JP4921919B2 - 既設管遮断工法 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、水道管やガス管等の既設管の配管系統における一部を修理する、或いは既設管の配管系統における一部の配設ルートを変更する場合などにおいて、流体が流動する不断流状態のまま既設管の特定箇所を遮断する既設管遮断工法に関する。
従来の既設管遮断工法では、既設管に、それの切断予定箇所よりも少し広い領域を密封可能な二分割構造の上下両ケースとそのうちの上部ケースの上側開口部に取付けられる作業用仕切弁及びこれの上側開口部に取付けられる作業用ケースからなるハウジングを設け、このハウジングで密封される既設管の切断除去予定管部には、管周壁を円周方向に沿って切断するための切削具を備えた一対の切断ユニットと、該切断ユニットを駆動回転させる駆動部とを備えた切断装置を組み付ける。
そして、前記切断装置の両切断ユニットを管軸芯周りで駆動回転させながら各切断ユニットの切削具を管径方向内方に送り込むことにより、管内流体の流れを維持したままの不断流状態で既設管の切断除去予定管部を輪切り状に切断したのち、前記ハウジングの作業用ケースに取付けられた搬出手段である昇降保持装置により、切断された切断除去管部を切断装置と共にハウジング外に搬出する。
次に、前記ハウジングの作業用ケースに取付けられる搬入手段である昇降保持装置に、上部ケースの上側開口部を密閉する矩形板状の蓋部と上下両ケースの内壁面に形成された弁座に押圧される流路遮断用の弁体部からなる弁体を保持させたのち、前記昇降保持装置に保持された弁体が両切断残置管部の切断端面に触れない状態で、かつ弁体の周縁に設けられたシール材が下部ケースの内壁面に突設された凸条段部に圧接される状態で下降操作して、弁体の弁体部と上下両ケースの弁座との圧接により既設管の流路を遮断すると同時に、弁体の蓋部で上部ケースの上側開口部を密閉したのち、作業用ケース及び作業用仕切弁を撤去し、上部ケースの上側開口部に弁蓋を密封状態で固定する(特許文献1参照)。
特開2006−200638号公報
従来の既設管遮断工法による場合は、前記ハウジングの上下両ケースは既設管の切断予定箇所よりも少し広い領域を密封する状態で既設管に外装されるため、上下両ケースの横断面積が既設管の横断面積よりもかなり大きくなり、しかも、前記上部ケースの上側開口部は、切断除去管部と一緒に切断装置を搬出することのできるだけの大きさが必要であるため、この上部ケースの上側開口部の開口面積も大きくなる。
そのため、前記弁体の構成部材である、前記上下両ケースの内壁面に形成された弁座に押圧される弁体部及び上部ケースの上側開口部を密閉する蓋部も大きくなり、弁体が大型化、重量化するばかりでなく、それに連れて弁体の搬入手段等も大型化、重量化し易く、しかも、上下両ケースの内壁面にも弁座や位置決め用の凸条段部等を形成する必要があるため、構造的にも複雑化し、既設管の遮断工事コストが高騰化する問題がある。
本発明は、上述の実状に鑑みて為されたものであって、その主たる課題は、前記既設管の遮断工事を施工コストの低廉化を図りながら能率良く、容易に実施することができ、しかも、遮断後にハウジングも撤去することが可能な既設管遮断工法を提供する点にある。
本発明による第の特徴構成は、作業用仕切弁を備えたハウジング内で既設管の一部を切断除去した後、上流側の切断残置管部の切断端部に、それの切断開口を密封可能な管端遮蔽部材を装着する既設管遮断工法であって、以下のステップを備えていることを特徴とする。
1)前記ハウジングで囲繞される既設管の上流側切断残置予定管部に、前記管端遮蔽部材を密封状態で押圧固定可能な鍔状部材を固設し、この鍔状部材を含む既設管の密封作業領域をハウジングで囲繞する。
2)ハウジング内で既設管の切断除去予定管部を切断装置で切断し、この切断された切断除去管部と切断装置をハウジング外に搬出手段で搬出する。
3)前記管端遮蔽部材を管軸芯方向に移動操作可能に保持する管端遮蔽装置を、前記両切断残置管部の切断端面間を通して前記管端遮蔽部材が少なくとも上流側切断残置管部と同軸芯又は略同軸芯となる位置に搬入手段で搬入する。
4)前記管端遮蔽装置に保持されている管端遮蔽部材を強制移動手段によって上流側切断残置管部の鍔状部材に圧接する遮蔽装着位置にまで管軸芯方向に沿って押圧移動させ、該管端遮蔽部材を上流側切断残置管部の切断開口を密封する状態で鍔状部材に押圧固定する。
5)前記管端遮蔽部材と鍔状部材とを固定した後に、前記強制移動手段による押圧固定作用を解除して、前記ハウジングを前記既設管の密封作業領域から撤去する。
