JP2006254725A - コンバイン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】運転情報を表示するディスプレイ(表示部)28を備え、収穫した籾(農作物)を計測する水分センサ(計測部)、重量センサ(計測部)と、水分センサおよび重量センサにて計測された籾の収穫重量や水分量などの収穫情報をディスプレイ28に表示するために切り替え操作を行う表示切換ボタン(操作部)27aとを備える。
【選択図】図4
Description
そして、収穫作業が終了したら、搬送用トラックで籾を乾燥施設に搬入し、乾燥作業を行う。この乾燥作業では、乾燥施設に備える測定器により籾の重量や平均水分量などの収穫情報を測定した後、その測定値に応じた乾燥機に投入して乾燥させていた。
そこで本発明の目的は、圃場にて農作物の収穫情報が測定できるコンバインを提供することにある。
収穫した農作物を計測する計測部と、
該計測部にて計測された前記農作物の収穫情報を前記表示部に表示するために切り替え操作を行う操作部と、
前記計測部にて計測された前記農作物の収穫情報を統計処理して収穫統計情報とする統計処理部と、
前記表示部に表示された前記収穫情報および前記収穫統計情報を印刷表示する印刷部と、
前記運転情報が正常値であることを判定する判定部とを備え、
前記操作部を操作して前記統計処理部にて統計処理された前記収穫統計情報を前記表示部に表示するとともに、
前記操作部を操作して前記収穫統計情報をリセットする一方、
前記判定部が前記運転情報を正常値でないと判定したとき、警告情報を前記表示部に警告表示することを特徴とする。
該判定部が前記収穫情報を正常値でないと判定したとき、警告情報を前記表示部に警告表示することを特徴とする。
収穫した農作物を計測する計測部を備え、
該計測部にて計測された前記農作物の収穫情報を前記運転情報とともに前記表示部に表示することを特徴とする。
さらに、収穫情報のうち所望の情報を統計処理して表示し、例えば一つの圃場で収穫した農作物の搬出累積重量を表示したり、累積平均水分量を表示したりすることができる。 したがって、農作物の管理を圃場単位で行うことが容易になる。また、収穫した農作物の状態に応じた適切な乾燥機へ搬入することができ、乾燥作業が効率よく行える。
さらに、収穫情報を表示部に表示している場合であっても、運転情報が正常値でないときは表示部に運転情報を表示して作業者に異常を知らせることができる。
したがって、運転者(収穫作業者)が必要に応じて情報の重みづけを変更することができ、収穫作業にフレキシブルに対応することができる。
さらに、収穫情報に応じて運転条件を適宜変更することも容易であり、例えば、収穫情報である農作物の平均水分量が多い場合には、運転情報であるコンバインの車速を通常よりも遅くして収穫を行うので、より適切な収穫作業を行うことができる。
(第1の実施の形態)
図1はこの発明の一例としてのコンバインの側面図、図2は図1のコンバインの構成図である。
符号1は左右一対の走行クローラ2を装設する左右一対のトラックフレーム、符号3は前記左右トラックフレーム1に架設する機台、符号4はフィードチェン5を左側に張架し扱胴6及び処理胴を内蔵している脱穀機である脱穀部、符号7は引起機構8及び刈刃9及び穀稈搬送機構10などを備える刈取部、符号13は排藁チェン終端を臨ませる排藁処理部、符号15は脱穀部4からの籾を揚穀筒を介して搬入するグレンタンク、符号17はグレンタンク15の籾を機外に搬出する排出オーガ、符号19は運転操作ハンドル、符号20は運転席、符号21は運転席20下方に設けるエンジンであり、これらによりコンバイン30が連続的に稲(農作物)を刈取って脱穀するように構成されている。
また、グレンタンク15と機台3との間には籾の重量(収穫情報)を計測する重量センサ(計測部)25が配設される。なお、この例では重量センサ25にロードセルを使用している。
