JP2019171989A - 内装部品取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】内装部品がインストルメントパネル本体から脱落することを防止する。【解決手段】インストルメントパネル本体10は、車両後方に面する壁部12及び壁部12に設けられた取付孔14を有する。内装部品の一部であるクリップ30は、基部32の左右に配置され、左右方向に隆起した2つのフランジ34a,34bを含む係止部34、及び、基部32から前方へ向けて伸長し、右方向に突出した突出部分36aを有する棒状部36を有する。棒状部36は、フランジ34a,34bに先立って、突出部分36aが壁部12の裏側に位置するまで取付孔14に挿通される。その後、内装部品は、車両下方に移動された上で、さらに車両前方へ移動されて、フランジ34a,34bが取付孔34の裏縁に係止された取付状態となる。取付状態において、突出部分36aは、壁部12の裏面12bに離間はするが対向した位置に配置される。【選択図】図2

Description

本発明は、内装部品取付構造に関し、特に、車両のインストルメントパネル本体に内装部品を取り付けるための内装部品取付構造に関する。
車両の運転席及び助手席の前方には、インストルメントパネルが設けられる。インストルメントパネルは、例えばアッパーパネル、ロアパネル、エアコン装置、グローブボックス、切り替えスイッチ類などの種々の内装部品を保持している。
内装部品は、インストルメントパネル本体に取り付けられるのが一般的である。例えば、特許文献1には、インストルメントパネル本体としてのインパネインサート(インパネリンフォースに固定された硬質の樹脂部材)に、車両後方に面した壁部に取付孔を設け、内装部品としてのロアパネルの前側端部に、脚部(フランジ)を有するクリップを設けた内装部品取付構造であって、ロアパネルをインパネインサートに向けて前方へ移動させることで、クリップを取付孔に車両後方から挿通させ、クリップの脚部を取付孔の裏縁に係止させることでインパネインサートにロアパネルを取り付ける内装部品取付構造が開示されている。
特開2007−182170号公報
例えば、車両の事故による衝撃、あるいはエアバッグ膨張時の衝撃などに起因して、インストルメントパネル本体に取り付けられた内装部品に車両後方への強い力が加わる場合がある。上述のように、取付孔へクリップを車両後方から差し込む構造によって内装部品がインストルメントパネル本体に取り付けられている場合、内装部品に車両後方への強い力が加わった場合、取付孔へのクリップの係合が外れて内装部品が脱落するという問題があった。
本発明の目的は、内装部品がインストルメントパネル本体から脱落することを防止することにある。
本発明は、インストルメントパネル本体に内装部品を取り付けるための内装部品取付構造であって、前記インストルメントパネル本体は、車両後方に面した壁部と、前記壁部に設けられた取付孔と、を備え、前記内装部品は、前記取付孔に車両後方から挿通されて前記取付孔の裏縁に係止されるフランジと、前記フランジに先立って前記取付孔に車両後方から挿通される棒状部であって、前記インストルメントパネル本体に取り付けられるときの前記内装部品の姿勢において前記壁部の面方向に突出した突出部分を有する棒状部と、を備え、前記突出部分が前記壁部の車両前方側に位置するまで前記棒状部が前記取付孔に挿通された後、前記壁部の面方向に前記内装部品が移動されることで、前記フランジが前記取付孔の裏縁に係止された取付状態において、前記突出部分が前記壁部の車両前方側面に対向した位置に配置される、ことを特徴とする内装部品取付構造である。
上記構成によれば、取付状態において、棒状部の突出部分がインストルメントパネル本体の壁部の車両前方側面に対向した位置に配置される。したがって、内装部品に車両後方への強い力が加わり、取付孔の裏縁へのフランジの係止が外れて、内装部品が車両後方へ移動したとしても、突出部分が壁部の車両前方側面に当接することで、内装部品のそれ以上の車両後方への移動が抑制される。つまり、インストルメントパネル本体からの内装部品の脱落が防止される。
本発明によれば、内装部品がインストルメントパネル本体から脱落することを防止することができる。
基本実施形態に係るインストルメントパネル本体の一部分の拡大図である。 基本実施形態に係るクリップの斜視図(a)、側面図(b)、及び平面図(c)である。 棒状部の突出部分が取付孔に挿通された状態を示す斜視図(a)、側面図(b)、及び平面図(c)である。 クリップが車両下方に移動された状態を示す斜視図(a)、側面図(b)、及び平面図(c)である。 取付状態を示す斜視図(a)、側面図(b)、及び平面図(c)である。 取付状態におけるフランジ及び突出部分の位置を示す図である。 内装部品に車両後方へのかなり強い力がかかった場合に棒状部が変形する様子を示す図である。 変形実施形態に係る取付孔を示す図(a)、及び変形実施形態に係るクリップの側面図(b)である。 変形実施形態における取付状態を示す側面図である。 変形実施形態における、取付状態での突出部分及びフランジの位置を示す図である。
