JP2003097786A - パイプラインの補修方法、並びにこれに使用する補修バンド及び密閉手段 - Google Patents

パイプラインの補修方法、並びにこれに使用する補修バンド及び密閉手段

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満裕 山田
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輝明 藤巻
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篤史 中村
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寛 足立
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パイプラインの分岐部を補修するに当たり、
パイプラインを流れる流体を停止させることなく、ま
た、バイパスラインを別途設置することなく、効率よく
しかも低廉なコストで補修する。 【解決手段】 パイプラインの分岐部に補修バンドを被
覆させるパイプラインの補修方法であって、前記補修バ
ンド3を周方向に少なくとも2つに分割されたバンドピ
ース4,8で構成し、その1つには、分岐パイプライン
2をその内部に挿入可能な分岐管6が形成され、分岐パ
イプライン2を挿入させて、前記分岐管6の形成された
バンドピース4をパイプライン1の外周に被せると共
に、他のバンドピース8をパイプライン1の外周におけ
る残りの部分に被せ、これらバンドピース4,8をパイ
プライン1の外周で相互に溶接して前記補修バンド3を
形成させ、この補修バンド3でパイプライン1,2の外
周を被覆する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガス管や水道管等
のパイプラインにおいて、分岐部の補修を行うパイプラ
インの補修方法、並びにこれに使用する補修バンド及び
密閉手段に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ガス管や水道管等のパイプライ
ンにできた腐食等の欠陥を補修する場合、溶接の肉盛
り、いわゆるパチ当て等の補修方法の他、補修部分の外
周に補修用のバンドを被覆する方法が採用されている。
しかしながら溶接の肉盛りやパチ当ては応急処置として
は有効であるが恒久的な補修としては不向きである。一
方、補修用のバンドをパイプラインの外周部に被覆する
方法は、補修の対象がストレート管である場合には極め
て有効な手段であるが、分岐部を補修するには補修バン
ドを被せることができず、採用することが困難である。
【0003】このため、分岐部を恒久的に補修する場
合、分岐部を含めてその近傍のパイプラインを所定長さ
切断撤去し、撤去された部分に新たな配管を挿入し、こ
の配管を既設のパイプラインに溶接する補修方法が一般
的に行われていた。この補修を行う場合、作業用のスペ
ースを確保するために補修箇所の周囲に作業用の坑を掘
削する必要があった。また、補修を行うに当たり、内部
を流れる流体が大気に放出されないように、流体を一旦
停止したり、補修部分を回避するバイパスラインを設け
て行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、作業スペース
を確保するために、補修部分の周囲に作業用の坑を掘削
していたのでは、その分の手間がかかり、補修の効率を
低下させるだけでなく、補修にかかる費用の向上を招い
てしまう。
【0005】また、ガスや水道水等の内部を流れる流体
を一時的に停止する場合、周囲の住居に与える影響を考
慮し、ガスや水道水の需要の少ない深夜に補修作業を行
う必要があるばかりか、作業に要する時間にも制約がっ
た。ガスや水道水を停止するには、補修箇所の周囲に設
置された数カ所のステーションに存するバルブを閉める
必要があり、この作業にも費用がかかってしまう。
【0006】一方、ガスや水道水の停止による影響を極
力抑えるために、バイパスラインを設けると、その分の
費用が発生すると共に、作業に要する時間もかかってし
まう。例えば、ガス管のガバナ設置部に形成された分岐
部を補修する場合、分岐部よりやや上流側に設けられた
プラグ部からバイパスラインを設けるため、分岐部の近
傍のみならず、分岐部からプラグ部までを掘削しなけれ
ならず、コストアップと作業時間の長期化を招いてい
た。
【0007】そこで、本発明では、分岐部を補修するに
当たり、パイプラインを流れる流体を停止させることな
く、また、バイパスラインを別途設置することなく、効
率よくしかも低廉なコストでパイプラインの分岐部を補
修することが出来るパイプラインの補修方法、並びにこ
れに使用する補修バンド及び密閉手段を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するために、一のパイプラインから他のパイプライン
が延びる分岐部に補修バンドを被覆させて補修するパイ
プラインの補修方法であって、前記補修バンドは、周方
向に少なくとも2つに分割されたバンドピースから構成
され、このバンドピースの1つには、前記他のパイプラ
インをその内部に挿入可能な分岐管が形成されており、
この分岐管に前記他のパイプラインを挿入させて、前記
分岐管の形成されたバンドピースを前記一のパイプライ
ンの外周に被せると共に、前記補修バンドを構成する他
のバンドピースを前記一のパイプラインの外周における
残りの部分に被せ、これらバンドピースを前記一のパイ
