのに要する時間が経過したタイミングにて感光体22Yに第二白地部W2が形成される。マゼンタトナー画像が感光体22Mに形成されたタイミングから中間転写体28の一回転周期が経過したタイミングに感光体22Mに第二白地部W2が形成される。なお、感光体22Y上の第二白地部W2と感光体22M上の第二白地部W2とは位置合わせされた中間転写体28上に転写される。
S2で画像診断回路110はドラムクリーナ40にトナーを補給するためのパターン画像を感光体22に形成する。チャート形成部51は、四つの画像形成部10Y〜10Kをそれぞれ制御して単色のパターン画像IY〜IKを感光体22Y〜22Kに形成する。チャート形成部51は、診断チャートT上の第一白地部W1に対応する白地領域を感光体22上に形成するタイミングから時間tp2だけ前のタイミングに感光体22上にパターン画像IY〜IKを形成する。つまり、パターン画像が感光体22に形成されたタイミングから感光体22の一回転周期が経過したタイミングに感光体22に第一白地部W1が形成される。
S5で画像診断回路110は診断チャートTの読取結果から特定エリアを切り出す。切り出し部53は、診断チャートTの読取結果から、第一白地部W1に相当する読取データや、第二白地部W2に相当する読取データ、帯画像Y〜Kのそれぞれに相当する読取データを切り出す。
S6で画像診断回路110のスジ検出部54は切り出し結果である各領域に対応する読取データを用いてスジ画像を検出する。つまり、スジ検出部54は第一白地部W1に相当する読取データと第二白地部W2に相当する読取データとで個別にスジ画像を検出する。
図9におけるS12は次のように変更される。S12でスジ判定部56は特徴量に基づき第一白地部W1と第二白地部W2の少なくとも一方にスジ画像が発生しているかを判定する。第一白地部W1と第二白地部W2の双方ともスジ画像が存在しなければ、スジ判定部56は処理をS13に移行する。第一白地部W1と第二白地部W2の少なくとも一方にスジ画像が発生していれば、スジ判定部56は処理をS16に移行する。
[色判定]
図13は第二の実施形態に係る色判定処理の詳細を示している。先ず、色判定部57は第二白地部W2にスジ画像が存在するかどうかを判定する(S41)。ステップS41において第二白地部W2にスジ画像が存在すれば、色判定部57はスジの色とレッドとの色差が閾値th以下であるか否かを判定する(S42)。ステップS42において、スジの色とレッドとの色差が閾値th以下ならば、色判定部57はスジの色を混色(レッド)と判定する(S43)。そして、全てのスジの色を判定するため、色判定部57は処理をステップS44へ移行する。
一方、ステップS42において、スジの色とレッドとの色差が閾値thより大きければ、混色のスジと判定せずに、色判定部57は処理をステップS44へ移行させる。色判定部57は第二白地部W2にスジ画像が存在するかどうかを判定する(S44)。
一方、ステップS42において、スジの色とレッドとの色差が閾値thより大きければ、混色のスジと判定せずに、色判定部57は処理をステップS44へ移行させる。色判定部57は第一白地部W1に存在するスジ画像の色を判定する(S45)。ステップS45において、第一白地部W1のスジの色とレッドとの色差が閾値th以下ならば、色判定部57はスジの色を色分解し(S46)、処理をステップS47へ移行させる。ここで、レッドのスジはイエローとマゼンタのスジに分解される。なお、色差が閾値thより大きければ、色分解せずに処理をステップS47へ移行させる。ステップS47、及びS48の処理はステップS33、及びS34と同様の処理である。そのため、ここでの詳細な説明を省略する。また、ステップS47において、スジの色といずれの基準色との色差も閾値未満でなければ、色判定部57は、スジの色を不明とし、色判定処理を終了する。
このようにスジ画像の色として複数の単色が特定された場合、S17で交換部品特定部58は、複数の単色のそれぞれに対応するドラムクリーナ40を交換部品として特定する。シアンとイエローが特定された場合、ドラムクリーナ40Cとドラムクリーナ40Yが交換部品として特定される。イエローとマゼンタが特定された場合、ドラムクリーナ40Yとドラムクリーナ40Mが交換部品として特定される。シアンとマゼンタが特定された場合、ドラムクリーナ40Cとドラムクリーナ40Mが交換部品として特定される。