<基本実施形態>
以下、インストルメントパネル本体に内装部品を取り付けるための内装部品取付構造の基本実施形態を説明する。
図1は、基本実施形態に係るインストルメントパネル本体10の一部分の拡大図である。図1の矢印UPは車両の上方向を示し、矢印Rは車両の右方向を示す。また、紙面奥側へ向かう方向FRが車両の前方向を示す。インストルメントパネル本体10は、ステアリングなどを支持する車両フレームであるインパネリンフォースに固定された硬質の樹脂部材である。そのような樹脂部材はインパネインサートとも呼ばれる。
インストルメントパネル本体10は、車両後方に面する壁部12を有する。壁部12には、内装部品のクリップ30(後述)が挿入される取付孔14が設けられる。1つの取付孔14は1つのクリップ30に対応するものであり、内装部品が複数のクリップ30を有している場合には、壁部12には複数の取付孔14が設けられる。
基本実施形態では、取付孔14は、開口形状が、車両左右方向が長手方向となっている横長部分16と、開口形状が、車両上下方向が長手方向となっている縦長部分18から構成される。具体的には、図1に示すように、取付孔14の開口形状は、横向きの略T字形状となっている。縦長部分18のうち、横長部分16の下方に位置する部分を下方領域18aと記載する。
図2は、基本実施形態に係るクリップ30の斜視図(a)、側面図(b)、及び平面図(c)である。図2においては、クリップ30は、インストルメントパネル本体10に取り付けられるときの姿勢で示されている。クリップ30に関する説明において「前後」あるいは「上下左右」などの方向を示す語を用いるが、それらは、クリップ30が当該姿勢であるときの車両の各方向を意味する。
クリップ30は、例えばロアパネルなどの内装部品の一部である。図2においては、クリップ30のみが示されているが、クリップ30の後方には、不図示の内装部品本体が接続されている。クリップ30は、内装部品の前側端に設けられる。1つの内装部品が複数のクリップ30を有していてもよい。
クリップ30は、基部32、係止部34、及び棒状部36を含んで構成される。
基部32は、上下方向及び前後方向に延在する板状の形状を有している。より詳しくは、基部32は、上側部分32a及び下側部分32bの前側部分が切り欠かれ、断面が二連十字形状を有している。
係止部34は、基部32の左右側にそれぞれ配置される。係止部34は、基部32に接続されるか、あるいは基部32と一体となっている。係止部34は、左右方向に隆起した2つのフランジ34a,34bを有している。具体的には、係止部34は、基部32の右側に配置された部分の右側側面から右方向に隆起したフランジ34a、及び、基部32の左側に配置された部分の左側側面から左方向に隆起したフランジ34b(図2(c)参照)を有している。フランジ34a,34bは上下方向に伸長した形状を有している。
係止部34は弾性を有しており、具体的にはフランジ34a,34bを内側(基部32側)に押し込むことが可能となっている。また、外部からの力が加わっていない状態においては、フランジ34aの頂点(最も右側の点)と、フランジ34bの頂点(最も左側の点)との間の左右方向の距離は、取付孔14の縦長部分18の幅よりも少し長くなっている。詳しくは後述するが、フランジ34a,34bは、取付孔14に挿通されて、取付孔14の裏縁に係止される。
なお、図2の例では、係止部34が基部32の左右側に配置され、フランジ34a,34bが左右方向に隆起したものとなっているが、フランジは、取付孔14の裏縁に係止できる限りにおいて、例えば上下方向など、前後方向と直交する方向に隆起して形成されてもよい。
さらに、係止部34は、フランジ34aの後方に設けられた爪34c,フランジ34bの後方に設けられた爪34d(図2(c)参照)を有する。後述のように、フランジ34a,34bが取付孔14の裏縁に係止された後に、作業者は、爪34c,34dに指を引っ掛けて車両後方へ引っ張ることで、フランジ34a,34bの取付孔14の裏縁への係止を解除することができる。
棒状部36は、係止部34からさらに前方へ向けて伸長する棒状の部分である。したがって、棒状部36は、基部32及び係止部34よりも前方に位置している。図2の例においては、棒状部36は係止部34の下側から前方に伸長している。
