JP7117257B2 - 車両用加飾パネルの取付構造 - Google Patents
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Description
上記インストルメントパネルには、挿通穴と、この挿通穴に連なる係合穴が形成され、
上記加飾パネルには、その裏側から突出するアンカーが設けられており、このアンカーは、上記挿通穴及び上記係合穴に挿通させることが可能な挿通部と、この挿通部の先端部に形成されて上記インストルメントパネルの裏側に配置された引掛部とを有しており、
上記引掛部は、上記挿通穴よりサイズが小さく上記挿通穴に通すことが可能であり、かつ上記係合穴よりサイズが大きく上記係合穴から抜くことが不可能であり、
上記係止爪と上記係止孔の結合状態において、上記アンカーの挿通部は、上記係合穴に挿通されて上記インストルメントパネルの裏面から延びており、上記引掛部が上記インストルメントパネルの裏面から離間している、取付構造において、
上記インストルメントパネルは車室内に突出する突出部を有し、
上記加飾パネルは上記インストルメントパネルの突出部の形状に対応した湾曲部を有しており、この湾曲部に対応して上記アンカーの挿通部の長さは設定され、上記アンカーの引掛部を上記挿通穴に通した状態のとき上記湾曲部を上記インストルメントパネルから離間させる長さであることを特徴とする。
一般に、車室内では、インストルメントパネルの車幅方向の車外側は隣接するドア等により加飾パネルの車幅方向の移動が規制され、加飾パネルの取付けに制限がある。しかし、上記構成によれば、加飾パネルを次のようにして取り付けることができる。加飾パネルの取付位置から車幅方向の車両中央方向にずれた位置で、加飾パネルのアンカーの引掛部を挿通穴に挿通させる。その状態から、加飾パネルを車幅方向の車外方向へ移動させてアンカーの挿通部を係合穴に挿通させた状態にする。次に、加飾パネルをインストルメントパネルに向かって押込むことによりインストルメントパネルに取り付けることができる。すなわち、加飾パネルの車幅方向移動に規制があっても加飾パネルを取り付けることができる。
上記構成によれば、テーパ形状によりアンカーの挿通部を挿通穴から係合穴に移動させやすくなり、加飾パネルの取付作業性が向上される。
上記構成によれば、係合穴にアンカーが移動した後は、突起部により挿入穴に戻りにくくなる。そのため、係止爪と係止孔の結合が解除され加飾パネルが外れた時に、アンカーが挿入穴に移動して引掛部が挿通穴から外れ、加飾パネルが脱落することを防止することができる。
自動車などの車両には、車室内の前部に図1に示すインストルメントパネル1(以下、インパネと略称する)が設けられている。図2に示すように、インパネ1は、芯材10とその表面に貼り合わせて積層されたパッド11とを有している。図1(A)、図3に示すように、インパネ1における助手席側の内部空間には、エアバッグ装置20が装備されている。インパネ1の車幅方向の中央部には、センターコンソール部12(突出部)が形成されており、車室に向かって突出している。インパネ1の車幅方向の車外方向には、図示しないドアが隣接して配置されている。
先ず、加飾パネル30を、加飾パネル30の取付け状態の位置に対して車幅方向の車両中央方向にずれた位置からインパネル1近づけ、図5の想像線で示すようにアンカー40の引掛部42を挿通穴15に通す。このとき、引掛部42が図4に示す挿通穴15の上縁又は下縁に当たったとしても引掛部42の上下のテーパ面42b,42bにより挿通穴15内に導かれる。引掛部42が挿通穴15を通り抜けたとき加飾パネル30の湾曲部31がインパネ1に干渉しないように、アンカー40の挿通部41の長さは、湾曲部31をインストルメントパネルから離間させる長さに設定されている。
上記実施形態では、アンカーを2つ設けたが、アンカーの数はこれに限られない。
上記実施形態では、係合穴と挿通穴の境目に、突起部を2つ設けたが、1つでもよい。
12 センターコンソール部
13 係止孔
14 係合穴
15 挿通穴
15a 側辺
16 突起部
16a 狭小部
20 エアバッグ装置
30 加飾パネル
31 湾曲部
