JP2019170277A - コンバイン - Google Patents

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Abstract

【課題】コンバインの異常を早期に検知することが可能なコンバインを提供する。【解決手段】グレンタンクに搬送される穀粒を検出する収量センサ31を備え、制御部45は、収量センサ31の検出が異常であるか否かを判定し、異常を判定すると、その旨を報知する報知装置55によって報知する。【選択図】図7

Description

本発明は、脱穀された穀粒を、揚穀筒を介してグレンタンクに搬送するコンバインに係り、詳しくは上記搬送される穀粒の搬送量を検出する収量センサを有するコンバインに関する。
一般に、前処理部によって刈り取った穀稈を脱穀部において脱穀及び選別し、この選別した穀粒をグレンタンクに収納するコンバインが広く知られている。また、従来、このようなコンバインにおいて、揚穀筒の吐出口部分に回転体を設け、該回転体で跳出される穀粒(籾)の衝突力を検出して穀粒の搬送量(収量)を計測する収量センサを備えたものが案出されている(特許文献1参照)。
特許第4280149号公報
ところで、上述したようなコンバインにおいては、何らかの機械トラブル等によって、籾などの穀粒が正常にグレンタンクに流れない場合であっても、上記穀粒の詰まり等を検知できない場合があった。そして、この状態にて圃場に出て刈り取り作業を始めてしまうと、収穫した穀粒のロスが発生してしまったりする。
そこで、本発明は、コンバインの異常を早期に検知することが可能なコンバインを提供することを目的とするものである。
本発明は、前処理部(5)で刈取った穀稈を脱穀装置(6)に搬送し、該脱穀装置(6)にて穀稈を脱穀して穀粒と夾雑物とに選別する脱穀処理を実行して、穀粒をグレンタンク(9)に搬送して収納するコンバインにおいて、
前記グレンタンク(9)に搬送される穀粒の搬送量を検出して該グレンタンク(9)に収納された穀粒の収量を測定する収量センサ(31)と、
前記収量センサ(31)の検出結果に基づいて前記コンバインの異常を判定する判定手段(45)と、
該判定手段(45)が前記コンバインの異常を判定すると、その旨を報知する異常報知手段(55)と、を備えたコンバインにある。
例えば図1,図6,図7,図8を参照して、圃場から穀稈を刈り取って収穫している刈取収穫状態であるか否かを検出する刈取収穫状態検出手段(51)を備え、
前記判定手段(45)は、前記刈取収穫状態検出手段(51)により前記刈取収穫状態となったことを検出してから所定時間経過後、前記収量センサ(31)の検出する穀粒が所定量以下の場合、異常と判定し、前記異常報知手段(55)が異常である旨を報知してなる。
例えば図1,図6,図11,図12を参照して、前記収量センサ(31)によって検出される穀粒の搬送量における所定時間あたりの減少率を算出する算出手段(45)を備え、
前記判定手段(45)は、前記収量センサ(31)が穀粒の搬送を検出しなくなった際における前記算出手段(45)による前記減少率が所定値よりも大きい場合に異常と判定し、前記異常報知手段(55)が異常である旨を報知してなる。
なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照するためのものであるが、これにより特許請求の範囲の記載に何等影響を及ぼすものではない。
請求項1に係る発明によると、収量センサの検出結果に基づいて判定手段によりコンバインの異常を判定することができる。このため、コンバインの異常を早期に検知し、作業者に報知することができる。
また、請求項2に係る発明によると、判定手段は、刈取収穫状態となったことを検出してから所定時間後、穀粒検出手段が穀粒を検出していない場合に異常と判定するので、刈取収穫状態となったにもかかわらず、穀粒がグレンタンクへと搬送されない異常状態を検出することができる。
また、請求項3に係る発明によると、判定手段は、収量センサが穀粒の搬送を検出しなくなった際における減少率が所定値よりも大きい場合に異常と判定するので、脱穀作業中に急に穀粒のグレンタンクへの搬送が無くなった異常状態を検出することができる。