第二の実施形態によれば、複数のドラムクリーナ40が交換部品として特定されるケースと、中間転写体28が交換部品として特定されるケースとが区別可能となる。第一の実施形態の効果は第二の実施形態でも発揮される。このように、白地領域Wは、第一トナー画像に対応した第一領域(例:第一白地部W1)と、第二トナー画像に対応した第二領域(第二白地部W2)とを含んでもよい。特徴量取得部55は、診断チャートTに形成された第一領域の読取結果から、第一特徴量と比較される特徴量を抽出する。特徴量取得部55は、診断チャートTに形成された第二領域の読取結果から、第二特徴量と比較される特徴量を抽出する。
<第三の実施形態>
第一および第二の実施形態のS4では診断チャートTがイメージスキャナ107によって読み取られる。イメージスキャナ107の読取結果はイメージスキャナ107のMTF(Modulation Transfer Function)やノイズの影響を受ける。これは診断チャートTに発生したスジ画像のエッジをぼやけさせることがある。とりわけ、幅の細いスジ画像はこの影響を強く受ける。たとえば、特徴量を構成するスジ信号値が実際よりも明るい値になってしまう。これは色判定処理の精度を低下させることがある。
そこで、第三の実施形態では色判定ための閾値として異なる複数の閾値が採用される。これにより色判定の精度が向上する。さらに、複数の閾値のうちのどの閾値により色判定されたかに応じて交換部品の特定精度が決定される。よって、ユーザやサービスマンは交換部品の信頼度をより正確に認識できるようになろう。第三の実施形態おいて第一または第二の実施形態と共通する部分の説明は省略される
[色判定]
図14は第三の実施形態に係る色判定処理を示している。図14において図10と共通するステップには同一の参照符号が付与されている。S51で、色判定部57はスジの色と混色(レッド)との色差が閾値th1以下であるか否かを判定する。
図15はレッドの基準値に対して設定された第一閾値th1、第二閾値th2および第三閾値th3が示されている。YMCKも同様に三つの閾値が設けられている。第一閾値th1は第二閾値th2よりも大きく、第二閾値th2は第三閾値th3よりも大きい。たとえば、半径が第三閾値th3である円の内部にスジ画像の色が存在すれば、特定精度は相対的に高い。半径が第二閾値th2である円と半径が第一閾値th1である円との間にスジ画像の色が存在すれば、特定精度は相対的に低い。色差が第一閾値th1を超えていれば、色判定部57は処理をS56に移行する。一方で、色差が第一閾値th1以下であれば、色判定部57は処理をS52に移行する。
S52で色判定部57はスジ画像から求められる色差が第三閾値th3以下であるかどうかを判定する。色差が第三閾値th3以下であれば、色判定部57は処理をS53に移行する。
S53で色判定部57は混色(レッド)をスジ画像の色と判定する。つまり、色差が第三閾値th3以下となった混色である基準色がスジ画像の色と判定される。さらに、色判定部57は特定精度を「高」レベルと判定する。
S52で色差が第三閾値th3を超えていると判定すると、色判定部57は処理をS50に移行する。S50で色判定部57はスジ画像から求められる色差が第二閾値th2以下であるかどうかを判定する。色差が第二閾値th2以下であれば、色判定部57は処理をS54に移行する。色差が第二閾値th2を超えていれば、色判定部57は処理をS55に移行する。
S54で色判定部57は混色(レッド)をスジ画像の色と判定する。つまり、色差が第三閾値th3を越え、かつ、第二閾値th2以下となった混色(レッド)である基準色がスジ画像の色と判定される。さらに、色判定部57は特定精度を「中」レベルと判定する。
S55で色判定部57は混色(レッド)をスジ画像の色と判定する。つまり、色差が第二閾値th2を越え、かつ、第一閾値th1以下となった混色(レッド)である基準色がスジ画像の色と判定される。さらに、色判定部57は特定精度を「低」レベルと判定する。
スジの色とレッドとの色差が閾値th1より大きければ、色判定部57はスジの色と単色(イエロー、マゼンタ、シアン、又はブラック)との色差が閾値th1以下であるか否かを判定する(S56)。なお、色判定部57は、イエロー、マゼンタ、シアン、およびブラックのうちでスジの色に最も近い単色を特定し、スジの色と特定された単色との色差を演算する。色差が閾値th1を超えていれば、色判定部57は処理をS35に移行する。一方で、色差が閾値th1以下であれば、色判定部57は処理をS57に移行する。
