JP7439452B2 - 枝管残存部の閉塞構造、及び閉塞方法 - Google Patents

枝管残存部の閉塞構造、及び閉塞方法 Download PDF

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Description

本発明は、枝管残存部の閉塞構造、及び閉塞方法に関する。
水冷式発電機を使用している水力発電所では、水圧鉄管(本管)を流れる高圧水によって水冷式発電機の動力を得ると共に、水圧鉄管の下流端付近から分岐した枝管を通じて高圧水の一部を水冷式発電機の冷却水として導入している。水冷式発電機に代えて新たに空冷式発電機が設置されると、枝管による冷却水の導入が不要になることから枝管の途中に設けた閉止バルブを閉じて閉止バルブよりも下流側の配管設備を撤去している。
空冷式発電機も水圧鉄管を流れる高圧水を動力としており、閉止バルブよりも水圧鉄管側の枝管には高い水圧が加わることから、高圧水の噴出を長期間に亘って防止するための対策が必要である。
この対策として、例えば水圧鉄管の内周面に当て板を溶接して枝管への高圧水の流入口を塞ぐ方法が考えられる。流入口を塞ぐ方法では、水圧鉄管への通水を止めて当て板を溶接するが、水力発電所の運用や水源の貯水量等を考慮すると、通水を止められるのは降水量の少ない季節であって短期間に限られる。このような事情から、水圧鉄管の通水は、内周面の防錆塗装等の特別な場合にしか止められない。
防錆塗装の下処理では、既存の防錆塗装をサンドブラストによって除去するため、水圧鉄管の内部に砂が飛散する。下処理後の防錆塗装では、有機溶媒を使用するために火気厳禁である。このような理由から、防錆塗装と並行して水圧鉄管の内周面に当て板を溶接することは困難である。
従って、通水を止めている期間に枝管を閉塞するためには、閉塞作業を水圧鉄管の外側から行う必要がある。
本管の外側から枝管を閉塞する作業の従来技術として、例えば特許文献1には、分岐管(枝管)が撤去された後のサドル部材(分岐管とのジョイント部材)における分岐管接続部に閉塞プラグを螺合することによりガスの流出を防止する技術が開示されている。特許文献2には、止水弁の交換作業時において、上流管部分(枝管)の内周空間に挿入された弾性リング状体によって水道本管を流れる水を止める技術が開示されている。特許文献3には、支管(枝管)の破損箇所を修理する時に止水駒を支管の切断箇所から挿入して止水する技術が開示されている。
特開2006-349012公報 特開平1-105092号公報 実開平1-82394号公報
特許文献1に記載された技術はガス管を対象にしており、特許文献2、3に記載された技術は水道管を対象にしている。何れの管も圧力流体(ガス、水道水)を流通させているが、ガスや水道水の圧力は水力発電機の動力として使用する高圧水に比較すると低いため、これらの方法を枝管残存部の閉塞に適用することは困難である。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、水力発電機の動力として使用可能な高圧水と同程度の高圧流体を流通させても枝管の閉塞状態を長期間に亘って維持させることにある。
上記課題を解決するための主たる発明は、高圧流体が流通する本管と、前記本管から分岐した枝管と、前記枝管を前記本管に固定する固定ブロックと、を備えた配管構造に適用され、前記枝管の露出部分を切断したことによって前記固定ブロック内に残存した枝管残存部を閉塞する閉塞構造であって、前記枝管残存部の内周形状と整合した形状を有し、前記枝管残存部における前記本管側の端部に配置された底板と、前記底板に一端を接合され、前記枝管残存部内に挿入される軸部材と、前記枝管残存部と前記軸部材との隙間を埋める固化体と、前記枝管残存部の前記固定ブロック表面側の端部開口と前記軸部材とに跨がって接合され、前記固化体を前記隙間に封じ込める蓋体と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、水力発電機の動力として使用可能な高圧水と同程度の圧力を有する高圧流体であっても枝管残存部の閉塞状態を長期間に亘って維持できる。