水分センサ24、重量センサ25、水分センサ24および重量センサ25をON・OFFさせるための作業スイッチ26、コンバイン30の走行速度・燃料の残量などの運転情報や前述の収穫情報などを表示するディスプレイ(表示部)28、ディスプレイ28に表示された画面を印刷出力するプリンタ(印刷部)29、水分センサ24および重量センサ25で計測した計測値(収穫情報)や後述する収穫統計情報を記憶・保持する記憶部35、その計測値を累積したり、平均値を算出するなどして収穫統計情報を算出する統計処理部33、運転情報を監視して正常値を判定する判定部32、ディスプレイ28の画面を切り替えたり、ディスプレイ画面を印刷したりするために操作する操作部27、収穫情報の設定を選択する選択部34、各運転情報に重み付けを行う重みづけ設定部45などが制御部31に接続されている。
なお、ディスプレイ28およびプリンタ29は、コンバイン30の運転席20近傍に備えられる。また、プリンタ29を着脱式として、必要なときのみ取り付けることができるように構成してもよい。
表示切換ボタン27aはディスプレイ28の画面を運転情報画面、収穫情報画面、収穫統計情報画面などとの間で切り換えるためのものである。
戻るボタン27bは収穫情報画面または収穫統計情報画面を運転情報画面に戻すためのものである。
印刷ボタン27cはディスプレイ28に表示された収穫情報、収穫統計情報をプリンタ29に出力するためのものである。
リセットボタン27dは記憶部35に記憶された収穫統計情報をリセットするためのものである。
次に、作業スイッチ26を押下して水分センサ24および重量センサ25をONにする。これにより、記憶部35に記憶されている過去の収穫情報、収穫統計情報はリセットされる(S3:図7にて時刻t1)。
そして、コンバイン30にて収穫作業を開始する(S4:図7にて時刻t2)。
一方、S5にて同一圃場FAの収穫作業が終了していないときはS6に進み、判定部32が、予め設定された基準値と、不図示の計測部(通常は、グレンタンク15内にある高さセンサなどを用いる)にて計測されたグレンタンク15内の穀物量とを比較して、グレンタンク15が満タンになったかを判定する。
この例では穀物重量は「1010」、穀物平均水分量は「22.0」となっている。この1010kgは図7におけるW1kgに対応している。また、穀物平均水分量は、前述の水分センサ24によって一定間隔で測定する籾の水分量(%)の平均値を表示するものである。
図5(a)の画面からさらに表示切換ボタン27aを1回押下すると、図5(b)に示す収穫統計情報が表示される。収穫統計情報の詳細については後述する。
なお、通常、ディスプレイ28には運転情報(図4)、収穫情報(図5(a))、収穫統計情報(図5(b))のいずれかが表示されているので、これを強制的に切り換えて図8が表示されるようになっている。
なお、排出作業が終了した時点で、図5(a)に示す穀物重量の表示はリセットされる。このとき、記憶部35には排出した穀物重量(図7にてW1)が記憶されており、後述する収穫統計情報を算出する際に用いるものとする。
すなわち、オーガコントローラ150の自動旋回スイッチ153から入力される操作信号に基づいて自動旋回スイッチ153がオンとなったか否かを判断する(S11)。自動旋回スイッチ153がオフの状態であると判断した場合(S11:NO)、自動旋回スイッチ153がオンとなるまで待機する。
オーガレストスイッチがオフとなったと判断した場合(S12:YES)、制御部31は、その時点からt秒前(例えば、2秒前)の計測値(移動平均)を作業前重量として保持する(S13)。
時刻t7において、上述と同様にグレンタンク15内の貯蔵量が規定量に達したと判定部32が判定したときは(S6にてYes)、上述と同様の方法によりディスプレイ28に警告情報が表示され(S10)、グレンタンク15より籾の排出を開始し(S7:時刻t8)、時刻t9にて排出する(排出量W2)。
このように作業者が収穫統計情報を参照することによって、圃場FAでの収穫量を調整して乾燥施設に搬入可能な量にすることができるとともに、乾燥施設へ搬入する前に、乾燥機を適切に選定することができる。
排出終了後、S9にて、作業スイッチ26を押下すると、水分センサ24および重量センサ25の測定作業が停止して収穫作業を終了する。
引き続き所有者Bの圃場FBの収穫を行うときは、作業スイッチ26を押下せずに、図6にて説明した手順によって収穫作業を行う。
