JP2019181995A - 車両用シート - Google Patents

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祐也 足立
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Abstract

【課題】簡単な構成により、シートの前後位置に応じてシートバックの回動角度を規制することができる車両用シートを提供する。【解決手段】シートSは、車体Bに対し固定されたロアレール40と、ロアレール40に対し進退可能に設けられたアッパレール41と、アッパレール41に取り付けられ、アッパレール41に追従して移動するシートクッションS1と、シートクッションS1に対し、リクライニング装置5を介して回動可能に取り付けられるシートバックS2と、シートバックS2に固定される第1端部11と、車体Bに固定される第2端部12と、を有し、第1端部11と第2端部12との距離が所定の距離以下となるように規制する規制部材10と、を備える。規制部材10は、第1端部11と第2端部12との距離が所定の距離に達した場合に、リクライニング装置5によるシートバックS2の回動を規制する。【選択図】図4

Description

本発明は、車両用シートに係り、特にシートバックの回動角度を規制可能な車両用シートに関する。
シートクッションとシートバックとを回動可能に連結するリクライニング装置を設けた車両用シートが知られている。また、車両用シートを前後にスライド可能とするためのスライドレール機構も知られている。
特許文献1には、リクライニング装置とスライドレール機構を備える車両用シートにおいて、車両用シートの前後位置に応じてシートバックを前倒しにする回動角度を小さくする機構について開示されている。
具体的には、特許文献1に記載の発明では、リクライニング装置の下方に、前方に向かって上昇する向きに傾斜したブラケットを設けている。そして、リクライニング装置の前後位置に応じて、リクライニング装置とブラケットが当接してリクライニング装置の回動が規制される角度が変わるようになっている。
実開平3−42729号公報
しかしながら、上記の従来技術はリクライニング装置とブラケットとを当接させることでリクライニング装置の回動を規制する複雑な機構であった。そのため、シートの前後位置に応じてシートバックの回動角度を規制するためのより簡単な機構が求められている。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡単な構成により、シートクッションの前後位置に応じてシートバックの回動角度を規制することができる車両用シートを提供することにある。
上記課題は、本発明に係る車両用シートによれば、車体に対し固定されたロアレールと、前記ロアレールに対し進退可能に設けられたアッパレールと、前記アッパレールに取り付けられ、前記アッパレールに追従して移動するシートクッションと、前記シートクッションに対し、リクライニング装置を介して回動可能に取り付けられるシートバックと、前記シートバックに固定される第1端部と、前記車体に固定される第2端部と、を有し、前記第1端部と前記第2端部との距離を所定の距離以下に規制する規制部材と、を備え、前記規制部材は、前記第1端部と前記第2端部との距離が前記所定の距離に達した場合に、前記リクライニング装置による前記シートバックの回動を規制することにより解決される。
上記の車両用シートによれば、簡単な構成により、シートクッションの前後位置に応じてシートバックの回動角度を規制することができる。
上記の車両用シートにおいて、前記シートバックは、前記規制部材を取り付ける第1取付部材を有し、前記第1取付部材は、前記規制部材の前記第1端部を係止する第1係止部を有し、前記第1係止部は、前記リクライニング装置の回動軸よりも後方に配置されているとよい。
こうすることで、規制部材の第1端部が、リクライニング装置の回動軸よりも前方側に配置される場合と比較して、規制部材の長さを短くできる。
上記の車両用シートにおいて、前記シートバックは、閉断面構造のフレーム部材を有し、前記第1取付部材は、前記フレーム部材に固定されるとよい。
こうすることで、規制部材を剛性の高い閉断面構造のフレーム部材に固定することができる。これにより、第1取付部材の取付け剛性を向上できる。
上記の車両用シートにおいて、前記シートバックは、着座可能な起立状態において前後方向に屈曲した屈曲部を有し、前記第1取付部材は、前記屈曲部と前記リクライニング装置の回動軸の間に設けられるとよい。