枝管残存部の閉塞構造を説明する断面図である。 (a)は水力発電設備の断面図、(b)は水力発電設備の平面図である。 水力発電所の平面図である。 (a)は枝管の切断箇所を説明する図、(b)は露出部分を切断した後の枝管残存部を説明する図である。 (a)は閉塞治具の斜視図、(b)は底板の外表面に設けられたシール材を説明する閉塞治具の部分拡大斜視図、(c)は閉塞治具を枝管残存部内に挿入した時の断面図である。 (a)は位置決めした軸部材を仮固定する作業を説明する斜視図、(b)は下流側蓋体を枝管残存部の端部と軸部材に跨がって接合した時の斜視図、(c)は下流側蓋体を枝管残存部の端部と軸部材に跨がって接合した時の断面図である。 (a)は枝管残存部と軸部材との隙間にモルタルを充填した時の断面図、(b)は枝管残存部の端部開口付近の斜視図、(c)は上流側蓋体を枝管残存部の端部と軸部材と下流側蓋体のそれぞれに接合した時の斜視図である。 アンカー取付座を固定ブロックに止着した時の断面図である。 軸部材の余剰部分を切断した後に軸部材内にモルタルを充填した時の斜視図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。但し、この実施形態に記載される構成要素、種類、組み合わせ、形状、その相対配置などは特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する主旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
<閉塞構造1の概要>
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。図1は、枝管残存部117の閉塞構造1を説明する断面図である。
図1に示す閉塞構造1は、動力用の高圧水(高圧流体)が流通する水圧鉄管120(本管)と、水圧鉄管120から分岐した枝管BP(図4参照)と、枝管BPを水圧鉄管120に固定する固定ブロック116と、を備えた配管構造に適用され、枝管BPの露出部分117′(図4参照)を切断したことによって固定ブロック116内に残存した枝管残存部117を閉塞するための構造である。
この閉塞構造1は、枝管残存部117の内周形状と整合した形状を有し、枝管残存部117における水圧鉄管120側の端部に配置された底板11と、底板11に一端を接合され、枝管残存部117内に挿入される軸部材12と、枝管残存部117と軸部材12との隙間を埋めるモルタル13a(固化体)と、を備えたことを特徴とする。
以上のように構成された閉塞構造1では、枝管残存部117と軸部材12との隙間をモルタル13aによって埋めているため、十分な圧縮強度を有している。これにより、水力発電機の動力となる高圧水を水圧鉄管120に流通させた時であっても、高圧水による押圧力に耐えることができる。従って、枝管残存部117の閉塞状態を長期間に亘って維持できる。
<水力発電設備100について>
閉塞構造1の詳細な説明に先立ち水力発電設備100について説明する。図2(a)は水力発電設備100の断面図、図2(b)は水力発電設備100の平面図である。
図2(a)及び(b)に示す水力発電設備100は、高圧水を動力にして水力発電機112を動作させる水力発電所110と、導水路140が敷設された高所と水力発電所110が建てられた低所の間の傾斜面Gに沿って敷設された水圧鉄管120と、水圧鉄管120の途中に設置された複数の固定台130と、を備えている。
導水路140は、河川等の水源から分岐された緩やかな傾斜の水路であり、水力発電所110との間に十分な高低差が得られる箇所まで水を導く。導水路140は、例えばU字溝や樹脂製パイプによって作製される。
