JP2019178049A - ペンタシル型ゼオライト及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
また、ゼオライトの製造、及び、使用にあたっては、ゼオライトを水などの溶媒に分散させたスラリー状態で取り扱うことがある。ゼオライトスラリーは低粘度であるほうが、工場のポンプで移送する際や、担体に担持する際などに取り扱いが容易である。スラリー中のゼオライト濃度が高いほうが、スラリー単位体積当たり、及び、単位重量当たりで、取り扱えるゼオライト量が多いので好ましい。しかし、スラリー中のゼオライト濃度を高くすると、スラリーの粘度が高くなるという問題がある。
OH−/SiO2 0.08以上、0.2以下
なお、上記組成における各割合はモル(mol)割合である。
OH−/SiO2 0.1以上、0.18以下
上記組成等の原料混合物を密閉式圧力容器中で、80〜200℃の任意の温度で、十分な時間をかけて結晶化させることで本発明のペンタシル型ゼオライトが得られる。
XRD装置(商品名:UltimaIV、リガク社製)を使用し、試料のXRD測定を行った。線源にはCuKα線(λ=1.5405Å)を用い、測定範囲は2θ=5°〜43°とした。
電子顕微鏡(装置名:JSM−6390LV、JEOL社製)を用いて一次粒子の形態観察を行った。
組成分析は蛍光X線装置(商品名:RIX2100、リガク社製)を使用して行った。前処理として、生成物を600℃で1時間焼成した。得られた分析結果から、生成物のSiO2/Al2O3比を求めた。
JIS 8830に準じた測定により、試料のBET比表面積を求めた。測定には、一般的な比表面積測定装置(商品名:BELSORP−miniII、マイクロトラック・ベル株式会社製)を用いた。前処理として試料を350℃で2時間保持した。前処理後の試料についてBET比表面積を測定した。
水分吸着量の測定は、一般的な蒸気吸着量測定装置(商品名:BELSORP−max、マイクロトラック・ベル株式会社製)を用いた。測定は25℃で行った。前処理として試料を350℃で2時間保持した。前処理後の試料について水分吸着量測定を行い、相対湿度30%での、ゼオライト100gあたりの水分吸着量(以下、「g/100g−ゼオライト」とする。)を測定した。
光散乱式粒度分布測定により、粒径分布の累積曲線を測定した。測定には、一般的な光散乱式粒子径分布測定装置(商品名:マイクロトラックMT3300EXII、マイクロトラック・ベル株式会社製)を用いた。得られた粒子径分布の累積曲線から、D50を得て、これをケイ素源の粒径とした。
ケイ酸ソーダ水溶液と硫酸を撹拌しながら滴下混合し、粒径が80μmの粒状無定形ケイ酸を得た。得られた粒状無定形ケイ酸、TPABr水溶液、水酸化ナトリウム、及び純水を混合し、以下のモル組成からなる混合物を得た。
TPA+/SiO2 = 0.05
OH/SiO2 = 0.17
Na/SiO2 = 0.17
H2O/SiO2 = 10
得られた混合物をステンレス製の反応容器に充填し、これを密閉した。その後、当該反応容器を55回転/分で公転させながら135℃まで加熱した。加熱後、反応容器を公転しながら135℃で36時間保持することで混合物を結晶化させ、結晶化スラリーを得た。
実施例1で得られたペンタシル型ゼオライトを、空気中、580℃で焼成し、1規定HCl水溶液に添加、混合、純粋で洗浄することで、ペンタシル型ゼオライト中のナトリウムをプロトンにイオン交換し、その後、110℃で乾燥することでペンタシル型ゼオライトを得た。
実施例2で得られたペンタシル型ゼオライトを、含水蒸気流通下、700℃で焼成し、ペンタシル型ゼオライトを得た。
実施例2で得られたペンタシル型ゼオライトを、含水蒸気流通下、850℃で焼成し、ペンタシル型ゼオライトを得た。
MFI型ゼオライト(商品名:HSZ−840HOA、東ソー株式会社製)のSEM観察像を図3に示す。当該ゼオライトの一次粒子は板状であった。また、一次粒子の長軸径は4.0μmであり、本発明のペンタシル型ゼオライトよりも大きいものであった。実施例1と同じ方法で一次粒子の長軸径、一次粒子の長軸径の変動係数、一次粒子のアスペクト比を測定すると、一次粒子の長軸径は4.0μm、一次粒子の長軸径の変動係数は0.26であった。また、一次粒子のアスペクト比は1.89と大きかった。
MFI型ゼオライト(商品名:HSZ−890HOA、東ソー株式会社製)のSEM観察像を図4に示す。当該ゼオライトの一次粒子は棒状であった。また、一次粒子の長軸径は6.1μmであり、本発明のペンタシル型ゼオライトよりも大きいものであった。実施例1と同じ方法で一次粒子の長軸径、一次粒子の長軸径の変動係数、一次粒子のアスペクト比を測定すると、一次粒子の長軸径は6.1μm、一次粒子の長軸径の変動係数は0.28であった。また、一次粒子のアスペクト比は4.03と大きかった。
粒径が10〜20μmのコロイダルシリカ(商品名:スノーテックスST−N−30、日産化学工業株式会社製)、TPAOH水溶液、水酸化ナトリウム、及び純水を混合し、以下のモル組成からなる混合物を得た。
TPA+/SiO2 = 0.44
OH/SiO2 = 0.502
Na/SiO2 = 0.062
H2O/SiO2 = 24
得られた混合物をステンレス製の反応容器に充填し、これを密閉した。その後、当該反応容器を55回転/分で公転させながら80℃まで加熱した。加熱後、反応容器を公転しながら80℃で85時間保持することで混合物を結晶化させ、結晶化スラリーを得た。
2 平面に垂直な方向から観察した際の1の投影像の輪郭
3 2に接する2本の平行線
4 3ではさんだときの平行線が最大となる長さ(一次粒子の長軸径)
5 3ではさんだときの平行線が最小となる長さ(一次粒子の短軸径)
Claims (7)
- 一次粒子の長軸径が0.2μm以上、2.0μm以下で、一次粒子の長軸径の変動係数が0.25以上であり、なおかつ一次粒子のアスペクト比が1.0以上、1.6以下であることを特徴とするペンタシル型ゼオライト。
- SiO2/Al2O3(モル比)が200以上であることを特徴とする請求項1に記載のペンタシル型ゼオライト。
- BET比表面積が300m2/g以上であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のペンタシル型ゼオライト。
- 相対湿度30%での水分吸着量が6.0g/100g−ゼオライト以下であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかの項に記載のペンタシル型ゼオライト。
- 粒径50〜150μmのケイ素源を用いて結晶化する工程を有することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかの項に記載のペンタシル型ゼオライトの製造方法。
- テトラプロピルアンモニウムカチオン、及びアルカリを少なくとも以下のモル組成で結晶化する工程を有することを特徴とする請求項5に記載のペンタシル型ゼオライトの製造方法。
TPA+/SiO2 0.04以上、0.4以下
OH-/SiO2 0.08以上、0.2以下 - 結晶化温度が160℃以下であることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載のペンタシル型ゼオライトの製造方法。
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