JP2019178769A - 配管閉塞用治具及びその治具を用いた配管閉塞方法 - Google Patents

配管閉塞用治具及びその治具を用いた配管閉塞方法 Download PDF

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Abstract

【課題】簡単な構造かつ低コストの配管閉塞用治具を用いて、切断された内部に可燃物が堆積した配管あるいは内部に可燃物が堆積した第1配管に接続された第2配管の配管通路を確実に閉塞する配管閉塞用治具及びその治具を用いた配管閉塞方法を提供する。【解決手段】配管閉塞用部材10は、切断された配管1あるいは第2配管52の切断開口1c、52bから配管通路1a,52a内に挿入される円板状の本体11と、本体11の外周部に固定され、配管1あるいは第2配管52の内周面1d,52cに密着して配管通路1a,52aを閉塞するシール部材12とを備えている。【選択図】図8

Description

本発明は、配管閉塞用治具及びその治具を用いた配管閉塞方法に関する。
製鉄所において、使用しなくなった高炉ガス用配管、転炉ガス用配管及びコークスガス用配管などは、製鉄所内において屋外に保管しておくことが一般的に行われる。この際に、かかる配管内には可燃物が堆積しているので、配管の両端の開口を蓋体により閉塞することが行われる。
この配管を保管している際に、内部に堆積している可燃物の影響により、配管に孔があき、この孔から可燃物が漏れ出てしまうことがある。このため、配管に孔が開いた場合には、その孔が形成されている配管の一部分を切断し、その切断された配管の開口端面に蓋体取付用部材を溶接により固定する。そして、その固定した蓋体取付用部材に蓋体を取り付けることが行われる。
ここで、切断された配管の開口端面に蓋体取付用部材を溶接により固定する際には、配管の内部に堆積している可燃物に着火してしまうおそれがあるので、その着火を防止する必要がある。
従来、高炉用ガスなどの可燃物が内部に堆積する配管ではないが、放射線源に連通する配管の切断方法として、例えば、特許文献1に示すものが知られている。
特許文献1に示す配管切断方法は、放射線源に連通する配管を切断するための配管切断方法であって、配管の切断位置より放射線源側の側面に貫通孔を空けるとともに、貫通孔より伸縮性のある袋体を配管内に配置する工程と、袋体内に流体を流入させて膨張させ、その袋体を配管内面に全周にわたって液密に接触させて配管通路を閉塞させる工程と、前記切断位置で配管を切断する工程と、その切断した開口に蓋部材を取り付けるとともに、貫通孔を閉塞する工程とを有している。
特開2010−32253号公報
ここで、特許文献1に示す配管切断方法を用いて、高炉用ガスなどの可燃物が内部に溜まっている配管に貫通孔を空けるとともに、貫通孔より伸縮性のある袋体を配管内に配置する。そして、袋体内に流体を流入させて膨張させて袋体を配管内面に全周にわたって液密に接触させて配管通路を閉塞させる。次いで、切断位置で配管を切断し、切断された配管の開口端面に蓋体取付用部材を溶接により固定することもできる。この場合、配管通路を閉塞させた袋体の作用により、配管通路内への火気の侵入を防止でき、蓋体取付用部材を切断された配管の開口端面に溶接する際の配管内の可燃物への着火を防止することができると考えられる。
しかしながら、特許文献1に示す配管切断方法は、配管通路を閉塞するために配管内で袋体を膨張させるものであるので、袋体を膨張させた際に配管内に堆積している可燃物により袋体が破れたりして、配管通路を確実に閉塞できない可能性がある。配管通路を確実に閉塞できないと、蓋体取付用部材を配管の開口端面に溶接する際に火気が配管通路内に入り込み、配管の内部に堆積している可燃物に着火してしまうおそれがある。
また、袋体を用いた手法では、内圧に耐えられる袋体としたり、袋体の内部へ吹き込む圧縮空気を確保する必要があるなど、構造が複雑で高コストになってしまう問題がある。