水圧鉄管120は、導水路140の下流端と発電所の間の傾斜面Gに敷設された鋼管であって、下流側に向かうほどに管の内径が細くなっており、且つ板厚(肉厚)が増している。本実施形態における水圧鉄管120は、傾斜角度が30°乃至40°程度の傾斜面Gに敷設されており、総延長は約500m、高低差は約230mである。従って、導水路140から水圧鉄管120に流入した水は水圧鉄管120を流下し、水力発電所110に到達した時には水力発電機112を動作させるために十分な水圧に達している。水圧鉄管120の内径は、例えば、上流端において2.3m、下流端において1.9mであり、水圧鉄管120の板厚は、例えば、上流端において9mm、下流端において36mmである。従って、水圧鉄管120は、水が内部を流下して水圧が上昇しても、それに耐え得る十分な強度を有している。
固定台130は水圧鉄管120を傾斜面Gに固定するためのコンクリートブロック製の構造物である。
<水力発電所110について>
図3は水力発電所110の平面図である。図3に示す水力発電所110は、2機の水力発電機112を収容した建屋111と、水圧鉄管120から放出された高圧水を各水力発電機112に供給する分岐路113と、各水力発電機112から放出された水を放出池115に導く放出路114と、水圧鉄管120の下流端を分岐路113の手前で固定するコンクリート製の固定ブロック116と、を備えている。固定ブロック116は、枝管BP(枝管残存部117)と水圧鉄管120の接続部分を包囲することにより、枝管BPを水圧鉄管120に固定するコンクリート構造物であり(図1参照)、枝管残存部117を閉塞する閉塞構造1が設けられている。
水力発電機112は、例えば出力が2万kWであり、流速10.7m/Sの水によって水車(図示せず)を回転させて発電を行う。従って、各分岐路113はこの流速の水を流通させるために十分な内径と板厚を有した鉄管によって構成されている。
<閉塞構造1の詳細>
図1に示すように、枝管残存部117は、上流から下流に向かって下っている水圧鉄管120の外周面上部から水圧鉄管120の中心軸方向とは直交する方向に延びており、水圧鉄管120の外周面にフランジ121を介して接合されている。便宜上、以下の説明では、枝管残存部117における水圧鉄管120側を内側とし、固定ブロック116の外表面116a側を外側という。
固定ブロック116内に残存した枝管残存部117を閉塞する閉塞構造1は、枝管残存部117における水圧鉄管120側の内側端部に配置された底板11を備えている。底板11は、枝管残存部117の内径と整合した円板形状の鋼板によって作製されており、底板11の内表面が水圧鉄管120の内周面と面一となるように配置されている。これにより、枝管残存部117内に空気溜まりが生じる不都合を抑制したり、高圧水の流れに底板11が曝される不都合を抑制している。
底板11の外表面であって枝管残存部117との境界(即ち、底板11の外周縁)にはシール材17を設けており、底板11と枝管残存部117との隙間を埋めている。シール材17は、例えば粘土状のシリコン樹脂であり、枝管残存部117と軸部材12との隙間に流動状態で充填されたモルタル13aが水圧鉄管120の内部空間へ漏出する不都合を抑制している。底板11の外表面の中心部には軸部材12の一端が接合されている。本実施形態における軸部材12は、鋼製の円形パイプで作製されており、溶接によって底板11に接合されている。軸部材12の他端は、固定ブロック116の外表面116aに止着されたアンカー取付座15(押さえ部材)の外表面よりも外側に突出している。このため、アンカー取付座15には、軸部材12を挿通するための挿通孔15aを設けている。
枝管残存部117と軸部材12との隙間、及び軸部材12の内側空間はモルタル13(13a、13b)によって埋められている。モルタル13は、流動状態で充填されて充填後に固化する。モルタル13が固化することにより、枝管残存部117と軸部材12とが一体化されるので圧縮強度を向上させることができ、枝管残存部117や軸部材12が空気に触れて劣化する不都合を抑制できる。