プラインの外周で相互に溶接して前記補修バンドを形成
させて、この補修バンドで前記一のパイプラインの外周
を被覆するパイプラインの補修方法を採用した。
【0009】本発明によれば、補修バンドを構成するバ
ンドピースの1つに分岐管を設け、その内部に上記他の
パイプラインを挿入させる構成を採用している。これに
より、分岐部においても、欠陥の形成されたパイプライ
ンを入れ取り替えすることなく、補修バンドを被覆して
補修を行うことを可能にしている。このため、補修作業
の効率化を図ることができる。
【0010】また、分岐部全体を補修バンドで被覆する
ので、補修後の信頼性が高く、恒久的な補修を行うこと
ができる。
【0011】また、本発明では上記パイプラインの補修
方法において、前記他のパイプラインを前記分岐部の近
傍から所定長さ除去し、次いで、前記他のパイプライン
からの流体漏れを防止するシール手段を介して、前記他
のパイプラインから密閉手段を挿入し、前記一のパイプ
ラインから前記他のパイプラインの分岐する部分を密閉
し、その後に前記補修バンドで前記分岐部を被覆するこ
とを特徴とする。
【0012】本発明によれば、一のパイプラインから他
のパイプラインの分岐する部分を密閉手段で密閉するの
で、前記一のパイプラインが除去された後であっても、
一のパイプラインを流れる流体が分岐部分から放出され
ることがない。このため、パイプラインに流体を流した
ままの状態で補修作業を行うことができる。例えば、補
修対象がガス管である場合、従来であれば、補修部分の
周囲のすべてのガバナステーションを操作して供給量を
確保、又はガスをストップする必要があった。本発明で
はかかる作業を行う必要がないため、作業に要する時間
を短縮するだけでなく、ガバナステーションの作業者の
人件費等を削減できる。
【0013】また、パイプラインを流れる流体を停止し
ないで補修を行うので、別途バイパスラインを仮設する
必要がない。これにより、補修時間の短縮、コストの削
減を図ることができる。
【0014】さらには、本発明では上記パイプラインの
補修方法において、前記他のパイプラインには、当該他
のパイプラインを開閉せしめる開閉バルブが取り付けら
れており、当該他のパイプラインは、この開閉バルブの
位置から所定長さ除去され、次いで、前記開閉バルブの
内部を貫通可能な第1の密閉手段を前記シール手段を介
して前記分岐部に挿入して、前記一のパイプラインから
前記他のパイプラインの分岐する部分を密閉し、次い
で、前記開閉バルブを前記他のパイプラインの根元部分
から取り去り、この部分に仮設バルブを取り付け、次い
で、前記仮設バルブに前記シール手段を取り付けて、流
体漏れを防止しながら前記第1の密閉手段を取り外し、
その後に前記仮設バルブを閉状態とし、次いで、前記仮
設バルブにシール手段を取り付けた後にこの仮設バルブ
を開状態として、前記仮設バルブの内部を貫通可能な第
2の密閉手段を前記シール手段を介して前記分岐部に挿
入して、前記一のパイプラインから前記他のパイプライ
ンの分岐する部分を密閉し、そして、前記仮設バルブを
取り外した後に前記補修バンドで前記分岐部を被覆する
ことを特徴とする。
【0015】例えば、ガバナステーションの近傍では、
ガス管に本管とバイパス管との分岐部が形成されてい
る。バイパス管には、一般に、分岐部の直近に開閉バル
ブが設けられている。この開閉バルブが、一般に使用さ
れている高圧コックのように、内部通路の径が小さい場
合に、本発明は極めて有用である。
【0016】すなわち、補修バンドを分岐部に被覆させ
る溶接作業を行うために本来使用する第2の密閉手段を
挿入することができるよう、内部通路の径が小さい既設
開閉バルブを内部通路の径が大きい仮設バルブに置き換
えている。かかる作業を行うことで、チーズストッパ等
の第2の密閉手段を挿入させることができる。これによ
り、チーズストッパ等の第2の密閉手段を挿入させるこ
とができないような、バルブが接続された分岐部であっ
ても、流体を外部に放出させることなく補修作業を行う
ことができる。
【0017】なお、既設の開閉バルブを取り外す場合に
も、パラソルストッパ等の第1の密閉手段を使用するの
で、一のパイプラインを流れる流体を外部に放出するこ
とはない。
【0018】また、本発明では上記パイプラインの補修
方法において、前記他のパイプラインには、前記開閉バ
ルブ並びに前記仮設バルブを取り付ける取り付けフラン
ジが設けられており、前記第2の密閉手段で前記一のパ
イプラインから前記他のパイプラインの分岐する部分を
密閉した後に、前記取り付けフランジを他のパイプライ
ンから切断し、その後に、前記補修バンドで前記分岐部
を被覆することを特徴とする。
【0019】本発明によれば、前記他のパイプラインに
形成されたフランジを切断するので、補修バンドの分岐
管の内径を大きく設けることなく、その内部に他のパイ
プラインを収容できる。
【0020】また、本発明では上記パイプラインの補修
方法において、前記取り付けフランジを切断後に、前記
他のパイプラインの切断口に放散手段を取り付け、この
放散手段の内部に不燃ガスを供給し、その後に、前記補
修バンドで前記分岐部を被覆することを特徴とする。
【0021】上述したように、本発明では一のパイプラ
インを流れる流体を停止することなく補修作業が行われ
る。補修の最中は、分岐部分が密閉手段によって密閉さ
れているので、流体は外部に放出されることが防止され
ているが、完全に流体の漏れを防止しきれないこともあ
り得る。補修の対象がガス管である場合、ガス漏れが生