従って、本発明は、これら従来の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、簡単な構造かつ低コストの配管閉塞用治具を用いて、切断された内部に可燃物が堆積した配管あるいは内部に可燃物が堆積した第1配管に接続された第2配管の配管通路を確実に閉塞し、配管通路内に火気が入るのを確実に阻止できる、配管閉塞用治具及びその治具を用いた配管閉塞方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る配管閉塞用治具は、内部に可燃物が堆積した配管あるいは内部に可燃物が堆積した第1配管に接続された第2配管を切断した際に用いられる配管閉塞用治具であって、切断された前記配管あるいは前記第2配管の切断開口から配管通路内に挿入される円板状の本体と、該本体の外周部に固定され、前記配管あるいは前記第2配管の内周面に密着して配管通路を閉塞するシール部材とを備えていることを要旨とする。
また、本発明の別の態様に係る配管閉塞方法は、前述の配管閉塞用治具を用いた配管閉塞方法であって、内部に可燃物が堆積した配管あるいは内部に可燃物が堆積した第1配管に接続された第2配管を切断する切断工程と、切断された前記配管あるいは前記第2配管の切断開口から請求項1乃至4のうちいずれか一項に記載の配管閉塞用治具を配管通路内に挿入して前記配管通路を閉塞する配管閉塞工程と、切断された前記配管あるいは前記第2配管の切断開口の端部に接続体取付用部材を溶接する溶接工程とを含むことを要旨とする。
本発明に係る配管閉塞用治具及びそれを用いた配管閉塞方法によれば、簡単な構造かつ低コストの配管閉塞用治具を用いて、切断された内部に可燃物が堆積した配管あるいは内部に可燃物が堆積した第1配管に接続された第2配管の配管通路を確実に閉塞し、配管通路内に火気が入るのを確実に阻止できる、配管閉塞用治具及びその治具を用いた配管閉塞方法を提供できる。
本発明の第1実施形態に係る配管閉塞方法を説明するものであり、可燃物を内部に堆積した配管を保管している状態を示す一部断面図である。 図1に示す状態から配管の上部に開口を形成した状態を示す一部断面図である。但し、図2においては、配管の両端に接続された一対の蓋体は省略してある。 図2に示す状態から配管の上部に形成した開口の大きさを拡大して大開口を形成した状態を示す一部断面図である。但し、図3においては、配管の両端に接続された一対の蓋体は省略してある。 図3に示す状態から配管に形成された複数の孔の近傍の配管内部の可燃物を清掃した状態を示す一部断面図である。但し、図4においては、配管の両端に接続された一対の蓋体は省略してある。 図4に示す状態から受け皿を配管の下方に配置した状態を示す一部断面図である。但し、図5においては、配管の両端に接続された一対の蓋体は省略してある。 図5に示す状態から配管を切断して、複数の孔が形成された一部分を取り除き、受け皿を撤去した状態を示す一部断面図である。 図6に示す状態から配管閉塞用治具を、切断された配管の切断開口から配管通路内に挿入して配管通路を閉塞した状態を示す一部断面図である。 図7に示す状態から切断された配管の切断開口の端部に接続体取付用部材を溶接した状態を示す一部断面図である。 図8に示す状態から接続体取付用部材に蓋体を固定した状態を示す一部断面図である。 図1乃至図9に示す配管閉塞方法及び後述の図11乃至図15に示す配管閉塞方法に用いられる配管閉塞用治具を示し、(a)は正面図、(b)は(a)における10b−10b線に沿う断面図である。 本発明の第2実施形態に係る配管閉塞方法を説明するものであり、可燃物を内部に堆積した第1配管の上部に第1配管と直交するように第2配管を接続した状態を示す一部断面図である。 図11に示す状態から第2配管を切断した状態を示す一部断面図である。 図12に示す状態から配管閉塞用治具を、切断された第2配管の切断開口から配管通路内に挿入して配管通路を閉塞した状態を示す一部断面図である。 図13に示す状態から切断された第2配管の切断開口の端部に接続体取付用部材を溶接した状態を示す一部断面図である。 図14に示す状態から接続体取付用部材に別の第3配管を固定した状態を示す一部断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。なお、図面は模式的なものであり、各要素の寸法関係、各要素の比率等は、現実的なものとは異なる場合があることに留意する必要がある。図面の相互間においても、互いの寸法関係や比率が異なる部分が含まれている場合がある。