枝管残存部117の端部開口(固定ブロック116の外表面116a側に位置する外側開口)には蓋体14が取り付けられている。蓋体14は、円形の鋼板であって円形の挿通孔14dを同心上に空けたものであり、枝管残存部117と軸部材12とに跨がって接合されている。図7(c)に示すように、本実施形態における蓋体14は、水圧鉄管120の下流側に位置する下流側蓋体14aと水圧鉄管120の上流側に位置する上流側蓋体14cとを接合したものである。この蓋体14によって枝管残存部117の端部開口が塞がれてモルタル13aが封じ込められることから、外気や雨水の影響を受け難くなって枝管残存部117や軸部材12が劣化する不都合をより一層抑制できる。
図1に示すように、固定ブロック116の外表面116aには、アンカーボルト16によってアンカー取付座15を止着している。アンカー取付座15は、角を面取りした略正方形状の鋼板であり(図9参照)、面の中心部には軸部材12を挿通するための挿通孔15aを設けている。アンカー取付座15は、挿通孔15aに軸部材12を挿通した状態で固定ブロック116の外表面116aに止着されるため、枝管残存部117、及び蓋体14を外側から覆う。このため、アンカー取付座15は、高圧水を水圧鉄管120に流通させた時に、高圧水による押圧力に対する抵抗になる。従って、アンカー取付座15を固定ブロック116に止着することにより、高圧水の噴出を高いレベルで抑制できる。
<閉塞方法について>
次に、枝管残存部117の閉塞方法について説明する。図4(a)は枝管BPの切断箇所を説明する図、図4(b)は露出部分117′を切断した後の枝管残存部117を説明する図である。図5(a)乃至(c)は閉塞治具10を説明する図である。図6(a)乃至(c)は軸部材12の仮固定作業、及び下流側蓋体14aの接合作業を説明する図である。図7(a)乃至(c)は枝管残存部117と軸部材12との隙間にモルタル13aを充填する充填作業を説明する図である。図8はアンカー取付座15を固定ブロック116に止着した時の断面図、図9は軸部材12の余剰部分を切断した後に軸部材12内にモルタル13bを充填した時の斜視図である。
図4(a)に示すように、切断前の枝管BPは、中心軸CA2が水圧鉄管120の中心軸CA1と直交する方向に取り付けられており、一部分が固定ブロック116の外表面116aから外側に露出している。露出部分117′には閉止バルブ(図示せず)が設けられており、露出部分117′は閉止バルブによって閉止されている。
枝管残存部117の閉塞に先立ち、露出部分117′を固定ブロック116の外表面116aに沿って切断する。切断作業では、例えば、ガス切断機等の切断工具を用いて切断線CLに沿って枝管BPを切断し、露出部分117′を枝管残存部117から切り離す。これにより、図4(b)に示すように枝管残存部117が固定ブロック116内に残存する。
露出部分117′を枝管残存部117から切り離した後、枝管残存部117の全長L1を測定する。これは、底板11の内表面が水圧鉄管120の内周面と面一となるように、正確に位置決めをするためである。
次に、図5(a)に示す閉塞治具10を枝管残存部117内に挿入する。閉塞治具10は、枝管残存部117の内周形状と整合した円板形状の底板11と、一端が底板11の外表面に接合された軸部材12と、を備えている。底板11は、枝管残存部117の内周よりも僅かに小径な円形の鋼板である。軸部材12は、底板11よりも小径の鋼製円形パイプによって作製されており、底板11と同心となる位置に溶接されている。軸部材12を円形パイプによって作製したことにより、中実の棒状部材によって作製した時に比較して軽量化が図れるため閉塞作業の作業性が向上する。
閉塞治具10の全長L3は、枝管残存部117の全長L1よりも長く、予め定められた長さである。閉塞治具10を枝管残存部117よりも長くすることにより、閉塞治具10を枝管残存部117の内側端部に位置決めするときに、作業者は軸部材12の他端側(底板11が接合されていない側の端)を把持できるため、作業が容易になる。また、閉塞治具10の全長L3を予め定めておくことにより、軸部材12の枝管残存部117からの突出長さL4(図5(c)参照)に基づいて底板11の位置を把握できる。