じると、ガスにより作業者が中毒を起こすおそれがある
ばかりか、補修バンドを分岐部に被覆する溶接が行われ
ていると、引火のおそれがある。
【0022】本発明によれば、たとえガス漏れが生じて
いても、放散ホース等の放散手段が作業者から離れた位
置でガスを放出させるので、作業者を保護することがで
きる。また、放散ホースの内部に窒素ガスなどのガスを
注入することで、漏れだしたガスが空気と混合すること
を防止し、引火することを防止する。
【0023】また、本発明では上記課題を解決するため
に、一のパイプラインから他のパイプラインが延びる分
岐部を被覆してこの分岐部を補修するパイプラインの補
修バンドであって、周方向に少なくとも2つに分割さ
れ、相互に溶接されて前記一のパイプラインの外周を被
覆するバンドピースから構成され、このバンドピースの
1つには、前記他のパイプラインをその内部に挿入可能
な分岐管が形成されたパイプラインの補修バンドを採用
した。
【0024】本発明によれば、補修バンドを構成するバ
ンドピースの1つに分岐管を設け、その内部に上記他の
パイプラインを挿入させる構成を採用している。これに
より、分岐部においても、欠陥の形成されたパイプライ
ンを入れ取り替えすることなく、補修バンドを被覆して
補修を行うことを可能にしている。このため、補修作業
の効率化を図ることができる。
【0025】なお、前記分岐管の先端にバルブ取付用フ
ランジを形成すれば、補修後、他のパイプライン側にお
いて、補修バンドに直接開閉バルブを取り付けることが
できる。
【0026】そして、本発明では上記課題を解決するた
めに、軸方向への伸縮に伴いその外径が変化され、その
外径を拡大せしめてパイプラインの開口部を密閉する密
閉部と、この密閉部を軸方向に伸縮させて該密閉部の外
径を変化せしめるハンドルとを備え、前記密閉部の先端
には、この密閉部を前記パイプラインの開口部に対応す
る箇所に位置させる位置決め手段が設けられている密閉
手段を採用した。
【0027】一のパイプラインから他のパイプラインが
分岐する部分を密閉するに当たり、分岐する部分は外部
から見ることができない。発明によれば、分岐する部分
に密閉手段の密閉部を確実に位置合わせすることがで
き、内部を流れる流体の漏れを効果的に防止する。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。
【0029】図1は、本発明の一実施形態にかかるパイ
プラインの補修方法により一のパイプラインであるガス
管の本管1から、他のパイプラインである支管2が延び
ている分岐部の補修を行う様子を示している。本管1に
は、分岐部の近傍に欠陥17が形成されており、この欠
陥17を本発明の一実施形態にかかる補修バンド3を使
用して補修が行われている。このパイプラインの補修方
法は、欠陥17を含めて分岐部全体を補修バンド3で被
覆する補修方法であり、本管1を流れるガスの流れを遮
断することなく補修が行われる。
【0030】この補修方法では、本管1の欠陥17部分
の近傍と、この本管1との付け根から所定長さの部分の
支管2とを含めた分岐部全体が補修バンド3に被覆され
るように溶接されて、欠陥17部分の補修が行われる。
支管2は、本管1との付け根から所定の長さ離れた位置
で切断されており、その切断口に放散手段としての放散
ホース30が被せられている。この放散ホース30は後
にその詳細を説明するように、本管1を流れるガスが引
火することを防止すると共に、作業者が本管1内を流れ
るガスから保護する役割を果たしている。また、支管2
の切断口からは密閉手段としてのチーズストッパ20が
挿入され、本管1から支管2が分岐する部分の内部がこ
のチーズストッパ20により密閉されている。これによ
り、本管1を流れるガスを大気に放出させることなく補
修作業を行えるようにしている。
【0031】図2〜図4はこの補修方法で使用される補
修バンド3の詳細を示している。補修バンド3は、略円
筒状の部材が周方向に分割された2つのバンドピース
4,8から構成され、補修部分である本管1の外周に被
覆することが出来るように形成されている。
【0032】一方のバンドピース4は、本管1の外周面
に被覆させる本体部5と、その側面から半径方向外側に
延びる分岐管6とから構成されている。本体部5は、そ
の横断面の形状が円弧状に形成されており、補修の際、
他方のバンドピース8と側縁同士が溶接されて本管1の
外周面を被覆する。分岐管6は、その内部に支管2を挿
入させるべく空洞状に形成されており、その内部が本体
部5の内周側と連通している。また、分岐管6の先端に
は、その半径方向外側に張り出すフランジ7が形成され
ている。このフランジ7は、後に説明するように、支管
2内のガスの流れを許可又は停止させる開閉バルブを取
り付けるためのものであり、バルブ取り付け用のボルト
孔7a…7aが周方向の4箇所に形成されている。
【0033】他方のバンドピース8は、円筒体の半割れ
をなすような形状をしており、その横断面の形状が円弧
状に形成されている。このバンドピース8には、図3に
示すように、その下部に内外を貫通する貫通孔が形成さ
れており、この貫通孔がプラグ9により閉塞されてい
る。
【0034】この2つのバンドピース4,8には、分岐
部を被覆する際の合わせ部となる各部材の側縁5a,8
aに開先3aが形成されており、この開先3aが溶接さ
れて、2つのバンドピース4,8から1つ補修バンド3
が構成される。開先3aは、補修バンド3の外周側が末
広がりとなるように形成されており、補修バンド3の外