こうすることで、規制部材の第1端部を屈曲部よりも上方に配置する場合と比べて、規制部材をコンパクトに配置できる。
上記の車両用シートにおいて、前記第1取付部材は、前記フレーム部材に固定される第1固定部と、前記第1固定部と前記第1係止部を連結する第1連結部と、を有し、前記第1連結部と前記第1固定部との間には、前記第1端部を取り付けるための隙間が形成されるとよい。
こうすることで、第1取付部材において、フレーム部材の固定される箇所と、規制部材を取り付ける箇所とを分けて配置できるので、規制部材がフレーム部材と当接することを抑制できる。
上記の車両用シートにおいて、前記フレーム部材はシート幅方向に延出し、前記第1係止部は、前記第1連結部よりも長く、前記第1固定部は、前記フレーム部材の延出方向に沿って配置されるとよい。
こうすることで、第1取付部材の取り付け剛性を向上できる。
上記の車両用シートにおいて、前記第2端部は、前記リクライニング装置の回動軸よりも下方に取り付けられるとよい。
こうすることで、規制部材のうち、第2端部側を低く配置することができる。これにより、車両用シートの後方の空間を広くすることができる。
上記の車両用シートにおいて、前記車体において、前方から後方に向かうにつれて上方に傾斜した傾斜部に取り付けられる第2取付部材を有し、前記第2端部は、前記第2取付部材に固定されるとよい。
こうすることで、シートバックと、規制部材の第2端部を取り付ける第2取付部材が接触することを抑制できる。
本発明によれば、簡単な構成により、シートクッションの前後位置に応じてシートバックの回動角度を規制することができる。
本発明によれば、規制部材の第1端部が、リクライニング装置の回動軸よりも前方側に配置される場合と比較して、規制部材の長さを短くできる。
本発明によれば、第1取付部材の取付け剛性を向上できる。
本発明によれば、規制部材の第1端部を屈曲部よりも上方に配置する場合と比べて、規制部材をコンパクトに配置できる。
本発明によれば、規制部材がフレーム部材と当接することを抑制できる。
本発明によれば、車両用シートの後方の空間を広くすることができる。
本発明によれば、シートバックと、規制部材の第2端部を取り付ける第2取付部材が接触することを抑制できる。
本実施形態に係るシートの斜視図である。 シートフレームの斜視図である。 図2のIII-III断面図である。 第1前後位置におけるシートのシートバックの回動範囲を示す図である。 図4におけるリクライニング装置の近傍を拡大して示す図である。 第1前後位置における規制部材によるパイプフレームの回動規制を説明する図である。 パイプフレームへの規制部材の取り付け構造を説明する図である。 第2前後位置におけるシートのシートバックの回動範囲を示す図である。 図8におけるリクライニング装置の近傍を拡大して示す図である。 第2前後位置における規制部材によるパイプフレームの回動規制を説明する図である。
以下、図1乃至図10を参照しながら、本発明の実施の形態(以下、本実施形態)に係る車両用シートとしてのシートSについて説明する。
なお、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。すなわち、以下に説明する部材の形状、寸法、配置等については、本発明の趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
以下の説明中、「前後方向」とは、シートSの着座者から見たときの前後方向を意味し、車両の走行方向と一致する方向である。
「シート幅方向」とは、シートSの横幅方向を意味し、シートSの着座者から見たときの左右方向と一致する。
また、「上下方向」とは、シートSの高さ方向を意味し、シートSを正面から見たときの上下方向と一致する。
本実施形態に係るシートSは、図1に図示した外観を有している。図1に示されるように、シートSは、主要な構成として、シートクッションS1とシートバックS2を有する。そして、シートクッションS1は、スライドレール機構3の上に設けられている。
図2には、シートSの骨格を構成するシートフレームFを示した。図2に示されるように、シートフレームFは、主要な構成として、シートクッションS1の骨格を構成するシートクッションフレームF1と、シートバックS2の骨格を構成するシートバックフレームF2とを有する。
シートクッションフレームF1は、主要な構成として乗員の臀部を支持するパンフレーム6を備える。パンフレーム6は板状の部材であり、乗員の臀部及び大腿部の形状に合わせた形状に構成される。