図5(b)に示すように、底板11の外表面には外周縁に沿ってシール材17が設けられる。上述したように、シール材17は粘土状のシリコン樹脂であり、底板11の外表面における外周部分に沿って土手形状に盛られている。シール材17を盛る作業は、閉塞治具10を枝管残存部117内に挿入するよりも前に行われる。
図5(c)に示すように、閉塞治具10は、底板11を先頭にして枝管残存部117内に挿入され、軸部材12の枝管残存部117からの突出長さL4が予め定めた長さ、具体的には閉塞治具10の全長L3から枝管残存部117の全長L1を減じた長さになるまで挿入される。これにより、底板11は、内表面が水圧鉄管120の内周面と面一となるように配置される。
次に、図6(a)に示すように、閉塞治具10の軸部材12を仮固定する。
最初に、位置決め治具PJによって軸部材12の他端を枝管残存部117と同心上の位置に配置する。位置決め治具PJは、内周側に半円形の凹所14a2を形成した半円形鋼板14aと、半円形鋼板14aの表面に溶接され、一部が半円形鋼板14aの外周縁よりも突出した一対の掛止片14bと、を備えている。
半円形鋼板14aの外周14a1は枝管残存部117の内周面と整合された円弧形状である。また、半円形鋼板14aに形成した凹所14a2は、半円形鋼板14aの外周14a1と同心であって軸部材12の外周と整合された円弧形状である。なお、半円形鋼板14aは、後に下流側蓋体14a(図7(b)参照)として使用されることから、以下では下流側蓋体14aと読み替えて説明する。
下流側蓋体14aを枝管残存部117の端部開口に嵌め、各掛止片14bの突出部分を固定ブロック116の外表面116aに載せることにより、位置決め治具PJが枝管残存部117に掛止される。位置決め治具PJを掛止した時に下流側蓋体14aの凹所14a2は軸部材12の位置を示す。従って、下流側蓋体14aの凹所14a2に軸部材12を嵌めることにより、軸部材12が枝管残存部117と同心上の位置に配置される。
位置決め治具PJを用いて軸部材12の他端を位置決めした後、仮固定治具21を軸部材12の他端に溶接する。仮固定治具21は、下向きコ字状の鋼板によって作製された脚部21aと、脚部21aに溶接された縦長矩形の鋼板である接合板部21bと、を備えている。脚部21aの下端を固定ブロック116の外表面116aに当接させたまま、接合板部21bを軸部材12の他端に溶接することにより、軸部材12が仮固定治具21によって仮固定される。
次に、図6(b)に示すように、下流側蓋体14aを枝管残存部117と軸部材12とに跨がって接合する。
まず、図6(a)に示す位置決め治具PJを枝管残存部117の端部開口に嵌めたままスライドさせ、下流側蓋体14aを水圧鉄管120の下流側(図6(b)の位置)に配置する。
次に、下流側蓋体14aの外周縁14a1を枝管残存部117の端部に溶接し、下流側蓋体14aの凹所14a2を軸部材12に溶接する。下流側蓋体14aを枝管残存部117と軸部材12のそれぞれに溶接した後、各掛止片14bを下流側蓋体14aから切断する。
これにより、図6(b)及び(c)に示すように、枝管残存部117の端部開口における下流側部分が下流側蓋体14aによって塞がれる。下流側蓋体14aは、枝管残存部117と軸部材12との隙間に流動状態のモルタル13aを充填した時において、モルタル13aの漏出を抑制する。
次に、図7(a)及び(b)に示すように、枝管残存部117と軸部材12との隙間に流動状態のモルタル13aを充填する。モルタル13aの充填は、枝管残存部117の端部開口における上流側部分(下流側蓋体14aで塞いでいない部分)からスコップ等を用いて行う。
前述したように、枝管残存部117の端部開口に下流側蓋体14aを接合していることから、モルタル13aの漏出が抑制されて多くの量のモルタル13aを充填できる。なお、枝管残存部117の端部開口付近では、固めに練ったモルタル13aを詰めることにより、モルタル13aの漏出を抑制する。