(第1実施形態)
先ず、第1実施形態に係る配管閉塞方法について、図1乃至図10を参照して説明する。
図1には、可燃物Cを内部に堆積した配管1を保管している状態が示されている。
この配管1は、配管通路1aが断面円形状の管状部材で、製鉄所において、使用しなくなった高炉ガス用配管、転炉ガス用配管及びコークスガス用配管などの配管であり、製鉄所の特定の場所に保管されている。
配管1内には、高炉ガス、転炉ガス、及びコークスガスなどが過去に大量に流れていたこともあり、可燃物Cが堆積している。この可燃物Cが配管1から外部に流れ出すと、環境に悪影響を与える。このため、配管1の両端の開口部に一対の蓋体取付用部材2を固定し、各蓋体取付用部材2に蓋体3を取付ボルト4により取り付けて、配管1の両端の開口を閉塞している。
ここで、この内部に可燃物Cが堆積した配管1を長い期間にわたり、屋外に保管しておくと、可燃物Cの影響により、配管1に複数の孔1bが開いてしまうことがある。図1では、配管1が延びている方向の略中央部に複数の孔1bが形成されている様子が示されている。
配管1に孔1bが形成されると、その孔1bから可燃物Cが漏れ出し、環境に悪影響を与えるおそれがある。
このため、配管1の孔1bが形成されている部分を切断して取り除き、その配管1の切断開口を蓋体30(図9参照)により閉塞する必要がある。
そこで、本実施形態においては、先ず、図2に示すように、屋外の特定の場所に保管されている配管1において複数の孔1bが形成されている部分に対応する配管1の上部に開口5を形成する(開口形成工程)。
この開口形成工程では、ドリル(図示せず)を用いて前述の配管1の上部にΦ30mm程度の小さな直径の開口5を形成する。
次いで、配管1の内部の配管通路1aに一酸化炭素が存在しないことを確認した後、配管1に形成された開口5から配管1の内部に消火剤を散布する(消火剤散布工程)。
その後、図3に示すように、配管1の上部に形成した開口5の大きさを拡大して大開口6とする(大開口形成工程)。
この大開口形成工程では、前述の消火剤を散布した開口5を人が入れる程度の大きさである縦300mm×横300mmの大開口6に拡大する。
次いで、作業員がこの大開口6から配管1の内部に入り込み、図4に示すように、配管1に形成された複数の孔1bの近傍の配管内部の可燃物Cを清掃する(可燃物清掃工程)。
この可燃物清掃工程では、作業員は安全のためエアラインマスクを着用するとともに、可燃物Cを清掃した領域に可燃物Cが漏れ出ないよう複数のパテ7を用いて可燃物Cの漏出を阻止する。
その後、図5に示すように、配管1の可燃物Cを清掃した領域を覆うように配管1の下部に受け皿8を配置するとともに、受け皿8からホース8aを介してドラム管9に接続する(受け皿配置工程)。
この受け皿8は、後に述べる切断工程において漏れ出た可燃物Cを受けるものである。また、ドラム缶9は、受け皿8からホース8aを介して可燃物Cを貯留するものである。
次いで、図4及び図5に示す複数の孔1bの両側(配管1が延びる方向の両側)に設定された一対の切断線CLに沿って図6に示すように配管1を切断工具(例えば、電動ノコギリ)によって切断し、複数の孔1bが形成された一部分を取り除く(切断工程)。
この切断工程の際に、配管1から漏れ出た可燃物Cは受け皿8によって受けられる。そして、切断工程の後、受け皿8及びドラム管9は撤去される。
配管1がこの切断工程によって切断されると、配管1は、図6に示すように、2つに分離される。
次いで、図7に示すように、切断された配管1の切断開口1cから本発明の実施形態に係る配管閉塞用治具10を挿入して配管通路1aを閉塞する(配管閉塞工程)。
この配管閉塞工程、以後に述べる溶接工程及び蓋体取付工程は、図7乃至図9では、切断された一方の配管1について実施されているが、他方の配管1についても実施される。
ここで、配管閉塞用治具10は、図7及び図10(a),(b)に示すように、切断された配管1の切断開口1cから配管通路1a内に挿入される円板状の本体11と、本体11の外周部に固定されたシール部材12とを備えている。