また、収穫作業中または収穫作業終了時に、収穫情報画面または収穫統計情報画面にて印刷ボタン27cを押下すると、ディスプレイ28に表示されている収穫情報または収穫統計情報がプリンタ29より印刷出力される。
そして、グレンタンク15内の籾の貯蔵量(収穫情報)が基準値内(正常値)であることを判定する判定部32を備え、その判定部32が籾の貯蔵量を基準値内でないと判定したとき、画面を強制的に切り換えて警告情報を表示部32に警告表示する。
なお、判定部32に運転情報が正常値であることを判定する機能を備え、その判定部32が運転情報を正常値でないと判定したとき(例えば、燃料の残量が規定値以下となったとき、エンジン負荷が規定値を上回ったときなど)、ディスプレイ28に強制的に警告表示をするようにしてもよい。
以上、上述の農作物は籾に限定されるものではなく、大麦、小麦などであってもよい。
上述の例において、収穫作業を開始する前、または収穫作業中に表示切換ボタン27bを所望の回数押下することによって、図12(a)に示す収穫情報選択画面をディスプレイ28に表示させる。ここでは、籾の累積穀物重量と累積穀物平均水分量をタッチセンサによってマニュアル設定できるようになっている。
ここには、警告表示をクリアすることができる運転情報の項目が表示されている。この例では、燃料の残量(符号71)およびグレンタンク15内の籾の貯蔵量(符号72)の項目が表示されている。なお、これに加えて、通常自動制御されている稲の刈高さやこぎ深さなどの設定項目を不図示のボタンによって手動制御に切り替えるとそれらの設定項目が追加表示されるようにしてもよい。なお、センサが故障したときに、手動操作にて操作が続行できるもの、例えば、こぎ深さ制御などについては、設定項目が追加表示されるようにしてもよい。
また、警告表示をクリアすることができない運転情報としては、藁のつまりを知らせる警告情報、オイル補充のための警告情報、エンジンの負荷が規定値を超えたときの警告情報、脱穀装置のベルト切れの警告情報などが挙げられる。
このように設定した場合には、収穫作業中にグレンタンク15の籾の貯蔵量が規定値を超えたと判定部32が判定したとき、図13(c)に示す画面が表示される(図6のS10に相当)。この画面には、警告画面をクリアすることができるクリアボタン74が表示されており、運転者の判断によってクリアボタン74に触れて、警告画面を運転情報画面(図4)に戻して、収穫作業を継続することができる。
なお、図13(b)にて、クリア不可ボタン71Bに触れると、収穫作業中にグレンタンク15内の籾の貯蔵量の警告画面が表示された場合は図8の画面となり、これをクリアして収穫作業を継続することができない。このようにして警告画面に重みづけをすることができる。
項目設定ボタン71,72、クリア可能ボタン71A、クリア不可ボタン71Bなどによって重みづけ設定部45を構成する。
まず、収穫した籾の水分量の上限値を設定する(例えば、籾の場合は30%、麦の場合は20%とする)。このとき、農作物の種類を選択した上で上限値を設定する。次に、重量(収量)の警報値を設定する。重量の警報値とは、グレンタンクの許容収容重量(例えば700kgw)に対して、500kgを設定する。
そして、作業者が、運搬用トラックの準備を未だしていないときはコンバイン30に搭載した不図示の通信手段を介してトラックに連絡をする。
なお、重みづけ設定部45に、ディスプレイ(表示部)28に警告表示される収穫情報をクリア可能に設定する機能を備えるようにしてもよい。
次にこの発明の第2の実施の形態について説明する。
この実施の形態におけるコンバインの構成・作用は以下に説明する点を除き、第1の実施の形態と同様であるので説明を省略する。
図14はこの例のコンバインの制御ブロック図である。
水分センサ(計測部)24、重量センサ(計測部)25、水分センサ24および重量センサ25をON・OFFさせるための作業スイッチ26、コンバインの走行速度・燃料の残量などの運転情報や収穫情報などを表示するディスプレイ(表示部)28´、ディスプレイ28´に表示された画面を印刷出力するプリンタ(印刷部)29、水分センサ24および重量センサ25で計測した計測値などを記憶・保持する記憶部35、ディスプレイ28´の画面を切り替えたり、ディスプレイ画面を印刷したりするために操作する操作部27などが制御部31に接続されている。
