JP2003033110A - コンバイン - Google Patents

コンバイン

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JP2003033110A
JP2003033110A JP2001224342A JP2001224342A JP2003033110A JP 2003033110 A JP2003033110 A JP 2003033110A JP 2001224342 A JP2001224342 A JP 2001224342A JP 2001224342 A JP2001224342 A JP 2001224342A JP 2003033110 A JP2003033110 A JP 2003033110A
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秀孝 平山
Hiroki Matsuzawa
宏樹 松澤
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Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンバインの各種操作の中で必要な操作情報
を即座に液晶モニタに表示させることができると同時
に、各種作業の進行状況を目視することで容易に判断で
きるようにするようにして、作業能率の向上とコンバイ
ンの操作性を従来より向上させること。 【解決手段】 走行部4と、該走行部4の上部に設けた
穀稈を刈り取る刈取装置6と、刈り取った穀稈を挟持し
て脱穀、選別する脱穀装置15と、該脱穀して得られた
穀粒を一時的に貯留するグレンタンク16と、該グレン
タンク16の穀粒を排出するオーガ17と、前記各装置
を操縦する操縦室50と前記各装置が作動中であること
及び/又は作動状態をそれぞれ検出する検出手段を備
え、前記操縦室50には前記各装置の作動状態を表示す
る表示モニタ37を設け、該表示モニタ37には各種作
業の現在の進行状態を過去の同一作業の履歴と共に表示
させるコンバインである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圃場において穀類
の収穫作業を行う農業用のコンバインに関する。
【0002】
【従来の技術】コンバインは、機体フレームの下部側に
土壌面を走行する左右一対の走行クローラを有する走行
部を配設し、機体フレームの前端側に刈取装置と供給搬
送装置が設けられている。前記刈取装置は、植立穀稈を
分草する分草具と、植立穀稈を引き起こす引き起こしケ
ースと、植立穀稈を刈り取る刈刃と、該刈刃により刈取
られた穀稈を挟持して後方に搬送する株元搬送装置から
構成されている。この株元搬送装置の後方には、該株元
搬送装置から搬送されてくる穀稈を引き継いで搬送する
供給搬送装置が設けられ、供給搬送装置からフィードチ
ェンに穀稈を引き継がせ、脱穀装置に供給し、脱穀、選
別を行っている。また脱穀装置で脱穀された穀粒は一時
的にグレンタンクに溜められ、またグレンタンクの後部
には縦オーガと横オーガとからなる排出オーガを設け、
該排出オーガによりグレンタンク内に一時貯留してある
穀粒をコンバインの外部に排出する。
【0003】圃場の植立穀稈の高さに対応した刈取装置
での穀稈の刈取高さの調節、刈取った穀稈を適切な位置
で穀粒を脱穀する脱穀装置での処理、脱穀した穀粒の選
別、選別された穀粒のグレンタンクへの搬送、グレンタ
ンク内の穀粒のオーガを用いるトラックなどへの排出、
さらには、コンバインの走行制御の一部などは、コンバ
インの車体フレーム上の運転席に搭乗するオペレータが
運転席の操作装置を操作することによって行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、コンバ
インの刈取、脱穀、籾(穀粒)のオーガからの排出等の
各種作業の操作を運転席に搭乗するオペレータが運転席
の操作装置のコントロール手段を操作することによって
行っているが、最近は液晶モニタ画面を見ながら各種作