本体11は、中央部に貫通孔11cを形成した円板で構成される第1本体11aと、中央部に貫通孔11cを形成した円板で構成される第2本体11bとを備えている。第1本体11a及び第2本体11bは同一の外径を有し、その外径は、配管1の内径よりもやや小さな直径に設定される。そして、第1本体11a及び第2本体11bは、木製、例えばベニヤ板で構成されている。
また、シール部材12は、中央部に開口12aを形成した環状体で構成され、その環状体が本体11の外径よりも大きく配管1の内周面1dに密着可能な外径を有する。シール部材12の外径は、本体11を構成する第1本体11a及び第2本体11bの外径よりも40mm程度大きい。シール部材12は、天然ゴムあるいは合成ゴムのゴム製である。シール部材12は、図10(b)に示すように、本体11の第1本体11aと、第2本体11bとの間に挿入されて複数の取付ボルト13により本体11に固定される。
更に、配管閉塞用治具10は、本体11の中央部に取り付けられた不活性ガス導入パイプ14とを備えている。この不活性ガス導入パイプ14は、鋼製あるいは樹脂製の中央に貫通孔14aを有するパイプ部材で構成される。不活性ガス導入パイプ14は、本体11を構成する第1本体11a及び第2本体11bの貫通孔11cにその一端部が挿入されて固定される。
この配管閉塞用治具10が配管1の配管通路1aを閉塞しているときに、外部から不活性ガス導入パイプ14の貫通孔14aを介して配管通路1a内に、不活性ガス、例えば、窒素ガスが導入可能となっている。これにより、閉塞された配管通路1a内の消火作用に寄与する。
配管閉塞用治具10を切断された配管1の切断開口1cから挿入すると、配管閉塞用治具10のシール部材12の外周面が配管1の内周面1dに密着し、配管通路1aを外部に対して閉塞する。
配管閉塞工程が終了した後、図8に示すように、切断された配管1の切断開口1cの端部に接続体取付用部材20を溶接する(溶接工程)。
接続体取付用部材20は、本実施形態では、配管1の切断開口1cを蓋体30により閉塞するために、蓋体30を取り付けるものであり、配管1よりも外径の大きな円環状に形成されている。そして、接続体取付用部材20には、蓋体30を取り付けるための複数の取付ボルト32(図9参照)が螺合する複数の雌ねじ部31が径方向に所定ピッチで形成されている。
溶接工程に際しては、図8に示すように、接続体取付用部材20を切断開口1c側から配管1の外周側に嵌め込み、配管1の外周面と接続体取付用部材20とが交差する部分及び配管1の切断開口1c側の端面と接続体取付用部材20の内周面と交差する部分を溶接する。図8においては、溶接した部分を溶接部wとして記載してある。
溶接工程が終了した後、図9に示すように、配管閉塞用治具10及びパテ7を配管1から抜き出した後、蓋体30を複数の取付ボルト32により接続体取付用部材20に固定し、切断開口1cを閉塞する(蓋体固定工程)。
蓋体30には、接続体取付用部材20の雌ねじ部21に対応して複数の貫通孔31が形成されている。蓋体固定工程においては、蓋体30の貫通孔31を接続体取付用部材20の雌ねじ部21に位置合わせしつつ蓋体30で切断開口1cを覆う。そして、複数の取付ボルト32の雄ねじ部を蓋体30に形成された貫通孔31を挿通させて接続体取付用部材20の雌ねじ部21に螺合する。これにより、蓋体30は接続体取付用部材20に固定される。
以上の作業により、配管1の孔1bが形成されている部分を切断して取り除き、その配管1の切断開口1cを蓋体30により閉塞することができる。
ここで、配管閉塞用治具10は、切断された配管1の切断開口1cから配管通路1a内に挿入される円板状の本体11と、本体11の外周部に固定され、配管1の内周面1dに密着して配管通路1aを閉塞するシール部材12とを備えて構成されている。
このため、配管閉塞用治具10を簡単な構成かつ低コストで実現でき、また、配管1内の可燃物Cの影響を受けることなく、切断された内部に可燃物Cが堆積した配管1の配管通路1aを確実に閉塞することができる。
これにより、蓋体取付用部材20を配管1の切断開口1cの端部に溶接する際に外部からダストや火気が配管通路1a内に入り込むのを確実に防止でき、配管1の内部に堆積している可燃物Cに着火してしまうおそれを回避できる。