スライドレール機構3は、車体フロアB3に固定されたロアレール40と、ロアレール40に対して進退可能に設けられるアッパレール41とを有している。ロアレール40とアッパレール41はそれぞれ左右に離間した一対のレール部材である。
アッパレール41は、ロアレール40に沿って進退可能(スライド可能)に保持されるレール部材である。そして、アッパレール41に対してシートバックS2が取り付けられており、アッパレール41に追従して(すなわち一体となって)ロアレール40上を前後にスライドする。なお、アッパレール41とシートバックS2との間にはシートバックS2の高さを調整するためのハイト機構が設けられていてもよい。
また、スライドレール機構3は、ロアレール40に対しアッパレール41をスライド不能にロックするためのロック機構及びロック機構のロック状態を解除するための操作レバーを有している。
シートバックフレームF2は、主要な構成として、シートクッションS1の外枠を構成するパイプフレーム2と、パイプフレーム2に対し左右に架設されシートSに着座する乗員の上体を支持する乗員支持部材4を有する。
パイプフレーム2は、金属製のパイプを折り曲げ加工して、端部を溶接することにより形成される。パイプフレーム2の上部は、乗員の頭部を支持する形状に屈曲している。
図2及び図3に示されるように、乗員支持部材4は、パイプフレーム2の上下方向の中央部において、パイプフレーム2の左右に架け渡された第1乗員支持部材4Aと、第1乗員支持部材4Aの下方においてパイプフレーム2の左右に架け渡された第2乗員支持部材4Bとを有する。
第1乗員支持部材4Aは、パイプフレーム2に溶接されるフレーム取付部4Aaと、フレーム取付部4Aaから後方に突出するように設けられる後方突出部4Abとを有する。この後方突出部4Abはシート幅方向に延出しており、後方突出部4Abにおいて乗員の上体を支持することが可能となっている。
同様に、第2乗員支持部材4Bは、パイプフレーム2に溶接されるフレーム取付部4Baと、フレーム取付部4Baから後方に突出するように設けられる後方突出部4Bbとを有する。この後方突出部4Bbはシート幅方向に延出しており、後方突出部4Bbにおいて乗員の上体を支持することが可能となっている。
また、シートクッションフレームF1とシートバックフレームF2は、リクライニング装置5により連結されている。これにより、シートバックフレームF2がシートクッションフレームF1に対してリクライニング装置5の回動軸5Aを中心として回動可能となっている。
また、パイプフレーム2の下端部には第1取付部材20が取り付けられている。この第1取付部材20は、シートクッションフレームF1に対するシートバックフレームF2の回動を規制するための規制部材10の取付部となる。なお、第1取付部材20の詳細については後述する。
図4には、第1前後位置におけるシートSのシートバックS2の回動範囲を模式的に示した。図4には、シートSに備えられる、シートクッションS1、シートバックS2、スライドレール機構3、リクライニング装置5及び回動規制機構7を模式的に示している。
上述したように、シートクッションS1は、着座者の臀部を支える着座部分であり、水平方向に延出している。
シートバックS2は、着座者の背部を支える背もたれ部分である。このシートバックS2は、着座者の背部に沿った形状に構成される。具体的には、シートバックS2は、上下方向に延出した状態における上下方向の中央付近に屈曲部S2Aを有している。
上述したように、スライドレール機構3は、シートバックS2に取り付けられ、シートバックS2をシート前後方向にスライドさせる装置である。なお、シートバックS2に対してはシートクッションS1が取り付けられているため、シートバックS2と共にシートクッションS1も同時にスライドすることとなる。
リクライニング装置5は、シートクッションS1とシートバックS2とを回動可能に連結する装置である。
具体的には、リクライニング装置5は、シートクッションS1の骨格を構成するシートクッションフレームと、シートバックS2の骨格を構成するシートバックフレームとのそれぞれに連結する。
また、リクライニング装置5は、シートバックS2の回動をロックするロック状態と、ロック解除状態との間で切り替え可能であって、シートバックS2を所定の起立姿勢でロックした状態から、リクライニング装置5の操作部が操作されることでロック状態を解除し、シートバックS2の起立姿勢を調整することが可能である。