S57で色判定部57はスジ画像から求められる色差が第三閾値th3以下であるかどうかを判定する。色差が第三閾値th3以下であれば、色判定部57は処理をS58に移行する。
S58で色判定部57は単色をスジ画像の色と判定する。つまり、色差が第三閾値th3以下となった単色である基準色がスジ画像の色と判定される。さらに、色判定部57は特定精度を「高」レベルと判定する。
S56で色差が第三閾値th3を超えていると判定すると、色判定部57は処理をS59に移行する。S59で色判定部57はスジ画像から求められる色差が第二閾値th2以下であるかどうかを判定する。色差が第二閾値th2以下であれば、色判定部57は処理をS60に移行する。色差が第二閾値th2を超えていれば、色判定部57は処理をS61に移行する。
S60で色判定部57は単色をスジ画像の色と判定する。つまり、色差が第三閾値th3を越え、かつ、第二閾値th2以下となった単色である基準色がスジ画像の色と判定される。さらに、色判定部57は特定精度を「中」レベルと判定する。
S61で色判定部57は混色(レッド)をスジ画像の色と判定する。つまり、色差が第二閾値th2を越え、かつ、第一閾値th1以下となった単色である基準色がスジ画像の色と判定される。さらに、色判定部57は特定精度を「低」レベルと判定する。
第三の実施形態によれば、色判定の閾値として複数の閾値が設けられている。たとえば、複数の閾値の一つとして大きな閾値を採用することで、明るいスジ画像であってもその色を判定することが可能となる。また、複数の閾値のうちどの閾値により色が判定されたかに応じて、特定精度が決定される。そのため、ユーザやサービスマンは交換部品の特定の信頼性を知ることができる。このように、色判定部57は距離(例:色差)に応じて交換部品の確からしさを示す指標(例:特定精度)を決定する決定手段として機能する。表示デバイス105やディスプレイ113は交換部品を示す情報と指標を示す情報とを出力する出力手段の一例である。また、ディスプレイ113には、複数の交換部品と、複数の交換部品に対応して交換部品として特定される可能性(例:特定精度)に関する情報とが表示されてもよい。
S36に関して説明されたように、交換部品特定部58は、診断チャートTに出現したスジ画像の色が不明の場合には、第1の除去部材、第2の除去部材、第3の除去部材、第4の除去部材、及び他の除去部材が異常箇所であると判定してもよい。色が不明の場合は、スジ画像と第1色との色差が第1閾値より大きく、且つ、スジ画像と第2色との色差が第2閾値より大きく、且つ、スジ画像と第3色との色差が第3閾値より大きく、且つ、スジ画像と第4色との色差が第4閾値より大きく、且つ、スジ画像と所定色との色差が第5閾値より大きい場合である。なお、所定色は、第1色から第4色までのいずれの色(現像剤の色)とも異なる色であり、たとえば、混色である。
100...画像形成装置、22...感光体、10...画像形成部、28...中間転写体、27...一次転写器、29...二次転写器、30...ベルトクリーナ、40...ドラムクリーナ、110...画像診断回路

Claims (8)

  1. 回転駆動される第1感光体を有し、当該第1感光体に第1色の現像剤を用いて第1画像を形成する第1画像形成手段と、
    回転駆動される第2感光体を有し、当該第2感光体に前記第1色と異なる第2色の現像剤を用いて第2画像を形成する第2画像形成手段と、
    前記第1感光体に形成された前記第1画像が第1の一次転写部にて転写されると共に、前記第2感光体に形成された前記第2画像が前記第1の一次転写部と異なる第2の一次転写部にて転写される中間転写体と、
    前記第1の一次転写部において前記第1感光体から前記中間転写体へ転写されずに前記第1感光体に残留した現像剤を除去する第1の除去部材と、
    前記第2の一次転写部において前記第2感光体から前記中間転写体へ転写されずに前記第2感光体に残留した現像剤を除去する第2の除去部材と、
    前記中間転写体の画像がシートへ転写される二次転写部と、
    前記二次転写部において前記中間転写体から前記シートへ転写されずに前記中間転写体に残留した現像剤を除去する他の除去部材と、
    制御手段と、を備えた画像形成装置において、
