JP2017210960A - 水力発電設備 - Google Patents
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Abstract
【課題】傾斜地の地形及び河川の水流を利用して水力発電を効率よく且つ安全に行うことができる水力発電設備を提供する。【解決手段】傾斜地に設置構成され河川の水流を利用して発電を行う水力発電設備であって、傾斜地の高い側である高地部に河川の水流をせき止めるように設けられる堰体1と、高地部よりも低い側である低地部に設けられ水流によって駆動され回転する回転ユニット32と、回転ユニット32の回転により発電する発電ユニット33とを有する発電装置3と、堰体1でせき止めた水が流入して発電装置3の回転ユニット32に流れるように堰体1から発電装置3まで延伸する水路22を形成する導水管2と、導水管2から分岐して上方に延伸するように形成され、且つ、水路22と外部とを連通する開放口41を有し、該開放口41が傾斜地の高地部よりも低くない位置に位置するように形成されるサージタンク4と、を具える。【選択図】図1
Description
本発明は、発電設備に関し、詳しくは水力発電設備に関する。
水力発電は、石油や石炭を燃焼させてエネルギーを得る火力発電と比べて、資源消費及び廃棄物の発生が共に少なく、環境への負荷が比較的低く永続的に利用可能な発電方法である。例えば河川勾配が比較的急な傾斜地においては、水路式発電として、河川の上流側から取水し、水路によって発電装置まで水を導き、発電装置のタービンを水流の運動エネルギーによって駆動して電気エネルギーに変える。また水力発電設備としては、特許文献1に示されているような、河川の上流側から導水管に導入した水を垂直に落下させて発電機を駆動してから、その河川の勾配を利用して下流側から排出するものもある。
しかしながら、従来の水力発電設備では、特に山間部など河川において勾配が急な水域における水流の持つ運動エネルギーを存分に利用できているとは言えない。また、従来の水力発電設備を急流域に設置した場合、例えば発電装置の故障等のため導水管の水流が滞った際に、水撃作用で導水管が破損してしまう恐れもある。
そこで、本発明の目的は、傾斜地の地形及び河川の水流を利用して水力発電を効率よく且つ安全に行うことができる水力発電設備を提供することにある。
上記目的を達成するための手段として、本発明は、以下の水力発電設備を提供する。
即ち、河川のある傾斜地に設置構成され、前記河川の水流を利用して発電を行う水力発電設備であって、
前記傾斜地の高い側である高地部に前記河川の水流をせき止めるように設けられる堰体と、
前記傾斜地の前記高地部よりも低い側である低地部に設けられ、水流によって駆動され回転する回転ユニットと、前記回転ユニットの回転により発電する発電ユニットとを有する発電装置と、
前記堰体でせき止めた水が流入して前記発電装置の前記回転ユニットに流れるように前記堰体から前記発電装置まで延伸する水路を形成する導水管と、
前記堰体と前記発電装置との間で前記導水管から分岐して上方に延伸するように形成され、且つ、前記水路と外部とを連通する開放口を有し、該開放口が前記傾斜地の前記高地部よりも低くない位置に位置するように形成されるサージタンクと、
を具えることを特徴とする、水力発電設備を提供する。
即ち、河川のある傾斜地に設置構成され、前記河川の水流を利用して発電を行う水力発電設備であって、
前記傾斜地の高い側である高地部に前記河川の水流をせき止めるように設けられる堰体と、
前記傾斜地の前記高地部よりも低い側である低地部に設けられ、水流によって駆動され回転する回転ユニットと、前記回転ユニットの回転により発電する発電ユニットとを有する発電装置と、
前記堰体でせき止めた水が流入して前記発電装置の前記回転ユニットに流れるように前記堰体から前記発電装置まで延伸する水路を形成する導水管と、
前記堰体と前記発電装置との間で前記導水管から分岐して上方に延伸するように形成され、且つ、前記水路と外部とを連通する開放口を有し、該開放口が前記傾斜地の前記高地部よりも低くない位置に位置するように形成されるサージタンクと、
を具えることを特徴とする、水力発電設備を提供する。
上記手段によれば、傾斜地の高地部において堰体でせき止めた水を導水管で発電ユニットに導いてその水流を利用して発電を行うことができる。よって傾斜地の地形及び河川の水流を利用して水力発電を効率よく行うことができる。しかも、開放口が傾斜地の高地部よりも低くない位置に位置するように形成されたサージタンクが水路の途中に設けられているので、例えば発電ユニットの故障等で一時的に導水管内の圧力が高まっても、サージタンクにより圧力が逃がされる。よって導水管の破裂等を回避することができ、水力発電を安全に行うことができる。