具体的には、リクライニング装置5は回動軸5Aを中心に回動し、これにより、リクライニング装置5に連結されたシートバックS2が回動軸5Aを中心として回動することとなる。
このように、リクライニング装置5の操作に応じて、シートバックS2の角度を変えることができる。なお、リクライニング装置5は、マニュアルにより動作することとしてもよいし、電動により動作することとしてもよい。
回動規制機構7は、リクライニング装置5によるシートバックS2の回動を規制する装置である。
回動規制機構7は、シートクッションS1の位置に応じて、リクライニング装置5によるシートバックS2の回動範囲が異なるように、シートバックS2の回動を規制する。
具体的には、回動規制機構7は、シートクッションS1の位置が前方に行く程、シートバックS2の回動角度が小さくなるように、シートバックS2の回動を規制する。
なお、上記の「回動角度」とは、図4に示されるように、シートバックS2が起立した状態(起立状態)を起点としてシートバックS2が前方に傾く角度とする。また、「起立状態」とは、シートSが着座可能な状態において予め定められた標準ポジション(例えば鉛直方向から所定角度後方に傾いた角度)とする。
以下、回動規制機構7の構成の詳細について説明する。
図5乃至図7に示されるように、回動規制機構7は、規制部材10、第1取付部材20及び第2取付部材30を備える。
規制部材10は、シートバックS2に固定される第1端部11と、車体Bに固定される第2端部12と、を有し、第1端部11と第2端部12との距離が所定の距離以下となるように規制する部材である。
例えば、規制部材10は、ベルト状の部材であり、第1端部11と第2端部12は、ベルトのそれぞれの端部に形成されるループ部として設けられる。この場合、規制部材10には、伸縮性の小さい、例えばシートベルトと同じベルト材を用いることとしてよい。
なお、第1端部11は、規制部材10の前端部であり、第2端部12は規制部材10の後端部とする。
第1取付部材20は、規制部材10の第1端部11を係止する部材である。
第1取付部材20は、シートバックS2のシートバックフレームを構成するフレーム部材としてのパイプフレーム2に固定される。すなわち、第1取付部材20は、シートバックS2の屈曲部S2Aと、リクライニング装置5の回動軸5Aとの間に設けられる。
また、図3に示されるように、シートバックS2が起立状態において、第1取付部材20は、第1乗員支持部材4Aの後方突出部4Ab及び第2乗員支持部材4Bの後方突出部4Bbよりも前方且つ下方に位置する。そのため第1取付部材20に取り付けられる規制部材10が第1乗員支持部材4A及び第2乗員支持部材4Bと干渉することがない。
パイプフレーム2は、シートバックフレームの外枠を構成する閉断面構造のフレーム部材であり、具体的には屈曲加工した金属製のパイプの端部を接合することで構成される。
なお、上記の閉断面構造とは、断面をなす部材が繋がっている構造のことをいう。
具体的には、図7に示されるように、第1取付部材20は、第1係止部21、第1固定部22、第1連結部23を備える金属製のワイヤーである。
第1係止部21は、規制部材10の第1端部11が係止される部分である。第1係止部21は、主にはパイプフレーム2に沿ってシート幅方向に延出しているが、第1連結部23と反対側の端部は、隙間24に向けて屈曲している。これにより、規制部材10の第1端部11が第1取付部材20から外れてしまうことを抑制している。
また、図6に示されるように、第1係止部21は、リクライニング装置5の回動軸5Aよりも後方に配置されている。
こうすることで、規制部材10の前端部である第1端部11が、リクライニング装置5の回動軸5Aよりも前方側に配置される場合と比較して、規制部材10の長さを短くできる。
第1固定部22は、パイプフレーム2の延出方向に沿って延出し、パイプフレーム2に固定される。具体的には、第1固定部22はシート幅方向に延出し、パイプフレーム2に対して溶接により固定される。
第1連結部23は、第1係止部21と第1連結部23とを連結する部分であり、シート幅方向に対して垂直方向に延出している。
第1係止部21は、第1連結部23よりも長い。すなわち、第1取付部材20は、シート幅方向に長く、上下方向に短い形状となっている。これにより、第1固定部22と第1係止部21との距離を短くすることができるため、第1係止部21に掛かる力により、第1固定部22に大きな力が掛かることを抑制している。