    前記制御手段は、前記第1画像形成手段と前記第2画像形成手段とによって前記シートにテストチャートを形成し、読取装置から出力された前記テストチャートに関する読取データを取得し、前記読取データからスジ画像を検出し、前記スジ画像の検出結果に基づいて前記画像形成装置の異常箇所を判定し、
    前記制御手段は、前記テストチャートが形成される場合、前記第1画像形成手段と前記第2画像形成手段により前記テストチャートが形成される前に、前記第1画像形成手段と前記第2画像形成手段によって前記第1色のパターン画像、前記第2色のパターン画像、及び前記第1色の現像剤と前記第2色の現像剤を用いて形成される他のパターン画像とを形成し、
    前記制御手段は、前記読取データから前記テストチャートが形成されていない領域に出現したスジ画像の色に基づいて、前記第1の除去部材、前記第2の除去部材、又は前記他の除去部材のいずれが異常箇所であるかを判定することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、前記領域に出現したスジ画像と前記第1色との色差が閾値以下ならば、前記第1の除去部材が異常であると判定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、前記領域に出現したスジ画像と前記第2色との色差が閾値以下ならば、前記第2の除去部材が異常であると判定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御手段は、前記領域に出現したスジ画像と所定色との色差が閾値以下ならば、前記他の除去部材が異常であると判定し、
    前記所定色は、前記第1色、及び前記第2色と異なることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 異常箇所を通知するための画面をさらに有し、
    前記画面には、前記制御手段により判定された結果に基づく交換部品が表示されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  6. 異常箇所を通知するための画面をさらに有し、
    前記画面には、複数の交換部品と、前記複数の交換部品に対応して交換部品として特定される可能性に関する情報とが表示されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  7. 回転駆動される第3感光体を有し、当該第3感光体に第3色の現像剤を用いて第3画像を形成する第3画像形成手段と、
    回転駆動される第4感光体を有し、当該第4感光体に第4色の現像剤を用いて第4画像を形成する第4画像形成手段と、
    前記第3画像が前記第3感光体から前記中間転写体へ転写される第3の一次転写部と、
    前記第4画像が前記第4感光体から前記中間転写体へ転写される第4の一次転写部と、
    前記第3の一次転写部において前記第3感光体から前記中間転写体へ転写されずに前記第3感光体に残留した現像剤を除去する第3の除去部材と、
    前記第4の一次転写部において前記第4感光体から前記中間転写体へ転写されずに前記第4感光体に残留した現像剤を除去する第4の除去部材と、をさらに有し、
    前記第3色は前記第1色、及び前記第2色と異なり、
    前記第4色は前記第1色、前記第2色、及び前記第3色と異なることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  8. 前記制御手段は、前記領域に出現したスジ画像と前記第1色との色差が第1閾値より大きく、且つ、前記スジ画像と前記第2色との色差が第2閾値より大きく、且つ、前記スジ画像と前記第3色との色差が第3閾値より大きく、且つ、前記スジ画像と前記第4色との色差が第4閾値より大きく、且つ、前記スジ画像と所定色との色差が第5閾値より大きい場合、前記第1の除去部材、前記第2の除去部材、前記第3の除去部材、前記第4の除去部材、及び前記他の除去部材が異常箇所であると判定し、
    前記所定色は、前記第1色から前記第4色までのいずれの色とも異なることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
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