図7(c)に示すように、モルタル13aを枝管残存部117の端部開口まで充填した後、端部開口の上流側部分に上流側蓋体14cを嵌め込む。上流側蓋体14cは、下流側蓋体14aと同じく、内周側に半円形の凹所を形成した半円形の鋼板によって作製されている。この上流側蓋体14cを、枝管残存部117と軸部材12と下流側蓋体14aのそれぞれに溶接する。
上流側蓋体14cを溶接することにより、枝管残存部117の端部開口が蓋体14によって塞がれ、枝管残存部117と軸部材12との隙間に充填されたモルタル13aが封じ込められる。
次に、図8に示すように、固定ブロック116の外表面116aにアンカー取付座15を止着する。アンカー取付座15は、角を面取りした略正方形状の鋼板であり、中心位置には軸部材12を挿通するための挿通孔15aを設けている。
アンカー取付座15の止着はアンカーボルト16によって行う。従って、固定ブロック116の外表面116a側にアンカーボルト16を取り付けた後、アンカー取付座15のねじ穴にアンカーボルト16のねじ軸を挿通し、アンカー取付座15を固定ブロック116の外表面116aに載置する。その後、アンカーボルト16にナットを螺合してアンカー取付座15を止着する。
アンカー取付座15を止着した後、図8に示す切断線CL2に沿って軸部材12の余剰部分を切断する。閉塞治具10は、切断線CL2に沿って切断することにより、図5(a)において符号L2で示す長さになる。軸部材12を切断した後、軸部材12の内側空間に流動状態のモルタル13bを充填することにより、図9に示すように、枝管残存部117が閉塞構造1によって閉塞される。軸部材12の内側空間に充填されたモルタル13bが固化することにより、軸部材12の圧縮強度を高めることができる。
モルタル13bの固化により、枝管残存部117の閉塞が完了する。このように、本実施形態の閉塞方法によれば、水圧鉄管120の外側から枝管残存部117を容易に閉塞することができる。
<変形例について>
前述の実施形態では、枝管BPが分岐する本管として水圧鉄管120を例示したが、水圧鉄管120に限定されない。例えば、比較的小規模、低落差の水力発電所であれば、水圧鉄管120に代えて、鉄筋コンクリート構造の鉄筋コンクリート管、FRP(強化プラスチック)管の内壁にモルタル層を形成したFRPM管、ポリエチレン製のポリエチレン管を用いてもよい。
また、本管に関し、水以外の高圧流体を流通させる管にも適用できる。例えば、発電用の高圧蒸気を流通させるための管にも適用できる。
前述の実施形態では、枝管残存部117の端部開口を蓋体14によって塞ぎ、アンカー取付座15によって蓋体14を覆っていたが、蓋体14を省略してもよく、アンカー取付座15を省略してもよい。
前述の実施形態では、固化体としてモルタル13を例示したが、モルタル13に代えてコンクリートを用いてもよい。
閉塞治具10の軸部材12に関し、鋼製の円形パイプを例示したが、軸部材12は円形パイプに限定されない。例えば、軸部材12を角パイプによって作製してもよいし、中実の棒状部材によって作製してもよい。なお、軸部材12を棒状部材によって作製した時には、モルタル13bは不要になる。
[本発明の実施態様例と作用、効果のまとめ]
<第一の実施態様>
本態様に係る枝管残存部117の閉塞構造1は、高圧水(高圧流体)が流通する水圧鉄管120(本管)と、水圧鉄管120から分岐した枝管BPと、枝管BPを水圧鉄管120に固定する固定ブロック116と、を備えた配管構造に適用され、枝管BPの露出部分117′を切断したことによって固定ブロック116内に残存した枝管残存部117を閉塞するものであって、枝管残存部117の内周形状と整合した形状を有し、枝管残存部117における水圧鉄管120側の端部に配置された底板11と、底板11に一端を接合され、枝管残存部117内に挿入される軸部材12と、枝管残存部117と軸部材12との隙間を埋めるモルタル13a(固化体)と、を備えたことを特徴とする。