業の操作が可能となり、オペレータはコンバインの操縦
がかなり容易にできるようになった。
【0005】しかし、従来の液晶モニタは液晶モニタ画
面が小さく、またその表示内容は表示切換スイッチ(図
示せず)の操作により表示画面の切替を行っていたた
め、この方式では、オペレータに必要な情報を即座に液
晶モニタに表示させることができず、必要な情報の液晶
モニタへの表示のための操作が煩わしいものとなってい
た。また、各種計器の表示内容が所狭しと並んでいるた
めに、その表示内容を素早く目視するのはかなりの熟練
が必要であった。
【0006】また、表示内容を素早く目視できる液晶モ
ニタであっても、例えば、グレンタンクの空容量がどれ
くらいあるか、またオーガから籾を排出中にグレンタン
ク内の籾残量がどれ位であるかなどは、もっぱらオペレ
ータの勘に頼っていた。
【0007】そこで、本発明の課題は、コンバインの各
種操作の中で必要な操作情報を即座に液晶モニタに表示
させることができると同時に、各種作業の進行状況を目
視することで容易に判断できるようにするようにして、
作業能率の向上とコンバインの操作性を従来より向上さ
せることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は、次
の構成で解決される。請求項1記載の発明は、走行部4
と、該走行部4の上部に設けた穀稈を刈り取る刈取装置
6と、刈り取った穀稈を挟持して脱穀、選別する脱穀装
置15と、該脱穀して得られた穀粒を一時的に貯留する
グレンタンク16と、該グレンタンク16の穀粒を排出
するオーガ17と、前記各装置を操縦する操縦室50と
前記各装置が作動中であること及び/又は作動状態をそ
れぞれ検出する検出手段を備えたコンバイン1におい
て、前記操縦室50には前記各装置の作動状態を表示す
る表示モニタ37を設け、該表示モニタ37には各種作
業の現在の進行状態が過去の同一作業の履歴と共に表示
されるコンバインである。
【0009】請求項1記載の発明により、現在進行中の
各種作業の進捗状況を過去の同一作業の履歴と比較させ
ながら表示モニタ37を目視で監視でき、また、同一の
作業内容の過去の履歴を同時に表示モニタ37に表示さ
せることにより、現在実行中の作業内容の残りの作業量
の推定ができる。
【0010】請求項2記載の発明は、前記過去の同一作
業の履歴として、過去所定回数の平均値を表示モニタ3
7に表示する構成である。このため、より確実に現在実
行中の作業内容の残りの作業量の推定ができる。
【0011】請求項3記載の発明は、刈取装置6で刈取
作業中には表示モニタ37に走行距離の積算値と走行時
間の関係を過去の刈取作業における履歴と共に表示させ
る構成である。この構成により、現在進行中の刈取作業
の進捗状況が判断でき、グレンタンク16内の空容量を
目視で推定でき、また、圃場一周を一行程とした場合
に、次行程へ入れるかどうかの判断ができる。
【0012】請求項4記載の発明は、オーガ17から穀
粒を排出中には表示モニタ37に穀粒排出時間の積算値
と穀粒排出時間の関係を過去の穀粒排出作業における履
歴と共に表示させる構成である。この構成により、グレ
ンタンク16内の残量、又は籾搬送用トラックなどへの
排出可能な籾量を推定できる。
【0013】
【発明の効果】請求項1の発明により、現在進行中の各
種作業の進捗状況を過去の同一作業の履歴と比較させな
がら表示モニタ37を目視で監視できるので、従来勘に
頼っていた部分が、具体的数値として表示されることに
なり、作業能率が向上する。また、同一の作業内容の履
歴として、過去所定回数の平均値を表示モニタ37に表
示するにより、より確実に現在実行中の作業内容の残り
の作業量の推定ができ、作業性が従来より一段と良くな
る。
【0014】請求項2の発明により、同一の作業内容の
過去の履歴として、過去所定回数の平均値を表示モニタ
37に表示させることにより、より確実に現在実行中の
作業内容の残りの作業量の推定ができる。
【0015】請求項3の発明により、現在進行中の刈取
作業の進捗状況、グレンタンク16内の空容量、また、
圃場一周を一行程とした場合に、次行程へ入れるかどう