以下、図面を参照しながら本発明の具体的な実施形態を説明する。
<第1の実施形態>
本発明に係る水力発電設備の第1の実施形態が、図1においては断面図で、図2においては平面図で示されている。
本発明に係る水力発電設備の第1の実施形態が、図1においては断面図で、図2においては平面図で示されている。
本発明に係る水力発電設備は、主に図1に示されているように、河川91が流れる傾斜地81に設置され、河川91の水流を利用して発電を行うものであり、河川91の水をせき止める堰体1と、水流により発電を行う発電装置3と、堰体1から水を発電装置3に流す導水管2と、発電装置3の異常などで導水管2の内圧が高まったときに水を逃がすためのサージタンク4と、発電装置3で用いた水を河川91に戻す放水路5とを具える。
(堰体1)
堰体1は、例えば山間部など傾斜地81における標高が高い側である高地部811に、河川91の上流側911における水流をせき止めるように設けられ、せき止めた水を溜める空間を高地部811の地形と共に形成する。堰体1の高さは、河川91の深さに応じて、1m〜30mが適宜である。
堰体1は、例えば山間部など傾斜地81における標高が高い側である高地部811に、河川91の上流側911における水流をせき止めるように設けられ、せき止めた水を溜める空間を高地部811の地形と共に形成する。堰体1の高さは、河川91の深さに応じて、1m〜30mが適宜である。
(発電装置3)
発電装置3は、河川91の上流側911よりも下流側912において、傾斜地81の高地部811から連続すると共に高地部811よりも低地部812に設置されている。発電装置3は、本実施形態では鉛直方向に延伸する所定の軸線Lに沿って延伸し、導水管2の堰体1側とは反対の末端側(後述する下流管部24)と連通するように配置される管状のタービンケーシング31と、タービンケーシング31内に配置される回転ユニット32と、回転ユニット32に連結される発電ユニット33とを有する。
発電装置3は、河川91の上流側911よりも下流側912において、傾斜地81の高地部811から連続すると共に高地部811よりも低地部812に設置されている。発電装置3は、本実施形態では鉛直方向に延伸する所定の軸線Lに沿って延伸し、導水管2の堰体1側とは反対の末端側(後述する下流管部24)と連通するように配置される管状のタービンケーシング31と、タービンケーシング31内に配置される回転ユニット32と、回転ユニット32に連結される発電ユニット33とを有する。
回転ユニット32は、タービンケーシング31内に上記軸線Lに沿って設けられた回転軸321と、回転軸321に同軸に設けられたタービン翼322とを有する。なお、本実施形態においてタービンケーシング31と回転ユニット32とは反動式の軸流タービンとして構成される。しかしこれに限らず、タービンケーシング31と回転ユニット32とは、フランシス式、斜流式や貫流式の反動式タービン、衝動式タービン、或いは台湾実用新案登録第M526625号明細書に記載のタービンとして構成されてもよい。
発電ユニット33は、回転軸321の末端に連結されていて、回転軸321の回転により発電する。発電ユニット33としては、タービンの回転により発電できるものであれば従来技術の各種発電機を用いることができる。
(導水管2)
導水管2は、堰体1でせき止めた水が流入して発電装置3のタービンケーシング31内に流れ込むように堰体1から発電装置3まで延伸する水路22を形成する。具体的には、導水管2は、堰体1が有する取水口と連通して堰体1でせき止めた水が流入する上流水路230を形成する上流管部23と、上流管部23と連通するように堰体1に近接して設けられ、上流水路230から流入した水を一旦貯留して沈砂を行うための貯水空間210を有する沈砂池21と、貯水空間210から水が流入して発電装置3のタービンケーシング31に流れる下流水路240を形成する下流管部24とを有する。
導水管2は、堰体1でせき止めた水が流入して発電装置3のタービンケーシング31内に流れ込むように堰体1から発電装置3まで延伸する水路22を形成する。具体的には、導水管2は、堰体1が有する取水口と連通して堰体1でせき止めた水が流入する上流水路230を形成する上流管部23と、上流管部23と連通するように堰体1に近接して設けられ、上流水路230から流入した水を一旦貯留して沈砂を行うための貯水空間210を有する沈砂池21と、貯水空間210から水が流入して発電装置3のタービンケーシング31に流れる下流水路240を形成する下流管部24とを有する。