コンバインの全体を示す断面図。 脱穀装置の概略を示す側面図。 脱穀装置及びグレンタンク部分を示す正面断面図。 揚穀筒上部の吐出部を示す平面図で、(a)は上蓋を付けた図、(b)は上蓋を外した図。 運転席を示す平面図。 コンバインの表示部を示す図。 制御装置を示すブロック図。 第1の実施に係る異常検出制御のフローチャート。 収量センサの検出がなくなった旨を表示した状態の表示部を示す図。 第1の実施の形態に係る異常検出制御の変形例を示すフローチャート。 本発明の第2の実施の形態に係る異常検出制御のフローチャート。 収量センサによる穀粒の検出量が急減した旨を表示した表示部を示す図。
<第1の実施の形態>
以下、図面に沿って本発明の実施の形態について説明する。コンバイン1は、図1に示すように、クローラ2により支持される機体3を有しており、機体3の前方には穀稈を刈り取る前処理部(刈取部)5が昇降自在に支持されている。機体3の一側部には、前処理部5で刈り取った穀稈を脱穀して穀粒と夾雑物とに選別する脱穀処理を実行する脱穀装置6が配置され、他側部には運転席7及びグレンタンク9が配置されている。脱穀装置6は、図2に示すように、扱室10に回転自在に支持された扱胴11を有しており、前処理部5で刈取られた穀捍をフィードチェーン12に挟んで搬送しつつ、上記扱胴11で脱穀する。扱室10の下方は受網13になっており、上記脱穀された穀粒及び夾雑物(処理物)は、受網13から落下して選別部15により選別される。選別部15は、揺動流板16、唐箕ファン17、選別フィン19等を有しており、上記処理物を、揺動流板16及び選別フィン19で篩選別すると共に唐箕ファン17により風力選別し、穀粒は1番口20に導かれ、穂等の夾雑物は排塵口21から排出され、穀粒と夾雑物が混在するものが2番口22に導かれる。2番口22の混合物は再度、選別部15により選別される。
1番口20は、図3に示すように、横ラセン25が延びており、該横ラセン25は、1番口20に落下した穀粒を揚穀筒26に搬送する。揚穀筒26は、脱穀装置6とグレンタンク9との間において上下方向に配置され、その内部に縦ラセン27が配置され、上記横ラセン25からの穀粒を上方に搬送する。該揚穀筒26の上端は、図4に示すように、ガイドケース29からなる吐出部になっており、該ガイドケース29の周面は、吐出口30に向って拡がるように延びるガイド板29aになっている。上記縦ラセン27の上端には跳出しアーム28が固定されており、該跳出しアーム28は、縦ラセン27にて搬送された穀粒を跳出し、上記ガイド板29aに沿って吐出口30からグレンタンク9内に搬送する。
該ガイド板29aにはガイドケース29から突出するように収量センサ31が配置されている。収量センサ31は、上記ガイド板29aに形成された孔を塞ぐようにかつ該ガイド板と面一となる検出板と、上記跳出しアーム28により跳出された穀粒から上記検出板に作用する衝突力を検出するロードセンサとを有し、該ロードセンサで検出した上記穀粒の衝突力に基づきグレンタンク9に搬送される穀粒の搬送量、即ちグレンタンクに搬入される籾の収量を測定する。なお、グレンタンク9内には、タンクに収量されている籾量を検出する籾センサ32…が複数個、具体的にはタンク9内の1/3,2/3,3/3(満杯)及びオーバーフローを検出する籾センサ32a,32b,32c,32dが配置されている。
前記運転席7は、図5に示すように、オペレータが座るシート35を有しており、該シートの前方にマルチステアリングハンドル36、表示部としての表示パネル37及びスイッチユニット39等が配置され、シート35の左側方に主変速レバー40及び副変速レバー41等が配置されており、更に刈取/脱穀操作スイッチ38及び報知停止スイッチ等が配置されている。表示パネル37には、図6に示すように、エンジンの回転速度や車速が表示されると共に、例えば、穀粒量インジケータ37aによってグレンタンク9に貯留されている穀粒の量などが表示されるように構成されている。
また、コンバイン1には、図7に示すように、制御部(制御装置)45が配置されており、この制御部45には、刈取クラッチスイッチ46、脱穀クラッチスイッチ47、搬送回転センサ49、走行回転センサ50、穀稈センサ51、処理物センサ52、収量センサ31、報知停止スイッチ53等からの信号が入力され、報知装置55、燃料カットソレノイドからなるエンジン停止装置58等に信号を出力するようになっている。更に、制御部45には、タイマ60及び記憶装置61が内蔵されていると共に、この制御部45は、本実施の形態においては、上記各種センサからの情報に基づいてコンバイン1の異常を判定する判定手段として機能するように構成されている。