上記特徴構成によれば、前記切断除去管部の切断除去工程後に、搬入手段で両切断残置管部の切断端面間に搬入された管端遮蔽装置の管端遮蔽部材を、強制移動手段によって上流側切断残置管部の鍔状部材に圧接する遮蔽装着位置にまで管軸芯方向に沿って押圧移動させることにより、上流側切断残置管部の切断開口を管端遮蔽部材で直接遮蔽することができるから、従来の既設管遮断工法のように、両切断残置管部の切断端面間を通してハウジングの上下両ケース内を弁体で遮断する場合に比して、管端遮蔽部材自体の小型化と軽量化、及び管端遮蔽部材を保持する管端遮蔽装置及びこれを搬入する搬入手段の小型化も図ることができるとともに、従来工法のように、ハウジングの上下両ケース内に弁座等を形成する必要もなく、ハウジング構造の簡素化を図ることができる。
しかも、前記管端遮蔽部材を上流側切断残置管部の切断開口を密封する状態で鍔状部材に押圧固定してあるので、ハウジング内において管端遮蔽部材と鍔状部材とをハウジング等の他の構成から切り離してボルトや溶接等の適宜固定手段で独立して固定することが可能で、この管端遮蔽部材と鍔状部材との固定後において前記強制移動手段による押圧固定作用を解除してハウジング全体を既設管の密封作業領域から撤去することできる。
従って、前記既設管の遮断工事を施工コストの低廉化を図りながら能率良く、容易に実施することができ、しかも、遮断後にハウジング撤去することができる。
本発明の既設管遮断工法による第の特徴構成は、前記管端遮蔽装置に、前記管端遮蔽部材を管軸芯方向に移動自在に保持する複数本のガイド軸が設けられ、このガイド軸の下流側端部を、前記ハウジングに設けられた前記強制移動手段によって上流側に押し出すことにより、管端遮蔽部材を上流側切断残置管部の鍔状部材に圧接する遮蔽装着位置にまで押圧移動させるように構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、前記管端遮蔽装置に設けられた複数本のガイド軸により、上流側切断残置管部と同軸芯又は略同軸芯となる位置に搬入された管端遮蔽部材を、上流側切断残置管部の切断端部に確実、スムーズに装着することができ、しかも、前記強制移動手段を管端遮蔽装置に設ける場合に比して、管端遮蔽部材を上流側切断残置管部の切断開口を密封する状態で鍔状部材に強固に押圧固定しながらも、その反力をハウジング側に確実に受止めさせることができるので、管端遮蔽装置の大型化を回避することができる。
本発明の既設管遮断工法による第の特徴構成は、前記強制移動手段の押圧操作力を管端遮蔽装置のガイド軸に伝達可能な分割構造の操作力伝達具が、前記下流側切断残置予定管部に対して管軸芯方向に摺動自在な状態で外装可能に構成され、前記ハウジングを前記既設管の密封作業領域に囲繞する前に、前記操作力伝達具を前記下流側切断残置予定管部に対して管軸芯方向に摺動自在な状態で外装する点にある。
上記特徴構成によれば、前記ハウジングに設けられた強制移動手段と両切断残置管部の切断端面間に搬入された管端遮蔽装置のガイド軸との間の距離が大きい場合、既設管の下流側切断残置予定管部に、前記強制移動手段の押圧操作力を管端遮蔽装置のガイド軸に伝達可能な分割構造の操作力伝達具を管軸芯方向に摺動自在に予め組み付けておくことにより、前記強制移動手段の作動ストロークが少なくて済み、前記ハウジング外への強制移動手段の突出代を小さくすることができる。
本発明の既設管遮断工法による第の特徴構成は、前記強制移動手段によって密封状態に押圧固定されている管端遮蔽部材と上流側切断残置管部の鍔状部材とがボルト・ナットで固定連結可能に構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、前記強制移動手段によって管端遮蔽部材を上流側切断残置管部の鍔状部材に押圧固定してあるので、管端遮蔽部材と鍔状部材とをハウジング等の他の構成から切り離してボルト・ナットで独立して簡単に固定連結することが可能で、強制移動手段やハウジング等の撤去作業を能率良く容易に行うことができる。
本発明の既設管遮断工法による第の特徴構成は、前記管端遮蔽部材は、上流側切断残置管部の切断端部に対して管軸芯方向から外嵌装着可能な断面ハット形状に形成されているとともに、前記鍔状部材の下流側には、管端遮蔽部材が鍔状部材に管軸芯方向から圧接されたとき、管端遮蔽部材の内周面と上流側切断残置管部の外周面との間に密封状態で押し込まれるシール材が配置されている点にある。