沈砂池21は、上流管部23と連通して上流水路230から貯水空間210に水を導入する流入口212と、下流管部24と連通して貯水空間210から下流水路240に水を流出させる流出口213とを有する。本実施形態において、沈砂池21は、流入口212と流出口213のそれぞれの水流方向(即ち図1においては左右方向)と直交する方向における断面積が、貯水空間210の水流方向と直交する方向における断面積よりも小さくなるように形成されている。また、流入口212と流出口213とは、それぞれ貯水空間210の底部(即ち沈砂池21の池床)よりも高い位置に設けられ、且つ、平面図である図2に示されているように、水流方向から見て互いに重ならないようにずらして設けられている。沈砂池21が上述のように構成されることにより、水が流入口212から貯水空間210に流入した時に水流が緩まるので、流入した水に含まれる砂等の不純物が貯水空間210の底部に沈降する。
なお、導水管2の上流管部23及び下流管部24は、例えば圧力配管用鋼管を用いることができるが、これに限らず、ガラス繊維強化プラスチック、炭素繊維強化プラスチック等の複合材料、コンクリート、セラミック等で構成される圧力管を用いることができる。また、本実施形態においては、図1に示されているように、下流管部24は、水を勢いよく流すために、勾配が河川91の川床の勾配よりもより急になるように配置されており、更に、下流管部24の発電装置3に近い側の部分が、河川91の川床における地中に埋設されている。このように導水管2の一部が埋設されることで、導水管2の埋設部分に土圧が外圧として加わり導水管2が内圧により押し広げられる作用と対抗するので、導水管2が内圧で破損することを防ぐことができる。また上述のように導水管2の一部が地中に埋設されることにより、河川91に増水が起きても例えば川床の石が流されて導水管2に当たることを防ぐことができる。
(サージタンク4)
サージタンク4は、堰体1と発電装置3との間で導水管2の下流管部24から分岐して上方に延伸するように形成され、且つ、水路22と外部とを連通する開放口41を有する。開放口41はサージタンク4において傾斜地81の高地部811よりも低くない位置に位置するように形成される。
サージタンク4は、堰体1と発電装置3との間で導水管2の下流管部24から分岐して上方に延伸するように形成され、且つ、水路22と外部とを連通する開放口41を有する。開放口41はサージタンク4において傾斜地81の高地部811よりも低くない位置に位置するように形成される。
本実施形態においては上述のように、導水管2の下流管部24の発電装置3に近い側の部分が河川91の川床における地中に埋設されているので、サージタンク4は、導水管2の下流管部24における発電装置3に近接した箇所から上方に分岐して、即ち川床の地中から突き出て且つ先端が沈砂池21の流出口213よりも高くなるまで延伸し、開放口41はその先端に形成されている。
サージタンク4を上述のように具えることにより、例えば回転ユニット32が故障してタービンケーシング31における水流が滞ったり、発電装置3の修理のためにタービンケーシング31における水流が止められたりして、導水管2の水流が急停止されることにより瞬間的に導水管2の内圧が高まっても、導水管2の水をサージタンク4に逃がして開放口41より排出することができるので、導水管2の内圧を下げることができ、いわゆる水撃作用の発生を防ぐことができる。
(放水路5)
放水路5は、タービンケーシング31内に流入してタービン翼322を通過した水を河川91の下流側912に排出するためのものであり、図1に示されているようにタービンケーシング31の下端からほぼ水平に河川91まで延伸するよう形成されている。
放水路5は、タービンケーシング31内に流入してタービン翼322を通過した水を河川91の下流側912に排出するためのものであり、図1に示されているようにタービンケーシング31の下端からほぼ水平に河川91まで延伸するよう形成されている。
本実施形態において、放水路5は、河川91の川床における地中に埋設された管で構成されているが、これに限らず、暗渠として構成してもよい。
以下、上述の構成を具えた本発明に係る水力発電設備によって、河川91の水流を利用して発電を行う過程を説明する。
堰体1でせき止められた水は、堰体1に設けられている取水口を経由して上流水路230に流入し、流入口212を経由して沈砂池21の貯水空間210に流入する。貯水空間210に流入した水は一旦貯められて沈砂が行われる。なお、堰体1で水をせき止めらた際にも多少の沈砂がなされるので、河川91の水質によっては、沈砂池21を設けなくてもよい。