なお、ディスプレイ28´およびプリンタ29はコンバインの運転席の近傍に備えられる。運転情報および収穫情報はディスプレイ28´により確認することができ、必要に応じてプリンタ29に出力できるようになっている。また、プリンタ29を着脱式として、必要なときのみ取り付けることができるように構成してもよい。
穀物水分量インジケータ40は水分センサ24により計測される籾の平均水分量(%)を表示するものである。
副変速インジケータ41は副変速機の状態(H,Lなど)を示すものである。
刈取変速インジケータ42は刈取部7の変速機の状態(H,Lなど)を示すものである。
印刷ボタン27cはディスプレイ28´に表示された運転情報、収穫情報をプリンタ29に出力するためのものである。
リセットボタン27dは記憶部35に記憶された収穫情報をリセットするためのものである。
2 走行クローラ
3 機台
4 脱穀部
5 フィードチェーン
6 扱胴
7 刈取部
8 引起機構
9 刈刃
10 穀稈搬送機構
13 排藁搬送機構
15 グレンタンク
17 排出オーガ
19 運転操作ハンドル
20 運転席
21 エンジン
23 縦オーガ
24 水分センサ(計測部)
25 重量センサ(計測部)
26 作業スイッチ
27 操作部
27a 表示切換ボタン(操作部)
27b 戻るボタン(操作部)
27c 印刷ボタン(操作部)
27d リセットボタン(操作部)
28,28´ ディスプレイ(表示部)
29 プリンタ(印刷部)
30 コンバイン
31 制御部
32 判定部
33 統計処理部
34 選択部
35 記憶部
36 速度インジケータ
37 負荷インジケータ
38 燃料インジケータ
39 穀物重量インジケータ
40 穀物水分量インジケータ
41 副変速インジケータ
42 刈取変速インジケータ
43 エラーインジケータ
45 重みづけ設定部
51,52,71,72 項目選択ボタン
53,57 数値変更ボタン
53A,57A プラスボタン
53B,57B マイナスボタン
54,58 設定しないボタン
55,59 既定値ボタン
56,60 インジケータ
71A クリア可能ボタン
71B クリア不可ボタン
74 クリアボタン
Claims (5)
- 運転情報を表示する表示部を備えるコンバインにおいて、
収穫した農作物を計測する計測部と、
該計測部にて計測された前記農作物の収穫情報を前記表示部に表示するために切り替え操作を行う操作部と、
前記計測部にて計測された前記農作物の収穫情報を統計処理して収穫統計情報とする統計処理部と、
前記表示部に表示された前記収穫情報および前記収穫統計情報を印刷表示する印刷部と、
前記運転情報が正常値であることを判定する判定部とを備え、
前記操作部を操作して前記統計処理部にて統計処理された前記収穫統計情報を前記表示部に表示するとともに、
前記操作部を操作して前記収穫統計情報をリセットする一方、
前記判定部が前記運転情報を正常値でないと判定したとき、警告情報を前記表示部に警告表示することを特徴とする、コンバイン。 - 前記表示部に警告表示される前記運転情報または前記収穫情報をクリア可能に設定する重みづけ設定部を備えることを特徴とする、請求項1に記載のコンバイン。
- 前記収穫情報が正常値であることを判定する判定部を備え、
該判定部が前記収穫情報を正常値でないと判定したとき、警告情報を前記表示部に警告表示することを特徴とする、請求項1に記載のコンバイン。 - 選択部を備え、該選択部にて選択した選択項目についてのみ前記判定部が判定することを特徴とする、請求項1に記載のコンバイン。
- 運転情報を表示する表示部を備えるコンバインにおいて、
収穫した農作物を計測する計測部を備え、
該計測部にて計測された前記農作物の収穫情報を前記運転情報とともに前記表示部に表示することを特徴とする、コンバイン。
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