周からこれら2つのバンドピース4,8が溶接される。
【0035】図5は、補修の際に、支管2の切断口から
挿入されるチーズストッパ20を示している。このチー
ズストッパ20は、軸方向の中央部が半径方向外側に膨
らむように形成された、縦断面の形状が楕円状の密閉部
21と、密閉部21を軸方向に伸縮させるハンドル22
と、密閉部21の先端に取り付けられた棒状の位置決め
部材25とから構成されている。密閉部21はその前後
が円盤状の部材26,27により挟み込まれており、こ
れら部材26,27の間で伸縮される。一方、ハンドル
22は棒状の回転軸23と回転軸23の後端に取り付け
られた把持部24とから構成されており、回転軸23の
先端が密閉部21の後端側に設けられた円盤状の部材2
7に取り付けられている。ハンドル22は、把持部24
で回転軸23を回転させて、この回転を円盤状の伝達さ
せることで密閉部21を軸方向に伸縮させている。
【0036】ハンドル22により伸縮される密閉部21
は、ゴム部材で形成されており、軸方向に収縮されると
軸方向の中央部が半径方向外側に拡大され、反対に、軸
方向に延伸されると、その中間部分が半径方向に縮小さ
れる。このように、構成されたチーズストッパ20は、
本管1と支管2との分岐部の内面を密閉する際、図5
(a)に示すように軸方向に延伸され、その中間部が縮
小された状態で支管2の切断口から挿入され、密閉部2
1が分岐部分に位置合わせされる。分岐部分への位置決
めを行う際には、先端に取り付けられた位置決め部材2
5を使用して行われる。この位置決め部材25の使用方
法の詳細は後に説明する。そして、図5(b)に示すよ
うに、分岐部分にて軸方向に収縮され、その中間部分が
半径方向外側に拡大されて、分岐部分を密閉する。
【0037】以上に説明した補修方法によりガス管のガ
バナボックス10の近傍に設けられた分岐部を補修する
手順を以下に説明する。図6は補修の対象となる分岐部
をその近傍に有するガバナボックス10の周辺を示し、
図7は、補修作業のフローチャートを示している。そし
て、図8〜図21は、各工程毎に補修作業の詳細を示し
た図である。
【0038】図6に示すように、ガス管の本管1は地山
GLから鉛直に地上まで延び、地表から所定の高さの位
置にて直角に湾曲し、その先方が水平に延びている。そ
して、その先端が、ガバナボックス10の手前側に設置
された筒状のフィルタ11まで到達している。このフィ
ルタ11は内部を流れるガスに含まれる不純物を濾過す
る装置であり、ガバナボックス10へ不純物のないガス
を供給している。
【0039】また、本管1の鉛直に延びる部分には、地
表からやや上の位置に管径の細い支管2としてのバイパ
ス管2が連通されている。このバイパス管2は、本管1
と平行をなすようにして地山GLから地上に向けて鉛直
に延びており、その上端部分が直角に湾曲し、その先方
が水平に延びるようにして本管1に向けられている。そ
して、その先端が本管1に接続され、本管1からその側
方へバイパス管2が分岐する分岐部を形成している。な
お、バイパス管2の水平に延びる部分には、高圧コック
13が設けられている。この高圧コック13は、本管1
に流れるガスがバイパス管2へ流れ込むことを許可又は
停止するための開閉バルブである。
【0040】バイパス管2には水平に延びる部分に不連
続となる部分があり、この不連続部分の両端にはバイパ
ス管2の半径方向外側に張り出すフランジ2a,2bが
形成されている。一方、高圧コック13にはその前後に
延びる配管14,14が設けられ、各配管14,14の
先端部にも同様に配管の半径方向外側に張り出すフラン
ジ14a,14aが形成されている。高圧コック13は
その前後に設けられた配管14,14のフランジ14
a,14aが、バイパス管2の不連続部に形成されたフ
ランジ2a,2bにボルト締めされてバイパス管2に取
り付けられている。
【0041】以下に説明する補修の手順は、ガバナボッ
クス10と以上のようにして連結されたガス管におい
て、本管1とバイパス管2との分岐部に腐食による欠陥
17が存在する場合、この欠陥17を補修するものであ
る。なお、各工程の説明において、かっこ書きで示す符
号は図7のフローチャートに示したステップ番号を表し
ている。
【0042】まず、補修に当たり、安全のため本管1を
流れるガスの圧力を減圧させる(S1)。また、高圧コ
ック13が閉じられ、本管1の内部を流れるガスがバイ
パス管2へ流れ込むことを阻止する(S2)。次いで、
作業域を確保するために、バイパス管2が所定の長さ撤
去される(S2)。撤去されるのは高圧コック13より
下流側の部分である。なお、高圧コック13は閉じられ
ているので、ガスが大気に放出されることはない。
【0043】次に、図8〜図10に示すように、本管1
とバイパス管2との分岐部分の内部が密閉され、高圧コ
ック13がバイパス管2から取り外される(S3〜S
5)。
【0044】バイパス管2が取り外された高圧コック1
3のフランジ14aに、図8に示すように、シール手段
としてのストッパ挿入ユニット40が取り付けられる
(S3)。このストッパ挿入ユニット40は円筒体から
なり、その先端には半径方向外側に張り出すフランジ4
1が形成されている。一方、ストッパ挿入ユニット40
の後端には内外を遮断するシール部材42が設けられて
いる。また、このストッパ挿入ユニット40には、その
内部にパラソルストッパ50の先端部が挿入されてい
る。パラソルストッパ50は、後に説明するように、本
管1とバイパス管2との分岐部分まで挿入されて、この
分岐部分を密閉するものであり、先端に設けられた密閉