また、第1係止部21と第1固定部22との間には隙間24が形成されており、この隙間24を通じて規制部材10の第1端部11が通されて、第1係止部21に係止されることとなる。
第2取付部材30は、規制部材10の第2端部12が係止される金属製の板状部材である。
具体的には、図5及び図6に示されるように、第2取付部材30は、車体Bにおいて、前方から後方に向かうにつれて上方に傾斜した傾斜部B1に取り付けられる。
傾斜部B1は、ロアレール40が固定される車体フロアB3と、シートSの後方の荷台部B2とを接続する斜面である。荷台部B2は、車体フロアB3よりも高い位置に設けられており、荷台部B2と車体フロアB3はそれぞれ水平面をなす。
図6に示されるように、第2取付部材30は、車体固定部30A及び規制部材係止部30Bを有する。
車体固定部30Aは、締結部材31によって傾斜部B1に固定される板状部分である。
規制部材係止部30Bは、先端が鉤状に構成され、鈎状部分に規制部材10の第2端部12を係止した状態で、傾斜部B1に取り付けられる。これにより、規制部材係止部30Bから規制部材10の第2端部12が外れないようにすることができる。
なお、第2端部12は、リクライニング装置5の回動軸5Aよりも下方に取り付けられる。
ここで、図4乃至図6を参照しながら、シートクッションS1が第1前後位置におけるリクライニング装置5の回動範囲について説明する。
図6において、破線で示されているパイプフレーム2、規制部材10、第1取付部材20は、シートバックS2が起立状態におけるパイプフレーム2、規制部材10、第1取付部材20のそれぞれの位置を示している。
そして図6において実践で示されているパイプフレーム2、規制部材10、第1取付部材20は、規制部材10によりシートバックS2の回動が規制されるまでシートバックS2を前倒させた状態のパイプフレーム2、規制部材10、第1取付部材20のそれぞれの位置を示している。
まず、起立状態においては、第1端部11と第2端部12の距離(直線距離)が規制部材10の全長(規制部材10を真っ直ぐに伸ばした長さ)よりも短いため、規制部材10が緩んでおり、第1取付部材20には規制部材10の張力が掛からず、自由に動くことができる。
ここで、リクライニング装置5がシートバックS2を回動させると、回動軸5Aを中心としてパイプフレーム2が回動しながら、シート前方に移動する。パイプフレーム2がシート前方に向けて回動すると、第1端部11と第2端部12との距離は次第に長くなる。
そして、第1端部11と第2端部12との距離が所定の距離(規制部材10の全長)に達すると、規制部材10の張力によって第1取付部材20の動きが規制される。これにより、第1取付部材20と一体となって動くパイプフレーム2の動きも規制される。
こうして、規制部材10は、リクライニング装置5によるシートバックS2の回動を規制することができる。
なお、図4、図6に示すように、シートクッションS1が第1前後位置にある場合に、シートバックS2が回動する角度をθ1とする。
次に、図8乃至図10を参照しながら、シートクッションS1が第2前後位置におけるリクライニング装置5の回動範囲について説明する。第2前後位置とは、第1前後位置よりもシート前方の位置である。すなわち、第1前後位置からスライドレール機構3によりシートクッションS1を前方に移動させた位置が、第2前後位置である。
図10において、破線で示されているパイプフレーム2、規制部材10、第1取付部材20は、シートバックS2が起立状態におけるパイプフレーム2、規制部材10、第1取付部材20のそれぞれの位置を示している。
そして図10において実践で示されているパイプフレーム2、規制部材10、第1取付部材20は、規制部材10によりシートバックS2の回動が規制されるまでシートバックS2を前倒させた状態のパイプフレーム2、規制部材10、第1取付部材20のそれぞれの位置を示している。
まず、起立状態においては、第1端部11と第2端部12の距離(直線距離)が規制部材10の全長(規制部材10を真っ直ぐに伸ばした長さ)よりも短いため、規制部材10が緩んでおり、第1取付部材20には規制部材10の張力が掛からず、自由に動くことができる。
ただし、第2端部12は車体Bに固定され動かないのに対し、第1端部11はパイプフレーム2に固定された第1取付部材20に係止されシートクッションS1と共に前後移動する。そのため、第2前後位置においては第1前後位置よりも、起立状態における第1端部11と第2端部12との距離が長くなっている。