沈砂が行われて不純物が減少した水は流出口213を経由して下流水路240に流入し、更に発電装置3のタービンケーシング31内に流入する。タービンケーシング31内に流入した水によりタービン翼322が回転され、これに連動して回転軸321も回転し、発電ユニット33において回転軸321の運動エネルギーが電気エネルギーに変換される。そして、タービンケーシング31を通過した水は放水路5を経由して再び河川91に戻される。
また、上述の過程において、発電ユニット3の異常などで導水管2の水流が急に止められた場合には、導水管2から分岐するサージタンク4により水圧が逃がされる。
以上のように、本発明に係る水力発電設備によれば、傾斜地の地形及び河川の水流を利用して水力発電を効率よく行えるだけでなく、且つ水撃作用による事故を軽減して安全に発電することができる。
<第2の実施形態>
本発明に係る水力発電設備の第2の実施形態が、図3において平面図で示されている。第1の実施形態と同様であるが、導水管2の構成が異なっており、具体的には、導水管2は、堰体1と沈砂池21とを連通する上流管部23と、沈砂池21と発電装置3を連通する下流管部24とをそれぞれ2本ずつ有する。
本発明に係る水力発電設備の第2の実施形態が、図3において平面図で示されている。第1の実施形態と同様であるが、導水管2の構成が異なっており、具体的には、導水管2は、堰体1と沈砂池21とを連通する上流管部23と、沈砂池21と発電装置3を連通する下流管部24とをそれぞれ2本ずつ有する。
2本の上流管部23は、堰体1において異なる位置に設けられた2つの取水口と沈砂池21において異なる位置に設けられた2つの流入口212をそれぞれ連通するように設けられている。
2本の下流管部24は、沈砂池21において異なる位置に設けられた2つの流出口212から延伸してから合流して1本となり発電装置3のタービンケーシング31に繋がる。なお、本実施形態においてサージタンク4は2本の下流管部24が合流して1本となった箇所から分岐している。
上記のように導水管2が上流管部23と下流管部24とをそれぞれ2本有することにより、より多くの水量を河川91から分流して発電装置3に導くことができる。
なお、上流管部23と下流管部24との本数は2本に限らず、河川91の規模に応じてより多くの本数を設けることも可能である。
<第1及び第2の実施形態を複数組み合わせて用いる例>
図4及び図5には、上述の第1及び第2の実施形態における水力発電設備を、傾斜地81の河川91において直列状に及び並列状に複数組み合わせて用いる実施例が示されている。なお、図4及び図5における符号6は各水力発電設備を示す。
図4及び図5には、上述の第1及び第2の実施形態における水力発電設備を、傾斜地81の河川91において直列状に及び並列状に複数組み合わせて用いる実施例が示されている。なお、図4及び図5における符号6は各水力発電設備を示す。
傾斜地81は、当実施例において説明の便宜のため図4に示されているように、標高が高い側から上段82、中段83、下段84とに分けられる。また河川91も、上段82を流れる部分である上段部92、中段83を流れる部分であって上段部92の下流側から連続する中段部93、下段84を流れる部分であって中段部93の下流側から連続する下段部94とに分けられる。
水力発電設備6は当実施例において図5から見て取れるように、河川91の上段部92に対応して1つ、中段部93に対応して2つ、下段部94に対応して2つの計5つ設けられる。そして、中段部93における2つの水力発電設備6、下段部94における2つの水力発電設備6はそれぞれ1つの堰体1を共有するように配置構成され、また、下段部94における2つの水力発電設備6の内の1つとして上記第2の実施形態の水力発電設備6が用いられ、それ以外の4つの水力発電設備6として上記第1の実施形態の水力発電設備6が用いられる。
上述のように構成することにより、上段部92の水力発電設備6で発電に用いた水が排出された後に中段部93における2つの水力発電設備6の堰体1でせき止められ再び中段部93における2つの水力発電設備6での発電に用いられ、中段部93における2つの水力発電設備6での発電に用いられた水が排出された後に更に下段部94における2つの水力発電設備6の堰体1でせき止められ再び下段部94における2つの水力発電設備6での発電に用いられてから、河川91に戻される。
一般に河川は下流側に向かうほど流量が増える。これに対応して、本発明に係る水力発電設備は、当実施例のように河川91における流量の変化に応じて上流側から下流側に直列的に且つ並列的に複数設置することが可能である。これにより、傾斜地の地形及び河川の水流をより効率的に利用して水力発電を行うことができる。更に、河川91の分岐に応じても、本流や支流に本発明に係る水力発電設備を複数設けることで、1本の河川91の流域全体の水流を利用して水力発電を行えるようになる。