かの判断ができる。請求項4の発明により、グレンタン
ク16内の残量、又は籾搬送用トラックなどへの排出可
能な籾量を推定できる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1ないし
図11により説明する。図1は本発明のコンバインの左
側面図であり、図2は本発明のコンバインの前面図であ
り、図3は本発明のコンバインの操縦席の各種操縦機器
の配置を示す平面図である。
【0017】図1および図2に示すように、コンバイン
1の車体フレーム2の下部側に土壌面を走行する左右一
対の走行クローラ3を有する走行装置本体4を配設し、
車体フレーム2の前端側に分草具7を備えた刈取装置6
が設けられている。刈取装置6は車体フレーム2の上方
の支点を中心にして上下動する刈取装置支持フレーム
(図示せず)で支持されているので、コンバイン1に搭
乗したオペレータが操縦室50のパワステレバー31を
前後に傾倒操作することにより、刈取装置支持フレーム
(図示せず)と共に上下に昇降する構成である。
【0018】車体フレーム2の上方には、刈取装置6か
ら搬送されてくる穀稈をフィードチェン14を引き継い
で搬送して脱穀、選別する脱穀装置15と該脱穀装置1
5で脱穀選別された穀粒を一時貯溜するグレンタンク1
6が載置され、グレンタンク16の後部にオーガ17を
連接して、グレンタンク16内の穀粒をコンバイン1の
外部に排出する構成としている。
【0019】コンバイン1は、オペレータが操縦室50
において主変速HSTレバー32および副変速レバー3
3を操作し、エンジンの動力を図示しない走行トランス
ミッションの主変速機のHSTおよび副変速機を介して
変速し、左右のクローラ3、3に伝動して任意の速度で
走行する。
【0020】また、コンバイン1は、オペレータが操縦
室50においてパワステレバー31を左右に傾倒操作す
ることにより各種旋回走行をすることができる。すなわ
ち、パワステレバー31をコンバイン1を旋回させよう
とする方向に傾倒操作することにより、図示しない走行
トランスミッション内のクラッチが作動し、図示しない
左右のクローラ駆動スプロケットホイールのいずれかに
選択的に伝動されるので、左右のクローラ3、3に速度
差が与えられて走行方向の変更が行われる構成としてい
る。
【0021】図3はコンバイン1の操縦室50の前方お
よび側方に設けた操作パネル30の鳥瞰図である。操作
パネル30には、コンバイン1を左右に旋回走行させ、
また刈取装置6を上下方向に昇降させるパワステレバー
31、コンバイン1の走行速度を無段階変速する主変速
HSTレバー32、作業に合わせて走行速度を段階的に
変速する副変速レバー33、コンバイン1の左右旋回を
普通旋回、緩旋回、急旋回に切替える旋回モード切替レ
バー34、刈取装置6および脱穀装置15を運転、停止
する刈取脱穀レバー35、エンジン回転数を調節するス
ロットルレバー36、コンバイン1の各部の運転状況を
表示、警報するモニタ37などと共に、副操作パネル3
0aを設けてオーガ17の操作レバー、スイッチなどを
一括して配置している。すなわち、副操作パネル30a
には、排穀クラッチ操作レバー108、オーガ手動操作
レバー109、オーガ17からの排穀運転スイッチ11
0、排穀停止スイッチ111、自動張出スイッチ11
2、自動収納スイッチ113、手動伸張スイッチ11
8、手動短縮スイッチ119、張出設定ダイヤル14
0、ズーム設定ダイヤル141などを配置している。
【0022】操作パネル30には液晶等の表示器を有す
るコンバイン1の表示モニタ37が設けられており、該
モニタ37で脱穀/排穀等の各作業機操作レバー状態に
連動して表示器の画面表示内容を切替可能に構成する。
【0023】本発明の実施の形態では、各種作業の切替
操作に連動し、表示項目を切り替えるため、コンバイン
1の作業状態に応じた必要な情報を即座に取り出す事が
できるようになり、また、当面の作業に不要な情報を隠
すことができるようになるため、作業能率と操作性の向
上を可能にするものである。
【0024】各種作業用の操作レバー又はスイッチに設