棒状部36は、前後方向と直交する方向に突出した突出部分36aを有している。上述のように、インストルメントパネル本体10の壁部12は、車両後方に面していることから、前後方向と直交する方向は壁部12の面方向である。したがって、突出部分36aは、インストルメントパネル本体10に取り付けられるときのクリップ30の姿勢において壁部12の面方向に突出しているといえる。
基本実施形態においては、図2に示すように、突出部分36aは、棒状部36の先端部(基部32から最も遠い側の端部)において右方向に突出した部分となっている。すなわち、棒状部36の先端部が鉤状となっており、突出部分36aは鉤状突出部分となっている。
内装部品の脱落防止の観点からは、突出部分36aが設けられていない部分(以下「非突出部分」と記載する)の幅に対する突出部分36aの幅を大きくする方が好ましいが、内装部品の取り付け作業性なども考慮して非突出部分の幅に対する突出部分36aの幅を決定するのが望ましい。図2の例では、突出部分36aの幅(最大幅)は、非突出部分の幅の2倍程度となっている。
クリップ30が図2に示す姿勢において車両後方から取付孔14に挿通されることによって、インストルメントパネル本体10へ内装部品が取り付けられる。以下、図3〜図5を参照しながら、インストルメントパネル本体10への内装部品の取り付け方法の詳細について説明する。
図3には、突出部分36aが横長部分16に挿通している状態の斜視図(a)、側面図(b)、及び平面図(c)が示されている。なお、図3(b)には、図3(a)におけるA−A方向から見た壁部12の断面図が示されている。図3(b)の壁部12の断面図には、取付孔14の縦長部分18の上側内壁18b及び下側内壁18cが破線で示されている。また、図3(c)には、図3(a)におけるB−B方向から見た壁部12の断面図が示されている。
棒状部36が係止部34よりも前方に位置しているため、係止部34(特にフランジ34a,34b)に先立って棒状部36が取付孔14に挿通される。上述の通り、基本実施形態においては、突出部分36aの位置における棒状部36の幅が広くなっているため、棒状部36は、取付孔14のうちの幅広の部分である横長部分16に挿通される。突出部分36aの位置における棒状部36の幅は、縦長部分18の幅よりも大きくなっているため、棒状部36を縦長部分18に挿通させることはできなくなっている。
突出部分36aが壁部12の裏側(車両前方側)に位置するまで棒状部36が横長部分16に挿通された後、すなわち突出部分36aが壁部12の裏側に通り抜けた後、フランジ34a,34bが取付孔14に挿通される前に、内装部品(クリップ30)が壁部12の面方向に移動させられる。基本実施形態においては、クリップ30が車両下方に移動させられる。
図4には、クリップ30が車両下方に移動された状態を示す斜視図(a)、側面図(b)、及び平面図(c)が示されている。なお、図4(b)には、図4(a)におけるA−A方向から見た壁部12の断面図が示され、縦長部分18の上側内壁18b及び下側内壁18cが破線で示されている。また、図4(c)には、図4(a)におけるB−B方向から見た壁部12の断面図が示されている。
縦長部分18の幅は、棒状部36の非突出部分の幅と同等の幅、あるいはそれよりも少しだけ広い幅となっている。そのため、棒状部36の非突出部分が縦長部分18の下方領域18aに移動することが可能となっており、すなわちクリップ30が車両下方に移動可能となっている。クリップ30は、棒状部36の下画面が縦長部分18の下側内壁18cに当接するまで下方に移動されてよい。
図4に示す状態から、クリップ30は、再度、車両前方へ移動させられる。そうすると、棒状部36の突出部分36aの位置がさらに車両前方に移動する。それと共に、係止部34が取付孔14の縦長部分18に挿通され、フランジ34a,34bが縦長部分18の左右側内壁によって内側に押し込まれながら縦長部分18を通過し、やがてフランジ34a,34bが縦長部分18を抜けて壁部12の裏側に位置する。これにより、フランジ34a,34bが取付孔14の裏縁に係止されて、内装部品がインストルメントパネル本体10に取り付けられた取付状態となる。
図5には、取付状態を示す斜視図(a)、側面図(b)、及び平面図(c)が示されている。なお、図5(b)には、図5(a)におけるA−A方向から見た壁部12の断面図が示され、図5(c)には、図5(a)におけるB−B方向から見た壁部12の断面図が示されている。
取付状態においては、フランジ34a,34bが取付孔14の裏縁に係止されることで、内装部品の車両後方への移動が抑制されている。また、基部32の上側部分32aの前側面及び下側部分32bの前側面が壁部12のおもて面12a(車両後方側面)に当接することで、クリップ30の車両前方への移動が抑制されている。