上記特徴構成によれば、前記管端遮蔽部材の内周面と上流側切断残置管部の外周面との間に押し込まれるシール材を介して、前記管端遮蔽部材を上流側切断残置管部の鍔状部材に押圧固定するので、管端遮蔽部材の内周面と上流側切断残置管部の外周面との間を確実に密封することができるばかりでなく、前記強制移動手段による少し過剰気味の押圧力をシール材の圧縮弾性変形で吸収することができ、管端遮蔽部材等の変形・破損を抑制することができる。
本発明の既設管遮断工法による第の特徴構成は、前記鍔状部材が、既設管の上流側切断残置予定管部に溶接で固着されている点にある。
上記特徴構成によれば、前記鍔状部材を上流側切断残置予定管部に溶接で固着することにより、前記強制移動手段による押圧力を強力に受止めることができ、前記鍔状部材の位置ズレや変形に起因する流体の漏洩を防止することができる。
本発明の既設管遮断工法による第の特徴構成は、前記鍔状部材が、既設管の上流側切断残置予定管部に緊締手段で固定されている点にある。
上記特徴構成によれば、前記鍔状部材を上流側切断残置予定管部に緊締手段で固定することにより、前記強制移動手段による押圧力を強力に受止めながらも施工現場での作業能率の向上を図ることができる。
〔第1実施形態〕
図1〜図15は、既設管の一例である既設ガス管1の配管系統における一部を修理する、或いは既設ガス管1の配管系統における一部の配設ルートを変更する場合などにおいて、ガス(流体)が流動する不断流状態のまま既設ガス管1の特定箇所を遮断する既設管遮断工法を示す。
この既設管遮断工法に用いる既設管遮断設備としては、既設ガス管1の切断除去予定箇所よりも少し広い領域を密封状態で囲繞する作業用仕切弁Aを備えたハウジングBと、切断具の一例である切削バイト2を両切断残置管部(切断前は切断残置予定管部と記載する)1Bの端面1bとなる切断予定位置において管周方向に沿って径方向内方に送り込みながら移動させることにより、不断流状態のまま既設ガス管1の切断除去予定管部(切断後は切断除去管部と記載する)1Aを輪切り状に切断する切断装置Cと、この切断された切断除去管部1Aを保持して切断装置Cと共にハウジングBの下部空間S1から作業用仕切弁Aを通してハウジングB内の上部空間S2に取り出し、且つハウジングB外に搬出する搬出手段の一例である昇降可能な第1昇降保持装置Dと、上流側の切断残置管部1Bの切断端部に対してそれの切断開口を密封可能な状態で管軸芯X方向から装着される管端遮蔽部材3と、この管端遮蔽部材3を管軸芯X方向に移動操作可能に保持する管端遮蔽装置Eと、この管端遮蔽装置Eを保持してこれをハウジングB内の上部空間S2及び作業用仕切弁Aを通して下部空間S1内の両切断残置管部1Bの切断端面1b間にそれに触れない状態で所定搬入位置、つまり、管端遮蔽装置Eに保持された管端遮蔽部材3の中心線が両切断残置管部1Bの管軸芯Xと同芯又は略同芯となる所定搬入位置にまで搬入する搬入手段の一例である昇降自在な第2昇降保持装置Fと、所定搬入位置にある管端遮蔽装置Eに保持されている管端遮蔽部材3を上流側切断残置管部1Bに予め固設されている二分割構造の鍔状部材4に圧接する遮蔽装着位置にまで管軸芯X方向に沿って押圧移動させ、かつ、該管端遮蔽部材3を上流側切断残置管部1Bの切断開口を密封する状態で鍔状部材4に押圧固定する強制移動手段Gが主要構成として備えられている。
また、前記既設管遮断設備の補助的な構成としては、前記ハウジングBに設けられる前記強制移動手段Gと両切断残置管部1Bの切断端面1b間に搬入された管端遮蔽装置Eのガイド軸31との間の距離が大きい場合に使用されるもので、前記強制移動手段Gの押圧操作力を管端遮蔽装置Eのガイド軸31に伝達可能な二分割構造の操作力伝達具5であり、前記下流側切断残置予定管部1Bに対して管軸芯X方向に摺動自在な状態で外装可能に構成されている。
前記ハウジングBは、既設ガス管1の切断除去予定管部1A及びそれの両側に連続するハウジング装着用の切断残置予定管部1Bに対して密封状態で下方から覆う上向き開口の下部ケース6と、切断除去予定管部1A及び切断残置予定管部1Bに対して密封状態で上方から覆う下向き開口の上部ケース7と、この上部ケース7の上側開口部7Aに作業用仕切弁Aの弁ケース8を介してフランジ接合される作業用ケース9を主要構成として備えている。