本態様に係る閉塞構造1によれば、枝管残存部117と軸部材12との隙間をモルタル13aによって埋めているため、十分な圧縮強度を有している。これにより、水力発電機112の動力となる高圧水を水圧鉄管120に流通させた時に、高圧水による押圧力に耐えることができる。従って、枝管残存部117からの水の噴出を抑制でき、枝管残存部117の閉塞状態を長期間に亘って維持できる。
<第二の実施態様>
本態様に係る枝管残存部117の閉塞構造1は、枝管残存部117の固定ブロック116表面側の端部開口と軸部材12とに跨がって接合され、モルタル13aを隙間に封じ込める蓋体14を備えたことを特徴とする。
本態様に係る閉塞構造1によれば、蓋体14によってモルタル13aを枝管残存部117と軸部材12との隙間に封じ込めているので、枝管残存部117や軸部材12が劣化する不都合を抑制できる。
<第三の実施態様>
本態様に係る枝管残存部117の閉塞構造1は、固定ブロック116の外表面116aに止着されて枝管残存部117の少なくとも一部を覆うアンカー取付座15(押さえ部材)を備えたことを特徴とする。
本態様に係る閉塞構造1によれば、固定ブロック116の外表面116aに止着されたアンカー取付座15によって枝管残存部117を覆っているため、高圧水の噴出を高いレベルで抑制することができる。
<第四の実施態様>
本態様に係る枝管残存部117の閉塞構造1は、軸部材12はパイプ形状であり、軸部材12の内側空間を埋めるモルタル13b(他の固化体)を備えたことを特徴とする。
本態様に係る閉塞構造1によれば、軸部材12を軽量化できて取り扱いが容易になるとと共に、モルタル13bによって高い圧縮強度を得ることができる。
<第五の実施態様>
本態様に係る枝管残存部117の閉塞方法は、高圧水(高圧流体)が流通する水圧鉄管120(本管)と、水圧鉄管120から分岐した枝管BPと、枝管BPを水圧鉄管120に固定する固定ブロック116と、を備えた配管構造に適用され、枝管BPの露出部分117′を切断したことによって固定ブロック116内に残存した枝管残存部117を閉塞するものであって、枝管残存部117の内周形状と整合した形状を有した底板11、及び底板11に一端を接合した軸部材12を枝管残存部117内に挿入し、底板11を枝管残存部117における水圧鉄管120側の端部に配置するステップ(図5)と、枝管残存部117と軸部材12との隙間に流動状態のモルタル13a(固化体)を充填して固化させるステップ(図7)と、を行うことを特徴とする。
本態様に係る枝管残存部117の閉塞方法によれば、水圧鉄管120の外側からであっても枝管残存部117を容易に閉塞することができる。
1…閉塞構造、11…底板、12…軸部材、13(13a、13b)…モルタル、14…蓋体、14a…下流側蓋体(半円形鋼板)、14c…上流側蓋体、14d…挿通孔、15…アンカー取付座、15a…挿通孔、16…アンカーボルト、17…シール材、21…仮固定治具、21a…脚部、21b…接合板部、100…水力発電設備、110…水力発電所、112…水力発電機、116…固定ブロック、116a…固定ブロックの外表面、117…枝管残存部、120…水圧鉄管、BP…枝管、PJ…位置決め治具

Claims (6)

  1. 高圧流体が流通する本管と、前記本管から分岐した枝管と、前記枝管を前記本管に固定する固定ブロックと、を備えた配管構造に適用され、前記枝管の露出部分を切断したことによって前記固定ブロック内に残存した枝管残存部を閉塞する閉塞構造であって、
    前記枝管残存部の内周形状と整合した形状を有し、前記枝管残存部における前記本管側の端部に配置された底板と、
    前記底板に一端を接合され、前記枝管残存部内に挿入される軸部材と、
    前記枝管残存部と前記軸部材との隙間を埋める固化体と、
    前記枝管残存部の前記固定ブロック表面側の端部開口と前記軸部材とに跨がって接合され、前記固化体を前記隙間に封じ込める蓋体と、