けたセンサ類に連動して表示内容を切り替える。下記の
各作業状態における主な表示内容を示し、図5にコンバ
イン1に取り付けられたセンサ類を設けた制御回路図を
示す。
【0025】上記表示モニタ37は図4のフローチャー
トに示す9種類により構成され、外部入力/通信情報に
より画面表示が変化する。各種レベルメータは、外部入
力/通信情報と重ね合わせて表示される。
【0026】図5の制御装置70には入力側に各種セン
サ類が接続し、出力側には駆動出力装置、表示モニタ3
7に表示するための通信情報が接続される。
【0027】図6はほぼ前面を液晶画面とした場合の表
示モニタ37の例を示す。この場合は各種メータを全て
廃止して液晶表示モニタ37に必要な情報のみを表示さ
せるものである。
【0028】図6には作業灯が現在点灯していることを
示す領域とその右側に作動中のエンジンの余裕度合い、
回転数、エンジン回転数の設定値、残燃料量を全て帯グ
ラフで示すものである。図6の左側のグラフは前回走っ
た積算距離であり、右側のグラフは現在走行中の積算距
離である。オペレータは目安として、あと長さAの距離
分は走行可能であると自ら判断する。また、aはグレン
タンク16内の籾が満杯となった状態を示す。従って、
長さAは変動するので、もしCPUが自動的に長さAを
表示しても、その計算値が実際の走行距離と異なってし
まうと、前記長さAの表示はオペレータにとって満足で
きるものではなくなってしまう。そこで、オペレータに
自ら残りの走行可能な距離を判断させるようにしてい
る。このように図6に示す例では、表示モニタ37の左
側領域はメッセージ、必要な画像、その他のレベルメー
タをオペレータ入力に応じて又は各種センサの作動に応
じて表示する仕様とし、右側領域は作動中のエンジンの
状態を常時表示する仕様とする。また、異常時にはアラ
ームが点灯する。
【0029】オペレータ入力に応じて又は各種センサの
作動に応じて表示内容が変わる表示モニタ37の左側領
域にある仕様には図7、図8に示すような画像が表示で
きるようにプログラムを組み込んでおく。エンジン回転
数、速度、水温、グレンタンク16内の籾積載量、その
籾排出に要する残り時間、現在までのコンバイン1起動
後の刈取、脱穀作業時間などは帯グラフ又は具体的な数
値を表示できるようにしている。
【0030】さらに操縦室50からは見えないコンバイ
ン1の後部を画像表示すること、初期画面の壁紙の模様
又はe−メールを送受信できるようにする。また異常が
発生するとその部位を直ちに表示し、その故障原因、又
はその対策を文字表示できるようにしている。またコン
バインのメーカや販売店などのサービスマンが使用でき
るように過去のメインテナンス履歴、調整項目などを表
示できるようにしている。
【0031】ここで図6に示すように、表示モニタ37
には各種作業の現在の進行状態を過去の同一作業の履歴
と共に表示させる。現在の進行中の作業として、例えば
刈取作業であれば、作業距離の積算値(刈取時の移動距
離累計)と走行時間をパラメータとして過去の同一作業
の履歴と共に表示する。
【0032】図9に示すように刈取作業距離(コンバイ
ンの走行距離)の積算値とを過去の刈取時の作業距離の
積算値(走行距離の履歴)と比較しながら表示すること
で、現在進行中の刈取作業の進捗状況が判断でき、グレ
ンタンク内の空容量を目視で推定できる。
【0033】なお、刈取作業距離の前記表示モニタ37
への表示は、刈取・脱穀レバー35が「入」であって、
刈取装置6に後側に設けられる穀稈引起装置に設置され
た穀稈センサ(図示しない)が作用している状態で穀稈
がコンバイン内部を搬送されていることを条件として、
コンバインの走行距離を作業距離とする。走行距離は車
速センサにより検出されるクローラ3のホイール回数数
より積算される値である。
【0034】このとき得られた走行距離をオーガ17か
ら穀粒を排出するための排出レバーの入/切操作をトリ
ガとして、次回の排出レバーの入/切操作の間を一行程
とし作業距離を表示モニタ37に表示するように構成す
る。また、次回の排出レバーの操作によりリセットす