前記下部ケース6と上部ケース7は、既設ガス管1の管軸芯Xを通る仮想水平面上の分割合わせ面において既設ガス管1への装着時に溶接等の適宜固定手段にて密封状態で一体化するように構成されているとともに、前記上部ケース7の上側開口部7A及び前記作業用ケース9の上側開口部9Aは、切断除去管部1Aを保持した切断装置C及び管端遮蔽部材3を保持した管端遮蔽装置Eを上下方向から出し入れ可能な開口面積に構成され、前記作業用ケース9の上側開口部9Aには、第1昇降保持装置Dの昇降筒軸10又は第2昇降保持装置Fの昇降筒軸10を上下方向に摺動自在に支持する蓋カバー11が密封状態でフランジ接合されている。
前記切断装置Cは、図4〜図8に示すように、既設ガス管1の両切断残置管部1Bの端面1bとなる切断予定位置において管周方向に沿って切断する切削バイト2を備えた複数の切断ユニットC1と、切断ユニットC1を装備してある左右一対のスプロケットホイール15と、これを既設ガス管1の管軸芯Xに対して若干傾斜した軸芯周りで回転自在に嵌合支持可能で、かつ、既設ガス管1の切断除去予定管部1Aに外嵌固定される二分割構造のガイドサポート部C2と、両スプロケットホイール15を駆動回転させる駆動部C3とから構成されている。
前記各切断ユニットC1は、スプロケットホイール15に設けた取付け部16に、切削バイト2を脱着可能に保持するバイトホルダ17を管径方向に移動自在に取付けるとともに、前記取付け部16に対してバイトホルダ17を移動させる送りネジ軸18には、切断ユニットC1の回転経路脇のガイドサポート部C2に設けた係合部材(図示せず)との係合によって、前記送りネジ軸18に単位送り量に相当する回転を付与する受動回転体19を設けて構成されている。
前記駆動部C3は、ガイドサポート部C2の上部に、既設ガス管1の管軸芯Xと平行な軸芯周りで駆動回転される左右一対の駆動スプロケット20とを備えた伝動ケース21を設けるとともに、各駆動スプロケット20とそれと同一側に位置する各スプロケットホイール15とに亘って伝動チェーン22を巻回し、更に、前記昇降筒軸10の上端部には、駆動スプロケット20を駆動する電動モータ23を設けて構成されている。
前記切断装置Cのガイドサポート部C2の底部には、前記下部ケース6の底壁部の内面に設けた一対の円柱状受け台14の円錐受け面14aに対して上方から嵌合載置可能な円錐状突起25aを有し、かつ、該円錐状突起25aが円柱状受け台14の円錐受け面14aに嵌合載置した状態では、切断後に切断装置Cに保持される切断除去管部1Aを両切断残置管部1Bと同軸芯状態に保持する芯出し保持手段25が設けられている。
前記第1昇降保持装置Dと第2昇降保持装置Fは同一構造に構成されていて、各昇降筒軸10の下端部には、切断装置Eの伝動ケース21又は管端遮蔽装置Eの支持ケース30に対して選択的に吊下げ可能な状態で固定連結される連結部24が設けられているとともに、各昇降筒軸10内には、切断装置Cの駆動スプロケット20に動力を伝達する伝動軸(図示せず)が設けられている。
前記管端遮蔽装置Eは、両切断残置管部1Bの切断端面1b間に搬入可能な大きさの支持ケース30に、管軸芯X方向に摺動自在な複数本のガイド軸31を設け、これらガイド軸31の上流側端部にわたって、前記管端遮蔽部材3の外周面に管軸芯X方向から嵌合して該管端遮蔽部材3を所定の向き姿勢で保持する保持リング32を設けるとともに、前記各ガイド軸31の下流側端部には、前記強制移動手段G又はこれとの間に介在した操作力伝達具5と管軸芯X方向から当接可能な受け板33を固着し、更に、前記保持リング32の周方向複数箇所には、前記管端遮蔽部材3を所定姿勢で固定する固定手段であるボルト34を設けて構成されている。
また、前記管端遮蔽装置Eの支持ケース30の底部には、前記下部ケース6の底壁部の内面に設けた一対の円柱状受け台14の円錐受け面14aに対して上方から嵌合載置可能な円錐状突起35aを有し、かつ、該円錐状突起35aが円柱状受け台14の円錐受け面14aに嵌合載置した状態では、前記保持リング32に保持されている管端遮蔽部材3を両切断残置管部1Bと同軸芯状態に保持する芯出し保持手段35が設けられている。
前記管端遮蔽部材3は、上流側切断残置管部1Bの切断端部に対して管軸芯X方向から外嵌装着可能な有底筒状の一例である断面ハット形状に形成されているとともに、この管端遮蔽部材3の内周面の開口側には、該管端遮蔽部材3が鍔状部材4に管軸芯X方向から圧接されたとき、上流側切断残置管部1Bの外周面との間に密封状態で押し込まれるシール材12に対するテーパー状内周面3aが形成されている。