刈取クラッチスイッチ46及び脱穀クラッチスイッチ47は、上述した刈取/脱穀操作スイッチ38を操作することによってオン/オフが切り換えられるように構成されており、制御部45は、上記刈取クラッチスイッチ46及び脱穀クラッチスイッチ47のオン/オフによって刈取クラッチ/脱穀クラッチの係脱を検知している。また、搬送回転センサ49は、前処理部5やフィードチェーン12等の搬送系の駆動軸の回転を検出しており、この搬送回転センサ49からの出力信号に基づいて、制御部45は、搬送系の駆動/非駆動状態を検知している。制御部45は、上記刈取クラッチスイッチ46、脱穀クラッチスイッチ47及び搬送回転センサ49からの信号に基づいて、刈取走行中か否かを判断している。即ち、刈取クラッチスイッチ46及び脱穀クラッチスイッチ47がオン状態であり、かつ、搬送回転センサ49が搬送系の駆動を検出している場合にコンバイン1が刈取搬送走行中であると判断している。
また、走行回転センサ50は、走行装置としてのクローラ2の駆動軸の回転を検出するセンサであり、穀稈センサ51は、搬送されている穀稈と接触して穀稈の存在を検出するセンサである。処理物センサ52は、上記選別部15の処理物の存在を検出するセンサであり、収量センサ31は、上述したロードセンサにより穀稈の搬送量(収量)を検出して、それを積算することによりグレンタンク9に収納されている籾(穀粒)の収量を測定するセンサである。
報知停止スイッチ53は、報知装置55による報知を停止させるか否かを選択するためのスイッチであり、オペレータが報知装置55を作動させたいときは、このスイッチ53をオンとし、作動させたくないときはオフとすることで、報知装置55による報知の有無(報知状態及び報知解除状態)を選択的に切り替えられるようになっている。なお、報知装置55は、上述した表示パネル37の他、不図示のホーン、ランプ等を備えて構成されている。
ついで、収量センサ31の検出結果を用いたコンバイン1の異常検出制御について、図8に基づいて説明をする。図8に示すように、制御部45は、刈取クラッチスイッチ46及び脱穀クラッチスイッチ47のオン/オフ及び搬送回転センサ49の検出状態に基づいて、コンバイン1が刈取走行状態であるか否かを判断する(図8のステップS1〜S3)。即ち、制御部45は、上記刈取クラッチスイッチ46及び脱穀クラッチスイッチ47がオンでかつ、搬送回転センサ49が搬送系の駆動状態を検出している場合、コンバイン1が刈り取り搬送状態にあると判断する(S1〜S3のYES)。また、上記刈取クラッチスイッチ46及び脱穀クラッチスイッチ47のいずれかがオフ状態又は搬送回転センサ49が搬送系の非駆動状態を検出している場合は、制御部45は、コンバイン1が刈取走行状態ではないと判断する(S1〜S3のNO)。
制御部45は、コンバイン1が刈取走行状態であると判断した場合、実際に穀稈を刈り取り中であるか否かを判断する(S4及びS5)。即ち、穀稈センサ51が穀稈を検出しているオン状態が継続している場合には、実際に穀稈を刈り取り中であると判断し、脱穀装置6にて脱穀処理が実行中(以下、このような圃場から穀稈を刈り取って収穫している状態を刈取収穫状態という)であると判断する。
より詳しくは、ステップS4において、前回のループ処理の際に穀稈センサ51がオン状態であったか否かを判断し、前回のループ処理にて穀稈センサ51がオン状態であった場合には、上記刈取収穫状態であると判断する(S4のON)。また、ステップS4において、前回のループ処理の際に穀稈センサ51がオフ状態で(S4のOFF)かつ、今回の処理においても穀稈センサ51がオフ状態である場合には、コンバイン1は刈取走行状態であっても、刈取収穫状態ではないと判断する(S5のOFF)。
更に、ステップS4において、前回のループ処理の際に穀稈センサ51がオフ状態で(S4のOFF)かつ、今回の処理において穀稈センサ51がオン状態となった場合には、制御部45は、穀稈を刈り取り及び脱穀装置6による脱穀処理が開始され、コンバイン1が刈取収穫状態となったと判断する(S5のON)。そして、刈取収穫状態になったことが判断されると、制御部45は、タイマ60によるカウント(計時)をスタートし(S6)、リターンする。なお、本実施の形態においては、上記刈取クラッチスイッチ46、脱穀クラッチスイッチ47、搬送回転センサ49及び穀稈センサ51によって刈取収穫状態であるか否かを検出する刈取収穫状態検出手段が構成されている。なお、別の見方をすれば、この刈取収穫状態検出手段は、脱穀装置6が作動中であることを検出する脱穀作動検出手段ということもできる。