また、配管閉塞用治具10は、本体11を構成する一対の木製円板の間に、シール部材12を構成するゴム製環状体を挿入して複数の取付ボルト13により取り付けることでシール部材12を本体11に固定し、これにより組立が完成する。このため、配管閉塞用治具10の組み立てを簡単かつ短時間で行えるとともに、本体11及びシール部材12の構成部材が入手しやすく安価であるため、低コストかつ短時間で配管閉塞用治具10を完成させることができる。
また、本体11の中央部に、閉塞されている配管通路1aに不活性ガスを導入するための不活性ガス導入パイプ14を取り付けた。これにより、接続体取付用部材20を切断された配管1の切断開口1cの端部に溶接するに先立ち、外部から不活性ガス導入パイプ14を介して配管通路1a内に不活性ガスを導入し、溶接による可燃物Cの着火の可能性を低減することができる。
また、不活性ガス導入パイプ14は、本体11に対し一端部が固定され、他端部が本体11から突出した形状となっている。このため、不活性ガス導入パイプ14は、配管閉塞用治具10の取手としても機能し、配管閉塞用治具10を配管1内に挿入したり、配管1から抜き出すときに不活性ガス導入パイプ14を掴んで作業を行うことができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係る配管閉塞方法について、図11乃至図15を参照して説明する。
図11には、可燃物Cを内部に堆積した第1配管51の上部に第1配管51と直交するように第2配管52を接続した状態が示されている。
これは、高炉ガス、転炉ガス、あるいはコークスガスなどのガスが流れている第1配管51に、第2配管52内を流れる別個の高炉ガス、転炉ガス、あるいはコークスガスなどのガスを混入する場合の第1配管51と第2配管52の接続状態を示すものである。
この場合において、第2配管52が古くなったために、第2配管52を新たな配管に更新する場合に第2実施形態に係る配管閉塞方法が適用される。
第2配管52を新たな配管に更新するに際し、先ず、第2配管52の第1配管51との接続部分よりも若干上に位置する図11に示す切断線CLに沿って、図12に示すように、第2配管52を切断工具(例えば、電動ノコギリ)によって切断する(切断工程)。
次いで、図13に示すように、切断された第2配管52の切断開口52bから本発明の実施形態に係る配管閉塞用治具10を挿入して配管通路52aを閉塞する(配管閉塞工程)。
ここで、配管閉塞用治具10は、第1実施形態に係る配管閉塞方法に用いられる配管閉塞用治具10と同様の構成を有し、切断された第2配管52の切断開口52bから配管通路52a内に挿入される円板状の本体11を備えている。また、配管閉塞用治具10は、本体11の外周部に固定されたシール部材12を備えている。
本体11及びシール部材12の構成は、第1実施形態に係る配管閉塞方法に用いられる配管閉塞用治具10と同様の構成を有し、本体11は、中央部に貫通孔11c(図10参照)を形成した円板で構成される第1本体11aを備える。また、本体11は、中央部に貫通孔11c(図10参照)を形成した円板で構成される第2本体11bを備えている。第1本体11a及び第2本体11bは同一の外径を有し、その外径は、第2配管52の内径よりもやや小さな直径に設定される。そして、第1本体11a及び第2本体11bは、木製、例えばベニヤ板で構成されている。
また、シール部材12は、中央部に開口12a(図10参照)を形成した環状体で構成され、その環状体が本体11の外径よりも大きく配管1の内周面に密着可能な外径を有する。シール部材12の外径は、本体11を構成する第1本体11a及び第2本体11bの外径よりも40mm程度大きい。そして、シール部材12は、天然ゴムあるいは合成ゴムのゴム製である。シール部材12は、本体11の第1本体11aと、第2本体11bとの間に挿入されて複数の取付ボルト13(図10参照)により本体11に固定される。
また、配管閉塞用治具10は、本体11の中央部に取り付けられた不活性ガス導入パイプ14とを備えている。この不活性ガス導入パイプ14は、鋼製あるいは樹脂製の中央に貫通孔14aを有するパイプ部材で構成される。不活性ガス導入パイプ14は、本体11を構成する第1本体11a及び第2本体11bの貫通孔11cにその一端部が挿入されて固定される。