なお、上記実施例は具体例に過ぎない。例えば、河川91を幾つの段に分けてそれぞれの段に水力発電設備6を幾つ設けるかは、実際の応用において適宜調整することが可能である。
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
本発明は、特に山間部、丘陵部など勾配が急な河川が流れる傾斜地において、その河川の水流を利用して発電するための水力発電設備として有用である。
1 堰体
2 導水管
21 沈砂池
210 貯水空間
212 流入口
213 流出口
22 水路
23 上流管部
230 上流水路
24 下流管部
240 下流水路
3 発電装置
31 タービンケーシング
32 回転ユニット
321 回転軸
322 タービン翼
33 発電ユニット
4 サージタンク
41 開放口
5 放水路
6 水力発電設備
81 傾斜地
82 上段
83 中段
84 下段
811 高地部
812 低地部
91 河川
911 上流側
912 下流側
92 上段部
93 中段部
94 下段部
2 導水管
21 沈砂池
210 貯水空間
212 流入口
213 流出口
22 水路
23 上流管部
230 上流水路
24 下流管部
240 下流水路
3 発電装置
31 タービンケーシング
32 回転ユニット
321 回転軸
322 タービン翼
33 発電ユニット
4 サージタンク
41 開放口
5 放水路
6 水力発電設備
81 傾斜地
82 上段
83 中段
84 下段
811 高地部
812 低地部
91 河川
911 上流側
912 下流側
92 上段部
93 中段部
94 下段部
Claims (8)
- 傾斜地に設置され、前記傾斜地における河川の水流を利用して発電を行う水力発電設備であって、
前記傾斜地の高い側である高地部に前記河川の水流をせき止めるように設けられる堰体と、
前記傾斜地の前記高地部よりも低い側である低地部に設けられ、水流によって駆動され回転する回転ユニットと、前記回転ユニットの回転により発電する発電ユニットとを有する発電装置と、
前記堰体でせき止められた水が流入して前記発電装置の前記回転ユニットに流れるように前記堰体から前記発電装置まで延伸する水路を形成する導水管と、
前記堰体と前記発電装置との間で前記導水管から分岐して上方に延伸するように形成され、且つ、前記水路と外部とを連通する開放口を有し、該開放口が前記傾斜地の前記高地部よりも低くない位置に位置するように形成されるサージタンクと、
を具えることを特徴とする、水力発電設備。 - 前記導水管は、前記水路に沈砂池が設けられ、前記水路に流入した水が該沈砂池を経由してから前記発電装置の前記回転ユニットに流れるように構成される、請求項1に記載の水力発電設備。
- 前記沈砂池は流入した水を貯めておいて沈砂を行う貯水空間を有し、
前記導水管は、前記堰体でせき止められた水が流入して前記貯水空間に流れるように形成される上流管部と、前記貯水空間から水が流入して前記発電装置の前記回転ユニットに流れるように形成される下流管部とを有し、
前記沈砂池において前記上流管部と連通する流入口と、前記下流管部と連通する流出口とは、それぞれの水流方向と直交する方向における断面積が前記貯水空間の水流方向と直交する方向における断面積より小さく、且つ前記貯水空間の底部よりも高い位置に設けられる、請求項2に記載の水力発電設備。 - 前記沈砂池は前記堰体に近接するように設けられ、前記サージタンクは前記発電装置に近接するように設けられる、請求項3に記載の水力発電設備。
- 前記導水管は複数の前記上流管部と複数の前記下流管部とを有する、請求項4に記載の水力発電設備。
- 前記下流管部は少なくともその一部が地中に埋設される、請求項4または請求項5に記載の水力発電設備。
- 前記発電装置は、所定の軸線に沿って延伸し、且つ、前記導水管の前記下流管部と連通して前記貯水空間からの水を受けることができるよう設置された管状のタービンケーシングを更に有し、
前記回転ユニットは、前記タービンケーシング内に前記軸線に沿って設けられた回転軸と、前記回転軸に同軸に設けられたタービン翼とを有し、前記発電ユニットは前記回転軸に連結されており、
前記水路を経由して前記タービンケーシング内に流入した水によって前記タービン翼及び前記回転軸が回転する、請求項4に記載の水力発電設備。 - 前記タービンケーシング内に流入して前記タービン翼を通過した水を前記河川の前記堰体が設けられた側よりも下流側に排出する放水路を更に具える、請求項7に記載の水力発電設備。
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