ここで、リクライニング装置5がシートバックS2を回動させると、回動軸5Aを中心としてパイプフレーム2が回動しながら、シート前方に移動する。パイプフレーム2がシート前方に向けて回動すると、第1端部11と第2端部12との距離は次第に長くなる。
そして、第1端部11と第2端部12との距離が所定の距離(規制部材10の全長)に達すると、規制部材10の張力によって第1取付部材20及びパイプフレーム2の動きが規制される。これにより、規制部材10は、リクライニング装置5によるシートバックS2の回動を規制することができる。
なお、図8、図10に示すように、シートクッションS1が第2前後位置にある場合に、シートバックS2が回動する角度をθ2とする。
ここでθ2はθ1よりも小さくなる。すなわち、シートクッションS1が第1前後位置のときよりも第2前後位置にあるときの方が、リクライニング装置5によるシートバックS2の回動角度が小さくなる。
このように、シートSでは、簡単な回動規制機構7により、シートクッションS1の位置に応じてリクライニング装置5によるシートバックS2の回動角度を規制することができる。
<まとめ>
以上説明した本実施形態に係るシートSの主な特徴は以下の通りである。
[1]本実施形態に係るシートSは、車体Bに対し固定されたロアレール40と、ロアレール40に対し進退可能に設けられたアッパレール41と、アッパレール41に取り付けられ、アッパレール41に追従して移動するシートクッションS1と、シートクッションS1に対し、リクライニング装置5を介して回動可能に取り付けられるシートバックS2と、シートバックS2に固定される第1端部11と、車体Bに固定される第2端部12と、を有し、第1端部11と第2端部12との距離を所定の距離以下に規制する規制部材10と、を備える。規制部材10は、第1端部11と第2端部12との距離が所定の距離に達した場合に、リクライニング装置5によるシートバックS2の回動を規制する。
上記のシートSによれば、簡単な構成により、シートクッションS1の前後位置に応じてシートバックS2の回動角度を規制することができる。
[2]上記のシートSにおいて、シートバックS2は、規制部材10を取り付ける第1取付部材20を有し、第1取付部材20は、規制部材10の第1端部11を係止する第1係止部21を有する。第1係止部21は、リクライニング装置5の回動軸5Aよりも後方に配置されている。
こうすることで、規制部材10の第1端部11が、リクライニング装置5の回動軸5Aよりも前方側に配置される場合と比較して、規制部材10の長さを短くできる。
[3]上記のシートSにおいて、シートバックS2は、閉断面構造のフレーム部材(パイプフレーム2)を有し、第1取付部材20は、フレーム部材に固定される。
こうすることで、規制部材10を剛性の高い閉断面構造のフレーム部材(パイプフレーム2)に固定することができる。これにより、第1取付部材20の取付け剛性を向上できる。
[4]上記のシートSにおいて、シートバックS2は、着座可能な起立状態において前後方向に屈曲した屈曲部S2Aを有し、第1取付部材20は、屈曲部S2Aとリクライニング装置5の回動軸5Aの間に設けられる。
こうすることで、規制部材10の第1端部11を屈曲部S2Aよりも上方に配置する場合と比べて、規制部材10をコンパクトに配置できる。
[5]上記のシートSにおいて、第1取付部材20は、フレーム部材(パイプフレーム2)に固定される第1固定部22と、第1固定部22と第1係止部21を連結する第1連結部23と、を有する。第1連結部23と第1固定部22との間には、第1端部11を取り付けるための隙間24が形成される。
こうすることで、第1取付部材20において、フレーム部材の固定される箇所と、規制部材10を取り付ける箇所とを分けて配置できるので、規制部材10がフレーム部材と当接することを抑制できる。
[6]上記のシートSにおいて、フレーム部材(パイプフレーム2)はシート幅方向に延出し、第1係止部21は、第1連結部23よりも長く、第1固定部22は、フレーム部材の延出方向に沿って配置される。
こうすることで、第1取付部材20の取り付け剛性を向上できる。
[7]上記のシートSにおいて、第2端部12は、リクライニング装置5の回動軸5Aよりも下方に取り付けられる。
こうすることで、規制部材10のうち、第2端部12側を低く配置することができる。これにより、シートSの後方の空間を広くすることができる。
[8]上記のシートSにおいて、車体Bにおいて、前方から後方に向かうにつれて上方に傾斜した傾斜部B1に取り付けられる第2取付部材30を有し、第2端部12は、第2取付部材30に固定される。