図6は、車両後方から(つまり壁部12のおもて面12a側から)取付孔14を見た図であって、取付状態におけるフランジ34a,34b及び突出部分36aの位置を示す図である。上述の通り、取付状態においては、フランジ34a,34b及び突出部分36aは壁部12の裏側に位置しているので、図6においては、これらの位置が透過的に示されている。図5及び図6を参照しながら、取付状態におけるフランジ34a,34b及び突出部分36aの位置を説明する。
基本実施形態では、係止部34は棒状部36よりも上側に位置し、棒状部36が横長部分16に挿通された後でクリップ30が下方に移動され、さらにクリップが前方へ移動することで取付状態となっている。これにより、図5又は図6に示す通り、取付状態においては、フランジ34a,34bは、車両上下方向において横長部分16を跨ぐ位置に配置される。したがって、取付状態においては、フランジ34bの全体が縦長部分18の左側裏縁に係止されるが、フランジ34aは、横長部分16があるために、フランジ34aの上端部分と下端部分のみが縦長部分18の右側裏縁に係止された状態となっている。
また、取付状態においては、突出部分36aは、壁部12の裏面12b(車両前方側面)に対向した位置に配置される。具体的には、図6に示すように、突出部分36aは、裏面12bのうち、縦長部分18の下方領域18aの右側に位置する部分に対向した位置に配置される。
このように、取付状態において、突出部分36aが裏面12bに対向した位置に配置されることで、内装部品の脱落が防止される。以下、突出部分36aの作用について説明する。
車両の事故による衝撃、あるいはエアバッグ膨張時の衝撃などに起因して内装部品に車両後方への強い力が加わると、フランジ34a,34bの取付孔14の裏縁への係止が外れ、内装部品が車両後方へ移動し得る。しかしながら、取付状態において突出部分36aが裏面12bに対向した位置に配置されているから、内装部品が取付状態から車両後方へ移動した場合、突出部分36aが裏面12bに当接する。つまり、壁部12とクリップ30との位置関係が図4に示す状態となる。これにより、内装部品のそれ以上の車両後方への移動が抑制される。つまり、内装部品の脱落が防止される。
ちなみに、内装部品を取り外す場合には、図4の状態から内装部品を車両上方に一旦移動させた上で、突出部分36aを取付孔14の横長部分16を通過させながら、内装部品を車両後方に移動させる必要がある。事故などの際に、図4の状態から内装部品が不意に車両上方へ移動してしまうことを防止するために、図4に示される通り、横長部分16の下側裏縁に、裏側(車両前方)に突出する突起50を設けてもよい。突起50によれば、裏面12bに当接した突出部分36aが車両上方へ移動することが防止される。
図7は、内装部品に車両後方へのかなり強い力がかかった場合に棒状部36が変形する様子を示す図である。図7においては、破線で示された状態が変形前の棒状部36の形状を示しており、実線で示された状態が変形後の棒状部36の形状を示している。内装部品に車両後方へのかなり強い力がかかると、突出部分36aが壁部12の裏面12bから強い反力を受けることで、棒状部36は、突出部分36aの突出方向とは反対方向(図7の例では左方向)に曲がる場合がある。
しかしながら、基本実施形態では、図4の状態において、棒状部36は取付孔14の縦長部分18(より詳しくは下方領域18a)に挿通されており、上述の通り、突出部分36aの位置における棒状部36の幅は、縦長部分18を挿通できないほど、縦長部分18の幅よりも大きくなっている。したがって、棒状部36の形状が変化した場合であっても、突出部分36aが取付孔14を抜けてしまうことが抑制される。
なお、内装部品のインストルメントパネル本体10への取付作業中において、棒状部36を取付孔14に通して突出部分36aを壁部12の裏面12bに引っ掛けておくことで、内装部品を取り付ける前において、内装部品をインストルメントパネル本体10に仮置きすることが可能となっている。このように、突出部分36aは、内装部品の仮置きのために活用することもできる。
<変形実施形態>
以下、変形実施形態について説明する。図8(a)には、変形実施形態に係るインストルメントパネル本体60の壁部62に設けられた取付孔64が示されている。変形実施形態では、取付孔64は、1方向のみに伸びる長孔となっている。図8(a)の例では、取付孔64は、車両上下方向に伸びる長孔となっている。
図8(b)は、変形実施形態に係るクリップ70の側面図である。クリップ70は、基本実施形態に係るクリップ30に比して、突出部分36bの突出方向が異なるのみで、その他の部分は同様の構造となっている。したがって、クリップ30と同様の部分については、クリップ30と同じ符号を付してその説明を省略する。