また、前記管端遮蔽部材3の連結フランジ部3Aの周方向複数箇所に貫通形成したボルト挿通孔3bとこれに対応する鍔状部材4の周方向複数箇所に貫通形成したボルト挿通孔4dとにわたって挿入されるボルト13A及びそれに螺合されるナット13Bとをもって、前記強制移動手段Gによって密封状態に押圧固定されている管端遮蔽部材3の連結フランジ部3Aと上流側切断残置管部1Bに固設されている鍔状部材4とを管軸芯X方向から固定連結する緊締手段13が構成されている。
前記管端遮蔽部材3が鍔状部材4に管軸芯X方向から圧接されたとき、管端遮蔽部材3の内周面と上流側切断残置管部1Bの外周面との間に密封状態で押し込まれる円環状のシール材12は、前記上流側切断残置予定管部1Bに固設されている鍔状部材4の下流側に組み付ける前には周方向一箇所が切断されていて、前記上流側切断残置予定管部1Bへの装着後に切断端面同士を接着剤等で固着するように構成されている。
前記強制移動手段Gは、下部ケース6及び上部ケース7の管軸芯X方向で相対向する側壁6a,7aにおける切断残置管部1Bの外周側の周方向複数箇所の各々に、管軸芯X方向と平行な姿勢でネジ筒体36を固着し、そのうち、下流側の側壁6a,7aにあるネジ筒体36の各々には、前記管端遮蔽装置Eのガイド軸31の受け板33又はこれとの間に介在した操作力伝達具5と管軸芯X方向から当接可能な押圧板37を備えた押圧ネジ軸38が気密状態で螺合されているとともに、前記上流側の側壁6a,7aにあるネジ筒体36の各々には、気密保持用のプラグ39が装着されている。
前記鍔状部材4は、図1〜図3に示すように、管周方向で二分割された一対の分割鍔状体4A,4Bから構成されていて、各分割鍔状体4Aの管周方向両端部には、ボルト41・ナット42等の緊締手段を介して互いに固定連結するための連結フランジ部4a,4bが一体形成されているとともに、各分割鍔状体4Aの内周面の管周方向複数箇所には、上流側切断残置管部1Bの外周面に喰込み可能な抜止め部材43を管径方向に移動自在に装着可能な凹部4cが形成され、更に、前記分割鍔状体4A,4Bの各凹部4cに対応する部位には、各凹部4c内に装着された抜止め部材43を上流側切断残置管部1Bの外周面側に押圧する押圧ボルト44が螺合されている。
そして、前記凹部4c内に装着された抜止め部材43と押圧ボルト44をもって、前記鍔状部材4を既設ガス管1の上流側切断残置予定管部1Bに固定する緊締手段45が構成されている。
前記操作力伝達具5は、図4〜図10に示すように、管周方向で二分割された一対の分割操作力伝達体5A,5Bから構成されていて、各分割操作力伝達体5A,5Bは、下流側切断残置管部1Bの外周面に沿って摺動可能な状態で管軸芯X方向に間隔を隔てて配置される一対の半円環状板46と、両半円環状板46を繋ぐ周方向で複数個の繋ぎ部材47と、前記両半円環状板46の周方向両端部に位置する繋ぎ部材47に設けられた連結片48同士を固定連結する緊締手段としてのボルト49・ナット50から構成されている。
前記作業用仕切弁Aは、図6〜図10に示すように、ハウジングBの内部通路を密封状態で遮断する水平方向に摺動自在な仕切弁体55と、仕切弁体55に螺合されたネジ軸56を介して開閉操作する操作ハンドル57から構成されている。
次に、上述の既設管遮断設備を用いた既設管遮断工法について説明する。
(1)図1〜図3に示すように、ハウジングBを取付ける既設ガス管1の切断残置予定管部1b及び切断除去予定管部1Aを清掃し、既設ガス管1の外周面に付着した錆び瘤、石、砂等を除去した後、上流側の切断残置予定管部1bに、前記鍔状部材4の両分割鍔状体4A,4Bを径方向外方から装着して、それの連結フランジ部4a,4b同士を緊締手段であるボルト41・ナット42にて固定連結するとともに、両分割鍔状体4A,4Bに設けられている緊締手段の各押圧ボルト44を操作して、各凹部4c内に装着されている抜止め部材43の喰込み突起を上流側切断残置管部1Bの外周面に食い込ませることにより、前記強制移動手段Gの押圧力を十分受止め可能な状態で鍔状部材4を上流側切断残置管部1Bに強固に固定する。
また、周方向一箇所が切断されている環状のシール材12を、前記上流側切断残置予定管部1Bに固設されている鍔状部材4の下流側に組み付けるとともに、シール材12の切断端面同士を接着剤等で固着する。
尚、この実施形態では、前記鍔状部材4を既設ガス管1の上流側切断残置予定管部1Bに緊締手段45で固定したが、この鍔状部材4を溶接で上流側切断残置予定管部1Bに固着してもよい。
この場合、前記分割鍔状体4A,4Bには上述した連結フランジ部4a,4b、凹部4c、抜止め部材43、押圧ボルト44が不要で、分割鍔状体4A,4B自体の構造の簡素化を図ることができる。