る。
【0035】このように走行距離を表示モニタ37に表
示させることで、刈取作業の進捗状態が距離等を指標と
して求めることができるため、圃場一周を一行程とした
場合に、次行程へ入れるかどうかの判断をすることがで
きる。
【0036】また、オーガ17からの籾の排出時には、
過去の籾排出時の排出時間積算値と排出に要する時間と
の関係を示す過去の籾排出時の履歴と共に表示モニタ3
7に表示することで、グレンタンク16内の残量、又は
籾搬送用トラックなどへの排出可能な籾量を推定でき
る。
【0037】籾排出時間の積算値と排出時間との関係は
エンジンが作動状態/排出装置が作動状態であることを
条件として、表示モニタ37に表示する。ここで排出時
間は、実刈作業が終了した後の排出クラッチ操作により
起動し、次回の刈始め検出により、リセットをするよう
しても良い。
【0038】従来はグレンタンク16内への籾の溜まり
具合をグレンタンク16内に設置された籾センサにより
判定するものであったが、この従来方式では、後どれく
らいの籾排出量があるのか推測しながら、常にオペレー
タが気にかけている必要があり、非常に神経を使い、疲
れるものであった。また、従来方式では籾排出の残り時
間の推測を誤ると籾排出途中で籾搬送用トラックが満杯
となり、籾の排出を中断する等の能率低下を招くことが
あった。
【0039】しかし、本実施の形態により、過去の籾排
出作業時の排出時間の積算値と排出時間の関係と現在実
行中の籾排出作業とを比較することになり、現在の完了
した排出量、残り排出量又は残り排出時間が概ね推測で
きるため、籾搬送用トラックの籾排出のタイミングを誤
ることなく、継続作業が可能になるため能率の向上が可
能となる。
【0040】こうして、現在進行中の各種作業の進捗状
況を過去の同一作業の履歴と比較させながら表示モニタ
37を目視で監視できるので、従来勘に頼っていた部分
が具体的数値として表示されることになり、作業能率が
向上する。このとき表示モニタ37への表示内容は前述
のように積算値を表示することで、過去の履歴と比較が
し易い。
【0041】また、同一の作業内容の履歴として、過去
所定回数の平均値を表示モニタ37に表示することによ
り、より確実に現在実行中の作業内容の残りの作業量の
推定ができる。
【0042】従来の表示モニタを備えた装置では、異常
内容の表示は、緊急度の順位付けが無く、表示モニタに
異常内容を表示するものが主流であった。このため、ユ
ーザーは、継続作業が可能かどうかの判断ができず、作
業が中断され能率が著しく低下するものであった。
【0043】しかし、本実施例の液晶を用いる表示モニ
タ37では、コンバインに異常が発生した際には、異常
内容の処置の緊急度に応じて表示モニタ37の液晶部分
の背景色点灯パターンを変化させて、強調表示するよう
に構成することができる。
【0044】緊急度に応じて表示モニタ37の液晶の背
景色点灯パターンを変化させて強調表示させることで、
異常処置の緊急度が明らかになるため、下記(1)〜
(3)のような判断ができる。 (1)表示内容に従って各部を操作すれば継続作業可能
(背景色:黄色) (2)該当機能を未使用とすれば作業継続可能(自動機
能等)(背景色:赤色) (3)継続作業不可、早急に整備が必要(背景色:赤色
点滅)
【0045】前記(1)に該当する異常としては排藁作
業、刈り取り作業、オーガ詰まり、エンジン冷却水水温
異常などがあり、(2)に該当する異常としては各種自
動操作機能などの異常があり、(3)に該当する異常と
してはエンジン異常などがある。
【0046】前記異常表示色は、液晶背面部に後部から
複数色の光を照射する光源を設け、緊急度に応じて、光
源の選択/照射方法の変化等で行うことができる。
【0047】従来のコンバインでの自動運転は、特にオ
ペレターに対し自動運転をしているかどうかの報知手段
を装備していなかった。例えば、走行方向制御において
は、刈り始め中の条横判定区間での走行時又は横刈り作
業中等では、自動運転を停止しているが、ユーザーは自
動運転していると判断すると、条外れ等の不具合が発生