変形実施形態においては、突出部分36bは、上下方向に突出した部分となっている。より具体的には、図8に示すように、突出部分36bは、棒状部36の先端部において下方向に突出した部分となっている。
変形実施形態においても、フランジ34a,34bに先立って棒状部36が取付孔64に挿通される。上述のように、突出部分36bの位置における棒状部36の上下方向の長さが、非突出部分の上下方向の長さに対して大きくなっているが、取付孔64が車両上下方向に伸びる長孔となっているために、突出部分36bは取付孔64に挿通することができる。
突出部分36bが壁部62の裏側に位置するまで棒状部36が取付孔64に挿通された後、フランジ34a,34bが取付孔64に挿通される前に、内装部品(クリップ70)が車両下方に移動させられる。なお、クリップ70は、棒状部36の非突出部分の下側面が取付孔64の下側内壁64aに当接するまで車両下方に移動させられる。
その後、クリップ70は、再度車両前方へ移動させられる。そうすると、係止部34が取付孔64に挿通されて、フランジ34a,34bが取付孔64を抜けて壁部62の裏側に位置すると、フランジ34a,34bが取付孔64の裏縁に係止されて、内装部品がインストルメントパネル本体60に取り付けられた取付状態となる。
図9には、変形実施形態における取付状態を示す側面図が示されている。また、図10には、取付状態におけるフランジ34a,34b及び突出部分36bの位置が示されている。図10においては、図6同様、フランジ34a,34b及び突出部分36bの位置が透過的に示されている。
図10に示されるように、変形実施形態においては、取付状態では、フランジ34aの全体が取付孔64の右側裏縁に係止され、フランジ34bの全体が取付孔64の左側裏縁に係止される。基本実施形態においては、フランジ34aの一部分が取付孔14の裏縁に係止されていなかった(図6参照)ため、変形実施形態では、基本実施形態に比して、フランジ34a,34bがより強く取付孔64の裏縁に係止しているといえる。すなわち、変形実施形態では、基本実施形態に比して、フランジ34a,34bが取付孔64から外れにくくなっているといえる。
また、変形実施形態においても、突出部分36bが壁部62の裏側に位置した後にクリップ70が車両下方に移動させられているから、取付状態において、突出部分36bは壁部62の裏面62bに対向した位置に配置される。具体的には、図9及び10に示すように、突出部分36bは、裏面62bのうち、取付孔64の下側に位置する部分に対向した位置に配置される。
変形実施形態においても、内装部品に車両後方への強い力が加わると、フランジ34a,34bの取付孔64の裏縁への係止が外れ、内装部品が車両後方へ移動し得る。しかしながら、取付状態において突出部分36bが裏面62bに対向した位置に配置されているから、内装部品が取付状態から車両後方へ移動した場合、突出部分36bが裏面62bに当接することで、内装部品のそれ以上の車両後方への移動が抑制されて、内装部品の脱落が防止される。
以上、本発明に係る実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
10,60 インストルメントパネル本体、12,62 壁部、12a おもて面、12b,62b 裏面、14,64 取付孔、16 横長部分、18 縦長部分、18a 下方領域、18b 上側内壁、18c,64a 下側内壁、30,70 クリップ、32 基部、32a 上側部分、32b 下側部分、34 係止部、34a,34b フランジ、34c,34d 爪、36 棒状部、36a,36b 突出部分。

Claims (1)

  1. インストルメントパネル本体に内装部品を取り付けるための内装部品取付構造であって、
    前記インストルメントパネル本体は、
    車両後方に面した壁部と、
    前記壁部に設けられた取付孔と、
    を備え、
    前記内装部品は、
    前記取付孔に車両後方から挿通されて前記取付孔の裏縁に係止されるフランジと、
    前記フランジに先立って前記取付孔に車両後方から挿通される棒状部であって、前記インストルメントパネル本体に取り付けられるときの前記内装部品の姿勢において前記壁部の面方向に突出した突出部分を有する棒状部と、
    を備え、
    前記突出部分が前記壁部の車両前方側に位置するまで前記棒状部が前記取付孔に挿通された後、前記壁部の面方向に前記内装部品が移動されることで、前記フランジが前記取付孔の裏縁に係止された取付状態において、前記突出部分が前記壁部の車両前方側面に対向した位置に配置される、
    ことを特徴とする内装部品取付構造。
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