32 加飾パネル本体
33 係止爪
33a クリップ
40 アンカー
41 挿通部
42 引掛部
42a ストッパ
42b テーパ面
Claims (4)
- 車両のインストルメントパネルに形成された複数の係止孔に、加飾パネルの裏側から突出する複数の係止爪を嵌め込むことにより、上記加飾パネルを上記インストルメントパネルに取り付ける構造であって、
上記インストルメントパネルには、挿通穴と、この挿通穴に連なる係合穴が形成され、
上記加飾パネルには、その裏側から突出するアンカーが設けられており、このアンカーは、上記挿通穴及び上記係合穴に挿通させることが可能な挿通部と、この挿通部の先端部に形成されて上記インストルメントパネルの裏側に配置された引掛部とを有しており、
上記引掛部は、上記挿通穴よりサイズが小さく上記挿通穴に通すことが可能であり、かつ上記係合穴よりサイズが大きく上記係合穴から抜くことが不可能であり、
上記係止爪と上記係止孔の結合状態において、上記アンカーの挿通部は、上記係合穴に挿通されて上記インストルメントパネルの裏面から延びており、上記引掛部が上記インストルメントパネルの裏面から離間している、取付構造において、
上記インストルメントパネルは車室内に突出する突出部を有し、
上記加飾パネルは、上記アンカーが設けられる本体部と、この本体部より延びて上記インストルメントパネルの突出部の一部を覆うように湾曲して上記突出部の一部にはめ込まれる湾曲部とを有しており、
上記アンカーの引掛部が車室側から上記挿通穴を通り抜け上記挿通穴から上記アンカーの挿通部が上記係合穴に移動される前の状態のとき、上記加飾パネルの湾曲部が上記インストルメントパネルの突出部から離間するように、上記係合穴に対し上記挿通穴が配置されているとともに、上記アンカーの挿通部の長さが設定されていることを特徴とする車両用加飾パネルの取付構造。 - 車両のインストルメントパネルに形成された複数の係止孔に、加飾パネルの裏側から突出する複数の係止爪を嵌め込むことにより、上記加飾パネルを上記インストルメントパネルに取り付ける構造であって、
上記インストルメントパネルには、挿通穴と、この挿通穴に連なる係合穴が形成され、
上記加飾パネルには、その裏側から突出するアンカーが設けられており、このアンカーは、上記挿通穴及び上記係合穴に挿通させることが可能な挿通部と、この挿通部の先端部に形成されて上記インストルメントパネルの裏側に配置された引掛部とを有しており、
上記引掛部は、上記挿通穴よりサイズが小さく上記挿通穴に通すことが可能であり、かつ上記係合穴よりサイズが大きく上記係合穴から抜くことが不可能であり、
上記係止爪と上記係止孔の結合状態において、上記アンカーの挿通部は、上記係合穴に挿通されて上記インストルメントパネルの裏面から延びており、上記引掛部が上記インストルメントパネルの裏面から離間している、取付構造において、
上記インストルメントパネルは車室内に突出する突出部を有し、
上記加飾パネルは上記インストルメントパネルの突出部の形状に対応した湾曲部を有しており、この湾曲部に対応して上記アンカーの挿通部の長さは設定され、上記アンカーの引掛部を上記挿通穴に通した状態のとき上記湾曲部を上記インストルメントパネルから離間させる長さであり、
上記加飾パネルは、上記インストルメントパネルにおける助手席に対応した位置に取り付けられ、上記湾曲部は車幅方向、車両中央側に設けられており、
上記インストルメントパネルにおいて、上記係合穴は上記挿通穴に対して車幅方向、車外側方向に連なって形成されていることを特徴とする車両用加飾パネルの取付構造。 - 上記挿通穴の上記係合穴側の部分は、上記係合穴に向かうにしたがって幅が狭くなるテーパ形状をなしていることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用加飾パネルの取付構造。
- 上記挿通穴と上記係合穴との境目には、上記挿通穴及び上記係合穴の軸線と交差する方向に突出する突起部が設けられていることを特徴とする請求項1~3に何れかに記載の車両用加飾パネルの取付構造。
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