部51と、この密閉部51を後方から支持する支持軸5
2とを備えている。密閉部51は内部にエアが注入され
ることで膨らむように構成されている。また、支持軸5
2はその内部がストローのように空洞となっていて、密
閉部51の内部と連通している。密閉部51にはこの支
持軸52からエアが供給されて膨らむようになってい
る。
【0045】このパラソルストッパ50は、その支持軸
52がストッパ挿入ユニット40の後端に設けられたシ
ール部材42を貫通するようにして密閉部51がその内
部に収容され、この状態でストッパ挿入ユニット40が
高圧コック13に取り付けられる。
【0046】次いで、図9に示すように、高圧コック1
3が開かれ開状態にされる(S3)。この状態にあって
も、ストッパ挿入ユニット40の後端にはガス漏れ防止
用のシール部材42が設けられているので、本管1から
ストッパ挿入ユニット40へ流れて出たガスが大気に放
出されることはない。そして、開状態にされた高圧コッ
ク13にパラソルストッパ50が貫通される。パラソル
ストッパ50の密閉部51は、エアが供給されず、萎ん
だ状態では、半径方向外側への広がりはほとんどない。
このため、径の小さな高圧コック13の通路13a内を
容易に貫通させることができる。
【0047】高圧コック13内を貫通したパラソルスト
ッパ50は、その密閉部51が本管1とバイパス管2と
の接合部分に位置合わせされ、密閉部51にエアが注入
される。密閉部51にエアが注入されることで、密閉部
51が膨張し、本管1とバイパス管2との接合部分が密
閉される(S4)。なお、この密閉部51が正確に本管
1とバイパス管2との接合部分に位置合わせされるよ
う、予めストッパ挿入ユニット40の支持軸52の対応
位置にマーキングしておくとよい。
【0048】密閉部51を膨張させて接合部分を密閉し
た後に、図10に示すようにパラソルストッパ50をそ
のまま残し、ストッパ挿入ユニット40及び高圧コック
13をバイパス管2から取り去る(S5)。
【0049】次に、図11〜図13に示すように、バイ
パス管2に形成されたフランジ2bに仮設バルブ55を
取り付ける作業が行われる(S5〜S7)。
【0050】図11に示すように、バイパス管2のフラ
ンジ2bには、仮設バルブ55がボルト締めされる(S
5)。仮設バルブ55にはその前後に配管56,56が
設けられ、配管56,56の先端には、半径方向外側に
張り出すフランジ57,57が形成されている。仮設バ
ルブ55はフランジ57の一方がバイパス管2のフラン
ジ2bにボルト締めされて装着される。仮設バルブ55
は、開状態でバイパス管2に取り付けられ、その内部に
パラソルストッパ50の支持軸52が貫通される。ま
た、仮設バルブ55の外側には、先ほど取り外されたス
トッパ挿入ユニット40が取り付けられる(S6)。こ
の場合も、ストッパ挿入ユニット40の後端に設けられ
たシール部材42にパラソルストッパ50の支持軸52
が貫通される。
【0051】次いで、図12に示すように、パラソルス
トッパ50の密閉部51に注入されていたエアが、この
密閉部51から放出される。これにより、本管1とバイ
パス管2との接合部を密閉していた密閉部51は収縮
し、仮設バルブ55の内部を通過可能になる。収縮した
密閉部51は、バイパス管2及び仮設バルブ55からス
トッパ挿入ユニット40まで抜き出される(S6)。な
お、ストッパ挿入ユニット40の後端に設けられたシー
ル部材42がストッパ挿入ユニット40まで流れ込んだ
ガスをシールしているため、本管1を流れているガスが
大気に放出されることは防止される。その後、図13に
示すように、仮設バルブ55のコック58が閉じられ、
ストッパ挿入ユニット40が仮設バルブ55から取り外
される(S6)。
【0052】次に、図14及び図15に示すように、図
5に示したチーズストッパ20で本管1とバイパス管2
との接合部を再び密閉する作業が行われる(S7,S
8)。
【0053】チーズストッパ20は、その回転軸23が
ストッパ挿入ユニット40の後部に設けられたシール部
材42を貫通するようにして、密閉部21がストッパ挿
入ユニット40の内部にセットされる。この状態でスト
ッパ挿入ユニット40のフランジが仮設バルブ55のフ
ランジに取り受けられる。次いで、仮設バルブ55のコ
ックが開かれ、チーズストッパ20の密閉部21が仮設
バルブ55の内部を貫通され、本管1とバイパス管2と
の接合部に位置合わせされる。なお、チーズストッパ2
0の密閉部21は半径方向において縮小された状態であ
っても、パラソルストッパ50と異なり、その径を小さ
く縮小することが出来ない。そのため、仮設バルブ55
としては、その内部に形成された連通路の内径が大きな
ボールバルブが選定されている。
【0054】図14は、チーズストッパ20の密閉部2
1を、本管1とバイパス管2との分岐部分に位置合わせ
している様子を示している。この図14に示すように密
閉部21の先端に設けられた棒状の位置決め部材25の
先端が本管1の内周面に当接されることで、密閉部21
の位置合わせが行われる。位置決め部材25の長さは、
本管1の径とほぼ同寸に形成されており、本管1の内径
の分岐部分と対向する位置にその先端を当接させると、
密閉部21が自然と分岐部分に一致するように構成され
ている。なお、本管1の径は補修の対象により異なる。
従って、この位置決め部材25を予め数種類用意してお
き、保守対象に応じたものを選定できるようにしておく
と便利である。
【0055】密閉部21が分岐部分に位置合わせされた