    を備えたことを特徴とする枝管残存部の閉塞構造。
  2. 高圧流体が流通する本管と、前記本管から分岐した枝管と、前記枝管を前記本管に固定する固定ブロックと、を備えた配管構造に適用され、前記枝管の露出部分を切断したことによって前記固定ブロック内に残存した枝管残存部を閉塞する閉塞構造であって、
    前記枝管残存部の内周形状と整合した形状を有し、前記枝管残存部における前記本管側の端部に配置された底板と、
    前記底板に一端を接合され、前記枝管残存部内に挿入される軸部材と、
    前記枝管残存部と前記軸部材との隙間を埋める固化体と、
    前記固定ブロック表面に止着されて前記枝管残存部の少なくとも一部を覆う押さえ部材と、
    を備えたことを特徴とする枝管残存部の閉塞構造。
  3. 高圧流体が流通する本管と、前記本管から分岐した枝管と、前記枝管を前記本管に固定する固定ブロックと、を備えた配管構造に適用され、前記枝管の露出部分を切断したことによって前記固定ブロック内に残存した枝管残存部を閉塞する閉塞構造であって、
    前記枝管残存部の内周形状と整合した形状を有し、前記枝管残存部における前記本管側の端部に配置された底板と、
    前記底板に一端を接合され、前記枝管残存部内に挿入されるパイプ形状の軸部材と、
    前記枝管残存部と前記軸部材との隙間を埋める固化体と、
    前記軸部材の内側空間を埋める他の固化体と、
    を備えたことを特徴とする枝管残存部の閉塞構造。
  4. 高圧流体が流通する本管と、前記本管から分岐した枝管と、前記枝管を前記本管に固定する固定ブロックと、を備えた配管構造に適用され、前記枝管の露出部分を切断したことによって前記固定ブロック内に残存した枝管残存部を閉塞する閉塞方法であって、
    前記枝管残存部の内周形状と整合した形状を有した底板、及び前記底板に一端を接合した軸部材を前記枝管残存部内に挿入し、前記底板を前記枝管残存部における前記本管側の端部に配置するステップと、
    前記枝管残存部と前記軸部材との隙間に流動状態の固化体を充填して固化させるステップと、
    前記枝管残存部の前記固定ブロック表面側の端部開口と前記軸部材とに跨がって蓋体を接合し、前記固化体を前記隙間に封じ込めるステップと、
    を行うことを特徴とする枝管残存部の閉塞方法。
  5. 高圧流体が流通する本管と、前記本管から分岐した枝管と、前記枝管を前記本管に固定する固定ブロックと、を備えた配管構造に適用され、前記枝管の露出部分を切断したことによって前記固定ブロック内に残存した枝管残存部を閉塞する閉塞方法であって、
    前記枝管残存部の内周形状と整合した形状を有した底板、及び前記底板に一端を接合した軸部材を前記枝管残存部内に挿入し、前記底板を前記枝管残存部における前記本管側の端部に配置するステップと、
    前記枝管残存部と前記軸部材との隙間に流動状態の固化体を充填して固化させるステップと、
    前記枝管残存部の少なくとも一部を覆う押さえ部材を前記固定ブロック表面に止着するステップと、
    を行うことを特徴とする枝管残存部の閉塞方法。
  6. 高圧流体が流通する本管と、前記本管から分岐した枝管と、前記枝管を前記本管に固定する固定ブロックと、を備えた配管構造に適用され、前記枝管の露出部分を切断したことによって前記固定ブロック内に残存した枝管残存部を閉塞する閉塞方法であって、
    前記枝管残存部の内周形状と整合した形状を有した底板、及び前記底板に一端を接合したパイプ形状の軸部材を前記枝管残存部内に挿入し、前記底板を前記枝管残存部における前記本管側の端部に配置するステップと、
    前記枝管残存部と前記軸部材との隙間に流動状態の固化体を充填して固化させるステップと、
    前記軸部材の内側空間に流動状態の他の固化体を充填して固化させるステップと、
    を行うことを特徴とする枝管残存部の閉塞方法。
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