(2)図4に示すように、前記既設ガス管1の切断除去予定管部1Aに、切断装置Cの二分割構造のガイドサポート部C2を外嵌固定し、このガイドサポート部C2にスプロケットホイール15と切断ユニットC1を組付け、駆動部C3の駆動スプロケット20とスプロケットホイール15とにわたって伝動チェーン22を巻回する。
また、この実施形態では、前記ハウジングBに設けられる強制移動手段Gと両切断残置管部1Bの切断端面1b間に搬入される管端遮蔽装置Eのガイド軸31との間の距離が大きいため、前記強制移動手段Gの押圧操作力を管端遮蔽装置Eのガイド軸31に伝達可能な二分割構造の操作力伝達具5を、前記下流側切断残置予定管部1Bに対して管軸芯X方向に摺動自在な状態で組み付ける。つまり、前記下流側切断残置予定管部1Bに対して操作力伝達具5の両分割操作力伝達体5A,5Bを管径方向外方から装着し、この両分割操作力伝達体5A,5Bの連結片48同士をボルト49・ナット50で固定連結する。
(3)図5に示すように、前記既設ガス管1の切断除去予定管部1A及びそれの両側に連続するハウジング装着用の切断残置予定管部1Bに対して、前記ハウジングBの下部ケース6と上部ケース7とを組付け、この両ケース6,7を、既設ガス管1の管軸芯Xを通る仮想水平面上の分割合わせ面において溶接、ボルト等の適宜固定手段にて密封状態で一体化する。
前記両ケース6,7の下流側に側壁6a,7aに設けられている強制移動手段Gのネジ筒体36の各々に、前記管端遮蔽装置Eのガイド軸31の受け板33との間に介在した操作力伝達具5の半円環状板46に対して管軸芯X方向から当接可能な押圧板37を備えた強制移動手段Gの押圧ネジ軸38を気密状態で螺合する。
(4)図6に示すように、前記上部ケース7の上側開口部7Aにおける上側連結フランジ部7Bに、作業用仕切弁Aの弁ケース8における下側連結フランジ部8Aをボルト・ナットにて密封状態で固定連結し、この弁ケース8の上側連結フランジ部8Bには、作業用ケース9の下側連結フランジ部9Bをボルト・ナットにて密封状態で固定連結するとともに、前記作業用ケース9の上側開口部9Aにおける上側連結フランジ部9Cには、第1昇降保持装置Dの昇降筒軸10を上下方向に摺動自在に支持する蓋カバー11の連結フランジ部11Aをボルト・ナットにて密封状態で固定連結する。
尚、前記蓋カバー11を固定連結する前に、前記第1昇降保持装置Dの昇降筒軸10の下端部に設けた連結部24を、切断装置Eの伝動ケース21に固定連結するとともに、前記昇降筒軸10の上端部には、昇降筒軸10内の伝動軸(図示せず)を介して駆動スプロケット20を駆動する電動モータ23を設ける。
そして、前記電動モータ23を起動すると、昇降筒軸10内の伝動軸、左右一対の駆動スプロケット20、伝動チェーン22を経て切断ユニットC1が装備されている両スプロケットホイール15が駆動回転され、各スプロケットホイール15の取付け部16に対して管径方向に摺動可能なバイトホルダ17に装着されている切削バイト2が、両切断残置管部1Bの端面1bとなる切断予定位置において管周方向に沿って移動し、バイトホルダ17を摺動させる送りネジ軸18の受動回転体19が、切断ユニットC1の回転経路脇のガイドサポート部C2に設けた係合部材(図示せず)と係合すると、送りネジ軸18に単位送り量に相当する回転が付与され、切削バイト2が管径方向内方に単位送り量だけ送り込まれる。
このように切削バイト2を両切断残置管部1Bの端面1bとなる切断予定位置において管周方向に沿って径方向内方に送り込みながら移動させることにより、不断流状態のまま既設ガス管1の切断除去予定管部1Aを設定切断幅Wで輪切り状に切断除去することができる。
(5)図7に示すように、ハウジングBの蓋カバー11に対して第1昇降保持装置Dの昇降筒軸10をクレーン等の吊り上げ手段で上昇させ、切断装置Cを切断除去管部1Aと共にハウジングBの上部空間S2内に取り出したのち、作業用仕切弁Aを閉じ操作し、作業用ケース9の上側連結フランジ部9Cと蓋カバー11の連結フランジ部11Aとの連結を解除し、切断装置Cを切断除去管部1A及び蓋カバー11と共にハウジングB外に搬出する。
(6)図8に示すように、前記第2昇降保持装置Fの昇降筒軸10を蓋カバー11に貫通させ、この昇降筒軸10の連結部24と前記管端遮蔽部材3を所定の向き姿勢で保持させてある管端遮蔽装置Eの支持ケース30とを固定連結したのち、管端遮蔽装置E及び蓋カバー11をクレーン等の吊り上げ手段で吊り上げ、管端遮蔽装置EをハウジングBの上部空間S2内に搬入し、作業用ケース9の上側連結フランジ部9Cと蓋カバー11の連結フランジ部11Aとを密封状態で固定連結する。