コンバイン1が圃場において穀稈の刈取している場合、上記脱穀処理の脱穀処理が開始が判断され、次にステップS4へと進んだ際には、前回のループ処理にて穀稈センサ51がオン状態となっているため、刈取収穫状態であると判断される(S4のON)。そして、タイマ60によるカウントが所定時間、経過するまで待機し(S7のNO、S1〜S4のYES/ON)、タイマ60によるカウントが所定時間経過後、収量センサ31によって検出されている穀粒が所定量以下であるか否かを判定する(S8)。より具体的には、本実施の形態においては、上記所定量は0であり、制御部45は、ステップS8において収量センサ31によって穀粒が検出されたか否かを検出する。なお、上記所定時間は、前処理部5で刈り取られて搬送されて穀稈センサ51を通過した穀稈が、脱穀装置6によって脱穀された後、穀粒が収量センサ31によって検出されるまでに要する時間に基づいて設定される。また、上記所定量は、必ずしも0に設定する必要はなく、コンバイン1の刈取/脱穀性能や収量センサ31の感度などに基づいて、脱穀作業が開始された後の穀粒の搬送量として通常状態と異常状態の閾値となる値が適宜設定されれば良い。
ステップS8において、収量センサ31によって穀粒が検出されている場合(S8のYES)、正常に穀粒が脱穀されてグレンタンク9まで搬送されてきているため、制御部45は、収量チェック開始フラグを1に設定して、収量チェック開始フラグを立て(S9)、リターンする。正常時、コンバイン1が刈取収穫状態にある場合、制御部45は、原則、上記ステップS1〜ステップS4及びステップS7〜ステップS9の処理を繰り返す。
その後、刈取及び脱穀作業が終了に差し掛かり(もしくは枕地などを走行することにより一時的に穀稈の刈り取りが無くなることにより)、収量センサ31によって穀粒が検出されなくなると(S8のNO)、制御部45は、収量チェック開始フラグが立っていたか否かを判定する(S10)。脱穀作業の開始時に正常に穀粒が脱穀されてグレンタンク9まで搬送されている場合、上記ステップS9にて収量チェック開始フラグが立てられているため(S10のYES)、制御部45は正常と判断してステップS1〜ステップS4及びステップS7〜ステップS10の処理を繰り返す。
一方、脱穀作業の開始時に正常に穀粒がグレンタンク9まで搬送されないことにより、ステップS9にて収量センサ31が穀粒を検出できずにステップS10へと移行した場合、収量チェック開始フラグが立っていない。このようなステップS10において収量チェック開始フラグが立っていない状態は、脱穀作業が開始されているにも係わらず、グレンタンク9に穀粒が搬送されて来ない状態であり、グレンタンク9までのいずれかの箇所において異常が発生している状態である(S10のNO)。
このため、ステップS10において収量チェック開始フラグが立っていない場合、制御部45は、まず、作業者によって報知停止スイッチ53がオンされているか否かを判断する(S11)。そして、ステップS11にて報知停止スイッチ53が作業者によって操作されていない場合には(S11のNO)、制御部45は、図9に示すように、運転席7の表示パネル37に、異常である旨の「収量センサ検出ナシ」の警告を表示する等して作業者に報知する(S12)。また、ステップS11にて報知停止スイッチ53が作業者によって操作されている場合には(S11のYES)、作業者が何らかの異常に既に気づいているため、制御部45は、上記異常の報知は実行しない。
なお、コンバイン1が刈取走行状態でなくなると(S1〜S3のNO)、制御部45は、タイマ60のカウント及び穀稈センサ51の検知履歴をリセットする(S13)。また、ステップS12の異常報知及び収量チェック開始フラグもリセットする(S14及びS15)。このため、上記異常の報知によって、作業者がコンバイン1を停止させたり、刈取クラッチや脱穀クラッチを切断したりすると、上記異常の報知は解除される。また、正常に刈取及び脱穀作業が終了し、刈取走行状態でなくなった場合には、コンバイン1の異常検出制御に係る状態を初期状態に戻すことが出来る。
以上説明したように、判定手段としての制御部45が収量センサ31の検出を異常と判定すると、報知装置55の表示パネル37にて異常である旨を報知するので、早期に穀粒の詰まりなどの異常を発見することができる。特に、本実施の形態では、脱穀作業の開始時に上記異常の有無を判断するため、刈取及び脱穀作業が進行する前に異常の発生を検知することができ、籾のロスや機械の故障を未然に防止することができる。