後、図15に示すように、密閉部21を軸方向に収縮さ
せ、外径を半径方向外側へ張り出させる。ハンドル22
の後端から半径方向外側に延びるように設けられた把持
部24により回転軸23を回転させることで、密閉部2
1は軸方向に収縮され、これに伴い半径方向に外周部が
拡大する。これにより、分岐部の内部は密閉部21によ
り密閉される(S8)。
【0056】その後、仮設バルブ55及びストッパ挿入
ユニット40がバイパス管2から取り外される(S
9)。さらに、図16に示すように、バイパス管2はフ
ランジ2aと本管1との間の部分で軸方向に直交する面
A−Aで切断され、先端に設けられたフランジ2aが除
去される(S10)。
【0057】そして、図1に示したように2つのバンド
ピース4,8からなる補修バンド3で分岐部全体を被覆
する(S11〜S13)。分岐管6の形成されたバンド
ピース4は、この分岐管6の内部にフランジ2bの除去
されたバイパス管2を挿入させて、本体部5の内周面を
本管1の外周面に被覆させる。他方のバンドピース8
は、分岐管6の形成されたバンドピースと本管1を挟ん
で対向するように配し、その側縁8aを分岐管6の形成
されたバンドピース4の側縁5aと位置合わせして本管
1の外周面を被覆する(S11)。
【0058】なお、フランジの除去されたバイパス管2
の切断口には、図17に示すように、放散ホース30が
装着される(S12)。この放散ホース30は、万が一
本管1のガスが漏れだした場合でも、作業領域から離れ
た位置にガスを放散し、作業者をガスから守る役割を果
たしている。また、この放散ホース30の内部には、ガ
スタンク31から供給される不燃性のガスが注入され、
たとえ本管1からガスが漏れた場合でも、ガスと空気と
のが混合されることを防止している。これにより、次工
程で行われる溶接により生ずる火花等がガスに引火する
ことを防止できる。不燃ガスとしては、窒素ガスを注入
するとよい。
【0059】以上の作業を終えた後、欠陥17部を被覆
するバンドピース4,8が溶接される(S13)。ま
ず、図1に示すように、2つのバンドピース4,8の両
側縁5a,8aに形成された開先3aから溶接し、補修
バンド3を形成する。この際、溶接部からガス漏れを起
こすことのないように、気密な溶接が行われる。次い
で、補修バンド3の上端縁及び下端縁を本管1の外周面
と気密に溶接し、本管1の外周面と補修バンド3の本体
部5との間に隙間ができぬように密閉な状態が形成され
る。
【0060】補修バンド3の分岐部への溶接が終了した
後、図18に示すように、浸透探傷式の検査により溶接
欠陥があるか否かを検査する(S14)。この検査で、
溶接欠陥が発見された場合、直ちに欠陥部分の修復がな
される。
【0061】以上のようにして行われた分岐部の補修自
体が終了した後は、図19から図21に示すように、本
管1へ撤去されたバイパス管2を接続し直す作業が行わ
れる(S15〜S20)。
【0062】図19は、分岐部に溶接された補修バンド
3に開閉バルブ60を装着する作業を示している。溶接
作業の終了後、バイパス管2の切断口に装着されていた
放散ホース30は取り外される。放散ホース30を取り
外した後、補修バンド3の分岐管6の先端に形成された
フランジ7に新たな開閉バルブ60が装着される(S1
5)。この開閉バルブ60についても、本管1とバイパ
ス管2との分岐部を密閉している密閉部21が、開閉バ
ルブ60の内部を通過することが出来るように、通路の
内径が比較的大きく形成されたボールバルブを採用する
とよい。
【0063】また、開閉バルブ60の下流のフランジ6
1には、ストッパ挿入ユニット40が取り付けられて、
密閉状態が形成される。ストッパ挿入ユニット40が取
り付けられた後、チーズストッパ20の密閉部21を半
径方向に縮小させ、密閉状態を解除し、密閉部21をス
トッパ挿入ユニット40の内部まで引き抜く(S1
6)。
【0064】その後、図20に示すように、開閉バルブ
60のコック62を閉じ、開閉バルブ60を閉状態とす
る(S17)。そして、開閉バルブ60に取り付けられ
たストッパ挿入ユニット40が取り外される。かかる作
業の後、補修バンド3の本体部5に設けられたプラグ9
が一旦外され、補修バンド3の内面と本管1の外周面と
の間に滞留している窒素ガスが外気に放出される。この
ガスパージを行った後、プラグ9がしっかりと補修バン
ド3に締め付けられ、その後プラグが溶接される。これ
により、プラグ9の締め付けられたプラグ孔からガスが
漏れ出すことを確実に防止する。プラグを溶接した後、
溶接部について浸透探傷式検査により溶接不良の検査を
行い、溶接不良が発見された場合には直ちに補修される
(S18)。
【0065】その後、本管1を流れるガスの圧力を元の
圧力まで昇圧し、ガス漏れの有無をチェックする(S1
9)。ガス漏れのチェックは、溶接した部分を中心に補
修バンド3に発泡液70を散布して行うと、簡便であ
り、かつ効果的にガス漏れの検査を行うことができる。
ガス漏れが生じていないことを確認した後、補修バンド
3で被覆された分岐部全体に防食剤を塗布する。そし
て、撤去されていたバイパス管2を再び本管1に接続
し、補修作業を終了する(S20)。
【0066】以上、既設のバルブが高圧コック13の場
合を例に説明したが、既設のバルブがボールバルブの場
合には、パラソルストッパ50を分岐部に挿入し仮設バ
ルブ55をバイパス管2に装着する工程は省略される。
高圧コック13はその内部に形成されている通路の内径
が小さいため、溶接作業時に分岐部分の内部を密閉して
