JP2019172339A - 組立紙容器及び組立紙容器の製造方法 - Google Patents
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容器が開示されている(特許文献3の特許請求の範囲の請求項1、明細書の段落[0014]〜[0040]、図1〜図4等参照)。
レート、ポリプロピレンなど)をコーティングして密封シール用のシーラント層を形成したものを使用することが記載されている。それに加え、容器の蓋材として、熱融着性の合成樹脂製フィルム(ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレンなど)をラミネートした複合シートなどが使用できること、及び接着剤層はガスバリア層を兼ねていてもよいことが記載されている(特許文献3の明細書の段落[0058]等参照)。
先ず、図1〜図4を用いて、本発明の実施形態に係る組立紙容器について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る組立紙容器の構成を示す分解斜視図である。また、図2は、本実施形態に係る組立紙容器を示す図であり、(a)が正面図、(b)が平面図である。図3は、本実施形態に係る組立紙容器を示す右側面図である。
図1〜図3に示すように、本発明の実施形態に係る容器本体2は、後述の1枚のブランクシート20から製函機(ケースフォーマー)等で折り曲げられて平面視矩形トレー状に組立てられた紙製の容器である。勿論、本発明に係る容器本体は、平面視矩形状に限られず、平面視多角形状であっても構わない。要するに、本発明に係る容器本体は、底面と、そこから立ち上がる側面を有して上面が解放されたトレー状となっていればよい。なお、底面には、内容物に応じて適宜凹凸を付けても構わない。
次に、図1〜図4を用いて、ブランクシート20について説明する。図4は、製函機等で組立てる前の容器本体2のブランクシート20を示す展開図である。本実施形態に係るブランクシート20は、オフセット印刷機でダイレクト印刷が可能なGフルートと呼ばれる薄手の段ボール紙からなる。ここで、段ボール紙とは、波状に加工した紙の片面又は両面に別の紙を接着して強度を上げた包装用紙のことを指している。但し、ブランクシートに適用可能な紙は、段ボール紙に限られず、樹脂が食い込む空間又は隙間があれば足りる。
樹脂フィルム3は、容器本体2の内面に溶着可能な熱可塑性樹脂からなる単層又は複層の50〜500μm厚程度のフィルムであり、液体などの流動物を含む食品などの内容物が外部へ漏れ出さないようにする機能を有している。
次に、図5を用いて、本発明の実施形態に係る組立紙容器の製造方法について説明する。前述の組立紙容器1を製造する場合を例示して説明する。
先ず、本実施形態に係る組立紙容器の製造方法では、前述のブランクシート20を切断形成するブランクシート切断工程を行う。
次に、本実施形態に係る組立紙容器の製造方法では、前工程で切り出した前述のブランクシート20からトレー状の容器本体2を組立てる製函工程を行う。
次に、本実施形態に係る組立紙容器の製造方法では、前工程で製函した容器本体2の内面に、熱圧着機(ラミ圧着機)等で樹脂フィルム3を真空圧空形成により被覆する樹脂フィルム被覆工程を行う。勿論、真空圧空形成に代えて、真空成形、又は圧空形成とすることもできる。
その後、本実施形態に係る組立紙容器の製造方法では、トップシールTSを樹脂フィルム3の上に貼り付け、樹脂フィルム3とトップシールTSを同時にトリミングするトリミング工程を行う。このとき、引掛り片31を含んだ縁が残るように上端フランジ23から外側へ所定幅残してトリミングを行う。つまり、上端フランジ23からはみ出た不要な樹脂フィルム3及びトップシールTSを上端フランジ23の外縁230に沿って切断して除去する。本実施形態では、外縁230から外側に2〜3mm幅残しで切断している。但し、図2(b)に示すように、剥がし易いようにトップシールTSだけベロ部分Bを残して切断してもよいし、トップシールTSと樹脂フィルム3のいずれもベロ部分Bを残しても構わない。
2:容器本体
20:ブランクシート
21:底面
210:外端
21a:長辺
21b:短辺
21c:斜辺
22(22−1〜8):側面
220:上端
22a,22b,22c:上辺
23:上端フランジ
230:外縁
231:内縁
232:コーナー部
233:切込み
234,235:側端
23a,23c:フランジ片
23b,23d:コーナー片
23e:コーナー下部片
24:隙間
3:樹脂フィルム
30:入隅線
31,32:引掛り片
Claims (7)
- 紙を主材料とするブランクシートから組立てられたトレー状の容器本体と、この容器本体の内面に被覆された樹脂フィルムと、を備える組立紙容器であって、
前記容器本体は、底面と、この底面から立ち上がる複数の側面と、これらの複数の側面と接続して組立後に上面が面一となる上端フランジと、を有し、
複数の前記側面同士が近接又は当接する入隅には、前記容器本体と前記樹脂フィルムとの間の空気を吸引し又は逃がす隙間が形成されていること
を特徴とする組立紙容器。 - 前記ブランクシートの端面には、空間又は隙間が形成され、前記上端フランジの外縁には、前記容器本体の組立時に前記ブランクシートの当該端面が露出しており、その端面に前記樹脂フィルムが食い込んで被覆されていること
を特徴とする請求項1に記載の組立紙容器。 - 前記樹脂フィルムの外周は、前記上端フランジの外縁より外側の位置で切断されていること
を特徴とする請求項2に記載の組立紙容器。 - 前記上端フランジの内縁には、ミシン目状の切込みが形成され、その切込みには、前記容器本体の組立時に前記ブランクシートの前記端面が露出しており、その端面に前記樹脂フィルムが食い込んで被覆されていること
を特徴とする請求項2又は3に記載の組立紙容器。 - 組立後の前記容器本体の前記側面は、前記底面に対して傾斜する傾斜面となっており、且つ、組立後の前記容器本体において互いに隣接する側面同士となるいずれ一方の側面が、組立前の前記ブランクシートにおいて、底辺に対する側辺のなす角が直角となっていること
を特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の組立紙容器。 - 前記ブランクシートは、1枚のシートからなり、
前記上端フランジは、組立前の前記ブランクシートにおいて、組立後の外縁又は内縁を構成しない側端同士が当接することにより、組立後の上面が面一となっていること
を特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の組立紙容器。 - 紙を主材料とするブランクシートからトレー状の容器本体を組立てる製函工程と、組立てた容器本体の内面に樹脂フィルムを真空成形、圧空形成、又は真空圧空形成により被覆する樹脂フィルム被覆工程と、を備える組立紙容器を製造する組立紙容器の製造方法であって、
前記製函工程では、前記ブランクシートの底面から複数の側面を立ち上げ、これらの複数の側面の上部を折り返して上面が面一となる上端フランジを形成するとともに、複数の前記側面同士が近接又は当接する入隅に隙間を形成し、
前記樹脂フィルム被覆工程では、前記製函工程で形成した前記隙間から前記容器本体と前記樹脂フィルムとの間の空気を吸引して又は逃がして前記樹脂フィルムを被覆すること
を特徴とする組立紙容器の製造方法。
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