なお、脱穀処理の開始を検出は、穀稈センサ51に代えて処理物センサ52を行っても良い。即ち、刈取収穫状態検出手段は、穀稈センサ51の代わりに処理物センサ52を備えて構成されても良い。具体的には、図10に示すように、前回のループ処理にて処理物センサ52が脱穀された穀粒を検出しておらず(S20のOFF)、かつ、今回のループ処理において処理物センサ52が脱穀された穀粒を検出した場合(S21のON)、制御部45は刈取収穫状態となったと判断するようにしても良い。
また、刈取走行中か否かの判断は、刈取クラッチスイッチ46、脱穀クラッチスイッチ47及び搬送回転センサ49を用いて実行せずに、例えば、図10に示すように、脱穀クラッチスイッチ47単体のオン/オフによって判断するようにしても良い。このように、刈取収穫状態検出手段は、上記穀稈センサ51及び処理物センサ52単独で構成しても良く、また、刈取クラッチスイッチ46、脱穀クラッチスイッチ47、搬送回転センサ49などの他のセンサとどのように組み合わせて構成されても良い。
<第2の実施の形態>
次に、図11乃至図12に沿って、第2の実施の形態について説明する。なお、本実施の形態は、収量センサ31の検出値に基づいてコンバイン1の異常を検出する点においては同じであるが、制御部45が収量センサ31によって検出される穀粒の搬送量における所定時間あたりの減少率を算出する算出手段として機能する点において異なっている。従って、以下の説明においては、第1の実施の形態と異なる点のみを説明し、同一の点についてはその説明を省略する。
収量センサ31は、上述のように、検出板に作用する一定量の穀粒の衝突力をロードセンサにて検出し、この衝突力に基づきグレンタンク9に搬送される穀粒の搬送量を測定している。このため、通常状態においては、一定量或いはこれより若干少ない穀粒が衝突することによって、一定量の衝突力が継続あるいは緩変化する状態となっている。制御部45は、この状態における減少率の値を、予め試験等によって決定し、これを基準値(所定値)として制御部45の記憶装置61に記憶している。ここで、穀粒の詰まり等の何らかの原因によって穀粒が正常にグレンタンク9に搬送されなくなると、その搬送量が通常に比べて急激に減少することとなるため、このときの減少率は、上記所定値よりも大きいものとなる。本実施の形態におけるコンバイン1の異常検出制御においては、この減少率が上記所定値よりも大きくなったことに基づいて、コンバイン1の異常を判定するようになっている。以下、本実施の形態に係るコンバイン1の異常検出制御について詳しく説明する。
図11に示すように、コンバイン1の異常検出制御を実行するにあたり、制御部45は、まず、脱穀クラッチスイッチ47が入っているか否かを判定する(S30)。脱穀クラッチスイッチ47が入っている場合には(S30のYES)、前回のループ処理にて収量センサ31が穀粒を検出している状態にあったか否かを判定し(S31)、前回のループ処理にて収量センサ31が穀粒を検出している状態であった場合には(S31の検出アリ)、今回のループ処理にて収量センサ31が穀粒を検出しているか否かを判定する(S32)。そして、今回のループ処理にて収量センサ31が穀粒を検出していない場合(S32の検出ナシ)、制御部45は、上記算出手段として機能し、上述した所定時間あたりの検出した穀粒の減少率を参照する(S33)。換言すれば、算出手段としての制御部45は、収量センサ31が穀粒の搬送を検出しなくなった際に上記減少率を算出する。
次に、制御部45は、算出した減少率が上述した所定値よりも大きいか否かを判定する(S34)。ここで所定値よりも大きくてグレンタンク9に搬送されている穀粒が急激に減少している状態の場合には(S34のYES)、図12に示すように、運転席7の表示パネル37に、異常である旨の「収量センサ急減」を液晶等で表示することで異常報知するとともに(S35)、エンジン停止装置58によってエンジンを停止させる(S36)。一方、脱穀クラッチスイッチ47が入っていない場合(S30のNO)、前回収量センサ31が穀粒を検出していない場合(S31の検出ナシ)、今回、収量センサ31が穀粒を検出している場合(S32の検出アリ)、減少率が所定値よりも少ない場合(S34のNO)においては、異常報知をリセット(収量センサ急減報知リセット)する(S37)。