おくチーズストッパ20の密閉部21を通過させること
はできない。このために、チーズストッパ20の密閉部
21を通過させることが可能なボールバルブに一旦付け
替える必要がある。しかし、既設のバルブがボールバル
ブである場合には、チーズストッパ20を直接挿入させ
ることが可能である。このため、図7に示すS4〜S6
に表された仮設バルブ55への付け替え作業は省略され
る。
【0067】また、ガバナボックス10の近傍にて、本
管1とバイパス管2とで形成された分岐部に本発明にか
かる補修方法、補修バンド3及び密閉手段としてのチー
ズストッパ20を適用した場合を例に説明したが、その
他のガス管の分岐部に適用できることはいうまでもな
い。さらに、補修対象となるパイプラインは、ガス管に
限定されるものではなく、水道管やその他のパイプライ
ンに適用してもよい。
【0068】なお、上記実施の形態では、内部を流れる
ガス圧を減圧した後に、補修作業を行っているが、パイ
プラインを流れる流体によっては、減圧せずに、元の圧
力のまま補修作業を行ってもよい。
【0069】
【発明の効果】以上、本発明によれば、パイプラインに
設けられた分岐部を補修する場合、作業用の坑の掘削、
別途のバイパスラインの仮設、補修部の周辺に設置され
たガバナステーションすべての操作など、補修作業に付
随する作業を行う必要がない。このため、作業効率の向
上、補修に要するコストの削減を図ることができる。
【0070】また、欠陥部分を含め、分岐部全体を補修
バンドで被覆するため、補修部からの漏洩を長期間防止
でき、応急処置ではなく恒久的な補修とすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる補修バンドをガス
管の分岐部に被覆した状態を示す図。
【図2】本発明の一実施形態にかかる補修バンドの斜視
図。
【図3】図2に示す補修バンドの一部断面側面図。
【図4】補修バンドを構成するバンドピースの側縁に形
成された開先を示す図。
【図5】本発明の補修方法に使用されるチーズストッパ
の作用を示す説明図。
【図6】本発明の補修方法により欠陥部が補修されるガ
バナステーションの周辺を示す図。
【図7】本発明の一実施形態にかかる補修方法の流れを
示すフローチャート。
【図8】バイパス管を開閉する高圧コックにストッパ挿
入ユニットが取り付けられた状態を示す図。
【図9】パラソルストッパの密閉部が本管とバイパス管
との接合部を密閉する状態を示す図。
【図10】高圧コック及びストッパ挿入ユニットがバイ
パス管から取り外される様子を示す図。
【図11】本管とバイパス管との接合部がパラソルスト
ッパで密閉された状態で、バイパス管に仮設バルブ及び
ストッパ挿入ユニットを取り付ける様子を示す図。
【図12】パラソルストッパが本管とバイパス管との接
合部から抜き取られた状態を示す図。
【図13】仮設バルブのコックが閉じられた状態を示す
図。
【図14】チーズストッパの密閉部を、本管とバイパス
管との分岐部分に位置合わせしている様子をしめす図。
【図15】チーズストッパの密閉部を半径方向に拡大さ
せ、分岐部分の内部を密閉する様子を示す図。
【図16】フランジを除去するためにバイパス管を切断
する位置を示す図。
【図17】バイパス管の切断口に放散ホースが装着され
た状態を示す図。
【図18】浸透探傷式検査により溶接不良を検査する様
子を示す図。
【図19】分岐部分を密閉していたチーズストッパの密
閉部がストッパ挿入ユニットまで抜き出された状態を示
す図。
【図20】補修バンドと本管との間に滞留するガスを放
出させるガスパージを行う作業を示す図。
【図21】補修作業の終了後にガスの漏洩の有無を検査
する作業を示す図。
【符号の説明】
1 本管(一のパイプライン) 2 支管、バイパス管(他のパイプライン) 3 補修バンド 4,8 バンドピース 5 本体部 6 分岐管 13 高圧コック 20 チーズストッパ 21 密閉部 22 ハンドル 23 回転軸 24 把持部 25 位置決め部材 30 放散ホース 40 ストッパ挿入ユニット 50 パラソルストッパ 51 密閉部 52 支持軸 55 仮設バルブ 60 開閉バルブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 並木 幹雄 東京都港区海岸1−5−20 東京瓦斯株式 会社内 (72)発明者 捧 春記 東京都港区海岸1−5−20 東京瓦斯株式 会社内 (72)発明者 山田 満裕 東京都港区海岸1−5−20 東京瓦斯株式 会社内 (72)発明者 石川 雅章 東京都港区海岸1−5−20 東京瓦斯株式 会社内 (72)発明者 藤巻 輝明 東京都港区海岸1−5−20 東京瓦斯株式 会社内 (72)発明者 中村 篤史 東京都千代田区丸の内1丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 久保田 克己 神奈川県横浜市鶴見区小野町88番地 日本 鋼管工事株式会社内 (72)発明者 足立 寛 神奈川県横浜市鶴見区小野町88番地 日本 鋼管工事株式会社内 (72)発明者 深井 大 神奈川県横浜市鶴見区小野町88番地 日本 鋼管工事株式会社内 (72)発明者 藤井 啓一 神奈川県横浜市鶴見区小野町88番地 日本 鋼管工事株式会社内 Fターム(参考) 3H019 BA04 BC05 BD02 3H025 EA01 EB12 EC02 ED01 EE03

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一のパイプラインから他のパイプライン