(7)図9に示すように、作業用開閉弁Aを開き操作し、ハウジングBの蓋カバー11に対して第2昇降保持装置Fの昇降筒軸10をクレーン等の吊り上げ手段で下降させ、管端遮蔽装置Eの支持ケース30を作業用仕切弁A及び上部ケース7の上側開口部7Aを通して両切断残置管部1Bの切断端面1bに触れない状態で所定搬入位置、つまり、管端遮蔽装置Eに保持された管端遮蔽部材3の中心線が両切断残置管部1Bの管軸芯Xと同芯又は略同芯となる所定搬入位置にまで搬入する。
(8)図10に示すように、前記強制移動手段Gの各押圧ネジ軸38を押圧側に螺合操作すると、前記各押圧ネジ軸38の押圧板37が下流側切断残置管部1Bに外装されている操作力伝達具5の半円環状板46を上流側に向かって押圧し、この操作力伝達具5の摺動によって管端遮蔽装置Eのガイド軸31の受け板33を上流側に押圧するため、ガイド軸31の上流側端部の保持リング32に保持されている管端遮蔽部材3が、上流側切断残置管部1Bの切断端部に対して管軸芯X方向から外嵌して所定の遮蔽装着位置まで移動し、かつ上流側切断残置管部1Bに固定されている鍔状部材4にシール材12を介して管軸芯X方向から圧接固定される。
図11に示すように、前記管端遮蔽部材3が鍔状部材4側に圧接されている状態では、前記管端遮蔽部材3のテーパー状内周面3aと上流側切断残置管部1Bの外周面との間にシール材12が密封状態で押し込まれ、上流側切断残置管部1Bの切断開口からのガスの漏洩が完全に防止されている。
(9)そして、前記管端遮蔽部材3を鍔状部材4側に圧接させた状態で維持する場合には、図12に示すように、前記第2昇降保持装置Fの昇降筒軸10の連結部24と管端遮蔽装置Eの支持ケース30との連結を解除して、前記第2昇降保持装置Fの昇降筒軸10を蓋カバー11と共にハウジングB外に搬出するとともに、前記上部ケース7の上側開口部7Aよりも上方の作業用仕切弁A及び作業用ケース9を撤去し、前記上部ケース7の上側連結フランジ部7Bに、該上部ケース7の上側開口部7Aを閉止する蓋体60をボルト・ナットにて密封状態で固定連結する。
(10)一方で、本願では、前記上部ケース7及び下部ケース6を撤去するため、図13〜図15に示すように、前記管端遮蔽部材3の連結フランジ部3Aの周方向複数箇所に貫通形成したボルト挿通孔3bとこれに対応する鍔状部材4の周方向複数箇所に貫通形成したボルト挿通孔4dとにわたって緊締手段13のボルト13Aを挿入し、このボルト13Aの先端側に螺合された緊締手段13のナット13Bを締付け操作することにより、前記管端遮蔽部材3のテーパー状内周面3aと上流側切断残置管部1Bの外周面との間にシール材12が密封状態で押し込まれた状態を維持し、上流側切断残置管部1Bの切断開口からのガスの漏洩が完全に防止される。
それ故に、前記強制移動手段Gによって管端遮蔽部材3と上流側切断残置管部1Bの鍔状部材4とを押圧固定してあるので、ハウジングB内において管端遮蔽部材3と鍔状部材4とを他の構成から切り離して緊締手段13としてのボルト13A・ナット13Bにより独立して簡単に固定連結することが可能となり、管端遮蔽部材3と鍔状部材4との固定後において強制移動手段Gによる押圧固定作用を解除して、強制移動手段Gのみならず上部ケース7及び下部ケース6の撤去作業も能率良く容易に行うことができる。
〔その他の実施形態〕
(1)上述の第1実施形態では、前記管端遮蔽装置Eに保持されている管端遮蔽部材3を上流側切断残置管部1Bの鍔状部材4に圧接する遮蔽装着位置にまで管軸芯X方向に沿って押圧移動させる強制移動手段Gを、前記ハウジングBの下流側側壁に取付けたが、この強制移動手段Gを管端遮蔽装置Eの支持ケース30又は前記ハウジングBの上流側側壁に取付けてもよい。
(2)上述の第1実施形態では、切断装置Cの切断具2として、切削バイトを用いたが、これの代わりに円盤状の切削具やエンドミールを用いて、両切断残置管部1Bの端面となる切断予定位置において管周方向に沿って径方向内方に送り込みながら移動させることにより、不断流状態のまま既設ガス管1の切断除去予定管部1Aを輪切り状に切断除去するように構成してもよい。