し、自動運転に対する信頼感を失うことになる。なお、
条横判定とは条刈(穀稈の植付条に沿って刈取作業する
こと)、又は横刈(穀稈の植付条に対して横方向に刈取
作業すること)のいずれかをセンサで判定することであ
る。
【0048】そこで、本実施の形態の表示モニタ37を
備えたコンバインでは、自動運転機能を使用する際に、
自動運転を開始した旨を、液晶表示モニタ37の背景色
を変化させてオペレターに報知するように構成する。
【0049】このような表示モニタ37を使用すること
により、自動運転中か否かの情報をオペレターに知らせ
ることができるため実用性と自動運転の信頼性が従来よ
り向上する。
【0050】液晶の背面部に後部から複数色の光を照射
する光源を設けて、下記(1)、(2)などのように自
動運転状態に応じて、光源を選択することが望ましい。 (1)自動運転中は、緑色表示 (2)自動準備状態(初期学習状態)は、青色表示
【0051】近時、高価なコンバインの盗難事件がよく
生じている。そのため有効な対策がほとんど講じられて
いなかった。
【0052】そこで、本発明では、次ぎのような構成か
らなる有効なコンバイン盗難防止制御装置を提供する。
図10にコンバイン盗難防止制御装置の制御用コントロ
ーラとその入力手段となる各種スイッチやレバー、ダイ
ヤル信号とその出力手段となるエンジン、警報器などを
示す。なお、図10に示す入力手段は代表的なものを示
したすぎない。
【0053】本発明は、制御用コントローラに入力可能
な操作室50にある各スイッチやレバー、ダイヤル信号
などの中のエンジン起動用のキーオンからエンジン始動
させ、所定時間内に予め定めた操作室50上のいづれか
のスイッチ、レバー、設定ダイヤルを操作しなければ、
一旦始動したエンジンを停止させる構成からなるコンバ
イン盗難防止制御装置である。
【0054】また、この盗難防止制御装置では監視時間
内に解除指定したスイッチ等以外のスイッチ等の入力手
段の操作信号が入力された場合、その時点でエンジンを
停止出力を行い、またホーンを連続出力する。
【0055】図11には前記盗難防止制御装置の作動プ
ログラムの一例を示す。また図11に示すコンバイン盗
難防止制御装置の制御フローにおいて、盗難防止スイッ
チを設け、また操作席上の各スイッチ、レバー、ダイア
ル信号のそれぞれに予め番号を割り付け、キーオン状態
で前記盗難防止スイッチがオフ→オンになって一秒以内
に最初に操作したスイッチ/レバー/ダイヤルの番号
を、コントローラ内蔵の不揮発メモリに記憶させ、以後
エンジン始動時は、この記憶したスイッチ等の操作をも
って、盗難防止状態の解除とする。
【0056】上記盗難防止解除スイッチを、ユーザそれ
ぞれが任意設定可能とし、またその方法としても、特殊
な機器や操作なく行えるようにした。また、コンバイン
盗難防止制御装置の盗難防止設定操作において、コント
ローラに所定回転数以上のエンジン回転数が入力されな
ければ、盗難防止設定操作を行えないようにすることが
望ましい。また、前記「エンジン回転数以上」に代えて
エンジン始動から所定時間以上経過しないと、盗難防止
設定操作が行えないようにしてもよい。これらの設定を
する理由は盗難防止監視中に盗難防止用の設定情報を書
き換えることを防止するためである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の穀類の収穫作業を行う
コンバインの側面を示す図である。
【図2】 図1のコンバインの正面を示す図である。
【図3】 図1のコンバインの操縦席の平面図である。
【図4】 図1のコンバインの表示モニタの表示内容を
変える制御フロー図である。
【図5】 図1のコンバインの制御回路図である。
【図6】 図1のコンバインの液晶表示モニタの表示内
容の一例を示す図である。
【図7】 図6の液晶表示モニタの表示内容の一例を示
す図である。
【図8】 図6の液晶表示モニタの表示内容の一例を示
す図である。
【図9】 図1のコンバインの表示モニタの表示内容
(刈取作業距離(コンバインの走行距離)の積算値とを
過去の刈取時の作業距離の積算値(走行距離の履歴)と