    が延びる分岐部に補修バンドを被覆させて補修するパイ
    プラインの補修方法であって、 前記補修バンドは、周方向に少なくとも2つに分割され
    たバンドピースから構成され、このバンドピースの1つ
    には、前記他のパイプラインをその内部に挿入可能な分
    岐管が形成されており、 前記分岐管に前記他のパイプラインを挿入させて、前記
    分岐管の形成されたバンドピースを前記一のパイプライ
    ンの外周に被せると共に、前記補修バンドを構成する他
    のバンドピースを前記一のパイプラインの外周における
    残りの部分に被せ、 これらバンドピースを前記一のパイプラインの外周で相
    互に溶接して前記補修バンドを形成させて、この補修バ
    ンドで前記一のパイプラインの外周を被覆することを特
    徴とするパイプラインの補修方法。
  2. 【請求項2】 前記他のパイプラインを前記分岐部の近
    傍から所定長さ除去し、 次いで、前記他のパイプラインからの流体漏れを防止す
    るシール手段を介して、前記他のパイプラインから密閉
    手段を挿入し、前記一のパイプラインから前記他のパイ
    プラインの分岐する部分を密閉し、 その後に前記補修バンドで前記分岐部を被覆することを
    特徴とする請求項1記載のパイプラインの補修方法。
  3. 【請求項3】 前記他のパイプラインには、当該他のパ
    イプラインを開閉せしめる開閉バルブが取り付けられて
    おり、当該他のパイプラインは、この開閉バルブの位置
    から所定長さ除去され、 次いで、前記開閉バルブの内部を貫通可能な第1の密閉
    手段を前記シール手段を介して前記分岐部に挿入して、
    前記一のパイプラインから前記他のパイプラインの分岐
    する部分を密閉し、 次いで、前記開閉バルブを前記他のパイプラインの根元
    部分から取り去り、この部分に仮設バルブを取り付け、 次いで、前記仮設バルブに前記シール手段を取り付け
    て、流体漏れを防止しながら前記第1の密閉手段を取り
    外し、その後に前記仮設バルブを閉状態とし、 次いで、前記仮設バルブにシール手段を取り付けた後に
    この仮設バルブを開状態として、前記仮設バルブの内部
    を貫通可能な第2の密閉手段を前記シール手段を介して
    前記分岐部に挿入して、前記一のパイプラインから前記
    他のパイプラインの分岐する部分を密閉し、 そして、前記仮設バルブを取り外した後に前記補修バン
    ドで前記分岐部を被覆することを特徴とする請求項2記
    載のパイプラインの補修方法。
  4. 【請求項4】 前記他のパイプラインには、前記開閉バ
    ルブ並びに前記仮設バルブを取り付ける取り付けフラン
    ジが設けられており、 前記第2の密閉手段で前記一のパイプラインから前記他
    のパイプラインの分岐する部分を密閉した後に、前記取
    り付けフランジを他のパイプラインから切断し、 その後に、前記補修バンドで前記分岐部を被覆すること
    を特徴とする請求項2又は請求項3に記載のパイプライ
    ンの補修方法。
  5. 【請求項5】 前記取り付けフランジを切断後に、前記
    他のパイプラインの切断口に放散手段を取り付け、この
    放散手段の内部に不燃ガスを供給し、 その後に、前記補修バンドで前記分岐部を被覆すること
    を特徴とする請求項4記載のパイプラインの補修方法。
  6. 【請求項6】 一のパイプラインから他のパイプライン
    が延びる分岐部を被覆してこの分岐部を補修するパイプ
    ラインの補修バンドであって、 周方向に少なくとも2つに分割され、相互に溶接されて
    前記一のパイプラインの外周を被覆するバンドピースか
    ら構成され、このバンドピースの1つには、前記他のパ
    イプラインをその内部に挿入可能な分岐管が形成された
    ことを特徴後するパイプラインの補修バンド。
  7. 【請求項7】 前記分岐管の先端には、バルブ取付用フ
    ランジが形成されていることを特徴とする請求項6記載
    のパイプラインの補修バンド。
  8. 【請求項8】 軸方向への伸縮に伴いその外径が変化
    され、その外径を拡大せしめてパイプラインの開口部を
    密閉する密閉部と、この密閉部を軸方向に伸縮させて該
    密閉部の外径を変化せしめるハンドルとを備え、 前記密閉部の先端には、この密閉部を前記パイプライン
    の開口部に対応する箇所に位置させる位置決め手段が設
    けられていることを特徴とするパイプライン開口部を密
    閉する密閉手段。
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EP1847511A1 (en) 2002-12-03 2007-10-24 Nissan Chemical Industries, Ltd. Process for producing modified stannic oxide sol and stannic oxide-zirconium oxide composite sol
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CN115338550A (zh) * 2022-08-19 2022-11-15 山东莱钢永锋钢铁有限公司 一种带煤气在线焊补高炉料罐的方法

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