こうすることで、シートバックS2と、規制部材10の第2端部12を取り付ける第2取付部材30が接触することを抑制できる。
<その他の実施形態>
本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。
規制部材10は、ベルト状の部材に限定されるものではなく、例えば段階的に伸縮可能な棒状部材により構成されてもよい。
また、規制部材10の第1端部11は、パイプフレーム2に対して直接取り付けられてもよい。
また、規制部材10の第1端部11は、シートバックS2のパイプフレーム2に限られず、シートバックS2を構成する任意の部材に取り付けられてもよい。
B 車体
B1 傾斜部
B2 荷台部
B3 車体フロア
F シートフレーム
F1 シートクッションフレーム
F2 シートバックフレーム
S シート
S1 シートクッション
S2 シートバック
S2A 屈曲部
2 パイプフレーム(フレーム部材)
3 スライドレール機構
4 乗員支持部材
4A 第1乗員支持部材
4Aa フレーム取付部
4Ab 後方突出部
4B 第2乗員支持部材
4Ba フレーム取付部
4Bb 後方突出部
5 リクライニング装置
5A 回動軸
6 パンフレーム
7 回動規制機構
10 規制部材
11 第1端部
12 第2端部
20 第1取付部材
21 第1係止部
22 第1固定部
23 第1連結部
24 隙間
30 第2取付部材
30A 車体固定部
30B 規制部材係止部
31 締結部材
40 ロアレール
41 アッパレール

Claims (8)

  1. 車体に対し固定されたロアレールと、
    前記ロアレールに対し進退可能に設けられたアッパレールと、
    前記アッパレールに取り付けられ、前記アッパレールに追従して移動するシートクッションと、
    前記シートクッションに対し、リクライニング装置を介して回動可能に取り付けられるシートバックと、
    前記シートバックに固定される第1端部と、前記車体に固定される第2端部と、を有し、前記第1端部と前記第2端部との距離を所定の距離以下に規制する規制部材と、を備え、
    前記規制部材は、前記第1端部と前記第2端部との距離が前記所定の距離に達した場合に、前記リクライニング装置による前記シートバックの回動を規制することを特徴とする車両用シート。
  2. 前記シートバックは、前記規制部材を取り付ける第1取付部材を有し、
    前記第1取付部材は、前記規制部材の前記第1端部を係止する第1係止部を有し、
    前記第1係止部は、前記リクライニング装置の回動軸よりも後方に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用シート。
  3. 前記シートバックは、閉断面構造のフレーム部材を有し、
    前記第1取付部材は、前記フレーム部材に固定されることを特徴とする請求項2に記載の車両用シート。
  4. 前記シートバックは、着座可能な起立状態において前後方向に屈曲した屈曲部を有し、
    前記第1取付部材は、前記屈曲部と前記リクライニング装置の回動軸の間に設けられることを特徴とする請求項2又は3に記載の車両用シート。
  5. 前記第1取付部材は、
    前記フレーム部材に固定される第1固定部と、
    前記第1固定部と前記第1係止部を連結する第1連結部と、を有し、
    前記第1連結部と前記第1固定部との間には、前記第1端部を取り付けるための隙間が形成されることを特徴とする請求項3に記載の車両用シート。
  6. 前記フレーム部材はシート幅方向に延出し、
    前記第1係止部は、前記第1連結部よりも長く、
    前記第1固定部は、前記フレーム部材の延出方向に沿って配置されることを特徴とする請求項5に記載の車両用シート。
  7. 前記第2端部は、前記リクライニング装置の回動軸よりも下方に取り付けられることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の車両用シート。
  8. 前記車体において、前方から後方に向かうにつれて上方に傾斜した傾斜部に取り付けられる第2取付部材を有し、
    前記第2端部は、前記第2取付部材に固定されることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の車両用シート。
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