比較しながら表示)の一例を示す図である。
【図10】 図1のコンバインの盗難防止用の制御回路
図である。
【図11】 図10の盗難防止用の制御フロー図であ
る。
【符号の説明】
1 コンバイン 2 車体フレーム 3 走行クローラ 4 走行装置本体
(走行部) 6 刈取装置 7 分草具 14 フィードチェン 15 脱穀装置 16 グレンタンク 17 オーガ 18 縦オーガ 30 操作パネル 30a 副操作パネル 31 パワステレ
バー 32 HSTレバー 33 副変速レバ
ー 34 旋回モード切替レバー 35 刈取脱穀レ
バー 36 スロットルレバー 37 表示モニタ 50 操縦室 70 制御装置 108 排穀クラッチ操作レバー 109 オーガ手
動操作レバー 110 排穀運転スイッチ 111 排穀停止
スイッチ 112 自動張出スイッチ 113 自動収納
スイッチ 118 手動伸張スイッチ 119 手動短縮
スイッチ 140 張出設定ダイヤル 141 ズーム設
定ダイヤル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2B074 AA02 AB01 AC02 AD05 AF02 AG03 BA09 CA01 DA01 DB04 DC07 DE03 DE05 2B076 AA03 BA07 CD02 CD08 CF02 EC23 ED21

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行部4と、該走行部4の上部に設けた
    穀稈を刈り取る刈取装置6と、刈り取った穀稈を挟持し
    て脱穀、選別する脱穀装置15と、該脱穀して得られた
    穀粒を一時的に貯留するグレンタンク16と、該グレン
    タンク16の穀粒を排出するオーガ17と、前記各装置
    を操縦する操縦室50と前記各装置が作動中であること
    及び/又は作動状態をそれぞれ検出する検出手段を備え
    たコンバインにおいて、 前記操縦室50には前記各装置の作動状態を表示する表
    示モニタ37を設け、該表示モニタ37には各種作業の
    現在の進行状態を過去の同一作業の履歴と共に表示させ
    ることを特徴とするコンバイン。
  2. 【請求項2】 前記過去の同一作業の履歴として、過去
    所定回数の平均値を表示モニタ37に表示することを特
    徴とする請求項1記載のコンバイン。
  3. 【請求項3】 刈取装置6で刈取作業中には表示モニタ
    37に走行距離の積算値と走行時間の関係を過去の刈取
    作業における履歴と共に表示させることを特徴とする請
    求項1記載のコンバイン。
  4. 【請求項4】 オーガ17から穀粒を排出中には表示モ
    ニタ37に穀粒排出時間の積算値と穀粒排出時間の関係
    を過去の穀粒排出作業における履歴と共に表示させるこ
    とを特徴とする請求項1記載のコンバイン。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU2005201526B1 (en) * 2005-04-12 2006-09-07 Anthony Girgenti A Method for Improving the Harvesting Efficiency of Crops
JP2006254725A (ja) * 2005-03-15 2006-09-28 Yanmar Co Ltd コンバイン
JP2016167309A (ja) * 2016-05-26 2016-09-15 株式会社クボタ 作業機
US9870654B2 (en) 2012-09-26 2018-01-16 Kubota Corporation Ground work vehicle, ground work vehicle management system, and ground work information display method

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