本実施の形態では、収量センサ31が穀粒の搬送を検出しなくなった際における算出手段による減少率が所定値よりも大きい場合に異常と判定するので、何らかの詰まりや動力伝達系における故障が刈取中に発生したことに起因して、搬送される穀粒が急激になくなっても、この異常状態を早期に検出し、作業者に報知することができる。特に、脱穀作業の途中に何らかのトラブルが発生した場合であっても早期に発生したトラブルを検知することができる。この結果、籾などの穀粒のロスや機械の故障を未然に防止することができる。また、この異常報知とともにエンジンも停止させるため、異常発生時にコンバイン1を止めることができる。
本発明は、上述の各実施形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形が可能である。即ち、上述の実施の形態では、穀粒検出手段としてロードセンサを用いた衝撃式の収量センサ31を適用したが、これに限らず、歪ゲージやポテンションメータ等を用いた衝撃式の収量センサを用いても良いし、衝撃式のみならず、容積、高さ、重量、供給時間、穀粒カウント等のパラメータを、光電センサ、光学式センサ、静電容量センサ、超音波を用いたもの等によって検出する計量式の収量センサであっても良い。また、穀粒検出手段としては、上述の各種センサを用いず、例えば、上記縦ラセン27の回転数や駆動電力やトルク等によって駆動負荷から穀粒の搬送量を予測する仕様のものであっても良い。更に、穀粒検出手段としては、上述のように穀粒の搬送量を見る収納センサに限らず、例えば、光電センサや光学式センサ等を用いて、グレンタンク9内に搬送される穀粒の有無を検出するものであっても良い。また、この各種センサについては、グレンタンク9の外側にて、グレンタンク9内に収納される穀粒の有無を検出するもののみならず、グレンタンク9内に配置されて、グレンタンク9内に収納される穀粒の有無を検出するものであっても良い。要は、グレンタンク9内に収納される穀粒を検出できるものであれば良く、その仕様及び配置箇所は適宜設定可能である。
また、刈取クラッチスイッチ46は、例えば、刈取クラッチアームの動作を検出するものでもよく、同様に、脱穀クラッチスイッチ47は、脱穀クラッチアームの動作を検出するものでもよい。更に、上記異常の報知は、液晶表示やランプなどによる視覚的な報知のみならず、ホーンやブザー等の音による聴覚的な報知であっても、振動等による触覚的な報知であっても良い。また、上述した実施の形態では、揚穀筒26を搬送ラセンによって穀粒を搬送するラセン搬送によって構成したが、例えばバケットによって穀粒を搬送するバケット搬送方式によって構成しても良く、穀粒をグレンタンク9へと搬送できればどのような方式によって構成されても良い。更に、上述した実施の形態に記載されている発明は、どのように組み合わされても良い。
1 コンバイン
5 前処理部(刈取部)
6 脱穀装置
9 グレンタンク
31 収量センサ
45 判定手段、算出手段(制御部)
51,52 刈取収穫状態検出手段(穀稈センサ、処理物センサ)
55 異常報知手段(報知装置)

Claims (3)

  1. 前処理部で刈取った穀稈を脱穀装置に搬送し、該脱穀装置にて穀稈を脱穀して穀粒と夾雑物とに選別する脱穀処理を実行して、穀粒をグレンタンクに搬送して収納するコンバインにおいて、
    前記グレンタンクに搬送される穀粒の搬送量を検出して該グレンタンクに収納された穀粒の収量を測定する収量センサと、
    前記収量センサの検出結果に基づいて前記コンバインの異常を判定する判定手段と、
    該判定手段が前記コンバインの異常を判定すると、その旨を報知する異常報知手段と、を備えた、
    ことを特徴とするコンバイン。
  2. 圃場から穀稈を刈り取って収穫している刈取収穫状態であるか否かを検出する刈取収穫状態検出手段を備え、
    前記判定手段は、前記刈取収穫状態検出手段により前記刈取収穫状態となったことを検出してから所定時間経過後、前記収量センサの検出する穀粒が所定量以下の場合、異常と判定し、前記異常報知手段が異常である旨を報知する、
    ことを特徴とする請求項1記載のコンバイン。
  3. 前記収量センサによって検出される穀粒の搬送量における所定時間あたりの減少率を算出する算出手段を備え、
    前記判定手段は、前記収量センサが穀粒の搬送を検出しなくなった際における前記算出手段による前記減少率が所定値よりも大きい場合に異常と判定し、前記異常報知手段が異常である旨を報知する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のコンバイン。
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