配管閉塞用治具10を、切断された第2配管52の切断開口52bから挿入すると、配管閉塞用治具10のシール部材12の外周面が第2配管52の内周面52cに密着し、配管通路52aを外部に対して閉塞する。
なお、配管閉塞用治具10は、シール部材12の、第2配管52の内周面52cに対する摩擦力により第1配管51側への落下が阻止される。
配管閉塞工程が終了した後、図14に示すように、切断された第2配管52の切断開口52bの端部に接続体取付用部材60を溶接する(溶接工程)。
接続体取付用部材60は、本実施形態では、第2配管52を新たな配管に更新するため、即ち新たな第3配管53(図15参照)を接続するために、第3配管53を取り付けるものである。接続体取付用部材60は、第2配管52よりも外径の大きな円環状に形成されている。そして、接続体取付用部材60には、第3配管53を取り付けるための複数の取付ボルト72(図15参照)が螺合する複数の雌ねじ部61が径方向に所定ピッチで形成されている。
溶接工程に際しては、図14に示すように、接続体取付用部材60を切断開口52b側から第2配管52の外周側に嵌め込む。そして、第2配管52の外周面と接続体取付用部材60とが交差する部分及び第2配管52の切断開口52b側の端面と接続体取付用部材60の内周面と交差する部分を溶接する。図14においては、溶接した部分を溶接部wとして記載してある。
溶接工程が終了した後、図15に示すように、配管閉塞用治具10を第2配管52から抜き出した後、取付フランジ70を端部外周側に固定した第3配管53を複数の取付ボルト72により接続体取付用部材60に固定する(第3配管固定工程)。
第3配管53の端部外周側に固定した取付フランジ70には、図15に示すように、接続体取付用部材60の雌ねじ部61に対応して複数の貫通孔71が形成されている。第3配管固定工程においては、第3配管53の取付フランジ70の貫通孔71を接続体取付用部材60の雌ねじ部61に位置合わせする。そして、複数の取付ボルト72の雄ねじ部を取付フランジ70に形成された貫通孔71を挿通させて接続体取付用部材60の雌ねじ部61に螺合する。これにより、第3配管53は、接続体取付用部材60に固定される。
これにより、第2配管52を新たな配管(第3配管53)に更新することができる。
ここで、配管閉塞用治具10は、切断された第2配管52の切断開口52bから配管通路52a内に挿入される円板状の本体11を備えている。また、配管閉塞用治具10は、本体11の外周部に固定され、第2配管52の内周面に密着して配管通路52aを閉塞するシール部材12を備えている。
このため、配管閉塞用治具10を簡単な構成かつ低コストで実現でき、また、第1配管51内の可燃物Cの影響を受けることなく、内部に可燃物Cが堆積した第1配管51に接続された第2配管52の配管通路52aを確実に閉塞することができる。
これにより、蓋体取付用部材60を第2配管52の切断開口52bの端部に溶接する際にダストや火気が第2配管52の配管通路52内及び第1配管51内に入り込むのを確実に防止でき、第1配管51の内部に堆積している可燃物Cに着火してしまうおそれを回避できる。
また、配管閉塞用治具10は、本体11を構成する一対の木製円板の間に、シール部材12を構成するゴム製環状体を挿入して取付ボルト13により取り付けることでシール部材12を本体11に固定し、これにより組立が完成する。このため、配管閉塞用治具10の組み立てを簡単かつ短時間で行えるとともに、本体11及びシール部材12の構成部材が入手しやすく安価であるため、低コストかつ短時間で配管閉塞用治具を完成させることができる。
また、本体11の中央部に、閉塞されている配管通路1aに不活性ガスを導入するための不活性ガス導入パイプ14を取り付けた。このため、接続体取付用部材60を切断された第2配管52の切断開口52bの端部に溶接するに先立ち、外部から不活性ガス導入パイプ14を介して第2配管52配管通路52a内及び第1配管51の配管通路51a内に不活性ガスを導入し、溶接による可燃物Cの着火の可能性を低減することができる。