本発明による既設管遮断工法の第1実施形態を示し、鍔状部材及びシール材を装着したときの側面図 図1のII−II線拡大断面図 図2におけるIII−III線での拡大断面側面図 切断装置及び操作力伝達具を組み付けたときの側面図 上下両ケースと強制移動手段を組み付けたときの一部破断側面図 作業用仕切弁と作業用ケース及び第1昇降保持装置を組み付けたときの一部破断側面図 切断装置を上部空間に搬出したときの一部破断側面図 切断装置に代えて管端遮蔽装置を搬入するときの一部破断側面図 管端遮蔽装置を所定搬入位置に搬入したときの一部破断側面図 管端遮蔽部材を所定遮蔽装着位置に移動させたときの拡大一部破断側面図 要部の拡大一部破断側面図 上部ケースの上側開口部を閉塞したときの一部破断側面図 管端遮蔽部材と鍔状部材とを連結固定したときの一部破断側面図 管端遮蔽部材と鍔状部材とを連結固定したときの要部の拡大側面図 管端遮蔽部材と鍔状部材とを連結固定したときの要部の一部破断拡大側面図
符号の説明
A 作業用仕切弁
B ハウジング
C 切断装置
D 搬出手段(第1昇降保持装置)
E 管端遮蔽装置
F 搬入手段(第2昇降保持装置)
G 強制移動手段
X 管軸芯
1 既設管(既設ガス管)
1A 切断除去管部(切断除去予定管部)
1B 切断残置管部(切断残置予定管部)
1b 切断端面
3 管端遮蔽部材
4 鍔状部材
5 操作力伝達具
12 シール材
13A ボルト
13B ナット
31 ガイド軸
45 緊締手段

Claims (7)

  1. 作業用仕切弁を備えたハウジング内で既設管の一部を切断除去した後、上流側の切断残置管部の切断端部に、それの切断開口を密封可能な管端遮蔽部材を装着する既設管遮断工法であって、以下のステップを備えていることを特徴とする。
    1)前記ハウジングで囲繞される既設管の上流側切断残置予定管部に、前記管端遮蔽部材を密封状態で押圧固定可能な鍔状部材を固設し、この鍔状部材を含む既設管の密封作業領域をハウジングで囲繞する。
    2)ハウジング内で既設管の切断除去予定管部を切断装置で切断し、この切断された切断除去管部と切断装置をハウジング外に搬出手段で搬出する。
    3)前記管端遮蔽部材を管軸芯方向に移動操作可能に保持する管端遮蔽装置を、前記両切断残置管部の切断端面間を通して前記管端遮蔽部材が少なくとも上流側切断残置管部と同軸芯又は略同軸芯となる位置に搬入手段で搬入する。
    4)前記管端遮蔽装置に保持されている管端遮蔽部材を強制移動手段によって上流側切断残置管部の鍔状部材に圧接する遮蔽装着位置にまで管軸芯方向に沿って押圧移動させ、該管端遮蔽部材を上流側切断残置管部の切断開口を密封する状態で鍔状部材に押圧固定する。
    5)前記管端遮蔽部材と鍔状部材とを固定した後に、前記強制移動手段による押圧固定作用を解除して、前記ハウジングを前記既設管の密封作業領域から撤去する。
  2. 前記管端遮蔽装置には、前記管端遮蔽部材を管軸芯方向に移動自在に保持する複数本のガイド軸が設けられ、このガイド軸の下流側端部を、前記ハウジングに設けられた前記強制移動手段によって上流側に押し出すことにより、管端遮蔽部材を上流側切断残置管部の鍔状部材に圧接する遮蔽装着位置にまで押圧移動させるように構成されている請求項記載の既設管遮断工法。
  3. 前記強制移動手段の押圧操作力を管端遮蔽装置のガイド軸に伝達可能な分割構造の操作力伝達具が、前記下流側切断残置予定管部に対して管軸芯方向に摺動自在な状態で外装可能に構成され、前記ハウジングを前記既設管の密封作業領域に囲繞する前に、前記操作力伝達具を前記下流側切断残置予定管部に対して管軸芯方向に摺動自在な状態で外装する請求項記載の既設管遮断工法。
  4. 前記強制移動手段によって密封状態に押圧固定されている管端遮蔽部材と上流側切断残置管部の鍔状部材とがボルト・ナットで固定連結可能に構成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の既設管遮断工法。
  5. 前記管端遮蔽部材は、上流側切断残置管部の切断端部に対して管軸芯方向から外嵌装着可能な断面ハット形状に形成されているとともに、前記鍔状部材の下流側には、管端遮蔽部材が鍔状部材に管軸芯方向から圧接されたとき、管端遮蔽部材の内周面と上流側切断残置管部の外周面との間に密封状態で押し込まれるシール材が配置されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の既設管遮断工法。
  6. 前記鍔状部材が、既設管の上流側切断残置予定管部に溶接で固着されている請求項1〜のいずれか1項に記載の既設管遮断工法。
  7. 前記鍔状部材が、既設管の上流側切断残置予定管部に緊締手段で固定されている請求項1〜のいずれか1項に記載の既設管遮断工法。
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