また、不活性ガス導入パイプ14は、本体11に対し一端部が固定され、他端部が本体11から突出した形状となっている。このため、不活性ガス導入パイプ14は、配管閉塞用治具10の取手としても機能し、配管閉塞用治具10を第2配管52内に挿入したり、第2配管52から抜き出すときに不活性ガス導入パイプ14を掴んで作業を行うことができる。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明はこれに限定されずに種々の変更、改良を行うことができる。
例えば、第1実施形態及び第2実施形態に係る配管閉塞方法において、切断工程、配管閉塞工程及び溶接工程が必須要素で、それ以外の工程は必ずしも必要ではない。
また、第1実施形態に係る配管閉塞方法において、溶接によって配管1に固定された接続体取付用部材20には、蓋体30ではなく、別個の配管を取り付けるようにしてもよい。また、第2実施形態に係る配管閉塞方法において、溶接によって第2配管52に固定された接続体取付用部材60には、第3配管ではなく、別個の蓋体を取り付けるようにしてもよい。
また、配管閉塞用治具10のシール材12の外径は、配管1あるいは第2配管52の内周面に密着し、配管通路1a,52aを閉塞できる大きさでよく、第1本体11a及び第2本体11bの外径に対し40mm大きい場合に限られない。
また、シール部材12は、配管1あるいは第2配管52の内周面に密着し、配管通路1a,52aを閉塞できる材質であれば、ゴム製に限られない。
また、本体11は、一対の第1部材11a及び第2部材11bで構成される必要は必ずしもなく、一体でもよいし、3体以上で構成してもよい。また、本体11の材質は、木製に限らず、金属製であってもよい。
1 配管
1a 配管通路
1b 孔
1c 切断開口
1d 配管の内周面
2 蓋体取付用部材
3 蓋体
4 取付ボルト
5 開口
6 大開口
7 パテ
8 受け皿
8a ホース
9 ドラム缶
10 配管閉塞用部材
11 本体
11a 第1本体
11b 第2本体
11c 貫通孔
12 シール部材
12a 開口
13 取付ボルト
14 不活性ガス導入パイプ
20 接続体取付用部材
21 雌ねじ部
30 蓋体
31 貫通孔
32 取付ボルト
51 第1配管
51a 配管通路
52 第2配管
52a 配管通路
52b 切断開口
52c 第2配管の内周面
53 第3配管
60 接続体取付用部材
61 雌ねじ部
70 取付フランジ
71 貫通孔
72 取付ボルト
C 可燃物
CL 切断線
w 溶接部

Claims (4)

  1. 内部に可燃物が堆積した配管あるいは内部に可燃物が堆積した第1配管に接続された第2配管を切断した際に用いられる配管閉塞用治具であって、
    切断された前記配管あるいは前記第2配管の切断開口から配管通路内に挿入される円板状の本体と、該本体の外周部に固定され、前記配管あるいは前記第2配管の内周面に密着して配管通路を閉塞するシール部材とを備えていることを特徴とする配管閉塞用治具。
  2. 前記本体の中央部に、閉塞されている前記配管通路に不活性ガスを導入するための不活性ガス導入パイプを取り付けたことを特徴とする請求項1に記載の配管閉塞用治具。
  3. 前記本体が一対の木製円板で構成され、前記シール部材がゴム製環状体で構成され、前記本体を構成する一対の木製円板の間に、前記シール部材を構成するゴム製環状体を挿入して取付ボルトにより取り付けることで、前記シール部材が前記本体に固定されることを特徴とする請求項1又は2に記載の配管閉塞用治具。
  4. 請求項1乃至3のうちいずれか一項に記載の配管閉塞用治具を用いた配管閉塞方法であって、
    内部に可燃物が堆積した配管あるいは内部に可燃物が堆積した第1配管に接続された第2配管を切断する切断工程と、
    切断された前記配管あるいは前記第2配管の切断開口から請求項1乃至4のうちいずれか一項に記載の配管閉塞用治具を配管通路内に挿入して前記配管通路を閉塞する配管閉塞工程と、
    切断された前記配管あるいは前記第2配管の切断開口の端部に接続体取付用部材を溶接する溶接工程とを含むことを特徴とする配管閉塞用治具を用いた配管閉塞方法。
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